sorry,Japanese only
平成26年3月31日
第191号
NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会
191号 目次
春の到来
即実践講座のお知らせ
草抜き隊募集のお願い
26年度総会のお知らせ
母の想いを語る会・『俺ノート』の会のお知らせ
18歳の春を目指すクラブ お知らせ
OHAの会・クローバーの会 お知らせと報告
サッカークラブ・水泳教室 お知らせ
『ぐんぐん』号 来る
私のお薦め本コーナー
「100% あらたくん」
ぐんぐんだより
赤磐ぐんぐん・ぐんぐんキッズ
支援センターNEWS
新聞記事の紹介
桜の花が咲いて、水仙やボケの花も綺麗です。
畑には遠く黄色い菜の花が見えます。
いよいよ待ちに待った春の到来です。
世の中は、春真っ盛りと言うところですが、育てる会の会員の方の中にも「18歳の春」を迎えたお子さんが何人かおられます。
中に、就労を果たした方も2人おられ、素晴らしい18歳の春をお祝いしたいと思います。
N君、M君ご卒業おめでとう!そして、就労おめでとう!時を同じくして赤磐ぐんぐんでも学んだ二人でした。
小さい頃から知っているだけに、二人の成長が嬉しく誇らしく思います。
子どもの成長は、ご家庭の支援がとても大きいといえます。育てる会のお母さん達は、熱心な方が多いので、就労率にも随分貢献しているのではないでしょうか?
なあ〜んて、勝手な解釈してしまいましたが、実は学校の先生方や、雇用して下さる企業の努力のお蔭でもあります。本当にありがたいことです、感謝です。
さて、いよいよ4月は、世界自閉症啓発デー記念講演会の為に、小道モコさんと門真一郎先生のお二人が、来て下さいます。
小道モコさんは、京都でもお会いして、楽しくお話させていただきました。一見しただけでは彼女が、自閉症スペクトラムの当時者だとは、皆さんも気付かれないことでしょう。
けれど、「あたし研究」を読まれた方なら解ると思いますが、小さい頃から自分ではそうと気づかず苦労を重ねてこられたようです。にもかかわらず、とても明るく楽しい方ですので、講演会に参加された皆さんも、勇気や希望をきっと貰われることでしょう。私もお会いするのがとても楽しみです。
また、門先生は、ご存じのように育てる会の講演会には、何度も来てくださっている先生です。小道モコさんとは、とても旧知の仲で、小道さんをご紹介いただいたのも門先生です。お二人の午後からの対談は、きっと面白いお話になることでしょう。何しろ門先生は、二人のライブの為にコンビ名まで用意されていますから・・。どんな講演会になるでしょう。当日を待ちかねている私です。
まだ、もう少しお席に余裕がありますので、皆さんお誘い会っておいで下さい。お待ちしております。
色んな事がありました。何からお話しようかと思うほど、色々合った月でした。
まずは、最大の出来事からお話しましよう。
190号でもお知らせしたNHK岡山の放送が、3月7日にありました。
スリーストーリーズという番組の2話目のお話でした。
中国地方に生きる人たちの3つの物語をひとつの番組にした番組です。
それで「スリーストーリーズ」です。今回は「働く」がテーマでした。
番組紹介を担当の伊藤加奈子ディレクターがされているのを以下に引用します。
岡山からご紹介するのは、働くことが大好きな若者です。鳥羽哲平さん26歳。
備前市にある自動者部品会社で一日7時間、製品を入れる袋を箱にかける作業や、段ボールの組み立て作業などを行っています。
重度の知的障害を伴う自閉症で、小さい頃は、家から脱走を繰り返したり、パニックを起こしたりと、片時も目が離せなかったという哲平さん。
しかし、「障害があっても、働いて税金の払える大人に育てたい」と願ってきたご両親の努力が実り、今、平日は仕事をし、休日は掃除・料理・洗濯などの家事をこなす、すごく働き者の大人になりました。
そんな哲平さんが、働いたお金を何につかっているかというと・・・・。それは番組でお楽しみください!!
哲平さんの働く姿を見つめ、」そして、とっても温かいご両親の想いに触れ、私自身も「自分は何のために働いているのかな?」と自問自答しながらの番組制作になりました。
皆様にとって「働く」って何ですか?
番組をご覧いただき、是非、教えていただければ嬉しいです。
多くの方々から、お声をかけていただき感謝です。
哲平の一生懸命さが、良く出ていて、いい番組でした。この番組のプロデューサーの方が、これを見て「いいご家庭で優しそうなご両親だね」。と言われたそうです。そして、「お母さんが上品そうな方だね。きっとお育ちがいいんだろうね。」と言われたとか。う〜ん、当たっている!!さすがNHKのプロデューサーさん。見てわかるんだ〜なんて(笑)このプロデューサーの方は、明石さんの番組も担当された方だそうです。
御縁を感じました。
さて、次の写真は、3月3日の私たちの結婚記念日に哲平が写真を撮ってくれたものです。
はじめは、左の写真のように上の空白が多い取り方でした。「もう少し下を撮ってください」と言いましたが、なかなかとれなくて、それで、「お花を入れてあげてください。」と言うと見事撮ってくれました。
この日は、私と主人の40回目の結婚記念日でした。主人は、毎年結婚記念日には、お花を買ってきてプレゼントしてくれます。
今年もとりわけ綺麗な花をくれました。40年経っても、愛変わらず、優しい旦那さまです、ハイ。
他にあった出来事としては・・・、
川崎医療福祉大学でTEACCH部のトレーニングセミナーがありました。
それに、哲平は自閉症の協力児として参加させていただきました。
担当は、中山清司先生でした。ずーと昔、小学校高学年の頃に朝日新聞厚生文化事業団のキャンプでお世話になったことがあるので、哲平の成長をことさら喜んでくださいました。
安定していることをほめていただきました。「適切に伝えないと解らない」そんな哲平は、トレセミの参加者の皆さんには、ピッタリの人材だったのではないでしょうか?
知らない人に、席を取られても「どいてください!」という言葉が出なくて、じっと困ったように立っていたそうです。
また、指示を適切に出してもらわないと、困ったように指示を待つばかりだということでした。指示待ちは、随分解消したと思っていたけれど、知らない人や知らない状況では、全く言えないようです。
私には、「どいてください!!」とえらそうな感じで言います。家では良く考えると、哲平が困るような状況には、あえてしないので、解らなかったところでもあります。
楽しいゲームを工夫してくださったりしていて、哲平の特性に配慮した余暇支援もみんなで考えてくださって、家でも取り組んでいこうと思いました。
参加させていただいて、良かったなと思いました。
もう一つ、哲平君が、スペシャルオリンピックスのプレ大会に出場が決まりました。日本代表として、ロサンジェルスまで、行くことになりました。
大会日程は、6月6日〜9日です。陸上チームは、日本代表として岡山が決まりましたので、岡山からの参加者は、全部で5人です。親もついていくことになっているので、鳥羽父が行くことになりました。
大会へ行くために、タイムを取って送ったり、パスポートを作ったりと大忙しでした。
何とか準備が終わり、後は詳細が届くのを待つばかりです。また報告をさせていただきます。
さて、そんなこんなで忙しい中、なんと驚くことに鳥羽さんは、友達とイタリア旅行へ行ってきました。
父さんと哲平を日本に残し、一人だけで海外旅行ですよ。こんなこと聞くと、皆さんは驚かれるのではないでしょうか?
気楽な奴と、あきれられるかもしれませんが、私は、憧れていたイタリアへ、やっと行く事が出来ました。
諏訪先生が、以前講演会でこんな詩を紹介して下さいました。
以前、会報170号にも載せた詩を転載します。
「オランダへようこそ」
あなたに赤ちゃんが出来た時、それは、優雅なイタリア旅行を計画しているようなものです。
いろいろなガイドブックを買い、楽しいプランをたてます。
コロシアム、ミケランジェロ、ベニスのゴンドラ等。
簡単なイタリア語も学んだりします。
このイタリア旅行が、とても楽しみなのです。
そして、待ちにまった旅行の日が来ました。
荷物を詰め込んで出発し、退屈な時間も過ぎて、やっと着陸です。
スチュワーデスが来てこう言います。
「ようこそ、オランダへ!」
「えっ?オランダ?イタリアに来るのを夢見ていたのに・・・。」
しかし、イタリア旅行は変更となり、オランダに着陸したので、降りなければなりません。
ここで大切なのは、どこか汚くて、伝染病などのあるひどいところに着いたのではなく、単に場所が違っただけのことなのです。
ですから、そこに着いたからには降りて、オランダのガイドブックを新しく買えばいいのです。
その土地の言葉を覚えなければなりません。
そして、今まで会うことのなかった人々とかかわることになるでしょう。
ここはイタリアより遅れていて、華やかではありません。
しかし、しばらく住んでみて、いろんなことに慣れ、自分の周りを見る余裕があると、いろんなことに気がつき始めます。
オランダには、あちこちに風車があり、きれいなチューリップが咲き乱れ、レンブラントという画家もいます。
ただ、あなたの知っている周りの人たちもイタリア旅行に行ったりして、いかに素敵なところだったかと、自慢げに話したりすると、あなたは、「私もそこに行くはずだったのです」と思うでしょう。
この痛みは、一生消えることはないでしょう。
夢を失った悲しみはとても深いからです。
しかし、もしあなたが、イタリア旅行に行けなかったことをいつまでも嘆き悲しんでいたら、一生悲しみから開放されないまま、しかも、オランダの素晴らしさを知ることはないでしょう。
(作:Emily Perl Kingsley)
原文は http://www.geocities.jp/misakidsjp/holland.html%23english
「オランダへようこそ」の文の通り、哲平を授かりイタリアへ着かずにオランダへ着いてしまった私としては、ぜひともそんなにみんなが行きたいというイタリアをこの目で確かめたいと、諏訪先生の講演会以来、密かに思い続けておりました。
やっと念願かなって、イタリアローマのミケランジェロ空港に降り立ったのは、3月15日の夜の事でした。飛行機は、間違わずにオランダではなくイタリアに着きましたよ。
それから9日間、もう素晴らしくて、楽しくて、あっという間に時間が過ぎて行きました。
ミラノへは、ユーロスターでひとっ飛び。ベネチアでは、どこを通っても歴史と伝統に彩られた素晴らしい街でした。ゴンドラにも乗りましたよ。サンマルコ広場もテレビで見た通りでした。イタリアで私が一番好きな街になりました。
ピサの斜塔では、ふざけて写真を撮りました。
フィレンツェではウフィッツィー美術館の素晴らしい絵画・彫刻の数々を観賞、カプリ島では、なかなか入れないという青の洞窟に入ることができたし、アマルフィー海岸やボンベイ遺跡も見ることが出来ました。
また、ローマのコロッセオやトレビの泉、スペイン広場ではオードリー・ヘップバーンを気取ってみたりもしました。
でも、楽しい旅行中に思うのは、日本の良さ、日本の国の素晴らしさでした。
お料理が口に合いませんでした。あまりにもおいしくないので、買ったお寿司までおいしくなくて、イタリア人は、こんなもん食べておいしいのかしら???・・・・と不思議に思いました。
でも観光は、楽しかったのですよ。色んなところを巡ってきました。
写真やテレビで見た通りイタリアは素晴らしいところでした。
日本人がまだ石斧持って、獣を追いかけていた時代から、文明を発達させてこんな素晴らしい遺跡を持っている国だったのですから、イタリアは、すごい国です。今のイタリア人は、そんな昔をちっとも感じさせない陽気で気楽な国民性を持っているようでした。
イタリア男性は、女性を見るとすぐに声をかけると聞いていたのに、どういう訳か、声をかけられることがほとんどなかったのは、ちょっと残念でした。
ただ一度だけ、ピサの斜塔で自由時間があった時、歩いていたら、超イケメンの男性に声かけられました。
「原子力反対の署名をお願いします」
これ日本語でした。私の答えは、「ノン!」です。これは、危ない騙しの勧誘なので、気をつけるようにガイドさんから言われていました。
たったこれだけでしたので、超残念!!
キャサリン・ヘップバーンの映画「旅情」みたいにマストロヤンニみたいな中年男に声かけられたらどうしようなんて、想像していたのに・・・・。
ナポリでは、ちょうど交通ラッシュと遭遇しました。ナポリは、交通ルールを守らないので有名なところだそうで、オートバイの二人乗りの人たちが、何台も何台も渋滞中の車の間をグイグイ通って行くのは、圧巻でした。信号機のある交差点でも全く気にしないで横から交差点に入ってきて無理無理通っていくという感じで、本当にすごい国でしたね。
イタリア旅行のうちで一番の冒険は、自由時間にローマで、一人だけで7〜800メートルほど離れた駅のスーパーマーケットへ買い物に行って、道に迷ったことでしょう。
道に迷って、駅をウロウロ、スーパーが見つからずウロウロ、地下へ入ってウロウロ・・・。
後ろから怪しげな男の人がついてきている感じ(勘違いかもしれませんが・・・)その人をイタリア在住者の振りをして、振り切ったりしました。
すっごくスリリングで面白かったと思えたのは、ちゃんと帰ってこられたからかもしれません。
どんな旅行でもそうですが、旅行の良い悪いを決定するのは、一緒に行った人たちと、ホテル・食べ物、そして添乗員さんでしょうか。今回の旅行は、友人と一緒に旅行社のツアーへ参加しました。気の合う友人と、楽しい同行の人たち、たった9日間でしたが、みんな良い方たちでした。そして添乗員さんが誠実でユニークな方でした。面白くて楽しくって、丁寧な方でした。ホテルも上質で言うこと無かったけれど、食事だけは、どうしてもおいしくなかったのが、たった一つ残念なところでした。
時差ボケもせず、元気です。帰ってきた次の日から早速お仕事出来るのは、元気な証拠でしょう。まだまだ若い鳥羽さんです。それに、大変な中元気に出してくれた育てる会のスタッフや主人への感謝のしるしとして、頑張らなくちゃと思えるからです。
哲平と主人を残して、9日間も家を空けても家の事をちっとも心配しなかったのは、哲平に父さんの食事や、掃除・洗濯など家事一切を任せられるからでした。
自閉症の息子が私をこんなに自由にしてくれるときが来るなんて・・・、私は、こんなに好きな事をさせていただけることが、不思議に思えるくらい自由です。昔、哲平の障害を知った時、私の人生はもう真っ暗だと思えたものでした。一生をこの子の為に捧げるんだと思えたものでした。そんな悲劇的な自分が可哀想でならなかった私でした。
でも、今どうでしょう。哲平のお蔭で、お父さんの事も気にせず出掛けることが出来るのです。こんな時がくるなんて、神様に感謝せずにはおれません。
イタリア旅行へ行って、今いるところが最高と思わせていただいた事、これが一番の収穫でした。
「オランダでいい!!」自閉症の子の親で私はこんなに幸せです。
みなさん、今は大変な育児をされている方も多いと思いますが、いつかは自由に海外旅行だってなんだって出来る時が来ます。
今をしっかり生きてさえいれば、そんな時がきっときます。あっという間に時は経ちます。
しんどかった昔を話せと言われれば話せますが、本当にあっという間でした。
今は、楽しいことしか思い出せません。
いつかみんなで海外旅行なんていいですね。育てる会で貸し切りツアー。
実現したい企画です。その時を目指して、子育て頑張りましょう!!
では、また来月お会いいたしましょう。チャオ!!(イタリアかぶれの鳥羽さんです)
(育てる会 代表 鳥羽 美千子)
教師・保育士対象 即実践講座 お知らせ
今年度の即実践講座の講師は 門 眞一郎 先生 です!!
☆第1回☆ 平成26年5月21日(水)19:00〜20:55
【 毎月(8月を除く)、第3水曜日の予定です 】
テーマ : 自閉症スペクトラムとは(1)
場 所 : 岡山県生涯学習センター 大研修室
対 象 : 教職員・保育士やそれを志す方、施設・福祉関係職員の方 対象。
(申し訳ありませんが、保護者対象ではありません)
正会員の方に同封したチラシは、担任の先生などに渡してお勧めください。
講 師 : 門 眞一郎 先生(児童精神科医:京都市児童福祉センター)
参加費 : 全10回分 賛助会員17,000円 ・ 一般20,000円(賛助会費含む)
欠席された回の講義については、DVDをお貸しします。
草抜き隊(クサ・ヌキタイ!)大募集
冬が終わり 春になって、草も樹も生き生きとしてきて、ドンドン伸びてきています。
生命の息吹ですね。それはそれでいいのですが・・・・
花壇の草も、勢いを増してきて、おひさまハウスの周りに植えられたパンジーが、雑草の中に埋もれてしまいそうです。
1本1本の草を抜くのは、難しくはないのですが、なにしろ春を待ちわびていた彼ら、すぐに花壇を覆い尽くそうとしています。
そこで、草抜き隊の大募集です。
少しの時間でいいので、ボランティアとしてお力をお貸しください。
お礼は、コーヒー(それもインスタントコーヒー・・・(^_^.))ぐらいしかお出しできませんが、よろしくお願いします。・・・いただきもののある時には、お茶菓子もお付けします!
事務局一同、貧乏暇なしで、日々の業務に追われ、なかなか草取りまでは手が回らない状態です。なにとぞ、よろしくお願いします。
育てる会 26年度総会のお知らせ
平成26年度、育てる会総会を下記の要領で開催いたします。
正会員のみなさまには、詳しい案内と委任状を同封していますので、欠席される方は4月30日(水)までに委任状を返送してください(メール、FAX、返信用封筒、いずれでも可)。
一番簡単なのはメールだと思います。欠席の場合は「お名前、2A」(欠席・議長に委任)だけで結構ですので、acz60070@syd.odn.ne.jp あてにメールをしてください。
【 平成26年度 特定非営利活動法人 岡山県自閉症児を育てる会 総会 】
日 時:平成26年5月15日(木) 10:00〜10:30
場 所:岡山ふれあいセンター 第1研修室(岡山市中区桑野715‐2)
議 案:別紙案内の通り
今年も、総会終了後に、体験発表会や座談会等を企画しています。(正会員 限定)
詳しい内容は次号までに決定の予定ですので、ご希望等ありましたら、事務局あてお知らせください。(Tel.086‐955‐6758、Fax.086‐955‐6748)
母の想いを話す会
先月号で募集した、学校や園での「ちょい支援」みなさんからいろいろ送っていただきました。
今回はそんな中から、保育園での支援の紹介です。
家庭でもうまく活かせるといいですね。
我が家の一人息子は、自閉症スペクトラム障害を持つ3歳です。
復職する関係で、地域の保育園に10か月ぐらいの頃から通っています。
保育園ではトイレトレーニングもしていただき、家庭ではほとんど頑張った記憶なく、オムツも濡らさなくなりました(すみません)。挨拶の仕方・フォークやスプーンの使い方・うがいや歯磨きの仕方・工作や制作でのハサミやノリの使い方・他の子との喧嘩やトラブル回避方法など、生活に必要な様々なことをどんどん教えていただき、それがまたぴたっとはまっているようです。
学齢期の保護者の方に聞くと「小学校に入るよりも保育園生活の方が落ち着いていた」と多くの方が言われます。
息子の保育園は、2歳児約50人で、1クラス25人ほどの大きな園です。ですが、自閉症バリバリの息子含め、子どもたちは皆先生の指示に従って落ち着いて日中活動をしています。
自閉症の我が子が、なぜこんな大勢の集団の中で、皆と一緒に活動することが可能なのか、何か本人に対して特別な支援をしてくださっているおかげなのではないかと思い、先日保育園の先生に尋ねてみました。
「○○ちゃんにだけ、自閉症向けの特別な支援をしている訳ではありませんよ。子どもたちにとって必要な支援をしているだけです」
その「特別でない皆に必要な支援」というものが、まさに目からウロコの驚くものばかりでした。
★何か制作などをする際には、必ず先に先生がモデルをしたり、見本を見せたりする。
★子ども一人に一つずつ、1対1対応で準備する(例えば糊は一人一つずつ・貼るシール等も一人一つ)。全員で一つしかないものや危険なもの(ハサミ等)は、大人が管理して、その人のところに並ばせることで、順番を示す。
★トラブルになりそうな状況がある際(遊びや順番交代などが発生する場面)には、前もって子どもたちに説明して、約束をきちんと取り交わしてから実施する。
★良い行動をしている子どもを見つけて、「ほら、皆見て!○○くんが今こういうことしたのよ!すごい!先生びっくりして嬉しくなっちゃった!」と皆の前で評価する。
★良くない行動をしてしまった子どもや喧嘩をしている子どもは、個別で呼んで、何が原因だったか子どもの気持ちを聞きながら整理していき、どう振る舞えばいいか、次からどうしたらいいかを確認し、子どもが納得できたら(謝るかどうかは不問で)褒める。
★スケジュールなどは口頭では3〜4個まで。説明の仕方も整理して不必要な情報は言わない(例えば「1番、トイレ。2番、帽子とジャンパーを着る。3番、靴を履く。4番、テラスに座って先生を待つ。分かりましたか?じゃあ、まず1番してください」)
★トイレなどに行く際には、定時排泄ばかりではなく、子どもたちの活動の切れ間・気持ちが切り替えられるタイミングで行く。(おやつ食べる前には必ずトイレ・外にお散歩行く前には必ずトイレ等、パターン作りをしていく)
★部屋の中も、遊びコーナー・食事コーナー・集団でお話を聞くコーナー・着替え等するコーナーを分けて、そこでする活動を分かりやすくする。制作をする際には、画板や新聞紙などを広げて「食事ではなく制作なんだ」ということが見て分かるように示す。
★子ども一人一人にマークがあり(入園時から卒園まで変わらないもの)、靴箱・ロッカー・連絡帳・コップ置き・タオルかけ・パジャマ置き等すべてにマーク+名前がついていて、一人だけで片付けできるようにしている。
★指示が通りにくい子・注意散漫になりやすい子・大勢だと聞けなくなる子には、皆への指示の前に「次何をするかの説明を先生がするよ」「そろそろ片付け始めるからね」など、個別に軽く声をかけておき、先生の指示に注目できるようにする。
他にも色々な工夫をしておられて、別に特別なことではないような言い方をしておられました(多分保育士経験の先生からは「当然のこと」と思われたでしょうね)。
ですが、これは自閉症の息子からしたら「本当に助かる自閉症への特別支援」です。
なぜそれを2歳児クラスはしてくれるのでしょうか?
それは、まだ年齢的に覚えていられる記憶のキャパも小さく、ひらがななどの指示が分かりづらく、勘違いして突っ走ってしまったり、子ども同士でもまだまだ譲れない我慢できないトラブルがたくさんある中で、一斉指導でより効果的に保育ができるように取られている方法の数々なのだと思います。
スケジュールを示す時も、1〜2歳児は口頭ではなく、実物(例えば外に出る時には先生が帽子を見せて、「帽子とっておいで」と声をかけたり)のスケジュールを導入しているのも、自閉症の子どもたちにはとても分かりやすい支援だと思います。
では逆に、なぜ年長さんや小学生になって落ち着かなくなっていくのでしょうか?
先生に聞いたところ、工作などで先生が見本を見せたりやり方のモデルを示したりするのは、年中の後半ぐらいまでが目安だそうです。
ですが、ここの保育園では、子ども達の理解度や集中度に合わせて、年長でもスケジュールをホワイトボードに書いて示したり、必要なら見本や手順を示してくださっていることで、落ち着いて活動できる子が多いそうです。
年長であれば、一つ一つの活動を全て絵や写真で示されていなくても、一日の流れを頭に入っていればやれたり、周りのお世話してくれる子が見てくれたり、行事でもその前の年にやったのを本人も覚えていたりでやり過ごせることも多いでしょう。
一方で、小学校になって、口頭指示中心になった時、混乱し、誤解し、落ち着かなくなるのは当然かもしれないと感じました。
「この支援があるおかげで我が子は落ち着けているんだ」「今後年中・年長・小学生になるにしたがって、必要なもの・引き継いだ方が落着けれるものは何なのか」をこれからもしっかり考えていきたい。この子との日々を楽しみ、将来の明るい未来を信じながら、自閉症の脳タイプではどうしても越えられない壁があるのであれば、そこにかけるための梯子であったり、本人が理解できるならば、遠回りかもしれないけれど自信を持って歩ける迂回路を探してやったりするのも、この子の親としての大切な役割だなぁと感じました。
息子の今落ち着いているのは、保育園でのさりげない配慮の数々のおかげだなぁと恵まれた環境に感謝した時間でした。ありがとうございました。
(CYACYA)
『俺ノートの会』のお知らせ
『俺ノート』の会です。
参加は小学校高学年(四年生)以上の男子です。
この会を立ち上げて一年になりました。
当初は漠然と始めた活動でしたが、何となく形になってきました。
参加者の希望に合わせて、色々な活動もやっていこうと思っています。
今回は、ノートの素材集めとして、お散歩撮影会を計画しています。
新規の方も気軽に参加してください。
日 時:平成26年4月27日(日) 10:00〜12:00
場 所:おひさまハウス周辺(赤磐市和田194−1 育てる会事務局)
持ち物:デジカメや使い捨てカメラ、スマホなど写真撮影出来るもの、休憩の飲み物
参加希望は、事務局(Tel.086‐955‐6758)にご連絡お願いします。(正会員 限定)
18歳の春を目指すクラブ
今年度より正式名称が変わりました。
『 18歳の春を目指すクラブ 』です。(旧名「18歳の春を目指す親子療育クラブ」)
よろしくお願いいたします。
4月の活動は、お休みです。
5月から定例会をはじめます。
日 時 : 平成26年5月9日(金) 10:00〜13:00(受付 9:50〜)
場 所 : 東山公民館 第1・2講座室(岡山市中区平井4丁目13−33)
TEL 086-276-6202 (ナビ用)
内 容 : 顔合わせ、IEPの作成
持ち物:IEP作成用の資料「指導目標サンプル一覧」(継続会員の方)
資料がない方はこちらで用意します。
13:00以降も会場が使えます(〜15:00)ので、時間のある方は昼食をお持ちください。
新学期の様子や子どもの成長などの情報交換をしながら、楽しい時間にしましょう。
正会員の新規加入者をおまちしています。詳しくは、同封のチラシをご覧ください。
なお、見学は正会員限定で無料です。
OHAの会のお知らせ
OHAの会は高機能自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害で知的障害のないタイプの子どもを持つお母さんのための会です。
日 時 : 平成26年4月18日(金) 10:00〜12:00
場 所 : きらめきプラザ 2F 小会議室3 (岡山市北区南方2−13−1)
アドバイザー:利守 愛子 先生 (臨床心理士)
参加費 : 800円
持ち物 : 『「その子らしさ」を生かす子育て 改訂版』(吉田 友子:著)お持ちの方
申込み:育てる会 事務局 (п@086−955-6758) (正会員 限定)
クローバーの会 報告
3月9日(日)に今年度最後の活動として、おひさまハウスの清掃ボランティア活動を行いました。
この一年間、活動に使わせていただいた施設を感謝の気持ちを込めてお掃除です。
そして、活動ノートの仕上げをみんなで一緒に作りました。
一年間、みんなで一緒に楽しんだり、働いたり、協力したり。一緒に過ごした思い出のノートです。
このノートが「自分は一人じゃない。仲間がいる。」そう思い出させてくれるものになることを願って、これからも続けたいですね。
参加者の感想は以下の通りです。
学校で取り組んだことのない靴箱の掃き掃除をしたことが楽しかったそうです。なかなか早く出来なくて、自分でも遅いかなと思っていたけれど、自分が掃いた後に拭き掃除をする係りの人が、何も言わずにずっと待ってくれていて、怖くなかったと言いました。安心できる空間を作り出してくれるクローバーのメンバーに大感謝です。(O)
掃除道具がそろっていたし、やることがはっきりしていたので活動しやすかったです。協力したり、掃除しながら話ができて楽しい時間でした。掃除はやればやるほど、キレイになって気持ちいいです。おひさまハウスを使わせてくれてありがとうございました!(T)
サッカークラブのお知らせ
日 時 : 平成26年4月13日(日)10:00〜12:00(9:45集合)
場 所 : 岡山市内グラウンド
持ち物 : マイボール、ゼッケン、ハチマキ、お茶(ボラさんの分も)、個人ノート、出席カード、親リーダーはグループノート
体験、見学の申し込み、お問い合わせは、サッカークラブ担当までご連絡ください。(正会員 限定)
水泳教室のお知らせ
(スミセイコミュニティスポーツ推進助成プログラム 第6回)
日 時 : 平成26年4月20日(日)15:30〜17:30
場 所 : OSKスポーツクラブ岡山 3階ロビー(岡山市北区絵図町1-50)
※プールは育てる会水泳教室 貸切で行っています。
連絡先 : 育てる会事務局
★新たに参加されたい方、体験されたい方は事務局までお問い合わせください。
★欠席される方は、必ず4月16日(水)までに事務局に連絡してください。
★当日の急なキャンセルなどは 水泳教室担当に直接連絡ください。
『ぐんぐん』号、来たる!
今年の2月14日、バレンタインデーに、すばらしいプレゼントが届きました。
日本財団より、「ぐんぐんキッズ」の送迎用にと車両の助成をいただきました。
4月5日の自閉症啓発デー記念上映会の映画「ぼくはうみがみたくなりました」の中でも重要な役割を持つ「ホンダ ステップワゴン」です。
映画の中では、自閉症の主人公がこだわりを持っていて、思わず乗り込んで旅にでかける車ですが、サイドの模様もかわいらしく、本当にみんなで旅にでかけたくなるような「ぐんぐん」号です。
普段は放課後等デイサービスの送迎用に使いますが、8人乗りの車両ですので、また何か子ども達にいい企画があったら、どんどん利用したいと思っています。
日本財団様、ありがとうございました!!
ぐんぐん だより |
赤磐ぐんぐん
桜の木に花が咲き始めました。朝晩は少し寒いけど、すっかり春になってきましたね。
赤磐ぐんぐんでは、4月のはじめは少しお休みをいただいて、新年度スタートの準備として、お子さんひとりひとりの支援グッズを作ったり、部屋の構造化の変更を行います。
毎年、赤磐ぐんぐんの療育部屋は少しずつ変化をしています。狭いスペースの中ですが、子どもたちに分かりやすい活動場所にするために、学習エリアでは、机の向きやパーテーションの位置などの変更も行うのですが、子どもたちの集中力や持続力を増すためにどのように工夫するかを、スタッフで話し合いながら決めていきます。休憩エリアでは、友達や先生と関わりながら遊べるスペースと、ひとりで遊べるスペースを作るようにしています。
自閉症の人は「変化が苦手」とよく言われます。「慣れ親しんだもの・手順でないと混乱する」と思われている方も多いかもしれません。ところが、実際に変更や変化を取り入れてみて思うのですが、自閉症の人にとって「良い変更」「自分にとって分かりやすい内容」はむしろ受け入れが早いように思います。
混乱したり嫌がったりするのは、なぜその変更がなされたかが分からないからだったり、今まで自分がやっていた好きな活動がなくなってしまうのではないかと不安だからなのかもしれません。
変化したことでわかりやすくなるのであれば、その変化は自閉症の人にとってよいものになるはずです。赤磐ぐんぐんの療育部屋の再構造化も、子どもたちにとってより分かりやすい構造になるようにスタッフで話し合って考えていきたいと思います。
今後の会報の中で、機会があれば赤磐ぐんぐんの構造化の写真も載せていけたらと思っております。
いよいよ新年度のスタートです。私たちもお子さんひとりひとりがわかりやすい環境づくりや支援グッズを準備してお子さんを迎える準備をします。家族の方も、お子さんたちの進学、進級、新しいスタートに向けての準備をがんばってくださいね。
(赤磐ぐんぐん 療育スタッフ:河野 友紀)
ぐんぐんキッズ
ぐんぐんキッズでは、先日3月6日(木)に25年度最後の座談会を行いました。
今回のテーマは、新入学・新学年に向けて『学校の先生との良い付き合い方 〜我が子を知ってもらい、学校生活を安定して過ごすために〜 』というテーマでした。
子どもたちの苦手さや特性・普段の行動への対応をどんな風に伝えていくといいか、資料を読み合った後、具体的なエピソードや言い方を交えながら、連絡帳の書き方、学校へのお願いの仕方などの演習も行いました。
また、今回は、新一年生を含め様々な学年のお母さん達が参加してくださっていたので、小学校入学前にしたことや、サポートブックを作った時に気をつけたことなどを、先輩お母さんが書いていただいたものを紹介しました。
「最初から関係が上手くいったわけではない。でも、その経験があったからこそ今がある」
お母さんの心境の変化など、様々なエピソードを聞かせていただくことでき、とても充実した会となりました。
参加者の方からの感想の一部を紹介させていただきます。
・ ちょうど学校のことで色々と悩んでいたので、とてもタイムリーな内容で、参考になりました。一人で悩むよりも、共感できるお母さん方・先生方と一緒に学ぶ時間はとてもありがたいなと思いました。
・ 毎日の連絡帳の記入の仕方を、改めて見直すようになりました。「先生には以前、伝えていたのになぁ」ではなく、「何回でも具体的な支援方法を伝えていくことが大事」「まずは感謝の気持ちを伝える」を心に留めたいと思いました。前回の座談会でも感じたのです、皆の意見も自然と出てくる雰囲気が、「座談会」って感じで発言しやすいです。進行を含め、全体の雰囲気がとても良いなぁと思いました。
・ 座談会に参加して、相手(先生側)ばかりに求めるのではなく、親が動くことの大切さや、親が変わっていく大切さを感じました。座談会全体が穏やかな雰囲気だったのも良かったです。
・ 以前読んだことのある本(「「その子らしさ」を生かす子育て」)を使ってのレジメだったのですが、自分で読むのと違って、参加者全員で読みあい、松田先生にポイントごとに解説していただいたので、とても分かりやすく勉強になりました。私は本を一度読んでもすぐ忘れてしまうので、時期を変えて何回も読んだり、今回の座談会のように解説やアドバイスをもらいながら読むのは良いなぁと思いました。
後半の「連絡帳を書いてみよう」という演習では、書き方や言葉遣いについて、グループで話し合い、今まで使ったことのない表現も教えてもらえて、面白かったです。早速真似させてもらおうと思いました。充実した時間でした!ありがとうございました。
・ 座談会は、いつもホッとできる場で、普段の我が子のことを知っている先生方や代表、そして皆さんと勉強しあえるテーマを考えてくださり、本当にありがたいです。こんな場があるだけで、肩の荷が少しだけ軽くなって、「皆それぞれ思いや悩みを抱えながらお子さんを育てておられるんだなぁ」と気持ちが楽になれます。代表の笑顔や優しい話し方も近くで聞くことができ、「代表のような素敵なお母さんになりたいなぁ」と思いました。
・ 資料で用意してくださっていたものを、参加者全員で声を出して読み合うことで、一人で読むのと違って頭に入ってくる気がして、すごく勉強になりました。ところどころ、松田先生が解説・ポイントの説明をしてくれることが、これまた自分の中で確認ができて、良かったです。グループでの演習も、色々な意見が出て、自分にはなかった発想もあったり、新しい発見ができたりして、良かったです。暖かい雰囲気で、座談会に参加した後は、また頑張ろう!といつも元気をもらっています。またぜひ開いてほしいです。ありがとうございました。
・ 先生との良い関係作りを心がけること・・・「感謝の気持ち」を伝えることの大切さを感じました。思っているだけではダメですね。言葉できちんと伝えること。子どもたちのため、頑張りたいと思います。
・ 普段の療育ではなかなかゆっくりお会いできない多くのお母さん方と肩を並べての座談会で、とても心強かったです。
自閉症についての説明など、本を読んで知ってはいても、人に説明する時になかなか上手に言えないことでしたが、松田先生の例えが「あー、納得!」と思えるお話でとても良かったです。
・ 先輩お母さんの体験談を聞けて良かったです。皆さん子どものために頑張っているんだなぁと思いました。連絡帳に書く時、まずは鉛筆を使い、感情任せに書いていないか、翌日に見直すこと!他にもたくさんのことが参考になりました。参加者全員で資料を読むことにより、一体感と良い意味での緊張感が生まれた気がします。
・ 今回参考になったのは、連絡帳の書き方演習です。一人よがりでダラダラ書いてしまっていて、もっと先生が読みやすい・支援したいと思うような連絡帳の書き方をしていき、話し方も気をつけたいと思いました。座談会全体はとてもアットホームで話しやすい雰囲気が良かったです。
・ レジメを参加者で読みながら勉強できて良かったです。三つ組についての説明は分かりやすく、定期的に読み返したいと思いました。特に「長所を生かす子育て」は、自閉症スペクトラムの子どもについて伝えるのに良い言い回しで参考になりました。担任の先生との関わり方、学校と家庭の役割分担など、これから始まる学校生活の心構えになりました。連絡帳の書き方の演習では、すでに小学校に通われている方の話を伺いながら進められたので参考になりました。ねぎらいの言葉・感謝の言葉が大切だなと感じました。アットホームな感じの座談会で、とても楽しく勉強できました。ありがとうございました。
前向きな感想をたくさんいただき、キッズスタッフのやる気もさらにUPしました!
さすが!先生と上手に付き合う方法を学んだお母さん達!はなまるです(*^▽^*)♪
さぁ、皆さん、座談会に参加してみたくなりましたよね??
ご安心ください!新年度も、キッズでは座談会を開催予定です.☆.。.:*・゜
先日のミーティングで今年度のテーマが決まりました。
やる気スイッチをさがす″です。 某CMソングが頭をよぎりますよね。
誰のやる気スイッチ?
もちろん子どものやる気スイッチを見つけて押してあげたいですよね。
でも、そのためにまずは自分自身のやる気スイッチを見つけましょう。
参加されたお母さん同士でやる気スイッチを押し合いましょう。
そして私たちスタッフのやる気スイッチも、ポチポチ押してください!
日時など詳細については只今検討中です。なるべく多くの保護者の方に参加していただきたいので、決まり次第早めにお伝えします。
ぐんぐんキッズでは、座談会は想いを共有して共に学びあい、そして終わった後、ホッと暖かい気持ちになれる・・・そんな会にしていきたいと思います。
スタッフも、座談会の次の日は「昨日は家に帰って子どもや旦那さんに優しくできたわ〜」なんて話をよくしています。何日続くかは・・・それぞれだと思いますが。
お母さんたち、そして私たちスタッフも、子どもたちのこと、自分自身のことを少し立ち止まって考えて、頑張る力を育て合う時間になればいいなぁと思います。
さて、4月からぐんぐんキッズは3年目を迎えます。
子ども達はもちろん、お母さん、スタッフ共に学びあい、成長していける一年にしたいですね!
一緒に頑張っていきましょう。26年度もよろしくお願いいたします。
(ぐんぐんキッズ療育スタッフ:石原 史織)
支援センターNEWS
25年度も、マルナカ山陽店での自閉症啓発イベントをスタートに色々なことがありました。
振り返ってみると、今年度は特に学校へ出向いて保護者と懇談するという機会が多かったように思います。
学校での様子を一方的に伝えるのではなく、また家庭での様子を一方的に伺うのではなく、私たち相談員が間に入って子どもたちのことを一緒に考えるスタイルは、どの学校でも比較的受け入れられてきたように感じています。
以前は保護者からの要請で動くことがほとんどでしたが、今年度は学校側から「子どもたちの学校生活の様子を保護者と共有したい」との思いで要請が入ることが多かったです。互いの不安な気持ちも共有できますし、聞きづらいことや頼みにくいことも第3者を挟むことで、少し気楽に口に出してみることもできるような機会になっているのではないでしょうか。
こうした機会を有意義にしていくために、学校の様子を伝えるためのインテークシートを作成し、次年度から市内全小・中学校、幼稚園・保育園で活用していただくこととなりました。これがあれば我々も普段の様子が分かりやすくなり、先生方は項目に分かれた観察がひと通りできた上で懇談に臨めるはずです。効果も確認していきたいと思います。
また、不登校(行き渋り)の問題に携わる機会も多かったように思います。励ましたり見守ったり、意図的に休息を与えたりしながら付き合ってきたものの、長期戦となると保護者の方が先に参ってしまうというケースを見てきました。
「校内で起こったことは先生方も親身に考えて下さるけれど、子どもが『行きたくない』と言って家にいる場合は、その問題について深く言及されないことが多い」と言われる方も多く、(もちろん担任、学校に差はあると思いますが…)この発言からも学校にも、不登校問題を一緒に考えてほしいのにうまくいかないという思いが伝わってきます。
中には、「お母さんが働かんで、あの子に向きあってやりね〜(やりなさい)」と職場から言われ、居づらくなって辞めた方も少なくありません。そして辞めても現状は劇的に変わっていかないケースが多いように思います。
子どもさん一人一人によって、不登校になるきっかけは様々で、初期対応などによってもその後の混乱は変わってくると思いますが、いつも思うのはこの長期戦を一緒に戦ってくれる仲間がほしいよね…ということです。
これも最近グループがいいのか、個別がいいのかといったところで迷うのですが、現地点では選択できる余地がないので、次年度は教育委員会の先生などと協議しながら、希望者(保護者)が集まって話ができる場を設定できないかと考えています。市内でも本当に深刻化してきている問題だと思うので、なんとか早急に案を練りたいです。
その他、虐待のシンポジウムにも出させていただきましたが、虐待問題に絡む個別のケースもありました。親が「この子はいらない」と思い詰めるまでの心境を察すると、とても辛いです。まだまだ、周囲の理解も足りなくて資源も足りなくて、地域で支えていくには大きな穴がいくつも空いている状態に見えます。障害福祉計画再考の年…課題の一つであるに違いありません。
25年度を振り返りながら、26年度への課題も見えてきて気持ちも新たに新年度が迎えられそうです。
今までは、学校がスタートして生活が安定する時期まで、比較的ゆったりと相談が組めていましたが、26年度は4月の頭から予定が詰まっています。次年度への引き継ぎ、不登校状態で迎える新年度の対応、職員異動による混乱の対応などなどです。みなさん、これらを予測して早め早めに動かれるようになりました。
忙しくなる支援センターには、4月より新たに職員(非常勤の方)を加え走り出します!
次月にはみなさまにご紹介させていただきますね。
別れの春、出会いの春…人それぞれでしょうが、みなさまにおかれましても、清々しいスタートがここで切れますように☆
(あかいわ発達障害支援センター 相談員:原 未春)
新聞記事の紹介
以前、会報186号「ぐんぐんだより」で、三上さんの書いたキッズの連絡帳の話に興味を持っていただき、取り上げていただきました。本当に「褒める」ことは大切ですね。
以前は「育てる会会報」はHPにも全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は一部抜粋にさせていただいています。
なお会報は正会員・賛助会員の方へは郵送でお届けしています。
もしご希望の方がおられましたら、ぜひ賛助会員に申し込みをお願いします。年会費 3000円です。
応援よろしくお願いします。
申込み方法の詳細は「育てる会 HP」に記載しています。