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令和2年1月31日

 

 第261号 

NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会

 261号 目次

     新しい年の始まりに

     即実践講座・支援ツール勉強会 報告とお知らせ

     親子バーベキューの会 ・水泳教室 お知らせ(略)

     キッズルーム・はやぶさの会・OHAの会 お知らせ(略)

     お母さんコラム

     私のお薦め本コーナー
         「写真で教える ソーシャル・スキル・アルバム

     近隣の講演会等のご案内

     ぐんぐんだより
        ぐんぐんぴっぴ・赤磐ぐんぐん・ぐんぐんキッズ 

     グループホーム寄付 お礼

 

皆さん、新しい年が始まりました。
令和2年はどんな年になるのでしょうね。出来る事なら、平和で災害が少ない一年でありますようにと祈ります。
来る2月8日(土)には、早稲田大学から梅永雄二先生をお招きしての講演会が、行われます。
西大寺の百花プラザで「自閉症児者の就労支援 〜今からできること、今だからできること〜」というお話しです。
梅永先生には、即実践講座でも10回にわたってお話しを聴かせていただいていますが、その多岐にわたる博識には、いつも驚かされます。
それには、イギリスや中国にも気軽に足を運ばれる先生の機動力の高さが、関係していると思います。以前、先生の随行されるノースカロライナへのTEACCHプログラムの見学ツアーに参加させていただいた折にも、何かひとつ質問すると、いろんな方面からのお話しをたくさんたくさんしてくださいました。
とてもメモが追いつかないくらいのお話しで、ボイスレコーダーを用意しなければならないくらいのスピードの情報量でした。
今回のセミナーでは小さいお子さんから、就労を目前にされている方、そして転職を考える方まで、それぞれのライフステージにおける自閉症の方の就労に向けて、私たちのできることを丁寧にお話しいただく予定です。
どんなことに気をつけて育てていけばいいのか、幼児期から成人期まで、多くの方にとっての就労への道筋をお話しくださることでしょう。今回はボイスレコーダーは不要で、丁寧なレジュメと、小さいお子さんをお持ちの方にも分かりやすいお話しですので、多くの皆様のご参加をお待ちしております。
チラシを同封していますのでご覧ください。

話は変わって、先日、赤磐市の夜間講座で講師の諏訪先生から、余暇についてのお話を伺いました。
大人になった人たちの余暇の少なさが、深刻な状況だという話が出ました。施設で大忙しのスタッフさん、それに比べて何もすることがない当事者の方たちについてのお話をしてくださいました。
何もすることがないと不適切なことを次々してしまう自閉症の大人の人たちの、見方によっては深刻なお話しでした。
一方で、育てる会のグループホームほっぷ1では、することがない暮らしが苦痛だろうとの思いからスケジュールをしっかり作って、何もすることがない時間を作らないようにしています。グループホームによっては、自由な時間をたくさんとっているところも多いと思いますが、私たちのホームは、自閉症の人たちのホームです。
スケジュールを丁寧に立てて、彼らの暮らしをサポートしています。
私は、諏訪先生のお話を聞きながら自分の余暇について考えていました。
私の好きなことは何かというと、私は、引っ越してから効率よく家事を行うにはどんなふうにすればいいかを考える事が、目下の興味の対象です。そしてそれが、とても楽しいのです。
家事を効率よくこなすためには、事前の準備が肝心です。朝起きてからの朝食つくりの事は、先月号の会報で書きましたね。こんな風に工夫することが楽しいです。
洗濯の工夫は、家を建てる前から考えていました。
洗濯たたみをしなくてもいい家にしたかったので、アイロンのいらない衣料はハンガーにかけたままクローゼットにしまえるような流れにしました。
下着については、洗濯干し場のすぐそばに収納ケースを用意して、ピンチから外しながら入れていけばいい形です。
アイロンの必要なものは、まとめて一つの引き出しに入れておくと、週末帰ってくる哲平が、アイロンかけをしてくれます。(もちろん1枚10円のお小遣い付きです・・・)
台所を効率よく使うには?
本棚の本の数は? 
しまい方は?
料理カードの使いやすい収納は?
掃除道具の便利な収納は?等、
色々工夫するのが楽しくて、お休みの日は、より使いやすくしようと大忙しです。
私が働きやすい家にするために考えることは、動線を考えることであり、捜し物のない家にすることです。この家の構造化について考えるのが楽しい私です。
これらの作業は、新しい私の趣味ともいえるでしょう。
つづいて最近始めたのは、園芸です。
我が家は、南に若干広い庭があります。ここをどう利用するかを現在考え中です。
芝生の庭にするか、それとも家庭菜園を作るか・・・。どちらにしても、まずはたくさんある石を取り除かなければなりません。
週末帰る哲平が、一日一時間ずつ庭土を掘り返してくれています。その後が、こんな状態です。
そして掘り出した石が、こんなにたくさんになりました。
コツコツ元気出して掘っている哲平です。やることがわかりやすくて、報酬さえあれば何でも頑張る哲平です。
楽しそうに鼻歌を歌いながら作業しているので、よっぽど気に入っている作業なのでしょうね。
そうそう、ずいぶん前の事ですが、前の家の藤棚の藤の木を、全部幹の際で切り落としてくれたことがありましたっけ・・・。
ふた節残して切ると伝えて、分かってくれたと思い私はお仕事へ行きました。それがどういう訳か、うまく伝わっていなかったようで、きりのいい所で幹の際から切っていったようでした。
作業時間4時間もかけて、藤棚の藤の全ての枝を切り落とした哲平でした。お蔭で次の春には藤の木が芽を出さず、枯れたのかなと思いましたっけ・・・。
こんな風に哲平は、お仕事解りやすければ、長い時間でも、作業に没頭し、すごい集中力を発揮します。
この石堀りもコツコツ毎週頑張って今は庭の半分の土が掘り返されています。
さぁ〜、春になったら芝生にするか、畑にするか、どっちがいいでしょうね。
この石堀りは今や哲平の趣味と言えるでしょうか? 
芝生にしたら、芝刈りが趣味に、畑にしたら、草取りや収穫を手伝ってくれることでしょう。これが彼の楽しみになるといいのですが、どうでしょうね。

庭の東の端っこにこんな花壇を作っています。
私の趣味は、園芸というほどではないのですが、お花を植えて楽しんでいます。これも新しい家に引っ越してからの趣味です。
お花を育てるのは、楽しいですね。
昔々のことですが、中学生の頃には、花作りが趣味でした。
祖父から荒れた畑を耕す許可をもらって、自分の花壇を持っていましたっけ・・・。
百日草、アスター、ひまわり、ダリア、グラジオラス・・・お小遣いを種や球根代、肥料代につぎ込んでいたものでした。
水を運ぶのも、遠くて大変でしたが、種をまいて苗を育てて、花を咲かせるのは、とても楽しい作業でした。咲いた花を花瓶に生けたり、お仏壇に供えたり、学校へ持っていったものでした。
そして今、再び園芸に目覚めかけた私です。
今年は暖冬で、パンジーが次々と咲いてくれます。いつもの冬ですと、冬場のパンジーは、こんなに咲きそろわないのに、春と同じくらいの咲きっぷりです。
花殻摘みが忙しい毎日です。
今も家の庭で作業していると道行く人と会話が弾みます。新しい知り合いがどんどん出来ていきます。
「きれいなお花ですね」「いつも目の保養をさせていただいています」などと、言われて嬉しい私です。
人は幾つになっても人から褒めてもらうことが好きですね。今でも、おじいちゃんやおばあちゃんから褒めてもらった記憶が鮮明に残っている私です。
そう今の私の趣味は、家事の能率の為の構造化と、園芸、それから、昔やっていたパッチワークキルトのベッドカバーのキルティングを完成させることです。
ベッドカバーは、毎日少しずつやっています。眠い目をこすりながら、ぼちぼちやっています。
このベッドカバーは完成したら、長男に渡すつもりです。
子どもに一枚ずつベッドカバーを作ってやるという目標を立てたのは、ずーっと昔のことでした。
このベッドカバーを作り始めたのは、今から25年も前の事でした。
哲平が生まれて、育てる会を立ち上げて・・・忙しくなっていく中で、ずーっと放置していたキルティングでした。
引っ越しを機に新しい家でキルトスタンドにかけて、いつでもそこへ座ればキルトが出来る状態にしました。毎晩コツコツひと針ひと針縫い進めています。
これも私の趣味ですね。出来上がる日を夢見て、楽しみながら、コツコツコツコツです。
親は小さい頃から、一生懸命子育てをしていきます。
将来の為に良かれと思って勉強に力を入れたり、礼儀やルールも教えます。お仕事に繋がるようにと作業学習に力を入れたり、体力をつける事にも力を注いでこられた親御さんもあるでしょう。身辺自立や家事を教えていく人もあることでしょう。
でも、今回諏訪先生のお話を聴きながら強く感じたことは、大人になって自由時間を自由に使えない人の問題についてでした。
親も子もがんばって来たのに、余暇がそんなに大事だなんて、誰も教えてくれなかったじゃないの・・・。それにどうやって余暇を教えたらいいかをもっとちゃんと教えてよ。そんな声がどこかから聞こえてくるようです。
定型発達の子は、何も教えなくても、自然に色んなことを身につけていきます。趣味も勝手に自分のものにしていきます。
でも、自閉症の子は、教えられなかったことは学んでいかないのです。
これまで教えて行かなかったなら、趣味も学んではいません。今頃になって、余暇が大切だからと言われても、どうすればいいのよ!って言いたい。
学校はそんなこと何にも教えてくれなかったし、今でもそこに力を入れてはいないでしょう。学校が当てにならないなら、家で頑張るしかないのでしょうか?
私は自分自身がこんな風に楽しいことをいっぱい持っていること、それがこんなに自分を幸せな気持ちにしていることを感じながら、大人になった人の支援を考える立場になって彼らのことを考えると、本当に申し訳なくなってしまいます。
園や学校・家庭で、そして児童発達支援事業所・放課後等デイサービス事業所で余暇を意識した取り組みが急がれます。
なにしろ彼らは、大人になってからではなかなか新しいことが入りづらい人たちですから。

先ほどのグループホームの話に戻ります。
することがないから困るから、色んな行事やいろんなお仕事をすることで、彼らのスケジュールを埋めています。
それに私たちのグループホームは、将来の自立を目指す訓練ホームですから、自立へ向けての支援と思っていろいろなお仕事もやってもらいます。
他のグループホームでは、世話人さんや支援員さんが、洗濯や掃除など身の回りのことをしてくださるところも多いって聞いています。
もちろん支援区分に合わせてではありますが・・・・。
私たちのグループホームは、障害は重くても、自分の事は基本自分でできるようにとの思いから、彼らの支援をしています。
つまりみんなすることがいっぱいあるという訳です。
当然ながら、家にいた時は、全部お母さんがしてくれた人もあります。でも、ここではそうはいきません。
お洗濯も自分でします。洗濯干しも自分でしてもらっています。取り入れや洗濯たたみも一人でします。決められたタンスやクローゼットにちゃんと衣類を仕舞うことも自分でやります。
出来るまでの間、丁寧に教え支援をしっかりするのが世話人や支援員の仕事です。
自室の片づけも掃除も彼ら自身がします。掃除機が苦手な人は、ルンバを買ってもらって、機械で掃除をしてもらっています。
ルンバはいいお仕事してくれますよ。みんなの部屋はいつでもピカピカです。
ただ慣れてくると、いろんなお仕事が、パーフェクトに素早く出来たて、何もすることが無くなってしまう人がいます。
さて、彼はいったい暇な時間をどんな風に過ごしているでしょう? 
彼はすることが全部終わってしまうと、なんと・・・早くに寝てしまうとい形で、時間を使っているのです。
彼が自分で選んだ日々の暮らしなので、それもいいかもしれませんが、なんだかまだ20代の若者が8時半には寝てしまうのはもったいないと思う私です。
何か好きなことがあればどんなに良いでしょう。
では、どうすれば良いのでしょう? 
どうすれば大人になった彼の余暇を増やしていくことが出来るのでしょう。
他にも何人も余暇に課題がある人たちがグループホームにはおられます。自立を目指すのであれば,余暇の課題は外せません。
どうすればいいのか、どう取り組んでいくべきか、そして、まだ小さい子の余暇をしっかり育てる為には、どんな取り組みが、必要でしょうか?
いろいろなことを考えるきっかけをいただいた余暇についての諏訪先生の講義でした。
ちなみに我が息子は、マラソン大会に出るのが好きでそのためのトレーニングを頑張って毎日やっております。
また、AKB48や乃木坂なんかのテレビを見るのが好きで、暇さえあれば録画したテレビを見ています。
暇は大いにつぶれているようです。
好きなことで時間を使う・・・。それが働くためのモチベーションアップにもなっていると思えます。
家事も大好きで、料理や掃除もよくしてくれます。そして何より好きなことは、お金を貯めて好きなものを買うことです。
CDや雑誌など、買いたいものがいっぱいあるようです。そしてそして、2021年にはお金を貯めて今度はドイツへ旅行したいそうです。
彼には彼なりの楽しみがいっぱいあるようです。結構同じぐらいの青年に比べても、彼の余暇は充実している方だといえるのではないでしょうか。
そんな息子のために子どもの頃から心がけたことは、お金とお手伝いを結びつけたことでした。
将来お仕事が出来る人にしたかったから、お仕事をするのは、お金のため、お金を使って好きなことをするため、ということをしっかり教えたかったからでした。
昔、講演会でこんな話を聞きました。
「自閉症の人の就労が続きにくいのは、お金とお仕事の意味がつながっていないから」というのです。
私たちが頑張って働くのは、お給料をもらえるからですよね。お金のために苦しくても我慢してお仕事続けていくわけです。
好きなことをしてお給料がもらえれば一番いいと思うのですが、たいていの人は毎月のお給料をもらうために、少々嫌なことがあっても我慢して、頑張って働いていますよね。
ところが、自閉症の人には、それがわかっていないので、しんどくなったらあっさりとやめてしまうと言うのでした。
それで息子には、しっかりお金と労働を結びつけようと思ってお小遣いはあげませんでした。「欲しいものがあったら、働いて稼ぐ」というように仕向けていきました。
欲しいもののために働く・・・。そのためには、彼が欲しがるものを作っていく必要がありました。
はじめは自動販売機のジュースからでした。次は、お菓子やシール。
その時々の欲しがりそうなものを見つけては、欲しかったら頑張ってお手伝いしようね、と励ましました。
やがて欲しいものは、CDや映画のブルーレイに変わり、音楽も聞くようになりました。
テレビも好きなグループの録画したものを見るようになって、今ではヨーロッパ旅行に行きたいというようになりました。お金が欲しいから頑張ってお仕事している哲平です。
お金を貯めるだけではなく、使い道も一緒に考えながら、目的を持たせながら子育てをしてきました。
長い時間の末、今の彼の目的にドイツ旅行があるともいえるのです。
このことは、我が家の子育ての中で一番成功したところではないかと思っている私です。
そしてしたいことやるべきことの多さで、彼の日常は大忙しです。
グループホームでも自宅へ帰ったときでも,ぼーっとしている時間は殆どありません。
いつも忙しそうに動いています。そして、やるべき仕事を急いで終えると、やっとテレビの前でのんびりと録画したAKBや乃木坂の歌を見るのです。至福の時間なのでしょうね。
偶然に手に入れたような我が家の息子の余暇でしたが、小さいお子さんにこれがそのままうまくいくとは限らないでしょうね。
どうしていったらいいのか、一度じっくりと余暇についてもどなたかに教えていただきたいものです。
児童発達支援事業所や放課後等デイサービスの事業所を運営している育てる会ですから,きちんと学んで彼らのために活かしていきたいと思います。
また、大きくなった人にもどうやったらいいかを教えて欲しいですね。「今からでも間に合う余暇の充実」なんていう講演会あったら,聴きに行きます。誰か教えて!!

さて、長々と余暇について書いてきました。今日は、私に与えられたページも残り少なくなってきました。
皆さんに私がお話ししたかったことは、教わったことをすぐ実行することの大切さです。
何でもいいんです。気になること、気づいたこと、そしていいと教わったことをすぐに実行することです。
どんな出来事にもそのことに出会ったことには意味がきっとあると私はいつも思っています。新しいことを学ぶのにも時期があります。今それを学んだと言うことには、きっと出会うべき時期だったと言うことだと思うのです。神様がいらっしゃるのなら、「今だよ、これだよ」って、私たちの心の扉をたたいてくださっているのだと思うのです。
いろんな出来事が私たちの人生にはあります。その時々に必要な備えがなされているんだと信じることが出来たら、不安も迷いもなくなるのではないでしょうか?
ただただ、そのドアのノックに気づいてドアを開けるだけです。
皆さん、子どもたちの余暇について考えて欲しいと願ってこれを書きました。
暖冬とはいえ、これからもしかしたら寒くなるかもしれません。
武漢発の新型のコロナウイルスなんていう肺炎が世界中で流行ってきているみたいです。
くれぐれもお気をつけて、元気でこの冬を乗り切りましょう。では、今日はこの辺で失礼します。ごきげんよう、さようなら。
(鳥羽 美千子)


 育てる会 行事の案内について

  行事の「案内」については、ホームページの容量が少なくなってきましたので、最新の行事の
  案内以外の終わった行事のお知らせは「活動報告」に記載させていただき、ホームページでは
  「報告」だけとさせていただきます m(_ _)m

令和元年度 支援者対象 
  
現場の先生のための即実践講座
                   〜大人になって幸せになるために〜
     講師:梅永 雄二 先生(早稲田大学教授 教育・総合科学学術院 教授)

第8回「アスペルガー症候群に特化したライフスキルチェック」に参加された方からの感想です。
○ 自閉症の人に対人関係スキルだけを強要しない。「できないことはできない」限界がある。療育の中でSSTを取り入れていますが、プログラムの内容を見直したいと思いました。
(児童支援施設)
○ 離職理由の9割がソフトスキルによるものなので、仕事の能力よりも職業生活遂行能力を身につけられるようにしなければならないという点。現在保育園勤務なので、就労はまだ遠い話だが、十数年後を見据えた上で接していかなければと思った。自立のために、人に頼る術を身につけなければならない。(保育園)
○ 今すぐもっと勉強しようと思います。ライフスキルについて、自身がかかわる幼児の療育の支援の大切さを感じました。一つ一つ目の前の子どもたちについて考え、実践していきたいです。(児童発達支援センター)
○ SSTの意味合いについてが一番目からうろこでした。たしかに、般化できない自閉症の方に概念的なことを教えることに労力をさくより、その場での構造化とルールを一つ一つ作っていく方がその人にとって幸せだよなと思いました。(障がい者相談支援センター)
○ 「できないことは、できない」ということ。SSTを教えても応用は難しい。単に押しつけになっていないか、本当のニーズは何か、何をどう教えるかの見直しが必要。(支援学校)

令和元年度 支援者向け 
  
発達障害支援夜間連続講座 in 赤磐 
                        (自閉症支援技術 レベルアップ講座)  
       講師:諏訪 利明 先生(川崎医療福祉大学 准教授)

           

第8回「プログラム立案と実際B 〜余暇スキルについて〜」に参加された方からの感想です。
○ 好きな遊びを終わりだけこちらが提示するのではなく、遊び方や終わりまでの流れを明示しておくことが必要と聞いて「確かに」となりました。余暇を過ごす上で、あそびを投げかけたりはするもののその子が知っているあそびであれば(砂場遊びなど)流れなどを明示していなかったりしたので、それを伝えることがこどもたちにとっても分かりやすいのだと分かりました。(児童支援施設)
○ 余暇を “地域につなげていくこと” 余暇の時間はたのしい時間、落ち着く場所でありながらも、人との関わり方やルールを守ることなど社会に出て行く上で大切なこと(必要なこと)を学ぶ機会でもあることが分かった。(保育士)
○ 余暇を教えるという意識がなかった。何もしない時間を埋める、それも楽しいと感じることをして過ごす時間を増やせるようにしていくということ。まず大人が楽しむ余暇を広げることが大切。(児童支援施設)
○ 日々の療育の中でいろいろな遊びを工夫し考えながらやっていることが楽しく出来ると安定してくる。やりたいという気持ちから人と関わったり、我慢したりといった次のステップに進めそうだ。遊びの引き出しをたくさん持ちたい。(児童支援施設)


令和2年度 支援者対象 
  
現場の先生のための即実践講座
           〜令和2年度 岡山ABA講座〜

来年度、即実践講座の先生が決まりました!!
今年度講師をお願いしている梅永雄二先生のご紹介で、応用行動分析(ABA)の専門家であるABC研究所 代表の 今本 繁 先生 に講師をお願いできることになりました。
1年間にわたり、ABAの基礎から実践まで系統だてて学べる、しかも岡山での、またとない講座です。内容や日程など、詳しくは同封のチラシをご覧ください。

  【 令和2年度 第1回 即実践講座 】

日 時:令和2年5月29日(金)19:00〜20:55
場 所:岡山県生涯学習センター(岡山市北区伊島町3-1-1)
テーマ:「応用行動分析ABAとは?」
講 師:今本 繁 先生(合同会社 ABC研究所 代表)
参加費:一般 23,000円、賛助会員 20,000円 (全10回分)
申込・問合せ:Tel.086‐955‐6758、Fax.086-955-6748

18歳の春 支援ツール勉強会の報告

全6回の支援ツール勉強会、1月は5回目を1月14日(火)に行いました。
5回目は、「園・学校の先生との関係」というテーマで、支援ツールの事例と共に園や学校の先生にお子さんの支援に協力してもらう時のポイントなどを、実体験を交えての講義を行いました。
園の先生にお願いばかりしては受け入れてもらえないこと、まずは信頼関係作りから、家庭でうまくいっていることをお願いしてみること、先生を尊重しながら一緒に考えていくコツなどを具体的にお話しました。
実際の園や学校の写真、動画もあったので、参加者にとってはイメージもしやすかったようです。
アンケートでは
「今悩んでいるのが同じような状況だったので、励みになりました」
「園や学校の先生と良い関係を作っていけるように頑張ってみます」
「今年の先生は・・・とか、去年の先生の方が・・・とか、ついつい口にしていました。まず子どもにとって『あたり』の親になれるように先生とコミュニケーション取っていきます」
などの感想をいただきました。
また、5回目は支援ツール別のチーム分けにしたため、お片付けのさせ方、勉強の取り組み方など、具体的な話がそれぞれのテーブルで盛り上がっていました。
最初の頃は、テーブルを進行役が回りながら進めていましたが、5回目ともなると、どんどん参加者同士で積極的なやりとりがされ、とても良い雰囲気だなと嬉しく思いました。
今年度最終回は、1月28日(火)に支援ツール発表会です。次回報告をしますので、お楽しみに。
(担当:松田)

お母さんコラム

小3・ASDの診断のある地域の小学校の特別支援学級(自閉症・情緒学級)に通う息子と、3歳・ASDの診断のある地域の保育園に通う娘を持つ母が、普段の我が子との日々をつれづれに書いているコーナーです。どうぞ気軽な気持ちで読んでください。
最近、レゴやLaQ(ラキュー)ブーム再び! な お兄ちゃん。
年末年始のお休みに親戚からプレゼントしていただいたものを熱心に組み立てて作っていました。
こういう時は集中力がすごいです。母は空間認知が弱く、しかも不器用なので、全然手伝えもしません。(夫は結構得意なので、そっちの影響でしょうか)
兄に「レゴとLaQどっちが簡単?」と聞くと「んー、自分で考えて作るんだったらどっちも別にいいけど、説明書通りに作るなら断然レゴが簡単だよ」と答えます。
理由を聞くと、「だって説明書に、必要な部品も作り方も、全部書いてある」と。
どういう意味かよく分からなくて色々聞いてみると、レゴは、こういう風に何の部品いくついるのかハッキリわかるようになっていて、平面と立体の中間になっているようです。
一方LaQは、立体的に作っていく(後ろ側や見えない部分もイメージしながら)なので、どこをどうくっつけていくのか、脳内と指先をリンクさせていかないといけないようです。
「でも、どっちも面白い」と飽きることなく、自分なりにも色々作っていく息子。素敵だなと思います。
そんな息子ですが、先日「ママ、理科のノートがもう全然ないんだ」と言ってきました。
「え?あと何ページ?」と聞くと、「もうなくて。昨日は白い紙をもらって書いた」と。
はい、夜の21時に言われてもー!です。早め早めに買っておけばよかったのですが、うっかりしていました。(残り数ページになったら、とか難しいですよねぇ)
「ノートの規格があるから、見せて」と言うと、「はい」と出してきた息子。
ページをめくると、ノートの余白にぎっしりと落書きをしています。一応板書もしていますが、どう考えても授業中にやっちゃっています。
「おいおい。これどういうこと」と聞くと「何が?」と。
「授業中にこの落書き、書いてるでしょ、これ。先生の話聞いてる? 黒板の字、ちゃんと書いてる?」と聞くと、「聞いてるし、書いてるよ」と言うので
「んー、聞き方を変えよう。授業中に『今、ノートに落書きしないよ』とか『〇くん、ちゃんと黒板写して』とか言われてない?」と聞くと「あ、それはしょっちゅう言われる」と言います。
「それって、『授業中に落書きはしないでね』『ノートに書くのは、先生が板書したことや、先生が書きなさいって言ったことだけだよ』って意味なんだよ」と教えると「えー!?」とびっくりしたような顔をしています。
「自由帳ってあるでしょう?落書きをしていいのは、あのノートだけ。あとは、先生に言われたことが早く終わった時とかに、『絵描いて静かに待ってていいよ』って言われることがあるかもしれないけど、そういうこと言われない時は、落書きせずに待つんだよ」と言うと「一回、『絵描いててもいいよ』って言われたことあったから」としょんぼりしています。
「そうだよね。先生も、その時は絵描いていていいって思ったんだと思う。でも、いつもじゃないんよ。次からは、先生に言われたこと終わって何したらいいか分からない時は、先生に『絵描いててもいいですか?』って聞いてみてもいいかもね」と教え直し。
翌日からは、ノートの余白の落書きはぐっと減っていました。
「ちょっと描いちゃった」と言いつつも、前日までのびっしりとはまるで違います。
こうして、学校で教えられないけど、皆が「当然」「常識」と思われていることも、気づいたタイミングで一つ一つ教えていけたらいいなと思います。素直なこの時期だからこそ、ですよね。
次回もお楽しみに!
(cyacya)

 ぐんぐん だより 

ぐんぐんぴっぴ (就学前)

暖冬とはいえ寒い日が続いていますね。
そんな中でもぴっぴに通ってくる子どもたちは元気いっぱい!療育前後にお庭で追いかけっこなどをして走り回っています。時には子どもたちに誘われて保護者の方も走っています!!このまま風邪やインフルエンザに負けることなく過ごせたらいいですね。
ぴっぴでは、相手に注目することが社会性を育む基礎のひとつと捉えています。
どうすれば相手に関心を持って注目することが増えるのか考えながら療育を行っています。
先日の取り組みをご紹介します。
少し前からAくんとBちゃんは自由遊びの時間でも「一緒に遊ぼう」「いいよ」と遊び始めるようになりました。支援者にとっても嬉しい変化です!
二人は同じおもちゃで遊び、相手に話しかけることも度々あるのですが、視線はほとんど使っているものに向いています。
自分が話しかけたことに対して相手がどう反応したのかを見ていないことが多くあります。話しかけられた方も相手を見ないまま答えたり、気づかなかったのか答えていなかったりする様子が見られました。
タイミングをみて「Aくん見て! Bちゃんがトンネルを作っているよ」などと支援者が声をかけ、相手を意識するきっかけを作ります。
けれども、ちらっと見てまた自分の遊びに戻ることが多いです。
2人に共通している目標に、「相手がしていることに注目、コメントをすること」「相手からの簡単な要求に応じること」があります。
自由あそびの時間にも惜しい場面は見られるのですが、それぞれしたい遊びもあり、目標が達成できるような経験を積みにくいのです。
そこで、グループ活動で「大きなソフトつみきを使って一緒に作る」ことをしました。相手に関心を持って注目しやすいように以下のことを配慮しました。
・相手に注目する時間を作るために、順番につみきを置く。
・つみきをどこに置くか相談する・されることで、一緒に考え、お互いがより関心を持って相手の言動を意識できるようにする。
・支援者も活動に入って「相手に相談する」「答える」モデルを見せる。子どもたちの仲介をする。
はじめに何を作るか決めました。支援者が「何を作ろうか」と聞くと口々に作りたい物を言います。
もう1回一人ずつ聞き、「Aくんは〇〇を作りたい、Bちゃんは〇〇を作りたいと言っているね」「Aくんはどうしたい?Bちゃんは?」と整理しながら聞くと、AくんがBちゃんの案に賛同して温泉を作ることに決定!
「温泉」といっても、当然それぞれのイメージは違うところもあります。AくんがBちゃんの予想とは違うところにつみきを置きました。
Bちゃん「えー、なんでー」とつぶやいていますが、Aくんには届いていません。
支援者がAくんに聞いてみるように促しBちゃんが聞くと、Aくんは「(浴槽の中の)座るところを作るんよ」と答え、Bちゃんも納得してその後同じように座るところを作っていました。
また、支援者がつみきを置くときに「どこがいいと思う?」と相談する姿を示すと、同じように相手に聞き、相手の返事に応じてつみきを置く様子が何回か見られました。
相手が置くところをよく見ていて「そっちじゃないよ」「こっちがいいんじゃない?」「いいねえ!」などの発言がありました。
完成すると手をたたいて喜び、座ってみたり寝そべってみたりしていました。
寝そべるときも「寝てみようよ」と相手に声をかけていたAくん、「寝ないよ」と断ることができたBちゃん(以前は断ることが苦手でした)の姿を見て、また今回のような活動を重ねていきたいと思いました。
社会性は一朝一夕に身につけられることではありません。だからこそ、子どもたちが楽しいと感じられる活動を通して、意図的に幼いうちからできるだけ育んでいきたいです。
ぐんぐんぴっぴスタッフK

赤磐ぐんぐん (就学前)

1月のぐんぐんは、お正月あそびとして、クイズかるたや福笑い、タコあげをグループ活動で行いました。
活動を行う前にルールや遊び方を明確にして、先生のモデルやイラスト、写真なども用いて説明をすることで活動内容を理解して取り組むことができ、表情豊かに楽しんで参加する子どもたちの姿が見られました。
大人でも今から何をするのかが分かっていると自信をもって、安心して行動することができますよね。子ども達も同じだと思います。
ただ、ぐんぐんに通ってきている子ども達の中には、見えた物への焦点の当て方や理解の仕方に特性をもつ子ども達がいます。
そういった特性をもつ子ども達にも分かりやすいような配慮ってどんなことでしょうか?
タコあげをするグループでは、自分たちでタコを作って外のグラウンドでタコあげをしよう、と計画をしました。
今回ぐんぐんで作ったタコは紐の短いタイプの、手に持って走り回って遊ぶような物だったので、ながーい紐で空高く上がるタコとはイメージの異なる物です。
幼稚園や保育園でタコ作りを経験している子ども達もいるでしょうから、どうやって遊ぶかを子ども達に伝えておく必要があるかな、と考えました。
そこで、タコ制作の参考にした本に載っていた、子どもがタコを持って走っている写真をカラーコピーして、「このタコはこうやって遊ぶよ」と子ども達に見せました。
すると、一人の子は「えー裸足で走るの?」
もう一人の子は「公園に行くの?」と言ってきました。
そうです!!写真の中の子どもは裸足で、鮮やかな緑の芝生の上をタコを持って走っています。
それに対して「裸足ではないよ。靴をはくよ。」「公園には行かないの、ぐんぐんの外のグラウンドで遊ぶよ」と訂正をしても子ども達は納得のいかない表情です。
結局、こちらが伝えたかったことは上手く伝わらず、かえって子ども達を混乱させてしまいました。
確かにこちらが伝えたいことを示している写真だったのですが、子ども達が見た場合はどこに注目するのだろう・・・というフィルターを通さずに提示してしまった、配慮に欠けた支援だったな、と反省しました。
ぐんぐんに通う子ども達は視覚的に示したほうが理解しやすい子ども達が多いので、療育の中で視覚支援を用いる場面が多くあります。
視覚支援といっても実物で理解する子、写真で分かる子、イラストや文字がいい子など、子どもによって様々です。視覚支援を準備するときには、その子が見たときに何を示されているかが明確であるか、ということと同時に、不必要な情報が含まれていないか、ということに気を付けています。
例えば写真を使う時には、背景に不必要な物が写りこんでいないか、またイラストの場合はカラーであることで混乱しないかなどといったことです。
全体像をとらえるよりも、細かな部分に焦点を当てやすいという特性をもった子ども達の場合には、こちらが伝えたい物を提示しているつもりでも、背景に写った部分に焦点を当てていて伝わっていなかったり、実際の物と色が違うということが気になりすぎて活動が止まってしまったり・・・。
そういうときは簡単に黒一色で線画したもののほうが伝わりやすいこともあります。
療育中にスタッフが鉛筆で簡単なイラストを描きながら子ども達と話しをしている姿を見た保護者の方もいると思います。

コミック会話といって視覚的に整理しながら会話をする方法なのですが、その時にスタッフが描く登場人物はすべて丸と線で描く棒人間です。
子どもによっては「お父さんはもっと大きくて」や「〇〇ちゃんはピンクの服で」などと言う子もいますが、スタッフは「そうなの。」とか言いながら、「他にはだれがいたの?」「それでどうしたの?」と会話を進めていきます。
子ども達がとらえた細部の情報を描き足していくと、会話はどんどん派生して、結局何の話だったのか分からなくなってしまいますよね。そうならないように、文脈を追っていくのに必要な情報のみを、あえて簡略化されたイラストで描いていきます。
子ども達も自分の伝えたかったことが(話のイメージが)正確に伝わるのでとても満足感があるようです。
視覚支援というと、準備に手間がかかりそうと思われるかもしれませんが、できるだけ簡単に準備することも心掛けています。少しの工夫で簡単に作られたものなら家庭や園での生活にも取り入れてもらえるかなと期待しています。
子ども達の生活の中には、ちょっとした支援で子ども達の困り感がぐんと減るシーンが沢山ありますよね。
そのためにも、その子には何を使って示すのが伝わるのか、どの情報が必要でどれが不必要なのか、といったことを正確に把握しておくことが大切で、それを保護者の方と一緒に考えて共有したいと思っています。
そしてまねっこからで良いので、ぜひ言葉以外の方法でも示してみてほしいと思います。きっと子どもに伝わったという手応えを感じられるはずです!
ところで、今回話題に挙げた「タコあげグループ」の子ども達には、何を示せば良かったのでしょう?
実際に遊ぶグラウンドの写真?
先生が実際にタコを持って走る姿をモデルや画像で見せる?
線画で「こんな感じになるよ」を書いてみせる? だけで十分だったのかもしれませんね。毎日子ども達から沢山のことを教えてもらっています!!
赤磐ぐんぐんスタッフ Y

ぐんぐんキッズ (小1〜)

新年があけました!暖かい冬だと言われていますが、
やっぱり冬は寒いですね。インフルエンザでお休みのお子さんもでてきているので、皆さん気を付けてくださいね。
今回は、個別支援計画の目標について紹介いたします。ぐんぐんキッズの個別支援計画は、家庭とも連携して取り組んでいけるように設定しています。

(目標の例)

領域 目標 手立て
余暇
(社会性)
療育 4種類のトランプゲームのルールを覚えて、2〜3人の相手とゲームを楽しむことができる。 ルールはまずは1:1学習場面で教えます。できるようになったことは家でもやってみることができるように、使った手順書などもお渡しします。
家族とする時に相手を上手に誘う方法、断られたときの気持ちの切り替え方も伝えていきます。
家庭 療育で練習したトランプゲームを、療育で使ったルール表でルールを確認しながら、家族と楽しむことができる。
このような目標を設定し、手立てとして考えた方法で目標達成に向けて取り組んでいます。まずは、1:1学習場面で、ルール表などを使って正しいルールを教えていきます。
始めるための準備の仕方も教えていきます。先生とできるようになったら、お友達とも一緒にやってみます。
ルールもしっかり覚えて準備もできるようになったら、今度は家庭での取り組みです。
この目標は、余暇の領域として設定してある目標なのですが、誰かと一緒にゲームを楽しむこと、人と楽しく関わることも目指しているので、家でただ単にトランプをするだけではなく、「いつだったらできる?」と、相手の都合を確認することも手立ての中に含めました。
カレンダーに、トランプをする日を決めて書き込んでもらい、予定を意識することにもつなげてもらっています。
お母さんとトランプをしてみてどうだったか、気持ちを書いてきてもらい、その振り返りを療育の中で行うこともあります。
勝てなかった子は、「負けたからくやしかった。」と答えていました。お母さんの感想は「面白かった。また一緒にやりたいね。負けたけど怒らずに最後までできましたね。」と書いてくれたり・・・。
お母さんの書いてくれた感想を先生に読んでもらい、自分の行動を先生からも褒めてもらい、子どもの笑顔も倍増です^^ 
現在は、家族でウノやトランプができるようになり、自分から「○○したい。一緒にしよう。いつだったらできる?」と誘っている日もあるそうです^^
キッズで学んだ事がしっかり家でも実践できていて嬉しく思います。
この他にも、自分の一週間の予定をおうちの人に聞いてきてもらい、それをカレンダーに自分で書き込めるようになることを目指しているお子さんもいます。
この目標も、療育だけでは取り組めない目標です。
まずは療育の中で練習をして、できるようになったことを家庭で取り組んでもらったり。家でまずは取り組んでもらって、それを使って療育の中で取り組んだりすることで、子どもたちができることは着実に増えてきます。
個別支援計画の中で取り組んだことが、療育の場面だけでできるようになるのではなく、実際の生活場面でそのスキルが活用できるようになることを目指し、これからも家庭との連携を大事にして取り組んでいきたいと思っています。
ぐんぐんキッズ療育スタッフ D

グループホーム寄付 御礼

いつも温かいご寄付、ありがとうございます。
いよいよ、これまでの「グループホーム ほっぷ 1」より少し自立度の高い暮らしを行っていくための「グループホーム すてっぷ 1」の開設を目指し、建設計画も動き始めました。
2021年4月の開設が目標です。

  【 「すてっぷ 1」へのご寄附をいただいたみなさま 】

○ I.M 様(赤磐市)
令和2年1月25日現在:「すてっぷ 1」寄付金 50,000円となりました。
これまでの「ほっぷ 1」へいただいたご支援と同様、よろしくお願いします。
寄付金振込口座  中国銀行 赤磐支店 普通預金 1321755
        岡山県自閉症児を育てる会 代表者 鳥羽美智代
以前は「育てる会会報」はHPにも全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は一部抜粋にさせていただいています。
なお会報は正会員・賛助会員の方へは郵送でお届けしています。
もしご希望の方がおられましたら、ぜひ賛助会員に申し込みをお願いします。年会費 3000円です。
応援よろしくお願いします。
申込み方法の詳細は「
育てる会 HP」に記載しています。

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