sorry,Japanese only

平成26年10月31日

 

 第198号 

NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会

 198号 目次

     秋の訪れ

     即実践講座のお知らせ

     クリスマス会のご案内

     18歳の春を目指すクラブ お知らせ 

     母の想いを語る会 報告

     ファミリーコンサート ご案内

      つばさの会・『俺ノート』の会・OHAの会 お知らせ

      サッカークラブ・水泳教室 お知らせ

     私のお薦め本コーナー
          「あたらしい ほうりつの本

     近隣の講演会等のご案内

     ぐんぐんだより
        赤磐ぐんぐん・ぐんぐんキッズ

     支援センター NEWS

     「気づきのアンケート」 報告

     グループホーム建設寄付 お礼

黄金色に輝いていた稲穂も収穫の時を迎え、いつもは静かな事務局周辺もこの時ばかりは、刈取り機のにぎやかな音が響いています。
夕刻、ふと気が付けば、あれほど豊かに実って頭を垂れていた稲穂は、すっかり刈り取られて誰もいない。
見上げると綺麗な夕焼け空。静まり返った田んぼと刻々と色を変えていく空の色に、深まった秋を感じるのでした。
ここ赤磐市は、いつもの年よりも秋の訪れが早いように感じます。そろそろ急ぎ足でやってきそうな冬の準備を急いだ方がいいような、そんな肌寒い朝晩が続いています。
皆さん、お元気ですか?
育てる会の事務局では、12月の服巻智子先生のセミナーに向けて、参加証や会場案内などの準備が始まろうとしているところです。
いつも人気の服巻先生の講演会ですが、今回は12月23日(火・祝)、「思春期・青年期に向けて 今準備しておくこと」と題するお話しです。
子ども達が成長して落ち着いてくらしていくための、服巻先生からの大きなクリスマスプレゼントがいただけると思います。
今月もチラシを同封しておりますので、すでに申し込まれた方も、ぜひお知り合いの方にお勧めください。他県の方からも、まとまって参加申込みがあります。申込締切は12月18日までとなっていますが、佐々木先生のセミナーでも2週間以上も前に満席となってしまいました。まだの方はお早めにお申し込みください。

先日、録画したDVDをお借りして、東田直樹君が出演されていたNHKの「君が僕の息子について教えてくれたこと」という番組を観ました。久し振りにテレビを見ながら泣くという経験をしました。感動の涙です。悲しくて泣くのではなく、「素晴らしい!!」と思わず涙がこぼれていました。
「いつも同じことを尋ねるのはなぜですか?」
僕は、いつも同じことを聞いてしまいます。
「今日は何曜日?」とか「明日は学校はありません」など、分かり切っていることを何度も聞いてしまいます。分からないのではなく、分かっているのに聞いてしまうのです。
どうしてかと言うと、聞いたことをすぐに忘れてしまうからです。
今言われた事も、ずっと前に聞いたことも、僕の頭の中の記憶としては、そんなに変わりません。
物事が分かっていないわけではありません。記憶の仕方がみんなとは違うのです。
よくは分かりませんが、みんなの記憶は、たぶん線のように続いています。けれども、僕の記憶は点の集まりで、僕はいつもその点を拾い集めながら記憶をたどっているのです。
なんという素直なそして解りやすい表現だったことでしょう。
デービッド・ミッチェルさんという有名なアイルランド在住の作家の方が、この本を翻訳されました。ミッチェルさんも自閉症の息子さんをお持ちのお父さんです。その事がきっかけで多くの国の人がこの本を読み、日本ではあまり評価されていなかった本は、今やノルウェーでは、村上春樹、三島由紀夫、そして東田直樹というように並び称せられると放送でいわれていました。素晴らしいことですよね。
実は、私たち夫婦は、以前「自閉症の僕が飛び跳ねるわけ」という本を読んだ時、全く違った読み方をしていました。
当時、この本を本当は信じていなくて、お母さんが勝手に解釈されて、本人が書かれた文章として発表されているのではないかしら・・・、そんな風に思っていました。
ちょうどFC(ファシリテーテッド・コミュニケーション)が否定されていた時代でした。そんな感じに見えたので、否定的な感じでお勧め本には、していなかったのでした。
なんという残念なそして申し訳ない事だったでしょう。
テレビの東田直樹さんは、自分の想いをその溢れる想いをパソコンや文字盤を使って表現されていました。決して、お母さんの創作や解釈ではなかったことが、きちんと証明されたのでした。テレビを見るまで、まさか言葉のない自閉症の人がこんな文章を書けるはずがないという先入観で本を読んでいたのでした。
テレビの東田さんは、思いがどんどん堰を切ったように溢れだすという感じでした。
驚きと、申し訳なさでいっぱいになりました。どうにかして謝りたいと思いました。
私は、東田さんへメールを出しました。でもしばらく待ってもお返事がきません。それで思い切って、お電話をしてみました。
お母様が出られて、丁寧に対応して下さいました。テレビの通り優しそうなとっても素敵なお声でした。そして、直樹さんの事を誤解していたことをお伝えすると、
「そんな風にあやまってくださる方は、ほとんどありません。ありがとうございます」と言われました。
そのお言葉を聞いて、きっとこれまで、多くの方から誤解されて、それでも何も抗弁されてこなかったのだろうなぁ〜と思いました。こんなに母親として謙虚で人間的にも素晴らしい方だったからこそ、あの東田さんの今があるのだと思いました。
東田直樹さんもすごいけれど、お母さんも素晴らしい!テレビを見てそう思っていましたが、お話してみてその想いをより強くしました。
「君が僕の息子について教えてくれたこと」これが番組名でした。東田さんの言葉を通して、私も息子の良く判らない行動の一つ一つに意味を見いだす事が、出来たように思います。
何度も何度も同じことを聞いてくるとき、「ええい、うるさいんじゃ〜」と思わず叫びそうになる自分がいます。
でも、今聞いたことをすぐ忘れるのだとしたら、何度でも応えてあげればいいのだと思いました。また、忘れてしまうのだとしたら、忘れないように書いて伝えてあげることも益々必要な事だと思えます。
テレビを見ておられない方は、事務局に貸し出し用のBDを用意しましたので、ご連絡ください。
また、東田さんとお母さまには、岡山で講演会をお願いしたいとお伝えしています。
ご都合の合う日が来ますように、どうかこの企画が実現しますように・・・そう願っています。

さて、我が家の庭にたくさん枯葉が、落ちていました。
「そろそろお掃除しなくっちゃ〜」そう思っていました。
ところが、先日の土曜日の事です。庭に出てみると、庭の落ち葉が、きれいに掃き寄せられていて、きれいな三角形の山が庭の中央にできています。
きっとダンナ様が、してくれたんだなぁ〜と思い、お礼を言うと、「私は知らないよ〜」との返事です。
もう一人の住人の哲平に聞いてみると、「哲平やりました!」と自慢そうな顔で言いました。
なんということでしょう。哲平が自発的にやってくれたというのです。
何でも頼むとやってくれますが、頼まないのにやってくれたのは、初めてでした。
毎年、私と哲平の二人でやっていた落ち葉かきでした。
今年は、私が忙しく延ばし延ばしにしていたのを、見かねたのでしょう、一人できれいにしてくれたのです。
嬉しいですねぇ〜。こんな風に少しずついろんなことが、できるようになって行く。言わなくても、自分で考えてやってくれるようになって行く。
自分で考え、指示されなくてもやってくれる・・・。これって、気配りっていいません?
哲平は、私の自慢の息子です。

さて、先日、赤磐市内の保育園で研修会の講師を頼まれました。
たくさんの系列の園から集まられた保育士さんたちは、熱心にお話聴いてくださいました。
保育園での発達障害の子どもが多いことを受けて、私の話を聞きたいといわれました。
親としての想いや、親としてお願いしたいことなど、話をさせていただきました。
お話に行く前に、ぐんぐんと、キッズのお母さんたちにお願いして、アンケートを取らせていただきました。
障がいの気づきについてのアンケートです。
◎最初に気になると言われた、または思われたのは何歳の頃でしたか?
◎それに気づかれたのは、どなたですか?
    1、母親 2、保健師、3、保育士(幼稚園教諭含む)4、その他
◎どんなところが気になりましたか?
◎気になるといわれて、どんな気持ちになられましたか
◎診断を受けられたのは、何歳の頃でしたか?
◎今振り返って、気づきや診断について、何か思われることはありますか?
こんなアンケートを行いました。ご協力いただいた大勢の保護者の方々、ありがとうございました。
結果は、最後のページに載せていますので、ご覧ください。
皆さん、もっと早く知りたかったという意見が圧倒的に多かったのです。
皆さんの想いを胸に、お母さん達の代表として、お話させて頂こうと思いました。
自閉症スペクトラムの子どもは、特に知的障害のない子の場合、1対1で相対していると、なかなかその障害に気付きにくいのが現実です。集団場面での行動が、みんなと同じようにできないことが多いので、親や保健師さんよりも保育士さんが、その子の障害の可能性について、最初に気づかれるという例が多いように思います。
ただ、親も全く気付いていないわけではなく、ちょっと気になるけれど、そのうちよくなったり、みんなに追いついていくに違いないと、親は障害とは思っていない場合が多いように思います。その為、ついつい診察に行くのが遅れてしまうということになっているようでした。
少し気になるという状態では、なかなか専門医にはいけません。その母親の背中をポンと押してくださるのが、保育士さんだったら、ありがたいですね。
2年余り前に、赤磐市に服巻先生を迎えて、早期発見についてのお話聞かせていただいたことがありました。
その講演の中で、「1歳半で確実に自閉症は診断できる」というお話を聞きました。
診断のための指さしの持つ意味も教えていただきました。
そういったお話を保育士さんに受け売りでしたが、させていただきました。
ともすれば、保護者と良い関係を保ちたいという事で、保育士として気になる子どもの状態を保護者に伝えずにいてしまうことは、ないでしょうか?
今回のアンケートには、71人のお母さんが答えてくれて、その大半の方が、「もっと早く知りたかった。」と答えています。
以前、新見で保護者と保健師さんにお話をさせていただいたときにも、参加されていたお母さんへの、
「自閉症だと分かるのであれば、もっと早くに教えてほしかったですか? 教えてほしかった人は、手をあげてください」
という私の問いに、その場にいた保護者の方全員が、手をあげてくれました。
新見の保健師さんは、それを見て「お母さんに勇気を出して伝えたいと思います」と言われました。
新見市は、乳幼児健診での発見率が、とても高いということを聞いています。素晴らしいですね。
今回のアンケートに答えてくださったお母さん達は、現在療育に通ってくださっている方ばかりですから、療育の必要性を強く感じ、そして、もっと早くに気付いていればよかった・・・。そう思われているようでした。一日も早く親が我が子の障害を知り、適切な対応していく事、それが子どもの成長には欠かせない。そう私も思います。
早期発見の最前線におられるのは、日々集団の中で子どもたちの様子を見ている保育士の皆さんだと思うのです。保育士の皆さんに子どもの将来がかかっていると思います・・・とお伝えしました。
「お子さんの発達が、少し気になりますので、専門の先生に見てもらわれた方がいいと思います」と言ったとしたら、お母さんは、その時はショックで怒りをぶつけてくるかもしれません。でも、早く見つけられたことを次第に感謝されていく事を、経験上知っています。 
気付いていたのに、教えてくれなかったとしたら、後から恨めしく思われるのではないでしょうか?
それとも、保育士さんが、全く障害に気付かなかったとしたら、それは勉強不足としか言えません。保育の専門家として、発達障害の事を学んでいないのは、今の子どもたちの状態を考えると、恥ずかしい事ではないでしょうか?
どうしても、母親には、言えそうになかったら、地域の保健師さんに「こういうところが気になるので・・・」と伝えていただきたいと思います。
早くに自閉症スペクトラムを見つけることが出来ると、親の子育ての仕方が変わります。
まず母親が、子どもを叱らなくて済みます。
「なぜできないの?」→「自閉症スペクトラムだから、みんなと同じ教え方では、学べない」
「何度言ったらわかるの?」→「言っても分からなければ、書いて伝えていけばいい」
「ちょっと待ってね」→「ちょっとのような具体性に欠ける言葉は、理解できない」
自閉症スペクトラムの子は、定型発達児とは、脳のタイプが違うから彼らに合わせた教え方や育て方をしないと、二次障害に陥りやすい・・・。そんな風にお伝えしました。
園での支援だけではなく、保護者の子育てのやり方を変えることが、診断を受けることによって可能になることを伝えました。
自閉症スペクトラムの子どもは、それなりの知識を待たないと、育てられないこと、親も保育士も勉強が大切であることなど、伝わったかな〜と思いながら、一生懸命お話してきました。
これまでは、地元の赤磐では、ほとんどお話する機会がなかったのですが、はじめて小さい子どもをもたれたお母さんの代わりにお話をさせていただけたこと、とてもありがたかったです。おまけに、たくさん謝礼をいただきましたので、これはグループホームの寄付に入れさせていただこうと思っております。
話は変わりますが、私は、小児科医で診断ができるお医者様があればいいのにと思っています。身近なお医者様が、子どもの発達の気がかりなところに気付いていただければ、一番いいのにと思います。今回のアンケートでも小児科の先生が見つけてくださったという保護者の方もおられました。
そういうお医者さんが少ないのが現状です。ひどい時には、保健師さんが「気になるので専門医に相談してみてください」と言われて、かかりつけの小児科に相談したら、「大丈夫!!」と太鼓判を押された。でも、大きくなって困っている・・・。そんな話は、良く聞くことです。
小児科の先生方にも最新の医学情報についての研修制度があると、発見率が高くなるのに・・・と思います。
昔、医学生や研修医時代には、発達障害はとても少ない障害だったのでしょう。小児科の先生には、そんな先入観から、発達障害についてあまり勉強してこられなかった先生方もおられるのでは、と思います。
ですから今の現状では、確定診断は予約7カ月待ち状態(岡山県)でも、しっかり専門医に行って受けていただきたいと思います。
母親自身が、子どもの成長が気になると思っていても、まさか発達障害があるとは思っていませんから、普通の子育てをしていると思います。
定型発達の子か、発達障害の可能性のある子かによって、声かけの仕方や、育て方の配慮などが違います。
もし、7か月待って確定診断の為に訪れた専門医で「発達障害ではない」と言われたら、その間の配慮は無駄になるでしょうか? いいえ、発達障害の子の為に丁寧な関わりをするというのは、どの子にとっても有効な子育ての配慮だと思います。
例えば、「子どもに分かるように伝える為に工夫をする」というのは、親が子どもを良く見るようになります。
今までただ言えばわかると思っていたことを、言ってみて分かっているかを注意してみるようになります。
解っていないようだとしたら本人に解るように工夫するようになります。
「褒めて育てる」と言われます。
いいことと悪いことが理解しにくい発達障害の子どもたちです。褒められた事は、いいことなんだと理解します。いいこと悪いことを、いいことした時に、「そうだよ」「いいね」と、解るように伝えていく。いけないことした時には、いい行動を教えていく。そういう子育てをしていくと、怒ってばかり、叱ってばかりの子育てが、褒めて育てる子育てに変わっていくのではないでしょうか? 
そしてそんな気配りは、「発達障害ではない」と言われた子どもにとっても、とても嬉しい体験になると思います。
早く気付いた人だけが、子どもの小さい時からそれをやっていく事が出来ます。
小学生高学年くらいになると、自己肯定感が非常に低いお子さんが、多いと聞きます。
褒めて育てる子育て、私も今までの子育てに反省を込めて、孫にそれをやっています。
子育てのやり直しを孫でさせていただける幸せ・・・。つくづくありがたいことです。

さて再び話は変わって、私が、ゴスペルをしていることを会報でお話したことがあったでしょうか?
はじめは少なかった参加者が次々増えて、今では18人の仲間と一緒に歌っています。
歌って、少しだけ踊って、とても楽しく自由な感じがいいのです。
私たちの指導をしてくださっているのは、ミュージカル女優をされていた、古川恭子先生。
とても綺麗で優しくって、それでいて本当に実力のある指導力で、私たちの才能を開花させてくださっています。先生は、とても上手に褒めてくださるので、いつの間にかみんなは、ミュージカルに出ているような気分になって、歌を歌っているような、そんな感じになっています。
この度、育てる会の子どもたちの為のファミリーコンサートに出演します。
皆おしゃれをして、素敵にドレスアップして出演しますので、ぜひ多くのお子さんと一緒に来て下さいね。代表の私は真ん中で歌っていますので、ぜひ私の歌声も聞いてください。また、ファミリーコンサートの後、「ブルーシャトーコンサート」と題して、一般の方向けのコンサートも行います。
そのほかにも赤磐祭りの舞台を2ステージこなす予定です。また、和気駅のライトアップのオープンセレモニーにも呼ばれています。たくさんのオファーがあって、大忙しです。売れっ子のグループになっている私たちです。どうそ、ゴスペルクワイアーGRACEをよろしくお願いします。
日程は、下に書いているとおりです。
   11月 3日 赤磐まつり
   11月22日 ファミリーコンサート・ブルーシャトーコンサート
   12月13日 ライトアップオープンセレモニー

さて、話はあっちへ行ったりこっちへ行ったりで、我ながら分かりにくい文章だなと、思いながら書いています。
大変申し訳ありませんが、こういうのが、私の多動傾向の頭のなせるわざでしょう。
最近とみに思考が、走ります。突拍子もない事を考え付いたりするのです(昔からという人もいます)。でも、その走りだして、じっとしていない私の思考が、とてもいいアイデアを生み出したり、その楽天的な部分が、深く物事を考えすぎて動き出せない人たちを救っているようなところもあるようです。
人には、それぞれ色んな役割があって、世の中はつくられていると思います。
私は、予定を把握していてうっかりミスを救ってくれたり、やっていることを「それでいいよ」と褒めてくれたりしてくれる人がいると、どんどん調子に乗っていい仕事が出来るように思います。現在は夫がそれをやってくれているのかなぁ〜と思います。
それぞれの特性を生かして、お仕事していく事が、社会の為に、自閉症の子どもの為にも役に立つことになるように思います。
昔から「割れ鍋に綴じ蓋」、お互い足らずを補い合って、いいところを生かしていきましょう。
とにかく「いいことがしたい」「役に立つことがしたい」「あの子たちが幸せになる為にお仕事がしたい」ただそれだけで走り続けています。
先月号でグループホームの寄付をお願いいたしました。思いもよらない方から、さっそくのたくさんのご寄付を頂戴しました。ありがとうございます。寄付を頂いた方には領収書を会報に同封してお送りさせていただいています。また、会報の後ろにご寄付いただいた方の紹介をさせていただいております。
本当に感謝です。
引き続き、どうぞよろしく応援お願いいたします。
(育てる会 代表 鳥羽 美千子)

教師・保育士対象 即実践講座 お知らせ

   門 眞一郎 先生 による夜間連続講座です!!

☆第6回☆  平成26年11月19日(水)19:00〜20:55
テーマ : 理解コミュニケーションの支援(2)補助代替コミュニケーション(構造化を中心にA)
場 所 : 岡山県生涯学習センター 大研修室 (岡山市北区伊島町3‐1‐1)
対 象 : 教職員・保育士やそれを志す方、施設・福祉関係職員の方 対象。
         (申し訳ありませんが、保護者対象ではありません)
講 師 : 門 眞一郎 先生(児童精神科医:京都市児童福祉センター)
参加費 : 全10回分 賛助会員17,000円 ・ 一般20,000円(賛助会費含む)
        欠席された回の講義については、BDをお貸しします。
  注意:予告 第7回(12/17)は 会場が 岡山ふれあいセンターに変更となります

 

クリスマス会のご案内

育てる会では、今年も岡大児童文化部さんに協力していただいて、ちょっと早めのクリスマス会を開催します。
詳しくは正会員の方に同封しているチラシをご覧ください。
毎年大好評のクリスマス会です。お申し込みはお早めに。。。
日  時:11月30日(日)13時〜15時
場  所:岡山大学 清水記念体育館
対  象:育てる会正会員の子ども(本人)・兄弟
         (1人1人にボランティアさんはつきません。保護者同伴でお願いします)
参加費 :子ども一人につき 500円 (岡大に駐車する場合は500円かかります)
申込方法:電話、FAX、メールのいずれか(正会員 限定)
申込締切:11月15日(先着順。定員に達したらキャンセル待ちになります)

18歳の春を目指すクラブ

18歳の春を目指すクラブです。
なんと今回は、再び香川大学の武藏博文先生をお迎えします!
今までの復習的なお話をして頂いた後、『感情の理解とコントロールの支援』をテーマに、色々な案を出し合うワークショップを行う予定です。
感情の支援は、幼児期から青年期・成年期まで常に必要で、重要な課題です。
皆で考えて話し合うことで、情報交換もでき、とても良い学びになると思います。
正会員の皆さん、是非とも参加して下さい!
日 時:平成26年11月13日(木) 10:00〜15:00 (受付9:45〜)  
       いつもと曜日が違います。 
場 所:きらめきプラザ 研修室 1.2 (岡山市北区南方2-13-1)
       いつもと場所が違います。 
持ち物:筆記用具、デジカメ、昼食、飲み物
参加費:正会員に限り、1000円で参加可能です。(18春会員は無料)
締 切:定員(40名)になり次第締め切りますので、お早い申し込みをお願いいたします。
申込先:育てる会事務局 Tel.086‐955‐6758、Fax.086‐955‐6748(正会員 限定)

第3回 ファミリーコンサートのお知らせ

2学期も中盤ですが、皆さん、親子で、元気に過ごされていますか?
今年のファミリーコンサートは、新しい企画としまして、プロのタップダンサーのASAKI(あさき)先生をおよびして、みんなで少しタツプダンスをやってみたいと思っています。
また、今年のチャレンジコーナーは、3人もの正会員のお子さんが歌にピアノに挑戦してくれます。さらに、昨年も好評でしたゴスペルクワイヤーGRACEさんの歌もあり、楽しいコンサートになりそうです。皆さんに、安心して参加していただけるよう考えていますので、ぜひ、ふるってご参加ください。
♪ 安心して参加してくださいね!
・ちょっと、コンサートを聴きに行くという経験もしたいなあ。と思っているけれど、じっと座っておられないという方(途中退室も、全くOKですよ。安心して来てくださいね。)
・会場の様子が、気になるお子さんのために、開場の13:15から、開演の13:30までの15分間、会場内を、じっくりみていただく時間を設けています。
・当日に配布するプログラムも、スケジュールにチェック項目を設けて、さらに工夫をしてみました。
♪ コンサートの内容は?  どんな曲を聴くの?
 ・どんな演奏曲があるかは、同封のチラシをみてくださいね。
日時   平成26年11月22日(土) 13:15〜15:00 
場所   赤磐市立山陽公民館  赤磐市山陽1-10  (TEL 086-955-9777)
申込〆切 11月20日(木) 事務局へ(正会員 限定)
         ※ 参加人数を把握したいので、ご協力お願いします。
           ただし当日、急に参加できるようになって、当日参加というのも構いません。
参加費  無料
対象   育てる会正会員 
                              ファミリーコンサート 担当者一同

つばさの会のお知らせ

今回のつばさの会では、新しく参加された方がおられましたので、自己紹介も兼ねて、現在のお子さんの様子や作業所の見学の報告などを行いました。
お子さんについての話では、それぞれ、思春期ならではの心の成長をうかがわせる内容でした。
子ども達ひとりひとり、悩みながらも一生懸命に自分と向き合う様子が感じられました。
今後も、将来を見据えたサポートができるよう皆で情報交換していこうと思います。
新しく参加される方も歓迎します。
日時:11月24日(月)  10:00〜12:00
場所:おひさまハウス 食堂(赤磐市和田194-1 事務局や赤磐ぐんぐんのある建物です) 
申込: 育てる会 事務局  (п@086-955-6758) (正会員 限定)

『俺ノートの会』のお知らせ

『俺ノート』の会です。
参加は小学校高学年(四年生)以上の男子です。
日時:11月23日(日曜日) 14:00〜16:00
場所:おひさまハウス
持ち物:のり、はさみ、ノートや画用紙、切り抜き用雑誌など、休憩用のお菓子や飲み物
参加希望の方は、事務局(Tel.086‐955‐6758)にご連絡下さい。(正会員 限定)
参加者されている方から寄せられた感想です。
「俺ノート」に参加し始めて1年半が経ちました。“初めて“ が苦手な子供も、だんだん慣れて、作品を見せられなかったのが見せられるようになり、相手の作品の感想も、少しずつ言えるようになりました。
友だちもできて「俺ノート仲間」で集まるのが楽しいようです。

OHAの会のお知らせ

OHAの会は高機能自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害で知的障害のないタイプの子どもを持つお母さんのための会です。
日時:平成26年11月21日(金) 10:00〜12:00
場所:きらめきプラザ 中会議室 (岡山市北区南方2‐13‐1)
アドバイザー:利守 愛子 先生 (臨床心理士)
持ち物:「青年期のアスペルガー症候群 仲間たちへ まわりの人へ」 ルーク・ジャクソン:著(スペクトラム出版社)
      今年度の参考書籍です。お持ちでない方は事務局で手配します。
参加費:1000円(書籍購入希望の方は、別途1900円・・書店よりお買い得です)
申込み:育てる会 事務局 (п@086−955-6758) (正会員 限定)
参加された方からの感想が届いていますので紹介します。
本読みでは、告知についての部分だったので、自分の時と比べたり、言われた子どもの側がどう思うのか、という濃い内容でした。
個別の話では、先生からいろんな解説、説明、対処法が聞けたので、今は自分の子どもに関わりなくても、将来起きた時に こうしよう!!と参考になり、とても良かったです。自分の子どもの、今困っている事の対処法も一緒に考えて下さるのがありがたかったです。(S)
今、子どもへの告知を考えていて、利守先生へ相談させていただきました。
子どもが落ち着いているいい状態の時に、そしてなるべく早めにした方がいいとお話いただきました。そして、まだほかの人との違いを気づいていない息子へは、障害名の告知はしない方がいいが、得意・不得意をしっかり伝えておくことは大事だと教えていただきました。少しずつ、準備していこうと思っています。(T)
自分で障害に気づいたエピソードが、本ととても似ていたので驚きましたが(チェックリストに自分が当てはまることに気付く)、ASの子にはよくあるパターンなのだと思いました。
療育先にポスターを貼ったり、学校でセミナーのお便りを持って帰らせたりするのも考えてほしいな、とは思いますが、親が全て準備しなくても自然に分かっていくのもありなのかな、と感じました。もちろん、親のフォローはできるようにしておこうと思いました。(F)

水泳教室のお知らせ

日 時 : 平成26年11月16日(日)15:30〜17:30
場 所 : OSKスポーツクラブ岡山 3階ロビー(岡山市北区絵図町1-50)
          ※プールは育てる会水泳教室 貸切で行っています。
連絡先 :育てる会事務局(Tel.086‐955‐6758)
        (当日のキャンセルは担当者携帯まで・電話またはSMSにて連絡してください)
★新たに参加されたい方、体験されたい方は事務局までお問い合わせください。(正会員 限定)
★欠席される方は必ず11月12日(水)までに連絡してください。

サッカークラブのお知らせ

日時:平成26年11月9日(日)10:00〜12:00(9:45集合)
場所:岡山市内グラウンド
持ち物: マイボール、ゼッケン、ハチマキ、お茶(ボラさんの分も)、個人ノート、出席カード、親リーダーはグループノート
体験、見学の申し込み、お問い合わせは、サッカークラブ担当までご連絡ください。(正会員 限定)

 ぐんぐん だより 

赤磐ぐんぐん  

   ぐんぐんぴっぴ より

今年度も半分を過ぎました。そう振り返るとあっという間… たぶん、あと半年もあっという間です。一日一日を大切にして子育てしなくてはと自分に言い聞かせる今日この頃です。(あまり実践は出来ていませんが)
ぐんぐんぴっぴも今年度がスタートして半年。年度途中で入ってきたお子さんもおられますが、4月から通っておられる保護者の方に感想をいただきましたので紹介します。
表情が乏しく、視線が合いにくい、もちろん発語はほとんどない、「我が子と“楽しい“という気持ちの共有をすることがこの先出来るのだろうか」という不安な思いの中、1歳4か月の時点からぴっぴの療育を開始しました。
ぴっぴの療育は先生対子どもだけでなく、母も一緒に入って行うので、とても勉強になります。おやつの時間、「ちょうだい」の要求もままならない我が子に、タイミングを合わせて要求のジェスチャー+声かけを行っていきました。また、楽しい遊びの最中でも「終わり」を理解し次の行動に移れる短い言葉かけ+スケジュールの提示(低年齢の為、具体物の提示)をしていきました。
ぴっぴの療育は何気ない子どもとのやり取りの中にちりばめられています。だからこそ、ぴっぴの時間内だけに療育が終わるのではなく、親がやり方を覚えて日常の中でも我が子に有効な支援ができ、子どもを伸ばしていけるのだと思います。
そして、少しずつ前進している我が子の成長を一緒に喜び、問題の糸口を一緒に考えてくださるぴっぴの先生の存在がとてもありがたいなあと思います。
6か月後の現在、2語文が少しずつ出てきて、簡単な要求もできるようになりました。「かあさん見て〜!!」と満面な笑みで、自分で描いたぐちゃぐちゃな絵を見せてくれる我が子。とにかく数か月前までは想像もできないほどの嬉しい成長ぶりです。これからも毎週親子共に楽しくぴっぴに通って、我が子の支援方法を勉強していきたいと思います。
感想をくださった保護者の方、ありがとうございました!
ぐんぐんぴっぴの特徴はなんといっても、親子で一緒に療育していくところだと思います。
お子さんの様子を共有しながら、どんな風に接していくと良いか伝えることができます。ぴっぴではまず、コミュニケーションとして獲得しやすい「ちょうだい」を相手に伝える練習を、おやつや自由遊びの中で取り組んでいきます。
一緒に療育していると、どんなタイミングでお子さんに声かけしたり、言葉を添えたりしたらいいかということをダイレクトに伝えられます。まさに、「百聞は一見に如かず」です!さらに、実際にその場でやってみてもらうと、実感として体得できます。よりよい接し方を支援者がお伝えすることもできます。
1:1で行う勉強にも、お子さんの様子を見て保護者の方に入ってもらうことがあります。言葉かけはシンプルに短く、と聞いていて分かっていても、お子さんを応援したくてほめたくて、慣れない間はついついしゃべってしまいます。「〇○くんできるかな〜? 難しいよ〜そうそう!おしい!もうちょっと! やったね〜できたね〜 すごいね〜……」 お子さんがかわいいからこそなのですが、それで混乱してしまうお子さんも少なくありません。 やってみて初めて気づくことです。
こんなふうに保護者の方々に実践してもらう場面が多いので、みなさん、どんどん声かけや接し方が上手になっていかれます。ぴっぴで取り組んでいることを、各家庭で少しずつでも意識・実践されるとお子さんがぐっとかわってきます。
ぴっぴに来ている子どもたちは、どの子もぐんぐん成長しています。成長する時期に支援できることがとても嬉しいです。来年度は今よりもう少し多くのお子さんたちを受け入れることが出来そうです。支援に関われることは幸せだけど責任重大です!気を引き締めて頑張っていこうと思います。
ぐんぐんぴっぴ 療育スタッフ  熊谷朋子

ぐんぐんキッズ

夕暮れが早くなりましたね。療育が終わるころには、外がもう薄暗くなっています。
気温も下がり、布団から出るのに勇気がいる季節になりました。
風邪などの病気にもかかりやすくなる時期ですが、栄養と休息そして余暇を楽しみながら、冬に備えていきたいですね。
先日の療育でこんな事がありました。『草とり』のお手伝いをする前に、「頑張ってきれいにしよう」と声を掛けました。支援者の頭の中には、「頑張る」「きれいにする」とはこういう感じとイメージを持っていましたが、残念ながら子どもたちには、いまいち届いてない様子でした。そこで次の週、声かけをちょっぴり工夫してみました。
「今日は目標20本抜きましょう」と・・・。するとどうでしょう、子どもたちの草とりをする姿は違っていました(*^_^*)1本2本3本・・・と数えながら真剣に草とりに取り組んでいました。
「頑張って」「きれいに」は大人がしてほしいことであって、子どもたちがどのような行動をしたら、大人がしてほしい行動になるのかが分かりづらかったのだと思います。しかし、「目標20本」という具体的な目標を伝えることで、子どもたちの姿は全然違いました。具体的な目標を設定することで、結果がこんなに違うんだ!と感じられる出来事でした。
ご家庭でも、「きちんとしなさい。」「さっさとしなさい。」「早くしなさい。」と言っても、お子さんがその期待通りに動いてくれなくてがっかり・・・といった経験はありませんか。
自閉症スペクトラムの人は「きちんと」「さっさと」「早く」などのあいまいな表現を理解するのが苦手です。しかし、何を求められているのかがはっきり伝わると、持っている力を十分に発揮することができます。ぐんぐんキッズでも、子どもたちに伝えるときには、一人ひとりに合わせた分かりやすい伝え方に心がけています。そうすることで、ルールをやめあてを守る経験ができます。この積み重ねが、「自分はできるんだ」という自信につながるのだと思います。ご家庭でも「わかりやすく」「具体的に」を意識しながら伝え方を工夫してみてください。きっとお子さんたちの「できた」が増えると思います。
先日、とっても嬉しいことがありました。
あるお母さんから、夏休みにつけた日記を貸していただきました。夏休み期間中毎日欠かさず、その日あったこと、新しい発見、できるようになったことなどの成長の数々が愛情たっぷりに記されていました。
それだけでなく、こうしたらもっと楽しく参加できるかもしれないとか、こういう工夫があったからこそできたのだと思うというお母さんの気づきも記されていていました。
また 先月の座談会後に家庭でクッキングに挑戦した報告をしてくださった方がいます。
実際にお子さんが挑戦する前に、実施計画表を作成し、挑戦する目的や、手順、お子さんがより自立して取り組めるように配慮点など考えられていました。お子さんに分かりやすい手順の伝え方や道具の置き方などにも工夫されていました。 実際に取り組み、「レンジで牛乳を温める時、牛乳のボタンがあったから分かりやすかった。」「ラップの使い方を実際にやって見せたが、一人で扱うことは難しい。練習が必要。」「時計を示して待ち時間を知らせたが、待ち時間が長すぎて待ちきれない様子だったが、プリンの固まる様子を見ることで納得して待つことができた。」など、取り組んだ結果、見えてきたお子さんの姿を丁寧に振り返っておられました。
できた、できなかった、という結果だけに目を向けるのではなく、どのようにできたのか、どうしてできなかったのか、どんな工夫があればできるかという視点で考えられているのがとてもすてきだと思いました。その気づきこそが、お子さんの自信や、新たなことを学ぶきっかけにつながっていくのではないでしょうか。
上手くいかなければ立ち止まって支援を振り返り、子供に分かる伝え方を考えていくことの大切さを、改めて感じることができました。 一緒に添えられたお子さんの写真からは溢れんばかりの達成感が感じられました(*^_^*) 
お母さん方の素敵な支援が、お子さんたちの「やる気スイッチ」を優しく後押ししているんだなと嬉しい気持ちになった出来事でした。
ぐんぐんキッズでは、これからも 子供たちの持っている良さが様々な場面で発揮できるように、子どもたちが「やればできる」をいっぱい感じられるように、保護者の方と一緒に情報を共有しながら、一人ひとりに合わせた支援を考えていこうと思います。
ぐんぐんキッズ 療育スタッフ 三上 尚子

☆支援センターNEWS☆

台風が週末ごとに接近する10月でしたが、大きな被害がなくて良かったですね。修学旅行や運動会の予定に影響が出たところもあるようです。先日芋ほり遠足に行く予定だった息子は中止になった代わりに農家から栗をいただいて帰ってきました。
今年はあちこちから栗をいただいて皮むきにも飽きたところだったので、個人的にはお芋が食べたかったのですが…。贅沢なことです。
実りの秋、ほんとうに有難いですね。
さて、あかいわ発達障害支援センターでは10月9日(木)「幸せなママになるために」という座談会を開催しました。お忙しい中ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
幸せなママに近づいていただけたでしょうか。
2月のサポートブック作成会を中心に、今年は春と秋の2回座談会を企画しました。春には「ピーチファイルを書いてみよう」、今回は「ママ自身の自己肯定感を高めよう」という内容でお時間をいただきました。赤磐市在住の方はピーチファイルをお手元に持たれている方も多いと思います。(お持ちでない方は、育てる会事務局か支援センターにお声かけください。)出来るところから書き込んでみて下さいね。サポートブックを書く際のベースにもなるファイルですので、どんどん活用していただきたいなと思っています。
はじめてご参加くださるお母様が多かったので、サポートブックとはなにか、書き方のポイント、渡し方、管理の仕方などをお話しさせていただきました。我が子を理解するはじめの一歩として書き始めてみてくださいね。
大人になった当事者の方に、家族にどうしてほしかったかを尋ねると、自分のために泣かないでほしかったというような内容の答えが帰ってきます。だから一番近くにいる母親が幸せなママでいることが大事だなと思ってこのテーマを取り上げました。
先月の会報でトチタロさんが東田直樹さんの本を紹介していましたが、東田さんも『自分が不幸になること以上に、自分のために家族が不幸になるのが辛いのです。僕らは、それを言葉では伝えられないし、態度でも表すことができません。』と書いています。子どもの自己肯定感の前に、ママの自己肯定感を高めなければ上手に褒めたり、いい関わりをしたりすることは難しいのではないでしょうか。周りから見た「いいママ」よりも私が思う「幸せなママ」になりましょうということで、〈自分を大切にするおまじない〉や〈Iメッセージ〉をお伝えしました。聞かれたことがあるでしょうか。〈Iメッセージ〉というのは自分の気持ちを素直に伝えるための言い方です。
・私(I)を主語にした言い方に
・目(eye)を見て話す
・要求は具体的に、はっきりと
・相手の意見や立場も尊重して
・「ありがとう」を忘れずに
座談会の中では、ご主人に美容院に行きたいから子どもを見てほしいと頼む設定で演習問題をやってみました。「あなたのためにきれいでいたいから…」なんてすばらしいセリフを考えて下さった方もありました。ご主人に対してだけでなく、子どもや支援者や色々な人に対して使える上手なコミュニケーション方法ですね。
最後になりましたが座談会にご協力いただきました事務局の皆様、ぐんぐんスタッフの皆様ありがとうございました。
今回参加できなかった皆様も2月のサポートブック作成会にはぜひご参加くださいね。1年間の成長を振り返り、これまでのサポートブックをメンテナンスするチャンスですよ。皆様にお会いできるのを楽しみにしています。
(あかいわ発達障害支援センター  相談員:政田 亮子)

気づきのアンケート (2014.10月)

●最初に気になると言われた、または思われたのは、何才の頃でしたか?

 0才 3人
1才  20人
2才 27人
3才 15人
4才 6人

●それに気づかれたのはどなたですか?(複数回答)

 母親  51人
 保育士   14人
 保健師  10人
 祖母   5人
 その他   3人

●どんなところが気になりましたか、気になると言われましたか?(複数回答)

 発音が悪い 2件
 言葉が遅い 30件    
 癇癪がひどい 10件
 目線が合わない(合いにくい) 12件
 人見知りがない 2件
 人見知りが激しい 1件
 こだわりが強い 9件 
 音やにおいに過敏 1件
 いうことを聞かない(言葉が通じない) 6件
 ずっと泣いている 3件
 おとなしい、泣かない 1件
 多動(よく動く・落ち着きがない・いなくなる) 20件
 集団行動ができない(みんなと同じようにできない) 10件
 奇声を上げる 1件
 指さしをしない 3件
 眠らない(夜泣きがひどい) 5件
 横目で見る 1件
 耳をふさぐ(聴覚障害) 2件
 1人遊びが多い 6件
 呼びかけに反応がない 9件
 不器用 2件 乱暴(叩いたり押したりする) 3件
 母がいなくても平気 3件
 回るのもが好き(タイヤ) 3件
 くるくる回る 1件
 つま先歩き 1件

●気になると言われて、どんな気持ちになりましたか?

 自分も気になっていたので、素直に納得した。確信が持てた。「やっぱり」 13件
 ショックだった、落ち込んだ、絶望 12件
 不安、心配だった 5件
 信じられない、否定したかった 5件
 これからどうしていいのか分からない 3件
 何年かしたら、落ち着くだろうと思っていた。まだ小さいからだ 3件
 腹が立った、納得がいかない 2件
 自分を責めた 2件

●診断を受けられたのは、 何才の時ですか?

 1才   3人
 2才  20人
 3才  29人
 4才  13人
 5才以上   2人

●今、振り返って、気づきや診断について、何か思われることはありますか?

 ・保育園の先生が気づき、相談してみてと言ってくださって、診断に結びついたことはラッキーだったと思います。
 ・もう少し早く診断がついていれば、子供にとっても、親にとっても、子供と親の関係にとっても、よかったと思う。あやしいなと思ったら早めに動けばよかったと思います。
 ・今でも、受け入れられない思いはあります。でも、気づかせてくれてよかったです。勉強したりすることは大変ですが、気づかせてくれた方々に感謝しています。
 ・ズバッと言ってくれので、疑問を持たずに受け入れることができました。
 ・早く診断を受けたかった。もっと早く療育を受けさせたかった。そうすれば、親も早くからいろんなことを教えてもらえて、対応もできたのにと、思います。
 ・3才までの様子見の状態は、精神的にとても辛かったです。
 ・保育士の先生が早くに教えてくださって、早く受診・診断できてよかったと思います。
・気になるのは、診断よりもっと早かったのに。自閉症についての知識があれば違ったのかなと、後悔しています。
・保健師が的確に言ってくれてよかった。でも、親の心のケアをしてもらえると子どもの障がいを受け入れるのに、もっとスムーズだったと思います。
・検診で何も指摘がなかった。検診で後押しやアドバイスがあれば、その時点で病院受診を受けていたかもしれません。母親がおかしいなと思った時点で受診すべきだと思いました。
・保健師には「そのうちおちつく」といわれるなど、対応なし。1歳6か月検診でグレーの子をチェックするくらいはしてほしい。相談機関や医療機関へ早くつなげてほしい。保育士や保健師、子どもに関わる全ての方に、早期療育が大切だと勉強してほしい。どこに相談して、どのようにして勉強すればいいのかを教えてほしい。
・検診では、見落とされていた。自ら、病院へ行ったので早期発見ができた。
診断よりもっと前から不安だったので育児相談にずっと通っていたのに「大丈夫」としか言われなかったのが残念です。
・相談した時に、「大丈夫、気にしすぎ」というのではなく、「どういうことですか?」と受け止め、どうしますか?相談してみますか?どういった相談場所がありますよ。と一緒に考えてほしい。
・困っていたことを相談するも、様子見で流されていた。知識がなかったので、困っていたことが、発達障害と、結びつかなかった。もっとしっかり耳を傾けていただけたら、もっと早い診断だったのではないだろうか、と思う。

グループホーム建設寄付 御礼  (2014.10.30:現在)

早速の篤志、ありがとうございます。
子ども達の夢を現実の形にするため、大切に使わさせていただきます。

  【ご寄附をいただいた方】(ご入金順)

S.M 様(赤磐市)  匿名希望 様(横浜)  K.O 様(岡山市)  N.M 様(岡山市)  S.M 様(岡山市)
A.S 様(岡山市)  C.O 様(岡山市)  T.N 様(倉敷市) H.T 様(岡山市) K.M 様(岡山市)
K.T 様(東京都)  R.T 様(東京都)  J.O 様(赤磐市)  M.H 様(岡山市)  H.K 様(赤磐市)
ありがとうございました。(15名様 総額 442,000円)
今後とも、応援よろしくお願いいたします。
寄付金振込口座  中国銀行 赤磐支店 普通預金 1321755
           岡山県自閉症児を育てる会 代表者 鳥羽美智代

以前は「育てる会会報」はHPにも全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は一部抜粋にさせていただいています。
なお会報は正会員・賛助会員の方へは郵送でお届けしています。
もしご希望の方がおられましたら、ぜひ賛助会員に申し込みをお願いします。年会費 3000円です。
応援よろしくお願いします。
申込み方法の詳細は「
育てる会 HP」に記載しています。

   会報一覧   育てる会HPへ   てっちゃん通信HPへ