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平成22年8月31日

 

 第148号 

NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会

 148号 目次

     夏休みもあと数日・・・

     支援ツール展示会&講演会の報告

     教師・保育士対象 即実践講座 案内

     夏休み木工教室の報告

     おやじの会 「ビアガーデン」 報告

     「OHAの会」 ご案内

     「母の想いを語る会」 お知らせ
           成人された息子さんを育てられた先輩のお母さんを囲んで

     「18歳の春を目指す親子療育クラブ」 案内

     「キッズルーム」・「AAO活動」のお知らせ

     サッカークラブ・水泳教室 の お知らせ

     私のお薦め本コーナー
          「 自閉症支援の最前線 〜さまざまなアプローチ〜」

     近隣の講演会等のご案内

     あかいわ発達障害支援センター NEWS 

     赤磐ぐんぐんだより

毎日の暑さは相変わらずですが、朝晩は少しずつ涼しさを感じられるようになってきたように思います。
今年の暑さは、脅威的でしたね。連日35度を超える猛暑日が続き、熱中症で何人もの方が亡くなっておられると聞きます。
暑さに負けるもんかと頑張ってきた我が家も、ついにクーラーなくしては過ごせなくなりました。
2階のクーラーが2台とも壊れているせいで、家族みんなが、クーラーのある居間に集まってくるのは、怪我の功名とでもいいましょうか、暑い夏のお蔭かもしれませんね。
暑い夏のお蔭で、こういった家族みんなとの団欒がある。
最近は、みんなそれぞれの部屋で過ごすようになっている我が家ですが、幸せとはこういうことなのかもしれない・・・なんて、思ったりしています。ということは、この猛烈な暑さも悪いことばかりじゃないかな・・・なぁんてね。

さて、夏休みもあと数日を残すのみとなりました。
夏休み中は行事も少ない育てる会ですが、最大のイベントは、8月6日に西大寺ふれあいセンターであった、支援ツールの展示と講演会でした。
香川大学教育学部武蔵博文教授をお迎えしての、講演会もありました。展示に参加してくださった学校や事業所の皆さんにこの場を借りてお礼を申し上げたいと思います。
それぞれの学校や事業所で、一人一人の子どもの為に皆さんが、知恵を絞り、悪戦苦闘一生懸命に作られた支援ツールの数々は、思いがいっぱい詰まっていて感動しました。
21箇所ものブースの一つ一つが、先生方の渾身の努力の結晶でした。
そのブースを訪ねていくたびに、先生方が、説明をしてくださって、それを聞きながら、生徒一人一人への先生方の熱い想いを感じることが出来ました。
説明を聴きながら、ツールを見せてもらいながら、会場の中にいて、ふと思いました。
岡山は、何て素晴らしいところになったことかしら・・・と。
昔、わが子が小さかったころ、岡山は遅れている・・・といつも思っていました。
大阪や京都の自閉症の子を持つ友人たちから、療育や教育のすすんでいる様子を聞きながら、いつも羨ましく思っていたものでした。
ところが、今はもしかしたら、岡山って遅れていないかも・・・なんて思えるのです。
こんな支援があれば、自閉症の子どもたちが自立して課題に取り組める支援ツールがたくさんたくさん集まっていて、そして、その工夫したツールをまた自分の学校の生徒に使いたいと多くの参加された先生方が、学んで帰られる・・・。なんて素敵なんだろう・・・。会場の熱気を肌で感じながら、胸がジーンとなりました。
岡山は、今や遅れていない。いや、むしろ進んでいるのかもしれない。
そんな風に思った一日でした。
武蔵先生が、「岡山は支援ツールを作るのって当たり前だと、みんなが思っているという、そういう雰囲気があるよね」とおっしゃいました。嬉しいお言葉でした。
保護者による「18歳の春をめざす親子療育クラブ」のブースにも大勢の保護者の方が来られました。この展示を見てくださった多くのご家庭で、支援ツールを使うのが当たり前と思ってくださって、自閉症を持つ子どもたちの暮らしが、楽になればいいなぁ〜と思いました。
支援ツールを使うことによって子どもが人から言われてではなく、自分から分かって動けるようになること。そして、その子の持てる力を十分発揮できるような暮らしが出来るようになればいいなと、改めて思いました。
支援ツールの展示会と講演会の感想が、後のページにありますので合わせてご覧ください。

さて、夏休みの最後を飾る行事は、11回目を数える木工教室です。
木工作家の川月清志先生は、私の職業訓練校時代の恩師です。先生に無理をお願いして木工作家のサポートを受けての木工教室です。一年に1作品ずつ作り続けて、現在我が家には、11個もの木工作品があるのです。木で作った作品は、どれも味わいがあって、稚拙な部分も哲平の成長の証に思えて、我が家にとっては宝物です。
椅子に始まり、テーブル、ベンチ、写真立て、本立て、おもちゃ箱、時計、壁フック、筆箱、貯金箱・・・そして今年の作品は、ペン立てです。
今回は哲平の描いた絵を、あらかじめ渡された材料に写し取って、私が彫刻刀で、彫っていきました。それを木工教室当日、組み立てるという訳です。
私が本人に任せるのは危険と思いわざわざ彫ってあげたのに、本人はそれが少々不服だったらしく、私が彫った後で、自分が気にいるように彫り直したりしておりました。来年は、全部自分でやるのでしょう。
手でも怪我したら、お仕事に支障をきたすと思い、私が彫ってやったのですが、とても上手に彫れるみたいです。もう心配はいらない、大丈夫みたいでした。またひとつ息子の成長を見た嬉しい日となりました。
参加されたお子さんは、それぞれ素敵な作品が仕上がって、みんな満面の笑みで、写真に収まり
ました。
来年は、もっと多くの皆様の参加をお待ちいたします。
予定数より参加者が少なかったようで、6点ほど材料が余っています。お分けいたしますので、事務局までお問い合わせください。作り方は簡単です。どうぞお教えしますのでお尋ねください。当日の感想が、後のコーナーにありますので、参考にしてください。

今年は、ぐんぐんでの療育や事務局を手伝ってもらっている長女が、間もなく出産を迎えます。つわりも少なく、元気でいたのですが、この暑さは妊婦には厳しいようです。時々事務局でも休憩時間に休んでいるようです。暑さとおなかの子どもが元気に動くのとで、ゆっくり眠ることができないようで、それが余計しんどいようです。
そういえば、私が彼女を産んだ昭和53年も、今世紀最大の暑い夏なんていっていましたっけ・・・。
長男を妊娠中の夏には、あの御巣鷹山の日航機墜落の事故がありました。いずれも暑い夏でした。
そして、哲平を妊娠した夏は、35歳という歳での妊娠のせいか、ことさら暑さを厳しく感じたものでした。我が家に入る手前の坂道を上がるのが、しんどくて、肩で息をしいしい登った記憶があります。
長女は、もうすぐ妊娠9カ月。2カ月もすると私たち夫婦にとっては、初めての孫が誕生します。私はおばあちゃんになる訳です。そして、哲平は叔父ちゃんになるのです。
哲平がどんな反応をするか、すご〜く楽しみです。
家族が増える事は、本当に素敵なことです。2か月後の会報では、嬉しいご報告が出来ることでしょう。
我が家の大きな変化としては、主人が定年を前に退職したことです。
60歳には間があるのですが、早期退職をすることに決めて、即実行しました。
毎日大阪の難波まで、岡山から新幹線通勤をしていたのですが、疲れているように見えて、気になっていました。
「少し早いけれど、やめてもいいよ〜」と言うと、「待ってました!」とばかり、すぐに会社に申し出たようです。
今は、家で私の頼む用事をしてくれたり、育てる会のボランティアをしながらハローワーク通いをしているところです。ハローワークに通い出しても雇用保険はまだ3ヶ月間はもらえないらしく、現在は、本人収入ゼロの生活です。
学生結婚以来、長く頑張ってお仕事して、私たち家族を守ってくれた主人でした。しばらくは、何も考えないでゆっくりして欲しいと思っている私です。
そう思って、話をしていると、「辞めてからの方が、かえって忙しいよ。たくさん仕事があって、ちっとも休めないよ〜」と言われてしまいました。
そういえば、主人がいることを当てにして、対外的な手続きや、お金の振り込み、たまった家事など押し付けて、私はさっさと育てる会の事務局へ出かけていました。
また事務局の手伝いもこれまでよりも、たくさんたくさん押しつけていたかもしれません。
「何がゆっくり休んでくださいだ〜!」なんて思っているのかもしれませんね。
主人が忙しいのには、もうひとつ理由があります。彼は、今年の4月から何と社会福祉士受験のための通信教育を受けているのです。再来年の1月の試験に備え、毎日毎日、独学の日々です。学んだことを月に2回、レポート提出をするらしく、まじめに勉強しているようです。読み終えた本が、本棚に少しずつ増えていくので、勉強の進度が解ります。スクーリングや実習もあって、こちらでもとっても忙しいようです。
大学を卒業して36年目に、また新しい挑戦をする主人を応援したいと思っています。

ところで、今月の会報に案内文を同封しました服巻智子先生の支援者養成セミナーですが、今回はいつもより会場が少し狭いため、定員がすぐにいっぱいになってしまうと思われます。
できるだけ早くに申し込みをいただきますよう特にお願いします。
昨年度も発達障害児の教育支援についてお話をいただいてとても好評だった服巻先生の講演会ですが、今回は子どもたちがつまずきやすい思春期から青年期の対人関係の支援についてのお話を中心にお願いしています。
うまく支援をしていけば、ぐっと力をつけて伸びていける可能性もある思春期ですが、この時期対人関係に悩み、ひきこもりなどの二次的障害に陥る子どもたちもいます。自閉症スペクトラムの特性に配慮した支援の方法を学んでいただきたいと思っています。
そして、今思春期・青年期にいる子どもさんの保護者の方だけでなく、まだ小さいお子さんのお母さん方にとっても、その時になってあわてないように、今から将来を見通しての子育てのために聞いておいてほしいお話です。ある日 急にわが子が思春期になるわけではなく、今の子育てから繋がっている暮らしです。今日から活かせるヒントもたくさんあるはずですね。担任の先生などもお誘いして、大勢のみなさんの参加をお待ちしています。
それでは、暑さも峠を越えて、さわやかな秋が来ることを期待しつつ、皆さまとお別れです。皆さん、お元気で、また来月号でお会いしましょう。
鳥羽 美千子

支援ツール展示会&講演会の報告

先日、8月6日(金)に西大寺ふれあいセンター・ふれあいホールにて 「平成22年度発達障害支援ツールの展示」と香川大学武蔵博文先生による「支援ツールで目指す豊かな生活」の講演会が開催されました。(文部科学省からの委託事業)

  【協力団体(敬称略・順不同)】

岡山西支援学校 ・ 岡山南支援学校 ・ 岡山東支援学校 ・ 倉敷支援学校 ・ 西備支援学校 ・ 東備支援学校 ・ 健康の森学園支援学校 ・ 誕生寺支援学校 ・ 岡山大学教育学部附属支援学校 ・ 岡山瀬戸高等支援学校 ・ 倉敷琴浦高等支援学校 ・ 岡山中央小学校 ・ 玉島小学校 ・ 老松保育園 ・ 琴浦西保育園 ・ きらり中庄 ・ NTNテクニカルサービス株式会社 ・ 太陽の家作業所 ・ 18歳の春親子療育クラブ ・ 児童デイサービスセンター赤磐ぐんぐん

参加された保護者の方と出展団体の方から報告をいただきましたので紹介します。


私は3人の女の子を持つ父親です。
次女が中度の知的障害を併せ持つ自閉症で、今年、岡山市内の特別支援学校に入学しました。

旭川児童院では、特別支援学校への進学を勧められていたのですが、昨年度の支援ツールの展示会に参加した時、入学した特別支援学校の先生が熱心に支援ツールの説明をされている姿を見て、現在の進路を選択しました。
わが子が持っているかもしれない能力を少しでも引き出してもらえるのではないか、また、悩まされている問題行動が少しでも治まればとの思いでした。ただ、昨年度の展示会には少しの時間しか参加できず、しかも、デジカメを忘れるというお粗末さで、我が家での生活にはほとんど活かせませんでした。その反省から今年は平日ではありましたが、なんとか休みを取り参加しました。
我が子は簡単な声かけなら理解できることもあり、ツールの作成を疎かにしていました。ところが最近は、窓を開け家の屋根を徘徊するようになり、まさに命の危険につながる行動ですので、なんとしても支援ツールを参考にしてやめる方向へ導いていく必要がありました。
また、夏休み期間中、ただ気ままに生活のリズムも乱れたままに過ごさせてしまっており、余暇の時間の過ごし方について参考になることはないか思っていました。
当然ではありますが、言葉がほとんど出ないため自分の意思を十分に伝えられず、飛び跳ねたり、泣き叫んだりすることも多く、意思疎通のために何とか簡略にパソコンで絵カードの種類を増やせないかなど、目標はたくさんありました。総じて勉強不足で恥じ入るばかりです。様々な支援ツールを見ながら痛感しました。
全体的には手順やスケジュールを示したりするものが多かったように思いました。パソコン利用だけではなく、手書きの絵やイラスト、ひらがなで示したものなど愛情と工夫を感じるものばかりでした。
次女は排泄、歯磨き、洗髪など一応自分でやりますが、お尻の拭き方や、歯の磨き方、髪の洗い方がかなり雑です。参考になるものが多く、目で見て理解できるよう自立に向けてなんとか自分たちでも作ってみようと思っています。
また、イラストと簡単な説明でつくられた料理レシピなど自立に向けたツールも参考になりました。
私が料理する時には、次女も自分から卵を割りに来たり興味を持っているようです。いずれはチャレンジしたいというか、これも余暇の過ごし方になるのではと感じました。
手漉き紙のセットやすごろくゲームも興味を持ちました。探せば色々と余暇の過ごし方が工夫できそうに思いました。休日の過ごし方が不規則で気ままになりがちですので、もっと彼女が楽しんで取組めるツールを増やし、スケジュール表なども活用しながら、一日の過ごし方を充実させていきたいと思いました。
武蔵先生のチャレンジ日記のお話も興味を持ちました。プラス思考で取り組んでいけそうに感じました。残念ながら、個々のやめてほしい行動に対する絵カードのようなものはあまりないように感じたのですが、工夫された手書きのツールや手作りのツールもたくさんあったので、参考にしながら自分で何とか絵などで示していくのが早いのかなとも思いました。
他の子どもの子育ても忙しく、なかなか時間が取れないのが現実ですが、今日学んだ支援ツールを参考にしながらツールを作成して、次女と過ごす時間、次女が過ごす時間を充実させていきたいと切に思っています。
実は、展示会の翌日から家族旅行に出かけました。
昨年の旅行では、旅館に着いた時寝起きだったこともあり、どこに着いたのかとパニックを起こしました。このときは何とか旅館に入ってくれ、事なきを得ましたが、絵カードなどの必要性を痛感しました。今年は、泊まる旅館の写真を見せたり、ドライブや海水浴などの絵カードを見せ、スケジュールを説明したうえで出発しました。
今年は旅館に着いた時には全くパニックはありませんでした。絵カードの効果だったのでしょうか?いつもどおり彼女に振り回される道中ではありましたが・・・。
現在は、展示会で知った「DROPLET」のサイトを活用し、カード作成に勤しんでいます。もっと他にイラストがないかと思い、CD−ROM付の本も購入しました。時間を見つけては、参考になるものをパソコン上で物色しています。今後とも育てる会の研修などで勉強しながら、支援ツールを有効に使って次女と歩んでいくつもりです。皆様の熱意は、いつも大きな心の支えとなっています。
(N父)

今回展示会に出展させていただきました。
武蔵先生のお話は、いつもとても分かりやすく、具体的な例を交えての実践的なお話で、改めて新しい発見もあり、とても勉強になりました。
自閉症の特性を共通理解した上で、支援者同士が同じ対応ができるように、縦や横のつながりを軸にネットワークで環境を整えることが大切であることも再確認できました。
そして、支援ツールの展示会場では、何か良い方法はないものかと考えていた事案について、「そうか!このツールを参考にしてみよう!」と思えるものがたくさんありました。
また、逆に私たちの作ったツールを展示し、質問してくださる方々に説明する中で、私たちもまた新たな発見がありました。
去年、今回と二度目の参加でしたが、また機会があればぜひ参加させていただき、より良い支援ができるよう研究していきたいと思います。
最後になりましたが、暑い中、スタッフの皆様お疲れ様でした。素敵な会に参加させていただいてありがとうございました。
(太陽の家作業所 スタッフ)

 【保護者からのアンケート】

・ 展示では、絵カードなどのツールがたくさん展示されていて、とても参考になりました。なかなか作成できていないけれど、やってみようという気持ちになりました。
また、講演会では支援ツールの基本について具体的に理解できました。子どもが自分をしっかり評価でき、自信が持てるような関わり方ができるようになりたいです。最近どうしたらいいのか分からないことが多々ありましたが、少し展望・やる気が持てたような気がします。
・ 展示会では、たくさん写真を撮らせていただきました。家庭でもぜひやってみたいと思います。ものすごく参考になりました!ありがとうございました。
・ チャレンジ日記を中心に「褒める」とはどういうことか「評価」とはどういうことか、多種多様な「褒める」「評価」が自発性・自立につながることを教わりました。自己評価への大切な支援であることも知りました
・ 長年にわたる実践に基づいたお話で、説得力がありました。様々な取り組みについて「うまくいかないこともありますよ」とお話しされたのが印象的でした。積み重ねていけばいいんですよね。ホッとしました。

 【教育関係者アンケート】

・ とても具体的で、普通学級の中で困った存在でなくなるように工夫していくことができるのが分かりました。つい手を出してしまうので、スケジュールを見て動けるようにし、こちらの心と時間の余裕を持てるように計画しないといけないなと反省しました。(小学校教諭)
・ 園で支援ツールやソーシャルストーリー作りをしていますが、自己満足ではないのかと常に思っていました。主体がどこか考え、こちらから単に褒めるだけではなく、主体となる子ども自身が自分を褒められるようになることが改めて大切だと学ぶことができました。
展示では、各職場での取り組みが見られて嬉しかったです。育てる会の「18歳の春」の保護者の方の取り組みに頭が下がりました。私もこれから子どもの理解を深め寄り添っていきたいです。(保育士)
・ 色々な年齢の子どもから大人の方への支援ツールを見ることができ、今私が目の前にしている子どもが今後どういう支援を得ながら社会で自立していくようになるのかを少し想像できて良かったです。また、支援ツールが私たちにとっての車のナビのように、自分の自発的行動のためのツールという理解ができ、今までよりももっと子どもに合ったツールの必要性を感じました。また、認め合うこと、頑張りたいです。本当にありがとうございました。(幼稚園教諭)
・ 支援ツールによって生活がいかに豊かになっていくものにするか、その観点が押さえられて良かったです。子どもたちが社会の中でお互いに認め合うことの話では、大人だけでなく、自分を評価して、また同年齢の子どもたちからも認めてもらう環境をどう作っていくか、私たちも支援をしっかり考えていかなくてはと思いました。(保育士)
・ 写真を交えて説明をしていただき、またやっていることや具体的支援の事例等の提示もしていただき、とても分かりやすかったです。支援ツールの展示会は即実践できることばかりなので、とても有効なセミナーだと思います。またぜひ開催していただきたいです。(保育士)
・ 手がかりを示して終わっていることが多かったことに気づきました。その後につなげて子どもが自主性を持ってやっていけるような支援が大切であることがよく分かりました。学童前の子どもの支援をしているので、小・中・高への見通しを持ちながら聞くこともできてよかったです。(保育士)

 【その他の立場の方からのアンケート】

・ 大変分かりやすく、自分で取り組んでみようという意欲をいただける研修内容だったと思います。
ありがとうございました。(臨床心理士)
・ 初めて参加しました。発達障害児のための支援ツールがこんなにできていることを知りました。皆に広く知っていただけるといいですね。(地域住民)
・ 主体的に取り組むことを支援することの大切さを学びました。子どもが躓いたとき、ついつい手を出してしまいがちなので、手がかりを出して、どこまで分かっているか評価しながら支援していきたいです。また、自分の行動を自分で評価したり、周囲の人から評価し認めてもらうために、したことを記録に残すことの大切さも学びました。たくさん学ぶことができ、よかったです。(療育スタッフ)

教師・保育士対象 即実践講座

 【即実践講座 基礎編】

☆第四回☆ 平成22年9月3日(金)19:00〜20:45
「支援のアイデア 構造化A自立課題」
           岡山県生涯学習センター 大研修室
対 象 : 教職員・保育士やそれを志す人対象。施設・福祉関係職員も可。

 【即実践講座 アドバンス(上級編)】

☆第四回☆ 平成22年9月9日(木)19:00〜20:45
「構造化@課題分析に応じた支援」
           岡山県生涯学習センター 大研修室
対 象 : 過去の重松孝治先生の即実践講座の受講者。

どちらの講座も参加費・申込先は一緒です。
    参加費 : 全10回分 賛助会員17,000円 ・ 一般20,000円(賛助会費含む)
           途中から参加の方も同額です。それまでの回のDVD貸出をします。
    申込先 : 育てる会事務局(086-955-6758)

夏休み木工教室の報告

先日8月21日(土)、木工作家・川月清志先生指導で「夏休み木工教室」を開催しました。
参加した方からの報告をいただきましたので紹介します。


毎年木工教室には参加させていただいています。子どもが楽しみにしていて、毎年少しずつですが、子どもができることが
増えていることを実感できています。いつもは子どもそっちのけで親が熱中してしまうのですが、今年はぐっと我慢して子どもにやらせてみたら、思いのほかよくできていて関心しました。
毎年参加することで、子どもの成長を感じることができています。なかなか家庭で木工作業をやることがないため、貴重な
経験になっています。来年も参加しますので、ぜひ今後も継続してください。(小5パパ)
昨年も参加させてもらっていて様子がわかっていたので安心できたため、参加しました。毎年先生が準備を丁寧にしてくださっているので、ほとんど子どもだけで作ることができ、本人に自信がついたようです。
作品や先生のご指導はとてもありがたく思っております。ありがとうございました。(小4ママ)
ここ数年毎年参加させていただいています。先生が丁寧に教えていただけるし、形に残る作品が増えていくことがとても嬉しいです。
今年は電動糸ノコで直線の部分を一人で彼が切ることができたという、素晴らしい進歩がありました。
「へへへ、どう、すごいでしょ?」って顔で切っていました。本当に嬉しそうでした。作品は家族みんなにほめられて、ますます得意げな顔でした。来年はもっとたくさんの方が参加してほしいですね。(高2ママ)
木工教室には、去年も参加して、思い出に残る作品ができ、作品がしっかりしていて、充実感があったため、今回も参加させていただきました。褒め上手なみなさんに褒めてもらって、本人も喜んでいました。親が直接褒めるより、嬉しかったようです。子どもは、出来上がりの立派さに大満足で、次回は何か今から楽しみにしています。先生の下準備がすごくて、分かりやすかったです。
糸のこは、私の方が真剣になりすぎて、細かいとこまで頑張っていたら、子どもに「危ないからもういいよ。紐はずしていいと言ってるよ」と、次の作業に進んだことを教えてもらいました。糸のこは、学生の時以来だったので面白かったです。親子で楽しかったです。
色々準備もありがとうございました。(小3ママ)
夏休みの宿題に、できる物を探していて、木工教室に行きたいと言っていたので参加しました。
手引き書を事前に送っていただいて、どんなデザインにするか考えられたので、イライラすることなく参加できました。上の子も下の子も、同じように作って持って帰れたので大満足です。
なかなか上の子と下の子ができる物がなくて探していて同じものができ、想いを叶えられて良かったです。(小5・年中ママ)

おやじの会 「ビアガーデン」 報告

育てる会父親の部:通称「おやじの会」です。
以前チラシでもお知らせしていましたように、8月7日(土)、岡山市内のビアガーデンにて定例会を行いましたのでご報告いたします。

長かった梅雨が明け、まだちょっとだけジメッとした、だけど爽やかな風を感じながら、岡山駅前のビルの屋上に7名のお父さん方が集いました。ビアジョッキで乾杯し、いろいろな話をしました。二次会に場所を移してからも、さらにお一人参加されて計8名と過去最高の参加人数となりました。新しくご参加のお父さん、もうすっかりお馴染みのお父さん、それぞれに良い情報交換が出来たようです。今後の活動についても、飲み会だけではなく、子どもを連れて出かけようなどといろいろなアイディアが出ました。
参加いただいたお父さん方からの感想をご紹介いたします。みなさん、お互いにいい刺激となり子育ての活力を得たようです。これからもおやじの会をよろしくお願いいたします。 (りょうくんのパパ)
今回のおやじの会ではお世話になりました。
会を重ね、お互いの顔もわかるようになると、話題も仕事や子育て、趣味、地域活動、子ども・家族の将来など日付が変わるまで話が弾み、とても楽しく、有意義な集まりでした。父親同士が子の悩みを気軽に話せる「おやじの会」は貴重な場ですね。今はまだ、会として具体的活動に至っていません。でも、今回は子どもの男女、年齢差などの課題はあるけど、親子参加の行事を行いたいと、いくつかの案も上がっていました。
参加したお父さんの中には、情報を知り、家庭で一層子育てに関わるなど、個人レベルでは効果が出ていると思います。活動の本格化に時間はかかっても「父親育て」の場として、ジョッキを手に語る姿を、温かい目で見守っていただければ・・・。次回もよろしくお願いします。(Mぱぱ)
おやじの会ビアパーティーでは有意義な一日を過ごさせていただきありがとうございました。
新しいお父さん方も加わり、少しずつ色々な意見が飛び交うようになってきたと感じます。この会に参加して改めて感じたのは、皆さん、お母さんたちにおんぶに抱っこの状態ではありますが、どのお父さん方も子ども達の事を一生懸命考えているということです。お父さん方は殆どの方が会社という組織の中で役割、目標を与えられそれに向かって頑張っておられます。その組織の中で求められている力は育てる会でも今後、活動の幅を広げる為には必ず必要になってくると思いました。
次は子ども参加の企画の話も出ていましたし、その話にもまた是非参加させて頂ければと思います。(Tさん)
先日のビアパーティーはありがとうございました。
発達障害についてはまだまだ勉強不足の私ですが、同じ悩みを抱えているであろうお父さん方と情報交換するのは大切と考え、学区の行事をキャンセルして参加させて頂きました。総勢8名の全員の方と何らかのお話ができ、3次会で2時まで飲み、ある意味羽根も伸ばすことができました。
最後に、飲み会で話題になったJリーグ観戦ですが、先日家族を連れて行ってみました。子どもはサッカーには興味がないのでほとんど試合は観戦せず、妻とスタジアム探検になっていましたが、周りに迷惑を掛ける事無く2時間を過ごすことができました。スタンド側の自由席であればある程度エリアを確保できますので、スタジアムの雰囲気が苦手でなければ、観戦でなく探検も含めて一度企画してみても良いかもしれません。今後とも宜しくお願いします。(Bちゃん)

「OHAの会」

OHAの会は高機能自閉症・アスペルガー症候群の子どもを持つお母さんのための会です。
知的障害がないからこその悩みや将来への想いなど、同じ立場のお母さん同士で想いを語り合いましょう。利守先生が毎回暖かなアドバイスもしてくださいます。

日 時  平成22年9月24日(金)10:00〜12:00
         ※基本的に毎月第4金曜日開催予定です。
場 所  きらめきプラザ2階(岡山市南方)
参加費  500円(当日集金)
持ち物  「アスペルガー症候群の子育て 200のヒント」(東京書籍)
対 象  育てる会正会員で、高機能・アスペルガー症候群の子どもを持つ保護者
申込先  育てる会事務局へ9月17日までに(育てる会正会員 限定)

「母の想いを語る会」

「我が子は一体どんな大人になるのだろう?」
自閉症の子どもをお持ちのお母さんは、誰しも頭の隅に心配の種としてありますよね。
今はこんなに愛らしい子どもたちも、必ず大人になっていきます。20歳・30歳・40歳となり、そしていつか自閉症のおじいさん・おばあさんになります。

今回、自閉症で重度の知的障害も併せ持つ成人した息子さんの子育てをしてこられた先輩のお母さんから、子育ての歴史や息子さんとの毎日・そして若いお母さんに今だから伝えられることをお話していただきます。

日 時  平成22年9月21日(火)10:00〜12:00
          (以後 10/19(火)、11/16(火)、12/14(火)予定)
場 所  きらめきプラザ 小会議室1
講 師  今田 恒子 さん(43歳になる息子さんを育ててこられたお母さん)
参加費  500円(予定)
申込先  育てる会事務局へ9月17日までに(育てる会正会員 限定)

「18歳の春を目指す親子療育クラブ」

  ☆9月の予定☆

日 時 平成22年9月10日(金)10:00〜13:00 (受付9:45)
場 所 きらめきプラザ2階 研修室
内 容 ・グループ毎に分かれてツールの作成をします。
     ・各自で必要なものを準備してください。(育てる会正会員 限定)

「キッズルーム」

岡大児童文化部の学生さんのご協力のもと、年4回開催しているキッズルームの第二回を、9月26日(日)に開催します。
リトミックあり、学生さんとの楽しい触れ合いあり。
皆様どうぞお申し込みください♪

日 時  平成22年9月26日(日)13:00〜15:00
場 所  岡山大学津島キャンパス 第二体育館
参加費  本人500円・兄弟400円(保険代・おやつ代。当日集金)
申込先  育てる会事務局(086-955-6758)へ9月17日までに (育てる会正会員 限定)
        ※締切を過ぎていても、定員に空きがあれば受け入れができますのでご相談ください。

「AAO活動」

残暑厳しい日が続いていますが、夏休みはいかがお過ごしですか?
我が家は、ほとんど毎日行事や出掛ける用事があり、忙しく過ごしています。
その分、家での活動がおろそかになり、反省する毎日です・・・(><)
前回の会報でお知らせしました、中間報告会を兼ねた座談会の日程ですが、9月に入ってからみなさまのご都合のよい日をメールでお聞きいたしますので、よろしくお願い致します。
会報が届くころには、学校が始まっていますね!よいスタートが切れるとよいなあと願っています。
(AAO活動担当世話人:K.K)

サッカークラブのお知らせ 

前回の会報で9月の活動日を「23日」とお伝えしていましたが、都合により「20日(月・祝日)」に変更することになりました。
お間違えのないようお気をつけください。

日 時 : 平成22年9月20日(月・祝日)10:00〜12:00(9:45集合)
場 所 : 旧・岡山中央南小学校グラウンド(岡山市北区中山下)
持ち物 : マイボール、ゼッケン(ボラさんの分も)、ハチマキと名札
       お茶(ボラさんの分も)、個人ノート、出席カード
       親リーダーはグループノート
   *雨天時または前日に雨が降った場合は、体育館シューズを持ってきてください。
     保護者の方も忘れずにお持ちください。
   *体験・見学の申し込み・お問い合わせ・欠席の連絡は担当までご連絡ください。(育てる会正会員 限定)
(サッカークラブ担当:S&T)

水泳教室のお知らせ

日 時 : 平成22年9月19日(日)15:30〜17:30
場 所 : OSKスポーツクラブ岡山 3階ロビー(岡山市北区絵図町1-50)
          ※プールは育てる会水泳教室 貸切で行っています。
連絡先 : 育てる会事務局
★新たに参加されたい方、体験されたい方は事務局までお問い合わせください。(育てる会正会員 限定)
  体験は1回 2000円(保険代込み)です。
★欠席される方は、必ず9月7日(火)までに事務局に連絡してください。
★当日の急なキャンセルなどは 水泳教室担当に直接連絡ください。
(水泳担当:M&I)


あかいわ発達障害支援センターNEWS

暦の上では暑さも引いてくる頃とされていますが、今年はその気配すら感じられないほどの猛暑!我々が子どもの頃と
比べても、確実に気象体系が変化してきていることを実感します。熱中症に、強すぎる紫外線と、子どもたちが外遊びを
楽しむことも容易ではない時代なんですね。。。
子どもの頃は、「こんなにのんびり夏休みを過ごせるなら、学校の先生になりたい」と思ったものです。それは、先生たちも子どもたちと同じように休暇をとっているはずだという何とも甘〜い考えのもと、子どもなりに抱いた夢でした。もちろんそのようなことはなく、勉強会・研修・会議など予定のぎっしり詰まった、予想以上のハードワークである現実をのちに知ることとなります。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、そんな教育現場からも多数の参加をいただいて去る8月6日、「発達障害支援ツールの展示会と講演会」が育てる会の主催で開かれました。それぞれの現場で子供たちの発達や自立の度合い、ニーズに合わせて作成された、まさに「生きた支援ツール」の数々が見て・触れて・学べるよう集められたというわけです。そこで、支援者の方から直接その使い方や、作成への経緯、再構造化のポイントなど聞くことができ、私も大変勉強になったと同時に、皆悩みながらも子供たちに真剣に向き合って、共に豊かに生きていこうとしている仲間なのだと感じることができました。
そしてそんな展示会会場で、お子様の幼少期支援に携わったことのある、あるご家族に再会しました。卒園して、何年の月日が流れたことでしょう。
当時は、言語表出が認められず、混乱時にはパニックなどの行動もあったため、家族も支援者も本人が安心して生活できる環境を第一に考え、視覚支援などを使い始めたことを記憶していました。悩んで・泣いて・笑って・驚いて…を繰り返していたあの頃の懐かしい思い出話に花が咲くとともに、卒園してから現在に至るまでの様子もお聞きすることができました。
「先生!今のあの子に会ってあげて欲しい。相変わらず言葉は出ないけど…(笑)支援ツールを使って生活することで、本人が分かってできることが増え、こちらも分かってあげられることが増えて、本当に穏やかに過ごすことができている。成長したんですよ!園では、見て理解するという基礎的な能力を引き出し育ててもらったと思い、今でも感謝している」と、目をキラキラさせながら話して下さる様子からご家族の自信と本人の成長を感じ、強く感動しました。(こんな素敵な近況報告が聞けるなんて、支援者冥利につきると思いませんか?)
特に卒園以降、ご家族が生活の中で「丁寧に教え」時に「辛抱強く待って」お子様に合わせた支援を積み上げてきた成果が、今大きく花開いているのだと思います。そしてこれからも続く子育てのために、吸収し準備できることを求めて、家族は再び会場へと消えていきました。またぜひとも互いの成長をもって再会できると信じています。(Mさんこれからも一緒にがんばりましょうね。ありがとうございました♪)
こんな嬉しい再会も励みになって、また刺激になって、支援者としての私を支えていることをみなさんにも知っていただきたい…と思った8月のNEWSでした。
(支援センタースタッフ:原)

赤磐ぐんぐんだより

夏の盛りは越えたのでしょうか、療育室のエアコンが少し早く効くような気がする今日この頃です。
先日の支援ツール展示会で、赤磐ぐんぐんも展示をさせてもらいました。
他の団体の方々が作られた支援ツールも大変参考になり、帰って早速私たちも新しい課題を作りました。
ぐんぐんに来ているお子さんたちはまだ小さいですが、他の団体さんが展示されているツールを見て、将来教える必要が出てくる課題をイメージすることもできました。
会場で、現在ぐんぐんを利用しておられるお母さんや、卒業生のお母さんたちにも会うことができ、家庭と学校園、療育機関みんなで一緒に支援していこう!と気持ちもリフレッシュできた展示会でした。
これからも、ぐんぐんではお子さんたちの理解の仕方に沿った課題作りをしていこうと思います。
(利守 愛子)
以前は「育てる会会報」はHPにも全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は一部抜粋にさせていただいています。
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