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平成22年6月30日

 

 第146号 

NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会

 146号 目次

     それでも待ってる〜夏休み♪

     支援者養成セミナー報告
           「新澤伸子先生 講演会」

     教師・保育士対象 即実践講座
          【 基礎編 】・【 アドバンス:上級編】

     保護者対象 支援ツール教室 報告

     夏休み木工教室のご案内

     のびのびキャンプにいこう!!

     おやじの会 「 ビアガーデン 」企画

     「 18歳の春 親子療育クラブ 」 お知らせ

     「 OHAの会 」 報告とご案内

     「 キッズルーム 」 報告

     「 AAO活動 」のご紹介

     「 サッカークラブ 」・「 水泳教室 」のお知らせ

     私のお薦め本コーナー
          「 発達障害がある子どもを育てる本 〜中学生編〜

     近隣の講演会等のご案内

     あかいわ発達障害支援センター NEWS

     赤磐ぐんぐんだより

水を張った田に苗が植えられて、その田んぼの上を低くツバメが飛んでいきます。
雨が降っている窓の外を眺めながら、この会報を書いております。
雨の日は、気温が低いのならいいのですが、今日は湿度も気温も高いので、日頃かけない冷房を思わずかけてしまいました。
わが家は、私一人なら殆ど冷房をかけないのですよ。
さて、6月26日(土)には、新澤伸子先生をお迎えして、「自閉症支援 はじめの一歩」と題して講演会を行いました。
先生に岡山へお越しいただくのは、3回目です。毎回初めて自閉症を担任する先生や最近診断を受けたばかりの自閉症の子どもさんの保護者の方々にお越しいただき自閉症の基本的な学びを皆さんに提供するための講演会でした。先生のお話は、毎回工夫があって、何度も聴いたはずの私でも、初めて聴いたみたいな新鮮な驚きが随所にあります。
自閉症という障害に起因する問題行動やこだわり、癇癪、偏食などによく説明に使われる氷山モデルの隠れた部分についての説明が以前にもまして、コトンと胸に落ちました。解ってくれない人にも自閉症の説明をこんな風にすれば、理解をしていただけるに違いないと思いました。
外から見えにくい自閉症の特性を理解し、「なぜ、その行動が起きるのかという視点から対応することが重要です」と先生がレジメに書いてくださっています。
こんな当たり前なことと、よーく解っているつもりでおりましたが、理解していると思うことと、実際の場面で対応できるということは、全く違うものだということを痛感している私です。
こんなに長く子育てしていて、自閉症を理解しているつもりの私ですが、それでも日々の生活でのしんどさに思わず声を荒げてしまったりする時があります。哲平が、解らないから、不安だから何度も同じことを聞いてくるのに、それにおだやかに応えていけない自分がいることがあります。先生の講演会で、なぜそんな行動をしてしまうのかを、いつも忘れずに考えてあげなくてはならないことを、改めて肝に銘じる思いで聴きました。
反省して、今日からまた優しい母になりましょう。
新澤先生のお話は、聞いていると時間の経つのが早く、気がつけばお昼になっている、気がつけばもう終わりの時間というように、短く感じさせられました。もっともっと時間をかけて、実習を取り入れたお話が聴きたいと思える内容でした。
後のページに詳しい報告と感想がありますので、ご覧ください。
最近の哲平は、何が不安なのか何度も行き先の確認や、日時の確認をします。
はじめは優しく答えていてもだんだん忙しかったりすると、適当に返事をしてしまう時があります。すると、少しでも前と違った返事をすると、不安になった哲平がまた繰り返し確認を始めてしまいます。こんな時、ついつい面倒臭くなってしまう私でしたが、原因を探ることや、対応方法を真剣に考えなければと思いました。
対応方法としては、スケジュール表をしっかり作って変えないことをしばらく続けていこうと思います。
場当たり的対応がまずかったのかもしれないと反省しました。
22歳にもなると、ついつい適当な子育てになってしまうところがあります。
育てる会には、「18歳の春を目指す親子療育クラブ」というのがあります。
そこに属しているお母さんたちは、とても熱心で、何とか子供の事を理解したいどうすれば、子どもが生活しやすくなるだろうと、熱心に支援ツールづくりに取り組んだり、生活を豊かにする工夫をしたりと頑張る人たちです。
そんなお母さんを見ていると、ついついいつのまにか手抜きの子育てをしている自分に気づき、反省する私です。22歳になっていても、まだまだ3歳か4歳にも満たない能力の哲平です。そんな息子についつい多くを要求する自分を反省しています。
もうそろそろこれくらいできるだろうと、手を抜くと、解らないので不安から確認行動が増えたりしてしまう哲平です。
哲平が安定出来ているのは、支援が適切な時です。常に支援が必要です。多分一生支援なくしては生きられないと思います。
私が死んでも対応を誰かが出来ることが必要です。誰かに引き継ぐ用意もしていかなければなりません。私からの自立、それが、私の哲平支援のゴールなのでしょうね。頑張って、そのゴールへ向けて準備を取り組んでいこうと思います。まだまだ、頑張りどころは続きます。育てる会の若いお母さんたちに教えていただくことが多く、私はとても恵まれた場所にいるなと良く思います。
普通なら、若い方に教えなければならない私ですのに、最近は教えてもらうことの方が多く、助けられています。「昔助けた人に今助けられる…」そんな感じです。
若い方の中にいるのは、いいですね。とりわけ熱心な人たちの中にいると、自分も頑張らねばと刺激をもらえるのです。
息子の生活の安定は、ひとえに自分の方にかかっていると思うと、頑張りがいがあるというものです。張り切ってできるだけ早くに対応していきたいと思います。
そんなわけで、22歳になる息子を持つ鳥羽さんだってこんな状態を生きているのです。
まだ小さいお子さんをお持ちのお母さんが迷い戸惑うのは、当たり前ですよね。
そんな皆さんに参加していただきたい講演会と支援ツールの展示会を8月6日(金)に行います。岡山県下の特別支援学級や小学校、保育園、幼稚園、作業所、働く事業所などにも呼び掛けて、開催します。
チラシを入れておりますので、どうぞご参加ください。
18歳の春のお母さんたちも参加しますし、私も拙い支援ツールを出します。
それぞれの学校の先生方の工夫の数々を見ていただき、それをまたそれぞれが参考にしていただくことも、この会の目的です。回を重ねるごとに、先生方の熱意・頑張りが加速されているのを感じます。
今年で3回目。今年も文科省から補助金をいただきましたので、参加費無料にさせていただきたいと思います。どうぞ、多くの皆さんの参加を呼び掛けて、この岡山の学校の先生方の頑張りの披露の場に、そして互いの学びの場になればと思っております。ここから、岡山の特別支援教育が変わっていくような、そんな風を起こしたい!そんな思いで、企画させていただいております。多くの皆さんのご参加を、よろしくお願いいたします。

さて、私が息子と一緒に走り始めた、と前に書いたと思いますが、毎日というのは、なかなかに難しく出来ないのですが、少なくとも桃太郎夢クラブで息子が走っている時間は必ず走ろうと思い定めて、クラブにも入会して頑張っている私です。
ハイスピードのクラスで頑張る哲平に比べて、一番遅いコースの中でも、さらにもっとゆっくりなコースを一人で走っている私です。カンコ―スタジアム(名称変更前は桃太郎スタジアム)での練習は、カクテル光線がきれいで、青い芝が輝いて見えます。そんな中、基本の動き練習の後、50分間走り続けるのですが、これがなかなかしんどいのです。
はじめは、頑張ってみんなの後をついて走るのですが、だんだん遅れてきます。
はじめの15分ほどで、「もう辞めたい、しんどい!」と思い始めます。でも、頑張って走っているとふっと体が楽になって、走るのに体が慣れてくるというのか、息も楽になってくるのです。
でも、またしばらく走ると、今度は息が苦しくなり始めてきます。少しぺースを落として、それでも走り続けていると、今度は、ひざが痛くなってきて、体も限界という感じで「あ〜もうだめだ〜、あと一周したらやめよう」というような感じになります。やっとの思いで一周するんです。ところが、みんなは走っています。自分のペースでみんな黙々と走っていきます。速い人たちが、私をどんどん抜いていきます。そして必ず、「ファイト」と声かけてくださいます。そんな声をきくと、「何くそ、まだやめられないぞ〜」
残る力を振り絞って、また一歩を踏み出していくんです。するとなんとか走れるのです。一つのヤマを越えていくと、ふっと走れるようになっていく・・・。
そんなことを何度も繰り返しながら、そうやって仲間に励まされ、ひたすらひたすら走り続けると、長い長い50分の最後がやってきます。
長い走りの後の達成感。ふーっと力を抜く時、「やったー!!」という充実感の素晴らしさ・・。
やりきったという気持ち良さが体中に広がって何とも言えないです。
しんどい中頑張るというのは、人生もおなじですよね。「マラソンは、走るたびに人生を生きている感じがして、ハマってしまいます」そういった桃太郎夢クラブの先輩がいましたが、本当にそうです。たった50分ですが、人生を毎回感じながら、私も走っています。
もしかしたら、走るのは好きなのかも知れませんね、私。
息子がいてくれるから、いろんな体験もしようという気になります。
走るということでもう一つ、これはお知らせです。
スペシャルオリンピックスの陸上のプログラムを赤磐市でも立ち上げました。チラシを同封しましたのでご覧くださいね。
参加者を募集しています。現在、10家族ほどが参加されています。
自閉症の参加者が多いので、視覚支援を出来るだけ取り入れて、自閉症の人が、解りやすいジョギングを主な内容にしています。
スペシャルオリンピックス岡山の蓑事務局長にもご臨席いただき、第一回目のプログラムを開催することが出来ました。コーチとして、岡山瀬戸高等支援学校のK先生もいらしてくださいました。
参加者は、29歳から6歳まで年齢は様々ですが、みんな熱心にコーチの見本通りにストレッチをしっかりした後、1キロのコースを保護者と一緒に走りました。一人ひとりの力に合わせて、何周走ったかを後で発表してもらいました。2周走った子も6周走った子も、自分なりの一生懸命だったのでしょう誇らしそうに笑顔が輝いて見えました。
日曜日の朝9時からの開始に集まるには、早起きしなければなりません。走る為には朝食もしっかり食べてこないと力は発揮できないことでしょう。ご家族の協力が、ありがたい一日でした。暑い中、親も子も楽しく活動することができました。
8月はお休みしますが、基本第1と第3日曜日の時から赤磐市ふれあい公園屋外劇場にて、9時集合、開始です。時間は、ぴったり始まります。自閉症の子どもたちは、ぴったりが大好きですから、待たせたりしないようにしょうと思っています。
待ち時間なども解りやすく見える形を多く取り入れたいと思います。
コーチには、K先生の他に、各地のマラソン大会で活躍されているI君のお父さんと、O君のお母さんにも、お願いしています。
興味のある方は、見学に来てくださいね。
参加される場合は、事前に申し込みが要ります。チラシにある電話番号にご連絡ください。
ボランティアさんも募集しておりますので、ぜひよろしくお願いします。
もうすぐ夏が来ますね。吉田拓郎の夏休みがカーステレオから流れています。
「麦わら帽子はもう消えた。田んぼのカエルはもう消えた。それでも待ってる〜夏休み」
皆さんの夏が、幸せで楽しい日々でありますように・・・。
今日はこの辺でお別れしましょう。
鳥羽 美千子

支援者養成セミナー 報告

先日6月26日(土)に、岡山ふれあいセンター大ホールにて大阪府発達障がい児者支援センター「アクトおおさか」より新澤伸子先生をお招きして
「自閉症支援 はじめの一歩」と題した講演会を開催しました。
保護者と先生の方からの感想を紹介します。


私自身、先生のお話を聞かせていただくのは2回目でした。1回目は確か2〜3年前だったと思うのですが、もう一度聞かせていただけて本当によかったと思いました。
その理由は、「毎日の生活に流される中で、分かっていたつもりが忘れてしまっていたことに気付く事が出来た」「息子の成長に伴い、前回お話を伺った時とはまた違った視点で学ぶことができ、新たな課題を見つけることができた」からです。

  ☆午前中は、自閉症の特性についての基礎のお話でした。

自閉症を理解するためには、氷山モデルでの視点から対応することが重要。そのためには、自閉症の特性について理解しようとしていくことが大切とお話されました。
その特性について、どういったものなのか、どうして起こるのか、だからどうしたらよいのかを詳しく分かりやすくお話していただきました。具体的な事例を挙げての説明はとても分かりやすかったです。
我が子の為にすぐに実践したいと思うお話もたくさんありました。
・ 人は、思っていることとしゃべっていることとは違うということを、コミック会話で教える
・ 声の適切な大きさをテレビの音量で伝える
・ 思春期までにリラクゼーションの方法を身につける
・ 会話の中で、{いつ・どこで・だれ・どうした}の項目へ書きこんでいって視覚化することで、何を伝えられていて、何が伝えられていないかを気付かせてやる
・ 雷を怖がる子に朝の会で先生から予報を伝えてもらう
・ 一人でレンタルショップを利用する時の工夫       など

  ☆午後からは、行動の観察、評価をし、分析することで支援の方法を実施していく具体的な方法のお話でした。

いくつかのポイントもお話いただきました。特に心に留まったものを挙げます。
・ 「どうしたらいいか?」から「なぜか?」へ発想を換えていくこと
・ 否定的な目標では支援策が見いだせず“根性論”となってしまい解決には至らないため、肯定的な言葉で目標を書くこと
・ 一人でするのではなく、学校などと協力し合ってチームで共通の認識をもってやっていくこと
・ 失敗を身につけさせない。成功体験を積めるようにしていくこと    など
とても素晴らしいお話で、一日があっという間でした。今日一日勉強したことを息子へかえしていけるよう、これからも前向きにやっていこうと思いました。
新澤先生ありがとうございました。
(りょうくんのママ)

数年前、育てる会の講演会で新澤先生のお話を聞いたことがありました。その頃の私は、自閉症の子どもたちの支援に携わるようになってまだ2年目で、分からないことばかり、試行錯誤の日々でした。そんな時、新澤先生のお話をお聞きして、自分の頭の中の霧に明るい日が差し込んだような気持ちになったことを今でも忘れることができません。
本日参加された方の中にもそのような方がおられたのではないでしょうか。
具体的な実践例はもとより、その根底となる基本的な考えやお気持ちをしっかりお聞きすることができ、多くの場面で「そうだ、そうだ」と思いながら聞かせていただきました。長年の実践に裏打ちされた支援のポイントを理論的に、そして自閉症児者の立場に立った見方で教えてくださり、今回もとても有意義な一日になりました。
「広汎性発達障害とは?」から「困った行動へのアプローチ」までの盛りだくさんの内容を、わずか4時間程度でお話しくださり、さすがだと思いました。
ほんの一部分ですが、振り返ってみたいと思います。
第一部の「広汎性発達障害とは?」についてのお話では
自閉症の特性について「例えば・・・」「それはなぜ?」「だから・・・」の同じパターンの繰り返しで説明してくださり、スッと頭に入ってきました。
@ 社会性の発達の質的な違い
「大きな声での叱責は、自分にでなくても聴覚過敏之子は不安になる」ことや、大好きなアンパンマン人形を取り込む児童への対応など、具体的な事例を元に説明してくださいました。パニックになった時の対応についても、普段からリラクゼーションの練習をしておき、社会的に受け入れられる形で、その人なりの落ち着ける方法を身につけておく大切さを教えていただきました。
A コミュニケーションの発達の質的な違い
「私たちが伝えたいことが、本当に伝わっているのか点検する必要がある」ことを身体測定の手順の予告の例を元にお話されました。また「ちょうだい」の要求表現はできることが多いが、「いらない」の気持ちの表現も小さい頃から教えておくと、物を投げる・壊すということがないとお話されました。話し言葉だけに依存せず、写真・絵・シンボル・単語カードなどの代替コミュニケーション手段を取り入れるという基本的なことに加えて、色々な手立てを考え「親御さんとチームになって、成功を共に喜び合う」ことの大切さを教えていただきました。
B 想像することの困難性
先生ご自分の骨折の体験を元に、フラッシュバックについて説明をしてくださったり、「叱られると、次どうしていいか分からない」→だから「適切な行動を見て分かるようにする」ことや、スタッフの変更や雨の日のプール・遠足を例に、変更の可能性のあるものは、変更部分を視覚的にハッキリ提示して変化を予測できるようにする支援を教えていただきました。
C感覚刺激への反応の違い
「自閉症の人と根競べをするとたいてい負ける」「分かってもらえているという安心感があると和らいでくる」という言葉が印象的でした。
D注意の向け方の違い
E順序づけたり関連づけることの困難
重要な情報を視覚的に強調して、注意を向けやすくすることや、見通しを持ちやすくする手だてについて実際の写真や絵を用いて説明してくださいました。
F時間概念や活動の流れの理解、抽象的思考の理解の困難
「点としての時刻や時間が分かっていても、選としての時間や時刻は難しい」「言葉を話すからといって、意味を正しく理解しているとは限らない」と言われたことや、「タイマーやチャイムがあるといいことがある。時刻を見ておくことが大事で役に立つ」と思えるようにする導入のポイントを教えてくださいました。
そして、まとめの部分で言われた「少しでも苦手をなくそうと考えがちだけど、長所として興味を生かそうとすると支援が楽しくなる。こだわり転じて福となす」「どうして分からないんだろうと問い続けながら支援していれば、自閉症の人が教えてくれる」という言葉が印象に残っています。
第二部では、行動上の問題への問題解決的アプローチについて、観察→分析→介入→再評価・再実施の方法について、具体的に説明してくださいました。
「困った時に自分からSOSが出せない、どういう状態か自分でも分からない。適切な行動を積み上げていく、分かったことを積み重ねていくことで、分からないことがどういうことかクリアになっていく。明確になってきて初めて不明確なことが分かって助けを求めることができる」「その子の不安に付き合ってあげる、具体的に視覚的に論理的に説明すると分かってくれることがある」の言葉にうんうんと頷きました。
私は、日々自閉症児の支援をしていますが「自閉症」を理解するとともに「その人」をより深く理解できるように、実践を積み重ねていきたいと再度強く感じました。感謝しています。ありがとうございました。
(特別支援学校教諭:T)

【保護者からのアンケート】

・ 具体的なスケジュールの写真等を見せていただけて、よく分かりました。また、問題行動への具体的な分析・介入の内容が分かりやすく紹介されていて、家庭でもやってみたいと思えました。「困っているのは本人!」というところがとても嬉しく思いました。ともすれば問題行動で先生から「困った困った」と言われてしまいがちです。「困っているのは本人です!」と言いたくてもなかなか言えず・・・。
今日伝わったかもと思うと、保護者としては嬉しいです。
・ 周囲の大人の接し方が周囲の子どもたちの自閉症の人の評価を決定していくというお話。子どもたちの前での振る舞い方を考えようと思いました。また、その子に理解できるやり方で、と何度もお話があり、その通りだと思いました。
・ 初めて自閉症のセミナーに参加させていただきました。写真等具体的かつ細かく説明してくださり、とても分かりやすく、初回にふさわしい講演だったと思います。また参加させていただきたいと思えました。
・ 自閉症の特性を一つずつ順を追ってお話していただいたので、とても分かりやすかったです。分かっていたようでもお話を聞くと改めて気づくこともありました。色々と問題もありますが、今日のお話を参考に、分析してみたいと思いました。それと、得意なことにも目を向けていきたいです。

【教育関係者アンケート】

・ 具体的な例を挙げて、自分ならどのようにするのか考え、他の人の意見も聞けて良かったです。とても分かりやすく勉強になりました。担当している子どもの気持ちをもっと理解していきたいと思いました。(保育士)
・ 自閉症児に対する関わり方(分かりやすい段取りなど)が、定型発達の幼児に対する関わりにも役立つんだなと思えたことが良かったです。(保育士)
・ 特性について、「例えば→なぜ→だから」で具体的な支援について丁寧に教えてくださったことが良かったです。また、午後の行動分析の仕方について具体的に教えていただいた部分も良かったです。去年から支援学級の担任をしています。伸びてきたと感じる部分もあり、楽しく過ごしている一方、もっと具体的な目標を持って自己評価しながら支援を効果的にしたいと思っています。(小学校教諭)
・ 問題解決のために今しなければいけないことが分かったと思います。早速園に帰り、探っていこうと思います。ワークについて工夫しているところだったので、写真を色々見せていただいたことも良かったです。(保育士)

【その他の立場の方からのアンケート】

・ 期待していた通り、「自閉症の基礎・基本」を分かりやすく説明していただきました。管内の学校と連携を取りながら、本日の内容を一つの礎にして、対応・支援等を進めていきたいと思います。後半の具体例についても参考にしながら、個々に応じたアプローチをしてみようと思いました。私自身、この分野については「はじめの一歩」です。色々な情報を入れながら次の一歩を見つけていきたいと思います。(教育委員会職員)
・ とにかく自閉症について理解しようとすることが大事だと聞き、自閉症の人と関わっていくには、まず自分から歩み寄ることが必要だと改めて考えることができました。自閉症と言っても、一人一人同じ対応ではダメであることも知り、もっともっと自閉症についての理解を深めたいと思いました。(学生)
・ 自分たちの常識の世界に、自閉症児を合わせようとするのではなく、私たちも彼らの世界や感じ方を知り、お互いに交わっていけるような支援が大切なんだと思いました。(言語聴覚士)
・ 発達障害の子どものありがちな問題点を具体的にピックアップして、どういう手だてをどの時期までにしていくべきかを具体的に提示していただき、分かりやすかったです。発達障害の子どもに対する支援は、本人が所属するところと家庭との連携・スモールステップでの支援方法の大切さがり会できました。(社会福祉士)

教師・保育士対象 即実践講座

第2回目の講座が、基礎編は6月25日(金)、アドバンス編は6月3日(木)に開催されました。
基礎編は、初心者の方でも分かりやすく自閉症児への支援を一つ一つ丁寧に説明していただき、また回を追うごとに学びが深くなっていく形で、参加者も何度も頷きながら受講していました。
一方アドバンス編は、上級者コースということで、基礎の部分のお話は30分弱、あとはすべて演習というスタイルで、実際の支援についてグループごとに話し合い発表という、かなり実践的講座になっています。アドバンスは今年からの試みですが、多様な職種の先生が、熱心に子どもたちの支援について話し合い、実際の現場に即活かすという方式で、お互いに刺激しあう勉強会になっているようでした。

基礎編の参加者からの報告をいただきましたので紹介します。


「評価(個別化)」というタイトルでの第二回重松先生の講座に参加しました。今回も、例を用いて説明してくださり、とても分かりやすくハッと気付かされたことがたくさんありました。
一つ目は、ある自閉症の方が言っていた「ちくちく言葉を言った時に、使ったらいけないと言われるが、どうしたらいいか分からない」という話です。ゲームで負けたとき「お前とはもうしない」と言うのではなく、どう言ったら良いことを教えることが大切ということを学びました。
二つ目は、自由時間の時、フラフラしているという話です。ルールや枠がなく、何をしていいのか分からない自由時間は、不安なので、弱い部分が見えるということも知りました。活動がある時とない時のギャップが大きいということも学び、両方の子どもの姿を知らないといけないと思いました。
三つ目は、自閉症は、視覚的情報処理が得意なので、守ってほしいことを紙に書いて子どもの机の前に貼り、視覚的に分かりやすくしてみたというある養護学校の話です。自閉症は、たくさんのことを一度にはクリアできないので、まず何を頑張ってもらうか、優先順位を立てることが大切ということも学びました。
四つ目は、ある自閉症の子が外で鬼ごっこをしている時、本人が満面の笑みだったので、鬼ごっこが好きだと思ったので、鬼ごっこに誘っていたのだが、その子は一番鬼ごっこが嫌いで、園に行きたくなくなったという話です。その子の興味関心があるものを表情から探るのは難しいということも知りました。
五つ目は、一人でできることでも、先生がいちいち「次これするよ」等と指示しているうちに、先生の指示がないとできなくなってしまうことがあるという話です。できることは手伝わずに、見守ることも大切ということを学びました。
重松先生の講座を聞いて、目標を達成したい気持ちが大きすぎて、できることを経験させる、スモールステップでということを忘れていたように思います。失敗経験をさせずに、良い経験を積み重ね、目標に向かって少しずつ進んでいけるように支援していきたいです。さらに、子どもの力になっているのか考え、手間をかけるということに愛情を注いでいきたいです。
(療育スタッフ:D)

【即実践講座 基礎編】

   ☆第三回☆ 平成22年7月9日(金)19:00〜20:45
     「支援のアイディア 構造化@環境調整」
           岡山県生涯学習センター 大研修室
   対 象 : 教職員・保育士やそれを志す人対象。施設・福祉関係職員も可。
         (申し訳ありませんが、保護者対象ではありません)

【即実践講座 アドバンス(上級編)】

   ☆第三回☆ 平成22年7月15日(木)19:00〜20:45
    「評価(個別化のための情報収集)」
           岡山県生涯学習センター 大研修室
   対 象 : 過去の重松孝治先生の即実践講座の受講者。

  どちらの講座も参加費・申込先は一緒です。

   参加費 : 全10回分 賛助会員17,000円 ・ 一般20,000円(賛助会費含む)
         途中から参加の方も同額です。それまでの回のDVD貸出をします。
   申込先 : 育てる会事務局(086-955-6758)

保護者対象 支援ツール教室

香川大学:武蔵博文先生の「保護者対象 支援ツール教室」の全4回の勉強会が終了しました。先生、ありがとうございました。
参加された方から感想をいただいたので、紹介いたします。


これまで「何かしなくては」と漠然と思っていたことが、先生のお話を聞かせていただいて、「今の息子にはこれをするのがいいかも」「これがしたい」「こんな感じのものを作りたい」と、具体的に思うことができ、実践できたことが良かったです。「きれいにたたもう」という気持ちはあっても、あと一歩上手く出来ていなかった服たたみのツールを作り、それを使ってきれいにたためた時の息子の嬉しそうな顔を見た時は「ツールを作る意味はこういうことなんだな」と、改めて実感できました。
また、実際に作ったツールを見ていただいて、息子の今の様子や年齢に合わせたアドバイスをいただけたことや褒めていただけたことがとても良かったです。家庭でも、言葉でガミガミ言うのではなく、視覚的に分かりやすく示したり、教えたりすることで、いちいち言わなくてもすむようになる場面が増えました。小学5年生になり、ただ手順を示したらするという時期を過ぎ、理由づけが必要なのだなと知ることで、ただ「しなさい」と言うのではなく、理由を伝えることを私自身が意識できるようになり、息子が劇的に変わったということはまだないですが、落ち着いた思春期を迎えられるよう、支援を続けていけたらと思います。
先生の温かいお人柄が部屋全体に伝わり、とても温かい雰囲気の勉強会で、毎回元気になれたり、心が落ち着いたり・・・憩いの時間でした。何度お聞きしても新しい発見があり、「これをしてみよう」というものが見つかり、すぐさぼってしまう私が「よしやろう!」と気持ちを奮い立たせることができました。息子のことを思いながら作っている時はとても楽しく、できた時や上手く使えた時には充実した気持ちになれました。また、先生や学生さんやお母さん方に褒めてもらえて、より元気が出ました。自己満足で終わらず、再評価していきながら続けていけるよう、マイペースにやっていきたいと思います。とても心温まる、それでいて刺激ももらえるとても充実した時間でした。  (小5母)
「不安・我慢生活」から「前向き生活」という考えが特に心に残りました。子ども本人をよく観察し、自信を持って活動できる支援、問題行動等へ発展するのを未然に防ぐための支援など、考えていかなくてはならないと思いました。
特に年齢が上がってくるに従って、本人のプライドを尊重できるような支援や環境をということを痛感しました。具体的なお話をありがとうございました。特に高校生・社会人の親のこれからの気持ちの持ち方、子どもへの接し方を導いていただいて、良かったです。  
(高2母)
何を重要視して、どのように支援していくかの振り分ける手順が、自分一人ではどんなものかがよく分からなかったので、色々な状態の方たちが集まってやるグループワークはとても参考になりました。トイレの手順一つとっても色々あるのを知って、自分が認識していることは、まだまだやり方が狭いんだわー!とびっくりしました。
この講座を受講して、子どもが自分自身で朝の流れ、保育園から帰ってからのスケジュールの流れを、こちらが口で言うよりも分かって動いてくれているのがよく分かった。支援ツールを作ってからは、動きがスムーズです。ちょうど色々なことに取り掛かる年齢に入ってきているので、視覚支援ツールの作り方・考え方を学べる機会に恵まれて、とても助かりました。家庭でニコニコ過ごせるように、工夫を重ねて、楽しい支援ツール作りをしていきたいです。ありがとうございました。  
(4歳母)

会員のページ
 以下のページの行事は、育てる会正会員の方対象です。
 参加希望の方は、正会員に入会をお願いします(入会金 3000円+ 月1200円×3月までの会費 です)。
 入会についての問い合わせは、育てる会事務局(086−955−6758)まで。

夏休み木工教室のご案内

来る8月21日(土)、木工作家・川月清志先生指導で「夏休み木工教室」を開催します。
夏休みの宿題で工作などを考えておられる皆さん、ぜひこの機会にご参加いただき、世界でひとつしかないお子さんの手作り作品を作りましょう!!
  日 時  平成22年8月21日(土)10:00〜12:00
  場 所  岡山県生涯学習センター 木工教室
  対 象  育てる会正会員の親子 15名まで
        (兄弟の参加も可能です。保護者同伴で)
  参加費  子ども一人につき1500円(材料費)
  作 品  オリジナル ペン立て
          お子さん自身ができるところは本人に。
          難しいなと思えるところはお父さんお母さんが手伝ってあげて・・・。
          木工が苦手な方でも大丈夫ですよ。
  申込先  育てる会事務局(086-955-6758)へ、8月5日までにお申し込みください。
☆詳しい作成方法などは参加申し込みされた方へ個別でご連絡します☆

のびのびキャンプに行こう !

去年も開催された秋の「のびのびキャンプ」を今年も10月2〜3日に行います。
川崎医療福祉大学:重松孝治先生による全面バックアップを受けて、親と離れて、子どもとボランティアだけで行う1泊2日のキャンプです。
去年は「初めての母から離れてのキャンプでしたが、大きく自立した姿がみられました」「親がいるとついつい手をかけてしまっていた部分もお兄ちゃんらしく『自分で』と言える子になりました」「優しいボランティアさんたちと過ごせて楽しかったみたいで『また会いたい』と言っています」など嬉しいメッセージが多く寄せられました。
ぜひ大勢の方のご参加をお待ちしています。
日 時  2010年10月2日(土)〜3日(日)
場 所  国立吉備青少年自然の家
参加費  3万円予定(宿泊・食費・バス代・保険代など含む)
コーディネーター  重松孝治先生(川崎医療福祉大学)

  プログラム

  ★ボランティア・・・
     キャンプ事前学習会 → 7月10日(日)13:00〜15:00(生涯学習センター)
     自閉症やキャンプについて重松先生とともに学びます。初参加大歓迎!
  ★全体の予定・・・
     @ プレキャンプ → 9月18日(土)9:00〜11:30予定(生涯学習センター)
        ボランティアとの顔合わせ&交流、保護者へはキャンプの説明をします。
        ※参加できない場合は、別の日にボランティアさんと顔合わせを行います。
     A 本キャンプ → 10月2日(土)〜3日(日)
        岡山駅集合解散。子どもとボランティアはバスにて自然の家へ向かいます。
        1泊2日のキャンプ(宿泊は室内)です。
申込先  育てる会事務局(086-955-6758)へお申し込みください。(正会員限定)

おやじの会 「ビアガーデン」企画

来る8月7日(土)18:30から、正会員のお父さん対象の「おやじの会:ビアガーデンで語る会」が開催されます。
大勢のお父さんたちの参加をお待ちしております♪
   日 時  平成22年8月7日(土)18:30〜
   場 所  岡山駅前メルパ 屋上ビアガーデン(雨天時は会場変更)
   参加費  3000円(当日集金)
今回参加できない方も、メーリングリストへのご加入をよろしくお願いします。
おやじたちの本音を語り合いましょう!

「18歳の春親子療育クラブ」

7月の予定
   日 時  平成22年7月9日(金)10:00〜13:00(受付9:45〜)
   場 所  きらめきプラザ2階研修室
   内 容  「我が子のIEPを考えよう」
         グループごとに活動し支援ツールの作成などをします。(正会員限定)
   今までに作成したツールをぜひご持参ください。
   お互いにヒントになることがあると思いますので、グループ分けのタイトル以外のツールでも大歓迎です。どうかご協力ください。
 ★18歳の春親子料理教室については、参加者に個別でご連絡をいたします★

「OHAの会」

OHAの会は高機能自閉症・アスペルガー症候群の子どもを持つお母さんのための会です。
知的障害がないからこその悩みや将来への想いなど、同じ立場のお母さん同士で想いを語り合いましょう。利守先生が毎回暖かなアドバイスもしてくださいます。

参加者が多くなってきたため、6月の開催の際に、「人数が多くなりすぎると、一人一人の方がゆっくり自分のお話ができないですかね・・・。次回から定員を決めましょうか?」と利守先生からお話があったところ、参加者から「自分たちの話が短くなってもいいから、定員を区切らないでほしい!」「今はまだここに来れていない人たちにも戸を開いてあげてほしい!」「他にこういう話す場ってないんです・・・」等の声がありました。
自分のことだけでなく、他のお母さんたちのことを考えてあげられるって本当に素敵ですね。なんだか感動しました。

 ☆次回・・・9月24日(金) 基本的に第四金曜日開催予定です。
     ※7・8月は夏休み期間中のため、お休みです。

参加された方から感想をいただきましたので紹介します。


5月の会では、食事に関するトラブルと字を書くことについて療育のヒントを読んでいきました。食が細い場合や食べ過ぎる場合、偏食の対応などについての話がありました。参加者の話で、学校給食での指導目標として「三角食べ」に取り組み、緊張した給食時間を過ごしている子どもさんの話がありました。「三角食べをしなくてはいけない」と家庭の食事時間にも緊張が及ぶことに、どんなメリットがあるのでしょうか?一つだけたくさん残ってはいけないと、隠して食べるようになってしまっているそうです。「本来、食事時間はリラックスして楽しむ時間」とありました。本当にそうだなぁと思いました。指導をするにしても、子どもに取って必要なことで優先順位をつけていくことが大事だと感じました。
また、字を書くことでは、息子も苦手なのですごく興味がありました。見本を見ても、どうやって書けばいいか本当に悩むようです。子どもが字を書くことのしんどさは、どんなところか、改めて見ていく必要性を感じました。学校での取り組みにも繋がるかもしれません。色々とこれからの取り組みのヒントを頂けたOHAの会でした。  
(Tママ)
不器用さが、子どもにとって重要な技能の習得の妨げになるということをずっと感じながら育てています。悲しくなる時もあれば、イライラする時もありますが、子どもには大切な技能の多くは、大人になってさほど重要ではなくなることがあるという話を聞いて、確かにその通りだなぁと思いました。実際、他のお母さん方も同じように考えておられることを知り、多少驚きました。
しかし、だからといって、発達を全く促さなくても良いということではなく、やる気を起こさせることや、自信を持たせることの大切さもお話してくださり、なるほどと思うことばかりでした。完全主義についても、子どもの考え方を変えるよりも、色々なやり方を示して、子どもの気持ちを ちょっと新たなやり方に導くようにしてみてはどうかとのお話がありました。親の方が、頑なになってはいけないというお話が繰り返し出てきて、それらは全部、私に向けて話してくださっているような気がして、その都度に深く頷いたのですが、さて、現実は…、もうすぐ長い夏休みも来るし…と、OHAからまだ2日しか経っていないのに自分に嫌気がさしております。  
(Oママ)
新しい方が増えてこられて、人数が増えてきたなぁと私も感じます。でも、この会は定期的に専門家である利守先生から直接毎回アドバイスがいただける、本当に貴重な機会です。人数が多いほど、色々な悩み・解決策を伺うことができ、本当に毎回ありがたく思っています。人数が制限されてしまっては、そのチャンスが限られてしまいます。できればこのままこの形で続けていってほしいと願っています。どんな方へのアドバイスも参考になるので、勉強になります!引き続きどうぞよろしくお願いします。  (Mママ)
今回の読み合わせでは「完全主義」という内容がありました。子どもの様子と重なる部分も多く、読んでいるうちに色々なヒントをいただきました。それに加え、先生が具体例を挙げて補足してくださるので、とても分かりやすく「実践してみよう!」と前向きな気持ちになれました。また、子どもの年齢が近いグループに分かれてのフリートークでは、年齢が近いこともあり、同じような悩みを話し合えたり、近い将来起こりうるお話を伺うことができて、勉強になりました。ありがとうございました。次回も参加したいと思います。先生、いつも丁寧なお話をありがとうございます。子育てについてのヒントやアドバイスをいただけてとても助かっています。これからもよろしくお願いします。  (Aママ)

「キッズルーム」

岡大児童文化部の学生さんのご協力のもと、開催しているキッズルームの第1回を、6月27日(日)行いました。
キッズルームは、学生さんと思いっきり身体を動かして遊んだり、人形劇を見たりすることで、自閉症の子どもが主役となって楽しめる場を提供している活動です。
お母さんたちからは「体力のある若い方と遊んでもらえて、とても嬉しそうです」「親から離れられないかと思ったけど、案外アッサリ。逆に寂しいわ(笑)」等、嬉しい言葉をいただきました。

今回は定員の関係でお断りした方もおられました。ぜひ次回は皆さんお早めにお申し込みください。
参加した保護者の方の感想を紹介します。


毎回お世話になっています。体育館に入れなかった息子もやっと入れる様になりました。ボラさんが気長に付き合ってくださり、焦らず優しく関わっていてくれたおかげです、ありがとうございます。  (Nママ)
初めてキッズルームに参加しました。兄弟児も参加でき、下の子も学生さんにいっぱい遊んでもらうことができてよかったです。リトミックやスカイバルーンなどの集団遊びの時、とても楽しそうないい顔をしていました。
親はいつも子どもの集まりの時には周りを気にして落ち着かないのですが、キッズでは安心して過ごすことができました。 本人が「すごく楽しかった」と言っていたので、ぜひまた参加したいなと思いました。
  (Aママ)
先日はお世話になりました。今回は二度目の参加でしたが、参加前から楽しみにしていました。我が子は知らない人に対して慣れるのにとても時間がかかるので、初めてお会いするボラさんに戸惑った様でなかなか私から離れる事が出来ずボラさんもご苦労されていたかなと思います。
でもつかず離れず子どものペースに合わせて忍耐強く接してくださいました。私も子ども達が手が離れ、久しぶりに会ったお母さん方としっかりお喋りをして楽しかったです。
最後のバルーンは楽しかったみたいで、始めから中に入り喜んでいました。帰りの車でも「また来る」と言っていました。親子共しっかり楽しんだひとときでした。担当ボラさん、本当にありがとうございました。
  (Yママ)

「 AAO活動 」

蒸し暑い日が続いておりますが、みなさまいかがお過ごしですか?
我が子は、蒸し暑くなり気圧の変わるこの時期は疲れやすくなり、夜の寝つきも悪くなります。
でも、そんな中よく頑張っているなあと成長を感じることもあり、けなげに頑張っている姿に感動をもらっています。息子のプチ自慢でした f(^^;
我が家は、つい先日第一回目の活動を行いました。担当ボランティアさんが変わったこともあり、昨年度したものと同じ活動をしました。その内容を少しご紹介します。
こんな感じの流れで行いました。バス代はスムーズにお金を出すことが出来るのですが、食事代はうまくできず。今後の課題です。
AAO活動の企画を考えたり、準備をしたりするのは、本当に大変ですが、その分得られるものがたくさんあると思いますので、一緒にがんばりましょう!引き続きよろしくお願い致します。
(AAO活動担当世話人:K.K)

サッカークラブのお知らせ

   日 時 : 平成22年7月25日(日)10:00〜12:00(9:45集合)
   場 所 : 旧・岡山中央南小学校グラウンド(岡山市北区中山下)

   持ち物 : マイボール、ゼッケン(ボラさんの分も)、ハチマキと名札
         お茶(ボラさんの分も)、個人ノート、出席カード
         親リーダーはグループノート
   *雨天時または前日に雨が降った場合は、体育館シューズを持ってきてください。
     保護者の方も忘れずにお持ちください。
   *体験・見学の申し込み・お問い合わせ・欠席の連絡は担当までご連絡ください。

(サッカークラブ担当:S & T)

水泳教室のお知らせ

   日 時 : 平成22年7月25日(日)15:30〜17:30
         ※今回の水泳教室は、会場側の都合で第四日曜日の25日(日)に開催します。
           間違えないよう、ご注意ください。

   場 所 : OSKスポーツクラブ岡山 3階ロビー(岡山市北区絵図町1-50)
          ※プールは育てる会水泳教室 貸切で行っています。

   連絡先 : 育てる会事務局 (正会員限定)

★新たに参加されたい方、体験されたい方は事務局までお問い合わせください。
  体験は1回2000円(保険代込み)です。
★欠席される方は、必ず7月20日(火)までに事務局に連絡してください。
★当日の急なキャンセルなどは 水泳教室担当に直接連絡ください。
(水泳担当:M & I )

あかいわ発達障害支援センターNEWS

梅雨明けが待ち遠しい今日この頃…みなさま、いかがお過ごしでしょうか?
支援センターが始動して2ヵ月目に突入しました。おかげさまで、少しずつ個別相談や巡回相談の依頼が増え、定期的に利用していただける方も増えてきました。ここにきて改めて、相談支援の重要性を実感しているところです。
さて、6月は赤磐市の3歳児健診に初めて参加させていただきましたので、そのときの様子を少しご報告させていただきます。
今回は25組の親子が健診に訪れて、歯科受診を含む健診・指導項目を順番に受けて回りました。私はその中でも健診の合間の遊び時間を利用して、お母さんとお子さんの関わりやお子さんの発達の様子を見させていただきました。全員にまんべんなく関われる形ではなかったので、多少の偏りがあったと思いますが、見ていて気になった方には、こちらから話しかけていくようにしました。健診後のカンファレンスも、(実習生も含め)スタッフ全員で個別のケースに対する所見を出し合うスタイルをとっておりましたので、私も発言させていただきました。その後の対応として、地区担当の保健師さんから連絡をいただきご相談に関わったケースも出てきました。これからは、こうした連携が本当に大切になってくるな…と感じています。
現在、個別相談をご利用になる保護者の中には、「健診時には特に発達の問題を指摘されることはなかったけれど、もう少し早く分かっていれば…」とか「様子を見ましょうと言われてここまで来たが、どうすればいいか教えて欲しかった」と言われる方もおられることは事実です。これまでも丁寧に子育て支援をされてきて、なお出てくるこのような問題は、やはり何か原因があるということを真摯に受け止め、市をあげて課題として取り組んでいくべきだと考えます。
我が子に発達障がいがあると分かったとき、理解を示しサポートしてくれる人は、一人でも多いに越したことはありません。きちんとした理解の上で、適切な支援と環境があれば社会適応できる力をもった子ども達を、「尊重し大事にしてくれる赤磐市」と言ってもらえるように、保健・行政と手を取り合って策を考えていけたらと思っています。
(原 未春)

赤磐ぐんぐんだより

ぐんぐんには、暑さが苦手なお子さんが多くおられます。そこでぐんぐんではお子さんが来る少し前から部屋をクーラーで冷やして待っています。お子さんたちも、保冷材入りのマフラーを巻いたり、裸足になったりとそれぞれのご家庭で工夫して暑さ対策をしておられます。9月くらいまででしょうか、色んな工夫で暑さをうまくやり過ごしていきたいですね。
ご家庭での工夫と言えば、最近ぐんぐんのお母さんの中にスケジュールや手順書などの支援グッズを作って、それを持参されたり、写真を撮ってこられて「こんなの作ってみたんですけど、どう思いますか?」「どうやったらもっと子どもにわかるように伝えられるでしょうか?」と見せてくださる方たちが増えてきました。とても嬉しいです。
赤磐ぐんぐんのスタッフは、お子さんたちが一週間に一度のぐんぐんで色々な視覚支援や構造化が使えるようになることをゴールだとは思っていません。どうやったらぐんぐんでできていることを家庭に、園や学校、地域に広げていけるのかと考えています。そのためにはお母さんを始めとするご家族の協力が不可欠なので、家庭で支援しているグッズを見せていただいたり、一緒に考えたりすることができるのがとても嬉しいのです。
お子さんたちがぐんぐんに通える期間は限られていて、本当にあっという間に卒業の日が来てしまいます。それまでに、お母さんを始めとするご家族が、ぐんぐんでの療育を通して家庭での支援の手がかりやコツを得て、あれこれとやってみる中から支援の楽しさを感じてもらえると、私たちも安心して見送ることができます。
支援グッズを作るなんて、何となく大変そうだな〜」というところから、思い切ってひとつ支援グッズを作り、そのグッズの相談をしてくれ始めたお母さんたちは、最初からうまくいかなくても皆さんいきいきと楽しそうな表情です。ひとつ作ると勢いづいて「これじゃダメか〜、ここをこうしてみたらどうかな?」「これでどうだ!」とお子さんの行動からダメ出しやオッケーをもらう中で、お子さんの特性理解を深め、だんだんオーダーメイドの支援がお子さんに合ってくるのを実感されているようで、見ていて心強いです。ご家族で、ペン・デジカメ・厚紙・のり・ハサミなどを持って、何かひとつ作ってみることは、それはお子さんとわかりあえる大きな一歩の始まりなんだな〜と感じます。一人で考えていたら、うまくいかないと「せっかく作ったのに〜」とがっくりしてしまい、なかなか立ち上がれないかもしれません。だから一人で考えこまないで、何か作ったらぜひぐんぐんスタッフに見せてください。スタッフが一緒に考えますし、一緒に残念な気持ちや嬉しい気持ちを分けあいましょう♪
(利守 愛子)
以前は「育てる会会報」はHPにも全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は一部抜粋にさせていただいています。
なお会報は正会員・賛助会員の方へは郵送でお届けしています。
もしご希望の方がおられましたら、ぜひ賛助会員に申し込みをお願いします。年会費 3000円です。
応援よろしくお願いします。
申込み方法の詳細は「
育てる会 HP」に記載しています。

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