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平成29年11月30日

 

 第235号 

NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会

 235号 目次

     「秋の日だね〜」

     自閉症啓発セミナーの報告
            「服巻智子先生 講演会」

     即実践講座のお知らせ

     支援ツール勉強会・『自閉症 才能きらり展』 の報告とお知らせ

     クリスマス会・OHAの会・18歳の春を目指すクラブ の報告とお知らせ

     はやぶさの会・水泳教室・サッカークラブ のお知らせ

     お母さんコラム

     私のお薦め本コーナー
          「ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に働くための本」

     近隣の講演会等のご案内

     ぐんぐんだより
        ぐんぐんぴっぴ・赤磐ぐんぐん・ぐんぐんキッズ 

     支援センターNEWS

     グループホーム寄付 御礼

その日はとても暖かな日でした。
朝からお天気も良くて、哲平とこれから外出しようと車に乗り込む前のことでした。
近くの竹やぶから木の葉が風に乗ってキラキラと輝きながら私たちの目の前に降り注ぎました。
それを見て私が、「哲平見てみて、木の葉がきれいだね〜」というと、哲平が「秋の日だね〜」と言ったのでした。
今までそういう言葉を彼が言ったことはなく、びっくりしてしまいました。
きれいだね〜というと、きれいだね〜とオウム返しすることはありますが、こんな風に答える哲平は初めてでした。
ただ何かでこのフレーズを聞いていたのかもしれません。たまたま出たのかもしれません。でも、こんな風に自然に会話が出来たようにおもう、あの秋の日の情景を忘れたくなくて、ここに書き残しておきたくなりました。
「自閉症の子は、ゆっくり成長するんよ。そして、一生成長し続けるんよ」
そう私に教えて下さったのは、今は亡き自閉症協会岡山県支部長だった今田恒子さんでした。ゆっくりゆっくり成長していく哲平との暮らしを楽しみたいと思う私です。

さて、11月23日、ライフワーク倉敷に服巻智子先生をお迎えして「自閉症、思春期の乗り越え方 〜二次障害のない明るい暮らしのために〜」と題する講演会を行いました。
思春期をうまく乗り切ることが、なかなかに難しいといわれる自閉症の子どもたちと、どのように付き合っていくかを、みんな固唾をのんで聴きいりました。
誰にでも必ずある思春期という時期を、どんな風に過ごしていけばいいのか、また、それまでの子育てがどのようなものであればいいのかというようなお話になるのではないかと、私は勝手に想像しておりました。
ところが、先生のお話は、そういうお話ではありませんでした。
大人になった方の事例が次々と紹介されました。
加害者として逮捕に至った例やレイプされ続けた自閉症の少女のお話し、そしてそこから立ち直っていく過程に先生が寄り添っていかれる様子についてのお話が、続きました。専門家のあり方が、とても重要であると改めて感じました。
ただ、服巻先生のような形で子どもや親にかかわってくださる専門家を、この岡山でどうやったら探せるのか、少し悲しくなる私でした。
でも気を取り直して思ったのは、早くに気づいてあげることの重要性でした。やっぱり、知っているのと知らないで育てるのとは、違うはずです。
知らないで関わることは、虐待と同じこと。知らないことは罪だと改めて思うのでした。
より大勢の方にあの子たちの困難さを知ってほしい、理解してほしいと強く願った講演でした。
詳しくは後のページに、報告がありますのでご覧ください。

さて、次の講演会は、来年2月17日(土)に吉田友子先生をお招きいたします。
場所は、私どもの事務局がある赤磐市で行います。赤磐市中央公民館の大集会室にて、「その子らしさを生かす子育て 〜発達障害、親が出来ること、周りができること〜」と題して、発達障害の基礎的なお話から親や支援者はどのようなことが出来るかについての具体的なお話が聴かせていただけることと思います。
また、いまさら聞けない様な基本的な自閉症という障害について、懇切丁寧にお話ししていただこうと思います。初めて聞く方にも、「何回も聴いているけれど、今だによくわかっていないわ」という方にも、どなたにとってもこの講演会は、意味あるものと思います。
私なんか、何度聞いても先生のお話で目からうろこがバリバリと音を立てて剥がれます。しばらくたつと、忘れてしまうのですけれど、先生のお話しを聴くたびに、あの子たちの律義さややさしさ、そして困難さに「ああ〜、そうだった!!」と気持ち新たになる私です。
そして、もう一度一から頑張ろうと思えるのです。ぜひ、周りの方にもおすすめいただいて、一緒に参加ください。チラシも同封していますので、よろしくお願いいたします。
この講演会、赤磐市子ども・障がい者相談支援センターの開設一周年を記念しての講演会として、赤磐市と育てる会のダブル主催という形で行います。
育てる会をはじめて20年になりますが、赤磐市での講演会は、育てる会主催でははじめてです。一度、服巻先生にお願いして保健師・保育士の方に向けてのお話しをしていただいたことはありますが、今回で95回を迎える「育てる会 自閉症啓発セミナー」としては初めての開催となります。
実は、赤磐市では市の主催でなければ市内で一番大きなこのホールを早くから押さえることはできない、という制約があります。育てる会単独では会場を確実に確保することが出来ないため、先生方に予約をお願いすることが難しく、これまで20年間、赤磐市での開催を断念しておりました。市の福祉課課長Kさんに相談したところ、こういう形での開催をご提案くださいました。ありがたいことです。
赤磐市の皆さんは、同封の案内チラシのとおり、市からの補助があるため参加費無料での開催となります。他市の方は申し訳ありませんが、従来通り参加費をお支払いください。
これまでのように岡山市や倉敷市とは違い、赤磐市での開催ということで、皆さんは遠いところというように思われるかもしれませんが、赤磐市中央公民館は山陽自動車道の山陽インターチェンジから5分ほどと近く、利便性のいいところです。
県外からの参加の方にとっては、かえって岡山市内の渋滞に巻き込まれることがないので、到着も早いかもしれません。
ぜひ、大勢の皆さんで講演会いらしてください。お待ちいたしております。

さて、先日、育てる会の18歳の春のお母さんたちと一緒に、ベネッセビジネスメイトの見学に行かせていただきました。今年は、色んなところの見学に行くことになっていて、働く場の見学としてはNTNに続き今年度の2か所目になります。
障害者雇用のクオリティの高さで、また岡山ではビルの高さでも有名なベネッセ本社ビル。
その中にある障害のある人たちの働く特例子会社ベネッセビジネスメイトは、6年ほど前に見学に行かせていただいたことがあります。
その後、育てる会のN君がここへ就労しています。
今回は、そのN君が働いている様子も見せていただけて、感動いたしました。
小さいころから知っている彼です。お仕事している後ろ姿をみながら、こんな立派になって・・・と思いひとしおでした。
後ろの「18歳の春」コーナーにて報告と参加された方の感想がありますので、ご覧ください。

さて、我が家のお話を一つだけいたしましょう。
11月12日、今年で3回目の岡山マラソンに鳥羽父、哲平ともに参加しました。
土日のお天気がずーっと悪かったので、長距離の練習があまりできていない哲平でしたが、頑張って走り切りました。
今年も3時間切りとはなりませんでしたが、どこにも故障なく走りきれたことは、素晴らしいことと思います。毎年一番になろうと頑張る哲平に、前半の力をセーブすればもっと記録が伸びるはずと、一緒に走った知り合いの方が言われたらしいです。何しろスタートから途中まで一位の選手の後を走っていたらしい哲平君です。
いつも本気で一位を目指す哲平にあきれるやら、ほほえましいやら・・・ただただ無事完走を喜んでいる母です。
父さんの方は、いつものように沿道での接待を全部いただいて、のんびりゆったりと走られたようです。
ラーメンから塩入のスポーツ吉備団子まで、すべてを平らげながら走ったとのことですから、のんきなものです。
タイムは、哲平3時間4分17秒。鳥羽父5時間27分という記録でした。
朝日新聞の記者さんが、取材をしてくださいました。とてもいい記事ですので、ご覧ください。
記事の写真はゴールまじかの哲平です。かっこいいでしょう?
走っている息子を見るのが好きです。
走っている哲平は、普通の人に見えます。まるで自閉症という障害から解き放たれたみたいに、かっこいい走りで私の前を通り過ぎていくのです。「す・て・き!!」ため息交じりにそんな息子の姿を見る私です。親ばかの私をお笑いください。
皆さん、そんなこんなでいよいよ師走です。今年もいつの間にか、バタバタと一年が過ぎようとしております。会報を年内に出せたら出したいけれど…、どうなりますか、いつも遅れて申し訳ないことです。では、皆さん、次の号でお会いいたしましょう、ね!
(育てる会 代表 鳥羽 美千子)

自閉症啓発セミナーの報告

平成29年11月23日(木・祝) ライフパーク倉敷 大ホールにて、『第94回(平成29年度 第4回)育てる会 自閉症啓発セミナー』を、佐賀より大阪大学大学院 連合小児発達学研究科 招聘教員の服巻 智子 先生をお招きして、「自閉症、思春期の乗り越え方 〜二次障害のない明るい暮らしのために〜」と題して開催いたしました。
それでは、参加していただいた方からの報告やアンケートもたくさん届いていますので、その一部ですが紹介いたします。

先日、開催された服巻智子先生の「自閉症、思春期の乗り越え方」の講演会に参加してきました。
自閉スペクトラム症(ASD)を持つ子どもにとって、思春期は大きな山場です。子どもの頃に比べ、対人関係も複雑なものになり、性についての問題が出てきたり、いじめ・不登校・引きこもり・暴言や暴力・うつなどの二次障害にも陥りやすく、周りが見えてくることにより自己肯定感を維持し続けるのが難しくなることもあります。
服巻先生は、ASDの方の支援を専門として全国でも大変有名な先生です。今回のテーマである思春期〜成人期のASDの大人の方の支援について、「何十年間の関わりの中で見てきたこと」として、たくさんの事例を交えてお話ししてくださいました。
ぎっしり4時間以上の講演会で、驚きも納得もひらめきも感動もたくさんありました。全てをご紹介はできないのですが、講演会に参加できなかった方のために、少しでも参考になることが書けたらと思っています。
最初に
「思春期が大変なのは困りますよね。無事に乗り越えたいですよね。では、誰のために乗り越えたいですか?」
と尋ねられました。
「子ども本人のため?それもすごく大切です。でもね、親にとっても『心安らかな老後』を迎えるためには、子どもが無事に思春期を乗り越えることが必要なんですよ」
「周りの大人や家族が、ASDの子どもの思春期を乗り越えて、無事に『心安らかな老後』を迎えるためには、ASDの子どもに合わせて子育て方略の仕方を変えることが必要です。
今までの子育ての仕方をまるっきり変えることは、なかなか簡単なことではないと思います。でも、心安らかな老後を迎えるためには、それが必要なんです。1年後からよりも今日から。明日からよりは今日から。一日でも自分が若いうちに始めていきましょう!」
と言われました。
子どもが笑顔でいられないと、親は幸せではありません。
そしてまた、親が笑顔でいられないと子どもも幸せではないのかもしれません。
ASDの子どもに合わせた子育て方法を変え、そして無理解ではなくしっかりASDを、わが子の特性を理解した上での子育てをしていくことで、自分自身の心安らかな老後につながっていくのだという話は、なるほど!と感じられました。
わが子を含め、ASDの子どもの成長はゆっくりです。
周りの定型発達の子の親たちが、なんだか楽そうに子育てして自分自身の人生を謳歌しているように見えると、なんだか羨ましく感じることもあります。ですが、「親が笑顔でいたいから!」「私だって一人の人間だから!」と言って、目先だけ自由に今を生きていては、思春期以降が大変で大問題が押し寄せて、お先真っ暗・本末転倒!人生80年。まだまだ先は長いから、最後の最後に、自分の人生振り返って「大変なこともあったけど、ちゃんと子育てしたから、子どもたちもそれなりにしっかり成長したわ」と言えるように、今の時間・今の問題とちゃんと向き合っていきたいなと思いました。
ASDの人の二次障害には、うつ・強迫性障害・摂食障害・トラウマなど、精神科疾患にあたる症状があり、そこから引き起こされる行動として、行き渋りや不登校・引きこもり・口げんか(暴力)・感情の爆発的表現・乱暴・犯罪に当たる行為・家庭内暴力・働けないなどの社会不適応などをあげられました。
定型発達の人の精神科疾患とASDの人の精神科疾患は、同じ症状のように見えて、元々の原因や対応方法がそれとは違うケースも多くあるそうです。
例えばとして、摂食障害になった女の子の例では、『褒められたい』『可愛いと言ってもらいたい』という思いから、雑誌のモデルの人の体重表記を真に受けて、その体重を超えてはいけないと思い込みすぎて、食べない選択をしてしまっている方に対し、定型発達の摂食障害の人へのアプローチでは、なかなかうまくいきづらかったため、ASDの人に合わせて特化型のアプローチすることで(この方の場合は、『褒められたい』という思いを充足させるために、しっかり褒める場面を作る)、時間はかかるけど改善したとのエピソードをお話しいただきました。
また、「園や学校に行かないという行き渋り・不登校などと、家から外に出ない引きこもりは全く別ものです」と言われ、行き渋りや不登校をそのまま引きこもりにしてはいけないということをお話しされました。
園や学校に行かないという選択をしても、
@ 生活リズムをしっかり整える(朝はちゃんと起きて、ご飯は食べて、服は着替えて、夜はお風呂入って早くに寝る)
A 学校以外に行けるところで日中活動をする(家にはいさせない。昼間は外に出かけて、夕方帰ってくるようにする)
B 毎日ちょっとずつは勉強を続ける(10代のうちでないと脳が学習できないものもある)
C 専門家に親だけでもつながり続ける
D 「学校に行かせることが目標」としない。説教や叱責ではなく、子どもを褒めて認めていく(おだてたり、言いなりになったりすることとは全く違う)
不登校になっても、これらのことを丁寧に行っていれば、時間はかかるかもしれないけれど、しっかり社会適応できるようになることを事例も交えてお話ししていただきました。
そして、「いくら『これで大丈夫』と思っても、揺れたり不安になったりすることは当然。そんな親を支えて励まして道案内をしていくのが、専門家の仕事」とお話しされました。
具体的に二次障害になった青年たちのエピソードを紹介してくださり、早期発見・適切な早期介入の大切さや、発達特性ごとに介入方略をしっかり効果検証されたプログラムの中から再選択していくこと・特性理解の元に信頼関係を結ぶこと・本人にとって安心できる環境で様々な「自己責任」を教えていくこと・そして、感情コントロールの指導にはまず大人(親・支援者)側が自分自身の感情コントロールのお手本を示していくことが大切だということをお話しされました。
特に、「手がかからない子・大人しい子が、思春期や大人になって大変になった、なんていう話を時々聞きますが、小さいころに手がかからなかったのは、反応が鈍くて周りで何が起こっているか分からなかっただけだったり、表出手段がなかっただけだったりするかもしれません。ASDは発達する・状況によって変化する障害なので、『小さいころにこういうタイプだったから、大人になってからも大丈夫』なんてことはありません。むしろ、そういうタイプの子の方が大変だし、危ないのです」
「だからこそ、そういう子を早めに発見して、診断し、適切な早期介入につなげることが、学校の教師の特別支援として求められることだと思います」

とのお話では、早期発見・早期介入の大切さ、そして「今落ち着いているから」と油断する危うさを強く感じました。
質問の中で「診断で一年待ちでやっと診断がつきました。『早期発見が大切』とのお話しでしたが、この一年はもう取り戻せないほどなのでしょうか?」という質問に対して、「一年はとても大切だけど、二年よりは早い。いつだって『遅すぎる』ということはありません。今日から、今から始めていきましょう!」と激励の声をかけてくださいました。
また、ASDの人は社会性の発達が、定型発達の人よりかなり遅れて発達するそうで、「早期発見・早期介入を受けて、最大限の良質な支援を受けた人でも、20歳代で他の定型発達の人より5歳以上の開きがある」と言われているお話しを出され、普通高校に通っている青年が、調べてみると1歳8か月ほどの社会性だったケースについてお話をされ、
「1歳の子を16歳のグループには入れないでしょう?」「まだ10までも数えられない子に、どうやって微分積分を教えるんですか?」「その人の社会性の発達に合わせた介入と教育の提供が大切なんですよ。もう高校生なんだから!なんて言っても無理ですから」とお話しされました。
そして、「ASDの人だって、友達や仲間はほしくなります。人との共感は難しくても、自分のことを分かってほしい!という気持ちはしっかりあります。
クラスメイトは友達ではありません。心を許せる友達は、好きなもの・好きなことを一緒に楽しめる人。
自然と一緒にいることが多くて、最初は隣の席でゲームをしているだけだったのが、何度も続いて、何年もたって、『あれ?もしかしてこれが友達なのかも?』と気づくぐらいでもいいんです。
そういう存在がいてくれることは、子ども自身にとって心の支えになります」
とお話しされました。
「クラスメイト=友達」「皆と仲良く」「友達は多い方がいい」という私たち側のなんとなくの価値観を押し付けるのではなく、子ども自身で本当の分かりあえる仲間や友達を作って行ける応援をしていきたいなと感じました。
二次障害を予防するためにとして、早期発見(大人しい子などを取りこぼさないで)・早期介入(効果が検証されたプログラムを用いたもので)・そしてトラウマ治療(そもそもトラウマを作らないようにすることが大切)などがあげられました。
ASDの小3の男の子が「学校は戦場です」「僕は戦いにいくんだから、応援してください」と言っていたのが、小4になると「学校は敵だらけだ」と言い、小5になった時には「先生も敵だった」と言って、ついに学校に行けなくなったというお話しがありました。
「親や教師の関わりが、子どもにとっては虐待を受けているような気持ちに陥ってしまうこともあります」
「どうか『先生は僕の味方だ』と思えるような関わりを。そして『親も敵だった!』と言われないような関わり方をしてください」

と言われたお話しでは、子どものため・将来のためと言いながら、結果として追い詰めてしまう危険性についても意識しなければと感じました。
その他にも、ASD当事者の人たちの仲間作り・コミュニティ作りのためのアインシュタインクラブや佐賀のASD診断が出ている高校生(一般入試を突破した人)対象の佐賀プライドプログラムやPCIT(親子相互交流療法)・CARE(親子のコミュニケーションに焦点を当てた心理教育的介入プログラム)などについても、映像や具体例を交えながら、たくさんお話しいただきました。
そして、今現在、二次障害ですごく大変な思いをして子育てしておられる方から「どうしたらいいですか?」という質問に対して、
「すごく大変なら、なおのこと、とにかく子どもに説教や叱責はしないことです。『大人になった時どうするの?』などは言わないで。当たり前のことをしたときでも、『それはよく頑張ったね』と肯定的に褒める。今の良い時間を喜びあって、嘘やおだてではなく、ポジティブな声掛けを。『今日のご飯美味しかったね』とかでもいい。
何年もかかるかもしれないけど、丁寧に関わっていけば、いつか実を結びますよ。私のこれまでの経験がそれを証明してくれています。
今の自分自身を受け入れてくれる人に囲まれていることで、必ず人は成長します。苦しいと思うけど、専門家の力を借りながら、信じて進んでいきましょう」

とのお話しでは、子どもの成長する力を信じ続けることの大切さを教えて頂いたように感じました。
今現在様々な二次障害に悩んでいる親子には指針を、幼児期や学齢期の子育てをしている親子にはこれからのまだ見ぬ将来への心づもりを、そして教師や支援者には親子と一緒に前を向き道案内をしていく大切さなどを、丁寧にお話しいただきました。
どの立場でも大変参考になる素晴らしい講演会でした。服巻先生のお話しを今このタイミングでうかがえたこと、とてもありがたいなと思います。お忙しい中、本当にありがとうございました。
(支援者・保護者 M)

・自閉症は「言葉をそのまま受け取る」という意味と、支援者(関わる人)の言葉がどんな武器になるのか分かりました。合うサポートを提供できるか、そのためにもっと勉強しないと!!と思いました。(支援学校 教諭)
・中2の娘と一緒に聞かせていただきました。帰ってから、自然と今日のお話がきっかけとなり、話がふくらむと良いなあと思います。不登校気味ですが、ゆったりと、健康的に家庭生活を送りたいと思います。(保護者)
・現在担任している子の中に、自閉症の診断がおりている子どもが数人います。園では、早期に発見し、診断に行くように勧めていますが、なかなか診断に行きたがらない保護者がいて、その保護者の気持ちもわかり、無理には勧めないようにしています。しかし、今回のセミナーに参加し、早期に介入をする方が、今後の子供、親にとって良いことが分かりました。
今の職場では、経過がなかなか見えないため、今回のセミナーでどう変わっていったかが知れて勉強になりました。まず、自分が職場でできる具体的な賞賛、行動の説明などを取り入れていこうと思います。
(保育士)
・叱る、怒鳴るをせず、かつ全てやりたいようにするわけでもなく、その加減の大切さについて共感を持ちました。関係作りからしつけ、コーチング等の方法を多く教えていただきありがとうございました。日常で実践を通すためには、技能と心構え、自身の健康などおおくを必要とするものなので、さらに研修を重ねていきたいと感じました。(支援学校 教諭)
・ASDの二次障害について、早い子は小学生の頃から精神疾患を抱えているような状態であり、ASDの診断がつかず、うつ病やPTSDの症状がある人が未だたくさんいる現状があることにぞっとしました。療育の現場で働く身として、通所してくるお子さんたちが、その保護者やご家族が安心して明るく生活できるように、お子さんたちの不安な気持ち、自信が持てない状態にさせられている環境をきちんとアセスメントしていく必要があると思いました。今回の講演で再自覚し、日頃の自分を振り返る機会となりました。ありがとうございました。(臨床心理士)
・二次障害がおこらないようにするのは、いかに怒らない、冷静になる、説教しないが大事なのかよく分かりました。
親がいかに感情コントロールできるのか、今日から一呼吸おいてから、行動、言葉にしていきたいと思います。
(保護者)
・二次障害のことについて、詳しい事例も挙げて下さりながら、説明していただき大変分かりやすかったです。毎日しんどいと思えることが度々ありますが、まずは親が冷静に、感情的に対応することを控えて、演技者(いい意味で)になることが大事だということに気をつけたいと思います。なかなか毎日の生活の中で、同じような対応がしにくかったりすることもありますが、また改めて頑張ろうと思いました。(保護者)
・「思春期の乗り越え方」というテーマにしばられず、こどもとの向き合い方を教えていただいたように思います。支援者チームとして体制を整えて方針を共通理解した上で1人1人の特性に合った支援をしていくことの大切さを痛感しました。(教諭)
・生徒にどのように接していったらよいか、ヒントをもらえるのでは、と期待しながらの参加でした。本人、家族をどう支援していくか、どの機関とつなぐかなど、課題はたくさんありますが、環境づくり、接し方など考えていきたいと思います。
また、発達障害を持つ人のしんどさを忘れがちなことに、今日気付かされましたので、教員の接し方をもう一度見直したいと強く思いました。
(教諭)
・早期発見して適切に対応していくことが、二時障害を防ぐということが、よく分かりました。反対に、本人の状態を理解しないままの対応がいかに本人を傷つけ、立ち直れなくするのかと怖くもなりました。毎日一緒にいる家族、特に母親こそが、多大な影響力を及ぼすので、しっかり理解し、受け止めて参りたいと覚悟しました。(保護者)
・親として今すべきことを教えていただき、感情的に怒ってしまうことに悩んでいたので、説教しないことを心にとめて、褒めるところを探しながら、穏やかな親子関係を作っていきたいと思います。(保護者)
・保護者、児童発達支援事業所職員双方の立場でお話を聞かせていただき、とても参考になりました。現在小学4年生の自閉症児を育てていますが、本人が、特性に気づきはじめ、親としてどう関わっていくか悩んでいる時だったので、1つ1つの話がとてもありがたかったです。(保護者、児童発達支援事業所 職員)
・今日の講演は、親の為の勉強会と言っていいほど、私がとても考えさせられ、たくさん反省することもあり、これからやらなきゃいけないことも勉強になりました。分かっていてもなかなか行動できないこともたくさんありますが、少しずつ、自分の感情コントロールをきたえていきたいと思います。(保護者)
・児童期と成人期の支援に関わってきましたが、思春期に関しては経験もなくイメージが持てずにいましたが、今日のお話を通し、児童期以降のイメージがつながりました。本人だけでなく家族の為にもというところにとても共感を持てました。あらゆる可能性を考え、今現在関わっている児童期の子どもたちの先を見据えた支援をしっかり目を反らさずに行っていこうと思いました。(児童発達支援事業所 職員)
・先生の本人、家族への真の支援者であり続けるエッセンスをたくさん学ばせていただきました。本人はもちろん、家族の幸せな人生の為に・・を考えると今できること、必要なことを支援者は考える必要があることを改めて考えさせられたように思います。先生の良いところはどんどん取り入れられて、地域全体が理解のある幸せを追求して実行されている姿に元気をいただきました。(保育士)
・今回も経験豊富な服巻先生から、事例を挙げて具体的にお話いただけたことで、特に機能の高いASDの人の物の考え方について、理解が深まりました。今回も先生のお話で、元気をもらいました。また明日から頑張ろうと思います。(支援学校 教諭)
・佐賀県の保健師のレベルの高さを知りませんでした。岡山の保健師も頑張らなくては!と思いました。今日の研修内容を帰って職場で共有したいと思います。(保健師)
        (服巻先生を囲んで 当日のスタッフ一同)

平成29年度 支援者対象 現場の先生のための即実践講座

  【 第7回 即実践講座 】

日 時:平成29年12月11日(月) 19:00〜20:55
テーマ:「問題行動への対応 A」
         (第7回終了後 受講生希望者による中山先生を囲む会を予定しています)
場 所:岡山国際交流センター 国際会議場(岡山市北区奉還町2-2-1)
講 師:中山 清司 先生(NPO法人 自閉症eサービス 代表)
参加費:一般 20,000円、賛助会員 17,000円 (全10回分) 
申込・問合せ:Tel.086‐955‐6758、Fax.086-955-6748 
http://ww3.tiki.ne.jp/~teppey/2017sokujissen.pdf
【 注意 】第8回 「ライフスキルトレーニング」の日程が変更になりました。
      平成30年1月8日(月・祝)→ 平成30年1月15日(月)
      会場は同じ岡山国際交流センター 国際会議場です。

支援ツール勉強会の報告とお知らせ

18歳で花咲く春を迎えたいと願って、活動しています。
先日、11月10日(金)山陽総合福祉センターにて、香川大学武蔵博文先生をお招きして18歳の春を目指すクラブ「支援ツール勉強会」の第6回を開催しました。
毎回、会の冒頭に先輩ママさんから、支援ツールを作って使っている日々のお話しを約10分していただくのですが、今回も色々な経験談をたくさんしていただきました。
子どもに合わせて支援ツールを作って行くポイントや、「小さい頃は身辺自立の支援」「大きくなってきたら社会的な支援・自立していくための支援も必要」という実際に地域で散髪屋に行く時に持っていく支援ツールのお話など、まだお子さんが小さい保護者にも「なるほど!」と感じられるお話しが多かったです。「支援ツール勉強会は、武蔵先生に励ましていただけたり、他のお母さん方の頑張りを身近で見たりすることで、来るだけでもすごく刺激になって頑張れます」というお話しには、実際に今作り始めている参加者の皆さんも感じるところだったのか、うんうんとうなずく姿が見られました。
武蔵先生のお話しでは、「支援ツールを作っていく際によくあるつまずきをどうやって超えていけばいいのか」について、「皆で話し合うこと・適当でもいいから繰り返すこと・子どもの好きなものを生かすこと・頑張ったら認めて褒められたり楽しいことができるような褒めるチャンスを用意すること」等が大切だというお話しがありました。「つまずきや失敗はつきものですよ!大打者でも打率3割も打てればすごいでしょ?」と応援していただきました。
また、子どもの長所の探り方・手助けや教え方のコツなども丁寧に教えていただき、支援ツールを作ったあとに、どう教えていけばいいかも具体的なアドバイスをいただきました。
簡単なセルフチェック(例:「得意を活用していますか?」「好きなこと・関心のことを取り入れていますか?」など)もあり、自分自身で作っている支援ツールについて、手直しをする部分にも自分たちで気づくきっかけにもなりました。
実際の支援ツール作成タイムでは、グループごとに子どもの話をしながら、「うちの子はこういうところがあるから、これを作ってみたんです」「へー!それ、すごくいいね。コピーさせて」など、ワイワイにぎやかな楽しい時間になっています。興味のある方、お話しを聞くだけでも面白いので、ぜひ一度参加してみてください。
感想を一部紹介します。

・つまずいた時にどのようにするか、聞かせていただいて良かったです。
自分だけではなかなか進まない支援ツールも皆さんとできて、色々作ることができました。
(年長母)
・「楽しいことがあとにまわせるような子になるためにどうしたらいいか」というお話が良かったです。歯磨きの手順書を作られている方が何人かおられて、どれも参考になり、良かったと思いました。私も作ってみたいと思いました。(年長母)
・グループで支援ツール作りをしていくのが良かったです。皆さん各々つまずきがあり、工夫されていると分かり、自分も頑張ろうとやる気が出ました。(小2母)
・この勉強会に参加して、1つ支援ツールが完成し、今回は新しい支援ツールを作成し始めることができました。他の方が色々な支援ツールを上手に作られていて、感心しました。実際に見ることで、「うちの子にも使えるかも!」と思えました。(小2母)
・他の人の支援ツールを見て、とても「すごいなー」と思いました。同じ身辺自立の支援ツールでも、色々なやり方がありました。自分だけで考えていると、固定観念にとらわれてしまうので、今回たくさんのパターンを見せてもらって、わが子にあう方法を探そうと思いました。(年少母)
・ワイワイ言いながら作成できるのが楽しいです。お互いに作ったものを見せ合いながらアイディアを共有できる時間が良いですね。(小1母)

  【第7回 支援ツール勉強会】

日 時  平成29年12月8日(金)10:00〜12:00
場 所  山陽総合福祉センター(前回と同じ建物) ※いつもとは部屋が違います。
内 容  支援ツールを作って試そう。「ナンバー雑巾」作成体験。
参加費  正会員無料 ・ 一般500円
(全10回申し込みの方は3500円)
持参物  支援ツールを作るための材料や道具
(例:厚紙・方眼紙・色紙・マジック・蛍光ペン・ポストイット・クリップ・カードリング・クリアファイル・セロテープ・両面テープ・マグネット・マジックテープ・カッター・はさみ・物差し・ホッチキス・穴あけ・デジカメなど。必要と思うもの色々)
★途中からの参加も大歓迎!お申込みは育てる会事務局(086-955-6758)へ★
 正会員・一般で全10回分お申込みいただいた方は、欠席・遅刻・早退した回のDVDを事務局で見ていただくことが可能です(貸出はしていません)。

『自閉症 才能きらり展』のお知らせ

カフェ スプリングカムカムで開催しています「自閉症 才能きらり展」。
開催中の原田 陽一郎 氏の「切り絵展」が山陽新聞に紹介されました。
繊細で、かつ大胆に風景を切り取っている切り絵の魅力、とても好評なので会期を延長して、今年いっぱい展示しています。
どうぞ、この機会にお越しください。
  (記事の中で紹介されている仏像の切り絵です)
カフェ スプリング カムカム(Tel.086-954-4433)
ランチタイム 平日 11:00〜14:00 (オーダーストップ 13:30)

クリスマス会のご案内

育てる会のクリスマス会。
木枯らしの吹く師走にも、とてもあたたかな雰囲気で岡山大学の学生さんたちが待っていてくれます。
正会員の方にはチラシを同封していますのでご覧ください。
日  時:12月17日(日)13時〜15時
場  所:岡山大学 体育館 
対  象:育てる会正会員の子ども(本人)・兄弟
参加費:こども一人につき 500円 (岡大に駐車する場合は500円程度かかります)
ビンゴゲーム景品のプレゼントは本人に渡しますので、フセンなどで名前をつけて、お子さんにはナイショでお持ちください。(500円程度のモノ)
申込方法:電話、FAX、メールのいずれかで育てる会事務局まで
申込締切:12月8日(金)(先着順。定員に達したらキャンセル待ちになります)(正会員限定)

OHAの会のお知らせ

OHAの会は高機能自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害で知的障害のないタイプの子どもを持つお母さんのための会です。
今回は『あたし研究2 物格(ものかく)』の章を読みました。
小道さんがある特定の物に対して抱く独特な想いについて書かれていました。
ある特定の物とは長年使っているボールペンや川で拾った石などで、その物との出会いが思い出と結びついています。
ボールペンであれば会社の筆記試験に臨む日に買ったことや、石は川や空の美しさや川で遊ぶことの楽しさが思い出として蘇ってくるそうです。物質に寄せる想いということで「物格」と表現されていました。
自分にとって大切と思える物や人との出会いから大切という気持ちを知ったそうです。それまでは「お友達を大切にしなさい」と言われてもよく分からなかったのが「大切だと感じるから大切にする」という理解の仕方で分かるようになったと言われています。
私たちも子どもに「お友達を大切にしなさい」と言うことがあります。子どもにとってはそのような曖昧な言葉ではなく、「遊んでいて先に帰るときはお友達に言ってから帰りなさい」とか「約束を守りなさい」と具体的な方法を伝えた方が分かりやすかったかもしれません。ASの人には独特な理解の仕方や考え方があるということを改めて感じました。
参加者からの感想です。

○ 今日は、小道さんが物にパーソナリティーを感じるという「物格」について学びました。
小道さんは、時折、人に理解されにくいある物に対して大変な愛着を感じてしまうということで、1つの例として、黒板に書いたお気に入りの絵を、ある日誰かに消されていたことがあり、どうなぐさめられても、突然のその絵との別れがつらかったというエピソードがありました。この例を引用して、利守先生は、がっかりしているときに、「また書けば良いよ」などとアドバイスを言わず、まず「辛かったね」などと気持ちに寄り添うことが大切と教えてくださいました。
わが子たちは、思いもよらぬ物や事柄に愛着を感じていることがあり、それは理解されにくいものであることが多く、簡単に壊されたり、汚されたりするものなのだと思います。そういうときに、こちらまで本人の気持ちに引きずられてパニックになることなく、まず、落ちついて気持ちに寄り添いたい。そう思いました。
また、それぞれ参加したママたちの子供の近況話を先生に報告、それぞれ有意義なアドバイスをいただきました。わが子は中学生になり、本人も周りも思春期に入り、思いも寄らぬことに不本意ながら巻き込まれることが多く、日々悩みは尽きません。しかし、この会に参加することによって、母としての方向性を先生に聞いていただき、アドバイスをいただくことによって、「これでよかった」と自信がついたり、また反省もでき、今日も大変有意義でした。

  ≪ 次回のOHAの会 ≫

日 時:平成29年12月14日(木) 9:30〜11:30
場 所:おひさまハウス 食堂
参加費:1000円   テキスト:あたし研究2
申込みは事務局(Tel.086-955-6758)まで。(正会員限定)

18歳の春を目指すクラブ 報告

師走の足音も聞こえ始めた11月30日(木)、18歳の春を目指すクラブでベネッセコーポレーション岡山本社ビル内にあるベネッセビジネスメイトの見学に行かせていただきました。
ベネッセビジネスメイトはベネッセグループの障害者雇用を目的とした特例子会社で、岡山では52名の障害を持たれた方が働かれているそうです。
私たちが訪れた南方の本社ビルでもいろいろな部門があり、それぞれ特性に配慮した支援、それぞれの強みを生かして仕事をされていました。
最初に拝見したのは、ビル内の清掃や会議室のセッティングなどをされている「クリーンサービス」部門。ここでは、代表の巻頭文にもあるように、育てる会の会員でグループホームの住人でもあるNさんが働いています。
「決してヤラセではないですよ」と笑って説明していただきましたが、ちょうどNさんが実際に清掃されている様子を見せていただき、そのあと事務所でNさんから仕事内容や普段の様子などを話していただきました。
   
きれいに色別に仕分けされた用具や、一目で今日自分が行う仕事がわかるスケジュールボード、文字を書くことが苦手な方でも使いやすいチェック式の報告メモなど、随所に視覚的な工夫もあって、発達障害を持つ人にとっても働きやすい職場だと感じました。
そのあとも、「メールサービス」や「OAセンター」などの現場を案内していただきましたが、どこでも働いておられる方の笑顔が印象的でした。訪れたメンバーは小学生の保護者から、就労を控えた高校生の保護者、社会人となられた親の方まで多様でしたが、みんながそれぞれ仕事に誇りをもって取り組んでおられる姿に感動されていました。
最後に、「ここに入れてもらうためには、どんな風に子育てしていけばいいですか」という質問には、少し考えられて「小さいころからのお手伝い、お金の使い方、いろんな仕事を見たり体験してみたりすること、生活習慣を整えておく、友だち作り・・・」などなどアドバイスいただきました。
ベネッセビジネスメイトの企業理念の最初にあるのは、「ベネッセビジネスメイトは働く意欲のある障がい者に対し積極的に雇用の場を創出・提供する」というものだそうです。
私たち親としては、子ども達の将来の豊かな暮らしののためには、どのようにして子どもたちを「働く意欲」を持った大人に育てていくか、それが大事なのだとは思えた見学会でした。
それでは、見学会に参加されたお母さん(お子さんはまだ小学生だそうです)からの感想も届いていますので紹介します。

この度は貴重な体験をありがとうございました。
ベネッセ本社ビルの社内はどこもかしこも、それはもう大変綺麗で・・・。
それが、ベネッセビジネスメイトさんの仕事によるものだと知って驚きました。
その仕事内容のクオリティーの高さに、我が子には厳しいかもと思ったのですが、話が進むにつれて、「この仕事ならうちの子は好きそう。」と思える事業が見つかりました。
また、働きやすい環境やしくみ作りについて、実際に見たり、お話を聞くことで、最後の方は、「ぜひここに行かせたい。」と思うようになっていました。
帰宅後、子どもに早速話をしてみましたが、のりのりで話をきいてくれました。
どう伝わっているか怪しいところではありますが(笑)、一歩前に進むきっかけになったのは間違いありません。本当に行って良かったと思いました。ありがとうございました。

はやぶさの会のお知らせ

自閉スペクトラム症のお友達作りの会、「はやぶさの会」です。
日時  平成29年12月17日(日) 10:30現地集合 12:00頃解散予定
場所  フェアレーン(岡山市北区清心町16-31)
内容  ボーリング場で、一緒にボーリングをしながら仲良くなりましょう!パート2
持ち物 親子の飲み物・汗拭きタオル・ゲームが終わった後の待ちグッズなど
       (ゲーム中や全体活動中は、DSや漫画は出さずに参加しましょう♪)
対象  自閉スペクトラム症のお子さんと親御さん
    「お友達がほしい子」「ある程度は会話でやりとりができる子」
     ※兄弟での参加は、診断名や疑いがついているお子さんのみでお願いします。
参加費 ボーリング代・貸し靴代など、自己負担でお願いします。
     ※1ゲーム単価 幼児無料/小中高250円  貸し靴代 300円
締切り 12月10日(日)までに育てる会事務局へ(正会員限定)
★事前に保護者同士の打ち合わせを、LINE・メールなどでしています。
(担当:M)

水泳教室のお知らせ

日 時:平成29年12月17日(日) 15:30〜17:30
場 所:OSKスポーツクラブ(岡山市北区絵図町1−50)
連絡先:育てる会事務局(086-955-6758)(正会員限定)
★新たに参加されたい方、体験されたい方は事務局までお問い合わせください。
体験してみたい方は、1回 1000円です。
プールは正会員限定で、育てる会で貸し切っていますので、安心してお越しください。
★欠席される方は12月14日(木)までに連絡してください。
当日のキャンセルは担当携帯まで・電話またはSMSにて連絡してください。

サッカークラブのお知らせ

日時:平成29年12月10日(日)10:00〜12:00(9:45集合)
場所:岡山市内グラウンド
持ち物: マイボール、ゼッケン、ハチマキ、お茶(ボラさんの分も)、
個人ノート、出席カード、親リーダーはグループノート
体験、見学の申し込み、お問い合わせは、事務局(Tel.086-955-6758)まで(正会員限定)

お母さんコラム

小1・ASDの息子を持つ母が、普段の息子との日々をつれづれに書いているコーナーです。
どうぞ気軽な気持ちで読んでください。
先日11月下旬に、小学校で学習発表会がありました。
9月末の運動会後、すぐに始まった発表会練習。うちの学校は音楽発表会スタイルで、1学年ごとの発表です。夏休み中に鍵盤ハーモニカの宿題が出て、「ドレミファソ、ソファミレド」と指を1本ずつ動かす練習、そして「ドードードー」と長く吹く練習、「ドッドッド」と切って吹く練習が出ていました。
息子は、園時代には鍵盤ハーモニカに触れ合う機会がなく(運動会などでは他の楽器担当でした)、1学期には「ドレミファソ」を教えてもらっただけだったので、「まあ、発表会でも、そこまで難しいことはしないでしょう」と軽く考えていました。
ところがどっこい。
もらってきた曲目リストの多いこと!
やること・決まりの多いこと!
鍵盤ハーモニカを縦に構える!
手元(指)を見ずに、指揮する人を見て、それに合わせて吹く!
移動や楽器の持ち替えもあり!
歌も当然3つはあるよ!
ちなみに歌も楽譜も、すべて暗記してね!
・・・親の方がドキドキするほどの内容で、ハッキリ言って親は不安いっぱい。
身長120センチ以下の息子は、毎朝学校まで片道3キロ以上の道のりを歩いて鍵盤を持っていき、音楽の授業で練習をして、また持って帰ってきて、母と一緒に家でも練習です。
鍵盤ハーモニカの扱いにも慣れていない息子は、楽譜を見ながら、指も見ながら四苦八苦。しかも鍵盤ハーモニカは、「指で押さえながら吹き、タイミングよく吹くのを止める」「鼻で息をする」「しっかりくわえるけど、よだれが出ない程度のくわえ方で」など、することがたくさんあります。
最初は、最後まで聞いてから、「頑張っているね」「ここが惜しかったね」と言う形だったのですが、「先生が1回以上練習してきてって言ったからもういいの!」と拒絶する様子も見られました。
普段の本人の様子から考えると、「これはさては自信がないな」「うまくできないと思っているから1回しかしたがらないのかも」と思いついた私。
そこで「ちょっとずつ しょっちゅう褒め褒め!合いの手作戦」に変更です。
1小節ごとに「いいね!」「上手!」「すごい!」「さすが!」「その調子!」と合いの手を入れ続け、ちょっと間違えたときにも「惜しい!」「大丈夫!」「次がんばれ!」と短く指導するやり方です。
このやり方に変えてみたところ、すぐに効果が表れました。
1回しか褒めないやり方よりも、何回も何回も褒められれば本人もいい気持ちになります。合いの手を入れて褒めようと思うと、こちらも家事の片手間に適当に、ではなく、短い時間でも本人に向き合ってちゃんと聞いてやろうという心づもりもできます。
そうすると本人なりに頑張っている姿や難しい中最後までやろうとしている健気さにも気づくので、ますます褒めてやろうと思えます。
そして、本人もたっぷり褒められているからこそ、ちょっと指導された時も「そっか」「じゃあもう一回最初からしてみるから、もう一回聞いて」と練習を嫌がらずにできるようになってきました。
発表会当日。
緊張顔ながら、同級生と一緒にしっかり演奏をし、元気に歌を歌い、精いっぱい頑張っている姿を見ることができました。
親の私も1か月半ずっと本人と一緒に歌ったり演奏したりしてきたので、1年生の一員になったぐらい一緒に歌ったり演奏したりしている気持ちになりました(口パクで歌ったりしちゃいました)。
感動の発表会を終え、また一つ大きく頼もしくなってきた息子。
園時代には体験したことがないこと・新しいこと・親も予測できないことが小学校はたくさんあります。つまずいたり自信をなくしたりすることも色々あるかもしれません。でも、そのたびに親の私も一緒に悩んだり考えたりしながら、本人の力を少しずつ伸ばしていけたらいいなと思っています。
それは、「他の人たちにできるだけ遅れないように」「障害が目立たないように」とかではなく(正直ちょっぴりはありますが)、
「『自分はよく頑張っている』『前よりも成長したな』と感じてほしい」
「あなたはあなたであって、自分らしく生きていけばいい」
「パパやママは、そのためならなんだってするよ」
「大好きだよ。愛しているよ」
言葉にしないと伝わらない息子に、毎日毎日しつこいぐらい言い続けている私は、多分傍から見ると親バカなんだろうなぁ。でも、心からそう感じて、未来を信じて子育てする毎日です。幸せな大人になってほしい。ただそれだけです。
(cyacya)

 ぐんぐん だより 

ぐんぐんぴっぴ  (1歳台〜年少児)

風が冷たく、ぴっぴの窓から見える木々も色を変え、より寒さが身にしみます。冬本番ですね。
大人にとっては、子どもと一緒に外へお散歩に出かけるのも億劫な季節になりました。ぴっぴに来られているお子さんにとっては、何度目の冬でしょうか?2回目?3回目?皆片手で数えられる数ですよね。この時期にしか感じられないこともたくさんあります。ぜひお子さんと一緒に外へ出て冬探しをしたり、冬を一緒に感じてみてください。その後の、手洗いうがいも忘れずに!
さて、今回は幼少期の体験が大きく影響すると言われている「自己肯定感」についてです。
自己肯定感とは、自分は大切な存在で、周囲から必要とされている、と自分の価値や存在を肯定的に受けとめる感情のことです。簡単に言えば、自分の良い所も悪い所も含めて自分を前向きに受け止められる感情のことです。
ぴっぴに通われているお子さんは、自己肯定感の基礎となる感情を、いろいろな体験を通してご家族と一緒に育んでいる真っ最中といったところでしょうか。
例えば、ブロックが高く積めた、ねんどや工作を上手に作ることができた、おしっこをトイレまで我慢できた、苦手な野菜を食べられた、などなど小さな達成感が自信になり、褒められることで、自分からまたチャレンジしてみようというやる気が持てます。また、結果のみを褒めるのではなく、やってみようとする気持ちやその過程を褒めてあげることも大切で、その積み重ねが自己肯定感を育みます。
先日、ぴっぴのお子さんと工作をした時のお話です。
工作はちょっぴり苦手なAちゃん。興味を持ってもらおうと見本で作ったタコとイカ。見せた瞬間、「うわ〜!ヽ(^o^)丿」と大喜び。つかみはOKです!すぐにやる気モードになったAちゃんは、まねっこしながら自分なりに満足のいくタコとイカを作ったのでした(^^♪ その後、そのタコとイカを加えて魚釣りをしてあそびました!
この工作の中にも自己肯定感を育む機会はたくさんありました。
作っている過程で、見本と同じように足の部分にペンで丸を描くのですが、上手く描けなくて、代わりに「ペンで点点・・と描いたらいいよ」とまねして描けたことを、お母さんに褒められてもっと描こうと思えたこと、そしてそれができたこと。
それから、Aちゃんが完成したタコとイカを持って「できた!」と満足している姿を見て、お母さんも一緒に大喜びしてくれたこと。などなど。
見ているこちらも嬉しくなりました。
この時例えば、「そうじゃないでしょ。」「描き方がちがうじゃない。」「下手ね〜。」とため息をつかれたりするとどうでしょう?嫌になって挑戦しない子になってしまいます。
大人は子どもの自己評価に共感しつつ子どもが満足なら一緒に喜んであげたらいいし、満足でないなら、どうすればいいか一緒に考えてあげたらいいと思います。
ぴっぴではあそびを通して、お子さんが「できた!」「わかった!」「またやりたい!」という体験を積むことで、学ぶ面白さ・楽しさ・喜びを知り、自己肯定感が育っていく基盤を作っていきたいと思っています。
ぐんぐんぴっぴ 療育スタッフ

赤磐ぐんぐん  (年中・年長児)

年末が近づいてきて、年長さんが来年から小学校でどのクラスに在籍するかが決まってきました。
春から夏にかけて、早い方は年中の頃から、どのご家庭も学校を見学したり学校や園の先生とお話されたりして、一生懸命考えられて申請しておられました。上にきょうだいがいるおうちならなんとなく小学校のイメージがつかめますが、初めて小学校にお子さんが入学されるご家庭は心配も大きいことだと思います。
小学校のクラスを選ぶ際に親御さんたちから「先生はどう思いますか?」「こっちのクラスにした方がいいでしょうか?」と聞かれることがよくありました。
親としてわが子に自閉症があることはわかっているけれど、今まで幼稚園や保育園でみんな一緒に過ごしているところから、支援級を利用するかしないかを決めるのは、「何かをハッキリ周りに知らせる」ような「わが子のこれからの人生にとって何か大きな変化をさせてしまうような」漠然とした不安を感じられておられるようでした。誰かに答えを出してほしいと思ってしまいそうになる気持ちもひしひしと伝わってきました。
わが子をどのクラスでスタートさせるかを考え、決めるのは親御さんしかできないことです。私たちは親御さんたちの判断材料になるよう、療育中に見られるお子さんの様子と特性について、それを踏まえて小学校に入ったらどんなことが起きる可能性があるかなどをお話しさせていただき、親御さんが大きな決断をすることを応援させていただきました。
「は〜、やっと決まった」。これで「どのクラスにしたらいいかしら」「どのクラスになるかしら」という大きな悩みから解放された、とほっとされている親御さんたち、本当にお疲れ様でした。
「うちの子は支援級にしたから先生たちに任せておけば大丈夫でしょう」「うちの子はおとなしいから、通常級でもトラブルはないでしょう」・・・本当にそうでしょうか。どの学級を選ぼうとも「これで安泰」ということはありません。お子さんは一人一人違いますし、自閉症の特性の現れ方もみんな違うからです。これから入学までの約4か月、どんな準備をしていきましょうかね。
育てる会では療育を受けている親御さん対象に「サポートブック勉強会」が開かれました。
それに参加されて、お子さんのサポートブックを書くことにチャレンジされたお母さん達がおられます。サポートブックを書くことで、わが子の特性や、どのようにサポートしたらいいのかなどに向き合われ、お子さんの理解を深められています。自分のお子さんについてなら何でも知っているスペシャリストになる道を進んでおられ、ぐんぐんを卒業されてもきっと大丈夫、と嬉しく思います。
小学校入学にあたって、今療育でできていることが、お家や学校での生活に活かされてほしいと私たちスタッフは願っています。
例えば、ぐんぐんでスケジュールを使って予定を理解し、変更にも柔軟に対応できるようになっているお子さんが、小学校でも安心して見通しを持って生活できるよう、お母さんたちと一緒に「学校でも使えるスケジュールはどんなものだろう」などと考えています。
学校には時間割があるから大丈夫、でしょうか。
時間割はその日にお子さんがすることのすべてを示してくれているわけではありません。
みんな同じことをしているのは授業中だけで、休み時間の過ごし方は各自異なるし、給食当番や掃除はそれぞれ分担して自分の仕事をしなければならないし、トイレに行くタイミングは? 
伝えてから行かなきゃいけない時と、自分で勝手に行っていい時があるし、、、、。わが子はどの点が一人でもできていて、どの行動はサポートがあった方がいいのでしょう。どうやって一日の見通しを伝えたら、安心して学校生活を楽しめるでしょうか。
お子さんが今の園生活で安心して暮らせているのだとしたら、どんな手掛かりが使われているのでしょう。園の先生たちが自然に、「わが子だけにしてくれている」声かけのタイミングがあるのかもしれません。わが子は先生の指示を聞いて、即座に行動に移せているでしょうか。周りのお子さんが動くのを見てワンテンポ遅れて動いていないでしょうか。自由に遊んでいい時に、自分から遊ぶことを決めているのか、それとも先生が促してくれて選んでいるのかな? 
親御さんが真剣に聞き出そうとしない限り、園の先生は自然にして下さっているサポートをわざわざお話にはならないでしょうから、園で今平和に暮らせているならなおさら、今のうちに園の先生に詳しく聞いておくとよいでしょう。
『学校コワイ』(ぶん/よつばもこ え/かしだあゆみ 発行/ASDヴィレッジ出版)という有名な絵本があります。
学校入学前にぜひ一度、親御さんに読んでおいていただきたい絵本です。
自閉症ではない多くの人が「なんとなく」わかっていて、きちんと教えてくれないことがたくさんあって、お子さんたちは困惑しているということ、お子さんたちはどうしてほしいと思っているのかがよくわかる絵本です。
『あたし研究』『あたし研究2』(小道モコ 絵・文 クリエイツ鴨川発行)を描かれた、小道モコさんも、「学校はジャングルだった」とおっしゃっておられます。
これらの本も参考にさせていただきながら、予測できないことだらけの中で、お子さんが不安と緊張と混乱でへとへとになってしまわないように出来る準備をしていきましょう。
自閉症のあるお子さんたちは、皆と一緒に習う前に少し丁寧に練習しておくことで安心して取り組めることが多くあります。ぐんぐんでは板書の練習などに取り組んでいるお子さんもおられます。
小学校入学までまだ時間がありますので、お子さんに合った準備を一緒にしていきましょう。
赤磐ぐんぐんスタッフより

ぐんぐんキッズ (小1〜)

秋も終わりを告げ、本格的に寒い時期になってきました。
さて、11月23日は勤労感謝の日でした。ぐんぐんキッズに来ている子供たちにも、働いている人に感謝の気持ちを持ってもらいたいということで、お父さんやお母さん、おじいちゃんおばあちゃんに、お手伝い券作りをしました。
まずは、お父さんやお母さん、おじいちゃんおばあちゃんが、どんなことを頑張っているかプリントを使って考えました。自分の両親がどんな仕事をしているか把握している子供もいれば、お仕事をしているのは知っているけど、どんな仕事かは分からない子供もいました。
自閉症のお子さんですので、見えていないものに想像力を働かせるのは苦手です。
ですので、普段ご両親が一生懸命している家事も「お母さんはしていない」と答える子供もいました。
是非、これだけいつも家事をしているんだよという姿を子供に見せてあげてほしいと思いました。
逆に、「お父さんは釣りを頑張っている」と答える子供もいました。たとえ趣味でも一生懸命している姿を見せていると、子供から見ると頑張っているように映るのだと思います。
お手伝い券は手順書を見て、自立して活動できるように工夫しました。
手順書を見て、道具置き場から必要な道具を取っていくような設定にしていました。
手順書に「水性ペンを1本とメッセージカードを1枚用意」という明確な指示が書かれていた方が自立してできる子供、その指示がなくても「感謝を伝えたい人を決めてメッセージカードを書く」という指示で必要な物を選べる子供と、1人ひとりに合う手順書が必要であることを改めて実感しました。
       
最後に子供の成長を感じたエピソードをお話します。
切り替えが苦手だった子供が、時間がなく「あそび」のスケジュールが中止になってしまいました。でも「しょうがない」と言っていたので「残念だったけど気持ちを切り替えられたんだね」と言葉をかけると、「幼稚園の時は泣いていたけど、今は泣かないよ。だってそういう時もあるもん」と話してくれました。少しずつ成長しているところを見逃さず褒めてあげたいと思います。
今後ともぐんぐんキッズをよろしくお願いします。
ぐんぐんキッズ療育スタッフ★

☆支援センターNEWS☆

冷たい風に銀杏の葉が舞い、冬が近づいて くる気配を感じる季節です。
次第に枝だけになっていく木々の中あちこちで、柿の木が重そうにたくさんの実をつけているのを目にします。
私はあの鮮やかな柿の色がなんだか好きです。母と一緒に畑でまるごとかじった柿の実の甘さを懐かしく思い出します。秋の実りの豊かさを感じさせてくれ、心だけはほっこりとあたたかくなります。日本の四季は本当に素敵ですね。
2学期も残りわずか、子どもたちは運動会や発表会などの大きな行事が終わりましたね。「家でも一生懸命練習した」「去年よりうまくAいった」といった声が聞こえてきています。
皆さんにはどんな思い出が残りましたか?
運動が苦手なある男の子のエピソードをご紹介します。
園に迎えに行くと他の子が「〇〇くんのお母さん、見て見て!」と鉄棒でできるようになったことを披露します。でも自分が上手にできないことが分かっているその男の子は、鉄棒に近づこうともしなかったそうです。ケンケンも苦手で、やっと最近両足ジャンプができるようになったお子さんです。運動会では一人ずつ順番に鉄棒をする場面があり、園でも練習が始まっている時期でした。うちの子にはハードルが高すぎるのだろうとあきらめかけていたけれど、自宅に室内に置ける鉄棒を買って、いつでも触れられる環境を作ったそうです。兄弟一緒に鉄棒で遊ぶうちに、自信がついてきたのでしょう、いつの間にか自分で飛びついて回れるようになっていました。運動会本番でも成功できて、これまであんなに近寄りもしなかった鉄棒が、今では自分から毎日触るようになり、「お母さん見てみて!」と楽しめる活動にまで変わりました。
このエピソードから環境を整えて成長を待つことが有効なのだと改めて感じました。
また人と比べられることなく、安心して楽しんで練習できる環境を用意することができたお母さんはすばらしいなとも思います。子育てってレールを敷いたり、先回りしたり、決めつけたりするのではなく、こんなふうに環境を用意し信じて待つことなのだなと感心しました。
『特性だから無理だと思う』と決めつけることをやめませんか。
先に親や周囲があきらめたらチャンスを失うことになります。
先日も「園の給食ではトマトを食べていますよ」と聞いてびっくりされたお母さんがいらっしゃいました。嫌いだから食べないと思って家では食卓に出すこともしていなかったそうです。とても残念ですよね。
例えば一度人を嫌いになったら本当に修復不可能なのでしょうか?忘れられない脳の人たちなので、嫌いな人がいるだけで同じ部屋に入ることもできないといった極端な話も聞きます。もちろん避けることや逃げることが必要な時もあります。それでもその人にはこんないい面があるよ、あなたのことをこんな風にほめていたよと伝えてあげることができると思います。チャンスは残しておくことができるのではないでしょうか。
先日のセミナーで服巻先生も自閉症の子どもたちの発達は変化するのだと、何がきっかけになるか分からないのだから『親が発達をあきらめない』ことが大事だとお話しくださいました。私もあきらめない親であり支援者でいたいなと思っています。
さて、今年もあかいわ発達障害支援センターはぴっぴ・ぐんぐん・キッズの保護者を対象にサポートブック作成会を行っています。2回シリーズで1回目ははじめて書く人向けに説明を中心とした会(11/7)、2回目は書いたものを読み合うグループワーク(12/6)です。
伝えることの大切さ・難しさ・楽しさが分かっていただけるといいなと思っています。伝わらない、分かってもらえないとあきらめないで一緒に工夫していきましょう。
書くことが面倒、苦手だからと、取り掛かれないでいたみなさんも是非この機会にチャレンジしてみてくださいね!完璧なものでなくてもいい、まずは渡してみることからコミュニケーションが始まります。苦手だからスモールステップで進んでいくのであって、完全に避けて通るのは違うと思いませんか?
人は変化する生き物です。子どもでも大人でも日々成長しています。この先の変化を楽しみに、今を丁寧に生きたいですね。
あかいわ発達障害支援センター 相談員:政田 亮子

グループホーム寄付 御礼

いつも温かいご寄付、ありがとうございます。

  【 ご寄附をいただいたみなさま 】

○ M.H 様(倉敷市)  ○ L.C様(今治市) (20周年お祝い金として)
平成29年11月30日現在 寄付金合計 27,518,564円となりました。
今後ともご支援のほどよろしくお願いします。
寄付金振込口座  中国銀行 赤磐支店 普通預金 1321755
             岡山県自閉症児を育てる会 代表者 鳥羽美智代

以前は「育てる会会報」はHPにも全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は一部抜粋にさせていただいています。
なお会報は正会員・賛助会員の方へは郵送でお届けしています。
もしご希望の方がおられましたら、ぜひ賛助会員に申し込みをお願いします。年会費 3000円です。
応援よろしくお願いします。
申込み方法の詳細は「
育てる会 HP」に記載しています。

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