sorry,Japanese only
平成23年4月30日
第156号
NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会
156号 目次
いつの間にかの葉桜
即実践講座のお知らせ
OHAの会・18歳の春を目指す親子療育クラブのお知らせ
母の想いを語る会 報告と次回案内
AAO活動のお知らせ
クローバーの会のご案内
山歩きの会 報告
サッカークラブ・水泳教室のお知らせ
私のお薦め本コーナー
「ギフティッド・チャイルド 〜「自閉症」児からの贈りもの〜」
やさしい後見人制度
支援センターニュース
赤磐ぐんぐんだより
桜の花が気がつけば咲き、そして散って行きました。
今は、葉桜の緑もまぶしい季節です。
いつの間にか、季節が移っていてびっくりしながら、これを書いております。
はや4月も終盤、一カ月が驚く速さで流れていきます。
今年は、震災があってなんだか気楽に花見をすることもはばかられるような気持もあって、花の季節をうっかりと過ごしてしまったような、そんな気持ちです。
皆さんはどうですか? 気持ち切り替えて、間もなく始まる大型連休を前に、どんな休暇を過ごそうかと、考えるのも楽しいかもしれませんね。
我が家は、この連休に立山アルペンルートのバスツアーに申し込んでおりましたが、ツアーが中止になったと急な連絡があり、戸惑っております。違う日に行われるツアーには、他の用事と重なっていけそうにありません。
こんなときに困るのは、哲平君です。しっかり予定表には、立山アルペンルート2泊3日が書き込まれてあります。困るんですよね。本人に言う前に中止のお便りが欲しかったです。
哲平の場合、中止になったら、それに代わる予定を作ってあげる必要があります。どんな予定にするか、ちょっと考え付かなくて、只今保留中です。どうしましょう。
さあ〜、本格的に新しい年度が始まりました。
学校や園での生活は落ち着かれたでしょうか?
新しいことは苦手な私たちの子どもですが、快適な環境には、すぐに馴染みます。でも、解りにくい見通しの立たない状態であるときには、いつまでも慣れてはいかないように思います。
うまくいかない時には、彼等なりの理由があるのではないでしょうか?
いつまでも落ち着かない、しんどい様子でイライラしている・・。そんな様子のお子さんをお持ちのお母さんから、お電話で相談をいただくことが増えてくる時期です。
家庭での支援は、保護者へのアドバイスが出来ますが、学校や園での事となると、保護者にはどうすることもできないようです。多分新しい担任の先生方も困られていらっしゃるだろうなぁと推察いたします。
そんなこともあるだろうと、この時期に育てる会では、初めて担任をされた先生方を対象に分かりやすい、講演会を行います。
自閉症の子の担当になったけれどどんな風に関わって行けば良いのか、困っていらっしゃる学校の先生方、園や放課後支援をされている指導員の方など、きっとおられるに違いないと思います。6月26日はそんな方のための講演会です。
勿論、初心者の保護者の方にとっても解りやすい講演会ですので、お誘い合わせのうえおいで下さい。
今回は、海老名市から、諏訪利明先生をお招きします。自閉症スペクトラムのお子さんを支援するためには、どんな支援をすることが大切なのでしょう。現在、落着きのないお子さんや、混乱状態のお子さんにはどのように関わればいいのかなど、先生の経験豊富な詳しいアイデアに満ちたお話を伺えることでしょう。
また、重松先生の即実践講座の参加者も募集しております。
先生が丁寧に解りやすくお話をしてくださるので、毎年好評いただいております。参加された方が、一年後には、同僚の先生方に本講座をご紹介いただいて、次々参加していただけているようです。
今年は、会員以外の方へのご案内が遅れて申し訳ありません。
県下の学校への案内をこの会報と同時に行います。締切りは一応5月6日となっていますが、引き続き募集を行っていますので、気にせずに申し込んでください。
「毎年学年が変わるたび毎に、先生方に我が子の事を伝えるのが、大変なのよ」とお母さん達が言われます。そんな保護者にわたしたちは、この即実践講座をお勧めしたいと思います。と言っても、保護者はこの講座を受けることはできません。この講座はあくまでも先生方支援者の方対象の講座です。担任の先生にお勧めください。先生方にうまく我が子の障害特性を伝える事が苦手な保護者の方には、とてもいいのではないかと思います。
支援者にとって何より大切なことは、「自閉症の特性を知っていただくこと」ではないかと、思います。どうか、担任の先生方へのお声かけよろしくお願いいたします。家庭と学校の連携を合わせてお願いいたしますよ。この講座に参加して下さいとお願いするばかりで、何もかも先生任せにするというのは、もってのほかです。お母さんも勉強をしてくださいね。
それには、諏訪先生のお話の他に保護者向けにもう一つ講演会を行います。
5月17日には総会を行います。
総会についての詳しいことは、正会員の方は同封のチラシをご覧ください。
今年の総会記念講演会は、利守愛子先生にお話いただきます。
利守先生は、学生時代からボランティアとして、自閉症の人との付き合いも長く、赤磐ぐんぐんのスタッフとして、また臨床心理士としてのお仕事を通して、深く自閉症の子どもたちと関わってこられました。
また、OHAの会でのアドバイザ―としてその親身な人間性溢れるお話に「利守先生大好き」という方も多い方です。
OHAの会には、正会員しか参加できませんが、今回の講演会は、賛助会員の方にも参加していただけますので、どうぞ、申し込みください。
定員が50名ですので、先着順とさせていただきます。
お早めに、よろしくお願いします。
ところで、48年の石油ショックの年の買い占め騒動を覚えていらっしゃる方は、どれくらいおられるでしょう。
私は当時学生で、アパートに親元を離れて同じく学生の妹と二人住んでおりました。
私たちは、世間の騒動をよそに、普段通りに暮らしておりました。
連日のように、大勢の人がトイレットペーパーだけではなく洗剤や調味料からお米食料など大量に買い占めをしているというようなことがテレビや新聞で報道されておりました。
私はうっかりした性格もあって、世の喧騒をよそにのんびりくらしておりました。
新聞報道の白熱も無くなった1カ月ほど後のある日のこと、トイレットペーパーがないことに気づき、そろそろ買っておこうかなと買いに行くと、どこを捜しても見つけることができませんでした。
本当に驚きました。どこへ消えたトイレットペーパー・・・という感じでした。あわてて実家から持ってきてもらった事を覚えております。
実家には、倉庫いっぱいのトイレットペーパーや紙オシメが備蓄されていました。当時祖父が寝たきりだったため、たくさんの紙オシメが必要だったのでしょうが、祖父が2年後に亡くなりその後祖母が、3年間亡くなるまで使ってもまだ余ったという大量の紙オシメの量は、驚異でした。
そういう家があそこにここに たくさんあったのではないでしょうか?
今回の震災では、そういう買い占めも少ないのかしら…と思いましたが、なぜかペットボトルの水が近所のスーパーから姿を消したのは、不思議な現象でした。
岡山は、水も安全だし、問題は少しもないのに・・・。
不安をあおるような報道があると、みんなで迎合してしまうのは、日本人の弱い部分ではないでしょうか?
トイレットペーパーが品不足だった時期は、ほんの短い期間だったように思います。せいぜい2〜3カ月ぐらいだったのではなかったでしょうか?
そういえばインフルエンザ騒動でマスクが店頭から消えた時も、あっという間に補給されて、困らなかったですよね。
今回は便乗値上げや、買い占めがほとんど起こらなかったようで、日本人も成長したのかしらと思いました。
テレビで見る東北の皆さんの冷静さには、感動しました。日本人と一言で言いますが、東北の人たちと私たちとは同じ日本人と言っても、人間性が違うのではないのか・・と思ってしまいました。何もかも津波で流されて何にも残っていない人たちが、一つのおにぎりに感謝をしたり、お風呂に入れたと言っては、大喜びされていました。素朴で粘り強い人たちでした。辛い辛い日々に、耐えて、優しい人たちがテレビに映っていました。
生まれが関西の私は、あまり我慢しません。文句もしっかり言います。人間としての大きさが、東北の人たちとは違うのでしょう。圧倒されました。
厳しい寒さの中で培われた粘り強さや、がまん強さが、こんな震災に対しても発揮されているように思います。文句を言わず『ありがたい』『励ましが嬉しい』そんな言葉で話されるからこそ、何とか力になりたいと日本中が思うのでしょう。
どうやったら立ち上がることが出来るか・・・、希望を持って強く生きて欲しいと願います。
私たちは私たちのできることをするしかないと思いました。
そんな中の一つが、4月2日の、国連が定めた世界自閉症啓発デイでした。
岡山県発達障害児・者の親の会連携協議会の参加16団体が、力を合わせて自閉症の啓発を行いました。
去年は、自閉症協会が中心になっていただいて行われた自閉症啓発デイでしたが、今年は岡山県下の親の会が力を結集する形で、県下3か所で同時に行うことができました。
JR岡山駅、JR倉敷駅、ジャスコ津山店の3か所で、総勢101人の参加者で、通行の皆さんに自閉症啓発チラシを配りました。
倉敷駅では、募金も行い山陽新聞社を通じて、東北の方たちに11万円余りをお送りすることが出来ました。
私たちのような障害のある団体が、日頃お世話になっているからこそ、お返しができる場があれば、したい、させていただきたい。そう思いました。
また、前の会報でもお伝えした通り、育てる会では引き続き募金を行っております。総会や講演会、即実践講座など、多くの人が集まる場所では必ずこの募金箱をお持ちしますので、志をお寄せ下さい。
山陽新聞社か、日本赤十字を通じて寄付させていただこうと思います。
寄付をさせていただいた時点で、募金額をこの会報を通じてお知らせいたします。
どうか、皆さまよろしくお願いいたします。
さて、5月の母の想いを語る会では、旭川荘いづみ寮をお訪ねしたいと思います。
岡山県下でも早くから強度行動障害に取り組まれた入所施設です。TEACCHに基づいた支援をされていることでも有名なところと伺っております。
自分の子どもを入所施設に入れたいと思われる方は、会員の中にいらっしゃるとは思いませんが、それでも入所施設の事を知っていることはとても大切なことだと私は思います。
学校を選ぶ時でも色んなところの資料を取り寄せたり、興味のあるところは、実際に見学に行ってみたり子どもに体験授業を受けさせたりもしますよね。
早くから、施設も見ておくことで、参考にできることがあるに違いないと思うのです。
多くの方の参加をお待ちいたします。詳しいことは、11ページをご覧ください。
母の想いを語るのは、ある程度まとめていろんな施設を見てからにしようと考えております。
しばらく、いろいろな施設や就労場所など見せていただいた後、話し合いの場を設けようと思います。
最後はおなじみ哲平君のお話です。
先月号でお話した我が家の新しい愛車HONDAのフィットは、濃いブルーです。
春は黄砂が強くて、雨が降っては、黄砂が降るものだから車は、白い斑点がいっぱいついた状態になってしまいます。
哲平の大好きな車をきれいに保つ為、洗車をしなければなりません。新しい車はコーティングがしてあるとかで、機械洗車をしてはダメと言われています。
手洗いするしかありません。お手伝い大好きで何かお仕事がないかといつも思っている哲平のために、車の洗い方を教えることにしました。
何事も準備が大切と、洗車専用のクロスを買いました。屋根の部分を洗うために脚立も洗車用台型脚立を準備しました。ホースも扱いやすいコンパクトにしまえるものを新調です。
何事も道具良ければうまくいくと思っている私です。
ガレージで準備万端、さあ〜始めましょう。
車全体にホースで盛大に水をかけて、それから車体をこすっていきました。
まずは私が、洗い方をやって見せました。哲平に教えるときはまずやって見せるのが一番です。彼は見て覚える人ですから、すぐに見た通りやっていきます。
お水をかけてこすって、また水をかけてこする。丁寧な仕事ぶりです。汚れているけれどこびりついているわけではないので、汚れは専用のクロスでこすると綺麗になります。
綺麗になった車はこのままでは、すぐに黄砂で真っ白になりますから、しっかり絞ったクロスで拭きあげます。濡れると絞る、濡れたら絞るを繰り返しながら、きれいにきれいに拭いてくれました。哲平は、教えたことは、根気よく最後までやります。
小さい頃は、すぐ気が散って、集中してくれなかったのに、今はこんなに丁寧にお仕事が出来るようになるなんて…、本当にすごいですね。
小さいお子さんを育てている方や、将来が見えないと不安になっておられる方たちに、「大丈夫だよ、成長するよ」って教えてあげたいです。
どんな風にすればいいのか、私なりにちょこっとだけお話しましょう。
できるお手伝いを小さいお子さんにもさせてあげてください。ここで注意することは、無理のないその子に今できるお手伝いです。小さいお子さんなら、カーテンを開けるとか、新聞を取ってくるとか、日めくりカレンダーをめくる事とか、その子が毎日やれそうなお手伝いです。やってくれたら、ありがとうと毎日お礼を言ってあげましょう。
そうすることで、「自分にもやれる」という自信を持たせることが出来ます。
また、手伝いの中で、色々な技能を学んでいきます(力の入れ方やコツなど・・・)。
そして、最後まで毎日キチンとやることを学んでいけます。やりながら、「そうそう、上手ね」と褒めることが出来ます。
お手伝いのやり方を教えてくれるお母さんとのスキンシップやコミュニケーションも自然にとれます。
そんな暮らしを小さい時からやっていけば、きっと働く大人になれると思うのです。
自閉症の人は、お仕事が出来るようになります。これって本当ですよ。ずーっと哲平君と暮らしてきた私が言うのだから、間違いないです。
季節は、もうすぐ5月。一年中で一番良い季節。ゴールデンウィークに突入です。良いお休みをお過ごしください。また来月号でお目にかかれる日を楽しみにしております。
育てる会 代表:鳥羽 美千子
教師・保育士対象 即実践講座
先月号でお知らせしたように、平成23年度の「支援者のための即実践講座」の基礎編とアドバンス(上級)編が、川崎医療福祉大学TEACCH部の重松 孝治先生により年10回の予定で開催されます。
代表が巻頭文でも書いているように、学校や施設など、それぞれの支援現場で、自閉症の特性を理解し、適切なサポートを行っていただくための具体的な方法を学んでいただくための夜間講座です。
初めて自閉症児を担当したり、この機会に改めてもう少し基本的なところから確認されたい方々には【基礎編】を。
過去に即実践講座の基礎編を受講されたり、それと同等の知識をお持ちの方で、もっと専門的な知識や実践を学びたい方には【アドバンス(上級)編】をお薦めしています。
どちらも、都合で参加できなかった講義については、当日のDVDを無料でお貸しいたしますので、安心してお申し込みください。
【即実践講座 基礎編】
☆第一回☆ 平成23年5月12日(木)19:00〜20:45 「自閉症の特性」
☆第二回☆ 平成23年6月17日(金)19:00〜20:45 「評価(個別化)」
岡山県生涯学習センター 大研修室
対 象 : 教職員・保育士やそれを志す方、施設・福祉関係職員の方 対象。
(申し訳ありませんが、保護者対象ではありません)
【即実践講座 アドバンス(上級編)】
☆第一回☆ ※第一回は基礎編と同じ日時・内容です。
☆第二回☆ 平成22年6月23日(木)19:00〜20:45 「評価(個別化)」
岡山県生涯学習センター 大研修室
対 象 : 過去の重松孝治先生の即実践講座を受講したことのある人。
どちらの講座も参加費・申込先は一緒です。
参加費 : 全10回分 賛助会員17,000円 ・ 一般20,000円(賛助会費含む)
申込先 : 育てる会事務局(086-955-6758)
「OHAの会」
OHAの会は高機能自閉症・アスペルガー症候群の子どもを持つお母さんのための会です。
知的障害がないからこその悩みや将来への想いなど、同じ立場のお母さん同士で想いを語り合いましょう。
アドバイザーは臨床心理士の利守愛子先生にお願いしています。
今年度の読書は、吉田友子先生の「その子らしさを生かす子育て(改訂版)」です。
(購入希望の方は、事務局に準備しています)
日 時:平成23年5月27日(金) 10:00〜12:00
場 所:きらめきプラザ 2F 中会議室(岡山市北区南方2‐13‐1)
参加費:500円
申込み:事務局 Tel.086‐955‐6758、Fax.086-955-6748(正会員 限定)
「18歳の春を目指す親子療育クラブ」
日 時 平成23年5月13日(金)10:00〜13:00 (受付9:45〜)
場 所 きらめきプラザ2F研修室1
内 容 1)今年度の予定について
2)情報交換 (本・パソコンのサイト等...
☆よい情報をお持ちの方は、ぜひ紹介してください。)
3)我が子のIEPについて
(昨年の反省と今年取り組みたい内容を各自確認して、今年の目標を立てましょう。)
※6月はみんなでツール作りをします。“お米洗い”や“電話の受け応え”などやってみたい内容を考えておいて下さい。
※正会員の新規加入者をお待ちしています。
尚、見学は参加無料ですので、遠慮なくご参加下さい。(正会員 限定)
「母の想いを語る会」
【 ハローファクトリー見学会 】
4月12日に、15人のお母さんお父さんで見学をさせていただきました。
ハローファクトリーには、開設されて間もない頃にいかせていただいたことがありました。その際には、自閉症の方が作業されている時、私たちの来訪が嫌だったのか、急に混乱されて・・と言うような場面に遭遇して私たちも混乱したものでした。
当時は、どこの事業所に見学に行かせていただいても、自閉症の人が安定していらっしゃるようには見えませんでした。ハローファクトリーも例外ではなかったように思います。
今回久しぶりに見せていただいたハローファクトリーは、自閉症と思える方が、大勢お仕事されていました。しかも落ち着いて安定してコツコツお仕事されていました。
お仕事は、Gパンの糸の始末、パン焼き、クッキーつくり、自動車部品のバリ取りなど色々なお仕事を一人ひとり行っておられました。来訪者があっても落ち着いておられましたし、比較的知的に高い方もたくさん働かれているようでした。
参加された人の感想としてこんなお話がありました。
○ もっと大変そうなのかなと思っていましたら、案外、皆さん落ち着いてお仕事されていたのでびっくりでした。
○ 一人ひとりに合わせたお仕事を作るために、様々なお仕事が準備されていて、いいなと思いました。
○ 施設も雰囲気が暖かくとても充実した明るいいい施設だなと思いました。
○ お話してくださった施設長さんが、人間味があって、来られている利用者の方のお仕事のこと、そして就労のことなどもきめ細かく考えられているところなどにも、この施設の良さを感じました。
○ 近くにあったら行きたいのに・・・、こんなところは私の住む町にはないので、作ってほしいです。
など、皆さんとっても参考になったようでした。
中でも、とても多くの方がこんな風に言われました。
「お仕事を皆さんコツコツされていて、我が子には、こんなに同じ仕事を粘り強くはできそうにないと思います」
働くと言うことがどんなことかということを、実際に見て、こんなコツコツ働くことが出来るだろうか・・・と今から不安になられたようでした。
でも、どんな仕事でも、コツコツ粘り強く働くのは、基本的なことでしょう。それはどんな仕事についても言えることではないでしょうか? 今からその粘り強さを育てていければ、大人になったとき、働ける大人になるのではないでしょうか?
多くの方がまじめに働くことの大切さを学んだ、と言われました。ハローファクトリーにいかせていただいてよかったと思いました。
まだ子どもが小さいうちから取り組みを始めれば、きっと働けるようになるんだろうと思います。育てる会のお母さんたちは、とても熱心で真面目なお母さんたちです。
今回の見学会で、家庭での取り組みの大切さに気づかれたことと思います。
当日は、大きい子どもの親もおりましたが、参加者の多くは、まだ小学生の親たちが多く、そんなお母さんの関心ごとは、今どんな風に子育てすればいいのかと言うことです。
それに答えて、ハローファクトリーの辻施設長は、「まずはあいさつが出来ること」と言われました。
あいさつとは、「おはよう」「さようなら」などだけではなく「ありがとう」「ちょっといいですか」とか、「失礼します」など、また、「Yes」「No」をきっちり言えることも大切と言われました。
次に、身辺自立をしっかり教えてほしいといわれました。身辺自立は、家庭で取り組むべきことです。今からきっちりやっておいて欲しいといわれました。きっと大きくなって身辺自立が出来ていない人もいらっしゃるのでしょう。私たちは、がんばりましょうね。
2時間という短い時間でしたが、とても多くの体験を得られ、福祉に対しての考えも深まった良い見学会でした。
【次回見学会のご案内】
日 時:平成23年5月10日(火) 10:00〜
場 所:社会福祉法人旭川荘 いづみ寮
〒703-2155 岡山市北区中原664−1先
Tel.(086)275-1816(カーナビ登録用)
内容:入所施設をはじめて見せていただきます。
障害のある人たちの生活の場と働く場について、ほとんどの方は、見学されたことがないのではないでしょうか?
いづみ寮は、昭和48年11月 知的障害者更生施設として開設されました。
平成5年 4月に強度行動障害特別処遇事業の(レインボー)が開始され、TEACCHモデルを参考に、自閉症の強度行動障害へのアプローチを全国に先駆けて行ってこられた施設です。
前回のハローファクトリー以上に、学ぶことが多い施設だと思います。皆さん定員もございますので、早めに申し込みをしてください。
締め切り:出来る限り早く。先着順です。(正会員 限定)
参加費:300円
「AAO活動のお知らせ」
皆さんそれぞれ進級や進学をされて、新しいスタートを切っておられることと思います。
今年度も私が世話人をさせていただきます。どうぞよろしくお願い致します。
活動に参加してくださるご家族、ボランティアさんを改めて募集します。
参加家族の募集について
対 象:小学2年生以上 (正会員 限定)
活動日:6月→説明会
7月・9月・11月・1月→ボランティアさんとの活動
2月→ありがとう集会(全員そろって行う集会)
活動時間:基本としては、10時〜12時
※活動日・活動時間は、ボランティアさんとの都合や活動内容、お子さんの状況によって、保護者の方が調節しセッティングしてください。
活動内容:子ども1人とボランティアさん2人とで活動します。
一年間、同じ方と活動します。
親がわが子に合ったものを企画し、それに沿って、子どもとボランティアさんとで活動してもらいます。
※お子さんに合わせて、慣れるまで親が付き添って活動してもいいです。あくまでも、わが子やボランティアさんに無理のない活動方法を考えて行います。
例)ボウリング、児童会館や公園で遊ぶ、映画鑑賞
バスや路面電車に乗って、後楽園や岡山空港や岡山駅に行き観光など
活動費:最初の説明会の日にありがとう集会の活動費+ボランティア保険代を集めます。
全員の一年間の活動が終わったら、各自でボランティアさんにお支払いした交通費(自宅から活動場所までの往復の交通費)を合わせて人数分で割って、調節します(支払う額を平等にするために調節します)。
ボランティアさんの募集について
一年間を通して、一緒に活動して下さる方を募集しています。活動に興味を持ってくださった方は、事務局に連絡を下さい。どうかよろしくお願い致します。
AAO活動説明会について
6月に、活動についての説明会を行う予定にしています。
連絡先: 事務局 Tel.086‐955‐6758、Fax.086‐955‐6748
参加申し込み期限:5月15日(日)
(AAO活動担当:K)
「平成23年度 クローバーの会のご案内」
〜高機能自閉症・アスペルガー症候群の女の子の会〜
育てる会の23年度の活動が、スタートしました。クローバーの会も、そろそろ活動を始めたいなあと思っています。
正会員の皆さんの中で、クローバーの会に参加してみようかなあと思われている方や、参加はまだ決めていないけど、どんなことをしているのかもっと詳しく聞いてみたいなあと思われている方が、おられましたら、今、活動している7人の子ども達の母親と一緒に集まってお話をする会を、下記の様に計画致しましたので、事務局にご連絡ください。
クローバーの会は、どんな思いで発足したのか。今まで、どんな活動をしてきたのか。活動をしてきてどんな良いことがあったのか。反面、どんな問題点もあるのか。
会報に載せている報告内容だけではわからないことについて、活動中のメンバーから話しを聞き、または、自分も、参加したいとは思っているけれど、こんなことを不安に思っている。とか、なんでもいいので、お互いに雑談をしあいましょう。クローバーの会に興味をお持ちの保護者の方のご参加をお待ちしています。
ちなみに、今、現在活動しているのは、小学校4年生から中学3年生までの、高機能自閉症・アスペルガー症候群の女の子達7人です。
1 日時 平成23年5月19日(木) 10:00〜12:00
2 場所 きらめきプラザ2階 小会議室3 (岡山市南方2丁目13-1)
3 対象 ・正会員の方
・クローバーの会に参加したい。または、詳しい話を聞いてみて考えてみようと思われている保護者
(高機能自閉症・アスペルガー症候群の女の子対象です)
4 申込先 育てる会事務局(086-955-6758)(正会員 限定)
「山歩きの会 報告」
4月24日の日曜日、第1回目の山歩きの会に行ってきました。
当日「グリーンシャワーの森」に集まり、竜の口山を目指したのは、5家族、ボランティアさんを含めて総勢13名の一行です。
ホーホケキョとうぐいすの声を聞きながら山道を辿ります。
近郊の登りやすい山ですが、それでも山は山・・・早くも汗ばんで、上着を1枚脱ぐ人や、息があがってきた人もいます。
ゆっくり、ゆっくり、みんなペースを合わせて登っていきます。
山登りの良いところは、ゆっくりでも、一歩一歩登っていけば、必ず頂上に着けるところ、道も大体一本道の山道、目標が持ちやすいですね。
それと少々大きな声を出しても気にならないのも嬉しいです。子どもたちは、みんな元気にすれ違う登山者の方に「こんにちは!」と大きな声であいさつし、「こんにちは」と返してもらっています。山では、大人も子供もみんないっしょです。
八幡宮でお祈りして、旧の山陽町方面を見降ろしたあと(事務局のある太陽の家は残念ながらスレスレで両宮山古墳の陰で見えませんでした)、いよいよ竜の口山頂まで、もうひとがんばりです。
少し遅れてスタートしたKさん一家はお宮で出逢えましたが、Tさんのお父さんとはすれ違えません。携帯電話で連絡を取ると(昔に比べると便利ですね)、別のルートで、もう頂上についているとのこと、こちらも頂上を目指します。
ようやく、全員が揃って、岡山市街を遥かに眺めて、さあ、お待ちかねのお弁当・・・と思っていたら、空が急に暗くなり、雨粒が落ち始めました。
雨宿りも考えましたが、見晴らしがいい分、木陰になるほどの木々も少なく、大人たちで相談して、まだ身体が温まっている間に麓に降りて昼食と決めました。
降り始めて、しばらくすると、“なんということでしょう〜” 雨が上がってお日さまが顔をでしてきます。本当に「○心と秋の空」ではないですが、春の山の天気も変わりやすいですね。
気を取り直して、麓のふれあい広場で、改めましてのお弁当です。まだ花の残る八重桜の下での昼食です。やはり野外で食べる食事はおいしいです。
食事のあと子どもたちは、大きな松ぼっくりをみんなで捜したり、冬眠から覚めた保護色のカエルに感心したり、古墳の中に入って「ここを秘密基地にしたい・・・」などなど、春の日の一日を楽しんでくれたようです。
反省点としては、初めての山だと「あとどれくらいか」が分からなくて、気持ちが萎えそうになる子もでたこと。
確かに、「もうちょっと」「もうすぐ」・・人によって、それぞれ受け取り方は違いますね。
山歩きの会、これからも色々の山にチャレンジしてみたいとも思っていますが、同じ山に繰り返し登った方が向いている子も多いかもしれませんね。これからの検討材料です。
5月3日の毛無山は、先月号で脅かしすぎたせいか、まだ申し込みがありません。
とりあえず、一人でも楽しんできたいと思っています。来月以降の山歩きは、また掲示板でお誘いしますので、よろしくです。
(事務局:鳥羽)
サッカークラブのお知らせ
日 時 : 平成23年5月15日(日) 10:00〜12:00(9:45集合)
場 所 : 旧・岡山中央南小学校グラウンド(岡山市北区中山下)
持ち物 : マイボール、ゼッケン(ボラさんの分も)、ハチマキと名札
お茶(ボラさんの分も)、個人ノート、出席カード
親リーダーはグループノート
*雨天時または前日に雨が降った場合は、体育館シューズを持ってきてください。
保護者の方も忘れずにお持ちください。
*5月よりサッカークラブの担当が変わります。
体験・見学の申し込み・お問い合わせ・欠席の連絡は担当までご連絡ください。(正会員 限定)
(サッカークラブ担当:M &S)
水泳教室のお知らせ
日 時 : 平成23年5月15日(日) 15:30〜17:30
場 所 : OSKスポーツクラブ岡山 3階ロビー(岡山市北区絵図町1-50)集合
※プールは育てる会水泳教室 貸切で行っています。
連絡先 : 育てる会事務局(正会員 限定)
★新たに参加されたい方、体験されたい方は事務局までお問い合わせください。
体験は1回2000円(保険代込み)です。
★欠席される方は、必ず5月10日(火)までに事務局に連絡してください。
★当日の急なキャンセルなどは 水泳教室担当に直接連絡ください。
(水泳担当:M & I )
やさしい後見人制度
D もう少し簡単に使える制度はないの?
これまで成年後見制度について話してきてみましたが、子どもたちの将来に向けていろいろ勉強・検討しておいた方がいい制度だということは分かっていただけたと思います。
ただ、実際に使っていくかどうかということになると、やっぱり少し躊躇する面もあると思います。
その要因の一つが、この制度が裁判所(家庭裁判所)に申立てて審判を受け、法務局に登記することで証明されるという、普段の私たちにはあまり縁の無い役所の管轄だからでしょう。
また一旦契約を結ぶと、原則後見人か被後見人のどちらかが死亡するまで契約が続くようになっています。
では、もう少し気軽に支援を受ける方法はないのでしょうか?
それが、「日常生活自立支援事業」です。これは成年後見制度が法務省の管轄なのに対して、所轄は厚生労働省で、窓口も家庭裁判所ではなく社会福祉協議会なので、身近に感じられると思います。
支援してもらえる内容は、通帳管理や預貯金の出し入れ、公的費用や福祉サービスの支払いの代行、福祉サービスの契約などです。
費用も成年後見制度の報酬が家庭裁判所により個別に決定されるのに対し、日常生活自立支援事業の方は金銭管理サービスは1時間までは1,100円、1時間を超える場合は30分ごとに550円、また通帳や証書、書類などの預かりサービスは年間5,000円と決められています(相談は無料)。
ただ、この制度は「日常生活」という名のとおり、本人が地域で生活していくための日常的な金銭管理などをサポートするものですから、不動産の処分など重要な法律行為は行えません。
また、利用者の判断能力は不十分であっても、少なくともこの「日常生活支援事業」の契約をできるほどには能力があることが求められます。
ですから、高機能自閉症やアスペルガー症候群の方で、それでもやはり将来1人で金銭管理を行っていくには不安が残る・・・という方は、この日常生活自立支援事業から始めた方が気楽かもしれませんね。
途中で、不動産の処分や相続関係、特養老人ホームへの入所契約などの法律行為を行うことが必要になった場合は、その時点で成年後見制度へ変更すればよいと思います。
なにより相談は無料ですので、お住まいの各市町村社会福祉協議会に一度問合せしていただくことをお勧めします。
特に、あらかじめこちらが決めて申立てを行うことが多い後見人、保佐人、補助人に比べ、社会福祉協議会の専門員や、実際に支援にあたる生活支援員は初対面で本人の資質も不明のため、前もって家族が確認しておくほうがいいかも知れませんね。
これからの子どもたちの暮らしを考えると、制度そのものも重要ですが、生活支援員となる人が、どれだけ自閉症、広汎性発達障害の特性について理解してくれているかどうか、それが大切なことになってくると思います。
今後は社会福祉協議会との連携や、生活支援員への啓発も親の会としての役割の一つになってきそうですね。
(トチタロ)
支援センターNEWS☆
今年は4月に入っても寒い日が続き、桜の開花が遅れたため、桃の開花と同時にいっきに山がピンク色に染まって、児童館周辺もそれはそれは美しかったですよ。
「桃の里赤磐市」で初めて春を迎えた私は(支援センターは昨年の5月に開所したので…)、「漫画にっぽんむかしばなしに出てくる桃源郷とはこれのことかぁ〜」なんて思いながら、改めて赤磐の良さを実感したのでした。
4月に入り東日本大震災の被災地でも、復興の第一歩として、学校生活が再開され、被災者を支えている子どもたちの明るい笑顔が画面にも写しだされるようになりました。子どもたちが、被災地でも赤磐でも新しいスタートをきって葛藤はありながらもたくましく現実に向き合っている様子は、大人の方が圧倒されるほどです。
進学・進級にあたっていろいろな用意を進めてきた親御さんにとっては、新生活がスタートしてやれやれひと安心。。。と気持ちもほころぶ時期かと思っておりましたが、まだまだ緊張の日々を送っておられる声も、ちらほら耳にしています。お子様にとっても親御さんにとっても、初めての巣立ちですから無理もありませんね。
そんな方たちには、「がんばりすぎず、あきらめずに行こうね!」と声をかけています。だって子どもたちも、子どもたちなりの方法でこの山に挑んでいこうとしているのですから、私たち大人はそれをサポートし続けることに意味があると思って、まずは細くとも長く付き合っていける関係を築いていかねばと思うのです。
根気のいる作業はなかなか一人で続けられるものではありません。ですから、支援センターの相談・支援を上手に活用することは、親御さんが力を発揮する上でも今や当たり前のことだと捉えています。
またそうした声に一つでも多く丁寧に応えていけるよう、23年度は、赤磐ぐんぐんのスタッフとしてもおなじみの「山田陽子さん」
を相談員として迎えました。
紹介を兼ねて訪れた様々な関係機関で驚かされたのは、「それはますます充実していきますね。本当に良かったです。」との声ばかりが聞かれたこと!!
私自身も身近に相談できる相手ができた喜びを感じていた上に、このような周囲からの良い反応まで聞くことができて「本当に励みになるなぁ〜」と鳥羽代表も交えて3人で話をしました。
2年目に突入して、新たな課題も増えましたが、希望も倍に増えました。療育のスタッフでもある山田さんの存在は、様々な場面で療育の良さや必要性を身近に感じ知っていただくきっかけにもなると感じています。
5月からは巡回相談の件数もぐっと伸びてきそうな予感です。さぁ、忙しくなるぞ〜
(あかいわ発達障害支援センター スタッフ:原)
赤磐ぐんぐんだより
新年度が始まり、一か月が経ちました。桜が咲き、少しずつ暖かくなってきましたね。お子さんは、学校や園の新しいクラスには慣れましたか?赤磐ぐんぐんでも新しいクラス構成で今年度がスタートしています。新しいクラスの子どもたち同士でゲームをして遊んだり、作ったものを見てもらいたくて新しい先生に「先生」と呼びかけたりしている姿が見られました。今まで同じクラスだった子とは違う子どもたち、新しい先生にも、随分慣れてきたように思います。
先日、あるクラスで、あるお子さんを褒めたら他のお子さんが「僕もできる!」と言い、同じことをしようとしました。
このことから、誰かの良いところを褒めることで本人の自信がつくだけではなく、周りのお子さんの成長にもつながるということを身に沁みて実感しました。各自の頑張ったところなどを褒めていき、良いやり取りを覚えてもらえるようにしていきたいと思います。
4月から赤磐ぐんぐんでは、個別療育プログラムの見直しを行っています。
およそ半年前に立てた計画を振り返って評価し、新しい目標を立てています。目標だった課題が今は簡単にできるようになっているときには、お子さんの成長を実感します。
目標達成に向かって、赤磐ぐんぐんとご家庭とで連携を取り合って、スモールステップで取り組んでいきましょう。お子さんの成長を一緒に喜びあえたらいいなと思います。
児童デイサービスセンター赤磐ぐんぐん 療育スタッフ 題府美衣
赤磐ぐんぐんのスタッフ募集
赤磐ぐんぐんは、スタッフと、若い学生さんも一緒になって、ワイワイ楽しい療育の場です。
あなたも、新しく私たちの仲間になりませんか?
条件:療育機関で働いたことのある方
自閉症の成人施設で働いたことのある方
学校や園で自閉症児の担任をした経験のある方
児童デイサービスのサービス管理責任者の資格を持つ方は優遇します。
以上の条件のいずれか、または複数ある方を募集中です。
常勤・パートどちらでも可 条件は、面談の上
問合せ先:育てる会事務局 電話番号086-955-6758 担当:鳥羽
以前は「育てる会会報」はHPにも全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は一部抜粋にさせていただいています。
なお会報は正会員・賛助会員の方へは郵送でお届けしています。
もしご希望の方がおられましたら、ぜひ賛助会員に申し込みをお願いします。年会費 3000円です。
応援よろしくお願いします。
申込み方法の詳細は「育てる会 HP」に記載しています。