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平成29年6月30日

 

 第230号 

NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会

 230号 目次

     佐々木先生の訃報

     自閉症啓発セミナーの報告

     即実践講座のお知らせ

     支援ツール勉強会・『自閉症 才能きらり展』 お知らせ

     はやぶさの会・18歳の春を目指すクラブ ・キッズルームの報告とお知らせ

     OHAの会・木工教室 お知らせ

     水泳教室・サッカークラブ お知らせ

     お母さんコラム

     私のお薦め本コーナー
          「自閉症のある子どもの「きょうだい」のための本

     近隣の講演会等のご案内

     ぐんぐんだより
        ぐんぐんぴっぴ・赤磐ぐんぐん・ぐんぐんキッズ

     新聞記事のご紹介

皆さん、梅雨の晴れ間にこのお便り書いております。
梅雨時にしてはなかなか雨が降らないという前半を終え、ようやく梅雨らしくなってきたと思えば、土砂降りというこの頃です。
梅雨の晴れ間のある日は、ドカッと暑い毎日です。
それでも、アジサイは、きれいに咲いてあちこちにきれいな光の輪を放ってくれます。
そして、田植えが終わった田んぼの上をツバメがにぎやかに飛び交っています。いくら暑くても、季節は順々に巡っていくのですね。
そんな光景を見ながら、私の心は、悲しみでいっぱいです。
あの優しかった佐々木正美先生が、亡くなられました。
私たちの会で先生を初めてお呼びした時、その折には奥様もご一緒に岡山へ来て下さって、親しくお食事もさせていただくことが出来ました。楽しかったあの時間と、優しい先生の言葉の一言一言が、蘇ってきます。
思い返しますと、私が何とか子育てをやってこれたのは、TEACCHを知ったからにほかなりません。そのTEACCHプログラムを日本に紹介してくださった佐々木先生に感謝しています。
初めてお会いしたのは、息子が4歳の頃でした。先生は、講師として勉強会に来られていました。当時は、若くてきびきびした印象の先生でした。
研修会の終わりに急いで帰り支度をされている先生に、「岡山のお母さんたちの為に、講演会を企画したら、来てもらえますか?」と厚かましくもお聞きしましたら、「いつでも伺いますよ」と言ってくださいました。
あれからもう25年も過ぎています。
3年前に、やっと念願かなって、講演をしていただいた時の感激は、忘れられません。
桑野のふれあいセンターの大ホールが、いっぱいになって、補助席をたくさん出しても追いつかない盛況でした。
暖かな先生のお話は、その場にいるだけでみんなを幸せな気持ちにしてくださいました。
          (3年前、佐々木先生と奥様を囲んでの、当日セミナースタッフとの写真です)
休憩時間での先生と奥様のお話の様子も、素敵で夫婦は、こんな風でありたいもの・・・と思いました。
何もかもが、もう失われてしまったかと思うと、残念で悲しくてなりません。
先生とのいろんな思い出が、次々浮かんできて、私は涙が止まりません。
先生がもしいらっしゃらなかったら、今の岡山もない。わが子も今のようではなかった。そんな風に思います。
心からご冥福をお祈りいたします。
日本中の自閉症の関係者が悲しい気持ちでいっぱいです。
私たちは、これから先生の教えを胸に受け止めながら、私たちの子どもたちを幸せな人生へと導いていかなければなりません。
先生に、天国でお会いしたとき、胸張ってご報告できるように頑張りたいと思います。
悲しみでいっぱいですが、頑張りましょう。

さて、去る6月17日(土)、ニキ・リンコ氏、藤家寛子氏、浅見淳子氏をお招きして、「自閉っ子、アラフィフ・アラフォーをこういう風に生きてます!」と題しての講演会を、さん太ホールにて行いました。
とても楽しく、そして考えさせられるお話でした。
詳しい報告は後のページにありますのでご覧ください。
次のセミナーは、9月24日(日)、今回と同じさん太ホールで、門先生と中谷さんによるコラボセミナーです。
次回はPECSに特化したセミナーとなります。
日本にTEACCHを紹介くださったのは佐々木正美先生でした。
そして、日本にPECSを紹介してくださったのが、門 眞一郎先生です。
門先生の翻訳されたPECSの指南書は、とても分かりやすく、頭の固い方にもするすると理解できるというものでしょう。
ただ、PECSについては、ベーシック講座を受けていないと勘違いをされてしまうことも多いと思えるので、機会がありましたら、ぜひベーシック講座も受講の方をよろしくお願いいたします。
ベーシックを受けた方も、これから受けようと思われている方も、こぞって今回の講演会にご参加ください。
どんなに、PECSが、あの子たちを助けるかが、理解していただけることと思います。
いろんな分野の方のご参加をお待ちいたしております。
実はこの日、京都では、「PECS祭り」という企画が大々的に行われます。
全国のPECSの支援者が、自分たちの実践を発表するすごい催し物のある日です。
そんな日ですのに、日本にPECSを紹介してくださった門眞一郎先生と、日本での家庭で取り組むPECSの最も成果をあげられていると思える中谷さんを、岡山へお呼びしてしまった私たちでした。
実は、PECS祭りの日程より先に私たちの講演会が決まってしまっていました。
そのため、先生方が、「先に受けた方を優先します」と、言ってくださって、このようなことになりました。
当日は、京都でもPECS、岡山でもPECSということになりました。京都の皆さんには、申し訳ないことですが、岡山としては、京都へ行かなくても、この岡山でPECSの講演が聞けるという願ってもないことなのです。
是非、岡山でも多くの皆さんにこの素晴らしいコラボセミナーを知って欲しいと願います。
たくさんの皆さまのご参加をお待ちいたしております。

さて、自閉症eサービスの中山清司先生による第2回の即実践講座が、岡山国際交流センターの国際会議場にて行われました。
今年も大勢の皆さんが参加くださって、岡山の支援者の熱心な熱気であふれる会場となりました。
アンケートを見ていると、皆さんの感じられた気持や刺激の一部始終が、こちらにビンビン伝わってきます。
即実践講座のアンケートは、こんな項目です。
1. 今日の講座で目からうろこと思えたことはなんですか?
2. 今日の講座ですぐやってみようと思ったことはなんですか?
3. 今日の講座の中でわかりにくかったところや、もう少し詳しく聞きたいと思ったことは何ですか?
とこのような質問に答えていただくものです。
いただいたアンケートは、そのまま先生の方へお送りしますので、みんな丁寧にかいてくださいます。
第2回目の今回は、評価についての講義でした。
ある一人の男の子の普段の様子と評価キットを使って、その人の持っているスキルはどんなものか、彼の学習スタイルは、どういったものか、強みは何か、苦手は何かなど、映像を見て、その人の出来そうな自立課題を作るというワークをしました。
多くの方が、今までの自分たちの取り組みを反省して、評価の大切さに気づいてくださいました。すぐにやってみようと思う気持ちを書いてくださいました。
岡山の現場が、また変わっていくことを感じられる講義でした。一年後には、どんな現場になるんだろう・・・そんな風に感じながら、嬉しく読ませていただきました。素晴らしい講義でした。
参加者は、現在100名ほどです。まだまだ、お席がございます。どしどし知り合いの方にもオススメ下さい。
今までの講義内容は、BDをお送りしますので、これからという方も大丈夫、ついてこれますよ。こちらも多くの皆様のご参加をお待ちいたしております。

さて、グループホームの見学者が、たくさん来られます。口コミでうわさが広がって来たようなのです。
「あのグループホームは、いいらしいよ。いっぺん行って見てみられー」
そんな風に言われて、来られた人も多いみたいです。
6月だけで、5組38人の方が来られました。
7月には、鳥取の自閉症協会の皆さんが、15人も来られるそうです。
そのたびにカフェも大忙しです。
一時に、15人分をどのようにお出しするか・・・、スタッフも頭を悩ましているようです。頑張っていきましょう。
当日は、RSKテレビの取材も入るそうです。岡山のこんな小さなグループホームに、わざわざ鳥取から大勢の自閉症の親たちが来られる・・・それは取材しなければ・・・というわけでしょうか?
なんだか、嬉しくて、頑張らなければと、改めて力をもらえるようです。
さて、グループホームでの「自閉症 才能きらり展」は、第4弾として、長谷川海さん(25歳)によるパソコンで描いた絵の作品展です。
長谷川さんの絵は、有名絵画や仏像をアレンジしてパソコン上で描いていくというものです。ただ模写するだけではなく、彼の感じたものがそこには、しっかり現れていて、楽しくユニークな彼の感じる世界観を見事に表しています。
彼と一緒に私たちもよく知っている有名な作品をまた違った視点で見ていただければ、幸いです。
自閉症の人たちは、何をどのように感じているのでしょうか?私たちの知らない世界を一緒に体験していただけたらと、このような企画展を行っている私たちです。
今回の長谷川海ワールド、一緒に体験してみませんか?
カムカムへのご来店の際には、グループホーム2階の廊下やホールを使って、展示を行っておりますので、中まで入っていただいて、ご覧になってください。お待ちいたしております。

さて、RSKの取材は、赤磐市の色んな発達障害への取り組みを様々な方面から映していくというドキュメンタリ―だそうです。 発達障害と言えば、育てる会でしょう!
という訳で、いろんな企画ごとに取材が入ります。その中の一つとして、6月30日の夜、グループホームのカラオケ大会にも取材が入りました。
グループホームの住人達は、テレビカメラがあって緊張するかと思いきや、彼らは至って自然体。
彼らの “いつも通り” にびっくりしてしまう私です。上手に歌おうとか、恰好をつけようとかは、まったく考えません。
いつも通りの淡々とした彼らの様子をカメラは、丁寧に追ってくださいました。
たくさんの映像の中に彼等の何でもない普通の映像が、入るかどうかはわかりませんが、自閉症の人たちのありのままが、映り込んでいて、私は面白いと思います。
親から離れて、彼らがどんな風な暮らしをしているのか、親たちが心配する親亡き後も、こんな風に何でもなさそうに、支援者の中で、彼らは淡々と自然体で生きている。
そんな彼らの事を、いろんな人たちが、見てくださったら、そんな風に思います。
ほっぷ1の住人は、自閉症としては重度の人が半分を占めています。比較的大変な自閉症の人が住んでいるという訳です。
でも、彼らは彼らなりの真面目さと、誠実さを発揮して、ここでも律儀に暮らしています。
グループホームにだけの取材でも、面白い映像がたくさん撮れるのに・・・と私は思います。
自分たちが死んだあとの親たちの心配は、尽きません。
見学者の大半は、親の会の人たちです。親にとっては、親なきあと、我が子がどんなふうになるのか、心配でならないのでしょう。
一日でも長く生きてやりたい・・・。そんな風に言われる方がおられます。
そんな方に、このグループホームでの暮らしを見てほしいと願います。
親の元を離れても、混乱することもなく、淡々と暮らしている人が多い、ここでの暮らしです。
こんな感じで生きて行ったらいいよなーと思える彼らの暮らしです。
親が若いうちに力のあるうちに、作り上げていくことが、私たちの今出来る事ではないかと思います。
行政は、公平性を大切にされます。困っている人全体を考えなければなりません。
でも、親はわが子たちの事だけが心配なんです。公平性なんて言っていたら、いつ自分の子の番が来るのでしょう。永遠に来ないと思える今の時代です。
それなら、作るしかない。わが子を考えてくれるのは、親しかないと言ったら言い過ぎでしょうか? だとしたら、作るしかないでしょう! いつですか? 今でしょう!!
・・・と、まあ〜私は見学に来られた方に、過激にグループホームを作ることをお勧めしています。
親の会は、たくさんあるのにどうして動こうとされないのか、不思議でならないと思っていました。
見学者の方の中の高齢の方の話を聴いていて、少し謎が解けました。
実は、昔は障害のある子を抱えた母親たちは、仕事につくことが出来にくい事情がありました。
学校へ昼間行ってくれていても、夏休みや冬休みには、子どもたちはいくところがありませんでした。「夏休み中だけは、お仕事お休みにする」というわけにもいきません。
そういう訳で、親たちは、お仕事できる状態ではないというのが、大半の親事情でした。
そんな暮らしをしてきた母親たちは、自分では厚生年金はかけることができなかったので、旦那様がなくなると年金は自分の国民年金と、半分になった夫の年金、そして子どもに支給される障害年金が頼りになるという図式です。
自分と子どもの生活の為に、自分が生きている間は、子どもを手放すことが出来にくいという訳です。親子で寄り添っていないと生きにくい暮らしです。
こういう事情を行政の人たちにも知っていただく必要があると思いました。
その高齢の方は言われました。
「今はいいんです。でも、私が死んだら息子をここへ入れてもらえませんでしょうか?」
でも、お母さんが亡くなるという衝撃的な事実を受け止める間もなく、ポンと入ったグループホームでうまくやっていけるほど、あの人たちは、簡単ではないと思うのです。
親が元気なうちに、あの子たちの行く末を考えていくことが、色んな親の会の目的の一つになってもいいように思いますがどうでしょう。
また、行政も各地でがんばる親の会をもっと応援してくれてもいいように思います。
行政として、子育てに力を入れるとともに、誰もが安心して年齢を重ねていける街になるような施策を、期待します。
赤磐市は、そういう意味では、やる気のある若い職員がいる・・・、とても活力のあるいい市です。
小さいけれど、山椒は小粒でピリリと辛い・・・。そんな赤磐市から率先して色んなことを発信していってほしいと願います。それが大きな波のようなうねりとなって、岡山県の隅々に届いていくような、そんな独自性を持った取り組みを行って欲しいと願います。
今回RSKテレビが、赤磐に注目して色んな発達障害への取り組みを撮影しています。
これは、赤磐市の福祉行政にとってのチャンスではないでしょうか?
一度じっくり市長さんにお話しに行ってきたいと思っています。
そういう親の会の代表を私はしているということです。
私の後ろには、大勢の自閉症の子を持った親たちと、その子どもがいます。責任は大きいと思っています。一母親としたら弱い私ですが、後ろにいる大勢の親子が私の背中を押してくれている…そう思うと、頑張ってお願いしなければと思うのです。

さて、先日は、息子哲平の勤務するNTNの見学に育てる会のお母さんたちで行かせてもらいました。
18歳の春のグループと、会員の有志で行きました。参加者は14名でした。
はじめ橋本課長さんのお話をパワーポイントを見ながら受けました。
そのあと、現場の説明と見学を今村グループ長さんからしていただきました。
我が子はというと、いつも通りにお仕事していた様子で、変わりなく真面目にやっていて、会員のお母さんたちの中で、カッコいいところを見せてくれて嬉しかった私です。
いつもいつも変わらず、一生懸命な皆さんでした。働いている障害のある人たちと、支援してくださる方たちが、みんな熱心で一生けん命でした。この仕事場を見ていると、本当に気持ちが洗われるようなさわやかな想いがします。
働くという事、あの子たちがいるという事、あの子たちとふれあうということが、会社の為にもいい効果をあげていると、そう言われました。あの子たちの良さを、会社も感じてくださっているとのことです。
いいなぁ〜と思いながら、見学させていただきました。
お母さんたちの感想が、後のページにありますので、ぜひご覧下さい。
グループホームの裏手の方にツバメがこっそり巣を作っていました。もう子育てが中で始まっている様子で、たくさんのフンが下に落ちていました。
ツバメが来る家には、幸せが来る…そんな言い伝えがあるせいでしょうか、みんなツバメには優しい日本人です。
私たちの子どもたちの住んでいるところに、ツバメが来てくれたということは、ここが幸せな住処であるということでしょうか?
きれいなホームの壁が汚れるのは、少し辛いけれど、しばらくのがまんです。ツバメさんに間借りを許してあげようと思いました。
ツバメさん、子育て頑張ってくださいね〜。
そういう訳で、今月も取り留めもなく、お話書いてしまいました。皆さんに、お伝えしたいことが、多いのにうまくお話できない私です。
お許しいただいて、また来月までお別れです。
皆さん、今年の夏は、史上最高の猛暑のようです。今から体力を蓄え、夏に負けないように、元気を出していきましょう。ではまた、ごきげんよう、さようなら。
(育てる会 代表 鳥羽 美千子)

自閉症啓発セミナーの報告

平成29年6月17日(土) 山陽新聞社 さん太ホールにて、『第92(平成29年度 第2回)育てる会 自閉症啓発セミナー』を、ニキ・リンコ氏、藤家寛子氏、それに花風社社長の浅見淳子氏をお招きして、「自閉っ子、アラフィフ・アラフォーをこういう風に生きてます!」と題して開催いたしました。
岡山にお三方をお招きするのは4年ぶりでしたが、今回もユニークで楽しい、それでいて貴重でとてもためになる自閉ワールドを展開していただけました。
それでは参加したスタッフより報告と、参加したみなさんからいただいたアンケートの一部を紹介させていただきます。

平成29年6月17日に山陽新聞さん太ホールで、育てる会の自閉症啓発セミナ―が行われました。
ニキ・リンコさん藤家寛子さん浅見淳子さんの3人それぞれのお話と対談を聞かせていただきました。
初めの浅見社長のお話は、「身体アプローチをすると自閉症は治る!?」という衝撃的なものでした。私たちは「自閉症は治りますか?」と聞かれたらどう答えるでしょうか。これまで、どう答えてきたでしょうか。
「体温調節ができない」「みんなが平気な音をうるさく感じる」「自分の体がどこからどこまでかわからない」「朝起きられない」などと不思議なことを言う自閉症やADHDの人たち。
それを聞いていると、「自閉症を含む発達障害はむしろ身体障害ではないか」と考えるようになられたそうです。
まじめに自立を意識していた浅見社長は、身体の不具合を直していくことがその近道ではないかと思い、様々な本を出版してこられました。
発達障害が情緒障害や認知障害というより「神経発達障害」であるならば、身体アプローチに効果があるはず。そして身体アプローチによって不調が治ると好循環が始まり、社会性や不安まで改善されていくのを目撃してこられました。
発達障害は発達の欠損ではなく中枢神経の発達のヌケととらえ、そこを埋めるための方法が身体アプローチということです。詳しくお知りになりたい方は、花風社の本をお読みいただくといいでしょう。
感覚統合の視点から、もう少し発展させてこんな切り口で療育をとらえなおしていくことも面白い切り口だなと感じました。
ご自身が経験された、刑事事件にも少し触れながら支援者や周囲が配慮するあまりに、厳しく伝えるべきところを伝えられていない現実をご指摘くださいました。
そのことは障害者を逆に差別していることにもなるのかなとも思います。どこまでが甘やかしでどこからが必要な支援(合理的配慮)か?
それは親や支援者がいつも悩んできたところだと思います。
障害者である前に一人の人間として、社会生活を営む上で必要な教えるべきことを見失わないでいたいなと考えさせられる講演でした。
藤家さんのお話は、就職して6年がたった今、そこに至るまでの道のりとこれからの目標についてでした。
育てる会で講演を聞かせていただくのは2回目でしたが、以前より見た目にもお話しぶりもとても健康的になられたという印象でした。
『巨人のいる世界観』 (詳しくは『自閉っ子、こういう風にできてます!』をお読みください。) を変えるために支援が役に立ったというお話。
ですが、一生にわたる支援には疑問があり、ある時期から支援が足を引っ張っていると気が付いて離れることを決断されました。
障害者職業センターに通いながら、限界を感じるとはどういうことか、7割ぐらいの力で働くとはどういうことか他の人を見て学んだそうです。自分の得意不得意が仕事を通してだんだんわかるようになった過程もお話しくださいました。
ありふれた日常を手に入れるために、それを幸せと感じられるようになるまでに大変な努力をしてきた方なのだと思います。
「何歳でここに達したいという目標を持つやり方が自分に合っていると思う。」「私は治ったと言える。」という藤家さんはとてもかっこよくて、多くの当事者の励みになる存在だと感じました。
午後からのニキさんのお話は、浅見さんいわく「大脳新皮質をフルに活用して生きている」自閉っ子ならではの工夫がいっぱいでした。
人間は後の方(ほう)が幸せならより幸せを感じるようにできている。だから人生最後の10年と20分をご機嫌に過ごしたい、という目標を語るニキさん。
そのために不機嫌やがっかりの種を増やさないように気を付けているのだそうです。
公演当日、いつも身につけているお守りを忘れたのにこうしてちゃんと話ができていることを例にあげられました。
そこからニキさんはお守りを付け始めて2年目で初めて忘れた場合と、3か月目で忘れた場合のダメージの大きさを考えます。ああ3か月目でがっかり度の低いうちに忘れてよかったと、ポジティブ思考に持っていけるのがニキさんの強み。
早速、時々お守りを置いていく日を設けることにし、ipadのpopupに設定したそうです。
他にも朝ご飯のゆで卵(大好物だそうです)といつものコーヒーについても、あえて作らない日を設定したり、頂き物のコーヒーを入れる日を設けたり。いずれも一つのものへの依存度を下げる工夫です。
将来は『これでいいや』とあるものを出されて(今ある状況に)ニコニコしている人になりたいと話しておられました。意識してリスクを分散させるために、バランスよく取り組んでいるのだそうです。
伸び縮みする時間の感覚については、雑誌を定期購読することで1か月の時間の流れを知り不燃ごみの日を思い出すことに活用されているとのこと。
自分が一気に詰め込むタイプであることは、周囲の人々にもっとやれるのではないかと誤解され変に期待されるので見せないようにしている。
といった具体的に当事者がすぐにまねできそうな工夫も教えてくださいました。
自分が重視している点がポピュラーでないことに気づき、代替品となるもののキーワードを知るためにもそれを自覚、分析しようと思っているとのこと。
例えばごみ袋はカサカサ音、ゴム手袋は特定の長さが自分の重視するポイントなのだと突き止めます。
なんてめんどうで大変そうな生き方だと私たちの目には映りますが、きっとニキさんはその発見を楽しんでもいるのだろうなと感じました。
自閉っ子ならではの人生の楽しみ方?なのかしらと思わせるエピソードでした。
周囲に覚えてもらって、やってもらって、忘れないでもらうためには短い説明が必要。老後に向けて、支援され上手になるために、お願いするポイントを書き出しているそうです。
そうすることで自分自身がウザイ(ニキさんがそう表現されました。)ことに気が付いたり、こだわっている部分の共通項に気が付いたりする。「そこを解説してほしかったのよ。」と言いたくなるような自己分析力はさすがです。
最後の三人の対談は「あなたの自閉症、ホンモノですか?」というタイトルで、浅見社長のリードの元、ニキさんと藤家さんのチャーミングさやユニークさがたくさんちりばめられた対談でした。
一次障害と二次障害の分け方がそもそも明確ではないと感じていること。
自閉症が治らないと信じると二次障害を避けることが療育や支援の目的になってしまう。それは怖いことかもしれないということ。
藤家さんは足を引っ張る特性がなくなった、あるいは邪魔をしなくなったことを総じて治ったと表現しています。
最後に、やりたいと思う気持ちの芽を摘まないで挑戦させてくれる支援。
主体性を持って決断する、その自由を許す支援が必要なのだという言葉が心に残りました。
※※な人になりたい、〜〜なおばあちゃんになりたい、と二人の目標は明確でそのために努力する方法もつかんでおられる。
だから聞いていて明るい気持ちになれるのかもしれません。アラフィフ・アラフォー時代をしっかり生きている自閉っ子たち、なんてすてきなんでしょう!
3人の講師のみなさま、お忙しい中育てる会のセミナーに来てくださってありがとうございました。
(スタッフ:R)

○浅見さんの「身体アプローチ」に大変興味を抱きました。我が子の季節の変動への弱さ、汗をかかないことの不調、これが改善すればかなり情緒が安定してくるはず、と常日頃考えていて、スポーツをさせてみたり睡眠を長めにとれるよう工夫したりはしていました。
栗本先生の本を買って勉強しようと思いました。これまで思っていたことが、もしかして少しでも解決するかもと思うと嬉しくてたまりません。参加して良かったです。 
(保護者)
○最近、体幹の話に注目が集まっていて、興味を持ち始めていました。いろんな先生のお話を聞き、家で無理なくできることをピックアップして子どもと楽しく有意義に過ごせる時間を持てたらいいなと思います。
必ずしも毎日設定された運動をしなければならないという思いにとらわれず、自然に意識しながら生活の中に取り入れていくことが目標です。 
(保護者)
○藤家さんが嬉しそうに社会人ライフを報告して下さって、これから育てていく思春期世代の親としては、とても励まされる内容でした。
自分で困っていることを相談できるスキルは本当に大事だと思います。周囲に関わって生きていけるようにしていきたいと思いました。
 (保護者)
○藤家さんは4年前のセミナーでの印象とは違い、堂々としてしっかり自立された大人といった見た目、お話も自信を持った語りで「治った」と私も感じられました。本当に希望を持てました。
ニキさんの「パターンを崩す」という話はとても参考になりました。どこがお気に入りポイントかを調べておくのは重要だと思いました。 二次障害の考え方、とらえ方がとても勉強になりました。
 (保護者)
○初めて当事者の方のお話を聞きました。お二人の話や対談、とても面白かったです。(「へーっ」と思うことが多かったです)
お二人とも「人生をよりよく、楽しく過ごすために目標を決めて、それに向かって進んでいく」本当に努力の人だと思いました。人生を楽しく過ごすコツは、しっかり自分のことを知ることだと思いました。
支援者として、子どもの意思を尊重すること、保護者の方とその子自身の得意、不得意を見つけていけると良いなと思います。今日はありがとうございました。
 (臨床心理士)
○浅見社長、藤家さんのお話は、今日はじめて聞かせていただきました。「支援者側がもっと主体性をもって」「自分で決める」「人の選択に文句を言わない」との社長のお話や、藤家さんの落ち着いて堂々とされた講演、負けん気の強さや目標に向かって努力を惜しまなかった経過、歴史を、目からウロコ、身の引き締まる思いで聞かせていただきました。
ニキさんのお話は数年前にも聞かせていただたく機会がありましたが、今回も興味深く聞かせていただきました。ニキさんの感覚を他の人に分かりやすく説明される高いスキル、表現力、ご機嫌な老後に備えて日々トレーニングされていること、本当にパワーをいただきました。ありがとうございました。
 (支援学校 教諭)
○自閉症児の季節によっての体調の不具合へのアプローチが具体的にあるという話はとても良かったです。体のしんどさからくる衝動的な行動について解決の糸口が見えそうで、紹介された本を読むのが楽しみです。 (小学校 教諭)
○4月から児童発達支援センターで働き始め、子どもたちと向き合う中で、どんな風に身体的アプローチをしていくのか、ということに悩んでいました。
講演を聞いて身体的アプローチの大切さを知ることができ、本も購入させていただきました。目の前にいる子どもたちのことをもっと知り、ひとりひとりに合った支援ができるよう頑張ろうと改めて考えさせられました。また、実際の経験談も聞くことができて良かったです。対談もすごく勉強になりました。ぜひ、また講演を聞きたいです。 
(児童発達支援センター保育士)

平成29年度 支援者対象 現場の先生のための即実践講座

 【 第3回 即実践講座 】

日 時:平成29年7月24日(月) 19:00〜20:55
場 所:岡山国際交流センター 国際会議場(岡山市北区奉還町2-2-1)
        (施設に駐車場はないので近隣のパーキングか 公共交通機関をご利用下さい)
テーマ:「構造化のアイデア」
講 師:中山 清司 先生(NPO法人 自閉症eサービス 代表)
参加費:一般 20,000円、賛助会員 17,000円 (全10回分) 
申込・問合せ:Tel.086‐955‐6758、Fax.086-955-6748 
http://ww3.tiki.ne.jp/~teppey/2017sokujissen.pdf
今年は、会場を岡山国際交流センターの国際会議場に変更したため、まだ席に余裕があります(2階席もあります)。
途中参加もOKですので(それまでの講義はBDでお送りします)、お誘いあっての参加をお待ちしています。

支援ツール勉強会 報告とお知らせ

先日、6月9日(金)山陽総合福祉センターにて、香川大学武蔵博文先生をお招きして18歳の春を目指すクラブ「支援ツール勉強会」の第二回を開催しました。
今回から、勉強会の最初に、実際の支援ツールを使っているお母さんからの実践発表をする時間を作りました。
同じお母さんの立場で、試行錯誤しながらお子さんのためのグッズを色々作成している様子を聞くことで、「私もやってみようかな?」と思われる方もいらっしゃったようです。
今後も、色々なお母さんたちにお願いしていますので、お楽しみに!
感想を一部紹介します。
〇 内容が分かりやすく、現在使っているものについて直接教えてもらえて、「これだと分かりづらくてダメだからこうした」などの話も聞けたので、上手くいかなかった時のイメージも分かり、すごく良かったです。他にはどんなことを視覚的にされているのか、ソーシャルスキルの友達とのやりとり、自分の気持ちの表現方法、ルールについてなどの支援ツールでどんな効果があったとか知りたいです。 (小2母)
〇 実際に使ってらっしゃる方とグッズが見られて良かったです。ご褒美スケジュール・鉛筆削りスケジュールなど、色々工夫されていて、また今使っているグッズにたどり着くまでに母の愛を感じました。アイディアも参考にしたいと思います。 (小1母)
〇 家で取り組まれていることのお話は、すごく新鮮でした。スケジュールを、家・学校・療育(放課後等デイサービス)で同じ形にしていること、自分もぐんぐんで目標にさせていただいたことだと思い出しました。お子さんの意見を聞きながら、カードを変えた話、忘れがちだけどやってほしいことをスケジュールに入れたこと、具体的で分かりやすく、分かっていないと上手く説明できないことなので、さすがだなぁと感心しきりでした。育てる会に参加させて頂いているおかげでこのような機会に恵まれていることに感謝しています。 (中1母)
武蔵先生のお話では、前回作成した「うちの子一番アンケート」を使いながら、わが子の自慢や良いところをグループごとにする時間がありました。
普段「こういうところが苦手」「もっとこういう風になってほしい」と感じて、接しがちなわが子たちの良いところ・素敵なところ・得意なことなどを紹介するのは、最初は難しかったですが、話すうちに「そういえばこういう素敵なところがあるわ」「うちの子もなかなか良いところあるよね」など前向きにわが子のことをとらえることができ、またグループのお母さんたちに「いいね!」「すごいね!」と褒めてもらえることで、嬉しい気持ちになることができました。(その日一日、わが子に優しく接することができたような気がします^^)
武蔵先生が支援ツールをたくさん持ってきていただいていたので、それの説明をしていただき、わが子に使えそうなグッズの写真を撮ったり、武蔵先生に質問したりする時間もあり、実際使うイメージを色々高めることができました。
いよいよ次回は、実際に作成タイムがあります。楽しみですね!
〇 今回から初めて参加しました。色々場面場面やその子どもに合わせてツールがあり実際に使いたい・使えるかも?と思うものもあったので生活に取り入れていきたいなあと思いました。また、我が子自慢。特性ならどんどん言葉に出てくるのに自慢や素敵なことはなんだろうなあ?とちょっと考えてしまう自分がいました。我が子の良いところを見つけて認めてあげることこそが一番子どもを育てる上で大切なことなんだろうなあと再確認することができました。 (年中母)
〇 色々な支援ツールが見れ、自分の子どもに合うものを見つけられました。初めての方と、子どもの一番を話し合うこと、ドキドキして文章もまとまらなかったのですが、それでも話すことで笑顔をもらって、自信になりました。 (年長母)
〇 子どもの長所を話したり聞いたりすると、気分が良くなりました。いつも子どものできないことや困った行動ばかりを話してしまっていのたで、良いところをたくさん見つけてあげたいと思いました。 (年中母)

 【第3回 支援ツール勉強会】

日 時  平成29年7月7日(金)10:00〜12:00
場 所  山陽総合福祉センター(前回と同じ会場)
参加費  正会員無料 ・ 一般500円 (全10回申し込みの方は3500円)
持参物  前回のレジメ、お子さんの好き・憧れキャラクターや動物・人物・物の写真
       例:仮面ライダー・野球選手・新幹線・学校の先生・お菓子など何でもOK
★3回目からの参加も可能です!お申込みは育てる会事務局(086-955-6758)へ★

『自閉症 才能きらり展』 のお知らせ

カフェ スプリングカムカムとグループホーム ほっぷ 1をギャラリーにした「自閉症 才能きらり展」が開かれています。
6月は岡山市在住の伊丹宏太郎さんの水彩画展が開かれました。巻末に山陽新聞で紹介された記事が載っていますのでご覧ください。
7月は、同じく岡山市在住の長谷川 海 さんの作品展です。今回はパソコンで制作した大きなタペストリーなどがありますので、グループホームの廊下やホールも会場にしてダイナミックに展示しています。
ランチタイム 平日 11:00〜14:00ですので、グループホームの見学も兼ねて、ぜひ多くのみなさまのお越しをお待ちしています。

はやぶさの会 報告とご案内

先日6月18日(日)、第一回「はやぶさの会」(友達作りの会)を開催しました。
事前にお母さん同士で集まって、お子さんの紹介・当日の流れの相談・「もしこうなったらどうする?」などの相談をして、ドキドキしながら迎えた当日。3家族4人の子どもたちが参加してくれました。
★今日の流れは「1.ご飯の注文  2.ドリンクバー  3.自己紹介  4.ご飯  5.お話(ここで本を見せたり読んだりするよ)  6.次回の相談」
★約束は「意地悪をしない・言わない。注意する時は優しく。譲ったり順番にしたりする」
★自己紹介は「名前・学年・好きなこと・どう呼んでほしいか」などを書いて伝えました。
子どもたちは、書いてあるものを読んで、「次は○○だね」「今はまだ絵本読んだりしたらいけないんよね」「順番に話す決まりだから、次は僕がなぞなぞ出す番だよ!」など、ルールがばっちりハマってくれるのは、さすがASD!(笑)
事前に母親同士で「子ども同士が言い合いになったり喧嘩になりそうになったらどうするか」「子どもが飽きたりしんどくなったら、無理せずに途中で帰ろう」などシミュレートしていたおかげで、ほどほどに平和に過ごすことができました。
参加された方から感想が届いていますので紹介します。
はやぶさ第一回目に参加しました。子供には「友達とご飯食べに行くよ」と話していて、前日から「友達って何が好きかな? ポケモンの本とかウルトラマンの本とか持っていってみようか? ドラえもんの絵も練習しとこう!」などと用意をしている姿に、既に嬉しい気持ちになっていた母です。
当日もスケジュールと約束を提示してもらえたおかげもあり、自己紹介もみんなちゃんと出来て、クイズを出し合ったりしながらの食事を楽しみました!
途中で、店員さんを呼ぶボタンを押すのもじゃんけんで決めたり、クイズを出す順番を譲り合ったりできたことも、よかった点だと思います。
言われたくないことを言ってしまった時にも、ちゃんと言ってほしくないと言えたお友達も偉かったし、それを受け止めてそれからは言わないようにできたことも、偉かったなと思いました。友達が嫌な思いをすることに気がつくことができたのかもしれません。友達がほしいと思っているんですよね。
次回の活動を相談するときに、来月すぐにしたい!と、みんながキラキラした顔で言ったことも印象的でした。次回やりたいことも話し合い、とっても楽しみにして帰ることができました。いい会になっていきそうな、そんな感じがしました☆
当初は、2か月に1回程度の開催と思っていましたが、子どもたちが「またすぐに集まりたい!」「もっと話をしたい」「次はトランプしたいね!」など言ってくれたので、7月にも開催します。
2回目からでも参加OKですので、お友達がほしい人、ぜひご参加ください。
日時  平成29年7月15日(土)14:00〜16:00ごろ
場所  育てる会事務局(赤磐市和田194-1)
内容  皆でかき氷作りをしたり、トランプゲームをしたりします。
持ち物 皆に見せたいと思う好きなもの・興味のある本など(DSなどのゲームは一人遊びになるのでご遠慮ください)
対象  自閉スペクトラム症のお子さんと親御さん
     「お友達がほしい子」「ある程度は会話でやりとりができる子」
参加費 今回はかき氷づくりをするので、その分だけ実費をいただきます
締切り 7月10日(月) (正会員 限定)
     ※事前に保護者同士の打ち合わせをすると思います。ご協力お願いします。

18歳の春を目指すクラブ報告とお知らせ

18歳で花咲く春を迎えたいと願って、活動しています。
先月号でお知らせしていた第1回職場見学の会を行いました。
6月30日(金)、長船サービスエリアで集合したのち、みんなでNTN岡山製作所へ向かいました。
あらかじめ申し込みをしていたため、守衛さんが待機してくださっていて、私たちの為に広い駐車場が用意されていました。
皆で14名の見学です。はじめに研修室に通されて、橋本課長さんから、NTNについての説明と夢工房の出来て行った過程を聴かせていただきました。
夢工房は、NTNのお荷物職場になってはならない、部門赤字は出さない工夫をしていると言われていました。働くために必要なことは何か、保護者の方にお願いしたいこと、T君の就労実現したポイントなど、多くの大切なお話を聴かせていただきました。
そのあと、今村支援員さんの説明による職場の見学をさせていただきました。
皆さんきびきび働かれていて、仕事の効率もよく考えられた、素晴らしい仕事場でした。様々な治具の工夫もあって、これならお仕事もしやすいだろうと思えました。写真の作業表示表は、とても解りやすくて、何をどれくらいすればいいのか、どれだけすれば終わるのか・・・すべてが一目瞭然でした。
分かりやすい表示と一人でできるように考えて行かれた数々の工夫に脱帽しました。
仕事場もきれいでどこかも清潔な感じでした。自動車部品工場がこんなにきれいということは、NTNという会社の上質さを感じました。
感想を以下に紹介します。

〇 今日の見学で一番感心したことは、知的障害者・自閉症者だからと言って、決して慈善事業の中に納まるだけでなく、企業の事業の一つとして、あくまで利益を出すことを目標にし、あらゆる意味での自立を促そうと大変な努力をおこなっておられることでした。ただその自立を実現するためには、働く場を提供してくださる企業にすべてを任せきりにするだけでなく、そこで働く人たちの親子さんたちも積極的にかかわり協力して行くことが不可欠だと思いました。本日は、大変貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。 (M父)
〇 はじめにNTNの会社の説明や仕事内容、就労の際に必要なことに関して丁寧に説明をしてくださいました。家事の手伝いをする(報酬を得る)、楽しめる余暇を持つ、体力をつける、自力通勤ができるように、など家で取り組むべきことが挙げられていて、とても参考になりました。
説明を聞いた後、実際に仕事をされている様子を拝見しました。皆さん、黙々と自分の仕事をこなされていました。仕事内容はホワイトボードにその日一日の内容が示されていて、見通しを持って働ける工夫がされていました。作業効率を上げるためのジグも改善を行って、今のカタチになったとのことで、指導員の今村さんが色々と工夫をされてきたことがうかがえました。
作業がうまくできなかった時には、「どうしたらできるのか」を考え、その人に合った方法を考えられるそうです。障害特性を理解して、上手に支援をしてくださっていて、素晴らしいと思いました。
数年前に見学させていただいたときにも思いましたが、我が子がこんなに理解のある職場で働けたらどんなにいいかと改めて感じました。
我が子は、高等部3年生です。就労に向けて準備をしてきたつもりですが、まだまだ課題もたくさんあります。家庭や学校でさらに努力をしていきたいと思います。ありがとうございました。
 (T母)
〇 てっちゃんの働く姿はテレビで拝見していましたが、職場の物理的構造化、視覚支援、自立した労働、無駄のない動き、確認作業など、本当に素晴らしく、英語で言うとスマートでクールでプロだなと感じました。
スタッフの皆さんの温かい眼差しと社会人としての厳しさ、ともに働くという姿勢、どれをとっても素敵で感想を言うときは、胸がいっぱいになってしまいました。
帰宅後、息子にてっちゃんカッコよかったよ!と報告しました。
親子で、今までの(当たり前のこともできていない)弱小?からステージ1になるよ!と気合を入れました。
 (N母)
〇 本日夢工房を見学させていただきましたが、見事に構造化され支援の元、就業者の皆さんが、生き生きと効率的に働いている姿に、強く勇気づけられました。ものすごい勢いで段ボールの箱を組み上げ、ビニールの袋をトレイにかけてゆく様子を見ていると、障害があってもここまでできる、ここまでできれば職場の収益に参画できるという事がよくわかりました。日々の業務の繰り返しの中で、今村さんのような熱意と創造性あふれる支援者により、構造化や支援の内容が少しずつ進化していることも本当に素晴らしいと思いました。今村さんを支える橋本課長や周囲の社員の方々の理解と協力にも感銘を受けました。このような充実した支援のある職場に就労させることが出来ればと、障がい児の親ならだれでも考えると思います。私たち親の立場としては、子どもの生活習慣を整え、就業意欲を醸成し、就業が継続できるような心身を育成してゆきたいと思います。
夢工房のような支援のノウハウが多くの職場に広がってゆくことを心より願っています。
 (O父)
〇 今日は貴重な機会を与えていただき、ありがとうございました。
非常に評判の良い職場ということで楽しみにしていました。丁寧な支援で、全員の作業スキルが高くて驚きました。当初はうまくいかなかったことも、家庭と連携して意見を取り入れたり、職場の方も工夫されることで、より良い環境へと繋がっていったんだなと思いました。そのような対応をしてこられた姿勢自体、本当にすごいことだと思っています。また、お手伝いスキルや生活習慣の大切さもあらためて感じました。早速、我が家の現状の見直しをして、より頑張りたいと思います。ありがとうございました。
 (Y母)

 《次回の見学会の予定です》

場 所:カレッジ旭川荘(岡山市東区西大寺浜609)
日 時:7月14日(金)9時40分〜12時10分
参加費:300円(お土産代)
参加申し込みは事務局まで、締切り7月10日(月) (正会員 限定)

キッズルーム の 報告

6月25日(日)、岡大体育館にてキッズルームを開催しました。
初参加2人を含む11人のお子さんが参加しました。
リトミックで体を動かした後、紙芝居を見たり、スカイバルーンをしたり、児童文化部のボランティアさんとともに楽しい時間を過ごしました。
子どもたちは汗をかきながらも元気に走り回っていました。ボランティアさんがしっかり付き添って下さるので、お母さんたちは少し離れたところから見守り、ゆっくりとした時間が過ごせたのではないかと思います。
参加者の感想を紹介します。
〇 初めて参加させていただきました。ひらがな(本人はまだ読めませんが)と写真でキッズルームの流れが書いてある用紙を事前に送ってくださったので、親子で安心して参加できました。初めは母の足にまとわりついていましたが、お兄さんたちが上手に遊びに誘ってくれて、いつの間にか母は放置されていました。体を動かすのが大好きな子なので「キャッ、キャッ!」言いながらボランティアのお兄さんと楽しく遊んでくれました。
特性のある子どもやその保護者の方ばかりなので、子どもが少々はずれたことをしても気楽で、本人もとてもリラックスしていました。次回も参加したいです。
スケジュールの書き方、説明の仕方、子どもに伝わりやすい時計の提示、家庭でも取り入れてみたいと思いました。
○ 初めて参加しました。母子分離が苦手な息子なので、ずっとそばに私がついていないとダメだろうなと思っていましたが、体育館に入った途端、大学生のお姉さんとボールを投げたり転がしたり遊びに夢中になり、私は離れた所から息子を見ていました。時々「お母さんは?」と言っているのが聞こえて私の方を見てニコニコして再びお姉さんと遊んで、私の方には来ませんでした。
紙芝居やリトミックもそれなりに参加できていて汗びっしょりになって遊んでいました。終わってから感想を聞くと「楽しかった」と答えてくれました。とても良い経験になりました。親切に対応して下った大学生の皆さん、ありがとうございました。またぜひ参加したいです。
○ 来る前は久しぶりだったからか、不安そうに「誰がいるの?」「大学生って男の子?女の子?」とたくさん聞いてきたり「あんまり行きたくないけど、お母さんが来てほしそうだから行くわ」と言ったりしていましたが、体育館に入ったらすぐにいい表情になり楽しく遊んでいました。
興奮していて大丈夫かな?と思いましたがボランティアさんが上手に誘ってくれたり、間に立ってくれたりしたので楽しい気持ちで過ごせました。
また始まりの時、ボールが気になって、なかなか座れませんでしたが、ボランティアさんが本人が納得がいくまで待ってくれたので参加できました。今までで一番母から離れて楽しめたキッズルームで、本人の成長も感じ、大学生さんのパワーを感じたキッズルームでした。

OHAの会のお知らせ

OHAの会は高機能自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害で知的障害のないタイプの子どもを持つお母さんのための会です。
今回は、『あたし研究L 私を救ったにゃんころりん』『M 自分という器』の項目を読みました。
モコさんは、時間割表に書いていない漢字ドリルやコンパスなどのアイテムを忘れることが多く、毎日のように怒られていたそうです。
そんな時「自慢のしっぽを落としたらどうしよう」と心配してしっぽを体にくくりつけた猫の漫画を見て、学校に関わるものを全部、毎日のように持っていくようになったそうです。荷物は重かったけれど怒られないですむのでハッピーだったそうです。
どうしたら忘れ物をしなくなるか、相談するスキルがあれば良かったかもしれませんが「誰に」「どのように」質問するかは難しい問題だと思います。
モコさんと同じように自分なりに工夫して苦労しながら生活をされている方は多いだろうと思いました。
参加者からの感想です。
○ 我が子も忘れ物に対して心配性で荷物が多くなりがちです。本人が安心するならそれも良いかもしれません。体にも悪影響になりそうなら何か工夫をしなければと思いました。
また、本人が荷物が多かったり、ぐちゃぐちゃになったりすることを気にしないとしても、他の人にどう思われるかということは伝えておこうと思いました。
○ 今日は、「忘れ物」についての話でしたが、その中でも、支援ツールやアイデアは、なるべく子供自身が思いついたようにしないと、「やらされる」感で本人も気持ちが乗らないし、良さがわかりにくいという先生のアドバイスが心に残りました。大変思い当たることだったので、これから工夫していきたいと思います。
 また、「あたし研究」の「自分という器」という項目で先生が言われた「正しい支援のためには想像力を豊かにして、その人、その人の理解をしていかないといけない、支援者は柔軟になって寄りそっていかなくてはならない」ということが心に残りました。大変難しいことですが、我が子のプライドを大切に、これからも迷い、試行錯誤していこう、またそれを楽しんでいこうと思えました。
利守先生、本日も楽しいひとときと素敵なアドバイスをありがとうございました。
○ 子どもに色々なツールを作ってきましたが、子どもには「やらされてる」という思いもかなりあったかもしれないと思いました。
確かに、子どもは自分がいいと思えるものしか使わない。そのためには大人が想像力をしっかり働かせて、柔軟にならなくてはならないんだなあ、と改めて感じました。
子どもと話をしっかりして、より良い対処法を自分で見つけて楽に生活ができるようになって欲しいです。
あと、なかなか相談のスキルが身につかない我が子。利守先生のお言葉に「相談というハードルはとても高いので、雑談をして楽しい思いをさせて、練習していくとよい」とありました。主治医、学校の先生に相談スキルをと思っていましたが、まずは家庭でしっかり話をする、話を聞くを繰り返していこうと思いました。
利守先生、いつもわかりやすくお話して下さりありがとうございました。

 ≪ 次回のOHAの会 ≫

日 時:平成29年7月11日(火)
時 間:9:30〜11:30
場 所:おひさまハウス 食堂
参加費:1000円
申込みは事務局まで。 (正会員 限定)

育てる会木工教室のご案内

夏休みが近づいてきました。
今年も恒例の木工教室を開催します。今年の作品は、なんと世界に一つの手作り時計です。
・・・と、言っても時計の機械部分はキットに入っていますので、子どもたちには時計の文字盤、時間を表す文字の部分を作ってもらう予定です。
今年も、高梁の木工作家、川月清志先生に指導をお願いしていますので、安心して参加してください。

 【 育てる会 木工教室 】

日 時:平成29年8月20日(日) 13:00〜16:00
場 所:岡山生涯学習センター 木工室 (岡山市北区伊島町3-1-1)
参加費:1800円(材料代)
定 員:12名      
申込先:育てる会事務局 Tel.086-955-6758 (正会員 限定)

水泳教室のお知らせ

日 時:平成29年7月16日(日) 15:30〜17:30
場 所:OSKスポーツクラブ(岡山市北区絵図町1−50)
連絡先:育てる会事務局(086-955-6758)
★新たに参加されたい方、体験されたい方は事務局までお問い合わせください。
 体験してみたい方は、1回 1000円です。
 プールは正会員限定で、育てる会で貸し切っていますので、安心してお越しください。(正会員 限定)
★欠席される方は7月13日(木)までに連絡してください。
当日のキャンセルは担当携帯まで・電話またはSMSにて連絡してください。

サッカークラブのお知らせ

日時:平成29年7月9日(日)10:00〜12:00(9:45集合)
場所:岡山市内グラウンド
持ち物: マイボール、ゼッケン、ハチマキ、お茶(ボラさんの分も)、個人ノート、出席カード、
      親リーダーはグループノート
体験、見学の申し込み、お問い合わせは、事務局(Tel.086-955-6758)まで (正会員 限定)

お母さんコラム

小1・ASDの息子を持つ母が、普段の息子との日々をつれづれに書いているコーナーです。どうぞ気軽な気持ちで読んでください。
先日、地域の子どもセンター主催の「リズム遊びの会」に参加させていただきました。
その日は、父との参加だったのですが、人が大勢でテンションアップ!の息子は、何度か先生の指示や説明を聞かずにしゃべっていたり、楽しくなりすぎておふざけモードだったようでした。
主催の方が知り合いだったので、後日「なんだか大変だったみたいで…。申し訳なかったです」とお伝えしました。
ところが、「え?なんのこと?」「どうして謝るの?」とキョトン。
「○くん、元気がよくて子どもらしくて、いいじゃない!そんな風に謝ったりしないで」「他の子たちと同じように、楽しく遊んでくれていたのよ」と言われました。
今までは「普通よ」「障害なんて気にしすぎ」「個性よ」など言われると、「そんなに簡単じゃないのになぁ…」と落ちこんでしまうことも多かったのですが、今回は主催者の方に診断が出ていることもお伝えしている関係だったからか、なんだか少しホロリと嬉しい気持ちになりました。
普段、迷惑をかけたり腫れもの扱いされたりしがちな診断が出ているわが子。
だから、ついつい いつでもどこでも誰にでも…親は謝り癖がついているように思います。
でも、うちの子の良いところ・面白いところを「いいね!!」と言ってくださる方がいてくださって「謝らなくていいよ」「迷惑じゃないよ」と言ってくださることで、すごく救われる思いがしました。
うちの子には、素敵なところ・良いところがたくさんある。
世の中の日蔭にいないといけない訳じゃない。
たった一人の大切な可愛い息子なんだ。
堂々としていたらいいんだ!
たぶん言ってくださった方はそこまで考えての発言じゃなかったと思います。
だからこそ嬉しかった。
皆さんのお子さんも、素敵なところ・良いところ、たくさんありますよね。
自慢しましょう!自信を持ちましょう!
うちの子、最高!親バカ、万歳!!(^▽^)
(cyacya)

 ぐんぐん だより 

ぐんぐんぴっぴ  (1歳台〜年少児)

梅雨の時期がやって来ました。ムシムシと蒸し暑いですね。ぐんぐんぴっぴの周りの田んぼは田植えを済ませ季節の移り変わりを景色で感じることもできます。耳を澄ましてみると、田んぼからカエルの鳴き声も聞こえてきます。季節の変化を目や耳、肌で感じながら過ごしています。
ぐんぐんぴっぴでは 「だるまさんが」の絵本がとっても人気です。
この絵本は、「だるまさんが」ページをめくると、愉快な音と共に、こけたり、ぺったんこになったり、おならをしたり、のびたりするという可愛らしい内容です。
先生が「だ、る、ま、さ、ん、が」と顔を左右に揺らしながら読むと、子どもたちも揺れる先生を見て同じように揺れながら「だ、る、ま、さ、ん、が」と一緒に読みます。そして先生が次のページをめくるのを今か今かと楽しみに待ちます。
ページをめくると、だるまさんの動きに思わず笑ってしまったり、だるまさんと同じ動きをする子どもたち。自分が楽しい時に目の前の先生はどんな顔をしているのだろか、だるまさんのまねっこを先生に見てもらいたいなどの期待を込めて、先生を見つめる子どもたち。もちろんそこには先生の笑顔があります。子どもたちは先生の笑顔を見て顔がにっこりになります。
子どもたちはこの絵本が大好きなので何度も何度も読んでいます。なので、ページをめくるとだるまさんがどうなるのか知っています。
それでも「だるまさんが」の絵本を読んでほしいとリクエストしてくれます。
絵本の内容が楽しいのはもちろんですが、それだけだと、一人でパラパラめくって楽しむこともできます。
しかし、子どもたちが「先生読んで」とリクエストしてくれるのは、絵本を通して「楽しい」という感情の交流が子どもたちと先生との間でできるからなのだと思います。
一人では感情の交流はできません。だれかと一緒だから感情の交流ができるのです。
この瞬間を大切に大切に積み上げて、人への意識を育てていきたいと思っています。
子どもたちがあまりに楽しそうなので、傍にいる保護者の方も思わず笑みがこぼれています。とっても幸せな時間です(*^_^*)
ぐんぐんぴっぴではこれからも、子どもたちの楽しいと感じる世界に歩み寄り、「楽しい」「面白い」などの感情の交流を大切に療育していきたいと思います。
ぐんぐんぴっぴ 療育スタッフ

赤磐ぐんぐん (年中・年長児)

湿度も気温も高くなり、暑くて過ごしにくい季節がやってきましたね。
冷感グッズやクーラーを使用しながら、少しでも快適にこれからの季節を乗り切りたいものです。
さてぐんぐんでは、季節に応じて製作をしています。
6月は父の日!ということで、お父さんや家族の方に感謝の気持ちをこめてハンガーづくりをしました。
それぞれのお子さんにあわせた手順書を用いながら行いました。お子さんによって、先生と1対1で実施をしたり、少人数のグループで行った場合もありました。
当日持って帰ってもらい、お父さんや家族の方に渡してもらうことにしていました。
とても喜んでいたという感想を聞き、うれしく思いました。
これからも季節に応じた制作をしていきますので、ぐんぐんに通ってきているお子さんは楽しみにしていて下さいね。
*顔はお子さんそれぞれの顔を貼っています
赤磐ぐんぐん 療育スタッフ

ぐんぐんキッズ (小1〜)

先日、ぐんぐんキッズでは第1回目の保護者勉強会を開催いたしました。
今回のテーマは「夏休みの過ごし方」です。長い夏休みです。生活習慣が乱れないように気を付けなければいけません。時間があるからこそ取り組めることもあるはずです。時間があり過ぎて暇を持て余しそうで悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。そして、小学生になったので宿題も出ます。どのように過ごしたらいいのだろうと悩んでいる方も多かったようでたくさんの方が参加してくださりました。
はじめに、先輩お母さんお二人からのお話をお聞きしました。まずはTさんのお話です。夏休み中に取り組んだお手伝いのお話。そして、宿題の取り組み方についてお話をしていただきました。
そしてもう一人の先輩お母さんは、育てる会の代表の鳥羽さんです。鳥羽代表からは哲平さんの小さい頃からのお話し、お手伝いの取り組み方、お金を貯めて、貯めたお金で自分の好きなものを買う経験を積むことで働く意欲を高めていったお話しをしていただきました。先輩お母さんからの実体験のお話を聞くことは、とても具体的で分かりやすかったと思います。先輩お母さん方のお話を参考にしながら、自分のできそうなことから取り組んでいただけたらと思っています。
先輩お母さんのお話を聞いた後は、演習も行いました。実際に、夏休みの予定を書き出してもらい、そして、夏休みにならなければいけないこと、子どもにやってほしいこと、子どもがやりたいと思っていることをリストアップしていただきました。
長い夏休み・・・何だかやることがたくさんある!大変そう!と考えているだけではなかなか先に進みません。書き出して見ることで情報を整理することができます。時間があまりなかったので残りはお母さん達の宿題になってしまいましたが、ぜひ夏休みが始まる前に情報を整理して計画を立てていただきたいです。きっと、去年とは違う夏を過ごせるのではないかと思います。
勉強会に参加されたお母さん方の感想を一部紹介いたします。
・計画を立てることで、何をしたらよいか分からない時間を無くし、メリハリのある生活をすることができることがよく分かりました。
・スケジュールの組み方、具体的に書き出して組み込んでいくやり方を説明してもらったのでとてもわかりやすかったです。
・宿題の取り組み方やお手伝いの具体的なやり方を教えてもらえてとても参考になりました。
・はじめの小学校の夏休みです。宿題の進めたか等具体的なお話し聞くことができて、前もって心構えができて良かったです。
・余暇活動を色々チャレンジするために夏休みはちょうどいいなと思いました。いろいろやってみます!
・夏休みの予定をとにかく書き出していくと、自分の中で予定がクリアになっていきました。見えるようにすることって大事だなと改めて感じました。
・親の要求をついつい押し付けてしまいがちです・・・。本人にとって魅力的なご褒美設定、本人のできた感をしっかり実感できるように計画を立てていきたいです。
・とにもかくにも、やっぱり自閉症を理解することが大事だということを再確認できました。
演習は小グループでおこなったので、同じグループのお母さんとお話ができて、いろいろ情報交換もできたのではないかと思います。演習の時間がもっとほしかった!という声も上がっていました。
次回の勉強会はまだ未定ですが、お母さん方が集ってお話できる時間がたくさんとれる会も企画してみたいなと思っています。
夏休み目前です。ぐんぐんキッズも夏休み療育に向けての準備を頑張っていきたいと思います!暑い夏を楽しく乗り切る素敵な計画を立てていきましょう^^
    
★当日会場には、夏休みのおすすめスポット情報を掲示しました。保護者の方から情報を募集したので、経験した上でのおすすめ情報がたくさん集まり、素敵な掲示板が完成しました。この情報はぐんぐんキッズ玄関にも掲示したいと思っています★
ぐんぐんキッズ療育スタッフ

 新聞記事のご紹介 

以前は「育てる会会報」はHPにも全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は一部抜粋にさせていただいています。
なお会報は正会員・賛助会員の方へは郵送でお届けしています。
もしご希望の方がおられましたら、ぜひ賛助会員に申し込みをお願いします。年会費 3000円です。
応援よろしくお願いします。
申込み方法の詳細は「
育てる会 HP」に記載しています。

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