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平成22年3月31日
 
第143号
NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会

143号 目次
     春来たる
 春来たる 
     平成22年度 育てる会 総会・講演会のご案内
 平成22年度 育てる会 総会・講演会のご案内
     支援者養成セミナー 報告
 支援者養成セミナー 報告
     「のびのびキャンプ」
 「のびのびキャンプ」
     「18歳の春をめざす 親子療育クラブ」
 「18歳の春をめざす 親子療育クラブ」
     「OHAの会」
 「OHAの会」
     「AAO活動」
 「AAO活動」
     「教師・保育士対象 即実践講座」
 「教師・保育士対象 即実践講座」
     「サッカークラブ」・「水泳教室」
 「サッカークラブ」・「水泳教室」
     私のお薦め本コーナー
 私のお薦め本コーナー
        『 自閉症スペクトラムと問題行動 〜視覚的支援による解決〜』
     お母さんコラム
 お母さんコラム
        「おかあさん がんばってね」
     赤磐ぐんぐん&事務局 だより
 赤磐ぐんぐん&事務局 だより

春来たる。裏山から鶯の啼く声が、遠く近く聞こえてきます。
待ちに待った春を鳥たちが、喜ぶ声です。
皆さんお元気でしょうか?
先日出掛けた岡山で、後楽園の東側を流れる旭川土手沿いの桜並木の下を走ってきました。
ここの桜は自動車の中から観賞できるので、岡山へ出た時は回り道をしてもこの道を通ることにしている私です。
渋滞が多い場所で、いつもはイライラするこの渋滞が、桜の季節だけはゆっくりを楽しんでいます。
桜は一分咲きという感じでした。この会報が出るころは、満開を過ぎて桜も短い命を終えるころでしょうか?
私が好きなのは、桜が満開の時よりハラハラと散るときです。
そんな時、おなじみのこんな詩を思い出します。
三好達治の「甃(いし)のうへ」
あはれ花びらながれ
をみなごに花びらながれ
をみなごしめやかに語らひあゆみ
うららかの跫音(あしおと)空にながれ
をりふしに瞳をあげて
翳りなきみ寺の春をすぎゆくなり
み寺の甍(いらか)みどりにうるほひ
廂々(ひさしひさし)に
風鐸のすがたしづかなれば
ひとりなる
わが身の影をあゆまする甃のうへ
学校の授業で習ったこの詩が好きで、桜並木の下を歩きながら、いつの間にかこの詩を唱えていたものでした。
今年も花びらの散る中をひと時少女の昔に帰って、花びらを手で受け止めてみましょうか・・・。
さて、今月号の一番のニュースは、会報に同封した自閉症のしおりです。
育てる会で初めて「自閉症のしおり」を出してから10年がたちました。
育てる会ができてまもなく、自閉症への理解を求めて当時の親たちで「自閉症のしおり」を作りました。
その折には、日本財団やたばこ産業弘済会、日本フィランソロピー協会などの助成をいただき、岡山県下に10,000部のしおりを無料で配布することができました。
そしてあれから10年、この度、新たに文部科学省よりの助成金をいただき、改めて「自閉症のしおり」を1万部作成することが出来ました。この10年間に自閉症を取り巻く環境も変わり、新たに高機能自閉症やアスペルガー症候群なども世に知られるようになりました。また、自閉症の発症率も、かつては千人に1人か2人といわれていたものが、今は百人に1人といわれるようになっております。
この機会に、訂正や補足を加え、新版として作成させていただきました。
自閉症の子どもを持つことは、決して不幸なことではありません。かえって子どもから大きな喜びをもらえることも多いといえます。でも、それは多くのつらい時を経て、障害を受容できるようになってからの話であり、最初の辛い思いから抜け出すには、家族の協力や、周りの理解が必要です。自閉症という障害はまだまだ誤解されることもあり、周囲がかえって高い壁となって、一人で悩まれているお母さんも多いというのが現実です。悲しい悲劇を耳にすることもあります。
私たちはこのしおりを作ることで、保護者の方には「一人じゃないよ、ここに仲間がいるよ」ということをお伝えしたいと思います。また、周りの方には、自閉症を正しく知っていただき理解していただきたいと願っております。
この「自閉症のしおり」は親たちで作ったものですから、親たちの視点で書かれております。自閉症児を育ててきたちょっぴり先輩の親から、若いお母さんに向けてのメッセージです。どうか、多くの皆さんにお届けしたいと思います。公共機関には事務局から出来る限り送らせてもらうつもりですが、会員の皆様にもどうかご協力をいただき、より多くの皆さんへ届けたいと思っております。
4月2日は国連の定め「世界自閉症啓発デー」です。
また4月2日から4月8日は[発達障害啓発週間」となっています。この機会に、自閉症の啓発の為、この冊子が役に立つことを願って会報に同封させていただきます。
どうぞ、あなたの周りにいらっしゃる、自閉症や子ども達のことを解ってほしい方にお渡しください。
さて、服巻智子先生の講演会が、3月6日にありました。山陽新聞本社という駅からも近い好立地条件の会場での開催をさせていただけたおかげで、県北や遠くは鳥取、高知、横浜からの参加者もありました。雨降りの中、早くから会場外には長い列が出来、先生の講演会への皆さんの期待が大きいことを感じさせました。参加者は300名を越え、最後は立ち見でも・・・と申込をいただきました。
午前10時からはじまり昼食休憩をはさんでの午後4時までの講演会でしたが、その長さがあっという間としか感じないくらい内容の充実した講演会でした。
先生のお話は、パワフルで楽しくどんどん広がって、中学、高校、そして成人期のお話をお聴きするには、時間が全然足りませんでした。あらためて、もう一度中学生〜成人期の支援についての講演会を聴きかせていただきたいと強く思いました。
また、少しだけ触れられた、乳幼児期の自閉症の超早期発見についてのお話や、新たに取りあげられるようになった女の子の自閉症の問題など、が興味深い話も多く、それについてももう少し詳しいお話が聞きたいと思いました。先生には、10月にお越しいただくことが決まっておりますので、内容について、何をお願いすればいいのか、いっぱい聞きたいことがありすぎて、困ってしまいます。
参加者の方から寄せられた丁寧な報告と感想が後のページにありますので、ご覧ください。
さて、次回の講演会は、よこはま発達障害クリニックの吉田友子先生にいらしていただき講演会を行います。
ご予定に入れていただいておりますでしょうか?
日時:4月29日(木・祝)
会場:岡山ふれあいセンター
演題:「その子らしさを生かす子育て
〜高機能自閉症・アスペルガー症候群への支援〜」
今回の講演会は、障害特性についての時間を少し短くして、告知の具体的なお話を多く取り入れてくださっているそうです。
障害の告知は、とても微妙な問題です。
告知をすることで、親が困った問題に終止符を打ちたいというような理由で、子どもに障害名を告げるというような場合がよくあるようですが、障害告知はあくまでも自閉症の当事者である子どもたちの為でなければならないはずと思うのです。子どもにとっての告知のタイミングやその前の準備など具体的な告知のプロセスをお話しいただけることでしょう。
また、友達を欲しいと伝えてくる子供に対して、どうこたえていくかなど、親として子どもの悩みへの応え方についてもお話いただける予定です。
前回の講演会の後で、「講演会の開催を知らなかった。もっと広報をかけてほしかった」と言われる方が多くありました。
講演会の後で新聞の記事が出て、初めて講演会の事を知ったと言われた方が多いようでした。
どうすればそういう方に今回の講演会の情報をお伝えできるだろうと、悩んでおります。新聞社では、お知らせの欄にいつも乗せていただいていますし、教育委員会を通して、各学校へは、案内チラシを送らせていただいております。また、公民館や児童館などにもチラシを置いていただいておりますので、育てる会としては、これ以上どうしょうもないというところです。
そこで会員の皆さんにお願いです。正会員、賛助会員を問わず、どうか知り合いの自閉症をお持ちの保護者の方にこの講演会の情報を伝えてもらえませんか?
一人でも困っていらっしゃる方に、吉田先生のお話を届けたい。その一心で講演会を企画しております。先生も、そんな育てる会の想いに賛同してくださって、お忙しい中何度も横浜から岡山へ来ていただけていると思うのです。
一人でも多くの自閉症の子どもと親が幸せになる為の、お手伝いがしたいと思います。
皆さんもご協力ください。よろしくお願いいたします。
改めまして、おかげさまで今年度も無事に終わろうとしています。来年度に向けて心を新たにして、また歩き始めたい・・・、そう考えております。
会員の皆さんには、前回アンケートをお送りして、回答をいただきました。
これをもとに来年度の活動方針を理事会で協議しております。
来年度は、講演会がすでに5回決まっております。
4月29日(木・祝) 吉田 友子 先生講演会
6月26日(土) 新澤 伸子先生講演会
8月 6日(金) 支援ツール展示会 及び 武蔵 博文先生講演会
10月16日(土) 服巻 智子先生講演会
1月15日(土) 門 真一郎先生講演会
さて、次に支援者のための即実践講座についてご案内をします。
今年も川崎医療福祉大学TEACCH部の重松孝治先生が講座を引き受けてくださいました。
今年で5年目を迎えるこの講座には、年々受講生が増えております。教育現場で即役立つという勉強会のために、先生方は月1回夜の講座のためにお集まりいただいております。
はじめて自閉症の子の担任になってどう支援してよいか分からず思い悩んでいらっしゃる先生方や、具体的な方法をもっと知りたい先生のために、懇切丁寧な、基礎から学べる講座ですので、どうぞ大勢の方の参加をお待ちしております。申込用紙を同封しておりますので、どうぞそれを新しく担任になられた先生方にお渡しください。
私たち親が障害のある子との暮らしに四苦八苦しているのと同様、先生も子どもの支援方法に困っていらっしゃるに違いないと思います。どうぞ勇気を出してお誘いしましょう。去年は130人もの先生方が全10回の講座に参加してくださいました。
また前年に引き続きもう一度受講したいという先生方が何人もいらっしゃるようです。
今年はそういった先生方の為に、基礎講座を終えた方対象のアドバンス講座も開講いたします。
詳しい日程などは、案内チラシを同封いたしますので、ご覧ください。どうぞ、多くの皆さま方の参加をお待ちいたします。
また、来年度は、保護者の為の即実践講座の開催を2つ予定しております。
一つは、支援ツールの連続講座を武蔵博文香川大学教授にお願いしています。
日程は5月11日(火)、6月8日(火)、22日(火)、29日(火)の計4回です。
5月から6月にかけて、集中的な連続講座として予定しています。
詳しいことは、同封の案内をご覧ください。
二つ目の講座は、講師の先生はまだ折衝中ですが、こちらは、10月以降の開催予定です。
詳しいことは、決まりしだいお知らせいたしますので、楽しみにお待ちください。
さて、今年度も色々な事がありました。
文部科学省より、「発達障害を含む特別支援教育におけるNPO等活動体系化事業」という補助金をいただきました。事務局へ文科省から突然電話がかかってきたときは驚きました。おかげで今年は様々な活動が、大きく発展的なものになりました。
支援ツールの展示会やそれに伴う冊子も作成し、各教育委員会へ送付することができました。主に県北や瀬戸内海の島々にある情報の谷間にある地域への配布を重点的に、行うことができました。
巻頭にも書きましたが、念願であった自閉症のしおりの改訂版を発行することもできました。
また、子どもたちのキャンプを学生さんの育ちの場と位置づけ取り組みを行うことができました。これほど多くの実りある活動が出来ましたのも、ご協力いただいた保護者の皆さんや、参加いただいたみなさんのおかげと深く感謝しております。
また、岡山県との共催事業として服巻智子先生の講演会を行うことができました。
山陽新聞社のホールという立地条件にも恵まれた会場で講演会を行うことで、遠隔地からも参加していただくことができたと思います。
今までは、自分たちの力だけで何でもしようと頑張ってきた私たちの会でしたが、これからは、行政とも連携をしつつ、より多くの方への啓発を行っていくことが必要だと感じております。
先月の会報でもお伝えしましたが、児童デイサービスセンター赤磐ぐんぐんが、太陽の家作業所を含めて多機能型支援事業所として生まれ変わろうとしています。
養護学校卒業後の障害のある人の働く場として、太陽の家作業所は、ぐんぐんと同じ5年前に開設されました。
実は、私は作業所立ち上げの時の設立委員会の委員長でした。
自閉症の人が多く通う事業所ですから、もちろん視覚支援を多く取り入れて、一人ひとり個別化されたスケジュールも丁寧に見える形です。
働く場所も他の人の動きや音が気になるような自閉症の人については、個別のブースを丁寧に区切ってあります。みんなそれぞれ自分用の作業スペースがあって、他の人が気にならないような配慮があります。作業も一人一人に配慮された治具を使っているので、どの人も自分なりの仕事が出来ています。
自閉症だけでなく、こういう形の支援方法は、知的障害の人にも大変有効でした。お仕事するときは、自分のブースで、自分のペースで行い、休憩中は狭い休憩室に集まって何やら楽しそうです。
でも、たいていの自閉症の人は、休憩中も一人がいいようで、そういう人には、それぞれ一人になれる休憩ブースが作られています。今年は、さらに3人の養護学校卒業生が入られたので、大忙しです。支援方法を相談された時には、ぐんぐんスタッフも一緒に考えてアイデアを出したりしてきました。
ぐんぐんと共に頑張ってきた作業所が、手続きが完了次第、就労継続支援B型事業所「赤磐ぐんぐん」 という名前で、私たちの会の事業所となる予定です。どうぞ皆さんよろしくお願いいたします。
これからは、私も多機能型事業所の管理者として責任もますます大きくなるということで、新年度は、一層元気出して頑張らなくてはと、心も新たにしているところです。
さて、最後はいつものように(笑)、息子の話題で締めくくりたいと思います。
先月号でお話ししておりました篠山ABCマラソンは、今少し体調が良くなかったので、無理をさせずに棄権することにしました。
色々な人から、「篠山どうでしたか?」と聞かれるので、驚きました。どうして知っているの?と思える人まで
聞いてこられます。
尋ねるとホームページを見ていますとか、人から聞いたとか言われました。嬉しいですね。
また、兵庫県に住む伯母からは、「今テレビの中継録画を見ているんだけど、えらい人で(多い人での意味)ようわからんわ〜」と電話までもらいました。このマラソンは関西のABC放送が、テレビで放映したそうで、哲平の姿を映っているかと思い一生懸命捜してくれたようでした。
「どんな服で走っているの?」と気にかけてくれる伯母さんの優しさ、ありがとう!
いろんな人が哲平の走りを気にかけてくださって、嬉しいです。
皆さんすみません。哲平君は、篠山は走りませんでした。残念でしたが、また次があります。
改めて次は、洞爺湖マラソンへ参加する予定です。
本人はとても楽しみにしていて、
「5月23日、洞爺湖マラソン走ります。2000円もらえる」と聞いてくるのです。
さすがはお金大好きの哲平君らしい楽しみ方ですね。
その頃の北海道はまだ寒いのでしょうか? 桜はまだ残っているのでしょうか、どうでしょう。また、報告いたします。
桜と言えば、今年の桜は、寒さのせいかゆっくり咲いていくようです。
私たちもゆっくり焦らないで子育てしていきたいものですね。
新学期や、新入学など、新しい季節の始まりは、緊張します。
でも、新しい出会いや新しい出来ことが、子供を大きく成長させてくれることも事実です。
どんな人との出会いがあるか楽しみですね。心新たに頑張っていきましょう!!
それでは、また5月の会報でお会いしましょう。
鳥羽 美千子

平成22年度 育てる会総会・講演会のご案内
演 題:「就労を目指す子育て
〜自閉症の息子との日々で大事にしてきたこと〜」
講 師:育てる会代表 鳥羽 美千子
日 時:平成22年5月12日(水) 13:00〜15:30
場 所:きらめきプラザ2階 大会議室(岡山市南方2-13-1)
10:30 総会受付
11:00 育てる会総会 ※正会員のみ
12:00 昼食休憩(お弁当などは各自でお持ちください)
12:45 講演会受付
13:00 講演会 ※一般も参加可能(正会員無料・一般500円)
15:30 終了・片付け
※正会員の方は、同封の「総会出欠票」にて総会の出欠の返信を、4月10日(土)までに必ずお願いします!
総会を記念して、当会代表の鳥羽美千子氏による子育てについての講演会を行います。
自閉症と知的障害を持つ二男:哲平さん(現在22歳)を小さい頃からどのように子育てしてきたか、学校や地域の人にどのように理解を求めてきたか、そして現在の一般就労へどのように結び付けてこられたのかを、しっかりお話していただく予定です。
昨年度、県内外で、大勢の保護者や学校関係者にそのお話はしてこられました。
今年は忙しく、講演依頼をほとんどお受けできないそうですので、この機会をお見逃しなく、どうぞ色々な方と一緒にご参加ください。
申し訳ありませんが、託児はございません。
講演会について、詳しくは同封のチラシをご覧ください。

支援者養成セミナー 報告
先日3月6日(土)、山陽新聞社本社ビル大会議室にて、NPO法人それいゆから服巻智子先生をお招きし、講演会を開催しました。
参加された方から感想をいただきましたので紹介いたします。
服巻先生の講演をお聞きしたのは、何回か忘れたぐらいの回数になります。
けれど、その都度、はっとしたり、納得したり、すっきりしたりするのです。
そして、また「元気を出して頑張ろう」と思えるのです。私にとって、服巻先生の研修会は、効果抜群のサプリメントかもしれません。「○○先生の話は一回聞いたからもういいわ」と言われる方もいらっしゃいますが、服巻先生の場合にはその言葉は当てはまりません。
いつもご自身が研修された最新の情報を盛り込んでくださるし、内容が示唆に富み、励まされることがたくさんあるからです。
今回の研修でも、ASの特性をシンプルに且つ具体的にまとめてくださり、「脳の特性」ということに焦点をおいて話をすすめてくださいました。
その脳の特性からの話で印象に残っていることの例をあげます。
○幼少時代の子育てで、ルールを教えすぎ押しつけて、こうでなければならないと指導しすぎることでその子の才能がつぶれることもあります。好きなことをどんどんやらせる時期にドーパミンがたくさん出て、そして自尊の感情も発達するのです。(好きなことと言っても、もちろん社会的に認められることです)だから、好きなことが思う存分できる時期は、ルールについての指導はちょっと脇におくことも必要です。
○片付けるということは、脳の実行機能とセントラルコヒーレンスにとても関係があります。実行機能というのは、初めと終わりを決めたり、優先順位をつけたり、時間配分をしたり、自分の予定を調整し、変更に対応するようなことをいいます。またセントラルコヒーレンスとは、いろいろな情報を統合して全体像を把握する力のことで、瞬時にカテゴリーわけすることにも関係しています。だから、片付けられない子どもたちも多いのです。
例えば、この2点のことでも、教育現場での指導についての示唆に富んだお話です。子どもたちの課題となる行動を考えたとき、それは、脳の機能と密接な関係があるわけですから、単に子どものわがままだとか、意欲・やる気の問題だとか、そういう範疇ではないと理解できるし、また同僚にも理論的に説明できます。
講演では、教室でできる工夫あれこれも紹介してくださいました。
「脳の特性」から、情報処理の不全があるので、「板書計画」「教室環境整備」「発問の工夫」「ルーティン化」「待つ時間の短縮」「アテンションスパン化」「エスケープできる場所の確保」等、どれも具体的な内容を交えての話です。さらに続きます。「落ち着く活動の準備」「日課の視覚化」「役割・係活動の視覚化」「集団活動の分量の調整」等、まだまだありました。
本当に充実した一日でした。服巻先生の言葉に、その会場にいた保護者や私たち教育者や支援者、みんなが頷いたり、時には笑ったり、また、深く考えたりしました。
今、学校現場は春の異動の時期です。
教員も春は不安な時です。進学、入学、転学、家族の異動、色々なことがあって、自閉症の子どもたちはなおさら不安な時でしょう。ひょっとすると、一年のうちで最も子ども一人一人の特性に合わせた支援が必要とされる時期かもしれません。
服巻先生に教わった大切なことを日々の実践に変えていくことで、一人でも多くの子どもたちの不安が減るように頑張りたいと思います。今日も子どもたちの元気な笑顔を見ることができますように\(^_^)/
最後に「自閉症児を育てる会」スタッフの方たちが、服巻先生の研修会を企画してくださったことに心から感謝してペンを止めます。
〜特別支援学校 教員より〜
【保護者の方からのアンケート】
・ 幼児・小学校時代の積み重ねがとても大切だということが分かりました。マイペースで子育てしていけばいいんだと思える気持ちになり、ゆっくり子育てをしていこうと思います。
・ 改めて自閉症がよく分かりました。自閉症の子が将来どうなるのか不安でしたが、支援があれば何とかなるのかなぁと少し気分が明るくなりました。ありがとうございました。
・ 自立を目指すための10代以降のお話が中心と思っていましたが、基本的な自閉症の特性や小学校に通う子どもたちへの支援などの話もあり、小1の子の親としてはとてもありがたく思い聞かせていただきました。子どもへの日々の対応として、反省すべきことが多く、今後の子どもとの関わりに生かしていきたいと思います。
・ 子どもと生活するにあたって、また新たな気持ちで接することができて嬉しいです。服巻先生のお話はすべて参考になり、充実感があります。また聞きたいです。
・ 疲れやすいことに配慮するお話で、学業優先の時は身辺自立は一旦棚あげにする、同時に両方できないのが自閉症なのだから、というお話が良かったです。「知的障害がない自閉症はピュアな自閉症」という話が新鮮でした。
・ 先生は有名で、先進の活動をされていますが、講演の中で多くの失敗談や反省点などもお話してくださり、逆に理解しやすく我々でもできるんだという気持ちになりました。
・ 今、本人の過ごし方・親の考え方を改めて「これでいいんだ」と再確認できました。子どもの将来が不安だけでなく、特性を生かしていけるような方向性・やり方はあるんだということが分かり。明るい気持ちになりました。
・ 中・高校で手・目を離しがちですが、学業中心にしてあげるためには、母として「秘書役」になりきることを頑張らなくてはと思いました。
・ 学習の支援について、宿題に対することが聞けて良かったです。大きくなっても支援の必要性が分かりました。学生時代は学業優先でいいということ、同時にいくつものことを求めないということは肝に銘じて、子どもに向き合っていきたいと思います。貴重なお話をありがとうございました。
・ 一言一言が全て良かったです。先生のお話を聞いて、今日はとても穏やかな気持ちになれました。
・ 「立派な自閉症になろう!」「自閉症だから・・・」「今やること・やるべきことを見極めること」など、心に止めておきたいです。ありがとうございました。何回も聞きたいお話だと思いました。
・ 自閉症の子のできないこと・苦手なこと、またそれに対する対応・支援の仕方を分かりやすく教えていただきました。先生のお人柄やお話し方などで、ゆったりとした気持ちになることができました。今日からまた頑張ろうという勇気をもらいました。ありがとうございました。
・ 興味関心のあることを小学生の時に伸ばすことで、成人期に生かせるということが聞けて良かったです。
・ 興味のないことには脳が働かないということ。自閉症だからできない・立派な自閉症に!という言葉が印象に残りました。とても勉強になった一日でした。
・ マイペースでいい。周りと同じでなくていい、という先生の言葉に安心しました。
【教育関係者の方からのアンケート】
・ 事例が豊富で分かりやすかったです。知的障害のない自閉症の研修はあまり受けたことがなかったので参考になりました。(特別支援学校)
・ 「怒らないでください。自閉症だからなんです」「興味がないことには脳が働かないんです」名言です。職場で広めます。服巻先生のお話は何回聞いてもいいです。とても勉強になります。(特別支援学校)
・ エピソードなどを添えながら分かりやすく教えてくださり、明日から生かせると思いました。(中学校)
・ 自閉症スペクトラムの特性やその支援についての新しい情報を教えていただき勉強になりました。自閉症者の特性に合わせて白黒はっきり分かるように教えること、その大切さはよく分かっているつもりですが、具体的に実践できるよう、これからもっと研修を積んでいきたいと思います。(中学校)
・ 要所要所で具体例を分かりやすくお話してくださり、とても分かりやすかったです。とても有意義な日になりました、あっという間に時間が過ぎました。(幼稚園)
・ 自閉症の人の理解と成長でのポイント。無理をしなくていい。良いところをしっかり伸ばしてあげる等の言葉。本日は大変ありがとうございました。(小学校)
・ 全ての面で目からうろこでした。本当にいい勉強会でした。(高校)
・ 進学していくにあたって、周りの人と一緒でなく、その人に合った方法・ペースで考え、すすめていくことの大切さが分かった。生活の変化への準備も分かっているだろうではなく、一つ一つ丁寧に支援していくことが必要と分かった。ありがとうございました。(特別支援学校)
【その他の方からのアンケート】
・ 先生の魅力が存分に味わえました。今日知ったことを明日からに生かしていきたいです。(学生)
・ 自閉症の特性について丁寧な説明が聞けたことが良かったです。女の子のASDについてのお話は初めてでした。(作業療法士)
・ 支援者にとってもやっていいこと・悪いことを優しい口調の中ではっきり分かりやすく教えてもらえました。(介護福祉士)
・ 全てが良かったです。自閉症のことを少しでも知れて良かったです。先生のお話の仕方・飾らない言葉にひきつけられました。(一般)
・ 服巻先生の日ごろの療育やそれぞれの具体的な取り組みを分かりやすく丁寧に説明していただき、大変分かりやすかったです。各発達段階の節目に伝えるべきことをきちんと伝え、理解してもらう大切さが理解できました。(行政職員)

「のびのびキャンプ」
のびのびキャンプの日にち決定!
今年も川崎医療福祉大学:重松孝治先生のご指導のもと、秋に小学3年生以上の正会員のお子さん対象に「のびのびキャンプ」を開催します。
親から離れて、子どもたちとボランティアさんののびのび体験です。
きっと子どもたちが新しい自分を発見できるキャンプになると思います。
★ボランティアさんの学習会 7月10日(土)
★プレキャンプ(事前顔合わせ) 9月18日(土)
★キャンプ本番 10月2日(土)〜3日(日)
9・10月のキャンプの会場は、「吉備青少年自然の家」の予定です。
今後の会報にて紹介しますので、お楽しみに。
また、参加してくださるボランティアさんも募集しています!

「18歳の春親子療育クラブ」
平成22年度のスタートです。本年度も、集まった仲間で、助け合ってやっていきましょう。
4月の予定
・お休みです!
・前年度参加の方で、支援ツールの承諾書1部と支援ツールまとめシートがまだ、未提出の方は、4月30日までに、
事務局か、前年度担当者までご提出ください。
5月の予定
日時 平成22年5月14日(金)10:00〜13:00(受付9:45〜)
場所 きらめきプラザ2階 研修室
(岡山市南方2丁目13-1 岡山県総合福祉・ボランティア・NPO会館)
対象 平成22年度18歳の春に参加申し込みされた方(正会員限定)
持参物 年会費5000円
内容 本年度の活動について話しあう
★申し込みは随時受け付けております。育てる会の事務局へ、お申し込みください★
6月の予定
・6月2日(水)に、重松孝冶先生(川崎医療福祉大学)をお呼びして、勉強会をする予定です。
第2金曜日ではありませんので、今から、予定をあけておいていただけたらと思います。
アンケートでの質問に対して、お答えしたいと思います!
Q:どういう支援グッズが子どもに必要なのか、判断しがたい。
A:本年度は、支援ツールでお世話になった、武藏先生の基礎講座を、育てる会で計画をしてくださいます。その会に参加していただけますと、必ず、何がお子さんにとって必要なのかが見えてくるのではと思います。また、武藏先生は、とても優しい先生で、質問に対して、具体的に教えてくださいます。そこでの勉強を通して、何が、我が子に必要な支援グッズかが見えてきたらいいですね。
Q:18歳ということなので18歳以上でないと参加できないのですか?
A:18歳の春とは、ひとつの区切りの年齢を表した意味です。現在、幼児期の方は、小学校就学であったり、高校を卒業する18歳の春であったり、もうすでに、18歳の春を迎えられている方は、25歳の春かもしれません。
ともかく、自分のお子さんの将来を想像して、こんな素敵な人になって欲しい。こんな素敵な自閉症としての人生を送って欲しいという目標を、まずは持って、今をやっていきましょう。という思いのある会です。年齢制限は、まったくありません。育てる会の正会員の方であれば、どなたでも入れますので、よろしかったら、考えていただけたらうれしいです。
平成22年度は、お世話係を4人にしました。新しく入って来られる方の、お声かけも、しっかりさせていただこうと思っております。遠慮なく、ご参加くださいね。
(21年度18歳の春担当:N)

「OHAの会」
OHAの会は高機能自閉症・アスペルガー症候群の子どもを持つお母さんのための会です。(正会員限定)
知的障害がないからこその悩みや将来への想いなど、同じ立場のお母さん同士で想いを語り合いましょう。利守先生が毎回暖かなアドバイスもしてくださいます。
4月はお休みです。5月以降の日時は決定しましたら会報やメールでお知らせいたします。
【3月の会に参加した方からの感想を紹介します】
いつもためになるお話を深刻にならずにしていただいて、元気をもらっています。ありがとうございます。
初めて行ったのは10月で、その後皆勤です(笑)色んな事で、かなり深刻でしたがOHAに行って元気に?もう少しやってみようって気持ちになれました。感謝しております。今でも、結構深刻な状況ですけど何とかやっていけるのは、利守先生をはじめ多くの仲間に出会えたからですね、きっと・・・。
今日は、本の件で助言をありがとうございました。早速、入浴後の落ち着いた時間に、弟に邪魔されて時に「邪魔せんで〜」とイライラしながら読んで聞かせました。大地君が書いたところの、「はじめに」を読んで「どう思った?」と聞くと「僕に似てると思った。この辺は違うけどな、ここは僕もそんな感じ」と・・・落ち着いた表情で答えました。
母「そっか、そうだったんだね。じゃあ、これから毎日読んで行ってみる?」
子「ええ〜 もう少し読んでほしい」
母「じゃ、あと二つで今日はおしまいね」
子「うん 読んで」
それで、続けて「髪」と「頭」を読みました。
「髪」に関しては「違うなぁ、僕は髪切るの好きだよ。首はこちょばいけどそれも嫌じゃない」「洗うのも大丈夫だから、ここは違うね」
「そうだね、色々な苦手があって皆同じじゃないね」「うん」
「頭」に関してはコメントなしで、内容についてや、元気に働ける大人になってほしいと思っていることなどをいっしょに話しました。
その中で支援学級の話や通級の話、苦手な事があることなど話して行きました。彼は、医師から薬が必要な話しも聞いているし、映画「ぼくはうみがみたくなりました」も一緒に見たので、自閉症らしいと気づいています。私は自閉症と言っても言葉が一人歩きするかな?と思い、他のこども達よりも苦手な事がたくさんあるから、心も苦しいしお薬を飲んだり通級に行ったりするよねと話しました。否定はしていません。これから時間をかけて本を一緒に読んでいきたいと思います。またご助言下さいね。
春は大変な時期ですので、4月は無理でも早くOHAを再始動してくださいね。待ってます。
OHAの会では 他の方達のお子さんの状況を伺う機会があり、「そういう事もあるんだ」と思ったり 「うちもそうだったよ」と思ったりします。他の方もいろいろ思っていらっしゃるようで 会が終わった後でもう少し話を聞きたい相手の方と 話し込んでしまう事もあります。私は「育てる会」のいいところは こういったところかなと思っています。
難しい子育てをしている私は 一人ではないと思えます。逆に私が知り得た情報を提供する事もできます。実際今回もお互い「そうだよね!」「私もそう思っていた!」と言い合える人と出会え ひとときを過ごす事ができました。
自分だけで本を読んでいると、内容全てを鵜呑みにしてしまいがちですが、「これは子どものタイプに合わせてやり方をこうしたらいい」「この考え方は日本とは少し違う」など解説してくださるので、とてもありがたいです。補足して下さる説明も、なるほど!とおもえるのばかりで、それらを書き加えた本は、さらに心強い1冊となっています。
来年度もその後も、ぜひぜひ続けていっていただきたいです。1年間ありがとうございました。
今回は新年度に向けての皆さんのお話を聞く事ができました。中学生のお子さんをお持ちのお母さんのお話は特に衝撃的でした。中学校ではあまり手厚い支援がないらしいとは噂に聞いていましたが、まさか子供同士でなく、先生とトラブルになって先生がそれを隠蔽してしまう事があるなんて…先生と信頼関係が築けないままの学校生活なんて、あってはならないと思います。
先へ踏み出す時、不安は常につきまといます。それをどう乗り越えるか、そのヒントをこの会で得たいと思っています。
先日もお世話になりました。経験者の方達の貴重な経験談は、今後の育児に大変参考になりました。気を引き締めて子供と共に生活していきます(*^_^*)
利守先生の暖かいアドバイスにも感謝しています。ありがとうございました!

「AAO活動」
春休み、いかがお過ごしですか?
年度初めのこの時期は変化が多く、ドキドキソワソワして気持ちが落ち着かないですね(汗)
22年度も引き続き、世話役をさせていただきます。どうぞよろしくお願い致します。
活動に参加してくださるご家族、ボランティアさんを改めて募集します。
参加家族の募集について
対 象:小学2年生以上(正会員限定)
活動日:5月・7月・9月・11月・1月・2月の第2日曜
活動時間:基本としては、10時〜12時
※活動日・活動時間は、都合や活動内容により変更して下さって構いません。
活動内容:子ども1人とボランティアさん2人とで活動します。
一年間、同じ方と活動します。
親がわが子に合ったものを企画し、それに沿って、子どもとボランティアさんとで活動してもらいます。
※お子さんに合わせて、慣れるまで親が付き添って活動してもいいです。
あくまでも、わが子やボランティアさんに無理のない活動方法を考えて行います。
例)ボウリング
児童会館や公園で遊ぶ
映画を見に行く
バスや路面電車に乗って、後楽園や岡山空港や岡山駅に行き観光 など
活動費:一年間分のボランティアさんの活動場所までの交通費&ありがとう集会の活動費&ボランティア保険代を最初に集めます。
金額は参加人数により変わりますが、昨年度は1万7千円でした。
また、活動にかかる費用は全て親が負担します。
参加申し込み期限:4月17日(土)
ボランティアさんの募集について
一年間を通して、一緒に活動して下さる方を募集しています。
活動に興味を持ってくださった方は、事務局か私の方に連絡をください。どうかよろしくお願い致します。
昨年度参加してくださったご家族の方へ
今年度も継続して下さるかどうかのご連絡を4月17日(土)までに担当までお願い致します。
その際、担当ボランティアさんの継続の有無も確認していただき、ご連絡下さい。よろしくお願い致します。
AAO活動説明会について
4月下旬ごろ、活動についての説明会を行う予定にしています。
(AAO活動担当:K)

教師・保育士対象 即実践講座
多くの方のリクエストにお答えして、新年度も重松先生にご無理をお願いして、全10回の予定で「即実践講座」を行います。
19・20・21年度と続けてきた重松先生の講座は、毎回本当にたくさんの先生方に参加していただき、熱心な岡山の先生が増えてきていることを実感しています。
今年は例年の即実践講座はもちろん、過去に参加したことのある方向けの「アドバンス(上級編)」も用意しました!!
岡山の地にますます理解者・支援者の輪を広げていきたいと思います。現場で同じ視点で学んだ仲間がいることは、心強いことと思います。どうぞチームの方々と一緒に参加していただければと思います。
【即実践講座 基礎編】
   ☆第一回☆ 平成22年5月14日(金)19:00〜20:45
   ☆第二回☆ 平成22年6月25日(金)19:00〜20:45
           岡山県生涯学習センター 大研修室
  対 象 : 教職員・保育士やそれを志す人対象。ただし施設・福祉関係職員も可。
         (申し訳ありませんが、保護者対象ではありません)
【即実践講座 アドバンス(上級編)】
   ☆第一回☆  ※第一回と第十回は基礎編と同じ日時・内容です。
   ☆第二回☆ 平成22年6月3日(木)19:00〜20:45
           岡山県生涯学習センター 大研修室
対 象 : 過去の重松孝治先生の即実践講座を受講したことのある人。
どちらの講座も参加費・申込先は一緒です。同封のチラシをご覧ください。
   参加費 : 全10回分 賛助会員17,000円 ・ 一般20,000円(本年度賛助会費含む)
   申込先 : 育てる会事務局(086-955-6758)

サッカークラブのお知らせ
日 時 : 平成22年4月25日(日)10:00〜12:00(9:45集合)
場 所 : 旧・岡山中央南小学校体育館(岡山市中山下)(正会員限定)
持ち物 : マイボール、ゼッケン(ボラさんの分も)、ハチマキと名札
お茶(ボラさんの分も)、個人ノート、出席カード
親リーダーはグループノート
*雨天時または前日に雨が降った場合は、体育館シューズを持ってきてください。
保護者の方も忘れずにお持ちください。
*欠席の方はサッカークラブ担当までご連絡ください。
(サッカークラブ担当:T)

水泳教室のお知らせ
日 時 : 平成22年4月18日(日)15:30〜17:30
場 所 : OSKスポーツクラブ岡山 3階ロビー(岡山市絵図町1-50)
※プールは育てる会水泳教室 貸切で行っています。
連絡先 : 育てる会事務局
★新たに参加されたい方、体験されたい方は事務局までお問い合わせください。
体験は1回2000円(保険代込み)です。(正会員限定)
★欠席される方は、必ず4月12日(月)までに事務局に連絡してください。
★当日の急なキャンセルなどは 水泳教室担当に直接連絡ください。
(水泳担当:M & I)

お母さんコラム
このコーナーでは、自閉症の子どもを持つ保護者の方から、わが子にまつわるエピソードを色々教えていただきご紹介しています。詳しくは事務局までご連絡ください。
「おかあさん がんばってね」 2010年3月
この1年間も笑えるようなドキリとするようなドラマをたくさん作ってくれた小4の息子Aです。
4年生最後の参観日。特別支援学級の参観授業の後、Aの交流学級に行き話をする予定でした。「Aを見守り、応援してくれた子ども達がいたからこそ、Aの成長がたくさん見られた」ということを伝え、「5年生の大切な時期もよろしくお願いします」と言いたくて、原稿を片手にドキドキしていました。
今回も、交流学級で話した内容を一部紹介します。
Aの母です。1年間とてもお世話になりありがとうございました。
Aはこの1年間で、「栄養分を吸い上げて、次々と芽が花開いている感じ」でした。
これら全ての成長・自信・意欲は、この4年2組の子どもさんが毎日の連絡帳を通して、あるいは声かけや具体的な行動を通して応援してくれたことによるものが大きいです。みんなのAを受け入れる雰囲気がAに安心感を与えることになったからです。
例えば
「Aくんといっしょの授業がなくて悲しいよ」
「Aくんが時間割ができるように平かなで書いたよ」
「図工の絵ができたね!!個性的でとてもすごいにわとりがかけたね!!」
「Aくんは絵がとても上手だね。今年もいっしょにがんばろうね。よろしくおねがいします。ファイト!ファイト!がんばろー」
「Aくんは高飛びを先生に教えてもらってマットに飛び込んでいます。男の子や女の子にほめられ飛び込んだ後、すごくニコニコして、楽しい感じが伝わってくるよ」
(中略)
ですから、今一度そんな子どもさんを育てて下さった、保護者のみなさんそして担任のO先生にも心からお礼を伝えたいと思います。ありがとうございます。
どうか、みなさんこれからも「安心して自分の良いところを伸ばしていくことのできる学校生活や家庭生活」を子ども達に提供していけるようにいっしょに考え合っていただけませんか?そして、Aのことや日常の子どもさんの姿を教えて下さいますように、継続してAを応援していただきますようによろしくお願いします。
ほんとうにこの1年間、ありがとうございました。
話を終えた後、お母さん方からは
「Aくんがいることで宝物をもらっているんだと思います。Aくんの存在は大切なんですよ」
「周りの子ども達は誰に言われるでもなく、自然に拍手したり声をかけたりしているんです」
と、言ってもらいました。
今まで子ども達や交流クラスの先生と交わしてきた毎日の連絡帳、これからも大切にしてAと子ども達の関係を深め、Aへの理解を進めたいと思いました。
(中略)
「親こそ支援者の1人」「子どもの特性を理解しないと支援してはいけない」「コミュニケーションの下手な子どもだから親が上手くコミュニケーションをしていかないといけません」と、講演会の度に言われます。
親だからこそ、成長を助ける支援者として子どものことをみなさんに伝え、逆に周りの子どもの姿勢から学びつつ「安心して生活を送ることのできる」日々を作りたい。自分のできることで、(私は書くこと、話すこと、写真を撮ること)学校、地域の人と共に作らないといけないと思います。そうするうちに、周りに子どもの理解者と協力者が増えてくると思うからです。
さて、2月27日。10歳の誕生日のお祝いをしました。ドラえもんに出てきた恐竜の「ぴーすけ」の絵をケーキに描いてもらい、ニコニコのA。ろうそくの炎に勢いよく息を吹きかけるAを見ていて、「この1年、大きく成長してきたなぁ。8年後の自立に向けてまた、1つ1ついっしょにやっていこうね」と、思いました。
( I ママ)

赤磐ぐんぐん&事務局 だより
育てる会の行っている児童デイサービス事業「赤磐ぐんぐん」に新しい先生が入られました。
笑顔の素敵な題府(だいふ)先生です。
初めまして。題府美衣です。
4月から赤磐ぐんぐんスタッフになりました。
子どもが大好きなので、これから関わっていくのが楽しみです。
分らないことがたくさんありますが、子どもたちと一緒に自分自身も成長していきたいと思っています。
笑顔で頑張ります。よろしくお願いします。
【赤磐ぐんぐんに、テレビをお譲りいただけないですか?】
赤磐ぐんぐんでは、お子さんの療育を待つ間、療育中の子ども達の様子を別室のテレビで見られるように設定しています。
そこでお願いです。アナログからデジタルに切り替えたなどで、ご家庭で不要になったテレビがある方、ご寄付いただけませんか?
14インチくらいの小さいものが3台必要です。ご協力よろしくお願いします。
桜の花が綺麗な見ごろを迎えています。皆さまいかがお過ごしでしょうか?
育てる会も22年度を迎え、セミナーや行事の予定も次々と入ってきています。
また、以前に作成した自閉症のしおりの改定バージョンも文部科学省からの助成金を受け完成し、出来栄えに満足しているところです。会報にも同封しますので、ぜひ見てください。希望される方には限定1万部配布しますので、お知らせくださいね。
赤磐ぐんぐんも新しいスタッフが加わり、またさらなるパワーアップ!!
本年度は多機能型として就労継続支援B型事業もスタートする予定です。
皆さんにどんどん情報をお伝えしていきますのでお楽しみに。
春の嵐が吹く今日この頃、皆さん健康に注意しながら、新しい年度を頑張っていきましょう!
(松田 紗代)
 
以前は「育てる会会報」はHPにも全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は一部抜粋にさせていただいています。
なお会報は正会員・賛助会員の方へは郵送でお届けしています。
もしご希望の方がおられましたら、ぜひ賛助会員に申し込みをお願いします。年会費 3000円です。
応援よろしくお願いします。
申込み方法の詳細は「育てる会 HP」に記載しています。
