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平成30年7月31日

 

 第243号 

NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会

 243号 目次

     豪雨災害

     自閉症啓発セミナーの報告

     即実践講座のお知らせ

     キッズルーム・18歳の春を目指すクラブ・ はやぶさの会の報告

     木工教室・OHAの会・水泳教室・サッカークラブ のお知らせ

     お母さんコラム

     私のお薦め本コーナー
         「発達障害のある子と家族の支援

     近隣の講演会等のご案内

     ぐんぐんだより
        ぐんぐんぴっぴ・ぐんぐんキッズ  

     寄付の御礼

生まれてこの方、これほど暑い夏を経験したことがない・・・というほどの、厳しい猛暑が続いています。
7月の初めに岡山県を襲った激しい雨の影響からまだ抜けられないまま、台風12号が、岡山県を直撃しました。
幸いなことに、台風の方は雨も風もたいしたことはなくて、ほっとしました。つかの間の雨風のせいで、暑さが軽減していたのが、再びぶり返して、前以上に暑く感じられる毎日となっています。
全国から「岡山県大丈夫か」と、事務局にたくさんの方から、西日本豪雨災害への励ましの声をいただいております。
幸い事務局のある赤磐市和田地区では、近所の家屋に床下浸水の家があったそうですが、事務局は、無事でした。
正会員の中に、テレビ等で大きく報道されている倉敷市真備町川辺地区の方がおられます。先日、やっとお電話でお話しすることが出来ました。仮にお名前を I さんとします。
I さんのお宅は、1階だけではなく2階の床上50センチまで、水に浸かったとのことでした。幸い堤防決壊前に奥様のご実家に避難されていて、助かったとのことでした。
ただ水に浸かった家屋を使うためには何か月も改修にかかるそうです。何しろ2階まで冠水してしまったということですから、家電や家具もすべて使い物にはならないことでしょう。
自閉症のお子さんを抱えて、さぞかしご苦労のことと推察申し上げます。
私たちにも何かできることはないかと考えました。
そこで皆さんにこの紙面を借りてお願いです。
I さんご一家の為に、支援金を集めさせていただきたいと思います。
ご協力いただける方は、下記の口座にお名前を入れて振込みをお願いいたします。
いつもの会費やセミナー参加費、グループホームへの寄付金などの振込口座とは違いますので、ご注意ください。
中国銀行 赤磐支店  (普通) 1570267
(口座名義) 特定非営利活動法人 岡山県自閉症児を育てる会
お振込みいただいた支援金は全額彼女にお届けしますので、どうか多くの皆さんのご協力を、よろしくお願いいたします。
集まりました支援金の詳細については、次回の会報にてご報告させていただきます。

さて、先日行われました澤月子先生の講演会は、西日本豪雨災害のすぐ後でしたが、無事に、開催することが出来たことを報告いたします。
先生のお話しは、実際的で分かり易く、引き込まれるように参加者は、お話しに聴き入りました。
いつの間にか時間が経ってしまったという感じでした。盛りだくさんの内容にもかかわらず、先生のお話しは、的を得た分かり易いものでしたから、頭の中にすいすい入ってきました。
自閉症の支援の大切さが、参加者の方にすっきりとした形で伝わったと思います。
実は、先生には、この後、「18歳の春を目指すクラブ」の発案で、支援ツール作りの勉強会もお願いしています。
昨年度の武藏先生の勉強会と同じ会場、赤磐市の山陽総合福祉センターで開催する4回ある支援ツールの連続勉強会です。(9/20、10/16、10/31、11/12 10:00〜12:00の予定です)
勉強会もセミナーと同じく、平成30年度岡山県人権啓発パートナーシップ推進事業の一環として開催いたします。
定員30名ですので、どうぞ早めに申し込み宜しくお願いします。
支援ツールの内容は、もう少し詰めていこうと思いますので、ご希望もお聞かせください。
例えば・・・
身辺自立のための手順書作り
コミュニケーションツール作り
忘れ物がないようにするための準備物リスト作り
家の中の片づけスペースについての見直し
スケジュール作り
HELPの出せない人の為のコミュニケーションツール作り  などなど
子どもたちの生活を楽にするための様々な暮らしに役立つ支援ツールを考えていく勉強会です。皆で考え、作っていく実践的な勉強会です
定員になり次第、締め切ります。参加希望の方は、今すぐ申し込みのほうよろしくお願いいたします。

さて、次の報告は、18歳の春のお母さんたちの見学会で、「のびのび小学校」と「希望中学校」に行かせていただいたことです。
この学校は、吉備中央町の山の中に立つ小さなちいさな、素敵な学校でした。
ここは、不登校に苦しむ子供の為の学校ということで、前から少しは知っていましたが、こんなにいい学校が、しかも岡山にあるなんて、、、驚きました。
遠く東京や埼玉からも子供たちが集まってきていて、岡山県内からの在校生と同じくらいの数の子どもたちが、全寮制(通学も可)の中で学んでいました。
ここは、不登校の子供たちの為の学校です。
地域の学校に行きづらくなった子供たちにとって、ここは救いの場のように感じる場所でした。
細いくねった道をカーナビの案内で進みながら、本当にこの先に学校はあるのかしら??と不安な思いで運転していきました。
すると・・・ありました。
立派な希望中学校と、可愛い小さなのびのび小学校が、私たちを待っていてくれました。
以下、ホームページから引用します。
 学校法人おかやま希望学園は、平成7年に吉備高原のびのび小学校を、平成12年には吉備高原希望中学校を開校した小中併設の全寮制の学園です。状況によっては通学もできます。
 不登校など既存の学校になじみにくい子どもたちが、「笑顔を取り戻したい」、「自信を回復したい」、あるいは自然豊かな環境のもとで「自分らしさ」を存分に発揮したいと願って集い合っている学園です。
 子どもたちは、「生活すべてが学び」の理念のもと、 吉備高原の豊かな自然と地域の皆様の暖かいご支援、そして仲間との励まし合いを通して、生活リズムを確立しつつ、自分らしさを取り戻し自立に向かいます。
 元気のよいあいさつや明るい笑顔、夢や希望を語る姿などに出会うとき、「自立と社会参加」を目指す本学園の存在意義や使命感を強く感じることができます。
  学園の卒業式では、証書授与の後で親と子のメッセージが交わされます。毎年のように、「この学園に出会えてよかった」「不登校のおかげで、むしろ家族の絆が深まった」「信頼できる友に出会えた」など語られます。
 豊かな自然と温かい人間関係の中で、「自分を変えたい」「勉強をやり直したい」「自分にあった進路を見つけたい」などと考えている皆さん、いつでも見学や体験においでください。
 私たちは、そのような皆様との出会いを心よりお待ちしています。
 ともに未来を切り開いていこうではありませんか。
http://www.kibou-gakuen.jp/
のびのび小学校と希望中学校に行かせていただいて、「もし子供が、学校へ行けなくなってもここがあると思うと、安心できる」
「みんなにこんないい学校があることを、知ってほしいね」
「今の学校辞めて、来させようかしら??」
なんて言う人まで出てきて、お母さんたちは、希望もってこの学校を後にしました。
参加したみなさんの感想や報告が後のページにありますのでご覧ください。

お話し変わって、グループホームの併設カフェ、スプリングカムカムが7月20日をもって閉店いたしました。
多くの皆さんに愛されたにもかかわらず、閉店することになってしまい残念でなりません。
2年と2か月、自閉症の人たちのことを知ってほしいと願い頑張ってきました。
赤字が大きく、みなさんからいただいた会費を基に運営する育てる会では、支えきれなくなりました。
そして7月20日、最後の日を迎えました。
最後の日に来店されたお客様から、写真のような色紙を頂きました。
これほど愛されていたことに、感動するとともに、いつか再開出来たらと願います。
はじめは、将来は自閉症の人の就労場所にもなればいいなと考えておりました。
需要もきっとあると思っていましたが、学校を卒業してカフェでお仕事ができる年になった子たちは、一般就労やA型の就労継続事業所へどんどん就労先が決まっていきました。
それはそれでありがたいことですが、今のところ、育てる会の子どもたちの中には、カフェで働きたいという希望の人はいないようです。
それもあって、閉店する決心がつきました。
私は、ここが好きでした。
お客様とお話ししたりするのも楽しかったし、新しい知り合いも増えました。
そして、自閉症の子たちの話も出来ました新聞やテレビにも何度もなんども取り上げていただけました。
楽しい楽しい2年と2か月でした。
スタッフと、こんなに幸せだったことはなかったね・・・。としみじみ話しました。
お世話になった皆さん、ありがとうございました。
もしかしたら再開することが、あるかもしれません。
その時には、看板をまた上げますので、どうぞよろしくお願いしますね。

夏休みは、まだまだ続きます。
早く学校が始まらないかしら・・・なんて思っていませんか?
夏休みこそ、じっくり子どもと付き合って、成長を促すことが出来るチャンスの日々です。
子育ては、親が主役です。
子育てを療育や学童に丸投げしていませんか?
子どもとじっくり関われるのは、子どもが小さい時だけです。
頑張ってね、おかあさん。ではまたごきげんよう。
(鳥羽 美千子)

自閉症啓発セミナーの報告

平成30年7月14日(日)、岡山ふれあいセンターにて、社会福祉法人 南山城学園スーパーバイザー、湊川短期大学講師の澤月子先生をお招きして、「第98回 自閉症啓発セミナー」を開催いたしました。
今回は「自立した暮らしに向けて 〜自閉スペクトラム症の支援グッズ〜」と題して、前半は、自閉症の子供さんたちへ、いま教えるべきことを確認し、後半は工夫とアイデアに満ちた支援ツールを、写真を交えてご紹介いただきました。
なお、今回は「平成30年度 岡山県人権啓発パートナーシップ推進補助事業」として、9月から始まる澤先生による支援ツール勉強会と合わせて助成をいただき実施いたしました。
この場をお借りしてお礼を申し上げます。
それでは、セミナーの報告と、アンケートの一部を紹介させていただきます。

講演のはじめに、「支援学校を卒業したお子さんのその後の暮らし」についてお話しされました。
「有り余る空白時間に、自立的に過ごせない。入所施設では、1日の暮らしが、ご飯、入浴、また外出はあっても月1回ほど。家なら自分でするが、それがないので、ずっと待っているだけの暮らし。生活がないから暇ができてしまいます。」
京都府自閉症協会での、25歳以上の自閉症のご家族がおられる方へのアンケート調査の結果が紹介され、そこからも見てとれます。
○回答者の半数は家で一人で過ごすことがない。
○休日の家での過ごし方は、動かなくてもできること(テレビ、ゲーム等)、誰かとする活動(ドライブ、公共交通機関に乗る)に偏る。
○生活習慣病を抱えている人が半数以上。 
将来を見据えて、仕事以外の時間、暮らしの時間をどう組み立てて行くのかが大切なことがわかります。
例え話として「退職後のお父さん」が例に挙げられました。
「退職してずっと家にいるのに、家事も掃除もしない、奥さんが全部身の回りのお世話をしてあげて、たまに出かけても「晩御飯作るから帰らなきゃ」と。お父さんのためにお母さんたちの暮らしに制限がかかります。ライフスキルがないとは、そういうことです。」
と、お話いただくと、会場中から頷きの嵐でした。
余暇の考え方として、一般的に「レジャー」ととられがちですが、澤先生は、「生活に必要な活動」「興味関心のある活動」のどちらも、余暇を過ごす活動になり、学齢期から「生活に必要な活動」=「ライフスキル」を身につけて行く活動を、暮らしの中に取り入れて行くことが大切だと言われていました。
二次障害を予防して行くときに、まず土台となるのは、障害特性の理解と、生活習慣が整っていることです。
ですが、支援現場では、「社会性や対人関係」に支援の重きが置かれて、ライフスキルの支援が見逃されやすいのではかと危惧されていました。
完全自立が無理でも、援助付きで自立して行くこと、そのために、お子さんの現状を理解し、その評価をもとに支援を組み立てて行く必要があります。先生から「療育機関では、クッキングをよく取り組んでいるが、そこでは、楽しくクッキングをすることが目的ではなく、手順書を見てクッキングをすることが目的である」と強調されました。
こういった手段の目的化が、支援現場で起きているのではないかと感じました。目的はなんなのか、そのための手段としてのクッキングを行う。目的を見失わないことが大切だと再確認しました。
次に、ライフスキルとはどういったものかを確認し、参加者で評価表に記入を行いました。「合格、芽生え、不合格」の3段階でのチェックを行いました。
会場の保護者の方からの感想を紹介させていただきます。
「項目があると、得意・不得意もわかるし、外せない部分なのだと確認ができました。何に力を入れたらいいかがわかりました。」という意見が出ました。お子さんに何を教えたらいいのか、共通認識して行く上でも、きちんと見える形で評価を行うことが大事なのだと思いました。
ライフスキルを身につけるためのアイデアがいくつも写真で紹介されました。
様々な工夫がなされた支援ツールが紹介されました。
例えば、早食いをして嘔吐をしてしまう利用者さんに対して、どう支援していくのでしょうか。
先生の紹介してくださった支援として、一つの小皿を食べたら、折り紙を折る、それを繰り返す、そうすると食べる間にインターバルができて、その方が一人で嘔吐せずに食べることができたそうです。
「食事中に折り紙をおるの?」と、まず思いますよね。ですが、ここでは、「利用者さんの強み」に着目されて、柔軟な発想と工夫が、生きた支援に繋がっているのだと学べました。
今回講座を聞いた参加者の皆さんが「もっと支援ツールを工夫していこう!」とやる気スイッチがオンになった方が多いと思います。けれど、作ってみよう、と思っても、どういったものがいいのか、一人で考えるのは大変ですよね。
そこでなんと、育てる会「18歳の春を目指す会」で「支援ツール勉強会」が開催されます。こちらもぜひご確認ください。
澤先生、お忙しいなか本当にありがとうございました。
(スタッフK)

○ はっきりとスピーディな先生のお話に聴き入りました。工夫が大事。うまくいかない支援をずっと続けない。工夫することを止めないでやっていこうと思いました。まずは初めてみようと思います。(保護者)
○ 特別支援学校の話が出るたびに胸が痛かったです。でも、現実もっと工夫したり考えたりしなくてはいけないことが多々あるなあと反省もしました。子ども達が「やってよかったなあ」「できた!嬉しいなあ」と思えるような支援ができるようにしたいです。自分自身の支援は子供たちにとってどうだったのか振り返り、今日学んだことを活かしていきたいと思います。(支援学校支援員)
○ 生活スキルで本当に重要なこと、大切なことを小さいころから少しずつでも色々と工夫しながら将来へ向けていくことが大切なんだなあと思いました。これから芽生えを大切にしながらスケジュールなどを工夫し、頑張っていきたいです。そして、援助付き自立を目指していけたらと思います。(保護者)
○ 先日、言語療法を受けてみようと耳鼻科に行くと、自閉症の事をわかっている病院だと聞いていましたが、実際は名前だけを知っていて細かな特性は知らないのだなと哀しく思う出来事がありました。
今日のお話でもありましたが、親の私や、先生や、支援者を過信し過ぎず、常に理解を深めていくことが大切だと思いました。
(保護者)
○ 具体的な話がとても面白く、工夫することなど大変勉強になりました。また、アセスメントの重要性など、支援者の仕事とは何かと考えさせられました。(保育士)
○ 支援グッズの種類というより、もっともっと深い、根底の事を理解して行動することで支援ツールがはじめて活かされるということを感じました。わが子は支援学校へ通っています。先生も色々な先生がおられます。色々と葛藤することもありますが、まず親として出来ることをちゃんとしていこうと思います。先生に正しくわが子のことを伝えていく。一度ではなく、継続的に伝えることが大切だと感じました。(保護者)
○ 実際に使ったツールやその工夫するポイントを話してくださって色々と取り組み方があると分かりました。小学生の教科書の色テープを貼る工夫はすぐやってみたいと思いました。服たたみボードも持ってきましたが番号をつけてなかったので、本人は使いにくかったようで、これもすぐにやろうと思います。(保護者)
○ クッキングは手順書の使い方を覚えるためのもの。ゴミ出しや服の片付けなどの方がずっと大切というご意見に「そうかあ」と納得し、優先順位を考え直そうと思った。支援ツールは、出来なければ工夫が足りないという言葉に、自分の支援ツールを改良していかなければと思った。(保護者)
○ 講演会に行く機会が中々ないので、今回参加できてよかったです。自分の知らない事ばかり教えていただいたので、そうだったのかと考えさせられることが多く、とても勉強になりました。
苦手なことを理解することは大事で、頼れる存在、安心が出来る人がいることは大切ですが、補助なしで何も出来ないようなことになってはいけないなと思いました。
(保護者)
○ 目に見えやすい社会性やコミュニケーションの問題に今まで目が行っていましたが、大切なのは生活習慣であることを学び、とても勉強になりました。
生活スキルを身につけれるような支援も考えていきたいと思いました。今だけではなく、将来必要な力が身につけられるような支援をしていきたいと思います。
(放課後等デイ)
○ 感情コントロールの土台は日常生活の自己管理やコントロールだという話にものすごく納得できました。感情コントロールのみを切り離して考えることに違和感がありましたが、色々やれることが日常生活の中にあると感じることが出来ました。
土台をすっ飛ばして、目先の小手先のことに取り組んでも効果がないことを改めて感じました。
(保護者・臨床心理士)
(澤先生を囲んで、当日のスタッフ一同)

平成30年度 支援者対象 
 現場の先生のための即実践講座

川崎医療福祉大学准教授の諏訪利明先生による、平成30年度即実践講座です。
第3回は場所が岡山南ふれあいセンターでした。
直前の豪雨災害で被災された方や道路が通行止めで、残念ながら欠席された方もいらっしゃいましたが、130名ほどの方が出席され、みなさん熱心にメモをとられていらっしゃいました。
また当日は、他のセンター利用者の方もおられて、駐車場が満車となり、せっかく来られたのに、車が停められずにあきらめてお帰りになった方もいらっしゃったと聞きました。申し訳ありませんでした。
次回は、岡山国際交流センターですので、専用駐車場はなく、参加者の方にはご負担をおかけしますが、公共交通機関でおいでいただくか、近隣の有料駐車場をご利用ください。よろしくお願いします。

 【 第4回 即実践講座 】

日 時:平成30年9月7日(金)19:00〜20:55
場 所:岡山国際交流センター(岡山市北区奉還町2-2-1)
    (注:これまでとは会場が違います)
テーマ:「幼児期支援再考!」
講 師:諏訪 利明 先生(川崎医療福祉大学 准教授)
参加費:一般 20,000円、賛助会員 17,000円 (全10回分) 
申込・問合せ:Tel.086‐955‐6758、Fax.086-955-6748
前回の、第3回 「構造化再考!」に出席された方からのアンケートの一部を紹介します。

○ 構造化を一人ひとりに合わせてアセスメントし直したいと思いました。また、園や学校の先生とお話しすることが多いので、今日の学びを念頭に置いて、押し付けにならないようにお話をしていきたい。(相談支援事業所 相談員)
○ スケジュールは楽しみがないと捨てられてしまう。しないといけないことを、スケジュールを使ってやらせようと思っていた自分に気付きました。(幼稚園 教諭)
○ 構造化の4つの要素が、自閉症の支援を考えていく上で欠かせないと思いました。講座の中で紹介されていた4つの要素についての個別化された実践が、発想豊かで面白いと思いました。自閉症支援はとてもクリエイティブなものなんだと気づけたのが良かった。(大学院生)
○ スケジュールの形態、トランジッションなどよく目にするパターンのものしか知識になかったが、本人が好きな物、分かりやすいものとしてカップが使われていたことに驚いた。どんなものでもいいという事が分かった。(保育士)
○ 今の事業所へ移ってから、「子供たちに覚えさせる」ためのスケジュール、環境になってきているような違和感を覚えることが多々ありました。乱暴な言い方をすれば、こちらの設定に子供を合わせようとしてしまっていないかといった部分を再考することができました。(児童発達支援)
○ 事業所で使用しているスケジュールは文字や写真、実物などで勧めていますが、トランジッションがカップの方がおられて、本人の理解や興味に合わせてすすめていくことが大切だと思いました。一人ひとりに合わせたものを使用することの大切さを改めて感じました。(児童通所支援)
○ どう課題に取り組むか、生徒に「柔軟なやり方」で教材を用いる方法を提供する「柔軟性」を意識してきたつもりだったが、一人ひとり個別化された「柔軟なやり方」ということをあまり意識出来ていなかったことに気付きました。(児童通所支援)

キッズルームの報告

7月15日(日)岡大の体育館で、キッズルームが開かれました。岡山大学児童文化部のボランティアさんが、30人以上の参加で準備をしてくださいました。
猛暑の暑い中、子供達は走り回ったり、おもちゃで遊んだりしながら、とっても良い笑顔を見せてくれました。
今回から新しい遊具も加わりました。
紙芝居も、動く絵を取り入れてくださっていて、みんな座って聞き入っていました。
初めて参加してくれたお友だちは、慣れない環境で戸惑いがあった子もいましたが、初めてのことです、うまくいくことばかりではありません。一度見た場所に、2回目は足を踏み入れて、3度目はおもちゃを触りに行く。そして、だんだん楽しみな場所にしていってもらえたら。そんな想いです。来てくれてありがとう。また、参加してくださいね。
ボランティアの皆さん、大変暑い中、準備・片付け、そして、子供達とめいっぱい遊んでくれて、ありがとうございました。
以下、参加者からの感想です。

●  今回初めて参加させて頂きました。
初めての参加だったので、不安もありましたが、ボランティアさんが、一生懸命に我が子と関わろうとしてくださり、丁寧に接して下さったので、すぐにうちとける事ができたように思います。用意して下さっていた、様々な遊具にも関心をもち、ボランティアさんと楽しんでいる様子をみて、とても嬉しく思いました。
一歩ひいた所から見ることで、我が子の成長や良いところ、可愛いらしいところに気付くことのできる、良い時間となりました。ぜひ、また次回も参加させて頂きたいです。
暑いなか、ボランティアさんやスタッフの方々にお世話になり、本当にありがとうございました。
●  今回が二回目の参加でした。ボランティアさんに初めは人見知りをしていた息子ですが、次第に慣れ、母と離れてボランティアさんと楽しく遊んでいました。多動でじっとしていられない息子を追いかけたり、一緒に遊んでくれたり、暑い中笑顔で対応してくださりとても嬉しく思いました。帰りには「楽しかったー!」と笑顔で言っていました。次回もぜひ参加したいです。ありがとうございました。

18歳の春を目指すクラブ見学会の報告

6月29日(金)に、18の春では、吉備中央町にある「のびのび小学校・希望中学校」の見学へ行きました。
今回は、13名の参加者で訪問しました。

学園長先生から、学校の説明があり、その後学校と寮の見学をさせていただきました。
現在31名の在学生がおられ、定員まではまだ空きがあるようです。半数が県外からの方だそうです。
それほどにも魅力がある学校なのでしょう。
学園長先生からのお話では、
「不登校を前向きにとらえる。不登校に向き合うことで大切な事に気づいていく。」
このことを大切にしておられると言われていました。
また、「生活の場から支援できる、生活の全てが学び」だとも話されており、
・基本的生活習慣(早寝・早起き・朝ごはん)
・社会的生活習慣(挨拶・返事・履物の整理・ストレス改善(空手))
・学習習慣(読み書き計算・夢づくり)
この3つの習慣を大事に指導されているとのことでした。
中学校では、自分に合ったコースを選択できるようになっており、
・ハートフル(幼稚園や老人ホームと交流)
・マイスター(音楽活動)
・クリエーター(備前焼など)
以上の3つのクラスをどのクラスに入りたいか自分で決められるようになっています。
さらに、5教科については、能力等により5つのコースに分かれているそうです。
小学校でも、コースが分かれており、その子その子の得意な事・興味があることを引き出してやれるような環境となっていました。授業では、先生が密に関わって指導してくださっている様子が見られました。
通っている方もおられるようで、寮が強制ではないこと。
不登校になっていない子どもでも、ここに通わせたいと思われれば通うことができること。
生活の改善や、気持ちを取り戻し、地元の学校へ戻っていく子もいること。
卒業後は、皆、通信制や私立の高校等へ進学していること。
など、質問にも答えていただきました。
先生方は熱意と優しさを持たれていて、ここになら預けられる。楽しんで学校へ行ける。そう思えました。
そして、今、不登校でない方でも、いざとなったらここがある。そう思わせてくれる学校でした。
以下、参加者からの感想です。

○ 4人兄弟♂の末っ子が自閉ッ子なのですが、学校へは、体調が悪かったり、病院へ行ったりする以外は必ず行く。と言うのが決まりごとになっているので、あまり関係ないかも…。(上の3人は高校以上の子なので)と思っていました。
しかし、見学や説明を聞いているうちに、抱いていたイメージとの違いに驚かされました。子ども達の生活の自立面がしっかりできていることに感心したり、一人一人に合った勉強を充分時間をとって取り組んでいること、先生方が意欲的なことに感動しました。
見学を通して初めてわかることがたくさんあったので、もっともっと、『のびのび小学校』を知ってもらえるように発信していけるといいと思いました。参加できて良かったです。ありがとうございました。
○ 道中1人だったので、無事辿り着けるかと不安もありましたが、行ってみるととても自然豊かでほんとにのびのびしているなぁと感じました。
親元を離れ生活するという事が大きな関門ではありますが、おっしゃられていた<その時>がそれぞれに来るとき、選択肢の一つとしてあるという事はとても心強いと感じました。
生活の不自由さはたくさんあると思いますが、先生方の表情やお話から、子どもたちを見守り大切にされている雰囲気が伝わり、第三者の関わりを必要とする子どもたちにとってはとても良い環境ではないかと思いました。不登校は遠くない現実としてあります。ひろく情報を知ることは力にもなるので、知るという努力を続けていきたいと思います。貴重なお話とお時間をありがとうございました。
○ のびのび小学校、希望中学校の見学をさせて頂きありがとうございました。
細い山道の先に、こんなに素敵な学校があるとは…と驚きました。
親から離れて、寮に住み、洗濯ものは、自分で干し、先生や地域の人に支えられて、自立への一歩を学ぶ。今、小学5年生の我が息子が、どんな中学校へ通い、どんな時間を過ごすことが大切なのかを考えている私にとって、もしもこの中学校へ進学したら?を真剣に考えるきっかけになりました。
自分でここに来ることを決意した子供たちや親の気持ちに、思わず涙が出てしまいました。ありがとうございました。
○ 我が子が不登校の状態なので、不登校の子どものための全寮制の学校ということで、とても興味深く見学させていただきました。
小学校、中学校とも、クラス編成について説明していただいた後、授業の様子を拝見しました。寮も個人の部屋やお風呂まで見せていただき、子どもさんたちの生活の様子が垣間見ることができました。
1クラス数人の生徒に先生が2人ついてくださっていたり、勉強の進み具合に応じて個別の学習も行われているなど、学習面でのフォローがされていると感じました。
また学習だけでなく、生活面でもフォローが行き届いていて、羨ましいと感じました。規則正しい生活、自分のことは自分で、というのが、親元から離れて寮で暮らすからこそ、身につくように思いました。
また、子ども同士のトラブルがあった時には、大人が介入して「どうしていったらいいのか」を一緒に考える中で、対人関係のスキルを学べる利点があります。普通の学校生活では、そこまでの対応はできないだろうと思います。
地元の岡山からだけでなく、遠くは東京からも入られているお子さんがおられると聞きました。
不登校対応のこうした学校はなかなか見当たらないと思います。とても良い取り組みをされていると感じました。
見学をさせていただけて良かったです。ありがとうございました。

はやぶさの会の報告

自閉スペクトラム症のお友達作りの会、「はやぶさの会」です。
7月1日(日)最高に良い天気の中、アスレチックでアクティブに遊んできました。
当初は「太陽の丘公園」に行く予定だったのですが、その日近くの池田動物園で芸能人イベントがあり大変混むことが予測されたので、急遽「浦安運動公園」に行き先を変更して集まりました。
結果は大正解!伸び伸び楽しく走り回り遊び回り虫取りをし水遊びをしボール遊びし。それぞれがバラバラに好きなように遊んでいるようで、時々関わりあい、誘いあい、笑いあっている姿がたくさん見られました。
そのあとの昼食はバイキングへ。席に着くと、「○くん、こっちおいでよ!一緒に座ろう」と子ども同士で誘い合って座り、「ラーメンはここで注文するんだよ」「それ美味しそう」「あっちのおかずも美味しかったよ!」と教え合いながら楽しく食べることができました。
参加してくださった皆さんからの感想を一部紹介します。

〇 前回欠席していたので、行く前から楽しみにしていました。浦安公園には以前、広いから迷子になりそうでひと時も目が離せなくて疲れきった思い出があり、数年間足が遠のいていました。だけど、今日は、こんなにも大人が話をして自由に遊ばせても大丈夫な時間が持てて、また成長を感じました。
順番を待ったり、次の人にターザンロープを渡したり、ルールを知らない友達にルールを教えたり、できるようになったことを実感しました。バイキングでも大切な「待ちグッズ」も「帰りには返してね」と約束すると皆にレアカードだって貸してあげられたこと、以前だったら大騒ぎだったでしょう。だって「俺のものは俺のもの!皆のものも俺のもの!」でしたから(笑)。
それから子ども同士で「これが美味しかった!」とか話しながら同じものを取りに行ったりして、友達感がかなり出てきました。嬉しいですね。また次の会が楽しみです。
〇 仲間に入れていただいて、親子ともども感謝です。今回も一人虫取りでしたが、「時間だから皆のところに戻ろう」と声をかけると、すんなり行動できて嬉しかったです。
オモチャやカードの貸し借りも、皆声掛けできていたし。はやぶさの会の子じゃなくて、見ず知らずの子に虫取り網をぶん取られ、しばらくは後ろをチョロチョロついていっていましたが、「それ、僕の網だよ」と弱々しいですが、自主的に言えたのも今日一番の感動でした。はやぶさのお兄ちゃんたちは皆優しくて、「友達いっぱいできたー!」と嬉しそうです。
〇 暑い中、皆さまお疲れ様でした!太陽の下でのびのび自由に遊ぶ感じも良かったですね。
Aくんはターザンロープを順番で並んで遊べたり、Bくんは他のお友達にも「一緒に遊ぼう」と声を掛け合っている姿を目撃して、嬉しく見ておりました。また次回も楽しみにしています。
〇 行ったことのある公園で、会ったことのある子どもたち。本人にとって安心できる場でした。
ご飯も、親の私に「近くにいてね」と言いながら、流れで離れてしまっても安心して食べられていたようです。ご飯の場所もよく行くお店なので、自分で食べられるものが何かも分かっているので親子とも安心でした。次の会がまだまだ先だと知り、残念がるぐらい、この会が楽しいようです。ありがとうございます。

子どもたちの仲良し度が本当にどんどん上がっていて、去年6月に初めて企画してから約1年。参加するたびに、子どもたちの成長がたくさん見られますし、お互いに気のあう良い友達関係にもなってきたように感じます。
親同士も仲良くなってきて、お互いの子どもの成長を喜んだり普段の学校の話をしあったりする、お母さん同士も良い仲間になってきたように感じます。
企画させてくださった育てる会にも、集まってくださっている皆さんにも感謝です。
次回は、9月を予定しています。また来月詳しい内容をお知らせしますね(^^)
(担当:M)

水泳教室のお知らせ

8月はお休みです。

  【 次回の水泳教室 】

日 時:平成30年9月16日(日) 15:30〜17:30
場 所:OSKスポーツクラブ(岡山市北区絵図町1−50)(正会員 限定)

サッカークラブのお知らせ

8月はお休みです。

  【 次回のサッカークラブ 】

日時:平成30年9月9日(日)10:00〜12:00(9:45集合)
場所:岡山市内グラウンド(正会員 限定)

木工教室のお知らせ

木工教室は、予定していた7月29日に、台風12号が岡山を横切り、残念ながら延期となりました。
改めて、お盆明けの8/18に開催することにいたしました。
まだ若干の空きがありますので、この日なら都合のつくという方がおられましたら、事務局までどうぞ申し込みください。
日 時:平成30年8月18日(土) 10:00〜12:00
場 所:山陽公民館 美術工芸室(赤磐市山陽1-10)
            ※場所が変更になっています
作るのはレターラックで、材料代は1500円です。(正会員 限定)

OHAの会のお知らせ

OHAの会は高機能自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害で知的障害のないタイプの子どもを持つお母さんのための会です。
8月はお休みです。

  【 次回のOHAの会 】

日 時:平成30年9月12日(水) 9:30〜11:30
場 所:おひさまハウス 食堂(赤磐市和田194‐1)
アドバイザー:利守 愛子 先生(臨床心理士)
参加費:1000円    申し込みは事務局(Tel.086-955-6758)まで(正会員 限定)

お母さんコラム

小2・ASDの診断のある地域の特別支援学級に通う息子と、1歳・ASDの診断のある地域の保育園に通う娘を持つ母が、普段の我が子との日々をつれづれに書いているコーナーです。
どうぞ気軽な気持ちで読んでください。
先月の会報で妹にも診断が出たと紹介しました。
息子はすでに小1の時に障害告知が済んでいて自分が発達障害の中のASDがあることは知っています。普段の生活での工夫なども「僕は発達障害だから、こういう風な工夫がある方が便利なんよ」と自分で説明することもあります。
そんな息子は時々改まった雰囲気で「ママに聞きたいことがあるんだけどさー。もしかして、○くんも発達障害?」と同じ支援学級の子や療育で出会う子について、こっそり私に聞くことがあります。
「どうしてそう思うの?」と聞くと、自分と同じところでつまずいていたり、自分と同じ工夫が便利そうだから、ということが多いのですが、「他の子のことはママには分からないなぁ」「発達障害がない人でも便利な工夫もあるしね」とはぐらかしていたのですが、ある日「R ちゃん(妹)も発達障害?」と聞いてくることがありました。キター!と思い、「そうだよ」「こないだ病院に行って診断してもらったんだ」「R ちゃんに、色々教えてあげてね」と伝えると、「やったー!!!」と大喜び。
「なんで『やったー』なの?」と聞くと、「だって、僕の周りにはあまり自閉症の人がいないんだもん。68人に一人だからとっても珍しいんだよ」「Rちゃんが仲間になってくれて嬉しい!」と言っていました。
実は支援学級にも療育にも普段行く運動教室にも、たくさんASDのお友達はいるんですが、本人が知っているASDは自分だけ。仲間がほしいって切実な気持ちだったんだなとしみじみ。ちなみに「ママも時々発達障害っぽいことあるよ」「忘れんぼだったり、うっかりだったり、聞いただけより書いた方が分かりやすかったりでしょ?」と言われました。
うーん、確かに。ポイントついているな(笑)。
学校でも、支援学級の担任の先生が時間割の書き写し間違いをしてしまった時、「誰にでも間違いはあるから大丈夫だよ」「メモしたものを見ながら書くとかの工夫をした方がいいかもよ」と優しく教えてあげたそうで、「その時のKくん(息子)の顔は『先生も、もしかして…お仲間?』て感じでした(^^)」とのことでした。
夏休みの個人懇談では、交流学級の先生からも「Kくん、自分にとって便利なグッズを上手に使いこなしていて、感心します」「自分で必要なものを、しっかり自主的に使えることは、将来にも大切ですよね」「クラスの中でも、自信を持って活動できていますよ」と教えていただけて、ほっとしました。
懇談では、クラスの中の机配置や道具の置き場・勉強の進め方なども、色々一緒に考えてくださって、母の私の意見もたくさん聞いてくださいます。
勉強は年々本人にとって難しくなっていきます(2年生の2学期からはついに九九もスタート!)。ですが、本人なりの理解の仕方に合わせて親も一緒に考えさせていただけるこの小学校のスタイルは、とても心強いです。
これからも色々試練はあるでしょうが、一つ一つサポートしていただきながら乗り越えていきたいと思います。
(cyacya)

 ぐんぐん だより 

ぐんぐんぴっぴ (就学前)

先日、とても嬉しいことがあったので、ご紹介させて頂きます。
2歳4か月のAちゃんは、何か物が欲しい時に、欲しいものへ手を伸ばしたり、大人の手を引いて欲しいものの所へ連れて行き要求を伝えます。
しかし、たくさんの中から、Aちゃんが欲しいものを分かってあげるまでに、時間がかかることもあり、せっかくAちゃんが伝えてくれているのに、すぐに分かってあげられないので、もどかしい気持ちになることも度々ありました。
そこで、欲しいものを要求する際に、Aちゃんが指差して伝えられるように練習しました。
おやつタイムでの要求の際に、片手にはおやつ、もう片方の手にはお茶を持って、Aちゃんに「おやつとお茶どっちがいい?」と聞きます。
その時に、Aちゃんが指差しができるように(人差し指が立つように)手を添えてお手伝いして、欲しいものを指差しできるようにしていきます。
初めは人差し指を立てるのが難しかったAちゃんも繰り返すたびに、だんだんと自分から人差し指を立てられる時間が増えてきました。
こちらのお手伝いも少しずつ減っていき、1か月後の先日、なんと!Aちゃんは、欲しいものを自分で指差して要求することが出来たのです。その瞬間、お母さんと「Aちゃん、すごい!!」「指差し出来たね!」と嬉しさを共感することができました(*^-^*) 
療育に保護者の方が同室されるので、お子さんたちのできた!の瞬間を保護者の方に見ていただけることができます。
お子さんたちの成長は保護者の方にとって何よりも喜びであり、エネルギーの源になります。
また、お子さんの様子を見ながらお子さんに合った関わり方を保護者の方と一緒に確認し合うことができます。
これは、保護者同室のメリットだと思います。
ぐんぐんぴっぴでできる!が目標ではありません。
もちろんぴっぴでできることも大切にしていますが、ぴっぴでできた事が家庭でもできた!園でもできた!と繋がっていってほしいと思います。そうすることでお子さんたちは、もっと生活しやすくなります。
Aちゃんのお母さんから、「お家でも○○できました!」と嬉しいご報告を受けます。ぴっぴでの取り組みがご家庭につながっていることがとても嬉しいです。
Aちゃんは、おやつ場面でできるようになった指差しが、遊びの際にも頻繁に見られるようになりました(#^.^#) きっとこれから家庭の中でもAちゃんが指差しで要求を伝える姿がたくさん見られることでしょう♪
ぐんぐんぴっぴはこれからも「保護者の方と一緒に」お子さんの成長を喜び合い、一緒にお子さんに合った関わり方を見つけていきたいと思います。
赤磐ぐんぐん 療育スタッフ M

ぐんぐんキッズ (小1〜)

西日本豪雨のあと、記録的な暑さが続いています。
ぐんぐんキッズに通う子どもたちも、療育部屋に入ると「涼しい!」「天国じゃわ〜」とほっとした表情をのぞかせています。
涼しい部屋ではありますが、ぐんぐんキッズの熱い!? 夏休みがスタートしました。
以前から昨年整備されたグラウンドを取り入れた活動をしていますが、「そとあそび」という新しいスケジュールカードを導入していくことになりました。キッズのメンバーに、楽しく遊んでもらうには、まず事前にルールを説明する必要があります。
このように視覚的に示されることで、ルールもスムーズに理解できた様子。
普段の外遊びでは、何で遊ぶか、順番はどうなるか、は、実際に遊びながら判断しなければならないこと。自分がしたい遊びを選ぶ場面では、相手がなにを選んだかも確認できるので、「サッカーは一緒に遊ぼう?」と相手を誘ったり、「最初〇〇くんがして、その次が僕だね」と順番を確認することができました。見えるって大切ですね。
実際にタイマーをつかって時間を区切り、切り替えができたときは「時間で終われたね!すごい!」「ルールを守ると楽しく遊べるね」と、ルール守れている自分に気づけるようスタッフは声掛けします。
大切なのは、ルールを守ることで、自分にしっかり「いいこと」があることを実感できるかどうか。せっかく、書かれているルールを守って行動できていても、書かれていない細かいことに対して、あれやこれや言ってしまうと、書かれたルールを頑張って守っていても、子どもたちにはなんのメリットもありません。
まずは、示されたルールが守れたことを認めてあげることで、子どもたちの「できた!」を伸ばしてあげたいなと思っています。
子どもと接する時間が増える夏休み。
うまくいかなかったり、大人側に余裕がなくなると、小言も多くなりがち。自分にも子どもたちにもご褒美設定をしながら、実りある夏にしていけたらいいですね。
ぐんぐんキッズ療育スタッフ M

グループホーム寄付 御礼

いつも温かいご寄付、ありがとうございます。
いよいよ次のグループホーム「すてっぷ 1(仮称)」建設に向け、構想を開始しました。

  【 ご寄附をいただいたみなさま 】

○ K.H 様(岡山市)        ○ 鳥羽代表(赤磐市)
○ U.T 様(岡山市)
平成30年7月25日現在 寄付金合計 27,589,964円となりました。
今後ともご支援のほどよろしくお願いします。
寄付金振込口座  中国銀行 赤磐支店 普通預金 1321755
             岡山県自閉症児を育てる会 代表者 鳥羽美智代


以前は「育てる会会報」はHPにも全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は一部抜粋にさせていただいています。
なお会報は正会員・賛助会員の方へは郵送でお届けしています。
もしご希望の方がおられましたら、ぜひ賛助会員に申し込みをお願いします。年会費 3000円です。
応援よろしくお願いします。
申込み方法の詳細は「
育てる会 HP」に記載しています。

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