sorry,Japanese only
平成23年2月28日
第154号
NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会
154号 目次
春までもう少し
世界自閉症啓発デーのお知らせ
鉄道同好会(仮称)できました
教師・保育士対象即実践講座
キッズルーム・AAO活動の報告
OHAの会・18歳の春を目指す親子療育クラブ・母の想いを語る会 お知らせ
水泳教室・サッカークラブ お知らせ
私のお薦め本コーナー
「アスペルガーを生きる子どもたちへ」
やさしい後見人制度
「C 後見人を頼むと、いくらかかるの?」
支援センターNEWS
赤磐ぐんぐんだより
いくらか寒さもゆるみ、何となく春めいてきた今日この頃ですが、本格的な春の訪れには今少し時間がかかりそうです。
皆さんいかがお過ごしですか?
3月は、学齢期のお子さんをお持ちのご家庭は、学年の最後締めくくりの時期です。
お世話になった学校を卒業されるお子さんもおられるでしょう。
年度始めの4月・5月頃には、電話相談やぐんぐんのお母さんたちからの相談は、担任の先生の理解のなさや付き合い方への悩みごとが多かったのですが、しだいにお母さんたちのお話も、先生とうまくコミュニケーションが取れるようになったというお話になっていきます。先生とお互いいい関係が築けた保護者の方は、子どもさんの学校生活の方もバッチリうまくいくようです。ところが、そうはいかない場合もあります。
子どもの人生をバスに例えるなら、運転手はお父さん、車掌はお母さん(中にはワンマンバスもおられますが・・・)。
バスに乗って始発から終点まで行くとします。
私は、先生方は子どもを育てるときに、ある停留所から次の停留所まで、お手伝いくださる同行者だと思っています。
バス停で先生が乗ってこられます。哲平は、小学校は、特殊学級だったので、普通学級の先生と特殊学級の先生の二人が、乗ってくださいました。
一年経って、普通級の先生は降りていかれましたが、特殊学級の先生は交代しながらも6年生まで4人の先生が一緒に乗ってくださいました。
その間、いろんな事がありましたが、最後には停留所で良いさよならが出来るような、そんな関係を築こうと思いました。
終わりよければすべてよし・・・。色々あった一年に良い締めくくりが出来るようにと努力をしました。
中学校からは、養護学校へ行きました。6人の生徒に4人の先生が担任でした。4人の先生が哲平の同行者だったわけです。
高等部を経て、就職した現在は、支援して下さる会社のスタッフが同行者です。時々お世話になるボランティアさんや、デイサービスの職員さん、クラブで知り合った市民ランナーのみなさんなども、哲平のバスに乗り合わせていただいた同行者になりますね。
その人たちと、いい関係をどうやったら築けるか、それがバスの旅を楽しくする絶対条件です。
私の努力だけではなく、いいえそれ以上に同行している乗客の方々が、理解をしてくださったお蔭で、哲平のバスは今のところ何とか順調に進んでいるのではないかと思っております。
いつか親である運転手さんや車掌さんが体調を崩しお仕事できなくなれば、代わりの誰かがこのバスを運転して下さることでしょう。
無事に哲平がお爺さんになって、そして終点に着くまで、バスを運転したり、乗客として最後まで付き合って下さるのは、残念ながら私たち父母ではない事でしょう。
支援者との関係を上手に作り上げていくための、練習を今からしっかりしていきましょう。
今年担任の先生とうまくいかなかったお母さんも、来年の先生とは今年の失敗を生かしてもう少し上手に関係づくりをしていきませんか?
私たちは、コミュニケーションが苦手な子どもの親です。そんな子どもの代弁者になるべき私たちが、コミュニケーション力を磨かなければ、子どもの立つ瀬がないではありませんか。
世の中の人たちは、みんな本当は良い人たちなのです。悪い人なんて本当は一人もいないのではないかと思います。
みんな良いことがしたいと思って生きているのです。
誰かの役に立ちたいと願っているのです。
でも、ちょっとした行き違いで感情的にこじれてしまったり、うまく人間関係を作れなかったりするわけです。
伝え方を考えてみませんか。私たちは、自閉症の子どもの親です。
「自閉症の子どもに、うまく伝わらないのは、私たちの伝え方がまずいから・・・」
と教わったではありませんか。
人間関係がうまくいかない時、ついつい相手を責めてしまいがちですが、それでは余計こじれてしまいます。
まずは、自分のやり方がまずいのではないかと考える。それが、解決への一番の近道です。
相手を変えることは、なかなかできませんが、自分を変えることは自分でできます。
とは言え、かく申す言う私も、未だに夫との関係ですら、うまくいっているとは言い難いのですが・・・。
これを書いた事をきっかけに、私も努力をしましょう。
今年は、60歳になる夫との生活があと何年続くか解りません。運よく二人とも長生きして、30年40年と残りがあるならいいのですが、急にさよならしなければならないとも限りません。何が急にあっても、後悔をしないバス旅行をこころがけたいと思います。
話は先生との付き合い方から、どこまで行くのか書いている自分でも解らなくなってしまいましたが・・・
さて、気を取り直して、3月の重松孝治先生のセミナーについてのご案内をさせていただきましょう。
来る3月13日日曜日には、今年度最後の第7回支援者養成セミナーとして、川崎医療福祉大学の重松孝治先生をお迎えして、「思春期から青年期に向けての自閉症支援 」と題しての講演会を岡山生涯学習センターにて行います。
副題に「将来に向けて、生き生きとした暮らしのために」とあるように、生き生きとした暮らしの為にどんな支援が必要なのでしょう。それをみんなで共に学びあえたらと思います。
現在、思春期・青年期の真っただ中のお子さんの保護者の方をはじめ、学校で彼らを支援してくださっている先生方にもぜひ聴いていただきたい講演会です。また、小さいお子さんの保護者の方にも、ある程度予測を持って思春期や青年期を迎えていただけるといいなという思いを込めて、今回の講演会を重松先生にお願いしました。
「思春期で大変になる」とか、「思春期はそれまでの子育てのツケが、回ってくる時期」などと、多くの先輩の親御さんや、支援者から私も聞かされたものでした。
その時、我が子がどう変わるのかと、恐ろしい思いで迎えたものでした。
皆さまはどんなふうに思われていますか?
私と同じ思いで怖がっておられる方はいませんか?
ところが、我が子の場合は、思春期は、とても良い時期でした。子どもが大きく伸びる時期でした。我が子は、この時期にようやく多動がおさまり、人の指示が通りやすくなり、学ぶ姿勢がやっとできました。
家事スキルが大きく伸び、お金のことが理解できるようになり、買い物も一人で出来る素地が整いました。
暗記出来る力もつき、ローマ字が解るようになって、パソコンにも自分で入力できるようになり、その後のネットサーフィンなども楽しみも増やせました。
計算力も少しずつついて来たし、公共機関を利用する力が付き始めた時期でした。
では、次の青年期とはいつまでなのでしょう。
我が子は、成人となる20歳はとうに過ぎていますが、実際にはまだ青年期ではないのでしょうか?
大人としては心もとなく、いまだ中途半端な時期にいるように思えます。
もちろん対外的には、成人とみなされ、選挙権までいただいていますが、まだまだ少年のようなあどけなさを持った子です。
わが子だけでなく、知的障害を伴う場合には年よりも幼く感じられる部分が多く、親としてもなかなか子離れがしにくいようです。
それではこの時期をどのように過ごすべきなのか、私も先生にお聴きしたいです。まだ少しお席がございますので、どうぞ、皆さまふるってお申込み下さい。お待ちいたしております。
さて、最近の私は、代表としてわが身の能力を超える忙しさがのしかかるような日々です。
ついついしんどくて、こんなにしんどいなら、何もかも降りちゃいたいなぁ〜なんて思うことがあります。でも、愚痴を言っても始まらない、苦しくても辛くても、今のところ誰も替わりをやってくれそうな人は見当たりません。
「神さまは、乗り越えられる試練しか与えられない」
それを信じて、やっていくしかないのでしょうね。
何とかする方法を探す中で、こんなことを思い出しました。
以前見たテレビに、「褒め日記」というのがありました。その日一日の自分を振り返り、自分の良かった行いを自分で褒めるというものです。
人は、褒められることで、「自分は出来るぞ」と思えるそうです。これを自己効力感というそうです。
でもなかなかそんなに都合よく自分をほめてくれる人はいませんから、自分で自分をほめるというのが、有効ですよというお話です。『よく頑張っているよ』と褒めたり、自分のいいところを書くんだそうです。
自分をほめる言葉を一日10個書くといいとテレビでは言っていました。
書くということは、何回も読み返せること。読むと耳からも聞こえて自分をより励ませる―というのです。これは、鬱の治療にも使われるようになってきた療法のひとつだそうです。
すごくしんどい時にこれをやると、効果的だそうです。
いいかもしれないと思い、私も試してみることにしました。はじめ自分をほめることは、簡単だと思いました。ところが、気持ちが弱っていると、あまり褒め言葉が浮かびません。日頃、元気な時は、いくらでも褒め言葉が浮かんでくるのに、心が弱っているのか、自分の良いところが浮かびません。
そこで、インターネットで、褒め日記を検索して褒め方のポイントなるものを見つけました。
褒め日記のポイント
・紅葉がきれいと思ったわたしはステキ
(感性・感覚をほめる)
・今夜は鍋と思いついたわたしはエライ
(発見・発想をほめる)
・子どもに感情的にならなかったわたしはエライ
(やらなかったことをほめる)
なるほど、これなら褒められるかと思いました。
では、さっそく
「今日は天気だな〜、風が春を運んできた〜と思う私って、ステキ」
「哲平がうるさくしつこく何か言ってくるのを、我慢して聞いてやる私って、実に実に出来た母親だ!! あんたは、エライ!!」
「おかえりなさいと笑顔で言えた私は、なんてできた妻でしょう」
「テレビを見ながら、涙する私って、何て感性豊かな人でしょう」
「こんなにしんどいのに、会報を書いている私って、本当にエライ!!!」
そうなんです。本当にしんどいのですよ。実は会報なんて書いていたくもないのに、それから逃げないで、こうやって書いている私って本当にエライ!!みんなも褒めてくださいね。
自分で自分をほめる癖をつけると、自分を大切にするようになるそうです。自分を大切にすることは人を大切にすることにつながるそうです。
何度も何度も自分をほめているうちに、モチベーションが少しだけ上がってきました。
頑張らなければと無理やり叱咤激励しても元気が出なかったけれど、この褒め日記のように些細なことでも、自分をほめていけば、元気が少しずつ湧いてきそうです。
それに力を貰って、ガンバ!!です。
さぁ〜、元気を出して、続いて行ってみよう!!
先日、育てる会の行事「AAOありがとう集会」においてボウリングをした時、私は今までの最高のスコアを出しました。最高のスコアと言っても大したものではないのですが、以前のハイスコアは、19歳のときに出したものだったので、つい嬉しくて皆さんに報告です。
40年近く前に出したスコアは、116点。今回のスコアは、120点です。
こんなに大きくなってからでも、記録は伸びるのですね。人はいつだって成長することが出来るという事ですよ。
そういえば昔小学生時代には、1回しか飛べなかった縄跳びの二重跳びが、今はバンバン連続で10回くらいは跳べるようになっています。すごいでしょう?
本当に不思議なんですが、今はそうなんです。
私は子どもの頃体育が苦手で、跳び箱、鉄棒、かけっこ・・どれをとっても、ダメでした。ところが、大人になるにつれ、昔出来なかった事が、できたり、挑戦してみると出来ていくことがあったりして、人はいつになっても成長できるんだ・・・を実感しています。
こうなったら昔苦手だった、鉄棒の逆上がりもできるかも・・・と思い、先日小学校の校庭で試してみましたが、これは残念!! できませんでした。逆上がりはなぜか、テストのときだけは、できる子でした。でも普段は全く出来なくて、さあテストと言うと、できるという不思議な子どもでした。
まあ〜私は昔から変わった子だったのでしょうね。ユニークな私が、実は自分で大好きなんです。私って面白くていいでしょう?
元気がまたまた湧いて来たぞ〜!!
さて、いつもの哲平君の話題にも少しだけ触れておきましょう。
2月はマラソン関係の多い月です。
2月5日の丸亀ハーフマラソンを皮切りに2月11日のえびす駅伝、2月27日には、吉備路マラソンに参加しました。
丸亀ハーフは、今年も記録更新して1時間17分9秒でした。毎年記録が伸びるので、サポートするのも楽しみです。
えびす駅伝は、桃太郎夢クラブの仲間と襷をつなぎました。軽やかな走りで、みんなの応援に応え、ラストランナーを務めました。
2月27日のそうじゃ吉備路マラソンでは、なんとフルマラソンを完走し、しかも前回の記録を7分も縮めて、2時間48分23秒という記録でした。
今回は一緒に走っていただける人がいなくて、一人でのフルマラソンでしたが、なんとなんと、完走だけでなく、34歳以下の部で7位に入賞し、表彰状とトロフィーまでいただきました。
7〜8キロまでは、全体の一番前を引っ張っていたそうです。やはり途中からもうトップには付いて行けなくなったのでしょう。
マメをいっぱい作っていました。かわいそうに一人で頑張ったんだと思うといじらしくって泣けました。
ゴールした哲平君を迎えに行くと、わたしを見つけた途端に「二千円!!」。
二千円を持っての嬉しそうな哲平です。
42.195キロが2000円とは、安すぎますかねェ〜。でも好きなマラソンを走って、そのうえお小遣いがもらえるのなら、いいでしょう。
5月には洞爺湖マラソン、10月に行われる予定の大阪マラソンにも申し込みをしました。大阪は抽選なので、当たるといいなと楽しみにしております。
天満屋という日本一強い実業団の女子陸上チームがあり、桃太郎夢クラブという哲平の所属クラブでは、毎週その天満屋のコーチがアドバイスをくださっているので、どんどん速くなっているのです。感謝しております。
世の中は空前のマラソンブームだそうで、猫も杓子もマラソン、マラソンです。
我が家の運動嫌いの夫ですら、走っているのですから・・・。勿論かく言う私も、おぼつかない足取りですが、せっせこ走っているのは、実に実に自分で言うのもなんですが不思議です。
自分の走るフォームを大きなウインドウ越しに見たことがあります。かっこよく走っているつもりでしたが、残念ながら腰は落ちかっこ悪いおばさん走りです。
でも、いつかはかっこよくスマートになった身体でスイスイと走れる日を夢見て、今日もおばさんは走るといたしましょう。
こんな風に会報を書いていると、なんとなく元気になってきましたよ。
私って結構頑張っているじゃないの。
私って、いい感じじゃないの。
一生懸命生きているって感じで、好きだな〜じぶん!!
『さぁ〜、だんだん何とかやれそうな気分になってきたぞ〜』
といったところで、今月も終わりといたしましょう。
皆さんも、頑張ってくださいよ〜!! ファイト!!!
追伸:
正会員の方へは、恒例の来年度に向けてのアンケートをお願いいたします。
来年度は、どんなことが出来るかを皆さんと共に考える為のアンケートです。
会員全員の方からの返信をお願いいたします。返信用封筒を合わせて入れますので、お答えください。例年は書くところが多くて大変というご意見がありましたので、今回は、シンプルにしました。
育てる会 代表 鳥羽 美千子
世界自閉症啓発デー
4月2日は毎年 国連が定めた「世界自閉症啓発デー」です(日本では、4月2日〜8日が発達障害啓発週間となっています)。日本各地、世界各地で自閉症啓発のために様々な取り組みが行われます。
そして岡山でも、「岡山発達障害児・者の親の会 連携協議会」主催で、岡山・倉敷・津山の各地で、自閉症理解のためのチラシの配布を行うことになりました。
育てる会は岡山担当になりましたので、4月2日(土)当日に、岡山駅でチラシを配っていただける方を募集いたします。
9:40頃集合で、10:00から配って1時間はかからないぐらいと思います。春休み中ですが、お子さん連れでも結構です(去年の経験では、かえってお子さんの方が頑張って配っていただいていました (^_^)・・)ので、都合のつかれる方はぜひお力を貸してください。よろしくお願いします。
正会員の方、賛助会員の方、ボランティアのみなさん、できるだけ大勢の方でイベントを盛り上げたいと思いますので、参加できる方は、事務局(086−955−6758)までお知らせください。当日は子どもたちも好きな「ももっち」もお待ちしています。
鉄道同好会(仮称)できました!
みなさまこんにちは、「鉄道同好会(仮称)」です。
会報の掲示板でお知らせしておりました第一回目の活動を行いましたのでご報告いたします。
今回は、2月13日の日曜日に2家族7名で集まりました。
最初の活動ということで、岡山駅で新幹線車両を眺める「見る鉄」にしました。
新幹線改札前に集合して挨拶を済ませて、さっそく券売機で入場券を買い岡山駅のホームへ上がりました。するとそこには、なんと「ドクターイエロー」がわれわれをお出迎えしているではありませんか!思わぬサプライズな出来事に参加者全員のテンションは上がり、なんだか神様がこの鉄道同好会の前途を祝ってくれたような感じがしました。
ドクターイエローが出発したあとも、子供たちは入線してくるN700系のぞみ、700系ひかりレールスター、300系ひかり、500系こだま、100系こだまなどの新幹線をそれぞれ思い思いに眺めて楽しみ、親同士は現在までの息子たちの“鉄っちゃんぶり”を披露し合いました。
少し寒くなってきたので改札内にある喫茶店でしばしお茶しながら暖をとり、後半は在来線乗り場へ移動してマリンライナーやアンパンマン列車を見て過ごしました。鉄道に興味がない方は、「そんなんで楽しいの?」と思われるかもしれませんが、今回参加した2家族7名全員は至福のときを過ごすことができ、皆満足して帰ることができました。
次回の活動も話し合いましたが、しばらくは「見る鉄」の活動を続けていき、将来的には「乗り鉄」や「撮り鉄」の企画も考えていこうということになりました。
次回は、岡山県内の新幹線ビューポイントに集まって食事したりしながらの「見る鉄」を考えています。また、会報の掲示板に案内を出す予定です。興味のある方は、どしどしご参加下さい。お待ちしております。
(れいくんのパパ)
教師・保育士対象 即実践講座
【即実践講座 基礎編・アドバンス編 合同】
☆第10回☆ 平成23年3月10日(木) 19:00〜20:45
「自閉症の理解に応じた支援」
岡山県生涯学習センター 大研修室
講座の最初にお知らせした日にち(3/11)とは変更になっています。ご注意ください。
対 象 : 教職員・保育士や目指す人対象。施設・福祉関係職員も可。
今年度の最終回で、基礎編・アドバンス編 合同講座となっています。
みなさま、一年間の夜間講座 ご苦労さまでした。連続10回の講座で学ばれたことを、これからの、自閉症児・者の支援に活かしていただけることを願っています。受講 ありがとうございました。
また、来年も基礎編・アドバンス編とも引き続き開催の予定ですので、よろしくお願いいたします。
日時等が決定しましたら、またこの会報でご案内させていただきます。
「キッズルーム」
2月27日(日)に岡山大学の清水記念体育館で、今年度最後のキッズルームが開かれました。
今回も大勢の子どもたちが参加しての楽しいキッズルームとなりました。
岡大児童文化部のみなさんには、一年間大変お世話になりました。ありがとうございました。
また来年度もよろしくお願いします。
詳しい感想や、楽しい写真は改めて次号でお届けします。
「AAO活動の報告」
今年度も一年間、本当にお世話になりました。
みなさまのご協力により、ありがとう集会も無事行うことが出来ました。本当にありがとうございました。
参加してくださった保護者の方より、ありがとう集会の感想と一年間の活動の感想をいただきましたので、紹介いたします。
今日はお疲れ様でした。お世話になりました。普段のAAOでは送り迎えだけでしたので、初めて一緒に参加して、娘とボラさんの距離感などがよくわかりました。
娘は外出先では緊張が強いので、行動や会話がぎこちないのですが、ボラさんが側にいてくださり時折話しかけてくださることで、少し安心した様子でボウリングを楽しめているようでした。今までは、ボウリング場の大きな音や他の人の動きなどは、苦手の多い環境なのであまり行きたがらなかったのですが、AAOでボラさんと何度か一緒に活動できたこともあり、娘にとって楽しい余暇活動の一つになりました。
他にも苦手な買い物もボラさんと行けるようになるなど、いろんなことに前向きにチャレンジできました。ボラさんのサポートのおかげで、多くのことを経験でき充実した一年でした。ありがとうございました。
(Tママ)
AAO活動最後のありがとう集会で、我が子は、ボランティアのお姉さんに、「いっぱい、私の話を聞いてくれて、ありがとうございました。」と手紙に書いて伝えていました。お姉ちゃん達とは、映画を見に行ったり吉備国際大学に行ったりと、いろんな活動ができたことも、良かったのですが、何よりも、親以外の方に、色んなお話ができたことが、我が子にとっては、AAO活動をして、一番よかったことかなあ。と思いました。一年間、ありがとうございました。
(Nママ)
今年のAAO活動では年齢等を考慮していただいて男性二人のボランティアの方と活動をすることができました。
同性の男性と(年齢も近い)出かけることで、活動範囲が広がり、映画を観に行ったり、ボウリングに行ったり、とたくさんの活動をすることができました。
また、日帰り温泉にも行くことができ、とても、本人にとって楽しい活動を行うことができました。
ボランティアの方々のおかげで親では気がつかない行動などを発見することができ、そうしたことでも有意義な活動を行うことができました。
本当にありがとうございました。
(Sママ)
公共交通機関の使い方や、買い物や外での食事に慣れてほしいと思い、小2〜小3までの2年間参加した。
2年を通してボラさんが同じ方(男性と女性)だったので、安心していろんな経験をすることができた。息子(R)も毎回活動を楽しみにしていた。ボラさんと自分の趣味の話をするのが楽しみなようだった。
ボラさんが活動後に送ってくれる報告書がとても参考になった。Rの様子がよくわかり、成長しているところや課題がはっきりしてきた。お金の支払い方1つとっても、今では、財布の中の小銭を組み合わせて金額ぴったりで払うことができるまでになった。Rの今のところの課題は 店員さんに声を出して注文できるようになることと、自分の持ち物の扱い方だが、メニューを指差して注文できるようになったし、置き忘れる頻度も減っている。ボラさんは最後の報告書で”声かけは要所要所で必要だけど、自分でできることも増えてきている”と書いてくれた。何回も実際の経験を重ねることで、できるようになるんだなぁと思った。ちょっと自信もついたのか、自分からやってみたいと言うことも増えた気がする。参加して本当によかったです。
親は毎回どんな企画にするか悩んだ。Rのリクエストも聞いて、楽しめるように工夫した。写真を使っての手順書で、道順や手順をわかりやすく示したり、支払いがしやすいよう薬の小分けケースを改造した財布をつくったりもした。主にネットを使い下調べをしてから、実際に下見に行き写真を撮りルートや時刻表、目的地の確認をして、PCで企画書を作り、活動の3日前までにボラさんに送付して…など前準備も大変だったが、いろいろ考える機会にも社会勉強にもなり楽しかった。
(Oママ)
「OHAの会」
OHAの会は高機能自閉症・アスペルガー症候群の子どもを持つお母さんのための会です。
知的障害がないからこその悩みや将来への想いなど、同じ立場のお母さん同士で想いを語り合いましょう。
利守先生が毎回暖かなアドバイスもしてくださいます。
3月は春休み中のため、休止とさせていただきます。
それでは、2月のOHAの会感想です。
ずっと読み続けていた本が終わってしまったので、今回は参加者の発表が主となりましたが、私は、皆さんのお話と、それに対する利守先生のコメントを聞かせてもらうのが大好きです。(もちろん、本を読んでそれを先生に解説していただくのも大好きです。本読みはあった方が良いなと思います。)
誰か一人のお話に全員が真剣に耳を傾ける、しかも聞くメンバーは皆、同じ立場。
そして、利守先生の暖かいアドバイスがいただける。誰か他の方へのアドバイスでも、それは実は皆への言葉であり、先生のお話は何一つ聞き逃すことができません。なかなか見つけられない機会だと思います。
今回もそうでしたが、OHAの会の後は必ず暖かい気持ちになります。
世の中っていいなという気持ちになります。
来年度も、新しい本を読みながら、引き続き開催していただけるとこのことで、本当に楽しみにしております。
またよろしくお願い致します。
(O母)
今回は“子どもがASとわかって自分自身が変わったこと”と“リフレッシュ方法”について一人ずつ話しました。皆さんのお話を伺っていると、それぞれが歩んで来られた道がかい間見れたような気がして、親近感を感じました。
また、お子さんのことで悩みや不安がありながらも皆さん、前向きに物事を捉えられているように感じました。
リフレッシュ法についても、共感できる話がたくさん出ました。やはり「現実から逃避できる時間を持つ」ということが息抜きになるように思いました。こういうテーマで話ができた事自体が私にとってはリフレッシュになりました。ありがとうございました。
(T母)
「18歳の春を目指す親子療育クラブ」
【 1月の活動報告 】
11月に武蔵先生との勉強会で“洗濯物たたみ”の手順書作りをした事をもとに、今回は服たたみのジグを作成することになりました。
学校の給食エプロンや普段着がきれいにたためるように大きさや形をそれぞれ工夫し、実際に子どもの服を型紙に合わせながら熱心に取り組むことができました。
持ち帰ってすぐに試した参加者の声も好評のようなので、作り方の手順書と見本の写真を作りました。(ただ会報のモノクロ印刷では、肝心の写真がうまく写りませんでしたので、興味のある会員の方にはお送りします。事務局まで連絡して下さい。)
【 3月の予定 】
日 時 平成23年3月4日(金)10:00〜13:00 (受付 9:45〜)
場 所 きらめきプラザ2F研修室1
内 容 茶話会 (今年度の反省と来年度の活動予定について)
※飲み物とお茶菓子を用意しています。
日 時 平成23年3月10日(木)9:30〜14:00 (受付 9:15〜)
場 所 生涯学習センター 情報創作棟3F 書道教室(ロビー右側)
内 容 武蔵先生との勉強会および食事会
・一年間のまとめ(各自の発表)と武蔵先生のお話
・感情コントロールについてのお話
※お弁当は参加の確認が取れた方の分のみ注文を取らせて頂きますのでご注意下さい。
3月は2週連続となっていますができるだけ多くの参加をお待ちしています。
「母の想いを語る会」
日 時 平成23年3月8日(火)10:00〜13:00
場 所 畠瀬本店 (岡山市中区浜三丁目13-1)
講 師 今田 恒子 さん
参加費 1200円(ランチ代)
申込先 育てる会事務局へ3月6日(日)までに
定 員 10名(先着順)
今年の後半は、今田恒子さんを囲んでこれまでの子育てをお話いただいたり、質問にお答えいただいたりしてきました。
今年度最後の母の想いをきく会は、場所をきらめきプラザから、小粋なレストランに移して、ランチを食べながらの懇親会を兼ねたものにしたいと思います。皆さんどうかお越しくださいね。
それでは、前回の母の想いを語る会に参加されたお母さんの感想です。
いつも貴重なお話しを有り難うございます。
子どもの将来を思うと、漠然とした不安に包まれ、いつも[何を]この子にしてやって、死ねばいいのかを模索していました。
そして、この子の最終目標を、支援を受けながらの[[自立]]と決め、私なりに頑張って育ててきました。しかし、いろんな講演会や書籍も、この漠然とした不安を消してくれる事は無く、只々、遠い目標に向かって過ごす日々でした。
この度、今田さんのお話を伺う機会に恵まれ、いろんな方の行く末・現状の行政とサービス等、具体的に知る事ができました。我が子の想像できなかった将来が、良くも悪くも薄ぼんやりと想像でき始め、少し心が軽くなりました。
すると、「今の自分の育て方は、現状況では、間違っていない!!」と思えることができ、少しだけ自信が持てたような気がします。
今回、一番に印象に残った事は、この子たちの将来は、施設でもグループホーム・ケアホームでもなく、在宅が主流になるであろうという事。となれば、おのずとこれからの支援計画が明確になってきます。
明るい我が子の将来を願い、みんなで頑張りましょう(エイ・エイ・オー)
いつもいつも私たちを元気にして下さる今田さんに、惚れてしまいそうです(笑)
(S母)
サッカークラブのお知らせ
日 時 : 平成23年3月20日(日) 10:00〜12:00(9:45集合)
場 所 : 旧・岡山中央南小学校グラウンド(岡山市北区中山下)
持ち物 : マイボール、ゼッケン(ボラさんの分も)、ハチマキと名札
お茶(ボラさんの分も)、個人ノート、出席カード
親リーダーはグループノート
*雨天時または前日に雨が降った場合は、体育館シューズを持ってきてください。
保護者の方も忘れずにお持ちください。
*体験・見学の申し込み・お問い合わせ・欠席の連絡は担当までご連絡ください。
(サッカークラブ担当:S & T)
水泳教室のお知らせ
日 時 : 平成23年3月20日(日) 15:30〜17:30
場 所 : OSKスポーツクラブ岡山 3階ロビー(岡山市北区絵図町1-50)
※プールは育てる会水泳教室 貸切で行っています。
連絡先 : 育てる会事務局
★新たに参加されたい方、体験されたい方は事務局までお問い合わせください。
体験は1回2000円(保険代込み)です。
★欠席される方は、必ず3月15日(火)までに事務局に連絡してください。
★当日の急なキャンセルなどは 水泳教室担当に直接連絡ください。
(水泳担当:M & I )
やさしい後見人制度
それでは今月も、新しいニュースから・・・今年の4月から、親族などが後見人として任された資産の使い込みを防ぐためにも役立つ制度ができるそうです。それは日常使う金額を除き、資産(金銭)を信託銀行に預け、大きな支出が必要な場合には家庭裁判所への申請が必要な「後見制度支援信託」という制度です。後見人にとっても、精神的負担や事務的負担の軽減になると思います。
障害をもつ子どもたちが安心して暮らせるようにと願っての成年後見制度ですので、この新しい仕組みも有効に働いてくれることを願いたいですね。
この「後見制度支援信託」について詳しくは、信託協会のHPをご覧ください。
http://www.shintaku-kyokai.or.jp/data/pdf/data04_01leafkouken.pdf
C 後見人を頼むと、いくらかかるの?
後見人制度は役に立つのはわかるけれど、日本でまだそれほどこの制度が広まらないのは、はたしてその費用がいくらかかるか分からないので二の足を踏む人が多いのではないでしょうか。子どものために、多少なりとも財産は残せても、その後の収入が給料、障害基礎年金だけとなると、後見人への報酬を支払っているうちに、肝心の本人の蓄えている資産が減っていき、やがてなくなってしまうのではという心配です。
いったい、毎月いくらかかるのか? その金額は後見人制度の、どの説明書を読んでも書かれていません。ますます不安になりますね。
なぜ、書かれていないのでしょう。それは資産や収入を調べて、個人ごとに支払える金額を家庭裁判所が、総合的に判断し、一人ひとりに決めているからです。
したがって、身寄りもなく、生活保護を受けているような方が判断能力を無くし、市町村長判断で成年後見制度の申立てをした場合には、無報酬の場合もありうるわけです。
そもそも報酬については、後見人の方から家庭裁判所に「報酬付与」の申立てを行い、裁判所が後見事務の具体的内容や本人の財産額に応じて、報酬を認めるかどうか、認める場合は報酬をいくらにするかを決定する仕組みです。
管理してもらう財産の金額がそんなに多くはなく、そのための事務量も少ない場合には報酬も少なくてすむというわけです。実際に法人として後見を行っている、第三者後見人の方に聞いてみると、市町村長申立ての場合はほとんどボランティアですよ、と笑っておられました。
本人の福利と財産を守るための成年後見制度ですから、その制度の利用によって財産がなくなってしまうような本末転倒な報酬はありえないわけです。
安心して利用いただきたいと思います。
支援センター NEWS☆
いよいよ22年度も佳境を迎えました。
私の好きな季節…春に突入です!!
センターでも移行に向けての準備を進める保護者の相談が増えてきました。
進学先の小学校と連絡調整を行って面談に同行したり、進級のためにクラス外の先生も含めて現在の支援方法についての検討会を行ったり、卒園式への参加方法について具体的に保護者と園と一緒にアイデアを練ったりと、年度末ならではの動きも出てきています。
さて今回は、先月に引き続き支援センターの相談実績をまとめてみました。
あかいわ発達障害支援センターの開所は、週3日。つまり月に約12日平均の実働です。相談の形態は、主に3種に分かれます。電話での相談が64%。主に初回は(サービス内容の問い合わせも含め)電話で行うことが多くなります。次に電話での相談を経て、来所での相談に結びついているケースが多く、19%となっています。また、関係機関や家庭の方へ訪問する形で、17%の方が希望されています。
先月の報告で挙げたように、来所相談のうち52%が幼児期の相談ですが、それを受けての訪問型の相談も、その半数以上が、幼稚園や保育園への巡回となっています。市内7か所の幼稚園のうち2か所、16か所の保育園のうち12か所に訪問し、(利用者のニーズによっては)定期的に相談支援に応じています。
支援に入ってみて感じることは、保護者と園の関係も、低年齢期の方がより親密である印象を受けるということ。日頃の様々な情報交換の機会にお子様の様子が話し合われ、園側も相談員の介入をスムーズに受け入れていただけているような印象を受けます。
次に、市内12か所の小学校ですが、そのうち移行や不登校のケースなどを通じて継続的に関わっているところが4か所と、幼児期に比べると、ニーズとしてはまだまだ少なくも感じますが、学校の様々な行事や研究会にも呼んでいただき、学校や教育の特色を知りながら一緒に勉強させていただける機会も得られるようになってきました。
最後に、先月のNEWSで少し、ご紹介をさせていただいておりましたが、この3月12日(土)に赤磐市主催、自閉症児を育てる会の協力のもと、あかいわ市の中央公民館で幼児期の支援者向けのセミナーを開催する運びとなりました!!
発達障害を持つ子どもを見逃さないポイントや、療育の大切さなどを講話に盛り込み、現場で検診に当たられている保健師の方や、幼稚園や保育園で、日々子どもたちの生活支援に当たられている教師・保育士の方にこうした子ども達の発達や特徴をより分かりやすく知っていただけるような内容になっています。
日常生活や乳幼児健診等の現場における様子観察による発達障害児の早期発見は、子どもたちのありのままを早く理解し認めていくことにも繋がり、また有効な療育を早く子どもたちに提供し、「わかって動ける楽しさ」を知らせていくことにも繋がります。
22年度の締めくくりとして、また新たな年度を迎えるにあたって、よい機会となればと考えています。
また次月はこの報告もできるかな?
(あかいわ発達障害支援センター スタッフ:原)
赤磐ぐんぐんだより
底冷えが激しかった赤磐ぐんぐんの職員室も、春の足音が近づくにつれだんだん暖かくなってきました。2月は利用児さんだけでなく、そのお母さんが、ご兄弟が、ご家族が、インフルエンザにかかったという連絡を受けることがあり、スタッフも健康管理に必死でしたが、みんな何とか無事もちこたえることができました。皆様はお元気でお過ごしでしょうか。早く暖かな春が来るといいですね。
ご紹介が遅くなってしまいましたが、赤磐ぐんぐんのスタッフが増えました。
10月から赤磐ぐんぐんのスタッフになりました、河野友紀です。
療育という限られた時間ですが、お子さんたちひとりひとりとしっかり向き合い、子どもたちとかかわれる時間を大切にしていきたいと思っています。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
赤磐ぐんぐん療育スタッフ 河野
河野先生ももうすっかり赤磐ぐんぐんに溶け込んで、かけがえのないスタッフになってくれています。
赤磐ぐんぐんのスタッフは皆、言うまでもなく完璧ではありません。一生懸命勉強をしながら、相談し合いながら、支えあってなんとか療育を頑張っています。うまく支援できることもあれば、うまくいかないこと、どうすればいいのかわからないこともありますが、正面からお子さんに向き合って支援の手立てを考え、実践しようとしています。
現在のぐんぐんの特徴であるたくさんの室内カメラは、お母さんたちに何も隠さずありのままの私たちの支援を見てもらいたいことの表れです。
各自の1対1学習エリア、自立課題エリア、おやつエリア、休憩エリア、集団活動エリア、通路にまでカメラがあり、お母さんたちには別室で療育の様子をすべて見てもらっています。
これは、私たちがうまく療育をできているからとか、療育に自信があるからなどでは決してありません。普段なかなか見ることができない「お母さんがいない時のお子さんの姿」や、私たちの支援する様子を見ていただくことで、ご家庭での支援のヒントを得ていただきたいのです。だから、こうしたらうまくいった、というかっこいいところだけでなく、「こうしたらまずい」という「かっこ悪い」ところも包み隠さずお見せしています。
自閉症のお子さんを育てる中で、支援が一筋縄ではいかないのは当たり前、療育の中のうまくいったところだけお母さんに見ていただいて、うまくいかないところを隠したりしたら、お母さん方が日常生活の中で支援に行き詰ったときに「療育場面ではうまくできるのに、家でできないのは、自分の育て方が下手だからだ」等と自信をなくされるかもしれません。
そんなことはないのです。だから、私たちは、これからどう支援していくのがよいか等を私たち療育者が決めていくのではなく、お母さんと一緒に考えたいのです。
「療育施設に通う」ということは、魔法ではありません。「療育施設に通い始めたから、あとは大丈夫」ということではありません。
作業療法士の木村順氏が言われているように、療育施設に通うことはピアノ教室に通うこととよく似ています。たとえ教え方が素晴らしい先生にピアノを習い、ピアノ教室でうまく弾けることがあっても、次のレッスンまで家で何もしなかったら、その力は維持できないし、身に付きません。でも、ピアノ教室で見つけてもらったポイントに沿って家庭で練習をしておけば、力が身につき、次のピアノ教室の日には新しいステップに進めるかもしれません。日々の暮らしの中での積み上げが大切という点ではピアノ教室に通うことと療育施設に通うこととは本当によく似ています。
赤磐ぐんぐんのスタッフは、勉強だけはしっかりしていっていますが、皆まだまだ若く発展途上です。
お子さんたちとお母さんを始めとするご家族を幸せにしたいという熱意だけが取り柄かもしれません。
だから、どうか私たちスタッフに頼りすぎないで、お互いに「ああでもない、こうでもない」と意見を出し合って、一緒にいろんな角度からお子さんを見つめ、ともに失敗から立ち上がったり、ともに成功を喜びあったりしたいと思っています。
至らぬ点も多くあるかとは思いますが、必要としてくださる皆様がおられる限り、とにかくお子さんのことを一緒に考える存在として、謙虚に、私たちのできる範囲で精いっぱい支援をしていきたいです。
「みんなでめざせ! 自立して働く大人!!」
赤磐ぐんぐん療育スタッフ 利守愛子
『 赤磐ぐんぐん 見学会 ご案内 』
日 時:平成23年3月16日(水) 10:00〜11:00
場 所:児童デイサービスセンター 赤磐ぐんぐん(赤磐市和田194‐1 太陽の家 2F)
4月からの児童デイサービス 赤磐ぐんぐんの利用希望者向けの見学会です。
就学前の発達障害のお子さん対象の介護給付費対象児童デイサービス事業です。
【 要 予約】 Tel.086‐955‐6758、Fax.086-955-6748 (育てる会 事務局)
以前は「育てる会会報」はHPにも全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は一部抜粋にさせていただいています。
なお会報は正会員・賛助会員の方へは郵送でお届けしています。
もしご希望の方がおられましたら、ぜひ賛助会員に申し込みをお願いします。年会費 3000円です。
応援よろしくお願いします。
申込み方法の詳細は「育てる会 HP」に記載しています。