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平成26年7月31日

 

 第195号 

NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会

 195号 目次

     甘い桃   

     即実践講座のお知らせ

     キッズルーム  報告

     つばさの会 (18歳の春 〜休日版〜:改め) のお知らせ

     木工教室・OHAの会 のお知らせ

     ファミリーコンサートオーディションのお知らせ

      水泳教室・サッカークラブ ・『俺ノート』の会 お知らせ

     私のお薦め本コーナー
          「10年目の 自閉っ子、こういう風にできてます!

     近隣の講演会等のご案内

     ぐんぐんだより
        赤磐ぐんぐん・ぐんぐんキッズ

     支援センターNEWS 

台風が去って一気に暑い夏がやってきました。
今年は冷夏になると言われていたように思うのですが、いつもに増して暑い夏のようです。
皆さんいかがお過ごしでしょうか?
夏は暑いですが、いいこともあります。
なんと言ってもその一番は、たくさんの農作物やいただきものが
多い事ですね。近所の方や、親戚、それからスタッフの方からもいろんな果物や野菜の差し入れがあります。
人間にとって暑いのはかないませんが、果物や野菜には暑い夏がないと育たないのですから、文句は言えません。暑い夏もよいことですね。夏は暑くなくっちゃ〜ね!
また、今の季節は、桃やブドウの季節ですから、いろんな方から事務局へ届けてくださいました。会員の方やスタッフか、それから相談に見えた方からは農林大臣賞を受賞したという桃もいただきました。親戚の叔母からいただいた桃も同じくらいおいしかったので、叔母に「もしかすると、農林大臣賞がもらえるかも」と伝えなければと思ったりしました。
ここ赤磐市は、白桃やマスカットの生産で有名なところです。
清水白桃は、地元でもなかなか口にはできませんが、それと遜色ない桃もたくさんいただきます。痛みやすい桃は、少し早めに収穫して出荷するらしいのですが、私たちがいただく桃は、出荷するには少し熟れすぎたかなという桃です。当たり前ですが、この熟れた桃の方が、店頭に売られているものよりはるかにはるかにおいしいのです。なにしろ、甘く完熟して今にもとろけそうな桃です。
岡山へ嫁して一番良かったことは、このおいしい桃を食べられた事かもしれません。
昔は我が家(主人の実家)も桃を栽培していて、少しばかりでしたが、出荷もしておりました。そんな訳でおいしい桃をたらふくいただいて、「ああ〜結婚して良かった〜!!」なんて思ったものでした。
夏が来るということは、私には「おいしい夏がやってきた!!」という感じです。暑い暑いと嘆くより、おいしいおいしい夏と思う方が、救いがあります。
それにしても、少し暑すぎるようですが・・・・・(笑)。
今夏は、ついに27年前に買ったクーラーを思いきって買い換えました。
当時私は妊娠中で、(何を隠そう哲平がお腹におりました)暑くて暑くてたまらないので、ついに贅沢かもしれないけれどリビングに容量の大きいクーラーを、ボーナスをはたいて買いました。
当時の大容量のクーラーは、とても高かったので、大切に使ったからでしょうか、今まで一度も故障なく、まだまだ現役で去年までがんばってくれていました。
ただ、昨今の電力事情を考えると、ここらあたりで買い替えた方が、地球の温暖化にはいいかもしれないと考えました。買い替える時、電気店さんが、「最近のクーラーは27年ももちませんよ」と言われました。昔のものは丁寧に壊れないように作ったからでしょうね。いまは、そういうモノ作りはしなくなったようです。
哲平の成長を見守ってくれたクーラーさんに、そっと別れを告げました。
「長い間ご苦労さん!」「大変だったよね。ありがとうね」
思い返せばとっても大変だった哲平の子育ての、一番初めから付き合ってくれたクーラーさんでした。このクーラーの室外機に3歳の頃の哲平は、チャッカマンで火をつけたことがありました。
プラスチックの網の部分に、何を思ったのか火をつけたのです。もう少しで火事になるところでした。そんな苦労も乗り越えて、頑張ってくれたクーラーさんにお別れをして、今度買ったのも同じメーカーのクーラーです。
今度のクーラーは、人を捜してそこだけに冷気を送ってくれるという優れ物です。また、今月の電気代も表示できるという機能まで付いています。便利になったものです。便利なクーラーで、今年は夏バテ知らずと行きたいものです。

さて、今回の会報に同封いたしました講演会のお知らせのチラシをご覧ください。
佐々木正美先生を育てる会でお迎えすることになりました。
思い返せば佐々木先生と初めてお会いしたのは、哲平がまだ3歳か4歳の頃でした。当時私は、大阪の朝日新聞社厚生文化事業団の「お母さんの為の自閉症の勉強会」に岡山から頑張って参加していました。月に2回あった自閉症の事を学ぶ連続講座でした。
ここで勉強して、何とかこの育てにくい良く判らない我が子を理解したい・・・
そう願いながら、3年間大阪まで通ったものでした。
そこで佐々木先生のお話を聴かせていただきました。今から22〜23年も前の事です。
TEACCHプログラムについて、詳しくお話をしてくださいました。
こんな素晴らしいものがあるんだということを、私だけが知っているのでは勿体ないと思いました。もっと多くの人に知って欲しいと思いました。
勉強会の後、帰られようとするところを、「先生をお呼びするには、どうすればいいのでしょうか? 岡山でこのお話を皆さんにも聴いていただきたいと思うのですが・・・」と問う私に、「いつでも呼んでください。行きますよ」と優しく言ってくださいました。
育てる会ができてから、17年あまり経ちます。
ではなぜ今まで先生をお呼びしなかったかというと、横浜でお仕事をされておられた頃は、、非常にお忙しくされているようにお見受けし、まだ小さい親の会だった私たちにはなかなか言い出しにくく、機会を探していました。
先生が倉敷の大学においでくださると知り、夢のように思え、歓声を挙げたことを今でも覚えています。
そして、川崎医療福祉大学に赴任されてからは、岡山県内各地で精力的に講演をしてくださいました。他の親の会や支援団体が、先生を招かれセミナーを開催され、私たち育てる会が企画しなくても、先生の話が岡山で聴けるようになりました。
私も、何度も先生のお話を聞かせていただき、川崎医療福祉大学で先生が開かれていた「保護者のための自閉症勉強会」にも参加させていただいていました。
それが、今年の3月をもって先生がご高齢を理由に川崎医療福祉大学を退任され、これからはおいそれとは先生のお話が、岡山では聴けなくなるということが解りました。
あわてて先生に講演をお願いしました。
すでにHPなどでは、新規の講演依頼はお断りされておられるということでしたが、無理をお願いして、もう一度岡山での講演会が実現することになりました。
こんなに大好きな先生のお話を、私たち育てる会でお聞きするとしたらどんなお話が聴きたいだろうと、考えてみた結果・・・、私たちは、「育てる会」です。
子どもを育てることだけではなく、周りの支援者を育てたいという野望を持っている私たちです。
多くの学生の方が、ほとんど自閉症の理解も無く卒業して教師になったり、保育士になられたりしているのが、とても心配でした。それが、今回の講演会を“学生 無料”とさせていただいた理由です。
自閉症を理解して欲しい、自閉症の理解なくして学校教育ができるでしょうか? 
保育の現場にも、多くの自閉スペクトラム症の子どもたちがいます。どうやって若い保育士さんたちは、あの子たちのお世話をされるのでしょう。
この講演会をきっかけにして、自閉症をもっと知りたいもっと学びたい支援したいと思ってくださる若い方が、増えることを願ってこの講演会を企画しました。
勿論、学生さんだけでなく、最も多く現在関わっておられる保護者の方、現任の教師、保育士施設関係の皆さん、先生のお話を直接聞くことで、自閉症の彼らへの温かい先生のメッセージを受け取って欲しいと思います。あの子たちを正しく理解して支援して欲しい。とんでもない子たちというように見ないで欲しい。やりようがあることを知って欲しい。プロとして、自覚を持ってあの子たちと向き合って欲しい。そんな思いで先生をお呼びします。
ネッ!!大きな野望をもっているでしょう?
皆さん、ふるってご参加ください。事務局では、一足早く学生や学校の先生の元へは、チラシをお送りしております。
いつもより出足早く定員に達するかもしれません。出来るだけ早くお申込みいただかないと、先着順ですから会員でも入れない方が出るかもしれません。よろしくお願いいたします。

7月16日(水)、門 眞一郎先生をお迎えして、第3回の支援者の為の即実践講座を行いました。
参加して下さる方もお仕事終わってから駆け付けてくださっていますし、先生も当日のお仕事終わってから、京都から駆け付けてくださるという、大変熱い講座です。
先生は、静かに語られるので、参加者は皆水を打ったように「シ〜ン」、誰もかれも熱心にお声を聴いております。レジメがとてもわかりやすいので、メモも殆どいらないくらい解りやすいものです。ですからひたすら参加者は、先生のお話に聴き入ります。
今回は、PECSの講義でした。ピラミッド教育コンサルタントオブジャパンの講座に参加された方は、良くご存じだと思いますが、門先生のお話は、実践ビデオつきです。やろうと思って頑張っていてもPECSは、実践となるとうまくいかないという経験を皆さんお持ちではないでしょうか?
門先生のお話やビデオを見ると、私にもやれそうと思えるのです。ビデオの中の子どもたちが、次々コミュニケーション出来て行く様子が、短い時間の中で見ることが出来ています。
自分でやってみようかなと思えてくるようなそんなビデオです。
先生のお話を聞いて、本格的にPECSを学んでみようと思ってくださった方は、以下のサイトをご覧ください。
http://www.pecs-japan.com/
岡山でもレベル1のワークショップがありますよ。(10月4日・5日 の予定です)

では、少し育てる会の正会員向けのお知らせを、ここで簡単にさせていただきます。
新しい会が発足いたしました。
18歳の春の休日版と、前回の会報ではお知らせしましたが、その会に名前が付きました。
「つばさの会」といいます。
お母さん達の会です。子どもが小さい間は、母の翼の中で、子どもを慈しみ育てて行きましょう。
まさに今はそんな時でしょう。
そして、子どもが18歳を迎えたその時には、自らの翼で飛べるようになっていて欲しい・・・、そんな思いを込めて名付けられた会の名前です。
子どもたちが大きくなっていくにしたがって、お仕事に復帰されて、平日にある18歳の春には参加できにくくなったお母さんが、発起人になって作られた会です。
続いては、木工教室のお知らせです。
先月号に載せるのをうっかり忘れてしまったもので、大変申し訳ありません。
育てる会メーリングリストに入っておられる方には、お送りしておりますので、ご容赦くださいね。すぐに定員いっぱいになってしまいましたので、会報で初めて知ったという方は、ごめんなさい。
8月9日(土)生涯学習センターにて行います。今回は、ティッシュケースを作ります。とてもかわいい居間に飾ってもいいような木工作品になることでしょう。
毎回参加して下さる皆さんに加え、はじめての方も何人かおられます。学校の宿題に工作という課題が、無くなっている学校もあるそうですが、学校へ持っていったら、みんなの注目を浴びること請け合いです。オリジナルのたった一つだけの作品に仕上げてください。来年も行いますので、今年来れなかった人は、1年後を楽しみに待っていてくださいね。
この機会にメーリングリストにお入りになっていない方にもご案内を改めてさせていただきます。
今回も、会報の後ろの方でも書いていますが、見られていない方もいるといいうことで、こんな事務連絡をこの巻頭文でもさせていただくことをお許しください。
事務局アドレス acz60070@syd.odn.ne.jp
携帯電話かパソコンのアドレスと、ご自分のお名前を書いて、題名のところに“メーリングリスト希望”と書いてお送りください。1日経っても返信のメールがない場合(閉局日を除く)には、何らかの不都合があると考えていただいて、再度ご連絡ください。
メーリングリストでは、会の様々な案内の他、コンサートや自閉症のテレビ番組などのお知らせもさせていただいております。出来るだけ多くの皆様のご参加をお待ちいたします。
現在参加されている方は、110人。正会員だけの特典です。
さて、夏休みにボランティア体験をしてみませんか?
小さい頃から誰かの役に立つという経験は、将来、お仕事をする為のよい経験にもなると思いますよ。
暑くて大変な時だからこそ、短い時間の草取り応援隊を、募集します。時間は、30分。
おひさまハウスの花壇の草を皆で抜きましょう。
手伝いの後は、おやつバイキングを行います。皆さんおやつを少しずつ持ち寄ってください。
飲み物は、こちらで用意します。
草抜きの道具や軍手もご準備くださいね。
大勢の応援隊を待っています。
日 時:8月9日(土)
    草取りの時間    9時〜9時半
    おやつバイキング 9時半〜10時

先日、父と母の7回忌が兵庫県の私の実家でありました。
もう7回忌・・・。あれから6年も経つのですね。親は、亡くしてから本当に寂しくなるものです。親孝行もしてこなかった私が、今こんなにも親の事を恋しく思うなんて、考えもしなかった事です。
母が亡くなって、その後を追うように元気だった父もあっという間に亡くなってしまいました。とても心もとない、まるでみなしごになったような・・・そんな頼りない感じがすることがあります。先日、なんとはなしに母の事を思い出しました。
今日は、母に私が褒められたお話です。
昔我が家は、織物工場を営んでおりました。播州織というギンガムチェックの布を作る織物工場でした。
朝早くから夜遅くまで、忙しそうに働く母でした。小学校低学年の頃のことです。学校帰りの私は母の働く姿を工場の入口から覗いてから、工場の向かいにある家へ入ったものでした。
なぜかそんな情景が思い出されました。私は、昔の記憶をこんな風に思いだす事があります。今までは忘れていたのに・・・、なぜか急に何の脈絡もなく蘇ってきて、そしてそれがとても鮮明に当時の情景や空気感まで伴って思いだされるのです。自閉症の子どもたちの脳も不思議ですが、私の脳もとても不思議な働きをします。
話がそれましたね。
当時、私はきっと寂しかったのでしょう。
母に何か言いたいことがあったのかもしれません。
聞いて欲しいことがあったのかもしれません。
ただ、母を見て安心したかったのかもしれません。
工場の中に入りたいのですが、織物の機械がたくさんあって、子どもには大変危険な場所でした。
それで入ることを禁じられていた記憶があります。
大好きだった母でした。お洒落で着物姿がとても似合って・・・私には、自慢の母でした。参観日に「あれは誰のお母さん?」と囁かれて「わたしのおかあさん!」という時の誇らしい気持ちを今でも覚えています。
そんな母が、私をしみじみ見つめながら、
「大きゅうなったなぁ〜、あんたは、十人並みの器量やなぁ〜」と言うのです。
「十人並みってどういう意味?」と私が問うと、母は、
「十人の女の子がいたら、一番やないけど、2人目か3人目に、かいらしい言うこっちゃ(可愛らしいということよ)」と言いました。
私には、とても嬉しい言葉でした。しみじみと私を認め、褒めてくれた言葉でした。
自分は色黒でどう見てもかわいいとは思っていなかった私は、自信を持てない子どもでした。母のこの言葉を聴いてからは、自分はもしかしたら母のように綺麗な大人になれるかもしれない・・・そんな風に思えるようになりました。
自信がなかった小さな女の子が、たった一言のこの言葉で、大人になることを夢見られる少女になったように思いました。
十人並みの本当の意味を調べてみると、普通くらいという意味らしいのですが、母は十人並みをこんな風に理解していたようでした。
その時の優しそうな私を見る目を覚えています。
たったこれくらいの褒め言葉で、私は自分にそれなりの自信を持って生きてこられたように思うのです。
母は、子どもには特別の存在です。
忙しい母は、ほとんど私に心をかける暇もなく、私はいつもそんな母を見つめていました。愛情は、ほんの少しの言葉でも、ちゃんと伝わるものです。私を勇気づけ自信を持たせてくれるあの一言に、私は母が亡くなった今も感謝しています。忘れられない人生を変えたひと言だったのかもしれません。
「お母さんの子だから、あんたも美人になるよ」
そういわれた気がしました。
どんなことでも、子どもは些細な事を覚えているものです。
特に親に褒められたいと思っている子は、その褒め言葉は、素晴らしい力を発揮します。
今の私が、きれい(???)なのは、あの時の母の一言があったからです。 
今では、どうも自信過剰の私ですね。
いいんです!それで幸せになれたんですもの。これでいいのだ〜♪
私が、言いたいことは、褒められて子どもは育つということ。それに母の一言は、値千金、
金科玉条、唯一無二、鶴の一声。
“褒める”の反対は、叱る、ののしる、無視をする・・・・などでしょうか。
子どもを褒めてやってください。怒らないでください。感情的に怒っておられるお母さんを時々スーパーマーケットなんかで見かけますが、傍から見ていても辛いです。
怒られて大きくなった子は、心に歪みを持ちやすいです。いい子にしたいなら、よく褒めてやって欲しいです。
私たちの世代の親は、生活に忙しく子どもに構う暇がなかったようでした。
でも、時々こんな風に褒めてくれたりしました。成績が上がった時、いつもは作ってくれたこともないのに急に夜食のサンドイッチを持って2階の私の部屋へやってきてくれたことがありました。いつもいつもではないだけに、嬉しさ100倍でした。
こんなホンワリと心に残る幸せな思い出を残してくれた母に、私は今でも感謝しているのです。
子どもは、親を見ています。くれぐれもお気をつけて、叱ってばかりの夏にならないよう、暖かい思い出が、あなたが亡くなった後にも子どもの心に残るような、そんな夏になりますように・・・。
最後に、たくさんの贈り物いただいた皆様に、この会報で改めてお礼申しあげます。ありがとうございました。
(育てる会 代表 鳥羽 美千子)

教師・保育士対象 即実践講座 お知らせ

  門 眞一郎 先生 による夜間連続講座です!!

☆第4回☆ 平成26年9月17日(水)19:00〜20:55
       【 毎月(8月を除く)、第3水曜日の予定です 】
テーマ : 表出コミュニケーションの支援(2)
        補助代替コミュニケーション(PECSを中心にA)
場 所 : 岡山県生涯学習センター 大研修室 
           (岡山市北区伊島町3‐1‐1)
対 象 : 教職員・保育士やそれを志す方、施設・福祉関係職員の方 対象。
         (申し訳ありませんが、保護者対象ではありません)
講 師 : 門 眞一郎 先生(児童精神科医:京都市児童福祉センター)
参加費 : 全10回分 賛助会員17,000円 ・ 一般20,000円(賛助会費含む)
         欠席された回の講義については、DVDをお貸しします。         

キッズルーム報告 

7月6日(日)、岡大体育館にてキッズルームを開催しました。
初参加2人を含む16人のお子さんが参加しました。
岡大児童文化部、教育学部のボランティアさんとともにしっかり身体を動かして遊びました。
参加者の方からすてきな感想をいただいたので紹介します!

・今回で3回目の参加となります。毎回広い体育館を自由に走り回る我が子の姿に幸せを感じます。
コミュニケーションが苦手で集団行動を得意としない我が子は手遊びやリトミックは好きではありませんでした。しかし…参加する都度、集中してボランティアの学生さんのお話しやダンスの手順をジーっと聞けるようになり…本人も分かる喜びを感じているように思います。
水でもかぶったの?というくらい汗をかき…笑顔で母の元に水分補給に来る我が子を迎えられる喜びは幸せの極みと言えます。
キッズルームを主催してくださる、育てる会をはじめ子供達に無条件に寄り添ってくださる、学生ボランティアの皆様に…ただ ただ感謝です。
幸せな時間を♪ ありがとうございました。
・久しぶりに参加させていただきました。以前はなかなか私が付き添ってもリトミックなどは参加が難しかったのですが、大学生のお姉さんと最後まで楽しく参加でき子どもの成長を実感することができました。帰ってから『楽しかったね、また行きたい』と言ってました。また参加させていただきたいと思います。本当にありがとうございました。

つばさの会のお知らせ   (「18歳の春〜休日版〜」 改め)

代表の巻頭文にもあるように「18歳の春 〜休日版〜」の新しい愛称が決まりました。『つばさの会』です。
子どもたちが小さい間は、お母さんが自分のつばさの中で守ってあげられるように。
やがて大きくなった子どもたちは、自らのつばさで羽ばたいて、大空に飛び立つように。
そんな想いのこめられた『つばさの会』です。
7月12日(土)におひさまハウスに、6人のお母さんたちが集まって第1回の座談会が開かれました。
平日にはお仕事をされているお母さんたちが多いので、これからも無理のない範囲で楽しくやっていこうと思っています。
2回目は、当日参加された方の、都合がいい日ということで、直近ですが、8月2日に決まりました。
今回は、お互いの夏休みの中間報告ですが、この会報が届くのが、間に合うかどうか・・・ということになってしまいました。
メーリングリストに入られている方には連絡させていただきましたが、入られていない方には、もし会報が間に合わなければ、申し訳ありません。
この機会にぜひ、メーリングリストにもご参加いただけるとありがたいです。
  【 第2回 つばさの会 の ご案内】
日 時 : 平成26年8月2日(土) 10:00〜12:00
場 所 : おひさまハウス 食堂 (赤磐市和田194-1、事務局や赤磐ぐんぐんのある家です)
申 込 : ・・・ということで、今回は当日飛び込み参加もOKです。 (正会員限定)

木工教室のお知らせ 

もう一つ、メーリングリストに入られていない方には、申し訳ないお知らせです。
毎年行っている木工教室ですが、今年は都合で8月初旬、8月9日(土)に開催することになりました。
木工作家の川月清志先生にお願いしての木工教室ですが、今年はティッシュケースカバーを作ることになりました。昨年は、会報でご案内できたのですが、今年は6月末の会報で案内するのを忘れ、8月下旬頃の会場が抑えられなかったため、急遽メーリングリストで募集をさせていただいた次第です。申し訳ありませんでした。
代表の巻頭文や「つばさの会」のお知らせでもお願いしたとおり、まだの方は、ぜひメーリングリストにもご参加ください。
また、入られているおつもりでも、携帯の場合、パソコンメールが受信拒否に初期設定されている機種もあり(特に、docomoに多いです)、今回の木工教室の案内が届かなかった方は、その可能性がありますので事務局までご連絡ください。よろしくお願いします。

OHAの会のお知らせ

OHAの会は高機能自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害で知的障害のないタイプの子どもを持つお母さんのための会です。
OHAの会では始めに本の読み合わせをしています。
今回からアスペルガー症候群の13歳の少年が書いた本を読み始めました。彼自身が経験したことや感じていることを知ることによって、子どもたちがどんな風に感じたり、どういうことに困っているのかを少しでも理解できるようになるのではないかと期待しています。
読み合わせの後に、夏休みを前に「夏休みの過ごし方〜子どもの目標と親自身の目標」について考えました。長い夏休みをどう過ごそうかと漠然と考えていましたが、改めて考えて、みんなの前で発表すると、目標がはっきりと形になったような気がしました。
また、子どものことで最近困っていることについても利守先生からアドバイスをいただくことができました。それぞれ悩みは違っても利守先生からのアドバイスは自分にも活かせることがあり、とても参考になります。
今回、初参加の方が2名おられました。OHAの会は、子どもの年齢は違っても、同じ悩みを共有することができる保護者の会です。そして、利守先生が私たちを明るく前向きな姿勢で支えて下さっています。
途中からの参加でも大丈夫です。
会場で本の購入もできますので、初めてという方もどんどんご参加ください。

  【次回の OHAの会】
日 時 : 平成26年9月26日(金) 10:00〜12:00
場 所 : きらめきプラザ 中会議室 (岡山市北区南方2‐13‐1)
アドバイザー:利守 愛子 先生 (臨床心理士)
持ち物 : 「青年期のアスペルガー症候群 仲間たちへ まわりの人へ」
                 ルーク・ジャクソン:著(スペクトラム出版社)
         今年度の参考書籍です。お持ちでない方は事務局で手配します。
参加費:1000円(書籍購入希望の方は、別途1900円・・書店よりお買い得です)
申込み:育てる会 事務局 (п@086−955-6758)  (正会員限定)

ファミリーコンサート オーディションのお知らせ

先月の会報でお知らせした通り、11月22日(土)のファミリーコンサートへの出演希望のお子さんのオーディションを開催します。
オーディションといっても、受けていただいた方は、全員合格、全員出演というオーディションです。
でも、たとえ形だけ、と言っても、オーディションに合格し、認められて舞台に立てたということは、子ども達にとって大きな自信につながると思います。
普段、練習している楽器はもちろん、ちょっと学校で使ってみて興味をもったモノでもいいですし(ただしピアノ以外の楽器は、各自で用意してくださいネ)、授業やカラオケで唄っている歌でもOKです。安心してご参加ください。
オーデションの日時 8月20日(水)13:00〜
オーデションの場所 おひさまハウス
申し込み      育てる会 事務局に 8月8日(金)までに
(Tel 086−955−6758)  (正会員限定)

水泳教室のお知らせ

8月はお休みです
  【 次回の水泳教室 】
日 時 : 平成26年9月21日(日)15:30〜17:30
場 所 : OSKスポーツクラブ岡山 3階ロビー(岡山市北区絵図町1-50)
          ※プールは育てる会水泳教室 貸切で行っています。
連絡先 : 育てる会事務局 (正会員限定)
★新たに参加されたい方、体験されたい方は事務局までお問い合わせください。
★欠席される方は、必ず9月17日(水)までに事務局に連絡してください。

サッカークラブのお知らせ

日 時 : 平成26年8月3日(日)10:00〜12:00(9:45集合)
場 所 : 岡山市内グラウンド
持ち物 : マイボール、ゼッケン、ハチマキ、お茶(ボラさんの分も)、個人ノート、出席カード、親リーダーはグループノート
体験、見学の申し込み、お問い合わせは、サッカークラブ担当までご連絡ください。 (正会員限定)

『俺ノートの会』のお知らせ

『俺ノート』の会です。
参加は小学校高学年(四年生)以上の男子です。
それぞれマイペースで活動を行い、のんびりやっています♪
日 時 : 平成26年8月31日(日) 10:00〜12:00
場 所 : おひさまハウス
持ち物 : のり、はさみ、ノートや画用紙、切り抜き用雑誌など、休憩用のお菓子や飲み物
参加希望の方は、事務局にご連絡下さい。 (正会員限定)

 ぐんぐん だより 

赤磐ぐんぐん

夏休みに突入しました。みなさんいかがお過ごしでしょうか。
夏休み突入前の7月の前半、赤磐ぐんぐんでは療育の待ち時間を使って、保護者の方の勉強会を行いました。
全員参加を目指した勉強会です。お母さんたちとお話をする時間もいつもよりたくさん作れて、とても有意義な時間を過ごすことができました。勉強会のことについてはまたいつかお話したいと思っています。
さて、今回は、ぐんぐんの「みんなの会」での様子を紹介します。
ぐんぐんに来た子どもたちは、荷物を自分のロッカーに片付けた後「みんなの会」をします。
「みんなの会」とは、今日のお友達はだれかな?先生はだれかな?とお勉強が始まる前に確認する場です。自分の顔写真を自分の色にマッチングした後、絵本の読み聞かせをしてもらうなど、みんなで楽しい時間を共有する場をもちます。
こういった、みんなで集まって一緒に活動することは、他者とのコミニケーションが苦手な自閉症スペクトラムのお子さんにはしんどい場面かもしれません。そんな時は、まずは自分の顔写真を自分の色にマッチングするだけで次のスケジュールへ移動してもらいます。それが無理なくできるようになったら、少し活動に参加する時間を増やしていきます。スモールステップで小さな成功体験をかさねていきます。無理せず本人の活動の場面を増やしていきます。
スケジュールの中のお楽しみの時間には、絵本の読み聞かせや、手遊びや、ペープサートなどをします。子どもたちの様子に合わせて内容を代えます。絵本を読んでいて、こちらが気づくことは、最初は絵本に集中できていないお子さんも、会を重ねるごとに絵本に少し集中することができてきたり、目を輝かせて絵本をみてくれていたりする姿がみられる事です。
子どもたちが喜んでくれる絵本は、「だるまさん」や「サンドイッチ」です。絵もハッキリしていて、内容もわかりやすいです。
先日、こんなことがありました。
A くんが、みんなの会の時なかなか椅子にすわれません。絵本は聞いてくれるのに椅子に座るのをいやがるんです。お母さんに保育園での様子を聞いてみると、保育園ではAくんが座る椅子の場所に椅子を置く目印として床にテープが貼ってあるそうです。さっそくぐんぐんでも試してみました。
するとAくんは静かに椅子に座り落ち着いて「みんなの会」に参加することができました。
保護者の方と情報を交換でき、共有する事の大切さを改めて感じた出来事でした。
きっちりしたいA君は椅子の位置がずれたりすることに、しっくりこないものを感じていたのでしょう。
不安も取り除かれ、絵本に集中できているAくんでした。
さあ、夏本番!子どもたちにとっては楽しい夏?でしょうが、大人たちにたっては、子どもたちを楽しませつつ、この暑さをどう乗り切るか頭の痛い季節ですよね。
毎日の生活に栄養ドリンク一本追加したくなるのは私だけでしょうか?
しっかり、休養をとりつつこの夏も乗り切りましょう。
(赤磐ぐんぐん療育スタッフ 西山 智子)

ぐんぐんキッズ

「夏休み」。それは自由。何が起こるか分からない、ワクワクする季節ですよね。
ですが、ぐんぐんキッズのお子さんたちは、それが何より苦手です。
予定がないと見通しが立たず不安になるし、学校など決められた時間がない分、気が付くとゲームばっかり、ダラダラと過ごしていたということにもなりかねません。
そこで、夏休み前の緊急企画!ぐんぐんキッズ座談会「夏休みの計画・プランニングのやり方」を7月11日、育てる会事務局の食堂で開催しました。14名のお母さん方が参加され、夏休みの計画の立て方を、学び合いました。
まずは先輩お母さんの夏休み体験談から。見せていただいた自作の支援ツールも大変参考になるもので、写真を撮られているお母さんもいました。
「宿題の全体像を画像つきのがんばり表にし、見通しを立てることで、母子ともに何をしたらいいかがハッキリする」など、ヒントが満載でした。
鳥羽代表からのお話は、現在実際に就労されているお子さんの小学生時代というだけあって、皆さん身を乗り出して聞いておられました。
「お手伝いの手順書は、最初に完璧なものを作りすぎると、それで何とかやらせたくなってしまいがち。最初は手書きでもOK。分かりづらいようならその都度修正すればいいのよ」など、具体的な工夫ポイントを聞くことができました。
「最初の一週間が勝負」「あの夏があったから、今の彼がある」の言葉が印象的でした。
次に、実際に計画表を使った演習を行いました。
夏休みの計画の立て方は、パズルみたいなもの。まず、里帰りや習い事などの予定を書き出し、それらを除いた正味使える時間がどれだけあるかを確認。つぎに、子どもが夏休みに「やりたいこと」と、宿題やお手伝いなど「やらなければいけないこと」「やってほしいこと」を書き出します。さらにそれを「何分かかる」と具体的な数字に直し、パズルピースのようにはめ込んでいきます。
ここで、「宿題」「お手伝い」のピースをつい多く入れたくなるのが親心ですが、まず一番に大切にしてほしいのは、「子どもが何をしたがっているのか」を見つけること。小学生のうちから楽しめる余暇を見つけておくことはとても重要です。
好きなことがある子は、将来それを励みに働ける大人になれます。
もちろん、お母さん自身も目標を持った夏休みにすることも大切です。「頑張ったわたし」へのご褒美も忘れずに。
お子さんにも、お母さんにも楽しく、「自分を好きになれる」。そんな「ハートのピース」がたくさん並んだ夏休みになることを願っています。
後日寄せられた感想では、「夏休みをどのように過ごそうか悩んでいて、計画もどうやって立てたらいいか分からなかったので、とても参考になりました。『よし頑張ろう!』と思うことができました」など、お母さん方からの嬉しい声をたくさんいただきました。ありがとうございました。
ぐんぐんキッズでは、今後もお母さんのお困りごとを一緒に考えて解決できるような座談会を開催していく予定です。
次回は、9月12日(金)。テーマは、今回も少し触れた「余暇について」です。将来仕事をする時に、適切な余暇を持っていることは、生活の安定・仕事の継続のためにとても重要です。皆さんのご参加をお待ちしています!
さて、いま世間では空前の「アナと雪の女王」ブームですね。キッズでも休憩時間にお子さんが歌ってくれたりします。大ヒットの一番の理由はやはり、主題歌「レット・イット・ゴー」のメッセージ性にあるのではないでしょうか。
「ありのままの自分になるの♪」「これでいいの自分を好きになって♪」聴いていると、心が解放されて、元気が出てきますね。
自分にぴったりハマる仕事を見つけ、自分らしさを認めてくれる理解者に出会うこと。これは、自閉症のお子さんだけではなく、あらゆる人が‐時には苦心しながら-求めていることではないでしょうか。
主人公エルサは、自分の特性を憎んだり隠したりしていた時は力がなく、周囲からも隔絶されていました。エルサ自身が自分の特性を受け止め、また理解し受け入れてくれる妹のアナと心が通った時に、人を傷つける氷の魔法は、人を幸せにするものに変わりました。
私の目には、お子さんを理解し、支援しようと努力しておられるぐんぐんキッズのお母さん方は、まるでアナのように見えます。連絡帳を見せていただくたびに、お母さんの献身ぶりに、ただただ頭が下がる想いです。本当にありがとうございますと言いたいです。
ぐんぐんキッズの先輩スタッフの姿からも、日々勉強させていただいています。
「支援」と聞くと、たくさん褒め言葉をかけたり、しっかり触れ合ったりすることを想像するものですが、ぐんぐんキッズでの「支援」は、その子に必要な静かな声かけ・指示書や手順書での提示・その子に合わせた短い褒め言葉で、一見何だかあっさりしたものに見えがちです。
でもそれは、声かけ自体が負担なお子さんがいたり、言葉がけよりも視覚的な物の方が分かりやすかったり、手取り足取りの体を接した関わりが有効でなかったり、たくさんの情報がありすぎると何が大切なのか分かりづらくなってしまうからです。
また、思春期に向けて、「抱きついたりするようなスキンシップだけが愛情表現じゃない」「人との思いの交流は、それ以外でもできるんだよ」ということを教えている子どもたちもいます。それは、小学校低学年なら許される抱きつきやキスが、将来大人になった時にはよくない行動として修正されるのであれば、今のうちから、人との適切な距離感や接し方を教えていくことが大切だと考えているからです。
「こんなにこの子を想っているのだから」という自己満足ではなく、本人の特性に合わせて、また大人になった時にその子が困らないように、適切な対応を考えていくのが、本当の支援なんですね。
療育後のスタッフルームでは、「次はどんな風にしたら子どもが分かりやすいだろうか」「お母さんや学校とも情報交換をもっとしていきたいね」「今日の反省点を次に生かすために、何を準備したらいいかな」など、熱い議論が交わされています。「あの子は今ではこんなこともできるようになったけど、以前はこうだったんだよ。だから、あの時一歩引いて我慢ができたのはすごい成長なんだよ。嬉しいね。人に歴史ありだよ。スゴイよね!」と私に伝えてくれる時の先輩スタッフの輝いた瞳を見ると、私も子どもたちの成長ストーリーを見届けることができるようなスタッフに成長したい!と思います。
支援者には、支援の必要箇所を見極める「評価」の視点と、相手の無限の可能性に心を開く「空白」の視点、どちらもバランスよく持っていることが求められると私は思っています。
本当に必要なことを見極められるクールな頭と、子どもたちを想う熱いハートで、日々子どもたちと接していきたいです。
よろしくお願いいたします! 
(ぐんぐんキッズ療育: 新スタッフ 辰田)

支援センターNEWS☆

夏休みだからキャンプに海水浴に花火に、旅行にも行きたいしと思いを巡らせている間に早くも残り1ヶ月となりました。
熱中症で調子を崩される方も多いとニュースで聞きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
無理をせず、楽しみながら暑さを乗り切りたいものですね。
子どもと過ごす時間が長くなる夏休み、やっぱりここが苦手なんだよねとか苦手なのは分かっていたけどここまでひどいとは思っていなかった、といった場面に直面することが増えていませんか?
面談させていただく中で特性による凸凹を受け入れることに、心が揺れている本人や保護者の方にたくさんお会いします。揺れるのは当たり前。
私たちの子どもは診断を受けるべきかどうか、支援級にはいるべきかどうか、担任の先生にお話しするかどうか、ここを頑張らせて良いのかどうかなど、保護者が悩み選ばなければならない場面がたくさんあるように感じます。苦手に着目しないで得意を伸ばすと言うお話を聞いて理屈ではわかるけれども、簡単には諦めきれない。どうしても苦手を何とかしたくなるのは皆さん同じ悩みではないでしょうか。
最近、為末大さんが書かれた『諦める力』という本を読みました。
為末さんは陸上競技の花形種目である100メートルを諦めて400メートルハードルの道へ進みオリンピックで銅メダルを獲得した元陸上選手です。
やめることは諦めることや逃げることではなく、選ぶことや決めることに近い感覚だと為末さんは書いています。
「諦める」という言葉はネガティブなイメージですが、実はその語源は「明らめる」なのだそうです。真理や道理を明らかにしてよく見極めるというポジティブなイメージでとらえてみてください。
為末さんは勝ちたいという目的のために、競技人口が少なく自分に可能性のありそうな種目に転向しました。
高校3年生18歳の時です。
「世の中には自分の努力次第で手の届く範囲がある。その一方でどんなに努力しても及ばない、手の届かない範囲がある。努力することで進める方向というのは、自分の能力に見合った方向だ。」
私たちの子どもが、芽生えのあるところを目標にしましょうというのはこういうことなのだと思います。
目的さえ諦めなければ手段は変えてもいいのです。
固定観念にとらわれず時には早く諦めることが良い結果に繋がることもある。私たち日本人は何かを諦めようとするとき、ここまで頑張ったんだからもったいないという気持ちが働きます。でもたた「飽きたから」という理由でやめることがあってもいいのです。やっぱり無理だったとやめることはかっこ悪いことでもずるいことでもありません。
「どうしようもないことをどうにかする」という発想から「どうにかしようがあることをどうにかする」という発想に切り替えて、この夏いろんなことに取り組んでいけたらいいですね。
苦手な部分を頑張ろうとしている本人に、為末選手の先生がしたように400メートルの方が向いているよとアドバイスできる人でありたいなと思います。
最後に為末さんの言葉から
―「何を『普通』ととらえるかで人生は相当に変わる。」―
(あかいわ発達障害支援センター  相談員:政田 亮子)

以前は「育てる会会報」はHPにも全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は一部抜粋にさせていただいています。
なお会報は正会員・賛助会員の方へは郵送でお届けしています。
もしご希望の方がおられましたら、ぜひ賛助会員に申し込みをお願いします。年会費 3000円です。
応援よろしくお願いします。
申込み方法の詳細は「
育てる会 HP」に記載しています。

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