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令和2年11月30日

 

 第271号 

NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会

 271号 目次

     あかね色の木の葉

     自閉症啓発セミナーの報告

     即実践講座 報告とお知らせ

     支援ツール勉強会の報告とご案内

      キッズルーム・アイリスの会・ 木工教室の報告とお知らせ

     はやぶさの会・OHAの会・水泳教室 報告とお知らせ

     ちゃーちゃん日記

     お母さんコラム

     私のお薦め本コーナー
         「自閉症かな?と 思ったとき

     近隣の講演会等のご案内

     ぐんぐんだより

  

山の木々もすっかり色づき、時々風に舞うあかね色の木の葉が、青い空に映えてきれいです。
ああ〜 秋だなぁ・・・ なんて思っていたところ、なんともう何日かで12月です。
一年が「アレヨアレヨ」という間に過ぎていきます。
皆さんいかがお過ごしですか?
今年も残すところ1ヶ月となりました。
今年一年は、コロナに始まりコロナに終わりそうです。そんな中でも、育てる会は頑張って色んなことをやっています。ちょっと今月の育てる会の行事を振り返ってみましょう。
私のスケジュール帳から拾ってみますね。
11月 1日(日) 第108回 育てる会自閉症啓発セミナー(藤井直基先生)
    2日(月) 第1回 ペアレントプログラム(松田紗代ぐんぐんスタッフ)
    3日(火) はやぶさの会 キリンビール見学
    5日(木) 第1回 PECSあかいわ勉強会(トレーニングマニュアル輪読会)
    5日(木) スタッフ勉強会(松田紗代児発管)
    6日(金) 第6回 即実践講座 岡山(今本繁先生)
    7日(土) 木工教室(川月清志先生)
   11日(水) 第2回 PECSあかいわ勉強会(トレーニングマニュアル輪読会)
   15日(水) 11月度 水泳教室
   16日(月) 第1回 支援ツール勉強会(澤月子先生)
   16日(月) 第2回 ペアレントプログラム(松田紗代ぐんぐんスタッフ)
   17日(月) 第4回 保護者のための自閉症基本講座(重松孝治先生)
   18日(水) 11月度 理事会
   19日(木) 第3回 PECSあかいわ勉強会(トレーニングマニュアル輪読会)
   19日(木) スタッフ勉強会(松田紗代児発管)
   20日(金) 赤磐ぐんぐん コンサルテーション(諏訪利明先生)
   21日(土) グループホームほっぷ1 ミニ運動会
   22日(日) ぐんぐんぴっぴ コンサルテーション(小田桐早苗先生)
   24日(火) 第4回 PECSあかいわ勉強会(トレーニングマニュアル輪読会)
   24日(火) 第6回 OHAの会(利守愛子先生) 
   24日(火) 第6回 夜間連続講座 赤磐(小田桐早苗先生)
   26日(木) 第2回 あゆみをつなぐアイリスの会 (クマさん)
相当な忙しさですよね。書き出してみて驚きました。
これに加えて、私個人は、赤磐市の知的相談員の会議、RSKラジオにチョコット出演、とある学校の評議委員会、南大阪PECSサークルの輪読会、岡山TEACCH研の勉強会、国治研の研修会、支援ツールの撮影、それにぐんぐんグループのミーティング2回など大忙しでした。

少し主だったところを振り返っていきましょう。
11月1日には、藤井直基先生による「自閉症児の身体の育ちを考える V」という講演会がありました。
大勢の方と一緒に、先生のお話を聞かせていただきました。今回もZoomにての開催となりましたが、映像を見せていただくことが出来たので、解りやすくて皆さんにも好評でした。どんな動きを教えることが、運動機能を高めるのかということを様々に教えていただきました。また、ボールを投げることをどうやって教えればいいのか、自転車の乗り方の教え方などなど、すごく解りやすくて私も早速我が子に取り入れたいと思いました。
藤井先生は、体についてはとてもユニークな画期的アイデアを持たれている先生です。先生にお世話になっている私の孫は、一日一度は通学路で転んでいたそうですが、先生に歩き方体の使い方など教わる内に転ばなくなったばかりでなく、人並みに走りも速くなりました。サッカーなどはとても上手ですし、少々不器用なところがありましたが、絵も上手に描きますし、字もきれいになりました。
そんな風に先生はとても上手に体の使い方を教えてくださいます。面白くて為になるお話満載の講演会でした。
今回使われた動画を、そだてる会の登録チャンネルに、YouTubeで配信しようと事務局で準備中です。藤井先生は、もう一度動画を撮り直してもっと見やすいものにしたいと考えられておられるようですので、もうしばらくお待ちくださいね。

次の行事は、木工教室でした。いつものように高梁市から川月清志先生にきていただき、行うことが出来ました。
川月先生は、その昔、私が職業訓練校に通っていたときの先生です。
現在は、高梁市で木工作家として活躍されていらっしゃいます。先生の作品がたくさん見られるホームページを紹介しておきましょうね。
https://kawatsuki.jimdofree.com/ (「工房川月」)
素敵な木工製品を作ってくださいますので家具や小物などの注文がありましたら、どうぞよろしくお願いします。
私は哲平が小学校2年生の時、一念発起して職業訓練校に入学しました。その頃の哲平は、とても就労できる人になるとは思えませんでした。どこかに就職して、誰かに託すことには無理があると思えた私は、自分でなんとかしなくてはと思ったのです。
木工を学んで家で色々作っているという人の話を聞いた私は、「これだ!」と思いました。
哲平は当時まだ小学校2年生。今から母親の私が技術を身につければ、将来息子と一緒に木工製品を作って自営で何か出来ると思ったのでした。当時はカントリー家具などがはやっていて、手軽な感じのかわいい小物など割に簡単に作れそうに思って入学しました。
あれは私が43歳の頃でした。一年間、職業訓練校で楽しく学ばせていただきましたが、その一年間で私はこれがかなり途方もない夢だと言うことに気づきました。
木工は、たくさんの機械を使います。そのどれもこれもが危険と隣り合わせでした。先生のお一人は親指が欠損されていましたし、わたしたちの一年後輩は、ベルトサンダーで大けがをした人があるそうです。
技術も必要でした。とても素人の親子で起業なんて、そんなに簡単にはいきそうもありませんでしたし、生涯にわたり、コンスタントに売れるものを作ることは難しいと知りました。
楽しく学んで知り合いがたくさん出来たのが、この一年の収穫でした。
残念でしたが、木工での起業の夢は諦めて違う道を探すことになる私たち親子でした。

話がそれましたが、次行きますね。
16日には京都の澤月子先生とZoomをつなげていただいて、支援ツールの勉強会を行いました。先生の軽快で楽しいお話しにぐいぐい乗せられて、お母さんたちは子どものために色んな支援ツールを作ろうと元気いっぱいです。
次回までは2ヶ月もあります。先生にZoomでお会いできるまで何にも作らずにおれるものか、とばかりに、どんどん作ってLINEのグループで写真や動画を、みんながアップしてくださいます。
そうすると澤先生がそれを見てコメントをくださるのです。
皆さん、参加しませんか?支援ツールの勉強会。参加費正会員は無料ですよ。
私も近日中に動画を配信予定です。

さて、今月からの特別な話題は、PECSあかいわでしょう。
コミュニケーションが苦手な彼らのために、PECSを学ぼうとしているお母さんたちが参加してくれています。
殆どの方は、PECSベーシック講座を受講してくださっているのですが、まだまだ解らないことが多くて、そこからのステップアップがなかなか出来ていかない方が多いように思います。
そこで、PECSトレーニングマニュアルの輪読会を企画しました。
ぐんぐんキッズの河野さんを中心に、お母さんたちなど15人が集まってくださいました。
週に1回、とにかくこのマニュアルを読んでいこうという会です。
あの結構分厚い、読むのに何時間もかかるあの本も、みんなで読んでいると、「なんだ、そういう意味だったのか・・・」、「楽しく読めるじゃん」という感じです。
一人で読んでいると、よくわからないところが出てきて、だんだんギブアップしそうになる所ですが、疑問を解消しながら読み進めることが出来るのです。今月だけでもう4回の輪読会が終わりました。ペース早いでしょう?
過日、勉強会を始めるに当たり、中谷正恵さんに一緒にやっていただけないかとお願いをしました。お忙しいのに図々しい鳥羽さんに押し切られて(?)参加していただけることになりました・・・実は、本当は快諾していただいたんですよ。そして第2回からは、高知の上村和子さんにもご参加いただけることになりました。
私たちの疑問にしっかりお話しいただけるので、学びが深くなります。PECSあかいわのメンバーは勉強を始めたばかりなので、質問もまだあまり出てこないくらいのレベルです。何を聞いたらいいのやら・・・、何がどう解らないのかも解らないと言う有様です(私だけかもしれませんが・・・)。
そんな私たちを上手に導いていってくださるお二人は、先日あったPECS祭りでも中心になって実践発表された方たちです。中でも中谷さんは、PECSの創始者のアンディ・ボンディ先生に「世界で一番、PECSでコミュニケーションを引き出している」と言われたお母さんです。つまり世界一の実践者です。そんな中谷さんに協力いただけるPECSあかいわサークルです。これってすごいくない? PECSに興味のある方は事務局までお問い合わせくださいね。
一緒に勉強していきましょう。

続いてのお話しは、あゆみをつなぐアイリスの会。
26日に第2回が行われたアイリスの会は、先輩のお母さんが後輩のお母さんのために自分の経験をお話しするという育てる会だからこそ出来る勉強会です。
今回は、クマさん(ペンネーム)の子育ての中で「今までやってきて良かったことと、もっとやっておけば良かったこと」を、お話しいただきました。
クマさんは、明るくて、前向きで、くよくよしないよう人です。でも、お話し聞いていると、苦労したんだよねー、そしてずいぶん工夫しながら子育てしてきたんだね〜と、彼女のことをこれまでよく見てきたと思っていた私にも想像できないような、大変な時期があったことがよくわかりました。後ろのページに報告がありますからご覧くださいね。

続けての報告です。21日には、ほっぷ1のミニ運動会が赤坂の体育館を借りて行なわれました。
支援スタッフの二人のKさんが、準備から企画、進行までやってくださいました。
「グループホームでの彼らとの付き合いはあるけれど、もっと色んなことを一緒に楽しみたいんです」。
「彼らにもっともっと楽しい経験をさせてあげたい。」と言ってくださる支援員さんに恵まれたグループホームって、なんて幸せなことでしょう。
当日までに何度か集まりも持ってくださって、準備をしてくださったようでした。
本番は、他の支援員さんたちも手伝って、楽しくみんなで運動が出来ました。
はじめは、ラジオ体操から。次は風船リレーです。風船を選んでイスまで走り、おしりで風船を割って、元の場所にいる次の走者にタッチしてのリレーでした。みんな風船の音にちょっぴりびびりながらも、全員が参加して、笑顔がいっぱい見られました。
ひとり一人が参加しやすいように工夫をしてくださったお陰で、障害物リレーもスプーン色々リレーも、玉入れも、そして一発逆転りんりんゴールも楽しく賑やかに参加することが出来ました。
一人ひとりの普段の状態を知っていてくださるからこそ、無理なく取り組めるものにしてくださっていたと思います。
学校が終わって久しい人たちです。懐かしい運動会に思いっきりいい笑顔で参加できたグループホームの入居者と親と支援員さんたちでした。ありがとうございました。

さて、はじめの方で育てる会の登録チャンネルを作ろうというお話しをしました。
そのお話です。25日には、事務局のNさんとKさんが、カメラを持って我が家を訪れ撮影会が始まりました。
「歯磨き」と「手洗い」、「顔洗い」の3つの動画を撮りました。後日編集して配信する予定です。皆さん、少しの間お待ちくださいね。
色んな方に役立ててもらいたいとの思いからの動画です。子どもが小さかった頃、こんなものがあったら良かったのに・・・。そう思える私です。苦労して子育てしてきました。でも、おんなじ苦労をみんながしなくてもいいんじゃないかしら?? これからは誰かが作って役に立ったのなら、大勢がそれを使えばもう少し楽になる。そんな風に思うのです。張り切って色々やろうと考えてくれるスタッフに恵まれて、育てる会は今年も元気いっぱい走っています。
さあ〜、今年の会報はもう一回予定していますが、どうなりますか・・・、頑張って12月中には出したいと思います。皆さん、風邪にもコロナにも負けないで〜!!もうすぐ来る冬を元気に乗り越えましょうね。
では、ごきげんようさようなら。
(鳥羽 美千子)

自閉症啓発セミナーの報告

令和2年11月1日(日)、理学療法士の藤井直基先生を、Zoomにお迎えして、「自閉症児の身体の育ちを考える V 〜発達障害、ずれた歯車の戻し方(実技応用編〜」のテーマで「第108回(令和2年度 第3回)育てる会 自閉症啓発セミナー」を開催いたしました。
当日オンラインで参加された方から、セミナーの報告とアンケートが届いていますので、その一部ですが紹介させていただきます。

 11月1日に、理学療法士の藤井直基先生をお招きして、「自閉症の身体の育ちを考える」というテーマでオンラインの講演会が催されました。藤井先生がお話された概要とスタッフが感じたことを記していこうと思います。
 前半は、「姿勢が悪い」「動きがぎこちない」「手先が不器用」「身体の使い方が上手くいっていない」といった状態を“歯車がずれる”という表現で、その歯車がずれる原因とずれた歯車の戻し方についてお話いただきました。
 歯車がずれる要因は様々考えられるため断定はできないそうですが、考えられる原因として生活様式の変化や環境の変化があるとのことです。
多くの家庭にあるソファーは椅子ではなく寝具のようなものなので正しい座位を取れないことが原因になっているかもしれないそうです。また、和式トイレの減少によりしゃがむという動作の機会も減少していることが原因になっているかもしれません。そして、身近にゲームやスマホ、タブレットがある環境が運動する機会を奪っていることが原因かもしれません。
 では、そのずれた歯車を戻すにはどのようにしたらいいのでしょうか。
ステップとして、まずは姿勢のアセスメントを行い、座る習慣の定着を図ります。そして基本的な運動学習、応用的な運動学習、実践的な運動学習と段階を追って指導を行なわれていくそうです。
 講演の後半では、実技応用編として、その子に合った「負荷設定」と「口頭指示」について映像を見ながら、「速く走るには」、「自転車に乗れるようになるには」、またキャッチボールやサッカーの練習方法などについてもお話いただきました。
 ここで、負荷設定を考える上で大切なポイントは、どうして出来ないのか原因を特定することだそうです。原因が分からないまま、形だけの練習に取り組んでしまうと、しばしば根性論になってしまいます。また同時に、教える課程をスモールステップにすることも大切だそうです。
普段運動をあまりしていない子にとって、運動をさせるということは、辛いことや(慣れない筋肉を使うという意味で)、身体に痛いことをさせるということになってしまいます。
そこで、あまり無理をさせないように、ちょっと頑張って、そしてたくさん褒めるという、スモールステップの考え方が必要だということです。
また、遊びの中に必要な要素を取り入れることも大切だと教わりました。無理やりさせられているのではなく、遊んでいるうちに必要な動きを勝手に身につけていくという仕掛けが、より一層歯車を戻すのに重要なことだそうです。
 口頭指示をするポイントとしては、1度にたくさんの指示を出さないことや、課題の途中で指示しないことなど、運動の指導以外にも、自閉症の支援をする上で共通して大切なことだと、改めて実感しました。
 私たちスタッフとしては、自閉症支援をしている中で身体の使い方に関して、ある程度は意識してしますが、詳しく系統立てて学んできたことはなかったので、とても勉強になりました。
その中でもいくつか印象に残った内容について書かせていただきます。
 「座っていられず、ウロウロしてしまう子がいますが、注意の逸れ以外にも、座ること自体がしんどくてそうした行動がおきていることもある」という内容がお話の中でありました。
放課後デイサービスのスタッフとしては、座っていられない子を観察するときに「人の動きや物に引っ張られて注意が逸れた」や「興味関心が狭く興味のない活動から逃避した」などと、自閉症の学習スタイルだけに目を向けて考えることが多くなりがちですが、身体の使い方という視点もあるということに気付くことができました。
 また、前述しましたが、遊びの中に必要な要素を取り入れるという考え方は、日頃の療育の中でも、非常に大切だと思いました。
私たちが子どもに達成してほしい課題の多くは、実は子どもにとっては無関心な物が多かったかもしれないと気づかされました。特に興味が限定的になったり、こだわりが強かったりすることが多い自閉症の子にとっては、自分にとって興味があるか、ないかで、課題に取り組む姿勢が大きく変わってきます。いかに本人にとって無関心な課題を、本人の興味やニーズと結びつけることができるかどうかで学習効率が大きく変わると思いました。
 保護者やスタッフなど支援者が「取り組ませたい」と思っていることが、本人も「やりたい」と思うことになっているでしょうか。もしそうでないのだとしたら、どのようにしたら本人たちが無理なく取り組んでくれるか、今回のお話にあった興味の向け方や、負荷設定のポイントを参考にして、工夫していきたいと思います。
スタッフ: I

○ 動きに対する原因の捉え方と具体的なアプローチ方法をわかりやすく解説していただき、わかりやすかったです。療育場面で、一つ一つ取り入れられそうな実技を教えていただけて、嬉しく思います。手先の不器用さを心配される保護者が多く肩からのアプローチなど取り入れてみようと思います。今回の講演を聴けてよかったです。ありがとうございました。(通所児童支援事業所)
○ 自分の座り方も思わず正しながら、自宅で視聴しました。4歳の子がいますが、真っ直ぐ座れない、姿勢を保てない、縄跳びや腕を振って走れない、手先が不器用などの点が気になっていて、今回の講座に申し込んでいました。その辺り全て先生に取り上げてもらえていて、大変参考になりました。
生活習慣の中で体幹が弱くなりがち、運動に関してもほかの子の模倣が苦手で運動パターンが少なくなりがち、といった指摘はなるほどと思いました。今後、子どもに何かを教えたり、一緒に外で遊んだりする際にも取り入れられる実践的な内容でとても良かったです。
(保護者)
○ 子供の姿勢についておかしいなとずっと思っていたのですが、骨盤前傾の典型的な姿勢と走りかたをしていたので、「これか!」とスッキリした気分です。病院でリハも希望してみてもらっていたのですが、今回のような原因や家での対策についての話はほぼ聞く事がありませんでした。
リハでもどの様に質問したら良いかも分からず、ずっとモヤモヤしたままだったのですが、お話を聞いて少し対策が取れそうなので安心しました。
(保護者)
○ 身体、運動という部分からのアプローチ方法。もっともっと具体例を知りたいと思いました。理学療法士の方や作業療法士の方の視点はとてもわかりやすく、また、実践もしやすいと感じます。特に未就学児では体も心も未発達でこれからどのように発達を促していけばよいのか、またはアンバランスに発達していっている点はどこなのかといった、視点を置くポイントがわかることで、支援もしやすくなるように思います。
さっそく現場にてアセスメントから改めて行い、遊びの中にその要素をしっかりと取り入れていこうと思います。
(通所児童支援事業所)
○ 小学生以上じゃないとできなさそうなことも多かったように思いましたが、4歳の我が子でもできそうなディスクを使用した渡り歩きや牛乳パックを利用したジャンプ遊び、ケンケンパ、しゃがんで歩く、ウサギ跳びなどすぐに実践できそうなのものもあったのでやってみたいと思いました。
最近、高い机で膝立ちで遊ぶことが多かったので、専用の椅子を買ってあげようと思っていましたが、膝立ちでの作業が体幹・骨盤帯トレーニングになることも知れて良かったです。
(保護者)
○ ASDとADHDの診断を受けた4歳の息子は、体操やダンスができなかったり、三輪車がこげなかったり、箸を持てなかったりします。教えようとしても嫌がられることが多かったのですが、藤井先生のお話を聞いて、無意識のうちに一度に複数の指示を出して混乱させていたんだなということが分かりました。
身体の使い方についても、なぜそのような動きになるのかが動画付きの解説でとても分かりやすかったです。また子どもと一緒にやってみようと思います。
(保護者)

令和2年度 保護者のための 自閉症基本講座

初めて自閉症の告知を受けたばかりの保護者の方にも分かりやすいようにと、できるだけ専門用語を使わない重松孝先生による「自閉症、基本の“き”」講座、毎回お母さん方から大好評をいただいています。
12月はお休みで、次回の第5回は来年1月12日(火)となっています。
都合のつく回だけの、各回ごとの参加もOKで、正会員の方は無料です。
まだ参加されていない方はぜひ一度Zoomに入室ください。
目からウロコの話がいっぱいです。お待ちしています。

  【第5回 保護者のための 自閉症支援基本講座(全6回)】

日 時:令和3年1月12日(火)10:00〜12:00    
場 所:WEB開催(ZOOM使用)
講 師:重松 孝治 先生(川崎医療福祉大学 講師)
参加費:正会員 無料、ぐんぐん保護者 1000円、一般 2000円
申 込:育てる会 事務局(Tel.086-955-6758、Fax.086-955-6748)
11月17日(火)の第4回に参加された保護者の方からの感想です。

○ 今回も、とてもわかりやすくお話しいただきありがとうございました。表面的な付き合い方のコツではなく、ASDの人にとってそうすると良い理由をしっかり説明されるので聞いていて納得できるし、我が子の場合はどうなりそうか想像しやすいです。
子供が望ましくない行動をしたときにすぐには叱らず、本人が落ち着いているときに本人の不利益になると説明すると良い、というのはしっかり覚えておこうと思いました。
○ 相手の気持ちについて話をするときは、何かトラブルがあった時だけだなと思いました。子どもが良い行動をした時にも、嬉しかったよと伝えるようにしたいと思います。
○ 講義の前に 質問に丁寧に答えてくださって、とてもありがたかったです。
我が子でなくても、先生のコメントからいくつもの要素が入っていて、とても勉強になりました。
伝え方のお話では、言葉のある子どものことだけでなく、重度の子どもの場合は…とどちらの面の話もしてくださったので、言葉のない我が子のことにも置き換えて考えることができました。毎日のやりとりの中で、伝える場面はたくさんあるけど、それが本当に我が子にとってわかりやすい伝え方なのか、もう一度振り返って考えてみようと思いました。いつも先生のお話で学ぶことや気づかされることがたくさんです。また頑張ってみようと思います。

令和2年度 支援者対象 
    現場の先生のための即実践講座

応用行動分析(ABA)の専門家であるABC研究所代表の 今本 繁 先生 による、ABAの基礎から実践までを本格的に学べる連続講座です。
年の瀬を控えての第7回のテーマは「コミュニケ―ション支援」です。
これまで応用行動分析について、その効果については知っていても、実際の支援への活かし方に迷っておられた方もいるのではないでしょうか。
今回の連続講座は、「現場の先生のための即実践講座」ですので、学校や施設などの現場で応用行動分析によるコミュニケーション支援の実践に取り組んでいただきたいと思います。

  【 令和2年度 第7回 即実践講座 】

日 時:令和2年12月18日(金)19:00〜20:55
場 所:WEB開催(ZOOM)
テーマ:「コミュニケーション支援」
講 師:今本 繁 先生(合同会社 ABC研究所 代表)
参加費:一般 23,000円、賛助会員 20,000円(全10回分) 
申込・問合せ:Tel.086‐955‐6758、Fax.086-955-6748
第6回「行動の支援 − 課題分析とプロンプト法」に参加された方からのアンケートの感想です。

○ 先行プロンプトのお話で、エラーが起こってからその後に指摘をするのは、ご本人にも支援者にもお互いに嫌な思いをするだけで望む行動の変容には至らない、といった旨のお話があって、はっとさせられました。就労支援の現場では、ほんとによく起こっていることだと思います。支援者の側が固定概念に縛られ「こうあるべき」といった仕上がり像に当てはめようとすると、結果ご本人のできることを阻害することになりかねないということが改めてわかりました。支援者には発想の転換が求められると思いました。
○ 行動の指導が2つに分けて考えられる(単一型・複合型)ということで、行動にもいろいろな捉え方があるんだなと思った。また、プロンプトや人的好子はだんだんなくしていくようにしていかなければならないということも、対象の人がその行動ができるようになるために必要なのだなと思った。
○ 言語プロンプトをついやりがちになってしまいがちなのですが、ここは状況を見て考えていきたいです。確かに、状況は改善されていなくて先生の言われた通りの反応が出ていました。心しておきたいです。
○ 言語プロンプトは依存しやすいというのは初めて聞いたような気がします。
言葉の理解のある人には手軽でもあるので、つい言語でプロンプトしてしまいがちですが、依存を招かないように気を付けたいなと思います。

令和 2 年度 支援者向け 
   発達障害支援 夜間連続講座 in 赤磐

川崎医療福祉大学講師の小田桐早苗先生にお願いしている、今年度の赤磐市での夜間連続講座です。
前回の幼児期に続き学齢期への支援のお話です。
発達障害・自閉症児への支援については、大人になった時の暮らしを想定しての一貫した関わりが必要になったきます。
学齢期の子育てにおいても何を大切にして接していくか、ともに学んでいきたいと思います。

  【第7回 夜間連続講座 in 赤磐】

日 時:令和2年12月8日(火) 19:00〜21:00
場 所:WEB開催(ZOOM使用)
テーマ:「学齢期 〜大人への準備期間、何を大切にするか〜」
講 師:小田桐 早苗 先生(川崎医療福祉大学 講師)
参加費:赤磐市在住・在勤者 7000円(資料代のみ)
      他市の方 一般 20000円・賛助 17000円(資料代含む) 全10回分
第6回「幼児期 〜本人の発達と芽生えに焦点を当てた支援〜」に参加された方からのアンケートです。

○ 今日講座で気になる子を頭に浮かべながら講義を受けてました。M-CHATの項目を頭に入れながら関わり目線を合わせる方法など活かしていこうと思います。
○ アイコンタクトの取り方やごっこ遊びの中で日常の動作の模倣をするなど、今回は具体的な支援方法の例を聞くことができよかったです。明日からの療育の参考にしていきたいと思います。
○ 社会性の教え方の具体例の解説がとてもわかりやすかったです。これだけ具体的に解説していただいて、自分の実践にも落とし込んで考えていきたいと思いました。
○ M−CHATについて具体的に詳しく教えていただけたこと。大学院の研究では学びましたが、わかりやすく解説していただけたので、職員たちとも視点など伝えていきたいと思いました。定型発達の赤ちゃんってほんとすごいですよね。

支援ツール勉強会 の 報告とお知らせ

11月16日(月)に第1回 澤月子先生の支援ツール勉強会をZoomで開催しました。
先生から講義形式で特性や支援ツールを作るにあたって大事にしたいことなどについてお話しいただきました。実際に画面を通して、支援ツールを見せていただきながらの講義となりました。
現物からカード式のもの100均で手軽に作れるものなど多種多様な支援ツールがあります。
お子様にあったものを使っていくことが大切だと話されました。
「これからの時代は、動画で支援ツールもいいですよね!」と言われていて、育てる会でも今後動画支援ツールを作っていきたいと思っていましたので、動画作成への想いが加速しました。
また、上から下へと外すタイプのスケジュール、逆カウントで“0”で終了になるようにカウントする、など、“だんだん終わりに近づく”ことが安心すると教わりました。
講義後の参加者同士のlineオープンチャットで、すぐに実践してくださったとのお話を共有できたこともとてもよかったと思います。先生に支援ツールを実際に見てもらって、助言いただける貴重な機会だと参加者からは感謝の言葉もいただきました。
次回は、作成した人の支援ツール作品に助言いただける時間もたっぷり取ります。また、コミュニケーションとご褒美についてのお話もあります。
次回は、1月18日(月)です。今、使用してくれない支援ツールの “なぜ?” が解消するかもしれませんね!

  【令和2年度 支援ツール勉強会】

日 時:【第2回】令和3年 1月18日(月) 9:30〜11:30
     【第3回】令和3年 3月15日(月) 9:30〜11:30
場 所:WEB開催(ZOOM使用)(後日の配信はなし)
講 師:澤 月子 先生(南山城学園 スーパーバイザー)
参加費:正会員 無料、賛助会員・ぐんぐん保護者 3000円
第1回の支援ツール勉強会に参加された方からのアンケートです。

○ 実物のみ提示で、スケジュールも直前のみで取り組んでいました。どのくらいの時間待つのか、歯はどのくらいの時間磨くのか、伝え方に困っていました。1から10で教えていましたが、1から5までへの拘りらしきものが出始め・・・逆カウントをすることで0になったら終わりというのが、とても納得できました。今日から逆カウントで取り組んでみようとおもいます!
○ 先生の歯切れのいい口調に、ついついやる気を引き出されていきました。
質問の中に、我が子が小さかったときに、思い悩んでいたようなこと言われている方がおられました。この場は、支援ツールを学ぶだけでなく、支援についてや子育ての話もできるのだと、気付きました。
昔不安の中で手探りで歩いていた道を、同じように歩いている若いお母さんがいる。そう思うと、先を行くものとして、何か言ってあげなくては・・・なんて思いました。「元気だして?」「なんとかなるよ!!」先生の経験に裏打ちされたアドヴァイスが、的確で、すごく参考にさせていただきました。私も頑張ろうー!
○ 資料を拝見させて頂き、なんでもかんでも作らないといけないと思っていたのですが、初めは具体物が良いとのことでそれなら簡単にできそうなので試してみようと思いました。
また、作るとなると子どもが自立できるように見て理解でき行動できるような工夫が色々と必要なことも分かりました。自分の子どもにあったイラストや文字、時間の流れなどスケジュール作成シートを使ってやってみようと思います。
○ 澤先生の話をきいていたら、やる気になれたのでやっぱり話をきいて良かったと思いました。気にはなっていたけれど、見逃してしまっていた手洗いや歯磨きの支援や、お風呂の洗う順番などは、やらなければいけなかったことだなと気付かせて頂いたので、よかったです。
手洗いや歯磨き動画の配信があると嬉しいです。待ってます!

オンライン キッズルーム・クリスマス会

コロナ禍で外出自粛も続いていて、今年はフィンランドからのサンタさん来日も中止になったという残念なニュースも届きました。
それでも、冬の足音が聞こえ、ジングルベルの音楽も鳴り始めました。
今年のクリスマス、「○○才の時のクリスマス」は子どもたちにとっては一生に一度しかないクリスマスですね。
コロナに負けないで、オンライン(Zoom)を使っての楽しいクリスマス会を岡山大学の児童文化部のお兄さん、お姉さんたちが考えてくれました。
今できる、一番ワクワクするクリスマス会です。正会員の方にはチラシを同封していますのでご覧ください。
今年はオンライン開催ですので、定員なしです!! 大勢のご参加お待ちしています。
日 時:平成2年12月13日(日) 13:00〜14:30(頃)
場 所:オンライン(Zoom)開催
参加費:無料(正会員限定:きょうだい児も一緒に視聴OK)
申込締切:12月4日(金)

あゆみをつなぐ アイリスの会

「18歳の春を目指すクラブ」による、Zoomによる座談会&勉強会です。
先輩のお母さん、お父さん方から、「あゆみをつなぐ」ため、子育ての体験や学んでこられた話を、毎月違う先輩方とオンラインで結んで、都合のつく方で気軽に集まっています。
11月6日(木)ZOOMにて、第2回あゆみをつなぐアイリスの会を開催されました。
第2回目は、カレッジ旭川荘に通われている19歳のお子さんをお持ちの先輩お母さん、“くまさん”から、子育て中に“やっていてよかったこと・やっておけばよかったこと”を中心にお話しいただきました。
褒めて育てることやポジティブに伝えることをしっかりされてきたことで、前向きな青年に育たれたということでした。「“褒める”という支援ツールも準備も何もいらない支援をぜひ、みなさんにもしてほしいです。」と、言われていました。
身辺自立やお手伝いは、今これならできそうだなと思えることを、小学校の間に頑張って教えてほしい、小学校がチャンス!頑張り時!と、強調されていました。
また、お話の中であった、『今からでは遅いと思わず、今が今日以降の一番早い時だと思って、諦めずにやってきました』 という言葉がとっても心に響きました。
後半は、みんなで座談会風に質問をしたりする時間をとることができました。和やかなムードの中お話ができて、よかったと思います。ご参加いただいた方、講師をしていただいた先輩お母さん、ありがとうございました。
次回は、12月24日(木)10:00-12:00頃
講師は、現在32歳の息子さんを育てられている鳥羽代表です。
18歳で迎える春を目指して、子どもの頃からどんな思いで息子さん、哲平君を育ててきたのか。悩みの対処法や先生との関わり方、支援の工夫など、何より「元気の出る話」を期待しています。
普段はセミナーでの挨拶や会報の巻頭文などでしか聞けない話も、今回は質問もOKで直にお話しできますので、この機会にぜひご参加ください。
みんなでコロナに負けないクリスマスイブにしましょう!
都度参加も可能です。
事前に人数を把握したいので、申し込みをメールでもかまいませんのでお願いいたします。
ID等は前回同様ですが、分からない方は、ご連絡ください。
アイリスの会は正会員限定で、参加費無料です。

木工教室 の 報告

11月7日(土)に事務局の中庭にて、毎年恒例の木工教室を行ないました。
今年はコロナの感染防止のため、いつもとは雰囲気を変えて屋外の木工教室にしました。
一番心配していたのは、当日60%といわれた降水確率でしたが、参加したみなさん日頃の行いが良かったためか、無事木工教室の終わるまでは待っていてくれて、楽しい教室になりました。
一応雨天に備えて、屋内に避難してもできるようにと、準備だけはしていたのですが、不用な用意になって良かったです。
今年の飾り棚も、いつもと同じく木工作家の川月清志先生がキットを用意してくださっていたので、子どもたちは飾りの部分をそれぞれ糸ノコで自分のデザインに切り出して、完成させることができました。
紙ヤスリで磨いて、オイルを塗ると、みんな自慢できる作品に仕上がりました。
初めて参加される方、10年ぶりぐらいに参加されたお兄さん、毎年参加してくれる常連さん、みんなが笑顔になって最後に記念撮影です。
それでは木工教室に参加された方たちからのアンケートです。

○ 優しい落ち着いた雰囲気で作業が出来ました。家で考えてきていたアイデアを更に発展させたデザインにする事になりましたが、先生も皆さんも共感して下さりオリジナリティ溢れた棚が出来ました。本人大満足で、大好きなトミカを並べています。子供は途中違うことをしたりしていましたが、大きく逸れる事も無く楽しい時間でした。
作業内容も簡単にしてくださっていたので良かったです。ありがとうございました。
○ 家族全員で参加いたしました。
普段、子供と木工する機会が無いので良い経験をさせていただきました。先生の雰囲気も良く子供たちも楽しんでました!
○ 思い切って参加して良かったです。作業場所など色々とお気遣いいただきありがとうございました。家庭では出来ない経験が色々出来て良かったです。
子どもが出来上がった棚を早速部屋に置き、お気に入りの物を飾っています。
また来年も参加したいです。ありがとうございました。
○ ここのところ毎回参加させていただいています。お父さんの趣味が木工なので、お父さんの方が楽しみにしています。
毎年、木のぬくもりを感じる作品が増えていきほっとする雰囲気が漂っています。
最初、小1の頃ほとんど親が作っていた作品でしたが、1本くぎが打てたとか、サンドペーパーを10回かけたとか・・・ちょっとずつ参加できはじめ、今年は一人でサンドペーパーをかけたパーツが何枚もでき、うれしい気持ちになりました。
今年参加された方も迷われた方も来年も参加されると子どもさんの成長も感じられ、世界で一つの作品も増え、得した気分になること間違いなしです!

はやぶさの会 報告とお知らせ

自閉スペクトラム症のお友達作りの会、「はやぶさの会」です。
小学生の男の子を中心に活動しています。
先日11月3日(火・祝)に、キリンビール岡山工場の工場見学に6人のはやぶさメンバーの子どもたちと母親たちで行ってきました。
以前から「色々なお仕事があることに興味を持ってもらいたいね」「社会見学とかでは本人たちのペースに合わせて活動できないけど、はやぶさメンバーだったらやれるかも」と工場見学を検討していたのですが、コロナ禍のため延期になっていました。コロナ感染予防をしっかりした上で工場見学が再開されたとのことで、今回実施しました。
見学ツアーは人数制限・時間の短縮・ソーシャルディスタンスなどがありましたが、「ASD支援に詳しい方がおられるのかしら?」と思えるほど、構造化された支援の数々にびっくりし通しでした。
例えば、「この距離に立ってください」という視覚的支援がある・ツアーの流れの説明が視覚的に示される・エレベーター内の立ち位置の足形がある・説明は常に「ここでは3つのお約束があります」などのように最初にどれぐらい話があるのかの予告がある・禁止事項(例:見学バスから降りた時、走らないなど)がある場合は子どもたちが動きだす前に説明がある(しかもなぜその約束があるかの理由も分かりやすい)などなど・・・。
子どもたちはいつも通りの元気いっぱいなのに、驚くほど落ち着いて参加できたのは、子どもたちの成長もあるかもしれませんが、キリンビール岡山工場の人たちの支援のおかげだったと思います(今回ついてくださった担当のお姉さんは新人さんだそうで。そんなこと考えもしないぐらいのプロっぷりでした)。
ASD支援とかではなく、通常業務として実施しておられることばかりだったそうですが、コロナ禍の時代、もしかしたらASDの子たちにはとても向いている世界なのかもしれないなと思いました。
子どもたちも久々にリアルで出会えて、とても喜んでいましたし、「めちゃ分かりやすい説明じゃったし、あれが優しすぎたり周りくどかったら、よく分からんかったかも」とキリンビールのセンスに親子ともども感謝感謝の一日でした。
また、親子だけではなかなかチャレンジできないことにも参加できるはやぶさの良さも感じました。
次回もリアルでの開催です。

  「ピクニッククリスマス会」

日 時   2020年12月5日(土)14時〜16時(雨天時室内)
場 所   岡山県内公園(現地集合)
持ち物   おやつ・飲み物・(親もおやつ持参)レジャーシート・防寒具
クリスマスプレゼント交換用のプレゼント(500円以内)
対 象   正会員のASD診断のある小1以上の男児
       (兄弟での参加もOK。ただしASD診断のある男児のみ)
参加費   無料
新しい仲間も随時募集中です。初めてでもすぐ仲良くなれますよ。お気軽にお申込みください。
興味のある方は事務局までお問合せください(^^)        
(担当:M)

OHAの会の報告とお知らせ

OHAの会は高機能自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害で知的障害のないタイプの子どもを持つお母さんのための会です。
11月24日(火)第6回目 OHAの会をZOOMで開催いたしました。
テーマは『子供とのコミュニケーションA〜話の交わし方・子どもに伝わる教え方〜』
前回の「コミュニケーション@」のおさらいから始まり、より具体的な伝え方を教わりました。
『視覚情報を併用しての指示、注意するときは短く具体的・肯定的に、できたことを認めてやる』ことが、伝わる言葉だと話されました。
「急いで!」→「黙ってやるよ!」「走って!」「●●して!」と行動を具体的に言葉で伝えるなどの方法です。
「もうすぐ」→「あと2分」「タイマーが鳴ったら」
「かたづけて」→「ランドセルを棚に置いて来て」など。。。
本日も、今日から使える内容でした。
後半は、前回のアンケートと一緒に質問もいただいていて、先生にたっぷりと答えていただきました。自分の質問ではなくても共感できることや、分かち合えること、勉強になることがたくさんあり、参加者みんなが共有できる良い時間だったとおもいます。
次回は、『ほめ方と叱り方』です。褒めや叱りの大事なポイントを教えていただけるのが、今から楽しみです。
(事務局 K)
第6回「子供とのコミュニケーションA 〜話の交わし方・子どもに伝わる教え方〜」に参加された方からのアンケートの一部です。

○ 今回のお話もわかりやすく、なるほどと納得する内容がたくさんありました。特に、子供に話しかけるときは、伝わりやすい言葉を使うことに加え、タイミングにも注意すること。せっかく頑張って宿題をしているときに「上靴洗ってよ!」と言われたら、私だってイヤになります。私は自分が思い出したタイミングで子供に指示を出してしまうことがよくあるので、これからはなるべく子供が聞ける状態になっているか確認しようと思いました。
○ 何回も声かけしても応じない時は書いてみよう、は納得。
声かけの変換具体例は役立つため家族で共有してますが、とっさに出ない時や場面により活用、変換にミスること多々あります。絵にかける声かけの大切さ、を再確認できました。
通訳は本人の意思を確認しつつ本人が発信できたと思えるようにすること。

  【次回のOHAの会ご案内】

12月22日(火) 9:30-11:30 ZOOMにて開催
テーマ 『ほめ方と叱り方』
講師  利守愛子先生(公認心理士)
都度参加も可能です。1回500円です。参加希望の方は、育てる会の事務局までお問い合わせください。(正会員限定)

水泳教室 の お知らせ

日 時:令和2年12月20日(日) 15:30〜17:30
場 所:OSKスポーツクラブ(岡山市北区絵図町1−50)
連絡先:育てる会事務局(086-955-6758)
★新たに参加されたい方、体験されたい方は事務局までお問い合わせください。
体験してみたい方は、2回までOKです。(1回 1000円)
プールは正会員限定で、育てる会の貸し切りで使っていますので、安心してお越しください。
★欠席される方は12月17日(木)までに事務局に連絡してください。
当日のキャンセルは担当携帯まで・電話またはSMSにて連絡してください。
(担当:S & I )

ちゃーちゃん日記 (あるASDの女の子のお話)

ASDの子ども二人を育てる母親であり、AS当事者でもある私のこれまでの日々や現在の様子を紹介するコラムです。脈絡ない話や時系列が昔だったり今だったりで分かりづらいかもしれません。思い出したままをお伝えしていくので、整理されていませんが、良ければ「大変ね…」「苦労してきたのね…」というより、「おもろいな!」「不思議!」と感じていただいて、笑っていただきながら、皆様の身近にいるASDの人たちの感じ方や暮らし方を知ることに少しでも繋がればと思っています。
今日は、リクエストのあった「学校生活で困ったこと」をお話しします。
私が小学校でよく困っていたことは、給食の配膳でした。
私が通っていた学校では給食係が班ごとに回ってきます。
まず、ここで着る「給食着」が大変です。
前の当番さんが洗って返ってきたものを、次の当番が着るのですが、糊をパリッパリにかけてくれる人の給食着に当たると、そもそも広がらない・固いのです。それをバサバサ広げていると、「ほこりがたつ」と怒られます。
次に大きなボタンで4つほど止めるのですが、ボタンが大きくて固い。うまくはまらなくて四苦八苦。
そして給食帽。この帽子(?)に髪の毛を入れるのですが、前髪を入れていると後ろ髪が出てくるし、後ろ髪を入れていると前髪が出てくるのです(ゴムをほどほどに引っ張っていれていればそんなことはないのですが、加減が難しい)。
そんな風にモタモタしていると、もうとっくに班の人たちは給食コンテナのところに向かっています。
一年生の時はコンテナを六年生が運んでくれたりしていたので良いのですが、一年生の三学期ぐらいからは自分たちでえっちらおっちら押して運びます。
前が見えない大きなコンテナを運ぶのですが、前側に立って引っ張ればまっすぐ引っ張れないことを怒られ、後ろで押せば押しすぎて危ないと怒られ。もうどうすりゃいいのって話です。
そもそもの話、給食コンテナが学年によって届くところが違うことにも長く気づきませんでした。
そしていよいよ配膳です。
ここが一番の難関です。
配膳係で楽な仕事は何だと思いますか?
私的には、一位:牛乳・二位:デザート・三位:ソフト麺やジャム類・四位:パンやアルミホイルなどに入っているおかずです。
なぜか。
一位・二位・三位は「数が決まっている」「袋に入ったりしているので、落ちても大丈夫」だからです。
四位は「落としたらそれで終わり」となるのでちょっと難易度が上がります。でもまだ一人に一つずつなので分かりやすい。
問題は、それ以外の白飯・汁もの・カレー・フルーツポンチなど、量が「適当」であるものたちです。
最初の頃はあまり苦労しませんでした。
なぜかというと、一年生の最初の頃は「量のお手本」があったからです。最初に先生がよそってくれて、「これぐらいね」と言ってくれるので、それを見ながら程々で入れられます。
ところが、二学期の後半ぐらいになってくると、先生たちも「もう分かるでしょう」としてくれなくなりました。
そうなるとやっかいなのはリクエストしてくる子たちです。「もっといっぱい入れて」「ちょっと少なくして」そんな要望に応えていくうちに、足りなくなることが多くなります。そうすると、席を回って少しずつ回収していくことが必要になります。それでも足りなければ隣のクラスに行かないといけないのです(それでも白飯の方が幾分マシ。汁ものやカレーやフルーツポンチなどは肉や具材の均等さまで求められますから)。
ただ、数が限られているものが当たっても、油断大敵です。
「あれ?休みがいないのに、一個ジャムが残っている」となれば、誰が取っていないのかを確認するのも給食係の仕事です。
全部の席を回りますが、ジャムを置いているところもバラバラなので、見つけるのが一苦労(今から考えれば、大きな声で「ジャムない人―!」と聞けば済みましたよね)。
配膳図のように並べておいてほしいなぁと心から思っていました。
給食配膳で良い印象って本当に少ないです。
それからは牛乳係を狙って毎回給食室まで取りに行っていました。重たい牛乳ビンを運ぶのは皆嫌がっていたので、狙い目の仕事でした。
そのころ、診断は出ていませんが、今から考えると完全にASDの苦手な部分がどんぴしゃ!でしたし、色々子どもなりに生き抜くすべを考えていたんだなぁと我ながらいじらしく思います。
どうぞ気楽に笑ってください。笑ってほしくて書いています。私は今日も笑っています。
今後とも、よろしくお願いします。

お母さんコラム

小4でASDの診断のある特別支援学級(自閉症・情緒学級)に通う息子と、4歳(年少)でASDの診断のある保育園に通う娘を持つ母が、普段の我が子との日々をつれづれに書いているコーナーです。
どうぞ気軽な気持ちで読んでください。
4歳になった娘。
最近、数に興味を持ち始め、「3個」より「6個」の方が多いというのを、見た目だけでなく、言葉として聞いたのでも分かるようになり、「おやつは、お兄ちゃんと同じ量じゃないと納得しない!むしろ私の方が多いぐらいで!!」と主張するようになりました。
「半分」の意味も分かっているので、見比べてちゃっかり多い方をゲットすることも。食への意欲が強いことは、学ぶ意欲にもつながっています。笑
そんな中、カレンダーにも興味を持つようになってきました。
これまで視覚支援とかあまり家でやっていなかったのですが、私がカレンダーを見ながら「ああ、明日はお箸の日か」とつぶやいているのを聞きつけ、「ママ、どこを見て言ってるの?」と聞いてくるので、「カレンダーのここに、ママが自分で書いているのよ」と文字を指さすと「字は読めない。
私もいつがお箸の日か知りたいのに」と言うので、「ほうほう」と、本人の目の前でお箸のイラストをカレンダーに描いてやりました。
すると、「ここは何がある日?」「体操教室の日はどこ?」と続けて聞いてくるので、お箸の日・絵本袋の日・体操教室の日・療育の日なども本人の要望に応じてどんどん書いていきました。
「この青と赤の色のところは何もないのはなんで?」と聞いてくるので「ここは保育園お休みの日よ」と言うと、「そうなん?!そしたらこの日はスカート履いてもいいってこと?!」と言います。
「そういうこと」と言うと、「すごい!そしたらよく分かるわ!」と言い、毎日今日がどこかが分かると「今日は絵本袋の日だから忘れないようにしないとね」と自分で持ち物の確認をしてくるようになりました。
視覚支援って、ついつい親が言うことを聞かせるために使いがちですが、本人が「これがあると助かる!便利!」となることが大事だなぁとしみじみ感じるエピソードでした。
11月は、息子の小学校で学習発表会がありました。
毎年、特別楽器を希望している息子ですが、鍵盤ハーモニカやリコーダーのテストにクリアしないと特別楽器には挑戦できないので、残念な思いをしていましたが、今年はなんと合格をいただき、その中でも大物である大太鼓を任せていただけることになりました。
鍵盤ハーモニカなどと違って家での練習ができず、また楽譜も他の楽器や指揮の先生とのタイミングに合わせないといけないので、CDをダビングさせていただき、家で耳コピで覚えた息子。
当日コロナ対策での人数制限をした上での開催を迎えました。
黙って整列で来ていることにも感動していた母ですが、合唱が終わり、いよいよ合奏。息子の緊張が私にまで伝わってきます。どうぞ無事にできますように・・・と祈っていると、「ドーン!!」と唐突に大きな音が。
ステージを見ると、なんと大太鼓が横倒しになっています。慌てて持ち上げようとしますが、大きいためなかなか持ち上がりません。
すると、息子の近くにいた他の子たち数名が何も言わず、さっと持ち上げるのを手伝ってくれました。
そのさり気なさから、普段もそういう自然なフォローをいただけていることを嬉しく思いました。
そしてスタート。息子は指揮の先生を真剣に見ながら一生懸命大太鼓を叩いています。その真剣な顔に涙が止まりませんでした。
本人は終わったあと、「最後ちょっとタイミングがずれたんよ」と言っていましたが、なんのなんの!アクシデントを乗り越え、一生懸命やれたことが良かったよ!とベタ褒めしていると笑顔いっぱいになっていました。
日々、たくさんの成長を見せてくれる子どもたち。私たち大人は一か月やそこらではなかなか変化ってしませんが、子どもたちを見ていると無限の可能性があるなと感じます。明日もきっと笑顔いっぱい!
(cyacya)

 ぐんぐん だより 

ぐんぐんぴっぴ (就学前)

冬の季節が少しずつ近づいて、寒い日も多くなってきました。
今年もあと1か月。子どもたちそれぞれが自分のペースでたくましく成長したこの一年を振り返る今日この頃です。
ぐんぐんぴっぴは保護者同室の療育を通して、『保護者の方と一緒に』お子さんの様子を見ながら支援を考え、実践することを大切にしています。
それは、週1回の療育だけでなくご家庭でも実践することでお子さんの成長が確実なものになると考えるからです。そのため、保護者の方には、ご家庭での実践の前に、療育の中でお子さんと関わって頂き、関わり方の確認を行う機会を持つようにしています。
今回は社会性を育てることへの第一歩、「人に注目する」ことについてお話します。
今年の4月から来所している2歳のAちゃんは、いつもご機嫌で歌や踊りが大好きな元気の良い女の子です。
お家でのAちゃんの様子をお聞きしていると、お母さんから「おままごとして一緒に遊んでいる時や何か言葉を交わした時に、あまり私の方を見てくれないような気がします・・・」とお話してくれました。
療育の中でお母さんと一緒にAちゃんの様子を確認してみる事にしました。すると、「あ、お人形さんだ!」「○○くん来てないねぇ」などAちゃんからの言葉がたくさん聞かれるのですが、お母さんや支援者の方を見ないままであったり、こちらが反応しなくても気にすることなくそのまま次の言葉を続けて発する様子や、大人と一緒に遊んでいる時に一緒に遊んでいる人ではなく、おもちゃの方へ視線を向けたまま遊んでいる様子などが見られました。
お母さんが感じられていたことを一緒に観察し、Aちゃんの「人に注目する力」を伸ばす関わりについて話し合いました。
Aちゃんと関わる時には対面から関わることや、目の前の人に集中できるように環境を整えておくこと、Aちゃんと目が合った瞬間にリアクションを返すことなどを気を付けていくことにしました。
すると、お母さんはAちゃんの身長に合わせて姿勢を低くし、Aちゃんの対面でできるだけ視界に入り反応を返すように意識しながら関わってくださいました。家庭でも同じように意識して関わってくださいました。
そのような関わりを続けているうちにAちゃんがお母さんの方へ注目する機会がずいぶんと増えていきました。お母さん自身もAちゃんの変化を実感することができ、喜びを何度もお話してくださいました。
その後、療育の中でAちゃんと支援者が遊んでいる様子を見ていたお母さんより「おもちゃを使った遊びよりも手遊びやふれあい遊びの方が一緒に遊ぶ大人に注目しやすい気がします」と気づいて下さいました。
おもちゃがあると、そちらに集中しやすくなりますが、人と遊ぶことがはっきりとした手遊びやふれあい遊びの方が、Aちゃんの人への注目がしやすくなるのは間違いありません。
現在では、ご家庭で「おもちゃを使わない遊び」をAちゃんと楽しんで下さっています。つい先日、「Aちゃんの好きなキャラクターの真似をすると、Aちゃんの(お母さんへ)注目が増え、すごく大喜びしてくれるんです」と嬉しい報告を聞くことができました。
Aちゃんの興味関心があるもので注目を引き付けているお母さんナイスアイディアです。そしてAちゃんとの関わりの時間を楽しんでおられるのがとても素敵だなと感じます。
Aちゃんの「人に注目する力」を伸ばす関わりを療育でもご家庭でも意識されたことで、
Aちゃんはたくさん成長することができました。
これから、もっともっと成長していくことでしょう。楽しみです(#^.^#)
これからも、『保護者の方と一緒に』考え支援することを大切にしていきたいと思います。療育の場だけでなく、毎日過ごす家庭や園でもお子さんの成長につなげていきたいと考えています。学んですぐに花開くときもあれば、時間をかけて育っていくときもあるでしょう。しかし、日々学びを積みかさねることで、いつか必ず花ひらくときがくると信じています。そのとき保護者の方と一緒に喜びあえたら、とても幸せだと思います。
ぐんぐんぴっぴスタッフT

赤磐ぐんぐん (就学前)

11月も終わりに近づいたのに、急に20度を越える気温になる日もあり、またあっという間に一桁台になり、季節の代わり目で、体調不良になるお子さんもおられます。
コロナ感染予防対策で、園に行く前に必ず検温することなどを習慣にしていることで、早めに体調の変化に気づけるという声も聞かれます。
手洗い・うがい・マスク着用など、これまで大人もなかなかしていなかったことが、子どもたちに定着していることも、新しい生活様式の中では良いことかもしれません。
そのおかげか、虚弱体質の私も、この冬はなんとまだ風邪をひいていません!この調子で秋冬を元気に乗り切っていきたいと思います。
赤磐ぐんぐんは、保護者同室の療育(お子さんと同じ療育部屋にご家族にも入っていただき、支援の様子を直接見て・体験して・感じていただき、一緒にお話しする)を行っています。
わが子の療育の様子がライブで見えるということは、他の親子の関わりも見ることができるということです。
赤磐ぐんぐんでは、お子さんの特性や発達段階などに合わせて、療育のグループ分けをしています。4月からずっと一緒に療育を受けているので、成長も一緒に感じています。
Aくんは、嫌なことやしんどいことがあるときに、イライラして大きな声が出ることがありました。そのたびにAくんのお母さんは「いつもすみません」「他のお子さんにも申し訳ない」と謝ったり涙を流したりすることがありました。
スタッフが「お母さん、謝らないでください」「こちらの支援が遅かったせいで、Aくんに申し訳なかった。Aくんのせいではないし、ましてやAくんのお母さんのせいでもないですよ」などお話しても、謝るばかりで落ち込んだ様子がよく見られていました。
そんな中、今年度から行っている保護者座談会で、同じグループのご家族と「わが子紹介」をしたり「障害告知をされた時の思い」を共有したりすることで、少しずつ同じグループ内の家族同士でも話す姿が見られるようになりました。
AくんのしていることをBちゃんのお母さんが「できることがいっぱいだねえ」とコメントしてくれたり、Aくんの動線を塞がないようにCくんのお父さんがサッと道を譲ってくださったり、AくんとDくんが言い合いになった際にもDくんのお母さんが「園でもこういう姿よくあるから。大丈夫ですよ」と声をかけてくださったり・・・。
少しずつAくんのお母さんも笑顔が増えていかれ、「すみません」と謝る言葉より、「うちの子の特性ですかね」と考えたり、「こういうことは家でも時々あって」と相談したりすることが増えてきて、今では涙を流されることもほとんどなくなり、Aくんの成長を喜ぶ発言も増えてきました。
また、別の曜日のグループ活動では、一緒に集団で活動しているお互いのお子さんについてコメントしあい、
「Eくんは、いつも皆の『見て!』という発信を絶対拾って見てくれている」
「Fちゃんは、最初ちょっぴり緊張していたけど、やることが分かったら笑顔いっぱいになっていた」
「Gくんは、いつも皆のムードメーカーでとても楽しくしてくれる」
「Hくんは、コメントがとにかく面白い。人柄が好き」
など、お互いのお子さんの良いところを称え合い、褒められたお母さんやお父さんがニコニコしていてとても暖かい雰囲気になっていました。
その日同席してくれていたお父さんからは「とにかくお母さんたちがすごい。自分の子のことだけでなく、他の子の特性や細かいところもしっかり見ていて、尊敬する」と賞賛しておられました。
スタッフは普段、お子さんの療育での様子を見ながら、ご家族と一緒に情報共有して色々なコメントをしています。
「こういうところがありますね」「ここが成長していますね」「家で頑張ってくださっている成果が表れていますね」など、時に喜びあい、時に考えあいながら丁寧にお伝えしようと心がけています。
ですが、私たちスタッフがお話すること以上に、同じグループのご家族同士で賞賛しあうことは、スタッフから賞賛されること以上の喜びがあるのではないかと思います。
同じ「ASD児の家族」という立場同士、同じような悩みを共有しあったり、共感しあったり、称え合ったりすること。それは、スタッフには到底担えない、幼児期のご家族にとって心の支えになるような大切な時間なのではないでしょうか。
今年度はどのグループも暖かい優しい雰囲気で、そのお父さん・お母さんたちの輪がなんだかちょっぴり羨ましくなってしまう私です。
そして同時に、この大切な時期に保護者同室の療育を行っていることの意味とその大切さ、皆さんに赤磐ぐんぐんを療育先として選んでいただけたことへの喜びを感じています。
12月も、前向きにハートフルな療育を頑張っていこうと思います。
今後ともよろしくお願いします(^^)
赤磐ぐんぐんスタッフ:M

ぐんぐんキッズ (小1〜)

先月のぐんぐんキッズの会報で余暇のことをお話しましたが、今月も余暇の取り組みについてお話したいと思います。
今月育てる会療育グループのスタッフ勉強会のテーマも余暇についてでした。
日常生活の中では、誰にでも余暇の時間があり、その余暇時間を過ごすことはあいまいで見通しをもてない自由時間を過ごすことが得意ではない自閉症の人には、余暇の過ごし方も教えていく必要があるということの大切さを改めて学びました。また教える時に、その子の学習スタイルに合わせた教え方で教えていくことを心がけていきたいと思いました。
療育で取り組んだことをお話します。
Kくんは余暇の過ごし方を広げていくことを目標にしています。
教える時は、まずは、先生と勉強の時間に教えます。Kくんになぜこの活動を選んだのか・・・Kくんは日頃見本を見てブロックで作ったり本読んだりしています。キャラクターなどのイラストが好きです。
なので新しい活動としてスクラッチアートや写し絵を教えました。Kくんは先生のモデルを見て取り組むことが得意なので、はじめに先生のモデルを見せました。
けずったりなぞったりすることをみてもらってから取り組んでもらいました。
先生のモデルをよくみて、じっくり自分で取り組むことができていました。
Kくんは遊びの時間に遊びたいものを要求するときPECS4+で要求しているので、写し絵とスクラッチアートの絵カードをPECS4+に入れました。
今まで大体同じ遊びを繰り返し要求していたのですが、遊びの時間に写し絵やスクラッチアートをIPECSで要求して好きなキャラクターの絵を選んで写し絵をしたり、スクラッチアートでも過ごせるようになりました。
教えてもらうことで余暇が広がっていくことを身に染みて感じました。書くことが苦手なお子さんでもスクラッチアートの遊びを教えるとはまったお子さんもいたので、苦手と思い込まずにいろいろな遊びを試していきたいです。
ぐんぐんキッズ療育スタッフ S
以前は「育てる会会報」はHPにも全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は一部抜粋にさせていただいています。
なお会報は正会員・賛助会員の方へは郵送でお届けしています。
もしご希望の方がおられましたら、ぜひ賛助会員に申し込みをお願いします。年会費 3000円です。
応援よろしくお願いします。
申込み方法の詳細は「
育てる会 HP」に記載しています。

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