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平成29年8月31日

第232号
NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会
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232号 目次
ノースカロライナ報告 その1
即実践講座のお知らせ
支援ツール勉強会・『自閉症 才能きらり展』 の報告とお知らせ
育てる会20周年記念パーティー・OHAの会・18歳の春を目指すクラブ お知らせ
木工教室 報告・水泳教室・サッカークラブ お知らせ
お母さんコラム
私のお薦め本コーナー
「孫がASD(自閉スペクトラム症)って言われたら?!」
ぐんぐんだより
ぐんぐんぴっぴ・赤磐ぐんぐん・ぐんぐんキッズ
支援センターNEWS
新聞記事のご紹介
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田んぼの稲もこうべを垂れて収穫の秋が近いことを教えてくれています。
ゆく夏を惜しむように百日草が、花を咲かせている。トンボが風を切って、すいすいと水面を渡っていく。
秋が一気に来たように感じられて、あの暑さが、まるで遠い昔のように感じられる日々です。
皆様、お変わりないですか?
学校に通われているお子さんは、無事に宿題は提出できましたか?
長い長い夏休みでしたね。やっと、学校が始まって、「ほっ」とされているのではないでしょうか?
我が家の夏は、今年は私のノースカロライナ研修のおかげで、いつもとは違い忙しいバタバタといつの間にか始まりいつの間にか終わったという感じの夏となりました。
夏の始まりのころから、この10日間の海外渡航に向けて、落ち着かない日々を過ごした私でした。
何やかやと準備に時間を費やして、その割には出かける2日前になって、パスポートが見つからないというアクシデントがありました。
入れておいたはずの場所に入っていない・・・。もし出てこなかったら、どうしよう・・・。さすがにあせりました。
でも、きっと見つかると信じて、時間をかけてもう一度探すうち、何度も見たはずのところから見つかったのでした。
不思議でしょうがないけれど、まあいいでしょう、見つかったんだから。
無事ノースカロライナへ出発し、そして帰国することができました。
8月2日から11日、アメリカノースカロライナでのTEACCH研修です。
このツアー費用も高いので、なかなか行く決心がつかなかったのですが、意を決して行くことにしました。
何度もなんども、佐々木先生の講座でお話し伺ったTEACCHプログラムでした。あこがれつづけた心のふるさととでもいう場所、それが私にとってのノースカロライナでした。
行ってみること、触れてみること、それが何よりも大切だと行ってみて改めて感じています。
TEACCHは日々進化している・・・。そう諏訪先生からも聞いていましたが、まさにその通りと思いました。
昔はABAやPECSとは、一線を引いているように感じていましたが、今や良いことはどんどん取り入れていくという風に変わっていて、私もピンと来たのでした。
TEACCH部のトップが、ローラ・クリンガー先生に変わったことも大きいのかも・・・と思いました。
(ローラ・クリンガー先生と)
やっと念願かなって、行くこと出来て、今思い出しても、すごい日々でしたね。
いろいろなところの見学や講義など・・盛りだくさんなメニューに、10日間は息つく暇もないくらいでした。
8月2日夕刻、成田空港より出発。
シカゴ空港を経由して、シャーロット空港に到着しました。
8月3日、シャーロットのTEACCHセンターでは、ジョイス・ラム先生のPEPVとTTAPのアセスメントの実際を見ながら解説をしていただきました。
すべてはアセスメントから始まる! 当たり前のことなのに、私たちは、まだまだできていません。アセスメント時、見るべきところは何か、この検査でどこを見る・・・というというように、見ながら解説して下さるので、今までの自分たちのアセスメントとの違いを学ぶことが出来ました。
そして、アセスメントを自閉症の子どもや大人にどう生かしていくのかが、これからの私たちの課題だと思います。中山清司先生の即実践講座でのアセスメント映像を見ても感じたことですが、ここで何を見るのかが、ちゃんとわかっている・・・ここで、この情報を得るのだということを意識して関わる、という当たり前のことが、私たちにはまだできていないという風に思いました。
TEACCHスタッフの長い年月で培ったアセスメントの力を感じました。同じ検査を私たちもしているのだけれど、そこから得ている情報量の違いを感じました。支援前のアセスメントが最も大切なんだと強く強く感じました。
ノースカロライナのジョイス先生の小さな体からのエネルギーのほとばしりが素晴らしく素敵でした。
ジョイス先生を岡山へ呼べたらいいのに・・・、なんて夢を見ている私です。
(ジョイス・ラム先生と)
8月4日、次に行ったGHAはリーダーのドーン女史の元、TEACCHで研修を受けたスタッフたちが一丸となって、自閉症の人の為のグループホームや作業所、農園など25ものプログラム作り上げていました。
今最も輝いている場所だと思いました。ここで私が特に感じたのは、リーダーはどうあるべきかということでした。ドーン女史は、金髪の美しい人でした。梅永先生から58歳という年齢を聞いていなければ、40代前半だろうと思える若々しい素敵な方でした。
一人の女性が、アルバマールという、小さな街で自閉症の人たちへの素晴らしい支援を作り上げているということ、それには企業や州、国をも動かして資金を集めているということ、そんな彼女のもとに多くのスタッフたちが集まっていること・・・すべてが驚きでした。
夢や思いを熱く語る彼女が素敵でした。この小さなアルバマールという地方都市が、自閉症の人たちによって変わっていっているということに感動しました。カフェでは自閉症の人がバリスタとなって、お客さまにコーヒーを提供しているということでした。
誇りをもって自閉症の人が働いていて、それが彼にとっても街にとっても大切なことだと話すドーン女史に圧倒されながら、とっても心地がいいのでした。
バスに乗って彼女の作り上げた数々のプログラムを見て回りました。
農園は広く39エーカー(47700坪)。その中にホースセラピーやグループホーム、クラフトを行える場所もありました。
寄付によるプールもあって、何人かの人たちがのんびり楽しそうに水浴びしていました。
また、病院と連携して、自閉症の人の終末期を支えるシステムを作り上げようとしていました。
そのはじめの一歩は、看護師や作業療法士などの育成だとのことで彼らの寄宿舎が来年には、ここにできますと、自信に満ちて話す彼女の眼はもうずーと先の未来を見ているようでした。
自閉症の人のホスピスも10床分が、州から許可が下りたとのことでした。その為の場所の確保も出来ていてバスの途中で「ここです」と見せて下さいました。とにかくとにかくすごいんです。
すべてを一人の女性が中心になって作り上げていったことに感動を覚えました。そして、その基となる支援はTEACCHプログラムです。
一度やっぱり見なくちゃ〜この刺激は話を聞くだけではわからないと思いました。
8月5日、次の日は、チャペルヒルにて梅永先生の講義。先生のお話のおかげでこれから行くところや見学場所の予備知識やTEACCHの全体像を把握することが出来ました。次の日は、チャペルヒル教材店などを見て回りました。
8月7日、チャペルヒルTEACCHセンターにて研修でした。ここからは、また次回にお話しします。
どこへ行っても歓迎されました。丁寧に対応していただいたTEACCHのスタッフや会社や企業の皆様、そして明るい幸せそうな自閉症の皆さんとお会いできたことが、何よりの幸せでした。素晴らしい時間でした。感謝です。
このツアーにいってよかったことの一つは、多くの仲間が出来たこと。
参加者の多くは、TEACCHの実践家の人たちでした。全国各地から集まった医者、教師、相談員、幼稚園や療育施設の職員など、様々な人たちと楽しく一緒に学びあうことが出来ました。
とても親しくなれたこと、多くの仲間が出来たことなど、いい収穫でした。
仲間たちの現場を一つ一つ巡って歩けば、相当な刺激になることでしょう。暇を見つけて、行けるところはいきたいと思います。
また、梅永先生ともゆっくり話す時間が取れたことも、ありがたいことでした。
早口の先生は、色んな情報を矢継ぎ早に話されるので、メモも追いつかないくらいでした。
シカゴ空港での乗り継ぎの時、さっさか歩いて行かれる先生の後ろを追っかけて、へとへとになった私たちでした。
お話も速いけれど、足も速い梅永先生は、頭の切れる回転の速い先生でした。そして、意外に面白い方でした。
いろんな出会いを重ねた、実り多い10日間でした。
(梅永先生と)
日本に帰ってみて一番にうれしかったことは、日本語が通じることでした。
そして、食事がおいしい。冷房の利き方が優しい。
いいことは、たくさんアメリカもあるけれど、日本人の私には、日本再発見です。
普段感じない、日本の良さを味わい深く感じることが出来たいい機会でもありました。
また、とりわけ日本の中でも我が家がいいということでした。家に帰りついて、夫と哲平に出会った瞬間、やっと自分の居場所へ帰ったことを実感したのでした。
帰る家のあるありがたさ・・、ああ〜幸せと思えた私でした。
さて、ノースカロライナのお話もしたいけれど、私はアメリカから帰って2週間後の、自閉症カンファレンス日本2017での、お話しもしたいと思います。
毎年早稲田大学で開かれるTEACCHの研修の中でも、最大規模の学びの場です。
今年は、佐々木正美先生が亡くなられたということもあり、いつも以上に、感慨深いカンファレンスでした。
一昨年まで、いつも会場の向かって右手には、佐々木先生の優しいお姿を、見ることが出来ていた早稲田の会場に、今年は先生のお姿は見えず、在りし日の大きな写真が飾られて、なんだか本当に先生はいらっしゃらないんだ・・・としみじみと実感した悲しい始まりでした。
内山先生のご挨拶の後、佐々木洋子夫人のご挨拶がありました。
(佐々木洋子夫人と)
お話を聞きながら、先生の生涯は、お幸せだったのだと思いました。素敵なご夫婦でした。
奥様のご挨拶を聞きながら、涙がいつの間にか流れて、あちこちから鼻をすする音が聞こえてきました。
ああ〜、先生は、もういらっしゃらない・・・。
でも、ここに先生の残された道を忠実に歩こうとする千人もの人たちがいる・・・。
そう思うと、寂しくない、頑張ろうと思えるのでした。
私たちの会で講演いただいた時のことが、なつかしく思い出されました。
講演の前日のお食事や昼食の時にお話したくさんいたしました。しみじみとしたいい雰囲気の中で、先生と奥様の日常に触れることが出来ました。
私にとってというか、岡山の自閉症の親たちにとって、先生の存在がどれほど大きかったかを、思い知るという時間でもありました。
もし先生が岡山の川崎医療福祉大学へ来てくださっていなかったら、TEACCHを知らなかったら、今の岡山は、もっと遅れていたと思えるのです。
私にしても先生とお会いしていなければ、哲平を今のように幸せな子にはしてやれなかったことでしょう。子育てに悩むとき、先生の講座に伺い色んな質問をした日々が懐かしく思い出されます。先生は、いつもいつもお優しかった。でも、ひとたび間違ったことをやりそうになると、いつも自閉症の子どもの目線に立って、断固として、間違いを正すようにお話しくださいました。この度の先生のご逝去は、いかに佐々木先生が私たちの中で大きな存在だったかを知る機会となりました。
カンファレンスの2日間、最後に佐々木正美が教えてくれたこと コアバリュー2017と題して、内山登紀夫先生・幸田栄先生・諏訪利明先生・藤村出先生によるお話しがありました。それぞれの先生方の佐々木先生との思いでと追悼の想いを聞きながら、再び涙と感動の最後となりました。特にお話の中で諏訪先生が語られた岡山でのエピソードや、写真の数々、その一枚に私も映っていて、懐かしく感激しました。
諏訪先生が、佐々木先生の後を引き継いでくださっていることに改めて大きな喜びを感じました。諏訪先生、これからもよろしくお願いします。
佐々木先生から何度も何度もお聴きしたノースカロライナのお話しでした。「私も行きましたよ先生」先生の功績は、大きかったですよ。大好きな先生に何度も何度も語り掛けながらの東京早稲田の2日間でした。学ぶべきこと多く、刺激をいっぱいもらいすぎて、私の脳みそは、飽和状態です。
頑張ろう!!自閉症の子どもや大人が、元気で楽しく暮らせる岡山を作るんだ!!
そんな風に改めて決心した2日間でした。
一緒に参加したスタッフの利守先生と、原先生の三人で記念写真を撮ろうとしていたら、そこへちょうど、講師のローレン・ターナー・ブラウンさんと、ジャッキー・アシュトン・スミスさん、それに通訳の重松加代子さんの3人が、通りかかられました。
私たちって、なんて運がいいのでしょう。
一緒に写真を撮ってもらいました。
色々な楽しいこと悲しいことあった夏も終わりました。
これからは、一年中で最も充実した実りの秋です。
どんな実りの時を迎えるかは、これからのお愉しみ・・・。
ところで我が家は9月の11日からスペイン旅行へ出かけます。
アメリカから帰って時間もたっていないのに、今度はスペイン旅行です。
息子が、「ヨーロッパいく!」というので、仕方なく、「じゃあ〜、33万円貯めたら連れて行ってあげる」と答えました。
ええ加減な私のことです。適当に答えたのでした。33万円もたまるのは相当かかるだろうと思っていました。
ところが、6月ごろ、「はい!」と耳をそろえて手渡されてしまいました。
仕方ないので、親子三人でスペイン旅行です。お仕事頑張ってコツコツ、マラソン頑張ってコツコツ、家事も頑張ってコツコツ・・・えらいな〜と思う私です。もう行くしかなくって、行ってきます。来月は、スペイン旅行のお話もしなければなりませんね。
おっと、大切なことを忘れるところでした。
9月24日(日)の門 眞一郎先生と中谷 正恵さんのセミナーが近づいてきました。
日本にPECS(絵カード交換式コミュニケーションシステム)を紹介していただいた門先生と、その実践では日本で一番と言われる中谷さんのコラボセミナーです。
県外からもたくさんの方が聴きにこられる、大変貴重なセミナーです。広い山陽新聞さん太ホールですので、まだ席には余裕があります。この機会にぜひお越しください。
あと、もう一つ。10月21日(土)夕刻より、育てる会20周年記念パーティーを開きます。心ばかりの宴ですが、ぜひみんなで盛り上がって楽しい会にしたいと思っています。
正会員の方ならどなたでも参加できますので、新しく会員になられたばかりの方も、どうぞご参加ください。詳しいことは後のページに載せていますので、奮って申し込みください。
ではでは、皆さん来月号でまたお目にかかりましょう。さようなら。
(育てる会 代表 鳥羽 美千子)
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平成29年度 支援者対象 現場の先生のための即実践講座
【 第4回 即実践講座 】
日 時:平成29年9月11日(月) 19:00〜20:55
場 所:岡山国際交流センター 国際会議場(岡山市北区奉還町2-2-1)
(施設に駐車場はないので近隣のパーキングか 公共交通機関をご利用下さい)
テーマ:「事例報告」(bonワークス枚方 支援員:西本 愛 さん」
(講師のお母さんの都合で、「ペアレンツトーク、親との協力関係」は第10回に変更となりました)
講 師:中山 清司 先生(NPO法人 自閉症eサービス 代表)
参加費:一般 20,000円、賛助会員 17,000円 (全10回分)
申込・問合せ:Tel.086‐955‐6758、Fax.086-955-6748
http://ww3.tiki.ne.jp/~teppey/2017sokujissen.pdf
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支援ツール勉強会のお知らせ
【 第4回 支援ツール勉強会 】
日 時 平成29年9月15日(金)10:00〜12:00
場 所 山陽総合福祉センター(前回と同じ会場)
参加費 正会員無料 ・ 一般500円(全10回申し込みの方は3500円)
持参物 「ねらいを絞るワークシート」2枚・
「支援ツールアイデアシート」1枚(書けるところだけでいいので記入してみましょう)・
パワーカード(作ってみた人)
★途中からの参加も大歓迎!お申込みは育てる会事務局(086-955-6758)へ★
正会員・一般で全10回分お申込みいただいた方は、欠席・遅刻・早退した回のDVDを事務局で見ていただくことが可能です(貸出はしていません)。
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『自閉症 才能きらり展』のお知らせ
カフェ スプリングカムカムをギャラリーにした「自閉症 才能きらり展」が開かれています。
8月は津山の「どんぐり工房」に通われている年岡雅代さんの染め物展が開催されました。
巻末に山陽新聞で紹介された記事が載っていますのでご覧ください。
9月は総社の鈴木崇寛氏の絵画展です。これまでもいろんな展覧会で賞をとられている鈴木さんの迫力あふれる作品展です。
カフェだけでは収まりきれず、グループホームの吹き抜けを利用しての巨大アンモナイトのフラッグも飾られていますので、この機会にグループホームの見学も兼ねてお越しください。
カフェ スプリング カムカム(Tel.086-954-4433)
ランチタイム 平日 11:00〜14:00 (オーダーストップ 13:30)
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育てる会 20周年記念パーティー
先月号でもお知らせしたように、育てる会は9月1日で創設20周年を迎えました。
親たちだけで作った会で、20年目を迎え、さらにいろんな活動を続けている会は、日本でもそんなにないんじゃないかと思っています。
そんな育てる会20周年記念パーティーです。
これまでお世話になった先生方やスタッフもお招きして、ちょっぴりおしゃれして秋の夜に集まってください。大勢の会員の方の参加をお待ちしています。
日 時:平成29年10月21日(土) 19:00〜21:00
場 所:ラヴィール岡山(岡山市北区駅元町1‐10)
参加費: 4000円
対 象:育てる会 正会員 定員:50名
申 込:Tel.086−955−9758(事務局)
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OHAの会のお知らせ
OHAの会は高機能自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害で知的障害のないタイプの子どもを持つお母さんのための会です。
日 時:平成29年9月12日(火) 9:30〜11:30
場 所:おひさまハウス 食堂
参加費:1000円
テキスト:「あたし研究2」
申込みは事務局まで。(正会員 限定)
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18歳の春を目指すクラブお知らせ
18歳で花咲く春を迎えたいと願って、活動しています。
18歳の春を目指すクラブ:主催
一般財団法人 ゆうちょ財団:共催
『 「親なきあと」を考えるセミナー 』
日 時:平成29年10月13日(金) 10:00〜12:00
場 所:きらめきプラザ 大会議室
テーマ:「「親なきあと」お金で困らないために
〜親がまだ元気な間にできること〜」
講 師:渡部 伸 先生(行政書士:「親なきあと」相談室主宰)
会 費:300円(岡山でのせっかくのお話しなので、今回は一般の方も参加できます) 定員:60名
申込先:Tel.086-955-6758(事務局)http://ww3.tiki.ne.jp/~teppey/20171013.pdf
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育てる会 木工教室の報告
平成29年8月20日(日)、今年も高梁市の木工作家、川月清司先生を講師にお招きして、夏休み恒例の木工教室が生涯学習センターにて開かれました。
今年は木製の手作り時計を作るということで、いつもの小学校の工作の宿題目的以外にも、自分の部屋に飾りたいと、グループホームからも3人の入居者の方の参加がありました。
先生の作品をお手本にして作る人や、自分でデザインして糸ノコで切ったり、別の木材を貼り付けたりする子どもたちもいて、それぞれユニークな、それこそ世界で一つの作品ができあがりました。
グループホームから参加した青年たちは、それぞれ自分の作品を部屋に飾っていますので、また見学にもおいでください。
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水泳教室のお知らせ
日 時:平成29年9月16日(日) 15:30〜17:30
場 所:OSKスポーツクラブ(岡山市北区絵図町1−50)
連絡先:育てる会事務局(086-955-6758)
★新たに参加されたい方、体験されたい方は事務局までお問い合わせください。
体験してみたい方は、1回 1000円です。
プールは正会員限定で、育てる会で貸し切っていますので、安心してお越しください。
★欠席される方は9月14日(木)までに連絡してください。
当日のキャンセルは担当まで、電話またはSMSにて連絡してください。
※ 水泳教室が、平成29年度 岡山県障害児(者)社会参加促進事業に選ばれて、岡山県より補助金がいただけることになりました。ありがとうございました。
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サッカークラブのお知らせ
日時:平成29年9月10日(日)10:00〜12:00(9:45集合)
場所:岡山市内グラウンド
持ち物: マイボール、ゼッケン、ハチマキ、お茶(ボラさんの分も)、
個人ノート、出席カード、親リーダーはグループノート
体験、見学の申し込み、お問い合わせは、事務局(Tel.086-955-6758)まで(正会員 限定)
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お母さんコラム
小1・ASDの息子を持つ母が、普段の息子との日々をつれづれに書いているコーナーです。
どうぞ気軽な気持ちで読んでください。
先日、息子がやっていないことを「やった!」「終わった!」と言うことがありました。
例えば「お風呂もう済んだの?」「済んだよ!」とか「トイレでうんち出た?」「うん。出たよ!」とか。
でも、スケジュールを確認すると、まだ完了していないことが多く、「え?スケジュール見てごらん」と言うと「あー、そうだった」と言います。
これが何回も繰り返すので、ちょっとイライラしてきた私。
「嘘をつくのが一番いけないんだよ!」と言うと、「嘘つこうと思ってないもん!」と息子。
「でも、終わっていないのに『終わった』って言うのは嘘ってことよ?」と言うと、「そういう言い方するとそうなるけど、違うのは違うの!終わってたの!!」と繰り返す息子。
よくよく聞いていくと・・・。
母「(今日)トイレでうんち出た?」
息子「うん。(昨日)出たよ!」だったというオチ。
うん、確かにそうだね。ママの聞き方が悪かった。
「今日、トイレでうんち出た?」とか「今日、学校から出ている宿題はもう終わった?」とか聞くと、ちゃんと正しい事実を言ってくれていました。
濡れ衣(?)申し訳ない!ちゃんと謝っておきました。
これってASDあるあるなのかな?(^^;)時々こういう「そういう風に理解していたかー!!」があります。
他にも、こんなことも・・・
母「ねえ、今 何時?」
息子「6時だよ」
〜母、その後 自分で時計を見に行く。6時55分〜
母「ほとんど7時じゃん」
息子「ううん、これは6時だよ」
母「えー、違うよ。6時55分でしょ?6時じゃないよ」
息子「だって『今 何時?』としか言われていないもん。分まで聞きたいなら、『何時何分?』って聞いてよ」 とか。
〜知っている人にあいさつ〜
息子「おはようございます」
母「いや、もうお昼1時なんだから『こんにちは』でいいよ?」
息子「えー?朝は『おはようございます』、夜は『こんばんは』でしょ」
母「・・・世の中には『昼』っていうのがあるんだよ。朝ご飯・昼ご飯・夜ご飯ってあるでしょうが」
息子「え??『昼』?朝と昼はどうやって区別したらいいの?」
母「んー、昼ご飯の少し前から夜ご飯の少し前までかなあ」
息子「えー。分かりづらいよ。何時何分から何時何分なの?」
母「厳密だなぁ(笑)。じゃあ、学校の業間休み(大体10時半)から『昼』で、学童保育から帰ってくる(大体17時半)から『夜』にしようか」
息子「おー、いいね!それなら分かりやすい!」 とか。
「確かにそう言われてみれば そうだね」ということが多くて、いかに自分たちが普段曖昧な表現・伝え方・とらえ方をしていたかを、息子から教えてもらう毎日です。
丁寧に伝えねば!とやりすぎて、夫にも詳しく丁寧に伝えすぎているようで、「いや、俺にはそこまで詳しくしなくても大丈夫だよ」とたまに苦笑されてしまう母でした(^^;)
(cyacya)
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| ぐんぐん だより |
ぐんぐんぴっぴ (1歳台〜年少児)
毎日うだるように暑い日が続いていますね。
そんな暑い時期にもかかわらず、ぐんぐんキッズの子どもさんたちが、ぴっぴのお庭の草抜きに来てくれました。
また、高校生の男の子もボランティア活動として、草抜きに来てくれています。
「暑い中でも誰かのために」と活動してくださり、スタッフ一同とても感謝しております。
さて、今月のぴっぴ便りは、「コミュニケーションマインド」についてです。
コミュニケーションマインドとは、「コミュニケーションしたいという気持ち」のことをいいます。まだまだたくさんの言葉を持ち合わせていないぴっぴの年代の子どもさんたちは、どのように「コミュニケーションマインド」が育っていくのでしょうか?
そこで「マインドを育てる」ことの大切さを考えさせていただいた、ぴっぴに通われているAくんとご家族の事をご紹介させていただきます。
Aくんは、お母さんにくすぐり遊びをしてもらうのが、だーいすき。
療育でもくすぐり遊びを取り入れています。ただ、このくすぐり遊び、実はいつも大人から遊びがスタートしていました。Aくんがそばに来たら、大人が「こちょこちょ?」。Aくんにとっては、結果嬉しいことですが、大人から遊びが始まっていて、Aくんは受け身なのです。Aくんはくすぐり遊びがしてほしくて大人に接近したのでしょうか?
「Aくんのコミュニケーションをしたいという気持ち」を伸ばすために、まず「Aくんがしてほしいことを知る方法は何だろう。」と考えました。
そこで、くすぐり遊びのシンボルに『黄色い手袋』を使うことにしました。くすぐり遊びをしてくれる大人が手にはめて、「こちょこちょ?」とします。
大好きなくすぐり遊び、最初は大人から遊びに誘って行きます。
『黄色の手袋』をつけた大人と目線があったら、「こちょこちょ?」。 少し待って、Aくんと目線があったら、もう一度「こちょこちょ?」。
Aくんの「やってほしい!」の反応をどんどん拾って行きます。
『黄色の手袋』=「くすぐり遊び」ということを、Aくんに紹介していきます。
すると、Aくん、黄色の手袋を自分で持って、大人に差し出せるようになったのです。
「こちょこちょして!」を自分で伝えることができたのです。
Aくんにとって『黄色の手袋』は、「くすぐり遊び」シンボルとして、誰かに思いを伝える手段として使われました。最初は、子どもさんの「もっとしてほしい。」という気持ちに応えていったことで、「やってほしいを伝えたら、いいことある!」というコミュニケーションマインドが育ったんですね。
おうちでも同じように関わられて、時に『白い軍手』を持ってきちゃうこともあるそうですが、
「コミュニケーションマインド」が育ったことで、子どもさんもお母さんも笑顔になったエピソードです。
ぴっぴでは、このように、「コミュニケーションマインド」を育てるために、言葉に限らずに、子どもさんにとって一番伝えやすい方法をご家族の方と一緒に考え、子どもさんにとって楽しい「あそび」から育てることを大事にしています。また素敵なエピソードをご紹介できたらと思います。
ぐんぐんぴっぴ 療育スタッフ
赤磐ぐんぐん (年中・年長児)
暑い暑い夏が終わろうとしています。
8月の赤磐ぐんぐんも、盛りだくさんで熱かったです!
まず、8月の最初の1週間をかけて、保護者勉強会を実施しました。
次に、8月23日には幼稚園保育園の先生対象の赤磐ぐんぐん見学会を開催しました。
その週末には、スタッフ3人が東京にて、お子さんにかかわるすべての大人がお子さんにどうかかわったらいいかを学び、身に付けるプログラムの研修に参加させていただき、資格を取得しました。
あっという間に過ぎた充実した8月でした。
保護者勉強会は、療育中にクラスごと、計10回少人数で行いました。
お父さんお母さん、おばあさまなどが参加してくださいました。
「お子さんを育てる上で大切なこと&1年生になるまでに何を教えていけばよいのかをイメージしてみよう」と題してお話ししました。
ぐんぐんは年中、年長児対象の療育をしているので、この時期、お母さんたちは小学校入学に向けて考えたり心配したり焦ったりする気持ちでいっぱいになってしまうことがあります。
人は、何が自分の心配事なのかが把握できない時、より不安な気持ちになりやすいです。なので、お母さんたちが焦らずに、大切なことに一つずつ取り組んでいけるよう、目の前の不安を整理するお手伝いをしたいと思ってこのテーマを選びました。
「わが子をよく知ること」「身の回りのことで、自分でできることは自分ですること」「良好な親子関係を築くこと」今回はこの三本柱を中心としました。皆さん熱心に聞いて下さいました。
勉強会感想の一部です。
「小学校で求められていることが沢山あって、思っていなかった事がいくつもあったので、今から少しずつできるようにサポートしていきたいです。いい親子関係を築けるように夫婦でしっかり話し合いをしようと思いました(お父さん、お母さんで言ってることにズレがあるので」
「サポートブックは今まで勉強会に行ったり、今までも何度も大切だと感じてきましたが、改めて小学校に上がるために準備しようと思いました。親子の関係性等も、大切だとはわかっていましたが、なんで大切か、何につながるのかがとても納得できて、“よし、やってみよう!”と思えました」
「以前の勉強会等で聞いた事、忘れてる事もあったので再確認できました。自閉の弟だけでなく、お姉ちゃんにもこういう対応をしてあげたらいいですね。子育てを改めて見直してみようと思いました」
「私が漠然と抱いていた不安や、これってこのやり方で合っているのかな?というギモン。この勉強会で4、5歳に合った、小学生、将来に向けた「指針」を教えていただけました。日常の接し方で子供にどんなことを伝えていけばいいか、具体的にわかったので、さっそく実行していきたいと思います。この年齢で「今」だけ見て行動するのではなく、「未来」を考えて行動するアドバイスをもらってとてもよかったです」
みなさんスッキリ、キリリとした表情になられ、勉強会を実施してよかったと思いました。
大切なことを見極めて、焦らず着実に取り組んでいけたらいいですね。おうちの方と療育スタッフが同じことを大切に思い、同じ方向を向いて一緒に考えていけそうで嬉しいです。
次に、赤磐ぐんぐん見学会ですが、今回はぐんぐんをご利用のお子さんがおられる園の先生と、赤磐市の園の先生などを対象に行いました。
12園から18人の先生方が参加してくださり、会場は熱気に包まれていました。
実際にお子さんたちが来ている様子を見ていただけたら一番いいのですが、プライバシーに配慮し、お子さんのいない療育室にいろいろな支援グッズを展示した状態で見学していただき、ぐんぐんの取り組みについてお話させていただきました。
こちらも皆さん熱心に見学し、質問していただき、その後の感想を書いていただきました。
「今回お話を聞いたり、施設内を見学させてもらうのは初めてだったんですが、驚きと感動の連続でした。
特性に合わせた指導や環境づくりでは身近なものを用いて見通しがもてたり、やる気をアップさせたりできるような工夫がいたるところでされていて、クラスで取りいれられそうなヒントをたくさんいただたいたので、クラスにいる子どもたちの特性や興味にあわせて活用させてもらいたいと思いました。
クラスでぐんぐんに通っている子が、とても楽しみにぐんぐんに通っているのは、療育が楽しいだけではなく、きっと療育を通してたくさん認めてもらったり、自分でできたという達成感や自信を自分自身で実感できていることも大きいのではないかなと思いました。
園やクラスでもちょっとした工夫や援助でできるようになることがたくさん増えていくということを教えていただいたので、子どもたちが安心して楽しんで生活できるように環境を見直したり、声掛けをする時に絵カードをもちいてみたり、できるところからはじめていこうと思いました。ありがとうございました。」
私たちは、お子さんがぐんぐんでできることが増えていくことをとてもうれしく感じています。でも、ぐんぐんで何かができたなら、ぐんぐんだけに留めず、ご家庭や園生活でも同じことができるようになって初めて本当にできるようになったといえると考えています。今回の見学会を通して、園の先生にご理解いただき、いろいろな立場の大人が、一緒に協力してお子さんを育てていけることを幸せなことだと感じました。
赤磐ぐんぐん 療育スタッフ
ぐんぐんキッズ (小1〜)
長い夏休みも終わりましたね。
小学1年生にとっては、小学校での初めての夏休みです。
夏休みといえば、宿題。初めての夏休みを迎える前に心配していた保護者の方も多かったようですが、夏休み前に企画したぐんぐんキッズ勉強会に参加して下さった保護者の方は、夏休みの宿題を計画的に取り組むための準備をされていたので、夏休みが終了する1週間前に、「なつやすみのしゅくだいぜんぶおわったよ!!」と報告してくれるお子さんもいました。
子どもも笑顔、お母さんも笑顔♪事前に計画を立てて準備をしたからこそ達成感を味わえて、そして残りの夏休みを楽しく過ごされたのではないでしょうか^^
今年は宿題がうまくいかなかった・・・と落ち込んでいるお母さんもいるかもしれません。でも、大丈夫です!去年の夏休みに苦労をされ、今年こそは!!と、去年の夏休みを振り返り、どんな工夫が必要かを考えられて取り組まれた方で、今年は大成功でした!!という報告も聞いています。
夏休みが終わったばかりの今だからこそ今年の振り返りをしやすいのではないかと思います。
今年の夏休み、うまくいかなかった人は、何がよくなかったのかな・・・と考えてみてください。同じやり方では必ず来年も苦労してしまいます。
今年とは違う方法を考えて次の夏を迎えましょう。そして、次の夏休みこそは、みんな笑顔で終われるといいなと思います^^
ぐんぐんキッズも夏休みの療育が終わり、いつもの療育時間に戻りました。
夏休み中は、いつもより長い時間だからこそできる活動にたくさん取り組むことができました。
クッキングの活動では、ピザトースト作り、アイスパフェ作り、ホットケーキ作りなどを手順を見ながら一人で取り組みました。
手順書の見方も上手になってきました。
クッキングの活動は、モチベーションも上がるので子どもたちも意欲的です。手順書への注目もバッチリです!!
その他に、子どもたちにとってはあまり楽しくない活動かもしれませんが、ぐんぐんキッズの部屋の掃除も手伝ってもらいました。
草抜きは夏休み中2回がんばりました。暑い中での草抜きでしたが、終わった後のご褒美を目指してみんなよく頑張りました。
自分にとってちょっと嫌な活動でも、何をするかが具体的に分かっていて、終わった後に何があるのかが分かっているということはとても大事だなとあらためて感じました。
前回の会報では、ほかほか亭にお弁当を買いに行ったお話を紹介しましたが、その他に、モスバーガーにも買い物にいきました。
モスバーガーも、ほかほか亭と同じく赤磐での絵カード推進事業にも協力をしてくださっているお店の一つです。
PECSを使ってコミュニケーションの練習をしているお子さんは、自分用のPECSボードを持って行って自分が頼みたいメニューを注文しました。
お店の方も優しく対応して下さったので、無事に注文も成功しました^^
いつもは療育部屋の中だけでしかPECSの練習に取り組めていませんでしたが、場所を変えての練習ができたことで、PECSボートが自分にとってすごく便利なものだ!!と思ってもらえたらうれしいなと思います^^
いつもの療育時間にもどった日に、子どもたちと話をしていると、「ぐんぐんキッズの夏休みもたのしかったよ^^」と話してくれるお子さんがいました。
自発的なコメント♪ とてもうれしかったです^^ 私たちスタッフも、子どもたちとたくさんの思い出を作ることができました。
2学期がスタートしました!!気持ちも新たに頑張っていきたいと思います!!
ぐんぐんキッズ 療育スタッフ
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☆支援センターNEWS☆
お盆を過ぎると朝晩が涼しくなったように感じます。
短かった?(長かった)夏休みも終わり、いよいよ運動会、発表会など行事が多い二学期が始まります。
夏休みの間に二学期からの登校の促し方、行事への参加の仕方などを担当の先生と話し合い、作戦を立てた保護者の方も複数いらっしゃいます。何か問題が起きてから慌てるのではなく、あらかじめ予防策を立てそれを実行することで子どもたちの成功体験を増やしてあげることができます。ほめるポイントも見つけやすくなりますね。
こうした話し合いが、学校からの提案や保護者からの働きかけでたくさん行われるようになったことをうれしく思っています。周囲の対応に一貫性があることが子どもたちの発達に大きな力となります。一度で終わらないで小さな疑問や迷いなどもしっかり情報交換していきたいですね。もっといいアイデアはないかな?この方向で大丈夫かなと迷ったとき、お手伝いできることがあればどうぞお気軽にお声かけください。
さて支援者向けの夜間講座ですが、7月14日(金) 8月24日(木)の2回が終わりました。
今年度は50名を超えるたくさんのお申し込みをいただきありがとうございます。今年で3年目になりますが毎年ご参加下さる常連さんもいて、皆さんの学びたい意欲をひしひしと感じます。ありがたいな〜、一緒に学びを深めていきたいな〜、と発達障害支援センターの職員もパワーをいただいています。
7月には小合幾子先生(中国短大・川崎医療短大非常勤講師)に幼稚園でのご経験からお話をいただきました。
3歳児から5歳児の集団における遊びや仲間の育ちがイメージできたのではないでしょうか。
アンケートでは「もっと発達障害に特化した話を聞きたい」とのお声もいただきましたが、小合先生には広く子どもの発達全般について話をして欲しいとお願いしていました。情報がたくさん入る時代だからこそ、あえて今発達障害という切り口に偏り過ぎているのではないかと問題提起したかったのです。
私たちは子ども同士のトラブルをどうとらえているでしょうか?
「☆ちゃんは発達障害の特性を持っているから仕方がない。」
「○ちゃんは自閉症だから私には解決できない。」
そんなつぶやきが聞こえてきそうです。たくさんトラブルを起こすから自閉症の疑いですか?先生の言うとおりに行動できるから発達障害の心配はないのでしょうか?
むしろこの年齢の子どもたちには当たり前の姿かもしれないけんかやトラブル。トラブルも大事な経験であり、そこからどんな学びをするか、成長のチャンスでもあるわけです。起きたトラブルをどう解決するか、その過程を支援者が楽しめる(!?)といいのかもしれませんね。そのためには今のその子の理解の仕方に合った教え方、伝え方のバリエーションをたくさん持ちたいと思います。
8月には水野敦之先生の「自閉症の特性を考慮した4つの支援(+ − × ÷)」についてのお話をさせていただきました。紙に書いて伝えようという足し算やくり返し練習するなどの掛け算の支援はすでに実践している方が多いと思います。それに加えて不要なものを見せない引き算や、細かいステップに分ける割り算を意識した支援を考えていけるといいなと思っています。
伝わる見せ方の工夫ということで、後半のグループワークでは実際にポスターを作りました。あなたの職場には作ったけど活用されていないスケジュールや掲示物はありませんか?不要なものは外して本当に見せたいものだけに絞り込むことや、その見せ方で伝わっているかどうかの確認をすることはすぐに実践できることですね。どうぞこの学びを生かしてください。
ポスターを持ち帰って使っていただいた方は子どもたちの反応がどうだったか、また教えてくださいね。
4回連続シリーズの夜間講座、残りの2回は
第3回 9月21日(木) 伝わる言葉かけの工夫
第4回 10月19日(木) 保護者とのかかわり方
時間 18:30〜20:00
場所 赤磐市中央公民館 視聴覚室 の予定です。
どうぞご参加ください。
あかいわ発達障害支援センター 相談員:政田 亮子
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新聞記事のご紹介
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以前は「育てる会会報」はHPにも全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は一部抜粋にさせていただいています。
なお会報は正会員・賛助会員の方へは郵送でお届けしています。
もしご希望の方がおられましたら、ぜひ賛助会員に申し込みをお願いします。年会費 3000円です。
応援よろしくお願いします。
申込み方法の詳細は「育てる会 HP」に記載しています。
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