Japanese version only
平成30年9月30日
 
第245号
NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会

245号 目次
     彼岸花の思い出
 彼岸花の思い出
     即実践講座のお知らせ
 即実践講座のお知らせ
     支援ツール勉強会・ はやぶさの会の報告とお知らせ
 支援ツール勉強会・ はやぶさの会の報告とお知らせ
     水泳教室・サッカークラブ・OHAの会 のお知らせ
 水泳教室・サッカークラブ・OHAの会 のお知らせ
     お母さんコラム
 お母さんコラム
     私のお薦め本コーナー
 私のお薦め本コーナー
         「発達障害児の思春期と二次障害予防のシナリオ」
     ぐんぐんだより
 ぐんぐんだより
        ぐんぐんぴっぴ・赤磐ぐんぐん・ぐんぐんキッズ  
     寄付の御礼
 寄付の御礼

あの暑さが、嘘のように感じられる今日この頃、やっと来ました本格的な秋です。
彼岸花が事務局の周りにたくさん咲いています。
毎年毎年、秋分の日を忘れずに咲いてくれるこの真っ赤な花には、思い出があります。
幼い頃、たくさん咲いた彼岸花を、一本一本手で折って、花束を抱えて家に持ち帰ると、祖母が怖い顔で言いました。
「この花を家に入れたら、その家は火事になるというんだよ」
急いで捨てに行かされたあの日の事を、私は良く思い出します。曼珠沙華、狐花、捨子花など、色んな別名もあるこの花には、毒もあるとのことで、子どもが手折るのは、きっと良くなかったのでしょう。得意満面で抱えて帰った花束を見て、怖い顔をした祖母の顔が、思い出されます。
歳を取ると、色んなことが懐かしく思い出されてなりません。
台風シーズンです。今年はまた大きな台風が何度もやってきます。
もうすぐ台風24号がやって来るという日、台風に備えて、雨戸を閉めていてふと思い出すのは、遠い昔の思い出です。
私の実家は、西脇市という兵庫県の真ん中あたりにある小さな街です。
兵庫県は瀬戸内海と日本海の両方にまたがる大きな県ですが、その真ん中あたりにある街ということは、ずいぶん奥まった田舎であるということです。
山の中の盆地の中にある小さな市に生まれ、そこで高校まで過ごしました。
家は古い藁ぶきの農家でした。母屋は田の字の形の座敷が4間あって、縁側が南向きにありました。
母屋の周りに牛小屋、鳥小屋,トイレや納屋、蔵、離れ座敷などが母屋の周りをぐるりと囲んでいる作りでした。
母屋の雨戸を閉めに行くのは、長女の私の仕事でした。
暗くなって雨戸を閉めに行くのは、とっても怖かったのを覚えています。
仏壇や神棚がある奥の間に入るのは、怖くて、縁側の外の庭からもののけや幽霊が見ているように感じて、雨戸を閉めるのは、私には、とても嫌な仕事でした。
そして、ちょっと悪いことでもしょうものなら、蔵に閉じ込められたものでした。
私はよく蔵に閉じ込められたので、きっとなにやかやと問題児だったのでしょうね。
暗くて、少しかび臭いにおいのする実家の蔵は、昔は、幼い子供にとって、恐ろしい空間でした。
怖くて声がかれるほど泣いた記憶が今でものどの痛みの記憶と共に思い出されます。
つい昨日の事は、忘れてしまうのに、幼い四歳五歳の頃の記憶がこんなに鮮明なのは、不思議な気がします。
さて、台風24号は、岡山には、ほとんど被害を及ぼさずに、去っていきました。
倉敷の真備地域や砂川の氾濫があった岡山市など、復旧途中の堤防の事が心配で、雨の降る予報に戦々恐々としておりましたが、無事に去って行ってくれて、ほっとしております。
また次の台風が、近づいているとのことですが、本当に今年は台風の多い年です。
皆さん、お元気ですか?
今月は、たくさんの見学者が、ぐんぐんやほっぷ1、哲平の職場にも来てくださる月でした。
まず去年アメリカノースカロライナの研修ツアーでご一緒した千葉のフォレスト・サウンドの山中さんと、福島の蜩烽ウんが、来られました。
育てる会の事業所を案内させてもらいました。それと共に、赤磐市のワークス太陽の家でも生活介護と就労継続B型の事業所を見学させてもらいました。
11月には事業所をあげて24名の方が、飛行機で見学に来られるそうですが、その先発隊として、下見にこられたのでした。
お二人は2日間岡山にいらしてくださったので、湯郷温泉にご案内して女三人楽しい時間を過ごしました。
(神戸でもう一人合流して女 四人です)
次の日に来られたのは、早稲田大学の梅永雄二先生です。
岡山でTTAPの研修があったついでに、NTNで働く息子の職場を見に来て下さいました。
先の二人とも合流して、先生のお弟子さん3人と一緒にNTNテクニカルサービス株式会社夢工房岡山を見学させてもらいました。
支援の行き届いている職場の様子を、見ていただくことが出来て、嬉しく思いました。
(夢工房で梅永先生に説明される 支援員の I さん)
哲平は、この夢工房に入社して12年6か月が過ぎました。夢工房一期生の哲平は、とても支援のいる人でした。
支援のいる人を最初に雇用していただいたおかげで、今の夢工房の支援が形作られたと思います。第一期生だったので、たった一人の為に、丁寧にかかわってもらえました。
上手くいかないことだらけで、どうやって教えたらわかるのか、コミュニケーションのとれない重度の知的障害と自閉症を併せ持つ哲平にお仕事教えるのは大変だったようです。
支援員の I さんから、何度も何度も電話がありました。そのたびに電話で話したり、難しそうなときは、会社まで伺いました。
上手くいかないときは、やり方がまずいのだと考えてくださる、そういう会社でした。
一生懸命な努力の日々が、今の哲平を形作り、その後入られた障害のある人たちの支援へ結びついていきました。
本当にいい会社です。こんな会社の事を障害者の就労については、日本でも最も有名でいらっしゃると思う梅永雄二先生に見ていただけて、嬉しく思いました。
梅永先生からは、後日こんなメールをいただきました。
お忙しい中、素晴らしい哲平さんの働きぶりを見学させていただき、本当に有難うございました。心より感謝申し上げます。
それにしても作業スピードの速いことには驚かされました。重度とおっしゃっていましたが、マラソンで2時間40分台で走られるとのこと、また親元を離れてグループホームで生活されていることなど、ドーン・アレンさんのGHAに負けず劣らずの支援は感銘を受けました。
同行した梅永研究室卒業生たちも、岡山にもう一泊した甲斐があったと、新幹線の中で興奮して話していました。
TEACCHの構造化による支援は、間違いなかったと再認識させられた思い出に残る体験でした。御主人、お嬢さんにどうぞよろしくお伝えくださいませ。
また機会があったら哲平さんのマラソンも応援に行きたいと思います。どうも有難うございました。
次に来られたのは、武庫川女子大学の新澤伸子先生です。
新澤先生は、私の自閉症子育ての恩師のような方です。
今から25年も前に、朝日新聞厚生文化事業団の研修会で、講師を務めてくださった先生でした。TEACCHを最初に丁寧に教えてくださったのが、新澤先生でした。
ぐんぐん、キッズ、グループホームを案内して回りました。
思い返すと、あの頃こんな支援が欲しかったと思う支援を、一生懸命見よう見まねでスタッフと一緒に作り上げてきたものを、見ていただきました。
何にもなかった岡山でした。
今育てる会で何とか事業所を構えて、子どもたちの療育がやれているのも、あの頃お世話になった先生方がいらっしゃったからです。
佐々木正美先生をはじめ、新澤伸子先生、服巻智子先生、田川元康先生、中山清司先生、高橋和子先生、岡美智子先生、などなど、あの頃たくさんの学びをいただいた数多くの先生方の顔が、思い出されます。
どう育てていけばいいのかがわからない、自閉症の哲平を、どうにかここまで育ててこれたのも、大阪での学びがあったおかげです。
そして、21年前、育てる会を立ち上げて、ここまで来れたのは、幼い子を抱えて、困り果てていた私をみちびいてくださった新澤先生はじめ、多くの先生とタイムリーに出会えたからだと思っています。
そんなお一人の新澤先生に、ぐんぐんやグループホームを案内してゆくのは、緊張でした。
お褒めの言葉をたくさんいただいて、元気が出ました。また明日からもがんばるぞー!!
さて今年の支援ツールの勉強会は、京都から澤月子先生をお招きしての勉強会です。
第一回は、我が子のスケジュールを作ろうということで、先生が作られたスケジュールの色々を見せてもらいながら、自分の子どもにぴったりなものを作る準備をしました。報告が後ろのページにありますので、ご覧下さい。
澤先生には、午後からぐんぐんグループのアセスメント研修をお願いしました。
PEP3の手ほどきをこれから全部で4回やっていただく予定です。
ぐんぐんもぴっぴもキッズもスタッフは全員参加で、アセスメントのやり方を学びました。
これも報告が後ろのページにありますので、ご覧下さい。
また、11月3日(土・祝)には、赤磐ぐんぐんを立ち上げる際に、当時は何度も大阪から足を運んでくださって指導をしていただいた川崎医療短期大学の重松孝治先生の講演会が控えています。今回は“文化の日 記念講演会”と称して、自閉症の人の特性や感じ方、文化を理解し、尊重したうえでの、具体的支援についてお話しいただく予定です。
まだ、小さい子をお持ちのお母さんから、「昼食をはさんで丸一日の講演会には、なかなか参加しづらいのですが・・」というご意見もアンケートにあったので、今回は午後からの日程で設定してみました。
やさしくて、楽しい語り口の重松先生の講演会ですので、若いお母さんたちにも分かりやすいと思います。ぜひ大勢のみなさまの参加をお待ちしています。
たくさんの学びと、色々な出来事の多い9月でした。さて、10月はどんなことがあるのでしょうか?楽しみです。
では、皆さんごきげんよう、さようなら〜♪
(鳥羽 美千子)

平成30年度 支援者対象 
 現場の先生のための即実践講座
川崎医療福祉大学准教授の諏訪利明先生による、平成30年度即実践講座です。
前回の幼児期支援に続き、第5回は学童期の支援です。
自閉症児にとって黄金期と呼ばれ、適切な支援があれば大きく伸びるといわれる学童期です。
それぞれのライフステージにおける支援について、改めて“再考”していただきたいと思っています。
【 第5回 即実践講座 】
日 時:平成30年10月12日(金)19:00〜20:55
場 所:岡山国際交流センター(岡山市北区奉還町2-2-1)
テーマ:「学童期支援再考!」
講 師:諏訪 利明 先生(川崎医療福祉大学 准教授)
参加費:一般 20,000円、賛助会員 17,000円 (全10回分)
申込・問合せ:Tel.086‐955‐6758、Fax.086-955-6748

支援ツール勉強会の報告とお知らせ
9月20日(木)に山陽総合福祉センターにて支援ツールの第1回の勉強会を行いました。
講師の 澤 月子先生から、スケジュールについてのお話をいただき、個々にスケジュール作り・トランジッションカード作りなどに取り掛かりました。
先生から直接アドバイスいただく時間も持つことができ、グループで意見を交換しながら取り組むことができました。
次回は、作ったものを持参して見せ合い、また情報の交換ができることと思います。まだ途中の方も、作られていなくても、人が作ったものを見ることはとても参考になりますので、参加してくださいね。
以下、参加者からの感想です。
〇 トランジッションカードの必要性について、先生からお話がいただけて、自分から確認して習慣化していくことが大事なのだと分かりました。
〇 実際に色々と工夫されたスケジュールを見せていただけたので、自分の製作が見通せました。先生から具体的なご指導がいただけたので、勉強になりました。
〇 写真やイラストには必ず文字を入れる・週間スケジュールは2週間分・外出時のスケジュールには必ずトイレを入れておく等、大切なポイントを知ることが出来てよかったです。材料ばかり買って、なかなか作り始めることができなかったのですが、牛乳パックでドランジッションBOXを作れたので、これをはずみに作っていきたいと思います。ありがとうございました。
〇 はじめての支援ツール作りでした。色々なスケジュールがあるのだなと感心しました。本人にとって分かりやすいもの、できるものを探すことが大切だと分かった。一回作って終わりではなく、本人の様子を見ながら、合ったものを作っていこうと思った。
〇 ラミネートをしなくても、家庭にある牛乳パックやストロー、ハンガーを使って作れることに、目からうろこでした。さっそく、家に帰ってから残った部分を作って、子どもに使うように言うと、とてもスムーズに活動することができました。ぐずっていたのは、見通しが持てなかったから、スケジュールをうまく使えなかったのは、使いづらい形だったからと感じました。出来ていないことは、こちらの工夫が足りないからだと改めて思いなおす良い機会となりました。
【 第2・3回 支援ツール勉強会 】
日 時:平成30年10月16日(火)・31日(水) 10:00〜12:00
場 所:山陽総合福祉センター講座研修室(赤磐市河本778-1)
講 師:澤 月子 先生(社福 南山城学園 スーパーバイザー)
午後からは、同じ会場でアセスメントのためのPEP-3について、ぐんぐんのスタッフ向け勉強会を開いていただきました。
自閉症児の評価についても、PEPからPEP-R、そしてPEP-3と改良されてきています。正しく評価して、その後の療育に繋げていくためにも、スタッフの勉強は続きます。
それでは、当日参加したスタッフからの感想です。
〇 PEP-Rの記録や集計の経験があります。検査の練習も少ししていました。検査の項目で「何を見るのか」が採点表の中に項目としてあるので分かりやすく、評価基準もはっきり記載されているので記録も取りやすいと思いました。検査によってPEP-3での評価をするとともに、どうしたら指示を理解できるのかという所まで実施して療育の中に活かしていけるようにすること、子供ができたと思えるよう終えていくことなどこれまでしていなかったことに気付きました。
1つの項目の結果から実際の生活の中での子供の様子が思い浮かんでくるような先生の解説がわかりやすく、もっと聞きたいと思いました。
〇 採点表がとても分かりやすく、使いやすそうだと感じました。また、先生のお話も実践的でした。「リアクションを見る」ことが対象の方をよく知り、その方により合う対応や支援をしていくために重要であることを学ぶことが出来ました。
〇 一つ一つの項目を丁寧に、また、どこに着目したらよいかを教えて頂いたことはとても勉強になりました。「ASDの人は…」と特性を活かした検査の仕方(ボールを箱の中に入れてのキャッチボールなど)はなるほど!と感激しました。また、アセスメントをして、この項目はこんなところに活かせるよというお話もしていただいて興味深かったです。

はやぶさの会の報告
自閉スペクトラム症のお友達作りの会、「はやぶさの会」です。
先日9月23日(日)、岡山ふれあいセンターの児童館で「はやぶさの会」を開催しました。
心配していた天気も曇りと晴れの中間のちょうど良い気候で、室内・外での活動を楽しむことができました。
最初は1階の図書館で少し絵本を読んでまったりしてから、2階の児童館へ。
卓球台が珍しかったようで、「僕、〇くんとやりたい」「一緒にやろう」「今のは、アウト?どっちに点が入る?」など声かけしあいながら、勝ち負けにこだわらず、ワイワイ賑やかに楽しんでいました。
「なあなあ、皆で人生ゲーム一緒にやろうや」と声かけをしてくれた子に「いいよ!」「人生ゲームってどういう風にするの?」「やったことねぇわ。教えて」とこれまたワイワイ参加。親たちも久しぶりの人生ゲームなので、ルールがよく分からず、やったことのある子たちが先導して、「給料日だからルーレット回して!」「株券はここを見た方がいいよ。損すると大きいよ」「結婚式とか子どもが生まれるとか、お金もらうのはいいけど、人に払うのは嫌じゃわ」などなど、皆で意見を色々言いながら遊んでいました。
時間になったので、「あと1周したら清算して終わりね」と言われて、なかなか気持ちが切り替わりにくかったり、一番の子と大きく差が開いてしまったのが辛かったり、悲喜こもごもでした。
でも、気持ちがしんどい時にサッと別の場所へ行ってクールダウンができたり、最後の片付けをして褒められることで気持ちを持ち直したり、本当に成長を感じられる時間でした。
お弁当のあとの外遊びでは、ボール遊びやアスレチックなどを色々しながら、「貸して」「一緒にやろう」「今は1人でやりたいから、あとでにして」「ちょっとこれ見てー!」「ありがとう」などお互いに声かけあいができる姿も多く見ることができました。
物を介しながらの会話ややりとり力がアップしてくることで、物がないフリートーク場面での課題も色々。
Aくん「ぼくは、誕生日プレゼントはスケボーがいいわ」
Bくん「俺、誕生日に自転車買ってもらったんよ」
Cくん「俺、自転車もう持っているからもう一台はいらんわ」
Aくん「スケボーはまっすぐなのとグニャグニャのがあるんじゃけど、まっすぐのやつがいいんよな」
・・・会話になっているようでそれぞれ自分の話しかしてない!(笑)
「そういう会話練習もしていきたいね」と親同士で笑いあうこともできました。
参加された方からの感想を一部紹介します。
〇 児童館は、室内あそびが豊富に取り揃えてありました。予定していた限られた時間内で遊ぶことが難しく、切り替え時に感情をコントロールすることが難しかった場面もありましたが、自分で気持ちを持ち直すことができました。友達も「大丈夫かな?」と心配してくれたり、「一緒にボールで遊ぼう」と誘ってくれたりして、そのあとも楽しく過ごすことができました。ボール遊びでは、「おしい!」「ナイスファイト!」などの声かけが子どもたちからも出て、とても嬉しく感じました。個々に遊ぶ場面もありますが、友達になっているなと感じられる場面がたくさん見られるようになってきたと思います。
〇 ふれあいセンターでの遊びが楽しかったようで、「もっと卓球したかったなー」と言っていました。次回も楽しみにしているようです。ありがとうございました。
〇 楽しみにしていた「はやぶさの会」、お弁当の買い物、お弁当作りも早起きして、一緒に作りました。室内あそびは、皆で人生ゲームができて嬉しかったようです。残り30分ほどの時間で人生ゲームを選んだ時は、途中でやめることができるか心配でしたが、皆に合わせて終わることができました。一方通行になりがちな子どもたちの会話もほほえましく、これからの成長が楽しみです。ありがとうございました。
次回は、12月にクリスマスパーティーをする予定です。子どもたちは「はやぶさの会」をとても楽しみにしているようで「えー!?次は12月までないのー?先すぎるわー」と少ししょんぼりする姿も。親たちだけで飲み会したので、何回もやっているような気がしていましたが、子どもたちは学期に1〜2回ペースだもんね。
仲間づくり、良い感じです(^^)(正会員 限定)
(担当:M)

水泳教室のお知らせ
日 時:平成30年10月21日(日) 15:30〜17:30
場 所:OSKスポーツクラブ(岡山市北区絵図町1−50)
連絡先:育てる会事務局(086-955-6758)
★新たに参加されたい方、体験されたい方は事務局までお問い合わせください。
体験してみたい方は、1回 1000円です。(体験は2回までOKです)(正会員 限定)
プールは正会員限定で、育てる会で貸し切っていますので、安心してお越しください。
★欠席される方は10月18日(木)までに連絡してください。
当日のキャンセルは担当携帯まで・電話またはSMSにて連絡してください。

サッカークラブのお知らせ
日時:平成30年10月14日(日)10:00〜12:00(9:45集合)
場所:岡山市内グラウンド
持ち物: マイボール、ゼッケン、ハチマキ、お茶(ボラさんの分も)、個人ノート、出席カード、親リーダーはグループノート
体験、見学の申し込み、お問い合わせは、事務局(Tel.086-955-6758)まで(正会員 限定)

OHAの会のお知らせ
OHAの会は高機能自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害で知的障害のないタイプの子どもを持つお母さんのための会です。
今回から、読み合わせ図書が奥田健次先生の『子育てプリンシプル』に変りました。
9月12日(水)に参加した方からの感想です。
〇 新しい本になり、今まであまり読んでこなかったタイプの本で、1人で読むのはしんどそうだったので、ここで多くの人と読めてホッとしました。
『子どもにとって分かりやすいシンプルなルールを家庭で持つこと、大事なことの判断基準をブレさせないこと。』このことが大事な事なのだといった内容でした。まだまだ、その場をおさめることで頭がいっぱいになって大切な基準がブレてしまうこともあります。とりあえずとりあえず目先のことばかりでなく子どもを育てるための土台を作っていくことの大切さを感じました。利守先生、今日もありがとうございました。
〇 自分では選ばないような本だったので、このような機会に読むことができてよかったです。我が子は年少で、皆さん先輩お母さんだったので、色々と教えていただきたいなと思いました。初参加で、緊張していたので、もっと話せるようになりたいです。また、子どもが「うん」って言える声掛けができるように心がけたいと思いました。
【10月のOHAの会】
日 時:平成30年10月3日(水) 9:30〜11:30
場 所:おひさまハウス 食堂(赤磐市和田194‐1)
アドバイザー:利守 愛子 先生(臨床心理士)
持ち物:『子育てプリンシプル』(お持ちでない方は事務局にあります 1000円+税)
参加費:1000円(正会員 限定)
※ 今月は月初に開催だったため、メーリングリストに登録されておられる正会員の方にはメールで案内させていただいたのですが、それ以外の方には会報での案内が間に合わなくて申し訳ありませんでした。
よろしければ、この機会にぜひ登録してください。acz60070@syd.odn.ne.jpまでメールでお願いします。

お母さんコラム
小2・ASDの診断のある地域の小学校の特別支援学級(自閉症・情緒学級)に通う息子と、1歳・ASDの診断のある地域の保育園に通う娘を持つ母が、普段の我が子との日々をつれづれに書いているコーナーです。どうぞ気軽な気持ちで読んでください。
妹はもうすぐ2歳になります。言葉の数はまだそこまで増えてはいませんが、理解する言葉は多くなってきたようです。「きをつけ!れい」「いただきます」「乾杯」「はい、ポーズ」などの言葉がけをすると、それに合うジェスチャーを返したり、目の前にないものを見立てることもできるようになってきて、本のお菓子が載っているページを見て「パクッ」「はい、どーぞ」と母にも食べさせる真似をしたり、色々バリエーションを増やしてきました。
先日、娘の療育動画を見る機会があったのですが、同じおもちゃで遊んでいても、療育開始直後は全く目が合わなかった娘が、1か月後に先生から丁寧な関わりを受け続けたおかげで、先生と笑いあったりやりとりをしあったりすることもできる姿は感動的でした。
保育園の先生からは「〇ちゃんのどのあたりが自閉症なんですか?」と今でも聞かれます。おもちゃで遊んでいる姿や外ではしゃいでいる姿からは、なかなか特性は見つけにくいのでしょう。
でも、動画は嘘をつきません。あんなに相手が関わろうとしても一切目が合わなかった娘が、療育を受けることでこんなにも大きく変わる。早期療育の効果ってすごいなと心底思います。
また、2人兄妹だからこそ、お互い良い影響を与え合っているなと感じることも多いです。
兄のアレンジしまくりの歌にも合わせて踊れたり手拍子したりして楽しめる妹は、兄のおかげで「何でもパターン!」にこだわらなくて済んでいます。
兄のことが好きで追いかけまわす妹のおかげで、言葉だけで伝わらない時やしてほしくないことをやめてくれない相手が来た時には自分が場所を変えたり逃げたりするという方法をすでに会得しています。
そして、踏み込んでほしくない距離感や相手に合わせて少し我慢することも、お互いにちょっとずつ練習できているようです。母に兄が叱られていれば、なでなでしにくる妹。母に妹が叱られていれば、「それはしちゃいけんけど、これはいいよ」と自分の大事なおもちゃを貸してあげる兄。
お互いの成長を見守りながら、「うーん、怒ったりしすぎないように頑張ろう」と母は反省しています。笑
(cyacya)

| ぐんぐん だより | 
ぐんぐんぴっぴ (就学前)
ぐんぐんぴっぴだよりでは、これまでにPECSでのコミュニケーションのレッスンの様子をお知らせしてきました。
これまでのPECSを使う場面は、大人と子どもの間で、しかも支援者やご家族など限られた人に偏っていました。けれど、日常生活のコミュニケーションは、いろんな場面でいろんな人に伝える機会が起こります。
療育では様々なコミュニケーションスキルを伸ばしていくために、積極的に子ども同士でやりとりする場面を用意しています。
そこで今回は「子ども同士でPECSを使う」活動にチャレンジしたグループについて紹介します。
ぐんぐんぴっぴでは、グループ活動の一つとして「粘土遊び」をしています。粘土の感覚が好き、様々な道具を使いたいなど、お子さんそれぞれが楽しんでいます。
グループ活動での「粘土遊び」では、子ども同士で様々な道具を共有する機会が生まれます。子ども同士のコミュニケーションは次のような様子が見えました。
○欲しい道具があると「かして」と言うけど、誰に何を貸して欲しいのかが伝えきれていない。○「かして」と言いながら、相手の返事を待たずに取ってしまう。○使いたいものを人が使っている場合、見ているだけで、「使いたい」と伝えることができずに諦めていた。○使いたいものを他の子に先に使われると「使いたかったのに!」と泣いてしまっていた。
そのあと、大人に仲介してもらって結果的に道具を得られていた。
それぞれに芽生えているスキルがあるのに、あと一歩のところでうまくコミュニケーションが成立していないようでした。
これまで様々な場面で大人(支援者)相手にカードを使って要求を伝える練習を積み重ねてきました。
そこで今回、子ども同士のコミュニケーションの際にも、カードを使って要求を伝えるようにしました。
実際の活動の様子です。
○貸して欲しくても、なかなか言葉でのやり取りでは緊張するお子さんが、文を作ってお友達の元に持っていき、絵カードを相手に見せていました。諦めずに自発的にコミュニケーションが取ることができています。
○先に取ってしまうことがあるお子さんは、相手にカードを受け取ってもらってから、渡してもらうまで待つことができました。
○コミュニケーションが自分に向かっていることに気づかなかったお子さんは、絵カードで自分に対して言われているのだと確認ができ「待ってね。あとでね」と気づいて伝えることができていました。コミュニケーションの発信する側だけでなく、受け取る側のお子さんにとっても、わかりやすくなりました。
この活動の中で、これまで大人が後ろから声でヒントを出していましたが、徐々に大人の手伝いが減っていきました。
またお子さん達も自発的なコミュニケーションが増えることで、自分から人へ関わる機会が生まれてきました。「見て」「〜作った」と伝えようとする姿も見られました。
保護者の方からの感想では「家でもきょうだい相手に言いっぱなしになったり、言わずに取ることがあり、よくきょうだいケンカになるので、参考になった。」と言った声がありました。
今回の活動では、相手に要求しても「まだ使いたい。」と言われたときのPECSの扱いや、またPECSのレベルの違うお子さん同士ではどうするのか、誰が持っているのかがわかりにくいので役割がはっきりとした活動の方がいいのではないか・・・など、課題も見つかりました。
今後もお子さんそれぞれに見られた様子や変化を元に、よりお子さんにとってわかりやすく、ワクワクして楽しい!と感じる活動の中でコミュニケーションの力が育つよう、支援を考えて行きたいです。
ぐんぐんぴっぴ スタッフ K
赤磐ぐんぐん (就学前)
夜の涼しく感じられた風が、少し肌寒いと感じる秋になりましたね。
4月から工作や音楽、クッキング、ゲーム、おやつパーティなどの少人数のグループ活動をとりいれて半年近く経ちます。
この夏、ぐんぐんでは初めての夏祭りをしました。夏祭りでは部屋を飾り付けして、いつもと少し違う様子。でも、いつもと同じ場所にスケジュールがあり、「今日のすること」が示されています。
子どもたちが前もって工作のグループ活動で作ったポシェットを首から掛け、お祭りカードを手に、いよいよ夏祭りの始まりです!
ボーリングやアクセサリー作り、輪投げ、新聞プールにかき氷屋のお店があります。それらを回る順番は、グループによっては大人が決めておいたり、参加する子ども同士で順番を相談して決めたりします。
さて、輪投げに来たあるグループ。
立つ場所にはマットがあり、チャレンジできる投げ輪は3個。
自分が欲しい景品の折り紙がついた的をめがけて、子どもは輪を投げます。順番ボードを見て、自分の番がくるまで子どもたちは座って順番を待ちます。
グループ活動の前に、保護者と活動内容や目標、子どもがどんな反応をするか予測する話し合いをしています。
保護者からは「順番が待てないかもしれない」「欲しい品が取れないと怒ったり泣いた
りするかもしれない」「もう一度やらせてと言って聞かないかもしれない」など、子どもの行動を予測した話がでてきました。
そこで、「待つ時は何して待つ?」「欲しいのが取れないことがあるよ。とれなかったらどうする?」と子どもたちに問いかけて、適切な行動を話し合ったり、事前に伝えるグループもありました。
このように、ほかの子がやっている様子を見る時のマナーや欲しい品が取れなかった時のふるまい、チャレンジできる回数とその理由について、子どもたちへ事前に伝えました。
活動内容は手順書で示されますが、活動の中でのふるまいについては、実のところ暗黙のルールが多くあることに気づかされますね。
実際の子どもたちの様子は・・・子どもたちはマットに座り、順番ボードを見て自分の番が来るまで、友達の輪投げをじっと見ていました。
「頑張って」と応援したり、輪が入ったら拍手をしたり、座って待つ間に友達がしていることを一緒になって楽しんでいました。
景品の折り紙を「ほら、見てハート」「ぼくのはロケットがあるんよ。」と自然に先生や保護者だけでなく、子ども同士で折り紙の景品を見せ合って関わり合う姿がありました。
活動後には「順番表があると待てていた。」「待つ時に友達のすることを見れていた!」「応援していた。」「見せ合いをしていて、うれしかった。」「欲しいのが取れなくても、おこらなかった。」など保護者からの感想がありました。
また子どもたちからも「輪投げや新聞プールをまたやりたい」「来週も夏祭りがいい」という声が聞かれ、先生たちもやってよかったなと思いました。
ぐんぐんでは、各場面でどんな支援がされているかを特性と絡めて解説しながら、園や家庭でも関わり方や支援方法を広げていけるよう保護者との話し合いも大切にしています。
次の活動も楽しみにしていてくださいね。
最後に、輪投げの景品の折り紙を折ってくれたぐんぐんキッズのお兄さん、お姉さん。ぐんぐんの子どもたちがとっても喜んでいましたよ!お仕事ありがとう!
赤磐ぐんぐん スタッフ T
ぐんぐんキッズ (小1〜)
暑さも和らぎ、すっかり秋めいてきました。
秋といえば、みなさんは何を思い浮かべますか? 読書、スポーツ、食欲・・・。気候も過ごしやすいですし、ワクワクすることがいっぱいです。
今回は、ぐんぐんキッズの連絡帳の話をしたいと思います。子どものよかったところをみつけることに意識を向けていただくために、ぐんぐんキッズの連絡帳には、“子どもの良かったところ”を書く欄があります。
一週間の間の出来事の中で、子どもの良かったところを書いてくれています。どんなことが書かれているか、少し紹介します。
・おじいちゃんと遊びに行く予定だったけど、宿題がまだ終わっていなかったので約束を守って遊びに行くのを我慢できました。
(事前の約束が本人に分かりやすいように伝えられているということですね!)
・食べ終わった食器を片づけるのが定着してきた!
(定着!いいですね!継続を目指していきたいですね。)
・病院で待ち時間が長かったけど遊びながら待つことができた!
(○○しながら待つ!とってもいいスキルですね。今日待てたことを褒めて、他の場面でも同じように遊びながら待てる機会が作れるといいですね!)
・台風で休校になった時、家で過ごすことができました!
(スケジュールで予定変更も理解できたから安定していたのでしょうね。余暇スキルも伸びているからこそ家の中でも落ち着いて過ごせたのでしょうね^^)
・散歩の時に最終目的として自動販売機でジュースが買えることが分かると、スムーズに散歩ができました。
(見通しがあれば今やるべきことに集中できる!スケジュールなど取り組んできたからこそですね!このスキルは他の場面でも活用できそうですね!)
・親戚が家に来た時、「どうぞおはいりください」帰る時に「きをつかてかえってね」と自分から言えていました!
(家族の方が言っているのをよく聞いていたのでしょうね。モデルを聞いて学べていますね。他の場面でもできることが増えそうですね。)
中にはこんなコメントも
・難しい宿題&量が多くなっていますが、がんばっています。一つ一つ努力する姿がけなげです。
(子どもの頑張っている姿に気づける。とてもいい視点ですね。)
・私が風邪で少ししんどくてソファーで寝転んでいたら、毛布を掛けてくれました。
(優しさ嬉しいですね!子どもにも優しさを返してあげたくなりますね。)
・大切にしていていつも一緒に寝ているぬいぐるみが見当たらないとき、「おーい!出ておいでー!」と言いながら探していたのが可愛かったです。
(姿が想像できます^^かわいい姿に癒されますね。)
・私がイライラしていた時、ちょこんと隣に来て笑いかけてくれます。その姿を見て私もハッとします。我が家の天使だなって思います。
(自分自身の感情コントロールも大事ですよね。子どもから教えられることもたくさんありますね。)
子どもたちのできていることに注目して書いてくださっているこの欄を読むことが私はとても好きです。
子どもを褒めたいけどいつも怒ってばかりです・・・、と言っているお母さんも、この欄を記入するために、子どもの良いところ、できていることを探してくれていると思います。
いつも近くにいて、そして求められることも増えてきている小学生の生活を見ていて、お子さんの成長を感じられなくてつらい思いをされている方もいるかもしれません。
でも、安心してください。子どもは確実に成長しています。
自分が過ごす世界が少しずつ広がっていき、その場所で求められることも増えている生活の中で、一生懸命毎日を頑張っています。そんな子どもたちの成長を一番近くで支えているのが家族の方たちです。
その頑張りを褒めてあげましょう。
褒め方は、その子に合わせた褒め方がいいですね。
「かっこいいね!さすがお兄さん!」こんな褒め方がいい子もいれば、「ありがとう!うれしい!」という感謝の言葉にグッとくる子もいるかもしれません。
いつもよりお菓子が少し多めにもらえる! あなたのこと褒めてるのよ! という伝え方は、具体的なものの方がグッとくる子もいます。
その子に合わせた褒め方、見つけていきたいですね。
「うちの子はどんな褒め方がグッとくるのかよくわからない・・・」という方がいたら、ぜひスタッフに尋ねてみてください。私たちが使っている子どもたちがグッとくる褒め方をお教えします^^
そして、なんと今月の療育部門3事業所合同勉強会のテーマは『どうすれば育つの?自己肯定感』です!
子どもたちの自己肯定感を育てる。みなさん興味深いテーマですよね。
自己肯定感を伸ばすには褒め方(関わり方)がとても大切です。子どもがグッとくる関わり方、みなさんで一緒に考えましょう!
ぐんぐんキッズ療育スタッフ K☆

グループホーム寄付 御礼
いつも温かいご寄付、ありがとうございます。
【 ご寄附をいただいたみなさま 】
○ U.T 様(岡山市) ○ Y.Y 様(東京都)
平成30年9月25日現在 寄付金合計 27,609,964円となりました。
今後ともご支援のほどよろしくお願いします。
寄付金振込口座 中国銀行 赤磐支店 普通預金 1321755
岡山県自閉症児を育てる会 代表者 鳥羽美智代

以前は「育てる会会報」はHPにも全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は一部抜粋にさせていただいています。
なお会報は正会員・賛助会員の方へは郵送でお届けしています。
もしご希望の方がおられましたら、ぜひ賛助会員に申し込みをお願いします。年会費 3000円です。
応援よろしくお願いします。
申込み方法の詳細は「育てる会 HP」に記載しています。
