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令和元年5月31日

 

 第253号 

NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会

 253号 目次

     鳥のさえずりに

     自閉症啓発セミナーの報告

     即実践講座の報告とお知らせ

     育てる会総会の報告

     AAO活動・18歳の春を目指すクラブ・はやぶさの会 の 報告とお知らせ

     OHAの会・サッカースポーツクラブ・水泳教室 の お知らせ

     お母さんコラム

     私のお薦め本コーナー
         「ケースで学ぶ 自閉症スペクトラム障害と性ガイダンス

     近隣の講演会等のご案内

     ぐんぐんだより
        ぐんぐんぴっぴ・赤磐ぐんぐん・ぐんぐんキッズ  

 

新緑を楽しんでいると思う間もなく、初夏の日差しが降り注ぎ、すっかり夏のような暑い日が続いています。
ここ岡山県赤磐市の毎日は、鳥のさえずりが賑やかに山里にこだましています。
5月とは思えないくらいの日差しに戸惑いながら、今日もクーラーのスイッチに手が伸びそうになります。
みどりは日ごとに濃さを増して、いたるところで花が咲いています。
もちろん雑草も元気に庭中を埋め尽くして、抜いても抜いても追いつきません。
ああ〜、また夏が来る〜♪ 鳥が歌い、蝶が舞う季節。
元気いっぱいに育っている子供たちの声が、事務所にいても聞こえてくる。
あれ?誰か泣いてるんだね〜どうしたのかな?? まだ通い始めて間のない子が、「かえりたくないよ 〜」と泣いているのでしょう。
そうなんだ、帰りたくないんだね〜。ぐんぐんに来たくないよ〜って泣かれるのは困るけれど、帰りたくないよ〜と泣いてくれるのは、なんだかうれしい!!
でもね、いくら帰りたくなくても、気持ち切り替えて、帰る練習もしなけりゃね〜。いくら楽しくても、終わりは来るんだよ。いやでも受け入れて帰っていかなきゃならないのだよ。
終了困難な子に、終わりを教えていかなければなりません。小さい時から、練習していかなければ、大人になってから困ります。
そんな子どもの泣き声が2階から聞こえてくる昼下がり、この会報を書いている私です。

今月は、みなさんと同じく長い祝日から始まりました。
日本で初めて(?)の10日間の祝日の後、行事が目白押しの5月でした。
5月18日(土)には、赤磐市での吉田友子先生の講演会。
5月23日(木)は、赤磐市での諏訪利明先生による即実践講座。
5月24日(金)は、岡山市での梅永雄二先生による即実践講座。
そして、月末の5月30日(木)には、第22回育てる会総会が行われました。
この忙しい日々の間、私は風邪を引いたらしく、思うように日々の務めが果たせず、つくづく体力の衰えを感じることとなりました。
年齢を考えるとそろそろ老齢期に差し掛かろうとしている私です。
自分では若いつもりでおりましたが、体の方は正直です。風邪が治りにくくなって、そろそろ3年くらいになります。
前は、風邪なんか薬飲まなくても一週間くらいで直したものでした。
今も医者にはなかなか行かないものですから余計こじれて、長引くという悪循環です。
それでは簡単に、この一か月の行事を振り返ってみましょう。
祝日明けの5月18日(土)「その子らしさを生かす子育て」と題して、吉田友子先生による講演会が、赤磐市中央公民館(赤磐市下市)にて、行われました。
赤磐市と育てる会の共同主催という形で、行われた講演会でした。
赤磐市の友實武則市長のご挨拶から始まりました。
友實市長は、丁寧な支援を発達障害を持つ人たちに対して行いたいという思いをもっていらしてくださるので、こういう講演会が実現した次第です。ありがたいことです。
講師の吉田友子先生は、去年に引き続いて、遠い岡山まで来てくださって、自閉症の子どもや大人の人たちのお話を丁寧にしてくださいました。
私が特に印象に残ったお話は、親としては当然ながら哲平の映像を見てお話いただいた部分でした。
哲平の働く映像を見て、その後でお話くださったことが、一番印象として残っています。
哲平が昔通っていた療育機関の卒園式会場に入れなかった時のことを、ずーっと以前に先生にお話したことがありました。
その話というのは、こうです。
哲平が、幼児の頃通っていた療育機関の卒園式に参加しようと会場に入った途端に、哲平は、大パニックとなりました。
なぜならいつもは音楽室だった会場は、きれいに飾り付けられて、椅子や式台が並んでいます。
そんな事とは知らない哲平にとって、それは予期せぬ出来事だったのでしょう。
皆さんに迷惑をかけてはいけませんから、大急ぎで退出した私たちでしたが、ホールでも大騒ぎするものですから、やむなく外の砂場で式が終わるのを待ちました。
本人は、外に出てしまうとケロッとして砂遊びをしているのですが、私には、辛い時間でした。
3月でまだ寒くて風も吹いてきます。体も心も冷え冷えとして、「ああ〜、自閉症の子ども達ばかりの中にいても、ここでも哲平は落ちこぼれか・・・」と、悲しかったというお話をしました。
そのことを、先生は、こんな風に皆さんに話してくださいました。
「お母さんは、卒園式の場所に無理に参加するということをされず、哲平さんにとってより安心できる場所に行かれました。哲平さんにとってどうかということを、考える子育てをこんな風にいろんな場面でしてこられたからこそ、哲平さんは、無理強いされたり、怖い目にあったりして来なかった。
だからこそ、人を信頼する力を身につけられたのだと思います。安心して人の中にいることが出来て行ったと思うのです。」
そんな風に言ってくださいました。
その時、あの切ないエピソードが、なんて素敵なお話になったことだろうと思いました。そんなに立派な母ではない私です。
でも、先生が話されるほどではないけれど、いろんな場面で哲平にとってより良い選択は?と考える私がいたことは事実です。
どうしてそこまでのことを見抜かれたのかと、すごい先生のものの見方に驚きました。
私が住む赤磐市で、これほど褒めてくださったこと、光栄でした。鳥羽さんの株は、赤磐市で大いに上がったことでした。
先生を空港へお迎えに行って、またお送りするという時間、お話たくさんできました。
とっても楽しくて、色んなことをお話できたように思います。これからどう生きていこうか、なんてこと考えるきっかけまでいただきました。吉田先生に感謝です。

続いて、5月23日の諏訪先生による即実践講座は、赤磐市で初めて先生のお話を聞く人も多かった勉強会でした。
こちらも赤磐市からの委託を受けての連続講座です。
諏訪先生には、去年の岡山での即実践講座に引き続いてのお話しです。初めての人にも分かり易くとお願いしていたので、とっても丁寧にしかも分かり易く自閉症について、誰もがなるほどとうなずけるお話しをしてくださいました。
私が特にいいなと思ったのは、先生の暖かな語り口でした。
自閉症の文化というお話しから始まった先生のお話しでした。
先生は神奈川県から岡山へ来られて、8年だそうです。はじめ岡山の人たちと神奈川の人たちの違いについて述べられた後、「自閉症の人たちも同じです。文化とは、それぞれが大切にしたいもの」と定義されました。
自閉症の人と、ともにこの岡山で暮らしていくためには、お互いが、学びあわないといけないと言われました。
自閉症の人に教えるのではなく、私たちも彼らのことを学ばなければならないということです。
お互いが学びあう。その為の講座ですよね。
素敵な始まり方で、諏訪先生らしくてとっても共感しました。
参加された皆さんにとっては、初めて聞く話ばかりだったようで、はじめ堅かった参加者の雰囲気も後半は、すっかり柔らかくなって、諏訪先生のあったかさのとりこになっていかれるのが、わかりました。
ワークもあって、お互い参加者が、お話しできて良かったです。いろんな人と知り合いになれそうな予感がしました。これからの講座楽しみです。
「赤磐をやさしく変えていく」「赤磐を自閉症の文化を理解している住民でいっぱいにしていく」その為の講座は、一年間続きます。

次に5月25日に行われたのは,梅永雄二先生の即実践講座でした。
これは、毎年やっている即実践講座で、初めて東京からしかもあこがれの早稲田大学梅永雄二先生ですから、もう感動でした。
先生のお話しは、やはり将来を考えた支援についての話で、それはそれは、早口で盛り沢山で、でも分かり易いんです。話が、あっちこっちに行くけれど、ちゃんと戻ってお話し続くのは、すごいなーって思いました。先生は、ライフスキルの本を書かれていることでも有名です。
大人になってからを考えて、今何を教えて何を身につけるべきかを考えさせられました。
就労を専門にされているからこそ、今だけでなく、就労を意識した子供時代をどう生きていくかを意識して暮らすことの重要性をお話いただいたのだと思いました。

今月は、新しい元号、令和が始まった月でした。
平成31年は、令和元年に変わりました。天皇陛下がご即位になって、そのためのお祝いも兼ねての祝日です。
育てる会の療育もグループホームもお休みさせていただきました。
その期に乗じて、我が家では、家族三人でイタリア旅行へ行ってきました。
ローマ、フィレンツェ、ベネティア、ミラノを巡る旅でした。
5月のイタリアは、太陽に恵まれて、陽気なイタリア旅行になるはずでした。
ところが、イタリアは、異常気象の影響か、最低気温2度3度の毎日が続いて、雨も降る・・。天気予報は、全然
当たらないし、寒いし・・・・、持っていった服は、半袖ばかりだし・・・・。
本当に散々な気候でした。テレビでイタリア人が、「こんなに寒い5月は、初めてだ」とかいっていたそうです。
半袖ばかりの服の中に、念のためにと入れていた長袖Tシャツ、カーディガンを毎日着こんで、これも念のためにと入れていた薄手のコートを羽織って、何とか寒さをしのいでの旅でした。
しかも、帰りの乗り継ぎ経由地のヘルシンキでは、飛行機が欠航して、空港で夜通し長い時間待たされた挙句、翌朝から空港近くのホテルで待機なんてことになったのでした。
もう、へとへとに疲れた私でした。「なんて旅だ!!」と叫びたいくらいでした。
それなのに、哲平は、帰りの飛行機の中でこう言ったのでした。
「イタリア、行ったなぁ〜。楽しかったなぁ〜」
「ええ!!そうなの???」
哲平は、彼なりに楽しんだというのです。
それはよかった!しんどかった旅が途端にいい旅だったように感じられた瞬間でした。
哲平は、過去を振り返って、何かコメントするなんてことをする人ではないので、この言葉に驚きました。
そして、連れてきてよかったなぁ〜としみじみ思ったものでした。
何しろ前のスペイン旅行の帰り道では、「秋葉原行く!!」というので、「秋葉原と、スペインとどっちが好きなの?」と聞くと、きっぱりと「秋葉原!!」とお答えになった哲平君でした。
「もうどこにも連れて行かん!!」と決心した私でしたが、33万円をためて、「イタリア行く」と手渡してくる哲平の健気さに、ついつい今回のイタリア旅行をすることになった我が家です。
写真をご覧ください大変だったけれど、やっぱり行って良かったイタリアでした。


ところで、イタリアで引いた風邪が長引いて、すっかり咳が止まらない私でした。やっとここ2〜3日は、楽になった感があります。
でもイタリア「ベニスでもらった風邪」なんて、ちょっとおしゃれでしょう。
そうそう、変更続きの旅行でしたけれど、視覚支援の有効性を実感した旅でもありました。
スケジュールを添乗員さんからもらった紙に書いてあるのを、哲平にわかるように書き直して、伝えておきました。大体は、それでわかりましたが、急な変更には、やっぱり確認が多くなります。
そんな時、変更になったところを書き直しておいたスケジュールを見てもらうことで、落ち着くことが出来ました。
ただ、ヘルシンキで夜中0時に出発予定だった飛行機が、雷に打たれたとかで、点検に時間がかかり、2時出発予定が、3時になり、ついには、予測できない状態になり、結局、飛行機の欠航が決まったのは、明け方5時でした。
それからホテルに移動して、12時まで仮眠しながら待機・・・、そして、やっと午後2時に空港へ向けて出発するという変更に次ぐ変更となりました。
「飛行機、何時?」と問う哲平に、私も不安だったけれど、平気な顔で、「変更です、何時です」なんて書き直していくのも何度にもわたると・・。不信感いっぱいの顔をされました。
でもなんとか彼が、気持ちを立て直してくれて、よかったなと思います。スケジュールは偉大です。
ああ、そうそう。夜明かしさせられたヘルシンキの空港には、ロッキングチェアーがあったのです。
哲平はこれで揺れてるときは、何にも言いませんでした。揺れる感覚に身をゆだねて、彼も気持ちを落ち着かせようとしていたのだと思います。
ノースカロライナのグループホームには、どこにでもあったロッキングチェアーでした。
自閉症の人には、大切な感覚グッズなのでしょうか。我が家にもひとつ買おうかしらと、いろんなサイトを探しているところです。
色んなことがあった5月でしたが、何とか総会も無事に終わりました。
改めて、今年も育てる会の代表を続けてさせていただくことになりました。
皆様、今年度も、頑張りますので、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
(鳥羽 美千子)

自閉症啓発セミナーの報告

令和元年5月18日(土)、赤磐市立中央公民館大集会室にて、ペック研究所所長で、よこはま発達クリニック 児童精神科医の吉田友子先生による「『その子らしさ』を生かす子育て Part2」の講演会が行われました。
昨年度のPart1に引き続き、赤磐市と育てる会との共同開催でした。広い会場には前回同様、たくさんの方が参加してくださいました。
まず最初に、最近、学校などを中心に「発達障害」という言葉への理解は進んでいるけれど、言葉自体が独り歩きしているのでは、というなげかけからはじまりました。
「発達障害であるという確定診断があるかどうかで支援がもらえるかもらえないか、なのではなく、診断がなくとも、特性があれば支援をもらえることが大切なんです」
「その子の得手不得手を把握することが、その子における問題を解決するアイディアにつながっているのです」
とお話してくださいました。
具体的な例として、授業中、ウロウロ・飛び出してしまうという問題があげられました。
@授業がわからないから、飛び出してしまうのかもしれない
A授業直前の活動で、なにかしらのトラブルから、気持ちの切り替えができていないからかもしれない
B音や光の感覚に対して非常に敏感なことから、皆にはなんともないことでも、その子にとってはつらい思いをしているのかもしれない、
といった様々な発達の特性からトラブル出現のいきさつを推測し、アセスメントすることで、対応策をみつけやすくなるというお話をされました。
たった1つ「授業中ウロウロしていまう」という行動をとっても、こんなにもたくさんの解決の糸口をみつけることができるとは! 特性からくる行動といった視点をもつことの大切さを目の当たりにした自分です。
その後、自閉スペクトラム(AS)、自閉スペクトラム症(ASD)の特徴、そして、「三つ組」とよばれる特徴についてのお話がありました。
「人はいろいろな多様性をもっている」
「病的か否かの判断とは別の発達の多様性のひとつで、脳タイプが異なるので、学びの道筋がちがうのですよ」
「その子にあった育児・教育をすると、スクスクと育ちます」
「その子に合わない育て方では、その子が生きていくための技術をみにつけるために回り道をしているんですよ」
この「スクスクと育つ」という言葉は、全体を通しても何度も聞かれたフレーズでした。
こだわりについての対応の話では、具体的な支援例をあげながらでしたので、会場にいらっしゃった多くの方がうなずきながら、レジュメにメモをされていました。
休憩中にも「明日、みんなで確認しようね」という会話も耳にしました。それだけに、先生の話は身近な話でもあり、とてもわかりやすいものだったのではないでしょうか。
そして成人期における社会参加について、話はすすんでいきました。
社会性、つまり人とのかかわりは総量ではなく、質が重要。
「適切な関わりができることであり、かつ、不適切なかかわりをしないでいられることなんです」
「それが、安定して社会とつながることが可能です」
安定して過ごす、とは、決して、家だけですごさせようとすることではなく、自分の行動が社会に役立つということが適切だとお話され、「自分らしいことを相手につたえられることが、生きやすさにつながるんです」
そう、おっしゃった先生が、最後に3本のビデオを会場で紹介してくださいました。
そのビデオのうち、1つは知的重度の自閉症である鳥羽代表の息子さんが就労している様子を撮影したものでした。
ベアリングの梱包をはじめ、上司へのインタビューでは「きっちりと徹底して守るところは見習ってほしい」とのコメントあり、任せられた職責をこなし、そして自立し、他人に不適切な関わりとしない社会性が育ったと述べられていました。
もう2つは、自分自身について語ってくださった当事者の方のお話でした。
その中で、当事者の方が「ぼくはフィードバックがないと心配。定期的に、そして具体的に時間を設けてもらうことで、自分では気づかない問題がでてくることが多い」と、吉田先生に伝えている場面では、それまでの彼に対して、彼に「あった」支援をうけ、そしてそのことが、彼自身への安心につながっていると感じました。
どの映像でも共通してわたしの目にうつったのは、まさに自分らしいことを手にいれた、その人たちが選び取った道をいきていく姿でした。
「スクスクと育つ」とは、選択肢を選び取ることができた人たちの過程であり、それは、本人にとって安心できる、意味のある時間を選んだ結果なのだな、と自分は胸があつくなりました。
子どもの親という立場としても、支援者の立場としても、「見える小石を取り除くには限界があるけれど、見える小石はとりのぞきましょう」「できたを積み重ねて、わかるようなって、そして、1回、安心してのりこえていけたら、その先の小石は乗り越えていけるのです」という先生の言葉は、とても励みになりました。
吉田先生、本当にありがとうございました。
ぐんぐんぴっぴスタッフ M

自閉症スペクトラムの方の抱える困難さを改めて学べてよかったです。「こだわり」は不安があるからこそ起こるものということは、忘れてはいけない視点で、子どもと関わるとき、こだわりをなくすのではなく、不安を取り除く支援をしていこうと改めて学びなおしました。(臨床心理士)
分かりやすく例を交えながら話していただけたので、すっと頭に内容が入ってきました。こちらの都合をおしつけるのではなく、ご本人の立場に立った関わりができたら良いなと改めて感じました。とても良い機会をくださりありがとうございました。(保健師)
昨年来れなかったので残念でしたが、また岡山に来て下さると分かり、すぐ申し込みました。とても分かりやすく、納得することばかりで、明日からの支援に活かしていこうと思いました。対象生徒との関わり方や支援について、もう一度振り返る機会になりました。これまでの家庭支援、これまでの学校での支援のひきつぎが上手くいくようになれば良いと思います。映像の3名の方のお話しも良く分かりました。(支援学校)
話を聞いていると、自分の持っている担当の子と照らし合わせながら考えることができ、より具体的な話を聞くことができたので、今後の療育に繋げたいと思う。こどもの理解、なぜそのような行動をするのかとしっかりと考えることが大切ということに改めて気が付くことができた。(保育士)
我が子は診断名がついています。「診断名は“サービスの入場券”」という部分がすごくすっと納得できました。“一回しっかり安心させる”を念頭において、一緒に成長出来たらなと思います。心に残るお話をありがとうございました。(保護者)
必要な支援=甘やかし?について長い間ブレていましたが、今日、先生がきっぱりと「追い込まれてこだわりがひどくなるくらいな状態なら、そんな小石はとりのぞいてあげればよい。安心しきったら、あとは自分で小石をのりこえてゆける」とお話下さり、すごく腑に落ちましたし、私自身が親としてとても安心しました。
「個性」と「障害」のお話もすごく心に響きました。とても丁寧で、繊細で、まっすぐはっきり愛のあるお話をお聴きすることができて、有難かったです。そして元気が出ました。ありがとうございました。
(保護者)
甘やかしではなく、親ができるくらいの小さな小石を取り除くことくらいはとってあげて「安心」をあたえてあげてください。という言葉にとても心をうたれました。本人にとってこだわりが出るときは、そもそもギリギリの状況だったこと。なんだか先生のお話には、当事者や保護者の方に寄り添ったお話が多かったので何度も涙ぐみました。(保護者)
やはりとてもいいお話でした。最近はあまり泣かなくなって、ちょっと強くなったなんて思っていたのですが、今日はまた感動して涙が出ていました。この赤磐で二度も吉田先生のお話がきけて本当に幸せだなと思いました。わが子の可愛さをしっかり味わいながら、ASD児の親であることを「選び取って」生きていきたいです。しっかり安心できる環境をもう一度見直してみようと思います。吉田先生、本当にありがとうございました。(保護者)
とても久しぶりにセミナーに参加させていただきました。吉田先生の講演は、何度聴いてもまた聴きたいといつも思っています。子どもも高校生になり、大学、就職が目前にせまってきて、今日の後半の就労した方のインタビューと吉田先生のお話はもっと詳しく具体的なことを聞いてみたいと思いました。今日はありがとうございました。(保護者)

令和元年度 支援者対象 
   現場の先生のための即実践講座

いよいよ梅永先生による、令和元年度の即実践講座が始まりました。
初回から参加者のみなさんの熱気が伝わってくる、とても熱い講座となりました。
まだ、途中参加にも若干の空きがありますので(初回の講義のブルーレイディスクはお貸しします)、申し込みを忘れておられる方は至急ご連絡ください。

  【 第2回 即実践講座 】

日 時:令和元年6月21日(金)19:00〜20:55
場 所:岡山県生涯学習センター(岡山市北区伊島町3-1-1)
テーマ:「ASD児者のアセスメントTTAP(フォーマルアセスメント)」
講 師:梅永 雄二 先生(早稲田大学教授 教育・総合科学学術院 教授)
参加費:一般 23,000円、賛助会員 20,000円 (全10回分) 
申込・問合せ:Tel.086‐955‐6758、Fax.086-955-6748
第1回の梅永先生の即実践講座に参加された方からのアンケートの一部です。

○ 大人になって本人が困ってくるであろうことを考えるという言葉、意識して指導支援していきたいと思います。本人が生活する地域・社会で生きていくすべを学ぶというのは目からウロコでした。
”岡山で”という意識が抜けていました。自分の接している子たちが幸せに生きていくために、しっかり学びたいと思います。(支援学校 教諭)
○ 本人が社会的に自立するためにどんな支援が必要か、将来を見据えて考えていかないといけないということが心に残りました。
小学校でひらがなや漢字、計算を教えるとき、プリントの問題が解けたらOKではなく、それを生活の中でどう使うか?まで考えて教材づくりなどしていきたいと思います。(小学校 教諭)
○ 自閉症理解の為の基本的な部分から、新しい情報までたくさんの情報をとても楽しくお話してくださり、日常の関わりの振り返りをしながら聞くことが出来ました。写真による具体的な取り組みも参考になりました。(支援施設)
○ 「治療するのではなく、地域で一緒に暮らしていく」ことを目標に、小さい時にどんなことを教えておいたらよいかを考えなくてはいけないということ。本人を変えようとするのではなく、わかりやすい環境を作ることが大切だということがよく分かりました。(小学校 教諭)
○ 「できないのではなく、わからない」できて当然と思えることでも、障害のある人にとってはそうではないことを常に頭に置いて支援をしていく必要がある。(サポート校)
○ アセスメントの重要性について再度認識することが出来た。また、特性に応じた個別性、柔軟な発想で支援について考えていきたいと思いました。(支援施設)

令和元年度 支援者向け 
   発達障害支援夜間連続講座 in 赤磐 
    
  (自閉症支援技術 レベルアップ講座

諏訪先生の赤磐市での夜間講座も始まりました。
赤磐市との共同主催ということで、市の職員の方も多数参加していただいています。
即実践、ということで自閉症をもつ人が、明日から少しずつ暮らしやすい赤磐市になっていくことを願っています。

  【 第2回 夜間連続講座 】

日 時:令和元年6月20日(木)19:00〜20:55
場 所:赤磐市立中央公民館 視聴覚室(赤磐市下市337)
テーマ:「自閉症を理解するA 〜学習スタイルの視点から〜」
講 師:諏訪 利明 先生(川崎医療福祉大学 准教授)
参加費:全10回分  赤磐市在住・在勤者 無料(資料代 7000円)
       他市の方 一般 13000円・賛助 10000円(資料代別途7000円)
申込・問合せ:Tel.086‐955‐6758、Fax.086-955-6748
諏訪先生の夜間講座に参加していただいた方からのアンケートです。

○ 自閉症の人たちは、視覚支援が必要だと思ってはいたが、ピンとくるまでに時間がかかることに驚いた。伝わらないことがあるが、自分の中で処理するのに時間が必要なんだと分かった。(中学校 教諭)
○ 自閉症の人たちは注意の向け方の独特さや、中枢性統合能力の弱さ、複数の視点を持つことの困難さ…があることが分かった。それらにより、かみ合わなさが出てくることが分かった。学習スタイルの違い、文化が違うと考える視点、また、その文化を学ぶ視点が大切だと思った。(市役所 職員)
○ まだ新人なので、本当にすべてが勉強になりました。最初のシャボン玉の話は「よほど好きなのかな、こだわりかな」と考えていたが、そうではなく、本人も本当は嫌だと思っているというのは驚きだった。般化の困難さや、環境によってできることが出来なくなることもあるということは、私自身の励みにもなりました。(支援施設)
○ 視覚的な手掛かりには強いけど、本人がそれを見て意味を理解できないのであれば意味がない。というお話の解説がとても具体的でわかりやすかったです。”学習スタイルを理解する”ことから始めなければ、その人に合った支援はできないということを忘れてはいけないということを頭に置き、自閉症の方を支援する人たちと関わっていくことの必要性を再確認できました。(支援施設)
○ スケジュールを示すとき、数字に頼っていたが、子どもが興味がある物で順番を知らせると言うことが新しい発見でした。(支援施設)

令和元年度 育てる会総会の報告

令和元年5月30日(木)に令和元年度の育てる会総会が「グループホーム ほっぷ 1」 食堂にて開催されました。
全ての議案が、提案通り満場一致で可決されたことを報告いたします。
正会員の方には、総会で決議されました、事業報告書、決算報告書、事業計画書、予算書および令和元年度の役員名簿を同封していますのでご覧ください。

AAO活動のお知らせ

AAО活動は、子どもが親と離れて、ボランティアさん(2人)と3人で街の中に出かけ、いろいろなことを体験
する活動です。
活動内容は、お子さんに合わせてお家の方が企画します。
映画・カラオケ・ボウリング・公園・電車・レストラン・お買いもの などなど。お子さんの喜びそうな楽しい計画を立ててあげてください。
もし、どのように計画を立てればよいか悩まれたときは相談にのりますので、少しでも興味を持たれた方は、ぜひご参加ください。
AAО活動についての詳しい内容は先月号(252号)をご覧ください。
今年の活動説明会は 6月22日(土)10:00〜 きらめきプラザ2階 ゆうあいセンター交流スペースにて行います。
「興味はあるけど説明会の日に行けないから・・・」と思われる方も大丈夫です。当日、都合がつかない方には担当より個別にご連絡、説明をさせていただきます。
「チャレンジさせてみようかな。」と思われた方は、6月10日(月)までに 育てる会事務局( 086-955-6758)へお申し込みください。 (正会員限定)
みなさまの参加をお待ちしております。

18歳の春を目指すクラブ

令和元年5月30日(木)に、本年度第1回の18歳の春を目指すクラブの話し合いが、グループホーム ほっぷ 1の食堂をお借りして開かれました。
今年度の活動について、みんなで意見を出し合って、とても充実した集まりになりました。
内容については、正会員の方に別紙で紹介していますのでご覧ください。
今年も大勢のみなさまの参加をよろしくお願いします。

はやぶさの会の報告

自閉スペクトラム症のお友達作りの会、「はやぶさの会」です。
はやぶさの会では、5月2日〜3日の一泊二日、長船美しい森キャンプ場にてバンガローキャンプ(お泊り)を行いました。
  
初めてのお泊り企画です。親も一緒とはいえ、テレビもyoutubeもゲーム機もない長い時間。
どうなるかな?大丈夫かな?とかなりドキドキしながら当日を迎えました。
内容は、こんな感じでした。
1日目
15:00頃      順次集合・アスレチック・室内あそび
17:00〜20:00  火起こし・BBQで晩ごはん・マシュマロ焼き
20:00〜22:00  お風呂・まったりタイム(おやつ・室内あそび)
22:00        就寝(大人はのんびりおしゃべり)
2日目
7:00        起床・身支度・朝食
8:30        片付け
9:00〜10:00  外あそび
10:00        近くの大きな駄菓子屋でご褒美おやつ・解散
参加してくださった親子の方からの感想です。
〇 我が子は『お肉が美味しくて(普段少食だけど)たくさん食べられた。ベイブレードを貸してもらって、皆で戦ったのが楽しかった。お手伝い(布団の片付け)を頑張った。鬼ごっこは、最初は楽しかったけど、急にルールが変わったのがすごく嫌だった(逃げることに夢中で、追加ルールが耳に入ってない様でした。本人としては勝手にルールを変えられたと感じた可能性を指摘してもらえ、課題解決にむけて考えることができます)』と話していました。
はやぶさに入会して約一年たち、子どもが『はやぶさいつかなー?早く遊びたい!』と、仲間に会える日を待ち遠しく感じていることが嬉しいです。夜は早く子どもを寝かせて、お悩み相談会になり、たくさんのアイディアを持ち帰ることができました。
はやぶさのお母さんたちは、支援がとても上手で、明るい方ばかりなので、困っていることはないと思っていました。しかし、それぞれ心配事はあるけれど、お子さんと一緒に苦難を乗り越えていることを知りました。
『今はできなくても、いつか絶対できる!』を実現できるよう、長い目で子どもの成長をサポート・見守ることのできる母を目指したいなと思います。
〇 先日はありがとうございました。親も子も初めてのBBQ、楽しかったです!
みんなで協力して火をおこすのも初めての経験で、枯れ葉を入れる等、色々工夫してみたり、うちわで仰ぐのを交代してできたり、『みんな色々考えているな〜、すごいな〜』と感心しました!今回、用事でお泊まりができなかったので、子どもはすごく残念だったみたいです。
たまにしか会わないお友達同士でも、仲良く遊べていたので、次はぜひ、ゆっくりお泊まりもさせてみたいなと思いました」
「会を重ねるごとに、友だちとの関わりがスムーズになっていて嬉しいです。大人たちが用意している時でも、外で遊ぶ子、2階で遊ぶ子とそれぞれ楽しみを見つけて、遊んでいました。準備の時も、『お泊りで遊ぶ余暇グッズ何にしようかなぁ?』と迷い、トランプやカードゲームを持って行った我が子。お友だちが持ってきてくれていた、ブロックやベイブレードを見て、『余暇グッズ、次はみんなで使えるおもちゃにしよう!』と帰って用意をしていました。
次回はまだまだ先だよと思いますが、それほどはやぶさのみんなと会えるのを楽しみにしているようです。ありがとうございました。
〇 今回はお泊りということで、『子ども同士で喧嘩にならないかな?』『TVを見たいとかゲームがしたいとか言わないかしら?』と少し心配しながら参加しました。
ですが、参加して子どもたちがとても楽しそうにしていて、子ども同士の関わりもたくさんあって、成長を感じることができました。特性が濃く出ているところも色々気づけて良かったです。
また、普段の小学校の準備と違うため、『これはいるかな?』『これは大きすぎるかも』と、我が子と相談したり考えたりする機会になったのも良かったです。
たとえば、いつもの歯磨き粉をじっと見て『もう大きいのに、アンパンマンの歯磨き粉は恥ずかしいから、ちょっと隠したいんだけど、どうしたらいいかな?』と相談してくれたので、一緒にマスキングテープで隠す方法にして、我が子のちょっぴりかっこつけたい年ごろを感じられて可愛かったです。夜は夜中3時近くまで親同士の悩み相談もでき、これまで以上に心の内を語りあえたのも良い時間でした。ありがとうございました!次回もとても楽しみです!
まさかお泊りまではやぶさの会でできるようになるなんて!感動です。
メンバーを意識する発言をしたり、次どうしようかなと考えられたり、相手の意図を尊重したり、子ども自身の成長もたくさん見られたお泊り会。
次は、遊園地?カラオケ?遠出?楽しいこと、何でも色々できそうだね、と話しています。
いつか、県外のお泊りやホテル宿泊なんかもできたらいいかなとも思っています。
これからも新メンバー募集していますので、「お友達がほしい」と思っているASDのお子さん、お待ちしています(^^)
(担当:M)

OHAの会のお知らせ

OHAの会は高機能自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害で知的障害のないタイプの子どもを持つお母さんのための会です。
先月、今年度のみんなで読み合わせする本が、小栗正幸先生の「支援・指導のむずかしい子を支える 魔法の言葉」と決まったとお知らせしましたが、もう少し昨年度の奥田健次先生の「子育てプリンシプル」の内容が残っていましたので、その読み合わせが終わってから、次に進むことになりました。

  【 6月のOHAの会 】

日 時:令和元年6月11日(火) 9:30〜11:30
場 所:おひさまハウス 食堂(赤磐市和田194-1)
アドバイザー:利守 愛子 先生(臨床心理士)
持ち物:「子育てプリンシプル」(6月はコチラの予定です)
     (「支援・指導のむずかしい子を支える 魔法の言葉」は、次回以降になります)
参加費:1000円  
申込:育てる会事務局(Tel.086-955-6758、Fax.086-955-6748) (正会員限定)

サッカースポーツクラブのお知らせ

サッカースポーツクラブ  第1回 6月9日(日
参加申し込みがまだな方は、ご連絡お待ちしております。
第1回     日時:6月9日(日)受付9:45〜
以下、概要です。
持ち物  サッカーボール室内用・体育館シューズ・飲み物・タオル
(ボールは、既に使用しているものでも構いませんが、きれいに洗って、室内のみで使用するようにしてください。)
参加費 年間前払い     年間 1,000円 
単発参加(体験)       1回   500円 (正会員限定)
場所 岡山大学 体育館 (岡山市北区津島中2丁目1−1)
当日の流れ
1. 受付
2. 集まり
3. 体操・ランニング
4. お楽しみ運動(ドッチボール・しっぽ取り・なわとび・リレー等)
5. 休憩
         色別に分かれて活動↓
 初心者コース         少し慣れてきたコース
6. パス・ドリブル練習     6. パス・ドリブル練習
7. 休憩              7.休憩
8. シュート練習         8. 簡単な試合
9. ミーティング         9. ミーティング
10.休憩            10. 休憩
11. 体操(クールダウン)
12. おわりのあいさつ
兄弟児の参加も可能です。同一参加費が必要です。
申込先は、NPO法人岡山県自閉症児を育てる会
TEL:086-955-6758   FAX:086-955-6748   MAIL:acz60070@syd.odn.ne.jp

水泳教室のお知らせ

日 時:令和元年6月16日(日) 15:30〜17:30
場 所:OSKスポーツクラブ(岡山市北区絵図町1−50)
連絡先:育てる会事務局(086-955-6758) (正会員限定)
★新たに参加されたい方、体験されたい方は事務局までお問い合わせください。
体験してみたい方は、2回までOKです。
プールは育てる会で貸し切って使っていますので、安心してお越しください。
★欠席される方は6月13日(木)までに連絡してください。
当日のキャンセルは担当携帯まで・電話またはSMSにて連絡してください。
(担当:S & I )

お母さんコラム

小3・ASDの診断のある地域の小学校の特別支援学級(自閉症・情緒学級)に通う息子と、2歳・ASDの診断のある地域の保育園に通う娘を持つ母が、普段の我が子との日々をつれづれに書いているコーナーです。
どうぞ気軽な気持ちで読んでください。
「お母さんコラム面白いです」「楽しんで読んでいます」というお声をいただきました。
ありがとうございます!笑っていただきたいと思って書いていますので、どうぞ笑ってくださいね(^^)
さて、今月は息子の話を2つ。

   【エピソード1】

市外のスーパーにあるプレイコーナーで、兄妹を遊ばせていた時のことです。
私が妹と一緒に遊んでいると、近くで一人ブロックをしている兄のところに同じ年頃の男の子が近づいてきました。そのまま兄とおしゃべりしたり一緒にブロックをしたりして遊んでいたのですが、ふと「なあなあ、どこ小学校?」と尋ねてきました。息子が「〇〇小学校だよ」と答えると、「そうなんだ。ところで、(あなたは)なんて名前なん?」と尋ねてきました。
すると息子は「だから、〇〇小学校だってば」と小学校の名前を繰り返して伝えていました。相手の子は「え…。うん」と少し困った様子です。
横から「今、このお友達は、『小学校は〇〇小学校なんだね。あなたの名前は?』という意味で『なんて名前なん?』と聞いたんだと思うよ」と言うと「えー?だってそう言われなかったからさぁ」と。
省略されたところに気づかないということもですが、そのあと自分の名前を発言したまま、相手の名前や学年などは聞き返さない息子。

   【エピソード2】

先日、長年飼っていた猫が老衰で亡くなったので、「悲しいね…明日お墓を作りに行こうね…」と話した際、「そうだね…。あ、明日お墓作りに行くんだったら、帰りにどこにご飯食べに行くー?僕は、お寿司がいいな!」とニコニコ。
「悲しくないの?」と聞くと「悲しいけど?」ときょとん。
そこで、人は悲しい時にそういう言動をしていると誤解されてしまうこと、今日はご飯の話はしないこと、ちゃんとご飯のことはパパとママが考えてあげるから大丈夫なことを伝えると「そうだったの?!」「分かった!」としみじみ納得したあと、気持ちが切り替わったのか、急に神妙な顔をして「死んじゃって、寂しいわ」と悲しそうにしていました。
今月の吉田友子先生の講演会で「1歳ぐらいでも、お葬式で周りの大人が悲しそうだったりいつもと違う様子だったりしたら、分かるんですよ」というお話を聞き、「あー、まだまだ1歳レベルにもなっていないんだなぁ」「でも教えられるとルールとして振る舞いは身につくんだよな」「自然に身につくことが自然に学べないのはしんどいだろうし、誤解もされるんだろうな」と、特性の濃さをしみじみ感じるエピソードでした。
毎日息子や娘と話をしていると、「ああ、こういうところもASDだな」と感じることは本当に日々たくさんあります(コラムに書ききれないエピソードの山です)。
同じ気づきでも、悲しくなってばかりではなく、「おいおい」とずっこけたり「まじか?」と思ったり「そうよなぁ」と納得したり、そういう風に「面白い!」と感じられるようになったことで、子育てが楽しくなってきたように感じます。
定型発達のお子さんのような自然な育ちをしていたなら、こんなに毎日笑わせてもらうことはなかったんだろうなとも感じます。
大変なことも多いし涙が出ることもありますが、これからもコラムを通じて「ASDの子って、面白いんだな。不思議だな」とお伝えできればと思います。これからも読んでいただけると嬉しいです。
(cyacya)

 ぐんぐん だより 

ぐんぐんぴっぴ (就学前)

暑いくらいのいいお天気が続いていますね。子どもたちも支援者も汗ばむことが増えてきました。
寒暖差も大きいので、体調管理に気をつけながら、子どもたちとかかわっていきたいなと思っています。
4月5月の年中さん年長さんのグループ活動では、つみき積みやさかな釣りなど、子どもたちが遊び方をイメージしやすい遊びを取り入れました。
今回は、つみき積みについて紹介します。
活動に参加するお子さんたちは、話し言葉だけで伝える情報より、視覚的な情報の方がより理解しやすく、また、理解した内容に自信を持ち、安心して活動に取り組むことができると、今までの活動から分かっていました。
ですので、1個ずつ積むことや、手伝ってほしいときは「てつだって」と伝えると抱っこしてもらって積むことができることなどをイラストで伝え、順番を顔写真とマグネットで示しました。
さっそく子どもたちが順番を確認しながら積み始めます。
使ったつみきは手作りの物でひとつが20cmくらいの大きさなので、あっという間に高くなります。もうちょっとで全部積める、でも届かない・・・ なんとしても積み上げたい!という気持ちがある状況こそ、援助要求が出やすくなります。
初回は支援者の促しが必要なお子さんもいましたが、2回目からは自分から「てつだって」と伝えることができました。
目の前にいる支援者に伝えるお子さんもいれば、お父さんお母さんに伝えに行くお子さんもいました。抱っこをしてもらいながらつみきを積む子どもたちはみんないい顔をしていました(^ ^)♪
また、座っている子どもたちも、全部積めるかな〜?といつもより他児に注目できていたのも良かったと思いました。
ぴっぴでは相手に援助要求を伝える力を伸ばしたいと考えています。
自然な遊びの場面では機会を逃さないようにしています。また、グループ活動や先生とワークの時などに援助要求が出そうな場面を作ります。
いざ活動してみると、子どもたちは、できれば自分で完成したい、達成したいとひとりで頑張ろうとすることが多いです。達成を目指して頑張るのは素晴らしいことですし、その気持ちも大切にしたいのですが、療育の場ではどんどん「てつだって」と伝える経験を積んでほしいです。
先日参加した、支援者対象の即実践講座で梅永先生がライフスキルの大切さ、その中でも特に援助要求の大切さを話されていました。子どもたちが大きくなって、家族以外と接することが増えたとき、就労したとき、援助要求や相談のスキルはとても重要です。かといって、急に身につくものではないので、幼い頃から負担にならない範囲で経験を重ねるとよいと思います。
自然に「手伝ってほしい」と思える場面を、子どもたちに分かりやすい活動の中で作るのはなかなか難しいと日々感じていますが、これからも、様々な楽しい活動の中で「てつだって」と伝えたくなるような場面を作り、子どもたちに「てつだって」と伝える良さを実感してほしいなぁと思います。
ぐんぐんぴっぴスタッフ K

赤磐ぐんぐん (就学前)

長いゴールデンウィークが明けて、メディアでは五月病がとりあげられていましたが、ぐんぐんに来る子ども達はいつもと変わらず元気に来所してくれ安心しました。
ぐんぐんではゴールデンウィーク明けに、高月公民館とその奥にある広場までお散歩にでかけました。日頃の行いが良いからか、企画した週はずっと晴れてくれ、レジャーシートに座って皆でおやつを食べたり、広場で遊んだりすることができました。
もちろん、ただ遊びに行くわけではなく、荷物の準備、行き帰りの道の歩き方、横断歩道の渡り方、保護者の方と手をつないで歩くなど、交通ルールやお約束も教えます。
また、高月公民館は災害時の2次避難場所になる場所ですので、保護者の方々にも歩いていただき、もしもの時の為に備え、場所の確認をしていただきました。
それぞれに目的を持って、お散歩を楽しめたと思いますが、切り替えが苦手なお子さんが多い中、ぐんぐんの療育で幼児期に大事にしていることの1つである、活動の「おわり」がわかる、という「おわり」の練習の成果がここでも見ることができたのは嬉しいことでした(^_^)
さて、今回はAちゃんのお散歩のお話とB君のお母さんのお話をしたいと思います。

  Aちゃんのお散歩

Aちゃんのお母さんは、今回のお散歩をとても心配されていました。というのも、以前お散歩に出かけた時、嫌がり泣いてしまい抱っこ抱っこで、とても楽しいと言える活動にならなかったからでした。
お散歩は大好きなはずなのに。
初めての活動だったから? 
想定外の出来事だったから?
見通しがつかなかったから? 
いろんな理由が考えられましたが、Aちゃんにとってのお散歩の目的、つまり意欲を持って取り組める活動ではなかったのだろうと考えました。
何故ならば、安全を考えて行き先が足王神社だったのです。
いくらお散歩が好きでも、神社の入り口にある足の写真や鳥居の写真を見せられて「ここに行くよ」と言われても、興味が湧かなかったのでしょう。その写真の意味さえ分からなかったと思います。反省です。
今回は、まず大好きなしゃぼん玉を見せました。Aちゃんが「わぁ!しゃぼん玉!」となり、「お散歩行こう。着いたらしゃぼん玉。」と言うと喜んで、自分で歩いて行くことができました。しかも、作詞作曲の歌を歌いながら(^o^♪ 
道中でお母さんの笑顔も見られ、Aちゃんにもお母さんにも楽しい活動となりました。

  B君のために

B君のお母さんはB君が療育に通い始めた当初、B君の行動によくため息をついていたのを覚えています。療育に通って1年半程経ちます。
お母さんがベルクロ(マジックテープ)を購入されたので、B君の為にスケジュールを作るのかな?と思っていたら、B君の好きなキャラクターのパズルを作ったと言われました。
そして、そのパズルを園に持って行き、各エリアにピースを1つずつ貼っておき、それぞれの作業(荷物を出すなど)ができたらピースを台紙に貼りに行き、全てできたらパズルが完成するというシステムです。
療育の中でも見てわかる情報(消えない情報)を用意するようにしていますが、ただ頑張れと言うだけではなく、B君の意欲を引きだし、得意な事を活かしたお母さんのアイデアはすごいですよね!
この1年半程で、もちろんB君は成長していますが、何よりお母さんの変化に嬉しく思えた出来事でした。
先日講演会があった吉田友子先生の『「その子らしさ」を生かす子育て』より
よりよい親とは、より大きな犠牲を払っている親のことではありません。
笑っていないあなたに育てられた子どもが、将来、自分に誇りをもったおとなになれるでしょうか。
療育は先で笑うために今歯を食いしばることではないのです。親にとっても子にとっても、です。
今を、この一度しかない大切な今を、より楽しくより便利により充実して暮らすためのアプローチのことなのです。
親も子どもも暮らしやすくなるよう、「その親らしさ」「その子らしさ」を生かした取り組みをしていきたいと思っています。
赤磐ぐんぐん療育スタッフA

ぐんぐんキッズ (小1〜)

今年度から放課後等デイサービス ぐんぐんキッズに異動になり、2か月たちました。
児童発達支援を卒業してぐんぐんキッズにきているお子さんに久しぶりに会いました。
私は前年度まで児童発達支援 赤磐ぐんぐんで9年間お子さんの指導にあたってきました。
小さい頃から関わっていた子が、ごみ集め、靴箱掃除、など、手順書を見て自立してお手伝いをしている姿や、遊びの場面などで子ども同士で遊んでいる姿に成長を感じました。
私自身も子ども達と一緒に成長していけるようにこれからも勉強していきたいと思います。よろしくお願いします。
4月から一人ずつアセスメントを行っています。子ども一人一人の発達の状況、学習スタイルを把握し、支援目標を立てていくための情報を集めています。
先日、K君にPEP−3の検査項目の中にある、理解言語の項目、2段階の指示に従う項目を実施してもらいました。
机上に積み木8個とコップを用意し、K君に「積み木を1個コップに入れてそのコップを床の上に置いてください。」と伝えました。
すると、K君は、積み木1個をコップに入れて机上に置いたままこちらを見てそのまま動きが止まりました。もう一度同じ指示をすると、積み木1個が入ったコップを床に置くことができました。
言葉でのやり取りができるお子さんです。
一見、言葉でのやり取りに困っていないように見えるのですが、この検査時の様子から、実は言語指示がわかるといっても複数の指示を覚えておくことに苦手をもっていることがわかりました。
自閉症の対応として指示は短く書いたり見せたりして視覚的に伝えると言われていますが、何故そのようにした方がよいのか、その理由の部分を理解して支援を考えていかなくてはいけません。
一人一人の学習スタイルに気づき、必要な支援を考えていくために、アセスメントをしっかり行いながら日々の療育を行っていきたいと思います。
6月も暑い日が続きそうですが、暑さに負けないように頑張りたいと思います!
ぐんぐんキッズ療育スタッフ D

以前は「育てる会会報」はHPにも全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は一部抜粋にさせていただいています。
なお会報は正会員・賛助会員の方へは郵送でお届けしています。
もしご希望の方がおられましたら、ぜひ賛助会員に申し込みをお願いします。年会費 3000円です。
応援よろしくお願いします。
申込み方法の詳細は「
育てる会 HP」に記載しています。

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