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平成23年9月30日

 

 第161号 

NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会

 161号 目次

     深まる秋に

     秋のミニセミナー 報告
         「澤田早苗先生 講演会」

     教師・保育士対象 即実践講座

     18歳の春を目指す親子療育クラブ

     NTNテクニカルサービス 夢工房岡山 見学会

     母の想いを語る会 ・ OHAの会

     予告! キッズルーム・吉備国招待行事

     水泳教室・サッカークラブ お知らせ

     私のお薦め本コーナー
          「自閉症スペクトラム入門

     お母さんコラム
          「Aの言葉から 『笑いのある生活』へ変わる幸せ」

     近隣の講演会等のご案内

     赤磐ぐんぐんだより

     山陽新聞記事

ついこの間まで、暑い熱いと言い暮らしていたのが嘘のように、秋の空が広がっています。
日一日と日暮れが早くなって、秋は深まっていくようです。
秋は、食欲の秋、スポーツの秋、そして読書の秋・・・。
さて、この良い季節に皆さんはどのように過ごされていますか?
我が家は、食欲の秋ですかね。
お煎餅が美味しくて、手放せません。お買い物に行くとついつい買ってしまい、「やめられない〜♪ 止まらない〜♪」となります。
やっと戻した体重の維持もままならなくなりそうな気配です。
気をつけようね、わ・た・し。

10月の行事で最大のイベントは、服巻智子先生の講演会でしょう。
10月22日(土)山陽新聞社本社ビルでの講演会です。
今回の講演会では、自閉症・アスペルガー症候群の子どもたちの「対人関係」への支援にスポットをあて、小学校・学童期から思春期にかけて社会性の弱さで躓きをおこしやすい障害特性に配慮した、具体的なサポートについてお話しをいただきます。
この時期に、いじめや仲間はずれ・無視などの対象とされ、行き渋りから不登校、引きこもりなど二次的障害に陥る子どもたちもいます。子どもたちが生き生きと、安心して暮らしていけるためには、周りの大人たちはどのように支えていけばいいのか、このセミナーで1人でも多くの方に学んでいただきたいと願っています。今月もチラシを同封しておりますので、お知り合いの方、担任の先生方にも、ご案内ください。

さて、育てる会は、9月も忙しい日々でした。
9月11日(日)プレキャンプが閑谷学校でありました。今年の参加者は、14名です。皆かわいい自閉症スペクトラムの子どもたちです。本キャンプが10月1日〜2日にあるので、ボランティアさんとの顔合わせを兼ねて、場所にも慣れる為に、閑谷学校での半日キャンプを行いました。
今年のボランティアさんは、人数は少ないのですが、とても熱心な人たちで、準備にしっかり時間を取ってくださっています。次々に面白そうな企画が出来ていて、本番キャンプが楽しみです。キャンプのカメラ係やサポートして下さる方が、若干名必要です。興味のある方は、日帰りでも結構ですからご参加いただけませんか?楽しいし、勉強にもなること請け合いです。お問い合わせは、事務局鳥羽までどうぞよろしくです。
9月14日には、岡山市表町商店街の中にある「ステップハウス わ!!」という就労継続B型と就労移行支援の事業所にお邪魔しました。感想は、後のページをご覧ください。
9月15日には、きょうだい支援のミニセミナーが澤田先生をお招きして行われました。
先生にも自閉症のご兄弟がおありとうかがって、お話がより身近に感じられました。
私などは、手のかかる哲平に忙殺されて、満足に他の子どもたちに目配り気配りが出来なかった事を、今更ながらに気づかさせられたお話でした。皆さんはまだまだご兄弟も小さいので、気をつけてあげてください。まだまだ、間に合いますよ。
多くの若い会員の方にとっていいお話を聞かせていただきました。
きょうだいへの心配りが、本当に大切だなと痛感しました。報告と感想が、後のにありますのでご覧ください。
また、9月10日(土)土日操業のNTNの見学もありました。こちらも感想が後のページにあります。
9月27日には、愛媛から桑原綾子先生をお迎えしての講演会もありました。
この講演会は、18歳の春のお母さん達の企画です。事務局スタッフもお手伝いがありますが、お母さん達の自主企画ですので、これはお手伝いだけです。こんな風にお手伝いだけの企画は、ありがたいですねェ〜。企画から運営気配りすべてを代表として責任を持つのとは、違い安心して参加するだけですから、いいなぁ〜。
会員の皆さんお手伝いはしますからどんどん色んな企画をやってくださいよ。待ってます。
こちらのセミナーの内容は、また来月号でみなさんにも紹介します。
このようにバタバタと忙しい事務局は、本キャンプへ向けて、これからが正真正銘、本格的な忙しさへ突入です。
昔は、世話人さんと呼ばれる会員が、中心になって、何カ月も前から準備に明け暮れたキャンプも、今では、事務局スタッフだけでの準備となり、会員の皆さんにはご迷惑はかけないようになりました。
けれど、その分事務局は忙しくなりました。うっかりミスの多い代表は、どうもボケが始まっているのではないかと思えます。
それに加えまだ若い事務局スタッフふたりが、これまた天然ボケで、事務局3ボケトリオを結成しているような始末です。
一年前から手伝いに入ってくれているトチタロさんも、不慣れな事務局業務が多く、名前の通り早トチリやポカもしょっちゅうで、決してしっかりしているとは言えないので、育てる会の前途は多難です。
けれど、思いつきとやる気だけは旺盛な代表に引っ張られて、健気に皆、力を合わせて頑張ってくれています。
皆さん、どうぞ事務局をご支援ください。

さて、我が家の面白話をひとつさせてもらいましょう。
孫のコタロー君は、現在11カ月。とてもやんちゃで、次から次へといたずらして困ったことばかりやってくれます。哲平は、そんなコタロー君がちょっぴり苦手です。
テッシュペーパーを箱から次々出したり、広告や新聞紙を散らかしたり、色々次々やってくれるのです。それを見ている正義の人 哲平君には、コタロー君は、悪い子のようです。
先日娘がこの孫を置いて出掛けた際、3時間ほど預かりました。哲平が会社から帰ってきて、しばらくは我慢していましたが、次第に辛くなってきたのでしょう
「コタロー君、バイバイ・・・」「コタロー君、さようなら!」
と言いだし、ついには
「コタロー君、帰ってください!!」
とお願いする始末。次から次へとイタズラするコタちゃんに困ってのことでしょう。おかしくてなりません。
最後は、ほとんどお願いという感じになってしまいました。
そんな叔父ちゃんを不思議そうにまじまじ見るコタローでした。
こんなに小さくても、ちょっと風変わりな叔父ちゃんは不思議なのでしょうか・・・。
嫌がられていてもコタローはこの何やら不思議な叔父ちゃんがどうも好きらしく、とっとことっとこ叔父ちゃんの後ろをついて歩きます。
面白い経験でした。
娘は、この叔父ちゃんの事をどんな風にコタローに話すのでしょうか?
出来れば肯定的に伝えてもらえたらありがたいです。
コタローにも叔父ちゃんの不思議さや面白さが解ってもらえるといいなと思います。
ホントに面白い叔父ちゃんです。
もう一つの我が家のニュースは、前回の会報ではお伝えしませんでしたが、とてもお目出度いことがありました。
私の旦那様は、おん歳60歳。
夏の長男の帰省の折、ホテルグランビアにて還暦の祝いを子どもたちがしてくれました。
写真はその時のものです。とても幸せそうなこの顔を見てください。赤いチャンチャンコがこんなに似合うとは思いませんでした。嬉しく楽しい時間でした。
子どもたちの優しさが胸にしみる時間でした。哲平もネクタイを締めて参加しました。
主人と私の二人の写真も撮ってくれて、まるで花嫁さんと花婿さんのように並んで37年ぶりの老年(???)夫婦の記念写真が届きました。
素敵なプレゼントに感謝です。
こんな幸せな日が、あることにしみじみ感謝です。
さて次に下の写真をご覧ください。
心臓マッサージをしている哲平です。
先日、哲平の参加している市民陸上クラブの「桃太郎夢クラブ」で救急法の講習がありました。
心臓マッサージとAEDの実習を皆でやりました。
哲平も人形を使って、心臓マッサージをやりました。
実際に私たちに、もしものことがあった時、哲平のマッサージでは役に立たないかもしれません。
でも、こんな風に嫌がることなく、素直に教えられたとおりに一生懸命胸骨を押している哲平を見ながら、ほのぼの幸せを感じてしまう私です。
なあ〜んて、幸せな我が家の話題3連発でした。
今回の会報は、あまりに忙しくてついつい手抜きの感も否めませんが、皆さんご容赦くださいね。次号は、キャンプ報告になることでしょう。
少し寒い朝夕に体調など崩されませんよう、お元気で、ごきげんよう、さようなら。
(育てる会 代表 鳥羽 美千子)

育てる会 秋のミニセミナー 澤田 早苗 先生 講演会 報告

9月15日(木)、育てる会としては初めての企画として、「秋のミニセミナー」を開催しました。
「発達障害児のきょうだい支援」というテーマで、川崎医療福祉大学講師の澤田 早苗 先生にお願いして、岡山ふれあいセンターの第1研修室で行われました。
ミニセミナーという名の通り、定員48名という小さめの会場でしたが、当日参加の方や、マスコミ関係者の方も複数見えられ、満席の会場となりました。
発達障害児・自閉症児、本人への支援については、これまでもセミナーのテーマとして取り上げられるてきたのですが、今回はそのきょうだい児への支援ということに絞って、同じきょうだいの立場でもあり、また専門家としての支援を続けられている澤田先生から、主に家族、特に母親からきょうだい児への働きかけの大切さについてのお話を、具体例を交えてお話しいただきました。
参加された方からの報告やアンケートが届いていますので、ご紹介します。

先日9月15日(木)、岡山ふれあいセンターにて川崎医療福祉大学医療福祉学部講師の澤田早苗先生による「発達障害児のきょうだい支援について」の講演会に参加しました。
澤田先生は自閉症のお兄さんがいらっしゃるという「きょうだい」の立場をご自身で体験してこられ、また様々な聞き取りをしてのお話でした。
私も、自閉症の弟がいる立場で、漫画「光とともに・・・」11巻のあとがきに書かせていただいたことがあります。今回の講演会はいつものセミナーとは少し違った、障害児のきょうだいという立場で参加しました。簡単ではありますが感想を交えながら当日の様子をレポートさせていただきます。
「私と自閉症のこの子と、どっちが好き?」
自閉症児も兄弟も、お母さんから見ると大切な子どもです。どちらのことも大切ですし、心配ですし、愛していることと思います。でも、実際は自閉症の子が小さい時はどうしても本人に手がかかって、兄弟まで手が回らなかったり、「兄弟は言えばわかるから」とちょっとだけ我慢してもらうことも多いと思います。兄弟は「僕はお母さんにとって大切?」と不安になり聞いてくることがあるのです。言葉にしなくては伝わらないことってたくさんあります。
幼児期は、特に自閉症児にも手がかかり親が多忙な時期です。不安や我慢をすることも多く、「なんで?どうして?」と納得できない気持ちを兄弟は感じています。
学齢期は、親からは何も言われなくても「いい子になろう」「兄弟の世話をしなくては」と感じたり、周囲からの目が気になったり、友達にどう説明したらいいか悩んだり、誰に相談したらいいか分からず悩む時期です。
青年期・成人期は、兄弟との距離感が見えてきて、これまで同化していた自分に気づいたり、今まで言えなかった反抗心が出てきたり、仕事や恋愛・結婚について悩んだりする時期です。
どの時期でも共通して言えることは、「両親が自閉症について肯定的に受け止めていると、兄弟も肯定的に関わることができる」ということです。逆に両親が泣いたり悩んだりしている姿をいつも見せていると、兄弟も否定的な捉え方をします。どう関わっていけばいいか、一番身近なモデルになるのは親なのです。
兄弟が理解できる具体的な方法や付き合い方を実際に親が見本をして見せたり、自閉症児の気持ちを兄弟に分かるよう代弁したり、兄弟がしんどい・辛いと感じている気持ちに共感したり、親がどんな風に感じているかを話したり、親を独占できる場を定期的に作ったり、同じ兄弟の立場の人に出会って話をしたり・・・。そういう一つ一つのことが兄弟を支えていきます。
先生の話を聞きながら、自分自身の子どものころを色々思い出しました。
おもちゃ屋で「買い物する間、見ておいてね」と頼まれたのにおもちゃに夢中になって弟を見失ったあの日。
青がブームだった弟に買ってきた紺色の傘を取られ「これは青じゃなくて紺なのに」と泣いたあの日。
「お父さんたちが死んでも、兄弟がいれば安心だね」近所のおばさんにそう言われて苦笑いしかできなかったあの日。
今では「あのころ、こう反論すればよかったんだよね」「バカだったなぁ、私」そんな風に笑って話せるようになりました。でも、小さかった頃は自分なりに必死で。がんばりすぎたり失敗したり。
そんなあのころの自分を「一生懸命がんばってるね」「困ったらすぐお母さんに言えば助けてもらえるんだよ」「あなたも子どもなんだから甘えていいのよ」今の私は抱きしめてあげたいです。
大人になって友達に弟のことを説明するのは上手になりました。
少し仲良くなったら「うちの弟、障害があるんだ」と軽く話せるようになりました。
でも、恋人に話をするのは別です。
何歳になってもなかなか上手には説明できません。
もしも弟のことを理解してもらえなかったらどうしよう。障害を持つ兄弟がいることで将来のことを否定的に受け止められたらどうしよう。本人はよくても相手のご家族はどう感じるだろう。そんな風にドキドキして不安で胸がつぶれそうになります。自分が弟のことを大切に思っていることは間違いなく事実なのに、そんな風に不安に思ってしまう自分を責めてしまったこともありました。
私は今、結婚して子どもがいます。
夫と付き合っていたころ、勇気を出して弟のことを話しました。夫(当時は彼)はしばらく黙って考えて、ぽつりぽつりとこう言いました。「俺はこれまで周りに障害のある人がいなかった。だから弟くんにどう関わっていけばいいか、全然分からないし、もしかしたら差別や偏見が心の中にあるかもしれない。でも、さよの弟なら分かりたいと思うし、どう関わったらいいか教えてほしい」
ああ、この人と出会えて良かった。この人となら一緒にいられる、そう思いました。
そして、結婚の話が出たころ、自分たちの子どもが自閉症になるかもしれないリスクについても話しました。
夫は「障害のある子がほしいかって聞かれたら、正直な話、普通の子である方が絶対いい。でも、さよとの子なら、もしも万が一障害があったとしても、一緒に愛情注いで育てていきたいよ」
口ではなんとでもかっこつけられるだろうに、まっすぐに私に向き合い、自分の気持ちを正直に話してくれた彼と、私は結婚し、今11ヶ月になる息子がいます。
今考えてみると、弟のことを夫が素直に受け入れてくれるようになったのは、弟自身が自立して毎日をエンジョイしていること、そして私自身が弟のことを恥じることなく、「彼は彼でいいのだ」と肯定的に関わっている姿を見せてきたためなのかもしれません。
子どものころ、私が親の背中を見て学んだように、夫も私の関わり方を見て、「個性的で面白いな」「俺には真似できない良いところがいっぱいあるね」と肯定的に感じてくれるようになったように思います。
家族3人の平凡で幸せな日々が送れる奇跡に感謝する日々ですが、考えてみれば本当は誰でも、自分の家族を理解し、大切にしてくれる人と一緒にいられるからこそ、新しい家族として幸せになれるのかもしれません。
私は色々試行錯誤しながら回り道をして兄弟としての気持ちを整理して大人になりました。
先生は「できることなら学齢期ぐらいから、兄弟同士が出会い自分と同じ仲間を見つけられれば」とお話されました。私もそう思います。
親ではない立場の仲間と大人になった今出会えたことに感謝しつつ、今現在小さい年齢の兄弟たちに仲間作りの場がもっとあればと願います。
澤田先生ありがとうございました。
(きょうだい:赤磐ぐんぐん スタッフ 松田 紗代)

【澤田先生が関わっておられる おかやまSASA】

13歳以上の自閉症児者の兄弟対象。
気軽に話し合える場。
http://sasa.webdeki-cms.com/ 「おかやまSASA」
http://www.normanet.ne.jp/~kyodai/ 「全国障害者とともに歩む兄弟姉妹の会(きょうだいの会)」

【澤田先生お勧め書籍】

発達障害のある子どものきょうだいたち」   吉井かおり著、生活書院
障がいをもつ子どもの『きょうだい』を支える」 遠矢浩一著、ナカニシヤ出版
自閉症児の『きょうだい』のために」       サンドラ・ハリス著、ナカニシヤ出版

上の子が小4の障害児、下の子が小1のきょうだい児が我が家にはいます。
下の子が誕生した時、上の子の障害が分かった時、きょうだい分け隔てなく平等に愛情を与えて育てようと心に決めたはずなのに、実際の生活は、上の子に手をとられ、ついつい下の子を後回しにする生活がありました。また、上の子を病院や相談機関に連れて行くことがあるため、下の子を祖母に預けることもあり、そんな時下の子の気持ちを考えると下の子には我慢ばかりさせて申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
澤田先生が、きょうだいの気持ちを具体的な例をあげてお話してくださり、こんなふうに感じているのか・成長の過程でこういうことを思うようになるのか、と知ることができました。
また、きょうだいが障害を肯定的に受け止めるためには、まず親が障害を肯定的に受け止める必要があることを聴き、本当にこの部分は大事だなと感じました。そして、下の子の気持ちをまるごと受け入れてあげること・言葉で大好きだよという思いを伝えること・障害児(者)のきょうだい通しが出会える環境を作ることなどたくさん大事なことをお話ししてくださり、これからの子育てに生かしていこうと思います。
また、講演の中にもあったように、きょうだいが大人になった時、障害のあるきょうだいがいて良かったと思えるように育てていこうと思いました。
(保護者 S)

教師・保育士対象 即実践講座

【即実践講座 基礎編】

☆第5回☆ 平成23年10月21日(金) 19:00〜20:45
   「コミュニケーション:理論」
           岡山県生涯学習センター 大研修室
  対 象 : 教職員・保育士やそれを志す方、施設・福祉関係職員の方 対象。
         (申し訳ありませんが、保護者対象ではありません)

【即実践講座 アドバンス(上級編)】

☆第5回☆ 平成23年10月13日(木) 19:00〜20:45 
   「構造化A(支援の実施と再構造化)」
           岡山県生涯学習センター 大研修室
   対 象 : 過去の重松孝治先生の即実践講座を受講したことのある人。

どちらの講座も参加費・申込先は一緒です。

   参加費 : 全10回分 賛助会員17,000円 ・ 一般20,000円(賛助会費含む)
         途中参加の方には、それまでの講義のDVDをお貸しします。
   申込先 : 育てる会事務局(086-955-6758)

「18歳の春を目指す 親子療育クラブ」

日時  平成23年10月14日(金)10:00〜13:00(受付9:45〜)
場所  きらめきプラザ2F 研修室 (正会員限定)
内容  @茶話会   7月以来の勉強会です。
              近況を交えながら、楽しくお話ししましょう。
     Aツール作り 5月に立てたIEPを見直して、必要なツールを作りましょう。
           製作途中の物でも構いません。
     B意見交換  ツール作りの相談や意見交換です。
     C情報交換  本・パソコンのサイト等・・・
           よい情報をお持ちの方は、ぜひ紹介してください。
準備物 手順書作りに各自必要な写真やカード・筆記用具 
               (ラミネーターは担当者が用意します。)

「NTNテクニカルサービス夢工房岡山見学会」

9月10日(土)に夢工房岡山の見学会がありました。
10月からは、NTNの勤務形態も、元に戻って土曜・日曜が休みとなるため、当面は最後の週末見学会です。
今回は、赤磐ぐんぐんのスタッフ作業所の指導員の方や専門の先生方など、多くの方が参加されました。
感想が届いていますので、一部を紹介します。


夢工房の見学会に参加させていただきありがとうございました。
夢工房の取り組みは、年に一度、支援ツールの展示で拝見しており、沢山のエ夫や、とてもよく考えられた冶具に以前から関心がありました。
太陽の家の指導員として支援ツールを作っていくうえで、複雑な難しい作業をいかにわかりやすく、簡単にすることができるか、だれが作業してもできあがりに差が出ないようにするにはどうしたらよいかなどに気を配ってきました。
作業所の仕事は、机の上で行うような細かい手作業が多いので、夢工房で見学させていただいた作業とはまた異なるところも多々ありますが、先が見通せるように工夫されたボードの仕組みにとても感心しました。現在作業所でも作業の量を示すチップを使っていますが、自分がどれだけの量の仕事をこなしたかという表示に使用しています。これを逆転の発想で夢工房のような形で使用できないかと考えてみることにしました。
作業所では、指導員が手助けしているところが多いので、すべて自分たちで作業を進めている夢工房の様子をヒントに、なるべく自分で作業のエ程を進んでいけるよう作業室の配置などを、もう一度考えてみようと思います。
以前に比べ、少しずつ指導員の手伝う量を減らしてきたつもりでしたが、夢工房を見学させていただき、まだまだ工夫できるところが沢山あることに気づかされました。
おうちの方の支援が大切なことは、作業所でも感じていますが、お話を伺ってみて、益々その思いを実感しました。また夢工房は、おうちの方との信頼関係を築いてこられたからこそ、ここまでの支援ができているのだなと感心しました。お互いが耳を傾け協力してもっともっと、可能性を広げていけたらと改めて感じました。
活き活きと、バリバリ仕事をこなしている、鳥羽くんやMくんを見て、頼もしく思うと共に、作業所のみんなにもこの輝きと自信をつけさせてあげたいなと思いました。そのためには、まだまだ出来ることが沢山ありそうです。現状に甘んじることなく、進化していきたいと思います。
また、機会があったら見学させてください。そして沢山のヒントを頂いて帰りたいと思います。ありがとうございました。
(指導員 T)

初めて参加させていただきました。
こどもが中学生になり、近い将来の進路をイメージするための早め準備、というつもりでした。
しかし、グループ長さんのお話をきいているうちに、就職(仕事)をイメージすることは中学生でも決して早くはなくむしろ遅いくらいで、しかも仕事をする(働く)ということは、小さいころからの日々の生活の充実こそが社会人としての自覚や意欲を備えていくのだと思い知らされました。
私はこどもに社会人になってほしいと願ってはいましたが、果たしてそのための(自立にむけての)準備をきちんとしてきただろうか・・・・
年齢が上がれば社会人としての自覚が自然に身に着くと勘違いしてはいなかったか?
周囲にばかり支援を望み、家庭内での自立への取り組みをおろそかにしているのでは?
もっと家庭で教えるべきことを実践していかなければ、と改めて考えるきっかけとなりました。
それと、夢工房で働く社員の方はみなさんまじめで熱心な方ばかりで、堂々としていて落ち着いておられたことに感心しました。
グループ長さんやサポートの方も“自慢の社員””自慢の職場“といった様子で紹介されていたので、お互いを信頼しあっている絆の深い職場なんだなと感じました。
社会に出ると一番のネックは人間関係だったりしますが、そのような軋轢やしがらみは全くない理想的な環境に見えました。
それがただ単に和気あいあいとなかよく・・・などというものではなく、企業としての利益やクオリティなどもきちんとクリアするために、これまで長い時間をかけて、それぞれの方がいろいろな工夫や改善をひとつひとつ積み重ねてこられた結果このような理想的な環境を実現できたということにとても感動しました。
初めのきっかけは“こどものための企業見学”でしたが、実際は私自身にとっての“働くことの意味”“こどもを自立させるための本質”“信頼関係の大切さ”など多くを学ぶ貴重な経験になりました。
どうもありがとうございました。
(保護者 T)

見学を終えての最初の感想は「すごい」でした。
何がすごいのかという点について、個々人への理解はもちろんですが、一人ひとりの発揮できる力を最大限発揮してほしいという職場の方々の熱い思いに圧倒されました。
発揮できるように、工夫する、家庭との情報交換の濃さ、どれをとっても本当にすごい!だったんです。
働いておられる方々のどこか誇らしげな表情、職人の様な手際の良さ、同僚として手伝いあう姿、長時間作業を行える体力や忍耐、こんな風にお仕事ができるっていいなぁと思いました。
職場の監督者の方々の「家庭だからこそ取り組めること」に目を向けてほしい。これは本当に納得でした。小さい頃の積み重ねが、将来につながっているということを実感しました。
先を見据えて、今を大切にする、それをもう一度確認させていただいたように思いました。そして、このような理解ある企業が岡山にあるということ、誇らしく感じました。
有意義な時間をありがとうございました。
(澤田 早苗 先生)

「母の想いを語る会」

去る9月14日水曜日、表町商店街にある「ステップハウスわ!」という多機能型の事業所見学に9人のお母さんたちで行きました。
表町商店街のシンフォニービルから数十メートルで、ステップハウスわ!のビルがありました。岡山で一番の繁華街の表町一丁目。おしゃれなお店が並ぶ一角にそのビルはありました。エレベーターで、4Fまで上がった廊下の先に作業所がありました。
はじめに代表者の平井さんより、説明を受けました。
障害者の働く場を支えている方は、親御さんが多いのですが、ここステップハウスわ!の施設長の平井さんは、親ではなく、強く頼まれて手伝っているうちに、やめられなくなってこの役を引き受けた方でした。
そんな方が、ここまで丁寧に支援されていることに感激です。通所されている方は、知的障害、精神障害、発達障害そしてそれらを併せ持つ人たちでした。支援スタッフもたくさんおられて、明るく楽しい職場でした。なかでも、自閉症の男性が風車を作られているのを見せて頂きましたが、その丁寧な仕事ぶりに感動を覚えました。
指導員さんの教えてくださる手順を自分で書いてそれを見ながら、丁寧にお仕事されているのに、感心しました。
「僕に指示書をください」と、その方に言われたような気がしました。
やっぱり自閉症の人には、目からの情報が不可欠なのだなと、改めて感じました。
ご自分で作られたというのもすごいなと思いました。
帰りにみんなひとつずつ風車を買って帰りました。頑張って作られた風車は、歩くたびにくるくると軽やかに回りました。
それにしても300円は安いです。
こんなに素敵なんだから、もう少し高くてもいいのでは…と思いました。
平井さんには、見学の後、大きくなった大人の通所生の方のお話など聞くことができました。中に衝撃的なお話もあって、一同心を引き締めて、これからの子育ての参考にさせて頂こうと思いました。
それでは、参加者の感想をご覧ください。

先日は「ステップハウスわ」さんの見学をさせて頂きました。みなさんが黙々と、でも明るく織物や風車を製作されていました。その落ち着いておられる姿がすごくいいなと思ったのですが、すっとここにいられるわけではないそうです・・・。いずれは独立やほかに就職等、離れなければならないのですね。また新しい環境を見つけて落ち着くまでが本当に大変だろうと思いました。あらためて支援の不足している現実を見て、辛くなってきました。
また、社会に出る前に性教育の重要さも思い知りました。早速、今から何ができるかを考えています。このような難しい現実的なことも教えてくださって、本当にありがとうございました。
(T母)

今回初めて見学会に参加しました。こちらの作業所は自閉症のみの作業所ではなく、いろいろな障害の方が仕事をしておられるのですが、それぞれの特性に合わせて作業しておられるのが印象的でした。実際に作業されている方も落ち着いて集中して作業されていて、安心して作業できる空間なのだと感じました。
作業内容も刺し子や竹細工や倉敷帆布を使った作業もされており、今流行っているものを、上手に取り入れていて支援の方がいろいろ考えていることが感じられました。バス停からも近く利便性もいいのがいいですね。今回の見学を通して、仕事ができる人になるためには、自分の子に何が必要か見えてきた気がしました。
(S母)

子どもの将来を考えるために色々な就労先を見ておきたいという思いから、今回参加させて頂きました。
さまざまな障害を持った方々が、周りの支援者に支えられて、仕事をされている姿を見て、うちの子もできるようになるのか?…と少し不安に思ったりもしました。
今回、自閉症児の成人期の問題をいろいろ聞かせていただき、改めて成長するときに直面する問題について考えることができた貴重な機会となりました。ありがとうございました。

【 次回見学会の予定 】

今田さんのご提案により、ハローワークをお訪ねすることになりました。
今は、まだ小さい子供たちの保護者が多い育てる会ですが、今から少しずつ制度のことや就労条件のこと等お聞きすることで、将来就労自立するのに必要なスキルは何かなど、考える為の勉強になればと思い企画いたしました。
今回は、障害のある方々の職業相談の第一線でさまざまな業務にあたられている部門の杉田美奈子氏にお話しをお聞きします。
日 時:平成23年10月11日(火) 10時〜12時 
場 所:岡山公共職業安定所 研修室(岡山市野田1-1-20 電話番号086-241-3222)
講 師:専門援助部門 総括職業指導官 杉田 美奈子 氏
内 容:○岡山の障害者雇用の実情と展望
     ○就労現場における支援について
     ○雇用側の就労条件(それへ向けて、家庭で今からできること)
申 込:育てる会 事務局へ(Tel.086‐955‐6758) 締切:10月10日(月)(正会員限定)

「OHAの会」

OHAの会は高機能自閉症・アスペルガー症候群の子どもを持つお母さんのための会です。知的障害がないからこその悩みや将来への想いなど、同じ立場のお母さん同士で想いを語り合いましょう。
アドバイザーは臨床心理士の利守愛子先生にお願いしています。
9月よりは、利守先生のご自宅に近い庄コミュニティハウスで開催しています。

  <10月度 OHAの会>

  日 時  平成23年10月28日(金) 10:00〜12:00
  場 所  庄コミュニティハウス 2F 集会室小(倉敷市上東1163‐5)
  参加費  700円
  申 込  事務局(Tel.086‐955‐6758、Fax.086‐955‐6748)(正会員限定)

 予 告

「キッズルーム」

     日 時:平成23年11月20日(日)
     場 所:岡山大学周辺体育館(未定)   
     定 員:20名(正会員限定)

「吉備国際大学ボランティア部 招待行事」

     日 時:平成23年11月19日(土) (当初の13日(日)より変更になっています)
     場 所:高梁市総合福祉センター (正会員限定)
     テーマ:「やってきました! 秋のワクワク運動会」(仮)

秋の一日、高梁の街で、いつもお世話になっている吉備国のお兄さん、お姉さんと目いっぱい遊びましょう。

いずれも、詳しい内容は次号の会報でご案内します。
どちらの行事も、いつもすぐ定員いっぱいになります。参加希望の方はお早目にお申し込みください。
申し込みは事務局(Tel.086‐955‐6758、Fax.086‐955‐6748)まで

水泳教室のお知らせ

日 時 : 平成23年10月16日(日) 15:30〜17:30
場 所 : OSKスポーツクラブ岡山 3階ロビー(岡山市北区絵図町1-50)
          ※プールは育てる会水泳教室 貸切で行っています。
連絡先 : 育てる会事務局
★新たに参加されたい方、体験されたい方は事務局までお問い合わせください。
  体験は1回2000円(保険代込み)です。(正会員限定)
★欠席される方は、必ず10月11日(火)までに事務局に連絡してください。
★当日の急なキャンセルなどは 水泳教室担当に直接連絡ください。
(水泳担当:S & H)

サッカークラブのお知らせ

日 時 : 平成23年10月30日(日) 10:00〜12:00(9:45集合)
場 所 : 岡山市内グラウンド
持ち物 : マイボール、ゼッケン(ボラさんの分も)、ハチマキと名札
       お茶(ボラさんの分も)、個人ノート、出席カード
       親リーダーはグループノート
※ 今までサッカークラブの活動場所として旧・岡山中央南小学校グラウンドをお借りしていましたが、
  この度、川崎病院が移転することとなり、グラウンドを使用することができなくなりました。
  そこで、活動を続けるために様々なグラウンドを探しましたが使用できる場所がなく、あきらめかけて
  いたところに御好意で貸して頂ける場所がみつかりました。
  10月からの活動については、新しい場所で行うことになります。
  詳しい場所については、参加者にはメールにて連絡させていただきます。
※ 活動日前日、当日のいずれかに雨が降った場合、活動は中止となります。
  中止の場合は、メールでお知らせします。
※ 体験、見学の申し込み・お問い合わせ・欠席の連絡は担当までご連絡下さい。(正会員限定)
  場所につきましては、申し込みを受けた際にお知らせします。
(サッカークラブ担当:M & S)

 お母さんコラム

「Aの言葉から 笑いのある生活 へ変わる幸せ」

夏休みが終わりに近づいた朝。自閉症の息子Aは、前日から言っていたことを思い出してグズグズから始まりました。
「ヘビを買って飼いたいと思っているんだ。 なのに、「動物募金」に出したお金じゃ、ヘビは買えないし、どうすればヘビが飼えるんだ?」
「動物募金」とは、F市が動物を買ったり、動物のために集めたりしている募金のことです。前日Aと行った図書館に置いてあったので、「新しいヘビでも飼ってもらおう。」と少額を入れてきたばかり。
なんと、Aは、それで「動物園に新しいヘビが来たら、自分も買える。」と勘違いしたらしい・・・それが勘違いと分かってズーッと ぐずぐずが始まってしまったというわけです。
思い込んだら納得できるまで言い続ける自閉症の特性です。今までは、自分が欲しいとイメージしたものは、期日を決めて働いたり、誕生日プレゼントでもらったり、お年玉で旅行の時に買ったりして実現してきたAです。しかし、今度だけは、親や家族にも許してもらえそうにないし・・・寝て、起きてもそのことが頭から離れないのです。そのために、朝食が進まず、遂に地域のラジオ体操に遅れてしまいました。
平日はテレビ体操を続けており、そのためには命がけで起きているAです。夏休みのラジオ体操も欠かせないのに、遅れてしまい、「みんなと、もう一度ラジオ体操がしたいよー。みんな、帰ってきてよー!!」と大泣きでした。
そんなAに「もう、時間切れです。明日最後のラジオ体操がんばるしかない。」と言いつつ、「6年生なのに、こんな公道で、不細工な話じゃないか!?」と周りのみなさんの目ばかり気にする私。(またまた、情けない母です。)だんだん、脅しに近い声で、「私のやるのを真似してラジオ体操するよ!やらんのんなら、帰るよ!」と・・・セミにまであざ笑われているように思えてきて、スパルタ母になり、Aのお尻をパーンとぶってしまいました。やっぱり、子どもの泣き叫ぶ姿にはイライラさせられてしまうのです。
こんな私の姿こそ、周りの人は「あんな叱り方して。」と、眉をひそめるに違いないのに・・・
その時Aが、こう言うのでした。
「お母ちゃん、なんで、そんなイライラした言葉ばかり言うんだよー!!」
泣き泣き叫ぶAの言葉に
「オットー。諭されてしまったよ。」と、少し冷静になれたのでした。「よくぞ、ここまで言うようになったよなぁ。」妙に感心してしまったからでした。
情けない母の話でしたが、今日もAは、大いに笑わせてくれて、周りを幸せ気分にしてくれています。
※育てる会の木工教室の帰り道
「こんな、重い荷物を背負うなんて、肩が痛いじゃないか。 あー。帰り道にバンテリンを買ってくださいよ。」と言うA。
「えっー?バンテリンゴールド?」と聞き返す私に、Aは、
「違うよー!!バンテリンEXゴールドだよ。なんで間違えるんだよー!」
(はいはい、貴方は商品名は、よく覚えているんですよね。)暑さ吹っ飛ぶ帰り道のひと時となりました。
※「あー。お茶碗のご飯を一杯食べて、胸がムカムカするんよなぁ。これって、夏バテかな?」と、私が独り言言いながら運転していたら、後部座席で、Aがボソリ。
「もしかして、お母ちゃん、それは『恋わずらい?というものではないんですか?」!!! 気持ち悪さも吹っ飛ぶ大笑い発言です。
そして、
※ある朝、忙しい登校前の時に、真剣な顔でAが「お母ちゃん、男同志は結婚できませんよねぇ?」と聞いてくるので
「うーん、結婚している人もいるけどね。」と、答えたらちょっと心配そうな顔で、
「それがね。Yくんが、ぼくにチューしてきたんだ。それで、『やめてよー?と断ったらね。Yくん、ぼくを殴る真似してきたんよ。まさか、僕のこと好きで、結婚する気じゃないんかなぁ?」 (結婚=チューすること!?)
このことを同僚に話したら、「性教育」の話になったのでした。笑ってしまっていた私だけれど、『Aももうすぐ中学生だし、一つずつ教えていかないといけないなぁ。』と、思ったことでした。
今Aは、ヘビのことは、こう言うようになりました。
「ヘビは、僕が大人になってから買います。」「でもね。毒へびじゃないヘビなら、もしかして、毒ヘビからぼくを守ってくれますよ。」
ちょっと、ホッです。コブラやニシキヘビなんかを飼いたいなんて言っていたのでは、とうてい許されないから・・・こうして折り合いをつけながら考えていくんでしょうね。どうぞ、この「ヘビを飼いたい」ということは、大人になるにつれ、忘れてくれますように・・・
(Aの母)

赤磐ぐんぐんだより

今年は残暑が厳しいなと感じていましたが、最近すっかり秋の風になってきましたね。
急に寒くなったので皆さん体調を崩されていませんか?
日中は暑かったり、かと思えば夜は寒かったりで体調管理が難しい季節ですね。私は今年も生姜をモリモリ食べて、風邪をひかずにこの季節を乗り切りたいと思っています。
この季節といえば運動会ですね。春に行っているところもありますが、私は自分が秋にしか運動会をしたことがないので「秋といえば、運動会があるなー」と感じてしまいます。療育に通ってきているお子さんから「運動会があるよー」とか、「練習をがんばっている」という話も聞くことが多くなってきました。
運動会というイベントを乗り切るために、いろいろな工夫をお子さん自身もご家族も先生もされていることと思います。普段の園生活・学校生活とは違うことも多々あると思います。普段と違うことをすれば、人間だれでもストレスがたまることが多くなります。
私たちはストレスを発散するために、「アロマテラピーをしてみようかしら?」とか、「友達に愚痴でも聞いてもらおうかな」とか、はたまた「飲み会をしたいな!」とかいろいろ考えて行動に移すことができます。ですが、自閉症の人たちはストレスがたまっていてもストレスがたまっていると感じれなかったり、上手くストレスが発散できずにいわゆる問題行動として表れてしまうケースも少なくありません。
今、私は療育で「きもちのトレーニング」や「リラックスルーム」と活動の名前を付けて「イライラをはきだす練習」や「リラックスする練習」を行っています(この活動を行う前段階として喜怒哀楽についての自分の感情を知る練習も行っています)。
療育でストレスの発散方法を学んで、実生活で本当にイライラした時にこの方法を思い出して行ってほしいなという意図があります。「きもちのトレーニング」では、例えば「枕やクッションをなぐる」という方法を用いてイライラをはきだす練習を行います。「リラックスルーム」では、「アロマの良いにおいをかぐ」という方法を用いてリラックスする練習を行います。いろいろな方法を行ってみて「Aの方法はよかったけど、Bの方法はわからん。」とか「リラックスできた♪」など、子どもたちから様々な感想をもらいます。その子どもにあったストレスの発散方法を模索していくことが出来ているように感じます。
イライラした時に急に「このイライラを吐き出す方法を試してみよう!」と思っても、興奮している状態だと子どもも何が何やらわからないですよね。
何事も経験して学ぶ子どもたちですので、「いざ本番!」とぶっつけ本番ではなく練習を積み重ねて本番に
臨むことも大事ではないかと思います。
児童デイサービスセンター 赤磐ぐんぐん 療育スタッフ 山田陽子

今月は、支援センター NEWSは、都合でお休みします。次号をご期待ください。

先月号の会報でもご報告した、8月6日に開催の「支援ツール展示会と講演会」の内容が、山陽新聞の「発達障害と歩む」シリーズの中で紹介されました。ご覧になっていない方のために転載します。

(画面をクリックしていただければ、PDFファイルが開きます)

以前は「育てる会会報」はHPにも全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は一部抜粋にさせていただいています。
なお会報は正会員・賛助会員の方へは郵送でお届けしています。
もしご希望の方がおられましたら、ぜひ賛助会員に申し込みをお願いします。年会費 3000円です。
応援よろしくお願いします。
申込み方法の詳細は「
育てる会 HP」に記載しています。

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