sorry,Japanese only

平成11年8月31日

 

第16号

岡山県自閉症児を育てる会


目次

夏がゆきます

9月例会「療育的山のぼり&絵画教室」のお知らせ

自閉症児のための水泳教室・勉強会・電話相談

近隣の講演会等のご案内

親の都合

何かが動く時

夏合宿の経過と報告

夏合宿の感想


 夏がゆきます。
 今年の夏は、どんな夏でしたか?
大人にとっては、何の変哲もない夏かもしれませんが、子どもの時代は1年1年が想い出の夏ではないでしょうか?
 はじめて泳げたときのこと、苦しみながら仕上げた自由研究、夏休みの宿題。今でも思い出します。
 私達の子どもは、どんな夏を心に刻んだことでしょう。
 さて今回の会報は、夏合宿特集号です。
主に参加者の感想で構成されております。
参加されなかった方や賛助会員には、別の形の会報をお送りしてもいいか...とも思いました。
けれども、参加者の方が感じられたことや、ボランティアさんの想いを皆で共感共有していただけたら...との想いから、このとんでもない枚数(B4 34枚)の会報になりました。
今年の夏合宿は、定員100人のところを、無理を言って110人にまで増やしてもらい、おこないました。
それでも、申し込みの人数にははるかに足りず、大勢の会員やボランティアの方にお断りをしなければなりませんでした。
 そこで、今年の反省を踏まえて来年は180人の宿舎を既に押さえています。
  日 時 : 平成12年8月26日(土)〜27日(日)
  場 所 : 閑谷学校
以上です。ボランティアの皆さんも手帳にでも控えておいていただけたら幸いです。

親 の 都 合

                    ペンネーム 松山 千春

 指導者が時に口にすることのあることばです。
「親の都合で子どもをほっておいて。」
「今、子どもにせにゃあいけんことがあるじゃろ。それがいちばんじゃが。」
 これらのことばは、往々にして親の姿勢を批判的に語る時に使われることばです。
指導の立場にある人が、言い方、表現を柔らかくして、「今、しないといけないことがあるでしょう。」と伝える場合はまだよいのですが、親に伝える見通しのないままに、仲間内だけでこれらのことばを口にし続けていたなら、それはただの陰口だと思います。
できることならば子育ての中でうまくいかないことの理由を整理し、子育てを前向きにできるような方法を親と一緒になって探っていくような指導者でありたいと思っています。 
 それは、さておき…。
 一般論としていうと、子どものことをほっておいて、親の都合ばかりで育ててはいけないのは当然です。極端な例としては、「パチンコをしたいから、子どもは車の中に置いておいて。」といったことが実際にあり、報道されているのを耳にすると悲しい思いがします。常識を疑いたくなります。
 しかし、家での生活を考えると、子どものことばかりにかまっていられないときがあるものです。家族が入院した、仕事が忙しいなぞ、だれでも、どこの家でもありうるものです。子どもにとっては、「いつもと違う一日」「いつもと違う時間」ということになるかもしれません。「親の都合」でできた「いつもと違う時間」を過ごすときには、ふだんから「親の都合」を語ってあげているという実績が大切であるように思います。
 この子は分からない子だから、私が何かをしてやらなくては、という思いが、「私の都合」をいつも二の次にして、「私の都合」を語らないという日常をつくっているということはありませんか。
 子どもには、日常的にこそ、「親の都合」もいつも話して聞かせてやってはどうでしょう。
「お母さんはね、今晩はPTAの集まりがあるから、いっしょにご飯は食べられないからね。おじいちゃんの言うことをよく聞いてちゃんと食べるのよ。」
「お姉ちゃんが熱が出たから迎えに行かないといけないの。風邪をひいてかわいそうでしょ。あなたは、本を読んでお留守番を12時までしておいてね。」ということもあるでしょう。
「忙しくて大変なの。」
「お母さんがしんどいときぐらい、ワーワー言わずに静かにしなさい。」
など、禁句のようなことばであっても、子どもにきちんと向き合って言ったのならばよいのではないでしょうか。合わせて、忙しいという時には、私がどんなことを感じているのかとか、しんどい人にはこういうことをしてあげるものだとか、その人の心情を推し量って考えるということを教えるのです。
 気持ちを読み取るということが苦手な子どもたちかもしれません。
でも、「私」にこんな気持ちがあるいうことを教えていけばよいと思います。
 4年も前のことだったでしょうか。
勉強を教えているときに、考えればわかるであろう問題に真剣に取り組まないA君にいら立ちを感じた私は、「一生懸命やらないなら、勉強はしなくていい!。勉強をやめて帰りなさい!。」と一喝したことがあります。
 この一喝は、必ずしもいら立ちからくる先生のかんしゃくではなく、目の前にいる人が怒るという姿を感じさせる演技でもありました。
一喝の声にハッと顔をあげたA君は、「コレでオベンキョウをオワリマス。サヨウナラ。」とすました顔で席を立ち帰っていこうとしました。それをマジックミラーごしに見ていたお母さんは、きっと想像通りの展開に笑っていたことでしょう。
わたしは、「振り上げたこぶし」を解説のことばに変え、「『帰りなさい!』といわれて帰ってどうする。帰りなさいというのは、一生懸命に勉強をしょうとしないから言ったんだ。勉強をしっかりやりなさいということだ。帰らず、問題を考えてやりなさい。」と、再び席につかせました。
「『帰りなさい』は、『帰れ』ということではない。」と言うことを理解するのは、当時の彼にとっては難しいことだったのです。
 その後、A君は、「帰りなさい。」と言われても、「カエリマセン。ベンキョウします。」とマジになって答えるようになりました。彼の心に私や私の言葉の伝わり方が変わっていったのです。そこまでになるには、親の日常の声かけが必ずあったはずです。
 親の都合にも折り合いをつけて暮らすと言うことは、かなり大きな目標かもしれません。
でも、親にはうれしい子どもの育ちになる事でしょう。

夏合宿の経過と報告

  みーんなだいすき〜万歳三唱 

          鳥羽 美千子

 夏の終わりを感じさせる青い空を見上げていると、夏の合宿がもう遠い日のように思えてきます。
実際には、まだ数日しか経っていないのに・・
 合宿を終えての帰り道、ここちよく疲れた体をシートにあずけて、ふと車の窓から見上げた空は、もう秋の色でした。
「終わった!」「やれる事はやったよね!」「エライエライ」
 世話人としての自分をほめてあげました。
おもい返せば二日間、アクシデントにつぐアクシデントでした。
いちばんはじめは、重い荷物をかついでの受付場所のプレイホール探し。これは順路を貼る係(我が家の旦那)自身が、プレイホールまでの道順をよく把握していなかったためで、みなさんにご迷惑をかけました。
 雷鳴とどろく中でのDRも感動でした。私は何故か台風や雷が来るとワクワクしてしまう変人なのです。嵐の中のDRはさながら荒海に向かって船出の決意をする、育てる会の前途を思わせるようなおもむきで、「すてき!」と私はまわりの喧騒をよそに、ひとりで感動にひたっておりました。(やっぱり変人ですかね?)
 人知れぬアクシデントもありました。私ひとりでロッジから中央棟のリーダー調整会議に車で向かう途中、道を間違えて20分も吉備高原の中をさまよい廻ったのは、誰も知らない、私だけのヒミツです。(ほんとに私ってどうしよもない方向オンチ)
 キャンプファイアーでは、またまた雨が降りだして、最初からプレイホールを確保して始めたのは正解でしたね。でも「誰じゃ、雨女は!」と言う声もチラホラ・・実は、我が家は何年か前から、キャンプをすると雨が降る、台風が来る、というジンクスを持っているのです。(早くも来年の夏合宿の頭上に暗雲が....、皆さんにご迷惑をかけてもいけません、どこかでお払いでもしてきましょうか?)
 夜の療育相談は、個別の部屋が用意できなくて、しかたなくロッジの外にテーブルとイスをセットしての急ごしらえの屋外での相談になりました。
誰かが言ってましたが、景色はまるで街の易者さんの人生相談のようでした。シッポリと夜露濡れながらの療育相談は、ひときわそれぞれの心にしみたものでした。
 相談が終わったのは、深夜3時を過ぎておりました。
これまた方向オンチのウワサの高い吉田先生、深夜の吉備高原から無事に津山まで、帰り着かれたでしょうか。
 「育てる会の皆さんのためなら、どうぞ、コキ使ってください。」
そう言って下さる両先生のお言葉を素直に受けて、目いっぱいコキ使ってしまいました。もうしわけありませんでした。
翌朝は、6時起床。なかなか起きないお父さん達をたたき起こしたのは私です。子供はボランティアさんに任せて、親はひたすら掃除にいそしみました。
 その後に、またまた荷物を持っての大移動。長い階段を降りて朝食をとるために、中央棟まで歩きました。「誰じゃ、こんなしんどい合宿を企画した奴は....」(それも私です。)
こんな声が聞こえてきてもおかしくないような厳しい行軍でした。
 食事をとるのも、なが〜い行列の末やっと食べれるという状態でしたね。
 今回の合宿は、去年よりも一層待つ事と、我慢することの多い、Uさんが言われたように『まさに修行ののような合宿』でした。
 私たち親は、一生子育てという修行をさせてもらっているのかもしれません。
 子ども達はその後、ハイキングへボランティアさんと出発。親は講演会を聴きました。事例を通うして語ってくださる先生のお話はいつもながらに味わい深いものでした。(ビデオを撮りました。希望者には貸し出します。Telください)
 午後は、子どもはコースターとペンダント作り、親は座談会と療育相談です。
 たった1泊2日の日程の中に、目いっぱい行事を詰め込んで、私たちの夏合宿はおわりました。
 
 今回の合宿で感じたことは、どの参加者も一生懸命だったと言う事です。
ボランティアさんも、親も、そして勿論子ども達も・・・。
ひとりひとりが誠意イッパイ精一杯がんばりました。
 感心したのは、誰一人ノホホーンと静観している人が、いなかったことでした。どのボランティアさんも、どの親も、自分の仕事を捜して動いてくださいました。なんて素晴らしい人達だったことでしょう。
 
 退所式の時、わたしがクイズ番組の「ニューヨークへ行きたいか!」のノリで、
「来年も育てる会の夏合宿に来たい人は、手を挙げて!」
の声にサ―ッとあがった 手 手 手々.....。
 もう、嬉しくて涙が出そうになりました。
 最後に、夏合宿が、無事に終わったことを祝して、万歳三唱した時の、すがすがしい一体感。
私は、きっと生涯忘れないでしょう。
 大勢の仲間、素晴らしい人達、みーんなだいすき、
「バンザーイ!」「バンザーイ!!」「バンザーイ!!!」
・・とこのように気楽な感じで終わったのですが、反省点も、課題も山積。
充分な情報提供がボランティアさんへ出来ていただろうか?
はじめて全く知らないよその子を、しかも自閉症児を、預けられたボランティアさんの身になって、考えられただろうか?
プロフィール表の書き方は、足りただろうか?
事前に会っておけばどんなにか、安心だったのに...悔やまれる事も、多かったのではないでしょうか?
 そんな悪条件にもかかわらず、ボランティアさんは、良く奮闘してくださいました。ボランティアのレベルの高さでは、どんな合宿にも負けなかった、といえるでしょう。
今回は、世話人として、ボランティア交流会の開催や、年令順の班分け、兄弟班の設定等、工夫した事も多く、考えられる事は、いろいろ準備しました。けれど、考えてなかった事が、あまりに多く持ち上がり、参加者の皆さんには、迷惑の掛けどうしでした。
それなのに、参加者の皆さんからは、感謝の言葉以外は、聞きませんでした。
 みんなの協力と、優しさのおかげで、何とか無事終える事が出来ました。
今年の反省をまた活かして、来年は、より良い合宿を目指したいと思います。

夏合宿の感想

 

積み上げていくことの大切さを実感 

I・M

 いつも留守番役が多かったYにとって、「ロッジ泊まったね。」「楽しかったね。」とノビノビ過ごせた二日間でした。
 担当していただいたボランティアさんは、嫌な顔ひとつせずに、動き回るYにしっかり付き合ってくださり、とても感謝しております。
 お菓子、ジュース類を禁止して我慢させることも、夕食の時、食堂の入口で座り込んで「お菓子アイスが欲しい」とボランティアさんをてこずらせたり、前の団体の食事中に割り込もうとするYを止めるのに苦労しましたが、2日目の朝食の時には、再び「お菓子が欲しい、アイスが欲しい」と言いましたが「ダメ!」「買えないの」の声掛けで、それ以上の要求が無く、やはり積み上げをやっていくことの大切さを実感できた事柄でした。
 ボランティアさんがYと一緒にいてくれる安心感で、夜の療育相談、2日目の講演会、座談会とゆっくり参加できて、本当にありがたくおもっています。
 子どもと一緒にいて、心配しなくていいと言う開放感。いいもんですね。
 本当にボランティアさんあっての夏合宿でした。ありがとうございました。
 最後まで、山道、階段、ハイキング、歩き通したYくんがんばったね。
 お兄ちゃんになった姿に出会えた素晴らしい夏の二日間でした。

貴重な体験、ありがとうございました

 T.T.

夏の合宿は前回も参加させていたざきましたが、今回は前回にもまして、充実した合宿だったと思います。
 DRやキャンプファイアー、講演会、それに療育相談まで...私たち家族にとって大変貴重な体験ができたと思います。ボランティアさんも自閉症児は、はじめてという事で、不安も大きかったと思いますが、一生懸命に努力して下さって、2日目には、息子もすっかり慣れていた様でした。
 最近、息子は音に敏感なところがあって、たくさんの人数での合宿は、パニックにならないかという不安もありましたが、耳を両手で押さえながら頑張っていたようでした。
 合宿が始まるまでは、私自身も(世話人として)何か忘れている事はないかと、不安もありましたが、終わってみると本当に良かったなぁ...と感じています。
 参加してくださった先生方、そしてたくさんのボランティアの皆さんには、感謝の気持ちでイッパイです。ありがとうございました。

 


アクシデントがあるから面白い。どんな体験もプラスにかえて〜

K.H

経験に無駄なことなんてないと思いませんか。嫌な経験も、悲しい経験も、苦しい経験も、マイナスな面ばかりでなくそこには必ずプラスの面もありますよね。
 しかもそのプラスの面がとっても貴重な時間でした。
 特に、その苦しいであろう(案外楽しんでいたかも)ひとつひとつをボランティアさんと過ごしたことは、なににもかえられないデータ―となってインプットされたことでしょう。
 合宿の重きは「ボランティアさんとどこまで仲良くなれるか」にありました。
 期待と不安ではじまってみると、心配なんてひとつも要らなかったな、とすぐ感じました。
 ボランティアさんは本当に根気良く子どもに関わってくださいましたし、細かく指示を出してくださいました。そして、責任を全うしてくださいました。
 療育相談から帰ってみると、すっかり子どもは眠っていました。
 ボラさんおみごと!としか言いようがないくらいびっくりしました。
 本当にありがとうございました。
 この合宿で実感したことは、一人の力では、ここまでのことはできないということでした。たとえば、皆にジュース1本買うとしても110本用意しなければならないし,机やイスも人数分必要だし、集団になればなるほど必要な力は比例....というよりそれ以上に大きくなるような気がします。
 でも皆で分担すれば、どんなに大きな集団になっても成功することができる。すごいことですよね。しかも大きな集団になると一人一人の関係は薄くなるはずですが、私たちはしっかり手を繋げているのです(そう思っているのは私だけかなあ...)。
 先生方のご協力もさる事ながら,ボランティアさんのお力にも感動しました。
 まさに「みんなで育てている会」ですよね。とてもうれしくなりました。
 この会でお手伝いさせていただいてることを、とても誇らしく思います。
 去年の宿泊研修があって、今年の合宿が積み重ねられたという感じです。更に来年も積み重ねていけたらいいなと思います。どうぞこれからもよろしくお願い致します。
PS・それにしても、アクシデントが多かったですよね。
   かみなりなんて最高でした。
   でも、「育てる会」らしい演出になっていて、それもおいしいできごとでした。
   アクシデントがあるからかえって楽しいとも考えられる...。

来年のキャンプをインプット

Y・N

 大変充実した二日間を過ごすことができました。
親の方は子供についていくのが精一杯で、ボランティアさんには大変お世話になりました。
 上手にコミュニケーションをとることができない子供ですが、声かけを何度もしていただいて楽しい時間を一緒にすごしたようです。本当にありがとうございました。
 座談会で若いお母さん方のお話をうかがっていると、小さかった時の子供の姿が思いだされました。次から次へといろんな問題がでてきて、どうしよう、どうしようと先生方に相談しながらやってきたな、と思い出していました。
 また、久しぶりに先生の講演を聞くチャンスにも恵まれ、子供ときちんとした信頼関係をもてている人の存在がとても重要になってくるんだなと改めて思いました。自分にあてはめてみると自信ないなぁ、と思ってお話を聞いていました。そんな人になれる様にがんばっていきたいなと思います。
 来年のキャンプのこと、子供達の頭には、きちんとインプットされたみたいです。
またみんなに会える日を楽しみにしています。
最後になりましたが、世話役の方々、御世話になり、ありがとうございました。

ハードでした。疲れました。けれど、また参加したい

M・T

 二日間の研修合宿、たいへんお世話になりありがとうございました。世話役の皆さんは準備の段階から当日まで、色々とたいへんだったと思います。ありがとうございました。
 私は研修旅行(合宿)は今回、はじめての参加でした。
覚悟はして(厳しい合宿になるだろうと思っていたので)参加しましたが・・ハードでした。
とっても疲れましたが、参加した家族みんな(私も、お姉ちゃんも、たぶん本人も)色々なことを考えさせられたり、勉強になったり、とってもいい経験になりました。こんなにくたくたに疲れたのに、来年もまた是非参加したいと思えることが、この合宿が意味のあるものだったことを物語っていると思います。
 私は県北ですので、会の色々な行事に参加したくても、時間の面などなかなか厳しく参加できないことが多かったのです。
でも今回参加して世話役の方や、会報に投稿されている保護者の方がわかり、会報が今まで以上に身近に感じられるようになりました。保護者同士でゆっくりとお話をする時間はなかったのですが(私の班は、事前に打ち合わせの時間をとることができなかったり・・)、親近感というか、一体感が深まった気がしています。
 しかし、二日目の座談会、皆さん能弁でしっかりされている方ばかり、しゃべるのが苦手な私は、ただ、ただ、圧倒されるばかりでした。あとから、あれも言えば良かった、これも言えば良かったなどと思いましたが、でも思っていることは皆さんと同じで、気持ちは一つだなあと感じています。
 何人かの保護者の方も言われていましたが、私もお姉ちゃん(兄弟)を参加させて良かったです。
いつも色々な行事はお姉ちゃんもいっしょですが、私の都合のいいようにあれこれと使ってしまって・・・でも今回は兄弟班として確立させて下さり、弟のことを気にかけず、本人自身思いきり楽しめたようです。
 またRも、いつもお姉ちゃんを頼りにしているところがあるので、こちらの方もお姉ちゃんから離れて自立する、ということでは意味があったなと思っています。(来年はお姉ちゃんも中学生になるので、今までみたいに私もRもお姉ちゃんを頼りにしてはいけないと思っている時でしたので、よけいに・・・)
 来年はお姉ちゃんは中学生になりますが、来年の合宿も絶対参加したいと言っています。
中学生の兄弟参加もOKでしょうか (注:もちろんOKです )。
私は、将来大きくなってお姉ちゃんには、鳥羽さんのお姉さんのようにボランティアとして参加して欲しいと思っていますが・・・・(本人がどう言うか、本人の意志にまかせるつもりです。ボランティアとして参加したいと言える子に育てているつもりですが・・本当に幼い頃から弟といっしょに色々な経験をしてきているので)
 今回、ボランティアさんも専門の勉強をされてきているせいか、こちらの気持ちや本人のこともスッとわかってよく聞いて下さり、良かったです。感謝しています。
 最後に親同士がもっと親しくなれる時間があれば良かったかなあと思いました。参加した子ども達も皆かわいくて、他の子ども達とももっともっと知り合いになりたかったです。
(そのためには、私はもっと体力をつけて、パワーアップしなければいけませんね。本当、疲れてしまっていてゴメンナサイ)
充実した二日間、ありがとうございました。
 ― PS ― 昨日までの我が子たちを温かく見守ってくれる人たちの何ともいい居心地の空間から、私は今朝から仕事で一気に厳しい現実にひきもどされてしまいました。
もうすぐ二学期、そして運動会、頑張らなくっちゃ!!

毎日の積み重ねが大切、子育てにはマニュアルはない。

H.T

 この度は夏合宿に参加させていただきまして、この様な機会がある事の有難さを改めて感じました。そして我々を支えてくださる先生方やボランティアの皆さんのやさしい心に触れることができました。大変お世話になり、誠にありがとうございました。
 現場でその思いを素直に表現できればいいのですが、疲労や、子供についてあれこれ「無い頭」で考えたりするものですから、タイムリーに表現できない失礼をお許しください。
 合宿とは、子供にとっては訓練の場であり、親としては日常と違った環境と刺激の中で、我が家の日頃の療育の成果を確認、検討するものであり、日常生活とは違った角度から見つめてみる機会だと思っています。
 また今回は、子供の問題となる行動を止めて、どんな語りかけが必要で、どの様に導くべきかが、親として今必要な能力の一つだという事を考えながら参加させていただきました。
 そしてそのマニュアルが欲しいと思いながら青山先生のお話を聞かせていただきました。しかし、当然ではありますが、それは単純なものではなく、子供の心に目を向けた毎日の積み重ねが必要だということを確認しました。
 毎日、我が子といろいろつきあっていますと、当然「いいところ」もあれば「そうでないところ」も見えてきます。そのうち、その「そうでないところ」の問題行動の部分だけが気になってしまっていると思います。そしてその中には、純心な子であるがゆえに、あるいはちょっとした応用ができないゆえに、あるいは身体が勝手に動いてしまうがゆえに・・不適切な結果や、自分の意に反した結果になってしまっている現実を、我々は忘れがちだと反省しております。
 今後は、片倉先生の本の中にあります「ともに暮らす」という実感が持てる様な毎日でなければならないと思いました。

 わたしにもできる。息子にもできることから始めて

                            H・T

 初めて参加させて頂きましたが、まず世話役さん、ボランティアさんにお礼申し上げたいと思います。また両先生、他の皆様も本当にありがとうございました。
 しおりを熟読もせず、ただ着替えのみに心を配って、いいかげんに参加したのではなかったかと自分を反省しています。それでも普段ベッタリで、ボランティアの方にも一度もお任せしたことのなかった息子が、一生懸命不安そうな目をしながらもボランティアさんについていく姿も、振り返ってみれば大変な出来事だったような気になっています。
 私も任すべき時と、自分が前に出るべき時を間違えなかったかと反省していますが、息子と二人だけでこんな合宿に参加できた事が素晴らしかったという気になっています。これも皆さんのおかげだと思います。
 まぐろの会には初めて参加させて頂きました。ああ、これだったのか、という感じです。
先生の御説明だと、自分にもできそうに感じられるのが不思議です。今度まじめに取り組んでみたいと思っています。
 私にもできる、息子にもできるところから始めて、カタツムリの足どりでもイライラせず、大きな目標である就労を目指して、日々を過ごしたいと今はつくづく感じています。

昨日までのただの自閉症児親子と違うわよ...ってかんじ。

K・K

娘には…
総勢100人を越える大集団、親から離れてボランティアさんとの行動、キャンファイアー、勝手の違う50人部屋でのお泊り、それだけでも怖がりのあなたにとっては試練だったとのに、おまけに2日目は体にきたのか発熱してしまうハプニング付きだったけど、よく最後まで頑張って参加できたね、エラかったね、というのがおかあさんからの言葉です。
特にこれまで待つことについてはニガテだったのに、今回の合宿では「もう少し待とうね」の声カケで、イライラせずにパニックにもならず待てたことと、キャンプファイアーでは
火が怖くてボランティアさんにしがみつきながらも、途中からはゲームや踊りの輪にはいって参加できたこと。もうすぐ5才を迎えるあなたが、いつの間にかこんなに成長してくれてたのねと(親バカでスミマセン!)、あらためてうれしく思いました。

今回心に残ったことは…
やはりボランティアさんの活躍。どの方も一生懸命子どもと関わってくれていたと思います。我が班のボランティアさんもコミニケーションがニガテな娘にあわせて、一緒にお絵描きや手遊びをしてくれたり、キャンプファイアーでは不安を取り除くために、「大丈夫よ、みんなといっしょにやろうよ」と何度も励ましてゲームに参加させてくれました。
母親の私なら「まあ、いいか」とあきらめてしまうことも、ボランティアさんとだからできることがあるんだねと、気づかされたことがいっぱいありました。
また、2日目の親の講演会の時間には、熱のある娘を気づかってボランティアさんがいろいろ面倒をみてくださいました。(熱のため汗をいっぱいかいた娘のシャツを、ご自分の予備のTシャツと着替えさせてくれたり、ウトウトする娘を眠らせてくれたりしていたのです。)そうしたお陰で、熱も落ち着いて最後まで参加できたのでした。
ボランティアさんにどこまでお願いしていいのか、遠慮してしまうことも多くて、親の方が上手くボランティアさんにお伝えできなかっとことも、逆にボランティアさんの方がちゃんと察知して対応してくださり、ホントにお任せしてよかったと感じています。
ボランティアの方々、ホントにお世話になり、ありがとうございました。(ちょっと気が早いですが、)これに懲りずに、来年の夏もちょっぴり成長した私達親子に会いに来てくださいね。
最後に両先生、会の世話役の方々へ…本当にお世話になりました。自分自身が子どもと向き合う姿勢をただされるような気がした2日間でした。合宿の最中は結構大変だと思えたことも、終わってみれば爽快な気持ちになれるのが不思議です。今日からの私たちって、きのうまでのただの自閉症親子とは違うわよって感じでしょうか?
会の世話人の方々は、私たちと同じ立場にありながら、合宿の企画から運営まで、大変なご苦労だったと思います。私自身は娘のことでめいっぱいでお役に立てなく、申し訳なく思います。本当にお疲れさまでした。来年は合宿経験者としてもう少し余裕をもって参加できたらなーと思っております。こんな素晴らしい合宿をありがとうございました。

家庭ではできない経験をさせてやりたいと「よいしょ、よいしょ」

M・K

 参加させていただきました。参加申し込み時には、正直いって不安材料があまりにも多すぎ、どうしようか迷って今回初めて合宿にいましたが、「家庭はできない経験をさせてやりたい」そう思って育てる会に入会したことを思い出し、思い切って家族4人(父、で母、本人、弟)で参加ようと決心しました。申込み時、電話をかけ続けて35分、もうだめかと思っていたところつながり、参加しOK。ホッとしたと同時がんばるぞ!!という気持ちになりました。に、
合宿の前々日、班でボランティアさんと現地で顔合わせをしましたが、これはよかったと思います。息子にも「この人がぼくのお姉ちゃん」ということが意識できたと思うし、道に迷うというハプニングもあり、約1時間さまよい歩き、苦手な手つなぎもなんとかできるようになりました。私にとっても、ボランティアさんに前もってお会いできたということは本当に安心しましたし、同じ班の子どもさんを知るという意味でもよかったように思います。
合宿に入り一番に思ったこと…しんどい!! 重い荷物をもっての移動はかなり体力いりました。DRの後の移動の時は雨まで降ったりして…。年寄りくさいので、あまり言いたくはないのですが、「よいしょ、よいしょ」のかけ声なしでは階段を登ることができませんでした。(わたしだけでしょうか?)
子ども達もよく歩きました。みんなが一緒だからできたことだと思います。
しかし、みんなが一緒だからこそ自分勝手は許されません。待つことが多かったり思いどおりに動くことができず、泣く場面も私が思っていた以上にあったので、少々驚きました。人に合わせて行動することがこんなに難しいことだったのだと今さらながら再確認しました。
担当ボランティアさん、サポートボランティアさんには、手間のかかる我が子達をよくみていただきました。どんなに泣いても、無表情で知らん顔していても「かわいいですね」「とても楽しいです」と言っていただき、本当にボランティアさんて頼もしく、障害児を持つ親にとってなくてはならない存在なのだと痛切に思いました。
不安と期待ではじまった合宿もなんとか無事に終えることができました。世話人の方々、両先生、参加者の皆さん、家庭の中ではできない経験をたくさんさせていただき、本当にありがとうございました。

「第1段階を考える」これからの課題です。

                                 S・I

本日はお疲れ様でした。本当にあっという間の一泊二日でした。重い荷物を持っての移動はとても大変でしたが、色々な経験ができたと思います。
前もってグループで会い、ボランティアさんともお会いしていたので子どもがボランティアさんをとても意識できたと思います。初めの頃はわざと逃げたりしていたように思いますが、ボランティアさんの言うことをよくきき、信頼していました。ボランティアさんもよくみてくれ、言葉かけもコミュニケーションもよくしてくれ、安心してまかせる事ができました。
療育相談で吉田先生に御相談した事の答えと同じような事を講演の時に言っておられました。「第一段階(基本的交流)」を考える…今の私にはこの事がうまくできていないと思います。これからの課題です。
グループ分けも女の子ばかり…というのはうれしかったです。
“修行”という言葉がでていましたが、子どもにとって楽しい合宿であり、修行であり…。それは私にも言えました。でも一年前よりは安心できた修行でした。退所式でみんなでバンザイした時、感動して涙がでそうになりました。なんだかみんなが一つになった気がしました。
一つ心残りなのは、ボランティアさんにお礼を言う時に、泣いてしまい“ありがとう”ぐらいしか言えず、うれしかった事をちゃんと伝えたかったです。後日お礼の手紙を2人で出したいと思います。今まではなるべく外出して色々な経験をさせてやりたいと思っていても、なかなか勇気がなくて、 子どもは説明すればわかってくれたり、多少のがまんができてきたり、受け入れて楽しもうとしています。
 私ががんばってというのはおかしいのですが、私と一緒にいろんな経験をしたいと思います。この夏休みだけでも苦手な場面、場所でがんばれた事が3つもあり、その1つがキャンプファイアーです。
 来年も私のためにもぜひ参加したいと思います。ありがとうございます。

先輩のお母さんに注意されました。

M・I 

 この夏休み最後の大イベント夏合宿に参加して
こんなに大勢の一泊の団体行動を体験できるなんてめったにないので高学年になっての海・山の学校、修学旅行の練習になればと思い参加しました。
キャンプファイアー、母親とはなれたボランティアさんとハイキング、ペンダント作り、大人数での食事・就寝と子どもにとってはじめてのことばかり…親子ともに本当にいい体験ができたと思います。
今回母親として一番反省すべきことは、せっかくシャワーしたのに、キャンプファイアーではしゃぎすぎて、汗をかき服を脱ぎ出したので、またシャワーさせてもらおうとシャワー室へいくと、男子ボランティアさんはすでに終わり、女子ボランティアさんが男子用を使用していました。男の子だけど子どもだから、ちょっとぐらいいいかなと、シャワーさせてもらったのですが、入っている先輩お母さんに注意されました。女の人の中に男の子、やっぱりおかしいし、今回の合宿ではお父さんたちが海水パンツをはいてシャワー介助してくださった意味もなくなると思いました。
あとから考えると体を拭いてあげるなど方法はあったはず…日常でもちょっとこれくらいのあいまいな母親の判断、気をつけていきたいと思います。

来年は課題を考えて参加したい。

Y・T

 今回の合宿は初めてのことが大のにがてな我が子にしては大変な2日間だったと思います。
まずは4年ぶりの“お泊りができるか”を課題に吉備少年自然の家へ。
1日目は活動から活動への間に“帰る”“プール行く”とパニックをおこし、寝るときも“帰る”と言って大泣きしていましたが、“パジャマに着替えようか”とたずねると“着替える”と言ってそれから泣かずにお泊りすることができました。
2日目も何度か“帰る”“プール行く”などと言っていましたがだめだとわかるとパニックをおこすことなく過ごすことができました。
先生方、世話役の方々、おふろでお世話になったお父様方、ボランティアの方、みなさんにお世話になり、無事終わることができ感謝しております。特にボランティアの方にはよく声をかけてもらったり、体を使って遊んでもらったりと体力的に大変だったと思います。ありがとうございました。また来年の合宿をたのしみに課題を考えて参加したいと思います。よろしくお願いします。

修行の合宿でした。キラッと輝くボランティアさんに感謝。

Y.U

 色々とアクシデントがありましたが、充実した合宿だったと思います。
母親への依存心の強い、又まだまだマイペースのところがあるYUKIにとっては楽しいばかりでなく修行の合宿だった様です。
 初めての場所でしかも彼にとってはほとんどが知らない人ばかりの集団行動を共にすることは想像以上に不安だったようです。
次はどこで何をするのか、自分はどう動けばいいのかがよく理解できてなかったところもあり、お母さんが一緒かと思えば、ボランティアさんと自分だけの時間になってみたり…を繰り返しているうちに2日目の昼食の頃にはとうとう不安は限界に達し、日頃ほとんどパニックなどない子がささいな事が引き金になり泣き出しお弁当食べない!とストライキを起こしてしまいました。
私の前では自分の不安をなんとかして欲しい!と訴えている様に思いました。私自身が安心できる言葉かけと行動についての十分な説明をしてあげられなかったのがいけなかったかもしれません。
YUKIにとって一番必要だったのはスケジュールを細かく教えてあげて見通しを持たせてあげる事以前に内面的なフォローをしてあげる事だったと改めて感じました。
そのひとつに会のお友達ともっともっと仲良くなる時間を作ってあげて彼に仲間意識を待たせてあげて、学校生活と同じようによく知っているお友達と一緒だから大丈夫!ぐらいになれば少しは違ってくるだろうと思いました。
 夜遅くまで療育相談をして下さり、翌日勤務のため深夜にお帰りになられた吉田先生に本当に感謝しています。又、ボランティアの方々にはYUKIをとてもかわいがって頂きました。本当に感謝しています。
 YUKIは合宿開始間もなくから、お母さんの次はこのお姉ちゃんのいう事を聞くんだとわかった様です。それ位自閉症のYUKIをひきつけるキラッと輝くものを持たれたステキなボランティアさんでした。いつも笑顔で言葉かけをして下さいました。
YUKIはお姉さんが大好きになった様でした。お世話になりました。ありがとうございました。

コミュニケーションが大切です、親も子も。

H.Y

 子どもがどれだけ初めての人(ボランティアさん)と深くつきあえるかが課題でした。合宿前にはこちらに日程の余裕がなく事前にプロフィールを送っただけ。一日目の最初の館内めぐりもこちらの用事に追われて話しもできず…ボランティアさんに迷惑をかけてしまいました。
 二日目、朝、わずかな時間でしたが具体的に○○してほしい、という形でお願いしました。その後、ボランティアさんから、子どもがボランティアさんと仲良くなれた様子などをうかがい、本当に良かったと思いました。
子どもがあまり人見知りしないから、つい大丈夫と思ってしまったことを反省しています。コミュニケーションが大事なのは、子とボランティアさんのみならず、親もです。そしてもちろん親同士も。

前向きにやっていこうという力をいただいた

Y.M

今回も終わってやはり充実感をすごく感じています。準備からの長い時間も忘れてしまいました。
子どもも待つことが多かったり、グループで行動したり、そして早起きしてのラジオ体操、特に早起きがつらくて少々ぐずぐず言ってラジオ体操もあまりしなかったそうです。
 でもボランティアさんが上手にかかわってくれ、食事に行く時は足取りも軽くなっていました。
 またキャンプファイアーやバイキング形式の食事など初めての体験でとまどうかと心配でしたが、キャンプファイヤーも落ち着いて見れたし、バイキングもいらつかず順番にならんで前の人のやる事を見ながら取っていっていて、ちょっとホッとしました。ただ野菜を取るのは量がわからず目いっぱいとっていたので、このくらいだと教えました。この様なチャンスがなければ教える事もできなかったので、やはり色々経験する事の大切さを感じました。
キャンプファイアーは私自身初めてで、思わず感動してしまいましたし、子どもと一緒にこの一時を過ごせ、本当によかったと思いました。吉田先生ありがとうございました。
又、一家族ずつ両先生とお話できた事は本当によかったと思います。子どもをあらためて見直すよい機会になり、又前向きにやっていこうという力を頂いた様に思います。
そしていつも子どもとしっかりかかわってくれ、見てくれたボランティアさんに感謝いたします。ありがとうございました。

さすがは我が子

J・I

両先生、幹事、ボランティアのみなさんご苦労様でした。
一日目のハイキングの時、クワガタ虫(今はやりの)を見つけ捕まえて、Hにみせようと指を挟まれ、痛い思いと共に自然の中にいる嬉しさを感じました。
クワガタ(雌)に嫌われた(未だに小さな傷が2つ)ものの、娘には好かれていそうです。
いろいろな趣向を楽しませて頂きましたが、会として親睦を深める時間が少なかったように思えます。「療育相談」等も必要だと考えますが、親子、地域の和を自然の中で育むことも大切だと考えます。
日頃、顔をあわす機会の少ない娘と長時間過ごし、その成長ぶりにさすが我が子だと感心する機会を与えて頂いた「育てる会」に感謝いたします。

ボランティアさんのひたむきさに嬉しくなりました。

H・N

運良く電話がつながり、すべり込みセーフで念願叶い合宿に参加する事ができました。
よく歩き、たくさん汗をかきました。TVなどの雑音もなくクーラーもなく、自然の中で過ごした2日間はかなりハードでしたがとても新鮮だった様に思います。(2日目は暑さにも慣れていました。)
Uも直前に合宿地に行き、ボランティアさんとも会っていたので、パニックを起こさずに済みました。ボランティアのOさん、Sさんも初めての参加でしたが、一生懸命裕太と関わろうとして下さり、Uも次第に慣れ、ハイキングでは両サイドから手を握り、しっかりと歩けていました。
暑さに弱い子なのに、途中ボランティアの方々に励まされ、1時間ちゃんと歩けたのには脱帽でした。
今回ボタンティアの方々を見て、今の若い人の中にもこんなにひたむきでファイトあふれる人がたくさんいるんだとなと、とても嬉しく思いました。
 それと、普段なかなかお近づきになれなかった先生とも療育相談の時間が持てた事は私にとって、とても大きな収穫でした。先生はとても気さくで優しい方だということもよく分かりました。
他のお母さん方とも同じ悩みを話し会う事ができ私もとても楽になれました。これでアルコールが入れば、もっと親睦が図れたのでは?!と思っている私です。
世話役の方々には本当に本当にお世話になりました事、御礼申し上げます。素敵な2日間をくださりありがとうございました。

体は疲れたけれど、心は元気いっぱい

M・F

夏合宿の目標は、お泊りしたり皆に合わせて集団で行動する「合宿」というものを体験させ、とにかく最後までがんばらせたい、何が起こるかわからなくて不安だけど、いっしょにがんばってみよう、そんな気持ちで参加させていただきました。それと、もうひとつ。主人も合宿に参加させ、この世界(?)に巻き込んでいきたい(フッ、フッ、フッ)という密かな企みを抱いていました。(今は密かではありませんが…)
  • 先生方、寒かったでしょう。次の日眠くなかったでしょうか?そんな先生方の姿に私達はとても励まされます。ありがとうございました。
  • もっとお聞きしたかった講演会。
  • 待ち時間の長さに耐えたことも、頭を蹴られながらムンムンの部屋で寝たことも全部含めて、他ではめったにできない経験をたくさんさせていただきました。
  •  我が子は、場所や場面が変わるたび大騒ぎをし、皆さんにご迷惑をおかけしました。
    でも、彼なりにがんばろうと努力していたこと、最後までがんばりきったことは、しっかり認めてやろうと思いました。
     また手のかかる子を、気持ちよくお世話してくださったボランティアさん。あのギャーギャーによく耐えてくださいました。本当にありがとうございました。お蔭様で安心して子どもをあずけることができ、ゆったりとした気分でいられました。
     こんな人がいつもいてくださったらいいのに…と、ゼータクな夢のようなことを思ってしまったぐらいで、お別れするのが、とても名ごり惜しく感じました。どうぞ、これに凝りられず、またお会いできたらうれしいです。
    よその自閉症の子どもをあずかるボランティアさんの気持ちって、どんなものなんでしょう?
    よその自閉症の子とかえっこして、一定時間、責任もってあずかる―――なんてことも経験してみたい。そうしたら、ボランティアさん側の気持ちにほんの少しだけ近づけないかな。そんなことを考えたりしました。
    だって、ボランティアさんは、親の気持ちをこんなにしっかり汲んでくださったのですから。
    自分の子どもを担当してくださったボランティアさんはもちろんのこと、大勢のボランティアさんの感想をお聞きしたいです。
    最後になりましたが、世話役の皆さん、大変だったでしょう。ありがとうございました。世話役の方も、同じ自閉症児の親。子どもさんとかかわる時間が少なくなってしまたのではないでしょうか?世話役の人ばかりが大きな負担をかかえて疲れてしまうことのないよう、皆で分け合っていきたいです。
    そんな気持ちの集まりが「育てる会」なんだと思っています。
    夏合宿、思い切って参加して本当に良かったと思います。子どもも私も最後までがんばりました。そして主人も感想を書きました。
    体は疲れたけど、心は元気いっぱい。
    来年も絶対参加するぞ!気持ちは、すでに来年の夏合宿を目指して。
    今日も一日、がんばれそうです。

    今回の体験をこれから、どう活かすか考えたい

    M・F

     まずは今回の合宿を計画準備して戴いた幹事の方々に御礼を申し上げ、敬意を表したいと思います。100人を越える大人数でしかも、それぞれ立場、年齢の異なる集団を一つの目的に合わせてうまくまとめて戴けたと思います。ありがとうございました。
    さて、今回、合宿に参加させて戴いての感想ですが、日頃、福祉施設等、比較的小人数の固定的集団の中で落ち着いて暮らしている障害児にとってはじめて会う、また大きな集団の中での体験は、今後彼らの意識を目覚めさせる上で大きなインパクトになったのではないかと思いました。
    自閉症を持たない人であっても、初対面の人と付き合うのは神経を使うところがあります。我が息子は今回の合宿で出会った人についてどう思ったか?残念ながら喋れないためにわかりませんが、終盤、大分疲れている様に見えました。やはり初対面、大人数、いつもと違う環境の中で「気を使う」という人間らしい反応ができたからでしょう。
     またボランティアの方々も驚くほど多くの方が親身に世話をして戴きました。私も含めて自分中心の世の中、素晴らしい方々だと思いました。ボランティアの方々の凄いものがあります。(無報酬で人の為に2日間働けるパワー)感謝すると共に「どうやったら、あれだけ集まるの?」と思いました。さすが「育てる会」のネットワークの強さですね。
     明日からそれぞれみんな日常の生活に戻ります。今回の体験(我々親にとっては他人に世話になるという体験)をこれからどう活かすか考えたいと思います。

    何かやりとげたぞ! がんばったぞ! と心に残る二日間でした

    M・F

    疲れましたが、何かやりとげたぞ! がんばったぞ! と心に残る二日間でした。
    もちろん、初めての事柄に極端に弱いMはずいぶんギャアギャア言っていましたが、Mなりに精一杯ガマンしているのがわかりましたから、トータルでは“よし”としなければ・・・と思っています。
     ボランティアのSさんとも事前に会っていた事もあって、早くからうちとけ、慕っていましたので安心してまかせていられました。
     場所や企画については、色々な経験をたくさんさせてやりたいので、前回とは全く違った感じでとても良かったです。ただ楽しみにしていた夜の親の親睦会が、場所の関係であまりできなかったのはさびしかったです。
     療育相談については、Mの今の様子の事を詳しく話せ、親や教師の対応等きかせていただいて、吉田先生だからと言うわけではありませんが、ひとすじの光を与えられた気がしました。すべてがMに当てはまらなくても、こうして違う視点でアドバイスいただける事は、こんなにも私を元気にしてくれるのだと改めて思いました。
     兄弟班として参加させてもらったHIROKIも、自分を見てくれるボランティアさんと他の兄弟の中でワガママをいっぱい言って「HIROKI、HIROKI」とかわいがってもらって本当にうれしそうでした。
     この合宿の目的はMの療育ですが、それと同じくらい、弟の幸せそうな顔は私には大きな収穫だったと思います。スタッフ、ボランティアの方、お世話になり本当にありがとうございました。
     育てる会の夏合宿は私たち家族にはかかせない、夏そのものになっています。またその夏をむかえるために、1年がんばるぞ!!とはりきっています。

    本当に満足して帰路につきました。

    M・O

     お疲れ様でした。
     最後、あんなに気持ちよく“ばんざい”できたのははじめてでした。
    カミナリの停電さわぎなど、おもいがけないトラブルはあったと思いますが、本当に意義ある合宿だったと思います。
     貴重な講演も聞かせていただき、そのうえ個人的に療育相談にものっていただけ、本当に満足して帰路につきました。
     ボランティアの皆さんも、明るく積極的に子ども達に接しようと努力して下さっているのはありがたかったのですが、その向けてくださる笑顔の3分の1もお返しができない愛想のない我が子で、申し訳ないなと思っています。
     でも、帰って「担当のお姉さんは誰?」という問いに、ちゃんと名前を覚えて言えたくらいなので、きっと2人で行動した時間は、信頼してついて行けていたんだと思っています。本当にお世話になりました。
     将来どのような道に進まれるのかわかりませんが、少しでも自閉症のことを理解してくださる先生方がふえてくれたらと思っています。
     世話人の皆さんありがとうございました。

    本当にギブアップか?もう少し頑張れなかったか?

                                筋肉痛の匿名希望より

     昨年は参加できず、今年がはじめての参加、たのしみにしていました。(特に子供が)。期待どうりの合宿でした。ボランティアさんには大変感謝しています。
     初日、館内巡りのつもりで出かけたはずが、いつのまにかハードのハイキング。日頃の運動不足とこの体重、足はパンパン、膝はガクガク(少しオーバーですが)大変疲れました。子供はまだまだ元気。ロープを使っての下り道、河原の道、子供を見ていると、しっかり足元を確認して歩いていました。そうか、親が先に行って指示しなくても、子供は自分で確かめている、その方が良いんだな。もともと川の好きな子供ですから、滝、橋をうれしそうに見ながら歩いていました。長い階段の上り道、ナガイナガイと言い上がっていきながら、階段の最後が見えると走って上っていくだけ、まだ元気でした。
     2日目のハイキング本番、1番大きい組(年齢)だから、湖の巡回コースから川に出るコースにいくと決め(反対もありましたが)出発していきました。
     帰ってから聞くと、途中でグループのうちの何人かがギブアップし引き返したのこと、グループ行動だから、ボランティアさんの判断は正しいと思います。しかし本当にギブアップか、もう少し頑張れなかったのかと思っています。2時間のハイキング、時間的にも問題があったのかな。もっと時間を取り、十分な休憩をとりながら行けば良かったのかな。河原でお弁当を取っても良かったかな。(私は今、筋肉痛、自分勝手だと思いながら書いています)。
    100人を越える人数の合宿(修行)を、大変すばらしいモノにしていただいた、ボランティアさん、世話人の皆さん、先生方、ありがとうございました。又来年も閑谷学校に参加させてください。子供も来年閑谷小学校にいくぞと言っています。(よく退所式の話を聞いていたなと感心しました。)

    課題を持って、参加しました。

    K・O

    子どもは、とても楽しみにしていました。
    合宿には、初対面の人へ、自分の言葉で考え、思いを伝えること、スケジュールの余裕のある時、その余った時間をどの様に過ごすか...という課題を持って参加しました。余った時間に使えるように、リュックには、自分で選んだ遊び道具、ゲーム、マンガの本、トランプをひとりで用意していました。
     まわりのボランティアの方が積極的にかかわってくださったので、自分なりに話していたようでした。そして本人の力で、出来ない所だけ助けて下さっていました。これからもたくさんの人とかかわりを持って、大きくなってほしいと思います。
     また、余った時間は、プレイホールでは、マット、トランポリン、シャワータイムでは、時間があったので、ゲーム、マンガ本、(良くない事ですが)押入に入って、友達と遊んでいました。
     ボランティアの方と、トランプをしたりゲームをしたりして、遊んでいる時に出る言葉って、大切だなと、この合宿で思いました。
     親にとって、講演会、療育相談はとても魅力です。
    そして、子どもには、たくさんのイベントを計画していただいてありがとうございました。
    来年の閑谷合宿、楽しみにしています。

    裸のつきあい

    鳥羽 俊郎

     合宿のいろいろの様子は、みなさん方のアンケートの中で紹介されていますので、私はお母さんたちが覗けなかった、シャワー室の様子など・・・
     まず困ったのが、シャワーから出てくる熱湯。どこを探しても温度調節が見当たらない。いつまで待っても下がる気配もない。しかたがないのでまだ裸になってないお父さんに電話をかけに行ってもらいました。
    結論、「自然に適温に下がるので、それまで待つしかない」
    ・・幸い、最初に入ったのが年長の1班の男の子たち。「ちょっと待って」、さすが『育てる会』できちんと育てられてきた少年たち、“ちょっと”というあいまいな表現にも、混乱なく待てました。
     それから後は、お父さん達の流れ作業。
    「ほれ、自分でできる子は自分で洗って!」
    「この子、誰か洗った?」
    「洗った洗った、あとシャンプーしたって!」
    ・・・しかし、だんだん、だんだんと小さい子の順番に。
    「オイ、遊んでないでボチボチでろよ」
    「アレ、この子また入ってきたぞ、さっき洗って出したばかりだぞ」
    「泣かないで、泣かないで、シャンプー流さないと、五つだけがんばって、1、2、3、4、5」
    「こらここでオシッコしちゃダメ!!  今度からはちゃんとトイレでしろヨ!」
     あっちでワーワー、こっちでワーワー。
    結構おもしろかったです。
    育てる会でも、自閉症児の統計通り、男の子が圧倒的。それに対してつきそいはお母さん達や女性のボランティアさんが圧倒的。必然的にキャンプでは、お父さんたちに三助さんをお願い・・来年の合宿でも、みなさんよろしく。
     それにしても好評だったのが、お父さんたちにお願いした水泳パンツの用意。おかげで混雑した時、お母さんたちに脱衣場まで応援に来てもらえました。
     来年の合宿ではおそらく、シャワーではなくて普通のお風呂。
    お父さん方、こんどはノボセに気をつけてがんばりましょう。
    お母さん方、できればオシッコはトイレで、来年までによろしく。

    それでは最後に、兄弟班に参加してくれたお姉ちゃんからのアンケートです


      

    KAIくんとはなれて生活してみて

    AKANECCHI

     KAI君とはなれて生活してみて、KAI君のことが気になってしょうがありませんでした。
     いつもならおやつをとられたりして、あまり良い目で見ないことが多いのに、少しはなれただけでも気になりました。
     たとえばハイキング、自分たち7班(兄弟班)だけで葉や花を集めて楽しんでいる時、とつぜんKAI君の叫び声が聞こえると、ボランティアさんに「あっ、うちの弟がさけんでいるよ」と言ったり、「今、何をやっているんだろう」と心の中で思ったりしました。
     7班だけで、ハンカチ落としや、木のペンダントを作っているときは自分のしていることにいっしょうけんめいでしたが、顔を見ると「何かやらかしてないだろうか・・・」と気になりました。
     いつも悔しい思いをしているはずなのに、と考えてしまいます。
     私は吉備少年自然の家に3〜4回行ったことがあったので、KAI君のためにと考えて、道あんないをしたりしました。
     でも、反対にKAI君とはなれて楽しんだこともありました。
     それは7班で友達ができたからです。
     あゆっぴ、こっちゃん、ゆきさん、ボランティアのトンちゃん、ひろぴーとも仲良くしてもらいました。
     特にあゆっぴとは同じ5年生なので話が合ったりしました。
     中井君、藤井君とも話をしました。
     DRのときも第2ステージでは、あゆっぴのとなりにすわって先生のお話などを聞きました。とても楽しかったです。
     キャンプファイヤーのとき、私は火を受け取る役でした。私の火は「家族の火」で、いい名前の火をもらったなと思いました。もらうとき少し恐かったけど、おもしろかったです。
     その晩私は、こうふんしてねむれませんでした。となりのこっちゃんと、そのとなりのひろぴーといっしょにずっとナゾナゾをしていました。ひろぴーはねむたいのにギリギリまでいっしょにしてくれました。でも「朝にまたやる」と言い残してねてしまいました。
     KAI君は10時ぐらいにねてしまったのですが、私がねたのは11時45分ごろでした。
     合宿は初めてだったけど、すごくおもしろく、楽しかったです。
     そして、同じ自閉症の兄弟がいる友達ができたことがうれしかったです。
     わたしにとってKAI君は、家にいても外にいても同じ存在です。
     また、来年も参加したいです。

    これまで「育てる会会報」はHPに全文をUPしていましたが、容量等の事情により、一部抜粋にさせていただいています。

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