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平成29年9月30日

 

 第233号 

NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会

 233号 目次

     ノースカロライナ報告 その2 & スペイン旅行

     自閉症啓発セミナーの報告

     即実践講座のお知らせ

     支援ツール勉強会・『自閉症 才能きらり展』 の報告とお知らせ

     育てる会 20周年記念パーティー・OHAの会 の報告とお知らせ

     18歳の春を目指すクラブ・CAREワークショップ お知らせ

     はやぶさの会・水泳教室・サッカークラブ お知らせ

     お母さんコラム

     私のお薦め本コーナー
          「自閉症は津軽弁を話さない」

     近隣の講演会等のご案内

     ぐんぐんだより
        ぐんぐんぴっぴ・赤磐ぐんぐん・ぐんぐんキッズ

     グループホーム寄付 御礼

     新聞記事のご紹介

外は雨。秋の雨です。
窓を開けて、静かに静かに降る雨の音に耳を澄ませています。
雨の音に交じって、竹やぶから小さく「ピッピッ」と鳥が鳴いているのが聞こえます。
雨音と家のすぐ横の溝の流れのほうが大きくて、遠くの鳥の声はよく聞き取れませんが、確かに声が聞こえます。
雨の日にも鳥が鳴く・・・。
そんな当たり前のことを初めて聞いたみたいな気持ちで、耳を澄ませる私です。
いつのまにかすっかり秋です。田舎に暮らしていると、季節の移り変わりを敏感に感じることが出来ます。彼岸花が咲いて、あぜ道を彩っていたかと思うと、急に、気温がぐんと下がって、次の日には、よもぎがドドンと大きく感じられる本格的な秋の到来です。
食欲の秋、読書の秋、ほかになにがありましたっけ・・・? とにかく楽しいことが多い秋ですが、私には憂鬱なことがある秋の始まりです。
毎年秋には、ヨモギが花をつけ、その花粉で花粉症の鼻のムズムズが始まります。
何年悩まされていることか・・、一時は鼻なんかなくなればいい、なんて思ったものでした。今は、いいお医者様と、いいお薬のおかげで、ずいぶん助けられています。

さて、第2弾、ノースカロライナ研修報告です。
8月6日には、TEACCHの概要やこれから行くところの話など、梅永先生が、講義してくださったので、とても分かりやすくて良かったです。午後からは、デューク大学を見学。
8月7日は、チャペルヒルでのTEACCHのアシスタント・ディレクターであるローレンターナー・ブラウン先生の講義がありました。後日、ブラウン先生はカンファレンス日本2017の講師としてこられたのですが、その折には丁寧な重松さんの通訳のおかげで、より良く理解が進みました。当日の通訳の方は長年このツアーの通訳をされている方でしたので、十分わかったつもりでお聞きしましたが、やっぱりTEACCHに関しては重松加代子さんの通訳に勝る方はありませんね。
構造化と未就学児のプリスクールについての説明と新しくはじめられたFITTについてのお話しでした。
FITT というのは、家庭に出向いていって支援するプログラムのことです。
ターナー先生は、この新しいプログラムを作り出し、しかもそれを実施することで子供たちが大きく変わるという素晴らしくやりがいのあるお仕事をされていて、勢いあるなーと感じました。
午後はプリスクールを見学しました。それほど広くない療育室に驚きました。
ぐんぐんのほうがかえって広いかもと思えるほどの部屋でした。この部屋を仕切っているのは、一メートルくらいの可変性のある蛇腹式の衝立。
一番面白いと思ったのは、集会場面でした。結構長い時間子供たちを集中させていく力に驚かされました。長い音楽を何曲も歌うのですが、手ぶりをつけて歌うことで、音楽を通して発語を促していくとローラクリンガーさんが言われていました。日本でも、子供の手遊びや、掛け合いのある歌の研究をもっとすべきだと思わされました。
重度の知的のある子と高機能の子が一緒に集まりに参加しているのに、ちゃんとそれぞれの出来るところ、やれることを先生が把握して、それぞれに見せ場を作っていかれているのが感じられ、みんな楽しく参加できていました。太鼓を楽しそうに叩く重度のお子さんを見ていて、嬉しかったです。
チョイスボードも、とても丁寧に考えられていました。その子のその日にやる遊びのチョイス、おやつのチョイスなど、本人の意思が問われる機会がたくさん用意してありました。
私たちの療育でも参考にしたいと思いました。ぐんぐんでは、チョイスボードは、たくさんの中から自由に選ばせるという形態です。あらかじめ何点かに絞って、今日はこれをさせたいという計画を立てて、チョイスを用意するというのが大切だなと思いました。
テラスもあって、そこでは、シャボン玉やボール遊びなどいろいろな活動が取り入れやすくなっていて、うらやましいと思いました。
自作教材などのアイデアに関しては、日本人はノースカロライナをすでに追い越したものもあるようにも感じられました。
けれど、前提となるアセスメントの力は、まだまだ足元にすら私たちは及んでいないんだな〜と感じさせられました。
ポストイットがたくさん使われていました。
ちゃっちゃと書いて、すぐに伝える。
これが大切なんだろと思いまいた。いちいちラミネートしなくても、わかるやり方ですぐ伝えることが大切!いろいろ勉強になりました。

話しは変わって日本での話題です。
9月24日(日)に育てる会主催で門眞一郎先生と中谷正恵さんによる「暮らしの中で活きるPECS」と題する講演会を、山陽新聞さん太ホールで行いました。
前の号でも書きましたが、この日は京都のPECS祭りというイベントの日と重なってしまいました。
PECS祭りの中心に何時もおられるお2人を、お招きしてしまった私たちでした。
でも、ああ〜、なんという刺激に満ちた時間だったことでしょう。
PECSを知らない方も大勢詰めかけて下さって、岡山でのまさにPECS祭りとなりました。
詳しいことは後のページにも載っていますので、私は簡単にお話をしたいと思います。
自閉症のコミュニケーション指導は、主に理解を促すところからばかりが中心になっているというお話しには、なるほどそうだと思いました。
「これはなんですか?」
「リンゴです」
「リンゴの色は何色ですか?」
「赤色です」
こんな風に受け答えしていくと、誰かが何かを質問して、それに答えることはできるようになるけれど、自分から発信することは、できるようにはなりません。
自閉症の重度の人は、誰かの働きかけを常に待っている状態に陥ることが多いですよね。指示待ち状態という言葉がありますが、まさに昔息子が陥った状態がこれでした。
指示をされたことは、やるし出来る。でも、自分からの動きが出来ない。指示に答えてそれをやるだけ。
自分で考え自分でやる。そこがない。そんなこと、考えもしない。
そんなことが出来るとも知らなかった息子がいました。中学生の頃でした。母親の顔色を見ながら、母が指令を出してくれるのをひたすら待つ息子が悲しかった。
その頃通っていた療育機関の先生から、「哲平君の脳の代わりをあなたがしていてはだめです。脳を使わせなさい。どうしたら彼が考えるようになるか考えて動きなさい」と言われました。難しい宿題でした。
どうやってきたかは、ここでは別の話になってしまうので割愛しますが、とにかく苦労したのを覚えています。
いまだにフルで自分の頭は使っていないように見える哲平さんです。
さて、理解のコミュニケーションは大切ですけれど、PECSで大切にするのは、表現すること、自発的に人に発信するという表出のコミュニケーションです。
自分の想いを伝えてもいい。伝えられる手段を身に着ければ、彼らは自分の思いを発信して、指示待ちの大人にはならないのではないでしょうか? 自分の意志が伝えられ、やりたいことが親や支援者に伝えられる当たり前の生活。そんなことが出来るようになる。そんなPECSを知ったからにはやらないわけにはいかないじゃないですか。
大人になってからでも、もちろん間に合いますが、小さいころからこれが出来たなら、どんな世界が彼らに広がっていくのか、想像してみてください。コミュニケーションは、自閉症の人たちの障害の中核をなすものです。ここがスムーズにいくなら、障害はあっても大丈夫! 「なんてことないさ〜」にならないかしら・・・。
自閉症の子供たちのわかりにくさは、彼らが私たちに対して発信を何もしてくれないから・・・、ということもあるように思います。障害のある人たちのために、合理的配慮をしなければならない時代となっていることはご存知でしょう。たとえ時間がかかっても、親である私たちから始めてみませんか? 家庭から始めてみませんか?
講演会の次の日は、中谷さんに岡山に残っていただいて、スタッフ研修を行いました。
山陽総合福祉センタ―をお借りして、哲平をモデルにしてフェイズ1〜フェイズ6まで一気にやっちゃいました。
スタッフが、中谷さんの支援をいただきながら、フェイズ6を経験しました。
ここでもいろんなこと、思いもよらぬハプニングなど起こりましたが、またその話は今度にしましょうね。
学ぶことは、楽しいね〜と思える、とても有意義な一日でした。中谷さんには、グループホームも見ていただいて、改善点も気づかせていただいて、よかったですよ。
いろんな方に見ていただくと、私たちが気付かないところに気づかされます。ありがたいことです。
今後は、グループホームの入居者の人へ、PECSの支援を広げていきたいと思っています。

さて、私は8月にアメリカノースカロライナに行ったばかりなのに、9月には、なんとスペイン旅行に出かけるという国際的(?)な日々を送りました。
ここからは、スペイン旅行でのお話しを始めたいと思います。
岡山空港を離陸するとき、少しだけ手を握ってきた哲平は、すぐ窓の外を興味深そうに見始めました。「もう大丈夫だね〜」
飛行機を怖がって「乗りません!」と宣言していたのはあれは何年前だったでしょう。同時多発テロでアメリカの貿易センタービルに飛行機が突っ込んでいく映像を何回も何回も見てからのことです。
少しずつ少しずつ慣らしていく様子は以前の会報でも報告させてもらいました。
遠い遠い昔のようでもあります。今、ゆったりと眼下に広がる東京湾の光景を見ながらくつろぐ哲平を見るにつけ、嫌がることから逃げないで練習したことがよかった・・・とつくづく思う私です。
下にディーズニーランドが見えたらしく「ディーズニーランド行ったねー」と教えてくれます。「秋葉原、電車、行ったねー」とも言います。余裕ですね。
さぁ〜、もう羽田。着陸間近。手は握ってこない哲平に成長を感じます。
今日は、スペイン旅行に親子三人で行くのです。
ツアー参加者は26人でした。
主には60代のお仕事をリタイヤされたご主人とその奥さん、親子、姉妹、一人旅の方もおられて、いい方ばかりで、のんびりした旅です。
いつもは格安の旅行で出かける私ですが、今回は哲平も一緒ということで、VIPバスでの移動と、バルセロナからマラガまでは飛行機に乗って移動するという少し贅沢な旅を選びました。
これまでロサンゼルスでスペシャルオリンピックスに参加したり、ハワイへの家族旅行を楽しんだりは、してきた哲平です。
でもこんなに長い旅行は、初めてです。はじめは二人で行くつもりでしたが、何かあっては大変と思い、夫にも同行してもらうことになりました。
スペインへ親子三人で旅行することが出来るなんて、つくづくすごいことだなーと感じました。よくぞここまで育ったものよ、、、って感じながらの旅でした。
旅行中は、いろいろなことがありました。
でも、全体として今思い返してみると、ナンクルナイサーって感じかな〜。
混乱することは、いつもより多くて、口に唾をためてしまう癖が久しぶりに出たり、私の動きをまねてきたりするのは、ストレスだろうな〜と感じました。
けれど、全体的に彼は楽しそうでした。
いろんなところを見て歩き、何を感じているのかは話してくれませんが、楽しく旅を過ごしていることが、驚きでした。
アルハンブラ宮殿の中を見上げる彼の眼は、何を写したのでしょう。サグラダファミリアでは、何を感じたのでしょう。不思議な建物の各部屋をめぐるグエル邸では楽しく鼻歌が出ていました。白い街ミハスでは、サングラスとマスクの彼は、何者だ〜って感じ。
        
でも、だれも変だという目で見る人はありません。
ゆったりしていて、スペインは、人に関心を寄せたりはしません。いい国でしたよ。コロンブスの塔にも上りました。
おいしくお食事いただきました。
バスの中でも飛行機の中でも落ち着いて過ごしました。
時々、ほしいものを求めて入るお土産物屋さんで、自分で買い物していました。
スペイン語も、英語も出来ませんが、まったくノープロブレム。
私たちより、立派にお店の人とやり取りしていました。いつも通りの彼でした。
思えば日本語も上手に使えないのに何でも買ってくる哲平です。日本の観光客でスペイン語出来る人は、ほとんどいません。語学力で言うと、彼も私たちも同レベル。つまり私も哲平の世界を少しだけ経験できたということかもしれません。コミュニケーションが取れないのは、こういうことなんだと、思えて、もうあきらめて、日本語で通していくと、結構わかってもらえたりするのです。
お店で買い物して、ありがとうって、言うのは、日本人だけらしいですね。でも、親切にされたらありがとうって、思わず言っちゃうのが、日本人らしくていいなぁ〜って感じます。
哲平も買い物したら、ありがとう!そうすると、お店の人が、ありがとう、、。
お互いが顔を見つめあって、ありがとう。私たちも気持ちよくなって、ありがとうって言います。素敵な時間です。
アントニオ・ガウディの設計したサグラダファミリアすごかったです。
でも、あまりに大きくて、奇妙で、私には、どうも好きになれない建物でした。鬼才が作った大きくて奇妙な建物って感じ・・・、それより同じくガウディ建築のグエル邸がよかったですね。ガウディの若かりし頃の作品で、とても丁寧に細やかな住む家族やお客を喜ばせたいという思いのいっぱい詰まった家でした。
特に楽しかったのは、だれからも見えない屋上の暖炉から延びる煙突の意匠でした。
約二十本の煙突は、一つ一つすべて違うデザインが施され、細かく砕いたカラフルなタイルやガラス陶器が使われて、楽しくデザインした様子がうかがえました。
  
次に行ったのは白い街ミハス。狭いくねった道が続きます。
時々その狭い道を車が走ってきます。ここの道は住んでいる人にとってはすべて生活道路。そして、時々観光客を乗せて馬車が走ります。
真っ白な建物ばかりで、目の奥がジンと痛くなりました。
セビージャ(セビリア)市内をゆっくり歩いて観光しました。日差しが強く今年の最高気温は、なんと48度だったとか・・・。でも、湿度は30パーセントくらいなので、日陰に入ると涼しい。そして上手に日陰を取り込んだ設計が各所で見られました。
スペイン広場にライオンの門、黄金の塔など巡りました。バスに乗って、コルドバのメスキータも見学しました。
キリスト教とイスラム教の混在する世界遺産。ローマの遺跡から大理石の柱をもってきて作られたとか・・・。とにかくすごい!!
バスに揺られること4時間でグラナダ到着。
夕食の後、洞窟劇場で行われるフラメンコショーを鑑賞しました。
洞窟劇場は崖に穴を掘って作られたようなところで面白いこと考えるなーって思いました。
ちなみに哲平は、フラメンコショーの間、寝てました。疲れたのねー。踊りも情熱的とは言え、一生懸命すぎて疲れたよ〜という感じだったのでしょうか。
公演が終わって外に出ると、明日行く予定のアルハンブラ宮殿がライトアップされてきれい。
ホテルに帰り、風呂に入って寝られたのは、夜中の1時を過ぎていました。
やっとこれで休めると思い、哲平に風呂の用意を頼んだのですが、これが大失敗。
これまでのホテルのように、お風呂のシャワーカーテンが無くて、ガラスの仕切りを使うという形のお風呂だったため、水が外へ漏れて、風呂場の床が水浸しになってしまいました。
失敗に弱い哲平は一人で大騒ぎです。自分のことは自分でできるようになった哲平ですが、初めてのところでは、勝手のわからないことは失敗する。お風呂はこれからも要注意!
さぁ〜、今日はアルハンブラ宮殿。ホテルからアルハンブラ宮殿まで出発です。近い近い。ホテルの前は、もう宮殿の城壁です。
アルハンブラとは、赤い城という意味だとか。細かい細かい装飾が施された、しかも大胆な造り。ここはサグラダファミリアに比べて、とっても気に入りました。お庭も素敵だし、お部屋も住んでもいいなと思えるような凝ったタイルやモザイク寄木造りに覆われています。
ポルトガルで見たタイルは、絵をかいて焼いただけのものだったけれど、ここのタイルには驚かされました。タイルのモザイク一片一片が、切りこんではりつけていく形で細やかで美しい。
ここで働く職人たちは、賃金もらえず、朝早くから遅くまで働き続けたとか・・・。
それでも働いたのは、職人だけは、戦争にかりだされずにすむからだとか・・・。
なるほど・・・その方がいいよね〜、うん!
ここは、当時スペインを支配していたイスラム王朝の最後の宮殿だったそうです。キリスト教の軍隊に攻められ、いよいよ最後の砦となったアルハンブラ宮殿、この宮殿を愛した王は宮殿が破壊されるのを惜しんで、宮殿を無血で明け渡して落ち延びたとか・・・最後に峠から振り返った王の背後に流れるBGMは「アルハンブラの思い出」・・・歴史のロマンですね。
オリーブ畑の中を突き進むバス。そして車内に流れるギターの哀愁漂うメロディーは、もちろん「アルハンブラの思い出」
情感たっぷりのギターと,丘の連なりあう光景の中広がるオリーブ畑。よかった〜。富良野に少し似た光景が窓の外に広がって、どこまでもどこまでも続いています。スペインは広いのです。
バスの中はほとんど寝ている人ばかり、一人起きている私。おっともう一人哲平も起きてる〜。
オリーブ畑の真ん中、ラマンチャ地方の田舎の食堂にて昼食を食べました。
おいしかった!!
山の上には大きな白い風車がたくさん残っていて、こんな風車をめがけてドン・キホーテは、戦いを挑んでいったのでしょうか?
   
さて、マドリードでは、ピカソのゲルニカを鑑賞しました。
実はゲルニカを見るのは、2回目の私です。一回目は、17歳の時。万博美術館で初めて見てからなんと48年ぶりに見るゲルニカでした。そうそう、これだった。
絵は当時のまま、少しも変わらずそこにありました。それを見る私は、女子高校生から初老の白髪交じりのおばあさん。
芸術は、不滅。人は何を残すのでしょうか? ピカソは、ゲルニカを。 ゴヤは、着衣のマハと裸のマハを、エル・グレコは、数々の宗教絵画を、ベラスケスは、あの有名なラス・メニーナス(女官たち)を残しました。さて、私は何を残せるのだろ??
トレドも素晴らしい街でした。スペインという国の大きさ、奥深さを感じました。スペイン人はのんびりした少しいい加減な国民と思っていた私でした。なめたらいかん!!スペインを大いに見直した旅行でした。いや〜、スペイン良かったわ〜。
夫は、念願のダリの絵を見て、画集を買って満足そうです。
哲平に聞いてみました。スペイン楽しかった?
「ハイ!楽しかった」そう答えた哲平でしたが、「秋葉原行く!!」というのです。
「哲平は秋葉原とスペインとどっちが好き?どっちに行きたかった?」「秋葉原!!」「がっくり・・・」
そうですか、そうですか。もう海外へは連れて行かん!!そう決心する私です。
それでは来月またお会いしましょう。お元気で、さようなら。
(育てる会 代表 鳥羽 美千子)

自閉症啓発セミナーの報告

平成29年9月24日(土) 山陽新聞社 さん太ホールにて、『第93(平成29年度 第3回)育てる会 自閉症啓発セミナー』を、京都より児童精神科医の門 眞一郎先生、大阪より保護者・支援者の中谷正恵氏をお招きして、「暮らしの中で活きるPECS 〜自閉症児が自分で選べる生活スタイル〜」と題して開催いたしました。
なお、このセミナーは「平成29年度 岡山県人権啓発パートナーシップ推進補助事業」として、岡山県よりの補助をいただき実施できました。この場をお借りしてお礼をもうしあげます。
ありがとうございました。
それでは、参加していただいた方からの報告やアンケートもたくさん届いていますので、その一部ですが紹介いたします。

午前の部では、門先生に「PECS(ぺクス)入門」ということでお話いただきました。
PECSは絵カードを使ってコミュニケーションをとるツールです。自閉症スペクトラムの中には、自発的に表出するコミュニケーションが苦手な方や多いと思います。しかし、伝えたいことがあるのに伝えられないのは、非常にストレスになります。そのため、適切なコミュニケーションではなく、いわゆる問題行動によって伝えようとします。
門先生は、これまでのコミュニケーションの教え方の欠点について言及しました。これまでは、「これは何?」といった、応答のコミュニケーションから教えてきました。しかし、それではこちらが尋ねないと答えないことになってしまいます。自発的なコミュニケーションの力がなかなか育ちません。
PECSではまず、自発的に表出することから教えるので、自分から伝えたいことを問題行動ではなく、適切な表現で伝える力を育むことができるのです。
PECSはフェイズ1からフェイズ6まであり、そこで教える内容を簡単に説明されたあと、実際にPECSをフェイズ1から始めていく映像を見させていただきました。
はじめてPECSに取り組むのは40歳を超えた成人の自閉症スペクトラムの方でした。
20分ほどでフェイズ4まで進みましたが、今まで自発的に表出することがあまりなかったこともあり、自信がないような様子でした。
しかし、それからPECSを使い始めてずいぶん時間がたった時の映像では休憩時間中にお茶が欲しいと要求しており、日常生活の中で使いこなしていました。
そして何より印象的だったのは笑顔が見られたその表情でした。
PECSは絵カードがたくさん貼ってあるBOOK(ブック)を使ってコミュニケーションを取りますが、最近ではiPECSというPECS用公式アプリがあり、IPadで使用することができます。iPECSはカードを自作することができるので、親や支援者に依存せず、より自立的で自発的な意思決定につながります。映像の中にも、自分からカードを作って使えている方がいて、こんなにも伝えたいことがあるんだというのがよく分かりました。
しかし、iPECSは従来のアナログのPECSが使えるようになってから移行する必要があり、また機器の不具合に備えて併用して使う必要があることを注意しなければなりません。
  
午後の部では、中谷さんに「娘から学んだこと」という題でお話をいただきました。
中谷さんは重度の知的障害を伴う自閉症の娘さんを28年育てられた方です。障害の重さから、必要な情報と不必要な情報の取捨選択が難しく、見えたものに反応してしまうので、パーテーションや布、ダンボール、プラスチックの板を使って、さまざまな物理的な構造化をしていました。
しかしPECSやPECSの考え方のもとになっている応用行動分析を取り入れ始めてから、どんどん構造化が取り外されていき、本人に必要な構造化だけが残ったそうです。その理由は、今までは他者に気持ちを汲み取ってもらうことが多かったですが、どういうことを伝えればいいか自分から考えるようになったからだと中谷さんは言います。
更にPECSでの取り組みで変化したことは、たくさんあります。絵カードを使って色々な言葉を使うので、たくさん語彙が増えました。また自分から表出する機会が増えたことで、やらされいてる感がなくなり、新しいことにチャレンジしようという気持ちが芽生えました。
今では、簡単な課題と難しい課題を選ばせると難しい方を選んでくるようです。苦労しながらもできた時の様子が達成感に満ちていると中谷さんはお話されました。
最後に、門先生と中谷さんの対談の中で、「PECSを導入しようと思うのですが、どこから始めたらいいですか?」という事前に受け取った質問が出てきました。
その時、門先生から「PECSのレベル1のワークショップを受けてください」という言葉がありました。それだけ、ピラミッド教育アプローチのしているPECSのワークショップは、PECSを始める上で重要で分かりやすい内容になっています。PECSを始めようと考えている支援者・保護者の方は是非ワークショップへ参加されることをお勧めします。
(支援者: I)

参加されたみなさんからのアンケートの一部です。
○ PECSのフェイズ1からの進め方を知ることができ、どのように支援者が働きかけるといいのかが分かったのでとても参考になりました。実践の様子を映像で見ることができたのが良かったです。私も「こちらの指示が分かってほしい」という思いが大きかったように思いますが、今日の講演を聞いて児童からの自発的な表出を可能にするようなPECSを取り入れて行きたいと思いました。 (支援学校 教諭)
○ 担任をしている1年生の生徒は自閉症で、単語は出るけど思っていることを伝えられずパニックになったり、自傷、他害があります。あきさんの幼少期の話などを聞いていて重なる部分がありました。あきさんは現在、PECSを使って自分の思ったことを自分で伝えられることができ、楽しそうに、幸せそうに見えました。担任している子にもそんな風になれるよう、PECSに取り組んでみたいと思いました。 (支援学校 教諭)
○ 門先生のお話、とても分かりやすかったです。映像をたくさん用意して下さったので、どのようにPECSが実践させるのか理解することができました。
 中谷さんの生活の中での支援、とても勉強になりました。実践する中でカード1枚での交換だと子どもたちの伝える幅、伝える内容をどのように広げていけばよいか悩んでいましたが、PECSを実践していくことで広げていけるのではと思いました。もう一度、マニュアルを見直し、読み込んで、明日から実践していきたいと思います。
 「達成感を感じる、達成感を求めることができるようになる」素晴らしいです!つなげていきたいなと思いました。
 (児童発達支援事業所 臨床発達心理士)
○ 初めてPECSに触れました。2歳児担任の保育士です。年齢のこともあり、イヤイヤ期と重なって支援が大変な部分があります。視覚的に強い子、絵カードが苦手な子など様々なパターンの子がいる中で支援方法の1つとしてPECSを取り入れていけたらと思います。日常の保育に追われ、支援がおろそかになる部分があるので継続した支援を目指していこうと思います。ありがとうございました。 (保育士)
○ PECSのすごさを実感しました。言葉の無い方が自分の要求や気持ちを相手に伝えることができる実例を見させていただいて感動しました。息子は言葉はありますが、援助要求が人に向けて言えなかったり自分の気持ちを言えないのでPECSは有効だなと感じました。 (保護者)
○ 私も自閉症と重度の知的障害をもつ娘の母です。PECSを生活の中に取り入れたいと思い勉強しに行ったものの実際の生活では「欲しいもの」と「おねがい」のカードをセットするところで立ち止まってしまい、この先どう進めて行ったらいいのか…と思っていたところだったので、今日のお話に刺激を受けました。
あきさんの様子を見て、自分の伝えたいことを自分で考えて選んで、そして生き生きとした表情で伝えている様子を見て、「娘もいっぱい伝えたいことがあるのだろうな、今までこちらの伝えたいことばかり言ってごめんね」という気持ちになりました。中谷さんと娘さんのやりとりを見せてもらって、私も娘とこんな風にやりとりができたら嬉しいだろうなと思いました。少しずつでもこれから取り組んでいけたらと、力をもらえた気がします。ありがとうございました。
 (保護者)
○ PECSはワークショップにも行って勉強しましたが、中々できていないことも多いです。今日は実例の映像を見せていただき、PECSの進め方について非常によくわかりました。重度知的障害の方の映像は我が子を見ているようでした。もっと勉強したいと思います。
今日食べたいものは日によって違うという話が頭が痛かったです。思い込みで本人が好きな物をこちらが与えてしまっていて、指示待ちにさせているのは自分かもしれないと思いました。まだカードが必要だと思いました。本人の足で人生が歩けるように支援をしていきたいです。今日は本当に来て良かったです。
 (保護者)

現場の先生のための即実践講座

 【 第6回 即実践講座 】

日 時:平成29年11月6日(月) 19:00〜20:55
場 所:岡山国際交流センター 国際会議場(岡山市北区奉還町2-2-1)
テーマ:「問題行動への対応 @」
講 師:中山 清司 先生(NPO法人 自閉症eサービス 代表)
参加費:一般 20,000円、賛助会員 17,000円 (全10回分) 
申込・問合せ:Tel.086‐955‐6758、Fax.086-955-6748
http://ww3.tiki.ne.jp/~teppey/2017sokujissen.pdf

  【 お詫びと訂正&追加のお知らせ 】

※ 第4回のペアレンツトークは、講師のお母さんの都合がつかなかったため、第10回 3月5日に「ペアレンツトークと自立した生活」として実施の予定です。
※ 第8回 「ライフスキルトレーニング」の日程が変更になりました。
  平成30年1月8日(月・祝)→ 平成30年1月15日(月) です。 
  会場は同じ岡山国際交流センター 国際会議場です。
※ 未定だった第9回 2月5日(月)「高機能自閉症支援」の会場が決定しました。
  オルガホール(岡山市北区奉還町1-7-7 コープP&S オルガビル B1) です。

支援ツール勉強会の報告とお知らせ

先日、9月15日(金)山陽総合福祉センターにて、香川大学武蔵博文先生をお招きして18歳の春を目指すクラブ「支援ツール勉強会」の第4回を開催しました。
今回は「支援ツールを考えよう」の復習と、支援ツールで何に取り組もうと思っているかのワークシートや実際に作ったパワーカードを見せ合いながらのグループワークを行いました。
支援ツールについてのねらいをしぼるワークでは、実際に行う条件の書き出しなどを行っていくことで、「これはまだわが子には難しいんだなぁ」「これができないのは、もしかしたら支援ツール云々の前に、関わり方を見直していくことから始めてもいいかも?」など、ポイントを見つけることもできました。
同じグループの方にアドバイスをもらうことで、「そういう視点で考えるといいんだ!」と気づくこともでき、「面白いね」「それ、うちでもやってみようかな」など、嬉しい反応もいただけて良かったです。
次回に向けての「スケジュール・手順表 作って使ってみよう」では、実際に取り組む課題を小分けで考えていくコツを教えていただきました。
 課題をよく知っておこう(実際に母がやってみて考えよう)
 子どもが前向きにできるようにしよう(「○○しない」などではなく)
★ 5W1Hをハッキリさせよう(いつ・どこで・誰と・何を・どんな材料で・どのように)
 名前をつけて見て分かるようにしよう(印をつけたり名前を貼ったりしよう)
 どのくらいするか示そう(「あと少し」「もうちょっと」ではなく)
 準備から片付けまでを入れて作ろう
実際これらをしっかり意識して取り組むことで、子どもがどこにつまずいているか、どうしたらうまくいくかが見えてきたり、できていることまで支援ツールを使わなくて済むなどの利点もあることに気づきました。具体的なエピソードも教えていただき、「さっそく家でやってみようかな」と気づけるヒントにもなりました。
支援ツール勉強会は、わが子に役立つ支援ツール・グッズを考えるお母さんたちの勉強会です。一人ではどこから手をつけたらいいか、わが子に合うのはどんなものなのか迷っているうちに、時間ばかりが経ってしまう支援ツール作り。
今回の実践発表の先輩ママ:E さんから、たくさんのエールをいただきました。
「最初から、あまり力を入れて作らなくてもいいんですよ。『これで分かるかな?』と試してみて、本人の様子を見ながら色々工夫していけばいいんです」
「我が家もこの形になるまで、失敗もたくさんしました」
「まずは一度やってみてください。皆に見てもらって、武蔵先生からも色々アドバイスをもらえるのが、この勉強会のいいところだと思います」
参加者からは、「この会に参加していなかったらまたズルズルできないままだったけど、三日坊主でもいい!とりあえず まずは作ってみようと思います!」とやる気のお母さんの声も聞かれて、嬉しい気持ちになりました。まだまだメンバー募集していますので、興味のある方は、ぜひお申込みください。途中参加でも大丈夫ですよ!
感想を一部紹介します。

頭の中で考えていたことを言葉にすることで、やりたいことが見えてきました。「使おう!」と思うアイディアももらえたので良かったです。(3歳母)
自分だけの考えでは思いつかないようなことを皆さんから教えてもらえて、いつも勉強になります。子どもへの手作り、ダメ元でどんどん試してみたいと思いました。(年長母)
夏休み中に「頑張ろう!」と思っていたはずなのに、結局作ることができず、今回参加するのをためらいましたが、グループ学習で皆さんの取り組みの現状などを聞くことができたので、参加して良かったなぁと思いました。字が読めなくても、カードを見て気づけるようなものを作ってみればいいのかなと思いました。(小2母)
他の方たちのパワーカードを見ることができ、勉強になりました。課題については、できるかできないかだけでなく、小分けにする視点を持っていくことが大切だと分かりました。手順書・パワーカードなど、もっとやってみようと思います。(年長母)
他の方のアイディアや取り組みを見たり聞いたりすることができて、すごく刺激を受けました。また頑張ろうと思うことができました。(小6母)
パワーカードのサンプルをたくさん見ることができて、参考になりました。アイディアシートやワークシートの話も聞くことで、新たな発見にもなりました。家に帰ってあれをしよう・これをしようとアイディアが生まれました。(小2・年長母)
グループで色々な話ができて良かったです。色々な子どもさんのお話しを聞けたことで、自分の子どもに活かせる部分もあり、すごく参考になりました。皆さんのパワーカードが見られて良かったです。(中1母)

 【 次回 第5回 】
日 時  平成29年10月20日(金)10:00〜12:00
場 所  山陽総合福祉センター(前回と同じ建物) ※部屋が違います。
内 容  支援ツールを作って試そう。作成体験。
参加費  正会員無料 ・ 一般500円(全10回申し込みの方は3500円)
持参物  おにぎりづくりの手順書や「課題の小分けシート」(作ってきた人)
       支援ツールを作るための材料や道具
(例:厚紙・方眼紙・色紙・マジック・蛍光ペン・ポストイット・クリップ・カードリング・クリアファイル・セロテープ・両面テープ・マグネット・マジックテープ・カッター・はさみ・物差し・ホッチキス・穴あけ・デジカメなど。必要と思うもの色々)
★途中からの参加も大歓迎!お申込みは育てる会事務局(086-955-6758)へ★
正会員・一般とも全10回分お申込みいただいた方は、欠席・遅刻・早退した回のDVDを事務局で見ていただくことが可能です(貸出はしていません)。

『自閉症 才能きらり展』のお知らせ

カフェ スプリングカムカムをギャラリーにした「自閉症 才能きらり展」が開かれています。
9月は総社の鈴木崇寛氏の絵画展でした。クレヨン画を中心とした作品は、これぞ感性!というようなユニークな作品が多く、とても好評でした。
巻末に山陽新聞と毎日新聞で紹介された記事が載っていますのでご覧ください。
10月は鈴木崇寛氏の作品展が好評でしたので、引き続きPART2として、今度は主に「書」をメインに作品を展示していただきました。
中でもカフェの壁に飾られた「花火」や「天」の迫力は圧巻で、ぜひご覧いただきたいと思います。
絵画の方も、新しい作品が展示されていますので(こちらはグーループホームの壁に飾られています)、どうぞ自由に入ってご覧ください。
カフェ スプリング カムカム(Tel.086-954-4433)
ランチタイム 平日 11:00〜14:00(オーダーストップ 13:30)
※ 先日グループホームやカフェの見学に来られた鳥取県自閉症協会の会員の方の報告
「グループホームほっぷ1を見学して」を、ホームページに載せていただいていました。
http://asj-tt.com/news/grouphome-hop (NPO法人 鳥取県自閉症協会)

育てる会 20周年記念パーティー

育てる会 20周年記念パーティーもいよいよ近づいてきました。
締切日は過ぎたのですが、まだ定員まで若干の余裕がありますので、すぐでしたらまだお受けできます。
どうしようかな、と迷われておられる方がいらっしゃいましたら、ぜひ事務局までお電話ください。
日 時:平成29年10月21日(土) 19:00〜21:00
場 所:ラヴィール岡山(岡山市北区駅元町1‐10)
参加費: 4000円  
対 象:育てる会 正会員  定員:50名
申 込:Tel.086−955−9758(事務局)

OHAの会のお知らせ

OHAの会は高機能自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害で知的障害のないタイプの子どもを持つお母さんのための会です。
今回は『あたし研究2 あたしと自閉症』の項目を読みました。
モコさんは自閉症と診断を受けた後「多くの人々とモノの捉え方、感覚が違う」ということに気づき、その差異に着目するようになったそうです。そして、自分のASDに対する理解は「できるコト」と「できないコト」が極端ということを受け入れることから始まったと書かれていました。
できないコトに対しては、努力よりも工夫で補おうと考えて取り組まれていて、その例も紹介されていました。今では工夫すること自体を楽しめるようになってきたそうです。ASDという診断は同じでも特性はそれぞれなので、モコさんのように自分の特性を知り、苦手なことに対して工夫することができたら、生活しやすくなるように感じました。
参加者からの感想です。
○ 今回から『あたし研究2』に入り、改めて自閉症とは何かを考える良いきっかけになりました。同じ診断名でも人それぞれ特徴があり、対処法もオリジナルであること、できない部分の底上げにこだわらないこと等を念頭に置き、楽しく工夫しながら生活できれば良いなと感じました。
夏休みの振り返りや2学期に向けての話もでき、それぞれの親子の成長が感じられ、とても嬉しい気持ちになりました。ありがとうございました。

 ≪ 次回のOHAの会 ≫

日 時:平成29年10月19日(木)
時 間:9:30〜11:30
場 所:おひさまハウス 食堂
参加費:1000円
テキスト:あたし研究2
申込みは事務局まで。(正会員 限定)

18歳の春を目指すクラブお知らせ

18歳で花咲く春を迎えたいと願って、活動しています。
18歳の春を目指すクラブ:主催
一般財団法人 ゆうちょ財団:共催
 『 「親なきあと」を考えるセミナー 』
日 時:平成29年10月13日(金) 10:00〜12:00
場 所:きらめきプラザ 2F 大会議室
     (当日はセミナー用の駐車スペースはありません。
      公共交通機関が近隣の有料駐車場をご利用ください)
テーマ:「「親なきあと」お金で困らないために
        〜親がまだ元気な間にできること〜」
講 師:渡部 伸 先生(行政書士:「親なきあと」相談室主宰)
参加費:300円  定員:60名
申込先:Tel.086-955-6758(事務局)  申込締切:10月11日(水)
※ 参加希望者が多くて申し込みが当初の定員をオーバーしたため、会場を704会議室から同じきらめきプラザの2F 大会議室 に変更し、定員も60名に増やしました。

CAREワークショップのご案内

みなさん、CAREってご存知ですか?
CAREはアメリカのシンシナティこども病院で開発された、子どもと大人の絆を深めて関係をより良いものにしようとする心理療育プログラムです。
そんなCAREの良さを知っていただきたいと、このたびワークショップを企画いたしました。赤磐ぐんぐんには、CARE-Japan認定トレーナーの資格を取得しているスタッフが3人いますので、いつものぐんぐんの先生による、正会員やぐんぐんに通所している保護者の方を対象にした楽しいワークショップです。
日 時:平成29年10月18日(水) 13:00〜16:30
場 所:山陽総合福祉センター
参加費:育てる会正会員 1000円、 ぐんぐん(赤磐ぐんぐん、ぐんぐんぴっぴ、ぐんぐんキッズ)保護者 1500円
詳しくは正会員の方に同封しているチラシをご覧ください。

はやぶさの会のお知らせ

自閉スペクトラム症のお友達作りの会、「はやぶさの会」です。
毎回色々な活動を通して、少しずつ相手を意識してきたようで、「Aくんは小2なんだって」「Bくんとサッカークラブでも会ったよ!」など、ちょっとずつ仲良くなってきた様子が見られ、お友達作りの課題も見えてきて、親としても嬉しいです。
はやぶさの会で、同じ特性を持つ親同士で集まるのも楽しみの一つになっています。
今回からの参加ももちろん大歓迎!お友達がほしい人、ぜひご参加ください(^^)
日時  平成29年10月15日(日)13:30集合 15:00頃解散予定
場所  フェアレーン(岡山市北区清心町16-31)
内容  ボウリング場で、一緒にボウリングをしながら仲良くなりましょう!
     ※待ち時間が長くならないよう、今回は子どもだけでのゲームの予定です。
      ガーター防止レーンも使いますので、初心者の方でも大丈夫です。
      親もわが子や皆を、そばで応援したりフォローしたりもします。
      一緒に手添えで投げたりする場合は、靴を借りてください。
持ち物 親子の飲み物・汗拭きタオルなど(DS・漫画など、一人遊びになるものはご遠慮ください)
対象  自閉スペクトラム症のお子さんと親御さん(正会員 限定)
    「お友達がほしい子」「ある程度は会話でやりとりができる子」
参加費 ボウリング代・貸し靴代など、自己負担でお願いします。
     ※貸し靴代 300円(ももっこカードや障害者手帳提示で100円引き)
      1ゲーム単価 幼児無料/小中高250円
締切り 10月10日(火)までに育てる会事務局へ
★事前に保護者同士の打ち合わせを、LINE・メールなどでしています。

水泳教室のお知らせ

日 時:平成29年10月15日(日) 15:30〜17:30
場 所:OSKスポーツクラブ(岡山市北区絵図町1−50)
連絡先:育てる会事務局(086-955-6758)
★新たに参加されたい方、体験されたい方は事務局までお問い合わせください。
体験してみたい方は、1回 1000円です。
プールは正会員限定で、育てる会で貸し切っていますので、安心してお越しください。
★欠席される方は10月12日(木)までに連絡してください。
当日のキャンセルは担当携帯まで・電話またはSMSにて連絡してください。
※ 9月度の水泳教室は、9月17日(日)に予定していたのですが、当日台風18号が岡山に接近したため、安全のため急遽中止とさせていただきました。
楽しみにしていた方や、見学希望の方には大変ご迷惑をおかけして、申し訳ありませんでした。気をとりなおして、また10月から開催いたしますので興味のある方はぜひお越しください。お待ちしています。

サッカークラブのお知らせ

日時:平成29年10月8日(日)10:00〜12:00(9:45集合)
場所:岡山市内グラウンド
持ち物: マイボール、ゼッケン、ハチマキ、お茶(ボラさんの分も)、
      個人ノート、出席カード、親リーダーはグループノート
体験、見学の申し込み、お問い合わせは、事務局(Tel.086-955-6758)まで(正会員 限定)

お母さんコラム

小1・ASDの息子を持つ母が、普段の息子との日々をつれづれに書いているコーナーです。
どうぞ気軽な気持ちで読んでください。
夏休みも終わり、息子は 元気に学校に通っています。
そんな息子の頑張っている毎日の話です。
今月は、笑い話みたいだけど、ちょっとだけ泣けちゃう話。
息子は「夏休み早く終わってほしいな」「早く学校に行きたいな」と毎日言っていました。
家が居心地悪いから・・・?という疑惑は、ちょっと置いておいて。笑
「せっかくひらがなや足し算や引き算を教えてもらったのに、忘れちゃいそう」
「お友達の顔・名前や先生の顔・名前をせっかく覚えたのに、会わなかったら思い出せなくなりそう」と言うのです。
学習内容はとにかく、一学期中一緒にいた先生やお友達をどうして忘れるの?と思うでしょう?
でも、これ本当なんです。怠けてなんかない。頑張り屋の息子です。
毎日足し算や引き算やひらがなを書く練習をする息子。
入学式にもらったクラス写真や保育園の卒園アルバムを見ながら、必死で毎日思い出す息子。なんだか涙が出てきます。
年長さんの頃にはこんなことがありました。
年長になると、翌年の小学校での日直さんの練習にと、毎日交代で朝の会や帰りの会の練習がありました。また、誕生日会やイベントごとの時にも司会をすることがありました。
うちの息子も、他のお子さんたちと同じように係り活動をします。言うセリフは長いので、司会進行の紙を見ながら皆は進めています。息子は、まだ自分の名前しか読んだり書いたりできませんでした。
「今日は○月○日です」
「今日は○月の誕生日の人のお祝いで、ホールで誕生日会をして、先生たちが人形劇をします」
「今日はお客さんが来られます」
「今日の献立は○○です」
それらを読めない息子は、先生が横についてくれて、小声で読んでくれるのを一生懸命覚えて言います。
息子はASD(自閉症スペクトラム)。耳で聞くより目で見る方が分かりやすい。でも、その得意なはずの「目で見ている」字が読めない。
だから、一生懸命先生が言う言葉を聞いて覚えるしかなかったんです。それでも本人なりに頑張っている様子を聞くたびに、いじらしくて、頑張ろうとする息子が愛しくて。
知的障害がないタイプの息子は、見た目が普通だからこそ、周りから普通の子と思われて、苦労することも多いでしょう。
その一つ一つに、親である私も心が乱されて涙することも多いと思います。でも、本人なりに一生懸命頑張って生きています。
一番近くで応援してあげたい!そう思いながら、毎日可愛いなぁと思いながら子育てをする日々なのです。頑張れ!私!!(^^)
(cyacya)

 ぐんぐん だより 

ぐんぐんぴっぴ  (1歳台〜年少児)

少しずつ朝晩が涼しく感じられるようになりましたね。
ぴっぴに来ている親御さんとお子さんは、始まる時間まで運動場や日陰で座って待ってくれています。待っている子どもさんたちはカエルを見つけては「いたー!」と追いかけていましたが、今はバッタを追いかける姿に変わりました。小さな季節の移り変わりを感じますね。
今日はぴっぴでのAくんのエピソードを紹介します。
ミニカーで遊んでいたAくん。車が足の上に落ちて痛かった時、Aくんは痛かった表情をした後にお母さんをすぐに見ました。お母さんが「痛かったね」とAくんに共感すると、うなずいていたAくん。お母さんが「いたいのいたいのとんでいけー!」とすると、Aくんは安心してまた元の遊びに戻ることができました。痛かった気持ちをお母さんに共感してもらったことで、安心することが出来たのですね。
ぴっぴでは遊びなどの活動を通して、『気持ちを共感すること』を大切にしています。
楽しいことがあった時、大人と子どもが「面白いねー」と笑い合ったり、おいしいものを食べて「おいしいね」と『気持ちを共感すること』は、大人と子どもの感じている気持ちが通じ合うことをいいます。
やってみた遊びを一人で「楽しい」と感じるだけでは、それだけで終わってしまうかもしれません。でも、さらに大人と「楽しいね」と共感できたら、それは「楽しいことなんだ」と再認識することができます。人と気持ちを共感し合うことで楽しいことはより楽しく、おいしいものはよりおいしいものになるということですね。
例えば、おむつを交換して「これでさっぱりしたね。気持ちいいね。」と笑顔で共感してもらえることで、子どもはその状態が「気持ちいいことなんだ」と認識していきます。それはおむつを交換することが子どもにとって『いいこと』になるということです。
このように不快を取り除いて、快を与えてくれる人への信頼関係が子どもの中に生まれます。
生活のひとつひとつのことを『いいこと』にしてあげることを、別の言葉では意欲と言えるでしょう。その意欲を育てるのは、大人との信頼関係をベースとした「共感すること」で生まれるのです。
日常生活には共感のチャンスがたくさんつまっています。
「うれしいね」「楽しいね」「おいしいね」「きれいだね」「かなしいね」「残念だったね」「またやりたいね」など感じている気持ちから出てくるものを言葉にしていくこと。そして、私たち大人が子どもと目を合わせて、表情と体で「うれしいね」と気持ちを伝えることが大切です。
ぴっぴでは子どもと気持ちを共感することで、人と関わることが楽しいと思えるように様々な活動に取り組んでいます。
ぐんぐんぴっぴ 療育スタッフ

赤磐ぐんぐん (年中・年長児)

9月が終わり、朝が肌寒くなってきましたね。彼岸花やコスモスも咲いてきて、秋の気配を感じる季節となってきました。
療育場面では、「待って」の練習をすることがあります。
おやつが好きなお子さんはお菓子を要求後に、遊びが好きなお子さんはおもちゃを要求後に待つなど、待ったらいいことがある場面に設定しています。はじめは2、3秒から待てたら、少しずつ待つ秒数をのばしていくようにしています。さらに、長い時間待つときには、そのお子さんの待つことができるアイテムを用意しています。あるお子さんは、アンパンマンやトーマスなどのキャラクターを見つけたり、あるお子さんは自分でめくって本を読んだりして待ち時間を過ごしています。
9月2日3日と大阪で、PECSのワークショップレベル2があり、受講してきました。そこで「待つグッズは、ここにあるからやってみようかなというものなど強化子(本人にとっていいことや物、活動など)の中の低いアイテムを渡すこと」とお話しされていて、一人一人のお子さんの強化子の中の高いから低いアイテムの把握をしておくことの大切さを、改めて実感しました。
お子さんがアイテムに接しているときの様子を観察したり、アイテムを返してと伝えた時の反応をみたりして、強化子アセスメントをしていきます。
10月も体調に気を付けて、頑張ります!
赤磐ぐんぐんスタッフより

ぐんぐんキッズ (小1〜)

朝晩がとても寒くなってきましたね。2学期が始まってもう1か月が過ぎてしまいました。9月は本当にあっという間に過ぎてしまったように感じています。
先日、育てる会主催の講演会がさん太ホールで開かれました。門先生と中谷さんによるPECSの講演会でした。
ぐんぐんキッズでも、表出のコミュニケーションの取り組みとして、PECSを取り入れています。おやつの要求の場面、遊びの場面、先生と勉強の場面で必要なものが足りない時の要求の練習、要求がうまくできるようになってきたお子さんには、応答のコミュニケーション、コメントの練習も取り入れています。
  
「○〇ください!!」 「何で遊ぼうかなぁ?」何で遊びたいかを伝えることができると、伝える側はもちろん、伝えてもらう側もとてもうれしい気持ちになります★
「何が見える?」 「ベッドの上に猫がいます!!」  コメントの練習★その子の好きなものを使って練習するので、見た瞬間にテンションも上がります♪伝えたい気持ちが強くなります★
遊びの時間に、PECSを使っているお子さんの一人が、遊びのエリアから走って出てくることがありました。そのお子さんは、遊びの時間が嫌だったのではなく、PECSボードを急いで取りに行っていたのです。子どもの自発的な行動にとても感動しました。伝えたいことが伝えられるって大事なことですよね。
私は数年前にPECSレベル1を受講していたのですが、今年の5月にPECSレベル1を再受講し、先月、PECSレベル2を受講しました。
レベル2では、各フェイズの復習と、エラー修正の練習を繰り返し行いました。生活のあらゆる場面にどのようにPECSを広げていくかというお話もありました。
PECSの講習会は、PECSの練習キットを使って、実際に各フェイズの練習もしながら進んでいきます。各フェイズの練習中には講師の先生が回ってきてくださるので疑問に思ったことはその場ですぐに質問することができます。レベル1もレベル2も2日間の講習なのでハードではありますが、PECSを実践しようとしている方、PECSに興味を持っている方にはぜひ受けてほしい講習です。とてもExcitingですよ!!
保護者の方の中にも、PECSのレベル1を受けられて、実際に家庭の中でも取り入れている方もいらっしゃれば、どう取り入れていけばいいか迷ってなかなか取り組みが始められていない方もいらっしゃるのではないかと思います。
TEACCHプログラムの研修でも言われることですが、「どう教えるか」を考えておくことが、PECSでもとても大切です。
計画的にレッスンを進めていくことで、コミュニケーションの力は必ず伸びていきます。まず絵カード1枚からでもはじめてみましょう。はじめることで必ず伸びていきます。(広がっていきます!)そうすると、どう教えていくかの計画も立てていくことができると思います。
ぐんぐんキッズの療育の中だけで使うのではなく、子どもたちが生活をするあらゆる場面でPECSを使える機会を増やしていきたいと考えています。家庭や学校、子どもたちが過ごすあらゆる場面でPECSが広がっていき、子どもたちの笑顔が増えていくといいなと思います。
ぐんぐんキッズ療育スタッフ★

グループホーム寄付 御礼

いつも温かいご寄付、ありがとうございます。

  【 ご寄附をいただいたみなさま 】

○ Y. Y 様(東京都)
○ Y.C 様(赤磐市)
平成29年9月30日現在 寄付金合計 27,468,036円となりました。
今後ともご支援のほどよろしくお願いします。
寄付金振込口座  中国銀行 赤磐支店 普通預金 1321755
             岡山県自閉症児を育てる会 代表者 鳥羽美智代

 新聞記事のご紹介 

    (9月27日付けの毎日新聞にも、同じ記事が掲載されました)

以前は「育てる会会報」はHPにも全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は一部抜粋にさせていただいています。
なお会報は正会員・賛助会員の方へは郵送でお届けしています。
もしご希望の方がおられましたら、ぜひ賛助会員に申し込みをお願いします。年会費 3000円です。
応援よろしくお願いします。
申込み方法の詳細は「
育てる会 HP」に記載しています。

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