sorry,Japanese only
平成23年12月31日
第164号
NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会
164 目次
遠くの空から木枯らしが・・
即実践講座の案内
18歳の春を目指す親子療育クラブ お知らせ
母の思いを語る会 案内
クローバーの会 報告
育てる会 クリスマス会 報告
水泳教室・サッカークラブ お知らせ
私のお薦め本コーナー
『 大震災 自閉っこ家族のサバイバル 』
赤磐ぐんぐんだより
支援センター NEWS
木枯らしが遠くの空から吹き下ろしてきます。
ヒューッピユールル〜音まで冷たく聞こえてくるようです。皆さまおかわりありませんか?
私は、この年の暮れになって風邪をひいてしまいました。
日頃風邪をひかないと豪語しておりましたのに、なんということでしょう。摂生しているつもりでおりましたが、残念です。
風邪は一週間きっちり私をいじめて、やっと快方に向かいました。少しずつよくなっていきました。
ものは考えようです。お正月前のまだ余裕のある暇な時期に引いたお蔭で、年末間際の一週間を残し、何とか年越し準備には、まだ時間がありそうです。会報も無事に出せそうです。
しっかり寝たお蔭でやっと体力も戻ってきました。
毎日寝ながら、それでもテレビはつけっぱなし・・・テレビを見ながらうとうととまどろみの中にいたのですが、見たはずの録画してあった映画の筋は、少しも頭の中に残らず、もう一度見てまたまどろんで、何度か見てやっと理解できたという具合です。
私がいなくても育てる会の事務局は事務員さんとトチタロさんのお蔭で回っていく様子がありがたく、ゆっくりさせてもらいました。我が家の方もトチタロさんが買い物に行ってくれるし、哲平が枕元までお弁当やお茶を運んでくれます。食事も洗濯もできることはやってくれるので、私はひたすら身体を直すことに専念できました。
そういう訳でだいぶ元気になった私は、今日は張り切って今年最後の会報を書こうと思います。
さて、中山先生の講演会が年明け早々にあります。
ずーつと前からお呼びしたかった先生の講演会です。
「自閉症の人の問題行動」とは、どんなものかを小さいお子さんをお持ちの皆さんは、ご存じないことでしょう。
問題行動についてインターネットで検索してみると、
問題行動の一般的なタイプ分け
自傷行動 | 自分の頭をたたく、自分の手をかむ、つめをはぐ、髪の毛を引きぬく、壁に体当たりする、頭突きするなど |
他害行動 | 人をたたく、つねる、噛つく、髪の毛をむしりとる、突き飛ばす、蹴飛ばすなど |
破壊行動 | 食器を投げつけて割る、ガラスを割る、家具をひっくり返す、電気機具を棒でたたくなど |
異食行動 | 瓶のキャップや鉛筆、ガラス、石、排泄物を食べるなど |
かんしゃく | 金切り声をあげる、大声で叫ぶ、泣く、床にひっくり返る、ドンドンと飛び跳ねるなど |
常同行動 | 身体を反復的に前後にゆする、腕を前にあげて手を上下に大きく振る、ピョンピョンと反復的に飛び回る、同じ話しを何度もくり返すなど |
その他 | 逃亡、遺尿、遺糞、嘔吐、異性への抱きつきなど |
とすごい内容が列記されています。
このような問題行動がなぜ起こるのか、安定した成人期を迎える為にどうすればいいかというお話を中山先生には、お願いしております。
自閉症には問題行動が当たり前だった時代は、遠く去ったかにみえますが、どうなんでしょう。私の周りで見かけなくなっただけなのでしょうか?
どなたかの講演会で聴いたお話ですが、自閉症の人を育てる時、何より心しなければならないことは、強度行動障害にしないこと、というような事を聞きました。
それほど、自閉症の人には一般的だった事柄なのでしょう。
(強度行動障害については、チェックリストがあって、気になる方は、インターネットを検索してみてください)。
一人ひとりが周囲の情報を読み取れているか、安心して過ごせているか、見通しを持って、自発的に行動できるか・・・、うまくいくまで、何度も何度も試行錯誤を繰り返して再構造化を図っていくことで、その人に支援がフィットしていくのではないでしょうか?
この逆を行えば、どんな人でも、今安定している人でも、強度行動障害に陥らせてしまうことは簡単です。
見通しの持てない環境において、本人の意思を無視し、こちらからは、本人が解らないような意味不明な情報を与え続ければ、自閉症の人たちは、すぐに混乱し始め、やがて問題行動を頻発させるに違いありません。
今ご自分のお子さんへの支援が、本当の意味で間違っていないか、また今後どのような問題が起こってくるのか、そしてもしかしたら、現在とても頑固な問題行動にお困りの方もぜひこの講演会で、活路を見いだされますようご案内申し上げます。
現在、お席は充分ございますので、ぜひよろしくお願いいたします。
年末の慌ただしい時期ではございますが、どうぞ、お申し込みくださいませ。
ファックスでもメールでも、お手紙でも受け付けております。
最近、電話相談が急に増えています。
私が担当させていただいているのですが、時々私がいない時には、事務局スタッフのTさんやKさんも受けてくれるようになりました。
そして、メモを残してくれています。
☆ 自閉症かもしれないが、医者へ行く勇気がなくて・・・
☆ 孫がそうかもしれない。お嫁さんにうまく伝える方法は・・・・
☆ 子どもの暴力について。このままではどんな大人になるのか心配・・・・
など、色々な悩みがあるようです。
お医者様のことは、悩んでいるだけでは解決しないので、医者へは予約だけでもされてはどうかと、お勧めしています。
何しろ岡山の場合は、予約しても3カ月から長ければ半年待ちになる場合もあるそうです。
怪しいと思ったら、くよくよ悩んでないで、即予約です。
もしかしたら、お医者様で、「違うよ」と言われるかもしれないのですから・・・。
お孫さんのお話は、私にも経験があるけれど、お姑さんから指摘されたら、話をこじらせる事が多いのではないでしょうか?
私の経験では、一番嬉しかったのも一番つらかったのも障害告知の日の出来事でした。
「自閉症です」と告げられた日、辛くて悲しくて、呆然としていたあの日、父から言われた一言が、今でも心に強く残っています。
「大変じゃけど、一緒に育てていきゃいい」
あの日、哲平を中心に私たち家族は、強いきずなで結ばれたように感じました。
家族の中に障害のある子が生まれることは、悪い事ばかりではないのです。
良いこともたくさんたくさんあるのです。
悩んでいらっしゃるおばあさまに、お嫁さんと仲良くなる方法をお話したりします。
とても変則的かもしれない電話相談ですが、同じ方が何度もかけてこられるので、お役に立っているのかな・・・と頑張る力をもらっています。
人は、与えたり与えられたりしながら、人生を歩んでいくのではないでしょうか?
与えっぱなしではきっとない。アドバイスしたつもりで、かえって自分の今を振り返らせてもらえたりします。お蔭で、今を感謝出来たり、当たり前と思っていることが、実は、誰かのお蔭と思えたりします。
困っていらっしゃるに違いないおかあさんの為にと始めた電話相談が、なぜか自分の為になっているのです。ありがたいことです。
「電話相談の時の鳥羽さんは、優しい」 これは皆さんが言われる言葉です。
「え〜、そんなことないわ〜。 いつだって、鳥羽さんは優しいも〜ん」
そんな風に言っても、だれも同調してはくれません。
電話相談の時は、電話の向こうで困っておられるお母さんが、小さい声で今にも泣き出しそうな声で、お話をしてくださいます。
そんな時にいつもの調子では話せません。
私も、できるだけ話しやすいように語りかけます。
鳥羽さんがいつもは意地悪そうに見えるとしたら、あれは仮の姿です。本当の私は優しいのです。
どうぞ、今後ともよろしくです。
ところで、岡山市に新しく発達障害支援センターが出来たのはご存知でしょうか?
岡山市以外の方の相談は、おかやま発達障害者支援センターへ、岡山市の方はここへと言うように二つの相談センターが出来て、私たちも紹介できるところが増えてありがたいです。
専門職の方に聞いた方がいい内容と、親ならではのアドバイスや経験を踏まえたお話と、互いに補い合えるのではないでしょうか?
念のため、県下各地の発達障害支援センターの連絡先を書きこんでおきます。
おかやま発達障害者支援センター (086)275-9277
〃 (県北支所) (0868)22‐1717
岡山市発達障害者支援センター (086)236‐0051
倉敷市発達障がい者支援センター (086)464‐0015
あかいわ発達障害支援センター (086)229‐1150
たまの発達障害者支援センター (0863)32‐0606 などです。
他にも、「発達障害支援センター」と名前はついていなくても、相談できる窓口のある市町村は各地にあります。
また、今月号には、正会員の方には、のびのびキャンプの報告書を同封しています。
最初は、キャンプに参加された方だけにお配りするつもりでしたが、来年以降に参加を検討しておられる保護者の方にも、参考にしていただきたいと、正会員の方、全員に同封させていただきました。
キャンプの雰囲気や、事前に用意しなければいけない準備など、分かっていただけるところが多いと思います。ぜひ、目を通していただければと思っています。
これを書いていると、突然窓の外では、大粒の霰(あられ)がバラバラと音を立てて、降ってきました。
年に何回か、こんな風に霰が降ります。いつもは、手で受けるために喜び勇んで外へ出るのですが、今日は「風邪ひきさん」なので、躊躇しているうちにやんでしまいました。
あっという間に止むのがいつものパターンです。
注意深く日々を暮らしたり、記録を書いていたら、どんな時に霰が降るというのもきっと解るのでしょうね。
わたしのおばあちゃんは、物知りでした。山にかかる雲からもうすぐ来る雨を言い当てたり、月を見て、明日の天気を教えてくれたりしたものでした。今の私は、生まれつき注意深くないせいか、何にも学ばないまんま、いつの間にか孫がいる本当のおばあさんになってしまいました。困ったものです。
来年は私も還暦です。あのかわいかった女の子???が、はや60歳とは、人生は無情です。
今一度、若い元気な体と、クリアーな脳みそを・・・といっても詮無いことでしょう。
では、今のこの身体と、この脳みそで勝負勝負ですよ。
頑張って、できることをやるだけです。まだまだやれることは、実は無限大!!
還暦とは、赤ちゃんに返るという意味もあるようです。
ということは、もう一度人生をやり直してもいいということでしょうか?
何でもいいように理解して、心機一転やっていきたいと思います。
新しい年がもうすぐやってきます。
今年は震災や原発事故など暗いニュースが多く、人の力の限界を考えさせられた年となりましたが、大変な年だったからこそ、支え合い喜び合う人と人との絆の大切さを感じられた年でもありました。来年は、どんな年となるのでしょうか。
考え方一つで、人生は幸せにも不幸せにもなると言います。
つまり私たちは、自分の人生をコントロールする力を生まれつき持っているということでしょう。 人生を良いものとするのには、考え方しだいだということですよね。
「よーし、幸せになっちゃるぞー」
と思えば幸せは、ねぎ背負って向こうからやってくるということです。
幸せな人のところは、不幸は居心地悪くていなくなるのです。
皆さま、心も新たに、幸福よ来い!! 皆のところへ早く来い!!
来年もこの調子で頑張りますので、よろしくお願いいたします。
(育てる会 代表 鳥羽 美千子)
教師・保育士対象 即実践講座
【即実践講座 基礎編】
☆第8回☆ 日 時:平成24年1月27日(金) 19:00〜20:45
テーマ:「社会性の支援」
場 所:岡山県生涯学習センター 大研修室
対 象:教職員・保育士やそれを志す方、施設・福祉関係職員の方 対象。
(申し訳ありませんが、保護者対象ではありません)
【即実践講座 アドバンス(上級編)】
☆第8回☆ 日 時:平成24年1月19日(木) 19:00〜20:45
テーマ:「社会性の支援」
場 所:岡山県生涯学習センター 大研修室
対 象:過去の重松孝治先生の即実践講座を受講したことのある人。
どちらの講座も参加費・申込先は一緒です。
参加費 : 全10回分 賛助会員17,000円 ・ 一般20,000円(賛助会費含む)
途中参加の方には、それまでの講義のDVDをお貸しします。
申込先 : 育てる会事務局(086-955-6758)
《予告》 2月16日(木)の第9回 アドバンス(上級)編と、
3月9日(金)の第10回基礎編の会場が、いつもの部屋と変更になります。
同じ、岡山県生涯学習センターですが、1階の視聴覚室で開催されます。
ご注意ください。
「18歳の春を目指す 親子療育クラブ」
日時 平成24年1月13日(金) 10:00〜13:00(受付9:45〜)
場所 きらめきプラザ2F 研修室
内容 @10:00〜12:00 今年度の反省と来年度について話し合い
A12:00〜13:00 食事会
今年度参加してどうだったか、来年度はどんなことに取り組んでいきたいかを話し合いましょう。(正会員 限定)
なお、3月は香川大学教授の武蔵博文先生をお招きして、ツールの発表会を行います。
2月は発表会前ですので、ツール作りを行う予定です。
「母の想いを語る会」
次回の見学会は、国立吉備高原職業リハビリテーションセンターに決まりました。
国立の職業リハビリセンターは日本には2つしかありません。
その一つがこの岡山にあるのです。どんなところか一度は見ておきたいですよね。
以下にホームページに書かれていた内容を転記します。
国立吉備高原職業リハビリテーションセンターは旧労働省により昭和62年に設置され、平成23年3月現在 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が運営しています。
当センターでは職業リハビリテーションサービスの先駆的実施機関として入所された方々に対して職業適性等を理解・把握していただくための職業評価、就職に必要な技能・知識等を習得していただくための職業訓練、就職活動に必要な情報提供や指導を行う職業指導等、
個々の特性・能力に応じたきめ細かな総合的な職業リハビリテーションサービスを提供し
社会で活躍する職業人を目指した人材育成に努めています。
また、当センターでは障害の重度化、多様化に応じた訓練ニーズの変化、近年の経済・産業構造の変化や、IT化をはじめとする技術革新による企業ニーズの変化に対応すべく指導技法の開発にも取り組んでいます。
日時:平成24年1月17日(火) 10時〜12時
場所:吉備高原職業リハビリテーションセンター(加賀郡吉備中央町吉川7520)
電話番号:0866-56-9000(カーナビを使われる方はお使いください)
岡山駅から約1時間の距離だそうです。
申込み:1月13日(金)15時 締切
参加費:300円(正会員 限定)
今回は、参加人数が10人に満たないときは、中止します。
参加される方は、遠方ですので乗り合わせていけたらと思いますので、ご連絡はお早めにください。
「クローバーの会の報告」
ちょっとおしゃれをしてランチに行く!
12月3日(土)に、ホテルグランヴィア岡山のスカイラウンジに、ちょっとおしゃれをしてみんなでランチに行きました。
6家族の参加で、楽しんできました。
以下、参加者からの感想です。
・「友達と食べるって楽しいねぇ。」とうれしい感想を、言ってくれました。見ている私の方は、ヒヤリとする時もありましたが、子どもが楽しめたので、次につながる一日だったと思います。
・今日のおしゃれしてランチを我が子はとても楽しみにしていました。久々にクローバーの会の女の子に会ったので、会話をすることは難しいかなと思っていましたが、ちょこちょこ話をしている様子が見られ、我が子も「とても楽しかった。」と言っていました。
・今回久しぶりに参加させて頂きました。今回は活動内容の中におしゃれをしてという小テーマがあり、余りおしゃれに興味のない娘でしたが、テーマに従い服を買いに行って準備をしました。
おしゃれをしてホテルのランチをいただき、楽しみながら女の子の会らしい経験ができたとうれしく思います。以前からの友達に対しては、しばらく会っていなくても繋がりを感じているようで、友達に自分から積極的に話かけたりしていました。
・当日は、おしゃれする楽しみや、とても眺めの良いレストランで雰囲気も良く、お料理を選ぶ楽しみもありで、とても充実した時間を過ごせました。本人の希望でテーブルは親子離れて座ったので「どうだった?」と感想を聞いたところ「友達との食事や一緒に料理を取りに行ったりしたことがとても楽しかった。」そうです。親も、子供の様子を気にしつつも、親同士の会話を楽しみながら食事ができて楽しかったし、子供も親と離れても不安がらず楽しそうに食事をしている様子に成長を感じました。
・お互いに関わろうと、服装を誉めあったり、共通の話題を探そうとしたり。友達とならやってみる。いい姿だなぁとつい見とれます。おしゃれしてランチにまた行きたいです。
・親では、私一人が、子供達のテーブルに入って食べていましたが、子供達はお互いに、「マンガは何読んでいる?」とか「テレビは何見ている?」とか相手のことを、まずは聞いてみようとしている会話が、とびかっていました。会話のやりとりは、たくさんは続かないのですが、子供同士の、なんとなくいい感じの繋がりを感じることができました。
我が子は、食事場面は、偏食もあったり、友達と会話が続かなかったりと、90分は長いなあと、親としては、内心、心配していましたが、終わってからの「楽しかった。おいしかった。」の一言が聞けて、とてもうれしかったです。また、みんなと行きたいです。
(クローバーの会は、育てる会の中にある、女の子たちの会です。社会の中で、マイノリティな自閉症の子どもたちですが、さらにその中でも女の子の割合は少ないです。そんな子どもたちですが、今回は さすが女の子ならではの「ちょっとおしゃれをしてランチに行く!でした)
「育てる会 クリスマス会」
日 時:平成23年12月11日(日) 13:00〜15:00
場 所:岡山大学第2体育館
今年も育てる会恒例のクリスマス会が、岡山大学児童文化部さんのご協力で、開催されました。今年の工作は赤いサンタさんの三角帽子と、白いおひげです。みんな自分の作った帽子とおひげをつけて記念写真です。ボランティアさんもお母さんたちも、とってもいい笑顔ですね。ビンゴでプレゼントをサンタさんからもらったり、みんなで影絵劇を観たり、好きなケーキを食べたり・・・と、楽しい午後のひと時でした。
それでは、参加された方からの感想をいくつかご紹介します。
この時期になると「鳥羽先生のクリスマス会ある?」と、子どもに尋ねられます。我が子は、今までどんなプレゼントをもらったか、何のケーキを食べたか、学生さんの出し物、工作したものなど、細かく覚えています。
今年は、サンタさんの帽子と付け髭を作りました。ポンポンをつけるところや、星型のシールを貼るところでは苦戦していましたが、ボランティアさんに見守られながら最後まで作り上げました。「最後まであきらめないって、私ってすごいよねぇ」と自画自賛していました(笑)
学生さんたちによる影絵は、我が子はいうまでもなく、私までもすっかり見入ってしまいました。愉快な音楽にのって次々と形を変えていく素敵な空間、その舞台裏をちょっと覗いてみたくなるような思いにかられました。日々の生活をふと忘れてしまうような、不思議な時間でした。
子どもに一日の感想を聞いてみると、「全部楽しかった」と言いました。工作も、影絵もビンゴも、プレゼントも、ケーキも、それから、持って行った
本をボランティアのお兄さんと一緒に読んだことも、キャンプの時のメンバーに再会できたことも、全部嬉しかったそうです。
帰りにもらった、たくさんのお土産にも喜んでいました。
この日、私たち親子は、素敵な一日をプレゼントしていただきました。どうもありがとうございました。
クリスマス会ではお世話になりました。
子どものベスト3は、1.ビンゴ、2.影絵、3.ケーキだそうです。
工作は・・・テンションが上がる前だったようで、4位らしいです。渋滞でなかなか会場に着けず、少し遅れてしまったので、それが原因のような・・・?
クリスマス会の流れは去年と一緒で、安心して参加でき、良かったです。スケジュールもあるし、このように親も安心して参加できる機会がもっとあるといいなと思います。
学生さん、事務局のみなさん、本当にありがとうございました。最後にお菓子のプレゼントまで、ありがとうございました。
今日は企画から当日の運営まで、本当にありがとうございました。
進行がとてもスムーズで、子どもが何をしたらいいか分からない、という空白の時間が無くて過ごしやすかったのではと思います。
工作は最初の三角帽子にボンボンを通すところが意外と難しかったですが、それ以外は作りやすかったと思います。
家庭でのクリスマスパーティーに使えるもので、いいものが作れて良かったです。
影絵劇はとてもよくできていて、大人が観てもとても面白かったです。すばらしかったです。4歳の下の子もとても喜んで観ていました。間で電気が消えることや、何個ストーリーがあるか、などの説明がちゃんとされていて、見通しを持って観ることができてすばらしかったです。ビンゴゲームも、最初に皆にプレゼントがあるからという説明をしてくださりありがたかったです。
全体的に息子達には過ごしやすいペースで良かったです。温かい雰囲気で親も過ごしやすかったです。何より息子達がとても落ち着いてすごせていたことが、クリスマス会が良かった証だと思います。本当に、本当にありがとうございました。
水泳教室のお知らせ
日 時 : 平成24年1月15日(日) 15:30〜17:30
場 所 : OSKスポーツクラブ岡山 3階ロビー(岡山市北区絵図町1-50)
※プールは育てる会水泳教室 貸切で行っています。
連絡先 : 育てる会事務局
★新たに参加されたい方、体験されたい方は事務局までお問い合わせください。(正会員 限定)
体験は1回2000円(保険代込み)です。
★欠席される方は、必ず1月10日(火)までに事務局に連絡してください。
★当日の急なキャンセルなどは 水泳教室担当に直接連絡ください。
(水泳担当:S & H)
サッカークラブのお知らせ
日 時 : 平成24年1月22日(日) 10:00〜12:00(9:45集合)
場 所 : 岡山市内グラウンド
持ち物 : マイボール、ゼッケン(ボラさんの分も)、ハチマキと名札
お茶(ボラさんの分も)、個人ノート、出席カード
親リーダーはグループノート
※ 活動日前日、当日のいずれかに雨が降った場合、活動は中止となります。
中止の場合は、メールでお知らせします。
※ 体験、見学の申し込み・お問い合わせ・欠席の連絡は担当までご連絡下さい。(正会員 限定)
(サッカークラブ担当:M & S)
赤磐ぐんぐんだより
12月に入っても暖かい日が多く過ごしやすさを感じていましたが、最近はめっきり寒くなってきました。
いよいよ冬本番ですね。寒さがつらいと感じる今日この頃ですが、子どもたちの中にはもっともっと寒くなることを心待ちにしている子どももいるようです。
「好きな季節はいつですか?」の質問に、「冬!雪だるま作って、雪合戦できる!!」と、とてもうれしそうに話してくれます。
大人にとっては困ったことも多くなってしまう雪ですが、とびっきりの笑顔で、「雪だるまつくったよ!!」と報告してくれる子どもたちの笑顔を想像すると、「一日くらいなら遊べるくらいの雪が降るといいのになぁ。」と、ちょっと期待してしまいます。
「好きな季節はいつですか?」のやり取りは、療育の中の取り組みとしてしたものです。その他にも「好きな○○はなんですか?」の質問を子どもと先生で答え合う、『好きなもの・嫌いなものインタビュー』という取り組みをしています。
この取り組みを通して、自分を理解することと、人それぞれ感じ方は違うんだということへの理解にもつなげていきたいと考えています。
「好きなアニメは何ですか?」の質問に、「アニメは子どもが見るものだから、先生は大人なんだから無いでしょ。」と言う子どもに、「先生アニメ見るよ。先生は○○が好きです。」と答えると、「えっ!大人なのに。そおなんだ・・・」と驚く子もいたり。
「好きなお菓子は何ですか?」の質問に、「チョコレート!」と答える子ども、続けて、「チョコレートは甘くておいしいから、先生の好きなお菓子もチョコレートよな!」と先生の答えを決めてくる子どもに対して、「えっ。確かに、チョコレートは甘いけど、甘すぎるのが先生はちょっと苦手だから、先生が好きなお菓子はポテトチップスです。」と答えてみると、「ふ〜ん。ポテトチップスもおいしいよね!」という答えが返ってきたり・・・。
同じ質問の内容でも、答えは人それぞれで違うという経験から、「みんな同じじゃないんだぁ。」ということを知り、そして、違うことが悪いことではないということも感じてもらえたらと思っています。また、いつも子どもと違う答えを出すのではなく、時には子どもと同じ答えを出すことで、「わぁ!一緒だね。○○っていいよね!」と、共感することで他者に対して親しみを持つということも大切にしながらこの取り組みをしています。
好きなこと・嫌いなものインタビューの次には、自分の得意なこと・苦手なことを考えていく取り組みにつなげていきたいと考えています。長期的な目標になりますが、この取り組みを通して、子どもたちが、自閉症の特性を生かしながら、「苦手はあるけど、やりようはある!」と思えるように、そして、自分を肯定的に受け止めることができるようになることを目指していきたいと考えています。
インフルエンザや風邪が流行ってきているようです。
みなさまお体に気を付けてよいお正月をお過ごしください。
(児童デイサービスセンター 赤磐ぐんぐん療育スタッフ:河野 友紀)
支援センターNEWS☆
毎年、早めから準備をしてゆったりとした気持ちで年の瀬を過ごせたら…と思いながら、例のごとくバタバタと毎日が過ぎでしまっております。昭和生まれなもので(とはいっても後期ですが←強調!!)ちょっとまた今の感覚と違って、年が明けるまでに中途半端になっているものを片づけておきたいみたいなところがあるんですよね〜。先日その流れで髪の毛を切りに行きましたが、お店の方にも「今は師走と言っても昔ほどの客の入りじゃないね〜。身なりを整えて新年を迎えようなんて感覚、今の若い人にはあんまりないみたいよ。」と言われてしまいました。複雑です。。。
さて、みなさまのお手元に会報が届く折には、新しい年となっていることでしょう。
2011年は大きな震災や豪雨に伴う土砂災害など、自然を脅威に感じる出来事が多い一年だったので、2012年はどうか穏やかな一年でありますようにと願っています。(実は、今も節電を頑張っている私は、毛布を肩からかけて暖房なしでこのNEWSを書いています。意外にやり過ごせるので驚きですよ。)
このたびは、「あかいわドリームプロジェクト」についての報告です。
どんなプロジェクトかというと、18才以上(特別支援学校卒業後)の発達障害をともなう知的障害者を対象とし、コミュニケーション能力の開発や社会生活を送るための就労や生活に結びつくようなスキルを身につける場として、12月から3回シリーズで勉強会を行うというものです。
岡山県知的障害者更生相談所との協働の形で、互いの技術や知識を共有しながらプログラムを立てて、現在第1回目を終えたところです。ありがたいことに、このような初めての試みに協力していただける方・ご家族があっての開催であったと思っています。
ですから、協力者の思いを無にしないように、テーマの絞り込みや進行方法のひとつひとつに至るまでを何度も話し合い、中途半端な企画で終わらないように最大限努めました。
このたびのシリーズで大きなテーマに掲げている「あいさつ」ですが、こうして改めてスキル習得に向けたプログラムを考えてみた時に、本当に奥が深いことが実感できました。
「適度に」というあいまいさをどう埋めるかは、今回の対象にあたる方々を支援していく時に重要なことは理解しているつもりですが、「あいさつ」なんて言ってみれば「適材適所、相手の立場に合わせて適当な言葉を選んで、適当な距離を保って、適当な声の大きさで、適当な表情で…etc」を瞬時にしかも同時に求められるわけで、とてもとても複雑な活動であるわけです。
われわれも、それをどう具体化して伝えるか、言葉を選んだり、自然な形になるよう何度もシュミレーションをしたりして、その複雑さに改めて気付かされました。
そして、このシリーズでは青年・成人期を対象にしているので、ただ「あいさつをしましょう(例:おはようございます)」ということではなく、「あいさつに含まれる感情(例:今日も一日よろしくお願いします)」があることや、相手が女性か男性かでも距離の取り方が異なることや、挨拶をされた時の反応の仕方(「ありがとう」と言うことはできても、「ありがとう」と言われたら反応ができない方がいることなどから)を学んでいっていただけるようにと考えています。
第1回目は、初顔合わせとなったため緊張した時間が続くかと思われましたが、ウォーミングアップのゲームや意見交換で次第に打ち解けていき、和やかに会が進んでいったことで安心しました。また、参加者が予想以上に真剣に前向きに学習に取り組んで下さったことで、次ももっと「ためになる学び」を共にしていきたいと感じました。
このプロジェクトは、本人さん達のそれぞれの夢(ある人は一人暮らしをすることかもしれませんし、またある人は友達をたくさん作ることかもしれません。またまたある人は、お仕事に就きお給料を手にすることかもしれません。)に向かって、近づく糧になればいいな…と思っています。
プロジェクトのスタッフは、夢追い人が多いのか、「こんな活動が必要」とか「参加対象者をこんな方にしたい」とか「こんな企画は喜ばれそう(やりたい)」など、これからやってみたいことが語ればどんどん意見が出てきて面白い方々です。このプロジェクトの成功が次に繋がっていきますように、そして互いの専門性で実現可能なレベルにまで持ち上げていけるように精進しながら、2012年もしっかりと前に向かって歩んでいこうと思います。
どうぞ2012年も、あかいわ発達障害支援センターをよろしくお願いいたします。
(あかいわ発達障害支援センター 相談員:原 未春)
以前は「育てる会会報」はHPにも全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は一部抜粋にさせていただいています。
なお会報は正会員・賛助会員の方へは郵送でお届けしています。
もしご希望の方がおられましたら、ぜひ賛助会員に申し込みをお願いします。年会費 3000円です。
なお、岡山県内の保護者の方でしたら、途中で正会員への変更もできます。その場合は賛助会費を入会金に充てますのでお得になっています (^_^)
申込み方法の詳細は「育てる会 HP」に記載しています。