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平成22年11月30日

 

 第151号 

NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会

 151号 目次

     初雪の便り

     吉備国際大学ボランティア部招待行事
         「秋が来た! 食べて、遊んで、楽しもう! 高梁運動会」 報告

     「育てる会 掲示板」 開設 ご案内

     教師・保育士対象 即実践講座 案内

     「18歳の春を目指す親子療育クラブ」 ・ 「OHAの会」 報告

     「母の想いを語る会」 ・ 「AAO活動」 お知らせと報告

     「サッカークラブ」 ・ 「水泳教室」 お知らせ

     あかいわ発達障害支援センター NEWS

     赤磐ぐんぐんだより

     私のお薦め本コーナー
          「きょうだい 〜障害のある家族との道のり〜」

     やさしい後見人制度

     近隣の講演会等のご案内

日増しに寒くなって、あちこちで初氷や初雪の便りが聞かれる頃となりました。
いよいよ、12月。今年も残すところあと僅かとなりました。
街は、クリスマスの飾り付けで、なんとなく浮き立つ感じです。それに乗せられるように、先日、街に出たついでに年末ジャンボ宝くじを10枚買ってしまいました。
当たる訳はないと思いつつ、けれど、やっぱり当ったら…と、その時を想像しては、幸せな気分に浸っております。
「夢を買う」とは、よく言ったものです。たった3000円で、こんなに幸せになれるのなら安いものでしょう。
幸せな気持ちが、1カ月も味わえるのですからネ〜♪
なんだか今年こそ当たるような気がします。きっとあたるに違いない! そんな夢をしばらくは持って、はてさて、大晦日の当選発表が待ち遠しいものです。結果はどうなるでしょうか?とにかく今は幸せです。
さて、11月の育てる会は吉備国際大学の学生さんの招待行事や、のびのびキャンプの報告会などがありました。
大きな行事は、それほどないにもかかわらず、忙しさは、やはり尋常ではなく、毎日毎日戦争の様な日々です。一生懸命に頑張っているのですが、手落ちも多く、困ったものです。
事務局や、ぐんぐんのスタッフに迷惑をかけないよう、頑張りたいものです。
事務局には、今トチタロさんが、手伝いに入ってくれています。退職して、ハローワークで職探しをしつつ、ボランティアで事務の手伝いをしてくれております。
育児休暇中の紗代さんは、来年の4月までは戻れそうにないそうなので、それまでトチタロさんの就職先が決まらないようなら手伝ってもらえます。いいお仕事が見つかるといいな、と妻としては思いますが、会の代表としては、このままずっと手伝ってほしいとも思えて、複雑な心境です。
狭い事務局に、事務のパートさん二人に私とトチタロさんの4人がひしめきあって仕事をしております。「事務局のお手伝いをしますよ」と言ってくださる会員の方が何人かあるのですが、狭くて座る場所もないという状態です。
もう少し広い事務所が欲しいと思う今日この頃です。
さて、赤磐ぐんぐんのスタッフと一緒に11月27日〜28日には、PECSのベーシックワークショップに参加してきました。
去年の9月に京都であった第50回日本児童青年精神医学会で、アンディ・ボンディ先生のお話を聴いてから、ぐんぐんスタッフにも聴かせてあげたくって・・・、その願いがやっとかない、ぐんぐんスタッフ5人と岡山駅前であった研修会に参加しました。
二日間で、12時間の講義がありました。一日中びっちり皆で同じ講義を受けました。
同じ学びをスタッフ皆で受けることで、理解が深まるように思います。自分なりに理解したと思う部分も、話をする相手がいることで、もう一度確かめることもできるのです。
じっくり学んだ2日間ですが、PECSは、奥が深くまだまだ、私たちは入り口にさしかかっただけという感じですが、始めてみるきっかけとしては充分でした。
これまでは、言葉のある子には、必要はないように思っていたPECSでしたが、どの子にも使うことが有効であると解りましたし、その導入の方法も詳しく聴くことができました。
後は、実践あるのみです。幸い多くの子どもたちが、待ってくれています。スタッフのほとんどが参加出来たので、話は早いと思います。
ワークショップ形式の学びはとても勉強になります。講義を受けビデオを見て、解ったつもりになっても、いざ実際にやってみると、手の差し出し方一つで、意図していない行動に相手を導いてしまったりすることに気づかされました。
本を読んでも解らないところを丁寧に解説いただいたお蔭で、随分これまでの疑問点が明らかになりました。今後も研鑽を積んでいきたいと思える研修でした。
そして1月22日(土)には、山陽新聞社本社ビルにおいて、PECSのマニュアル本である絵カード交換式コミュニケーション・システムトレーニングマニュアルの訳者である門 眞一郎先生の講演会があります。
実にタイムリーに、必要な事は向こうからやってくるような気がしてしまう私です。
講演会もここで聴けて良かったといつも思える時期にそのお話を聴けるのです。
何やら時を選んで私の耳に届けられるように思えてならないのです。
新聞や本やテレビの番組でも、今必要だなというタイミングで私のところへ届くように思えるのです。
私はしょっちゅう「私には、神さんついててくれてはる(神様は、私を見守ってくださっている)」と言いますが、タイミング良く神様は、私の心のドアをノックしてくださいます。「ここだよ。今はこれが大事だよ」というように教えてくださっているように思えるのです。
同じように、今回の門眞一郎先生の講演会にいらっしゃるかどうかは、皆さんの心のドアを神様が叩いてくださっているのかもしれませんよ。そのドアを開けるかどうかは、みなさん一人一人に任されています。どうか、門先生の講演会の情報をお届けしましたので、それに皆さんもお答えください。門先生の講演会のチラシを今月も同封いたしますので、ご検討どうぞよろしくお願いしますね。
門先生が、長い臨床経験から導き出された自閉症の人たちへの支援の方法についてお話をして下さいます。
また、今回のハイライトとして、児童精神科医としての立場から「自閉症と薬物」についても詳しくお話下さることになっています。
お薬を学齢期の自閉症児に使うことについて、疑問に感じておられる方々が多くおられると思います。また、どうしても必要と思われる場合もあると思います。様々な意見があります。十分なインフォームド・コンセントは、なされているでしょうか? お医者さまに質問するのがはばかられるという親御さんもおられるようですが、そんなことはないはずです。この機会にお医者様である門先生から色んなお薬について、またその正しい使い方についてのお話も伺えますので、ぜひ、おいで下さい。
続きまして、いつもながらの我が家の話題を少しいたしましょう。
11月23日に哲平と主人との三人で福知山マラソンへ出かけました。
洞爺湖マラソンを途中棄権したので、今度こそ完走を・・との思いです。
福知山は、京都府の北の方にある街です。福知山(ふくちやま)と書いて「ふくっちゃま」と地元では呼びます。
山陽道から中国道を通って、舞鶴自動車道へ入った途端に、一段と紅葉の色が鮮やかになったようで、赤や黄色に彩られた山々が、私たちを迎えてくれました。
受付を済ませて、ホテルで夕食の後、ゆっくり温泉のお風呂に浸かって、夜も早めに休みました。
哲平は、「キャンプ、キャンプ」と言いながら、なにやら嬉しそうでした。キャンプというのが、お泊りの意味だと思っているようです。ホテルでキャンプはないでしょう。
まあいいか・・・・。
さて、翌日の空は、少し曇っているけれど何とか青空の部分もあって、微妙な空模様です。「どうか雨よ、降らないで・・・」祈る思いで見上げる空には、虹がかかっておりました。
「虹がかかる日は晴れるんだ」なんて、いつものごとく楽観亭主が言いました。
哲平の初マラソンを祝福する虹かも・・なんて同じくお気楽な母さんも思うのでした。
トイレに行列をしたり、ちょっと準備体操をしたりするうちに、召集の時間が来てしまいました。いつもなら、アップにしっかり時間を取るのに、アップする場所もないくらいの、おおぜいの人・人・人・・・。なんと一万人の参加者だとか・・。これほどの規模の大会は初めてで母の心配は最高潮です。
桃太郎夢クラブで一緒に走っているKさんが、 「僕がいっしょに走りましょうか?」 と声をかけてくださったのが、福知山でフルマラソンにエントリーを決心した理由でした。
そのKさんと、スタート地点で待ち合わせをしました。
哲平は、一人だととにかく前の人に追いつこうと必死になって、がんばってしまいます。
後半ばてるというのが、ハーフマラソンでの、いつものパターンでした。
Kさんが、「一緒に・・」と言ってくださっていても、後ろを付いて走ってくれるかどうかは、分かりません。現に丸亀マラソンのときには、同じく桃太郎夢クラブのKIさんの後ろを走るようにと、言い聞かせていたのに、全く聞かず、KIさんを後に残し、勝手に一番を取ろうと必死でモグスとダニエルを追いかけて行った哲平でした。
あんなトップランナーについていけるわけもなく、途中で疲れ果ててしまい減速、といういつものパターンの哲平でした。
そこで、今回母さんは、哲平君に秘策を授けることにしました。
前もってこんな風に哲平に話しておきました。
「今日はボランティアさんの後ろを走るのよ。」
「ボランティアさんより前を走ってはいけません」
いつも桃太郎夢クラブの練習では、どこを走ればいいかが分かりにくい哲平に、ボランティアさんのすぐ後ろを走るようにと言って聞かせておりました。
それで、この言葉はバシッと入ると思ったのでした。
失礼なのですがKさんをボランティアさんと呼ばせていただいて、「今日のボランティアさんは、Kさんです」と教えました。
効果はてきめんでしたね♪〜 
ピッタリと後ろを追いかけていったようでした。
私は、スタートを見送りながら、一生懸命にいつもの困った時の神頼みをしました。
「無事で帰ってきますように・・・。そして、Kさんに迷惑を掛けませんように・・・」
無事で帰ってきてくれたときには、涙・涙でしたよ。
もっと遅いに違いないと思っていた私は、Kさんの奥様が、「哲平君が帰ってきましたよ」の声にびっくりしました。 
時間は2時間55分45秒。
私は、まだまだ帰ってこないと思っていましたから、次々入ってこられる人たちに、のんきに拍手を送っておりました。
哲平は、初めてのフルマラソンで完走だけではなく、3時間以内で走ったランナーの称号であるサブスリーまでもいただいて・・・、もう、感激で胸がいっぱいになりました。
本当にKさん、ありがとうございました。
Kさんのリードがなければ、サブスリーどころか完走もできていなかったに違いありません。
ところが、迷惑は掛けないで欲しいとお祈りした母でしたが、やっぱりご迷惑を掛けたそうです。
給水所がある度にお水を飲んだそうです。
しかも必ず立ち止まって・・・。
頭をかきながら苦笑いしているKさんと、その前でポーカーフェイスで淡々と水を飲み干す哲平と、そのときの情景が目に見えるようです。
一度止まると、ペースが乱れてしまいますから・・・、なんとお詫びしてよいものやら・・・・。
本当にKさんにはご迷惑を掛けました。
30km手前まで、そんな哲平を無事に引っ張ってくださったKさんから「ここからは自由に走っていいよ」 と声をかけられたとたん、恩も義理もなくKさんを置いて行った哲平だそうです。
もし哲平のサポートをされていなければ、給水所で立ち止まらなければ、Kさんは、きっと自己最高記録も出されたに違いない大会だったでしょうに・・・・。
本当にごめんなさい。
Kさんにいただいたご恩は、哲平が忘れても、私決して忘れません。ありがとうございました。
哲平は、マラソンの次の日にも、いつものように淡々とお仕事に通っております。
それにしても、走る仲間は、素敵です。みんな応援してくださって、桃太郎夢クラブでも、障害のある哲平の事をみんなが、何くれとなく気にしてくださって、可愛がってくださいます。障害があっても、頑張る走る仲間として、見てくださっているようで、母はありがたく嬉しいです。
走る人たちは、いい方が多いのは、どうしてなんでしょうね。記録が良かったこともそうですが、一緒に祝福して下さる仲間に囲まれていることが、嬉しい私です。
今度は、えびす駅伝(2月11日備前市)に桃夢の仲間と一緒に走る予定です。私もトチタロさんも家族3人参加予定です。楽しみに頑張ってトレーニングしたいです。

さて、DDネット(岡山発達障害児・者親の会連携協議会)が、北海道大学大学院教授の田中康雄先生を囲む会を行い、各会の代表を中心に、岡山各地で活動している発達障害の親の会が集まりました。
参加15団体が、一堂に会してこれからの活動の方法について、ご指導いただきました。
岡山大学教育学部の佐藤暁先生やまな星クリニックの中島洋子先生もご一緒いただき、私たちの進むべき方向についてもお話がはずみました。
私たち親の会は、それぞれの活動はしつつ、発達障害の親の会として、緩やかに絆を繋ぎ合おう。そして、生きづらさを抱えた子どもたちの為に、それぞれの会の意見をまとめて、県へ、それぞれの所属する市町村へと、継続的に訴えていくという使命があることを確認し合いました。
色々な課題があるので、それをまとめていくのはとても難しい。
けれど、何とかやっていけると思う。それはそこに子どもたちがいるからです。
たとえそれぞれの意見が違ってぶつかることが仮にあったとしても、決して決裂しないようにしたい。
それによって不幸になるのは、親ではなく当事者である子どもたちであるから。
田中先生のお話は、解りやすくて元気を出そうという気持ちにさせられるものでした。
「合わない人と無理に合わせる必要はない」
「立ち止まらなければ、いつかはゴール出来る」
「一人じゃない、仲間がいるんだ」
「社会を変える力を私たちは持っている」
「声をあげていかなければ、変わらない」
「立ちあがった団体をつなげていくのが、この会の役割」
北海道での親の会のお話もたくさんお聞きしました。
行政も適切に税金を使いたいと思っていてくださるということ、何が施策として有効かを知りたいと思ってくれている、というお話や、行政の方から、親の会に意見を求めてこられるというお話など、私たちが一つになる必要性を強く感じるお話をたくさんいただきました。
「行政はお金を使いたがっている」「どう使ってほしいかを伝えていく」それが私たちの会としての役割ではないのかしら?と思いました。
中島先生のご提案でDDネットでアンケートを取ろうというお話になりました。
色んな意見を出していただきニーズを知りたいということになりました。
いずれアンケートをお願いすることになりますのでその時はよろしくお願いいたします。
それでは、皆さん今日はこの辺で、次の会報は、2011年育てる会15周年を迎える年になると思います。
寒さが次第に厳しくなってまいります。お元気で。
育てる会代表 鳥羽 美千子

吉備国際大学ボランティア部 招待行事

「秋が来た! 食べて、遊んで、楽しもう! 高梁運動会」 報告

11月14日(日)、毎年子どもたちが楽しみにしている吉備国際大学のボランティア部さんの招待行事が高梁市で行われました。
学生さんたちの行き届いた配慮と熱い思いに感謝の一日でした。
参加されたお母さんからの報告が届いていますので、みなさんにもご紹介します。


今回で5回目の参加でした。
毎年、学生さんの一生懸命さと温かい雰囲気の感じられるイベントで、私自身温かい気持ちになれます。
息子は、毎回電車で備中高梁駅まで行けるのを楽しみにしています。
イベント中はテンションが高くなりすぎ、よく崩れてしまうのですが・・社会福祉協議会の建物でして下さるようになってから特に強くなってきているように思います。もしかしたら部屋の構造など苦手な所があるのかもしれません。
午前中は、室内でのゲームでした。「レイとりじゃんけん」「ビッグオセロ」「ビンゴゲーム」どれも学生さんがきちんと説明してくれて、子ども達もよく理解し参加していました。とても分かりやすいゲームで小さいきょうだい児も楽しそうに参加していました。
息子は、公園でお弁当を食べた頃くらいから落ち着いてきて、食後の自由時間に公園の遊具で遊んだり、シャボン玉で遊んだりして学生さん方と楽しそうに遊び始めました。
午後のスタンプラリーは、外へ出てカードを見つけてシールを貼っていくというものでした。これはとても楽しそうに参加できました。
どのゲームもスタンプラリーも目で見て分かるように工夫がしてあり、小さなきょうだい児も参加しやすいよく考えられたものでした。息子が崩れて参加できなくてもペースに合わせて根気よく付き合ってくださり感謝しています。忙しさにかまけて遊びにじっくりと付き合ってやれていない下の子とも学生さんがじっくりと関わって下さり、本当に有難かったです。下の子も大満足していると思います。
事前に送って下さったしおりが、今年はより分かりやすくなったように感じました。昨年のものをただそのまま引き継ぐのではなく、よりよいものをと考えて作っておられるのだなあと感じました。また、ボランティア部を引退した学生さんが後輩の様子を見に来て、イベントの手助けをされていて、とても感心しました。吉備国際大学のボランティア部は、きちんとした信念を持ったちゃんとしたサークルだなあと改めて感じました。
企画の立ち上げからアンケートやしおり、イベントの準備、当日の運営、片付けなど本当に大変だったと思います。本当にありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願い致します。
 (りょうくんのママ)

育てる会 掲示板 書き込み募集

次号より、会報に会員の方が自由に投稿できる「掲示板」を作ります。
例えば・・・
○月○日 ○○山に登ります。一緒に、頂上でお弁当を食べたい方募集します!
『嵐』が大好きです。 一緒にDVD見ながら、おしゃべりする人いませんか?
△月△日、△△線に乗りに行きます。「乗り鉄」ファンの方一緒に行きませんか?・・
などなど、自由に書き込んでください。
きっと同じことに興味を持っている仲間たちがいるはずです。集まるはずです。
書き込みは、お子さん本人でも、保護者の方でも構いません。
また、会報に載せるのは匿名で・・・という方については、事務局が連絡係を務めますので、安心して原稿をお寄せください。
   (Fax.086‐955‐6748 事務局)(正会員限定)
それでは・・・毎月25日頃までの書き込みを、次の号に載せていきます。
大勢のみなさんからの書き込みお待ちしています。よろしくです。

教師・保育士対象 即実践講座

【即実践講座 基礎編
   ☆第7回☆ 平成22年12月3日(金)19:00〜20:45
           「余暇支援」
           岡山県生涯学習センター 大研修室
  対 象 : 教職員・保育士や目指す人対象。施設・福祉関係職員も可。

【即実践講座 アドバンス(上級編)】
   ☆第7回☆ 平成22年12月9日(木)19:00〜20:45
           「余暇支援」
           岡山県生涯学習センター 大研修室
   対 象 : 過去の重松孝治先生の即実践講座の受講者。

  どちらの講座も参加費・申込先は一緒です。
   参加費 : 全10回分 賛助会員17,000円 ・ 一般20,000円(賛助会費含む)
         途中から参加の方も同額です。それまでの回のDVD貸出をします。
   申込先 : 育てる会事務局(086-955-6758)

「18歳の春を目指す親子療育クラブ」

日 時 : 平成22年12月10日(金) 10:00〜13:00(受付9:45)
場 所 : きらめきプラザ 2F 研修室 1・2 (正会員限定)

  【前半】 ツール作りやIEPについての中間発表

○ これまで取り組んできたことを一言ずつ発表しましょう。
  (つまづきや失敗なども含めてみんなに聞いてもらいましょう。)
○ 前回、武蔵先生に指導していただいた洗濯物たたみの手順書を使って実践してみた方はぜひ発表してください。

  【後半】 各自のツール作り(前回同様各自で必要なものを準備して下さい。)

前回の武蔵先生との勉強会に参加されたお母さんからの感想が届いています。

先日はありがとうございました。私は今年から18歳の春に参加させてもらっていて、先生にお会いするのは初めてでした。
先生に個別に相談できると聞き、始めは 何を相談しようか…と思いましたが、先生の温かいアドバイスをいただき、あれも、これもと相談したいことが出てくるようでした。先生からのアドバイスを実生活に生かせるように、少しでも子どもが暮らしやすくなるように、私も頑張らねば、と気合いも入りました。今度 先生にお会いする時には、少しでも良い報告ができたらいいなぁと思います。
また、洗濯物たたみのツール作りでは、みんなで一緒にツールを作るというのは初めてだったので、良い勉強になりました。一つのことをするにも、いろいろな考えが出てくるのだなぁと感心したり、感動したりでした。
学生さんも付いて来てくださり、自閉症のことを勉強している 若い人達がいるのだなぁと感じ、うれしく思いました。
また学生さんともお話してみたいです。ありがとうございました。
(K)

「OHAの会」

OHAの会は高機能自閉症・アスペルガー症候群の子どもを持つお母さんのための会です。
知的障害がないからこその悩みや将来への想いなど、同じ立場のお母さん同士で想いを語り合いましょう。
利守先生が毎回暖かなアドバイスもしてくださいます。

原則第4金曜日(正会員限定)ですが、12月はお休みです。

11月のOHAの会に参加されたお母さんから感想が届いていますので紹介します。


今回もお母さん方のお話とそれに対しての利守先生のお言葉から、これからの子育てのヒントをたくさんいただきました。中でも「お母さんの弱みを子どもに見せるのはよいこと。本人への告知の時に“完璧な人間はいない。お母さんにも苦手なことがあることを知っているでしょ?”と話をしてやれるので」というお言葉には、「なるほど」と思いました。
また、「ここに来ているお母さん方は、普通よりがんばっているので、“がんばっていること”を話されるときは、人よりかなり頑張っていることなので。何もせず普通に過ごしていると感じていても、そう過ごせているのはがんばっている成果だと思って、特別にがんばることを決めなくもいいですよ」とのお言葉に気持ちが楽になりました。利守先生は、自閉症スペクトラムの人の気持ちが分かるだけではなく、母親の気持ちにも寄り添うことのできる素晴らしい方だなあと、改めて感じました。こんな素晴らしい先生はなかなかいません。これからもずっと続けてお話を聞かせていただきたいと願っています。これからもどうぞよろしくお願い致します。
(K.K)

今回もお世話になりました。先生、いつも大変お忙しい中、本当にありがとうございます。先生の元気の出るお話で、年末年始までなんとか乗り切れそうです。
片付けするのが難しいという話題が出ていましたが、学年が大きくなるとプリントの種類も量も増え、うちの7歳の子供もいずれ間違いなく直面することになるだろうと思いました。子供の数年先を見通せて、その対策を考えることができたり、ヒントをもらえたりするのはありがたいです。私の場合、それができるのはOHAしかない!と思います。今後もよろしくお願いします。寒くなりましたので、お体に気をつけて下さいね。
(T母)

「母の想いを語る会」

日 時  平成22年12月14日(火) 10:00〜12:00
場 所  きらめきプラザ 中会議室
講 師  今田 恒子 さん (43歳になる息子さんを育ててこられたお母さん)
参加費  500円
申込先  育てる会事務局へ12月10日までに(正会員限定)

今田さんのお話を聞かせていただくのは、今回で3回目でした。毎回、今田さんの明るくパワフルなお話に元気をいただいています。
ここ最近の私は、精神的に余裕がなく「息子たちに何もしてやれていない」という思いをずっと持っていました。今田さんのお話や、参加されているお母さん方のがんばっておられるお話を聞いていると、何も出来ていない自分が情けなくなり、でも精神的にやる気が湧いてこない、そんな自分に罪悪感を抱いていた思いがあふれ出てしまい、思わず泣いてしまいました。自分でも人前で泣いてしまうほどまで思いつめているとは思っていなかったので、それに気付くことができ、今田さんや皆さんのお話を聞けて、発言する場を与えてもらえて、本当に良かったなあと思いました。今田さんの「そういう時は休んだらええんよ。そのうちまたやる気が湧いて出てくるから」とのお言葉にとても救われました。
周りのお母さん方と自分を比べて、自分のことを卑下するのではなく、焦ることなく自分のペースでやっていけばよいのかなと思えるようになりました。子育てはこれから先まだまだ続くのですから。
今田さんやお母さん方から刺激をもらいながら、自分のペースでがんばります!これからもよろしくお願い致します。
(K母)

今回もお話は自閉症のわが子との関わり方をもう一度見直す良い機会となりました。
日頃の子どもへの接し方がどうだったたか、子どもの感じ方を無視して自分の思いだけを押しつけていなかったか、忙しさの中でつい子どもをせかしたり、行動に口出し・手出しをし過ぎていなかったか、改めて考えました。
自閉症の子どもは何を身につけるにしても時間がかかることを心にとめて、一つずつゆっくり教えていくこと、私たちの方が子どもの成長をじっと待つという姿勢が大事であることを教えていただきました。
そして今田さんの経験から発せられた「長年かけて花開くことがある」という言葉が、私にとってとても励みになりました。
「今は何の成果もないように思えても、日々の生活の中でていねいに教えていけば、いつかできるようになる」と希望が持てました。何事も経験・・・将来、自立した生活を送ることができるように、家庭の中でできることを一つずつゆっくりと教えていこうと思います。
(T母)

「人は、障がいを持った人と縁続きになることを恥ずかしく思うもの」というお話があった時、やはりそうなのかと思いました。私の頭は、この言葉を耳にした時点でとまってしまいました。
この子の存在は恥ずかしいことなのかなぁ、この子が親族のひとりとして存在していることは、相手に土下座をして「いいですか? 構いませんか?」とたずねなければならないことなのかなぁと、ある時からずっと考えていたのでした。この子の存在は許しをもらわなければならないものなのだろうかと、ずっとずっと思っていたのでした。
障がいを持った人も、この地球上に生まれたひとりの仲間であるということを伝える、メッセンジャーとしての使命をもつ母たる私は、事あるごとに揺れてしまいます。
強くありたいと思いました。
(A母)

「AAO活動 の お知らせ」

朝夕冷え込んできましたね。
みなさまお変わりございませんか?
先月は、活動報告を兼ねた座談会にご参加くださり、本当にありがとうございました!二日に分けて全員参加いただき嬉しかったです。みなさんのされておられる活動を知ることが出来、勉強になりました。今後の活動の参考にさせていただこうと思っています。
2月のありがとう集会について、またご協力をお願いすると思います。その時は、どうぞよろしくお願い致します。
では、残りの活動もがんばりましょう!
(AAO活動担当 K.K)

サッカークラブのお知らせ

日 時 : 平成22年12月26日(日)10:00〜12:00(9:45集合)
場 所 : 旧・岡山中央南小学校グラウンド(岡山市北区中山下)
持ち物 : マイボール、ゼッケン(ボラさんの分も)、ハチマキと名札
       お茶(ボラさんの分も)、個人ノート、出席カード
       親リーダーはグループノート
   *雨天時または前日に雨が降った場合は、体育館シューズを持ってきてください。
     保護者の方も忘れずにお持ちください。
   *体験・見学の申し込み(正会員限定)・お問い合わせ・欠席の連絡は担当までご連絡ください。
(サッカークラブ担当:S & T)

水泳教室のお知らせ

日 時 : 平成22年12月19日(日)15:30〜17:30
場 所 : OSKスポーツクラブ岡山 3階ロビー(岡山市北区絵図町1-50)
          ※プールは育てる会水泳教室 貸切で行っています。
連絡先 : 育てる会事務局
★新たに参加されたい方、体験されたい方は事務局までお問い合わせください。
  体験は1回 2000円(保険代込み)です。(正会員限定)
★欠席される方は、必ず12月14日(火)までに事務局に連絡してください。
★当日の急なキャンセルなどは 水泳教室担当に直接連絡ください。
(水泳担当:M & I )

あかいわ発達障害支援センターNEWS

街や民家の庭先がイルミネーションで彩られ、もうすっかり冬の装いですね。
個人的には趣味としているスノーボードシーズンの到来で、心躍る今日この頃。2010年も早いもので残すところあと僅かとなりました。毎日を一生懸命に生きていると、あっという間に時間は過ぎゆくな〜とつくづく実感します。
今回は就学に向けた相談と、個別支援計画についてのお話です。
支援センターを立ち上げてからというものこの半年間で、最も多く寄せられていたのは、6歳児を持つ親御さんの就学に関わる相談でした。
赤磐市では夏ごろ、教育委員会のほうで希望者に対し、個別で就学相談を行い、その後それぞれの子どもの所属機関を通じて、子どもの集団生活の状況と保護者の希望を、就学指導委員会に提出します。そして、秋頃その判断を待って、就学(願書の提出)となるわけです。
ちょうどこのNEWSを書いている今ごろには、各所属機関より保護者にその「判断」が伝えられ、本格的な就学準備が始まるといったところでしょうか。 (就学までの流れは、市によって多少異なります。)
就学に向けて目標とするところは、お子さんの状態によっても様々ですが、例えば、生活の中で出来ることを増やすことが目標の子どもは、(学生服から体操服への着替えなどを見越して)着脱において服の前後を見分けて服を着ることに取り組んでいます。また、登下校の自立を考えておられる方は、散歩に出向き、交通ルールや注意すべきことの確認をすすめています。感覚の過敏性があり、学生服(詰襟)の着用を拒むことが予想される方には、学校側と話をしながら対応策(何をどこまでがんばらせるか)を練っていこうと考えています。
それぞれ、お子さんのケースに合わせて、ご相談いただいた内容の中から、個別に目標設定を行い、親御さんとともに準備・実践していることが、4月からの新生活に役立てばいいなと感じ支援計画を作成しています。
不安を抱えてスタートするのは、子どもたちも同様。。。丁寧な下準備がきっと子どもたちの「グッド・スタート」に繋がると信じて、これからも一緒にがんばっていきましょう。
(支援センタースタッフ:原)

赤磐ぐんぐんだより

寒くなりました。赤磐ぐんぐんのスタッフもインフルエンザの予防接種をして、これからの季節に備えています。
11月から12月にかけて、ぐんぐんでは個別教育計画(IEP)の見直し面談を行っています。前期(およそ半年前)に立てた計画をふりかえって評価し、新しい目標を立てています。
ご家族と前期の目標項目を振り返り、目標だった課題が今は簡単にできるようになっているという時には「半年前はこれが難しかったんですね」と改めて思い出し、お子さんの成長を実感します。
また、目標達成が難しかった課題については、お子さんが理解するスピードを把握し直したり、お子さんへの伝え方・教え方についてご家族とスタッフで意見を出し合ったり、その目標がお子さんの成長のタイミングとあっていたのかを検討しなおしたりすることで、これからの目標を立てるための貴重な情報として活かします。
ぐんぐんを利用されているお子さんたちは就学前の方がほとんどなので、半年後の達成を目指す目標を設定することは至難の業です。お子さんの持っている、ある力が伸びる時期にちょうどマッチした課題であれば、「これはなかなか難しいかも」と思われたものが、生活の中であっさり達成されることもあります。一方で「これなら達成できそう」とイメージしていた課題がお子さんの特性や発達のタイミングに合っていないことが判明して、期間の途中であっても軌道修正することもしばしばです。
このように、お子さんの成長は予測が難しいので、何を優先して取り組んでいくかということは大切な視点だと思います。
ぐんぐんに来ておられるお子さんのご家族は熱心な方たちばかりです。
「小さいうちにたくさんのことを教えてやりたい」
「あれもこれも、気付いたことには取り組んでいきたい」
「まだできていない大切なことがたくさんあって、どれも教えていかなければ」
とお子さんの様子をよく見て、気付き、焦っておられる方も多く、それは当然の心境だと思います。
私たちぐんぐんのスタッフも、どれも大切だと思ってお話を伺います。
それでも、療育の時間は限られているので、すべてを目標に設定しても、広く浅くなってしまい、結局何も身に付かない結果になってしまうことが予想できます。
そこで私たちは、「このスキルが今後生きていくうえでどのくらい重要なのか」、「そのスキルを身に付ける以外に補える方法がないのか」、「そのスキルを身に付けることで、お子さんの人生の質がどのように向上するのか」などを念頭に置いて、療育で取り組む優先順位を付けるようにしています。
その結果として、最近は「コミュニケーションスキル」「余暇スキル」「自己肯定感を高めること」等が目標として重視されていることが多くなり、やはりぐんぐんは学習塾ではなく、自閉症のお子さんへの療育機関なのだなあと感じています。
目標を振り返る時にご家庭での様子を伺うと、忙しい日々の中で療育目標が埋没してしまっていることもあり、日々の暮らしの大変さをお察しするばかりです。
そこで、現在、ぐんぐんではご家庭と無理なく連携して療育効果を上げていくことができないかという工夫をしているところです。来期の面談時にその効果が出たらいいなと思います。
(赤磐ぐんぐん療育スタッフ:利守 愛子)

やさしい後見人制度

みなさん、こんにちは。いつもは「私のお薦め本コーナー」を担当しているトチタロです。
今回から、会報の片隅を借りてコラムも書かせていただくことになりました。
その最初は、障害児・者をとりまく制度の中でも、わかっているようでわからない「成年後見制度」についてとりあげました。
実は今、岡山県社会福祉協議会主催の「市民後見人養成研修」の連続セミナーに参加させていただいています。
そこで学んでいることを私に分かる範囲で、みなさんにもお伝えしたいと思います。なるべく正確に書いていくつもりですが、なにしろ私も全くの素人、ただの親ですので、おかしなところや補足の必要なところがありましたら、賛助会員に入っておられる社会福祉士や専門家のみなさん、フォローをお願いします。
というところで、まず第1回は「そもそも後見って?」というところから始めます。

@ そもそも後見って?

まずは、後見とは、一般的には、本人に代わって契約などの法律行為を行ったり、生活の支援を行うことですね。
したがってその対象者は、自分一人で判断することが不十分な人ということになります。
となると、まず頭に浮かぶのは、子どもや認知症のお年寄り、そして知的障害をもつ人ですね。
もっとも、子どもの場合は普通、親が親権者となり、子どもに代わって書類を書いたり生活の面倒をみていますので、「未成年後見制度」が必要となるのは、親権者がいない場合や、親自体が財産管理権を持たない場合に限られています。
したがって、このコラムでは、「成年後見制度」、その中でも私たちに関係のある、発達障害を持つ子ども達が成人した後の後見について主に紹介させていただきたいと思います。
かっては禁治産者・準禁治産者という言葉にあるように、「家」の財産を守るため、欠格者として宣告し、財産管理からの排除を目的としていた制度ですが、今は本人の財産を守り、生活全般や福祉のあり様に目を向けていかなければいけない、と平成12年から大きく変わった成年後見制度です。
したがって、この制度を子ども達の将来のために、上手に活かしていくことが、親としての務めだと思います。
それでは実際の制度の中身についてですが、それは次回からのコラムでお伝えしていく予定です。
以前は「育てる会会報」はHPにも全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は一部抜粋にさせていただいています。
なお会報は正会員・賛助会員の方へは郵送でお届けしています。
もしご希望の方がおられましたら、ぜひ賛助会員に申し込みをお願いします。年会費 3000円です。
応援よろしくお願いします。
申込み方法の詳細は「
育てる会 HP」に記載しています。

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