平成11年4月30日
第 12 号
岡山県自閉症児を育てる会
5月例会 『 片倉信夫先生 講演会 』 ご案内
6月例会 『 障害児の歯を守るために 』 講演会のお知らせ
5月の予定 「絵画教室・水泳教室・勉強会・電話相談」
これからの予定 「ボランティア交流会・夏季合宿」
近隣の講演会等のご案内
ひまわりの園を見学して
作業所見学会に参加して
療育的山登りに参加して
入学のころを思い出して ・ 新入学の頃、思いでの1ケ月
維新・伝心
感覚統合療法 (S I ) 入門 〜2〜
自閉と向き合う 4
事務局よりのお知らせ
春の野山を子どもと一緒に歩いていると、顔をのぞかせ始めた木々の新芽が鮮やかに語りかけてくれるようです。なんて自然はつややかで美しいのでしょう。
季節は巡り、また春の風が吹き始めました。そう、春は必ず訪れてくるのです。
今、悩みの中にいる貴女、まだ木枯らしに耐えている貴方。「必ず、春は訪れる。」そんな風に信じてください。
私たちは、皆同じ思いをどこかで感じ、またこれからも何度かくり返すことでしょう。
けれど、明けない夜はない、冬ばかりでなく春はまた必ず巡ってきます。そう信じてみんなで頑張りましょう。
もう緑の風が南から吹いてきています。
さて、4月です。いよいよ新学年が始まりました。
新入園された子ども達の様子はどうですか? もう落ち着かれましたか。
また新1年生になった子ども達、入学式は無事終えられたでしょうか?
毎日毎日、ドキドキしながら、子どもの帰りを待っていらっしゃるお母さんの姿が目に浮かぶような気がします。みんなが一度は通らなければならない道ですね。
それでは、3月例会で行った施設見学会の感想・報告です。
1回目は3月2日、倉敷市の「ひまわりの園」、2回目は3月11日、高砂市の「あかりの家」と「ひまわり作業所」を見学させていただきました。(最初は姫路市の「まさご園」も予定していたのですが、時間の都合で、また次回にということでお願いしています。)
ひまわりの園を見学して
K.H
山裾に木々が枝を広げるようにゆったりと建っていました。そんな印象が強かったのは、そこで出会う人たちがみんなエネルギーを持っていることと、職員のみなさんが上に向かって伸びて行くようにと指導されていることにあるからでしょうか。
いただいたパンフレットにはこう書かれていました。
『可能性を秘めた一粒の種が、強く明るく育ってくれることを願って・・・』
まさしく“ひまわり”という名にふさわしい器と内容を兼ね備えている施設でした。
一番印象深かったのは、「障害者が作ったのだという製品を作るな。作るならプロと肩を並べられるものを作れ。指導員もプロになれ。」という言葉でした。
言葉通りひまわりで働いている人たちは、生き生きして、とてもいい顔をしていて、「本当に障害を持っているのですか?」と聞きたくなるくらい一人前に見えました。
やはり障害に甘んじない姿勢が、みんなを育てて行くのだろうと感じました。
こうやっていろいろな施設を見学することは、自分の子どもの将来像に照らし合わせて見る事ができ、「もしかしてこうなってしまうのでは」(マイナスイメージ)から、「こうすればこうなるかもしれない」(プラスイメージ)に転換でき、親としては元気がわいてきます。
この世に生まれたからには、なにか我が子にも生きがいを持って出来ることがあるはずです。そしてその何かをみつけるのは、親ではなく本人自身であってほしい。
そのためにも、こういった施設の必要性を強く感じました。適応能力、忍耐力、技術力などを養う為、ある一定の勉強期間を子どもに経験させ、その経験を次の場面に活かすことができれば理想的なのではないでしょうか。
しかし、親子にとって、いろいろな意味で試練であることは確かです。
「ひまわりの園」は親の会から立ち上がっていったそうです。そして社会福祉法人として認可され、「ひまわりの園」として開園されたあと、通勤寮、授産施設、生活ホーム、グループホーム、福祉工場などを開設され、現在に至っておられます。強い思いが核となり、必要とする方向へ広がっていくのは自然の流れだと思います。
育てる会も強い思いを持つ親の会です。しっかりとした枝を持つ樹木のように親子共々伸びて行けたら・・、そして同じ思いの仲間が集まって“林”になり“森”になって行けたら・・とてもすてきな私達の子どもの生きていく場が立ち上がるのではないでしょうか。
門を出る時、食堂からのにぎやかな話し声や笑い声を耳にして、なんて豊かな生活だろうと羨ましく思いました。
最後に、試食にいただいた煎餅は、間違いなく“プロの味”だったことを、広く皆様にお知らせいたします。
見学の流れ
- 食品班作業見学(煎餅の生産)
- 鉄工班作業見学(三菱自動車部品製造)
- 食品班作業見学(煎餅袋づめ)
- 自動車部品袋づめ見学
- 染色場見学
- ミシン、手縫い作業見学
- 寮、寮内クリーニング作業見学
- 療育、訓練見学
- 喫茶室にて施設のビデオ視聴
- 質疑応答
ひまわりの園の皆様、お忙しい中、どうもありがとうございました。
作業所見学会に参加して
H.T
春めいてきたとはいえ、まだまだ寒さの残る3月11日、兵庫県高砂市にある「知的障害者更生施設 あかりの家」と、同じ高砂市にある「ひまわり作業所」を見学させていただきました。お忙しい中、大変ご迷惑なことだったと思いますが、皆様には温かく迎えていただきまして、誠に有難うございました。
現在、我が子はまだ8才ですが、今から将来のあるべき姿について、少しずつ考えて行こうと思っています。
「人として生きて行く上で、いかに充実した人生にして行くか」と考えた場合、今『働く』という事が、とりあえず一番に浮かんできます。
社会の一員としての自覚、生活の“はり”、生き甲斐を持って暮らして欲しいと願っています。そして、そのためには私なりの将来のビジョンを描いて行きたいのですが、自閉的な障害を持つ我が子や、現在の社会環境を考えてみると、どうも漠然としていて、どのように考えたらいいのか、はっきりと見えてこないのが現実です。
以前から青年期の、我が子と同じ障害を持つ人たちが、どんな生活をされているのか、その暮らしぶりの一端でも見てみたい、聞いてみたいと考えていましたが、今回は願ってもないチャンスだと思って参加させていただきました。
「あかりの家」では、当日が歯科検診の日だったので、働いている姿は拝見出来なくて少し残念でした。しかし三原施設長にお話を聞かせていただいたり、くつろいでいる入所者の方の姿や実際の生活の現場を見せていただいて、生活の様子や皆さんのご苦労を想像しながら約1時間を過ごさせていただきました。
お話しによれば、地域のお医者さんが定期的に歯科検診等に来て下さっているそうです。本当に有難い事だと思います。社会の中で、一人でも多くの理解者が増える事を願っていますが、この様な医療面でのバックアップは心強いものがあると言えます。
これも施設長や職員の皆さんの日頃よりのご活躍ぶりを物語っている事の一つであると思います。そして、同じ障害を持つ子の親として、これからも益々がんばっていただきたいと思いました。
その後、「ひまわり作業所」の方へ移動し、田中涼子さんをはじめ、メンバーや指導員の皆さんと一緒に昼食をいただく機会に恵まれました。この時、全然障害を感じさせないくらいのおちついた姿を拝見することが出来て、ますます働く姿を早く見たいと思った程でした。
その後、実際に作業の様子を見学させていただきましたが、もうクギヅケになってしまいました。失礼ですが、はっきり言って「想像以上だった」というのが正直な感想です。本当に真剣に仕事に取り組んでいらっしゃる姿には完全に脱帽でした。これはご本人はもちろん、親御さんや指導員の方々の努力の賜物であると思います。
更にその時感じたのは、我が子がこれから獲得していかなければならない事の基本的な部分が、『働く』という行為の中に集結されているという事です。
それは、聞く事、見る事、集中する事、そしてそれらを持続する事、全てが揃って、はじめて作業というものが進められて行けると言えます。今、目の前におられる人たちは、それらを獲得し、障害を克服してこられたのだと思うと、胸が熱くなってきました。
そして健気にひたむきに働く姿には、思わず心の中で拍手を贈っていました。
今回はご好意により、実際に作業の様子を皆さんの回りで見させていただきましたが、さぞやご迷惑であったのではないだろうかと、申し訳なく思っています。
でもおかげさまで、私たちは将来の我が子のあるべき姿(目標とする姿)の一端を覗かせていただき、また確認させていただく事が出来ました。今もあの日の事を思い出したりすると、「我々もがんばらなければ・・・。」と気合いを入れ直しています。
本当にいい刺激になったと思います。有難うございました。
以上、施設見学会の感想でした。
それにしても、「ひまわり作業所」すばらしいと思いました。
設立当時のお話、自閉症の子どもたちの作業所であるならば、なによりもその子達にあった環境・働く場にしなければ、との思いから、指導員とメンバー、一対一の二人から作業所を始められたそうです。その後も、補助金がもらえるのは5人以上の通所が必要とは承知の上で、毎年一人ずつ、ゆっくりとメンバーを受け入れていかれたそうです。
確かに財政的には苦しいものがあったでしょうが、ともすれば不安定になる自閉症の子どもたちです。
毎年一人ずつしっかりしっかり指導員と関係を付けてから、次の方を受け入れていかれたそうです。
そしてメンバーが5人になって、それから助成金を受けられるようになったそうです。
そうですね。肝心なのは、補助金をもらうために人数を集めるのではなくて、そこで安定して暮らしていける場を作ることなんですよね。
そのために、田中さん達は、それまでに市の公園の清掃事業の委託をみんなで引き受けて積み立てをしたり、最初はみなさん自らお金を払ってまで子どもを作業所に通わせたり、仲間で支え合ってこられたそうです。
私たちも、今からまず仲間づくり、そして子ども達の働く場づくり、暮らしの場づくりを目指して頑張っていきましょう。
では、ここで先月のアンケートでお願いした、新入園・新入学の方へのアドバイス特集です。
会員の方や賛助会員の先生からも貴重なメッセージをたくさんいただきました。
箇条書きで記載するには、あまりにもったいないお便りばかりでした。
そこで今回から、何回かにわけて紹介して行きたいと思います。
在校生の親にとっても、もう一度考えさせられるお話も多いです。
入学のころを思い出して
M.N
“親が不安定ではいけない”、とアドバイスされていたのに、私は不安でしかたがなかったのを思い出します。
学校を抜け出してはいないか、手すりをすべったり、高い所へ行ったりしていないか、など心配ばかりしていました。
駅の方や派出所にお菓子を持って挨拶に行ったほどです。
それは幸い杞憂に終わりましたが、今、自主通学をするようになって助けていただいているので、理解を広げる意味で役に立っているのかもしれません。
ベテランの先生だったので、先生のやり方を尊重し、あまり要求はしなかったと思います。でも、私の療育方針や、取り組んできたことは、具体的にお話しました。その中で良いと思われたことは、実践に取り入れてくださったように思います。
夢中で過ごした一年でした。連絡帳はしっかり書き、必ず感謝の言葉を書きました。
私は、自閉症の子を授かり、感謝することを教えられ、そこから生まれてくる人間関係の中から、たくさんのものを得ることができたように思います。
「子供ときちんと向き合って、一生懸命がんばっていれば、失敗という結果はないと思います。この子のために一生懸命やっているという過程が大切なのです。」
私が落ち込んでいる時、担任の先生から言われた言葉です。
新入学の頃、思い出の1ヶ月
M.T
息子の入学の時は、学区に障害児学級がなかったため、ぎりぎりまで就学通知が届かず不安な日々を送りました。
新設で障害児学級はできたのですが、初めての障害児学級であり、在校のお姉ちゃんに対する風当たりも心配でした。なにより全く素地のない学校や先生方、一緒に入学した子供達に、少しでも理解しにくい我が子をわかってもらいたい、受け入れてもらいたい・・・
その一心で、約1ヶ月間息子と共に歩いて登校し、一緒に過ごしましたが、今から思えばこのことがとても良かったと思います。新設から2年経ちましたが、子どもたちといっしょに過ごしたこの1ヶ月が学校生活の基礎となっているように思います。
コミュニケーションが苦手な我が子たちです。講演会でもお聞きしたように、クラスメートの保護者や子どもたちとの関係もとても大切だと思います。
一生懸命、前向きに頑張っている姿は、先生にも、保護者にも、子どもたちにも、必ず通じます。
積極的に学校にどんどん出かけていくことは、結局我が子に大きくプラスになるのではないでしょうか。
不安な気持ちで通い始めましたが、母親の私にとっても楽しく思い出に残る1ヶ月になりました。
維 新 ・ 伝 心
ペンネーム 知る人ぞ知る 松山 千春( 教師 )
親御さんが、
「先生には私の言うことがわかってもらえません。」
と嘆かれるのを聞くことがあります。
「先生は、この子のために教室にいるのでしょ。どうしてそばにいて声をかけてくださらないのでしょう。」
「同じことを何回も言ったのですが、いっこうに変わりません。」
「遊び時間はなにをしているのか全くわかりません。少しは一緒に遊んでないのでしょうか。」などなど。
お話をうかがっていると、我が身を振り返って、「自分もできていないことがたくさんあるなあ。」と反省しつつ、親御さんのおっしゃることはもっともだと感じることも多々あります。
どうすれば、親と先生がうまくコミュニケーションがとれるのでしょうか?
学校での子どもへの対応に不満を感じられていたお母さんです。
ある日、1時間あまりにわたって、あいだに立って、お聞きしたことの中には、
学校での指導の方針がはっきりと伝えられていない、
授業で期待していたような内容が用意されていない、など、
先生の課題だと思われることが、確かにいくつもありました。
その学年が始まって、半年近くたって感じた不満が一気に口をついて出たのでしょう。
でも、ふと感じたのは、そのお母さんは、ふだん、先生と“何の話題で”コミュニケーションをとっているのだろうか、ということでした。
先生とは毎日連絡帳で連絡をとりあっていらっしゃいました。
「連絡帳に書かれていることはどんなことですか。」とおたずねしました。
「いろいろです。」ということでしたが、書き込まれていた内容を、
A 〜「要望」「意見」「家庭学習の状況・成果」「事務的連絡」「学校生活への疑問・質問」 など。
B 〜「家庭の生活(旅行、手伝いなど)」「子どもの遊び」「感謝のことば」「ご自分の趣味」など。
と分類して、それぞれどれくらいの割合で書いていらっしゃるのかお尋ねしました。
さきほどまで、堰を切ったように話をなさっていたお母さんは、しばらく考えこまれた後、「Aばかりです。」とお答えになりました。
実は、この学校の担任の先生からも私の方へ、「お母さんとうまく意志疎通ができない。」と伺っていました。
大変我が子のことを思い、教育熱心な方だからこそ、先生との話の内容も、
「どれだけ子どものことに関わって、どういう力がついていっているのか。」
ということだけを伝える事になってしまい、先生との話題が極端に偏ってしまったのかもしれません。
あるお母さんが、新学期2日目の連絡帳に、「花見に行きました。」と書いてこられました。
私が連絡帳に書き込む内容は、紋切り型の文章で、「今日は○○をしました。」といったことばかり書くのですが、その花見の文を見て、春の暖かな風を感じたような気がしました。
新学期は、学校はまさに「師走」(最近は年中そうなのですが・・・)。連絡帳で少し春の行楽をさせていただきました。
先生とのコミュニケーションは、先生と保護者と、双方の心づかいで深まります。どちらか一方がコミュニケーション下手なら、もう一方は、いっそう上手にコミュニケーションをとろうとしなくてはなりません。
「子どもを大切にする」ということでは、願いは同じはず。
ほめたり、頼ったり、プライドをくすぐったりして、先生を励ます。
「見るところは見てるよ。」と感じさせて、先生に努力を促す。
うまく先生の力を引き出している親御さんって、けっこういらっしゃいますよ。まわりにも・・・。
感覚統合療法(SI)入門 〜2〜
若松 かやの
SI について、いつもは
- 感覚統合とはなにか
- 感覚統合に問題があるとは、どういう事か
- それらがあらわす症状・・・
について、お話をしていっています。
なぜなら、当園を訪れるお母さん方は、迷子のようなものです。
どうすればいいか、途方にくれている方が多いのです。
自分の子がわからない・・ 周囲からはいろいろ言われる・・
病院に行っても「自閉傾向があります」「お母さんがもっと遊んで下さい。スキンシップしてますか?」、云々と言われることが多く、“何故こうなのか”、“遊び方はどうすればいいのか”、“どこへ行けばいいのか”、なんてなかなか教えてもらえない・・
そういうお母さん方に楽になってもらおう。そのためには、まず自分の子どもを知ることだ、と考えて話しをすると、どうしても前述したようなやり方になってしまうのだけれども・・・。
これについては千葉のM生さん(自閉の子のお父さん)がやっているホームページの中で「おかあさんのための感覚統合療法」としてすでに流しているし、他のところでもいろいろ話しているので(M生さんの方からも早く続きを書け、と言われてる)、
ここでは『遊び方』を中心に話して行きたいと思います。
M生さんのホームページ、アドレスは http://home4.highway.ne.jp/matsu1/ です。
● SI室(知らない人のために)
いろんな形のブランコ、すべり台、小豆のプール、いろんなおもちゃ etc. がある。
そのせいか、時々言われる質問は
「公園ででも出来るのでか?」
「保育園と、どこが違うの?」
「うちの子、身体的にはどこも悪くないんです。」
これらの質問に対して、私は 「上手にお友達と遊べます?」と問い返すことにしています。
だからSI室は、失敗しても、少々変なことをしても大丈夫。
叱られたり、みじめな思いをしなくてもいい部屋だと考えて下さい。
(何故、上手に遊べないのか?は「おかあさんのための感覚統合療法」を参照)
そして、もう一つ重要なこととしてSIには(小児のOTはほとんどそうですが)
目標はあっても、決まったプログラムはありません。
それは教育ではないから。
子ども一人ひとりが違うから。
子どもは、その日、その時間によって変化するものだから。
その日その子がやりたい事と、こちらのやらせたい事を合わせていけばいいのだから。
その子がその日見つけた事を大事にして行きたいから etc
というのが、その理由です。
● 遊び方の原則
1.無理強いはしない。
「おかあさんのための感覚統合療法」を読むと分かるのですが、彼らがやらない原因として、
- 怖がり(重力不安)
- 失敗するのが嫌(みんなプライドを持っている。)
もし失敗しても、見て見ぬふりをして下さい。- 前回にも書いたように、子どもが嫌がることは、
その子の神経系がまだ準備できていないとも考えられる。- こちらのやり方が間違っている可能性も充分ある。 etc. が考えられます。
2.まずは、こちらが楽しく遊ぶことを心がける。
3. 1・2に関連することですが、「怖い」とか、「あぶない」、「おちるよ」
とかいうような否定的な言葉は避ける。
4.同時に、「○○しなさい」とか「よく見て」とかいうような言葉かけも、
じゃまになることが多いようです。
5.途中でだらだらしはじめたり、ねころがったりしたら、ちょっと待ってあげて下さい。
(身体のやわらかい子 = 低緊張の子は、疲れやすいし、逆に身体を固くして使っている子も、やっぱり疲れやすい。
いろんな刺激がたくさんはいるので、それに反応している子には、当然休息は必要・・・
これらについては「おかあさんのための感覚統合療法」)
6.もし常同的な動きやこだわっているものをやりはじめても、無理にやめさせる必要はありません。喜びを表すのに常同的な動きをすることもあれば、ストレスがたまりすぎてこだわっているものに逃げこむこともあります。(自閉症の子は、こだわっている物と接している時の方が、脈が落ち着いているという説もあります。)
私たちにとってはたかが遊びでも、彼らにとっては苦手なもので、ストレスがたまりやすい環境だということもあります。
若松先生の「感覚統合療法 入門」でした。みなさんも“感覚統合”というものが、身近なものとしてわかりかけてきたのではないでしょうか。
ここからの、感覚統合について、その理論面も含めてもっと学びたい方には、上にも紹介してあるように千葉のM生さんの『ゆうちゃんの歩み』のHPの中に、
若松先生の書かれた
かやの先生の感覚統合療法「おかあさんのための感覚統合療法」「おかあさんのための感覚統合療法実践編」のコーナーがあります。
若松先生とM生さんにお許しをいただいて、リンクさせていただきましたので、ぜひ一度ご覧いただきたいと思います。
これまで「育てる会会報」はHPに全文をUPしていましたが、容量等の事情により、一部抜粋にさせていただいています。
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詳細は「育てる会 HP」に記載しています。