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平成21年8月31日

 

 第136号 

NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会

 136号 目次

     秋のはじまりに

     支援者養成セミナー 報告

     保護者対象 連続講座のご案内

     夏休み木工教室の報告

     「キッズルーム」のお誘い

     「AAO活動」のご案内

     「母の想いを語る会」・「18歳の春をめざす 親子療育クラブ」・「OHAの会」

     教師・保育士対象 即実践講座

     「サッカークラブ」・「水泳教室」のお知らせ

     私のお薦め本コーナー
        『 家庭で無理なく楽しくできる生活・学習課題 46
                〜自閉症の子どものためのABA基本プログラム〜

     近隣の講演会等のご案内

     お母さんコラム
        「あなたが私に教えてくれたもの」

     事務局&ぐんぐんだより

風も光も空の色さえも、盛りを過ぎた気配をたたえて、いよいよ秋の始まりです。
今年は梅雨明けが遅れて、夏が本格化する前に、もう秋が到来という感じです。
今年の夏は、何かやり残した事があるような・・・、そんな中途半端な感じで、終わってしまった気がするのは、何故でしょう。
やっぱり夏は、カーッと照りつける太陽にジリジリ焼かれるという感覚がなくちゃ〜と思うのです。
「ああ〜、暑い!!」「頼むから早く秋が来て欲しい・・・」そういう感じにならなければ、せっかく秋が来ても、物足りないというところではないでしょうか。
皆さんの夏は、どんなだったでしょうか?
さて、毎年毎年、巡って来るのが当たり前と思っていた夏ですが、こんな夏を自分は、あと何回味わうことが出来るだろう・・・。そんなことを考えるようになったのは、相次いで両親を亡くした去年からです。
正月が来ると、「お正月を祝えるのはあと何回かしら?」と思うし、春の桜を見ると、「ああ〜きれい。こんなきれいな桜を見られるのはあと何回かしら?」と思います。24歳で私を産んだ母は、79歳で去年亡くなりました。
私が母と同じ歳で逝くとしたら・・・あと22年。
あと22年と思うと、なんだか自分の人生が愛おしく、大切に思えてしまいます。
人生の残り時間を考えると、より毎日が貴重な日々に思えるのです。
私は、これからの自分の生きていく目標みたいなものを考えてみました。
自分のやるべきことや、やれそうな事をしっかり人生の設計図にしたためて、その目標へ向けて日々精進する。そんな暮らしをする事が、これからの人生を豊かに有意義に生きていくことに繋がるのではないか・・・。そんな風に感じています。
一日一日を大切に生きていこうと、前よりもより強く思うようになりました。
こんな話を書くと、誤解されそうですが、私は決して悲観的な感じでこんな事を書いているのではありません。
むしろ前向きに、本気で自閉症の子どもや自閉症の人たちが、幸せに暮らしていく為に、私になにが出来るだろうと、真剣に考えています。
今年も、夏の終わりに自閉症カンファレンスがあり、東京へ出かけていきました。
今回は、TEACCHが日本へ紹介されて20年という節目の年だということで、20年前にトレーニング・セミナーのトレーニーだった先生方の発表がありました。
私たちの会でもお呼びした内山登紀夫先生、坂井聡先生、藤村出先生や、ぐんぐん立ち上げ前に相談に乗ってくださった中山清司先生、12月のセミナーでお呼びする予定の安倍陽子先生など、たくさんのお世話になっている先生方が、発表されました。日本のTEACCHプログラムによる自閉症の人たちへの支援がはじまったのが、20年前のトレーニング・セミナーからだったことが、分かります。当時のトレーナーだったメジボブ教授、それにカイア・メイツ先生、キャシー・ハーシー先生の3人が、ノースカロライナのTEACCH部の20年の変化をお話くださいました。「TEACCHは、進化する」とよくいわれますが、前と同じでは発展がありません。良いと思えることはどんどん取り入れて、検証する。それが、今日のTEACCHプログラムの発展に繋がっているんだろうなと、思いました。
 (岡山からの参加者とメジボブ教授を囲んでピース)
私は、2日間のお話を聴きながら、20年というのは、凄いことが出来る時間なのだと思いました。日本のアチコチで、この20年間、トレーニング・セミナーで学んだことを、一生懸命その職場で、その学校で、コツコツ周りの人たちに伝え続けてくださった皆さんがいてくださったから、今のTEACCHの発展がある。
だから、今の私たちが、それを学んだり、取り入れたりすることができ、子どもたちが安定して暮らせているのです。そう思うと、感謝でいっぱいになりました。なんだか、日本の敗戦から立ち上がっていった底力みたいなそんな大きなパワーをトレセミの参加者に感じました。
我が子は、現在21歳です。今の息子があるのは、3歳の時にTEACCHに出会い、分からないなりにもTEACCHを取り入れた生活があったからではなかったかと、思います。感謝と感激で、時々胸がイッパイになりました。カンファレンスでは、いつも新しい学びがあります。また、他の勉強会にはない明るさとまるでお祭りのような賑やかな楽しさがあります。多くの懐かしい人たちと出会え、そして、新しい人との出会いもあります。私は、毎年行くのが、楽しみです。
私が、このカンファレンスに参加して、心に感じそして決心したことがあります。
それは、これからの自分の人生についてでした。先に書きましたが、私の人生が例えば22年としたら、随分たくさんのことが出来るんだということでした。たった22年と考えるか、まだ22年もあると考えるか、それは考え方次第です。
○○しかないと考える人生と、○○もあると考える人生は、まったく違ったものではないでしょうか?
私は、22年もあると思いながら、大切に丁寧に暮らしていきたいと思います。(例え22年でなくとも、それはそれでいいのです)
自閉症の子どもたちのための支援システムを、この小さな会から始めたい。
私は、そう思ったのでした。
 ( 佐々木先生、キャシー先生、カイヤ先生と一緒に )
「ないものは作っていこう」
これは育てる会始まって以来の変わらぬスローガンです。
私の残りの人生がどれだけあるのか分かりませんが、出来ることを、元気があるうちに、精一杯やりたい。そんな風に思い始めました。カンファレンスの影響です。
実を言うと、ついこの前までは、代表を辞める時期を考えて代表をしておりました。引き際をいつも考えて、おりました。
でも会が大きくなって来て、まして児童デイサービスを始めてからは、責任の大きさから、この代表という職は、片手間では出来ない事を痛感しました。誰かに「後はお願いね」と簡単にゲタを預けてしまうのは難しそうです。
こうなったら、やれるところまで、やるしかない。そんな覚悟で、頑張ろうと思い始めました。
私たちの周りには、ないものがまだたくさんあります。
子どもたちの放課後の居場所が必要です。
児童デイサービスがもっとたくさんできたらいいなと思います。
また、自閉症で不登校の子供たちの行ける場所が、必要です。
そして、少し大きくなった子どもたちの働く場や住む場所を考えていかなければなりません。
「ないものは、作ろう」
「必要なものは、作っていこう」
皆で考えて、力を合わせて、作っていけばいい。そんなことを、本気で取り組む2009年は、育てる会の大きく飛躍を目指す元年としたいと思います。
これからの20年を、計画してみたいと思います。
いわば、支援システム構築プログラムです。
今までは、私は我が家で、哲平のための個別支援計画を立ててきました。
今年からは、みんなでどのように育てる会が目標へ向けて頑張るかの計画を立てなければと思います。毎年確認しながら、計画を作っていこうと考え始めました。
今年のカンファレンスは、刺激的でした。私にとって新しい自分に変えてくれるカンファレンスでした。やるぞ!!と喝が入った2日間でした。
人生の残り時間を自閉症の支援に費やしたいと、考えるようになりました。
今の育てる会は、お母さん達だけでやっていくには、皆さんのニーズも大きくなり、力不足を常々感じているところです。これからは、お父さんたち男の人や、若い活力を必要とする会になっていくことでしょう。
また、その時々の想いだけでは、そろそろやっていくのも限界が来ています。将来を見通したプランも必要となってくることでしょう。
このあたりで、これからの育てる会をみなさんと一緒にしっかり考えたいと思っております。

さて、8月の育てる会の大きな行事は、支援ツールで目指す豊かな生活というテーマで武蔵先生に講演会をしていただいたことと、それと合わせて支援ツールと自立課題の展示交流会を開いたことです。
今年は、展示交流会の方には、文部科学省の補助金を頂くことが出来て、多くの方に無料で参加していただけました。
養護学校も夏祭りと重なった「健康の森学園」以外は、岡山県下の全ての学校が、協力いただけました。
各学校の、頑張っていらっしゃる様子をつぶさに見ることが出来たことで、また、自分たちもがんばろうと、先生がたの励みになったのではないでしょうか?
私たち「18歳の春を目指す」親たちのブースもたくさんのお客さんの波がありました。また、太陽の家作業所や、NTNテクニカルサービス鰍フ補助具の展示もありました。保育園や特別支援教室の展示、児童デイサービス赤磐ぐんぐんの展示もありました。
その時の様子を後のページで紹介していますので、ゆっくりごらんください。
さて、私にとってのこの夏は、ちょっとしんどい夏でした。うっかりたくさんの講演会を受けてしまい、しかも同じ話をするわけにもいかないという、結構しんどい日々が続いています。
まだまだ、巡業(?)が残っていて、嬉しいような恥ずかしいような・・・。
もう講演なんて絶対引き受けないぞ!!と思うのに、頼まれると、つい引き受けてしまうのは、なぜ???
原稿書きが、遅くてなかなかすすまないくせに、調子モンの私は、うっかり講演会を引き受けます。なんと数えてみると、今年は13回もするハメになりました。やっと6回が終わりました。まだ7回も残っています。
こんな時にも、あと7回も残っていると思うのではなく、あと、たった7回と思うことにしましょう。頑張りましょう。
さて、新型のインフルエンザが、流行しているそうです。無理せず、体力をつけて、インフルエンザになんか、負けないからだを作りたいと思いものです。
また、来月お会いいたしましょう。ごきげんよう。
鳥羽 美千子

支援者養成セミナー 報告

先日8月8日(土)に岡山ふれあいセンターにて、香川大学教育学部の武蔵博文先生による「支援ツールで目指す豊かな生活」の講演会が開催されました。
当日は、県下の特別支援学校や作業所・自閉症のある方を雇用しておられる企業・児童デイサービス・保護者の有志などのご協力による、支援ツール&自立課題の展示会も同時開催いたしました。
【展示ご協力いただいた団体 順不同】
講師の武蔵博文先生・県立岡山東養護学校・県立岡山南養護学校・県立岡山西養護学校・県立西備養護学校・県立東備養護学校・県立誕生寺養護学校・県立岡山瀬戸高等支援学校・倉敷市立倉敷養護学校・岡山大学教育学部附属特別支援学校・岡山市立清輝保育園・瀬戸内市立邑久小学校・18歳の春を目指す親子療育クラブ・(株)NTNテクニカルサービス夢工房・児童デイサービスセンター赤磐ぐんぐん・太陽の家作業所
今回の事業は、文部科学省からの「発達障害を含む特別支援教育におけるNPO等活動体系化事業」の委託を受けて開催させていただきました。
参加された方から感想をいただきましたのでご紹介します。

私は、特別支援学校に勤めています。子どもたちと一緒に達成感を味わったり支援が思うようにいかず反省したり、などを繰り返しながら慌ただしく学校生活を送っていますが、このような講演会に参加する折りには、日頃の私たちが行っている支援の検証や評価を行い、よりよい支援を少しでも教育の場で生かそうという思いで参加しています。
今回の内容はその思いにぴったりと合い、有意義なセミナーとなりました。講演会の内容すべてを網羅することはとてもできないので、ここでは武蔵先生のお話で心に残ったことに少しだけ触れていきたいと思います。
まず、支援ツールは子どもが「不安や我慢をする生活」から「ポジティブ・前向きな生活」を送るために行うものであり、「できないことが課題ではない。できないことはできない」だから「できることをトコトンすること。そしてできることの先に次の課題が見えてくる」という内容です。
私たち支援者は、分かっていてもついつい子どものできないことや問題行動に着目しがちですが、長所・強みを生かし、弱点・苦手は補う支援をこれからも心がけていきたいと思いました。
次に「ポジティブ・前向きな生活」のための支援を行うためには、共通した支援の仕組みとして「人的支援」「支援ツール」「支援的な社会環境」の3つの組み合わせが大切であるということです。「ただ頑張れ」ではできないし、「人的支援」でいう支援者は変わるものであることが大前提であり、場面場面でそれぞれの支援者にただ頼るのではなく、本人の特性や好みを理解して、必要な時に必要な支援を提供することができる連携をとること、支援の仕方を考えることの必要性を再認識しました。
その後、包括的な支援の仕方について話が展開されました。包括的な支援の仕方とは次の4つの支援であり、それぞれについて具体的支援のポイントを示していただきながら詳しく話を聞くことができました。
4つの支援とは、
  1 活動しやすい場面や状況を整える:支援環境を整える、協働ツール、サポートブック
  2 見通しを持って行う:自発を促す、手がかりツール、スケジュール・手順書
  3 物事を組立てて行う:実行を助ける手がかりツール、自助具、コミュニケーション手段
  4 前向きにやる気を起こす:認め合う関係を作る、交換記録ツール、チャレンジ日記
この4つの支援を組み合わせて使うことが大切で、1つだけではダメであるということでした。
私たちも日頃からサポートブックを保護者の方と一緒に作成したり、子ども一人ひとりにあったスケジュール・手順書を考え活用したり、PECSを取り入れるなど確実に意思を伝え合うコミュニケーションを取ることを大切に取り組んだり、頑張りが目に見える形で残るように「頑張り表」を活用しながら自己肯定感を高めたりと様々な支援を工夫して取り組んでいます。それらの取り組みの検証や改善点を考えながら講演を聞くことができました。
しかし、その一方で、これらの支援を意識しながら計画的に組み合わせていなかったことに気づき、大いに反省しました。
また、武蔵先生の言葉によると「支援者皆でするのならば、この4種の支援ツールを行うだけでよい」とのことです。しかし、言い換えるならば、支援者がそれぞれ自分の価値観だけで連携を充分に取ることなく支援を行うことは避けなければならないことだと言われていると感じました。日頃から子どもの様子について気軽に話し合えるようなチーム関係が築けることが必要です。そしてそのためには、私たち支援者がポジティブで前向きな生活をし、その姿を子どもたちに見せていくことも大切な要素だと個人的に感じています。
4種の支援ツールをそれぞれにおいて書き示して、皆さんと共通理解しておきたいことが多くありました。例えば、連携を取るためのサポートブックの書き方においては、支援者がそうしなければならないような書き方はNGで、「家ではいつもこうしています」という書き方が良いことや、「必要な情報を必要な人に」ということ、また知ってほしい最低限の情報を程度に分けて色分けをすると分かりやすいサポートブックになることなどがありました。このようにそれぞれの支援ツールに多くのキーワードがあり、書ききれませんので、これからを子どもたちの支援において最大限に生かすことでお許しください。
午前中の支援ツールの展示と説明交流会の会場で、育てる会の「18歳の春を目指す親子療育クラブ」の支援ツールを見せていただきました。さすがお母さん方だと感心させられるものが多くありました。後で、武蔵先生が支援に入られていたことを知り、わが子のためにより良い支援グッズを作りたいという熱意と、武蔵先生の適切なアドバイスとの結晶だったからかと改めて思いました。この講演の後で、もし時間が許されるならば、武蔵先生が提示してくださっていた支援ツールの一つ一つについて、その使い方や作成に当たっての工夫・配慮点などをお聞きしたい・・・そんな気持ちでいっぱいになる講演会となりました。ありがとうございました。
(養護学校教諭:T先生)

これまで18歳の春の勉強会で蓄えてきた支援ツールの1つ1つの意味や価値を再確認することができました。不特定多数の方々が私の拙いツールを手にとって、じっくりと見てくださったことで、こうして子どもを取り巻く人々が一歩を前へと踏み出して、より子ども達の気持ちに寄り添うような支援をする仲間となってくださればと思うのでした。
子どもの特性を探りながら、取り組み続けていくことで、自閉症の子どもの支援を本気で取り組む仲間が増えていくのを感じます。私が説明するのを聞いてくださったり、質問をしてくださったり、カメラに収めてくださったり「次へと進もう。まず一歩ずつ」という意欲を持つ仲間が増えていくのを感じるのです。
さらに、この場は、今までの子育てや学習や「教員」としての経験から自分の今こそ大切にしたいという思いを込めることができました。
それは、「学校の先生と親が共に持っている情報やツールを交流し、力を合わせて子どもを育てていきましょう」ということでした。
我が子を育てる「親」として学んできたことや技術と、たくさんの生徒を育てている「教員」として学んできたことや技術を「18歳の春に向けて自立する子どもを育てるために」合わせていけば、これほど強力なことはないのではないだろうか。と、そのように思うのです。
育てる会で勉強している親達は、学校の状況のことを口にしても、決して「愚痴る」ことはしません。何かしら自分が取り組めることを努力した上で、「どうやったら、この支援ツールを我が子に使ってもらえるのか。どうやったら先生と子どものことで話し合えるのか。理解し合うために私にすべきことは、何だろう」と、ツールを作りながらも考えて一歩一歩を踏み出そうと、みんなの言葉に真剣に耳を傾けて実践していく「親達」です。
そんな親力を岡山の先生方に見てもらうことで、「もっと理解し合いましょう。もっとコミュニケーションしましょう。もっと使ってください」という気持ちを充分発信することができたと思います。先生達ももっともっと「親が作ったツールをまずは使ってみて、それを広げていけば良い」のでは、ないでしょうか。
だとすれば、岡山の育てる会の親の子どもを学校や保育所で見ていらっしゃる先生方はラッキーなんですよね。だって、一から始めなくても豊かにコミュニケーションできる支援ツールをすでに親たちが持っていて、日常子どもに使わせていく努力をしているわけですから。ぜひ、親と支援者が力を合わせて「子どもを一緒に育てながら、育っていきましょう!!」今後もどうぞ、よろしくお願いします。
(養護学校教諭&保護者:Iママ)

 ○展示交流会アンケート

・ ソーシャルストーリーなど名前は聞いたことがあっても実物は見たことがなかったものを今回見られたので良かった。(学生)
・ 展示交流会は初めてでしたので、すべてが参考になりました。(保護者)
・ その子その子に合った支援ツールを自分たちで手作りしていて、様々な課題別のアイディアがあり、とても参考になりました。(教職員)
・ 様々な実践例を見ることができて良かった。取り入れてみたいものがたくさんあった。(学生)
・ 展示物を説明してもらえる点が良かったです。展示物ができた経緯やそれまでの苦労したことなどのお話に感心・感動しました。すべてのブースが良かったです。どれもが私にとっては面白く、輝いて見えました。(学生)
・ 各校・団体それぞれの特徴があり、保護者のニーズに合わせてあるように思えた。(保護者)
・ 日常生活・勉強・余暇での過ごし方から仕事までの様々なツールが見えました。大変分かりやすいように工夫されているのに感銘を受けました。(企業)
・ 日常のプールの着替えや行動の最初から最後までのカードが分かりやすいものがあったので、実践してみようと思った。(保育士)
・ 自閉症児だけでなくどの子にも共通して使えそうなものもたくさんあったので、参考にしたいと思います。(保育士)
・ 多くの展示物がどれも工夫されていましたが、特に感心したのは企業からの展示物です。正確さ・スピードをちゃんとクリアできるようになっていて感心しました。(保護者)
・ 自分にない発想のものがたくさんありました。順序が分かりやすかったり活動の必然性をきちんと作っていたり、分かりやすい工夫がとても良かった。18歳の春の展示も良かったです。あんなに手のこんだものを手作りしているなんて驚きました。(学生)
・ ツールがたくさん展示されていて幅広くとても参考になった。年齢が近い子どもさんのスケジュールや支援学級のハートブックなど、取り入れてみたいものがたくさんあった。(保護者)
・ 18歳の春のグループの方々、応援しています。お母さん方も素敵でした。(介護支援専門員)

 ○講演会アンケート

  【保護者】

・ 先生のお話を聞いたことはありましたが、今日も改めて発見することもあり、とても勉強になりました。サポートブックの作り方は、特に具体的
に作り直そうと思えるお話があり、良かったです。崩れてしまった時に本人の好きなものの写真を見せて、それについて話をしながら落ち着いていけるようなもの(写真とそれについての話)をサポートブックに乗せるのもよいなど。
・ また「作ってみよう」と思える支援ツールを考えることができ、作る楽しみを今感じています。またお話が聞けてとても良かったです。ありがとうございました。
・ できないことができるようになることが目標であり、課題なのだと思っていました。ひとつできるようになった(ように見えた)ら「何ができていませんか?」と先生に尋ねていたぐらいで・・・。反省し、できることを繰り返して次の課題が見えてくるようになると思いました。
・ 障害があっても学校を出たら社会の一員であるとおっしゃられたことは大切な視点だとハッとしました。つい障害を理由に、社会に甘えたくなってしまうところがあるかもしれません。基本姿勢を問われた気がしました。
・ 武蔵先生のお話はいつも引き込まれて聞いてしまいます。以前お話していただいたことでも、毎日の生活に追われて忘れてしまっていたので、改めて復習できて良かったです。家に帰ったらまず子どものできること・できないことをちゃんと整理しようと思いました。支援ツールは人と人とをつなぐ手段なのだなあということが本当によく分かりました。支援ツール展示交流会は、毎年恒例にしましょう!親・会社・学校など色んな立場の方と交流できる良い機会ですので・・・。
・ その子なりの目的・主体性を持たせ、やりがい、できた感覚を持たせることが大切・・・ここが親として抜け落ちがちで、やらせようと躍起になっていたことを反省しました。今「お仕事体験の会」の活動をしているのですが、サポートの仕方、子どもへの意欲の持たせ方など大変参考になるお話でした。子どもの日常生活も、夏休みの後半、気合を入れて頑張ろうとやる気が出ました。今日は参加して本当に良かったです。素晴らしい企画に感謝しています。
・ 分かりやすい言葉で具体例をあげてお話してくださり、大変良かったです。改めて支援ツールの必要性を確認できました。
・ 本人が困っていることについて、もっと敏感にアンテナを働かせて、まだまだ足りない点があると思うので、前むきに自立していけるよう支援をしていけたらと思います。
・ 支援ツールは療育の中から独学で作ってきましたが、4つのツールということは今日初めて聞いて、作り方についても具体的にお話が聞けて良かったです。

  【保育士・教職員】

・ 理論に裏打ちされた分かりやすさに加え、今まで現場と協働で実践されてきた具体性・中身のあるお話でとても良かった。
・ 講義のみの事業は他団体もされているが、実践講座や展示会などを実施されているのは育てる会ならではで、その企画力・パワーはさすがです!大変だと思いますが今後も岡山のために頑張ってください。
・ 具体的な例などを交えながらお話してくださったので、とても分かりやすく楽しく聞けました。
・ できないことをさせようとしていました。そうではなく、できることを伸ばしていけるように支援者が援助し、工夫していく必要があると分かりました。その子に合った支援ツールを考え、実践していきたいと思います。ありがとうございました。
・ 支援ツールがなぜ必要なのか、具体的な意味、そして作り方を教えていただけたので今後の支援の参考になりました。
・ これまで支援ツールや特別支援の講演会・勉強会に参加させていただきましたが、今回とても分かりやすく、なぜ支援ツールが必要なのかを教えていただくことができました。またこのような機会がありましたらぜひ参加させていただき、子どもたちが安心して、落ち着いて前向きに過ごせるような環境を作っていきたいと思います。ありがとうございました。
・ 手順書やサポートブックが持つ本来の意味や目的が分かったこと。細かい作り方も示していただいたので実践につなげやすい。たくさんの教具やサポートグッズを見せていただき、またそれが講演の内容が関係していて、より深い理解につながりました。
・ 色々な支援ツールがあり、勉強になりました。2学期からのヒントをいただきました。
・ 基礎的なことから入り、初めて来た人にとってはとても役立ったことと思う。ポイントをきちんと押さえての説明だったと思います。もっと多くの人に参加してもらい、ぜひ多くの人が支援の仕方を知ってもらいたいです。

  【学生・その他】

・ 具体的な例を交えてとても実際的・実践的なお話が聞けました。とても興味深く面白いお話でした。
・ 大学の講義ではあまり聞くことのできない子どもたちへの具体的な支援法などが聞けて良かったです。午前に見た支援ツールの使い方やそれを使う目的や意図などがよくわかったので良かったです。
・ 支援ツールの活用により、人的環境と物的環境がうまく整えられるというお話。ずーっと同じ人の支援を受けることは不可能なので。新しい視点で考えることができそうです。
・ 自閉症の特性は今までの講演などでも分かってきていたのですが、そのための支援やそこで使うツールをどのようにすればいいのかがよく分からない状態でした。今回のセミナーはとても参考になりました。
・ 皆で支援するときに共通理解しておきたいポイントを「包括的な支援の仕方」として分かりやすく4点にまとめてお話ししていただけたこと。忘れがちな支援の軸を再確認できました。非常に参考になりました。またこういったセミナーがありましたら参加したいと思います。ありがとうございました。
・ 支援ツールを実際に作ってみたい・使ってみたいという気持ちになりました。新しく考えていたところがあったのですが、本人が分かるためのものになればいいのだと思えました。
・ 支援ツールの展示、とても勉強になりました。毎年行ってくださいね。同じ職場の人にも声をかけ、10名ほどが見学させていただきました。とても皆「参考になった」と言っていました。明日からの仕事に役立てたいと思います。
・ 前向きな生活を送るためには仕組みや仕方が大切である。見通しを持つことが大切であるというお話。効率よく物事を組み立てる、個人に合った道具を考えることが必要だと思いました。

保護者対象 連続講座のご案内

香川大学教育学部:坂井聡先生の「保護者対象 連続講座」(全4回)の講座生を募集します。
坂井聡先生は、自閉症の子どもとの付き合いを長年続けてこられた、いわば「自閉症のサポートの達人」と言える方です。
子どもは一人一人違います。性格も能力も皆違います。だからこそ、その一人一人に合わせて支援策を考えていかなければいけません。
学校や園の先生は毎年替わります。でもその子のお母さんは、ずーっとその子に寄り添い続けることができます。お母さんが力をつけることが、子どもたちにとって大切なことではないでしょうか?
そこで、今回、保護者向けの講座を開催することにいたしました。
タイトルは「ちょこっとコミュニケーションしてみませんか?」です。
坂井先生と共に学びながら、「わが子のサポートの達人」になれるよう、学びあいましょう!
★第一回★
  コミュニケーションサンプルをとってみよう
  10月23日(金) 9:30〜12:30 きらめきプラザ研修室1
★第二回★
  コミュニケーションの目標を立てて実践してみよう
  11月 6日(金) 9:30〜12:30 きらめきプラザ研修室1
★第三回★(日時会場未定)
  実践した結果を見てみよう
★第四回★(日時会場未定)
  やりとりはこんなに楽しい
参加費は育てる会正会員は8000円(全4回分)です。
今回は正会員以外の方も参加できます。一般の方は12000円(全4回分)です。
先着20名様で、定員に達した段階で締め切らせていただきます。
申込先は育てる会事務局(086-955-6758)。どうぞお急ぎください。
詳しくは同封のチラシをご覧ください。

夏休み木工教室の報告

先日8月29日(土)、木工作家・川月清志先生ご指導のもと夏休み木工教室を開催しました。
午前午後合わせて10家族、13名の子どもたちが集まり、「おうち風オリジナル貯金箱」を作りました。
子どもが自分でできるところは自分で、難しいなと思えるところはお父さんお母さんに手伝ってもらいながらそれぞれ自分らしい作品作りをしていました。
参加された方々からの感想を紹介します。

・くぎ打ちが楽しかった。夏休みの宿題にもなり、とても良かった。子どもも「楽しかったのでまた行きたい」と言っています。来年もぜひ企画してください。よろしくお願いします。(Hママ)
・やはり木工といえば釘を打つことが醍醐味であろうし、我が子も楽しみだったようで、今回釘打ちの機会が以前より多くなっていて良かったと思う。逆に糸ノコやドリルを使うような作業がなかったのは残念。学年も上がって細かい作業も出来るようになり、また色々なことに興味が出てきているため、もう少し難しい作業があってもよかったかもしれない。準備は大変ですけど・・。(Kパパ)
・兄弟で参加しました。子ども達は「説明がとても分かりやすくて良かった」「ボランティアのお姉さんが優しくて話しやすくてよかった」「家の形をした貯金箱なので、いろいろと遊ぶこともできてよかった(周りに人形を並べたりできる)」と、喜んでいました。私の感想は、今回人数も多くなく、子どもが落ち着いて作業できていたので安心して見守ることができ、楽しかったです。子どもが一生懸命に自分で釘打ちする姿を見て、木工教室に参加する姿もたくましくなってきたなあと、子どもの成長に嬉しく感じました。また企画をよろしくお願いします。(Hママ)
・わが子は初めて金槌を使ったのですが、上手に使えたようでした。全体的にうまくできて、本人も満足していました。(Tパパ)
・子どもが自分で作れるように準備されていたので、あまり親が手伝わなくても作品を完成させられたところや、時間通りに終われたことが良かったです。親子共楽しめました。作品を見た姉が「私もこれなら参加したかった」と言っていました。(Sママ)
・達成感があって良かったです。一人でできるほどに下準備ができていて良かったです。出来上がりも可愛かったです。人数も少人数だったので聞きやすくて、子どものやる気があったのも良かったです。また開催されれば参加したいです。親子で活動できて楽しかったです。ありがとうございました。(Sママ)
・親一人ではさせることができない活動なので、とても良かったです。心に残る作品が毎年できるので嬉しいです。小さな部品や釘が、落としたり分からなくなったりするので、小さなトレイでもあれば入れておけるので良かったかもしれません。毎年素敵な作品ができあがるので、ぜひ続けていってください。(Sママ)

「キッズルーム」

年3〜4回、岡山大学児童文化部の方々と開催する楽しい楽しいキッズルームが今月ありますよっ♪
広い体育館でボランティアのお兄さんお姉さんと思いっきり遊ぶもよし、
ビッグボールやトンネルなど体を動かす遊びをするのもよし、
積み木やパズルなどでお母さんもボラさんと一緒に楽しむもよし★
簡単なリトミック・人形劇・大きな布を使ったスカイバルーン遊びもあります。
お子様には学生ボランティアの方がしっかりついてくださいますし、お母さんと離れるのが不安なお子さんは、ボラさんと一緒に3人で遊ぶことも可能です。
「育てる会の子どもたちのための活動」です。どうぞお気軽にご参加くださいね^^
日 時 : 平成21年9月27日(日)13:00〜15:00(12:50受付)
場 所 : 岡山大学津島キャンパス体育館
対 象 : 育てる会正会員の本人とその兄弟(保護者同伴)
参加費 : 本人500円・兄弟児400円(保険・交通費・おやつ代など)
持ち物 : 体育館シューズ・飲み物・タオルなど
申込先 : 9月14日(月)までに育てる会事務局(086-955-6758)へ。
         ※締切りを過ぎた場合でも定員に空きがあれば参加可能です。
          お問い合わせください。

「AAO活動」

長い夏休みが終わりましたね!子供たちはいろんな経験をして、ひと回り大きくなって9月を迎えられていることと思います。
さて、AAO活動の再始動に向けて、保護者向けの説明会を行いたいと思っております。
参加申し込みをいただいている方、特に初めて始められる方は、ぜひ都合をつけてご参加ください。
日 時  平成21年9月14日(月)10:00〜12:00
場 所  岡山市立京山公民館 1階 美術工芸室
この日にAAO活動についての説明と、担当ボランティアさんのお名前、参加費についてお伝えしようと考えております。どうしてもご都合がつかず欠席をされるかたは、担当までお知らせください。後日、書類を送らせていただきます。
なお、第一回目のAAO活動は、10月17日(土)10時〜12時を予定しております。
第2日曜とお伝えしていましたが、京山公民館でイベントがあり、部屋をとることができず、土曜になりました。ご了承ください。よろしくお願い致します。
(AAO活動担当:K.K)

「母の想いを語る会」

  日 時  平成21年9月28日(月)9:30〜12:00
  場 所  育てる会事務局
  対 象  育てる会正会員の保護者(母親限定)
  参加費  300円(当日集金します)
  締切り  9月16日(水)までに育てる会事務局へお申し込みください。

「18歳の春をめざす 親子療育クラブ」

皆さん、夏休みは、どうでしたか?前回の7月10日から、私は皆さんとはお会いできずにいますが、「皆どうしているかなあ?」「どんな夏休みを過ごしたのかなあ?」なんて、皆さんの顔を思い浮かべながら、今、このご案内文を書いています。
9月の18歳の春は、茶話会を予定しています。久しぶりに皆と集まって、夏休みのこと、2学期が始まってからのこと、最近の悩みや嬉しかったことなど、色んなお話をいっぱいしましょう。会の方で、飲み物やおやつは用意しますので、楽しみにしていてくださいね。
日 時  平成21年9月11日(金)10:00〜13:00(受付9:45)
場 所  きらめきプラザ2階 研修室(岡山市北区南方2-13-1)
対 象  育てる会正会員(18歳の春参加者)
参加費  年5000円(途中からの参加も可)
持参物  皆さんに、紹介したい支援ツールや、未完成だけど、皆さんに相談にのってもらいたい支援ツール等ありましたら、
       ご自由にご持参ください。
       (支援ツールについての情報交換の時間も設けたいと思っています)
その他  10月からサポートブックについての勉強会がスタートします。
       サポートブック班から、次回の連絡を致します。

【18歳の春 親子料理教室の報告】

7月31日(金)、18歳の春親子料理教室に参加しました。京山公民館に6組の親子が集まり、サンドイッチを作りました。
今回は各自好きなものをはさみ、2種類作りました。
私は初参加だったので、事前の会がとても参考になりました。当日と同じ会場で実際に作りながら、支援のポイントを話し合いました。材料の提示の仕方、包丁の置き場所、サンドイッチを切る時の支援ツールなどなど、一人だと思いつかなかったアイディアをたくさんいただくことができました。
当日、どうなるかなあと思いつつ息子を連れて行きました。
初めは、用意してくださっていた休憩用の部屋を一目見て「ここは苦手」と言い(予告はしていたのですが・・・)、調理室でも落ち着かない様子でしたが、サンドイッチ作りが始まると手順シートを見ながら、自分から取り組んでいました。
包丁のような刃物が元々苦手で、少しずつ使えるようになってきているところなのですが、「お母さんがするから見ててね」と伝えていた細かく切る作業も、「やってみたい」と挑戦したのでびっくりしました。
会食の時は、サンドイッチを交換したり、近くに座っていた顔見知りの子に話しかけたりして楽しく過ごすことができたようです。
帰りの車で「また行きたい」と言っていました。このような活動に参加できると、家で料理するときの励みにもなっていいなと感じました。ありがとうございました。 
(Kママ)

「OHAの会」

夏休みが終わり、いよいよ行事盛りだくさんの二学期が始まります。
子どもたちの夏休みはいかがでしたか?
今回のOHAの会は、いつも通り、利守先生を囲んで、夏休みにあったことや、二学期についての悩み相談などを皆さんで行えたらと思っております。
初めての方の参加も大歓迎です。皆で子どもたちのことを考え合いましょう。
日 時  平成21年9月18日(金)10:00〜12:30
場 所  きらめきプラザ2階 中会議室(岡山市北区南方2-13-1)
対 象  知的障害を伴わない自閉症スペクトラム(広汎性発達障害)を持つ子どものお母さん
        (育てる会正会員限定)
参加費  500円(当日集金)
内 容  皆で困っていることや心配なことを相談しあって、仲間作りをする。
アドバイザー ぐんぐんスタッフ・臨床心理士:利守愛子先生
申込み  9月10日締切 事務局まで 
       ※設営の関係上、毎回必ずお申し込みをお願いします。
★今後の予定★
10月16日(金)、11月20日(金)

教師・保育士対象 即実践講座

☆第四回☆ 平成21年9月12日(金)19:00〜20:45
           岡山県生涯学習センター 大研修室(情報創作棟2階)
              岡山市伊島町3-1-1 三学ぱる・・・池田動物園の隣
              烏城高校や児童館と同じ敷地内にあります。
☆第五回☆ 平成21年10月23日(金)19:00〜20:45
            ↑当初の予定と日程変わっています。
              同上
対 象 : 教職員・保育士やそれを志す人対象。ただし施設・福祉関係職員も可。
         (申し訳ありませんが、保護者対象ではありません)
参加費 : 全10回分 賛助会員17,000円 ・ 一般20,000円
          途中からの参加も可能です。欠席回のDVDは貸出します。
申込先 : 育てる会事務局(086-955-6758)

サッカークラブのお知らせ

   日 時 : 平成21年9月21日(月・祝日)10:00〜12:00(9:45集合)
   場 所 : 旧・岡山中央南小学校グラウンド(岡山市中山下)
   持ち物 : マイボール、ゼッケン(ボラさんの分も)、ハチマキと名札
         お茶(ボラさんの分も)、個人ノート、出席カード
         親リーダーはグループノート、ゴミ袋
   *雨天時または前日に雨が降った場合は、体育館シューズを持ってきてください。
    保護者の方も忘れずにお持ちください。
   *欠席の方はサッカークラブ担当までご連絡ください。
(サッカークラブ担当:T)

水泳教室のお知らせ

   日 時 : 平成21年9月20日(日)15:30〜17:30
   場 所 : OSKスポーツクラブ岡山 3階ロビー(岡山市絵図町1-50)
          ※プールは育てる会水泳教室 貸切で行っています。
   連絡先 : 育てる会事務局
★新たに参加されたい方、体験されたい方は事務局までお問い合わせください。
  体験は1回2000円(保険代込み)です。
★欠席される方、ボランティアさんが必要な方は、必ず9月14日(月)までに事務局に連絡してください。
★当日の急なキャンセルなどは 水泳教室担当に直接連絡ください。
★今年度の活動予定日
  10/18 11/15 12/20 1/17 2/21 3/21(毎月第三日曜)
(水泳担当:M&I )

お母さんコラム

いつも会報に原稿をくださるIママさんから、コラムの原稿をいただきました。


「あなたが私に教えてくれたもの」〜ほめることとは?〜 2009.8.17

夏休みを前にして、3年前8月育てる会での初めての活動に参加したことを思い出します。「プレ修学旅行の旅。バス旅行」です。
以来、小4の息子は、「あのバス旅行は?今年は?」と、6月頃より私に迫り今年は「あの(奈良公園の)鹿に触って、鹿のぬいぐるみを買います」と宣言するまでになりました。ホント自閉症の子どもって、過去のことを鮮明に覚えているんだなぁ。と思い、しかもそのことを利用する私の才能も年々育ってきており、「そうね、鹿のぬいぐるみ高くて買えなかったね。じゃあ、今年は新幹線旅行に行くよ。それまで私は働きます。君は学校がんばります」と言うのでした。しかも私の仕事を兼ねて、福岡へ下見に行く旅行へ参加することを「誇大広告」して売り込むのでした。
長―い夏休みの予定表を作成して(他の人が作っていたデータを借用)、「8月10日・11日―新幹線写真」と入れて見せました。私も仕事の下見なので、コツコツと新幹線旅行の見学地をインターネットで調べて写真を取り込み、スケジュールを作成しました。「旅行の終り」を示すことも、3年前の経験から重要なポイントとして、準備しておきました。
さて、1日目まるでマリア様のような笑顔で接することができたのは、このスケジュールと以前より移動支援のヘルパーさんに協力いただいて、鍛えてきた「チャレンジがんばり表―レベル1の声で話します」の成果かと思いました。
ぬいぐるみの大好きな彼は、自分でヘビのぬいぐるみと、博多の「マリンワールド」を意識してか、サメのぬいぐるみをリュックに入れて参加。そのぬいぐるみに向かって「レベル1の声」で、終始話しかけて私の同僚達にアピールする姿に成長を感じました。この1年間「18歳の春」で勉強して取り組んだ「適切なコミュニケーション」支援が実ってきていると感じニコニコの私。
しかし、2日目「九州エネルギー館」での出来事が私を打ちのめしました。子どももたくさん来館しているこの場所の雰囲気を察知した彼は、きれいなコンパニオンのお姉さんが説明してくださっているそのスキマを縫って、走る走る。『あー。ハイになっちゃってるなぁ』と、周りの目を大いに気にして思わず彼の手をむんずと掴んで入り口まで連れて行き、大きな声で「いけんよ。出てください」と言う私。「わかりました。ぼく、良い子にします」なんて、言った先からまたまたダッシュで走る息子。
あー。またやり方失敗の私でした。エネルギー館の見学内容を事前に調べてなかったのも敗因でした。「準備8割」というのが鉄則なのに。
旅行後、自分を振り返って反省することしきりでした。
「親って、公共の場所で思いきり『自閉症です、ぼく!』みたいな、態度をされると、弱いんだなぁ」て、感じました。周りの同僚は、まず、彼に「聞いてAちゃん」て、呼びかけてくれていたのに。
それに、もう一つ「自閉症の人の人間力を育てる」篁一誠(ぶどう社)を読んでいて、『ハッ。これって、私のこと?』というような一節にあたるのです。
  以下引用
●「叱る時は基準を明確にして」
 「いけません。やめなさい」・・・まず、その行動を私たちは受け入れられないことを伝えます。その上でどうしてほしいかを肯定形で伝える。」
 「ゆっくり歩きましょう」
 「一緒に歩いてください」という表現をすれば彼らはわかります。
わかっちゃいるけど、できなかった。ひとえに、私の「周りの目を気にする」
未熟さと「下調べをしていない準備不足」と「肯定形で伝える実践の不足」の結果なのです。
親が感情的になった場面で「肯定形で伝えること」がいかに難しいことかを実感した出来事でした。
しかし「タダでは起きない!!」
篁先生の本から「誉める」ことについてより深く読みながらこのように失敗を振り返ってみました。
  以下引用
●〈ほめる〉という言葉の定義
「今のあなたの行動はとても素敵です」「今のあなたの行動はとってもいいからもう1回やりましょう」「私は受け入れました」というように〈励ます〉〈受け入れる〉というふうに定義しました。
「私たちの合図に応じてくれたときは、必ずそれを受け入れる言葉を使おう、態度を見せよう」
●笑顔に言葉を添えていきます。
●叱るのはあっさり、ほめるのはいっぱい
●ほめるのは何度でも
 「自信が出てくるまで何回も何回もほめる」
●意欲を育てるためにもうひとつ大切なのは〈ほめる〉ことです。私たちもほめられる、認められるそれが積み重なって自信が出てきます。自信が出てきてはじめて意欲的になります。意欲だけを育てるというのは、実際にはできません。
●〈ほめる〉というのは、お子さんが立派なことをしたからほめるのではなくて、(中略)「こちらからの合図に応えてくれた、適切な行動が自発的に出てきた、これを認めていく、受け止めていくこれがほめることです。
しかも、自閉症の人の特性から、有効なのは「小さな声で短く」「否定的ではなく肯定形で」ほめることだそうです。
その後「エネルギー館」での彼は、遊びのコーナーで大いに活躍。
「?ウランに関係する言葉はどれでしょう?」のクイズに真剣に「あー。米です」「うめぼしです」などと、画面の絵を見て答えていました。
これが彼の「視覚的には強い長所」でもあるんだなぁ。と私を大笑いさせて先ほどの重苦しい雰囲気の私を救ってくれたのでした。
『あーそうか。みんなに無理に合わせる必要ないコーナーもあったんだなぁ。こんな場所があることを事前に調べていたら余裕を持てていたのになぁ』と、またまた彼に教えられたのでした。
「人に迷惑がかかるから」ということでは「短く」叱って、その後が肝心なのですね。
そのためにこそ、新しい場所の「見通し」が親にもないとダメなんだなぁ。と痛感しました。
「ほめること」の大切さと「叱る」後の「肯定形で伝えること」の大切さを学ばせてくれた彼に感謝です。きっと、「ほめること」を日常続けていれば、「叱った後の肯定形」の言葉もすっと出てくるに違いないと、自分を励ましつつ「余裕」を持つためのスケジュール作りにも励もうと思うのでした。
この夏も彼は私を成長させてくれています。やはり実感します。しかも「自閉症の障害を持って生まれてきてくれてありがとう」です。今年もあなたのおかげで、私も成長できそうです。
(Iママ)

事務局&ぐんぐんだより

今年の夏は、なんだかあっという間に過ぎました。
考えてみると、去年の夏は、自分の結婚やら引っ越しやら祖父の葬式など・・・大きな事件がたくさんあったせいかしら?と思っています。
8月23日は結婚記念日でした。もう一年経ちました。あっという間ですね。
皆さんにご心配いただいていますが、一応料理もそれなりにやってますよ?笑
結婚記念に大阪の「ダイハツ・コルテオサーカス」を見てきました。評判通り、綺麗で不思議で夢のようなサーカスでした。旦那と二人でもう夢中!すごく楽しかったです。
夢の世界をストーリー仕立てにしてあって、ベッドで跳びはねたり、シャンデリアにぶら下がったり、空中を自転車で漕いだり・・・。子どもたちが見たら思わずやってみたくなるものばかりでした。私でさえも飛べそうな気がしましたから^^
うちの哲平くんが見たら「危ない!」「落ちる!」などと叫びそうだなぁと思ったらちょっと笑えてしまいました。自閉症の子どもたちにとって、こういうフィクションな存在のものってどういう認識なんでしょうね?アニメや映画や時代劇が嘘の世界ということ、どこまで分かっているのか一度聞いてみたいものです。
新型インフルエンザ、心配ですね。手洗い・うがいをしっかりして、9月も元気にスタートしましょう!
(育てる会:松田紗代)

 ★育てる会所蔵の書籍、借りられますよ★

育てる会正会員になっておられる方々の特典として、「本の貸し出しサービス」を行っております。
一冊100円、貸出期間は2週間です。
普通の本屋さんにも自閉症関係の本はあるけれど、どの本がいいかよく分からないってことありませんか?
そんな皆さんのための貸出本サービスです。
平日10時〜17時の事務局の開いている時間にお越しください。会議などで留守の場合もありますので、必ず一本お電話をお願いします。
トチタロさんのお薦め本コーナーの書籍や、課題集、身辺自立の本、TEACCHの本、ソーシャルスキルを高めるための本などなど、種類も多数です。
どうぞお気軽に見にいらしてくださいね♪
以前は「育てる会会報」はHPにも全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は一部抜粋にさせていただいています。
なお会報は正会員・賛助会員の方へは郵送でお届けしています。
もしご希望の方がおられましたら、ぜひ賛助会員に申し込みをお願いします。年会費 3000円です。
応援よろしくお願いします。
申込み方法の詳細は「
育てる会 HP」に記載しています。

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