sorry,Japanese only
平成25年10月31日

第186号
NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会
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186号 目次
冬服の用意
支援者養成セミナー 報告
即実践講座のお知らせ
18歳の春を目指す親子療育クラブのお知らせ
「のびのびキャンプ」 報告
キッズルーム・ファミリーコンサート ご案内
クローバーの会・OHAの会 お知らせ
サッカークラブ・水泳教室・『俺ノート』の会 お知らせ
岡山ひともの探訪
第14回 「具体的」に伝えることは
私のお薦め本コーナー
「自閉症スペクトラムなど発達障害がある人との コミュニケーションのための10のコツ」
ぐんぐんだより
赤磐ぐんぐん・ぐんぐんキッズ
支援センター NEWS
新聞記事の紹介
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暖かい日があるけれど、やっぱり風はつめたい、もうすぐ11月ですもの。
10月半ばの台風26号が、秋の季節を連れて来たという感じがしました。夏から一気に秋へ変化した感じです。
それまでは、日中はいつも半そででいつまでも夏服が仕舞えないでいましたが、ここへきて、長そでプラスセータープラスまだ何か着たいという感じです。
大急ぎで箪笥の中身を入れ替えている私です。
最近、生活に余裕(金銭的ではなく、時間的にですが・・)ができて、時々チョコット買い物を楽しむ時間があります。ウインドーをのぞいたり、色を考えて服を選んだり・・・、そんな時間も楽しい私です。
子育てが忙しく、日々の暮らしに精いっぱいだったのでしょう、昔の写真の私は、少しやつれて見えます。お化粧もほとんどしていないし、美容院にも行っていない感じで、ちょっと可哀想な感じですね。当時、自分では、そんなつもりはないのに、今見ると、しんどかったね・・・と言ってあげたい思いです。
でもね、当時がんばったから、今の私があるし、今の哲平がいるとも言えます。
しんどかった昔の私をねぎらいつつ、今の私は、幸せです。
先日行われたDDネットのアンケートの最後にこんな風な質問がありました。
「子育てで、もしこの時期にかえってやり直せるとしたら、いつに戻りたいですか」
私の答えは、こうです。「どの時期にも戻りたくない!」です。
だって、とてもしんどかったので、もう戻りたいとは思わないですよ。それにその時期には、精いっぱいやったと思えるので、もう一度戻ったとしても、同じことを繰り返すだけだと思えるのです。
でもね、もし今の時代に子育てをやり直せて、しかも私も若いとしたら、そうですね・・・、戻ってもいいかもしれませんね。
今は、子育て支援が充実しているし、早期発見もできる時代ですから、まさか「哲平君は、自閉症じゃないですよ」なんて、言われる事もないはずですよね。当時は、三歳児健診時でも「こんなに明るいのに・・自閉症のはずないですよ。」などと思われた田舎の健診でした。構造化もPECSなんて知らなかったし、AC機器もなかったし、今の時代だったらもう少しコミュニケーションが小さい頃の哲平と取れていたかもしれません。
自閉症は、治らないなんて、まだ知らなかった時期もあって、頑張って何とかしようと思っていました。でも、「きっと治る」そう思っていたからこそ、頑張って色々やったのは事実でした。結局色々試行錯誤しながら、あがきながらここまで来たんですよね。
幸い哲平が3歳のときにTEACCHプログラムに出会って、それからは、子育てに指針が出来たような気がしたものでした。
なんだか、よ〜く考えると運のいい子育てをしてきたことになるような・・・・。だからやっぱり 「これでいいのだ!!」
そんな哲平が、来年の3月、川崎医療福祉大学のTEACCHの3デイズの当事者として協力させていただくことになりました。
哲平は、普段はとても落ち着いていますが、良く判らない状況では、混乱するし丁寧な対応が必要な子です。でも、的確な支援さえあれば落ち着いてどんなことでもこなしていく能力を持っています・・・・と、親は思っています (^.^)
器用で着実です。対応があやふやだと、混乱しますから、おもしろい勉強会になることでしょう。哲平にパニックをおこさせるのは簡単です。不適切な指示をちょっと続ければいいのですから・・・・
でも、少しは難しい事をやらせないと日頃の持っているスキルで対応してしまうかもしれません。そこんところ注意がいるでしょう。
さて、そんな哲平と二人で東京へ行った話をチョコットしましょう。
東京へ二人で出掛けたのには、理由がありました。
実は、哲平に「ディズニーランドへいこうね」と前々から約束していました。
一緒に行こうと約束していた知り合いとは、都合が合わず、親子二人だけで行く事になりました。
私が方向音痴なので、事前にしっかり地図や電車の路線図をインターネットから引き出して、たびたびそれを見ながらのいつもの珍道中です。
何しろ、私が道に迷って「あれ???」と一言でも言おうものなら、哲平の不安は大きくなります。「あれ・・あれ・・あれ!!」とあれの連発で、自分から不安を増長させていきかねません。ですから、私は、道に迷っても、分っているふりをしながら冷静に対処しなければなりません。
哲平だって、頼れるのは、母さん一人です。しっかり後ろをただひたすらついてきます。
「東京ふたりぼっち」ですよ。そういう訳で、哲平との旅は、とても疲れるのです。
羽田で飛行機から降りて、さて、何で都心に向かおうかと考えて試しに哲平に聞いてみました。「バスにする?それともモノレールにする?」するとすかさず「モノレールにする!」と答えました。哲平にとっては、生まれて初めてのモノレールです。切符を二人分買おうとする私に、「哲平買う!!」と言いました。以降、切符は自分の分は全て自分で買いました。
さすがは、社会人ですね。大人だね、哲平君。
でも、お金は実はもっといっぱいかかっているのだよ・・・。
せっかくなら先頭車両に乗せてやろうと思い、一番前の座席に二人並んで腰かけました。先頭車両からの眺めは、少々スリルがありました。海や空港、トンネルやカーブや立体交差など、高低差もあって、まるで遊園地のコースターに乗っているよう・・・。楽しく飽きない20分間でした。
JR線に乗り換える時、別々の座席に座る。私の正面に座った哲平の両サイドの方が、一瞬怪訝な顔をされている。どうも、大きなスポーツバックを持って一人用の座席にドンと座ったせいらしい。右の方は「ああ、いいよ」という風にすぐに了解の顔。多分、障害のある子ということが解ったらしい。東京の方は、紳士が多いみたい。
「すみません」とその方たちに私が対面の席から言うと、哲平もすぐオウム返しで「すみません!」と両方の方にぺこりぺこりとする。
するとそれを聞いていた他の人まで、ニコッとされて、電車の中には、一陣のなごやかな風が吹いたようでした。
目的地に行くには少し時間があったので、哲平の多分気に入るであろう街、秋葉原にちょっと寄ってみることにする。なにしろ、最近の哲平AKBやらNMB、SKE、HKT・・・すっかりハマっています。
一番好きなのは、どうやら指原莉乃あたりらしいです。
電気街口で降りて、外へ・・・。
少し歩くと、なんだか、○○25周年とか書いてあって、大勢の人盛り。何か解らないけれど、哲平に「並んでみる?」と聞くと「並びます!」という。
行列に並んで何やらわからないけれど、哲平なりに3点ほどグッズをゲット。
たくさんのおたく族の中に並んで、全く違和感のない哲平を少し列から離れて写真に撮る。
その後、AKB48ショップで缶バッチとCDを買う。
哲平には、とても満足の出来る買い物だったらしく、カバンをときどき覗いては、ウフフ・・という感じで笑っている。
幸せそうで、結構なことです。
次がいよいよ初日のメインイベント。目的地は大井町の劇団四季。
リトルマーメイドを観劇するのが、この日の最大の目的です。
哲平に本格的ミュージカルを見せてやる為に、チケットを頼んでくださったのは、ぐんぐんスタッフでもある古川恭子さんです。
以前彼女は東京で活躍していた劇団の女優さんです。身体を壊されてやむなく帰郷され、今は子どもたちの為に素晴らしい支援をしてくださっています。
彼女にお願いして、特別にチケットを取っていただきました。
前から11列目中央の通路側の席、最高の席でした。
劇団四季ですよ。今こんな素晴らしい舞台を見ることが出来て、なんという幸運でしょう。
舞台のすごさときたら、それはそれは迫力がありました。
綺麗で目を奪われる海の景色、素晴らしい音響。
舞台に夢中で哲平の事を見るのを忘れていましたが、ちゃんと見ていたのでしょう。
最後に聞くと「面白かった!」と言いました。静かにしていたので、大丈夫だったのでしょう。
考えてみると、「子ども劇場」で小さい頃から観劇に親しんでいた哲平ですから、ミュージカルも大好きです。
小さい頃って大切ですよね。観劇のマナーもすっかり身についていて、私も安心して楽しめました。
さあ〜、次はいよいよディーズニーランド。夜のパレードを見る為に、一路舞浜駅まで、移動です。
私にしては、一度も道を聞かずに到着です。
早く着いたものの、まだパレードまでは時間がありそうでした。何かどこかに並ぼうかしらと思っていたら、沿道に大勢の人が並んで席を取っている様子です。
聞くと、何と、2時間も先にあるパレードの為に、並んでの席取りらしいのです。
今日の目的は、パレードと決めてきたので、しかたがない二人分の席を取って、並んで待とうと思いました。
陣地を取って、哲平をそこで待たせて、いろんな食料を買ってきては、二人で食べながら時間を待ちました。
パレードは、すごい機械仕掛けで次から次へとたくさん出てきてすごかったですよ。
・・・でも、基本私はああいうのが好きじゃないらしい。はじめて気づいたわけです。
ミッキーって可愛いとみんなが言うけれど、そうかな〜、本当にそう思う?と懐疑的。
絶大な人気を誇るディーズニーランド。
すごく考えられているし、お金もかかっているし・・・
すごいなぁ〜と思うけれど、また行こうとは思わないなぁ〜。
ところが、哲平は、気にいったらしく、「ディーズニーランド また行こうな〜、11月?」と聞いてくる。困ったこっちゃ〜。
でもね、「行ったところで一番良かったのは、どこかな?」と聞くと、なんと答えたと思います?
正解した人は、えらい!
実は、哲平は、一番は、ディーズニーランドでもディズニシ―でもなく、リトルマーメイドでもなく
「あ・き・は・ば・ら」だそうです。ガクッ(涙・・・)。
もっともっとエピソードは、あって話は尽きないのですが、またの機会にいたしましょう。
十月に入っての育てる会には大きな行事が、二つありました。
まず、一つ目は、「のびのびキャンプ」。10月5日〜6日にありました。
参加者は、子ども14名、ボランティアと支援者合わせて、37名の合計51名が、岡山青少年研修センター閑谷学校でのキャンプでした。
多くの皆さんのご協力により、無事に終わることが出来ました。
例年はキャンプが終わると、生も根も尽き果てたという状態になって、「キャンプなんてもうやらない」と思うのですが、今年は、全体を見るという役を振ってくれたMDの松田さんのお蔭で、のんびりとキャンプの間を過ごさせてもらいました。お蔭で、いろんな子どもたちと交流もできました。
多動で興味がイッパイあって、一瞬もじっとしてない小学3年生のN君。支援者のサポートで、キャンプ途中から、きちんと指示が聞けるようになってきて、一日目午後からはボラと二人、自分から手をつないで歩く光景に驚きました。
支援次第でここまで変わるというのが、驚きでした。
あまり笑顔を見たことが無いなと思っていたI君は、にこにこの元気いっぱいの笑顔を輝かせていたのも印象的でした。
いつも賑やかでついつい勝手な行動の大きな声のT君が、今回のキャンプでは、落ち着いて過ごせているのに驚きました。
この3人は、同じグループでした。
今回のキャンプでは、誕生寺支援学校の先生方が、プロジェクトチームを組んで、この3人に関わってくださいました。
対応に親ですら苦慮していたし、学生のボランティアさんでは、うまくいかないだろうと思えたので、学生ボランティアさんプラス、養護学校の先生が付き添って、3対6プラスリーダーと見守りの為に、もう1人という3対8人態勢でのキャンプでした。
広いプレイホールで体中を使ってのダイナミックな遊びで思い切り体を動かして遊びました。
でも、時々ふと我に返ったように、脱走を試みるN君を決して見逃さず、連れ戻すことを繰り返し、あきらめない、いい加減のままは許さない対応を終始され続けた5班の成果は、昼すぎてから現れ始めて、キャンプ終了まで続きました。3人の行動が、きちんと統制がとれて、そして整っていきました。指示がきちんと入るのです。決して強制的な感じではなく、自分からキチンとやろうという風に変わっているのです。脳がピリッと働いている感じがしました。心なしか来た時よりも賢そうに見えた3人でした。
たった二日でこんなに変わるのかと思いました。
でもね、お迎えに来られたお母さんに出合った途端、元のT君になってしまいました。
帰りは、お母さんの手を引きながら勝手な方へ行こうとするN君でした。
I君だけは、いつもよりいい感じで帰って行きました。
それを見ていて、子どもたちって、普段の生活の中では親や周りとの関係の中で自分を位置付けているのではないかと思いました。子どもの本来持っている力を、家庭や学校ではうまく発揮させる事が出来ていないのでは・・・、という感じがしました。
のびのびキャンプという特別な環境の中であるからこそ、力を活かすことができた二日間であったように思います。
でも、どうしたらいいのでしょう。
親との日々の暮らしの中で、子どもは生きていくしかありません。
のびのびキャンプは年1回です。・・親は、熱心な方ばかりです。でも、うまくいかない現状をどんな風にすれば、いいのでしょう。
私には、すぐに答えは出せそうにありません。
悩ましいです・・・。このキャンプでの成果を、家庭の中で般化していく道を、なんとか見つけたいと願っています。
もちろんキャンプは、みんな楽しんでくれて、来年もまた来たい!!・・・・よし、また頑張って、子どもたちの期待に応えましょう!
山陽新聞社のT記者さんが一緒にキャンプに参加してくださって、記事になりました。
会報の後ろの方に記事がありますので、ご覧ください。
さて、もう一つの大きな行事は、言わずと知れた10月20日の「自閉ワールド」の講演会でした。
ニキ・リンコさん、藤家寛子さん、そして花風社の浅見淳子社長をお迎えしての講演会です。
私は、ニキさんの大ファンです。初めてニキさんのお話を聴かせていただいてから、お会いしたいと熱望していました。
でも、いざお話出来るとなると、何にも大した話はできませんでした。
出会いの最初は、雨の中、傘をさしてすぐ近いホテルへお迎えに行くところからです。
「ホテルには、9時5分にお迎えに上がります」とお伝えしておりました。
9時3分に少し早いけど、フロントに声かけました。
「ニキ・リンコさんという方は、お泊りでしょうか?」
ところが、フロント係の言われるのには、
「そういう方はお泊りではない」というのです。
焦りました、私。「えーっ!!どうしよう、講演会が出来ないよ〜」
もしかして、、、ニキさんや藤家さんは、岡山へ来ていないということ?????
どうしよう、どうしよう・・・。
ふと、思いついたのは、同じような名前のホテルがもう一つ無いかなということでした。
聞いてみると、なんとすぐ近所に系列のホテルがあるというのです。
300〜400メートル離れたところにありました。
そこにおられるに違いない。それを信じて、雨の中、必死に急ぎました。
ニキさんも藤家さんも自閉症スペクトラムの当事者の方です。
お待たせしたら、混乱されているのではないか・・・雨の中肌をさす冷たい風の中、お二人は、たたずんで肌に痛い雨に耐えて佇んでおられるような気がして・・・、ドキドキしながら、走りました。
日頃、履きなれないヒールの靴が雨の中、歩道のタイルで滑りそうになりながら、必死の思いで急ぎました。
やっと着いたもう一つのホテル。
何と、そこでお二人は、ロビーで待っていてくださいました。
ああ〜、何と言うありがたい瞬間だったことでしょう。
来てくださっていた。岡山について、私を待っていてくださった。「ああ、よかった!」嬉しくて、泣きそうでした。本当にダメな私です。
そんな事件があったことを、講演会に参加された皆さんは、ご存じないと思います。
言わなくてもいいことですが、ご迷惑をおかけしたお二人に、謝りたい思いも込めて、お話します。
ホテルのロビーでタクシーを呼びました。
いくら近くても台風の近づく雨の中を歩いてもらう訳にはいかないお二人です。待つ間にニキさんが私にしてくださったお話を御披露しますね。
私は、その時こんな風に言いました。
「遅くなって申し訳ありませんでした。実は、ホテルを間違えて、もう一つあるホテルにお迎えに行ってました。最近こういう間違いや早とちりが多くて・・・、脳の老化現象でしょうか・・・。やっと、身につけてきたスキルを、この年になると段々と脱ぎ捨てて行くように、失くしていっているような気がします」
そういうと、ニキさんがこんな風にお話をしてくださいました。
「エリザベス女王の愛犬は、コーギーという犬です。
羊を広い牧場の中で、群れから外れようとする羊の後ろの足のかかとのところを噛んで、ヒツジはそれが嫌だから、元の所へ集まってくるんだそうです。
その犬は、飼い犬として訓練を受けて、足を噛まないようにしつけられます。
ところが、エリザベス女王は時々晩さん会を開かれるんだけれど、その時、愛犬が総理大臣や防衛庁のえらい人を噛んだりするらしいのです。
総理大臣はお忙しいので、最後まで晩さん会には残らず、途中で帰ろうとされます。つまり群れから外れようとしている総理大臣やえらい人を、群れの中(晩さん会)へ引き戻そうとするんだそうです」
とお話しされました。
つまり「犬は年とって、訓練の事を忘れてつい噛んでしまうようになった」とのことでした。
私の脳の老化と、お恐れ多くもイギリスの女王陛下の愛犬のお話を結びつけられてのお話です。結論まで聞くと良く解るニキさんのお話でしたが、お聞きしていて、最初しばらくは、「?????・・・何の話でしょう?」という感じでした。
話を最後まで聞いていると、良く解りました。
私もよく連想して思いついたことを、その場ですぐに話したくなります。
ニキさんと私の似ているところを発見したようで、嬉しくなりました。
ニキさんの連想力と、それを初めて会った私に伝えたいと思ってくださるその真面目さと誠実さに、嬉しくなりました。こんなニキさんをまたまたもっと好きになりました。
藤家さんは、本当にそんな私のあたふたぶりと、ニキさんの長いお話をニコニコしながら聞いていらして、「自閉っ子、こういう風に出来てます」のチュン平さんとは、違う人のようでした。とても美人で素敵なお嬢さんでした。しかも穏やかで優しくて、もしかしたらニキさんと私よりも一番若い藤家さんがその場では、一番しっかりして見えたのではないでしょうか?
浅見社長は、先に着いていらして、控室で私の夫と、お話されていました。色々話して、気さくで楽しい人だったと、夫は言ってました。私はとにかく社長の前では、緊張してお話もできませんでした。いつもの鳥羽さんではないみたいだった事でしょう。
前日から嬉しくて眠れなくて、頭ボーッとしてました。それも原因の一つかもしれませんね。
浅見社長は、頭のいい人だなと思いました。対談の部分の進行は、素晴らしく頭の切り替えの良さと、頭の冴えとキレは、さすがだなと思いました。
講演会の対談部分について、浅見淳子さんのブログから、許可をいただいて引用をさせていただきます。
「定型発達者もつらい・・・かな?」 http://blog.goo.ne.jp/tabby222
(10/22付け「楽屋の自閉っ子トーク」)より
控え室に三人集まると、打合せを始めました。
今回の講演会は長丁場で、ニキさん、藤家さん、私がそれぞれしゃべり、対談もあります。
対談部分のレジュメは作ってあったけど、参加者からのご質問も取り入れることにしたから時々質問さしはさみますよ、と私は二人に話しました。
そして質問の内容を話しました。
こんなのがありましたよ。
「告知を受けてまもない小学生に、どういう声をかけますか?」
そして自閉っ子トークが始まったのです。
ニキ「小学生ねえ。ていうか、声かけたくても私、小学生の興味持つような共通の話題ないからなあ〜」
藤家「まもない、ってどれくらいですか? 三日? 一週間? 三ヵ月?」
浅見「そこ引っかかるところですか?」
(我々にとっては)言うまでもなく、こういう質問が出てくる背景には告知を控えたあるいは告知の済んだ自閉っ子をみている先生とか親御さんとかが子どもが告知によってどういう動揺を受けるかが心配だったりして同じ障害を持つ先輩二人に、「お二人ならどう慰めたり声をかけたりするだろう」とききたかったのだろう。
でもそんな背景が見えないのが自閉っ子である。
ニキ「小学生が好きそうなゲームもしないしなあ。 マンガも、アニメも。。。(以下略)」
藤家「まもない? まもない? まもない?」(「まもない」先着一名様状態)
浅見心の声(あ゛〜あいかわらずめんどくさいこのひとたち)
浅見「だからさあ、どういう声をかけたら障害を受け入れられるだろうかって心配してるんじゃないかな、この質問をした方は」
藤家「受け入れるしかないよ、って言いたいです」
ニキ「でもさ、受け入れって言う言葉がわからないかも。受け入れるってだいたい外国人労働者とか、輸入米とか。。。(以下略)」
浅見心の声(まあこのまんま見せるのが講演的には正しいな。九年経って、社会人としては成熟してもまあこのまんまだ、っていうことがよくわかるしね。逆に、このまんまで社会人はできるってことよ)
というわけで、そのまんまの会話が対談で再現されたことは、会場にいらした皆様ご存じのとおり。
一応あれでも打合せスミなんですよ。
ありがたいことに10時から16時という長い講演会にもかかわらず、最後まで満場御礼でした。
本もたくさん売れました。ありがとうございます。
主催者の方から三人三様の過分なおほめの言葉が。
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つくづくお話を聞きながら、浅見社長のすごさを思いました。
お二人のお話をぐんぐん引き出していかれる様や、頭の切れ方など、すごいなぁ〜と驚嘆していました。
お二人が、今あるのは、社長と出会われたからに他ならないと思いました。
素晴らしい出会いですね。
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そうそう。三人が出会ったのは、三人にとってもうれしいことだったけれど
「自閉症の世界にとっても幸せなことだった」と言ってもらったことがあり
それはありがたいなあと思いましたよ。
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ニキさんのユニークで、キュートな性格にも、惹かれました。
お話まわりまわって長いけど、ちゃんと着地点のあるお話ぶりや、博識ぶりも、「う〜ンすごい」と思えました。
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ニキさんはものすごーい思考を重ねて、それはしばしば定型の人にとっては「脳みその無駄遣い」に見えるけど
だからこそ世の中を恨まない力があるんです。
世の中を恨んでいる人は、ある意味脳が思考の途中で息切れしていて
「世の中が悪い」っていう単純な結論に飛びついているんですよね。
ニキさんは体力はないけど、脳の体力はあるので、思考を重ねることはできるんです。
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藤家さんは、お育ちの良さが、そのまんま出ていて、チャーミングでした。
でも、どこかに苦労してここまで来られたこと、それが解る気配りを感じさせる人でした。
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これ、私初めて気づきましたが、そのとおりだなあと思いました。
苦労した分だけ、ちゃんと人格に重みが増してきましたね。
だからやっぱり、九年は無駄じゃなかったんですね。
お越しいただいた皆様
お世話になった皆様
本をお買い上げくださった皆様
お土産くださった皆様
そして運営の皆様
ありがとうございました!
そうですね、楽しい講演会でしたが、「このまんまで社会人はできるってことよ」
自閉症のままで、社会人はできるという希望を与えていただいた講演会だったと思います。
そんなこんなで、参加者は200人を超え、久々に大勢の方が集まってくださいました。
遠く藤家さんの地元、佐賀県から発達障害支援センターの方が3人も見えていたり、京都や四国からも多くの参加者がいらっしゃってくださいました。
後のページに講演会のアンケートのまとめがありますのでご覧ください。
皆さん、感動して下さった様子が、伝わる内容です。
今回は大勢の参加者でしたが、実は最近の育てる会のセミナーは、人が集まらなくって困っています。
県や市が、無料の講演会をどんどんやってこられるので、私たちのようなNPOの講演会には、参加者が少なくなっています。
日本中から一生懸命、いい先生を捜してきて、いい講演会をしても、その評判を聞いた行政の方が、しばらくすると同じ先生を呼んだりされます。それ自体は岡山の保護者にとってはいいことなんですが、この場合は無料なんです。
参加費の代わりに税金が使われています。
「育てる会に行かなくても、そのうち同じ先生の無料の講演会があるわよ」
なんて思われている方もあるかもしれません。
でもNPO法人というのは、こういう講演会などの収益で、なんとか会の運営をまかなっています。県や市は、NPO法人の日常の運営や人件費には補助金をくれたりはしません。
私たちは、一生懸命講演会を開いて、頑張っています。どうか、皆さん育てる会の講演会には、ぜひ参加して下さい。
それだけで、私たちの活動を支援してくださることになります。よろしくお願いいたします。
お三方のお話楽しくて聞きたい方が多くて、浅見社長のお話もとても興味深くて、またお呼びしたいと思いました。
その時は、ぜひ来てくださいね。
次のセミナーは、12月14日(土)岡山ふれあいセンターにて、川崎医大の青木省三先生のお話です。
テーマは「ぼくらの中の発達障害 〜思春期・青年期以降の発達障害者への支援を考える〜」です。
岡山で、思春期青年期の発達障害の子どもたちを長年診察してこられた青木先生のお話です。
私たち親には、何を考えているのかわからなくなってしまったような彼らが、どんなことを思いどんな気持ちで思春期外来の診療室を訪れているのでしょう。そこで先生に何を語っているのでしょう。彼らと話す先生の優しそうな声が、聞こえてくるような気がします。
ぜひ、みなさんおいで下さいますようお誘いいたします。
長くなりましたが、今日は、これくらいで失礼しましょう。また来月号でお会いしますね。
(育てる会 代表 鳥羽 美千子)
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支援者養成セミナー 報告
平成25年10月20日(日)に、オルガホールにおいて、「平成25年度第3回(第73回)自閉症児の自立を果たす為の支援者養成セミナー」を開催いたしました。
今回は「当事者が語る自閉ワールド 〜やり方次第で未来は変えられる〜」と題して、当事者で翻訳家のニキ・リンコさん、同じく作家の藤家 寛子さん、それにお二人の本をたくさん出版され、プロデューサーともいえる花風社の浅見 淳子社長をお招きしてのセミナーでした。
いつものように昼食時間を挟んでの6時間もの長丁場の講演会でしたが、今回は4部編成として、午前中はニキさんと藤家さんの講演、午後からは3人の対談と、最後に浅見社長の講演という構成でした。
ニキさんのお話は「幸せな自閉のおばあさんになるために」という、こちらで勝手にお願いしたテーマだったのですが、1つ以上の趣味を持っておくことが大切など、ていねいにお話しいただきました。随所に笑いなども組み込んでいただき楽しい1時間でした。
次の藤家さんの講演では、最近の著書から「30歳からの社会人デビュー」というタイトルで、一時陥った二次障害から抜け出して、明るく健康になられた今までの体験をお話しいただきました。早期療育は大切ですが、いつからだって遅すぎることはない、あきらめなければきっとかなう・・・30歳にして、普通の社会人として働き始めた藤家さんの貴重なお話しでした。
午後からは、9年前の「自閉っ子、こういう風にできてます!」の最新バージョンで、3人の対談が再現されました。期待にたがわぬ面白さで、まさに自閉ワールド全開という感じでした。3人のフリートークの間に、進行役の浅見社長が、参加者の方から事前にいただいていた質問にも答えるという構成でしたが、その中にこんな風な質問がありました。
「いただいたおみやげのお菓子なのに『マズい』と言ってしまうのです、どうすれば・・」
それに答えて、ニキさん「その場合には二つのケースが考えられます。みんながマズいと思っている場合。
もう一つは、みんなはおいしいと思っているのに、その子はマズいと感じる場合、このケースでは舌が敏感で食通なケースが考えられます。
それならうまく生かせば将来グルメ評論家として・・・」
思わず浅見社長「あなた、それは質問の意図とは違っているよ・・・」
会場は笑いの渦でしたが、ニキさんは大真面目、確かに論理的に、また質問文を素直に読めば間違ってはいない答えですよね。
最後に浅見社長が、講演でこのあたりの折り合いの付け方についてお話しいただきました。また、学校時代、社会に出る前に「社会」について必要以上に怖がらせないことの大切さなどについても話されました。浅見社長は、今自閉症者の周りにいる人なのですが、支援する人・支援を受ける人という一方通行の関係ではなく、社会人同士でいわば対等にやりとりされている方という印象でした。
考えてみると、こんな立場で、遠慮なく率直にアドバイスできる“大人”の人って、あまりいないですね。アンケートでも「浅見社長のお話しをもっと聞きたかった」という意見がたくさん寄せられていました。
それでは、そのアンケートの中からいくつか紹介します。
(当事者の方)
・私は当事者として自分と共通点がある人たちが話をしてるなあと思った。特に印象的だったのは自分中心に世界が回っているというものだった。私は20歳前後になってやっと、各人に各々の時間があって各々の生活を営んでいることや、念じれば好きなものが出たり、家事や料理がこなされているわけではないことに気がついた。 また、浅見さんからは定型発達の人も得意なことだけで勝負してるとか、友達のいない発達障害の人はうまく育っているとか、感情は持ってもよいなどというお話を聞けて、新たな視点が生まれた。
・とてもよかったです。来てよかったです。自分の中でのもやもやの中の光が見えた気がします。道しるべのヒントをもらえてよかったです。
(保護者の方)
・当事者の方が語られるというところにとても興味をひかれて、参加させてもらいましたが、やはり説得力があります。ご当人のことをとても冷静に分析してお話されて、生き生きとされている様子を拝見できて本当に良かったです。
・ニキさんのお話で、失敗すること、腹立つことに慣れることが大事と言われていましたが、うちの子は現在年中なので、まだ成功体験を重ねることがいいのかな、と思いました。失敗することに慣れるのは大人になってからの話なのかなあと思って聞いていました。
藤家さんの現在(仕事等)はすごく楽しそうで輝いていました。浅見さんのお話で、友達いなきゃいけませんか?のお話、うちの子は全く友達に無関心で、私が勝手に一人ぼっちでかわいそう…と心配していたので(本人から言われていないのに、親同士で勝手に約束して見たり…)友達いなくてもいいんだ…と思いました。そんなに親がやきもきしなくてもいいんだ…楽になりました。
・少しずつうまく障害とつきあえるようになってきていると思っていたところに、また次のステップに進めそうないいお話が聴けて本当によかったです。今のままでいいのだなと思うところや、これからこんなことを注意していったり努力していったりすればいいのだなという事を、自分たちの事と比べながら聞くことができました。最後のお手紙では、やはり母の気持ちはどんな形にしても子どもには伝わっているなあと嬉しい気持ちになりました。
(学校教諭・支援員の方)
・「自閉っ子、こんな風にできてます!」を読んで衝撃を受けました。全く思ってみなかったところに風穴をあけられたような気がしました。ニキさん、藤家さん、浅見さんのお話を直接うかがえることができる機会があるとは思ってもいませんでした。今日はとても良い時間を過ごすことができました。ありがとうございました。
・「自閉っ子、こういう風にできてます」の本を読みました。その他の本も読み、自閉症の方のことをちょっとは知ったつもりになっていました。今日の講演や対談を聞いて、やはり「百聞は一見にしかず」でした。就労支援が就労させない支援になっている、というのが耳に痛かったです。明日から「○○できないと大きくなって困るよ」とは言わないで、社会は怖くない、できることを伸ばしていきたいと思いました。今日は本当にありがとうございました。
・花風社から出版された本を以前から読んでいて、まるで自分の知り合いのように近況が気になっていました。お二人ともお元気そうで、とても素敵で安心しました。今日のお話で聴かせていただいたことをこれからの日々で生かしていきたいです。
・本では読んでいましたが、藤家さんやニキさんのお話を直接聞くことで、改めて、ああそうなんだと思う部分がたくさんありました。お二人のタイプのちがいも感じながら、普段接している子どもたちの事も思いました。もっともっとその子自身を知る必要があると思いました。子どもたちの発言や行動にかくされているものを探る想像力が少し広がったような気がします。ほんとに藤家さんやニキさんは私なんかよりずっとまじめで一生懸命生きている方だと思いました。お話とても楽しかったです。
・藤家さんが克服されている姿に感銘しました。わが子とあまり離れていない年齢なので、頑張られていることに拍手を送りたいです。息子も社会へなかなか順応しなくて困っています。気持ちをあまり表現しないので、どんなことをしたいのかを見いだせるように導こうと思います。
浅見さんの講演は、私が悩んでいることを楽にさせてくださる内容でした。子どもを自立させるために熱中させる、また、熱中して仕事ができるように仕向けようと思います。貴重な講演をありがとうございました。
・藤家さんの講演は具体性がありとても分かりやすかったです。どうぞその笑顔でいつまでも働いてくださいね!3人のトークはとても楽しく聞きました。
司会の浅見さんはまとめも上手でとても聞きやすかったです。お手紙素敵でした。教室の子どもたちの特性を見る目も変わっていくと思います。
本日はありがとうございました。
(その他の方)
・ニキさん、藤家さんが岡山に来た!ということがびっくりでした。おもしろいお話、ありがとうございました。
藤家さんの最後のお手紙の朗読で、何かが報われたような、肩の荷が下りたような気持ちになりました。
・実際に経験されたことを話してくださり、とても楽しみながら聞くことができました。現在子ども療育に携わっているものとして、一緒に関わる中で子どもたちの資質を見つけていき、彼らの強みと弱みに合わせた支援をしていきたいと思いました。書籍もじっくり読みたいと思います。藤家さんの最後の朗読、そばで支援する母の想い、とても感動でした。支援するものとして、家族支援を含めた子ども支援をしていきたいと思います。
・自閉症の特性をふまえているからこその老後への備え。「いろいろな人に色々なことを頼むスキルを身につける」「3分で効く幸せになれるものを様々な感覚ごとに見つけておく」「年下の人から意見されてもテヘペロで受け流せるように練習しておく」等、時間をかけてじっくり身につけておく必要があることを早めに教えてもらえて本当に良かったです。ニキさんはキュートで謙虚ですごい!
藤家さんのお話は本当に感動的で「定型の人も人間なんだ、不安やショックがあるんだ」と言われ、「当たり前のことをこなす」「あきらめない」など、自分の人生をサバイバルしてこられた説得力を感じました。やり方次第で未来は変えられる」「発達障害のひとりひとりが世の中のお手本だ。社会を少しずつ変えていける」ということばには光が感じられました。 対談はそれぞれの人柄が出ていて、楽しくてためになりました。ありがとうございました。
※テヘペロ 「てへぺろ」とは何か失敗をした時や相手の気持ちを和らげたい際に 使用する擬態語である。 うっかりした時や失敗をした時などに女性が「てへっ」と笑い ながら舌を「ぺろっ」と出している状態を表している。
※藤家さんのお手紙とは、藤家さんからお母さんにあてて書かれた手紙の朗読です。
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教師・保育士対象 即実践講座 お知らせ
☆第6回☆ 「自閉症のコミュニケーション」
平成25年11月1日(金)19:00〜20:55
☆第7回☆ 「コミュニケーション支援の実際〜評価に基づく計画立案〜」
平成25年12月6日(金)19:00〜20:5
場 所 : 岡山県生涯学習センター 大研修室(いつもの部屋です)
対 象 : 教職員・保育士やそれを志す方、
施設・福祉関係職員の方 対象。
申し訳ありませんが、保護者対象ではありません)
講 師 : 重松 孝治 先生(川崎医療福祉大学 講師)
参加費 : 全10回分 賛助会員17,000円 ・ 一般20,000円(賛助会費含む)
★途中からでも参加OKです(それまでの講義のDVDはお貸しします)★
申込先 : 育てる会事務局(086-955-6758)
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18歳の春を目指す 親子療育クラブ
『子ども・思春期の性』のセミナーを行います。
思春期だけでなく、思春期に至るまでの子ども期(10年)も含めてお話して下さる予定です。
どうぞ奮ってご参加ください。
テーマ:「子ども・思春期の性について」
講 師:だいじょうぶらぼ(All Right Lab)爲清淑子さん
日 時:平成25年11月8日(金) 10:00〜12:00(受付9:45〜)
場 所:きらめきプラザ 大会議室1・2(岡山市北区南方2−13−1)
参加費:正会員に限り、1000円で参加可能です。(18春会員は無料)
締 切:定員(40名)になり次第締め切りますので、お早い申し込みをお願いいたします。
申込先:育てる会事務局 Tel.086−955−6758
詳しくは、同封のチラシをご覧ください。
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「のびのびキャンプ」 報告
10月5日(土)・6日(日)と、今年も育てる会のビッグイベント「のびのびキャンプ」が閑谷学校の岡山県立青少年教育センターで行われました。
今年度も、「平成25年度岡山県人権啓発パートナーシップ推進事業」としての補助金をいただいての開催でした。
参加された子どもさんのご家族やボランティアのみなさんには、キャンプの詳しい経緯の冊子を作成してお送りする予定ですので、いましばらくお待ちください。
今回は会員のみなさんにも、寄せられたお母さんからの感想の一部を紹介します。
また、代表の巻頭文にもあったように、キャンプに同行して寝食をともにしていただいた(お風呂も子ども達と一緒にはいり、支援グッズに感心されていらっしゃいました)、山陽新聞社の竹久記者の記事を巻末に載せていますのでご覧ください。
のびのびキャンプは大変お世話になりました。
うちの子は初めて参加させていただきました。初めてのお泊りがこののびのびキャンプです。
申し込んでから、うちの主人は、大丈夫なんか?と私を余計に不安にさせました。そんなもんだから、本人にも不安な空気が伝わったかもしれません。
プレキャンプの時も混乱してしまったので、もっと準備しておくべきだった!!と反省し、本番に向けて不安材料になりました。その中で、話を聞いてくださったボラさんやスタッフさんの笑顔に励まされ、帰宅前は通常に戻っていた子供にも少し励まされつつ帰宅しました。
その後、家で支援グッズを作っているときに本人がよく見に来てくれたり、出来上がりを自分から見てくれたりして、今まで無かったこの少しの変化でこれは好感触!!・・と少し本人の力を信じようではないかと思えるようになりました。
バスがいつも学校へ行くときにのっているバスと同じデザインであったことも幸いしたのか、バスに乗り込む時も、すんなり乗ってくれたので驚きました。
キャンプ中は携帯電話が離せず、いつ電話がかかってくるだろうかと心配していました。
反対になんでこんなに何もないのだろうという静けさ・・考えることがこんなにないなんて驚きで、いつも充実した日々を送れているのは子どものおかげなんだなあと改めて実感されられました。
考えることがないなんて、すごい退屈すぎるなあ・・とは贅沢な悩みです。
うちの家族全員がHくんがいないのはさみしいなあって思って過ごしました。
キャンプ終了後は、素敵な作品まで持ち帰ってくれて、本人はとても良い顔になって戻ってきてくれました。
私たちの顔を見ても、我慢して座っていたのなんかすごい成長でした。
帰宅後に調子を崩すこともなかったので、驚いています。
十分な支援があればできることがまだまだいっぱいあること、本人を信じることの大切さを教えられたキャンプでした。
本当に手厚い支援のおかげでこうして無事にキャンプを終えることができて、非常に感謝しております。
このような機会があれば又、参加させたいです。よろしくお願いいたします。
(I母)
のびのびキャンプは、今回で4回目の参加でした。
キャンプ自体に慣れているからか、参加メンバーの中で年齢的に上の立場になったからなのか、今回は活動に率先して取り組んだり、同じ班の仲間を気にかける様子が見られたそうです。今までは、指示待ちタイプで、自分のことで精一杯という感じだったので、そんな成長ぶりを聞かせていただき、とても嬉しく思いました。
活動も調理や工作、屋内で体を動かす遊びや屋外でのアスレチックや散策など盛りだくさんで、とても楽しかったようです。
ボランティアの方が写真付きの手順書を作ってくださったので、するべきことが明確で取り組みやすかったと思います。また活動後のご褒美を用意するなどの工夫をして下さったおかげで最後まで楽しんでできたと思います。
帰りの車の中で、2日間のことをいろいろと話して聞かせてくれました。
楽しかったという思いはもちろんですが、「自分でできた」「頑張った」という達成感や満足感がすごく伝わってきました。今回の経験が自分への自信につながったと思います。
ボランティアの方々、重松先生、スタッフの方々には本当にお世話になりました。ありがとうございました。
(T母)
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キッズルームのご案内
先月の会報でもお知らせしましたが、キッズルームを開催します!
キッズルームでは、岡山大学児童文化部のお兄さん、お姉さんが子ども一人ひとりについて一緒に遊んでくれます。もちろんお父さん、お母さんや兄弟と一緒に遊ぶこともできます! いろんなおもちゃで遊んだり、人形劇(影絵劇の場合もあります)を見たりして楽しい時間を過ごすことができます♪ 小さいお子さん、兄弟児さんでも参加しやすいイベントですよ!
今のところ参加者が少ないので、皆さんどんどん遊びに来てくださいね(^ ^)
場所がはっきり決まりましたので、申込された方はご確認よろしくお願いいたします。
日 時:11月17日(日)13時〜15時
場 所:岡山大学 第2体育館 (←決定しました!)
参加費:子ども1人につき400円
(岡大に駐車される場合は別途500円必要です)
持ち物 :うわぐつ、お茶、寒い日なら羽織るものなど
申込締切:11月7日(木) プロフィールを出していない方は提出もお願いします!(正会員・きょうだい 限定)
質問等ありましたら、育てる会事務局(086−955−6758)まで。
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第2回 ファミリーコンサートのお知らせ
2学期も中盤ですが、皆さん、親子で、元気に過ごされていますか?
今年のファミリーコンサートは、初めての試みであるチャレンジコーナーを設けております。さらに昨年の反省をもとに、工夫をして計画をしてみました。ぜひとも、安心してご参加していただけたらと思います。
本年度も、昨年お世話になった、フルート奏者の中村穂奈美先生と、ピアノ奏者の谷以知子先生をお招きしております。皆さん、ふるってご参加ください。
♪ 安心して参加してくださいね!
・ちょっと、コンサートを聴きに行くという経験もしたいなあ。と思っているけれど、じっと座っておられないという方(途中退室も、全くOKですよ。安心して来てくださいね。)
・会場の様子が、気になるお子さんのために、開場の13:45から、開演の14:00までの15分間、会場内を、じっくりみていただく時間を設けています。
・当日に配布するプログラムも、スケジュールにチェック項目を設けて、さらに工夫をしてみました。
♪ コンサートのスケジュールは? どんな曲を聴くの?
14:00〜14:25 ・クラッシック曲4曲
14:25〜14:35 (10分間休憩です)
14:35〜15:10 ・チャレンジコーナー
@スペルクワイヤーGRACEさん 2曲
A正会員のお子さんと中村先生・谷先生のアンサンブル 1曲
・なじみのある曲を4曲 みんなで歌も歌います
☆どんな演奏曲があるかは、同封のチラシをみてくださいね。
♪ 誰が演奏するの?
フルート奏者 中村穂奈美 先生 (http://honami.jimdo.com)
ピアノ奏者 谷 以知子 先生
日時 平成25年11月24日(日) 14:00〜15:15
場所 赤磐市立山陽公民館 赤磐市山陽1-10 (TEL 086-955-9777)
申込〆切 11月15日(金) 事務局へ(TEL 086-955-6758)(正会員・家族 限定)
※ 参加人数を把握したいので、ご協力お願いします。
ただし当日、急に参加できるようになって、当日参加というのも構いません。
対象 育てる会正会員
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OHAの会のお知らせ
OHAの会は高機能自閉症・アスペルガー症候群の子どもを持つお母さんのための会です。
知的障害がないからこその悩みや将来への想いなど、同じ立場のお母さん同士で想いを語り合いましょう。
〈11月度 OHAの会 案内 〉
日 時:平成25年11月22日(金) 10:00〜12:00
場 所:きらめきプラザ 小会議室1 (岡山市北区南方2‐13-1)
アドバイザー:利守 愛子 先生(臨床心理士)
参加費: 800円
持ち物:『「その子らしさ」を生かす子育て 改訂版』(吉田 友子:著)お持ちの方
申 込:育てる会 事務局(Tel.086-955-6758) (正会員 限定)
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クローバーの会
10月はおひさまハウスにて、バーベキューをしました。
初めてのバーベキュー、みんなで協力して準備しました。楽しかった感想は次の通りです。
バーベキューの活動はみんなで準備したり、分担したり、美味しいものを食べて楽しかったです。ゆっくり休める場所もあって、無理せず過ごせたので、またやって見たいです。(T)
クローバーの女の子たちはよく働くなぁと思った一日でした。誰か一人に野菜の支度をお願いしていると、「私もやってみたいです、いいですか?」と尋ねられたり、お皿をそっと持って来て、「一緒に」と隣に座ってきたり。どのお子さんも自然にお手伝いをしていました。みんな素敵女子でした。(O)
皆、自分の出来ること、やりたいことにチャレンジしながら、お手伝いが上手に出来たね。
お肉やソーセージ、お野菜を焼いたり、食べながら、会話も弾んだよね。
これからも新しいことにチャレンジしながら、楽しく活動できたらいいな〜と思える1日でした。 (S)
11月の活動日は11月10日(日) 10時〜12時、おひさまハウスにて花の植え付けボランティア活動です。
お楽しみに!
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サッカークラブのお知らせ
日時 : 平成25年11月24日(日) 10:00〜12:00(9:45集合)
場所 : 岡山市内グラウンド
持ち物: マイボール、ゼッケン、ハチマキ、お茶(ボラさんの分も)、
個人ノート、出席カード、親リーダーはグループノート
体験、見学の申し込み、お問い合わせは、サッカークラブ担当までご連絡ください。(正会員 限定)
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水泳教室のお知らせ
(スミセイコミュニティスポーツ推進助成プログラム 第1回)
日 時 : 平成25年11月17日(日)15:30〜17:30
場 所 : OSKスポーツクラブ岡山 3階ロビー(岡山市北区絵図町1-50)
※プールは育てる会水泳教室 貸切で行っています。
連絡先 : 育てる会事務局
★新たに参加されたい方、体験されたい方は事務局までお問い合わせください。
★欠席される方は、必ず11月12日(火)までに事務局に連絡してください。
★当日の急なキャンセルなどは 水泳教室担当に直接連絡ください。
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『俺ノート』の会 お知らせ
日時 : 平成25年11月10日(日)10:00〜12:00
場所 : おひさまハウス内 のびのびサロン(赤磐市和田194‐1)
持ち物: のり、はさみ、ノートや画用紙、切抜き用雑誌など、おやつ、飲み物(正会員 限定)
クリスマスも近づいてきて、手作りのクリスマスツリーのオブジェも完成間近です。
今からでも新たな参加歓迎ですので、みんなで作りあげましょう。
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| 岡山ひともの探訪 |
川崎医療福祉大学 重松孝治
第14回 「具体的」に伝えることは?
「視覚的に情報を伝えよう」ということが自閉症支援において有効であり、必要であるということは、多くの方にとって、もう改めて伝える必要がないほど、当たり前に認知されてきていることであるかもしれません。
多くの現場でも様々に視覚的な支援が実施されている様子を見せていただくことが多いです。
しかし自閉症=視覚支援、これでもう十分なのでしょうか?
今回から数回、支援を行う上で気を付けたいことについて書いてみたいと思います。
まずこのような例からです。
ある保育園でのことです。担任の保育士が研修を受けて、自閉症支援において「絵を書く」ことが必要であると学んできました。そこでその夜のうちに、1枚の絵を書きました。その絵は、子どもが3人肩を組んで、にっこり笑った絵でした。楽しい雰囲気を出すために、子どもの頭の上に音符(♪)をたくさん書いていました。そしてその画用紙の1番下に「みんな なかよく あそぼう!」というメッセージを書いていました。この絵を使って次の朝に子どもたちにその絵を見せたそうです。しかしこの視覚支援は上手くいかなかったそうです。そのクラスにいた自閉症児がその日に行った行動がそれを教えてくれたそうです。
その男の子は、自由遊びの時間にいきなり友達の後ろから組みついて、大きな声で歌ったそうです。もちろんその結果は「仲良く」遊べたものではなく、トラブルになってしまいました。そして保育士はこう言っていました。「私の書いた絵と全く同じ行動しているんですよね。」その結果がトラブルだったわけです。
絵を書いて伝える、ということ自体は悪いわけではありません。
でも大事なことは、「どんな絵を書くか」ということです。自閉症のある人の理解を支援する上で私たちは、抽象的な概念や曖昧な期待を「具体化」して伝えることを求められます。つまり上の例でいえば、仲よく遊ぶ、というメッセージが期待する具体的な姿が明確でないために、子どもはその絵と同じ「肩を組んで歌う」という行動しかとれませんでした。まずそれを考えることから、支援を始める必要があります。
逆に上手く伝えられた支援についての話です。
子どもたちの出席カードを作るために、写真を撮っていたのですが、一人の子が体をじっとさせることができず、写真が常にぶれたものになっていました。先生がモデルでからだを直立させて「じっとするよ」というのですが、どうしても体を動かしてしまっていました。その時ある支援者がそっと子どもの側に行って、下のような絵を書いてくれました。
このメモは「じっとする」というメッセージをもっと具体化したものでした。つまり@背中、A手、B足をぴんと伸ばすことだよ。この後撮影できた写真はとても上手にまっすぐ立っている写真が撮れていたのです。
もし視覚的に支援を行うものの、上手く伝わらない経験をもつとしたら、それはただ「視覚支援がうまくいかない」のではなく、もう少し具体的に、またもう一歩進めた内容を伝えないといけないのかもしれません。
こうした支援を続けることで、少しずつ子どもへの伝え方(つまり理解の仕方)が分かってくることでしょう。そうすると日常的な支援が少しずつ子どもに合ったものになってくることでしょう。
少し手間がかかることかもしれませんが、支援者として大事にしたいことでもありますね。
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| ぐんぐん だより |
赤磐ぐんぐん
朝晩、寒くなってきましたね。子どもたちは一大イベントの運動会を終えて、ほっと一息のころでしょうね。運動会を楽しみにしていたお子さん、ちょっと嫌だな・・・と思っていたお子さん・・・様々ですが、どの子も緊張しながらも自分らしく頑張ることができたのだと思います。子どもたちから直接聞くエピソードや、お母さんたちが報告してくださるお話を聞きながら、子どもたちの成長を感じることができ、私たちもうれしく思います。
10月26日(土)、第3回目の赤磐ぐんぐん座談会を開催いたしました。
今回のテーマは、『特性についてパート2・家庭でのスケジュール等、視覚支援・構造化について考える』です。
前回の、『先輩お母さんの話を聞く会』の時に、先輩お母さんから、「スケジュールや手順書が、わが子にも必要だと実感し、いざ、作ってみて本人に使ってみるように促しても、「こんなのいらない。」「なくても大丈夫。」と、拒否されてしまうことがある・・・。支援グッズは、小さいころから取り組んで、「これがあると便利!」と思えていることが大切。」という話をお聞きしました。
先輩お母さんの話を聞く会を通して、支援グッズを幼児期から取り組むことの大切さを感じたと思いますが、何から取り組んだらいいんだろう・・・と悩んでいるお母さんたちと、一緒に考える時間を作りたくて今回の座談会を企画しました。
まず、はじめに、自閉症スペクトラムの特性について確認をしました。
私たちが目指しているのは、「熱心で無理解な支援者」ではなくて、「熱心で理解のある支援者」です。
お子さんひとりひとりの特性を理解していくためには、自閉症スペクトラムの特性を理解することが必要です。
このテーマはこれからの座談会・勉強会でも毎回振り返っていきたいと考えています。
視覚支援は、「これがあると便利!!」と、子ども自身が思えるものにならなくてはいけません。スケジュールや手順書など、作っては見たけどうまくいかない・・・そんな経験がある人はいませんか?子ども自身が、「これがあると便利!」と思えるために一番大切なのは、子ども自身が何に困っているかを正しく知ることです。子どもが「困っている」ところに支援を取り入れていけば、子どもは支援グッズを使うことで、「困った」が解消されて、「これがあると便利!」と実感できると思います。作ってみたけどうまくいかない・・・と感じている方がおられたら、ちょっと振り返ってみてください。
その、困っていること、『困っているのは、お子さんですか?それとも、お母さんやお父さん、家族の方ですか?』困っているのが、お母さんやお父さん、ご家族の方・・・だとしたら、作った支援グッズを使ってみても、子ども自身は、「これがあると便利」と実感できないと思います。
見て分かりやすい物を作ればいい、ということでだけはありません。子どもたちに必要な支援を考えていく為には、子ども自身が何に困っているか、何につまずいているかを正しく知ることがとても大切なんです。
最後に、チェックシートを使って、取り入れていきたい支援グッズについて、お一人おひとりに考えていただきました。苦戦していたお母さんたちも多かったと思います。でも、大丈夫ですよ。ぐんぐんの座談会&勉強会のいいところは、継続して一緒に考えていくことができるところです。今回、チェクシートを完成できなかったお母さんたちも、当日、都合が悪くて来られなかった方も、今回の資料をじっくり読んでいただき、チェックシートを完成させてみてください、「チェックシート、完成させるの難しいな・・・」で終わらせないで、わからないところは、療育の待ち時間を使って質問してください。
わからないことを、わかりやすく説明していくことも、私たちの大切な役目の一つだと思っています。
私たち赤磐ぐんぐんスタッフも、お子さんのよりよき支援者になれるように、これからも学び続けていきます。一緒に学んでいきましょう!
(赤磐ぐんぐん療育スタッフ 河野友紀)
ぐんぐんキッズ
お鍋がおいしい季節となりましたね。
急に気温が低くなりましたが、皆さん 体調を崩されていませんか? しっかり 栄養と休養をとって健康に過ごしたいですね。
ぐんぐんキッズの連絡帳には、この一週間 子どもの良かったこと・楽しかったことを書いてもらう欄があります。
家族で出かけて楽しかったことや、学校行事や地区の行事でのお子さんの活躍ぶりや、お子さんの成長を感じた出来事などを 知らせてくれています。私たちスタッフは毎回 楽しみに読ませていただいています(^◇^)
子どもの良かったこと・楽しかったことを書いてもらう欄を連絡帳に 設けたのは、お家の方に お子さんの良かったところを 見つめてもらえたらという私たちスタッフの願いからです。この欄があることで、連絡帳を書く時に 一週間を振り返り、あっ!うちの子こんなことがあったわ(*^_^*)と お子さんの良かったところを思い返すきっかけになってくれていたらいいなと思います。よかった出来事は 気持ちをあったかくしますよね。
「発達障がい児の子育て」と言う本の中で 佐々木 正美先生は 子育ての中で一番大切なこと、それは 子ども自身が「僕っていいな」と思えること(自己肯定感を育むことが大切)です。とおっしゃられています。
学校生活や 友だちの中でうまくいかないこともきっとあると思います。 もしかしたら、自分はダメな人間だ!と自信をなくしてしまうこともあるかもしれません。しかし、日常 誰かに受容され、あなたって素敵?と言われていたとしたら、苦しいことを乗り越える力になると思います。それになにより、根底に誰かに認めてもらえているという状況があれば それに勝るものはない気がします。
とはいえ、人をほめるにもテクニックが必要ですよね。
例えば 自分がほめられる立場に立って考えてみると・・・
美容院に行って 思いっきってパーマをかけたとします。 帰ってきた旦那さんに掛けてもらいたい言葉はどちらですか? @前の髪型の方が良かったね!! A秋らしくって良いんじゃない!!
私なら もちろん Aです。 みなさんは どうですか? 旦那さん的には 本心では 前の髪形の方が良かった。パーマなんて似合ってないと思っているかもしれません。でもわざわざ、それを口に出してしまうと、奥さんは悲しいし、せっかくイメチェンしたのに!!とがっかりした気持ちにもなってしまいますよね。
要するに何が言いたいのかというと、言い方一つで ほめ言葉になるということ!!否定的でなく 肯定的に相手に伝えることで ほめ言葉に変換されるということです。
次回 第3回 ぐんぐんキッズ座談会では、参加者みんなで ほめるテクニックを磨こうと思います。誰かをほめるためには、自分自身も 誰かにしっかりとほめてもらって心が豊かな状態がベストです!そこで、せっかくなので自分自身のことも、しっかりとほめてもらいましょう(*^_^*)(すごくすごくハッピーな気持ちになりますよ♪)
私が今回 ここでは伝えきれなかった自己肯定感を育むことの大切さについても お話ができたらと思います。
座談会から帰る頃には、きっと スーパーほめ上手にレベルアップしていることでしょう。
どしどし 皆様の 参加をお待ちしています。
私たちスタッフも ほめ上手になりますので、お子さんはもちろん、保護者の皆様も 楽しみにしていてくださいね(*^_^*)
(ぐんぐんキッズ療育スタッフ : 三上 尚子)
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支援センターNEWS
みなさん、お元気ですか?
食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋、音楽の秋、恋する秋…みなさんそれぞれの秋を満喫中かと思います。
私は「さて!動き出すぞー」と思うと、週末ごとに体調を崩してしまうという不思議な現象に苦しんでいます。この夏の疲れが今頃出ているのか、それとも仕事に支障がないように、自然と体がコントロールしてくれているのか分かりません。やはり人間は自分の事が一番わかるようでわからないのではないのでしょうか。ですから信頼できる周囲の声には、なるべく耳を傾けようと思っています。
さて、今回は早期発見・早期診断の重要性についてのお話。
何度もこのテーマにはたどり着くのですが、今回は12月21日に赤磐市立中央公民館で行われ児童虐待防止のシンポジウム資料作成のために、いろいろとデータ集めをしていて、再びそのリスクから子どもの実情をみたときに考え直すことがありました。あいち小児医療センターの杉山先生の近年10年間の精神医学的診断の子どものデータ1100人分からも約過半数が発達障害の診断が可能であったといいます。そしてその9割が知的に遅れのない高機能群。
虐待につながる原因として、
@ 障害として理解されにくい点
A 子どもの行動(例えば、言語指示の入り難さや反射的な反復行動や、挑発行為)が親の陰性な感情を引き出しやすい点
B その親自身も周囲からの非難にさらされ自分の育児に自信が持てなくなり、子どもに対し被害的になりやすい点
C そしてそれらが繰り返される点
・・・などがあげられるようです。
このお話があった時に、発達障害=虐待という図式が聴講者に対して意識づけられないように構成することを意識したのですが、やはりこのリスクの高さから言えば、その関連性については理解していただかなければなりません。
そして、その上で、早期発見は子どもたちの成長に大きく影響を与えるということを、早期発見の現場に立ち会う者にもしっかりと意識していただく必要があると感じました。予防的観点から考えると、早期である必要性があるのです。
小学校で行動が気になっていた子どもについて、保護者と担任と3者で面談をする機会が、夏休み明けから何度かありました。
そして、そのいくつかは、学校であったトラブルを家庭でも熱心に指導をされていたケースでした。お話を伺っていると、学校から話があるたびに情けない、悲しい思いが込み上げてきて「手を上げようと思ったことがある」、「責めてしまったことがある」「今日は何も起こしていないか確認するようになってしまった」というお話も出てきました。
そして皆さん口をそろえて、自分の子育てのまずさを問われるのです。
保護者の行き場のない感情を直に伺っていると、私も何とも言えない気持ちになってきました。こうした状態から診断をすすめることは、プラスに働かないと思われるかもしれませんが、実はこうして保護者の心情をじっくり聞いていき、保護者の葛藤にも寄り添えたら、家庭指導に向けられていた熱意は子どもの状態を把握することへ向けられていくように実感しています。
そしてそんなときは、(発達障害の説明よりかは)少し診断に関する私なりの考えを話すことが多いです。
「もしも子どもに障害があると(疑うこと)それはネガティブでしょうか?たしかに、それにより育て方に迷うことがあるかもしれません。でも、育て方に迷っているのは今も同じこと。もしも何かあったら…と考え診断に行ってみることはむしろポジティブな行為ではないでしょうか。子どものことを少しでもわかってあげたい感情の中に後ろ向きなものはないじゃないかと思いますよ」と話したあとは、ほっとした表情をされることもあります。自分が考えすぎだと思っていたり、そのように周囲から責められた経験があったりするのかなと察します。
今、社会問題の一つとされている児童虐待とその予防について、発達障害の支援者の立場から話ができるようにさらに準備をすすめていきたいと思います。
また、ぐんぐんぴっぴをはじめ市の要観察児教室などは、虐待予防の効果も示せる絶好の場と考えています。
ここではやはり、保護者支援をしっかりしていきたい!
おやこの笑顔のために…力を合わせていきましょう
(あかいわ発達障害支援センター 相談員:原 未春)
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新聞記事の紹介

山陽新聞、竹久記者の記事です。
今回は2回シリーズでのびのびキャンプでの体験を記事にしていただきました。
最初の1回目は、育てる会のことも「ズーム」で紹介してくださり、また自閉症の診断基準についても解説していただいています。
「親の育て方に原因があるわけではない」 私たちには当たり前のことであっても、まだ社会には誤解されている方もいます。
この記事を読んだ方の中に「へぇー、そうだったのか」と気づいてくださる方が、一人でも多ければ嬉しいです。

2日目の記事です。
ここでは、自閉症児に対する適切な対応について触れていただいています。
「自閉症の人は、律儀で努力家だが、自分の感情や思いを相手に伝えることは苦手」
自閉症の人の持つ長所も社会の人に理解してほしいですね。
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以前は「育てる会会報」はHPにも全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は一部抜粋にさせていただいています。
なお会報は正会員・賛助会員の方へは郵送でお届けしています。
もしご希望の方がおられましたら、ぜひ賛助会員に申し込みをお願いします。年会費 3000円です。
応援よろしくお願いします。
申込み方法の詳細は「育てる会 HP」に記載しています。
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