Japanese version only
平成30年8月31日
第244号
NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会
244号 目次
秋の到来
西日本豪雨災害寄付 御礼と報告
即実践講座のお知らせ
支援ツール勉強会・ はやぶさの会・OHAの会のお知らせ
木工教室・水泳教室・サッカークラブ のお知らせ
お母さんコラム
私のお薦め本コーナー
「発達障害の子を育てる本 ケータイ・パソコン活用編」
ぐんぐんだより
ぐんぐんぴっぴ・赤磐ぐんぐん・ぐんぐんキッズ
寄付の御礼
毎日の暑さは、変わらないように感じるけれど、朝晩の露が草花に秋の到来を告げています。
草むらからは、あの真夏には聞こえなかった虫の音が聞こえ始めました。
ゆっくりと、季節が変わり始めたことを実感します。
今年の夏は、特別の厳しさで私たちをこれでもかこれでもかと、痛めつけるようでしたね。
皆さん、お元気でしょうか?
水害に合われた方も多数おられることを、聞きました。皆さん、ご無事でしょうか?
一日も早い復興を願います。
さて、長い夏休みが終わって、やっと一息というご家庭も多いのではないでしょうか?
子どものいる夏は、毎日が戦争のようではなかったでしょうか?
学童保育や放課後等デイサービスなどに預けられる人はいいけれど、私が子育てしていた頃には、そんな制度もまだなくて、毎日毎日子供との暮らしにへとへとでしたっけ・・・・。
でも、今思い出してみると、いっぱい楽しいこともありました。
キャンプやバーベキュー、庭でのサッカーやプールあそび、芝刈りを一緒にやったり、そうそう、そうめん流しをやったりもしましたっけ・・・・。
毎日何かをやらないと時間が過ごせない哲平との暮らしでした。
しんどいばかりのように思えていた当時でしたが、今はあの頃の暮らしがあったから、今の哲平があると思えるようになりました。
家事に本気で取り組んだ小学5年の夏休み。
40日の夏休みが、終わるころには、すっかり掃除、洗濯、洗濯干し、配膳、食器洗いなどが上手になった哲平がいました。
あの頃、大変な思いをしたけれど、その大変な経験や努力のおかげで、今の哲平の自立と就労があるのではないか・・・。そんな風に思うのです。
楽あれば苦あり、苦あれば楽ありですぞ!
今楽をしているお母さん、後から悔やんでも遅いですよ。
小さい頃だからこそ頑張れる。大きくなると指示も通らないし、体力では負けてきます。しかも自分は次第に歳をとる。
今がこれからの人生の中で一番若いのです。頑張れば頑張っただけ、明日からの暮らしが楽になります。
それでは、何をどう頑張ればいいのでしょう??
今年の秋は、支援ツールつくりの研修会を行います。
京都から澤月子先生をお迎えして、スケジュールや手順書つくりをご指南いただく予定にしております。
がんばりが実を結ぶことを信じて、取り組み始めませんか?
ところで、話しは変わって、岡山のブドウは世界一おいしいと思います。ピオーネにマスカット・オブ・アレキサンドリア、桃太郎ブドウにシャインマスカット・・・。どれもこれも最高です。
今年は特別に暑かったので、糖度も高く頂きもののピオーネのおいしさといったら、言葉では言い表せないくらいにおいしかった!!
岡山に住んで、岡山の果物を食べられる幸せを、満喫している私です。
昔は都会にあこがれていた私が、岡山の人を好きになって、こんな田舎に嫁に来てしまいました。そして今、岡山の田舎が大好きになっている不思議。果物や食べ物のせいだけではないと思うけれど、何かしら魅力がある岡山です。
そういえば最近人気の「漫才コンビ 千鳥」が、いいですね。
岡山弁が、まったりと聞こえて好感が持てます、いい感じです。あの何でもない自然なノブの田舎言葉が、特に好きです。
あれが人気の秘密でしょう。テレビに引っ張りだこですよね。CMや司会もこなしてすごいです。
でも、漫才聞いたことないんですよね。
去年は、岡山マラソンに来てましたっけ・・・。人気がない頃から、ずーっと来ているみたいです。今年はどうでしょうね。
昔、結婚したばかりの頃は、岡山弁が嫌いでした。
若いきれいな女の子が、「○○じゃー」なんて言うんです。バスの中で知らない子が、「そりゃ〜、やめとかれぇ〜」なんておしゃべりしているのを聞くと、残念な気がしたものでした。
最近は聞きなれたというか、自分もおんなじように使っていて、びっくりすることがあります。私もすっかり岡山県人です。
ところが、最近あるところでこんな風に言われました。
「あなたは、関西の方ですか?」
岡山へ嫁して45年がもうすぐきます。いまだに残る関西なまり。恐るべし関西弁の威力ですね。
さて、今年の夏は、旅行もいかず、行楽地にも出かけず、頼まれた講演会と、勉強に明け暮れました。その一つとして、早稲田大学であった自閉症カンファレンスへ行ってきました。
アメリカ合衆国ノースカロライナ大学TEACCHプログラムの元総責任者のゲイリー・メジボフ教授と、現総責任者のローラ・クリンガー先生の講演を聴かせていただきました。
一年に一度の「TEACCH祭り」のような感じです。たくさんのTEACCHの実践家が全国各地から集まってきます。
懐かしい顔にお会いできるのもここならではのことです。
それから一週間、メジボフ先生が岡山へ来てくださいました。
せっかくだからと、同じお話しかもせいれませんが、聴きに行かせていただきました。
一度聞いたお話しが、新しく感じられるほど、とてもよかったです。
私の頭には、しっかり届いていなかった部分までもしっかりお話しくださって、川崎医療福祉大学で600人もの人たちと共に、先生のお話しに聴き入りました。
過去、5回6回と聴いたメジボフ先生のコアバリュー・・・。今回が一番良かったです。
支援者として大切にしたい、基本的なものの考え方のお話しをしてくださいました。
私が最も印象深く聴いたのは、プラスのエネルギーのお話しでした。
コアバリューの中で大切なことの一つに、人の持つエネルギーがある、とお話しくださいました。エネルギーとは、目に見えないその人の決意、底力。これさえあれば、不可能はないと言われました。
それがある人には、プラスのエネルギーがあり、周りの人たちにそのエネルギーは伝わって、周りの人たちもプラスのエネルギーに満たされていくと言われました。
一方マイナスのエネルギーを持つ人もいて、そういう人が一人いると、周りにそれが伝わっていくと言われました。なるほど、そうだなと思います。
先生は、プラスのエネルギーを持つ人を雇用することが大切と言われました。周りを明るくやる気に変えていく人がいればどんなこともできる、これさえあれば良いプログラムは生まれてくると言われました。
まず大切なことは、プラスのエネルギーを持つ人を見つけ出すこと、そして、自分もそうなりたいと思うと言われました。
続いて、キーメーカーの話もされました。ある詩です。
ある人は、ドアが閉まっているのを見て踵を返して帰ってしまう。
ある人は、ドアが閉まっているのを見て、ノックをしてみる。でもあかなければ、帰ってしまう。
ある人は、ドアが閉まっているのを見て、ノブを回してあかなければ、鍵を探して鍵穴に鍵を差し込む。でもあかなければ帰ってしまう。
稀ではあるけれど、ある人は、ノックしてノブを回してもあかなければ、鍵を探し、鍵が開かない時、カギを作るだろう。
それが、Key Makers(鍵を作る人)の話です。
何事もあきらめないこと。柔軟なものの考え方、工夫することの大切さを教えていただきました。
メジボフ先生は、たくさんお話しいただきましたが、その中にショプラー先生のお話しが、何度も出てました。そのエピソードがなんとも暖かく、優しくて、ほのぼのとしました。
“ はじめ一緒に仕事をするようになった時、「私(メジボフ先生)は、自閉症のことをほとんど知らない」と、ショプラー先生にお話しすると、先生は、「みんなはじめはそうだよ」と答えて、「知れば、きっと好きになるよ。」
その通りでした。
「この分野で仕事をすると、楽しいよ。自閉症の人は時におかしいことをする時があるんだよ。それを笑っていいんだよ。自閉症の人たちに失礼だと考えることはない。それは、その出来事を笑うことであって自閉症の人を笑うことではないから・・・。おかしなことがあったら笑おう!!」そんな風に言われた”
とお話しくださいました。
最後に、最も大切なことを教えて下さいました。
“ 自分たちにも人生振り返ってみると、一人か二人、人生を変えるきっかけになった人がいる。私たちが自閉症の人たちの人生を大きく変えているかもしれない。このことを私たちはしっかり覚えておく必要がある。
よい人生とは、一生懸命働くことであり、楽しみ、世界を変えることである。
私たちの仕事は、喜びを与えられ、笑わせてもらい、そして自閉症の人の人生(世界)を変える仕事である。”
そう言われました。
TEACCHに出会わなければ、今の息子もなかったし、今の私もいなかった。
佐々木先生のビデオが、会場に折に触れて流れました。
佐々木先生がいらっしゃらなければ、TEACCHは、日本に紹介されなかった。そう思うと、先生のお顔が何度も涙で滲んでしまいました。佐々木先生も、ショプラー先生もメジボフ先生も、暖かくお優しく素敵でした。尊敬と感謝でいっぱいです。
まさに私たち親の人生を変えた方たち、そして日本中の自閉症の支援をする人の人生を変えていかれた方たちでした。
自閉症カンファレンスのあと、全国各地をまわって講演をされ、岡山が最後の講演ということでした。さすがの先生も少しお疲れの様子で、お体もどこかお悪いのではないかと思えるほどでした。
でも、私たちに想いを伝えたいというお気持ちでお話しくださいました。感動いたしました。
たくさんたくさんの学びをいただいたメジボフ先生、ありがとうございました。
育てる会の療育部門やグループホームのスタッフの大半がこの会場に参集しておりました。
皆で聞けたコアバリュー。スタッフたちは、どんな感想を持ったでしょうか?
みんなで育てる会のコアバリューを、作りたいなと思いました。
ここで、いつもの面白話を一つ。自閉症の哲平の笑える話です。
哲平がまたやらかしてくれました。一人でお留守番してくれた日曜日。帰って、庭の花壇に水やりをしようとしたら、あらあら〜、なんということでしょう・・・、お花が一本もありません。
大切にしていた娘がくれたアジサイもガーベラも、復活の兆しが見えていたカスミソウも、シソの葉も、雑草と一緒にみんなきれいになくなっていました。
それでも一生懸命暑い中、頑張ってくれた哲平君に文句は言えません。
おかげで水やりしなくてもよくなったから、良しとしますか・・・とほほです。
台風が来ています。外は、強い雨が降っています。早く止んでほしいものです。
倉敷市の真備地区の浸水や岡山市の砂川水系の堤防決壊のようなことがもう起こりませんようにと、願いながら、祈りを込めて、会報244号を送らせていただきます。
皆さん何卒、ご無事で。
(鳥羽 美千子)
西日本豪雨災害寄付 御礼と報告
岡山県内のJR各線もようやく全線開通し、被災された地域でも復旧に向け少しずつ歩み始めたというニュースも聞きます。
育てる会の正会員の中にも、真備在住で2階の床上まで浸水された方がいらっしゃり、先日のセミナーで支援金をお願いしたところ、当日のセミナー講師の澤先生や、司会をお願いした鎌田様をはじめ、多くの方が協力していただけました。
また、先月号の会報でも呼びかけさせていただいたところ、KU様、TA様、KO様、O様、NA様よりのお振込みをいただきました。他にも、事務所やぐんぐんの各事業所に置いた募金箱にもたくさんのお母さん方からの篤志をいただきました。
ありがとうございます。
いただいた支援金に、僅かですが育てる会よりの寄付も加えて、被災されたI様に送らさせていただきました。
改修にはまだ何か月もかかると聞いておりますが、少しでも復旧の足しにしていただければと願っています。
一日でも早く元の暮らしが戻ってくるようお祈りしています。
平成30年度 支援者対象
現場の先生のための即実践講座
川崎医療福祉大学准教授の諏訪利明先生による、平成30年度即実践講座です。
いよいよ、支援のお話しも年代別に、幼児期・学童期・思春期・成人期と連続でお聴きできます。
受講者のみなさんが支援をされている方の年令はマチマチだと思いますが、対象となる方の“今”の支援の方法を学ぶことはもちろん、一人の“人”として成長を続ける自閉症をもつ人の支援について知識を深め、一貫したサポートに役立てていただきたいと思います。
【 第4回 即実践講座 】
日 時:平成30年9月7日(金)19:00〜20:55
場 所:岡山国際交流センター(岡山市北区奉還町2-2-1)(注:これまでとは会場が違います)
テーマ:「幼児期支援再考!」
講 師:諏訪 利明 先生(川崎医療福祉大学 准教授)
参加費:一般 20,000円、賛助会員 17,000円 (全10回分)
申込・問合せ:Tel.086‐955‐6758、Fax.086-955-6748
※ 以後の会場予定
生涯学習センターの耐震工事が予定よりも長引いています。
第4回〜第7回(9月〜12月)は岡山国際交流センター 国際会議場で、
第8回(来年1月) は 岡山ふれあいセンター 大ホールで 開催予定です。
支援ツール勉強会のお知らせ
18歳の春を目指すクラブ(B)発案の、澤 月子 先生の支援ツール勉強会(連続4回)が始まります。
今年度は、コミュニケーションに特化して、スケジュールや手順書、カードを使ったお互いのコミュニケーションなで、実際にツールを自分で作りながら、わが子にあった工夫やカスタマイズを学んでいきたいと思っています。
【 第1回 支援ツール勉強会 】
日 時:平成30年9月20日(木)10:00〜12:00
場 所:山陽総合福祉センター講座研修室(赤磐市河本778-1)
テーマ:「スケジュールボードを作りましょう」
講 師:澤 月子 先生(社福 南山城学園 スーパーバイザー)
持ち物:ホワイトボード 小さいもの(百均)5枚、ホワイトボードマーカー、はさみ
参加費:正会員 無料、賛助会員 2000円(全4回)(一般の方の参加は締め切りました)
申込先:Tel.086-955-6758(事務局)
はやぶさの会のお知らせ
自閉スペクトラム症のお友達作りの会、「はやぶさの会」です。
子どもたちからは「次のはやぶさはいつ?」「えー、あと1か月も先なのー。早くやろうよ」「次は〇くんとあの話をしてみたいな」などと言う声も聞かれます。
子どもたちが早く皆に会いたいという気持ちを育ててくれていること、同じASD仲間同士で仲良くしあえていることがとても嬉しいです。
親同士も仲良くなってきて、ちょっとした悩み相談をLINE上でしあったりすることも増え、親も早く皆に会いたいなと思う集まりになっています(^^)
日時 平成30年9月23日(日・祝日)10:30〜13:00
場所 岡山ふれあいセンター 児童館(岡山市中野桑野715-2 電話086-274-5156)
内容 10:30〜11:30 児童館の室内で遊ぼう!
11:30〜12:00 一緒にお弁当を食べよう!
12:00〜13:00 児童館の外の簡易アスレチックやグランドで遊ぼう!
(雨天の場合は、館内でお弁当を食べた後、図書館なども覗いてみましょう)
対象 自閉スペクトラム症のお子さんと保護者
「お友達がほしい子」「ある程度は会話でやりとりできる子」
※兄弟の参加は、診断名や疑いがついているお子さんのみです
参加費 不要(児童館利用料金、はやぶさの会参加費などはありません)
持ち物 親子のお弁当・飲み物・お菓子
待ち時間に過ごす余暇グッズ(DSなどゲーム以外)
他の子に見せたいもの(例:夏休みに出かけた時の写真、作ったもの、お気に入りのカードなど)
締切り 9月17日(火)までに育てる会事務局へ、メール・電話・FAXで申込み(正会員 限定)
★事前に保護者同士の打ち合わせをLINEやメールでしています。
はやぶさの会は、「子どもたちのお友達作り」を目的にしています。色々なペアで一緒に活動しますし、不安な子はお母さんと一緒に活動しながらところどころ他の子とも関わるスタイルも可能です。
初めては皆さん緊張されていますが、スモールステップで仲間づくりしていきたいと思います。ご参加お待ちしています。
(担当:M)
OHAの会のお知らせ
OHAの会は高機能自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害で知的障害のないタイプの子どもを持つお母さんのための会です。
今年度の読み合わせ図書が決まりました。
“子育てブラックジャック”と呼ばれることもある奥田健次先生の『子育てプリンシプル』です。
以前、会報192号のお薦め本コーナーでも紹介させていただいた書籍です。
https://ameblo.jp/tochitaro/entry-11943818357.html
お持ちでない方は、事務局で用意していますので(税込 1080円)声をかけてください。
日 時:平成30年9月12日(水) 9:30〜11:30
場 所:おひさまハウス 食堂(赤磐市和田194‐1)
アドバイザー:利守 愛子 先生(臨床心理士)
持ち物:『子育てプリンシプル』
参加費:1000円
申し込みは事務局(Tel.086-955-6758)まで(正会員 限定)
木工教室の報告
木工教室は、当初予定していた7月29日に、台風12号が東から西へと横切り(こんな台風初めてでした)、順延して8月18日(土)に赤磐市の山陽公民館で開催されました。
例年の生涯学習センターの木工室が、耐震工事で使えなかったため、いつもより少し手狭な会場になり、参加された方には少し窮屈だったかもしれませんが、その分会話もはずんでみんな楽しそうに作っていました。
今年作ったのは、レターラックで後ろの模様はオーソドックスなものからアニメのキャラクターまで、それぞれ自分だけの作品に仕上がりました。
毎年講師をお願いしている木工作家の川月清志先生の指導と準備のおかげで、みんな予定時間ピッタリに完成して記念写真に納まりました。
初めて参加されたお子さん方は、お父さんやお母さんが頑張って尊敬のまなざしを受けていましたが、何度も参加している方は自分で糸ノコを使ったり、丁寧に紙ヤスリをかけたり、オイルを塗ったり、かなり手馴れてきたようです。
どちらも、いいな・・・という木工教室でした。
それでは、参加された方からの感想が届いていますので、いくつか紹介します。
子どもたちからの感想
○ 今回は、木箱を作りました。丁寧に教えてもらって、いい木箱が出来ました。ノートなどを入れて使っています。木製なので長く使えそうです。
○ 最初は分からなったけど、楽しく教えてもらって分かりました。さっそく木箱が役に立っています。また、木工教室に参加したいです。
○ 木工教室に参加して楽しかったです。糸のこで、削るところが難しかったです。紙やすりでこするのも楽しかったです。
保護者の感想
○ 今年で4回目の参加でした。初回は、ほぼ親が作成していたけれど、4回目となれば、糸のこぎりも子供で操作、自分でできることがどんどん増えて、成長を感じました。
ハンドフリーで図を描く息子、定規と分度器を使って図を描く娘。特徴あふれる作品となりました。毎回とても素敵な世界に一つだけの作品を作らせていただいて感謝しています。先生の優しく穏やかな指導に感謝です。
“事前に図案を書いていく”ことは、とてもスムーズに作成開始ができて、とてもよかったです。
○ 家庭では、親子で工作をすることがないので、貴重な時間になりました。ありがとうございました。
○ すてきな作品がまたひとつ増えてよかったです。つい、手を出してしまうことが多かったですが、出来上がった作品を見て喜んでいました。次回もまた、素敵な物をお願いします。
○ 先生の下準備として、図案を作る時間もあれこれ自宅で話をしながら作成しました。教室では、準備が順序良くなされていて、困ることなくスムーズに作ることができ、驚きました。楽しい時間でした。(祖母)
水泳教室のお知らせ
日 時:平成30年9月16日(日) 15:30〜17:30
場 所:OSKスポーツクラブ(岡山市北区絵図町1−50)
連絡先:育てる会事務局(086-955-6758)
★新たに参加されたい方、体験されたい方は事務局までお問い合わせください。
体験してみたい方は、1回 1000円です。(体験は2回までOKです)(正会員 限定)
プールは正会員限定で、育てる会で貸し切っていますので、安心してお越しください。
★欠席される方は9月13日(木)までに連絡してください。
当日のキャンセルは担当携帯まで・電話またはSMSにて連絡してください。
サッカークラブのお知らせ
日時:平成30年9月9日(日)10:00〜12:00(9:45集合)
場所:岡山市内グラウンド
持ち物: マイボール、ゼッケン、ハチマキ、お茶(ボラさんの分も)、個人ノート、出席カード、親リーダーはグループノート
体験、見学の申し込み、お問い合わせは、事務局(Tel.086-955-6758)まで(正会員 限定)
お母さんコラム
小2・ASDの診断のある地域の小学校の特別支援学級に通う息子と、1歳・ASDの診断のある地域の保育園に通う娘を持つ母が、普段の我が子との日々をつれづれに書いているコーナーです。どうぞ気軽な気持ちで読んでください。
夏休み、皆さんはいかがお過ごしでしたでしょうか?
我が家は夏休みの宿題を一緒に計画しました。ASDの息子にとって、計画を立て、その計画を実行するために準備をして、その計画通りに取り組むことは、ASD特性によって、とても難しいことです。
例えば、「読書感想文を書く」という時、定型発達の子であれば、「好きな本を探して、思ったことや感想を作文に書きなさい」ぐらいでできるそうです(同級生のお母さんたち談。小2だと「ちゃんと宿題しているの?」とうるさく言って焦らせていればいいからほとんどノータッチだそう。すごいな、定型発達!)。
息子はまず「好きな本選び」から苦戦します。好きな本はたくさんあるので、その中から1冊を選ぶことが難しいのです。そもそもどういう基準でどんな本を選べばいいかが曖昧なのです。そこで、「皆に紹介したい素敵な本や面白い本」を何冊か持ってこさせて、その中から1冊を選ばせます。
次に、一緒に本を読んで、本人が好きなページや面白いというページを教えてもらいました。
こちらで付箋を持っておき、本人が言う言葉や面白ポイントとして話す内容を細かく母がメモしていきます。
その感想メモをページにペタペタ貼っていき、一緒に確認すると 「こう書いたけど、本当はこういうことも言いたいんだよね」と本人が言います。それも付箋でつけていきます。
すると、なんだかストーリーが見えてきます。
次に、「じゃあ、パパに『この本がどんな話なのか』教えてあげたいから、短く教えて。ママ、長い文章書くの面倒だから」と言うと、本人なりに短くあらすじを言うので、それもまたメモしていきます。
すると・・・。(1)簡単なあらすじ(2)話の中で本人が面白いな・不思議だなと思ったこと(3)この本を皆におすすめしたいと思った理由(4)本全体の感想が、付箋上で完成します。
あとは、これを作文のマス目に合わせて書いていってもらうだけ。
付箋のままだとどこから書いていいか分からないので、本人と相談しながら順番に並べ替えて、「違うメモになる時は1つ段落を下げるんだよ」「この主人公が言った言葉を書きたい時は、“「」”を使って書くんだよ」など書き方講習をしてあげれば、完成です。
本人も少しずつ形ができていきゴールが見えてくるので、いきなり原稿用紙から書き始めるよりも意欲的に取り組むことができました。何より母のストレス値がとても低く済みました。
また、息子は去年同じようなやり方で書いた作文が市で学年最優秀賞に選ばれたのも自信になっているようで、嫌がらずに取り組むことができました。
「賞が次も取れるとは限らないけど、作文はわりと得意だから」という息子の言葉からは、一度の成功体験がすっかり国語や作文への自信につながっていることが見えて、とても頼もしく感じています。
今月は妹エピソードは書くスペースがなくなりました。相変わらずマイペースで我がまま娘です。ASDならではのパターンをうまく活かせることを繰り返し、動作模倣→音声模倣が大分出てきて、最近は「おはよ」「バイバイ」「(だ)め!」「(おし)まい!」「(ちょう)だい」など、少しずつ言葉も出てきています。牛乳のお替わりをリクエストする時の「ジュジュ(飲み物)、(ちょう)だい!」の笑顔と首を軽くかしげておねだりするポーズに、夫と兄の男性陣が完全ノックアウトされています。可愛らしさと、普段のわがまま娘ぶりのギャップがすごいです。
爆笑と苦笑いの毎日は、私自身を色々なしんどさや悲嘆から救ってくれているのかもしれません。子どもたちに感謝です。笑
(cyacya)
ぐんぐん だより |
ぐんぐんぴっぴ (就学前)
夏といえば、お祭り♪ ぴっぴではグループ活動で夏祭りを楽しみました。
お店は3つ。
お友達とお店を回ったり、お家の人と一緒にお店を回ったりしました。
お家の方と一緒にお店を回ったのには、目的がありました。
それは、療育の中で、お子さんにどう伝えるといいのか、どのような関わりがベストなのか保護者の方に実際の場面で体験して頂きたいという思いからです。
お家の人には事前に お子さんが適切な行動が出来ている時(例えば、順番が守れる、座って待てるなど)にしっかり誉めてあげてくださいねとお伝えしました。
子どもたちは、夏祭りが始まる前に、お家の人と一緒に、お店を回る時に気をつけるルールについて聞きました。
〇お店をまわる時は、お家の人と手をつないで歩きます。一人でお店をまわってはいけません。
〇二人で相談して、どのお店からまわるかをきめます。写真カードを使ってお店の順番をきめます。
こうやって事前にルールを伝えてから始める事によって、どのようにお家の人と一緒にお店を回ればいいのか意識できます。また、写真カードを使った順番表があることで次はどこのお店にいくのか、見通しを持って行動することができます。
お菓子釣りコーナーでのことです。
先生はわざとみんなが好きそうなお菓子を遠くにおいています。
「もし、自分の好きなお菓子がとれなかったら、先生に手伝ってって言ってくれたらいいからね!(ぴっぴ特別ルール(^^♪)」といって手伝ってカードを机上に置いておきます。
←
最初は自分で何とか取ろうと頑張っているのですが、どうしてもむずかしい。
そんな時おかあさんが、「取れないね。どうする?」と言葉をかけます。そうすると、机上にある手伝ってカードに気づき先生に手伝ってカードを渡すことができました。
楽しい活動の中にもお子さん一人一人の目標を盛り込んでいます。
お家の方から、「歩けてるね!」「順番待ててかっこいいね!」と誉め言葉がたくさん聞かれましたよ!(^^)!
子どもたちの感想は、「お菓子釣りがたのしかった!」「あしたもやりたい」などとお祭りを楽しんでくれた感想が多かったです。
保護者の感想も「事前に約束を伝えたら守るようにしていた。」「しっかりほめるように意識して声をかけたら約束が守れた!」「家でも出かけるときには事前に約束を確認してみようとおもいます。」といった感想を聞くことができました。
事前に約束を伝える事の大切さや、出来ている事をしっかりほめる事で、お子さんの良い行動を持続できることなどを実感できる場となり、ご家庭でのお子さんとの関わるうえでのヒントとなったようでうれしく思います。
これからも保護者の方と共に、お子さんについて考え、一緒にベストな支援を見つけていきたいと思います。
ぐんぐんぴっぴスタッフ N
赤磐ぐんぐん (就学前)
新しいグループになって4か月・・・
赤磐ぐんぐんは、「ぐんぐん」進化を続けています。
プレイエリアの衝立を外し広くしてから子どもたちは、他児の遊んでいる様子を見て、遊びに加わったり、自分が遊んでいる玩具とドッキングさせようとしたり、玩具を貸して欲しがったり(または拒否をしたり)、親御さんをプレイエリアに誘ったりするようになっています。
接触する場面が増えれば、どうしてもトラブルが増えるもの。そのときこそ、コミュニケーションや立ち振る舞い、ルールを確認し合うことの大切さを教えるチャンスです。
・依頼の仕方、断り方
・仲介する先生ではなく伝えたい相手に向かって言うこと
・相手からの返答を待って行動すること
・ルールは事前に確認しておいた方が迷わないこと
など机上ではなく、遊びの場面を通して伝える機会、実践する機会は増えていきました。
トラブルの仲裁をしていて感じることは、先生が「嫌なんだって」とか「〜くんも一番がいいんだって」と代弁するより、相手から思いをダイレクトに聞いた方が思いを聞いたほうも気づきが多かったり伝え方を考えたりするということです。
イメージすることが苦手な子どもにとっては、『嫌がっている事実』が目の前にあるほうが分かりやすいのかなと思います。
折り合いをつけるための効果的な伝え方は、先生のセリフをまねて練習し、上達することをねらっています。
逆に嫌だと伝えることが苦手な子も同様です。嫌だと動きが固まったり、急に多弁になったりする子どもがいます。
しかし、それでは思いは伝わりません。拒否を相手に伝えてもいいことを知らせ、うまく伝えたら引いてもらえた経験を重ねています。
その際、伝えるべき相手(先生ではなくて相手の子どもへ)の方向性にも気を付けています。
コミュニケーションに起こる変化だけではなく、他児の様子から遊びの種類が広がった子どももいます。
また、一人で遊べるスペースを、自発的に活用する子どももいて、日常の環境設定にもあるといいのかな…などヒントが得られることがあります。
こうしたプレイエリアの変化は、7月31日と8月22日に開催した『園の先生のための見学会』の際にも目に留まったようで、何人かの先生方から質問が出ました。
以前ぐんぐんを見学されたことのある先生にとっては、個別に仕切られたブースが並ぶプレイエリアの設定イメージしていたからとのことでした。
上記の説明(プレイエリアのねらい)をしたところ、
・「集団の中でのかかわりから、子どもたちはいろいろな刺激を受けて育っていく」という私たちの思いと近い環境と先生方の働きかけに、私たちも幼稚園で取り入れていきたいところがたくさんありました。
・番号や絵を使ってこどもが自分への気持ちを伝えられるような方法を園でも使っていきたいです。また連携しながら教えて頂きたいと思います。
などの感想をいただきました。
他にも
・家庭訪問で伺ったとき、お家用のスケジュールをマグネットで作られていました。
・ぐんぐんから帰って、保育園にて楽しかったこと、出来たことを教えてくれます。この間はかき氷を作ったことを教えてくれました。
・個別の対応方法についても、今後保護者の方を通して、連携していきたい。
など園での様子も教えて下さる感想もありました。
この度の見学会は、子ども一人ひとりの取り組みについての相談はお受けしておらず、「保護者を通してご依頼いただければ応じます」とお伝えしています。
保育園や幼稚園での生活もイメージした環境設定の在り方やグループ活動での反応について、我々もぜひ情報をいただきながら連携していきたいと考えています。どうぞ先生方からのお声かけがありましたら、遠慮なくお知らせくださいね!
赤磐ぐんぐん K
ぐんぐんキッズ (小1〜)
夏休みが終わりました。ぐんぐんキッズも夏休みの療育が終わり、通常療育に戻りました。
今年の夏休みも、普段より長い時間だから子どもたちと経験できることをいろいろ経験できたと思っています。子どもたちが楽しめる活動内容に、学んでほしいことを織り交ぜながら療育内容を考えてきました。
子どもたちから、「またやりたい!」「今度はいつできる?」という声も聞かれ、子どもたちが楽しんでくれたことを実感して、私たちもとても嬉しくなりました。
夏休み期間中、療育が終わってからの時間にぐんぐんキッズの見学会を行いました。
療育に来ている子どもたちが通っている小学校の先生を対象にした見学会です。
私たちは、お子さんへのより良い支援を、学校の先生とも連携・情報共有をしていき、ご家族・学校・ぐんぐんキッズ(療育)とで一貫した支援方法を模索していきたいと思っています。
子どもたちと一日の大半を過ごしている小学校の先生方にも、見学会を通じて療育に関心を持っていただいたり、療育環境を見ていただいたり、情報交換をさせていただいたりすることで、子どもたちの『わかって・できて・安心する』暮らしを一緒に考えていける第一歩になればと思い見学会を企画しました。
当日は15名の先生が参加して下さいました。
まずは、スライドを使って、岡山県自閉症児を育てる会の説明をしました。この会が、どのような経緯で立ち上がりそして続いてきているのか、、、その思いを知っていただくこともとても大事だと考え、お話をしました。
ぐんぐんキッズの療育でどのようなことを大事にしているか、また、具体的な活動内容について、子どもたちの写真を見ていただきながら説明をしました。
スライドでの説明終了後、実際に子どもたちが使っている療育部屋を見学していただきました。広くない室内の中での説明は十分に行うことができなかった点もありましたが、見学して下さった先生方から熱心に質問をいただいたりして、療育に興味を持っていただけたことをとても嬉しく思いました。
参加して下さった先生の感想を少し紹介いたします。
・初めて、放課後等デイサービスの現場を見せていただき、大変興味深く、また、学校での指導の参考になる部分が多かったです。
特に、自閉症に特化された療育を行われていることによって、環境や支援が一貫され、自閉症を持つ子どもたちにより適した療育が実践されていることに感銘しました。
お話の中であったように、中心となる子どもと保護者のサポートができるようにするためには、連携を十分に取り、お互いの良さを活かしていくことが大切だと考えます。今後とも、情報交換や相互に相談し合って支援方法を考えたりしながらやっていけたらと思います。
・支援次第で伸びていく、「治す」「なくす」ではなく、「活かす」「補う」を大切にされている事、将来働ける大人になるために今必要なことを考えて療育の先生がするだけではなく、保護者がしっかりと考えられるようにサポートされていることなど、理念があって、それが保護者などにも伝わっている中で取り組まれていることがとてもよく分かりました。
担任している児童の様子や使用しているグッズなどを見ることもでき、とてもよかったです。教育現場での活動に活かせる部分を多く発見することができました。
今日のことを他の担任団とも共有し、学校での活動を充実させるためどうすればよいのかをしっかり考えていこうと思います。
・スペースの使い方や支援グッズなど、とても参考になりました。その子に合った支援が何パターンもあり、子どもたちも安心して取り組むことできるのがよく分かりました。
保護者に対してのアドバイスも大切なのだなと思いました。自分も保護者から相談を受けることがあるので参考になりました。
・児童、保護者の方から少しお話は伺っていたのですが、実際の療育の場を見ることができとても参考になりました。また、療育の先生方の考え方や指導法も知ることができて有意義でした。
今回の見学会では、個別な話は十分にできていませんが、見学会でぐんぐんキッズのことを知っていただいたことで、これから学校の先生方ともよりよい連携ができるようになればと思っています。
参加して下さった先生方以外にも見学を希望していただいていた先生もいらっしゃったのですが、人数の関係でお断りした方もいらっしゃるので、また近いうちに見学会を企画できたらと考えています。
この見学会が、子どもたちの『わかって・できて・安心する』暮らしを一緒に考えていける第一歩になることを願っています。お忙しい中時間を作って参加して下さった先生方、本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。
ぐんぐんキッズ K
グループホーム寄付 御礼
いつも温かいご寄付、ありがとうございます。
【 ご寄附をいただいたみなさま 】
○ 川月 清志 様(高梁市) ○ 鳥羽代表(赤磐市)
○ K.H 様(赤磐市)
平成30年7月25日現在 寄付金合計 27,589,964円となりました。
今後ともご支援のほどよろしくお願いします。
寄付金振込口座 中国銀行 赤磐支店 普通預金 1321755
岡山県自閉症児を育てる会 代表者 鳥羽美智代
以前は「育てる会会報」はHPにも全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は一部抜粋にさせていただいています。
なお会報は正会員・賛助会員の方へは郵送でお届けしています。
もしご希望の方がおられましたら、ぜひ賛助会員に申し込みをお願いします。年会費 3000円です。
応援よろしくお願いします。
申込み方法の詳細は「育てる会 HP」に記載しています。