sorry,Japanese only

平成20年9月30日

 

 第125号 

NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会

 125号 目次

     大丈夫!

     夏休み木工教室 報告

     育てる会勉強会
         「18歳の春をめざす親子療育クラブ」
         「母の想いを語る会」

     支援者養成講座

     キッズルーム・サッカークラブ・水泳教室のお知らせ

     私のお薦め本コーナー
        「 大人のアスペルガー症候群のためのソーシャルストーリー
            褒め方ガイド 対人関係上達のコツ

     近隣の講演会等のご案内

     事務局だより

「大丈夫?」
少し揺れると私の目を覗き込みながら哲平が聞いてくる。
岡山空港を飛び立って10分。少し機体が揺れている。
「大丈夫よ!」力強く私が頷くと、安心したように、私の手を握り締めていた手をほどいて、窓の外の景色に目をやる哲平。
哲平にとって、「大丈夫」は大切なキーワードです。
本人にとって、見通しがもてない困難な状況でも、「大丈夫よ」と私が言えば、「そうなのかな?」と思えるようになってきたのは哲平が小学3年か4年の頃のこと。
それより小さい頃は、ちょっとのことでパニックの連続でした。
いつしか、私の「大丈夫よ」の一言で、ずいぶん我慢が出来るようになって、少し納得いかない事態でも、「母さんがそういうのなら、それを信じて、待ってみよう」そんな感じで頑張れるようになってきた哲平でした。
例えば、哲平は小さいときからアロエが嫌いでした。今でも勿論嫌いです。
怖くて仕方ないみたいで、よその家の玄関先にあるアロエを見てはパニックになってしまう哲平でした。
「アロエが怖いなんて、意味わからん」
私には、アロエの怖さがどうも理解できません。
でも、哲平にとってのアロエは、もしかしたら、私にとっての蛇と同じかもしれないと思った時、はじめて哲平の恐怖が少し理解できました。
私は蛇が嫌いです。何にも悪いことをしない蛇なのに、嫌いなものは嫌い。私はあのなが〜い生き物が、怖くて仕方ないのです。
アロエを哲平が「怖い」というのなら、怖いのだろうと思うことにしました。私には、哲平の感覚はわかりません。
何とかアロエに会わないように工夫しようとしても、どこにでもアロエはあります。道を歩いていても、よく見かけます。予想しない場所での遭遇もありました。夜、道を歩いていて道端においてあるアロエの鉢に驚いて、車道に飛び出したことがありました。モスバーガーのトイレに入った時に、遭遇したときは、哲平の叫び声が店中に響きました。
「大丈夫よ。お母さんが付いているよ」「アロエから守ってあげる」そんなお母さんを信じて、アロエの怖さを少しずつ我慢していった哲平でした。
アロエだけではなく、色んな場面で、こんなことがたくさんありました。なぜだか分からないけれど、怖がったり、怒ったり・・・。対応に困ったお母さんは、とにかくそのたび、「大丈夫!!」と自信たっぷりに言うしかありませんでした。
でも、お母さんが言うと、なんとなくそんな気がして、我慢できるようになった哲平でした。
さて、皆さんご挨拶が遅れましたが、お元気でしょうか?
私は今、東北旅行3泊4日の旅の途中でこれを書いています。
いつものように哲平とお父さんとの親子3人での旅行です。
飛行機も5回目の哲平ですが、いつものように飛び立つ瞬間だけは、私の肩に顔を押し当てて、まだまだ怖いようです。20歳のお兄さんとしては、チョット恥ずかしいのですが、こんなときのお母さんは、哲平には特別優しいのです。
「やっぱり母さんは頼りになるなぁ〜」
そんな風に思っているみたいに私の方を見上げる哲平のかわいいことといったら・・・。
最近の日常生活の中では、お母さんがうっとうしい様子で 「うるさいなぁ〜」 という感じの顔をされるのが常です。
飛行機の中でしかこんな哲平には会えません。
だから、私は飛行機に乗るのが好きなのかもしれませんね。
今年に入って2回目の、旅行社のツアーに申し込んでの、いつもの旅です。
たくさんの出来事があり、大変面白かったのですが、長くなるので以後はカットしました。また、折々にお話を出来たらと思いますが、今日は、とりあえず飛行機の中だけに留めましょう。

さて、話は変わって、18歳の春を目指す会のお母さんたちの集まりについてです。
毎月一回の集まりは、がんばるお母さんたちに刺激されて、私もノホホ〜ンと暮らしていた毎日に「喝!!」を入れられたような感じです。
子どもが小さかった頃には、あれほど熱心にがんばっていたのに、大きくなって、ある程度安定すると、いつの間にか、「まぁ〜こんなもんかなぁ〜」と、努力や勉強を怠ってしまっている自分に気がつきます。
私は、この勉強会で、若いお母さん達から、新たな力を貰っています。
私は、育てる会の代表です。本来は、私が先輩のお母さんとして、若い皆さんに手本を示したり、アドバイスをしたりするのが本当でしょうに、私がみんなから教わっているのです。
でもね、私はこれで良いと思うのですよ。
いくら子どもが大きくたって、自分が歳をとっていたって、知らないことはあるのです。
学ぶべき人たちから学ぶ・・・、その素直な心こそ大事なのではないかしら?私は、互いのよいところを吸収しあい、分からないことは、恥ずかしがらず、聞く姿勢が大切だって思っています。
先日は、上岡一世先生の「指導年齢が分かる自立と社会参加を実現する個別の指導プログラム」チェックリストの本を使って、個別支援計画を作っていくという勉強会でした。
一人ひとりが、わが子の現状を評価するのに、先生のチェックリストを使わせていただきました。
お母さんのTさんが、先生の本の内容をパソコンに入れたものをわが子の為に作っておられました。とても使いやすそうだったので、ぜひみんなで使えたらと思いました。著作権の侵害になってはいけませんので、上岡先生にお許しを頂くためにお電話したところ、快くご承諾いただけましたので、さっそくそのソフトを使って勉強会を行ないました。
これがとっても判りやすくって、子どもの評価と、問題点やこれからの展望を考えるのに最適の方法でした。昔私が子育てしたときにも使わせていだいた上岡先生のご本でしたが、このソフトを使うと、よりスピーディーに、そして、わかりやすく簡単に優先順位を考えるのも瞬く間にできるのでした。
育てる会の勉強会のために、特別に先生がOKをくださったので、みんなで使わせていただきました。(皆さん、先生の本の方もちゃんと買われている人たちですよ)
コンピューターに詳しいTさんが工夫を凝らされただけに、とても使いやすく出来ています。でも、もっともっと工夫の余地がありそうで、みんなで意見を出し合いながら、より使いやすくしていけたらと、思っています。そして、何年か後に上岡先生にこのソフトを発売していただけたらと、夢は膨らみます。
私は、このソフトを使いながら、ふと思いました。
これは、学校で使える。
文科省が、取り入れたら・・・なんていかがでしょう。
先生方は、通信簿をつけるのがとても大変と聞き及んでおります。
一学期の評価をして、次の学期への一人ひとりの目標を設定しなければならないわけですから、それは大変な作業でしょう。このTさんが作ってくださったソフトを使うと、あっという間にわが子の目標が鮮明に見えてくるのです。
「これは使える」
先生方の負担を少しでも減らし、子どもと向き合う時間を増やせたらと、切に願います。
日本の学校は、子どもへの支援に向ける時間が、他の国より少ないと聞きました。書類作りに先生方はお忙しいとききました。
何年か前に同窓会がありました。同級生の何人かが、教師になっていました。お酒が入って、無礼講。日ごろのうっぷんが溜まっていたのでしょう
「こんな書類ばっかり書く為に、教師になったんとちがうわい!!(関西弁)」 と叫んだ彼は、今どうしているのでしょう。
また、15年ぶりに学校へ復職した友人が 「昔はもっと、子どもと触れ合えたのに、今はそんな時間をとっている暇がない・・・」なんて嘆いておりました。
教師がそんなことを言わなければならない今の学校ってどうなっているのだろう!いったい学校教育はどうなっているのだろう?
普通のおばさんの、素朴な疑問です。
教育委員会や文科省への文句みたいになってしまいましたねぇ〜。
話、いつの間にか大きくなってすみません。
さて、18歳の春の勉強会は、育てる会のお母さん達の勉強会です。
10月3日から、再び香川大学から武蔵博文先生をお迎えして、連続講座を行います。今回はサポートブックとソーシャルストーリーの勉強会です。
そして、はじめての参加者や復習をかねて去年の支援ツールの勉強会も同じ内容で午後から行います。18歳の春の勉強会参加者は無料ですので、どうぞ、ご参加ください。
お仕事をされている方や、どうしても都合の悪い方も、DVDをお送りしますので、大丈夫です。一緒に学べますので安心してくださいね。
新しい参加者も募集中ですので、お問い合わせください。
学ばなければ、自閉症を理解することは難しいことでしょう。理解なくしてよい支援者には、なれないと私は思います。
親は、なんとしても、子どもの一番の支援者にならなければなりません。
育てる会に入会していて、セミナーに参加されて、情報を得たり、会報などで、他のお母さん達の話を聞いたりするだけでも意義はあると思います。
けれども、本当に子どもの成長を願うのなら、それだけで満足していてはいけません。
育てる会は、待っていても棚からボタ餅は落ちてこない会です。
ボタ餅を食べたかったら、手を伸ばし、それでも届かなければ、足台を持ってきてそれに乗って、自分で取らなければなりません。
育てる会は、そのための学ぶ機会を出来るだけ多く提供します。
皆さん、それを受け取ってください。
育てる会の活動は、勉強会の他にもキャンプ、各種の余暇活動など、どれも親が動いてこそ実りの多いものばかりです。ただ与えられる活動ではありません。
それなりに忙しかったり、面倒だったり、そして時には役割があったりもします。
けれど、とてもよく吟味されて子どもの為を考えたものばかりです。
何年もかけた活動から、どんどん新しいアイディアで作り上げられたものまであります。
それらにどうぞ、どしどしご参加ください。得るものは大きいと思いますよ。
そこで得たものこそが、育てる会のボタ餅(成果)です。
さて、もちろん講演会にもどうかご参加くださいネ。
11月8日には、香川大学教育学部から、坂井聡先生をお迎えして講演会を行います。先生の講演会は、2年ぶりです。前回より一段とパワーアップされた先生のお話が聴けることと思いますので、どうぞご期待ください。
1月17日には門真一郎先生を、2月28日には武蔵博文先生をお迎えします。
育てる会の講演会は、すごい!!という評判です。自分たちで言うのだから間違いない!
正会員の方のセミナー参加費は毎回 500円です。一般の方の3000円と比べると、年5回のセミナーに参加されるだけでも、会費の元は充分とれると思いますし、それ以上に身に付くものも多いはずです。
そしてその身につけた理解を、育てる会の各活動の中で実際に試してみて、お子さんと一緒にボタ餅を食べてください。
どうぞ、セミナーにもふるってご参加ください。

話は再び変わります。
私の話は、アチコチ跳びますが、付いてきてくださいね。
今年の夏は、色々なところから頼まれて、講演会を3度もやってしまいました。
以前にも、親の会で何度か頼まれて、お話しをさせてもらったことはありましたが、今回は、教育委員会や、施設など、少々私には気の張るところでのお話でした。
父の体調がいい頃に頼まれたお話ですので、ついうっかり引き受けてしまったものです。
3つも引き受けてしまい、その後はお断りしたところもあるので、この会報をそんな方が見られたら、気を悪くされるでしょうか?
また父の体調が思わしくないと、お断りしたところもありました。申し訳ありません。
お話をしながら思ったことは、人に自分の思いを伝えることは、自分の心を解放することなんだということでした。
私は、哲平の小さい頃の様子や、告知直後のお話をすると、今でも当時がよみがえって、涙がつい出てしまいます。
ずーっと自分の中で封印していたことを、皆の前で話すことで、少しずつ、自分の心が解き放たれて、そして癒されていくのを感じました。
特にお母さん達の前で話をするとき、親同士共感が生まれて、共に涙するという瞬間があります。分かってくれ
る人たちの中で話をすることで、私自身が癒されるという経験をしました。
人に伝えるということは、自分の心の整理にもなりました。
色々な方にお話をさせていただけるのは、きっと哲平ががんばってお仕事してくれているおかげでしょう。
「キチンと子どもを育てて、しかも就職させた立派なお母さん」という位置づけでの依頼だと思うので、そんなキチンともしていないし、立派でもない私にとって、そういう勘違いは、とてもプレッシャーきついです。
でも、私は私。変われません。
気楽に今の思いを精一杯話すだけです。
自閉症の子育ては、辛いことも、悲しいことも人一倍多い。けれど、一つ一つの登りきれないように見える山を越えたときの喜びは、健常児の子育てよりも大きいように思います。
今は、幸せと言える私ですが、昔を振り返るとき、涙でいっぱいのそんな昔が私にもあったことを思い出します。
悩みの中に居る人に伝えたい。
「今は暗くとも、明けない夜はないことを、 やがて輝く朝がきっと来る」
そんな思いで、一生懸命お話をしたいと思いました。
次回の講演会は、なんと保育士さんや学童の支援員さんたちへのお話です。
またまた気の張るみなさん対象なので、今後悔しているところです。
親の会以外はもう当分断ろうと思いますよ、本当に・・・。
そこで、申し訳ないのですが、皆さんにお願いです。
アンケートに答えていただけませんか。
同封したアンケートをまとめて、お話の中に入れたいと思います。よろしくお願いします。
保育士の方にお願いしたいことなど、どうか無記名で結構ですのでお教えください。
お待ちしています。

いよいよ、秋本番、よい季節を迎えます。
哲平にとっては、マラソンの季節の幕開けです。
10月19日の蒜山を皮切りに、3つか4つのレースを無理のない範囲で、本人が楽しみながら参加できるように走れたらと思っています。
それでは、また一ヵ月後にお会いしましょう。お元気で・・・。
育てる会代表 鳥羽美千子

夏休み木工教室

夏休み最後の8月30日(土)、木工作家:川月清志先生にご指導いただき、夏休み木工教室を開催しました。
参加家族10家族、14人の子どもたちが思い思いにペンケースとペン立てを作成しました。
参加された方から感想をいただきましたので紹介します。

お世話になりました。木工教室 初めて参加させていただいたのですが、親子共ども大変楽しめました。
事前に彫っておくのが少し大変でしたが、ボラさんにも接着の時等手伝っていただいて大変助かりました。
糸ノコは父親にしてもらいましたが、色ぬりは好きな色で自由に塗れて子ども達もとても楽しかったようです。
夏休みの宿題ができてとてもよかったので、来年もぜひ参加させていただきたいです。また企画してください。よろしくお願いします。 (Mママ)
小3の息子にとって、木工は初めての経験でした。
ペンケースの完成品の絵を見たものの、何をどうしたらいいか想像もつかないようでした。私も小学校以来使ったことのない彫刻刀や糸ノコに悪戦苦闘し、「子どもと一緒に作る」という余裕がありませんでした。
結局子どもにはボンドをつけたり、やすりをかけたり、仕上げの色塗りをするところをしてもらいました。ほとんど私がしたようなかんじですが、本人は「僕が作った!」と嬉しそうに家族に見せていました。
夏休み明けにクラスの皆の前で作品を発表し、「すごいなー」と褒めてもらったそうです。今後もこういった物づくりを経験していく中で、達成感や自信を持てるようになってほしいと思います。 (Tママ)
まずは、木工教室の先生にお礼を申し上げたいと思います。
我が子は、まだ小学生ですが、木工の体験は将来の余暇活動の一つとしても、高校生になった時の作業学習でも生きる体験であろうかと思います。
そんな体験に力を貸していただいて、たくさんの下準備により、「組み立てをすれば完成」ということもできました。
子どもが自分でできることは限られているので、その中でも「自分の手で木に触れて作成できたこと」が良かったと思いました。 
穴あけの作業で、機械には興味があるのですが、「これはしっかり抑えておいて」「しっかり持って」とそばで支援していただきながら、声かけをしていただきました。「保護者がしっかり持ってあげてください」と前置きもあったものですから、本当のことを言うと、ビビッていました。
それで、そばから立て続けに言われて『子どもも、私たちに言われ続けたら、考えが止まって不安になるだろうなぁ』と実感してしまいました(笑)
お世話になりながら、申し訳ないのですが、保護者への手順書でも、絵での「やり方工程表」でもあればありがたかったです。我が子にもそれを見せて伝えることもできたと、そのように思いました。
かわいくない保護者と子ども(実は、我が子が作業の途中でクソ生意気にも哲平さんに向かって「何言ってんだよ」などと、10年も早いイチャモンつけたのです!トホホ)をどうぞお許しください。
そして、またこれからもこのような機会をいただければ幸いです。 (Iママ)

育てる会勉強会

「18歳の春をめざす親子療育クラブ」

日 時 : 平成20年10月3日(金)9:30〜16:00
           (生涯学習センター ミーティング室)
       平成20年10月24日(金)9:30〜16:00
           (きらめきプラザ 研修室)
参加費 : 年間 5,000円  ※欠席・早退された方へは資料とDVDをお渡しします。
申込先 : 育てる会事務局(086-955-6758)
10月からの18歳の春をめざす親子療育クラブでは、「思いっきり支援ツール」著者で香川大学教育学部の武蔵博文先生をお招きしての勉強会を行います。
わが子に合わせたサポートブックやソーシャルスキルを伸ばす支援グッズ作りなど、さまざまな学習を行う予定です。どうぞ皆様ご参加ください。
前回、9月5日に参加された方から報告をいただきましたので紹介いたします。
トイレをスケジュールに入れて、失敗が減り、自信につながったというエピソードが印象に残りました。
スケジュールの良さも実感できて、自立にもつながり、自信も持てる!そんな経験が少しでも出来るように、サポートできれば、と思いました。
現実は全然で、代わり映えしないスケジュールだと見なくなると分かっているのに、かえていない→見なくなる→気を引こうと新しいのを作る→かわるばかりで信用性がなくなる…と、悪い方にいってしまっています。
グループワークでは、他のメンバーの実践に対して、我が子のことにあてはめて、個人的なことでもたくさん聞けたのがよかった。
たまたまですが、同じグループに先輩お母さんがいたのもよかったです。 (小1母)
皆さんの支援ツ-ルを見せていただいたり、目標設定をお聞きしたりしたことにより、あれもこれもと焦る気持ちがなくなって、落ち着いて支援を考えることができるようになりました。
色々なアイディアや話を聞いて毎回新しい発見があります。目からウロコです。 (小1母)
色々な人の話を具体的に聞けたこともののとらえ方を違う角度から教えてもらえたこと。どの人も自分のできる範囲で一生懸命子どもに接していること。すべて励みになりました。 (小1母)
Tさんの家庭での夏休みに行った取り組みの結果のお話や、グループワークで実際に家庭でしている事を聞いて話し合うことが、とても参考になったし支援のヒントをもらえました。
うちの子より年上のお子さんの話しなどは今後の課題や対策を事前に考えておくいいチャンスになりました。 (年長母)

「母の想いを語る会」

日 時 : 平成20年10月20日(月)9:30〜12:30
場 所 : 育てる会事務局
内 容 : 吉田友子先生のビデオ第3部を見ながら母としての想いを話し合いましょう。
参加費 : 500円
申込先 : 育てる会事務局 (086-955-6758)

支援者養成講座

すでにスタートしている講座ですが、途中からでも参加できます。
欠席された方・途中入会された方へはDVDを貸出いたします。
☆第5回は平成20年10月10日(金)19:00〜21:00
      会場は、岡山県生涯学習センター 大研修室
対 象 : 教職員・保育士やそれを志す人対象。施設・福祉関係職員も可。
         (申し訳ありませんが、保護者対象ではありません)
参加費 : 全10回分
賛助会員 17,000円 ・ 一般 20,000円
        ※途中から参加される方へはそれ以前のDVDを貸出しします。
申込先 : 育てる会事務局(086-955-6758)
先日9月12日、「構造化された支援の展開」と題して、自閉症児一人ひとりに合わせた構造化の必要性・具体的方策などを重松先生からお話いただきました。
構造化とは、社会・環境の意味について、その人に理解できる方法で伝える支援で、自立した生活における最低限の支援です。例えば私たちが、日常の予定をスケジュール帳で管理するように、電話番号を暗記せずに携帯に登録しておくように、洋画を字幕つきで見るように、「それがあるから暮らせる」「それがなかったら不便と感じるもの」が「構造化」です。
物理的構造化・スケジュール・ワークシステム・視覚的構造化・ルーティンの活用などのお話を重松先生から伺ったあと、参加者で「実際に構造化のアイディアを出してみよう」とグループワークを行いました。
その一つで
「Aさんは掃除の時間が苦手。雑巾を絞ることは分かっているが、9つある机のどれを拭いたのかが分からなくなる。職員は途中で雑巾を洗ってほしいと思うが、雑巾を洗うとそのまま片付けてしまう。どうしたら一人で適切に掃除ができるか」
という演習では、参加者から「机にしるしをつけて拭く順番を明確にする」「雑巾を洗う箇所を手順書で示す」「どれを拭いたか目印をつけていく」「途中に実物でバケツを置いて、その場で洗って、続いて机を拭くようにする」「雑巾を9枚用意して、全部きれいな雑巾で拭けるようにする」など、たくさんのアイディアが出され、「実際の子どもに合わせて支援を考えるときに、たくさんの引き出しがあると、色々な支援策が考えられる」ことを教えていただきました。
重松先生、ありがとうございました。

キッズルームのお知らせ

キッズルームは岡大児童文化部にご協力いただいて年3〜4回行っている活動です。
広い体育館で思いっきり体を動かしたり、人形劇を見たり、影絵を見たりします。
一人ひとりのお子さんに学生ボランティアさんがつくので安心です。
ぜひ親子はもちろん、ご兄弟も連れて遊びに来てください。
日 時:平成20年11月30日(日)12:00〜14:00(予定)
場 所:岡山大学津島キャンパス体育館
持ち物:体育館シューズ・飲み物・タオル・防寒具
参加費:本人500円・兄弟400円(兄弟にもボランティアがつきます)
        ※参加費は保険・帰りに渡すおやつ・諸経費などのお金です。
申込先:育てる会事務局へ10月末までにお申し込みください。(正会員のみ)

サッカークラブのお知らせ

日 時:平成20年10月13日(月・祝)10:00〜12:00(9:30集合)
場 所:旧岡山中央南小学校グラウンド(岡山市中山下)
持ち物:マイボール、ゼッケン(ボラさんの分も)、ハチマキと名札、
     お茶(ボラさんの分も)、個人ノート、出席カード
     親リーダーはグループノートとボラリーダーさんのお茶、
* 雨天時または前日に雨が降った場合は、体育館シューズを持ってきて下さい。
   保護者の方の体育館シューズも忘れずにお持ち下さい。
* 出欠が変わる方は分かり次第サッカークラブ担当までご連絡ください。

  ☆メンバー募集中☆

サッカークラブでは、引き続きメンバーを募集しています!
原則として、1人につき1名ボランティアさんがついてくれます。
現在、子どもの数に対して希望して下さるボランティアさんの数が多く、ボランティアさんをお断りすることもあります。これはもったいない!!
そんなこともあって、一人でも多くの方に、サッカークラブの活動、楽しさを知っていただき、仲間を増やしていきたいと思っています☆
これからはスポーツの秋!!涼しくなり体を動かしやすい季節です!
興味をもたれている方、ぜひ一度体験にいらして下さいね!お待ちしています。
体験験希望の方は担当までご連絡下さい。(正会員のみ)
(サッカークラブ担当:M)

水泳教室のお知らせ

日 時: 平成20年10月19日(日) 15:30〜17:30
場 所: 岡山OSKプール(貸切プールで行います)
連絡先: 育てる会事務局
秋らしい風もふくようになりましたが、まるで常夏のような屋内プールでおもいっきり体を動かして、風邪に負けない体力作りをしませんか?
水泳教室では体験される方を募集しています。興味のある方はぜひご参加ください。会員の方の兄弟児さんも一緒に参加できます。(保護者同伴です)
みんなでプールを楽しみましょう♪
ボランティアさんも募集しています。年齢性別不問です。子どもたちと一緒にプールに入ってくださる方はぜひ水泳教室担当へご連絡ください。
★新たに参加されたい方、体験されたい方は事務局までお問い合わせください。(正会員のみ)
★欠席される方、ボランティアさんが必要な方は必ず事務局に連絡してください。 
★当日の急なキャンセルなどは水泳教室担当に直接ご連絡ください。
(水泳担当:T)

 事務局だより
10月に入り、朝晩が涼しいを通り越して「寒い!」と思うような日もある岡山の秋。
季節の変わり目で子どもたちもお母さんたちも「風邪ひいちゃったのよー」なんて声も多く聞きました。
9月の運動会では、逸れたと思ってホッとしていた台風が到来! 
午前中の競技の途中で急きょ中止!延期!!なんて学校もあったみたいですね。
自閉症の子どもたちにとってはすごく苦手な「中止」「変更」。
でも「意外と混乱しなかったんですよ」なんて話も聞きました。
とんでもない豪雨・暴風・雷だったので、子どもたちも「この雨なら中止だよねー」と納得できたのかもしれません。まさに「ビジュアル・ドライブ」??^^;
さて、10月4・5日、国立吉備青少年自然の家で「のびのびキャンプ」を行います。
それに向けて、9月21日に「顔合わせプレキャンプ」を行いました。
今回は育てる会としても 「初!親子完全分離」です。
お母さんたちは集合場所の林原駐車場まで。お母さんに見送られながら子どもとボランティアさんとバスに乗り、ボランティアさんとペアで1泊2日を過ごします。
1対1対応ではありますが、それぞれ年齢や理解度などに合わせて3〜4人のグループを作り、各グループリーダーの元で活動を行います。
「食事」「お風呂」「入所式」「キャンプファイヤー」など、全体プログラムもありますし、各グループのお子さんに合わせての活動を行います。調理をするグループもあれば、室内でボーリングゲームをするグループもあれば、施設探検をするグループもあれば、アスレチックで遊ぶグループもあります。
「顔合わせプレキャンプ」では、初めて出会うボランティアさんと子どもが慣れてもらうことはもちろん、子どもたちの性格や特性・どういう支援が必要なのかを、活動や聞き取りをしながら、保護者からの引き継ぎを行いました。
また、「活動に子どもを合わせる」のではなく、「子どもたちが参加できる活動を考える」ことを大切に各グループの活動の企画を立てました。
支援グッズも、普段家庭や学校で使っているものを見せていただきながら、スケジュール・お風呂や洗面などの様子・自分の想いを伝えるときの伝え方などを教えていただきました。
時々「普段、スケジュール全然使っていないけど、課外学習の時に作ったものを持たせようと思う」と言われる方がおられます。
初めての場所・人・経験を、初めて見るような支援グッズを使って過ごそうと思うことは、私たちが、初めて訪れる外国で、初めて出会う現地ガイドさんから、その場で初めて渡されたガイドブックを見せながら「さぁどこ行きたい?何したい?早く早く!」と急かされている状況に似ているかもしれません。
スケジュールに限りませんが、「本人用に作った支援グッズを使ってもらいたい」「混乱なく生活してもらいたい」そう思うのであれば、普段から本人に合わせた支援グッズを使い、それに慣れて、それが本当の意味で使いこなせるようになっているからこそ、変更や中止や新しいことに、その支援グッズを使うことで安心して取り組めるようになると私は思います。
今回ののびのびキャンプで、子どもたちの成長はもちろんですし、本人の持つ力をどう伸ばしていけばいいか、保護者が気付くきっかけにもなればと思います。
さて、私事ですが、8月23日に結婚をし、会報やHPなどで紹介していただいたことで、大勢の方から「おめでとう!」と言っていただいています。皆さまありがとうございます。お仕事をしながら家事をする大変さを感じる今日この頃ですが、お母様方から色々アドバイスいただきつつ、楽しい毎日を過ごしています。
旦那さんのご家族からは「また栗拾いにいらっしゃいな」「育てる会の子どもたちがやれること何かあるかなぁ」と、子どもたちへの理解も深く、本当にありがたいです。今年は結婚式があって無理でしたが、また来年はぶどう狩にまた行きたいですね^^
(事務局:松田 紗代)

以前は「育てる会会報」はHPにも全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は一部抜粋にさせていただいています。
会の行事の予定は育てる会の「
今月の予定」に、近隣の講演会等の案内は「近隣の講演会等の案内板」に、載せるようにしています。
容量は小さくなりましたが、ご覧いただければ幸いです。
なお会報は正会員・賛助会員の方へは郵送でお届けしています。
もしご希望の方がおられましたら、ぜひ賛助会員に申し込みをお願いします。年会費 3000円です。
応援よろしくお願いします。
申込み方法の詳細は「
育てる会 HP」に記載しています。

   会報一覧   育てる会HPへ   てっちゃん通信HPへ