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平成19年10月31日

 

 第114号 

NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会

 114号 目次

 北海道へ向かう空の中で
 自閉症支援者養成セミナー
     明石洋子さん 講演会
     明石洋子さん・徹之さんを囲んでの講演会
 吉備国際大学招待行事
     「元気いっぱいおなかいっぱい 高梁で大運動会」
 育てる会勉強会
     「18歳の春をめざす親子療育クラブ」
     「母の想いを話す会」
 支援者養成講座のお知らせ
 キッズルームのご案内
 AAO ・ サッカークラブ ・ 水泳教室 からのお知らせ
 私のお薦め本コーナー
    『ワークブック おこりんぼうさんとつきあう25の方法』
 近隣の講演会等のご案内
 事務局だより 

「翼よ、あれがパリの灯だ」
リンドバーグが彼の愛機に語りかける言葉がありますが、私も雲を突っ切っている翼に語りかけたくなりました。
現在私は北海道函館へ向かうジャンボジェットの翼の上の座席でこれを書いています。
それいゆ主催「2デイTEACCH基礎セミナー」に参加するため、久しぶりの北海道です。
機は雲の中を上昇中です。その真っ白な雲の中に入る度に機体がドドドーッと揺れます。するとその震えが翼の根元から先っぽまでブルンと伝わっていくのが見えて、なかなかスリリングです。雲をぐんぐん分けて、やっと青空の下へ出ました。
羽田であれほどたくさんいた飛行機はそれぞれの方向を目指して飛び立ったのか、私たちの機以外は見えません。上空にはスパッと斜め45度に切り取ったような半月がかかり、一面の雲以外は遠く、どこまでも何もない静かな世界が広がっています。
今度来るときは、息子と一緒に来たい、そう思いました。こんな綺麗な青い空と雲海を見たら何て言うだろう。そんな風に何を見ても感じてしまう私です。
母がこんなに息子を思っていた間、彼は私のことなど一言も言わず、普段通り暮らしていたそうでした。
私が北海道から帰った時も、2階へ上がってすでに寝ておりましたし、特に待っていてくれるなんてこともなく寂しいことかぎりなしでした。
誰かが書かれていましたが、「自閉症の子に母は一生涯片思いをするもの」なんだそうです。でもきっといつか振り向かせてみせるぞと母は心に誓っているのです。
空港で飛行機を降りると、一緒に行った赤磐ぐんぐんの指導員の横内さんが「あの方、見たことある気がするんですが」なんて言うものですから、見てみるとなんとメジボブ教授です。
隣にはキャサリン・フェファティー先生と通訳の重松加代子さんがいらっしゃいます。
メジボブ教授は本当に温厚でお優しい風貌で、TEACCH部のトップなんていう偉ぶったところのない方です。そっとその風景の中におられると先ほどの横内さんが言うように、「どこかで見たような・・・」という感じに思えるぐらいさり気ない方です。
私達は大慌てでごあいさつしました。こんなところで身近にお会いできてラッキーでした。
ご一緒されている服巻智子先生ともお会いでき、「覚えていますよ」なんて言われて、「キャー!嬉しい!!」なんて、私もまだまだ気持ちだけは若いですね。
そんなこんなの旅の第一歩でした。
予定では・・・
一日目はお昼について、函館市内をゆっくり散策して、
二日目と三日目は、それいゆの「2デイTEACCH基礎セミナー」で勉強をして、
四日目は「つくしんぼ学級」を一日しっかり見せていただく・・・という計画でした。
ところが・・・。三日目の夕方から私の体調が急に崩れて・・・。
四日目は朝を待ちかねて、私は体長不良でホテルから病院へ。病院では「2〜3日入院した方がいい」なんて言われてしまいました。
そういう訳にもいかず予定の飛行機で無理やり帰ってきましたが、楽しみにしていた「つくしんぼ学級」にも行けず・・・、まさにほうほうのていで帰ってきたという北海道でした。
でも、懲りずにまた行きたいです。
その折には、「どうぞよろしく北海道」です。

さて、育てる会では12月1日(土)に、よこはま自閉症支援室の篁一誠先生をお迎えして、お話を聞かせていただく予定です。
篁先生は岡山ではご存知の方は少ないかもしれませんが、自閉症児者との40年の付き合いの歴史ある方です。
先生の講演録「TAKAMURA’S 2000」を読ませていただいて、そのお話の分かりやすさと魅力の虜になってしまいました。この先生のお話をぜひ岡山の皆さんに聞いていただきたい、そう強く強く思うようになりました。先生のお話は実践からの具体的なことばかりです。自閉症児や大人の自閉症の人への暖かな眼差しが何より心を揺さぶります。
その中の一節をご紹介します。たとえば「関わり方の原則」について。
自閉症の方々と関わる時の一番のポイントは、如何に目を合わせるかということかもしれません。
小さい時から、名前を呼んでも振り返らなかったり、きちんと目を合わせない子ども達だったと思います。そのために、後ろから、あるいは横から、子どもの目の向きや目の使い方を確認せずに合図をしてしまうことが多かったと思いますが、これは大きな問題です。名前を呼ばれて振り向くようになってきてさえ、きちんと目が合うのはほんの数秒間ですが、その瞬間に合図をするのが原則です。
だからと言って、目を合わせようとして一生懸命近づいてしまうのは却って良くありません。働きかけをする距離も大切です。
・・・(中略)・・・
しっかりと目が合った瞬間に合図をすることができれば理想的なのですが、あまり厳密である必要はありません。およその目安として、1メートルほど離れたところで立ち止まって下さい。
それ以上近づくと、スッと目をそらしてしまいます。目をそらした瞬間にはもう違うものを見ているので、外からの働きかけは入りにくくなっているだろうと思います。一瞬でも目が合ったら、それを逃さず合図をするように意識していると、変化が出てくるだろうと思います。
・・・(中略)・・・
もう一つ気をつけたいのは、目の高さを揃えることです。小さい子どもの場合は、彼らのほうで必要な時には顔を見上げて目を合わせてきますが、私達が働きかけた時にはよそを向いていることが多いようです。目の高さを揃えるために、私達が座ってみるのも大事な原則です。
この講演をお願いするきっかけは、赤磐ぐんぐんスタッフ横内奈穂さんの推薦でした。
「誰か呼んでほしい先生はいる?」という私の問いに「篁一誠先生がいいです。ぜひともお願いします」この一言で篁先生研究を始めた私は、次第に先生の魅力の虜になっていきました。12月1日は、他の講演会や養護学校などの行事もあるようで、参加者も今のところ非常に少ない状況です。でも皆さん育てる会の講演会は午後12時半からです。どうかご参加ください。
篁先生のお話は初めての方でもわかりやすく、実践的で具体的です。どうかご期待ください。お待ちしています。

さて、話は大きく変わります。
10月21日の蒜山高原マラソンに今年は迷いに迷った結果参加させました。迷った理由は足の爪の手術から2週間しか経っていないことです。20日以上もトレーニングを休んでいたために、足の筋肉はすっかり落ちています。こんなことで走れるのかとても心配でした。
でも、哲平の会社では応援団の準備も始まっていて、本社からも「鳥羽くんと一緒に走ろう!」と二人の社員の方がマラソンへ申し込みをされたとのことです。少しずつトレーニングを積んで本番を迎えました。
去年は初めてのマラソンで、10キロコースをシドニーオリンピック日本代表の山口衛里さんに伴走いただいて走った、哲平にとって思い出の大会です。
でも今回は、伴走者なしの、しかも初めてのハーフマラソン(21.0975キロ)です。
どうなるか心配で心配で、私はまだ前日ビッコをひいているようにみえる哲平に聞いてみました。
「哲平、マラソン走れますか?やめてもいいよ。やめますか?」
「哲平走る!走ります!!!」
固い決意の哲平にもう言う言葉はありません。
前日は分かりにくい折り返し地点を自動車で確認して、少し試走もさせました。
やっぱりビッコをひいています。幸い、今回もお父さんはスタート地点で押されて転んだりするのが心配のため同じハーフにエントリーしていました。
「ゆっくり走るのよ」「早く走らない!」と注意を与えましたが、どうなるか、父さんとゆっくり走ってくれることを期待して、スタート地点で見送るしかありませんでした。
あっという間に先頭集団と一緒に見えなくなって、もう私にできることは、無事を祈ることだけでした。高低差の激しいコースですから、2時間以上はかかるだろうか・・・と考えていたところ、なんと1時間27分54秒の素晴らしいスピードで帰ってきたのでした。ハーフ参加者742名中28位という成績でした。哲平はすごいです。帰ってきてもほとんど息が上がっていません。すぐに元に戻って『もう一回ぐらい行くぜ!』と言うくらい(言いませんが)元気です。
足もなんとかもったのでしょう。爪先は無事でした。それでひと安心しましたが・・・。おっとお父さんはどうしたか?とまたこれが気がかりです。「無理しないでね」とは言いましたが、途中棄権しても歩いて帰るのも大変な距離です。応援団の皆さんとひたすら帰りを待ちました。
哲平に遅れること1時間近く、父さんはやっと帰りつきました。2時間22分ほどのタイムで、堂々の完走です。哲平のゴールにも感激しましたが、56歳のお父さんが息子のためだけに、好きでもなかったマラソンを始めて、こうやって21キロを完走したのです。
これを褒めないでいられましょうか。惚れ直しました。父さん素敵!!!!
こんなかんじで今年もなんだかんだでマラソンシーズンです。東京マラソンは残念ながら抽選に落ちたので、どこを走ろうかと哲平はまたもや物色中です。いい大会があったら教えてくださいね。

函館は大三坂のナナカマドがすっかりきれいに赤く染まっていました。
秋もだんだん深まって、北から一歩ずつ冬がやってきます。
哲平は今年もマフラーを編み始めました。2本仕上げてしっかり編み賃の2,000円を稼ぎました。一本は私用。もう一本は実家の母用です。寒がりのおばあちゃんが喜ぶのが目に浮かびます。去年は16本のマフラーを作った哲平ですが、今年は何本仕上げられるでしょうか?
去年の毛糸は太くてザックリしていたので編みあがりも早かったのですが、今年は少し細い毛糸にしてみましたから、時間も長くかかると思えます。このマフラーをお世話になった方々へのプレゼントにしようと思っています。哲平からのマフラーが届いたら感謝の印と受け取ってくださいね。
では、寒くなりますが、皆さまお元気で。またお会いしましょう。
育てる会代表 鳥羽美千子

自閉症支援者養成セミナー

先日10月8日(月祝)、岡山ふれあいセンター小ホールにて、川崎市あおぞら共生会の明石洋子さんと息子さんの自閉症者で日本初の公務員となられた徹之さんをお迎えして 「第4回自閉症児者の自立を果たす為の支援者養成セミナー」が開催されました。
当日は大勢の参加者で会場は満席。テレビ局の取材もあり、大盛況での開催となりました。
参加された方から感想をいただきましたので紹介します。

明石洋子さん・徹之さんの講演会に参加しました。
午前の部では、明石洋子さんと共に徹之さんも登場されました。
今回の講演では、兄弟児の育て方もテーマになっていたので、まず弟の政嗣さんの紹介のため、以前にテレビ出演されたときの映像が流されました。その中で、徹之さんのことについて「夢を追ってチャレンジするところがすごい」「自閉症として接していない。普通の兄だと思っている」と言われました。障害を『特別なもの』として受け止めることなく、ありのままの兄の姿に「尊敬している」と言われたことが感動的でした。きっと明石さんが目指してこられた「障害があっても地域の中で、社会の一員として生活する」というノーマライゼーションの思想を受け継がれているのだと思います。
次に、徹之さんが、幼児期から現在に至るまでのご自身について、原稿を読みながらお話されました。原稿は明石さんが用意されたいくつかの文章の中から、自分の考えにあったものを選ばれたそうです。現在の仕事に対する意欲や、余暇の過ごし方のお話もあり、とても充実した生活を送られていることを感じました。
午後からは、明石さんの子育てについてのお話でした。
徹之さんは小さい頃、パニックを起こすことが多く、こだわりや多動もあったそうです。「周りに迷惑をかけるだけ」と落ち込んだ時は、発想を転換し、プラス思考で乗り切ったとお話されました。
パニックを起こすのは、強い意志がある証拠と捉え、選択をすることで意志を伝えられるようにしたり、水への強いこだわりを利用して、トイレ掃除を教えたり。また、多動・いたずらも隣人との関係づくりと捉え、何かトラブルがあったときには、徹之さんのことを説明し、理解してもらったそうです。このような明石さんの前向きな考え方や行動が徹之さんの自立に役立ち、周囲の理解や支援者を増やすことにつながったのだと思います。
また、自閉症の問題行動とは、自分の意志をうまく伝えられず、とるべき正しい行動が分からず不安なときに起こるので、本人にわかるような伝え方を工夫する必要があると言われました。具体的に視覚的に分かりやすい伝え方を工夫し、肯定的な声かけをしていくことが、主体性や自主性を育むのに重要なようです。周りの正しい理解と適切な支援が一生涯において必要不可欠だと感じました。
兄弟児の育て方のお話で、一番心に残ったのは、「充分愛情を注がなければ思いやりは育たない」という言葉でした。障害児のことに手がかかり、兄弟児に我慢させていると、思春期になったときに親の関心を引くため、非行や不登校になるケースがあるそうです。小さいときは特に愛情を注ぎ、親を独り占めできる機会を作ることが必要だと言われました。兄弟児が寂しい思いや不自由な思いをしないように、様々な配慮をしていくことが必要だと感じました。
「障害のある人が地域の中で対等な関係で、お互いの個性を認め合い、人間として尊重され、差別されることなく、社会の一員として生活する」というノーマライゼーションの理念を貫き、一生懸命子どもを育て、地域の人々の理解や支援を得るために活動されてきた明石さんの努力は並大抵のものではないと思います。
私自身、自閉症の子を持つ親として、何の努力もしていないんじゃないかと反省しました。今後、子どもに対して具体的、視覚的、肯定的に関わり、自主性や主体性を育んでいきたいと思いました。そして、支援の輪を広げ、徹之さんのように、働いて充実した人生を送ることができるようサポートしていこうと思います。貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。
(はるママ)

≪参加者からのアンケート≫

  【保護者・兄弟】

● 私は自閉症児の姉です。明石先生の話を聴いてて涙が出そうになる事もありました。
仕事で障害者の人の支援もしてるけど、やっぱり「兄弟」になるとイラッ!!としてしまう事もあります。でもやっぱり親は弟より先にいなくなるだろうし、将来弟にとって困った時には頼りにしてもらえるように今から考えていきたいと思いました。
● 障害児を育てるという同じ立場の親としての、言葉を聞けて本当に良かった。
● あの頃は私も子供の困り感を解ってやれず申し訳なかった!!と、つくづく反省し理解しつつ子離れ出来るよう努力します。
● 一人しか子供がいませんが、もう一人子どもをつくることに勇気が出ました。
● これくらいでは長い間の色々な思いなど、お話を集約し切れないと思います。是非御本を読みたいと思います!!DVDも見たいです。徹之さんの仕草が、うちの息子(四歳)に似ていて、かなり笑えました。うちの息子も将来はバリバリ働いてくれるといいなと思います。夢見て、もちろん努力して家族で頑張りたいです。
● 明石洋子さんが実践される子育ての話を聞け、同じ自閉症児とその兄妹を育てる立場として大変勉強になりました。明石さんのプラス思考・子供への愛情の大切さを考えさせられました。今私は小2の自閉症児と幼稚園に通う妹の子育ての日々の中で反省ばかりの毎日です。今日の講演を聴いて少し元気が出ました。有り難うございました。
● 親としての姿勢を改めて示して頂いたと思います。私自身が理解してあげる事が大事だと気付かされました。明石さんの声掛けがとても優しく、自分も肯定的に声掛けがしてあげられるようになりたいなと思いました。
● 明石さん一家の様子や思いをビデオ・映像で知る事が出来、安心を得た。現在三歳児の閉症児の保護者としては将来への不安が大きく、こういった映像などで積極的に理解を深めたいと思う。
● 自立した大人、本人の希望でもある、高校に行って働きたいという思いを叶える為の一つの方法を聞けたように思います。改めて兄弟児との接し方を考え直そうと思いました。
● 実際に子どもさんに関っている様子が分かりました。頑張りに感動しました。自己決定・自己選択出来ない子どもが増えています。子どもの自立に向けて前向きに頑張りたいと思います。兄弟児の関わりで、やはり愛情・時間をかけて接する事の大切さがわかりました。
● 失敗談でもお話し下さった事が親近感がわき本当に良かったです。本人の意思を尊重する事の大切さが本当によく解りました。明石さんの笑顔が本当にステキでした。勇気・元気をたくさん頂きました。
● 兄弟を育てていく上で参考になる話が沢山あり、今からでも接していく中で実践していきたいと思いました。もっと時間が沢山あればよかったですね・・・まだまだお話いっぱい聞きたかったです。
● やっぱり家族でみんな育っていくんだな〜と思いました。兄弟児本人の口から自分の気持ちを聞きたかったです。
● とてもユニークなおしゃべりで徹之さんの育ち方、政嗣さんの育ち方を教えて頂けて良かったです。楽しく切なく、身の引き締まる思いで拝聴させていただきました。これから色々迷いながら進んで行く指針としていきたいと思います。
● ご自分がして来られたことを具体的にお話してくださったので分かりやすかったです。我が子にも当てはまる事があるので、あ〜そうかと納得がしやすかったです。やはり実際に体験・経験した方の話は耳に入り易いです。四歳の弟の事が気に掛かっていますが、思春期で更に気に掛からないように今の内にしっかり関わりたいと思いました。就学などの時の具体的にした行動(学校・行政への働きかけ)が知りたかったです。

  【教職員・園職員】

● 徹之さんのお話、少しだけ明石さんのことを知っていましたが実際にお話を聞いて、その中で仕事をされている事の繋がりに感動。洋子さんの親としての素晴らしい関わりと工夫、そして弟さんの事も大事にされている事や今までの行動力・パワフルさに感動です。県北の保護者にも聴いて頂きたいと思いました。
● 明石さんのパワーを感じられたこと・もらえたことがよかったです。プラス思考の実行の仕方(スケートに取り組ませた時の事・トイレ掃除の事etc)徹之さんの姿(自閉症のままで社会にきちんと役立っている姿)政嗣さんの人間性豊かな姿などに感動しました。明石さんのお話を聞くと沢山のヒントが貰えます。明日すぐ生かせるヒントも沢山ありました。やってみようと思う事があると、明日学校で担任している児童に会うのがいつもよりもっと楽しみになります。
● ご本人の話がとっても良かったです。母親の関わりが兄弟の考えをも育てていくのだと強く感じました。親よりも長い人生を共にする事はこれからもよく考えていきたいと思います。
● 徹之さん本人に会えた事。講演会に向けて母子で原稿を作る過程など話してくださり、常に自己決定・選択により一緒に本人の思いを大切にしながら取り組んでいる事がよく分かりました。私自身支援の方法としてよく理解する事が出来ました。
● 明石さんの経験から感じ取られた実践例がとても重みがあり、心にしみ込んで聞けました。母としての苦労を前面に出さずさらりと話されていますが、その前向きさと朗らかさで徹之さんは救われていると思いました。
● 明石さん親子の生き方にはとても励まされました。今日来られた一人ひとりがどうやったら明石さんのように人生の主人公として自分で決めて自分らしく生きられるのか、そのヒントをもっと聞きたいです。

  ☆ お知らせ ☆

講演会の際に明石さんからお借りしたDVDと「NHK 生活ほっとモーニング」に出演された際のDVDの上映会の日時が決定しましたのでお知らせします!
一般の方もご参加可能です。 参加費 200円!(会場費にあてます)
日時:11月28日(水) 14:00〜16:00
場所:「きらめきプラザ 2階 研修室1」です。
申込:会議スペースの関係がありますので、必ず育てる会事務局(086-955-6758)へお願いします。

明石洋子さん・徹之さんを囲んでの懇親会

明石さんの講演会の前夜、育てる会有志のメンバーで、明石洋子さん・徹之さんを囲んでの懇親会を開催しました。
お酒を飲みながら美味しいお料理を食べ、和やかな会となりました。
参加された方から感想をいただきましたので紹介します。

今回、明石洋子さん・徹之さんと直接お話しができる機会をいただき、心踊る思いで参加しました。
皆さんお酒も入って、ほんのり桜色の美男美女(?)に囲まれて、徹之さんも上機嫌で、大好きなお酒もずいぶん進んでいたようです。(笑)和やかな雰囲気で記念撮影も盛況で、楽しい語らいの場となりました。お二人を囲むファンの集いといった感じでした。
一番心に残った言葉は、「徹之の笑顔を消したくないから、環境整備を、本人から見えないところで一生懸命やっています」と話されていたことです。
優雅な白鳥が水の中で必死に水かきをしているように、わが子のために人・物・場所・様々な知恵を尽くして努力を怠らないのが、安定の秘訣なんですね。
「徹之さんにとって講演会活動は負担になりませんか?」と素朴な疑問を質問したところ、「講演会に行くと、皆さんが友好的に徹之を受け入れて、徹之を見に来てくれるので、徹之の精神安定のためには必要な活動なのよ」と話されていました。
公務員は春に移動があるので、徹之さんも毎年落ち着くまで苦労されるそうです。
もう一つ嬉しかったことは、鳥羽さんのおうちの哲平くんが凛々しくて社会人として働いている自信が感じられ、とても安定した状態で、カッコイイ青年の哲平くんに出会えたことでした。やっぱり働いてお給料いただく生活は素晴らしいですね。「我が息子も徹之さん・哲平くんに続くぞ!頑張るぞー!!」とこれからの10年、充実した時間を重ねていこうと思いました。
全国を明るい笑顔と元気はつらつとした姿で駆け抜けている明石さん・徹之さんにとてもパワーをいただきました。楽しく貴重なお時間ありがとうございます。感謝感謝です。とても刺激を受け、勉強になりました。改めて「人には各々役割がある」と痛感しました。私も私らしく、子どもと共に輝いていきたいと思いました。もっともっと子どもの思いに耳を傾け、子どもに寄り添っていける母親に、難しいですが、褒めて育てていきたいと決意しました。
おいしいお料理と楽しい語らいで、心もお腹も幸せいっぱいになった楽しく有意義な懇親会でした。
本当にお世話になりました。ありがとうございました。
(Hママ)

吉備国際大学招待行事

先日10月28日(日)、いつもお世話になっている吉備国際大学ボランティア部のご招待を受け、
「元気いっぱいおなかいっぱい高梁で大運動会」に参加してきました。
午前中は体育館で運動会、午後は宝探し、そのあとクレープ作りをする、という内容でした。
シンプルで分かりやすく、自閉症や発達障害のある子どもたちにあわせた無理のない企画内容で、時間も急ぎすぎず待たせすぎず、視覚支援も具体的指示もバッチリでした。
先代からの引き継ぎ&自分たちで考えて工夫しているんだろうなってことが伝わってくる内容でした。
本人はもちろん兄弟も、そして保護者さんたちも楽しそうでした。
運動会のブースは事前のしおりでも図解でルールが書いてありすばらしかったですが、さらにやる前に手順を紙芝居風に子どもに合わせて説明してくれて、分かりやすかったです。おかげで子どもたちも、人任せで「やらされている」のではなく、目的をハッキリ知った上で、自主的に「やりたいっ」と思える形で取り組めていました。
またクレープ作りも同じやり方で説明してくれたので、「この説明の通りやればうまくいく」と理解した上で取り組めていました。
全体競技は実演+見てわかるルールで、なおかつ順位が気にならない工夫があって、一番になれないとスネる子も笑顔でした。しっぽとりは子どもだけでなくボランティアさんも参加することで子どもが一本でも取ることのできる工夫も暖かかったです。
クレープで使う材料を宝探しでカードと交換してからクレープ作りをする流れも自然で、待つことが苦手な子もしっかり待てました。また、材料を一人一つずつにしてくれたこと、班のペースで進めたこと、アルミ箔で蓋をして食べたい子も待てるように工夫されたのもすごく良かったです。
学生さんが子ども担当の方も進行の方も裏方の方も、一生懸命楽しめるようにと関わってくださったこと、子どもたちに分かるように言葉かけやタイミングを考えてくださったこと、どの方も絶妙な関わり方ができていること、そして何より暖かな眼差しで笑顔でいてくださったことが、本当にありがたかったです。
保護者の皆さんからも「こんなに落ち着いて参加できるなんて」「楽しそうです」「毎年吉備国さんすごいですよね」「遠いけど参加してやっぱりよかった」と笑顔いっぱいの喜びコメントいただきました。本当に皆さまありがとうございました。
参加ご家族からの感想をいただきましたので一部紹介させていただきます。

先日は楽しい時間を過ごさせていただいてありがとうございました。
私たちは始めての参加でしたが、当日を迎える前から、とても期待しておりました。ボランティア部の担当の方の顔写真入りの手紙が届いたからです。これは子どもにとって楽しい日になるに違いないと思いました。
そして当日、参加してやはり良かったと思いました。
色々な場面で嬉しいことがあり、全てにそれぞれお礼を申し上げたいのですが、ひとつだけ・・・。
運動会の種目の中に、傘に向かってボールを投げ入れる「かさボール」というのがあり、ボールを投げる人が立つ位置を示すために、赤いテープと青いテープが床に貼ってありました。アンケートに「赤は苦手な色」と記入していたのですが、わが子がその種目に挑戦するときに、ボランティアの方が、さっと、床の赤いテープをはがして下さいました。しかも、はがしたのは子どもについてくださる担当のボランティアさんではなく、裏方のボランティアさんでした。
担当の方はお二人とも、本当に、子どものことをよくわかってくださっていたのですが、裏方のボランティアさんまでもが、一人ひとりのことを知って取り組んで下さっていることがとても嬉しく、親として感激しました。
来年も再来年もその次も、参加したいと思います。ボランティア部の皆さん、本当にありがとうございました。  (O)

高梁のイベントに参加させてもらった、7歳と4歳の男の子の母です。前日から子どもたちは、事前に送ってもらったパンフレットとボランティアさんの顔写真を見てテンションが上がり、「早くいきた〜い」と大騒ぎでした。
私たち家族は今回で三回目の参加になるのですが、いつも学生さんたちが趣向を凝らしたプログラムを考えてくださっていて、毎回楽しませてもらっています。
今回の午前の運動会では、様々な競技があったのですが、どのブースでもルールを絵で丁寧に示してくれたり、見本を見せてくらたので、子どもたちも理解して取り組めたと思います。しかも一つのブースをクリアする度にメダルがもらえ、さらに全ブースが終了したら、アメのつかみ取りができるというご褒美まであって、大喜びでした。
午後のクレープづくりでは、材料を取りに行き、ボールに牛乳や卵を入れて混ぜ、そしてフライパンに生地を流しいれるところまで自分でしました。家では親の方が心配してついつい手を出してしまうのですが、ボランティアさんが上手に関わってくれたので、自分でやったという充実感が持てて嬉しかったようです。できあがると、自分で好きなように生クリームやフルーツなどをトッピングしておいしそうに食べていました。
楽しく遊んでおいしく食べて、大満足の一日だったようです。子どもだけでなく、私たち親の方も子どもの目いっぱいの笑顔が見れて嬉しかったです。イベントの企画や準備、当日の段取りなど、色々大変だったことと思います。また一日子どもについてお世話してくださったボラさんを始め、子どもの安全を考え、門や階段のところで立ってくださっていた方まで、皆さんのおかげで、子どもたちが一日安全に楽しく過ごすことができました。
本当にありがとうございました。子どもたちが「今度はいつ?」と聞いてくるほど、楽しみにしています。
来年もイベントが開催されることを期待しています。 (はるママ)

今回初めて参加させていただきましたが、事前のアンケートや冊子などを見せていただいていたので、全く不安なく参加することができました。
学生の皆さんの子どもを見る暖かく優しい眼差しに、子どもも安心して溶け込んでいけたと思います。子どものことを理解し受け止めてくださる方が、子どものペースに合わせて付きっ切りでとことん付き合ってくださるという経験は、求めてもなかなか味わえることではないので、とても心満たされる充実した時間を過ごすことができたと思います。
内容の方では、とても分かりやすく、見通しを持って取り組める流れだったので、不安なく楽しむことができました。数日前には「宝探し」という言葉に、自分のイメージで海賊などが出てきて、宝石を捜したりするものだと思い込んでいて、怖いものが苦手なため「ぼく宝探し嫌だ。やらない」と言っていたのですが、冊子に宝の地図が載っていて、可愛い動物の絵とクレープの材料だと分かって、不安は消えたようです。何をするか分からないという不安は、私たちには想像つかないものなんだろうなぁと思いますが、逆に分かっているだけで取り組めることが増えるという経験は、私たちに勇気を与えてくれます。準備は相当大変だったと思いますが、子どもたちにとっては何よりの贈り物だと思います。クレープ作りは少し眠たい時間でしたが、自分で何かを作ることが大好きなので、興味を持って取り組めました。普段見た目での偏食が多く、今まではクレープはいらないと言ってきましたが、自分で作ったものはやはり別物で、とてもおいしそうに食べることができました。家でも子どもにどんどん料理に参加してもらう機会を作らなければいけないなぁと思いました。
帰宅してお風呂の中で子どもに感想を尋ねると、いつになくニコニコとした笑顔で、親の方も嬉しくなりました。
最近母の体調が悪く、あまり構ってあげられていなかったので、子どもの方も少し不安定な部分が見られたのですが、思いっきり身体を使い、自分に合わせてとことん付き合ってくれるお兄さんお姉さんの存在に、すごくパワーを引き出してもらえたようです。親の方も子どもにとことんついていってくださる皆さんを見て、自分の学生時代を思い出し、たくさんの元気とパワーをもらうことができました。本当に貴重な時間を作っていただいたことに感謝しています。
子どもに聞いた感想では、運動会でのブルーシートが一番楽しかったと言っています。何と言っても、頑張ってシートをくぐったら、自分の大好きなキャラクターのメダルが待っていたというのは、子どもの心を捉えてやまなかったようです。スタートからいい体験ができて、終始ご機嫌で過ごすことができました。家に帰っても大事そうに飾っては、手にとって見ていました。
余裕を持ったあまり負担のかからない流れで、子どもも一日充分楽しむことができました。また次回も参加できたらと思っています。今回思い切って参加することができて、本当に良かったと思います。ありがとうございました。  (I)

毎回参加させていただく度にいろんな工夫がなされていて「すごいなあ」と感心することばかりなのですが、今回も本当に素晴らしい内容のイベントでした。
遊び方の説明や調理の仕方の説明を一つ一つ絵で説明してくれたり、行ってはいけない場所などには必ず学生さんが立ってくれていて、安全面への配慮もすごくよく考えて下さっていたり、本当にすごい!と思いました。
3回目の参加だったのですが、今までとは違い息子がしっかりと親元を離れて学生さんを頼りにしながら活動できたこともすごいことでした。息子がそのように参加できたのは、いろんな工夫がしてあって活動の内容が息子にとても合っていたこと、また学生さん方が息子に合わせてくれて理解しようと寄り添って下さったお陰だと思います。
参加させていただく度に息子のことを知ってくださる方が増え、親としてもとても嬉しく思っています。ボランティア部の学生さん方は勉強されている上にとても優しい方ばかりなので、毎回親子共々とても安心して参加させていただいています。
赤ん坊を連れて行きご迷惑をお掛けしました。部長さんをはじめ、みなさんが気を遣ってくださりとても嬉しかったです。
ありがとうございました。来年も是非企画してください。楽しみに待っています。    (りょうくんのママ)

※今回は先着順ということで、遅れてお申し込みのあった方はお断りすることとなってしまいました。
申し訳ありませんでした。次回の招待行事の際は、ぜひ早めにお申し込みください。

育てる会勉強会

「18歳の春をめざす親子療育クラブ」

先日、10月15日(月)に第一回の「18歳の春をめざす親子療育クラブ」が開催されました。参加された方からの感想を紹介します。
子どもの得意なコト、苦手なコト、好き嫌いなコト。どういうサポート・支援をすればいいのかを改めて考えるのに良い機会だと思い参加しました。様々な親の会がありますが、大半は人がしてくれたものにただ参加する形や人任せな人が多い中、今回参加した人たちは皆さん子どものコトを思って自分から「やろう!」という意識を持って参加されている気持ちが伝わりました。日ごろ分かっていてもなかなか動けず、延ばし延ばしで結局何もできていない、やっていても途中で終わってしまったり、どうすればいいのか分からなかったりと、子どものためにと思っていても前に進めずにいたという人も多いようでした。
この会で皆さんと励ましあいながら、様々な意見を出し合いながら頑張ろうという気持になれます。子ども自身が「自分でもできるんだ」という自信・自己肯定感を高めて自立できるよう、少しずつ手助けしていけるよう、皆さんと焦らずやっていきたいと思います。  (Tママ)

  第二回目は、「思いっきり支援ツール」著者の武蔵博文先生来岡!!

親子療育クラブでは、参考図書に「思いっきり支援ツール」を使うことにしていましたが、なんとその著者である武蔵博文先生に来てお話いただけることになりました。何という幸運でしょう。
皆さん、私達はついています!! 富山におられると思っていた先生は、なんとお隣の香川大学にこの春から勤務されておられたのです。
香川大学教育学部の坂井聡先生の紹介で、武蔵先生と連絡を取ることができました。そして、私達の趣旨に賛同いただき、当日いらしていただけることになりました。
「18歳の春を目指す親子療育クラブ」に参加しようかどうか迷っているあなた、とにかく先生のお話を聞いてください。そして頑張っていこうかどうしようか考えてみてください。参加者は現在21名。育てる会の中でも「子どもの将来を本気で考えたい」と願う親達の集まりです。
日 時 : 平成19年11月28日(水)9:30〜13:30 
       ※日時会場が変更となっています!!
場 所 : きらめきプラザ 2階 研修室(岡山市南方)
内 容 : 「支援ツール」についての概論的なお話とともに、実際の支援ツールをたくさん持ってきてくださるそうです。
      楽しみにしていてください。
持ち物 : 「思いっきり支援ツール」・昼食・お茶・
       サポートブック(自分で作ったものがある人)
申込先 : 育てる会事務局まで必ずお願いします!!(正会員 限定)
参加費 : 1,000円(当日集めます)

「母の想いを話す会」

10月24日(水)開催された第5回目は、6人のお母さんが参加されました。
参加されたお母さんから感想が寄せられたので紹介します。

自分の中では、最初この会が「18歳の春を目指す親子療育クラブ」とかぶるように思うところがあって、どちらか片方に参加していればいいかなぁという気持ちを持ちつつも参加しました。
でも、篁先生の文章を読んで、一人ずつ話をして、話を聞いていく中で、アドバイスしあったり、かなり脱線したりしましたが、私にとってとてもタメになる内容でした。
ゆったり、でもしっかり話し合うことができ、次回も参加したいと思いました。ありがとうございました。 (Kママ)

うしたら子どもにもっとスムーズに伝わるのかしら?子どもへの指示に大きな声で、だんだん怒鳴っている自分に自己嫌悪の嵐で、心が疲れてしまう中、少しでもよい方向に行きたいともがいている自分がいて、子どもと格闘しながら葛藤と反省の日々でした。今回の勉強では先輩のお母さんから技を教えていただけたので「これは今日から実践しなきゃ損だわ」と唸ってしまいました。(笑)
「『(カーテン)開けて』『(イスに)座って』『(新聞)取って』『(戸)閉めて』『(服)着て』『(靴下)履いて』など、分かりやすく声かけするの。間違えたときは『待って。ここ』と言って否定しないのよ。そしてできたら『そう、いいね』『そう、上手ね』と言って認めてあげるの。この褒めるのがポイントね」
たったこれだけの短い言葉で、わが子は見違えるほどすんなり指示が入り、とにかく私自信が優しい声で穏やかに楽に楽しくふるまえる変化に正直驚いています。こんなにも子どもへの声かけ、対応が自然に余裕を持ってできるなんて…。とても嬉しく心から感謝でいっぱいです。やっぱり変えられるのは自分自身なんですね。そして自分自身が変われば、周りが良い方向に変わっていけるのよね、と実感しました。今まで私の存在は子どもにとって「ノイズレコーダー」だったのかもしれません。(笑)
今回一緒に参加したお母さんと、お互い子どもへの声かけ・対応を挑戦しながら励ましあえることも魅力でありがたいです。やっぱり持つべきものは良き友と頼りになる先輩のお母さんですね。私も10年後頼りにされる存在になっていたいなぁ。とても勉強になりました。ありがとうございました。 (Hママ)

  次回の「母の想いを話す会」は・・・

日 時 : 平成19年11月21日(水)9:30〜12:00
場 所 : きらめきプラザ 中会議室(岡山市南方)
内 容 : 今回の読書は、12月にお迎えする篁一誠先生の「具体的な関わり方」を一章ずつ読書して、その読書を通してそれぞれの悩みや想いを出しあっていきます。
一人で悩むより、皆で考え合うことでよい知恵も浮かぶものです。母親しかいませんから誰に遠慮もありません。
楽しいエピソードに笑ったり時には泣いたり、そして慰めあうそんな暖かい、そして良い学びの場になるような、そんな場所です。
悩んでいらっしゃる方はもちろん、元気いっぱいのお母さんもぜひいらしてくださいね。
参加費 : 300円(別途本の購入がある場合もあります)
対 象 : 育てる会正会員 母親限定
申込先 : 育てる会事務局へ11/19までに。

 事務局だより
11月。すっかり秋めいてきました。山の紅葉ももうすぐ見ごろ。
今年は京都にでも行こうかと計画しています。
朝晩がずいぶん寒くなって、我が家でも冬毛布登場。風邪をひかないように暖かくして寝ています。

先日事務局であった出来事を紹介しましょう。
育てる会の行事でも何度も会ったことのある子に、赤磐ぐんぐんの療育現場で関わることがありました。その際、何度も会ったことがあるのに、少し不思議そうな、まるで初対面の人を見るかのような表情で私をじっと見つめていました。
「ああ、赤磐ぐんぐんで関わることがなかったから、人と場所がつながってないのかな?」と思っていたのですが・・・。
お母さんとお話すると「さよ先生、今日メガネだからかも」とのこと。
あああ!!そうか!!!自閉症の方は髪型や表情で人を判別することが苦手と言われるのに、最近私はメガネです。(コンタクトをなくしたので^^;)
しかも、名前と自分の記憶を一致させようとしても、子ども用に掲示してある「先生の顔写真」は髪の毛が短い&今より太っていたときの写真なので、「これで同一人物」と言われても納得できないハズです。
私たちの「いい加減」「適当さ」は、自閉症圏の方々から見るととんでもないんでしょうね。急いでその場で写真を撮り直しました。もちろんメガネあり・なしどちらのバージョンも。

もう1つ。これは家族の話ですが。
うちの弟・哲平と先日二人で「Always続三丁目の夕陽」を見に行ったのですが、その際かっこよく私の映画代&ポップコーンをおごってくれました。
私が財布を出そうとすると「哲平払う!!」と財布をしまわせたのです。社会人らしくお姉ちゃんにおごりたいと思ったのでしょうか?
なんだか映画もよかったのですが、それよりも弟のこんな行動を見れたことの方に感動してしまった一日でした。
11月初旬の児童デイサービスの行政監査も終わり、11月は少しだけ事務局が落ち着きます。そろそろ事務局の模様替えをしたいと考え中…。片付け名人募集します!!(笑)
(事務局:鳥羽 紗代)

以前は「育てる会会報」はHPにも全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は一部抜粋にさせていただいています。
会の行事の予定は育てる会の「
今月の予定」に、近隣の講演会等の案内は「近隣の講演会等の案内板」に、載せるようにしています。
容量は小さくなりましたが、ご覧いただければ幸いです。
なお会報は正会員・賛助会員の方へは郵送でお届けしています。
もしご希望の方がおられましたら、ぜひ賛助会員に申し込みをお願いします。年会費 3000円です。
応援よろしくお願いします。
申込み方法の詳細は「
育てる会 HP」に記載しています。

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