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平成29年3月31日
第227号
NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会
227号 目次
遅咲きの八重桜
自閉症啓発セミナーの報告
即実践講座のお知らせ
育てる会総会・世界自閉症啓発デー・自閉症才能きらり展 のお知らせ
OHAの会・ 18歳の春を目指すクラブ ・サッカークラブ・水泳教室 の お知らせ
私のお薦め本コーナー
「発達障害のある子の父親ストーリー」
ぐんぐんだより
ぐんぐんぴっぴ・赤磐ぐんぐん・ぐんぐんキッズ
支援センターNEWS
何度も行きつ戻りつしながらようやく訪れた春です。
水仙、菜の花、桃の花・・・一斉に春の花が咲き競っているようです。
暖かな光が差し込む窓辺に、庭には遅咲きの八重椿が慎ましげに咲いています。
岡山県赤磐市、飛鳥時代と少しも変わらない暮らしが、この地には息づいています。
焼失して今は礎石しか残っていない備前国分寺の跡が自宅から歩いて300メートルほどのところにあります。
事務局の前には前方後円墳の堀が水を湛えています。
静かで落ち着いた暮らしが、そのままのように続いてきたこの地に嫁して43年が経ちました。生まれ育った兵庫県での暮らしをはるかに超えて、2倍以上の時間をこの土地で暮らしていることになる私です。
朝に夕に思うのは、自然の豊かさと食べ物の恵みのありがたさです。
岡山は、本当に何もかもが、豊かで平和でおいしい・・・。多くの県外からの移住者が来られることも納得がいきます。
ずーっと住んでいると、当たり前すぎて、そのありがたみを忘れてしまいそうな…そんな安定した日常がここにはあります。
皆さん、お元気でしょうか?
のんびりゆっくりの岡山南部に住まいする鳥羽です。
先日、川崎医療福祉大学でトピックセミナーがありました。
そのパネリストとして、育てる会の河野友紀先生と、利守愛子先生がぐんぐんぴっぴの早期療育についての話をしました。
ぐんぐんぴっぴは、一歳代からのお子さんが通ってこられる育てる会の療育部門の中では一番小さなお子さんたちの療育の場です。
M−CHATという診断方法の普及により、母親でも我が子の自閉スペクトラム症のリスクがあるかどうかを調べることが出来る時代になりました。それに伴い、多くの自閉スペクトラム症の疑いのあるお子さんが、ぐんぐんぴっぴに通って来られます。
以前の講演会で黒田美保先生が、「18か月からの子どもの脳の成長は、目覚ましいので、この時期に適切な働きかけをすることで、その後の子どもの人生は大きく変わる。」と言われました。
私たちはその一番伸びる時期に、お子さんとお母さんが一緒に通っていただく親子療育を始めました。独立した事業所として本格的に始めたのは去年の1月ですから、まだ1年と少ししか経っていません。子どもたちに早期療育の効果が表れてくるのは、まだまだこれからでしよう。
同じお子さんが、もう一人いて、一方には療育をして、もう一方には何もしなければ、違いははっきりと判るでしょうけれど、そういう事はできません。つまり効果のあるなしは、客観的にはわかりづらいということかもしれません。
でも、これだけは言えます。私たちは、お母さんへ働きかけることができます。
この時期のお母さんたちは、子どもの行動を理解できていない方がほとんどでしょう。何しろ初めての自閉症の子どもとの付き合いです。
それでついつい「どうしてこんなことをするの?」とか「なんで私を困らせるの?」と、叱ってばかりの育児になっていくことになりがちです。
私たち支援者は、自閉症の子どもたちの特性を学んできていますから、どうしてこうしてしまうのか、お母さんを困らそうと思ってやっているわけではない、彼らの行動の意味や思いを彼らに替わってお母さんに伝えることが出来ます。
そうして、叱らない、諦めない、いいところを捜す、褒めて育てる・・・そのやり方を丁寧にお母さん方に伝えていきます。
そんな風にして育てた子供が、いい子に育たないわけがありません。
子ども一人ひとりに合わせた働きかけ方を、お母さんにお伝えしていけたらと、スタッフたちは、頑張って毎日療育しております。
全国から来られた参加者の前で、育てる会の療育についてのお話ができたことは、大変光栄なことでした。
多くの参加者から見学希望が寄せられて、年度の初めの忙しさの中、困っております。
見学希望の方には、追って見学日をお伝えしますので、しばらくお待ちくださいね。
これは、当日の写真です。
今月はもう一つ、長崎大学大学院教授の岩永竜一郎先生のセミナーが3月19日(日)にあったことをご報告します。
暖かいお人柄がにじむ先生のお話に、会場は、静かに聴き入りました。
後のページに詳しい報告がありますので、私は少しだけ先生との控室でのお話をしましょう。
長崎大学の大学院で教鞭をとられている先生は、学生たちの就職先にも悩まれているようでした。
OT(作業療法士)を採用する学校や施設はまだ少ないそうです。せっかく学んだ技術や情報を活かす場がないということです。
感覚統合が、発達障害の彼らに有効だとほとんど知られていないせいかもしれません。また、発達障害に特化した学びをしているOTは、長崎大学だけのようでした。
そこで私は、長崎大学の学生さんを私たちの療育部門で雇いますから、ぜひ紹介してくださいと、先生にお願いしました。
今回のお話を聴いて、感覚統合に特化した事業所を岡山に作ってもいいと思いました。
事業所を作る時は、先生自ら感覚統合に応じた設計のアドバイスをいただけるそうですので、何年後かにこれが実現できたら素敵ですね。
岡山へ来たいと思う学生さんが、現れますように・・・。そうそう、お金も貯めておかなければなりませんね。待っています、岩永先生よろしくお願いしますよ〜。
さて、身体をテーマにもう一回、講演会を行います。
今度は、作業療法士さんではなく、理学療法士の先生から、あの子たちのぶきっちょさには、もっと根本的な取り組みようがあるというとても分かりやすいお話をしていただきます。
総会の後の、主に会員向けの講演会ですので、気楽にご参加ください。(会員の方は参加費無料です)
藤井先生は現在は赤磐市のさくら整形クリニックという整形外科で、理学療法士として働いておられます。
先日、赤磐市であった藤井先生の勉強会に参加した私は、このお話はぜひ育てる会の皆さんにも伝えたいと思いました。
すぐに家庭でも取り組むことができるやり方に感動しました。体の使い方がうまくないのは、体幹がまだ未発達だからと、体幹を鍛える体操を教わってきた孫は、少し体の動きが整ってきたような気がします。
先生のお話は何より楽しくて、いつの間にか引き込まれてしまう説得力があります。なんだかこういうお話聞くのは、久しぶりの気がしました。無理を言って研修会を開かせていただきます。奮ってご参加ください。
日時:平成29年5月24日(水) 10:00〜12:00
場所:岡山ふれあいセンター 第2研修室
詳しい内容は、同封のチラシをご覧ください。
http://ww3.tiki.ne.jp/~teppey/20170524.pdf
世界自閉症啓発デーの取り組みについても紹介します。
赤磐市では、世界自閉症啓発週間に合わせて、市職員の方全員が、胸にブルーのリボンをつけてくださっています。
このブルーのリボンは、市内のB型事業所「ワークス 太陽の家」に依頼して市が作ってもらったものだそうです。
市職員の人たちが、世界自閉症啓発デーにちなんで、ブルーリボンをつける・・・。そんな赤磐市になったんだ…。頑張っていれば、色んな方が、理解してくださる。そんな日がきっと来る。そんな風に頑張ってきて、もうすぐ20年です。長かった20年、、、涙もろくなった私には、そう思うと泣きそうになります、感無量です。
また、4月2日(日)の世界自閉症啓発デーには、山陽マルナカ店にて自閉症啓発チラシを買い物客の方にお配りしました。
DDネット(岡山県発達障害児・者の親の会連携協議会)の活動として倉敷市・岡山市・赤磐市の3市で、同時に啓発の為のチラシ配りをしました。今年で3度目の赤磐市と協力しての啓発イベントです。
今年は赤磐のゆるキャラ赤磐モモちゃんも登場しての楽しいチラシ配りとなりました。
モモちゃんに入ったのは、市職員の福祉課のKさん。暑いくらいの暖かい日でした。ご苦労かけましたネ〜?
参加してくださったのは、育てる会の保護者と子どもたち、赤磐市職員のOさん、Tさん、Mさん、、あかいわ発達障害支援センターの原さん、政田さん、そして岡本所長、ぐんぐんのスタッフも一緒に頑張ってチラシを配りました。
総勢30人のにぎやかな自閉症啓発デーのイベントになりました。日曜日のチラシ配りは、初めてでした。市職員の方、支援センターやぐんぐんスタッフは、お休み返上のイベント参加です。別の日にすることはできない企画です。だって、世界中の自閉症の関係者が、世界各地でこの日に啓発活動をやる日なのですから、、、。
RSKテレビのカメラマンさんと記者さんが来られて、取材も受けました。その様子は、翌日のRSKイブニングニュースで流れました。
また、チラシ配りの後、何人かの会員の方と発達障害支援センターの原さんも一緒に、カフェ・スプリング・カムカムにて懇親会を行いました。
おいしい食事とゲームで楽しい時間を過ごした子供たちとお母さんでした。
また来年も頑張って、チラシ配りしましょうね。
おいしいケーキやパン、お食事を作ってくださった会員のお母さんたち、ありがとうございました。
続いての話題です。
グループホームほっぷ1も開設して一年が経ちました。それを契機に「自閉症才能きらり展」と題しての展示会を行います。今後一年間にわたり、月ごとに内容を変えての展示を行います。才能豊かな自閉症の彼らの作品の数々に出会いに来られませんか?
彼らには独特の感性があります。それを上手に引出し、育てていければ、こんなに素敵な作品が出来上がります。彼らの才能の世界に一歩足を踏み入れてみませんか?驚きに満ちた世界が広がっていることを知ってほしいと思います。
第1回目の展示は、さをり織の安東毅さん(41歳)の作品展です。
今回の作品展に合わせて、たくさんの新作を制作してくださいました。カフェにはその新作が展示されています。
カフェに入った瞬間に春の景色が広がって、それはそれはきれいです。それから、この期間中はグループホームの廊下や2階ホール、1階の玄関にも作品を飾っておりますので、スタッフに一声お声をかけてくだされば、ご覧になれます。グループホームの展示は、カムカムが開いている平日の11時から15時のみになっております。お間違いのないように、よろしくお願いいたします。
さて、哲平の話題をひとつしましょう。
最近、岡大のスペシャルニーズ歯科というところへ行っています。歯磨き指導を受けたり、マウスピースを作っていただいたりもしました。
先日は、初めて奥歯の少しかけているところを削って、新たに盛って欠けたところを直していただきました。
「とてもきれいな歯です。虫歯も一本もないですね」と先生から言われて、思わず「そうなんです。私が育てたのです」と自慢しそうになりました。
哲平はこれまで歯医者さんには、ほとんど縁がなかったので、経験値も少なく、混乱するかな〜と、心配しておりました。ところが、とてもスムーズで、先生が上手ということもあるのですが、怖がらずちゃんと我慢もできるようになりました。
哲平が、歯医者さんで頑張れるのは、どうしてだと思いますか?
治療が終わるとすかさず手を出して、「千円!」という哲平です。
そうです。哲平は、歯医者さんで頑張る代わりに、お金をもらえるのです。このお金のために頑張るという哲平にとっての動機は、とても強くて、どんなことでも頑張ります。
お金をもらって大きな手術も受けました。
交通事故の時の手術は、骨をつなぐ為に大きなボルトをつけるというものでした。
そして次には、それを抜くという手術も受けました。
どちらも「一万円!」で頑張りました。
本当は、大騒ぎをして「いやだ〜!」と言いたかったかもしれません。でも、お金が大好きな彼は、頑張りました。
そして、この秋ヨーロッパに行くつもりのようです。すでに33万円を貯めたそうです。
おともする予定の母は、お金の工面に大わらわでございます。
どんな道中になるのやら、不安な母を尻目に、ヨーロッパの旅行のガイドブックを物色する哲平です。この秋、出発予定の旅をたくさんのパンフレットから捜しているところです。
では、皆さん今日はこの辺でお別れしましょう。
また、来月号でお会いいたしましょう。
ごきげんよう、さようなら。
(育てる会 代表 鳥羽 美千子)
自閉症啓発セミナーの報告
平成29年3月19日(日)、くらしき健康福祉プラザ プラザホールにて『 第90回(平成28年度 第5回)育てる会 自閉症啓発セミナー』が、長崎より岩永 竜一郎 先生をお招きして開催されました。
それでは参加した方からのセミナー報告や多くのアンケートが届いていますので、紹介させていただきます。
3月19日にくらしき健康福祉プラザにて長崎大学大学院医歯学総合研究科の岩永竜一郎先生の講演会を行いました。
『 自閉症児への感覚運動アプローチ 〜療育を効果的にするために〜 』というテーマにて、自閉症児の持つ運動面や感覚面から起こる問題を様々な事例をもとにお話をして頂きました。
アメリカ精神医学会DSM−Xの診断基準の改訂では、自閉症スペクトラムの診断基準に「感覚刺激の反応亢進または低反応」という感覚の項目が新たに追加されたお話がありました。自閉症の研究が進み、自閉症スペクトラムの人たちの運動面・感覚面の困難さにようやく注目が向けられているそうです。
運動面・感覚面の困難さとして、
・教室がうるさくて苦しい
・給食が食べられない
・文字をきれいに書けない
・体育で自分だけできない
・工作がぐちゃぐちゃになる
などの事例を挙げ、この様な困難さからパニックや不参加、ふざけるという行動として現れるお話がありました。
「ふざける行動は出来ないと思っている劣等感からの行動である。そのことを今の保育や学校の現場で支援者が知っているかどうかで、子どもへ理解や支援方法が変わってくるのではないか。運動面・感覚面の困難さのために、学校場面ではみんなの前で失敗体験し、笑われて劣等感を持っている。自尊心の低下によって、やる気を失っていると支援者が知っていれば、注意する・叱るといった対処は取らないだろう。」
と事例を挙げて話されていました。
運動面では、日本ではあまり知られていない発達性協調運動症(DCD)という発達の障害も紹介されました。麻痺がないのに不器用、姿勢が悪い、文字が下手、体育・工作が苦手などの症状があるそうです。
この運動面での困難さは自閉症スペクトラムの人の9割に、感覚の問題は8割以上に見られるそうです。
DSM−Xの診断基準の改訂によって、診断名の併記が可能になり、特性を持つ人には自閉症スペクトラム(ASD)とDCDのように複数の診断が出るようになったそうです。
また、自閉症スペクトラムと注意欠如多動性障害(ADHD)では不器用さの質が違っていることも紹介されました。幼児期に不器用だった子どもたちは学齢期に学習障害のような問題が出やすい傾向があるため、身体の感覚運動機能をしっかり育てることが大切だとも言われていました。
感覚面では、当事者のニキ・リンコさんや藤家寛子さんの感覚過敏の事例を
「雨は痛いじゃないですか。シャワーも痛いです。」
「扇風機の風が痛いです。」
と挙げられました。
「シャワーはみんな痛いけど、我慢して浴びていると思っていた。」
という藤家さんの話から、感覚とは主観的なもので、周囲の人が困ることに結びつかないと感覚の問題が気づかれにくいこと。
そして当事者さえも、感覚の違いや問題に気づいていないことが多いのだそうです。当事者の立場になった支援を考えると、感覚過敏の問題は優先度の高い問題だと話されました。
感覚面と運動面の両方に問題を持つ自閉症スペクトラムの人たちに、脳科学の視点からどのようにアプローチしていけばいいかを考え、脳を育てようとする手法として感覚統合アプローチが紹介されました。
対人関係を育むための感覚運動アプローチでは、アイコンタクトの取りにくい子どもに
@そのまま話しかける、
A触って話しかける、
B関節を引っ張りながら話しかける、
C揺り動かしながら話しかける
という実験では、身体へ働きかけるほど子どもたちが注意を向けやすくなる結果が出ているそうです。
コミュニケーション手段は言葉だけではなく、感覚刺激も手段になるのだと話されました。他にも、コミュニケーション力や共感性を伸ばす遊びなども紹介されました。
体性感覚と注意の配分の問題によって感覚過敏への反応に一貫性がないために、支援者に感覚過敏が理解されにくいそうです。
感覚の問題はその知識がないと気づきにくいため、支援者として知ること、気づくことが大切であること。
そして、運動面や感覚面に困難さを持っていたとしても、運動面では個別に予習やコツの説明、手順を視覚的に示す、身体の動かし方を言語化して教えると、運動を楽しんで自信をつけられること。
感覚面では、当事者に合わせた刺激の調整をして、安心感を高め、情緒を安定させて感覚のコントロールができるようにすること。
このように当事者に合わせた運動面や感覚面の支援をすることで、自閉症スペクトラムの人たちが生きやすくなっていくことを話されました。
講演を聞いて、自閉症スペクトラムの人たちが生きやすくなるたくさんの支援のヒントを頂きました。
まずは、知ることから!岩永竜一郎先生の著書『もっと笑顔が見たいから』の題名のように、親御さんと一緒に子どもさんの笑顔が見られるようサポートをしていきたいと思います。
(支援者:T)
○子どもがとても不器用で、そのことで注意されることも多いため感覚統合はとても気になっていることでした。先生のお話は説明だけでなく具体的な話をしてくださり、本当にありがたかったです。また、先生の気持ちやお話があたたかくて心がホッとなりました。岡山にも感覚統合を受けれる場所がもっとあれば、と思いました。そして理解が広がれば本当に嬉しいです。(保護者)
○日常生活が安定すると感覚過敏が少し和らぐというのは、我が子を育てていて実感があります。今日、理論をうかがうことができて良かったです。(保護者)
○自閉症児の父親です。これまで我が子は感覚過敏は無いと勝手に思い込んでいましたが問題行動の背景には何か感覚過敏が隠れているかもしれないと感じました。今日のセミナーで学んだことをふまえて我が子の不器用さを改善していけるような工夫ができたらと思います。(保護者)
○感覚の問題は当事者の方が日々感じるつらい部分なのだなと日常仕事で感じていました。
岩永先生のお話は非常にわかりやすく、内容も盛りだくさんでした。療育でOTさんがしていることの意味も詳しく教えていただき、よく分かりました。療育で「自分スタートを教える」そして「ソフトにノーを言うことを教える」これは私が普段関わる大人の方々に必要と感じるスキルです。小さなうちに身につけさせることのできる療育機関が増えてほしいと思います。(相談員)
○療育を始めて間もないのですが、不器用さを示す子や感覚の偏りが見られる子にたくさん会います。感覚の偏り、注意の向け方、受け取り方が定型発達の子とは全く違うことを改めて学ばせてもらいました。OT室のように身体全体を使って遊ぶ動きを取り入れることが難しく、アプローチに悩むことも多いですが、できることからしていけたらと思います。(臨床心理士)
○今、最も知りたい内容だったので岩永先生の話をお聞きすることができて本当に良かったです。感覚面へのアプローチが、発達の土台を作っていくためにとても重要であることを具体的で分かりやすい事例を挙げられながら話をしてくださり参考になりました。またお話をうかがいたいです。(支援学校 教諭)
○普段の授業の中やちょっとした時間に取り組めるような、そして子どもたちが楽しんでできそうな取り組みをたくさん知ることができたので良かったです。(支援学校 教諭)
○大学の研究で発達に課題がある子どもの体育づくりをしています。感覚統合アプローチという言葉はよく目にしますが、それがどういうものなのか、どのように取り入れたらよいかということが分かりませんでした。今日の講演を聞いて詳しく分かった気がします。もっと学校でも取り入れ、体育嫌いにさせない工夫もできたらいいなと思いました。(学生)
平成29年度 支援者対象 即実践講座 講師決定!!
平成29年度の即実践講座の講師の先生が決まりました!!
これまでも、何度も育てる会のセミナーにも講師をお願いしていた自閉症e サービス代表の中山清司先生が、一年間岡山での連続講座を開いてくださることになりました。
またとない機会ですので、大勢のみなさまの参加をお待ちしております。
【日時と内容の予定】
@ 5月29日(月)自閉症の特性・学習スタイル
A 6月26日(月)評価から支援へ
B 7月24日(月)構造化のアイデア
C 9月11日(月)ペアレンツトーク、親との協力関係
D 10月 2日(月)コミュニケーションプログラム
E 11月 6日(月)問題行動への対応 @
F 12月11日(月)問題行動への対応 A
G 1月 8日(月)ライフスキルトレーニング
H 2月 5日(月)高機能自閉症支援
I 3月 5日(月)自立した生活
会場は、原則 岡山国際交流センター 国際会議場(JR岡山駅西口 すぐ)
時間は19:00〜20:55
参加費:一般 20,000円、賛助会員 17,000円 (全10回分)
申込・問合せ:Tel.086‐955‐6758、Fax.086-955-6748
http://ww3.tiki.ne.jp/~teppey/2017sokujissen.pdf
平成29年度 育てる会総会&記念講演会
平成29年度の総会および記念講演会のご案内です。
【総会】
日 時:平成29年5月24日(水) 9:30〜10:00
場 所:岡山ふれあいセンター 第4研修室(岡山市中区桑野715-2)
正会員の方には、出欠連絡票と委任状を同封していますので、返信をよろしくお願いします。
また29年度のアンケートもありますので、あわせてよろしくお願いします。
【記念講演会】
日 時:平成29年5月24日(水) 10:00〜12:00
場 所:岡山ふれあいセンター 第2研修室(岡山市中区桑野715-2)
テーマ:「自閉症児の身体の育ちを考える 〜発達障害、ずれた歯車の戻し方〜」
講 師:藤井 直基 先生(理学療法士)
世界自閉症啓発デー チラシ配布&懇親会
今年も、4月2日(日)の国連が定めた世界自閉症啓発デーに合わせて、赤磐市のマルナカ山陽店前で啓発チラシの配布を行いました。
今年は、赤磐市のマスコットキャラクター 赤磐モモちゃんも参加していただき、市役所の職員の方、あかいわ発達障害支援センターのスタッフ、ぐんぐんの先生方、保護者に子どもたち、あわせて30人の参加でした。
ご協力ありがとうございました。当日の様子は、翌日のRSKイブニングニュースの中でも放映していただき、啓発に役立てたと思います。
そのあと、時間のある方はカフェ スプリング カムカムに移動して、恒例の懇親会を行いました。
たくさんの料理やビンゴ大会など楽しく過ごしました。
食後は、グループホームのホールやカフェに壁面を利用して始まる「自閉症 才能キラリ展」のさをり織りの作品を、翌日の一般公開に先駆けてみんなで鑑賞しました。
『自閉症 才能きらり展』のお知らせ
ちょうど今、山陽新聞社さん太ギャラリーでももぞの学園や旭川荘の障害者作家の「きらぼし★アート展」が開催されていますが、県内には他にも多くの才能を持った人たちがいます。
特に、自閉症の方の中には、その自閉症ならではの感性を生かした、それこそキラリと光る才能を発揮される作者の方がいらっしゃいます。
そんな方たちの作品を集めて、1ケ月ごとに月替わりで展示する「自閉症才能きらり展」の開催が始まりました。
4月2日の世界自閉症啓発デーに合わせて、カフェ スプリング カムカムとグループホーム ほっぷ 1のホールや廊下、壁面などを利用して作品を飾っています。
スタートの4月は、育てる会のさをり織り教室でも講師をお願いした、津山市在住の安東 毅氏の作品を展示した「さをり織り展」です。
以下、岡山市在住の西崎 亮 氏の書の展示や、総社市在住の鈴木 崇寛 氏の絵画展などが予定されています。みなさん、自閉症の啓発に役立つのなら、と貴重な作品の展示を快く引き受けていただいています。感謝です。
グループホームの玄関ホールの広い空間を使った作品も見ていただけるよう、入居者の居室には鍵をかけていますので、カフェでのランチのあと、どうぞグループホームの作品もごらんください。
特に4月は「さをり織り展」ですので、白い壁にダイナミックに映えるさをり織りの魅力に触れていただければと思います。
入場は無料ですので、大勢のみなさまのご来店をお待ちしています。
OHAの会のお知らせ
OHAの会は高機能自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害で知的障害のないタイプの子どもを持つお母さんのための会です。
今回は、『 あたし研究 I マニュアル操作 ・ J 学校はジャングルのようでした 』 の項目を読みました。
私たちが無意識に自動的にできていることがASDの人には難しいことがあると書かれていました。たとえば、何かに集中するとまばたきの回数が減ってしまう、歩く時の手や足の動かし方がぎこちない、無意識に姿勢を変えることができないなど、いろいろな現れ方をします。
これは「本人のがんばりが足りない」からではなく、彼らの特性からくるものだと私たちが理解して、環境を整えるなどの支援をしていく必要があると思いました。
また、特性に合った配慮のない学校はジャングルと同じだと書かれていました。
クラスメイトが急に大きな声を出したり、先生が突然どなり出したり、といった状況が、いつ蛇が飛びかかってくるか、動物が吠えて襲ってくるか分からないジャングルと同じように思えるそうです。
ASDの人の感じ方や考え方を理解して、その気持ちに寄り添っていく姿勢が大切だと思いました。
参加者からの感想を紹介します。
○本読みの中で子どもはジャングルのような不安な学校へ通っていると改めて感じました。
家の中ではゆっくりと休ませてあげたいと思いました。いつも利守先生にアドバイスをいただいて、今年度も壁を乗り越えることができました。ありがとうございました。
○「マニュアル操作」では「配慮された環境では力を発揮できる」ということなので、どのような環境が我が子に合うのか試行錯誤して、環境を整えていこうと思いました。
「学校はジャングル」では我が子たちの苦労を思いながら学習しました。子どもたちに怒りながら物事を伝えようとしても、怒っている表情や声の調子などに気を取られて、全く内容が伝わっていないことがあります。淡々と抑揚をつけずに諭すように話し伝えるようにしてみようと思います。
最後に子どもたちが自分の特性をどう理解しているか、という話題になりました。自分ができることを相手に伝えるときに「〜しかできない」ではなく「〜ならできるよ」という前向きな言い方ができるようにしてあげようというお言葉をいただき、すぐ実践しようと思いました。今日もたくさん学べて有意義でした。利守先生、ありがとうございました。
≪ 次回のOHAの会 ≫
4月はお休みです。
次回は5月の予定です。次号でお知らせします。
18歳の春を目指すクラブ お知らせ
18歳で花咲く春を迎えたいと願って、活動しています。
平成29年度の活動が始まります。
今年度は、新しい育てる会の会員の方も増えてきたので、18歳の春ができた頃の思いに戻って、18歳で自立して社会に出ていくことを目指して、小さい頃からどのようにサポートしていけばいいのか、香川大学教授の武藏博文先生に指導していただきながら、支援ツール作りに改めて取り組んでいきたいと思っています。
そこで、新しい方、特に小さなお子さん(もちろん大きくなられたお子さんでもOKです)をお持ちの方の18歳の春への参加を募集いたします。
武藏先生による指導日は、今先生と調整中ですので決まりましたら、ご案内させていただきます。
乞う、ご期待で今しばらくお待ちください。
サッカークラブのお知らせ
日時:平成29年4月9日(日)10:00〜12:00(9:45集合)
場所:岡山市内グラウンド
持ち物: マイボール、ゼッケン、ハチマキ、お茶(ボラさんの分も)、個人ノート、出席カード、親リーダーはグループノート
体験、見学の申し込み、お問い合わせは、事務局(Tel.086-955-6758)まで(正会員限定)
水泳教室のお知らせ
日 時:平成29年4月16日(日) 15:30〜17:30
場 所:OSKスポーツクラブ(岡山市北区絵図町1−50)
連絡先:育てる会事務局(086-955-6758)(正会員限定)
★新たに参加されたい方、体験されたい方は事務局までお問い合わせください。
体験してみたい方は、1回 1000円です。
暖かくなってきたので、水遊びぐらいの気持ちで、一度体験してみてください。
プールは正会員限定で、育てる会で貸し切っていますので、安心してお越しください。
★欠席される方は4月13日(木)までに連絡してください。
当日のキャンセルは担当携帯まで・電話またはSMSにて連絡してください。
ぐんぐん だより |
ぐんぐんぴっぴ (1歳台〜年少児)
年度末になり、ついに、ぴっぴの年少さんが卒業されました。
卒業に当たって、それぞれのお子さんの最終日に、「ぴっぴは終わり、次はぐんぐんに行きます」という説明を、紙芝居仕立てのストーリーでお伝えしました。
「ぼくは○○○○。ぐんぐんぴっぴに来ています。
ぐんぐんぴっぴは今日で終わりです」と言って、ぐんぐんぴっぴのマークを、おなじみの終わり箱に入れて見せると、皆さん目を丸くしてよく見てくれました。
次は赤磐ぐんぐんのマーク、建物の写真、ぐんぐんの先生の写真と、一枚ずつ見せて説明し、赤磐ぐんぐんのカードの裏に、その子の名前と、療育前にはトイレに行くこと、をゆっくりと書いて見せ、あなたのために大切なことをしているよ、という雰囲気を出しました。
ぐんぐんは母子分離なので、そのことも伝えました。
後で聞いてなかった、と信頼関係を損ねることのないように。
抵抗を示すお子さんもいましたが、あとは赤磐ぐんぐんとの連携でカバーしていけるので、きっと皆さんぐんぐんにもすぐ慣れて楽しく通えるようになると思います。
卒業に当たって、お母さんたちやお子さんたちからたくさんのお手紙をいただきました。
了承を得られたので、二つ紹介させていただきます。
1歳5ヶ月からぴっぴに通って、私が一番得たことは、娘に対する私の愛情が強くなった、ということです。
今、あの頃を振り返ると「この子をどう育てればいいのか。」「将来、どうなっていくのか。」という不安感の方が愛情より大きかったように思います。
週2回、ぴっぴに通い、娘の表情がどんどん変化していきました。嬉しい事、楽しいことがあれば「お母さん見て〜!!」と私に共感を求めてくれるようになりました。今、辛い、嫌な気持ちを爆発させますが、嬉しい・楽しい気持ちも表情豊かに表現してくれます。
超早期療育は子供にとってもちろん、母親にとっても心が安定するプラスなもの。
「どうすればいいんだろう。」という不安、悩みをぴっぴの先生はいつも私に寄り添って一緒に考えて、アドバイスをくれました。先生の存在は私にとってとてもありがたかった。私、一人じゃないと。
私の子育ては、ぴっぴから始まったように思います。
ここで3年間過ごし、「この子を育てる」勇気をたくさんもらえました。
ぴっぴの先生皆さんに感謝しています。色々あるだろうけれど、これからも頑張れそうです。
ありがとうございました。
ぐんぐんぴっぴの先生方へ
長い間、お世話になりました。
飛行機が気になって
黄色が大好きで
何かあると、頭をゴンゴンぶつけて
立って、おやつやお食事をして
トランポリンが怖くて
毎日、夜泣きして、、、
そんな息子もこの春5才になります。
息子は変わりました。
親も変われました。
息子は、過去のことを、あまり忘れないという特性があるので、楽しかった、ぴっぴのことを、ずっと忘れないと思います。
先生方が息子にくださった愛情と自信に心から感謝しています。
大変お世話になりました。
ありがとうございました。
お子さんたちが成長したこと、お母さんたちがぴっぴで過ごすうちにお子さんと歩みながら変わってこられたこと、お子さんへの愛情が増したことなどが伝わってきて、スタッフ一同涙です。こちらこそ、大切なお子さんとのかけがえのない時間をいただけて感謝しています。小さかったお子さんたちがどんなお兄さんお姉さんに育っていくのか、本当に楽しみです。ずっとずっと応援しています。ありがとうございました。
ぐんぐんぴっぴ 療育スタッフ
赤磐ぐんぐん (年中・年長児)
ぐんぐんでは、この3月でぐんぐんを卒業されるお子さんの「卒業式」を行いました。
卒業生の一人一人に、卒業証書を授与し、その後、全員で記念撮影をしました。
名前を呼ばれると、「はい!」と返事をし、卒業証書を受け取る。全て、この日が本番!ですが、皆さんとても落ち着いた様子で、卒業証書を受けとり、「ありがとうございます。」と返事をされるお子さんもおられました。
この立派な姿は、幼稚園や保育園で練習して、本番を迎えていたからこその姿だったと思います。
先日、岩永竜一郎先生のセミナーでも「復習を何度もするより、『予習』が大事。」とおっしゃっておられました。
〜〜授業で新しいことを習うとき、その授業がいきなり本番ではなく、その活動に入る前に、個別に練習をしておく。「初めての場面」「初めてのこと」が苦手な子ども達、突然授業で「今日は跳び箱です!」と言われ、みんなの前で失敗してしまうと、苦手意識ばかりが残ります。けれども、一度経験をしておくと、安心して活動に取り組める。だからこそ、失敗を経験してから復習をするのではなく、事前に『予習』をするべきなのです。
子ども達は『予習』をしてあるので、「何をすべきか」の予測がつき、安心して活動に取り組める。できた!という成功体験の積み重ねが自信につながる〜〜
『予習』が子ども達の中で出来ていたというのは、まさにこのことだと、感じました。
お別れの後には、新しい生活が待っています。
新しい環境に変わること、ご家族の皆様は喜びとともに、不安もあられることと思います。ぐんぐんスタッフはこれからもずっとお子さん、そしてご家族の皆様を応援しています。お子さん達が笑顔で「小学校楽しみだな♪」と希望に胸いっぱいに、新生活のスタートが迎えられることを願っております。
赤磐ぐんぐん療育スタッフ
ぐんぐんキッズ (小1〜)
3月は別れの季節。
療育に入室した瞬間から「僕はぐんぐんに何年通っただろうか…」とつぶやき始めるTくん。
数年の間にどんどん背が伸びてもう先生の身長を超えそうです。別れ際に「ハグしたい!」と言う先生から「気持ち悪い」と逃げていたNちゃん。
それでも最後には先生のエプロンから赤ペンを取って「これは(記念に)もらっておくわ」とおふざけをして別れを惜しみます。
いつもは振り向きもせずに帰っていくYちゃんは、靴を履いて歩きだしてからもう一度戻ってきて、先生の腕をポンポンと叩いてくれました。
キッズを卒業していく子ども達はこんな風にそれぞれのやり方で気持ちを表現してくれたのです。
胸がいっぱいでかける言葉も見つからない、そんな3月末の療育でした。
新しい学年を迎えると別々の時間に療育に通う子ども達。
このメンバーで会うのは最後だからと、曜日によっては全員でゲームをしたりおやつを食べたりする場面を設けました。2〜3人で練習してきたかいがあって、ゲームでは次の人に「どうぞ」とサイコロを渡す場面や、1回休みが出て落ち込んでいる友だちに「次があるよ」と優しい声を掛ける場面などが見られました。じゃんけんのタイミングを合わせることや、自分の順番に気がつくことなど課題もまだまだありますが、学んだことが少しずつ身に付いている様子を見るのは本当にうれしいことです。
スタッフの間では、「今の行動はかっこよかった」「その言葉はこう言い換えたほうがいい」とタイムリーに伝えるためにはやっぱり3人ぐらいまでの小人数がいいねと確認しあったりしました。
また先日、友だちとトラブルがあって理由を聞く母親に「話したら学校の先生に言って面倒なことになるから言わない」という返事が返って来たという話を聞きました。
頑張って子どもの問題を整理解決しようとしてきたお母さんにとってつらい言葉だったと思います。話したら、理解できるように説明してもらえた、助けてもらえたと実感できるように体験を積み重ねていくことは本当に難しいことですね。
吉田友子先生によれば、有効な相談は「自分の困難や課題に気づいて」「それを言葉で整理して」「相手に持ちかける」技術が持ててはじめて可能となるということです。相談し支援を求めることは恥ずかしいことではないと教えていける支援者になりたいと思います。まだまだ未熟な私たちですが、実際の場面に汎化できるために何にどう取り組んだらいいのか、スケジュールの見直しなどを含め知恵を絞っています。
4月から新しい仲間と学び始める子ども達、どんな 出会いが待っているかスタッフもワクワクしながら準備を進めています。
新しい1年もどうぞよろしくお願いします。
ぐんぐんキッズ療育スタッフ
☆支援センターNEWS☆
4月から赤磐市では、安心して子育てできるまちづくりをめざして、各種相談をワンストップで受けることができる相談支援センター「赤磐市子ども・障がい者相談支援センター」を開設し、効率的かつ効果的な市民サービスを提供することになりました。
子育て支援については、妊娠期から子育て期にわたるまでの子育て世代を応援するネットワークの拠点として、切れ目のない支援を提供するものです。
また、障がい者福祉にかかわる総合的な相談業務も併せて実施するということです。
当センターも市の相談支援体制の一環として、専門機関としての役割をしっかりと担ってまいります。
平成29年度あかいわ発達障害支援センターの事業計画について報告します。
事業の中心は、従来どおり「相談支援事業」です。
原相談員、政田相談員が、幼児・児童生徒、保護者の相談に応じるとともに、学校、幼稚園、保育園、親の会、その他関係機関との連携、家庭等への支援も行っていきます。
また、成人の方の就労や日常生活への助言なども行っていきます。
さらに、保育所・幼稚園等で保育や支援に当たっている方々を対象とした支援者養成夜間講座を4回の連続講座として開催します。
幼児の発達、発達障害の理解と具体的な支援、構造化や合理的配慮、具体的な支援などについて研修を深めていきたいと思います。
その他、中学校と連携した発達障害児支援の取組を引き続き進めていくとともに、絵カードやピーチファイル(相談支援ファイル)利用の普及、保護者・地域の発達障害に対する(人権の観点からの)理解・啓発、赤磐市自立支援協議会(ピーチネット)と連携した取組を進めてまいります。
もう一つの柱は、昨年度の試行を踏まえて新たに実施する「巡回支援専門員整備事業」です。
保健、福祉及び教育関係者が保育園・幼稚園を巡回訪問し、成長や発達が気になる幼児について、各園が個に応じた適切な支援を行うために必要な相談・援助を行うとともに、今後の支援について関係者が連携することにより、幼児の健やかな成長をたすけることを目指す事業です。
この事業を担当する三村巡回支援専門員(臨床心理士)を中心にチームを組んで、各園を訪問する計画です。
今年度もどうぞよろしくお願いいたします。
あかいわ発達障害支援センター 岡本 啓
以前は「育てる会会報」はHPにも全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は一部抜粋にさせていただいています。
なお会報は正会員・賛助会員の方へは郵送でお届けしています。
もしご希望の方がおられましたら、ぜひ賛助会員に申し込みをお願いします。年会費 3000円です。
応援よろしくお願いします。
申込み方法の詳細は「育てる会 HP」に記載しています。