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平成24年4月30日

 

 第168号 

NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会

 168号 目次

     新しい学期の初めに

     教師・保育士対象 即実践講座

     18歳の春を目指す親子療育クラブ

     保護者のための 即実践講座

     サッカークラブ・水泳教室のお知らせ

     私のお薦め本コーナー
            『 完全図解 アスペルガー症候群

     近隣の講演会等のご案内

     すすむっち report from TOTTORI

     ぐんぐんだより
           「赤磐ぐんぐん」
           「ぐんぐんキッズ」

     支援センターNEWS

いつもより少し遅れて咲き始めた桜の花が、一気に散って、遠くにかすむような桃の花が、きれいな岡山の春です。
たんぽぽが田んぼの畦で、春の風に揺れています。
花も草も春を待ちわびたように一斉に競うように咲いています。
いよいよ五月の連休ですね。この会報が届く頃は、連休の真っただ中ではないでしょうか?
皆さまは、どんな連休をお過ごしでしょうか?
新しい学年が始まって、ちょうど一カ月ですね。
4月になってから、たくさんの悩み事の相談を受けました。学齢期のお子さんを持たれた保護者の方からです。
小学校に入学したけれど、サポートが何もないことを訴えられる電話相談がありました。
「私は、プロですからお任せ下さい」と自信満々の先生は、親からの訴えは何も聞いて下さらないそうです。
泣きながら、お話しされるお母さんのお話を、ひたすら聴きながら、哲平の1年生の頃のことを思い出していました。
私も先生との関係では、苦労をしました。はじめのうちはよかったのですが、だんだん悪くなっていき、やがて先生は、それまであった哲平の為の教室にあった支援ツールや構造化をすべて取り払われてしまいました。
ある日学校へ送っていくと、哲平の為に作られた哲平のコーナーは、跡形もなくなって、がらーんとした部屋に机が、他の子と並んで置いてありました。
それまでは、毎日、付き添ってほしいと言われて、私に学校で支援することを求められていたのに、来ないでくれと言われました。
お便りもほとんど何も書いてもらえなくなり、お会いしても挨拶さえされなくなりました。
どんなにこちらが努力しても、その後の対応はかたくなに変わらなかったのを思い出しました。
2年になった時、担任が変わりました。ほっとしたのを今でも鮮明に覚えています。
そして、思いました。担任とは、絶対関係を悪くしないようにしなければ、学校は地獄のような環境になる・・・。
きっとあの先生も、はじめての自閉症の子どもの担任になって、困っておられたのかもしれないと、今では思うのですが、当時は、この対応が情けなくて、どうしてよいかわからず、悲しい想いで毎日暮らしていたものでした。ただ、この時私は、それ以上先生の対応に対して文句を言いませんでした。
校長先生にお願いするに留めました。教育委員会やそれ以上のところへ行かなかったのは、先生の立場や誇りは傷つけない方がいいと思ったのです。
そして、2年生になった時、これからは新しい先生との関係を悪くしないようにしたいと思いました。まずは、先生を信じて、任せてみようと思いました。先生がやってくださることには、決して文句を言わず、出来るようになったことを感謝して、必ず連絡帳にそれを書きました。
そして、できれば連絡帳は楽しいものにして、先生が読むのが楽しみと思ってもらえる物にしようと努力しました。我が家でどんなに哲平が面白いことをしたか、哲平の楽しいエピソードを書きました。そして、私たち家族が、どれほど哲平を大切に思い、愛しているかを伝えるようにしたいと思いました。
学校の先生方には、うまくいかないことも多かったと思うのですが、そんな時も、うまくいかないのは、当たり前。親の私だって子育てに悩んでいるのですから、ましてや先生が、うまくいかないのや、解らないのは当たり前・・・。
そんな風に思うようになりました。
2年生の先生は、とても良い先生でした。
そんな覚悟をしなくても、適切に対応して下さるすばらしい先生でした。
1年生の担任とうまくいかなかった様子を見てくださっていた当時の教頭先生が、いい先生を付けてくださったと言うことを後で知りました。
それ以降の担任の先生とも、とてもいい関係を築いてこられたのは、あの1年生での苦しい経験のお蔭と今では思えるのです。どんな経験も役に立つのだなと、今の私は思います。
お電話の方のように、子どもが、混乱したり、大変になっていくのを見るのはとても親として見ていられないことでしょう。
でも、上手にこちらの思いを伝えることは、至難の業です。お伝えする技を磨かなければ、うまくいかないのではないでしょうか?
学校の先生方は、教育の専門家です。
親は、自分の子どもの事はある程度詳しいので、それを一応はお伝えして、先生に我が子の事をわかっていただくのを待つしかありません。
先生を、少し信頼してみましょう。
親が やいやい言うと、先生も気を悪くされるのは当然です。
まずは、先生との良い関係づくりから始めること、そして先生を好きになる努力が大切だと私は思います。
新学年になって、担任が変わった途端に、支援が無くなってしまったことに対する訴えもありました。
一体どうしてこんなことになるのでしょうか?
どちらのお悩みも、ベテランと言われる自閉症には詳しいと自負される先生に担任されたお子さんの保護者からの悩みでした。
去年までの担任の先生からの引き継ぎはないのでしょうか?
コーディネーターの先生は、何かして下さらないのでしょうか?
新学期は、ぐんぐんでも落ち着きが無くなるお子さんたちが、大勢います。
ぐんぐんに入室前は、騒いでいた子どもたちが、ぐんぐんに入って今まで通りの支援を受ける中で、少しずつ落ち着いて、やがて楽しそうに勉強ができて行く様子を見ていると、こういう支援が、どの学校でも必要なのだろうと、思わずにはいられません。

さて、ぐんぐんキッズは、開所して一カ月が過ぎました。
今までの赤磐ぐんぐんとは違い、放課後にやってくる子どもたちですから、人数がけた違いに多いのです。
最大8人を一度に療育するという事が、これほど大変なことだとは、思いませんでした。
他所ではどのようにされているのでしょうか?
そもそも、療育をすること自体が、大変です。
療育の質を落とさず、子どもたちのニーズに沿って支援をしていく・・・。
言うのは簡単ですが、本当に大変です。
スタッフ一同頑張っています。もう少ししたら、流れができて、スムーズになるのでしょうが、今はまだまだです。
子どもたちの相性が、ここでは大きな問題となります。
場所も狭いですし、人手もより多くいります。
ボランティアの学生さんや、外遊びを手伝ってくださる方などありましたら、ぜひご一報ください。
また、それとは別にスタッフの募集をしておりますので、どうかよろしくお願いいたします。
ぐんぐんキッズでは、午後1時から6時半まで勤務できる方、
赤磐ぐんぐんでは、午前中の9時から12時まで勤務できる方を募集しています。
どちらも、経験のある方がありがたいです。
今いる職場を辞めて来たいという方の場合は、常勤への登用もありますので、ご相談ください。条件その他は、お電話でご相談ください。
(086-955-6758 事務局まで)
さて前の号でお願いしておりましたぐんぐんキッズの寄付金が 968,000円になりました。ありがとうございます。
引き続き募集を続けていますので、よろしくお願いいたします。
先月号の会報を見られた方が、何人も入金くださいました。
また、山陽新聞の記事を見られた方からも寄付の申し出がありました。感謝です。
NTNに働くMくんが、I君に続いて、寄付してくれたりもして、本当に嬉しく思いました。
昔、哲平の担任だった先生からは、2度も振り込みがありました。地域の知り合いや、ぐんぐんスタッフやOGからも、入金がありました。嬉しくて泣きそうになります。
久しく連絡も取り合っていない親戚からの入金や、友人からの申し出もありました。勿論ぐんぐんの保護者の方からは、「少しでごめんなさい」と手渡しされたり、もう来られていないぐんぐんの保護者の方も、これからの小さいお子さんの為にと言って、何人ものお母さん達が、ご寄付くださいました。
お金って、ありがたい・・・。
こんなに応援して下さる方があるというのが、私たちの励みです。
頑張らないといけないな・・・と、つくづく思いました。
引き続き、募集は続けていますので、よろしくお願いいたします。

さて、今回は、6月10日にある諏訪利明先生の講演会のお知らせをさせていただきましょう。
去年の6月にも諏訪先生にお願いして「教えて、自閉症のこと 〜どう理解し、どう支援すればいいの?〜」と題して倉敷健康福祉プラザにて、ご講演をいただきました。
先生には、遠い神奈川県海老名市からわざわざいらしていただきました。
その折の私自身の感想を書いたものありましたので、ここに転記します。
自閉症の基礎を学ぶという今回の講演会は、はじめは学校や園の先生方に聴いて欲しいと企画しました。
初めて担任された先生方が、一番困られているであろうこの時期に学んでいただければ助けになるだろうという思いからでした。
ところが、フタを開けてみると、学校の先生方ばかりではなく、保育園や幼稚園、デイサービスや放課後支援の事業所などの方が多くみられました。
それから驚いたのは、成人期の入所施設の職員の方々の参加がたくさんあったことでした。
お申し込みの際に所属を聞かせていただいているので、参加者の内訳を先生に伝えて、少し大きくなった方の支援も含めてのお話をしていただくことが出来ました。
幼児さんから成人期までの支援のお話ですから、先生もご苦労があったと思います。
けれど、自閉症の特性を解ろうとする、理解しょうとするのは、支援者として基本的姿勢です。自閉症の人の支援で、うまくいかない時には、「自閉症ってどんな障害だったっけ・・・??」というところへ戻り、考えなおしてみる、それが大切と先生は言われました。そこは共通ですね。
先生のお話は、暖かく優しく自閉症の人への想いがいっぱい感じられるものでした。
TEACCHを学ばれた先生がたは、どの方もそうですが、とても暖かいです。ショプラー先生がそうだったように、メジボブ先生がそうだったように、諏訪先生にも同じものを感じます。
そこにあるのは「愛」。自閉症の人たちへの限りない愛を感じました。
講演の最後の質疑応答の際に、ある男性の方が、質問されました。
「自閉症は、治らないのでしょうか?」
この質問に答えて、先生が言われた言葉が印象に残りました。
「自閉症は治らないかもしれません。でも、自閉症の人は、とても良く学ぶ人たちです。そして、とても良く育つ人たちです」
そうなんだ。だからこそ私たちは、彼らをしっかり理解してそして、一人一人に合った支援をしていかなければならないのですね。
自閉症は、治るとか治らないではなく、ただしっかり育てていけばいいんだ。
「よし、育てて見せるぞ!!」
そんな風に思われた方も多かったのではないでしょうか?
良い講演会でした。会場が暖かい先生の愛情で包まれたような講演会でした。
今年は、諏訪先生は、海老名市ではなく、岡山県倉敷市の川崎医療福祉大学の准教授として、勤務されています。
近くで教鞭をとってくださるようになって、岡山の自閉症の支援にとっては、嬉しい報告です。
学生の皆さんにとっても、いい環境が整ってきたということです。
今回の講演会は、百花プラザでの講演会です。
会場は広く定員は570名です。多くの方のご参加をお待ちしております。

4月8日は私の誕生日です。今年の誕生日に私は60歳になりました。
60歳になったからと言って、景色が変わって見える訳でもなく、体が動かない訳でもない・・・。特に変わりもなく、日々の暮らしは続いています。
60になっても、育てる会の代表でいるとは、15年前に代表を引き受けた時には、正直思っていませんでした。
育てる会ができて、最初の代表になりました。
自閉症の子どもたちの事を考える会を作りたい。
仲間が欲しい・・・、親たちで支え合いたい・・・。
そんな思いで知り合いに声かけて、一緒に5人の仲間が集まりました。
一応、一番年長だったし、はじめに呼び掛けたということもあって、私が最初の代表になりました。
何年かして、私は代表を降りました。
同じ人が代表だと、会はやがては衰退していくと思っていました。
お年を召された方が、長く代表や役員を続けられ、若い人の意見を聞いてくれないような会もありました。あんな風にはなっちゃいけない・・・と思っていました。
ですから、早めに若い方に代わってもらい、引退しようと思っていました。
5年目にして、やっと後任が決まり、晴れて引退ができました。
次の年、代表は次の方に代わり、その後も次々代わっていくのかと思っていました。
ところが、それから3年目の春、代表は決まらず、誰も引き受け手はありませんでした。
そして、理事会では、代表者がいないのだから、育てる会はもう無くなって解散するしかないというところまで行きました。
親だったら、誰でもわが子のことを最優先に考えたい・・・今の子どもとのかかわりが一番大切、会の仕事は、その次で、余力があれば・・・同じ親ですから、その気持ちはわかります。でも岡山にようやくできた親の会です。行き場がなくて、相談する仲間も見つからず、途方にくれる若いお母さんたちがいます。これからも続きます。
仕方がありません。
それなら私が・・・・という訳で、再び鳥羽さんが代表に返り咲くという形になって、今に至るという訳です。
前に引退した時には、代表は、若い人が代替わりしていくのが一番いいと思っていました。
けれど今は、熱い人でないと代表はできないのではないか・・と思っています。
仕方なくやるのではなく、何よりも、思いや情熱を持っている人でないと、こんな会の代表はできないのではないかと思うようになりました。
普通の人では出来ないかもしれません。よっぽどの変わり者か、よっぽどのお人よしかでないと、こんな複雑な大変な親の会を運営していけないのではないかしら??と思えています。
家庭も、子育ても多少の犠牲があって、はじめて「みんなの為の事」が出来るということでしょう。
そんな風に思うようになったのは、歳をとったせいでしょうか?
そうやってどの会の代表者も歳とっていって・・・やがては、「私がやらなきゃ〜、わたしじゃないと・・・」という、思い込みのせいで、会も柔軟性を失って行くのかもしれませんね。
気をつけねば・・・と思います。
私は、今60歳。少々・・、いえかなり・・、物覚えも悪くなりましたし、人の名前や出来事も忘れます。その分、助けや支援がかなり要ります。
今は事務局にもスタッフが増えて、助けてくれる人がいます。何とか一人で切り盛りしていた頃の育てる会とは、全然違います。
それでこんな私でも、代表をさせていただけているという訳でしょう。
でも、私の言うことを聞け!というような年寄りにならないよう、気をつけねばと思いつつ、もしかしたらそうなっていないかと、常に検証しつつ、行きたいと思います。
私の良いところは、発想力と、がむしゃらな実行力です。
それと共に、何とかなるさ・・・という楽天的なところがいいと思います。
楽しんで仕事をしているところもいいなと思います。
明るい性格と、正義感。
良いとこだらけですねぇ〜。
でも、これはあくまでも自分自身の評価なので、他人の評価や家族の評価は、全く違うのではないでしょうか?
試しに、夫に聞いてみました。
「私の悪いところを教えて?」
すると、すらすらと、答えが出てきます。
「時間にルーズなこと」
「相手の事を考えずに、思ったらすぐに喋ってしまう」
「片付けができない」
「自分で言ったことを忘れてしまう」
「人を見る目がない」
夫は、よくないところをもっと言いたいみたいでしたが、いくらでも出てきそうなので、あわてて・・・
「じゃぁ〜、いいところは?」
と聞いてみました。
今度はしばらく考えて、
「バイタリティのあるところ」
「裏表がない」
「陽気で明るい」
「困っている人には優しい」
と答えてくれました。
いいところが、そんなに解ってくれてるのか・・・と嬉しく、ひそかにジーンとしました。
私の誕生日には、花束を贈ってくれる夫です。
今年も60歳のお誕生日に、いつもより大きな花束を抱えて、にこり・・・。
もしかして、まだ愛されてる???
と、脳天気な私は、思わず幸せモードです。
さて、私はこのように毎日幸せに暮らしています。
こんな幸せが、いつまで続くのでしょう。
私に代わって、この責任はあるけれど、楽しいお仕事を変わってくれる人が、現れるまで、大変だけれど、頑張ろうと思っています。
と、所信演説みたいになりましたが、こんな変な代表が、やっている育てる会です。
心配になった方もおられるでしょうね。
でもね〜、変な代表がやっている会ですが、いいことをやっているいい会です。これは間違いありません。
今年も頑張りますので、ご支援よろしくお願いいたします。
最近髪を染めるのをやめました。
白髪を染めると髪の毛が痛むようで、それがいやで思い切って、一度毛染めを辞めてみることにしました。
すると、急に「いい歳の取り方をされていますね」とか、「最近きれいになられて、びっくりです」なんていう人がありました。
前よりきれいになるわけありません。
だって、60ですもの。前より綺麗な訳はないはず・・・。
でも、私は、素直な性格です。(これもいいところに入れてくださいね)
すぐにそういう言葉を信じることにします。
そして、自分の元気に繋げることにしています。
綺麗になったんだって・・・、そう思う??と夫に聞いても、返事はありません。
まあ〜、いいか・・・と、夫の事は気にせず、いい言葉は鵜呑みにしておきましょう。
「最近太った?」とか、
「誰かと思った・・。すっかり変わられて判らんかったわ」
なんて言われた事もそういえばありましたが、こういう言葉は、忘れることにします。
皆さん、今しんどい子育てに悩まれている皆さん。
人から言われる、いいお話だけを鵜呑みにして、しんどいお話は、自分の精神衛生の為にもスル―されると楽になれますよ。
楽天的に生きましょう。
春です。楽しいはずの春をしんどい春にしないですむ方法です。
無責任かもしれないけれど、いいことがきっとあると思っていると、本当にそうなります。
「自分なりに最善を尽くすこと」それさえあれば、いろんな人の評価は、ちっとも気になりません。
季節は春。新緑が芽吹いて山が太って見えます。
ぐいぐいとこちらに近づいてきているように見えます。
こんないい季節には、きっといいことが起こります。
それを信じて毎日元気に生きましょう。
それでは、また来月お会いしましょう。
(育てる会 代表 鳥羽 美千子)

 ぐんぐんキッズ 開設寄付金 募集のお願い!

 子どもたちが引き続き適切な療育を受けられるために、
どうか篤志の寄付をよろしくお願いします。

  振込先:中国銀行 赤磐支店
    (普)1321755
名義 岡山県自閉症児を育てる会

目標 150万円
現在の寄付総額  968,000円です。
皆様ありがとうございます。
 

教師・保育士対象 即実践講座

 アドバンス(上級編)開催決定!!

いよいよ今年も5月から即実践講座が始まります。
アドバンス(上級編)については、先月号で「4月15日までに、40名の参加ご希望があれば開催します」とお知らせしていました。
実は、締切日までには40名までは達していなかったのですが、先生にご相談したところ 「やりましょう!」というお返事をいただきました。
これからの岡山において、本当の意味でプロと呼ばれる支援者が増えることは、私たち保護者にとっても代えがたいことですので、先生のお言葉に甘えて、収支は度外視して開催することにいたしました。
基礎編・アドバンス(上級編)とも、引き続き参加者を募集しています。
途中参加でも、初回からのDVDはお貸しいたしますが、やはり会場での講義の方が理解しやすいと思います。
今からでも、第1回には間に合いますので、ぜひご参加ください。
一人でも多くの支援者の方をお待ちしています。

 【 即実践講座 第1回 】
     (第1回のみ、基礎編・アドバンス(上級編)合同開催です)

日 時:平成24年5月17日(木)19:00〜20:45
場 所:岡山県生涯学習センター 大研修室(岡山市北区伊島町3‐1‐1)
テーマ:「自閉症の特性」
講 師:重松 孝治 先生(川崎医療福祉大学TEACCH部 講師)
対 象:【基礎編】 教職員・保育士やそれを志す方、施設・福祉関係職員の方 対象。
         (申し訳ありませんが、保護者対象ではありません)
       http://ww3.tiki.ne.jp/~teppey/2012kiso.pdf 
     【アドバンス(上級編)】過去に即実践講座 基礎編を受講された方
       http://ww3.tiki.ne.jp/~teppey/2012ad.pdf
基礎編・アドバンス(上級編)とも 一般 20000円、賛助会員17000円(全10回)
      (一般の方は1年間の賛助会費分を含みます)
入会についての問い合わせは、育てる会事務局(086−955−6758)まで。

「18歳の春を目指す 親子療育クラブ」

日 時  平成24年5月11日(金)10:00〜13:00 (受付9:45〜)
場 所  きらめきプラザ2F研修室
内 容  1)今年度の予定について
        ・今年度、取り組みたい活動を考えておいて下さい。
      2)我が子のIEPを作成しましょう
        ・昨年の反省と今年取り組みたい内容を各自確認して、
         今年の目標を立てましょう。
      3)情報交換 (本・パソコンのサイト等・・・)
        ・よい情報をお持ちの方は、ぜひ紹介してください。
※正会員の新規加入者をお待ちしています。
  尚、見学は参加無料ですので、遠慮なくご参加下さい。(正会員 限定)

『 保護者のための 即実践講座 第1回 』

自閉症について、いろいろな本やセミナー等、勉強する場は増えてきましたが、幅広い自閉症支援について網羅し、また系統立てて勉強できる機会はなかなかないように思います。
まだ自閉症のことをよく知らない方はもちろん、ある程度知っている方も、改めて学ぶいいチャンスだと思います。何度聞いても重松先生の自閉症支援のお話は「そうだった!」という気づきがたくさんあります。
自閉症の子どもを育てていくうえで一番大切なのは、やはり家庭での毎日の積み重ねです。
そのため、家庭支援に直結する内容を中心に講義を行い、質問の時間もとっていただく予定です。来年3月までの、全10回の連続講座です。
日時 : 平成24年5月29日(火)10:00〜12:00
場所 : 赤磐ぐんぐん・育てる会 1F(赤磐市和田194‐1)
講師 : 重松 孝治 先生(川崎医療福祉大学 講師)
対象 : 育てる会正会員(正会員 限定)
参加費: 全10回 10000円(欠席の際はDVDを貸し出します)
申込 : 育てる会事務局 Fax.086‐955‐6748 E-mail acz60070@syd.odn.ne.jp
http://ww3.tiki.ne.jp/~teppey/2012hogosya.pdf

サッカークラブのお知らせ

先月号でお知らせしたとおり、5月はお休みで、次回は6月の練習日となります。
日時 : 平成24年6月24日(日) 10:00〜12:00(9:45集合)
場所 : 岡山市内グラウンド
持ち物: マイボール、ゼッケン(黄色チームはボラさんの分も)、
      ハチマキと名札、お茶(ボラさんの分も)、個人ノート、
      出席カード、親リーダーはグループノート
※ 活動日前日、当日のいずれかに雨が降った場合、活動は中止となります。
  中止の場合は、メールでお知らせします。
※ 体験、見学の申し込み・お問い合わせは、担当までご連絡下さい。(正会員 限定)
(サッカークラブ 担当:M)

水泳教室のお知らせ

日 時 : 平成24年5月20日(日) 15:30〜17:30
場 所 : OSKスポーツクラブ岡山 3階ロビー(岡山市北区絵図町1-50)
          ※プールは育てる会水泳教室 貸切で行っています。
連絡先 : 育てる会事務局
★新たに参加されたい方、体験されたい方は事務局までお問い合わせください。(正会員 限定)
体験は1回2000円(保険代込み)です。
★欠席される方は、必ず5月15日(火)までに事務局に連絡してください。
★当日の急なキャンセルなどは 水泳教室担当に直接連絡ください。
(水泳担当:S & H)

すすむっち report from TOTTORI

こんにちは。新しい環境が始まり、そろそろ、自閉症を伴った子供たちの生活も軌道に乗った頃でしょうか?
今回は、帰国転入3か月後、ようやく特別支援学級(以下なのはな学級)の新設が認められ、さらに1か月後の生活について、お話します。
アメリカの特別支援教育では、PECS(絵カード交換式コミュコケーションシステム)のフェーズ4まで、獲得していた進。
”I want(to do)….”(要求ボートと日本では言われているようです)の作成の必要性を、アメリカの小学校の専門官に(帰国前)、 何度も聞きましたが、 既に獲得している内容で、 必要ない…と言われました。私も(家庭内では)日本語で獲得していると判断し、結局準備をしませんでした。
新設なのはな学級の担任は、とても穏やかな(私と同じ年齢)先生でした。
登校後8:00から11:00という短い生活のなかで、新しい人間関係の構築が始まりました。
登校後の後片付けや簡単な作業の手順も、特別支援学校の先生の助言(0.5日/週程度)や、私の提案などを、積極的に取り入れてくれました。担任にとっては、自閉症の特性である、視覚的支援の有効性や、“自由な時間”の扱いが難しいことなど、毎日が思考錯誤だったようです。しかし、小学校での生活が、4か月目を迎えていたことから、校長をはじめ、周囲の教職員の協力もあり、たった一人のクラスですが、走りだしました。
一方で、ストレスを感じて、少しずつ悪いルールを作り始めていました。
自分の意志に反することをしなければならない時、先生のうでなどをつねったりするようになりました。
校長の教育方針により、どんなに進が、困った時(怒っている時も)、日本語のみで、対処するように指示されていました。
なのはな学級がスタートして1か月ぐらい経過した頃、担任の両腕は、あざだらけになっていました。担任は、ようやく、私に事実を話してくれました。話し合いに参加した教頭は、担任がつねられても痛くない様に、(この話し合いの翌日から)両腕にサポーターを巻くという提案をしました。
私は、とても驚きました。実は、ヘルパーによる余暇支援の時も、この頃から、進の混乱状態(独り言を言い続ける)について、報告を受けていました。もちろん、私は、毎日担任と交わす連絡ノートにも、情報提供していました。しかし、問題行動を問題行動として認識していなかった小学校。悪いルールの構築には、それなりの理由があるものの、一日でも早く、違うもの(できれば良いルール)への変換をしなければならないことを、伝えました。
○ 混乱状況の中で、英語でやりとりをしてほしい。
○ 気持ちが落ち着かないときに入る、専用テントを、離れた別の建物から、現在の教室内に移す。
○ 要求ボード(母親が、アメリカで使っていたものを日本語バージョンで新たに 作成)による、コミュニケーションをはかる。
を提案しました。また、
○ 怒りのスイッチが入ったら、その場から離れること。
○ 周囲の教職員との連携。
の必要性と、週1回通っている作業療法士の授業参観と助言もあり、人間関係が良くなりだしました。
信頼関係ができたら、新しい課題へステップアップでき、担任も自信をもって、指導できるようになりました。
6年間の英語の生活。もちろん、家庭では、日本語を話すように心がけしていました。困った時や怒った時は、わかりやすい英語にしてほしいという、進の思いを校長にも理解してもらいました。新しい課題(環境も含めて)に入る前に、少し前段階(決してゼロに戻す必要なありません)にもどって、体制を整える大切さも、新たに感じました。
いよいよ学校給食の日が来ました。2学期は、学期の最後の3日間だけとなりました。作業療法士による訓練中で、ピンセットタイプのお箸を、小学校にも、持参しました。しかし、3区分されたトレーから、この訓練用箸を使っても、口まで運ぶ事が難しいのでは…いう指導を受け、副菜は、小鉢に移してもらいました。
また、帰国後、“ごましお”をかけないと、白飯を食べなかった進でしたが、ルールの改正にチャレンジするという、担任の意向のもと、小学校での給食時の白飯は、“ごましお”なしで、食べるようにしました。
さて、4月から中学2年生になった進。(同学年2クラスしかない中学校です)1年生の時の、クラスメイトの半数が入れ替わりました。進への温かい支援(理解)をしてくれるメンバーも半数入れ替わりました。また、この1年間で、進自身、新しい人間関係をつくってほしいと思っています。また、 同じクラスメイトになった人達が、 進をより理解するように、期待をしています。
次回は、生活単元の授業で経験した、小学校周辺の散歩や買い物を通じた地域の人との交流について、お話ししようと思っています。
(すすむっち Mom)

 ぐんぐん だより 

 赤磐ぐんぐん

新年度が始まり、一か月が経ちました。
暖かくなってきましたね。
赤磐ぐんぐんでも新しいクラス編成で今年度がスタートしています。
まず、今年度になり変わったところを2つ報告します。
 一つ目は、これまでも半年に一回はしていたように、休憩の部屋にある遊ぶ物を入れ替えをしました。お子さんが「新しくなってる。」「これどうやって遊ぶん?」などと言い、新しいおもちゃに手をのばして遊んでいて、こういう遊び好きなんだと知ることができ新しいおもちゃを入れることで私自身気づきがありました。休憩は自分だけではなく、他のお子さんも遊ぶので、遊ぶものを共有する練習にもなります。遊びたい物を自分の遊ぶところに持って行って遊ぶようにしている時間帯もあります。このように少し環境を整えることで、他のお子さんとトラブルにならずに遊べ、他の遊びに目移りしやすいお子さんも自分が持ってきた遊びしか目に入らないため、集中して遊べています。
二つ目は、連絡帳のスタイルが変わりました。ぐんぐんではIEP(個別教育プログラム)の家庭での進行具合を書いてもらっています。以前は毎回の療育ごとに新しい連絡帳の紙をお渡ししていましたが、今年度から3週間分が書けるようにしました。3週間分が書けるようにした目的は、おうちで取り組まれているIEPの目標の進行具合を経過を追って見やすくするためです。そして、この連絡帳は今まではスタッフが保管していましたが、これからはファイルに閉じお子さんに持って帰ってもらいます。今回の連絡帳のスタイルの変更によって、前よりお母さん方のIEPに取り組まれたことや成果がわかりやすく、過去どういうふうに取り組まれたか、見返すことができます。また、ファイルを開いて左側にIEPを貼っているので、目標に取り組みやすくなると思います。新しい利用児の方のIEPを立てるのはこれからですので、IEPが決まり次第新しい連絡帳のスタイルに変更していきます。
それでは、今年度も目標に向かって一緒に取り組んでいきましょう。
(赤磐ぐんぐん:題府 美衣)

 ぐんぐんキッズ

「ぐんぐんキッズ」もスタートして1ヶ月ほどが過ぎました。
ドキドキしながら来室してくれた子ども達の様子を少しですが紹介します。
初回。来室して、まずは自分のロッカーや靴箱の確認です。今までと違う形なので、最初は心配そうな姿も見られましたが、いつも使っているスケジュールを見てちょっと安心した様子でした。
最初のスケジュールは、一人ひとり専用ボードを持っての「ぐんぐんキッズ探検」です。
新しい環境が不安なのは、どこで何をしたらいいかが分からないことも一因なのではないかなと思うので、自分が先生と勉強する場所はどこにあるのか、一人で勉強するのはどこなのか、おやつや休憩はどんな風なのかを一つ一つ先生と一緒に回りながら確認しました。注意がそれやすいお子さん・知的障害があるお子さんにこそ、一つ一つ丁寧に見せて、確認をしました。たくさんの子と共有の場所なので、「ここは他の子も使うからね」など名前も確認しながら行いました。
その後のスケジュールのスムーズだったこと!「新しい場所は全部チェックして回るので、療育にならないと思います」と聞いていた子も、探検してどういうところか分かって安心してくれたのか、今まで使っていた赤磐ぐんぐんのスケジュールを使いながら、必要以上に別エリアに入ることなく、ニコニコで自信を持って動いてくれていました。
また、先生と勉強する際の一つ目の課題に「ぐんぐんキッズの紹介」という写真を入れた文章を読みました。メンバーの名前紹介・先生の顔写真つきの名前紹介、それぞれの探検で見たエリアで何をするのかをもう一度確認し、それ以外のものが増える時にはどういう流れで増えていくかも見てもらいました。これも、文字数などを調節しながら全員のお子さんに伝えました。皆とても真剣によく見てくれていました。
ついついお話がよくできる子などには事前に説明文などを用意しても、知的障害があるお子さんや文字がまだ読めないお子さんには用意しないケースがあるかもしれません。今回の実践で感じたことは、逆に知的障害があったり文字が読めなかったりするお子さんは、何をどこでどうしたらいいか分からないことの不安や見通しの立たなさのせいで、ウロウロしたり、いつのまにかいなくなったり、質問し続けたりしてしまうのではないでしょうか。
写真など併用しながらその子の理解度に合わせたやり方で、きちんと説明することは視覚優位でルールが明確であればぐっと動きやすくなる自閉症の子どもさんには絶対有効なんだなぁと感じました。
お母さん方に、ぐんぐんキッズへの子ども達のリアクションをメールで聞いてみました。
「帰りの車の中で、ずっと上機嫌でぐんぐんキッズの話をしていました。おやつやどの先生と勉強したかなど、答えやすい質問は答えていました。帰ってからは、いつも通り過ごせているし、辛いと思うようなことはなかったのだと思います」
「本人が自分から『キッズ、楽しかった』と言いました。買い物ごっこをしたことを何回か言っていました。お友達の名前も覚えたようです」
「二人とも楽しかったよぉ〜と言っていました。姉は『お姉ちゃんと友達になったよ』と。また折を見て聞いてみたいと思います」
新しい環境・新しい先生・新しいメンバーに戸惑っていた子ども達もいましたが、少しずつ慣れてきてくれていて、笑顔や落ち着いた姿が多く見られるようになってきました。
いよいよ本格的に半年間のプログラムに基づいた支援がスタートします。学校の先生たちにも今回の支援プログラムの詳しい内容やぐんぐんキッズについての紹介をお渡しして、できるだけ連携していきたいとお伝えしました。
毎日楽しくて面白いエピソードや「おお!そうきたか!」という課題もたくさん見えてきています。
会報でも少しですが今後色々お伝えしていこうと思います。どうぞお楽しみに。
(ぐんぐんキッズ:松田紗代)

支援センターNEWS☆

先日の雨で新緑がいっそう艶やかに、青く輝いて見えます。
この季節は、外へ出かけていきたくなりますね。
赤磐に勤めるようになって、毎年5月になると、市内熊山地区にあります英国庭園を訪れています。
写真で見ていたよりも小さな庭園でしたが、花木が見事に整えられていて、特にこの時期はバラもつぼみをつけているので大変美しいですよ!
おすすめです。
さて、発達障害支援センターもこの5月から3年目に突入します。
昨年度は、支援センターの大きな役割の一つである啓発活動に力を入れて取り組んできたこともあり、今年度のスタートは放課後児童クラブの支援員や、特別支援教育支援員対象の研修といった支援者向けの研修会で幕を開けました。参加者の中には、支援センターの存在は知っていて相談を受けられることは分かっていても、実際にはどんな人が何を求めて利用をし、そしてどんな形で次に繋がっていったのかを知らない方が多く、発達障害の基礎的な知識に加え、実践も教えてほしいとの依頼でした。保護者からも、「毎日関わってくださる先生方には発達障害に対する理解を深めてほしい」「こうした相談機関とも積極的に連携をしてチームで支えてほしい」という要望を聞いていたため、機会があるごとに社会福祉課や学校教育課とも話をしてきましたが、このたびこうして現場の先生方にも話を聞いていただける機会を持つことができて、本当に嬉しく思いました。
研修会終了後に、「広報誌や会報ではお顔も拝見していましたし、活動されていることも存じ上げていましたが、やはり声を聞いて人柄に触れて、我々も安心感を得ました。これからも、いろいろな形で連携をよろしくお願いします。」と声をかけられました。支援者であってもそうなんだ、利用者にとっても知らない相手に「話す、相談する」というのは、まずは大きな壁なんだ、それを乗り越えてこられた方々の思いを大切に扱うこと、またその壁をこちらからの働きかけで低くしていくことに努めていかなければならないと再確認しました。
これから新一年生も加え、新しく年度がスタートするこの時期に、こうした研修会が行えたことは大変有意義であったと思います。各課のみなさまの協力を得て、今後もぜひこれらの取り組みは続けていきたいと思います。
今年度、みなさまご存知のぐんぐんキッズの開設もあり、スタッフの体制も少し変化いたしました。支援センターも、スタッフの入れ替えがあり、原・政田の2名体制でスタートいたします。
あかいわ発達障害支援センター3年目は、研修会にワークを取り入れた形が検討できないかと思案中です。
また、相談体制整備の要である行政(福祉)・教育・保健と横のつながりを強化することが目標です。
さしあたっては、集まっての情報共有から行っていく予定です。
ますます忙しくなりそうなこの一年・・・どうぞよろしくお願いいたします!!
(支援センター 相談員:原 未春)
以前は「育てる会会報」はHPにも全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は一部抜粋にさせていただいています。
なお会報は正会員・賛助会員の方へは郵送でお届けしています。
もしご希望の方がおられましたら、ぜひ賛助会員に申し込みをお願いします。年会費 3000円です。
応援よろしくお願いします。
申込み方法の詳細は「
育てる会 HP」に記載しています。

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