sorry,Japanese only
平成26年5月31日
第193号
NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会
193号 目次
雉の住む里
即実践講座の報告
即実践講座のお知らせ
育てる会 総会の報告
『俺ノート』の会・キッズルームのお知らせ
18歳の春を目指すクラブ お知らせ
OHAの会・クローバーの会 お知らせ
水泳教室・サッカークラブ お知らせ
私のお薦め本コーナー
「自閉症支援のスタンダード Ver.2 」
ぐんぐんだより
赤磐ぐんぐん・ぐんぐんキッズ
新聞記事の紹介
風がいつの間にか優しい薫風から、暑い熱風に変わっている6月はじめの岡山です。
皆さま、お元気でしょうか?
ここ事務局のある赤磐市和田には、雉が多く生息しています。
あちこちにある休耕田のお蔭で、雉はのんびり子育てを楽しんでいるようです。
事務局からちょっと見渡すと、「あーっ、いたいた!!」100メートルほど離れた畑の畔に黒い羽の雉のオスが首を高くあげて、何やら雄々しく立っています。そこからまた100メートルほど離れた畦にももう一羽を発見!!
事務局にいると時々『化鳥の叫び』のような雉の鳴き声が聞こえます。
皆さん、雉は、どんな風に啼くと思いますか?「ケーン、ケーン」と鳴くと教えられたような気がしますが、それは間違いです。
「ギョイエーッ!!!」みたいな感じのけたたましい声で鳴きますよ。
昔、聴覚に過敏性を持った誰かが言ってましたが、「あの声だけは、我慢できない声」だそうです。繁殖期には、オス同士の喧嘩もあって、それはそれは賑やかです。
首が長いので、高く舞い上がりながらの喧嘩は、闘鶏みたいですごいです。しばらくすると静かなのどかな休耕田にまた戻ります。今日は、そのさわやかな季節のはずの6月の初めの日ですが、それにしては暑い!!
時々風が吹くのだけが、救いですが、今日は、一段といいお天気です。本格的な田植えシーズンの前とあって、今日は集落総出の溝掃除です。田んぼや溝が久しぶりのお百姓さんの活気で賑わっています。
さて、昨日私は、今治であった佐々木正美先生の講演会(ライフサポートここはうす主催)に参加する為に 久し振りに愛媛の今治まで行ってきました。
瀬戸大橋を鉄道で渡るのが実は大好きです。
車だとゆっくり周りを見る訳にはいきません。その点電車はいいですね。のんびり車窓からのまわりの景色を眺めることが出来ます。
瀬戸内海は、少し煙っているようで、遠く近くたくさんの船が浮かんでいました。高いところから見ると、潮の流れがくっきりと見えて、アチコチに潮目があって面白いです。
源平の合戦があったその昔もこんな流れが、合戦の行方を左右したのかも・・・なんて思いながら、平家の悲劇的最後を思ったりしながらの小さな旅でした。
佐々木先生は、大変長い時間の講演会にもかかわらず、お休みも取られず、2時間ずつの講演を午前午後と、休憩なしに行われました。
300人以上もの会場いっぱいの参加者は、先生からとても優しく温かいメッセージをいただきました。
私もその一人です。
先生のお話の中で特に心に残ったものは、こんなお話でした。
『人間というものは、自分のことだけを考えて生きていると、本当の幸せは実現しないと思う。自分以外の人の事を幸せにしたいと思い、生きて行く事、それこそが人間にとっての喜びであり、幸福です。
例えば家族に喜びを与えたいと母親は、食事を作り子に与えます。
誰かに喜びを与えることが、母の幸せ母にとっての喜びとなっていくでしょう。他者や家族を幸せにするために、生きて行く事が、ほら、幸せになることでしょう。
自分のことだけ考えて、自分勝手に生きていても、本当の幸せは、手に入りませんよ。人という字は、お互いに寄りかかりながら生きて行くという意味です。あなたは、誰かを支えていますか?』
そんな風に言われました。
『辛いことや苦しいことから逃れ続けることでは、人は決して幸せになれない。
納得して引き受ける困難や役割が、大きければ大きいほど、感動も大きいものです。』
とも言われました。
先生のお話は、優しく静かでした。けれど、人間として、支援者として、こうありたい、こうあって欲しいとの願いや思いは、会場にいる皆に先生から熱いメッセージとして伝わったと思いました。私もそれを受け止めて、帰ってまいりました。
頑張ってあの子たちの為に何ができるか、改めて考えようと思いました。
なんて素敵な講演会だったことでしょう。
そんな佐々木正美先生が育てる会の講演会に来て下さいます。日にちは、9月13日(土)、岡山ふれあいセンターです。予定を組んでお待ちくださいね。
育てる会の講演会は、もうすぐもう一つあります。
6月28日(土)の中山清司先生の講演会です。今回の会報にもう一度案内を入れます。
保護者の皆さんだけでなく、学校現場でお子さんたちの指導に携わっておられる先生方にも、ぜひ聴いていただきたい内容です。
今回のお話は、「自閉症スペクトラム、学齢期の支援 〜不登校、引きこもり・・・ 二次障害を防ぐために〜」です。
学齢期の切実な問題として、不登校や行き渋りなどがあります。
これについての対応や予防法そして、学校と家庭の取るべき行動について、早くから対応していく事の大切さを、お話いただけることになっています。また、それと共に、すでに長い間不登校になっている方の進路などについても、お話しいただけると思いますので、保護者の方には、ぜひご参加いただきたいです。
不登校の問題と一般就労が難しい人たちへの支援が、学齢期や成人期には、とても大きな問題となっています。そういったところへのアプローチを今回の大きなテーマととらえています。先生と保護者の方が、一緒に来て下さると、連携がはかれていいのではないかと思いますので、お誘い合わせていただいて、お越しください。お持ち申しております。
ここで、とても嬉しいことがありましたので、お話したいと思います。
『花作り応援隊』の募集に答えて、6人の親子が集まってくれました。
5月17日(土)のことです。
ビッチリはえた草が、お花畑を覆っていました。
それを約一時間で、すっかりきれいにしてくださいました。
おやつを食べた後、花壇で取れたイチゴを皆で食べました。働いた後のご褒美は、いつもよりおいしいね〜と、いただきました。子どもたちによるボランティアです。皆で力を合わせることや、しんどいけれど頑張るということは、小さいうちから教えていかなければ身についていきません。
次回は、6月14日(土)に行います。来て下さる方は、飲み物とおやつをお持ちください。
皆でバイキングをします。 来られる方は、事務局にご一報ください。
さて、皆さん、我が家のお話をさせていただきたいと思います。
実は、すっかり枯れたと思っていた藤の木が、なんとなんと再生してきました。
藤の花が他の場所では満開だった時期、我が家の藤は、ツンツルテンの丸坊主のままでした。
そろそろ切って、処分をしなければ・・・・、と考えていた矢先のことです。
何やら、黄緑色のツルが、アチコチから吹きだしてきたのです。今はこの通り、藤の老木は、再生を遂げてくれました。
思い返せば、会報189号でお知らせした通り、哲平君の7時間の頑張りで全ての枝という枝を切り取られてしまった悲劇の藤の木でした。
誠に痛ましい想いでおりましたが、何とか、無事にツルを伸ばし新しい枝へと育っていくようです。今後を慎重に見て行きたいと考えております。ところで、花は遅れながらも、今年つくのでしょうか? つくとしたら、果たしていつになることでしょうか???
皆さんに嬉しいご報告でした。
哲平が、ロサンゼルスへ向けて出発するのは、6月5日(木)ということになりました。
その前に、本社NTN鈴木会長よりの激励賞を持って、NTS辻田社長が哲平に会いに来て下さいました。
また、赤磐市では、市長・教育長から同じく激励賞をいただきました。その時の様子を山陽新聞社さんが、載せてくださいました。ありがたいことです。
両方の写真を巻末に載せていますので、どうぞご覧ください。
皆さんに応援いただくこともありがたいですが、私は、こうやってあまり皆さんが知られないところで、コツコツ頑張っているSO(スペシャルオリンピックス)の他の子どもたちの活動も知って欲しいと思っています。
一生懸命、頑張る皆の律儀さや真っ正直なところを、いろんな方に知って欲しいと願っています。
ともすれば、障害のある人は、社会にとって、迷惑な存在と思われているのではないでしょうか。でもね、こんな風に暑い日も寒い日も、来る日も来る日も努力しつづける彼らの真面目さ、律儀さ、素晴らしさを、誰かに知って欲しいのです。
そして、一年に一度の地区大会、4年に一度のナショナル大会、そしてそのナショナル大会を経て、参加出来るワールド大会。
今回哲平が参加するのは、本大会の前のプレ大会です。
皆の思いを胸に、頑張って張り切って走ってくれるでしょうか???
今の彼はたぶん何も考えていないでしょう。
ただここを走る、精いっぱい力の限り頑張る・・・。
ただそれだけの哲平です。
障害ってなんでしょうか?障害のある人は、社会にとって邪魔な非生産的なだけの人たちでしょうか?
私は、障害のある人たちは、社会にとっての宝ものではないのかしら???そんな風に思っています。
それを少しでもお伝えしたい・・そんな風に思っています。それが、私のもしかしたら、今の役割ではないかと思っているのです。
こんな風に会報の巻頭文を書かせていただけて、それを多くの方にお届けできるという幸運を、うんと利用して、こんな風に自閉症や障害のある人の事を、書かせていただいております。
皆さん、SO陸上の山陽は、現在、赤磐市のふれあい公園のサッカー場の近くで、第1日曜日と第3日曜日の午前9時〜10時半まで、コツコツみんなで走っています。興味のある方や、ボランティア希望の方は、どうぞいらしてください。
詳しい事を知りたい方は、育てる会事務局にお問い合わせください。
私は、ファミリーリーダーというまとめ役をしていますので、なんなりとお尋ねくださいね。ちなみに育てる会員が大変多く参加してくださっていますので、自閉症スペクトラムの方も、気がねなく参加できますよ。
新しい参加者もどんどん増えています。皆で、公園内を風切って一緒に走りませんか?
5月の大きな行事として、支援者の為の夜の講座『即実践講座』が始まりました。
後のページに、参加者の方たちの感想がありますのでご覧いただきたいと思います。
会場いっぱいに大変多くの皆さんが、詰めかけてくださいました。
第1回のお話は、興味深い自閉症の基本的なお話でした。DSM-5とICD-10やICD-11についても、お話くださって、判りづらかったところが、明確になったように感じたという感想もたくさんいただきました。
特筆したい内容としては、実際の自閉症のお子さんの映像を流して下さった事でした。
支援の内容によって子どもの育ちがどれほどの影響を受けるかということを切実に映したものでした。会場中の皆さんが、自分たちの現在の支援について、これで良かったのか、まだ足りないものは何かをしっかり見定める事が出来たのではないかと思います。
私も、もしあの頃、TEACCHを知らずにいたなら、今の哲平との暮らしがなかったろうと、つくづく思えた映像でした。
皆さん、保護者の皆さん、しっかり子どもの幸せを考えて、支援の見直ししていきましょうね。ちゃんと育てたいとつくづくと思いました。
支援者として、一人の母として、やることはまだまだ多いですね〜。ガンバロー!!
さて、哲平のお話に戻りましょう。
ロサンゼルスへの旅立ちを控えて、哲平は、とても不安そうです。
「お母さん、行きます!」と何度も言います。私は、事務局を空ける鳥羽父さんの代わりに、育てる会の事務局を守っていかなければなりません。
二人揃って長期間空けてしまうほど、まだ育てる会の事務局は、人手が足りてはいません。それで、お母さんは残るのですが、それが大変不安らしいのです。何度も何度もそのことを言う哲平です。
今更、手続きをしても遅いので、何とか頑張ってもらうしかありません。
お父さんだけというのが、不安なのか、それとも渡航が不安なのかは、良く判りませんが、私は、母さんが行かないのが不安なんだろうと思っています。ちょっと嬉しい気持ちもありますが、不安そうな哲平を励ましながら、「お父さんが一緒に行きます。大丈夫!」と伝えております。
何しろ飛行機でも離陸の時には、私の手をしっかり握って離さない哲平ですから、お父さんの手では不安なのかもしれません。でも、もう26歳。お母さんの手を握るのもそろそろやめた方がいいでしょう。
「頑張れ哲平!」ロサンゼルスで、お母さん離れが出来るといいなと思う母です。
そんな哲平が障害者の陸上大会で、県大会記録の更新をしました。
自分で作った「1500m 青年の部」の県大会記録を大きく10秒近くも更新して、優勝しました。
毎日走っている哲平の努力と、SOでの頑張りや、桃太郎夢クラブのコーチのご指導もあって、何とか出来たと思います。思い返すと、交通事故にあって2年余り、こうやって走ることができたのも奇跡のようなお話です。あの日、そのまま天国へ旅立っていても不思議ではなかった哲平でした。
よくぞ、ここまで回復し、そして記録を更新するまでになったということ、ただただ感謝です。
私、人には、生きて行く使命のようなものがあると思っています。
生きているということに目的やその人の果たすべきお仕事が、あるに違いないと思っています。まだまだ、哲平には、お仕事が残っているということだから、助けていただけたと思うのです。
同時に、どんな人にもその人にしかできない使命を持って生まれてきていると思うのです。
たとえ障害があっても、その人には、役割があって、この世に誕生してきたに違いないと思うのです。だから、まだお役目終わっていない哲平君は、これからも頑張ることでしょう。
そして、私にもお仕事が同じようにあるということでしょう。私も、頑張りますので、皆さんご一緒にお付き合いくださいますように、よろしくお願いいたしますね。
今日は、これまで、じゃあ、また来月号でお会いしましょう。それまでお元気で、お幸せに・・・。
(育てる会 代表 鳥羽 美千子)
即実践講座の報告
いよいよ、門 眞一郎 先生を講師にお招きしての、即実践講座が始まりました。
第1回は、「自閉症スペクトラム(1)」というテーマで、自閉症スペクトラムの特性や診断についての基礎的理解のためのお話でした。
基礎的なお話といっても、児童精神科医としての最新の情報に精通されておられ、また臨床現場や指導の実践にも長年あたられてこられた門先生ですので、とても参考になるお話をたくさん聞くことができました。
すでに140名を超える申込があり、スタッフも入れると150名定員の会場がほぼ満席となり、岡山の教育・療育現場で、熱意をもって自閉症支援にあたられている方がこんなに多いということに、親として嬉しく感じました。
それでは、第1回を受講されたみなさんからのアンケートがたくさん寄せられていますので、そのいくつかを紹介します。
○ 自閉症スペクトラムについての診断のされ方、診断統計マニュアル、曖昧にしか分かっていなかったことがはっきり分かった。特徴・支援の仕方が、自分が見たり聞いたりしてなんとなく分かっていたことが、理論づけられていてよく分かった。ビデオからおうちの方の想い、苦労など、子どもの生きにくさが伝わった。
○ 発達の「メリハリ」という言葉がとても印象的でした。現在、担任している子を思い浮かべて聴いており、これまで足りなかった所が見えてきた気がします。次回からもしっかり学びたいと思います。
○ 高機能の子どもと対応することが多いのですが、何度も同じことを注意しないといけない子に対して、毎回口頭で指示していたと思います。言葉を操れるので支援者がつい惑わされてしまっています。ASDであれば、コミュニケーションの視覚的支援が必要というところを再度確認させていただきました。
○ 頭では分かっていたつもりでも、ついつい日常の支援や指導の中で視覚的支援の重要性を忘れがちだったと改めて認識しました。子どもたちが伝えたいことがもっと伝えられるようになるよう、支援の仕方を見直していきたいと思いました。
○ 保護者の気持ちが改めてよく分かった。100%理解することは難しいが、理解できるように努力していきたい。
○ 自閉症のビデオを見て、私が今している支援は、その子の一生に関わるもの、とても大切なことだと改めて感じ、責任の重さを実感しました。一年間頑張って勉強していきたいと思います。
○ 発達障害の診断名がたくさんあって、本を読めば読むほど訳が分からなくなっていましたが、少し頭の中が整理できた気がします。コミュニケーションを視覚的に支援する必要があることがよく分かりました。どのように視覚で示すか、この一年で勉強したいと思います。
○ 療育者として知っておくべき基本的な自閉症スペクトラムの知識ととらえ方を最新の基準も含めて説明してくださり分かりやすかったです。基本は「コミュニケーションの視覚支援」という先生のお話に、現場の子どもたちと重ね合わせて実感しました。今後の具体的なお話が楽しみです。ありがとうございました。
○ 早期に療育をはじめている子どもたちが増え、いろいろな場面で視覚的な支援を多く感じます。しかし、小学校という現場では、まだまだ口頭指示も多い中、リズムが崩れる子どもたちが多いのも現状です。子どもたちが生活しやすい活動しやすい学校(学級)にするにはどうしたらいいだろう、と考えながら今回の講座を学ばせていただきたいと思います
教師・保育士対象 即実践講座 お知らせ
門 眞一郎 先生 による夜間連続講座です!!
☆第2回☆ 平成26年6月18日(水)19:00〜20:55
【 毎月(8月を除く)、第3水曜日の予定です 】
テーマ : 自閉症スペクトラムとは(2)
場 所 : 岡山県生涯学習センター 大研修室
(岡山市北区伊島町3‐1‐1)
対 象 : 教職員・保育士やそれを志す方、施設・福祉関係職員の方 対象。
(申し訳ありませんが、保護者対象ではありません)
講 師 : 門 眞一郎 先生(児童精神科医:京都市児童福祉センター)
参加費 : 全10回分 賛助会員17,000円 ・ 一般20,000円(賛助会費含む)
欠席された回の講義については、DVDをお貸しします。
まだ、定員(150名)まで、数名はお受けできます(先着順)
育てる会 総会 報告
平成26年度特定非営利活動法人岡山県自閉症児を育てる会 総会が、平成26年5月15日(木) 10:00〜10:30、岡山ふれあいセンター 第1研修室で開催され、全ての議案が提案通り可決されました。
正会員の方には、総会資料を同封しますので、ご確認ください。
総会後の研修会では、会員のNさんのお父さんから、小さいころから就労にいたるまでの丁寧な子育てや、父親としてのサポートなどの体験をお話いただきました。
なごやかな中にも貴重な時間となりました。
『俺ノートの会』のお知らせ
『俺ノート』の会です。
参加は小学校高学年(四年生)以上の男子です。
それぞれマイペースで活動を行い、のんびりやっています♪
日 時 : 平成26年6月22日(日) 10:00〜12:00
場 所 : おひさまハウス
持ち物 : のり、はさみ、ノートや画用紙、切り抜き用雑誌など、休憩用のお菓子や飲み物
参加希望の方は、事務局にご連絡下さい。(正会員限定)
キッズルームのお知らせ
キッズルームでは、岡山大学児童文化部のお兄さん、お姉さんが子ども一人ひとりについて一緒に遊んでくれます。
もちろんお父さん、お母さんや兄弟と一緒に遊ぶこともできます!
いろんなおもちゃで遊んだり、人形劇を見たりして楽しい時間を過ごすことができます♪
集団活動の練習になる場面もあり、小さいお子さんでも参加しやすいイベントですよ!
大勢のご参加をお待ちしております。
日 時 : 平成26年7月6日(日) 13:00〜15:00
場 所 : 岡山大学 第2体育館
持ち物 : うわぐつ、お茶
参加費 : こども1人につき400円 (岡大に駐車される方は駐車料金500円かかります)
申込締切:6月20日(金)
*プロフィールを出していない方は提出をお願いします
質問等ありましたら、育てる会事務局(086−955−6758)まで。(正会員限定)
18歳の春を目指すクラブ
5月9日、東山公民館にて、今年度最初の定例会を開きました。
まずは、自己紹介に加えて、母自身のリラックスタイムの過ごし方も話してもらいました。
次に、今年度の年間計画について話し合いました。
その後、IEPの立て方を勉強し、作成しました。
今、子どもが困っている事をリストアップして、その中で、子どもが出来かかっている芽生えの部分を短期目標に設定するなどしました。
これは、わが子への思いを見直すきっかけとなりました。
メンバーでつながりを深めようという思いでスタートしたので、雑談を交えながら、とてもなごやかな雰囲気でいい会となりました。
第二回定例会には、香川大学の武藏博文先生をお迎えし、ツール作成の基本からをテーマにお話しをいただく予定です。
今年度も、新しいメンバーが加わり、しっかり基本から学びたいと思っています。
また、たくさんのツールを見せていただくことになっておりますので、みなさんデジカメをお忘れなくお持ちくださいね。
日 時:6月5日(木) 10:00〜15:00 (受付9:45〜)
いつもと曜日が違います。
場 所:きらめきプラザ 研修室 1.2 (岡山市北区南方2-13-1)
いつもと場所が違います。
持ち物:筆記用具、デジカメ、昼食、飲み物
参加費:正会員に限り、1000円で参加可能です。(18春会員は無料)
締 切:定員(40名)になり次第締め切りますので、お早い申し込みをお願いいたします。
申込先:育てる会事務局 Tel.086-955-6758(正会員限定)
OHAの会のお知らせ
OHAの会は高機能自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害で知的障害のないタイプの子どもを持つお母さんのための会です。
6月はお休みです。
【 次回 OHAの会 】
日 時 : 平成26年5月30日(金) 10:00〜12:00
場 所 : きらめきプラザ 2F 小会議室3 (岡山市北区南方2−13−1)
アドバイザー : 利守 愛子 先生 (臨床心理士)
参加費 : 800円
持ち物 : 『「その子らしさ」を生かす子育て 改訂版』(吉田 友子:著)お持ちの方
申込み:育てる会 事務局 (п@086−955-6758) ((正会員限定)
クローバーの会 お知らせ
クローバーの会は、現在、中学1年生から高校3年生までの高機能自閉症・アスペルガー症候群の女の子達7人となっています。
先月号でお誘いしたとおり、6月14日に茶話会を予定しています。女の子の会に興味をもたれている方、気軽に申込ください。
1 日時 平成26年6月14日(土) 15:00〜17:00
2 場所 きらめきプラザ2階 受付カウンターの奥側にある交流スペース
(岡山市南方2丁目13-1 岡山県総合福祉・ボランティア・NPO会館)
3 対象 ・正会員の方
・クローバーの会に参加したい、または、詳しい話を聞いてみて考えてみようと思われている保護者(高機能自閉症・アスペルガー症候群の女の子対象です)
4 申込先 育てる会事務局(086-955-6758)
6月12日までに必ずお申込みください(正会員限定)
水泳教室のお知らせ
(スミセイコミュニティスポーツ推進助成プログラム 第8回)
日 時 : 平成26年6月15日(日)15:30〜17:30
場 所 : OSKスポーツクラブ岡山 3階ロビー(岡山市北区絵図町1-50)
※プールは育てる会水泳教室 貸切で行っています。
連絡先 : 育てる会事務局
★新たに参加されたい方、体験されたい方は事務局までお問い合わせください。
★欠席される方は、必ず6月11日(水)までに事務局に連絡してください。
★当日の急なキャンセルなどは 水泳教室担当に直接連絡ください。
サッカークラブのお知らせ
日 時 : 平成26年6月8日(日)10:00〜12:00(9:45集合)
場 所 : 岡山市内グラウンド
持ち物 : マイボール、ゼッケン、ハチマキ、お茶(ボラさんの分も)、
個人ノート、出席カード、親リーダーはグループノート
体験、見学の申し込み、お問い合わせは、サッカークラブ担当までご連絡ください。(正会員限定)
ぐんぐん だより |
赤磐ぐんぐん
みなさん、こんにちは!
まだ5月だというのにずいぶん暑い日が続きますね。明日の予想気温は30度ですよ。
夏はどうなっちゃうんでしょうか。
今日は療育の途中からエアコンをつけました。
療育が終わって窓を開けると、駐車場の方から元気なかえるの鳴き声が聞こえましたよ。
蛍の季節ももうすぐですね。育てる会の近辺は蛍がたくさん見られるんですよ。
機会があればぜひ見に来てください。
さて、今回はぐんぐんぴっぴのお話をしたいと思います。
ぴっぴとは、お母さんと一緒に通われる早期療育です。
現在は1歳半〜2歳半くらいのお子さんが毎週元気に通われています。「そんなに小さいお子さんに療育?」と思われる方がもしかしたらいらっしゃるかもしれませんが、この時期のお子さんは本当に驚くほど伸びるんです。もうびっくりです。
療育中、「〇〇ちゃんすごい!!」「○○くんかっこいい〜!」と何度言っていることか。
こういう風に早期療育を始められるお子さんが増えてきたのは、赤磐市の保健師さんが早期発見に力を注いでくださっているからです。この時期から療育を始められることは本当にすごくラッキーだと思います。早期発見・早期療育がいかに大切かを、毎日毎日、実感しています。
ぴっぴ療育で大切にしていることをいくつか紹介します。
☆「おわり」の理解
下の写真は、みんなの会(左)と、先生とお勉強(右)のエリアの写真です。
どちらの活動も、左の棚の上から下の順番でやっていき、活動や課題が終わったら右のおわり箱に片付けていく。棚の中身がなくなったらおわり、という流れになっています。
みんなの会の時に、使ったタンバリンやペープサートをお子さんが自分でおわり箱に片付けます。
「おーわーり!」と先生の声掛けをまねして元気に言いながらお片付けするお子さんもいらっしゃいます。やるべきことが見てすぐわかるようにしてあげると、お子さんたちは自信を持って行動ができます。
その姿は、とても生き生きしていて凛々しくもあります。みんなかっこいい!
また、遊びのエリアには、こんな箱が置いてあります。
次の活動を示して、片付けをうながすと、ぴっぴのちいさいお子さんたちも理解して、おわり箱におもちゃを片付けてから次の活動に移動することができています。
幼児期の療育では、「おわり」が理解できるように支援していくことも重要なポイントです。
☆人をどのように意識して、どんなふうにかかわるか?
遊びを通して、人に注目したり意識する経験を積み重ねます。たとえばシャボン玉の活動。来所当初はシャボン玉しか見ていなかったお子さんが、もっとシャボン玉を吹いてほしくて支援者に注目するようになり、やり取りが発生するようになると、ある日突然、“お母さん、シャボン玉きれいだね、たのしいね”と共感を求めるように、笑顔でお母さんの方を振り向くお子さんを何人も見てきました。
また、人に注目することができると、お母さんや支援者のまねができます。支援者を見ながら手遊びができるようになったり、やり方に注目してひも通しができるようになったり、お姉ちゃんのまねをしておままごとができるようになったり、実際にご家庭でお母さんのお手伝いができるようになったお子さんもいます。そのように、人から何かを学ぶ姿勢を身につけることができるようになってきます。
☆自分の要求をどのように表現するか?
大人からの指示はどのような方法で伝えると理解が出来るか?
ぴっぴに通われるようになったお母さんは、多くの場合お子さんにたくさん声掛けをされています。
こんなに説明してるのに、言うことをきかない、無視するんです、といったお話をよく伺います。
ぴっぴでは、なるべく短い声掛けで見てすぐわかるように伝えます。
そうすると、お子さんもすごくわかりやすいですし、声かけした方も楽です。そのことをお母さんに見ていただき、ご家庭でも同じように実践していただくことで、生活全般がスムーズになり、お互いにいらないストレスを感じずに済みます。
また、お子さんが自分で要求できている、と教えてくださり関わってみると、大人の方が察して、先に要求をかなえてあげていることが多くあります。
例えば、おやつの袋を開けて欲しいとき。お子さんが袋を手に持っていたら、思わず「開けてあげようか?」と手伝っていて、本人が要求しなくても済んでいたりすることがよくあります。
お子さんが、“あれ、どうしよう?”と感じるまで少し待ってあげることも必要です。
そして、どうやって伝えてくるかをまずよくみることも大切です。ここができないから、癇癪やパニックにつながるのではないでしょうか。
大人側からみると、「言うことをきいてほしい・・・」という思いばかりとらわれがちですが、お子さん側からすると、「ねえ、ねえ、なんでわかってくれないの?」「どうやって伝えたらいいの?」という感じかもしれませんね。
☆お母さん支援
ペアレントメンター(※自閉症の子どもを持つ親であり、同じような境遇にある親の”信頼のおける相談相手“、心のサポーター)の資格を持ったスタッフが、お母さんの悩みを聞き、一緒に考えていきます。
お子さんとのかかわり方などもアドバイスします。
お母さんだけでなく、日ごろ関わることが多いおばあちゃんや、お休みを取ってこられるお父さんもいらっしゃいます。
こうやって、みんなで共通の思いや支援のやり方をもってお子さんに関わっていけば、きっとお子さんがいきいきと、のびのびと成長していけるのではないでしょうか。
お子さんとご家族のことをずっとずっと応援しています。
みんなで子育てしていきましょう。
(ぐんぐんぴっぴ 古川恭子)
ぐんぐんキッズ
朝晩は少しひんやり、日中は気温が上昇して汗ばみ、気温差で風邪などひいていませんか?
ぐんぐんキッズに通っている人の中には、春に運動会がある人も多いようです。
四月に入学・進級して新しい生活に慣れたところに運動会ということで、練習で疲れやすくなっている子も少なくないようです。
しかし、学校の先生方に分かりやすく支援して頂いて、混乱なく練習に参加できています。と連絡帳で知らせてくれる人もいて、私たちスタッフもうれしく思います(*^_^*)本人にあった支援を受けて 子どもたちが本来持っている力を最大限に発揮できたら素敵ですよね。
先日 先生とワークの際に 「まわりの音が気になるから 扉閉めてもいいですか?」と 聞いてきた子がいます。
『周りの音が気になると集中できない』という自分自身のことを理解し、『扉を閉める』ということで、集中してワークに取り組むことができました。音が気になって集中できないで終わってしまわずに、自分なりの『工夫』で本来の力を発揮できるなんて、すごくすごくかっこいいですよね。「扉を閉めてしっかりお勉強できてかっこよかったよ!」と 声を掛けずにはいられませんでした。
他にも、帰りの用意の時に、リストを見ながら取り組むことで、入れ忘れなく帰りの用意ができたり、本を切り上げるときにタイマーが鳴ったら読んでいるページに付箋をつけることで、終わりの時間と次回は続きから読めるという見通しを持つことで、切り上げがスムーズにできたりする場面に遭遇します。
支援があって当然できるのではなく、敢えて「この支援があるからきっちりできるね!」と言葉に置き換えて伝えることで、子どもたち自身が「自分はこういう工夫があればうまくできる!」と実感してほしいなと思います。
ぐんぐんキッズに通っている子どもたち一人ひとり違います。
そして一人ひとりとっても素敵なところをたくさん持っています。
学齢期になると、周りの子どもたちとの感じ方や行動の違いに違和感を感じることも出てくるかもしれません。
その時に、人と違うことが自分はできていないと否定的に感じてしまったら せっかく素敵なところをたくさん持っているのに残念です。
『「自分のこと」のおしえ方』(吉田友子:著)にも
「興味が偏る」といえば弱点に聞こえますが、同じ特徴が「自分がこれと思ったことへの集中力や向上心や、実際に手に入れている知識や技術は人一倍」という、学問や技術の進歩に寄与する大きな長所ともなります。 発達の偏りは、生活技術を教えるコツや学習を進める切り口として、大いに活用できます。 (中略)
長所は弱点にもなり、弱点は裏を返せば長所なのです。 (中略)
私たちの支援の目的は、自閉症スペクトラムの認知特性を無くすことでも薄めることでもありません。自分の認知スタイルに気づき、自分の認知スタイルにあった選択を胸を張って行い、自分の認知スタイルを長所として生涯活用していけることです。 (中略)
自分も周囲も穏やかに心豊かに暮らせるように技術を身につける努力をすることは、今の自分を否定することではありません。私たちは彼らに技術指導(療育指導)を行う責任があります。そして、その療育指導は、自閉症スペクトラムの認知スタイルを排除したり否定するためではなく、自分の認知スタイルを嫌いになってしまわないように、自閉症スペクトラムのために生じる不都合を回避する技術を身につけ実行してもらうために行われるのです。
とあります。
長所や短所は誰にでもあること。自閉症スペクトラムの特性には、たくさんの長所があります。律儀だし仕事を任されれば誰よりも責任感が強いし、すきなことを追求する集中力・・・・(書ききれませんが・・・。)
しかしその長所が、時には生活する上で暮らしにくさを感じたとしたら、安心して生活できるための「工夫」が必要だと思います。音が気になってワークに集中できないなら、扉を閉めるという工夫のように・・・・
学齢期には、「やり方次第・工夫次第で、自信持ってできる」という経験をたくさんしてほしいと思います。
その積み重ねがきっと将来大人になった時に、ありのままの自分を肯定的に思えることにつながるのではないでしょうか。
ぜひ、ご家庭でも「こうしたらうまくいったね」と親子で共感し合ってください。
うまくいかないことがあったとしても、「こうしたらうまくいった」という成功体験がネガティブな気持ちから救ってくれることでしょう。
ぐんぐんキッズでは、子供やお家の方と一緒に、一人ひとりの特性を大切に長所を生かし、個々に合わせた「工夫」を見つけて、苦手なことがあっても自信を持って、自分らしく生活できるお手伝いができたらと思っています。
今年度も保護者の方と思いを共有し、共に学び合いたいと座談会を開催します。
座談会に参加し、学びを生かし、お子さんへの理解が深まり、子育ての中で取り入れてくださり、お子さがぐんぐん成長しているのを療育のたびに感じることができ、座談会やってよかったね。とスタッフ同士で話しています。
今年度のテーマは 『やる気スイッチをさがす』 です。
第1回目の座談会は 6月13日(金) 10時〜 育てる会事務局の食堂にて開催します。
今回のテーマは 「子どものやる気を引き出す声掛け・やる気をなくす声掛け」 です。
お子さんの特性を大切にしながら、やる気を引き出す『工夫』を一緒に勉強しましょう。子どものやる気スイッチを押すにはまずはお家の方から(*^_^*) たくさんの参加をお待ちしています。
最後に・・・ぐんぐんキッズのスタッフも
仕事からスムーズに帰れる『工夫』していますよ。(*^_^*)
(ぐんぐんキッズ療育スタッフ 三上尚子)
新聞記事の紹介
スペシャルオリンピックス世界大会のプレ大会に出場、する哲平の激励会です。
写真と記事の杉山教育長は、哲平が小学校へ入学する際に、とてもお世話になった先生です。
成長した哲平の姿にとても喜んでいただけました。
代表の巻頭文にもあるように哲平の勤める会社でも激励会を開いていただきました。
NTNテクニカルサービスの鈴木会長からのお祝い金を、辻田社長がわざわざ届けてくださいました。
来月号では、みなさんに頑張った結果報告ができると思います。 (トチタロ)
以前は「育てる会会報」はHPにも全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は一部抜粋にさせていただいています。
なお会報は正会員・賛助会員の方へは郵送でお届けしています。
もしご希望の方がおられましたら、ぜひ賛助会員に申し込みをお願いします。年会費 3000円です。
応援よろしくお願いします。
申込み方法の詳細は「育てる会 HP」に記載しています。