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平成22年9月30日

 

 第149号 

NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会

 149号 目次

     空にうろこ雲

     教師・保育士対象 即実践講座 ご案内

     「秋が来た! 食べて、遊んで、楽しもう! 高梁運動会

     「18歳の春を目指す親子療育クラブ」案内

     「OHAの会」・「母の想いを語る会」 報告とおしらせ

     「キッズルーム」・「AAO活動」 報告

     「サッカークラブ」・「水泳教室」 お知らせ

     私のお薦め本コーナー
         
「子どもが発達障害? と思ったら」

     近隣の講演会等のご案内

     あかいわ発達障害支援センターNEWS

     赤磐ぐんぐんだより

入道雲に代わって、うろこ雲が空いっぱいに広がっています。
季節は一気に秋に突入です。
皆さん、お元気ですか?
ついこの間までは、暑さにため息ついていたのに、今は、涼しさを通り越して寒さを感じる時もあるほどです。
虫の声と家の外をイノシシが通っていく息遣いが聞こえる我が家でこれを書いています。
今回の会報が遅れたことをお詫びいたします。
のびのびキャンプがあったり忙しくて、ついつい巻頭文が遅れたことが、会報遅延の理由です。申し訳ありません。
頑張って、明日10月6日にはこの会報149号発送したいと思います。
キャンプの事を書くと、とても明日の発送には間に合いません。
それで、「とても素晴らしいキャンプでした」とだけ報告しておきましょう。ボランティアさんと重松先生はじめスタッフの皆さんのおかげで、素晴らしいキャンプとなりました。150号は、キャンプ特集号となる予定ですから、参加された皆さんも、今回は参加されなかった皆さんも、報告をお待ちください。この感動は、次号に譲ることにしましょう。皆さん、150号を楽しみにお待ちください。

ところで、私にはこの人に会って本当に良かった、人生感、子育て感が変わった・・・、そんな風に思える人が何人かおられます。そんな中のお一人である今田恒子さんをお迎えして、「母の想いを語る会」を行いました。
第一回目は9月21日、きらめきプラザの一室をお借りし、じっくり今田さんのお話を聴きました。今回は自閉症の教育に焦点を絞ってお話いただきました。
参加された皆さんの感想が、後のページにありますので、のちほどご覧いただくとどんなお話だったかがよくわかると思います。
それはそれは、衝撃的なお話でした。
私が初めて今田さんにお会いしたのは、今から18年ほど前の事でした。
当時、岡山県の自閉症協会の支部長をされていた今田さんに何度かお電話したり、悩みを聴いていただいたりしたのを、今でも懐かしく思い出します。
当時から元気いっぱいで前向きで、多くの母親たちの先頭を切って頑張っておられた姿を覚えております。
あれから18年、今田さんのパワフルさには、今でも圧倒されるばかりです。
現在、42歳になられた、息子さんのHさんが小さかったころの岡山の自閉症の教育はどのようなものであったか、どのようにして、自閉症の子の教育の権利を確保していかれたかをお話し下さいました。
育てる会の若いお母さんたちは、そのあまりにも衝撃的内容に驚きと恐怖と、そして悲しみを感じられたことでしょう。
けれど今田さんの持ち前の大阪のおばちゃん的ユーモアが、救いのある雰囲気を醸して、結局のところ人生は、前向きに生きていけば、必ず何とかなるんだと思えるお話をしてくださいました。
泣いたり笑ったり、時には、大爆笑の中、あっという間に予定していた時間は終わりました。
障害のある子は、就学猶予という形で、学校へ行かなくていいという時代がありました。
学校へ来ないでいいというのではなく、「来ないでくれ」という時代です。
今の私たちの子どもたちは、たとえどんなに障害が重くとも、学校は受け入れてもらえます。今田さんの子育ての時代は、そうはいきませんでした。
身重の体を押して養護学校の門を叩いたお話や、そしてそれがようやくかなえられた時、嬉しさのあまり校庭で声をあげて泣いたと言われたお話など、何度か聞いた私でさえそのあまりに切ないお話に身につまされ、また一緒に泣いてしまいました。
中学校の情緒の教室を作っていかれた頃の話や、高等部の新設を嘆願していかれた話など、当時の教育行政に深く関与された影響力の強さなどと共に、今田さんの子育てと共に岡山の自閉症への教育体制が整っていった事を知る機会となりました。
今の私たちは、学校へ行くことができない時代があったことなど、まるで嘘のように思えますが、つい数年前まで、高等部は自主通学できる子どもしか受け入れてもらえなかったそんな時代がありました。
多くの親たちの想いと汗と涙の時代を経て、今私たちの子どもは学校教育を受けられるようになったのです。それを知らないでいるのはあまりに先輩の方々に対して、申し訳ないことではないでしょうか?
私たちの前に障害児教育への熱い思いで、木を切り倒し、地をならして行った多くの母親たちの後ろを今度は私たちが、鍬を持って畝を作り苗を植えていかなければなりません。
やがてその苗が大きく成長するのを見守らなければなりません。
安穏と自分の子どもの事だけを考えていては、それはかなわないことでしょう。
今回のお話の中で私が強く今田さんから受け取ったメッセージを最後に・・
人は変わる。人の本質は善。
どんなに分かり合えないと思える人であっても、心をつくしていけば必ず分かり合える。
そんな希望を私たちの会でお話下さいました。
今後の予定は、10/19(火)・11/16(火)・12/14(火)です。
次回も引き続き自閉症と教育についてのお話です。特に先生との付き合い方についてのお話を聞かせていただく予定です。
皆さんの参加をお待ちしております。詳しくは、後のページを、ご覧ください。

さて、育てる会は行事が目白押しで、毎日毎日が目が回るような忙しさの中で過ぎています。
この一カ月間であった主な行事は、今書きました今田さんの母の想いを語る会・OHAの会・18歳の春・キッズルーム・AAO・サッカークラブ・水泳教室・プレキャンプ・本番ののびのびキャンプ・重松先生による即実践講座の基礎講座とアドバンス講座・それとは別に毎月定例の理事会と赤磐ぐんぐんスタッフミーティング・ぐんぐん内での「TEACCHカンファレンス日本」報告会・そして重松先生の赤磐ぐんぐん研修などがありました。忙しい会でしょう?
親たちが必要なものは親たちで自身で作っていけばいい。
人に不満を言うばかりで、何にもしないのでは子どもたちを幸せになんかできるわけがない。ないものは自分たちの手で作っていけばいい。そんな風に思い突っ走ってきた訳です。本当に色々な事をやっているなぁ〜と、改めて思います。
仲間がいればどんなことでも実現していける。これは事実でした。
正会員数は現在124人と小ぶりな会ですが、私たちの会は機動力のある会です。
これ以上大きくなくてもいいし、これ以下でもいけません。
会員が会費を払って支えていただいているお蔭で、事務局は運営できております。
色々な事を実現出来ているのは、会員の皆さんの支えがあるお蔭と感謝しております。
最近、勉強会に参加したいので、いままでは賛助会員だったけど、改めて正会員になりたいと言ってこられるお母さん方が増えています。
それだけ、興味深いお話が聞けたり、勉強になる機会がたくさんあるからだとおもいます。
親たちで企画をし、自分たちに必要な勉強会を行っているので、ニーズに沿っているのは当然ですよね。
私たち育てる会は、とにかく自閉症の子どもにとって、いいことがしたいのです。
ただただ、それだけで突っ走ってきました。
ふと気づけば、平成9年9月1日設立ですから、14年目に突入です。来年度は、15周年というこ考とになるわけです。
そろそろ自閉症児だけでなく自閉症者である大人になった人たちの事も、考えていかなければならないことでしょう。それだけにニーズも多様です。どんなふうにこれからの育てる会を考えていけばいいのか、今年はそれが育てる会のテーマです。
自閉症と診断される人は、10年間で10倍になったとゲーリー・メジホフ先生が言われていました。その中で、知的障害を持たない人の数が、圧倒的に増加しているそうです。
私たちの様な自閉症の子どもを持つ親の会も、体制をしっかり整えて、新しく親になる人たちの心の支えになる親の会である為には、何に力を入れていけばいいのか、考えていかなければなりません。行政にお願いできるところはお願いし、私たちでなければできないところを、頑張りましょう。一人ひとりが我が子の為に、そしてまだ生まれていないこれから生まれてくるであろう自閉症の子どもを支える為に何が出来るかを考えていきたいそう思います。
すこし物覚えも悪く、物忘れも多くなってきた私です。でも気持ちは14年前と同じです。「困っている人の支えになりたい」
ただそれだけです。
代表のお仕事がいつまで出来るか心もとない気もしておりますが、今しばらくは頑張って、事務局を支えていきたいと思っております。どうか、皆さん安心してどんどん困ったことがありましたら、言ってきてください。一緒に考えましょう。
そして、育てる会をよりよい会にしていきましょう。
また、賛助会員も募集しております。賛助会員は、この会を応援しようという方ならだれでもOKです。親の方でも、県外の方でも、みなさん大歓迎です。
年会費は3000円です。この会報が毎月届きます。そして、講演会の参加費が、2000円です。とてもお得でそれでいて、育てる会の活動の支援が出来るのです。
どうか皆さん、自閉症の子どもさんをお持ちの方もお持ちでない方も、そしてご本人の方も、賛助会員には誰でもなれますのでよろしくお願いいたします。
現在の賛助会員数は、440人です。目標は、500人です。
育てる会の経営が少し楽になりますので、どうぞお知り合いにご紹介いただきますようお願いします。
さて、今後の育てる会の主だった行事の予定を書いておきます。
皆さまには、会報で順次紹介はしていきますが、あらかじめ決まっていることはお伝えしておきたいと思います。
10/16(土) 服巻智子先生の講演会
11/14(日) 吉備国際大学ボランティア部による招待行事
12/12(日) クリスマス会(岡山大学児童文化部協力)
 1/22(土) 門 眞一郎先生講演会
以上です。ご都合の付く方は、どうぞ、ご参加ください。

さて、次は哲平君の話題です。
いつも桃太郎夢クラブでご一緒しているKさんに誘われて、鳥取の湖山池マラソンに参加してきました。
当日は、9月というのに33度を超す猛暑で、ハーフマラソンは急きょ中止になり、10キロにコース変更となりました。
哲平と父さんは、10キロにそろって参加しました。
私も3キロにエントリーです。最近の大会は、私も参加することが多くなりました。
毎日走って・・とはいきませんが、体を動かすのが苦ではなくなって、前より健康になったことは確かです。
今回のキャンプでも出来る限り走って移動するというように心がけました。
走ると速い。走ると、歩くより元気が出てくる。そんな風に思いました。
走れる自分が嬉しくって、ついつい走ってしまうのでした。
話がずれたので戻しますが、炎天下の中でのレースでしたが、哲平は頑張って知的障害者の部門で初めて優勝しました。
次のレースは、10/17の蒜山高原のハーフマラソンに哲平は参加します。
父さんが10キロ、私は3キロを走ります。記録更新が、私の目標です。
少しずつタイムが縮まっていくのも嬉しくて、練習が楽しい私です。
そして、次なる目標は、福知山マラソンです。同じく桃太郎夢クラブに参加されているAさんが、「30kmぐらいまで哲平君の伴走をしてもいいですよ」と言ってくださって、初めてのフルマラソン完走を目指します。
一方でスペシャルオリンピックスのナショナル大会大阪は現在補欠という形です。
地区大会で5000mでは優勝したのですが、残念ながら正式な選手には選ばれませんでした。応援いただいた皆様にはまことに申し訳ありませんでした。母はショックで寝込みそうでしたが、哲平君はそんなことは歯牙にもかけず精進に努める日々です。
大阪で行われるナショナル大会に出場して、そこで金メダルを取って、アテネの世界大会のマラソンの部に選ばれるのが、夢でしたが、今回はかないそうにはありません。
残念ですが、次の4年後を目指してがんばりたいと思います。
いつだって、一生懸命努力していれば夢は必ずかなうはず・・・。それを信じていきましょう。信じる者はすくわれる〜♪ですよね。
秋は、食欲の秋!! 心して暮らさなければせっかく落とした体重がまた戻りそうです。
色んな事にまた頑張りますので、応援よろしくお願いしますね。
ではまた、今度は150号でお会いします。皆さんお元気で〜
鳥羽 美千子

教師・保育士対象 即実践講座

 【即実践講座 基礎編】

   ☆第5回☆ 平成22年10月29日(金)19:00〜20:45
           「コミュニケーション:理論」
           岡山県生涯学習センター 大研修室
           対 象 : 教職員・保育士や目指す人対象。
                  施設・福祉関係職員も可。

 【即実践講座 アドバンス(上級編)】

   ☆第5回☆ 平成22年10月28日(木)19:00〜20:45
           「構造化A 支援の実施と再構造化」
           岡山県生涯学習センター 大研修室
           対 象 : 過去の重松孝治先生の即実践講座の受講者。

  どちらの講座も参加費・申込先は一緒です。
   参加費 : 全10回分 賛助会員 17,000円 ・ 一般 20,000円(賛助会費含む)
          途中から参加の方も同額です。それまでの回のDVD貸出をします。
   申込先 : 育てる会事務局(086-955-6758)

「秋が来た! 食べて、遊んで、楽しもう! 高梁運動会」

今年も恒例の吉備国際大学ボランティア部の招待行事が高梁市で行われます。
正会員の方には、詳しいプログラムなどの載ったチラシを同封していますのでご覧ください。
募集人員は先着10名様、締切は10月15日です、お急ぎください!!

日 時:平成22年11月14日(日)10:00〜15:00
場 所:高梁市社会福祉協議会
参加費:400円(お弁当代)
定 員:10名(先着順:正会員限定)  
申込締切:10月15日(金)
申込先:育てる会事務局 (086)955‐6758

「18歳の春を目指す親子療育クラブ」

日 時 : 平成22年10月8日(金)10:00〜13:00
場 所 : きらめきプラザ 2F 大会議室 2・3
  ・グループ毎に分かれてツールの作成をします。(正会員限定)
  ・各自で必要なものを準備して下さい。(ラミネーターは担当者で準備します)

「OHAの会」

OHAの会は高機能自閉症・アスペルガー症候群の子どもを持つお母さんのための会です。
知的障害がないからこその悩みや将来への想いなど、同じ立場のお母さん同士で想いを語り合いましょう。
臨床心理士の利守先生が毎回暖かなアドバイスもしてくださいます。

日 時  平成22年10月22日(金)10:00〜12:00
         ※基本的に毎月第4金曜日開催予定です。
場 所  きらめきプラザ2階 研修室1(岡山市南方)
参加費  500円(当日集金)
持ち物  「アスペルガー症候群の子育て 200のヒント」(東京書籍)
対 象  育てる会正会員で、高機能・アスペルガー症候群の子どもを持つ保護者
申込先  育てる会事務局へ10月17日までに

前回は、9月24日(金)、新しい方も含めて14名のお母さんが集まり、利守先生を囲んでいろいろ近況も含めて話し合いました。
お母さん方から感想が寄せられています。


我が子はゲームなどで負けたらパニックになったり、「もう1回する」と言って勝つまでやりたがったりする面がありました。
「ゲームは勝つ時もあれば負ける時もある」「負けた時はこういうふるまいをしたらカッコイイよ」と教えてもらい、負けを受け入れられるようになってきました。負けたり失敗をした時、パニックになるのではなく「こういう時はどうしたらいいのかな」と考える力をつけていってやりたいと改めて思いました。
また、子どもの近況を話していった中で、ある方が「子どもが整理整頓が苦手」という話をされました。我が子も同じく「面倒くさい」と言って整頓ができないので興味深く話を聞かせてもらいました。
利守先生が「整理整頓の時間を作ってみては」と提案されていて、我が子にもぜひ試してみようと思いました。
(T)

利守先生のコメントはどれもなるほど!と感じるもので、毎回本にメモしています。今回、特に勉強になったのが、「ASの人は、他の人は苦労せずにできていると思いこむ」というところで、他の人の立場について想像しにくいということを再度認識しました。
他の子とトラブルになったときに、その観点を持って話を聞くと、意外なところで勘違いをしていたと分かることもあって助かりました。完全主義とは違う場面でしたが、彼らの特性についての勉強なので、毎日の生活のヒントになることを実感しました。あわてて、今までのOHAの会で勉強したところを読み返しました(笑)
現在OHAの会で読み合わせをしている本は元々すばらしい本ですが、先生のコメントを書き込んでいるので、さらに頼りになる1冊になっています。利守先生いつもありがとうございます。
(K)

「母の想いを語る会」

9月21日に大先輩の今田恒子さんをお招きして、座談会を開きました。
私たちには知らなかったことばかりで、私たちが歩いているこの道が、先輩のお母さんたちが切り拓いて、踏み固めてくださった道であることを、感謝とともに知りました。
多くのお母さんから熱い感想をいただきましたが、紙面の都合でお二人だけ紹介させていただきます。

次回の今田さんのお話は10月19日です。
今度はもう少し広い部屋を用意しましたので、多くのみなさんの参加をお待ちしています。

日 時  平成22年10月19日(火)10:00〜12:00
         (以後 11/16(火)、12/14(火)予定)
場 所  きらめきプラザ 研修室 2
講 師  今田 恒子 さん(43歳になる息子さんを育ててこられたお母さん)
参加費  500円
申込先  育てる会事務局へ10月15日までに

 今田さんのお話は私の予想を超え、とても衝撃でした。
 今の自分が置かれている環境は、障害のある子供達と母親やその家族達の壮絶な生き様の上にあることを知りました。今あることが当たり前でなく、たくさんの悲しい出来事の上に、そうあってはならないという「想い」から作られてきたことを。
その事を知って、何か心の内に湧き上がるものありました。
「我が子を人として扱って欲しい」
 こんなにも切実な言葉を願い、言わずにいられなかった過去があったことを忘れてはならない。そう思いました。
 障害のある子の教育が昭和54年にやっと義務化されたと言う事実を私は知りませんでした。その後平成18年4月に特別支援教育が施行され、高機能自閉症、ADHD,LDも支援対象となった今、我が子2人も特別支援学級に在籍して、支援を受けています。
今のあたり前と思える環境は、先を生きた先輩方のおかげだと。その事に感謝して、今の自分にできることは何か?と考えるきっかけになりました。
「学校のことは学校のことと、全てを先生に丸投げしていないだろうか?」
「先生も人の子。人としてつきあいなさい。」
「自分(母親)が育たなきゃ、子供は育たない。」
 今田さんにビシッと言われて、はっとなりました。
母としての想いの深さ、そして強さに心が震え、ぐっとお話に引き込まれました。
 正直、子供の将来を思うとすごく不安になります。
 いつまでも守ってはいけません。
 いつか手放す時がきます。
 そして親はいつか先に逝きます。
 子供が自分らしく生きるために、親として子供に育てるもの、残せるものは何か?を考え、今を大事にしたい!そう思えたお話でした。
 
(T)

 障害児には教育を受けられる機会を与えてもらえなかった時代の衝撃的なお話から始まり、知らなかったことをたくさん聴かせていただき、とても勉強になりました。
 大変な時代に、大変な子育てをしてこられたご経験、たくさんの運動をして、今の時代を築いてくださったこと、ただただ頭の下がる思いです。でも今田さんには悲壮感は全くなく、底抜けの明るさ、強さを感じました。本当にすばらしいお母さんでした。
 私などには真似できない程すごい方ですが、「私にも実践できる! やってみよう! 心掛けていこう!」と思うお話もたくさんありました。
「学校の先生を大切にし、味方にしていく。先生も人の子、しっかり褒めて、育てていく、諦めずに信じていく」
「先生が味方になってくれることは、地域での理解者が増えたということ。将来に向けての我が子の助けになってくれる」
「自分の子のことだけではなく、周りの子の面倒もみる。そうすることで、自分の子のことばかり要求する親ではなく、皆のことを考えていることを認めてもらえ、先生方が我が子の為にと動いて下さるようになる」
「首から上だけではなく、首から下も使って、体を動かして子育てをする」 など。
 障害児の親としてだけではなく、人と人とのつながり、絆についてのお話も聴かせていただいたように感じました。
次回のお話もとても楽しみにしています。
今日は本当にありがとうございました。
(K)

「キッズルーム」

 9月26日(日)岡山大学津島キャンパス体育館で、キッズルームが行われました。
このキッズルームは年岡山大学児童文化部のみなさんの協力で年に3〜4回開いていただいているのですが、数えてみるともう今回が41回目でした。

 始まった頃にキッズルームで遊んでいた子ども達も、もう立派なお兄さんやお姉さんになって社会人となっています。
遊んでくれた大学生のボランティアさんも、アチコチの教壇で学校の先生になっている方もたくさんいます。
 でも今も変わらないのは子ども達の笑顔と歓声です。人形劇やスカイバルーンで今回もはじけるような笑顔がいっぱいでした。参加されたのはきょうだいも含めて14名の子ども達でした。

キッズルームは流れはあまり変えないようにしていますので、何度も参加していただければ、子ども達も安心して輪の中に入っていけます。今回は経験者の子どもたちばかりだったので、最初から自分で好きな遊びを選んで楽しんでいました。きょうだいにもボランティアさんがついてくれるので、まだ参加されたことのないご家族の方、次回にはぜひともお試し参加してみてください。日時など決まりましたら、また会報でご案内させていただきます。

また、今年のクリスマス会も、児童文化部さんのご協力で12月12日(日)東山公民館で開催される予定です。こちらの方も楽しみにしていてください。
それでは、お母さんからの感想にあわせてキッズルームの様子の紹介です。


参加し続けて5年になります。子どもたちは、会場ではそんなに表情に出していないのですが毎回とても楽しみにしています。
今回も運動会の予備日と重なっていたのですが、運動会と重なったら運動会を休んでキッズに行くと言っていたほどでした。(運動会とは重ならずほっとしました)
学年が上がるにつれて、少し危険なことをするようになったことが気がかりです。止められることもありますが、止められないことの方が多いので、そこが私たちにとっての課題です。
今回は大きいボールをブルーシートから出さないと約束をして行き、それは守ることができました。しかしスカイバルーンを走って追いかけることは約束していなくて、親が止めたのですが、ボラさん達も止められるように対策をとってくださっていたそうで、頭が下がる思いです。
本人は、お気に入りの遊具で遊び、人形劇の苦手な場面では外で過ごすことができ、ボランティアのお姉さんと大好きなお喋りができて、今回も楽しかったようです。
いつも帰りに次の予定日をボラさんに聞いていて、帰りの車では次も行く!と話していました。
スタッフの皆さん、お世話になりました。
(K)

「AAO活動 の お知らせ」

秋分の日が過ぎ、やっと秋らしくなり過ごしやすくなってきました。皆様いかがお過ごしですか?
我が家は、夏休みに第2回目のAAO活動をしました。岡山駅からレインボーバスに乗りおもちゃ王国へ行き、プレイジムや砂場で遊んだり、トーマスの乗り物に乗ったりし、レストランで食事をして、またバスに乗り岡山駅まで戻るという内容で活動しました。とても楽しく活動できたようでした。
前回の会報でお知らせしていました、活動の中間報告会&座談会のご案内ができておらず、大変申し訳ございません。近いうちに皆様にご連絡できればと思っております。どうぞよろしくお願い致します。
(AAO活動担当 K.K)

サッカークラブのお知らせ

   日 時 : 平成22年10月24日(日)10:00〜12:00(9:45集合)
   場 所 : 旧・岡山中央南小学校グラウンド(岡山市北区中山下)
   持ち物 : マイボール、ゼッケン(ボラさんの分も)、ハチマキと名札
          お茶(ボラさんの分も)、個人ノート、出席カード
          親リーダーはグループノート

   *雨天時または前日に雨が降った場合は、体育館シューズを持ってきてください。
     保護者の方も忘れずにお持ちください。
   *体験・見学の申し込み(正会員限定)・お問い合わせ・欠席の連絡は担当までご連絡ください。

(サッカークラブ担当:S & T)

水泳教室のお知らせ

日 時 : 平成22年10月17日(日)15:30〜17:30
場 所 : OSKスポーツクラブ岡山 3階ロビー(岡山市北区絵図町1-50)
          ※プールは育てる会水泳教室 貸切で行っています。
連絡先 : 育てる会事務局
★新たに参加されたい方、体験されたい方は事務局までお問い合わせください。(正会員限定)
  体験は1回2000円(保険代込み)です。
★欠席される方は、必ず事務局に連絡してください。
★当日の急なキャンセルなどは 水泳教室担当に直接連絡ください。
(水泳担当:M & I )

あかいわ発達障害支援センターNEWS

今年は残暑が厳しかったので、「彼岸花がなかなか咲かないね〜」と児童館のスタッフと話をしていましたが、連休明けから涼しくなると、まるで待ちかねていたかのように、次々と赤いつぼみが開き始めました。
児童館の周りは、もともと(今も)古墳があったところで、自然をそのまま残しているため、田んぼの畦道にはそれは見事な彼岸花が咲くそうです。
今では、満開の日を楽しみに出勤してきています。
さて今月のNEWSですが、発達障害者就労支援担当者の連絡会に参加した報告にしたいと思います。と言いますのも、こうした会が県内のコーディネーター間でもたれている事実、または目的などを耳にされる機会は、あまりないのかな?と思ったからです。
まずこの会では、事例を通して@発達障害のある人の就労支援に携わる支援機関の機能や範囲について共有すること、A日々の「連携支援」を円滑に行うために、必要な共通の言語(用語)や、各機関の役割の具体的なイメージを共有することが目的とされ、事例資料を元にケース検討を行いました。
あかいわ発達障害支援センターに持ち込まれる相談の中にも、就労・進学を視野に入れたものがあり、今後の支援の進め方として参考にしたい思いで聞いていましたが、やはり事例報告による現状では、発達障害に視点をおいた評価(就労適正能力、嗜好、生活の自立度など)が曖昧なように感じました。
「就労」に関してよくよく考えてみれば、その選択はどのようにして行い、就労することが社会や自らの生活にどんな意味をなすのか、また就労に必要な対人や健康管理に至るまでのスキルはどのようにして獲得していくのかを、特別に教えられた記憶は私たちにもないのです。周囲の状況から感じとって、我が事に置き換えて学ぶことに困難さを抱える発達障害者にとっては、「働くこと」がどのように映っているかを考えて、われわれ支援者は介入していくことが、最低限求められることなのではないでしょうか。
そして、それら就労に視点を当てて個別的な支援を展開している「岡山障害者職業センター」と「NPO法人 リスタート」からの活動報告を聞かせていただきながら、ニーズの高さを知る一方で、発達障害者の就労支援におけるカリキュラムの本格実施や、雇用体制(就労体験事業を含む)の整備に向けてはこれから…といった課題についても確認することができました。それらの解決に向けては、行政からのサポートも必要なのかなと個人的には感じて帰ってきました。
コーディネーターという仕事をさせていただく中で感じることは、支援者側個人の熱意や限られた知識では支えきれないものが多いということ。
「赤磐では就労できない」などと言われないように、こうした連絡会で得た各地域の情報やネットワークをもとに、様々な分野の方々と協働していくことが必要であると再確認した連絡会であったと思います。
ご相談にみえる方の中にも、「どうせ俺はニートにしかなれんのんじゃけん。」とおっしゃる方がいて、子どもたちの揺れる心情を察すると胸が痛みます。
「子どもたちにも、働く喜びを伝えたい」
「社会の一員としてのつとめや役割を知らせたい」
「働くことを通して自分の存在意義を感じてほしい」
というのは、支援者として、また仕事から色々な学びを得ている大人として感じていることです。
こうした支援は、雇用対策の一環といったことではなく、子どもたちの人生の充実を図って取り組むといった姿勢で、これからも進めていきたいと思っています。
(支援センタースタッフ:原)

赤磐ぐんぐんだより

夏休みが終わり、新学期が始まりました。夏休み明けのお子さんたちがどんな表情でぐんぐんに来るのかとドキドキして待っていましたが、多くの皆さんがいつも通り元気に来てくれたのでホッとしています。園や学校での生活がスムーズに始まっているようです。
赤磐ぐんぐんでは新学期の9月1日にタイミングを合わせてプレイエリアのおもちゃを入れ替えました。プレイエリアのおもちゃが多すぎると、お子さんたちが遊びたいものを選ぶのが難しくなるので、ぐんぐんのおもちゃは全て出さずに、半分くらいは職員室に保管しているのです。総入れ替えではなく、人気のあるものはそのまま置いておき、人気のないものを取り去ったり、球ころがしなど系統が似ているものどうしを交換したり、スタッフ間であれこれ考えて決めました。
これまた、変更後最初の療育はドキドキしてお子さんたちを迎えました。
もし「なんで?」と聞かれたら、「新学期になったからよ」とあっさり答えよう、等とシミュレーションしたりして構えていましたが、ほとんどのお子さんが「おもちゃが新しくなってる!」(実際は古いものが登場しただけで、新品のおもちゃは一つもないのですが・・・)と喜んでくれました。
先日、赤磐ぐんぐんのスーパーバイザーである重松孝治先生に来ていただき、余暇支援の大切さを改めてうかがいました。私たちも余暇支援が大切だということや、遊び方自体を教えたり、遊びを通して社会性を育てたりしていきたいと常日頃から思っているのですが、実際に目の前にいるお子さんたちに、いざ教えようと思ってもなかなか難しいのが現実です。
支援者が遊びの見本を示したり、一緒に遊んでみようとしたらお子さんにスッと逃げられてしまって、おもちゃと支援者一人がさみしく取り残されたりしてしまいます。また、お子さんがひとりで遊んでいる時には、「ひとり遊びができることも大切」とも思って、どう介入したらいいかわからなくなることもあります。
そこで、改めてもっとしっかりお子さんたちのプレイエリアでの過ごし方や人との関わり方の特徴などを評価しなおし、目標を立て、お子さんたちが意味のある充実した余暇活動ができるように支援をしていこうということになりました。
目標をしっかり持つことで、私たちの支援に筋道が立てられ、支援する側の心の迷いが減って、スタッフ間でも一貫した、ブレない支援ができるのではないかと思います。何をするにも、理想と現実とには大きなギャップがあるかもしれませんが、目標を持って進んでいかなければ現実は変えられません。
ぐんぐんの支援者は週に一度だけしかお子さんに会えないので、支援したことの定着も、療育時間だけでは難しく、もどかしい気持ちになることもあります。逆に、ご家庭や学校園で少しずつでも毎日継続して療育していくことの効果はとても大きいです。
やはりお子さんの成長には、ご家族や学校園との連携は不可欠だと日々実感しています。余暇支援についても、ご家庭等での様子を聞かせていただきながら、お子さんを一緒に見つめて療育をしていきたいと思います。
(利守 愛子)
以前は「育てる会会報」はHPにも全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は一部抜粋にさせていただいています。
なお会報は正会員・賛助会員の方へは郵送でお届けしています。
もしご希望の方がおられましたら、ぜひ賛助会員に申し込みをお願いします。年会費 3000円です。
応援よろしくお願いします。
申込み方法の詳細は「
育てる会 HP」に記載しています。

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