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平成20年3月31日

 

 第119号 

NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会

 119号 目次

 木蓮の花の下で
 平成20年度 育てる会 総会・記念講演会
 育てる会 勉強会
    「NTN夢工房見学会」
    「18歳の春をめざす親子療育クラブ
         〜支援ツール連続講座のご案内〜 」
     「母の想いを話す会」
 支援者養成講座のお知らせ
 岡山県発達障害児・者親の会連携協議会
 キッズルーム・AAO・サッカークラブ・水泳教室 のお知らせ
 私のお薦め本コーナー
      「自閉症の人の自立をめざして」
 近隣の講演会のお知らせ
 お母さんコラム
 事務局だより 

寒さと暖かさがせめぎあっているような時が過ぎて、ようやく春が本格的にやっていきたようです。
昨日、桜橋のほとりで木蓮の花を見ました。
薄紫色の花が夕暮れ時の街の中でひときわ美しく見えました。
桜の花の開花が、岡山市内よりは少し遅めの赤磐市ですが、現在一分咲きというところです。赤磐ぐんぐんと育てる会事務局のスタッフで恒例のお花見に4月11日行く予定です。
療育の合い間を縫って出かけるつもりですので遠出はできないのですが、高倉山という頂上まででも車で15分くらいの山が事務局の近くにあります。
桜の並木道が5qほど続き、1000本のソメイヨシノが咲き誇り、天気が良ければ遠く中国山地や、岡山市街から瀬戸内海の島々まで一望できるという絶景地です。
頂上でお弁当を広げて、楽しいおしゃべりに桜の花に負けない花を咲かせましょう。
おかげさまで育てる会10周年の年度も無事に終わろうとしています。11年目に向けて心を新たにして、また歩き始めたい・・・、そう考えております。
19年度は「18才の春を目指す親子療育クラブ」と「母の想いを語る会」という2つの勉強会が始まって、それぞれに活発なお母さん方の参加がありました。
また、岡山県内の発達障害児者の親の会のネットワークを目的とした連携協議会も発足し、その中に我が育てる会も入れていただいております。岡山の発達障害児者の親たちが一つになった、いわば岡山発達障害元年とも呼べる年だったと言えます。この会の発足にご尽力いただいた佐藤暁先生、中島洋子先生、伊丹英徳さんに、この場を借りてお礼を申し上げたいと思います。様々な課題山積の岡山県の発達障害児をとりまく環境ですが、各団体で知恵を出し合い、力を合わせることで、子ども達の未来を幸せなものに変えていきたい。そう信じて活動していきたいと思います。(詳しくは後の報告を参照ください)
正会員の方には、また新しい行事予定が目白押しの今年の育てる会です。色々企画中ですので、どうぞお楽しみに・・・。また講演会もただ今講師の先生方に打診中ですので、どうぞお楽しみに。ひと時も去年と同じではない育てる会に、皆さんどうぞご期待ください。
日程が決まった先生の分をお知らせいたしましょう。メモして、予定を入れないようにお願いします。
・5月14日(水)笹野京子先生(なのはなクリニック・児童精神科医)
   会場:岡山ふれあいセンター 小ホール
   演題:「自閉症の人の育つ道すじ 〜医療からの支援〜」
・6月21日(土)吉田友子先生(よこはま発達クリニック・児童精神科医)
   会場:山陽新聞社 大会議室
   演題:「その子らしさを生かす子育て
       〜高機能自閉症・アスペルガー症候群への支援〜」
また、支援者のための即実践講座を、今年も川崎医療福祉大学TEACCH部の重松孝治先生にお願いすることになりました。今年で3年目を迎えるこの講座も、年々受講生が増えております。教育現場で即役立つという勉強会のために、先生方は月1回夜の講座のためにお集まりいただいております。
去年に引き続きもう一度受講したいという先生方が何人もいらっしゃるようです。
重松先生は、福井や滋賀など日本の各地で同様の講座を務められておられますが、岡山県では育てる会だけですので、どうぞ皆さんお申し込みください。
今年自閉症の子の担任になってどう支援してよいか分からず思い悩んでいらっしゃる先生方や、具体的な方法をもっと知りたい先生のために、懇切丁寧な、基礎から学べる講座ですので、どうぞ大勢の方の参加をお待ちしております。申込用紙が入っておりますので、どうぞそれを新しく担任になられた先生方にお渡しください。
私たち親が障害のある子との暮らしに四苦八苦しているのと同様、先生も子どもの支援方法に困っていらっしゃるに違いないと思います。どうぞ勇気を出してお誘いしましょう。去年は80人もの先生方が参加してくださいました。
さて、正会員の方々には、この会報と一緒に20年度へのアンケートを送らせていただいています。今年の育てる会の事業についてみなさまのご意見をいただく年度始めのチャンスです。これを元に20年度の事業を展開していきたいと考えておりますので、どうぞご覧になったらすぐに記入して返送をお願いいたします。
今月は、その他にも吉備国際大学の学生さんから頼まれた卒論への協力アンケートも同封しております。
吉備国際大学のみなさんには、育てる会の行事でもボランティアとしてとてもお世話になっておりますので、できるだけ協力してあげたいと思っております。どうぞ、年度始めのお忙しい折とはおもいますが、よろしくお願いいたします。

と、まあ〜代表としてのお話はここまでとして、次はやっぱり我が子哲平のお話をひとつふたつとさせていただきましょう。
二十歳を過ぎた哲平ですが、最近近所のスーパーマルナカでおもちゃを買うのを楽しみにしています。それが私から見ると実に「しょうもないもの」でありまして、例えば特撮戦隊の変身グッズであったり、音と光の出るピストルであったりします。スーパーのお菓子売り場の隣に置いてあるようなおもちゃは、幼児や小学校低学年向きのものであり、しかも結構高いというのが相場です。自分で働いたお給料で買うのですから、勝手といえば勝手なのですが、そんなおもちゃを買う哲平に、母としてつい私は「そんなしょうもないもん買うの?」と言ってしまいます。哲平もそんな非難めいた渋い口調が嫌なのか、今では私と一緒の買い物の時でなく、父親の休日に一緒に父子二人で買い物に行った時や一人で行くときを狙って買っているようです。哲平の部屋に行くと、棚にズラーッとそのしょうもないおもちゃがディスプレイされていて、ホントにしょうもないのですが、私にはここも見られたくないようです。
また、そんなヒーローもののおもちゃに、最近加わったのが、プリキュアのパズルです。どうやらDVDを借りにいくTSUTAYAの本屋のコーナーでシリーズを見つけたようです。
40ピースほどの小さな女の子向けの「プリキュア5」です。
「恥ずかしいわぁ〜」という私に、顔を赤らめて恥ずかしがる哲平。でも恥ずかしいという感情が育ってきたというのは、哲平にすれば大きな進歩ですね。
手のひらで顔をおおって「ハズカシイ!」と言いつつ、やっぱり買うのか、君は!
二十歳になって恥ずかしいという感情は生まれてきても、買いたい思いは止められない!
プリキュア5のパズルコレクションは現在見たところ3点。以前哲平が作って壁にかけられた1000ピースの大きなジブリのパズルの下で、ベッドの横に並んで飾られています。
またこんな事もありました。
お休みの日のこと、「お母さんにコーヒーをいれてちょうだいな」と頼んだ私の元に、コーヒーにミルクをたっぷり入れて私好みに作ってきたくれた哲平が、ひと言「ありがとう!」。そう言いながらマグカップを手渡しました。
「どうぞ」とか「できました」と言ってから、私が「ありがとう」と言うのが、普通の会話のはずですが、言って欲しい言葉を先に言ってしまう哲平です。言いたいことの意味はわかるので家ではいいのですが・・・。
コミック会話の方法で
哲平「どうぞ」
母「ありがとう」
   というような形で線画で作ったカードを作って教えるようにしています。
でもカードの用意が遅れてしまったり、私の方がカードを出すのを忘れてしまうのです。一回一回カードを用意して待つのもまどろっこしく、まぁーいいか、何が言いたいかは分かっているし・・・と、つい安易に流れる毎日です。
そもそも挨拶の意味自体がよく分かっていない様子の哲平です。形ばかり教えて、生活が窮屈になってしまうのも、哲平にはしんどいかなぁ〜なんてことも思う今日この頃なのですが・・・皆さん、どう思われますか。母がズボラなのが我が家の大きな問題点でしょうか。反省、反省・・・。
でも、あまり堅苦しくキチンキチンと育ててこなかったからこそ、こんなに気楽そうに気のいい子に育ったのではないかしら? などと自分に甘い母は、良いように良いように思っています。

次に載せている写真は北京オリンピックの女子マラソン代表候補の中村友梨香選手と哲平のツーショットです。哲平の所属している「桃太郎夢クラブ」は天満屋の武富監督を筆頭に、篠原コーチやシドニーオリンピック代表の山口衛里さん、天満屋の陸上部のみなさんがコーチとして指導してくださっています。
ちょうど中村選手がオリンピック代表に決まった二日後、練習場に来られた中村選手に強引にお願いして撮っていただいたのがこの写真です。押しの強さでは関西のおばちゃんに負けない鳥羽さんです。ちゃっかり私もツーショット!
マラソンと言えば、3月は美咲町星の里マラソンのハーフマラソン21キロに参加して1時間29分でした。夢クラブの小椋陽子さん(女子一位)の後ろを最後までぴったりついて走りました。途中で大きな豆を両足に作りながらも、痛さをこらえてのゴールでした。
次は、瀬戸大橋開業20周年を記念した橋上イベントのマラソンに出場予定です。
哲平も20歳。瀬戸大橋も20歳です。開業したばかりの瀬戸大橋を渡って四国へ遊びに行った頃は、哲平はまだ赤ちゃんでしたっけ・・・。瀬戸大橋を渡りながら長男が「おしっこ!」と言うので止まって橋上から・・・したのも今となっては思い出になっています。当時はのんびりしたもので、多くの車が路肩に自動車を止めて、記念撮影をしたりしていたものでした。パトカーが「路肩に車を止めるのは禁止です。すぐ移動してください」と回っていたくらいです。のどかな時代でした。
そんな橋を、20年後、今度は大人になった哲平が走ります。私も介助者としてスタート地点の与島まで行かせていただく予定です。
(後日談:大会前にどうやら哲平が足の筋を痛めたらしく、「無理はさせない方がいいでしょう」というドクターストップがかかり、残念ながら今回は参加を見送りました。次に瀬戸大橋を通行止めにしてマラソン大会が行なわれるのは10年後か20年後・・・その頃は哲平も30歳か40歳、今度はもうおじさんとしての参加になりそうですね (^_^;)・・)
春はこの原稿を書いている間にもどんどん進み、桜2分咲きになりました。この原稿が届く頃には満開になっていることでしょう。今年も皆さんにどうぞ良いことがありますように。良い出会いと幸せが来ますように、お祈りします。私も頑張ります。応援よろしくお願いしますね!
育てる会代表 鳥羽美千子


平成20年度 育てる会総会・記念講演会

【講演会】
講師  なのはなクリニック院長 笹野 京子先生
演題  自閉症の人の育つ道すじ 〜医療からの支援〜
参加費 正会員 無料、賛助会員 500円、一般 1000円
日 時:平成20年5月14日(水)
場 所:岡山ふれあいセンター 小ホール(岡山市桑野715-2)
     9:30 受付
    10:00  笹野先生講演会
    12:00  昼食休憩
    13:00  総会(育てる会正会員のみ)
    14:30  終了・片付け
総会に先立ちまして、なのはなクリニック院長・笹野京子先生の講演会を行います。
お忙しい時期だと思いますが、万障お繰り合わせの上、ご参加ください。
申し訳ありませんが、託児はございません。


育てる会勉強会

NTN夢工房見学会について

NTNテクニカルサービス株式会社夢工房で働く自閉症の鳥羽哲平くんたちの働きぶりを見ていただける見学会を、4月にも行います。
会員以外の方でも、どなたでも参加できますのでどうぞお申し込みください。
日 時 : 平成20年4月15日(火)10:30〜12:00
場 所 : NTNテクニカルサービス(株)夢工房
申込み : 育てる会事務局へ4月12日までに。
         ※夢工房の見学は育てる会経由でないと参加できません。

先日3月20日(木祝)、「NTNテクニカルサービス(株)夢工房」へ見学にお伺いしました。今回は祝日開催ということで、お母さんだけでなくお父さんや学校の先生の参加もありました。お父さんの参加者の方々から感想をいただきましたので紹介します。


先日は、見学会ありがとうございました。3名の仕事に取り組んでいる姿を見て感動しました。家族・学校・NTNのスタッフに、支援されて働ける彼等を羨ましく思いました。
また、NTNトップの、「赤字でも夢工房をこれからも続けて行きたい」と言う考えに、感銘しました。他の企業も、どんどんこの様な職場を作ってくれる事を期待しています。また同じ社員の方々にも、夢工房を理解して貰うためにも、何か機会を作って頂きたいと思います。夢工房で、体験して貰い、色んな人の意見を聞いてみる事で、今後いろいろな作業が、増えてくれればと思います。違ったアイディアが、出るかもしれません。今後の、夢工房の発展を期待しています。
 (E父)
今回、かねてから見学したいと思っていたNTN夢工房の様子を見に行くことができました。
写真や新聞記事などで働く様子を見ることはありましたが、実際に目の前で働いている鳥羽君ら3人を初めて拝見しました。
夢工房の3人は、働くことに何の迷いや不安もなく、実に活き活きと自信に満ち溢れた様子で作業に打ち込んでおられました。自閉症を抱えているとは思えないほどです。作業のための補助具は、何度も試行錯誤を重ねた上でできたということですが、障害の特性をよく理解されて作られており、それを使うとびっくりするぐらい正確で早く作業ができていました。床や壁には作業内容やスケジュール、出勤状況や清掃など、夢工房での仕事を視覚的に分かりやすくするための工夫が随所に施されておりました。私は、今まで何箇所か障害者雇用を進めている一般企業を見学に行ったことがあるのですが、ここまで自閉症者にとって働きやすく工夫されている仕事場を見たことはありません。とても驚くとともに、そんなすばらしい環境で働いている3人が羨ましくなりました。
障害者就労において最も重要なことは、家庭・学校・企業が三位一体となって支援していくことだといいます。家庭では、幼少期からお手伝い体験や物事をやり遂げる達成感を教え、学校では就労に向けた教育・療育と企業との連携が必要です。我が家でも、10年後の就労を目指して、家庭でそして学校で一歩一歩準備をすすめていきたいと考えています。しかし、肝心の受け皿である企業には、まだ障害者を受け入れるという基盤が十分とはいえないのが現状です。家庭や学校でどんなに頑張っても受け皿がなくては就労はかないません。一家庭から企業へ理解を求め受け皿を拡げてもらうということも現実的には困難です。そんななか、ここまで障害者を理解し進んだ支援を行い、しかも年々その支援や理解が進歩しているという企業があることを知っただけでも将来に希望が持てます。
そこでお願いがございます。このような自閉症者・障害者に対する理解や支援が一般企業の中でもっと当たり前になるように、是非とも先進であるNTNさんから夢工房での実践を広く情報発信していただきたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。この度はありがとうございました。
 (りょう父)
先日の見学会はとても参考になりました。哲平君の黙々と働く姿は同じ障害の子供をもつ親にとってとても感動的なものであり、希望をもつことができました。NTNは経営者の理解もあり、障害者にとって恵まれた環境を整備されていますが、全国にはこのような企業がいったいいくつあるのでしょうか。NTNの企業姿勢を見本に多くの企業が障害者に就労の門戸を広げてくれることを願うばかりです。 (O父)
先日は、お忙しい中、夢工房見学の機会を頂きありがとうございました。
以前から「日本一」と聞いていた支援は素晴らしく、工場で一生懸命に働く3名の方の姿には障害を感じさせない程でした。「仕事が出来なければ教え方が悪い。サポートを改善する」と、障害者主役の職場を目指しながら、「ボランティア活動ではない」のは企業として当然であり、「健全な赤字部門であれば良い。企業のイメージアップは金額に換算できない」この言葉がイヤミに聞こえないのは、やるべき事をやっている会社だからだと思います。また、高津部長(会社)と鳥羽代表(家庭)との関係が素晴らしく、本人から聞き出せない分、家庭から情報を得ると言う姿勢には、頭が下がる思いです。
以前、袋かけはパートさんが800個だったのが、冶具を使うことにより軽く1000個をこなすと聞き、夢工房が無ければ冶具も生まれなかった訳ですから、効率アップしている事を嬉しく思いました。今後「健全な赤字部門」から「完全な黒字部門」になれば、現在3ヶ所の夢工房が増えていくかもしれません。
将来、我が娘も就職できれば・・・と希望を持っている私達には、今回の見学は、良い勉強の機会になりました。将来の就労に向けて、今すべき事は何か?を考えながら育てていきたいと思います。この先、同じような取り組みを行う企業が増え、自閉症児の受け皿が広がることを切に願っております。
 (S父)
見学後の率直な意見といたしまして、まず、企業の大らかさに大変驚きました。私の勤めております企業も同じような規模ではございますが、まだまだ自閉を含めた障害者支援が確立されておりません。従業員の意識や企業としての考え方を再認識させられました。
それから、一番重要なことですが、本人を取り巻く環境の素晴らしさに感動しました。家族・学校・企業・・・そして本人。それぞれが本当にうまくかみ合っている結果として、少しずつ前進している様子が伝わってきました。今日明日にとすぐに結果が出なくとも、それぞれが良い方向に向かっていこうと、努力し模索し行動に移している様子が良くわかりました。
私自身を含め大概のひとは、どのようにしたら良いか頭では解っていると思います。さまざまな講演を聴き、さまざまな文献を読み知識は充分持っているはずです。しかし、いざ実践することの難しさの前に途方に暮れているのだと思います。今回のように環境が整っている、もしくは整えようとする意識を持った人達に囲まれている場合は極めて稀でしょう。この稀なケースをもっと大切にして、世に広めるべきだと思いました。
最後に。鳥羽様を取り巻く皆様を応援するとともに、私自身ももっと積極的に行動するべきだと改めて考えさせられた見学会でした。このたびは良い経験をさせていただきありがとうございました。
(T父)
障害への理解が深く、構造化や治具など、工場内のあちらこちらに障害者の方が十分に力を発揮して働ける工夫が詰まっていました。3名の障害者の方々の真剣に仕事に取り組む姿は、健常者と変わらない働きぶりで感心しました。このように仕事を速く正確に持続してできているのは、企業の方々の熱心な支援と工夫の結果だと思います。本当に素晴らしいの一言です。家庭でも就労に向けての取り組みを継続して頑張りたいと思います。見学の機会を作っていただき、誠にありがとうございました。 (I父)

「18歳の春をめざす親子療育クラブ」 
    〜支援ツール連続講座のご案内〜

香川大学教育学部の武蔵博文先生を迎え、5回の予定で支援ツールの勉強会を行ってきました。その総仕上げの支援ツール報告会を行います。お母さんたちが勉強会を通じて取り組んできた成果を発表します。3月6日に行われた中間報告から約1か月余り、どんな取り組みがあり、どう子どもたちが変化したかをそれぞれ発表していただくことになります。
今後も熱心なお母さんたちをどんどん募集しておりますので、ご参集ください。
日 時 : 平成20年4月24日(木)9:30〜13:00(予定)
場 所 : きらめきプラザ2階 研修室
申込先 : 育てる会事務局へ4月21日(月)までに
参加費 : 育てる会正会員1,000円、一般の方 2,000円
☆以前の勉強会のDVDの貸し出しもしています。
気になる方は育てる会事務局へお問い合わせください。

  3月6日の勉強会の感想をいただきましたので紹介します。

作成した支援ツールと実践中間報告が聞けたのがとても勉強になりました。歯みがきでは「磨き残しをしやすい場所から磨き始めると、磨き残しが少なくなる」こと。手順書への注目しやすくする工夫として、ポイントとする所に好きなキャラクターの登場。番号やシール、台紙の配色等で手順の確認がしやすくする工夫。めくり式の手順書では、めくりやすいようにモコモコシールを使ってみたり、思いもよらないアイディア満載でした。参加されたほとんどの方がチャレンジ日記をされていて、家庭と学校の両方で活用されていたのがとてもすばらしいことですね。我が家も学校と一緒に活用できるようにしたいと思います。「思いっきり支援ツール」の本に18年の夏に出会ってから、お手伝いのチャレンジ日記、サポートブック、手順書、ソーシャルストーリーなど親としても様々な事にチャレンジしました。今、我が子から「いつもわかりやすくしてくれてありがとう」のメッセージと笑顔があるのは、この本のおかげだと感じています。 (T母)
とりあえずつくってみたこと。自分が作った支援ツールの使い方、次のステップへのつなげ方までアドバイスしてもらったこと。他の皆さんの素晴らしいツールを見せてもらえたこと!あとで手にとってじっくり見ることができるのも良かったです。 (K母)
お母さん方が作られた支援ツールを見せていただいたり、家庭で取り組まれている様子を聞くことができて良かったです。皆さんの発表を聞いて、それぞれの家庭で工夫して取り組まれている様子が思い浮かびました。様々な発想やアイディアがあり、感心しました。参考にしたいと思うことが多かったです。今回、自分で支援ツールを作ってみて、子どもにピッタリ当てはまり、うまくいくものがすぐできるとは限らない、と思いました。うまくいかなかったら子どもにとって分かりやすくするために必要なことを考えて色々な方法を試していかなければならないと思いました。一人で取り組んでいると行き詰ることが多いので、このような勉強会や親同士が情報交換できる場が必要であると感じました。 (T母)
今までやってきた支援ツールの中間発表ということで、皆さんの発表を聞きましたが、皆さんのアイディアや実際に作られている支援ツールに圧倒されました。きめ細やかに考えられていて、「すごいなぁ」と感嘆するばかり。自分の発表が大ざっぱで恥ずかしくもなりましたが、自分に負担になることは続かないと思いなおし、やれるようにしかできない、とそのまま続けています。チャレンジ日記をペンで書いていると忘れることが多いのでスタンプに変更しようと考えているくらいですが、忙しさにかまけてまだそのままの状態です。それでも、子どもの方が気をつけて忘れずチェックを入れるようになっています。先生にはサポートカードについての相談に乗っていただきました。もうすぐ中学生になるので、それまでに何とか作って学校に持っていこうと思っています。 (M母)
皆さんがどんな思いを持って目標を決め、今取り組まれているのかが発表時間を設けていただいたおかげでよく分かりました。一人ひとりの発表が必ず我が子につながる意見なので、参考になりました。
武蔵先生との勉強会、本当に楽しかったです。わが子はとても良い方向に向かって進めているように思います。Tさんの子どもさんがチャレンジ日記に書かれていた「お母さん、いつも分かりやすくしてくれてありがとう」に感動しました。常日頃から我が子のために一生懸命されているTさんの様子を知っているので、本当に素晴らしいなぁと思いました。Tさんはさらに「子どもの喜ぶ顔が見たくて頑張れているんだ」と言われていました。
 (N母)

「母の想いを話す会」

4月の「母の想いを話す会」はお休みします。
5月の「母の想いを話す会」は・・・
日 時 : 平成20年5月21日(水)9:30〜12:00
場 所 : きらめきプラザ 中会議室(岡山市南方)
読 書 : TAKAMURA'S2000「学校生活」
       第三章:交流の在り方、第四章:交流級の保護者との関わり方
        資料あります。前回参加の方は忘れずお持ちください。
内 容 : 読書を通してそれぞれの悩みや想いを出しあっていきます。
       一人で悩むより、皆で考え合うことでよい知恵も浮かぶものです。
       母親しかいませんから誰に遠慮もありません。
       楽しいエピソードに笑ったり時には泣いたり、そして慰めあうそんな暖かい、そして良い学びの場になるような、そんな場所です。
参加費 : 300円(別途本の購入がある場合もあります)
対 象 : 育てる会正会員 母親限定
申込先 : 育てる会事務局へ早めに申し込みをしてください。

支援者養成講座

先日3月21日(金)、19年度最後の支援者養成講座が行われました。
全体まとめとして、「自閉症の人との関わり」と題し、もう一度自閉症の理解へ立ち戻ってのお話がありました。
「自閉症の文化を尊重する」ということは、彼らは独特の理解の仕方・感じ方・考え方があるということ、その「違い」を認めるということです。
まず私たちが一歩歩み寄り、自閉症の人の発想に合わせ、認め、自閉症の人の論理で彼らが理解できる方法で説明することが不可欠です。
例えば高機能の子どもが「トランプゲームで勝てないと怒る」場合、どういう支援が必要でしょうか。「勝てないからといって怒ってはだめ」「ゲームは勝てないこともあるから楽しいんだよ」、これは私たちの理論で、おしつけです。
何故その子がゲームで勝てずに怒っているのか。もっと突き詰めれば「何故私たちはゲームをするのか」という部分を理論的に自閉症の子に分かる説明をする必要があります。ハラハラ感があるから?集団でやりとりをするから?勝つか負けるかが最後まで分からないから?それは自閉症の人にとって楽しいものなのでしょうか?教育現場で「ゲーム」をする意義は具体的に何なのか・・・。
その子にとって納得のいく説明をきちんとする(言葉以外でももちろんOK)ことが、彼らとうまく関わるポイントだとお話されました。
参加者からの質疑応答にもしっかりじっくりお答えいただき、参加者からは「10回があっという間だった」「より深まった内容でした」「ああ、まだまだ私には学ぶべきことがたくさんあったと新しい気持ちになれました」とうれしいご感想をたくさんいただいております。

 〜参加者からの感想〜

「具体的に(抽象的でなく)自閉症の人の立場になって考えていく」分かっているようでやはりできていない部分ですね。共感するということを見つめ直していくことを改めて感じました。一年間計画的に段階を押さえて支援の方法・考え方を学ぶことができました。毎回2時間の中でまとめられていた重松先生は、本当に大変なことだったでしょう。具体的な事例や対応について、自分自身も考えていくことができ、今のまた過去の自分の支援について反省したり振り返ったり・・・。有意義な時間をいただきました。ありがとうございました。
言葉として分かったつもりでも、自閉症一人ひとりの状況に置き換えてきちんと捉えられていないということが実感できました。自分の関わり・発想も視点を持って、常に点検しないと実践に生かせないと反省できました。聞いたこと・読んだことはあってもよく分かっていなかったことが、この実践講座で初めて分かったということもたくさんありました。演習がたくさんあり、現場ですぐ使えることが多く、とても役立ち、毎回とても楽しかったです。ありがとうございました。ぜひ来年もよろしくお願したいです。

多くの方のリクエストにお答えして、新年度も重松先生にご無理をお願いして「育てる会オリジナル」即実践講座を行います。
以前にも参加しておられる方も参加可能ですし、「他の方にも自閉症のことを知ってもらいたい」と思われる方は、同封のチラシを見せてさしあげてください。
19年度は保育園・幼稚園・学校・養護学校の先生、福祉・療育・医療機関の職員、学生さんで将来福祉関係への道を志している方などが参加されました。


20年度も、重松孝治先生に「自閉症児への支援・実践編」を講義と演習のセットでお願いしています。
即!実践につなげることのできる先生対象の講座です。
日 時 : 5〜3月の、毎月一度金曜の夜19:00〜21:00(8月はお休み)
場 所 : きらめきプラザ(岡山市南方)・生涯学習センター(岡山市伊島)など
   ☆第一回は平成20年5月30日(金)19:00〜21:00
     岡山県生涯学習センター 大研修室
対 象 : 教職員・保育士やそれを志す人対象。
       施設・福祉関係職員も可。
         (申し訳ありませんが、保護者対象ではありません)
参加費 : 全10回分  賛助会員17,000円 ・ 一般20,000円
申込先 : 育てる会事務局(086-955-6758)
昨年度参加された方でも参加していただけます。
毎回演習と講義がギッシリで、即実践力作りに最適です。
どうぞお知り合いの方や担任の先生などへのご紹介をよろしくお願いいたします。
大勢の方のご参加をお待ちしております。


岡山県発達障害児・者の親の会連携協議会

現在、岡山県下には当岡山県自閉症児を育てる会をはじめ、発達障害に関連した親の会や支援団体が数十団体存在しています。どの団体も、発達障害の人たちが暮らしやすく、そして自立して生きていける世の中になるようにと、とても活発で懸命な活動を展開しています。そんな団体同士が手を取り合っていこうという動きが、ここ最近始まっていますが皆さんご存知でしたか?
一部新聞などにもすでに報道がなされていましたが、2007年11月に「岡山県発達障害児・者の親の会連携協議会」が発足しました。岡山大学教育学部佐藤暁先生、まな星クリニック中島洋子先生、日本自閉症協会岡山県支部の伊丹さんの御三方が発起人となり、「日本自閉症協会岡山県支部(岡山県自閉症協会)」、「岡山県自閉症児を育てる会」、「あけぼの会」、「岡山県高機能広汎性発達障害児・者の親の会(アリスの会)」、「倉敷自閉症児者家族会このゆびとーまれ」、「ケセランパセラン」、「対話フレンズ」、「発達・学習研究会」、「ラヴミントの会」「mother’s 11」、「星の子同好会」の11団体が現在参加しています。相談役として、佐藤先生と中島先生、そして川崎医療福祉大学の佐々木正美先生がご賛同くださっており、発達障害や福祉に関する最新の知見や今後の活動に関するさまざまなご助言をいただいています。
この協議会の目的は、岡山県内の広範なネットワークを形成して、発達障害に関する情報の交換、相互連携をおこない、発達障害者とその家族のよりよい生活を目指していこうというものです。また、もう一つの目的として、本人、家族、教育者、研究者が、一つの大きな意見や要望を共有することで、それを行政にアピールしていこうという目的もあります。いままで、一教育者や一個人、一団体では、聞いてもらえなかった切実な願いを、これだけの多くの人たちが望んでいるんですよと行政へ訴えようというものです。ただし、単なるアピールの団体になるのではなくて、行政や関係各所との共働活動を目指していこうとしています。
当育てる会も協議会の趣旨に賛同し、現在まで4回の代表幹事会へ出席してきました。代表幹事会へは、鳥羽代表と理事の木村が参加しています。今まで行ってきた活動としては、協議会発足の報告と活動のアピールのために、1月に岡山県庁(障害福祉課および特別支援教育室)へ挨拶、2月に岡山市役所と倉敷市役所(教育委員会学校教育部指導課および障害福祉課)へ挨拶に行きました。今後は、要望活動、共働活動ための具体的な問題点の抽出をして、相談役の先生方とともに分析しまとめていく作業を予定しています。また、県下の他の団体へも参加を呼びかけ、さらにネットワークを拡げていく予定です。
同じ岡山県に暮らす私たちにとって、お互いの団体が励ましあい、そして助け合っていくことはとても大事なことだと思います。本協議会の今後の活動については、この会報上で追ってご報告していきたいと思います。
(理事:木村)

キッズルームのお知らせ 

2月17日(日)、岡山大学津島キャンパス第二体育館にて、今年度最後のキッズルームが開催されました。
参加子ども11人が、学生ボランティアの皆さんと笑顔でたくさん遊んで笑って汗かいて・・・。
とても楽しい時間がキラキラ輝いていました。
岡大児童文化部の皆さんの、いつもひたむきで一生懸命な頑張りが、
「また行きたい」「あのお兄ちゃんに会いたい」と年4回の開催を待ち遠しく思う子どもたちとお母さんたちを、引き付けているんでしょうね。
本当にいつもありがとう。どうぞこれからもよろしくお願いいたします。

参加された学生ボラさんからの感想を紹介いたします。

キッズルームには毎回、参加させてもらっています。今回、一緒に遊んだ子どもは、少し前に育てる会のイベントで知っていた子だったのですが、前回会った時よりも成長が見られて、とても嬉しく思いました。しかし、今回一番すごいなと思ったのは、お母さんの努力です。遊具で遊んでいる時も、人形劇を見ているときも、踊りを踊っている時も、常にカメラを片手に、絶えず子どもの表情をうかがっているお母さん。『前回、キッズルームに来た時と、子どもが違っているとこはどこだろう?』と熱心に探されているようでしたし、元気で明るく、キッズルームをお母さん自身も楽しまれているようでした。そういうのが子どもにも伝わるのかなぁ〜と思います。子どもには、何回も参加して慣れていくうちに、踊りが楽しめるようになったり、色んな遊具に興味を示してもらえたらなぁと思います。是非とも、次回も参加したいです。  (2回生 アンドロメダしゅん)
初めはどんな子だろう…と不安もありましたが、一緒に遊んだり話をしたりしている間にその子のことが段々と分かってきて、一緒に楽しく遊ぶことができました。たくさん子どもとふれあうことができて本当に楽しかったし、嬉しかったです。ありがとうございました。  (1回生 もこ)
今回担当した子は最初から最後までずっとニコニコ遊んでいたので嬉しかったです。次回も参加してほしいと思いました。  (1回生 カエデ)

参加されたお母さんからもご感想をいただきましたので紹介します。

「17日日曜日、岡大キッズルームへ行くよ」前回の写真を見せて、そう言うと「うん、分かる。バス旅行の人来とるよねぇ」と言う息子です。育てる会で行なった去年のバス旅行。そこで参加した人のことはもとより、ボランティアで対応してくださった岡大のお兄さんのことを言っているのでした。あのバス旅行のことを思い出して、「岡山へ行けば、また楽しいことがあるに違いない」と思っているのでしょう。なんていじらしいことか・・・。育てる会と学生さんのおかげで、息子も今回2回目の岡山大学キッズ参加となりました。
到着するなり、その「バス旅行のお兄さん」のお出迎えで、遊びの時間は前回「魚釣りゲームコーナー」だけだったのに、今回はあらゆるコーナーに挑戦しました。やはり、1回目より2回目の強みなのでしょうか。それとも表情には出しませんが「バス旅行のお兄さん」や「チキンさん」やお兄さん・お姉さんたちの笑顔のお出迎えのおかげなのでしょうか。段ボールの家やバランス遊具や追いかけっこやボールコーナーで、所狭しと駆け回るわが子の姿にこちらまで大笑いで応援しました。
リズムの時になって「ねぇ。次は何があるん?」「その次は?」と聞いてくる息子。『?あれ?もう帰りたくなった?』と思いながら「人形劇」のところまで答えたら、とたんに「あーそう」と質問を止めてリズムをし始めました。(あー、そうか。人形劇がいつ始まるかそれを知りたかったんだ!)
『入口のところに貼ってあった絵入りの予定表で、今日の内容を確認しておくべきだったなぁ』とこんな大事なことにも後で気づく母・・・。おかげ様で、バルーンの時には、最高の笑顔でした。
今回参加させていただいて思ったのは、同じ場所で同じような内容でも参加する我が子の意欲や表情がとても違ってきていることでした。「人形劇がいつあるのか」という予定を知りたいというような姿が見られたのも、「人形劇を楽しみに来たんだ。いつあるのかなぁ」という気持の表れであり、体をいっぱい動かしてお兄さんたちと遊ぶことをしていたのも開放感あるふれる行動だし、「人と関わりながら、遊ぶ楽しさ」を知っているということです。前回の参加で、彼の中で「参加してよかったなぁ」という経験があってこその今回だったのでしょう。こんな機会を与えていただき、感謝です。帰りのバスの中、彼自身がこう言っていました。「あー!今日も楽しかったなぁ!!」皆さん本当にありがとうございました。
 (Iママ)

AAOのお知らせ

ボランティアさんに手伝ってもらいながら
「自閉症があっても街の中へ勇気を出して出ていこう!」
という思いで始まったAAOも、今年で8年目を迎えます。
8年前に比べると、自閉症の子が育ったのか、街の方が育ったのか分かりませんが、自閉症の子を連れての外出も、街の皆様の理解が進んだように感じるのですが、いかがでしょうか?
AAOという活動は親が企画を考えていかなければならないので大変かもしれません。けれど裏返せば、わが子にピッタリの活動を考えていけるということでもあります。親が考えて立てた企画に添って、ボランティアさんが協力してくださるということですから、一番いいオリジナリティある活動が行えるということではないでしょうか?
新しい参加者とボランティアさんを今年も募集しています。
詳しいことは事務局へお問い合わせください。(086-955-6758)
第一回目は6月8日(日)京山公民館の予定にしておりますので、よろしくお願いします。
今年度担当者が変わり、鳥羽美千子が担当します。


サッカークラブのお知らせ

日 時:平成20年4月20日(日)10:00〜12:00(9:30集合)
場 所:旧岡山中央南小学校グラウンド(岡山市中山下)
    ※施設利用の関係で通常の第4日曜日から変更になっています。
持ち物:マイボール、ゼッケン(ボラさんの分も)、ハチマキと名札、
お茶(ボラさんの分も)、個人ノート、出席カード
親リーダーはグループノートとボラリーダーさんのお茶
前期の会費 4,000円
* 前期の会費4,000円を当日集金させていただきます。
* 雨天時または前日に雨が降った場合は、体育館シューズを持ってきて下さい。
保護者の方の体育館シューズも忘れずにお持ち下さい。
* 欠席の方は4月5日(土)までにサッカークラブ担当までご連絡ください。

  ☆メンバー募集中☆ 

新年度になりました!卒業生を送り、新たなメンバーも迎え、あらためてリフレッシュした気持ちでサッカークラブを楽しんでいきたいと思います。
サッカークラブでは、引き続きメンバーを募集しています!
また、将来は会員の兄弟児の参加も視野に入れて、広くメンバーを募っていけたらと考えています。一人でも多くの方に、サッカークラブの活動、楽しさを知っていただき、仲間を増やしていきたいと思っています☆
興味をもたれている方、ぜひ一度体験にいらして下さいね!お待ちしています。
体験験希望の方は担当までご連絡下さい。
(サッカークラブ担当;M)

水泳教室のお知らせ

今年度も引き続き、毎月第三日曜日(8月はお休み)に、水泳教室開催します!
4月から担当が変わりました。どうぞよろしくお願いします。
日 時 : 平成20年4月20日(日)15:30〜17:30
場 所 : 岡山OSKプール(プール貸切で行います)
連絡先 : 育てる会事務局
* 欠席される方、ボランティアの必要な方は事務局に必ず連絡してください。
(土日は閉局ですのでご注意ください)
当日の急な連絡などは水泳教室担当者まで直接ご連絡ください。
* ボランティア・指導してくださる方を大募集中!どうぞよろしくお願いします!!
(水泳教室担当:T)


お母さんコラム

高機能自閉症の娘さんを持つNママさんが、本人への告知についての原稿をくださいましたので紹介します。


小学校2年生の高機能自閉症、おとなしい子の母親です。
娘が2歳6か月の時から旭川荘に通うようになり、3歳5か月の時にドクターから診断名を受けました。私は最初、旭川荘に通いながら、「わが子はLDなのだろうか?このまま通っていたら、いつか診断されてしまうかもしれない。通うのを止めた方がいいのだろうか?」と逃げ腰でいました。ハッキリしないことが苦しくもあり、でもハッキリ何かを言われたくない思いもあり、「わが子はこんなこともできます。何も困っていません」と一生懸命ドクターに伝えていました。そして「広汎性発達障害・自閉症スペクトラム」と診断名がわが子についた時は、わが子の人生がとても生きづらい人生になるんだ、という思いに駆られ、ただただ涙が出ました。
告知を受けた後も、周りの人からは「大丈夫よ。○○ちゃんのどこが?個性よ。お母さん考えすぎよ。親がそんなに神経質になってどうするの。親が障害者扱いしてどうするの。この子なら普通でいけるよ」などなど、自閉症の文化を知らない周りの方々からの悪気のない、私たち親子のことを思ってくれての励ましの言葉に「個性ならなぜ診断名がついたの?」と私はいつも分かってもらえないもどかしさに寂しさを感じていました。
でも診断を受けたことで、私の中に確実に、親としての覚悟というものができていました。逃げている場合ではない、ともかく我が子についた自閉症というものを知っていかなければという思いから、「自閉症児を育てる会」というネーミングのこの会に入会しました。それからが本当に素敵な出会いの積み重ねでした。
そして、なんと2008年1月、わが子8歳の冬休みに、今度は私から我が子に告知をしました。その内容をそのままコラムに載せますので、どうか読んでみてください。
告知をするにあたり、私に大きく影響した2つのことがあります。
一つ目は2007年夏によこはま発達クリニックの吉田友子先生の告知のお話を聞きに行ったことが、大きな出来事だったようにも思います。
二つ目は鳥羽ファミリーとの出会いの中で、私の中に、自閉症の人の人生は不幸なものではない。周りの理解と支援で必ず幸せなものになる。わが子も豊かなそして幸せな人生を送ることはできるのだ、という思いが、私の中に確実に生まれてきたことです。
そして告知をする日までに、私を支えてくれている人たちに話を聞いてもらうことによって、いつの間にか肩の力が抜けていき、当日は本当に自然に伝えることができました。私が周りの方々に支えていただいていることを再認識できました。本当にたくさんの素敵な出会いの積み重ねを、心から感謝いたします。

大好きな○○ちゃんへ
○○ちゃんは、お父さんとお母さんの、たいせつなたいせつな子どもです。
○○ちゃんは、よいところ すてきな いっぱいいっぱいあります。○○ちゃんの よいところ すてきなところを 先生やお父さんお母さんが手紙に書きました。読んでください。
・○○先生より(1・2年生の時の担任の先生)
・ぐんぐんの先生より
・○○先生より(○○病院の言語の先生) 
・お父さんより 
・お母さんより
みなさんのお手紙に書いているように、○○ちゃんには、たくさんたくさん よいところ すてきなところがあります。○○ちゃんのよいところ すてきなところは、ちっちゃい子にやさしいところや、「ありがとう」が言えるところだと思います。ほかにもまだまだたくさん よいところ すてきなところがありますよ。
○○ちゃんが、これから大きくなっていくうちには、できることも、いっぱいいっぱいふえてくると思います。楽しみだね。
でも、ちょっと苦手なこともあるよね。それは、自分の思っていることを、人にお話することがちょっと苦手だよね。それに、思っていたこととちがっていたり、いつもと何か変わったことがおこると とても不安になったりするよね。この前、○○ちゃん自身が言っていたように、たくさんの人もちょっと苦手だよね。
じつは、○○ちゃんは、自閉症という脳のタイプを持っているんだよ。
○○ちゃんの苦手なところは、この自閉症という脳のタイプと関係があるんだよ。この自閉症という脳のタイプは病気ではないので、なおす必要はありません。不安に思ったり、心配したりしなくてもいいんだよ。でも、この苦手なところで、○○ちゃん自身が困ってしまったら、それはあまり無理をせずに助けてくれる人たちに助けてもらいましょう。
「助けてください。こまっています」と言うことは、いいことなんだよ。
☆お父さん お母さん おじいちゃん おばあちゃん おばちゃん おじちゃん おともだち 学校の先生 ぐんぐんの先生 とばさん ○○先生 ○○先生 おねえちゃん おおいしゃさん・・・
自閉症という脳のタイプはね・・・(絵本で説明)
自閉症という脳のタイプの人は、みんなと同じところもありますが、ちがうところもあります。でも、みんなとちがうからといって、むりにみんなと同じにしなくてもいいんだよ。みんなとちがってもいいんだね。
○○ちゃんらしく生きていくことが一番大切なことです。自閉症という脳のタイプを持っているということは、すてきなことなんだよ。お父さんとお母さんは大好きだよ。
○○ちゃんは、これからも自分のやりたいことは勇気をもって どんどんやっていってください。○○ちゃんのいいところが、もっともっとだしていけれるように、お父さんとお母さんは、これからもおうえんしているからね。
〜○○ちゃんへお願い〜
(1)自閉症という脳のタイプであるということは、○○ちゃんにとって大切な情報です。大切な情報はその大切さをわかってくれる人だけに伝えた方がいいです。自分のことをだれに話して、だれに話さないかは、お父さんとお母さんに聞いてください。お願いします。
(2)お友達に、自閉症という脳のタイプを持っているのかなぁ?と思う人がいても、「自閉症」という言葉は言わないでください。なぜなら、そのお友達は、まだ自分が自閉症という脳のタイプを持っているということを知らない人もいるからです。そのお友達も大切なことは、やはりお父さんやお母さんやお医者さんから教えてもらった方がいいからです。心の中で思ってあげてください。お願いします。
お父さんお母さんより
(○○ちゃん8才の冬休みに 2008年1月3日)

告知後、お手紙を書いてくださった先生方への感謝のお手紙をそのまま載せていただきます。
告知をした時の様子が描いていますので、読んでみてください。

この度は、12月というお忙しい時期に図々しくお手紙を書いていただくことをお願いして、本当に申し訳ございませんでした。
1月3日に、無事に伝えることができました。本当にありがとうございました。
「紙芝居をしてあげるよ」と声をかけてから、台所で、私と○○の二人きりで話をしました。主人は別の部屋で、○○のあとの反応を確認するということで、二人で決めて始めました。
はじめ「大好きな大好きな○○ちゃんへ」と言うと、とてもとても嬉しそうな顔をしていました。そして、皆さんからのお手紙のところでは、自分でしっかり一つ一つを読んでいました。本当に本当に嬉しそうでした。手紙の内容全部を把握できたかどうかは分かりませんが、先生からお手紙をいただけたことが、日頃からお手紙大好きっ子の○○にとっては、何より嬉しい出来事になったのではないかと思いました。
そして、「○○ちゃんは、自閉症という脳のタイプを持っているんだよ」と言った瞬間、○○はすぐに「知っているよ」と言いました。ああ、やはり○○は薄々分かっていたのだということが分かりました。私は娘が3歳半の時にドクターから告知されてから小学校就学までの間、佐々木正美先生の勉強会に何回も何回も足を運び、「違うということを本人に理解してほしい」という思いになり、情緒の教室を1年生から選びました。そして、育てる会の活動にも積極的に参加してきました。そういった環境が彼女の「知っているよ」につながったように感じました。淡々とした感じで「知っているよ」と言った彼女の中に、親として、わが娘は自閉症である自分を、8才にして、自然に受け入れていっているような感じを、本当に勝手な親の思い込みかもしれませんが、感じとることができました。私は、はっきり8才のこの時期に、文字にして彼女に伝えたことを、心の底から良かったと思いました。(親の勝手な思い込みなのかもしれませんが・・・)
「助けてください。困っています」のところでも、そこに書いた周りの人たちに、実際に本当に暖かく見守っていただいています。なので、今現在、本人も勇気を持って少しずつ言うことができるようになっているように、周りで見ていて思います。本当にありがたい環境です。
絵本は、「アスペルガー症候群のおともだち」という本を引用しました。その中の「100点でないと気がすまないあきら君」の場合について話すと、「○○と一緒」と言っていました。
最後まで、淡々と聞き、終わってから嬉しそうに紙芝居を持って父親のいる部屋に飛んで行きました。後から主人に○○の様子を聞くと「手紙を嬉しそうに読んでいるだけで、本当に分かっとんかなぁ?」と言っていました。多分主人の感想通り、本当にはここに書かれている内容の全ては分からなかったのかもしれません。それでも、自分と自閉症は、確実につながったのではないかと確信しています。
この紙芝居と絵本は、いつ読んでもいいように、置いておくつもりでいます。先生からいただいたお手紙の内容を、本当に分かるようになるのは、もっともっと先のことかもしれません。今回の告知は、ゴールではなく、通過点でしかないので、それでいいのではないかと思っています。これからも私たち夫婦は、親として我が子を理解していくことを頑張り、親として、わが子を精一杯応援していきたいと思っています。
今回の告知に向けて、親である私が、一番周りの方々から支えていただいているのだ、ということを痛感しました。告知に向けて相談すると「肩の力を抜いて」とか「自分の肩の荷を下ろすためであってはいけないよ」とか「この本がお薦めよ」とか・・・。私に対して一生懸命アドバイスをしていただきました。そのことが、私にとっては何よりの力になりました。おかげで、当日は本当に自然な感じで娘に話せたように感じます。告知を自分と娘だけでしたのではなく、私と娘を取り巻く周りの方々に加わっていただいたことが、本当に一番良かったことではないかと思います。本当に本当にご協力ありがとうございました。これからも、これに懲りず、親子共々、よろしくお願い申し上げます。本当に本当にありがとうございました。心から心から感謝申し上げます。
  平成20年1月6日
○○○○

その後のわが子の様子
・「○○はお手紙が本当に嬉しかったんよ」とつぶやきました。
・情緒の教室で、以前お友達の苦手なビデオを見ると喧嘩になったことがあったのですが、その子が交流学級に行っている間に「このビデオは△△君が苦手だから、いない時に見る」と、お友達の苦手さも理解しようとしている場面が見えました。
・「○○は、〜〜が苦手なんよ。○○は、〜〜が得意なんよ」と言うようになりました。
・以前より色んな人に「困っています。助けてください」と言えている場面が増えました。
・「お母さん、○○は中学校も個別?○○はたくさんの人が苦手だから個別がいいんよ」と話してくれました。
これからも子育ては続きます。18歳の春を楽しみに、わが子の健やかな成長をただただ祈りながら、わが子の理解と支援を知るための勉強を続けていきたいと思っています。
皆さん、私の想いを読んでくださってありがとうございました。
(Nママ)

Nママさん、素敵なコラムをありがとうございます。

Nママさんが大きな影響を受けたと書いておられるよこはま発達クリニックの吉田友子先生に、育てる会の講演に来ていただけることが決まりました。6月21日(土)です。(詳しくは会報の講演会情報参照)ぜひ大勢の方と一緒にお聞きしたいと思います。

次に、毎月会報でコラムを書いてくださっているIママさんが、今回も素敵な原稿をくださいましたので紹介します。


  Aをとりまくドラマ 
     〜2008年2月22日 D学級(交流学級)懇談会にて〜

「今年一年間、先生・子ども・お母さん方など、人に恵まれて本当に思い出がいっぱいで、幸せでした」こんな出だしで、小学2年生Aの交流学級の懇談(最後の参観日)で感謝の気持ちを伝えてきました。(この最後の懇談に残ったのは、なんと総勢17名)私はつい話が長くなるので、原稿を予め書いてお話をしました。それを紹介します。
(1)思い出ができたのも、私には4冊の連絡帳があるのです。と実物を見せ紹介しました。
・B先生(特別支援学級)の連絡帳
  写真で本人の活動、周りの子どもの様子やまなざしを知ることができた
・B学級の介助のC先生の連絡帳
  具体的な場面でのコミュニケーションの様子や子どもたちの関わりの様子が分かった。それをD交流学級の子どもに伝えることができた
・D学級(交流学級)の連絡帳
  子どものAへの声かけや「がんばり」を認めてくれる言葉があったら、返事を書いてやりとりしたり、Aの姿を写真で伝えたり、Aの気持ちを代弁したりすることができた。
  子どもたちに関わり方を考えてもらう。Aの目標などを理解してもらい、認めてもらう。逆に子どもたちのことを認めることもできた。
・放課後児童クラブの連絡帳
  放課後児童クラブEでのAの様子を知る。また、休日の様子を写真を見てもらい伝える。周りの子どもの関わりのことを連絡。生活上のAの成長を伝える。活動を思い出し伝えたり、他の人(Eの先生)に褒めてもらうことができた。
(2)先日社会見学の日にもらった手紙のこと
 「Aくんへ
  きょうは しゃかいけんがくをがんばってね。きをつけていってかえってきてね。とてもたのしくいってかえってきてね。わたしたちは、じゅぎょうをがんばるからAちゃんは、しゃかいけんがくをがんばってね。いってらっしゃい!!きをつけてねーまってるよ!!」
この手紙を紹介して、「手紙をもらうだけで嬉しいのに、『私たちは授業を頑張るから、Aちゃんは見学を頑張ってね』というのが、とてもとても嬉しかったのです。保育所のとき、私がAのことを初めてお母さん方に伝えてお願いをした時、あとでお母さん方が『子育て一緒に頑張ろうね』と言ってくれました。今それを子どもから言ってもらえるようになった。そのことが嬉しかったです。場所やする内容が違っていても『一緒に頑張ろうね』と言ってくれているんだ、と思うんです」そうお話しました。
そして、D学級の子どもたちとAの関わりやまなざしのよく分かる写真をB先生に出していただき、保護者の方にも見てもらいました。「ああ、よく写ってる」と口々に言いながら熱心に見てくださいました。
(3)AのそんなD学級での授業を通して成長したことを伝えました。子どもたちがしっかりAの姿を見て認めてくれることで、一年間でたくさんの成長が見られました。
・「今日はエプロンつけをがんばる」など自分の目標を自分で考えることができるようになってきている。
・絵を描くことがとても上手にできるようになってきた。色塗り・ハサミで細かいところまで切る→実際にスケッチブックに貼った絵を皆さんに見ていただきました。
・なぞり書きから写し書きへ、丁寧に形をよく見て書くようになった。カタカナや漢字に興味が出てきて、字を一字ずつ聞くようになった。
・歌の歌詞の意味を聞いたり、歌詞を抑えてもらい「今どこを歌っているのか」を知りたがるようになっている。
・人に自分の「こうされて嫌だった」「こうしたい」「自分の頑張って作った作品を見てほしい」などを伝えるようになってきている。
・新しい活動にも自分なりのやり方で挑戦するようになってきた。
・歯磨きやトイレの後始末やふろでの体洗いなどの成長が見られた。
(4)また、D学級の子どもの会話より、ということで、次のようなことを伝えました。
「先日『AくんはどうしてD学級でずーっと勉強せんのん? ここで勉強いっしょにできたらいいのになぁ』とある子が言ったらしいです。
そしたら近くにいた子が『Aちゃんは、ゆっくりした方がいいんよね。みんなと早さがちがうんよ』と言ってくれたそうです。
皆さん、本当にこんなお子さん方を育ててくださってありがとうございました。これから大きく変わっていく3年生や4年生がやってくる。でも、今があるので、きっと大丈夫。そう思っています。
これからもどうか、皆さんのお子さんと一緒に成長させてやってください。一緒に子育てする中で、また子どもたちの様子や子どもから聞いたAの様子などを教えてください。よろしくお願いします」
このように保護者の皆さんにお話したら、懇談後、あるお母さんより、こう言ってもらいました。
「あなたがAくんのことを懇談で言ってくれるから、私たちも何をすればよいのかが分かり、話すことができる」と。
このようにお母さんから言ってもらえたことで、「話をして良かった!」と私は大きな力をもらったのでした。
なんと、懇談の後日のこと。
2月25日は、息子の8歳の誕生日でした。たくさんの子どもから「おめでとう。Aくんはどんなケーキが好きですか?」とピンクのケーキを描いてくれて「おめでとう」コールをもらいました。とても嬉しいことでした。なんて暖かい言葉なのでしょう。
「生まれてきてくれてありがとう」私が息子にささやき、送ってきた言葉を、こうして同学年の子どもやB学級の先生たちやD先生、Eクラブの先生方、リズムの先生たち、そして子育て奮闘中のお母さん方から返してもらっているのです。今まで私が連絡帳を通して、日々AのクラスメートやB先生・C先生・D先生・Eクラブの先生方と交信してきたことが、「息子Aのため」などと言いながら、実は私へのご褒美となって返ってきていたのでした。
やはり「Aよ、生まれてきてくれてありがとう」
そして「多くのステキな出会いをありがとう」です。
追伸:D学級の先生から素敵な写真をいただきました。
これは交流学級で、音楽の時間に、友達に歌っている歌詞のところを指で押さえてもらっている場面です。Aはマイクの形にした手を前にかざして、「周りの友達が嬉しそうに笑って見てくれているなぁ」と言わんばかりに、ますます酔いしれて歌っているように見えます。
とてもとても嬉しくなりました。
(Iママ)

 事務局だより
桜の木が少しずつピンク色から薄ピンクに変わってきて、開花を知らせてくれています。
朝晩は少し寒いけど、すっかり春になってきましたね。
1年間はあっという間で、子どもの成長もいつもそばにいると分かりづらいものかもしれません。育てる会の行事で子どもたちと出会うとき、1か月前・半年前・1年前と比べると、驚くほどの成長を見せてくれています。
私は事務局の仕事をする傍ら、月に一度の水泳教室で、水慣れコースのリーダーを3年近くさせていただいています。
水慣れコースは、顔に水がつけられないようなお子さんや、まだ少し水が怖い子対象のコースで、初めて育てる会水泳教室に来たお子さんが、場に慣れるためにもここで練習をしていかれます。必然的に、ほとんどすべてのお子さんが最初、私のコースで練習をされます。ですので、どの子も最初がどうであったかをよく見ることができます。
先日、19年度最後の練習が岡山OSKプールで行われました。
水慣れコースの指導が終わった後、少しだけ他のコースを見せていただいたのですが・・・本当に驚くほどどの子も上達していました。
もちろん水泳力もそうですが、リーダーの指示に従って順番に練習する姿や、お父さんお母さんやボランティアさんを信頼して(水の中って本当に信頼関係大事ですよね)泳ごうとする姿、褒められたときに浮かべる嬉しそうな笑顔・・・。学校でも泳げるようになったという子、体力がついて他の運動もできるようになったという子、自信がついて何でも「自分でやりたい」と言えるようになったという子・・・。
「水泳」という一つのスポーツを楽しむだけでなく、一人ひとりが成長して大きくなってきている姿を見れて、また、とても嬉しい報告をたくさん聞けた一日でした。
代表が3月の就労セミナーでお話したように、「自閉症」という障害を持つ彼らは、少しずつ少しずつの成長です。喜びも少しずつだから何回も何回も味わえるのではないでしょうか。
育てる会の行事が子どもたちの成長に少しでも役立てるよう、今年も色々な企画をして参りますので、皆さま新年度もどうぞよろしくお願いします。
(事務局:鳥羽 紗代)

以前は「育てる会会報」はHPにも全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は一部抜粋にさせていただいています。
会の行事の予定は育てる会の「
今月の予定」に、近隣の講演会等の案内は「近隣の講演会等の案内板」に、載せるようにしています。
容量は小さくなりましたが、ご覧いただければ幸いです。
なお会報は正会員・賛助会員の方へは郵送でお届けしています。
もしご希望の方がおられましたら、ぜひ賛助会員に申し込みをお願いします。年会費 3000円です。
応援よろしくお願いします。
申込み方法の詳細は「
育てる会 HP」に記載しています。

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