sorry,Japanese only
平成26年12月31日

第200号
NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会
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200号 目次
お正月に
支援者養成セミナーの報告
服巻智子先生セミナー
即実践講座のお知らせ
キッズルームのお知らせ
クリスマス会報告
18歳の春を目指すクラブ お知らせ
つばさの会・『俺ノート』の会・OHAの会 お知らせ
おやじの会の案内
サッカークラブ・水泳教室 お知らせ
私のお薦め本コーナー
「自閉症スペクトラム “ありのまま”の生活」
ぐんぐんだより
赤磐ぐんぐん・ぐんぐんキッズ
支援センター NEWS
グループホーム建設寄付 お礼
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皆さん、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
育てる会の会報200号を2015年のお正月に出すというのもなんだかいい感じですね。
振り返ってみると、はじめのうちは、毎月出していた訳ではなかった会報でしたが、いつの間にやら月一回というのが定着していったように思います。
月に一回出すというのは、これ結構大変なのですが、それをやり続けているのは、自分で言うのもなんですが、ちょっとすごいのではないかしら…と思ったりしています。
私がやっていることは、この巻頭文を書くことぐらいで、ほとんどの記事は、それぞれの担当者が書いてくれていますし、まとめる作業は鳥羽父が、一人でガ〜ッと一気にやってくれています。会報というのは、もう少し間隔をあけて出してもいいのですが、私たちの会はとても活発に活動していますので、会員の方に色々な情報をお伝えするのには、月一ぐらいの間隔で出さないと間に合わないということもありました。
また、近隣の講演会の情報も出来るだけ新しいものをお伝えしたいということから、こんな感じの会報になっていきました。
私たちの会は、自閉症の子どもの親たちの会ですが、正会員だけではなく賛助会員の数が、とても多い会です。賛助会員が、430人もいてくださいます。
賛助会員が多いということは、それだけ多くの方々が、この会を応援してくださっているということです。その方々に対して色んな情報をお伝えしたいという思いもあります。そうすることで、賛助会員を続けていきたいという気持ちにもなっていただけたらとの思いもあります。
また、官庁やマスコミ、それにお世話になった方々にも、お送りしています。
この会報には自閉症をもっと理解して欲しい想いや、自閉症という障害の困難な部分だけではなく、素敵な部分もたくさん盛り込んでお送りしたいと考えています。
そんな色んな想いをこめて、200号を皆様の元へお送りいたします。
さて、服巻智子先生の講演会が、昨年の12月23日にありました。
当日は、会場いっぱいのお客様と一緒に、先生のお話を聴かせていただきました。
育てる会で先生をお迎えするのは、9回目でした。
今までも先生のお話も素晴らしかったけれど、今回のお話は、特に印象に残るものでした。
圧巻は、アインシュタインクラブの子どもたちへのインタビューを録画されたものを見せていただいたこと事でした。
アインシュタインクラブとは、先生が小さい頃からサポートされている高機能の自閉症スペクトラムの子どもたちのことです。去年23人の彼らと共にニューヨークへ行かれた時の写真や映像を見せていただきました。
その中で、先生の質問に彼らが応えるシーンがありました。
診断を受けることについての質問に対する彼らの答えは、こんな風でした。
「自分を知ることは、いいことだと思う。」
「自分の事を知った方が、良いところを伸ばせる。」
「思い悩むことが減った。」
「早く知りたかった。」
「早く知って、損することはない。」
何歳頃診断を受けるのがいいと思いますか?
「0歳でもいい」
「小学校入学前がいい」
「どんなことが自分にあっているかを知れるから、早い方がいい」
「早く知った方が、人との関わりに悩むことがないと思う」
自信に満ちていいきる彼等は、まぶしいほどでした。
人間関係で悩みながらも、「人の役に立つ人となりたい」という子がいました。なんて素敵なことでしょう。彼らのインタビューを聴きながら、支援の大切さを思いました。
定期的に先生から自己認知セッションを受けてきた彼らです。
自分の良さが、自閉症というところからきていることを知っているからこそ、こんなにも自由にそして自信に満ちて話せるのでしょう。
先生のやっていらっしゃることが、見える形で示されたと思いました。
先生は、子どもの支援のみならず、親の支援そして専門家も支援されるべき存在だと言われました。
先生のような専門家が、日本にもたくさん出来なければ、子どもたちは救われないなぁと思いました。
そんな先生のお話は、いくら聴いても尽きない話題が、いっぱいで、どれほどあの子たちの事を愛していらっしゃるのか・・まるで手に取るように感じることが出来るのでした。そしてあの子たちの事をもっと知って欲しい、もっと分かって欲しいという願いに満ちていました。
あの子たちを愛していらっしゃるから、それが感じられるから私は服巻先生のお話をこれからも聴きたいな〜と思います。
先生のいつも明るいお顔の中に、時々厳しいものを感じる時があります。にこやかにしていらっしゃる陰に、いっぱい悩みや苦しみを持ってこのお仕事もされているのではないかしら…と思える時があります。
いつもお綺麗で明るく楽しい先生のお話をまた聴かせて欲しいと思っています。
一年に一度、次は10回目の講演ということになる訳です。またお誘いさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
♪ 北風吹きぬく、寒い朝も心ひとつで暖かくなる〜♪
この歌を知っていますか? この歌を知っているというのは、60歳を過ぎている人でしょうね。これは、「寒い朝」と言う吉永小百合さんの歌です。
私が、中学生の頃流行っていた歌です。こんな歌を歌いながら、思い切って起きださないと、とても起きれそうもないそんな寒い朝が続いています。
築36年の我が家は、断熱材が入っているとはとても思えないくらい寒いのです。居間に暖房を入れていても、誰かがドアを開けるとヒューッと風が吹きこんできます。
「寒い寒い、はよ〜閉めてちょうだい!」
大抵の場合、開けっ放しにするのは、哲平です。
これから歳をとっていくのにこの家は、ちょっと寒いかしら?? などと思うようになったのは、60歳を過ぎて自分の老後を考えるようになったせいでしょうか・・・。
去年の夏、お風呂を改装しました。
前のお風呂は、タイル張りでした。優しいクリーム色のタイルはとても好きでしたが、タイルの目地がいくらこすっても綺麗にならなくなったのと、電気店で見た綺麗なお風呂に一目惚れしたからでした。
このお風呂の良さを実感したのは、寒くなってからでした。
暖房は入るし、冷気は二重サッシでシャットアウトです。床は冷たくないし、浴槽も冷えにくくなっていて、「ああ〜、極楽ごくらく〜♪」と思わず言ってしまうほど快適なお風呂です。
便利になって実にありがたいです。つくづく贅沢な暮らしです。
思い返してみると、私が子どもの頃は、暖房といえば火鉢、それと「オクドサン」とよんでいたカマドだけでした。
裸電球の下に家族みんなが集まって、火鉢を囲んでラジオを聴いていたものでした。今でもあの火鉢の縁の温かい感触を覚えています。
ストーブが実家にやってきたのは、小学校の高学年になってからでした。
その頃からの変化は、今から思ってもすごかったですね。
電話がやってきて、テレビが来ました。
それから間なしに自動車が来て、牛がいなくなって耕運機が、登場しました。
縁側にアルミサッシの窓枠がついたのは、中学生の頃でした。
貧しかった我が家が、少しづつ豊かになっていきました。
高度経済成長の時期で、日本中が豊かになっていくのと歩調をそろえて我が家も豊かになっていったように思います。
昔、ほんの60年前のお話です。日本は、貧しかったのです。
日本中が、寒い家で家族肩寄せ合って生きていました。
なんだかそんな昭和30年代はじめが、懐かしく思い出されます。
冬でも子どもは風の子と言われて、家で遊んでいたら追い出されていましたっけ・・・。
外で遊べという訳です。
雪の降りしきる中でも、外で鬼ごっこしたり、おしくらまんじゅうをしたりして遊んだものでした。そんな思い出が今では懐かしい・・・。いい時代だったと今では思います。
色々思い出すままに書いてしまいましたが、冬の寒いのは、かなわんわ〜と今は贅沢になってしまった私は思っているというお話です(反省で〜す)
先日、友人を病院に見舞いました。海外旅行に一緒に行っている私には大切な友人です。入院中の彼女と色々お話しているうちに、なんだか妙に熱が入ってしまってお話しした内容について、少し触れたいと思います。
私は、物事をとても楽天的に考える人です。それはどうしてかというと、神様を信じているからではないかと思うのです。
神様に委ねているから何にも怖くない。どんな困難なことがあっても、きっと神様は、お考えがあって、今この困難を用意してくださっているに違いないと私は思うのです。
私にとって今のこの状態が必要だから用意してくださっているに違いない。そう思うと、よし頑張ろうと思えるのです。そして、必ず出口が用意されている・・・。
そうに違いないと感じるのです。だって、いつも見守ってくださっているに違いないのですから・・・。そんな風に思えます。だから、何も怖くない。
いつもいつも一番いい方向に導いてくださる・・・それが信じられるから、ちっとも怖くないし、ちっとも心配していないのです。いつもいつも道は開かれて行きました。今までがそうだったようにこれからだってそうに違いない。だから、楽天的に、「きっと大丈夫よ。何とかなるから〜」と気楽そうに私は言います。
育てる会も色々困難なことが、この18年の間にはありました。
でも、その都度、神様の助けがありました。だからこそ、こうして今200号の会報が出せるくらいまで、続いているのです。
子育てにおいてもそうでした。何度「ああ〜神様・・・」と天をふり仰いだことでしょう。
その度に、困難に打ち勝つ力をくださいました。今こうして大人になった哲平を見ていると、多くの人の力をいただいたこと助けられたこと、感じずにはいられません。でも、その大元に神様の力が働いていたと感じるのです。そうに違いないと感じるのです。
友人は、今病を得て、闘病中ですが、きっと一番いいようにしてくださると思う・・・というお話をしました。
早く元気にきっとなれると信じていれば、そうなる気がします。
きっと元気になって、今度はどこへ行こうかと、楽しいお話をしました。
前向きに頑張っている彼女が、とても素敵です。一緒にいると彼女から元気を貰います。
病は、決してマイナスではないのです。
人は、色々な経験を通して強くなります。こうして友情もまた深くしてくれました。
互いが求めあっているから出会い、そして暖めあうのではないでしょうか?
そこに神様の力が働いているに違いないと、私は信じているのです。
さて、今月号と一緒にお送りしているのは、次のセミナーのチラシです。
2月22日(日)開催予定の坂井聡先生の講演会を岡山ふれあいセンターで行います。
久し振りの先生の講演会です。何度もお願いして、やっと先生の講演会を行えることとなりました。皆さんご期待ください。先生は、去年国際ユニバーサルデザインアワード金賞を受賞されたということでも、ニュースで紹介されていました。コミュニケーションの楽しさを彼らに教えることの大切さを一番初めに教えてくださった先生です。
「自閉症の支援にとって一番大切なことは何かそれは、コミュニケーションをすることは、楽しいということを彼らに教えることだよ」
というように、教えてくださったのを今でも忘れられません。
当たり前のように私たちは、コミュニケーションを人とします。
けれど、教えてあげなければ、その必要性にも気付かないのが、自閉症の人たちなのでしょう。先生が、子どもさんに「こちょこちょして」という言葉の入ったVOCAを使って、子どもにコミュニケーションの楽しさを教えておられたビデオを見たことがあります。
こどもが、みるみる変わっていく様は、見ていて本当に楽しそうでした。
先生も楽しそう、子どもも人に伝えれば、願いがかなうということを発見したというそういう瞬間でした。とても笑顔が嬉しそうで、こちらも幸せな気持ちにさせられました。
先生の明るいキャラクターが、とても新鮮で大学の先生にしておくのは、実にもったいないと思える先生です。落語家か漫談家でも、充分売れっ子だったと思います。
そんな楽しい講演会をまた岡山で開きます。先生のお話を聴いていると、自閉症支援が楽しくなります。みんな元気になります。ぜひお誘い合わせのうえいらしてください。
講演会のチラシお友達や学校の先生にもお渡しください。何枚でもお送りしますよ。
是非、また多くの皆様と一緒に自閉症の支援を学びあいましょう。お待ちしています。
さて、長い年末年始のお休みの中、我が家の哲平くんは、いつも通りの暮らしぶりでした。
マラソンをして、家の掃除洗濯をきっちりして、寒い北風が吹く中でも、庭で草取りをしていました。本当に律儀です。草が綺麗に抜かれて、庭はとってもすっきりしています。
食事も一人で何度か作ってくれました。特に私が、年末に頭痛で大変だった時など、一人で作り一人で食べて、さっさと片付けて風呂へ入って寝ていました。
お母さんが、病気だろうとそんなの関係ないのです。
淡々と日常をこなしているのは立派! 本当に感心です。
私も助かります。
お正月には、甥にお年玉をあげる優しいおじちゃんでした。
おじちゃんがあげるのは、1000円です。お姉ちゃん一家から哲平がいくらもらったのかは、私は知りませんが、確かに貰っていましたよ。
今だに、お年玉を貰うのが、楽しみな哲平のお正月です。
私たちは、楽しみにしているのが分かるから、渡しますが、姉夫婦が、同じように渡してくれるのは、本当にありがたいです。
いつまで貰うつもりでしょうか?きっと一生貰えると思っているんだろうな〜。
幸せな子です。お金が大好きです。今度は100万円を貯めて、ロサンゼルスかハワイへ行きたいそうです。
ロサンゼルスは、SOのプレ大会で行きましたが、今度は観光がしたいようです。
ハワイは、お父さんにホノルルマラソンを勧められたのが行きたいと思った理由みたいです。
色々やりたいことがあって、その為にお金がいると思っている哲平です。
いいなぁ〜、目的があってお金を貯めるというのは、とてもいい!!
頑張る力も湧くことでしょう。
そうやって、どんどんお金もたまるのでしょうね。
頑張れ哲平!!
さて、頑張っている哲平とは違い私は最近走りを怠けているためか、だんだん太ってきて、再びスーツが切られない状態になってきています。
服を大きいサイズにするか、それとも痩せるか・・・・。ケチな私は、いつも頑張って痩せてきました。
食事を減らしても、あまり痩せません。やっぱり運動でしょうね。
2年前に坐骨神経痛になってからは、真剣に走るのが怖くなった私です。ゆっくりのんびりと走らないといけませんね。楽しいくらいがちょうどいい。追い込むような走りは、もうできないみたいです。
とにかく少しやせないと、今あるスーツが入りません。
頑張ろう!! てっちゃんを見習わねばと思うお正月です。
皆さん、こんな私ですが、今年もどうかよろしくお願いしますね。
(育てる会 代表 鳥羽 美千子)
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支援者養成セミナーの報告
平成26年12月23日(火・祝)岡山ふれあいセンター大ホールにて、大阪大学大学院 大阪大学・金沢大学・浜松医科大学・千葉大学・福井大学 連合小児発達学研究科 招聘教員の服巻智子先生による支援者養成セミナー「思春期・青年期に向けて 今 準備しておくこと 〜適切な支援があれば自閉っ子は必ず成長する〜」と題した講演会が開催されました。
参加した保護者の方からの報告とたくさんのアンケートが寄せられましたので、その一部ですが紹介します。
今回の講演会では、服巻先生が実際に活動されているアインシュタインクラブの青年・子どもたちの映像を交え、当事者の青年・子どもたちの生の声を聞くこともできました。
どの子も前向きで、早くから診断が欲しかった、小学校就学前には診断が欲しかったという意見が多く出ていたのも印象的でした。
学生の時にできていても、社会に出て働き出してから、苦しくなることも多く、職業訓練等を受け、感情コントロール・コミュニケーションスキル・相談スキルなどを学ぶ必要性があると言われていました。自閉症の人にとって、カウンセリングや専門家からの支援は一生涯必要で、大人になると頻繁に必要になるのだそうで、そのために自分で相談するというスキルはとても大切で、自閉症の理解のある相談できる場所が必要であると言われていました。そういった場所が日本のどこでも普通に利用できるようになっていって欲しいと強く思いました。
自尊心を守りながら育てるために、親をはじめ、周りの支援者がすべきことについても話されました。自尊心とは理解ある人に囲まれていて初めて育むことができます。自立するときは自分の力でさせ、失敗したときに大丈夫といってもらえる経験をどれだけ積んでいるかは重要だという言葉にとても重みを感じました。親と周りの支援者はいつも落ち着いている必要があり、感情コントロールのお手本となり、人を褒めたり、人に感謝するコミュニケーションのお手本になる必要があると強調されました。自尊心を守るということは、甘やかすことではない。ルールを教えて、出来たらほめる。こうすればいい、これはよくないと教えていくことが最も必要なことなのだと理解できました。すぐに実生活に取り入れたいと思います。
午後からは、具体的に支援の内容を伝えていただきました。
実際に先生が関わられている社会人の青年が、職場で持ち歩いている手帳の写真を見せていただくことができ、とても分かりやすかったです。色分けをしたりスケジュールを細かくたてたりしておられました。将来的には自分でそういったものを作れるようになることは目標となりました。会話力を伸ばすための会話の視覚化(コミック会話)が使えるようになることも対人スキルの向上に繋がる。幼児期からコミック会話を親が使い、将来的には自分でコミック会話を書いて感情コントロールができる、というとこに繋げたいです。
イギリス・デンマーク・アメリカでは高機能専門の特別支援学校があり、そこでは、1人1人に別々のプリントが配られているそうです。凄いですよね、日本との違い、遅れを感じました。
興味関心について、ストレスレベルを下げるためにも、気持ちの切り替えスイッチとしても、こだわりを守ってあげるべきだと話されました。
好きなことを、1日のうちの午前と午後や、週単位・月単位でも作っていくことが大切だそうです。
また、アニマルセラピーの話もありました。
動物と接することで落ち着く人は多く、不安を下げてくれるのだそうです。これも実際に先生の事務所での猫の写真もあり、利用されている子どもが嬉しそうだったのが印象的でした。
最後に、前回の講演会でも話されていた早期発見・早期療育についても触れられました。できるだけ2歳より前に療育を始めたいと強く言われていました。
佐賀県では自閉症当事者である親の子育てにも支援をされているそうです。本当に幅広い支援をされているなと、思いました。
どの話も大切なことばかりで、すぐに時間がたってしまったように感じます。
「成人期に向けて、今、準備しておくべきこと」、穏やかな家庭づくりやどんな時でも強い味方でいること、ルールがあることを教える、ルールは作るけど責めないこと、大事なことをたくさん学ぶことができました。今日学べたことを幸運に思い、最も身近な支援者として、しっかりと生活に取り入れていきたいと思います。
服巻先生、貴重なお時間をありがとうございました。
<保護者 K>
【保護者の方からのアンケート】
○語り口調がユーモアで柔らかく、大変なこともそう思わせない先生のメッセージにはいつも勇気をいただけます。子どもが思春期に入り、十分な支援ができているとは思えませんが、その都度子どもに分かりやすい支援を考え続けていけたらと思います。
○思春期・青年期に向けて、心構えが1つできました。今後また、自分で自分の子どもに合う支援をもっと勉強したいと思います。知らなければいけないことがたくさんあることを知ることができました。
○家での自分のあり方、「ルールははっきり、穏やかに」 いつもイライラしてよく怒っていたことをすごく反省させられました。「愛情の裏返し」に気づけない状況を知ることが出来て本当に良かったです。今は、DSゲームにはまってしまい、なかなか約束が守れないためにイライラさせられていましたが、もう一度子どもと一緒にルールを考え直そうと思います。服巻先生の講演は楽しく、いつも内容が分かりやすいです。
○自閉症の特性を「おもしろい」「かわいい」と捉えてくださって、愛情いっぱいのこうえんだなと、いつも楽しく、そしてとても勉強になります。「心では何を思ってもいい。精神は自由だ。けれど、行動にはルールがあって、守らなければならない」今日は、この言葉が私の一番の収穫でした。家で我が子に楽しく実践してゆきたいと思います。
○中3の息子がいます。今日のお話は、まさに今の私たち親子にしっくりくることばかりで、高校進学、あるいは将来の就職を考えた時に、漠然といだいていた不安に少し光が見えた気がしました。また、ビデオの子・青年たちの生の声は、息子の声のように感じました。ユーモアをもってルールを曲げないこと、どうしようもない過去のことではなく、これからのことに目を向けるなど、自らのことを振り返りつつ、今後の子育てに是非活かしていきたいと強く感じました。
○いろいろな子どものことを思い浮かべながら聞きました。氷山モデルのお話はとても分かりやすかったです。
自尊心をいかに育てていくか、今日お聞きしたことを心にとめて、毎日の子育ての中で大切にしていきたいと思いました。
○年代を問わず、自閉症の方のサポートが必要であることがよく分かりました。服巻先生の言葉すべてに重みを感じて聞いていました。長時間ではありましたが、あっという間の講演会でした。57歳、今現在の生き方に感銘しました。素晴らしい一言でした。
【教師の方からのアンケート】
○具体的な支援の内容や留意することが分かって参考になりました。自尊感情を育てるために気を付けることや、してはいけないことなど、アニマルセラピーの話もよかったです。2歳までなら効果あることもよく分かりました。専門家育成のために、予算カットしてはいけないことも心に残りました。
○前回の講演会で、早期発見・早期療育がとても大切だと改めて感じたお話でした。今回のお話でもそれを感じましたが、もっと感じたのがまだまだ専門性を磨いていかなくてはいけないな、これは一生勉強だなと感じました。大変だけど、そうすると保護者や子供たちが笑顔になれるのだと思って頑張っていきたいと思います。子育ては本当に大変だと思います。でも、その大変と同じくらいの喜びや楽しさもいっぱい感じられるように支援していきたいと思います。貴重なお話をありがとうございました。
○今日も「来てよかった」という気持ちと「あれもできていない、これもできていない…」と焦る気持ちとアンビバレントな状態です。目の前の子どもを大切に、私にできることを増やしていきたいと強く思いました。まさに思春期を迎えている子どもたちへ、明日から向き合います。
○楽しく勉強させていただきました。支援をするのに、まだまだのことを勉強しないといけないと思いました。やはり、学校の教師だけでは、すべての視覚支援は難しいので連携できる専門家と一緒に、子どもに合う支援を考えたいと思うのですが、医療機関は保護者に相談料がかかるので躊躇してしまいます。岡山も日本もまだまだ、高機能の自閉症スペクトラムの子どもにとって支援が足りないなと思いました。
○自閉症の方を支援するいろいろな方法、自己肯定感を大切にすることなど学ばせていただきました。今担任している生徒たちにできる支援、今までしていなかった支援が浮かんできて、3学期から必ず実行しようと思います。服巻先生のお話からいつも愛を感じます。大好きです。今回もありがとうございました。
○当事者の方々の生の声を聞かせていただき、学んだり考えたりすることがありました。学齢期、しんどかっただろう生徒が、今安定した気持ちで学生生活をおくれていますが、社会に出てからが…というお話がありました。卒業を控えた子供たちに、今すべきこと、今できることを今日の研修から改めて整理し、安定して社会生活が送れるよう子どもたちを送り出したいと思います。
【その他の方からのアンケート】
○支援しても将来に対してぼんやりしていたり不安だらけだったりしますが、今日のビデオに映っていた子ども達がのびのびと自分の言葉で自分の気持ちを話せており、まわりのサポートや環境によりそれが可能であることがわかり励まされました。ありがとうございました。実際仕事では、保育士として、保育をしておりますが、支援されていない子、支援されることを医療機関にかかることを拒否する保護者もおり、ビデオでは就学までに知りたい告知されたいと言っていた言葉に驚かされました。私自身何もできませんが、子どもの思いを伝えることはこれからも伝えていきたいと思います。 (保育士・保護者)
○「誰に対しても正しく、優しく」なのだと感じました。
家族・子・周囲の環境に対して皆が生きやすく! 自分の一生を何にささげるか、費やすか考える機会となりました。 (介護福祉士)
○「人の力を借りながら幸せな子を作っていく」という先生のお話、心に響きました。支援者として、この可能性に想いをもって1人1人の子どもに関わっていきます。 保護者に寄り添い、幸せな子にしよう!と伝えたい。 (社会福祉士・支援員)
○本当に分かりやすい講演をありがとうございました。知的な発達の遅れがない人、自閉症スペクトラムが強く出ている方には、適切な支援が必要で、私たち専門家もそれに対応できるだけの技術をつけなければならにと感じました。 (言語聴覚士)
○実践されている方で、映像等も多く、とても興味深い内容を分かりやすく話され、良かった。遠くからの参加であるが、服巻先生のセミナーは、いつも参加してよかったと、後悔したことがない。 (看護師)
○「今、準備すべきこと」早期療育の体制をつくるための働きかけ、現場の実践を深め、成果を見えるようにしていくことが大切、さらに努力していきたいものです。 (相談員)
○実際の支援の場や、アインシュタインの会の子ども達の声を聞けたり、見たり、とても分かりやすく貴重なお話でした。もっと時間があれば、もっと先生の実践の場面についてや利用者さんのエピソード等をお聞きしたかったです。 (精神保健福祉士)
○行政が今、何ができるか、早く手を打つことの大切さ、市としての長いスパンで支援ができるように努力していきます。 (市会議員)
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教師・保育士対象 即実践講座 お知らせ
門 眞一郎 先生 による夜間連続講座です!!
☆第8回☆ 平成27年1月21日(水)19:00〜20:55
テーマ : ソーシャルスキルの支援(2)
場 所 :岡山県生涯学習センター 大研修室(岡山市北区伊島町3‐1‐1)
対 象 : 教職員・保育士やそれを志す方、施設・福祉関係職員の方 対象。
(申し訳ありませんが、保護者対象ではありません)
講 師 : 門 眞一郎 先生(児童精神科医:京都市児童福祉センター)
参加費 : 全10回分 賛助会員17,000円 ・ 一般20,000円(賛助会費含む)
欠席された回の講義については、BDをお貸しします。
今年度の連続講座もいよいよ残すところ、あと3回 !
寒さに負けず、がんばりましょう。残り3回は、いずれも生涯学習センターでの開催です。
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キッズルームのお知らせ
キッズルームでは、岡山大学児童文化部のお兄さん、お姉さんが一緒に遊んでくれます。もちろんお父さん、お母さんや兄弟と一緒に遊ぶこともできます! いろんなおもちゃで遊んだり、人形劇(影絵劇の場合もあります)を見たりして楽しい時間を過ごすことができます♪ 毎回楽しみにされているお子さんも多いです。
子どもさんにとって無理のない範囲での集団生活の練習にもなります。集団の中ではこんな反応するのかー!などの新たな発見もあるかもしれませんね。
次回キッズルームの開催日が決まりました!
日 時:2月15日(日)13時〜15時
場 所:岡山大学 清水記念体育館
持ち物 :うわぐつ、お茶、防寒具(体育館寒いです )
申込締切:2月5日(木) (正会員・きょうだい限定)
まだプロフィールを出していない方は提出もお願いします。
質問等ありましたら、育てる会事務局(086−955−6758)まで。
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クリスマス会 報告
11月30日(日)、岡山大学内体育館でクリスマス会を行いました。
先月の会報巻頭文でも触れておりますが、例年同様、岡大児童文化部の皆様にも協力していただいて、楽しい時間を過ごすことができました!
今年の工作は軍手(ぐんて)スノーマン。表情をつけたり飾りをつけたりするのですが、自分の力でどんどん作り上げる子、保護者さんと一緒に作り上げる子さまざまで、それがこの会らしくていいなあと思いました。どのスノーマンもとってもステキでした!
参加者の皆様から感想をいただいたので一部紹介します。
○ 工作等は、個性が出て素晴らしいものができました。
毎年参加しているのですが、自分の得意・不得意が分かってきたようで、上手に過ごせていたと思います。
本人も楽しかったと言っていたので良かったです。
○ 初めて参加させていただきました。子どもの大好きな工作から始まり、楽しめました。人形劇・ビンゴ・ケーキと、目的ごとにスペースが変わるのも切り替えしやすく、さすが育てる会のイベントだ!!と思いました。参加してよかったです。
○ 工作は、年齢的に少し難しいかと思いましたが、ボンドの上に部分をのせる形にするとよくできました。スケジュールを書いてやっていたので、よく分かっていたようで混乱もなく過ごせてよかったです。人形劇もビンゴも楽しめていたので、昨年に比べて成長を感じられて嬉しかったです。
○ 昨年より暖かく、この時期の開催はとても良いと思いました。工作は難しいものではなかったため小さい子でも楽しめたと思います。人形劇やビンゴなど丁度いい時間配分で、内容的にも楽しそうでした。
他にも多くの感想をいただいて、スタッフ一同開催してよかったなと感じました。ありがとうございました!
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18歳の春を目指すクラブ
今回は、『サポートブック』二回連続講座の初回講義を、おかやま発達障害支援センターの森千夏先生にして頂きました。
まずは、サポートブックを作るために、基本的な考え方や書き方について学びました。
難しく考えがちな内容を、項目ごとしっかりと丁寧にお話して下さいました。
そしてサポートブックを書くために、わが子のことを見直すワークシートを記入し、それについて皆から質問してもらうことで、具体的に人に伝えるべき内容を考えることができました。
他にも、サポートブックの参考になるホームページや書籍なども紹介して頂いたり、参加者からも以前に作製したサポートブックを見せて頂きながら説明してもらい、作製のとても良い参考になりました。
参加者からの感想です。
・サポートブックは、受け入れる側にとって、やりやすい様に作るものだと思っていたのですが、自分の子供を好きになってもらう為に、という言葉にそうだなあ・・・と思いました。
自分は親なので、必然的に好きですが、周りの人達に我が子を好きになってもらう為にサポートブックを作ることは、大切なことだなあ、と思いました。
将来的に、自分がいなくなっても我が子が愛されキャラになれるように、がんばって作っていこうと思います。
・サポートブックは、いずれは作成しようと思っていましたが、なかなか作れず、作り方もイマイチ分かっていなかったので、本日はていねいに作り方やコツを教えていただき、とても参考になりました。
サポートブックを作成された先輩お母さんのお話をうかがうことができて、お話の中で、我が子を理解したり、知るきっかけができたときいて、とても参考になりました。
・「もし 子どもを預かるとしたら」と考えた時、自分の子供の好きなものや特性を伝えた上で、もしこんな時は?と質問していくことで、相手に何を伝えることが必要かわかりました。
・しっかりと我が子を観察して、いい所・つまずき・原因・事前の対策など見直せていけたらと思いました。
我が子を知る=サポートブック=子供と子供に関わる人と保護者の三方みんなが楽になる。 我が子と、そして関わってくれる支援者の為にも、サポートブックを作っていこうと改めて感じました。
【次回の予定】
次回も、おかやま発達障害支援センターの森先生(臨床心理士・認定行動療法士)に『サポートブック』の二回目の講義をして頂きます。
さらに、ペアレントメンターの延江美穂子さんにお話をして頂き、ワークも2種類用意して下さっています。
内容は以下を予定しています。
・メンターさんのサポートブック作成経験談
・子どもを預ける時のサポートブックを書いてみよう!
・医療用サポートブックを書いてみよう! です。
日 時:平成26年1月9日(金) 10:00〜13:00
参加費:正会員に限り、1000円で参加可能です。(18春会員は無料) (正会員 限定)
持ち物:筆記用具、前回参加されてシートを書かれた方はシート
また、以前作成した事のある人は支援ファイルやサポートブック
場 所:東山公民館 第1.2講座室
申込先:育てる会事務局 Tel:086-955-6758
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つばさの会のお知らせ
つばさの会は平日に活動している「18歳の春を目指すクラブ」に参加するのが難しいお母さん達が、土日に集まって勉強している会です。
12月20日に行った勉強会は、日々の生活の中で気づいた事やうまくいかない事を話しあいました。毎回感じることですが、周りの人からアドバイスをもらえるととても気持ちが楽になります。これからの活動として、就労された発達障害のお子さんをもつ先輩お母さんの話を聞く企画を考えています。勉強したい気持ちはあるけれど・・・という方、平日の活動の参加が難しい方、一緒に勉強しませんか。
日 時 ;1月31日(土) 10〜12時
場 所 ;おひさまハウス 食堂(事務局や赤磐ぐんぐんのある建物)
参加費 ;200円 (正会員 限定)
申し込み;育てる会事務局(tel:086-955-6758 fax:086-955-6748)
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『俺ノートの会』のお知らせ
『俺ノート』の会です。
参加は小学校高学年(四年生)以上の男子です。
来年度四年生になるお子さんや、興味のある方など、ぜひ見学にいらしてください。
『俺ノート』を作ることでお子さんの好きなものを集めた癒しツールにもなりますが、俺ノート作品を見て、我が子の意外な興味や表現力に、親も感心したりしますよ。
日 時:1月25日(日曜日)10:00〜12:00
場 所:おひさまハウス
持ち物:のり、はさみ、ノートや画用紙、切り抜き用雑誌など、
休憩用のお菓子や飲み物
参加希望の方は、事務局にご連絡下さい。(小4以上)(正会員 限定)
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OHAの会のお知らせ
OHAの会は高機能自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害で知的障害のないタイプの子どもを持つお母さんのための会です。
日時:平成27年1月26日(月) 10:00〜12:00
場所:北ふれあいセンター 第3研修室 (岡山市北区谷万成2‐6‐33)
アドバイザー:利守 愛子 先生 (臨床心理士)
持ち物:「青年期のアスペルガー症候群 仲間たちへ まわりの人へ」
ルーク・ジャクソン:著(スペクトラム出版社)
今年度の参考書籍です。お持ちでない方は事務局で手配します。
参加費:1000円(書籍購入希望の方は、別途1900円・・書店よりお買い得です)
申込み:育てる会 事務局 (п@086−955-6758) (正会員 限定)
前回参加された方からの感想が届いていますので紹介します。
○ こだわりについて、我が子がやっていることを見て「いったい何をやっているのだろう?」と、それがちょっと変わったことだとついついやめさせるような声をかけてしまうことがあります。でも、その前に「なぜ、そんなことをしているのだろう」と考えることの大切さ、環境が整っているか、不安なことがないかなど考えてみることが改めて大切だなと思いました。そして、何かあるとその場で注意しがちですが作戦をきちんと立てて、無理なく子どもに伝えていくことを常に心がけるように、自分自身に改めて言い聞かせています。また、好きなことに対する集中力。そちらの方へ、褒める方へ褒める方へ、自分の受け取り方もプラス思考が大切だなと感じました。
○ 前半の読書では、わが子の特性など改めて気づいたり、とても役に立ちました。後半の座談会では、今回は子どもの趣味やこだわりなどの話で、それぞれ個性的なものを持っていてとても興味深く楽しく聞くことができました。
先生のアドバイスも毎回的確で大変参考になります。
○ 今日は、子どもの趣味や好きなことについて話をしました。それぞれのお子さんが余暇を楽しく過ごしていて、親もそれに上手に付き合っていることに感心しました。本にも書いてありましたが、ASの人たちは人と人とのやりとりに一日中頑張っているのだから、自由時間に好きなことができるのは、とても大切だと改めて感じました。
○ 今日の読書では、我が子がしていた「こだわり」と同じ部分がたくさんあって笑ってしまいました。「こだわり」をなくさせようと思ってしますのですが、完全排除しようとせずに思いを理解してあげたいです。他にも、色々な趣味を見つけてあげられたらと思います。後半、参加者のクリスマスエピソード等とても楽しい会でした。
○ 今日の読書は「ASの人のこだわり、色々あるな」という内容でした。「やっていたなー」と思うことが色々ありました。えんぴつや小枝を制服のポケットに入れていたので、ポケットが穴だらけになったり、子供会で行った遠足の遊園地で、うちの子たちだけ「宝探し」という砂の中から原石を探すコーナーで何千円も使ったり…たくさんあります。みなさんとの話も趣味・こだわりの関係で「うちだけじゃなかったんだなぁ」と思うものが色々あり、安心しました。
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『 おやじの会』のご案内
先月、メーリングリストに入られているお母さん方にはお知らせした案内です。
「おやじの会」ですので、できれば、お父さんのパソコンか携帯から申込みください。お待ちしています。
なお、いままでサニーデイズのメーリングリスト(YAHOOのサービス停止により、現在は利用できなくなっています)に入られていた方も、確認のためメールしてください。(正会員 限定)
よろしくお願いします。
育てる会には、お父さんたちの集まりの会、「おやじの会」があります。
おやじの会に入っていらっしゃる方とお話をしたのですが、はじめはメーリングリストや飲み会などで親睦を深めていただいて、後々には、「お父さんと子どものデイキャンプ」のようなイベントができたらいいよね!とのことでしたよ。
実現したらお母さんたちはのんびりできますよね〜(^m^)
お父さんたちにも子育て仲間ができてとても心強いと思いますよ!ぜひご主人に宣伝してくださいね!
参加希望される方は、 育てる会事務局acz60070@syd.odn.ne.jp までメールで教えてください。
冬場は、やっぱり鍋など いいですね。
鍋を囲んで、みんなで暖まりましょう (^_^.)
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水泳教室のお知らせ
日 時 : 平成27年1月18日(日)15:30〜17:30
場 所 : OSKスポーツクラブ岡山 3階ロビー(岡山市北区絵図町1-50)
※プールは育てる会水泳教室 貸切で行っています。
連絡先 :育てる会事務局(Tel.086‐955‐6758)
当日のキャンセルは水泳教室担当あてに連絡してください
★新たに参加されたい方、体験されたい方は事務局までお問い合わせください。(正会員 限定)
★欠席される方は必ず1月14日(水)までに連絡してください。
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サッカークラブのお知らせ
日時:平成27年1月11日(日)10:00〜12:00(9:45集合)
場所:岡山市内グラウンド
持ち物: マイボール、ゼッケン、ハチマキ、お茶(ボラさんの分も)、
個人ノート、出席カード、親リーダーはグループノート
体験、見学の申し込み、お問い合わせは、サッカークラブ担当までご連絡ください。(正会員 限定)
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| ぐんぐん だより |
赤磐ぐんぐん
あけましておめでとうございます。いよいよ2015年がスタートしましたね。
皆様はこの1年をどのような年にしたいですか?
私は、今年は、羊さんのようにゆったりとした心でのびのびと過ごしていきたいと思っています。どうぞ本年もよろしくお願いいたします。
今回は会報200号記念ということで、ぴっぴ療育中のかわいいエピソードを書いていきたいと思います。
ぴっぴとは、1歳半から3歳までのお子さんを中心とした、母子同室の療育です。
お母さんとだけでなく、日によってはお父さんと来られたり、おばあちゃんと来られたりすることもあります。ご家族と一緒に、お子さんが成長していく瞬間を共有できることがとても嬉しいですし、実際に支援者がお子さんと関わっているところを見ていただいたり、また日常生活の中で疑問に思ったことなどを、具体的にお話して一緒に考えていけるところが、ぴっぴ療育の特徴だと思います。
さて、ぴっぴに来所し始めて1年ほど経った3歳のAちゃんのお話です。
最初に来られた時は、物ばかりを見て人への興味関心がほとんどなかったAちゃん。
毎日の生活の中で癇癪やパニックがたくさんあり、混乱の中にいたAちゃんでしたが、療育を始めて3〜4か月ほど経った春頃には、先生が吹くシャボン玉に注目した後、お母さんの方をくるっと向き、笑顔で抱きつきに行ったりして共感を求めるようになりました。
また、朝の会では支援者に呼ばれたら、自分の顔写真を自分の色のシートに貼るのですが、貼った後に支援者やお母さんの方を向いて相手を見ながら拍手をして、拍手を求めるようになりました。褒めてもらえるのって嬉しい!
褒められることが、Aちゃんにとってご褒美となりました。
また、どんな活動をするのか、どのくらいの量なのかを視覚的にわかりやすくするために、ぴっぴではまず棚の中に具体的な物を提示してお子さんたちに伝えています。
これが、お兄ちゃんお姉ちゃんになってくると、カードになったり、iPadなどの電子機器になったり、スケジュール帳に代わっていくんですよね。
グループ活動でも、お勉強でも同じように、活動内容を棚の上から順番にやっていきます。
そのことに気づいたAちゃんは、席につくとまず棚に注目して活動内容を確認するようになり、活動内容も楽しめるようになりました。あまり興味のない活動がその中にあったとしても、その次は大好きな活動がある。そういう見通しが持てるので、活動の途中に離席することもなくなりました。
そんなAちゃんの、先生とお勉強の場面でのことです。
その日の課題の中に、「先生とお母さんの顔写真マッチング」というのがありました。
最初にこの課題に取り組んだ時、果たしてAちゃんは先生とお母さんの顔が区別できているかな? しかも写真と写真とのマッチングです。どうかな? イラストはよく区別できていましたが、写真となるとAちゃんにはどうかな? と思っていました。
Aちゃんに課題を見せると、先生の写真を見たあと、次にお母さんの顔写真を見つけて、パッと表情が変わりました。
きらきらした目で数秒お母さんの写真をじーっと見つめたかと思ったら、次に両手でそのお母さんの写真を持ち、「あ〜っ!」と言って振り返り、後ろに立っていたお母さんを見て、目の前に座っていた私を見て、また実際のお母さんと写真のお母さんを何度も何度も見比べて喜びました。(まるで、大好きなヒーローのカードを見つけたような、アイドルの写真をゲットしたかのような喜びようでした!)
Aちゃんはまだほとんど言葉はでていません。でも、Aちゃんはこんなにお母さんのことが好きなんだというのがよくわかった瞬間でした。そして、そのことを私にも伝えようとしてくれたというのが、またすごいことでした。その後の先生の顔写真のマッチングもよく見てすることができていました。
そして、この課題に取り組んだ数回目のことです。この日も、やはりお母さんの写真とお母さんを見比べてうっとりした後、トレーに写真を置いて、おわり箱に入れるのかと思いきや、お母さんの顔写真だけを手元に戻し、他の物を終わりにしようとしました!
持って帰りたかったのかな。(もちろん止めて、すべておわり箱に入れて終わりにしましたが)今度、Aちゃんにお母さんの写真プレゼントしようかな?
また、Bちゃんのおばあちゃんが初めてぴっぴに来られたときのことです。
来所する前は、いつも落ち着きがなく、うろうろしたり走り回っている3歳になったばかりのBちゃん。
でも、ぴっぴに通うようになってから徐々に変わってきました。
ここのお部屋の構造は、活動ごとにエリアが分かれていて、やるべきことも具体的に物で示してあり、お子さんにとってわかりやすいです。
ここに来ていらっしゃるお子さんたちはみんなそうですけど、わかるとたくさんのことができます。お勉強が大好きなBちゃんは、スケジュールを渡すといつものように小走りで、お勉強エリアに向かってきました。そして、いつものように凛々しい顔つきでお勉強を済ませたあと、私が次の遊びのスケジュールを渡すと、棚に課題がまだ残ってないかと身を乗り出して確認して(すごくお勉強が好きなお子さんでなんです)、もうないのがわかると、遊びのエリアまた小走りで移動していきました。
その姿をずっと見ていたおばあちゃんは、「うちの様子と全然違う。こんなことができるんじゃ」と涙を流して感動されていました。
お母さんが働かれていたりすると、おばあちゃんと過ごす時間が長いお子さんもいらっしゃいますよね。おばあちゃんがこうやって療育に足を運んで下さることで、普段の生活の中の関わり方も工夫してくださっています。だから、Bちゃんも徐々に穏やかになっているのでしょうね。
最後に、3歳になったばかりのEちゃんのお話。ある日、おままごとをして一緒に遊んでいたEちゃんが、私のひとつにまとめてある髪の毛を指さして、「あぁ〜っ!かわいくなってる!」と叫びました。そうだよ、Eちゃん。先生ね、先日髪の毛にパーマあてたんだよ。
さすが、細かいところにもよく注目できるEちゃん!先生うれしい!気づいてくれたの、後にも先にもEちゃんだけでした!(笑)
他にも、こだわりが強く、何でも自分でやりたかったCちゃんが、ご家族や先生に「やって〜」「てつだって」と言えるようになったお話や、「せんせい おはようごじゃいます」と朝のご挨拶が出来るようになったDちゃんのお話とかあるのですが、また次の機会に紹介したいと思います!
寒い日が続きますが、寒さに負けずに楽しく過ごしていきましょうね♪
赤磐ぐんぐん療育スタッフ 古川恭子
ぐんぐんキッズ
寒い日が続きますが、いかがお過ごしですか?
寒いと体の筋肉が固くなり、怪我をしやすくなることも多くなるようです。温かい飲み物を飲んだりゆっくりお風呂に入ったりして、肩の力を抜くことも大切みたいです(テレビ番組の受け売りですが)。
自閉症スペクトラムの子育ても、同じかもしれません。ぐんぐんキッズ勉強会などでは、いつも一生懸命なお母さんたちに「ご自分のストレス発散を考えていくことも必要かも」と再々お話ししています。ストレス発散をして元気になって、また肩の力を抜いて、新しい気持ちでお子さんと向き合っていく。お母さんは家族の太陽です。お母さんが笑顔でいられることは、子育てする上でも家族皆が笑顔になるためにも、とても大切なことではないでしょうか?
さて、今冬ぐんぐんキッズではクリスマスカード飾り・年賀状作り・ビンゴ大会など、楽しい企画を色々実施しました。ハサミやボンドの使い方の練習・物の貸し借り練習・手順書の見方・援助要求練習など、楽しい活動の中に色々な目標を立てて実施しました。
机上での課題として実施することも可能なのですが、「楽しいもの」「やってみたいと思えるもの」の方が、やはり自閉症スペクトラムのお子さんたちのやる気は大きく違いますね!ドーパミンたっぷり!やる気スイッチオン!でした。
支援者と1対1の場面だけでは、なかなか見えにくい面も多く見つけることができました。
説明の途中に気が散って、ふと思い出した話をし始める子。皆で使うペンでも、いつまでも一人で使っている子。口頭だけではビンゴの番号が聞き取れないお子さん。手順が分からないと、他の子にちょっかいをかける子。スティックのりやボンドの力加減が分からない子。うまく援助要求ができず、自分なりのやり方をしている子。「こういう時にはこう振る舞えばいい」と頭では分かっているのに、実施場面では行動できない子。
こういう行動一つ一つが、子どもたちが、普段の学校生活でリアルに困っている場面の姿なのではないでしょうか?
「このような行動はダメ」なのではなく、このような場合どのような対応をすればいいか、こういう時どうすればうまくいくのか、自分はどういうやり方が向いているのかを教えることができ、それを実践できるチャンスの場面でもあります。
2つエピソードを紹介します。
先日、同室児3人と支援者1人で年賀状作りをした時のこと。
ペンでメッセージを書いていたAさんが、書き間違えをしていました。失敗したくない気持ちでいっぱいのAさんはショックで、どうしていいのか分からなくて固まってしまいました。すぐに「こうしたらいいよ」と手助けするのは簡単ですが、ここは学べるチャンスだと思い、いくつか「例えばこういう方法があるよ」と提案しました。するとしばらく考えて、「修正テープで直したいので、貸してください」と伝え、無事続きに取りかかることができました。
しばらくすると、一緒に年賀状作りをしていたBさんが、同じように書き間違いをしました。どうするかな?と見守っていると「修正テープを貸してください」とすんなりと伝えることができました。先ほどのAさんの行動をしっかり見ていて、「なるほど、ああ言うと良いんだな」と学び、Bさん自身が同じ状況になった時にも、焦ることなく対応することができたのですね。百聞は一見にしかずだなと改めて思いました。良いモデルから学ぶことは子どもたちの可能性を引き出すことにつながるんだなと思った瞬間でした。
もう一つ、道具の共有場面でのこと。
一つしかないペンを、2人のお子さんで共有してもらう場面で、「貸してって言ってね」と伝えておきました。
Cさんは、「貸してほしいなー」「使いたいなー」と独り言のように言います。伝わりません。
一方のDさんは、使っている相手と目が合うまで、じーーーっと見つめ続けています。伝わりません。
二人とも、物をかりたい時には「貸して」と言えばいいことは分かっています。しかし、相手に伝わるように「貸して」と言うとなると、話は別のようでした。
CさんもDさんも、この方法では残念ながら相手からは貸してもらえず。支援者が途中で、「こういう時には、『○○さん』と相手に声をかけて、相手が気づいたら『○○を使いたいから貸して』と伝えたらいいよ」と伝えたところ、上手に伝えあうことができました。
机上でこんな時にはこういう風にするといいよと知識を広げておくことは大切です。しかし、いくら知識があっても、般化の弱い自閉症スペクトラムの子ども達にとって、実践の場がなければ、宝のもちぐされになってしまうのではないでしょうか。
どのようにすれば相手に伝わるか、方法を伝え、試してみることができる。これが、ほぼ1対1に近い環境で子どもたちを見ることができ、その場その場での対応方法を教えていくことができる良さだと思います。またお子さん自身も、「こうすればいいんだな」とビフォー・アフターでの成果を肌で感じることができるので、身に付きやすいのではないかと思います。
先日の服巻智子先生の講演会で、コミュニケーションスキル・援助要請スキル・相談スキル・自己制御スキル・自己権利擁護スキル・自尊感情などが育っていること=メンタルをポジティブに保っていることが、青年期・成人期をよりよく暮らせることにつながっていくとお話されました。
幼児期・学齢期からこのような力を設定した場面で練習していくこと・そして「こうしたらできるよね」というアイディアや工夫をお子さんとお母さんに伝えていくこと、「自分でやれた!」「僕ってできるんだ!」という成功体験を多く積む機会を用意することも、ぐんぐんキッズだからこそできることだと思います。
今後も、お子さんにたくさんの成功体験と自己理解、自己肯定感を高めるような場面を多く作れる支援を目指していきたいです。そして、お子さんにとっての安全基地のような、何か相談してもらったり頼ってもらえたりするような場所になりたいと思っています。
2015年も、どうぞ応援よろしくお願いします。
(ぐんぐんキッズ:松田紗代)
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☆支援センターNEWS☆
年末のごあいさつです。
あかいわ発達障害支援センターは、二人の相談員とセンター長が分担しながら発達障害に関わる相談に応じ、当事者やその家族を支援することを中心に据えて活動しています。
平成26年度から、各園・学校での生活の様子を簡易な形でお知らせいただくレポートの作成をお願いし、保護者も含めた連携に努めてきました。今年も多くの園・学校から要請をいただき、ありがとうございました。
また、センターでは、赤磐市の乳幼児検診や育児相談に参画するなど、保健行政との連携が従来から積み上げられてきています。1歳6か月児健診や3歳児健診の際に、全ての幼児と相談員が接することができていることは、大きな特色であると考えられます。早期の気づきや支援につながるなど、次第にその成果が見えてきています。
入学した小学校での生活や友達との関わりが進む中で、「気になる」子供の様子から相談をいただいた際、相談員が、状況を把握しているケースが少なくないということです。
具体的な御相談はなくても、相談員として「気に留めて」おり、学校訪問の際の先生方からの相談に対応することができることは強みであり、これからも生かしていきたいと思います。
早期発見、早期支援の重要性は、支援者の研修会でたびたびお聞きすることですが、それを、市域全体の仕組みにまで高めていくことが求められます。「ピーチファイル」(相談支援ファイル)の普及・活用なども含め、行政や関係者が具体的に努力していく方向だと思います。
センターに来て初めての年末を迎えました。相談員としての成長は望み薄ですが、いろいろな勉強をさせていただいています。
印象深いことは、保護者の子育てへの真剣さ、覚悟のようなものを感じることです。
以前、ある福祉系大学の学長のさん御講演で、学生に期待することとして、「よい親になるための学習を」と語っておられたことを思い出します。
保護者や支援者だけでなく、子供たちに接する周囲の「ベテラン」の親たちにも共通するものを感じ、触発されています。
また、センターは、障害福祉サービスについての高い専門性を持つ相談支援専門員さんと定期的な連絡会を持っています。福祉サービス利用について支援していただく中で、「福祉」の熱意に学んでいます。
センターでは、各園・学校等の先生方と共に活動ができるように組織的な連携・支援ができることが望ましいと考えています。学校を訪問し、子供たちの活動の様子を見て、指導の方針や計画を先生方と共に考える機会を持ち、先生方の中で発達障害の特性の理解に立った指導が広がり深まることを目指しています。
そうした取組と相まって、保護者の子供への関わり方などについての相談に応じ、助言したり励ましたりして、一番身近な支援者である保護者が、いつも元気でいられるよう応援に努めています。
これからも、行政や他の相談支援専門機関等と一層連携し、赤磐の地域が全体として発達障害がある人やその家族が暮らしやすい地域になるよう取り組みを進めていきたいと新年に向けて思いを新たにしています。 よい年をお迎えください。
あかいわ発達障害支援センター センター長 岡本 啓
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グループホーム建設寄付 御礼
今月も温かいご寄付、ありがとうございます。
子ども達の夢を現実の形にするため、大切に使わさせていただきます。
【 ご寄附をいただいたみなさま 】 (〜26.12.31)
● I .M 様(岡山市) ● Y.J 様(岡山市) ● S.K 様(岡山市) ● K.H 様(岡山市)
● K.K 様(瀬戸内市) ● K.T 様(瀬戸内市) ● 匿名希望 N 様(瀬戸内市) ● 匿名希望 A 様(岡山市)
● 鳥羽 代表(講演料寄付) ● K.Y 様(岡山市) ● T.M 様(赤磐市) ● M.S 様(赤磐市)
● K.Y 様(赤磐市) ● T.A 様(岡山市) ● F.K 様(真庭市) ● 赤磐ぐんぐん スタッフ一同 様
● N.M 様(総社市) ● 匿名希望 F様(赤磐市)
平成26年12月31日現在 寄付金合計 2,127,000円となりました。
ありがとうございました。 今後とも、応援よろしくお願いいたします。
寄付金振込口座 中国銀行 赤磐支店 普通預金 1321755
岡山県自閉症児を育てる会 代表者 鳥羽美智代
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以前は「育てる会会報」はHPにも全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は一部抜粋にさせていただいています。
なお会報は正会員・賛助会員の方へは郵送でお届けしています。
もしご希望の方がおられましたら、ぜひ賛助会員に申し込みをお願いします。年会費 3000円です。
応援よろしくお願いします。
申込み方法の詳細は「育てる会 HP」に記載しています。
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