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  ボーリング大会に思う

                                鳥羽 美千子

 ボーリング大会の会場について、最初に目に付いたのは、スケジュールでした。

さすが、川アの学生さん、佐々木ゼミ生もいるASCです。
しっかり分かり易く書いてあるので、おやも何時まで待てばイイのか、何時になったらおやつが出るのか、子ども達に話をしてあげることも出来ました。
名札は名前とその子が使うレーンの場所が分かるように色分けがしてありました。

スケジュールと場所の構造化 が見事でした。その為か子ども達の安定は、ビックリするほどでした。

 色分けされたレーンのところには、既にボランティアさんが靴を用意してくださっていました。事前のプロフィール表により、子どもの事も知ってくれているボランティアさんとの自己紹介の後、いよいよボーリングの始まりです。
今年は、端っこのほうのレーンを確保してくださっていて、まわりの人への迷惑を気にする事もない、配慮された構造化がここでも成されていました。

我が子は、一年生のボランティアさんに見てもらいました。
見回してみると、いつもお世話になっているボランティアさんは、後方支援に回ってくださって、主力は、一年生の新入部員の方達です。慣れないながらに一年生の彼らが、何とか子ども達と関係を作ろうと必死にがんばってくれている様は、実に気持ちのいいものでした。
「解らないけれど、解ろうとする。」それさえあれば、なんだって出来るのです。
はじめは、固かった彼らが次第に子どもの扱いを心得て、最後には笑顔で、子どものプレーを楽しんでくれました。

若い彼らに乾杯!!


 部長の日和さんの言葉にも感動しました。

「招待行事をする事で、一年生にも自閉症の子どもさんたちと付き合うチャンスを作りたいと思っているのです。」

私達育てる会の行事は多いけれど、初めてのボランティアさんでは、心配で預けられないような行事も多いのです。そんな行事には参加できないけれど、キチンと構造化された空間で、川ア医療福祉大のテリトリーの中での招待行事だからこそ、一年生にボランティアを経験させられる。先輩として、後輩に機会を作るという事まで考えられた招待行事だったのです。
「川ア医療福祉大学 育てる会を支える会サークル」ならではの、先輩譲りの精神を脈々と感じさせる素晴らしいボーリング大会でした。

ありがとうございました。

「会報38号」(2001.6)

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