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平成23年5月31日

 

 第157号 

NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会

 157号 目次

     5月の梅雨入り

     NTNテクニカルサービス夢工房見学会のお知らせ

     平成23年度 総会 および 記念講演会 報告

     利守先生懇談会報告&メーリングリストのご案内

     育てる会掲示板
          【 豪華景品付き! 啓発ポスターキャッチコピー 募集 】

     教師・保育士対象 即実践講座 報告&ご案内

     「OHAの会」・「18歳の春を目指す親子療育クラブ」 ご案内

     「キッズルーム」・「木工教室」のお知らせ

     「母の想いを語る会」 感想とお知らせ

     「AAO活動」・「水泳教室」・「サッカークラブ」のお知らせ

     「山歩きの会」 報告

     わたしのお薦め本コーナー
           『 自閉症・アスペルガー症候群 「自分のこと」のおしえ方

     近隣の講演会等のご案内

     支援センター NEWS

     赤磐ぐんぐんだより

雨がしとしと降っています。
気象庁は、中国地方の梅雨入りを宣言したとか、平年より12日もはやい梅雨入りだそうです。まだ、5月なのに・・・
今年は冬の寒さも長く続き、短い春の後、もう梅雨となりました。統計を取り始めた1951年以降二番目の早さだとか・・・
今年は雨があまり降らないことを祈ります。
地震の為に地盤沈下した東北地方の街や、壊れたままの川の堤防が気がかりです。これ以上の災害はもういやですもの。

5月17日に育てる会総会がありました。すべての議事報告に承認をいただき、無事23年度総会を終えたことをご報告いたします。
総会の後、「自閉症スペクトラムの子どもたちへ〜みんなちゃんと大人になれるよって教えてあげたい〜」と題して講演会を利守愛子先生に行っていただきました。
親として、子どもとどう付き合っていけばいいかを、教えていただいた、よい講演会でした。
「『きっと大丈夫だよ』にする為の9つのルール」というのが特に興味深く楽しく聞かせていただきました。
自閉症スペクトラムの子を育てるには、お母さんが、楽しく生き生きと暮らすこと、そして、子育てを楽しむこと、周りの人もその楽しさに巻き込んでしまえ〜みんなで一緒に幸せになってしまおうよ!!というような、ハッピーになる為の情報がいっぱいの、元気になる為の素晴らしい講演会でした。
只今、この講演会のテープ起しをしてもらっています。とても利守先生の視点が面白くて、絶対本にするべきと私は思いました。利守先生に加筆訂正していただいて、書店へ持ち込むつもりです。
どこがいいかな??学研がいいかな、ぶどう社がいいかしら・・・。どこもやらないなら、育てる会で出せばいい!!
さて、155号で紹介した茨木のSさんから、お便りがありました。
こちらは、まだ余震はありますが だいぶ落ち着いてきました。安心はできませんが、できる限り外で遊んだり、お買い物に行ったり、ストレスのたまらないようにしています。勿論私もです!!
N(息子さん)の様子ですが、地震の後、雷や大雨大風といった天候がおかしくて、もうすべての音を怖がってしまうようになりました。ドアのしまる音、風の音、雨の音、車に乗っていてもガタンとゆれるとパニックになってしまいました。
濡れた地面に足がつくと靴底が気になって歩けない。水溜まりがあると通れない。
叫んで泣き続けて寝るという状態でした。どうすればいいのか分りません。
こんなお便りに私の心がざわつきました。
ただ、そんな中でも、工夫をしながら彼女は暮らしています。
どんな風に声かければN君が落ち着くのか、いろいろ試している様子が、つづられてありました。
雨の日に、おやつを買いに行こうとした時のこと、雨が降ってきて、パニックになったのです。
「やめようか」とききましたが、「行く」というので、「雨が降ったら、工場でおやつを作るんだよ!! 雨は大事、雨が降るとラッキー!!」
Nの好きなおやつの名前を言って、「お店にあるかな?行こう!」
そういって雨の中、カッパを着て歩いておやつを買いに行きました。
それからは、雨が降っても大丈夫になったのです。
雨の日にだけ作っているわけじゃないけれど、嘘でもない。
雨は大事、これでいいかなと・・・。
最近では雨が降ると、「おやつ作ってるね」と自分で言います。
Nにとっても、雨が大事になったのでしょうか・・・。
人生には、自分の思いや努力だけではどうしようもないことが、たくさんあります。
病気や災害、そして子どもの思ってもみなかった障害。色んな事が、思いがけなく起こるのが、人生かもしれません。
思った通りに人生が歩めたら、どんなにいいでしょう。
けれど、私たち障害のある子どもを持った親には、思いもかけなかった障害のある子との毎日です。
この暮らしが、私たちの人生です。
子どもにとっての解りにくいところをどうやって、解るようにしてあげるか、どう伝えていけば伝わるのか・・・、
そこに精いっぱいの心を配り、考えること、そして伝わった瞬間を味わう、その喜び・・・。そんな人生もありですよね。
人生は、捨てたもんじゃない。障害のある子を育てるのは、とても大変!!それは、確かです。でも、大変だからこそできなかった事が、出来る様になった時の喜びは、定型発達の子を持つ親よりも大きいのではないでしょうか。
五体満足で、健常児を授かるつもりだった私たちに、障害のある子が生まれました。
それを嘆き悲しんで文句ばかり言っても人生。この人生を良いものとする為に、工夫をして生きがいを見いだしていくのも人生です。
人生はステキ、誰にとっても公平だなと、つくづく思えるのです。
遠い茨木の地で頑張るSさんを、心から応援したいと思います。
Sさんから、たくさんのポーチとテッシュ入れをいただきました。
私ひとりでは使いきれないので、皆さんにも使っていただけたらと思います。
一人一個ずつ、事務局まで取りに来れる方に差し上げたいと思います。

さて、講演会のお知らせを今回も会報に入れております。ぜひ皆さまお誘い合わせでおいで下さい。
今回は倉敷での開催です。倉敷での講演会は岡山に比べて少し遠くなる方が多いせいか、毎回苦戦の連続です。
今回も、いつもより申し込みが少なく、悩んでおります。
でも、毎年、年度初めに行う自閉症の基礎セミナーは、育てる会としては最も大切にしたいセミナーの一つです。
自閉症の基礎セミナーのお話を聴いていただくと、もっと勉強しなければと思ってくださるような気がします。
「もう知っているよ」と思っていませんか?
「何だ〜、基礎か〜。私は、もう少し応用編を聴きたいのよね」
なんて、思っている人もあるかもしれません。
でも、本当によくわかっているのでしょうか?
それならどうして、こんなに子どもたちの様子が落ち着かないのでしょうか?
こちらの言うことがどうしてちゃんと伝わっていかないのでしょうか?
もう少し、解ってくれてもいいんじゃないか?
どうして、どうして・・・・。
迷いの中にいる保護者の方から、支援が解らず困り果てておられる先生方、どうぞ、その答えを捜しにおいで下さい。
諏訪先生は、わかりやすい言葉で、ていねいに自閉症について教えていただける先生です。
でもそのわかりやすいお話は、これまでの実践や体験に裏打ちされた、たくさんの子どもたちとの関わりの中から生まれたエッセンスです。
諏訪先生のお話される自閉症についての基礎的な部分が“本当に”わかっているなら、目の前の困っている子どもに対する適切な対応は、人に頼らず自分ひとりで考え出せるはずですね。でも、それができないから、いまでも私たちは本を読んだり、セミナーに通って、なにかヒントになるものはないかな・・・と探し続けています。
「もう知っているよ」と自負する前に、「本当に知っているのだろうか」と、初めて自閉症に関わる先生方だけでなく、年度の初めに多くの先生方にも振り返りの意味で、もう一度押さえておいてほしいセミナーです。多くの方々の参加をお待ちしています。
http://ww3.tiki.ne.jp/~teppey/110626.pdf

さて、我が家の息子哲平は、2月の吉備路マラソンの後の足の故障がなかなか治りきらない日々が続いています。
5月の洞爺湖マラソンも申し込んでいたのですが、そんな訳で今年も行くことができませんでした。残念でした。
哲平は、自分が調子悪くても、走りたいようで、「洞爺湖走ります!!」と一生懸命主張します。でも、洞爺湖は、42.195キロのフルマラソンです。なんとか説得して、やっとのことであきらめてもらいました。
ところが、それからが大変でした。
それなら、いつからなら走れるのかといわんばかりに、去年走った「すいか長いもマラソン」「湖山池マラソン」「蒜山高原マラソン」「福知山マラソン」「丸亀ハーフマラソン」の日にちを連発して、走れるのかを聞いてきます。
でも、いつ走れるようになるかは、これから足の治り方しだいになる訳で、適当なことを言う訳にはいきません。
それで、走れるようになるのは、10月の「蒜山」からということにしています。
いくらなんでもそのころには、治るだろうと思うからです。
哲平は、カレンダーにそれぞれのマラソン大会の今年の日にちを書いていましたから、自分で書いていた大会名を消しています。黒く塗りつぶされた予定変更も痛々しい哲平のカレンダーです。
足の痛みをとるために、鍼を打ったり、マッサージに行ったり、整形外科でお薬をもらったり、いろいろ頑張っています。
その甲斐あって、少しずつは走れるようになり、スポーツ鍼の先生の許可も出たので、5月の障害者スポーツ大会には、出場することが出来ました。
1500メートルに出場し、自身で作った2年前の県大会記録を4秒縮めて、優勝しました!
「ヨ〜イ ドン!」
スタート直後のバックストレートから、一気に加速して、コーナーに差し掛かった時にはすでに2位以下を引き離していました。
私の応援するメインスタンドの下を通り過ぎる時には、ダントツ一位です。ところが、「ム・ム・ム・・・」何と哲平は、どういう訳かスタートの時のままの第3レーンを走っているではありませんか・・・。
普通、1500メートルは、スタートの後はオープンコースで、内側で最短の1レーンのあたりを走るものなのですが、何を間違ったのか、そのままの3レーンですよ。
「1コース!1コース!!」大きく声をかけても大歓声の中、哲平に聞こえるわけもありません。
3レーンのままバックストレートまで丸1周走ってから、審判の人に誘導されてやっと内側の1レーンを走り始めたようでした。
そういえば、足の故障もあって、練習もせずぶっつけ本番のレースでした。何周走る(トラックを3周と3/4)ということだけをコースの絵を見せながら、レース前に説明をしましたが、レーンの話まではしていませんでしたね。
去年のことなどすっかり忘れてしまったようで、レースのたびに教えなければならない子だったのですねぇ〜と、今さらながら気が付いた次第です。
3周目には、周回遅れの人を5人も一気に抜いて、ほれぼれしました(5人の方ごめんなさい)。周りの観客に、「あれはうちの子なんですよ。」と思わす自慢してしまいました。
いつもながら、哲平の走る姿は、かっこいいのです。
写真は、知り合いの方が撮ってくださったものです。
律儀に先頭で3レーンを走っているのが哲平です。
哲平という子は、こんな風にびっくりするような事をいっぱいやってくれます。
たとえ障害者の大会であっても、毎日の練習があるからこそ、頑張っているからこそ、こんな風に記録も出たのだと思います。
お仕事から帰ってからの日々のトレーニングの賜物です。
正直で、まっすぐで、怠けることをしないとっても真面目な子です。
「人が見てないとこで一生懸命頑張っとんのよ」
だからこそ、本番で力を発揮できるのでしょう(自慢(^v^))。
小さいお子さんをお持ちのお母さんから、「哲平さんは、いつから走り始めたのですか?」とよく聞かれます。
今日はそのお話をしましょう。
哲平が小さい頃は、多動で隙さえあればいなくなり、その逃げ足たるや、相当なものでした。
ところが小学6年の頃には、すっかり多動も影をひそめて、今度は走らせようとしても走らない子になっていました。
当時何か体力作りをさせたいと思った私は、考えました。
哲平はルールのあるサッカーや野球は、難しく理解はできません。でも、走ることは、一人でやれるスポーツです。道を走ればいいので、どこででも出来ます。哲平にとっては、はじめは嫌々始めたランニングでした。
親が「走れ」と言うから仕方なく・・・、という感じで、一緒に走ってくれました。最初の頃は、私も一緒に走りましたが、6年生の男の子は体力があって、すぐに一緒は無理と分かり、自転車で伴走しました。やがてコースを決めて、一人で走っているのを見守るという形に変わりました。
多動の頃は、あんなに勝手に走っていたのに、6年生の男の子は、なかなか思う通りには、なりません。そこで哲平に、「頑張って一ヶ月走ったら、1000円あげる」そう言うと、急に元気が出て、その日から一日も休まなくなりました。
本当にゲンキンな子です。現金で釣ると真面目に毎日走るようになりました。
はじめの頃はしんどかったのでしょう、走り終わるとぐったりとしていました。でも、そのうちどんどん体力が付いてきて、少々の事では平気になって行きました。成長に併せて周回コースの回数を増やしたりして、今では、1日7.7キロを走るまでになりました。
雨が降ったり、足が痛くなったりして、1日でも走らないと、気になるらしく「千円もらえる?」と聞いてきます。毎日7.7キロ走って、1カ月で千円です。
千円くらいで普通は走らんやろ〜と思いますが、哲平は正直者です。きっちり走るのです。
そしていつの頃からか、本当に走るのが好きになってしまったようです。
今では、楽しくてたまらないような顔で、本当にいい顔で走っている哲平です。
はじめは嫌でも、何かしら好きになることを見つけてやることの大切さを、今は感じています。
余談ですが、走ることの楽しさをもっと多くの子どもたちにも知って欲しくって、スペシャルオリンピックスの山陽陸上を立ち上げて、早1年が過ぎようとしています。
現在、18名の会員とその家族や兄弟たちが走っています。
毎月第1と第3日曜日の9時から、赤磐市のふれあい公園で走っています。一緒に走りたい方は、育てる会事務局までお問い合わせください。
ついでにボランティアさんも募集中ですので、よろしくお願いします。
さて、マラソンの話に戻ります。
走ることによって、思春期の頃のモヤモヤや体力不足も解消された哲平は、とても落ち着いた中学部〜高等部時代を過ごすことが出来ました。
運動の後は、すっきりするのか勉強を教えても解りやすいようでした。
あの頃は、ただ体力をつける為やすっきり気分を落ち着かせる為に走っていたようなランニングに目的が出来たのは、就職してからでした。
哲平の仕事の支援をしてくださっている夢工房の今村さんが、蒜山高原マラソン大会に誘ってくれたのでした。
当時の私は、哲平をレースに参加させるなどという発想は全くありませんでした。そんな世界があることも、ほとんど知らなかったからです。マラソン大会なんて、特別に足の速いランナーの人たちだけが走るものだと思っていました。
ましてや障害のある息子がレースで走れるなんて・・・、考えたこともありませんでした。
まさに、目から鱗。「そんなこと、してもいいんだ」でした。
でも申し込みをしてから急に心配になりました。哲平は、走らせると結構速くて、私や主人では伴走はできそうにありません。
誰か伴走をお願いしないと、一人ではきっと大変なことになる・・そう思いました。
それで、当時岡山県陸上連盟の役員をされていたNさんに伴走者を捜して欲しいとお願いしました。
「よっしゃ〜、任せとき!!」
そんな風に言ってくださって、見つけてきてくださったのが、なんとシドニーオリンピック日本代表の山口衛里さんだったわけです。
そんなこんなで、レースで走る楽しみを見つけた哲平は、現在は次はどこの大会を走ろうかと、いつも楽しみに練習を頑張る人になっています。
市民ランナーの方が集まる岡山桃太郎夢クラブにも所属するようになって、週1回天満屋のコーチの指導もあってメキメキと力をつけている哲平です。
すごいでしょう?またまた自慢してしまいました。
我が家の自慢ばかりでお話を終えるわけにはいきませんね。
皆さんに会報はよく読んで申し込みをうっかり忘れないでいただきたいとお願いをしなければなりません。
諏訪先生の講演会は、勿論のこと、6月はNTN夢工房の見学会もあります。
またこれからは、10月1日〜2日には「のびのびキャンプ」、母の想いが行う見学会、キッズルームの申し込み、夏休み木工教室など、行事への申し込みもたくさんあります。
セミナーについても、8月には支援ツール展示・交流会&武蔵博文先生の講演会、9月には川崎医療福祉大学の澤田早苗先生による「きょうだい支援」のセミナーと、18歳の春で「ここはうす」の桑原綾子先生の講演会、10月はそれいゆの服巻智子先生のセミナーと順次予定されています。
育てる会の様々な活動は、すべて申し込みが基本ですので、申し込みがなければ参加できないものばかりですので、皆さん気をつけてくださいね。
よく、締切後に「何とかなりませんか?」と無理難題を言われる方がありますが、基本は申し込み順ですので、定員に達してしまったらキャンセルが出ない限り、無理なものは無理ですので、よろしくお願いします。
まだまだ、日にちがあるから大丈夫と思わず、今すぐ申し込みをしてください。
また、OHAの会も申し込みになっていますので、うっかり忘れておられる方は、気をつけてください。満員になって会場に入れないと困りますので、よろしく。
それでは、また来月の会報で!
(育てる会 代表 鳥羽 美千子)

NTNテクニカルサービス夢工房見学会

ご存じ代表のお子さん鳥羽哲平さんの働いておられる仕事場の見学をさせてもらえることになりました。
随分久しぶりの見学会です。
新しく会員になられて、一度も見学された事がない方は、ぜひ一度、ご覧になってください。
自閉症の方に解りやすい職場を、徹底的に考えてくださった結果、自閉症の人だけでなく、支援する人が、楽になったという職場です。
以前とは、やり方や働く場のレイアウトも大きく変わり、支援ツールも尚一層の工夫がなされたとのことです。
みんなで見せてもらいに行きたいと思います。
日時:平成23年6月21日(火) 9:45〜12:00
場所:備前市大畠(新幹線や国道2号線から見えるNTNの工場の中です)
申し込み:育てる会事務局(TEL.086-955-6758、FAX.086-955-6748)

総会 および 記念講演会 報告

平成23年度育てる会総会が5月17日(火) 9:30〜10:00、岡山ふれあいセンター 第1研修室で開催されました。
質疑の結果、全ての議案が提案通り、異議なく承認されました。

正会員の方で、当日欠席された方には、総会資料を同封していますのでご確認ください。質問等がありましたら、遠慮なく事務局の方へお問い合わせください(Tel.086‐955‐6758、Fax.086‐955‐6748)。

それでは、出席できなかったみなさんのために、当日の鳥羽代表の就任後のあいさつを紹介します。


今日はお忙しい中ご参加いただきまして有難うございます。
さて、育てる会は、今年の9月に丸14年を迎えます。日々の積み重ねは、14年という年月となって今私たちの前にあります。私も今よりも14歳若く、まだ40代の半ばでした。
当時は、特別支援教育もなく、自立支援法もありませんでした。子どもを預けるところは、なく、ただただ、親が日々頑張って我が子の世話をするしかなかった時代でした。自閉症に対する認知度もまだまだ低く、学校でも園でも、子ども会でも、「どうしてこんな子をつれてくるのか・・・」と言わんばかりの扱いを受けたものでした。
辛くて孤独な日々でした。そんな母親たちが集まって、会を立ち上げたのが、14年前でした。どこからこんなに大勢の自閉症の子が・・・と思うほど、会員が集まりました。
子どもたちに必要なものは、自分たちで作り出していくしかない…そんな風に思って、ただ、がむしゃらに突き進んできた14年だったように思います。
そうやって、作ってきた数々の活動でしたが、まだまだ、足りないものだらけです。
今年の育てる会への要望を読ませていただきますと、講演会の時に託児をしてくださいとか、デイキャンプをしてほしい。
とか、夏休みの預かりをしてほしい、デイサービスをもっと作ってほしい、一泊旅行にいきたいとか・・いろいろ書かれています。
もっともなことだと思います。
育てる会は、親たちが作った親たちの会です。
そんなにおカネも余裕があるわけではありませんし、お母さんたちはみんな子どもを育てながらこの会の活動を行っています。
少しずつ少しずつ、出来るところから始めてやっとここまで来ました。
これからもゆっくりゆっくり、でもあきらめないで、やっていこうではありませんか。
育てる会は、待っていれば誰かがやってくれるというような会ではありません。自分たちで必要なものは、作っていくというのが、育てる会です。
「やってください」ではなく、本当に必要なら、力を合わせて一緒に作り上げていきましょう。
自分の子どもを守り育てるのは、親の力を合わせることでしか実現は、できないのではないでしょうか?
幸い私たちは、一人ではありません。仲間がいます。
力を合わせれば、作り上げることが出来ることを私たちは、知っています。
そうやってサッカークラブや水泳教室も作ってきました。AAOやキッズルーム、OHAの会、母の想いを語る会や、18歳の春も作ってみんなで運営してきました。
講演会も即実践講座も親たちの要望で生まれました。
去年は、おやじの会が中心になって、鉄道同好会や山登りの会も発足しました。
のびのびキャンプや、木工教室も続いて計画されています。
今年は、母の想いを語る会は、今田さんのご協力をいただいて、施設や働く場の見学をするという形で、子どもの将来を考えるという会という感じになっております。
どんどん進化している育てる会です。
育てる会は、みんなの会です。会に属する人が、みんなで支えてみんなで作り上げていく会です。
どうぞ、ご意見はどしどしください。でも、作り上げるのは、作っていくのは、あなたとそしてみんなの力です。
力を合わせていくことでしか実現しないということを、ご理解ください。
今年一年、代表として、精いっぱいやらせていただきますので、会員皆さまのご協力とご支援を重ねてお願いいたしまして、私の挨拶とさせていただきます。

総会終了後、OHAの会でもアドバイザーをしていただいている利守愛子先生の記念講演会が開かれました。
「自閉症スペクトラムの子どもたちへ 〜みんなちゃんと大人になれるよって教えてあげたい〜」というテーマで、代表の巻頭文にもあるようにお母さん方にとって、とても元気になれるお話しでした。

そんなお母さん方からの感想です。


久々に利守先生のお話をじっくり聞けてほっとしました。
初めて自閉症児に出会ったときのお話やいろいろ聞くことができ、楽しい時間でした。
「ASDの子供たちを育てる上で大切だと思うこと」の中で、いくつかの言葉が印象に残りました。
・「周りの人に自分の子どもを好きになってもらおう!」良いところを語ろう。
 ぐんぐんでは、本当にASDらしい子どもの良さを先生と笑ってお話ししたのを思い出しました。
こんな風に幼稚園や学校の先生、他のお母さんと 子どもの話をしたい。
出来ない事ばかりを話せず、うちの子らしい良さを話すきっかけをもらったように思います。
・「相談スキルを身につけよう。」
 何かあったら相談できるように、伝えたことで怒らない。伝えてくれたことを褒める。すごく大事なスキルだなぁと思います。
どうしたら「困っている」「助けて」と言えるようになるのか、具体的な事例を挙げてじっくりお話しを聞きたいです。
大人になったときに、どれぐらいのスキルを持っておいたらいいのか知りたいです。
・「生き方のモデルを見せる」
 子は親の鏡とも言うように、子どもには自分自身がお手本なんですね。
失敗してみせる、失敗したときに自分がどう振る舞うか気をつけようと思いました。
障害の程度でしんどさがそれぞれ違うし、同じ程度であっても人によって違うから、完全にはわかり合えない所もある。通じ会えるところがあれば、それでもいい。と言って貰えてなんだかほっとしました。
私自身、支援を一生懸命すればするほど「高機能で色々出来るから」と言われます。
最初から出来てたわけじゃない。本当に何年も記録もとって、続けてきたから今がある。定型の人たちと一緒にすることは支援があってもかなり苦しくてできないこともある。声が辛くて、他のみんなが平気なことも出来ない事だってある。
簡単にスケジュールもツールも作っているわけじゃない。
2人分を寝る時間削って、ボロボロになりながら作っているときだってある。
他のみんながしないことを、一人一生懸命何やっているんだろう?そう思う時もある。
でも、2人にとって必要だと思うから。
支援ツールやスケジュールがあって、自信持って一歩踏み出せるのなら、する価値のあることだと思う。
やればやるほど、どちらにも居場所がなくて、なんだかしんどいなと思った時だったので、なんだかとてもほっとしました。
(T)

利守先生のお話をじっくりと聴かせていただけて、本当に良かったです。すごく元気になれました。
「大丈夫!ちゃんと育てていける!育てていくぞ!」と前向きな気持ちになれました。
「きっと大丈夫」と言えるための9つのお話、すべて為になるお話ばかりでした。その中でも特に心がけていこうと思ったことは、
● 何があっても乗り越えていくという決意が大事→人生なにかあるのが当たり前!なにかあるからこそ次の支援を考えていける。なにもないと何もできない。「もう立ち上がれない」と思った時は、「武勇伝を作ってやる!ネタ作りなんだ」「あとになって笑って言える話しになるかもしれない」と思って、受けて立つ!
● 不満ばかり言うのではなく、自分は世の中を変えていけると思うこと→不満があるのは当たり前!変えていけばよい。自分が関わったことで良くなったことを誇りにしていく。何からできるか、まず1つ見つけて実行してみる。
● 子どもに生き方のモデルを見せる→例えば、間違えたら「ごめんなさい」と言うんだよと子どもにだけ要求するのではなく、自分もそういう行動をすること。イライラしたらその場から離れることを親もして見せる。
● 相談スキルを身につけさせる。→何かあったら大人のところに行ける。伝えられる。そのためには、伝えたせいで怒られない経験が大切。報告できたことは偉いということを伝えていく。
● 子どもを怒った時、怒ったわけを伝えてやる。→子どもは目で見えるもので判断しがちな特性を持っている。お母さんが怒った=俺のこと嫌いなんだ と思ってしまうことがある。
の5つです。すべて今すぐにでも心得ていけることなので、私の標語にしながらやっていきたいと思います。
最後の保護者へのメッセージもとても感動して、何度も目頭が熱くなりました。利守先生のお母さんのお話も素敵でした。そんなユーモアのあるお母さんから愛情いっぱいに育ててもらった先生だからこそ、こんな素晴らしいお人柄の大人になれたのだなあと思いました。私のお手本にさせていただきたいと思います(^^)
今までやってこれたんだから、これからもやれる!
彩りのある人生を歩んでいきます!
今日は、本当にありがとうございました。
(KI)

とても心あたたまるお話をありがとうございました。途中の休憩がもったいないと感じられたほど、あっという間に終わってしまいました。
たくさんの方がいらっしゃいましたが、私のためのメッセージではないか(たとえ私の大きな勘違いだとしても、前に進めるなら、それでいいかなぁ)と思われる箇所がいくつもあり、すとんと心に入ってくることばかりでした。
お話を聴いて、利守先生は学びを実行してきた人なのだと、今更ながらに思いました。
勉強して毎日の生活で実践する、そうして、私は胸をはって生きていきたいと思いました。
(O)

他の先生とは一味違ったすてきなお話しでした? 気の持ちよう、心構えを教えてもらいました。それも一般論ではなく、自閉症児の親としてのもので、とても勉強になりました。
私は、いままでボランティアさんなどに自分の子の特性を伝える時に「大変ですよ」と半分おどし(?)ていましたが、それではいけないと反省しました。まずは自分の見方から変えます。
あと「みんなで幸せになろうとする」と、結果的に上の子にも、下の子にもプラスになると実感しました。この言葉、家訓にします!! ありがとうございました。
(KU)

利守先生懇談会 報告 & メーリングリスト のご案内

そんな、元気の出る講演会の後、利守先生を囲んでの昼食会と懇談会が開かれました。
実はこの懇談会、予定にはなかったのですが、利守先生の「いいですよ」とのことばに甘えて急遽、企画いたしました。
ふれあいセンターのレストランで昼食のあと、場所を和室に移して、講演の話、子育ての話などに盛り上がりました。利守先生だけでなく、鳥羽代表や今田さんも加わり、あちこちに輪ができて、有意義な午後のひとときでした。
さて、今回ここで使われたのが、できたばかりの正会員用メーリングリスト(ML)でした。
総会の出欠と委任状を、メールで送っていただく際に、MLへの参加を希望された方のアドレスを登録させていただきました。そのメーリングリストで懇談会の募集をしたところ、アッという間に定員に達しました。さすが早いですね。
これからも、すぐにお知らせしたい、自閉症に関する情報や、育てる会からの案内などに活用していきたいと思っています。
MLに登録ご希望の方は、携帯電話かパソコンから事務局に一報ください。Faxなどでアドレスを書いていただく場合、1(イチ)とl(エル)、0(ゼロ)とO(オー)などを見間違えて、入力してしまうことがありますので、登録したい機種から直接メールで連絡をお願いします。そのままアドレスを貼り付けて登録すれば、間違いがないという次第です。
文面は「お名前」と「ML参加希望」だけで結構です。
事務局アドレス acz60070@syd.odn.ne.jp です。(正会員のみ:正会員 入会金 3000円、月会費 1200円です)

育てる会 掲示板 

 【 豪華景品付き! 啓発ポスターキャッチコピー募集 】

今、理事会の中で、自閉症啓発のためのポスターやチラシを作りたいな!と話し合っています。
まずは、ポスター作りから・・・と、デザインや文面など昨年度末から頭を絞っています。
社会に一番分かってほしいことは? 元気がでる、明るい感じで・・やっぱり岡山弁で作ったほうがいいかも・・・などなど考えているのですが、どうも、コレ!っと言うコピーが決まりません。
このまま役員だけで考えていても煮詰まってきそうですので、キャッチコピーを、会員のみなさんからも募集したいということになりました。
ちなみに、これまで挙がっているフレーズは
     ・「なあんだ、自閉症なんじゃ」って言ってもらえる世の中に♪
     ・わたしたちの不思議でユニークな世界を知ってください
     ・みんなオンリーワン
     ・わたしたちは、こんな特性をもっています
     ・わたしたちもがんばっています!
     ・知ってください。(仲良くまではいかなくてもいいから・・)
     ・知ってほしい(こんな人たちがいることを)
     ・こんな子です。いてOK?
     ・みんな違ってええやんか。
     ・みんなちごうて(違って)ええんじゃね〜?
     ・ぼくたちのこと 紹介します。
     ・紹介します、ぼくたちのこと
     ・紹介します、ぼくたちの世界
などなどです。
なにかインパクトのある、しかも分かりやすいことばを考え付きましたら、ぜひ事務局まで応募してください。お一人何点でもかまいません。
採用された方1名には、なんと育てる会主催セミナーの年間無料パスを!
入選作品3名には、ご希望のセミナー1回分の無料招待券を差し上げます (^.^)
現在育てる会で予定しているセミナーは
 6月26日(日)諏訪利明先生
 8月 6日(土)支援ツール展示会&武蔵博文先生
 9月15日(木)澤田早苗先生
10月22日(土)と3月17日(土)服巻智子先生、などです。
豪華景品かどうかは別にして、たくさんのアイデアをお待ちしています。

教師・保育士対象 即実践講座

今年も川崎医療福祉大学の重松孝治先生を講師にお願いしての、即実践講座が始まりました。
第1回は、基礎編・アドバンス(上級)編、合同で行われましたので、おおぜいの先生や保育士の方、施設関係者の方が一堂に集まり、とても活気のある会となりました。
参加されたみなさんからのアンケートの一部を紹介します。
「即実践」の名前の通り、明日からすぐに使える特性への理解と実践方法です。
このアンケートを読んで、やはり参加してみたいと思ったみなさんに朗報です。
この即実践講座、欠席された回の講義については録画したDVDをお貸しいたしますので、途中からの参加もOKです。詳しい案内は下にありますが、第2回は基礎編が6月17日(金)、アドバンスが6月23日(木)です。さあ、まだ間に合います!
ご参加をお待ちしています。

○ 自閉症の人の物のとらえ方が、例を聞き、なるほどと思いました。今までに関わった子に申し訳ないことをしたなあと思いました。授業の改善への希望も出てきました。
○ “自閉症の子どもたちは自閉症の大人になる” という視点を持った上で、そのために自閉症について理解していくことの重要性を改めて感じることができました。
○ 自閉症とは・・・という基本の部分からお話しして頂けたので、私自身の中でも整理して聞くことができました。普段自分が関わる子たちの中にも見られることが多く、具体的に知らされ、なおかつ「だからどうしたらよいのか」という点を学べたことは、まず一番明日から実行できることでした。その点が今日一番の収穫でした。
○ 自閉症スペクトラムの特性を再確認できた。現場にいる発達障害の診断を受けた子、そうではないかと思われる子にあてはめてみることができ、今後考えながら接していきたい。また、集団に入れないことは、支援のつみかさねの結果によるものかもしれないと言われた。何げなくふるまっている私たちの言動が、困惑させていることになるなら、よく考えなくてはならない。
○ 支援の方向性を改めて知らせていただきとても良かったです。自閉症であっても、なくても、豊かな人生を送るための就学前の保育の方向性は支援の方向性と多くの部分がつながると考えています。
○ 特性について例をあげて伺えたので良くわかりました。本人の言動から氷山の下も部分のニードを、本人と共に見つけていくことが大切なのかなと思いました。思春期以降の成人の支援に関わっていたのですが、今日のお話はとてもうなづけることが多くて整理がつきました。

【即実践講座 基礎編】

      ☆第二回☆ 平成23年6月17日(金)19:00〜20:45 「評価(個別化)」
           岡山県生涯学習センター 大研修室

  対 象 : 教職員・保育士やそれを志す方、施設・福祉関係職員の方 対象。
         (申し訳ありませんが、保護者対象ではありません)

【即実践講座 アドバンス(上級編)】

      ☆第二回☆ 平成22年6月23日(木)19:00〜20:45 「評価(個別化)」
           岡山県生涯学習センター 大研修室

   対 象 : 過去の重松孝治先生の即実践講座を受講したことのある人。

  どちらの講座も参加費・申込先は一緒です。
   参加費 : 全10回分 賛助会員17,000円 ・ 一般20,000円(賛助会費含む)
   申込先 : 育てる会事務局(086-955-6758)

「OHAの会」

OHAの会は高機能自閉症・アスペルガー症候群の子どもを持つお母さんのための会です。
知的障害がないからこその悩みや将来への想いなど、同じ立場のお母さん同士で想いを語り合いましょう。
アドバイザーは臨床心理士の利守愛子先生にお願いしています。
今年度の読書は、吉田友子先生の「その子らしさを生かす子育て(改訂版)」です。
(購入希望の方は、事務局に準備しています)
日 時:平成23年6月24日(金) 10:00〜12:30
場 所:きらめきプラザ 2F 中会議室(岡山市北区南方2‐13‐1)
参加費:700円
申込み:事務局 Tel.086‐955‐6758、Fax.086-955-6748 (正会員のみ)

「18歳の春を目指す親子療育クラブ」

日 時  平成23年6月10日(金)10:00〜13:00  (受付9:45〜)
場 所  きらめきプラザ 2F 研修室1(岡山市北区南方2‐13‐1)
内 容  ツール作り(@米研ぎ A電話の応対)
       ・・・@かAのどちらかのグループで手順書を作りましょう。
準備物  手順書作りに必要な写真やカード(ラミネーターは担当者が用意します。)
※ 今迄に作った手順書の手直しをするのもOKです。初めての方も相談しながら楽しく作りましょう。
  (サンプルは担当者も用意しますが、既に作った物がある方は持参して下さい。)
※ 毎回、得する情報を待ちしています。(PCホームページやサイト、本、お役立ちグッズ...等)
  (正会員のみ)

「キッズルーム」のお知らせ

今年度、第1回のキッズルームが開かれます。
岡山大学児童文化部のみなさんのご協力で、おもいっきり身体を動かしたり、みんなで人形劇を観たり・・・楽しみにしている子どもたちも多いと思います。
新しくフレッシュなボランティアのお兄さん、お姉さんも増えて、今年も元気なキッズルームになると思います。参加をお待ちしています。
日 時  平成23年6月19日(日)12:30〜14:30
場 所  岡山大学第2体育館
参加費  本人500円・兄弟400円(保険代・おやつ代。当日集金)
申込先  育てる会事務局へ6月12日(日)までに
        Fax.086‐955‐6748 acz60070@syd.ocn.ne.jp
       電話の場合は6月10日(金)までに 086‐955‐6758
定 員  20名程度(先着順)(正会員のみ)

「木工教室」の ご案内

今年も、木工作家 川月清志先生のご指導をいただいて、恒例の「夏休み木工教室」を開催します。
まだ少し早いですが、夏休みには旅行や帰省の計画を早めに立てられる方もおられると思いますので、日程を早めにお知らせして募集します。
参加ご希望の方は、予定に入れておいてください。
今年は夏休みに入って最初の日曜日、工作の宿題はこれでバッチリ、ゆっくり夏休みをエンジョイさせてあげてください。
  日 時:平成23年7月24日(日)13:00〜
  場 所:岡山生涯学習センター 木工室
  作 品:リモコンボックス(案)
  申 込:事務局まで(Tel.086-955‐6758、Fax.086-955-6748)
  定 員:12名  申込締切:6月20日(月) (正会員のみ)
  参加費:2000円ぐらい(多少前後するかもしれません)
お子さんが自分でできそうな所は本人に、難しいなと思える所はお父さん、お母さんが手伝ってあげて・・・。キットが用意されているので、木工が苦手な方でも大丈夫ですよ。
詳しい作成方法などは参加申し込みをされた方に個別で連絡します。

「母の想いを語る会」

5月10日に10人のお母さん達と、社会福祉法人旭川荘いづみ寮の見学をさせていただきました。
私は、まだ我が子が小さかったころに、友人と共にいづみ寮を見せていただいたことがありました。そのころと比べると施設は、明るくきれいになっていて、見違えるようでした。
入所施設は、暗く汚いというイメージを持ちがちなこともありますが、そんなことはなく、本当にきれいなよく考えられた居室でした。
6畳くらいのお部屋は、テレビとソファーが置かれて、ベッドも一人ひとり違うものだったのは、親御さんが用意されたものなのでしょうか?
鍵は、自分で管理できるようになっていて、以前見せていただいた頃のいづみ寮とは、雲泥の差でした。
15〜6年前に伺った頃のいづみ寮は、外からカギがかかった施設でした。今は、自由に出られると聞いて、とても嬉しくなりました。
一人ひとりのQOLの向上を考えられた施設を目指し、この15年を取り組んでこられたことを感じました。
入所されている人たちの働いておられる場も見せていただきました。皆さん、それぞれ頑張ってお仕事されていました。職員の人たちも工夫をいっぱいされていて、好感が持てました。
ただ、ここに長く入所されている方が多いせいなのでしょうか、どうしてもなんとなく覇気がなく、寂しそうな雰囲気がちょっぴり悲しく感じました。
今回の見学で一番感激したのは、説明して下さったTさんや、Kさん、もう一人のKさんの旭川荘の職員の方の熱い想いに、触れたことでした。障害のある人たちへの想いや、仕事に対する前向きな姿勢に、こちらも胸がジンと熱くなる瞬間が何度もありました。
きっとしんどい仕事だろうな〜と、思いました。
こんなに一生懸命に働いていても、入っておられる人たちは、施設を出ていけるほどには、改善されない訳ですから・・・。以前拝見した国の強度行動障害の特別処遇事業は、とっくの昔に無くなっているとのことでした。その後も、この人たちは出ていくべき場がないのでしょう。長い人ですでに9年もの間、このレインボーで暮らしておられるそうです。
そんな中でも一人一人に合わせてカードを作って、意思を伝えられるように工夫をされていました。強度行動障害の方たちとの毎日は、どんなものでしょう。
「もっと、ああもしたい、こうもしてあげたい」と思われることばかりではないでしょうか?
でも、うまくいかないことが多いのではないでしょうか?
それでも、職員の方たちの目はキラキラと輝いて、決して希望を捨てておられませんでした。
常に勉強を怠らず、私たちの講演会にも来てくださっているとのことでした。
ありがたいことです。頑張って、講演会をしていこうと思いました。
旭川荘はとても大きな施設で、私たちには圧倒されて怖い場所のように感じられるところでした(関係者の方ごめんなさい)。でも、中に働く方たちは、熱く情熱的でした。こんな熱心で、心のこもったお仕事をされている方たちが、おられる・・・そう思うと、大きく怖く見えていた旭川荘が、ぐっと身近に感じられるようでした。
その為でもないでしょうが、見学したお母さんの中に、子どもの幸せの為には、将来はこういうところへ入れた方がいいのではないかと、思った方もあったようでした。
私は、思いました。
いくら良い職員がおられたとしても、私だったら、自分は地域の中で普通に暮らしたい。同じく息子も地域の中で、みんなの中で普通の暮らしをさせてやりたいと思いました。
案内して下さった職員の方も、きっとそう思って説明してくださっていると感じました。
Tさんは、説明の中で児童期の療育の大切さや、家族の関わりの大切さをお話下さいました。
小さい頃には、よいところをしっかりほめて伸ばして欲しいと言われました。
また、順番を解らない人や人のものと自分のものが解らない人などおられて、とても困ること、暇な時間を過ごせない人がおられて困ることなど、私たちが、今子どもに教えるべきことの数々を、丁寧に教えてくださいました。
私たちに今できることは、しっかり「地域で暮らすぞ!」という決心を持って子育てすることではないでしょうか。
お母さんのお一人が、「施設の空きはあるのですか?」と聞かれた時、Tさんのお答えになった言葉が、忘れられません。
「現在は、いっぱいです。去年2人の方が亡くなられて、1人の方が、病気で退所されましたので、3人(空きができ)入られました。」
つまりは、亡くなるか、病気が重くなったりしない限り、退所はできないということです。
それだけ地域で暮らせなくなった重度な人たちが、入られているということでしょうね。
家庭や地域では面倒を見られなくなった人たちが、施設におられるということです。そうなってしまった本人や家庭にとっては必要なものでしょう。
施設は、本当に施設でしか過ごせない人たちの為のものです。私たちの子どもは、遠慮しなければなりません。
地域の中で、普通の暮らしをして欲しい。多くの人たちの力を借りなければならないかもしれないけれど、それでも、私たちは、地域の中で生きて行く道を みんなで作っていきましょう。私は、改めてそう心に誓いながら、いづみ寮を後にしました。
(M母)

いづみ寮についての説明を受けた後、施設内を見学させていただきました。
説明をして下さった寺町さんや、施設内でお話を伺ったスタッフの方々が入所者の障害特性を理解し、一人一人に寄り添った支援をしていこうとされている姿が印象的でした。
そして今持っている能力を伸ばせるよう、励まし、ほめるということを重視し、実際の作業の場面などで取り組まれている話を伺いました。
息子は中度知的障害を伴う自閉症です。将来のことを思い、自立した生活が送れるようにと今から少しずつ練習をしていますが、親亡き後、全く一人での生活が送れるとは思えません。
そう考えると、いずれは「施設かな」「グループホームかな」と考えをめぐらせていたので今回、いづみ寮を見学させていただけて良かったです。
また、入所だけではなく、地域で様々なサポートを利用しながら生活されている方々の話も伺いました。そういうサポート体制を整えておけば地域で生活していくことも可能かなという希望も持てました。いろいろなお話を丁寧にして下さり、ありがとうございました
(T母)

先日は見学させていただき、ありがとうございました。施設の中は、なかなか入らせてもらう機会がないので、ありがたかったです。
私の子どもは まだ小さいですが、この子が大きくなった時、どんな大人になっているんだろう・・・ どんな生活をしているんだろう・・・など、いろいろと考えさせられました。
お話の中で、障害を正しく理解して、できることを認めていくことが大切なんだ、ということを言われていて、我が子も 少しずつ、一歩ずつ、できることを探して、伸ばしていってやれたらなぁと思いました。大人になるまでの時間を大切に育てていきたいと改めて思いました。
私達のように、障害をもった子どもがいると、施設のことなどに目がいきますが、なかなか知らない人もいると思うので、確かにそこで頑張って生きている人がいる ということを もっと地域の人に知ってもらえるといいなぁと思いました。
(K母)

今まで、「先生」というのは、園・学校の先生、療育の先生、セミナーでお話をしてくださる先生などでした。今回、施設で働く方が加わりました。
強度行動障がいと呼ばれる状態にならざるを得なかった障がい者のことを理解したいとの思いを強く持っておられて、良い先生たちだなあと、心から思いました。
 ・・・いづみ寮を見学して、というのではなくて(何故なら、いづみ寮以外の施設を見学したことがないので、いづみ寮が良いのか良くないのか、判りませんから)・・・施設を見学してみて、とにかく、とにかく、我が子を育て上げなければと思いました。絶対に施設には入れない、我が子を育てるしかない(私の場合は、「我が子と共に育つしかない」という方が正しいかも)。子どもが小さかった頃の私と比べて、今の私がなかだるみしているとは思いたくはないけれど、変わってきているかもしれません。
見学の機会を作ってくださった代表に感謝しております。
(O母)

今まで見たことがない様々な障害のある方の実態に少しでも見て触れることができ、貴重な体験でした。
自分の子どもの将来について深く考えさせられました。
私が死んだあとのことが頭をよぎって、不安にもなりましたが、とりあえず今は前向きに、やるべきことをしていこうと思います。
このような機会を与えてくださり、ありがとうございました。
( I母)

  【 次回見学会のお知らせ 】

日 時:平成23年6月14日(火) 10:00〜12:30
場 所:「しょうが屋」と「えすぺらんと」
参加費:300円(手土産に充当します) (正会員のみ)
第3回の見学会は、NPO法人ホープ就労・生活支援センターが、運営されている「しょうが屋」と「えすぺらんと」の見学をさせていただきます。
第1回目の見学会は、施設の中の就労形態を見せていただきました。
第2回目の見学会は、入所施設の中での主に生活介護の事業所を見せていただきました。
今回の事業所は、地域の中の事業所です。
場所は、岡山市役所のすぐ近く(岡山市北区大供1−2−25)にある「しょうが屋」と岡山大学付属病院近く(岡山市北区鹿田町1−6−16)の、「えすぺらんと」というお店です。
「しょうが屋」はうどん屋さんです。「えすぺらんと」は、大判焼きとソフトクリームの製造販売のお店です。
どちらも、知的障害を持つ方たちが元気に働いておられる職場です。
今までの見学させていただいたところとの違いは、お店が、多くの人たちがふらっと立ち寄る事ができる街中の事業所だということです。
この事業所の管理をされている永田昇氏に事業所のお話を聞かせいただきます。
そして、お話の後に「しょうが屋」では、味が評判のおうどんをいただきます。
「えすぺらんと」では、大判焼きを皆さん買ってくださいな。
たくさん作って待っていて下さるそうですので、多くの皆さんのお買い上げをよろしくお願いします。
街の中で、障害のある人たちが働いている・・それが当たり前の社会。こんな事業所がたくさんたくさんできればいいな〜と、そんな風にきっと皆さん思われることでしょう。
ワイワイ賑やかで、楽しい事業所です。
 9:50  岡山市役所総合受付前付近 集合
10:00〜 「しょうが屋」にて永田さんのお話を聴きながら、皆さんの働かれてる様子を拝見する。 
       うどんをいただく
11:30〜 「えすぺらんと」へ移動して、見学、買い物、お話を聴く
12:30   解散

「AAO活動のお知らせ」

お世話になります。運動会の練習が続いた毎日も終わり、ホッとしているところでしょうか。うちの息子の小学校は、今年は9月開催ですので、普段と変わりない毎日を過ごしています。
お知らせしておりました6月の説明会ですが、皆様のご都合に合わせた日程をメールにてお知らせいたしますので、どうぞよろしくお願い致します。
今年度は4家族で活動することになりました。例年より参加家族が少ないのですが、少ないからこその良い面もあるかと思いますので、続けてやっていきたいと思っております。
つたない世話人ですが、今年度もどうぞよろしくお願い致します。
(AAO活動担当:K)

水泳教室のお知らせ

日 時 : 平成23年6月19日(日) 15:30〜17:30
場 所 : OSKスポーツクラブ岡山 3階ロビー(岡山市北区絵図町1-50)
          ※プールは育てる会水泳教室 貸切で行っています。
連絡先 : 育てる会事務局 (正会員のみ)
★新たに参加されたい方、体験されたい方は事務局までお問い合わせください。
  体験は1回2000円(保険代込み)です。
★欠席される方は、必ず6月14日(火)までに事務局に連絡してください。
★当日の急なキャンセルなどは 水泳教室担当に直接連絡ください。
★5月より水泳教室の担当が変わりました。
  よろしくお願いします。
(水泳担当:S &H)

サッカークラブのお知らせ

日 時 : 平成23年6月12日(日) 10:00〜12:00(9:45集合)
場 所 : 旧・岡山中央南小学校グラウンド(岡山市北区中山下)
持ち物 : マイボール、ゼッケン(ボラさんの分も)、ハチマキと名札
       お茶(ボラさんの分も)、個人ノート、出席カード、親リーダーはグループノート
*雨天時または前日に雨が降った場合は、体育館シューズを持ってきてください。
  保護者の方も忘れずにお持ちください。
* 体験・見学の申し込み・お問い合わせ・欠席の連絡は担当までご連絡ください。
  (正会員のみ)
(サッカークラブ担当:M & S)

それではサッカークラブに参加されているお母さんから感想が届いていますので、ご紹介します。


サッカークラブに入ったばかりの頃の息子は、参加できないことや、後何回すればいい?など、聞いてばかりで、なかなかやらないことも、多かったです。
私はサッカーをきちんとさせたいという思いは、無く(できるにこしたことはないんですが)子供が楽しいと思ってくれたら良いな、したことないことにはなかなか参加しないので学校でサッカーがあった時に役立つといいな・・・くらいに思って、できないときは、見学でと、マイペースにやってきました。
でも、ボラさんや、保護者の方と一緒に考え、工夫して、ホワイトボードにスケジュールを書いて進めたり、回数を決めて終わったら座るなど、視覚的に見通しが立つと参加できることも、しだいに増えてきたように思います。
とは言え、途中でくずれて、反省会や体操に参加出来ずに終わることもありましたが、子供に付いてるボラさんが一緒にいてくれたり、他のぼらさんや保護者の方が声かけてくれたりしてくれています。それも、無理に入れというわけでもなく、子供のペースでクールダウンできて、戻ってきた時に、普通に接してくれ、ここにいても良いんだと感じているようです。皆さんと一緒に過ごすことができる場所があることに、感謝しています。普通の習い事なんかでは、私自身が周りの目や周りに気を使いすぎてとても無理かと思います。
子供にサッカーやっていてよかったことを聞いたら、「サッカーする仲間がいること」と言われました。正直、こんなしっかりした考えが聞けると思ってなかったので、ビックリしました(←こらこら)でも、めちゃくちゃ、子供たちだけで話すわけでもないけど(笑)一緒に同じことをする仲間がいて、そのことがうれしいと感じているんだな。多分、親子だけではこんなふうに、感じなかったと思います。
ボランティアの方々がいることで、ほんとに良い感じで、楽しく盛り上がっている、と思います。自分自身ボランティアなんてしたことなかったので、ぼらさんには、若いのにしっかりした考えがあって素敵だなと、ほんとにありがたいという感謝で、いっぱいです。これからもイロイロあるかもしれないけど、皆さんと話し合い協力して、いろんな意見を取り入れて、うまくできてもできなくても、一緒に過ごすことのできる貴重な時間を、大切にしたいと思っています。これからもよろしくお願いします。
(S)

「山歩きの会 報告」

ゴールデンウィークの5月3日、2回目の山歩きの会で毛無山に登ってきました。
竜の口山に比べて、少しハードな・・・とお伝えしていたので、参加してくれる方がいるかな? と思っていたのですが、Tさん一家がチャレンジしてくれて、5名で頂上を目指しました。
「旭川源流の碑」を見ながら、本格的な山道へ。ブナの林の中を、休憩をとりながらゆっくり登っていきます。頂上近くなると、毛無山の名の通り、ブナの木々もなくなり、一気に視界が開け、吹きすぎる五月の風が気持ちいいです。
残念ながらこの日は雲と霞がたなびいていて、日本海までは望めませんでしたが、雲の向こうには大山の姿は浮かんでいます。
お目当てのカタクリの花も、時期が少しずれていて、「これが、カタクリの花ですヨ」と説明するぐらいの数で、白馬山までの稜線の両側に可憐な紫色のお花畑・・・・とまでは、いきませんでした(^_^;)
お弁当を食べたあとは、それぞれマイペースで散策しながら、無事降りてきました。
少し曇って心配でしたが、雨に降られることもなく、楽しく山歩きできました。
3回目の山歩きは、和気の鵜飼谷周辺か、私の好きな那岐山か、また少し足を伸ばして蒜山あたりかと思っていたのですが、下見に行く前に、例年より早くに梅雨入りしてしまいました。
一人なら気楽に出かけるのですが、子どもたちが一緒のときは、やはり前もって現在の様子を見ておいた方がいいと思いますので、また梅雨明けに掲示板でお誘いします。
少しお待ちください。
(事務局:鳥羽)

支援センターNEWS☆

前回の支援センターNEWSでも紹介して頂きました、この4月から支援センターのスタッフに加わりました山田です。
赤磐ぐんぐんでも兼務で働いていますので、ぐんぐんで「山田を一度は見た!」という方も多いのではないかなと思います。
さて、今回は私が原さんに代わって近況をお伝えしたいと思います。
4月に支援センターに就任してから、原さんについて幼稚園・保育所・行政機関に挨拶回りに伺う機会がありました。赤磐ぐんぐんに勤め始めてから4年目になりますが、情けないかな赤磐市の町名を「和田」しか知らなかった私…(私は市外に住んでいます)。赤磐市全体を回りながら少しずつ町名を覚えていっているところです。
挨拶回りをする中で、「赤磐ぐんぐん」の存在が市内であまり広く知れ渡っていないことを残念に思いました。幼少期のお子さんに直接関わっている幼稚園・保育所・保健センターの方々が療育機関の存在を知ることで、教育や保育では教えることが難しい「発達障害に特化した指導」を幼少期のうちにすすめていくことが出来るのではないかと考えます。
赤磐市の唯一の「療育機関」であるぐんぐんをもっと広めていきたいなと感じています。
巡回相談にも随時原さんと一緒に同行させて頂いています。支援センターの業務は忙しいですが、そんな中でも巡回相談に行くと子どもたちの笑顔にパワーをもらいます。赤磐ぐんぐんでも同様に、子どもたちの笑顔とユニークな発言に癒されています。
私ってこの子たちが本当に大好きなんだなあと思う日々です。この子たちが、何年後かに素敵な大人になっていてほしいなと感じます。そのためにも療育は必要不可欠だと思っています。
この子どもたちのパワーを糧に、6月もがんばります!
あかいわ発達障害支援センター スタッフ:山田陽子

赤磐ぐんぐんだより

緑の美しい季節ですね。
赤磐ぐんぐんでは、休中に室内の一部お化粧直しをして明るくなり、スタッフも新たな気持ちで日々の療育をがんばっています。
先日療育中にこんなことがありました。
休憩の終了にタイマーを使っているお子さんは多いのですが、その日も楽しくおもちゃで遊んでいたA君。タイマーが鳴りました。
タイマーをちらりと見て、まだ遊びを続けていました。
「タイマーが鳴ったね。」とスタッフは、一言だけ言って待っていました。すると、自分でおもちゃを片付けて、休憩から出たA君。
「えらいね、自分で片付けられたね。」とほめてもらい、満足気な顔に見えました。
日々の療育の中で、つい先回りして手を差し伸べたり、声をかけたりしてしまいがちです。でも、ほんの少し待ってみるとこんなすてきなお子さんの姿を見ることがあります。
日々の生活の中では、時間に追われてそんな余裕なんてないわ、ってそれはそうだと思います。私自身、子育て中には、そんな余裕もなかったし、そんなことを言ってくれる人もいませんでした。待つことの大切さを知っていたら、少しは違ったかも、怒らずにすんだかもと、もう遅いですが、反省しています。
ですから、ちょっとだけ、待ってみてください。お子さんのすてきな姿が見たいでしょう?
そして、ぐんぐんに来られたら、ぜひ親ばかになって、お子さんのかっこいい姿、すてきなところを自慢してほしいです。そうすることで、お家の方も気持ちが明るく前向きになれると思うし、スタッフもそれをお聞きするのを楽しみにしています。
さて、4月から新しい療育スタッフが増えました。
新しい力を得て、また今月もお家の方と共に、療育できることに感謝します。
赤磐ぐんぐん療育スタッフ:河本千恵子

はじめまして、4月から療育スタッフの仲間になりました政田です。
半年くらい前に倉敷市から赤磐市へ引っ越してきました。もうすぐ4歳になる娘と2歳半の息子がいます。息子のいやいやに毎日腹を立てている、母業もまだまだな私です。
愛情いっぱいに子どもさんを育てておられるぐんぐんのお母さん方に感動しています。少しでもお手伝いが出来るよう努力してまいりますので、どうぞよろしくご指導ください。
いっぱいお話を聞かせてください。一緒に考えていきましょうね。
政田 亮子

はじめまして。ご縁あって療育スタッフのメンバーに加えていただけることになりました。「赤磐ぐんぐん」のような穏やかで楽しい療育の場に携わることが出来ることをとても嬉しく思っています。
こちらに伺うようになって10日ほどが経ちました。まだまだ覚えることもたくさんあります。今は基本的に「休けいのお部屋」に居ることが多いのですが、先日は「このオモチャはここに片付けるんだよ〜。」と逆にお子さんが教えてくれる機会があったりもしました。(ありがとう!○○くん。)
また、先日は療育時着けている「せんせい」の名札を腰に巻いたまま車に乗って帰り、祖母の家で鏡をのぞいてギョッとしたというちょっとおっちょこちょいなハプニングもありました。
「ぐんぐん」で出会うお子さん達はみなさん素敵な笑顔の持ち主ですね。心が透き通っていてとてもキレイだなあと感じます。また、おひとりおひとりが「大好きなこと」や「得意なこと」や「個性的なセンス」を持っていらっしゃって、長年芸術の分野に身をおいていた自分にとっては「その感覚すばらしい〜!」と思うこともしばしばあります。
これからじっくりと時間をかけてお子さんの心をみつめ、よくお話しを聴き、おひとりおひとりに添った療育を見つけていきたいと思います。
また、お母さん方ともたくさんお話しできればと思っています。楽しいこと、嬉しいことはお話しすることで喜びが何倍にもなりますし、不安なこと、辛いことなどはお話しすることでスッキリしたり、気持ちが整理できてより良い方法が見つかることもあるかと思います。
まだまだ新米ですが、精一杯心を込めて療育に携わっていこうと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願い致します。
古川恭子
以前は「育てる会会報」はHPにも全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は一部抜粋にさせていただいています。
なお会報は正会員・賛助会員の方へは郵送でお届けしています。
もしご希望の方がおられましたら、ぜひ賛助会員に申し込みをお願いします。年会費 3000円です。
応援よろしくお願いします。
申込み方法の詳細は「
育てる会 HP」に記載しています。

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