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令和2年12月31日

 

 第272号 

NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会

 272号 目次

     珍しく雪が降りました

     即実践講座 報告とお知らせ

     支援ツール勉強会のご案内

      キッズルーム&クリスマス会・アイリスの会 の報告とお知らせ

     はやぶさの会・水泳教室・OHAの会 報告とお知らせ

     ちゃーちゃん日記

     お母さんコラム

     私のお薦め本コーナー
         「発達障害のある高校生・大学生のための上手な体・手指の使い方

     近隣の講演会等のご案内

      ぐんぐんだより

     寄付のお礼

  

私の住んでいる赤磐市は、岡山市の東に位置します。
岡山県は、温暖で暮しやすさは、日本中でも一番ではないかと思っている私です。
なかでも赤磐市は、果物やお野菜もおいしくて、のんびりした気候も相まって、岡山県でもいい町ナンバーワンです。
さて、そんな温暖で暮しやすい我が町に、昨日は珍しく雪が降りました。寒ーい季節がやってくる前触れの雪ん子です。風にふわふわと舞ってきれいです。
雪が降るとなんだかうれしい岡山県人です。
季節は急に変わっていきます。今年は、温暖な冬になりそうとかなんとか聞いていたけれど、北の方では大雪が降っているどうです。どうか無事に春が迎えられますように・・・。
そしてコロナが早く収まりますように・・・。そんな願いを込めて、今年最後の会報をお届けします。

今年度4回目の講演会を1月24日(日)に行います。
「思春期へ向けた子どもとの関わり 〜お母さんと振り返るときのアプローチについて〜」という演題で小田桐早苗先生にお願いすることとなりました。
先生には昨年度、保護者のための研修会をお願いして、是非もう一度、もっと詳しくお話をお聴きしたいとの声が、保護者より上がりました。それを受けての開催です。
即実践講座の講師として、今年度は支援者へ向けてのお話しを月1でしていただいております。今回は、保護者の方に加えて支援者の方にもお話し聞いていただきたい、との願いを込めての開催です。みなさんふるってご参加くださいますようご案内いたします。詳しくは、同封のチラシをご覧ください。
このところ育てる会でも、講演会はたいていZOOMで行っています。お顔を見ながら反応を確かめながら、お話しできないのは、残念という先生もおられるのですが、今のところ会場での開催は、しばらくは見合わせたいと思っております。
このZOOMでの開催のお陰で、小田桐先生の講演会は、遠く北海道や九州からの参加者もあって、皆さんには好評です。
私たちにとっても、ひとりの聴衆として考えると、全国どこである講演会にも参加しやすいということにもなります。私は、このオンライン研修のお陰で、東京で行われる予定だった自閉症カンファレンス日本2020に自宅から参加出来ましたし、国治研の研修にも、各地のPECS勉強会にも参加できています。ありがたいことです。
願わくば今後も講演会は、この形で行ってほしいな・・・と、個人的には、思っています。

さて、今年も残り少なくなりましたが、大掃除は皆さんお済みでしょうか?
「我が家はいつも掃除行き届いているので、する必要がないわ」なんて言いたいところですが、なかなかそうはいきません。
年の瀬が近づき、哲平に手伝ってもらいながら、換気扇の掃除や衣類収納コンテナの下など、普段適当に済ましているところのお掃除です。
写真は、換気扇のお掃除をしてくれているところです。力があって、疲れを知らない(私はすぐ疲れてしまいます)若者、哲平のお陰で、作業ははかどります。
今度の休みには、倉庫の片付けと、窓ふきをお願いしようと、手ぐすね引いて待ち構えている母です。
すっかり歳をとって、指の力も弱くなった私です。お掃除をするための洗剤のキャップでさえ開けにくくなって、若い哲平の馬鹿力(失礼)に助けられています。
昔は哲平のお陰で苦労をしたけれど、今は哲平のお陰で楽がさせてもらえる母さんです。
「苦あれば楽あり」ですよ。本当に!!今しんどい子育て中のまだ小さいお子さんを育てている方、今の苦労がきっと報われますから、頑張ってくださいね。

育てる会の代表をしている関係で、色んな方から相談を受ける機会があります。
そんなとき、私は渡辺和子さんのエピソードを思い出しながら、答えるようにしたいと思っています。
このお話しは、以前友人から借りた本の一節にあったお話しです。
かつて岡山の清心女子大学の学長をしておられた渡辺和子さんが、アメリカでの修道院生活で経験されたことを、随筆に書いておられました。
そんな若き日の渡辺和子さんのお話です。
修道院での一日の大半は、掃除、洗濯、アイロンかけ、つくろいものなどに費やされていました。修道院に入るまでの生活は、オフィスで、男性と肩をならべて働き、自分の処理した事がそのまま大きな目的につながるというやりがいのある仕事だったそうです。
それに比べると、修道院での仕事は、彼女には雑用に感じられていたそうです。
彼女の修道院の食堂では、百人以上の人たちのために、あらかじめ皿が並べられて、入ってきてもすぐ席につくことができるように準備されるならわしでした。
質素な食事の準備とはいえ、大皿をひとわたり置いてから、その上にスープ皿をのせ、その側にナイフ、フォーク、スプーンをセットしてまわるということは、結構大変な仕事でした。したがって動作もついつい機械的になっていたそうです。
その時、背後から声がしました。
「あなたは、食堂でお皿をならべながら、何を考えていますか。」
指導にあたってくださっている年輩のアメリカ人の方の声でした。
「別に、何にも」と、思わず渡辺さんは返事をしたのです。
すると、その指導にあたられていた女性は、こう言われたそうです。
「一つ、一つ、音をさせないように、静かにおいてごらんなさい。さらに、そこに座る人が幸せになるようにと、心をこめて置いてご覧なさい」
このことばは、渡辺和子さんにとって、忘れられない言葉となりました。
彼女はこの経験から、次のような教訓を学ばれたそうです。
「世の中に、つまらない仕事と言うのはない。雑用と呼ばれる職種もない。
それは人間がつまらないものにしているのであり、人間が用を雑にしている時、生じるものなのだ。」
聖書には、「何をするにも、人に対してではなく、主に対してするように、心から働きなさい」とあります。
私たちも自分の全ての働きに、真心をこめ、祈りをこめて、行ないたいと思います。
僭越かもしれませんが、私もこの思いを胸に抱きながら、何か相談されたときには、相手の方に、心を沿わせ、心を込めてお話しを聞かせていただきたいと思っています。
お話を伺いながら、今日の出会いは、きっと意味ある時間に違いないと思うのです。
「今、私にこのお母さんは、お話ししてくださっている」
「こんな未熟な私を頼りにして、お話ししてくださっているのには、訳があるだろう」と思うのです。
心を込めて、この時間を一生懸命このお母さんとお話ししようと思います。
たとえそれがスプーンやフォークを置くと言う動作だとしても、その方の幸せを願いながら置くスプーンとフォークであれば、きっとその思いは、その方を幸せにするように思えます。いつも願いを込めて、心を込めてお話ししたいと思っています。

コロナが猛威を振るっています。医療危機が目前に迫っているようです。
私は、すでに世に言う高齢者の一人ですから、お仕事も出来るだけ家から出ずにリモートで出来るような形で行い、近所のお店にも最小限の買い物だけで済ませています。
街にでないと買えないような服や日用品は、できるだけ通販サイトで買い物を済ませ、すっかりお籠もり状態の生活です。
職場でのお仕事は、若くて元気な事務局員さんたちにお任せして、私は手洗いやうがい、手荒れにはハンドクリームを忘れずに、睡眠もしっかり取って、家の中で暖かくして過ごしています。
皆さん、元気に新年を迎えましょうね。令和3年はどんな年になるのでしょうか?
コロナも終息して良い年になることを祈りながら、また来年お会いしましょうね。
良いお年をお迎えください。ごきげんよう、さようなら。
(鳥羽 美千子)

速報!!「ぐんぐんのびのびチャンネル」 配信開始決定!

お待たせしました。
みなさんより要望の多かった、自閉症児のための生活動作の動画を、YouTubeにて、12月25日より順次公開いたします。
チャンネル名は「ぐんぐんのびのびチャンネル」です。
ぜひチャンネル登録してください!


令和2年度 支援者対象 
    現場の先生のための即実践講座

応用行動分析(ABA)の専門家であるABC研究所代表の今本 繁 先生 による、ABAの基礎から実践までを本格的に学べる連続講座です。
新年早々、松の内が明けてすぐの開催です(関西地方は、まだまだ松の内ですね(^^)・・)。お屠蘇気分は、昨日までとして、今年も勉強を始めましょう!
岡山ABA講座も、残すところあと3回となりました。
依然として、岡山でもコロナの感染が続いていますので、Zoomでの講義となりますが、よろしくお願いします。

  【 令和2年度 第8回 即実践講座 】

日 時:令和3年1月8日(金)19:00〜20:55
場 所:WEB開催(ZOOM)
テーマ:「行動の支援 ―結果操作とトークンシステム」
講 師:今本 繁 先生(合同会社 ABC研究所 代表)
参加費:一般 23,000円、賛助会員 20,000円(全10回分) 
申込・問合せ:Tel.086‐955‐6758、Fax.086-955-6748
第7回「コミュニケーション支援」に参加された方からのアンケートの中で、「目からウロコ」と思えたことの感想です。

○ 「マンド」「タクト」など難しいなと感じていたのですが,「マンド」=話し手にとってメリットがある。「タクト」=聞き手にメリットがある。というのがわかりやすかったです。コミュニケーションはその手段を周りの人が認めているかによる,という話は本当にそうだなと思いました。「教え込んだらなんとかなるものではない」という話も,とても納得しました。
環境(私たち聞き手)が相手をよく知り,関わっていかないといけないなと改めて思いました。
○ PECSの2人プロンプト法で、プロンプトを行う上で言語プロンプトは×と書かれていますが、今までついつい言葉で説明の促しを行っていることが多かったと思うので、今後はその点を頭の中に入れて支援を行いたいです。
○ ポジティブな表現とネガティブな表現を合わせて教えるということ。拒否と要求など相対する感情をそれぞれ教えることはありますが、対にして使い分けを教えることへの意識はこれまで低かったのでとても参考になりました。
○ 「実体験をしないと感情はうまれないこと。」自閉症の子どもに感情を教えることはとても難しいと思っています。なかなか一致しないことが多く、また支援者の押し付けにならないようにもしなければならないので、日々押したり引いたり、課題を作ったり・・・と試行錯誤しています。
講義の中での、山登りの事例はとても分かりやすく、苦しい場面と楽しい場面の両方のスナップ写真を撮っておいて、あとで振り返るという視点はなるほど!と感じました。コロナでなかなか外出や他者と触れ合う機会が減ってしまいがちですが、工夫をしながら活動に生かしていけたらいいなと思います。
○ 療育の中で、お子さんの問題行動の原因を辿っていくと、コミュニケーションの問題であることが多いと感じています。適切にコミュニケーションを取れるようになることが問題行動の軽減にもつながるという事を改めて学ぶことができ、しっかりとアセスメントした上で、コミュニケーションの指導を実践できるようになりたいと思いました。
また般化を意識するというところでコミュニケーションの仕方を教え込むだけでは不十分で、環境(聞き手)が大切ということを意識していきたいと思いました。

令和 2 年度 支援者向け 
   発達障害支援 夜間連続講座 in 赤磐

川崎医療福祉大学講師の小田桐早苗先生にお願いしている、今年度の赤磐市での夜間連続講座です。
幼児期・学齢期への支援に続き、次回はいよいよ成人期の支援です。
幼児期・学齢期の関わりが大切なことはもちろんですが、その時期は、せいぜい20年。その後、数倍にわたる成人期が待っています。
子ども達の人生を、豊かで満足したものとするため、支援者に何ができるか・・・親の方や、周囲の人とも協力して、本人が「自分らしく」生きていけるためのサポートについて、一緒に考えていきたいと思います。

  【第8回 夜間連続講座 in 赤磐】

日 時:令和3年1月26日(火) 19:00〜21:00
場 所:WEB開催(ZOOM使用)
テーマ:「成人期 〜「自分らしく生きる」を支えるための周囲の役割は何か〜」
講 師:小田桐 早苗 先生(川崎医療福祉大学 講師)
参加費:赤磐市在住・在勤者 7000円(資料代のみ)
    他市の方 一般 20000円・賛助 17000円(資料代含む) 全10回分
第6回「学齢期 〜大人への準備期間、何を大切にするか〜」に参加された方からのアンケートです。

○ 現在の職場は、幼児期のASDの子どもと関わることが多いです。今回の講座では学齢期を学んだので、今後何かの縁で出会った学齢期の子には、自立に向けての支援を行なっていきたい。学齢期は、介入していく事が多いが、それを具体的に噛み砕いて視覚的にアセスメント、支援していく事をやってみたいです。
○ コミュニケーションをコミック会話などを通してその子にとってわかりやすくすることは、その子にとって「わかった・理解してもらえた」等コミュニケーションを楽しく思えることなのだとわかりました。
また、振り返りはその子にとって良かった振り返りもすると良いというところも目からうろこでした。
○ 職業柄、学齢期なんて関係ないと思っていましたが今から学齢期の準備が始まっているため将来を見据えて伝えていく使命があると感じました。「やめて」と言えることもとても大切なことなんだなと思いました。
○ 一人一人の具体的なエピソードを学習スタイルにそわせながら、今何が一番優先されるか、それが将来のどこと絡むのかなど考えていきたいです。それを、自分たちだけではなく、家族とも一緒に確認しあいながら、支援を組み立てていけると、療育の後にもつながっていくのではとも思います。

令和2年度 保護者のための 自閉症基本講座

初めて自閉症の告知を受けたばかりの保護者の方にも分かりやすいようにと、できるだけ専門用語を使わない重松孝先生による「自閉症、基本の“き”」講座です。
12月はお休みでしたが、第5回を1月に開催します。初めて参加される方でも、やさしくお話していただけるので、とても好評です。
1回だけの参加もOKで、しかも・・・正会員の方は無料です。
Zoomで行なっていますので、ご自宅から参加できます。Zoomの使い方が分からない方は、ご遠慮なく事務局にお問い合わせください。こちらの方もやさしく説明させていただきます。

  【 第5回 保護者のための 自閉症支援基本講座】

日 時:令和3年1月12日(火)10:00〜12:00    
場 所:WEB開催(ZOOM使用)
講 師:重松 孝治 先生(川崎医療福祉大学 講師)
参加費:正会員 無料、ぐんぐん保護者 1000円、一般 2000円
申 込:育てる会 事務局(Tel.086-955-6758、Fax.086-955-6748)

支援ツール勉強会 の お知らせ

澤月子先生による、第2回支援ツール勉強会です。
今回は、実際に作成してみた支援ツールについて、ZOOMを使って澤先生に見ていただきながら、アドバイスもいただけます。また、お互い参考になる部分は、取り入れて作ってみましょう。また、コミュニケーションとご褒美についてのお話もあります。

  【 令和2年度 第2回 支援ツール勉強会】

日 時:令和3年 1月18日(月) 9:30〜11:30
場 所:WEB開催(ZOOM使用)(後日の配信はなし)
講 師:澤 月子 先生(南山城学園 スーパーバイザー)
参加費:正会員 無料、賛助・ぐんぐん保護者 各回1000円
    (第3回は 3月15日(月)の予定です)

オンライン で キッズルーム・クリスマス会 報告

12月13日(日)に育てる会初の、オンラインでのキッズルーム&クリスマス会を開催いたしました。
今年は、コロナの影響で、いろんなことができませんでした。
そんな中でも、みんなのために何か楽しいことをしたいという思いで、学生ボランティアさんがオンラインキッズルーム&クリスマス会を考えてくれました。打ち合わせとリハーサルを重ねながら、学生さんと新たな挑戦となりました。本番は、通信が少し遅れる場面もありましたが、子供たちの笑顔がたくさん画面から見ることができました。
暖かいおうちの中で、学生さんや仲間が繋がり合え、楽しいひと時となりました。
  
以下、感想を紹介します。

★ 親子共々、自宅ということでリラックスして、Zoom操作も楽しみながら参加できました。少しくらい姿勢が崩れても、騒いでもミュートにでき、怒ることなくストレスなく楽しめました。
育てる会からのプレゼントを子供がポストに取りに行く仕掛けなど、ワクワク感がたまらなかったです。
集まれなくてもできるクリスマス会を企画して下さり、ありがとうございました。
★ ボランティアさんが子供たちを楽しませようと一生懸命してくださっているのが伝わってきて、心温まる会でした。
Zoomのクリスマス会もいいものですね。画面に注目しやすく、みんなの声も聞こえて一体感もあったように思います。
人形劇や紙芝居もとても見やすくて面白かったです。クイズ・歌・ダンスと、暖かい部屋の中でできて想像以上に楽しかったです。楽しいクリスマス会をありがとうございました。
★ 1つ1つの出し物の時間がちょうどよくて、飽きることなく参加することができました。
★ 習い事が午前中にあり、間に合わず行けないこともあったのですが、Zoomだったので、滑り込みで参加できました!!
食べながらでも参加でき、遅刻も私語も迷惑にならずに参加でき、ありがたかったです。
現地でするより、学生ボランティアさんが近く感じました。学生さんの表現をしっかりとみることに注目できたからかもしれませんね。学生さんの問いかけに答えたりしながら参加でき、一体感も感じました。
★ オンラインだったので、子供の苦手なダンスは参加しない、苦手な音の時は音量を下げるなど対処しやすく、リラックスして参加できたと思います。
手を振ると画面の向こうの人たちが振り返してくれるのも嬉しかったようです。楽しい企画をしてくださった学生の皆様、どうもありがとうございました。
このような機会があれば、また参加したいと思います

あゆみをつなぐ アイリスの会

12月24日(木)Zoomにて、第3回あゆみをつなぐアイリスの会が開催されました。
第3回目は、現在32歳の息子さんを育てられている鳥羽代表のお話でした。
多動で気持ちが休まる間もない大変だった幼少期から、社会に出て働く大人になるまでの子育てのお話をして頂きました。「地域で働く大人になる」ことを目標として、夫婦で足並みを揃えて育てていかれたことで、現在の哲平さんのように元気で働く大人になられたことがよく分かりました。
自閉症についての勉強をたくさんされてきたことや色々な支援を試されたことなど、小さい頃から将来の姿を見通した努力をされたからこそ、現在のような笑顔で過ごせる時間がきたのだなと思いました。余暇活動を増やしていかれたこと、お手伝いを教えていかれたことなど、1つ1つのことを丁寧にされていたことが大変参考になりました。
代表の苦労されてきたお話を聞くことで、今とても大変な時間を過ごされている方にも届いて、今日からの子育ての力になったのではないでしょうか。涙を見せながら共感される方もおられ、「1人じゃないと思えた」と共感し合える場面もありました。同じ境遇にあるお母さんたちで代表の貴重なお話が聞くことができました。

  【 次回は、1月28日(木)10:00〜12:00 】

第4回目は、支援学校卒業の積極奇異型、21歳のお子さんをお持ちの先輩お母さんです。
幼少期に頑張ってこられたことを中心に「私の子育て」というテーマでお話いただく予定です。
都度参加も可能です。事前に人数を把握したいので、申し込みをメールでもかまいませんので参加申込の連絡をいただけたら助かります。
ID等は前回同様ですが、分からない方は、ご連絡ください。

はやぶさの会 報告

自閉スペクトラム症のお友達作りの会、「はやぶさの会」です。
メンバーは小学生の男の子を中心に活動しています。
先日12月5日(土)午後、玉野市みやま公園で「クリスマス会ピクニック」を実施しました。
室内でのパーティーもいいねと話していたのですが、このコロナ禍なので屋外が安心だろうということで、外でのクリスマス会・・・という名のアスレチック遊び大会になりました。
みやま公園の広さを侮っていて、集合時間になっても皆になかなか出会えず(駐車場で待ち合わせのつもりが、駐車場があちこちにあり)でしたが、テンパる親たちに、わが子たちの方が冷静で、「この地図の写真送ってみようよ」「さっき伝えたんだからもう動かない方がいいんじゃない?」「分かりやすいのはアスレチックの広場じゃから、そこ待ち合わせって送ろうや」などアドバイスしてくれていて、成長を感じました。
  
クリスマスのプレゼント交換も大賑わいで行い、それぞれ送りあったプレゼントを見合ってニコニコしていたり、作ってきたレゴ作品をお披露目して褒めてもらったりと楽しい時間でした。
よその小さいお子さんたちに気をつけながら、アスレチックでキャッキャと遊ぶ子どもたちを遠巻きで見守りながら、親たちは最近の学校やら行事やらの愚痴や相談を色々でき、とても楽しい時間になりました。コロナが終わったら、またママ会もしたいものです。
前回もそうでしたが、子どもたちはやはりリアルで会えることが嬉しいようで、「次は温泉かな」「遊園地もいいね」なんて子どもたち同士で話をしているのを見て、「そのうち子どもたちだけで企画ができるようになったら素敵だな」と夢が広がる時間でした。
新しい仲間も随時募集中です。初めてでもすぐ仲良くなれますよ。
小学一年生以上のASD診断のある男の子で、友達がほしいなと思っている子対象です。
お気軽にお申込みください。興味のある方は事務局まで(^^)
(担当:M)

水泳教室 の お知らせ

日 時:令和3年1月17日(日) 15:30〜17:30
場 所:OSKスポーツクラブ(岡山市北区絵図町1−50)
連絡先:育てる会事務局(086-955-6758)
★新たに参加されたい方、体験されたい方は事務局までお問い合わせください。体験してみたい方は、2回までOKです。(1回 1000円)
プールは正会員限定で、育てる会の貸し切りで使っていますので、安心してお越しください。
★欠席される方は1月14日(木)までに事務局に連絡してください。
当日のキャンセルは担当携帯まで・電話またはSMSにて連絡してください。
(担当:S & I )

OHAの会の報告とお知らせ

OHAの会は高機能自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害で知的障害のないタイプの子どもを持つお母さんのための会です。
12月22日(火) 第7回目 OHAの会をZOOMにて開催いたしました。テーマは、『ほめ方と叱り方』でした。
子供も大人もみな注目を求めていて、叱られることで注目を得たら、その行動が増えたり定着することに繋がることもあるそうです。
よくない行動には、反応せず、よい行動を待つことが大切だと話されました。
(危険な行動をしたときは、止めてくださいね。→すぐにやめれたら、褒める)
叱り方の例:
× くどくどながなが +「分かった?」
× 「〇〇しないと、もう、●●あげないよ!」⇒ 〇 「〇〇できたら●●あげるよ」に変換
× 「なんで、〜しないの?」⇒ 〇 「〇〇して」 と、指示に変換
など、あー、やってる…と、頷いてしまう人もいたのかなと思います。とっても大事なことを教わりました。「つまり、『叱ることは教えるということ』です。」という先生の言葉に、“あーそうだった!” と、何度聞いても、できていない自分を再確認できました。(笑泣)
褒めることより、叱る(教える)ことって、本当に難しいなと思いました。もちろん、褒めることに関してもたくさんのアドバイスをいただけましたよ!!(省略)
回を重ねるごとに、内容に具体性がでてきた質問の内容にも、じっくりとアドバイスをしていただけました。感想の中には、 “みんなの質問が我が家でも参考になる” “困りごとに共感!!” “みんなも頑張っているんだなと気力が沸いた!” など、コロナ渦でも繋がり合え、支え合えている会になっていますよね。うれしいです。来月も楽しみです。
(事務局 K)

  【 次回のご案内 】

令和3年1月19日(火) 9:30〜11:30
テーマは、『子供が守りたくなるルール作り』です。
都度参加も可能です。1回500円です。
参加希望の方は、育てる会の事務局までお問い合わせください。
第7回「ほめ方と叱り方」に参加された方からのアンケートの一部です。

○ 利守先生が高機能自閉症の子どもをもつ親の気持ちを本当に代弁して下さるかのように話してくださったことに心安らぎました。肩の力を抜きつつ、「褒めるのは才能ではなくて技術です」という言葉に励まされながら取り組めたらいいなと思います。
もっと早くに参加していればよかった!とも思いますが、今日からスタートできたことが嬉しいです。
講義をお聞きしながら、自分の今朝の息子達への対応・昨日・一昨日の対応・・・・と振り返れば怒ってばかり。叱っているつもりでも、実は怒っていることに気づきました。「怒っている自分に気づけばそれがすばらしい第一歩」だと思って仕切り直し、「ママ腹立つからちょっと落ち着いてくるわ〜!」なんてかっこいいママ☆になれるチャンスを頂けたこと、とても感謝です。ありがとうございます。
○ 我が子が3歳から4歳くらいの頃、まだ障害が分からず、でも好ましくない行動をよくしていたため、感情的に叱る事が多くありました。もっと早く分かってあげられていて、今回の話しのような行動の正し方を知っていたら…と後悔です。
誉めるにも沢山種類があるのを知り、我が子が喜ぶ褒め方を探ってもっと笑顔が見たいなと思いました。
○ つい好ましくない行動にも注目してしまいがちでしたが、スルーしたり、後で教えてできるように考えたり、危険なことでも止まれたら褒めるようにしたら、褒めるポイントはとても多くあることがわかりました。そして、気づけていなかったんだと感じました。

ちゃーちゃん日記 (あるASDの女の子のお話)

ASDの子ども二人を育てる母親であり、AS当事者でもある私のこれまでの日々や現在の様子を紹介するコラムです。
脈絡ない話や時系列が昔だったり今だったりで分かりづらいかもしれません。
思い出したままをお伝えしていくので、整理されていませんが、良ければ「おもろいな!」「不思議!」と感じていただいて、笑っていただきながら、皆様の身近にいるASDの人たちの感じ方や暮らし方を知ることに少しでも繋がればと思っています。
先日、偶然このコラムを読んでくださっている方から感想をいただきました。
匿名で書いているので、相手の方は私が書いているとご存知なかったのですが、「この人、すごく苦労しながら大人になっておられるねえ」としみじみ涙ぐまれていてびっくり。
「いやいや、そこまで悲壮感ない感じみたいですよ?」「ここにも『笑っている』って書いてありますし」と伝えても「そんなことない!きっと泣きながら書いているのよ」「ASDの診断もそんなに一般的じゃなかった頃、並大抵の苦労ではないと思う!」と言われ、「おお…。そうか、私って結構大変なのね」とびっくりしています。どうなんですかね?(^^;)
さて、今日のテーマは小学校の勉強について。
私は小学生のころ、算数がとても苦手でした。まぁ、自分が理系か文系かと聞かれると悩むところで、成績が良かったのは文系だし興味を持った大学などの分野も文系なのですが、頭の中はかなり論理的・理論的・データ解析な思考なので理系なのかなと思います。
それでも算数は苦手でした。何が一番しんどかったかというと、「文章問題」です。
たとえば、「太郎くんが八百屋さんでりんごを4つ買いました。家には3つあります。あわせていくつになるでしょう?」といった問題。「4+3=7」ですよね。
でも、ここで私が陥っていたのは、「言われている意味が全く分からない」でした。
そこまでは、「4+2=?」「6+1=?」みたいに、ただ計算すればいい問題が続いていたのに、突然「文章を読んで答えなさい」と言われる訳です。
毎回とりあえず適当に足してみたり引いてみたりしていて、結果的に答えが合っていることもあれば、全然違うこともあり。しかも答えに「7」と書くと×がつく(正解は「7個」であって「7」だと不十分)ことも、私には理解不能でした。
そんなこんなで小学6年生になった時、時間・距離・速さというさらに訳の分からない文章問題が出てきたとき、その時の担任の先生が文章問題の解き方を教えてくれました。
その時、先生が言ってくださった言葉は今でもよく覚えています。
「〇〇(私)は、国語の成績が良いじゃろ? しっかり考える力があるってことじゃから、算数でも絶対点数取れるで。国語と算数とどっちが理解力がいるかって、そりゃ絶対国語じゃから」
「算数はな、どっちかといったら記憶力とかパターン力がいるんじゃわ。ほら、台形の大きさを聞くのとか、公式いるじゃろ? 公式を知らないと答えにはいけれんからなぁ」
そう言いながら、文章問題の解き方をもう一度ゼロから教えてくれました。
「あわせて」という表現が出てきたときは、大体「たし算」だということ。「残りは」という表現が出てきたときは、大体「ひき算」だということ。そう聞きながら答えを導いていくと、驚くほどスラスラと解けて丸がついていきます。
かけ算やわり算や速さの求め方は、一度やり方さえ押さえてしまえれば、やっぱりパターンで応えられるようになっていきました。
「な?〇〇(私)はできるって僕は知っとったで」とニヤッと笑ったその時の先生の顔が忘れられません。
自分に自信がなくて、どうしようもなく不出来な自分に落ち込んでいた頃、この先生とのやりとりのおかげで、自分を嫌いにならなくて済んで、良い意味で大きく影響を受けたなぁと思います。(まあ、中学では証明問題やら二次関数やらで、「やっぱり苦手かも。理系は向いてないわ」となりましたけどね。笑)
先生のような大人になりたいなぁと思っていましたが、振り返ってみると、あの時の先生はまだ20代だったそうで。すごい! 私はとっくに20代は過ぎたけど、まだまだ!!伸びしろ伸びしろ!!笑

お母さんコラム

小4でASDの診断のある特別支援学級(自閉症・情緒学級)に通う息子と、4歳(年少)でASDの診断のある保育園に通う娘を持つ母が、普段の我が子との日々をつれづれに書いているコーナーです。
どうぞ気軽な気持ちで読んでください。
今年は寒さが一気に押し寄せてきて、朝布団から出るのが一苦労です。
小4の息子は普段一人で自分の部屋で寝ていますが、先日はあまりに寒かったようで「久しぶりにママたちと一緒の布団で寝てもいい?」と聞いてきました。
ママは「WELCOME!!」「おいでおいで!」だったのですが、「いや、別にママと寝たいとかっていうんじゃないから」「寒いからってだけだから」とツンな対応で、布団の端っこで「はー、ぬくい」とすぐ寝てしまいました。
小学校高学年になり、一気にお兄さんらしくなってきたようで、前のように甘えてもこなくなりました。ついこないだまで一緒に寝ていたのに!前思春期突入だなぁと成長を嬉しく思いつつ、ちょっぴり寂しい母でした。
さて、毎年恒例の年賀状作成シーズン到来です。
今年はうっかりしていて12月下旬の今日まで、年賀状の写真撮影をしていなかったことをけろりと忘れていました。
我が家の年賀状は、七五三の時などは本人たちのスタジオ撮影された写真になることもありましたが、大体家族全員での写真入りです。
去年は、舅が亡くなったため年賀状作らず、その前までは息子のことだけ気にしていればOKでした(娘の方はまだ赤ちゃんだったので、表情やら何やらはまぁそこまで…だったので)。
やってみて、難しいのなんの!!
家族皆で撮るということは、我が家の場合はカメラでのタイマー撮影です(誰かに撮ってもらうほどのものではないので)。
兄「僕が撮るよ!(写真撮るの大好き)」
父「いや、今日は家族写真だから、皆で撮るんだよ」
妹「娘ちゃんもー!やりたいー!!」
父「いや、だから。皆で撮るから、今設定しているから触らないで」
妹「ぶー!!」
母「ほら、お兄ちゃんも妹ちゃんも、ママのとこにおいで。パパ、このへんでいい?」
父「んー、もう少し窓の方に寄って。ほらお兄ちゃんも。ママの隣に並んで」
兄「このへん?」
父「そうそう」
妹「ぶー!!」
母「ほらほら、写真撮るって。可愛いポーズして」
妹「ぶー!!」
父「ママ、俺がお兄ちゃんの後ろに立つから、そこ通路ちょっと開けとってな」
母「はーい」
妹「ぶー!!」
兄「まだ?」
母「まだよ。パパが今タイマーセットしてくれてるから」
妹「ぶー!!」
父「ほらほら、妹ちゃん可愛い顔で撮るよ。ここのレンズのこれ見てて」
妹「ぶー!!」
母「ほら、チカチカってしてるよ。あと5秒だよ」
兄「まだ?」
父「あと3秒」
妹「んー、分かった。まってて」
父「いや、待てんて」
カシャ。
母「あー、ちょうど動いとったなあ」
父「うーん。妹ちゃんがブレとる」
妹「おしまい? 次、娘ちゃんの番?」
兄「いや、俺の番じゃし」
母「まだ。さっきは動いちゃったから」
妹「えー!!!なんでよー!!!」
・・・この繰り返し。
大変でした。
兄が動く・妹が動く・父の顔のところで切れる・母が目をつぶるなどなど・・・。
何回かトライした写真は、父「まぁまぁ・・・かな?」の及第点。
やはりどこかスタジオで撮った方がよさそう。笑
でも、こういうワチャクチャしている感じが我が家らしくていいのかもしれません。
皆さんの年賀状は、どういう感じでしたか?
来年も良い年になりますように。
(cyacya)

 ぐんぐん だより 

ぐんぐんぴっぴ (就学前)

寒い寒い冬がやってきました。
コロナの感染予防のため、入室前に手洗いをお願いしていますが、
最近では「ひゃあ、つめたい!!」と肩をすくめながら手を洗う姿を見かけるようになりました。そこで、ぐんぐんぴっぴでは冬季限定で手洗いの際にあったかなお湯を用意することにしました。子どもや保護者の方から「あったかい〜」と喜んでいただけ、入室前のひと時をあったかい気持ちで過ごすことが出来ています。コロナに負けずこの冬も元気に乗りきりたいと思います!!
ぐんぐんぴっぴでは保護者の方とコミュニケーションをとることを大切にしています。保護者の方からお子さんについて教えて頂くだけではなく、保護者の方の思いも丁寧にお聞きするようにしています。
療育場面だけでお子さんのすべてを把握するだけでは十分とは言えないでしょう。療育では限られた活動でのお子さんの姿しか見ることが出来ません。そしてご家庭と療育場面で必ず同じ姿が見られるとも限りません。ですから、保護者の方とコミュニケーションを取ることで、お子さんの姿を把握していく必要があると思います。
そして、ぐんぐんぴっぴの療育の中の保護者の方とのコミュニケーションを通して、お子さんの生活がより安心で自信を感じられるものになるように療育を行っています。
今回はAちゃんとAちゃんのお母さんのお話です。
Aちゃんは公園ですべり台を滑ることが大好きで、公園に行くとすべり台に一目散に向かい、何度も何度もすべり台を滑るそうです。
すべり台を楽しそうに滑っているAちゃんを思い浮かべるととても可愛いらしく思いますが、お母さんのお話をお聞きしていると滑り台を切りあげることが難しく、切りあげる際には涙が出てしまうということでした。
お子さんが楽しい事からなかなか切りあげられない・・・というのは誰しもが一度は経験したことのある事なのではないでしょうか。
お母さんに「お母さんはAちゃんにどうして欲しいですか?」とお尋ねしてみました。
するとお母さんから「滑り台は楽しんで欲しいのですが、安心して『終わり』を受け入れられるようになってほしいです」というお答えが返ってきました。
お母さんと一緒にAちゃんが大好きな滑り台を無理なく切りあげられるにはどうしたらいいのか考える事にしました。
ご家庭や療育の中で、Aちゃんが『終わり』を納得して受け入れられている場面には、必ずどうなったら終わりかがAちゃんに分かるようになっていることに気がつきました。
Aちゃんの場合には全部なくなったら終わりというのが一番分かりやすい様だったので、滑り台を滑べられる数だけアイスの棒を用意し、1回滑るごとに貯金箱にアイスの棒を入れていき、アイスの棒が全部なくなったら滑り台を滑ることが『終わり』という風にしてみようとお母さんと話合いました。
さっそく公園に行った際に試してくださった結果、「アイスの棒を使うと滑り台の『終わり』を受け入れることができました(#^.^#)」と嬉しいご報告をお母さんよりお聞きすることができました。Aちゃんは大好きな滑り台を切りあげられないのではありません。どれだけできるのか、いつ終わるのかをAちゃんに分かるように伝えられると『終わり』を受け入れることができるのです。
またAちゃんのお母さんは、Aちゃんの嫌がる歯磨きの際にどれだけするのか・いつ終わるのかの見通しを伝える事で安心して歯磨きできるのではないかと考えられ、アイスの棒を使って見通しを伝えながら歯磨きを実践されました。
Aちゃんの歯磨きしている動画を見せて頂くと、そこには歯磨きを嫌がるAちゃんの姿はなく、ニコニコの笑顔を浮かべながら歯磨きをしているAちゃんの姿がありました。
Aちゃんのお母さんの「安心して『終わり』を受け入れられるようになってほしい」という思いがしっかりと日常生活の中で実現されているなと感激したと同時に、Aちゃんにどうやったら伝わるかを考え、根気よく向き合われたお母さんに拍手を送りたい気持ちになりました。
他にもAちゃんのお母さんは、Aちゃんが自立的に生活できるようにと園の準備や片づけ、サラダつくりのお手伝い、靴揃えなどをAちゃんの理解しやすい環境を用意したり、支援ツールを使ったりして取り組んで下さっています。
時には、一生懸命考えた支援が上手くいかないこともありますが、その都度、Aちゃんに合う支援を諦めずに考え、繰り返し実施された結果、Aちゃんの生活に安心と自立してできることの両方が増えていっていると感じます。
Aちゃんに安心した生活を送って欲しい、Aちゃんができること・分かることが増えていって欲しいというお母さんの愛情深い思いがAちゃんの成長の一つ一つに繋がっていると感じます。Aちゃんのお母さん、本当に素敵です。
このように療育の中だけでなく、ご家庭や園でのお子さんの成長を保護者の方と喜び合えることは特別嬉しく感じます。
幼児期の今、お子さんが「できた!」「分かった!」という経験を積み、安心と自信に満ち溢れた生活送ることが、お子さんの豊かな将来に必ず繋がっていくことでしょう。そのためには保護者の方とのコミュニケーションは不可欠だと思います。
今後も保護者の方とのコミュニケーションを大切にしながら、喜び合い、考え合いながら療育を行っていきたいと思います。
2021年もどうぞよろしくお願い致します。
ぐんぐんぴっぴスタッフ:M

赤磐ぐんぐん (就学前)

急に寒くなってきましたね。
赤磐ぐんぐんでは、園の行事が色々終わってホッとしているお子さん、コロナ禍で今年は園の様子が見れない中、感染対策をした上で開催された久々の発表会で成長を大いに感じられたお話を聞いています。
頑張った皆さんに拍手!ですね。
さて、「小学校就学に向けて」のぐんぐん勉強会part3「サポートブック勉強会」の動画を見てくださった年長児のご家族から、作成に当たっての相談やお話が増えてきています。小学校入学に向けて、お母さんを中心に、ご家族の準備も着々と進んでいるようです。
スタッフが毎回「すごいな!」と感心するのは、ご家族がわが子の特性をよくとらえておられること、そして、その特性を難しい表現ではなく、ご家族自身の言葉でポジティブに表現しておられることです。
たとえばの例をご紹介します。
「非常に強い興味関心の偏りがある」
  ↓
「好奇心旺盛で、気になることはとことん追求したくなる、とても研究熱心な子」
「視覚的な力が強い」
  ↓
「映像記憶がとても得意で、細かいところまでよく覚えている」
こんな風にネガティブに捉えたり固い表現になりそうなところを、ポジティブ表現にしてお子さんの様子が活き活きと思い浮かべられる表現に書いておられました。
また、「ぐっと集中している場合に話しかける時には、本人の顔の前に周り込んで、物を見せながら伝えると、気づきやすいです」というように具体的な支援もセットで書いてくださっていました。こういう表現をしてくださっていることで、学校の先生もイメージしやすいだろうなと思いました。
「サポートブックを書き始めるまでは、ちゃんと書けるのかなって不安もあったけど、いざ書き始めると、どんどん書けました」といったお話をうかがい、普段からお子さんの特性をとらえられている様子に感心しています。
赤磐ぐんぐんの療育では、限られた療育の時間で、お子さんの特性をご家族と一緒に確認するよう心がけています。
「〇〇くんはこういう時、どんな風に表現しますか?」「どんな支援や工夫をしたら、うまくいきそうですか?」というように、ご家族にも考えてもらう機会を作っています。
ASDのお子さんへの支援では、「こうしたら、どんな子でも100%うまくいくよ!」というような魔法の方略はありません。また、支援者がいつでもどんな相談にも「こうすればうまくいくよ!」とオールマイティーな答えを持っている訳でもありません。
先日も、とあるお母さんから
「子どもが食事中の立ち歩きが多く、遊んでしまうので、『もういらないのかな?』と思って片付けようとすると『いるー!』と怒るけど、また立ち歩いてしまうんですよね」というご相談を受けました。
「こうしたら、絶対うまくいきますよ!集中して食べますよ!」という答えをすることはできないので、「どうしてこういう風な行動をするんでしょうかね?」とお母さんと一緒に考えてみることになりました。
ぐんぐんでの様子を一緒に見たり、おうちでの様子をお聞きしている中で、
「あれ?もしかして…。『おなかいっぱい』とか『ごちそうさま』とかを自分から親に伝えたことがないかも」
「『お腹すいた』は表現できるけど、『もういらない』が表現できていないのかも」
「でもこの表現を自分で言うのは、今のうちの子にはまだちょっと難しいのかも」など、お母さんが気づかれて、それを糸口に(そのお子さんの他の学習スタイルも踏まえた上で)、「ご飯をちょっとずつ出して『お代わり』を表出する」を目標に、家庭で取り組んでいただき、少しずつ効果が上がってきており、立ち歩きが減ってきているとのことでした。
このように、お子さんの状況や学習スタイルや環境などを見ながら、支援者とご家族で一緒に「こうかな?」「ああかな?」と仮説を立てながら検討していくことで、ぐんぐん卒業後もお子さんのことでの悩みを、ご家族が周囲の人と一緒に支援を考える時に活かしていってもらえるといいなと考えています。
まずは、支援者と「うちの子ってこういうところがありますね」「多分こういう風になりそう」「ここのトラップに引っ掛かりそう!」というようなことを、ご家族の言葉でいっぱいエピソードと共に教えてほしいと思います。
先日「うちの子って、人との距離感が『並走はOK』だけど『幅寄せはNG』なんですよね」とお話してくださった方がおられました。「すごくうまい表現!」とスタッフ全員で納得!でした。きっとこういう日々の気づきが、ご家族が他の人に支援を依頼したり、支援を考えたり、お子さんの自己理解の力になるんだろうなと思います。
これからもご家族と一緒にお子さんの色々な面を発見していきたいなと思っています。今後ともどうぞよろしくお願いします!
また、サポートブック、やらなきゃなぁ。でもどこから手をつけようかなぁと思っておられる方、お気軽にご相談してください。ぐんぐんスタッフがサポートしていきますよ!
赤磐ぐんぐんスタッフ:O

ぐんぐんキッズ (小1〜)

今年はちょっと暖かい日が続くな・・・と思っていましたが、先週から一気に寒くなりましたね。
お子さんを送って外に出たときに、雪が舞っていてとても驚きました。どうりで寒いはずです。
寒さが本格的になってきましたが、今年は感染予防のため、学校も定期的な換気をしていると思うので、教室の中が寒くて困っているお子さんもいらっしゃるのではないでしょうか?
“学校寒くない?”と聞くと、ニコニコしながら、ポケットからホッカイロを出して見せてくれるお子さんがいました。寒さ対策があれば、寒さもへっちゃら!といった様子でした^^
今回は、保護者の方からのご相談のエピソードをご紹介したいと思います。
今年度4月は、コロナウイルス感染拡大のための対応として、感染予防のため通所を控えられていた方に対して、オンラインでの療育を提供させていただいていました。
LINEビデオ通話を使っていたのですが、お子さんの顔を見ながらお話ができますし、パソコン画面で作った資料を画面共有しながら説明をすることもできました! とても便利な世の中になりましたね!
視覚的な情報に強いお子さんたちです。電話だけだと音声のみのやり取りになってしまいますが、画面を見てもらいながらお話ができるのでとてもスムーズでした。
このLINEビデオ電話を、最近は保護者の方からの相談の時にも使うことがあります。ビデオ電話なので、お顔を見ながらお話ができます。表情を確認しながらお話を出来るので、“説明が難しかったかな・・・” と感じると説明を付け加えたり、言葉以外のコミュニケーションを拾いながらのやり取りも可能になります。
それも便利だなと思うのですが、最大のメリットは、情報を視覚的に確認しあうことができることです。
家で使うスケジュールの話をしているとき、言葉での説明だけだと難しいな・・・と感じたので、近くにあった紙を使ってイメージを書いてみました。
そして、それを画面に向かってお母さんに見てもらうと、 “なるほど!活動を選べるようにするっていうのはそういうことですね!”と、お母さんにも伝わりました。
その時、本を見てもらいながら、“このページのここに詳しく書いているから、後でその説明も読んでみてくださいね” この情報も、本の表紙を画面に映し、 “これこれ!この本”、 “ここのページね”と、伝えることができました。本のタイトルだけ伝えても、 “あれ? どの本??”となってしまうと思いますが、これもまた、視覚的に伝えるってとても伝わりやすいなと思いました。
こちらからの情報提供だけでなく、お母さんからの情報提供も視覚的に伝えていただくことができるのでとても便利でした。
実際に使っているスケジュールをお母さんが持ってきてくださって、 “これです!こう伝えています!”と見せてくださるのでとてもわかりやすいです。
“部屋のここです!この場所に置いています!” と、実際の家の様子も見ながらお話ができるのも便利だなと思いました。
視覚的な情報は、やっぱりとても大切!と、あらためて実感しました。これからもLINEビデオ電話を使った対応も必要に応じて活用していけたらと思っています。
コロナの感染拡大で、行動が制限されたり、生活様式が変わり今まで当たり前ではなかったことが当たり前になったり、様々な変化がありました。
煩わしいと感じることも増えましたが、コロナがなかったらやってみることがなかった新しいことにチャレンジしてみることも多かった1年かなと思います。 寒さが続きますが、体調管理に気を付けて、年末年始を過ごしましょう^^ 
ぐんぐんキッズ療育スタッフ:K

グループホーム寄付のお礼

育てる会では、現在の「グループホーム ほっぷ 1」より自立度の高い、次のステップに向けての「グループホーム すてっぷ 1」の建設をめざしています。

  【 「すてっぷ 1」へのご寄附をいただいたみなさま 】(2.11.26〜2.12.25)

○ U.T 様(岡山市)
○ O.J 様(真庭市)
○ 「ほっぷ 1」家族会のみなさん
温かいご支援ありがとうございました。
令和4年3月の完成が目標です。 今後ともよろしくお願いいたします。
寄付金振込口座  中国銀行 赤磐支店 普通預金 1321755
岡山県自閉症児を育てる会 代表者 鳥羽美智代
以前は「育てる会会報」はHPにも全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は一部抜粋にさせていただいています。
なお会報は正会員・賛助会員の方へは郵送でお届けしています。
もしご希望の方がおられましたら、ぜひ賛助会員に申し込みをお願いします。年会費 3000円です。
応援よろしくお願いします。
申込み方法の詳細は「
育てる会 HP」に記載しています。

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