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令和 3年11月30日

 

 第283号 

NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会

 283号 目次

     青々と輝く月に 

     自閉症啓発セミナー「梅永雄二先生 講演会」の報告

      即実践講座・夜間連続講座・自閉症基礎講座 報告とお知らせ

      クリスマス会・木工教室・スポーツデイ・アイリスの会・水泳教室・OHAの会 の 報告とお知らせ

     ちゃーちゃん日記

     お母さんコラム

     私のお薦め本コーナー
         「からだと心のマナーブック」「Let's! からだ体験隊」

     近隣の講演会等のご案内

      ぐんぐんだより 

     グループホーム寄付のお礼とお願い・山陽新聞記事の紹介

落ち葉のかさこそ鳴る音を聞きながら歩く歩道にも、刈り取りが終わった田んぼや紅葉にも、染まった山々にも、冬の足音が風に乗ってきこえてくるようです。
早くうちに帰ろうと、家路を急ぎながら見上げた月が、澄んだ空気の中で青々と輝いて見えます。
炎が恋しくなる季節ですが、皆様にはいかがお過ごしでしょうか?

来月の講演会のお知らせです。
「ASD児・者の人間関係のつくり方」と題して、川崎医療福祉大学医療福祉学部の小田桐早苗先生を講師に迎え、Zoomでの講演会となります。
日時は、令和3年12月11日(土)と令和4年2月26日(土)の2日間に行います。
私たちの子どもたちは、学校でお友達を作ることが出来ているでしょうか?
「友達100人出来るかな〜♪」なんていう歌がはやっていたものですが、ひとりもお友達と言える人がいない子どもは多いのではないでしょうか?
対人関係や社会性にも定型発達の人たちとは違う関わり方をする彼らを、定型発達の子どもたちは、どう感じているのでしょうか。
どうすれば、彼らが望む友達を作ることが出来るのでしょうか?
そんな本人や親の方にも、学校や園で支援機関での支援をされている方にも知って欲しい内容です。

  小田桐先生からの一言

ASDの方々が自分らしく社会の中で生きていこうとするとき、人と関わることへの難しさを感じることもあるかと思います。人と関わりたいんだけれど、どうしたらいいんだろう・・・、そんな相談を受けることが何度もありました。
他者と関わるときのこつを本人たちと共有する為に、周囲の大人たちはどんな準備をしていくとよいでしょうか。そんなことを皆さんと考える時間にしたいと思います。友達作り、自己理解をテーマに2回ご一緒できればと思います。
皆さんのご参加お待ちいたします。

先日、加賀まりこさん主演の話題になっていた映画「梅切らぬバカ」を見てきました。
特別な感動的なこともなく、奇跡も起こらない、ハッピーエンドもありません。
自閉症の息子と母親との暮らしが、淡々と描かれている映画です。
   
そこには何気ない日常が、展開されます。自閉症の息子が50歳を迎え、80歳の母が、息子のグループホームへの入居を考えはじめた時、グループホームがある地域の人たちの障害者に対する偏見や差別が浮き彫りになり・・・、そんな様子が当たり前な様子で描かれていきます。
住宅街の中にあるグループホーム、周りの住民は、迷惑に感じているのでしょうね、
その気持ち、グループホームを運営する側の私にも判らないではありません。
でも、今まで私たちの法人のグループホーム「ほっぷ 1」には、計画の頃から、クレームがきたことは一度もありません。
迷惑かけないように、スタッフが気をつけてくれているからだと思いますが、周りの方々の優しさもあると思うのです。
障害のある人は、一定数の割合で、世の中に必ず生まれてきます。なぜでしょうか?
私はこう思っています。
障害のある人は、周りを優しく変えていくために生まれてくるんだって・・・。
人の支援や助けが無ければ生きていきにくい人たちが、なぜ生まれてくるのでしょう。
私は、人は誰もが必要な人だから生まれてくるのだと信じています。私が生まれてきたのにも何か役割があって生まれてきたのだと思うのです。
同じように息子が生まれてきたことにも意味があるはずです。
知的障害と自閉症という障害を持って生まれた息子が生きている意味、それは無駄といえるのでしょうか?
社会や世の中にとって無意味だと言えるでしょうか?
そんなことはないはずです。神様が、なさっていることです。必ず意味があるはずです。
そう思うからこそしっかり育てていこうと思って育ててきました。
息子を育てる中で、私は小さい成長を喜べたり、人の優しさに触れることがたびたびありました。苦しいときこそ優しさが身にしみて感じられます。
そんなしんどい子育ての中だからこそ、子どもの成長がうれしいのです。障害のない子を育てる人よりも障害のある子を育てる私たちの方が、より幸せを感じられていると、思うのです。
この映画で、グループホームを出なければならなくなった息子、忠(ちゅう)さんに、母、珠子(加賀まりこ)が言います。
「忠さんがいてくれて母さん幸せだよ。ありがとう」
私たち自閉症の子を持つ母の思いを見事に表す言葉だなと思いながら、この場面を見ました。
周りに理解してくれる人がいない珠子さんだけれど・・・、それでも私は幸せだよ。
そう言いたい!そんな感じ。
周りに怒るわけでもなく、どうしたもんかな〜と思いつつ、その暮らしをまた続けていく珠子さんと忠さん。
いったいふたりはこれからどうなるのかしら?? 結末もなく、ハッピーエンドもないけれど、「なんとかなるよね、きっとね〜」と、思いつつのエンドロールでした。
土曜日の午後でした。息子と二人、親子で帰る帰り道で出会った人たちが、なにげに優しく感じられたことでした。あの子達は、必要な人たち、まわりを優しく変えていく人たち、そんな風に感じた帰り道でした。

10月の終わりには、木工教室がありました。
去年に引き続き、育てる会事務局の中庭にて、参加家族14家族、子どもさん16人にて行いました。
賑やかに楽しく2時間で完成するゴミ箱つくりでした。
絵柄は、みんなそれぞれが考えたもので、世界にたったひとつだけの作品ができあがりました。
木工作家の川月清志先生が、キットを作ってくださるので、誰でも必ずきれいに仕上げることが出来るのです。
川月先生と奥さんが教えてくださって、みんなの笑顔が青空の下はじけるようでした。
また来年も行いたいと思います。次は何を作りましょうか?楽しみにお待ちくださいね。
今年で木工教室は、23年になります。23個の木工作品が鳥羽家にはあります。すごいでしょう!
作品はムクの木なので、プラスチックなどと違って、悪くなりません。使えば使うほど、日々風合いを重ねて、重厚感が増していくのです。
一人一人の世界にひとつの作品が、作った彼らのこれからの人生のすぐ側で、大切に使われていくことを願います。川月先生に感謝ですね。
さて、先月号にて寄付のお願いをいたしましたところ、多くの方からご寄付をいただいています。
ありがたいことです。会報の紙面を通して、ありがとうございます、をお伝えしたいと思います。
「ほっぷ1」に続いて、今回もまた、補助金をいただけないままの「すてっぷ 1」の建設と相成りました。
小さな小さなNPO法人の育てる会が、作ろうとしている新たなグループホームです。
2年間、補助金を申請してきましたが、残念ながら却下され、もうこれ以上待てなくて始めた建設です。
子どもたちは年々大きくなって、入居するのには、もう待てないという時期があります。若い内だからこそ、自立して行くスキルを学ぶことも出来ると思います。
年を経れば経るほど、可変性がなくなっていくように思います。若い内こそ親の元を離れて、自立の道を探りたい、、、。そんな風に思います。待てないので建設することになりました。
皆様のご厚意をお寄せいただくことで、建設を後押ししていただけたらと思います。
どうかどうか、よろしくお願いいたします。勝手なお願いです。申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
「すてっぷ 1」の完成まであと少し、ドンドン建築が進んでいます。
出来上がっていく様子を見ていて思うのは、「すてっぷ 1」の建物が想像以上に大きいと言うことです。
これほどとは思わなかったという大きさです。
各部屋にロフトが付いているせいか、2階までの階段もはるかに見上げるほどです。

ありがたいことに大工さんたちが、連日お休みも返上して頑張ってくださるお陰で、着々と建設は進んでおります。
2月末に引き渡し予定ですので、3月になれば引っ越しが始まります。そして、3月中に新しく入る方のために、きれいに内装やり替えて、お掃除もばっちり整えて「ほっぷ 1」のほうも、新しい入居者を待ちます。

育てる会の事務局は、みんな日々の業務に忙しくて、花壇や庭の草が伸び放題でした。
周りにはたくさん花壇もありますが、ちっともお花を植える余裕がありませんでした。
新しく入ってくださった職員のYさんは、とても器用で働き者の方です。
庭の草取り草刈り、花壇の植え込み、階段のペンキ塗りと、廊下の板張りなど、ドンドンこなしてくださって、今や事務局は、見栄えがする外観となりました。
今後は、グループホームや「ぐんぐんぴっぴ」の方へも廻ってくださる予定になっています。
日曜大工が趣味というYさんのお陰で、ドンドン変わる育てる会から目が離せませんよ。 
Yさんは、とっても優しいおじさんです。ぐんぐんへ療育に来られているお母さんや子どもたちも、よろしくお願いします。

ところで、みなさんは、NHKの朝の連続テレビ小説の「カムカムエブリバディ」という番組をご覧になったことがありますか?
この番組の現在の設定は、岡山です。岡山の城下から表町と思われる御菓子屋さんが、主な場所です。今から70年以上も前の物語です。
テレビから聞こえてくる出演されている俳優さんたちの岡山弁がとても上手でいいですね。
「一緒におはぎ作ろうえー」というヒロインの言葉と、亡くなった祖母の声とが重なって聞こえてくるようでした。
ヒロインと、私の夫の祖母とは同じような言葉遣いでした。
また、「ごっつぉ〜じゃな〜」(ごちそうだね)という言葉にも懐かしい夫の祖父の顔が重なりました。
我が家を訪ねて来る当時の祖父は、どんな料理を出しても「こねーなごっつぉうを、食うたこたぁーねぇ」(こんなごちそうを食べたことはない)という人でした。
今は誰も住む人がいなくなった、夫の実家をリフォームして、娘が家族で暮してくれています。
娘の旦那さんは、古い家が好きなんだそうです。取り壊そうかと思っていた家を改装して使ってくれている婿殿に感謝です。
家が残っているお陰で、祖父や祖母、父母を偲ぶことが出来ます。何にも無くなってしまったら、なんだか寂しいところでした。

季節は急ぎ足で秋から冬へと移っていきます。
世界はコロナウイルスの変異株 オミクロンの出現で、戦々恐々となっているようですが、私たちに出来ることは、外出を控え、手洗いと、うがいを欠かさず、丁寧な暮らしをすることだけでしょう。
こんな暮らしに慣れていくことこそが、コロナに打ち勝つ唯一の方法のように思います。
皆さん、どうぞご無事で、来月号でお会いしましょうね。
ごきげんよう、さようなら。
(鳥羽 美千子)

育てる会 自閉症啓発セミナー の 報告

令和3年11月6日(土)、早稲田大学教育・総合科学学術院 教授の梅永 雄二 先生を、オンラインにお迎えして「自閉症支援はじめの一歩 〜今、私たちは何をするべきか〜」のテーマで「第114回(令和3年度 第4回)育てる会 自閉症啓発セミナー」を開催いたしました。
梅永先生は現在、早稲田大学でのサバティカル(特別研究期間)を利用して、ハワイ大学マノア校で特別支援教育や職業リハビリテーションについての在外研究を行なわれているのですが、無理をお願いして太平洋を挟んでのオンライン講演をお願いしました。
育てる会としても、初めての海外からの生中継でしたが、無事開催できて良かったですね。
それでは、当日セミナーに参加された方からの講演報告とアンケートが届いていますので、その一部ですが紹介いたします。

11月6日『自閉症支援はじめの一歩 〜今、私たちは何をするべきか〜』と題してハワイから梅永雄二先生がご講演くださいました。
初めての海外からのZoomでしたが、国内と変わらず何の違和感もなく視聴できたことは本当にありがたく、すごい時代になったと感じました。
ご自身も勉強されながら、現地時間では5日の午後6時〜(そろそろ一杯飲みたいだろうなぁという時間から)のご講演でした。お忙しい中本当にありがとうございます。
はじめに、アセスメント能力の高かった吉田松陰の松下村塾を例に挙げ、一人一人の能力に応じて人を育てること、また相手からも教わることの大事さをお話しくださいました。
人はみなそれぞれ個別であるのに先に教育目標が決まっているというのはどうなのか。
まず、(自閉症の人たちの特性や能力を)知る、理解するというアセスメントが、大事なのではないか。
また、アセスメントは検査だけではなく、フォーマルなアセスメントとインフォーマルなアセスメントがある。
実際の行動観察や保護者からの聞き取りも素晴らしいアセスメントである。
つまり支援者は誰でもアセスメントをしているのだと言われて、なるほど思いました。
アセスメントが曖昧なまま何となく立てられた指導目標では効果が出なくて当たり前ですね。もっと個別に、その人に合った目標設定を心掛けたいと思いました。
そして、だからこそ自閉症に特化した検査が必要であるということで、TTAPとBWAP2をご紹介くださいました。
知的障害を伴うASD児者に特化した就労移行アセスメントがTTAP。直接観察尺度(検査道具を使う)、事業所/学校尺度、家庭尺度(保護者からの聞き取り)の3つの尺度からアセスメントします。
また、@ 職業スキル、A 職業行動、B 自立機能、C 余暇活動、D 機能的コミュニケーション、E 対人行動の6つの領域のうち、@はハードスキル、A〜Eはソフトスキルに当たります。
遅刻をせずに職場に行く、身だしなみを整える、職場のルールやマナーを守れる、適切に昼休みの余暇を過ごせる、金銭管理ができる、適切な対人関係ができるなどの「職業生活遂行能力」がなければ就労を継続することは難しいでしょう。つまり生活ができないと仕事ができないということですね。
こうしたアセスメントを基に、利用者本人を伸ばすことも大切だが、企業の担当者に理解してもらうことがより重要だとお話されたことが印象的でした。支援者として、周囲の理解をどう獲得していくかはとても大きなテーマだと感じます。
また、高機能ASDに特化したマニュアル化されたソフトスキルのカリキュラムが必要であるという発想は大変希望を感じさせるものでした。
先生は、T−STEPという12週間のプログラムをご紹介くださいました。
16歳以上21歳までのASDと診断された人、通常の高校卒業者又は高卒認定証取得者が対象です。
カウンセリングやインターンシップを含んだこのプログラムは、社会人への丁寧な移行に大変役立つものだと感じました。
また、BWAP2とは知的障害を伴わないASD児者の就労移行アセスメントツールです。
これには、@ 仕事の習慣・態度の領域、A 対人関係の領域、B 認知スキルの領域、C 仕事の遂行能力の領域、という4つの領域があり、こちらもソフトスキルの項目が多数導入されています。
Cの仕事の遂行能力が高くて一般就労できそうでも、@〜Bのソフトスキルが足を引っ張っているので作業所レベルにとどまっている方が多いというお話を伺って、就労が定着しないのはそこの問題なのだと再認識しました。
“障害があっても無くても我が子が経済的にも精神的にも自立することが親の望み”
そのためにアセスメントをし、そこで見いだされた結果、必要な合理的配慮をサポートブックやナビゲーションブックのような形でまとめる。
それらを基に教師や、福祉施設職員、就労支援者、企業関係者などに伝える。
梅永先生が何度か繰り返された「企業を変える」という考え方は、理解者を増やすということ、根拠を示しつつ説明できる力が必要なのだと感じました。
この講演を聞かせていただいて、私たち支援者が、それぞれの立場で今何をするべきかがこれまでより明確に意識できたような気がしました。
相談支援専門員 M

○ 梅永先生、遠いハワイから素晴らしい講演をありがとうございました。私にとってタイムリーな身に沁みるお話でした。芽生えていることを目標にして生活の中でコツコツやっていこうと思います。
ASDの人との生活や支援はアセスメントが全てと思うくらい本当に大事だなと思いました。人はそれぞれ個別であるということに、教育はしっかり向き合って欲しいと思います。企業や学校を変えていけるよう、親はアセスメント上手になって、ASDの我が子の採用のメリットを説明できるようになっていきたいなと思いました。
また支援者へのアセスメントも必要というのも納得です。SSTは本人に対してでなく、親や教師や支援者に必要というのもとても印象的で、勉強してみようと思いました。
○ TTAP、T-STEPとBWAP2、ハワイの最新事情などを分かりやすく整理して伝えてくださったのがとても良かったです。
アセスメントの重要性と『自閉症の人を変えるのではなく、環境を変える』こと、今日の学びとして刻み付けたいと思います。
ハワイの梅永先生とリアルタイムで繋がれたのもとても嬉しかったです。
○ とても内容の詰まった、就労を目指す子の親としては、今すぐ意識し、参考にしていきたいお話しばかりでした。まずは本人を知り、理解し、インフォーマルなアセスメントの重要さを教えていただきました。その上で、本人を変えるのではなく、環境を変えていくことの重要性を話していただき、また先生が企業を変えていくという力強いお言葉に、今後の明るい光が見えたように思い、期待しております。
また支援者もアセスメントする体制ができていくと、一人ひとりがより生きやすい世の中になってくれるのではないかと思いました。
本日はお忙しい中でのご講演、誠にありがとうございました。子どもの就労支援を頑張るエネルギーをいただけました
○ とっても興味深くお話をお聞きしました。ありがとうございます。
自閉症の方たちの能力を使っていかないことには、今後の日本は立ち行かなくなるだろうと、私は個人的に考えていたので、今日の先生の企業への理解を求めていく、というお話はとても勇気のいただけるお話でした。
幼児期の子ども達のお母さんたちに、自分の子どもに必要な合理的配慮を求めていく力を持たなければいかないと、常々お伝えはしているのですが、それを言語化するお手伝いを今後もしていかなければ、と改めて思いました。アセスメントをする力を身に付けたいと思います。ありがとうございました。

令和3年度 支援者対象 
    現場の先生のための即実践講座

香川大学教育学部 教授の坂井聡先生による「現場でのコミュニケーションと支援技術」の即実践講座です。
2回に渡り、コミュニケーションの基礎、その表出性と受容性について丁寧に教えていただきました。坂井先生の若かりし頃の
失敗談も聞けて楽しかったです。
そして、ここからはいよいよ支援技術、実際にコミュニケーションサンプルをとって、評価を行ない、具体的な目標を立てていくことになります。
次からは、実践に入っていきますので、宿題も出るそうです。楽しみ(?)ながら学んでいきましょう。

  『 令和3年度 第7回 現場の先生のための 即実践講座 』

日 時:令和3年12月16日(木) 19:00〜21:00
場 所:WEB開催(ZOOM) 
テーマ:「コミュニケーションの評価と目標
〜評価し目標を立ててみよう〜 」  
講 師:坂井 聡 先生(香川大学教育学部 教授)
主 催:NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会
それでは、第6回 「コミュニケーション A 受容性のコミュニケーション」に参加された方からの、アンケートを紹介します。

○ 問題行動に対する捉え方が変わりました。「問題行動=良くない」ことではなく、問題行動はコミュニケーションの一つであるということに改めて気づくことができました。行動の背景を考えることは意識しておりましたが、問題行動はもしかすると課題としての認識が強かったのではないかと考える機会になりました。改めて背景を考えること、その方が何を伝えようとしているのかを意識し、考えてまいりたいと思います。
ありがとうございました。
○ AACがとても有効であることを、映像を見せていただきながらお話をして下さって、ありがとうございました。子どもが側にくるのを待っている先生の姿が印象的でした。本来のコミュニケーションの形というものを、改めて確認して支援に臨みたいと思いました。
○ 「やる気と愛情だけではだめ。技術がないと。」今日はいろいろな技術について学べたと思います。子どもたちを理解して,技術をもって関わりたいと思いました。
つい自分の都合でスケジュールを組んでしまうことがあったので,可能な範囲で子どもに選ぶ場面を作ったり,一緒に考えたりしていきたいと思いました。
○ 相手の方に『わかるように』伝える。ということをこちら(支援者)ができていないのに、「伝えたのに」と相手の方が悪いかのように言ってしまっていることがあります。『難しい』という言葉で言い訳をしてその後の工夫や努力につなげようとしていないことも多々あること改めて振り返らされました。日々の利用者の方とのやり取りを振り返り、少しづつでも改善につなげる工夫を増やすよう意識して日々を過ごしたいと思います。

令和 3 年度 支援者向け 
   発達障害支援 夜間連続講座 in 赤磐

令和3年度の赤磐市との共同主催による「発達障害 夜間連続講座」です。
連続講座も半ばを過ぎて、これまで自閉症の特性や環境づくり、構造化やコミュニケーションの引き出し方など、どちらかというと実用的な支援を学んできました。
一方で、彼らが生涯に渡り、豊かな人生を過ごしていくためには、あそびや余暇についても楽しめるようにしておくことが大切ですね。また、就労現場においても、職業スキルは身につけているのに、休み時間や空いた時間の過ごし方につまずいて、就労を継続できなくなってしまったというケースを聞くことがあります。
彼らにとっての「意味ある楽しい時間」を保障するために、余暇についても学んでいきましょう。

  『 令和3年度 第7回 支援者向け発達障害夜間連続講座in赤磐 』

日 時:令和3年12月9日(木) 19:00〜21:00
場 所:WEB開催(ZOOM)
テーマ:「あそび・余暇の支援 
〜意味ある楽しい時間を過ごすために〜
講 師:重松 孝治 先生(川崎医療福祉大学 講師)
主 催:赤磐市、NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会
それでは、第6回「本人からの発信を支える 〜自分の思いを伝える力を育てる、支える〜」に参加された方からの、アンケートの一部を紹介します。

○ ASDの人は『癇癪を起こしやすい人』では決してない、コミュニケーションの困難さとその影響を受けて『ストレスフルな状態になりやすい人』というのは、まさにそうだと感じました。正しい意図が読めない、伝えたいことを思うように伝えられない世界がどれほど苦しいことかと思えました。年齢が小さい子どもと関わることが多いため、受け取りやすい投げかけをしていきたいし、投げやすい球(コミュニケーションツール)を用意してやりたいし、人に向かって投げるといい結果が返ってくることも教えていきたいと思いました。
○ コミュニケーションの構成要素についてなど丁寧にお話しいただきました。「自閉症の人にとって苦手なところだからこそ、ゆっくり取り組んでいく」「スモールステップで」というところは、課題があるからこそ見落としがちな視点だなと改めて反省もしました。
○  ASDの人にとって、コミュニケーションの困難さに対する支援は、本当に難しく、しかし最も重要な事柄であると改めて考えさせられました。発語の有無に関わらす、高機能の人にこそ、その困難さがあり、「てつだってください」と言える人でも、それを今言っていいかどうかが判断出来ずに援助を求められないのは、本当にしんどい事だと思いました。必要な場面で、必要な表出が自発で出来るよう、経験を広げて行く場をできる限り提供したいと思いました。
また、『拒否を教える』ということも、生きて行くための大切な手段を教える事であると言うことが、大変心に響きました。本日も、貴重で意義深いお話をありがとうございました。

令和3年度 保護者のための 自閉症基本講座

重松先生の保護者のための自閉症基礎講座「自閉症、基本の“き”」の案内です。
毎回、参加者からの質問に答えていただく時間に加えて、先生がテーマを決めて、日々の家庭での暮らしの中での自閉症の理解と支援について、本当にわかりやすい言葉でお話いただいています。
第3回の講座は「個々の子ども理解とかかわりに向けて」とのテーマで、「子どもの姿を“見て”みよう」、「子どもの話を“聞いて”みよう」、「行動を整理してみましょう」と、専門家の視点ではなく、お母さんが毎日の暮らしの中から始められる支援について、いつものように楽しい語り口での、あっという間の2時間でした。
正会員の方は無料の講座となっています。
見逃し配信もありますので、今年度も残り3回となりましたが、ぜひ参加してくださいね。

  『 令和3年度 第4回 保護者のための自閉症基本講座 』

日 時:令和3年12月20日(月)10:00〜12:00
場 所:オンライン(Zoom)開催ですので、ご自宅から参加できます
講 師:重松 孝治 先生(川崎医療福祉大学 講師)
参加費:正会員 無料、賛助会員・ぐんぐん利用者5,000円、一般10,000円(全6回分)
申込・問合せ:Tel.086-955-6758、Fax.086-955-6748
http://sodaterukai.org/policy1.html
第3回「基本の“き”」に参加していただいた保護者の方からの感想です。

○ どうすれば自分の子どもとうまく付き合っていけるかというお話でした。
療育では芽生え(もう少しできそうなこと)に取り組むけれど、家庭では今できていることを中心にするというのは、これから子どもが大きくなっても覚えておこうと思います。今回もとても面白いお話をどうもありがとうございました。
○ 子どもの課題分析を細かく見てみました。今までの目標の間にまだ小さなステップがいくつかあることに気付きました。ステップを小さく小さくしてなんなくこなせるようになるまで静かに見守り、少しずつステップアップしていけたらいいかなと思います。
子どもの失敗から子どもを分析していきたいです。私の失敗談もどんどん話していこうと思います。
○ 子どもの行動一つとっても、できる、できないだけでなく、細かい視点で見ないといけないということが、改めて大切なことだと考える機会になったお話でした。ついつい、日々の生活の中で、できないことの方に注目してしまいがちですが、できていること、好ましい行動をもっと大事にしていきたいと思いました。
我が子のことを知る、理解しようとすることを丁寧に大事にしていきたいと思いました。今回も大事なことがぎゅっとつまったお話でした。ありがとうございました。

育てる会 クリスマス会 案内

今年はサンタのお兄さんやお姉さん達が、岡山大学の体育館で待っています!!
コロナ対策をバッチリして、みんなで楽しみましょう!!
元気に遊べるように、キッズルームなどで使っている大型遊具なども準備しています。
今月もチラシを同封していますが、締め切りは12月3日です。
この会報を読んだらすぐに申し込んでくださいね。
日 時:令和3年12月12日(日) 12:45〜15:10
場 所:岡山大学 清水体育館
参加費:一人 400円(きょうだい児も参加OK)
申 込:Tel.086-955-6758、E-mail acz60070@syd.odn.ne.jp
申込締切:12月3日(金)(正会員 限定)

木工教室 報告

今年も、年1回恒例の木工教室を11月13日(土)、事務局中庭にて開催いたしました。
木工作家の川月清志先生の指導で、インテリアボックスを作りました。中にプラスティックの円筒を入れるとゴミ箱にもなるという、おしゃれで、かつ実用的な作品です。
今回は川月先生が、事前に作り方の動画を撮影し、YouTubeにアップしていただいていたので、参加したみなさんもイメージできて、参加された方も14家族、16人といつもよりにぎやかな木工教室になりました。
その分、用意した糸ノコの前には行列ができることもありましたが、みんな順番を守って、予定した時間内には仕上げることができました。
子ども達から尊敬のまなざしで見られ、ますます頑張るお父さんたちが多かったですね。
唯一心配していたお天気の方も快晴に恵まれ、開放的で楽しい秋の半日を過ごすことができた木工教室でした。また来年も楽しみですね。
それでは、参加された方からのメッセージの一部です。

○ 昨年初めて参加したのがとても良くて、今年も楽しみにしていました。
簡単にちゃんとした作品ができるようにしてくださっているので何の気負いもなく参加できました。事前の動画もとても良くて、子どもが気に入って何度も見ていたので、作業中も何も混乱せずできることを自分で頑張れました。出来上がったゴミ箱を親子でとても気に入っています。
天気も良くて屋外での作業がとても気持ち良かったです。和気あいあいとした雰囲気で、川月先生や先生の奥様、鳥羽代表がテーブルを回って教えてくださるので何も困りませんでした。ありがとうございました。
また、幅広い年代の親子が参加されているのがとても良いなぁと思いました。また来年も楽しみにしています。
○ 子どもと一緒に作業が出来て(糸ノコも)、素敵なゴミ箱が出来上がって嬉しかったです。ゴミ箱として使うのはもったいないです。
作業をやり始めるとコレもやろうか!とヤスリをかけたり、次はココ!とボンドを付けたり、子どももできる作業がたくさんで楽しそうに作業していました。
帰りの車中では、次は何を作るのかなぁ?ともう次の話をしながら帰りました。次回も楽しみにしています!

木工教室で毎年お世話になっている川月先生は、こんな誕生お祝い額や結婚記念額も注文があれば作られています。
とっても温かい木製記念額です。
詳しくは「工房 川月」までお問い合わせください。
Tel.080-9130-1194、0866-42-5116、E-mail kawatsuki@adagio.ocn.ne.jp

第1回 親子deスポーツわくわくデイ 報告

11月7日(日)第1回 親子スポーツわくわくデイを開催しました。
参加者13名、ボランティアさん12名の参加でした。およそ1年半ぶりのボラさんとの現地活動でした。
スケジュールを分かりやすく提示して下さり、みんなしっかりとルールを守って参加することができました。
とっても楽しそうな皆の顔が見ることができて、とても嬉しく思いました。
サッカークラブから変化した、このスポーツわくわくデイですが、今回から、サッカーとドッジボールのどちらか好きな方を選んで参加するスタイルとなりました。
好きなスポーツを選んですることで、みんなとても楽しかったようです。
ボランティアさんもはじめての現地活動の方が多く、不安もありましたが、事前の準備をたくさんしていただきありがとうございました。丁寧に関わっていただき、感謝いっぱいです。 次回の予定も分かり次第お知らせします!!

  〜参加者の方からの感想〜

終わってから何度も「たのしかったぁ!」「次も行きたいな」と言っていました。
親としても、子供の集団の中での振る舞いを見ることができて勉強になりました。
ボランティアの皆さんの距離感がちょうど良くて、特に泣いてパニックになりかけたときに放っておいていただけたのがとてもありがたかったです(声を掛けられると余計に混乱するので)。子供は休み時間にキャッチボールをしてもらえたのが嬉しかったようです。
感染症などの心配がある中で、このようなイベントを開いていただき、どうもありがとうございました。
ボランティアの学生さんたちにもどうぞよろしくお伝えください。

あゆみをつなぐ アイリスの会

先輩のお母さん、お父さんの体験談をお聴きしながら、自閉症児の子育てについて、みんなが気軽に話し合える座談会、アイリスの会です。
10月28日(木)には、現在津山で児童発達支援事業所「くれーる」を発足された先輩お母さんにお話していただきました。
小さいころから丁寧に育ててこられたお話を聞くことができました。
家族での想いの行き違いがあった時も、家族全体の関係を第一に考えられ、家族の雰囲気をよくすることを大事に頑張ってこられたということでした。「もっとこうしてあげたい!ということはあるけれど、後悔は一つもありません」と涙ぐまれる一面もありました。
後悔のない子育てをされてきたからこそ、今お子さんは安定して暮らせているのだろうなと感じました。
まだ発展途上の子育て中のお母さん方に頑張る気力を与えてあげられたようなお話でした。
また、津山での支援の輪も広げていかれるのかなと期待しております。貴重なお時間をありがとうございました。
11月25日(木)には、現在、国立大学で支援を受けながら一人暮らしをしている大学3回生の女のお子さんを育てられた先輩お母さんのお話でした。
聴覚過敏を持ちながらも安定して大学生活を送られるくらいに育たれている娘さんの背景には、お母さんの小さいころからの丁寧な支援があったことがよくわかるお話でした。
中でも、チームを作る話は印象的で、支援してくれる先生は大切にしてチームで相談して支援していくことが大事だと話されました。
高校・大学での支援についても選び方などを聞くことができてよかったです。これだけ支援をしていても、不登校になったり、上がったり下がったりしながら大きくなっていくのだと感じました。それでも、その時その時丁寧に対応することが大事なのだなと思いました。落ち着いても気を抜かずに育てていかないといけないな、と参加者の皆さんも思うことができたのかなと思います。みなさん、個々に参考になりました。ありがとうございました。
事務局 K

  次回予告

日時:12月23日(木)10:00-12:00 (ZOOM)(正会員 限定)
次回は、6月にもお話していただいたMさんです。ぐんぐんの児童発達支援管理責任者でも活躍されています、高機能自閉症の小5男子のお母さんです。
今回は、”告知や学校でのからかいへの対応”などを中心にお話をいただく予定です。

水泳教室 の お知らせ

日 時:令和3年12月19日(日)15:30〜17:30
場 所:OSKスポーツクラブ(岡山市北区絵図町1−50)
連絡先:育てる会事務局(086-955-6758)(正会員 限定)
★新たに参加されたい方、体験されたい方は事務局までお問い合わせください。
体験してみたい方は、2回までOKです。(1回 1000円)
プールは正会員限定で、育てる会の貸し切りで使っていますので、安心してお越しください。
★欠席される方は12月16日(木)までに事務局に連絡してください。
(担当:I & S)

OHAの会 の 報告とお知らせ

OHAの会は高機能自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害で知的障害のないタイプの子どもを持つお母さんのための会です。
11月16日(火) OHAの会をZOOMで開催いたしました。
今回のテーマは、前回に続いた内容で、『子供とのコミュニケーションA 〜話の交わし方・子供に伝わる教え方〜』でした。
前回の、基本的な内容の復習をしながら講義を進めていただきました。
特性を持った彼らにとって、膨大な情報から選び取って話すことは苦手。だから、思いついたことから話してしまったり、結局何が言いたいのか分からない話し方になってしまったりするということでした。
“興味がないことは、脳が動かない”と、先生の話を聞い
て、いつも聞いていなかったり、返事しなかったりするのに、都合のいいことだけ返事してきて、喧嘩になっていたけど、そう考えると納得することができました。
分かっていることで、イライラしないで済むことってありますよね?本人を分かってあげること、特性を理解することが大切なことを改めて勉強することができました。

  〜今日のお話ですぐに実践できそうなこと〜 ちょこっとご紹介

もっと、子供に話してもらうには?
・話を遮らない
・うまく相槌をうつ・・・「へーすごいね」「それいいね!」など
・補足(サポート)してあげる・・・「こういうこと?」など
・反論しない
・書いてあげる
☆本人が機嫌よく話せること
☆聞いてもらえた! と思えることが大切 → また話そう!と思える関係づくり
事務局 K

  次回のご案内

12月14日(火)9:30-11:30 ZOOMにて開催
テーマ 『ほめ方と叱り方』(正会員 限定)
※ 個人情報の関係で、後日配信には、寄せられた先生への質問のお返事は流すことができません。
みんなの困っていることは、我が家でも当てはまることがたくさんあります。
先生からのアドバイスをお聞きできるのは、当日参加された方のみです。参加特典ですので、是非、当日のご参加をお勧めいたします。

ちゃーちゃん日記 (あるASDの女の子のお話)

ASDの子ども二人を育てる母親であり、AS当事者でもある私のこれまでの日々や現在の様子を紹介するコラムです。
脈絡ない話や時系列が昔だったり今だったりで、分かりづらいかもしれません。思い出したままをお伝えしていくので、整理されていませんが、お気軽な気持ちで読んでいただき、良ければ「おもろいな!」「不思議!」と皆様の身近にいるASDの人たちの感じ方や暮らし方を知ることに少しでも繋がればと思っています。
今月は、「大人になって気づいた自分の特性」についてです。
先日、「いつ頃、ご自分のAS特性が強いと気付いたんですか?」と尋ねられることがありました。
しみじみ考えてみると、はっきり気づいたのは、大人になってからです。
子どものころから、「どうして皆はあんなに相手の気持ちが分かるんだろう」「どうして私はこんなに説明が下手なんだろう」「どうして皆はあんなに忘れ物せずにいられるんだろう」ととても不思議でした。
・相手の顔と名前を覚えることができる。
・宿題や予習復習ができて、遊ぶ時間も確保できる。
・先生の冗談と本気の境目や、ふざける時とまじめにする時を瞬時で見分けられる。
・人と取り交わした約束を、ちゃんと忘れずにいられる。
・誰にもない自分だけの良い点を多数持っている。
・友達の、誰が●型で、兄弟が何人いて、どのあたりに家があるかを覚えていられる。
私からすると、まるで魔法を使っているかのようでした。
大人になって気づいたと書きましたが、厳密には「結婚して子育てをするようになってから」が自分の特性をはっきり意識したときでした。
やらないといけないこと・考えないといけないこと・計画しておかないといけないことが多々あります。まして子育てとなると、一つの命を、責任をもって守らないといけない。
そのためには、自分の計画した通りに色々なことが進まないこともやむなし、ですよね。
当たり前なのですが、これが非常に難しかった・・・。
ごはんを食べたいときに食べられない・トイレに行きたいときに行けれない・出かけようと思っていても子どもの愚図り方によっては変更しないといけない・栄養バランスを考えた食事も考えないといけない・園の行事や持ち物を忘れないように覚えておかないといけない・仕事の段取りも残業せずにやれるように計画的に・・・。
あっという間にパンクでした。実行機能が本当に弱いんです。
そこで気づいたんです。
「もっと自分に必要な支援を足さないと、自分がつぶれてしまうぞ」と。
・カバンを複数持っていると、入れ替え忘れになるから、カバンを一つにしよう。
・スケジュール帳をもっていない時には、約束をしないようにしよう。
・園行事などのおたよりは、スマホで写真に撮っておこう。
・スマホとスケジュール帳と自宅のカレンダーを同期しておいて、毎日朝確認しよう。
・夫にも、自分や子どもの予定を早めに伝えておいて、動きを確認してもらおう。
・料理のバランスは難しいから、宅配献立を活用しよう。
・定期的に、ストレス発散のためのアクティビティを取り入れよう。 などなど。
こんなに あれこれ、ちまちまと考えながら生活している私です。
これらのルーティン、実は10年以上色々改善しながら続けています。
私にとって、AS特性は理解したことでの「自分への支援」を見つけられたメリットが大きかったなぁと感じます。
「私ってなんでこんなにできないんだろう」と落ち込んだり、自分を責めたり、周りをうらやんだりするばかりだった頃と比べると、精神的にも安定している感じがします。
忘れてしまったりうっかりしてしまったりしたことは、次へつなげるため、反省よりも改善策を練ることで、必要以上に自己肯定感を下げずに生きてこられました。
そして、「こういう感じ方・考え方をできる自分っていいやん♪」と思ったりもしています。
わが子にも、「ママもこういう工夫しているんだよ」と話ができる良さがあるかなって思います。
AS特性は悪いことばかりじゃない。
そんな風にわが子にも思ってもらえるよう、これからも子育て・自分育てを頑張っていきたいです。
(ちゃーちゃん)

お母さんコラム

小5でASDの診断のある特別支援学級(自閉症・情緒学級)に通う息子と、5歳(年中)でASDの診断のある保育園に通う娘を持つ母が、普段の我が子との日々をつれづれに書いているコーナーです。どうぞ気軽な気持ちで読んでください。
先日、息子が視力が低下してきたということで、眼科に行ってきました。
メガネを一応作っているのですが、つけるのが面倒なのか何なのか、あまりかけたがりません。
眼科の先生から「見えないのに無理して見ようとすると、余計に目に負担がかかるよ」「授業中だけでもいいから、つけるようにしよう」と言われ、「分かりました」と一応納得したようです。
帰りに、これまで なぜつけたがらなかったのかを聞いてみると、
「だってさ、なくなったら困るじゃん」
「おれ、物なくす名人じゃから、メガネなくしたり壊したりしたら困るなぁって思ってさ」
「でも、つけておかないともっと目が悪くなるって言われたから、そっちの方がやばいなって」とのこと。
本人なりの優先順位というか、考えがあるんだなと思うと可愛いなと感じました。
また、先日とても妹に優しくしてあげている姿があったので、「すごく優しいね」と褒めると
「だって、明日楽しみなことがあるからさ」
「たとえば、注射とかでも何でも、『これ頑張ったら、ご褒美にこういう楽しみがある!』と思えたら頑張れるじゃろ?」
「それと同じで、明日楽しみなことがあると、嫌なことでも前向きに思えるんよ」というので、
「妹とのやりとりは嫌なことなん?」と聞くと、笑いながら「嫌じゃないけど、面倒くさいことじゃな!」と答えてくれました。
日々面白いです。
12月23日(木)午前のアイリスの会では、こんな面白い息子との日々パート2として、「ASDについて本人に障害告知をした話」などをお話したいなと思います。
良ければご参加ください。
(cyacya)

 ぐんぐん だより 

ぐんぐんぴっぴ (就学前)  

ずいぶん風が冷たくなってきましたね。とはいえ、療育時間が始まると子どもたちの元気と保護者の皆さんの熱気のおかげで窓を開けていてもあまり寒さを感じません! 
皆さんが帰られた後の寒さにびっくりしています。手洗いうがいマスクに寒暖差対策も加えて、この冬も元気に皆さんを迎えられたらと思っています。
ぐんぐんぴっぴでは、お子さんに対する取り組みだけではなく、保護者の方々とお子さんに合う支援方法や関わり方を一緒に考えていくことも大切にしています。
とはいえ、ぴっぴに来られる多くの保護者にとって初めての療育です。ASDって?療育って?と戸惑ったり、よく分からないなあ・・・と感じる方も少なくないように思います。
まずは、療育場面でのお子さんの様子を一緒に見て、お子さんの得意なこと・苦手なことを確認しながら、ASDの特性理解をすすめたり、お子さんが成長しやすい関わり方を一緒に考えたりしていきたいと思っています。
2歳のAくんとお母さんは、今年度から療育に通われています。
お母さんは日々、「分からないことだらけなので、教えて下さい」と言われていました。
通い始めてから数ヶ月が経ち、Aくんは成長と共にできることも増えてきましたが、「こうしたい!」「これはしたくない!」という自我も育ってきました。そこにコミュニケーションの苦手さやパターン的行動などの特性もからんで、お母さんはどう対応すれば良いのか迷っているようでした。
Aくんが朝起きてから登園までの手洗い、食事、歯磨き、着替えなどの活動ひとつひとつに対して激しく嫌がることが増えて困っていると相談を受けました。
お母さんに毎回嫌がるのかどうかを聞いてみたところ、嫌がらずにスムーズに活動できることもあるとの事でした。
スムーズにできることもあるのなら、そこにヒントがあるかもしれません。お母さんにそのことを伝え、スムーズな時と嫌がる時にどんな違いがあるかお聞きしましたが、思い出せないようだったので、家庭で観察してきてもらうことにしました。
すると、目覚めて数分間の過ごし方によって違うことと、手洗いに特に抵抗を示していることが分かりました。
お母さんに何を優先させたいかを考えてもらい、対策を一緒に考えました。
その後は、目覚めて数分間の関わり方を工夫し、手洗いを「手を拭くこと」に置き換えるとスムーズに活動できるようになったそうです。
他の相談に対しても、どんな場合に適切に行動できる(またはできない)のか、お母さんが困っている活動の前後にはどんなことが起こっているのかを観察していただき、そこで得た情報をもとに一緒に考えることを続けていきました。
だんだん、気になることがあっても、お母さんが自ら観察し、考えて「こういうことがあったのですが、こう対処しています。これでいいのでしょうか?」と報告して下さるようになりました。
「教えて下さい」と言われていたお母さんが、一人で観察・分析し対応方法を検討されるようになって本当にすごいと思いました。
また、通い始めの頃と比べて、お母さんの不安そうな様子が減り、前向きに我が子を知ろう、わが子に合う対応を考えようとすることが増えたこともとっても嬉しく思っています。
もしかしたら、うまくいかなないことがあるかもしれません。その時はやはりお子さんをしっかりと観察し、試行錯誤しながら、お子さんにとってもご家族にとっても良い対応を保護者と一緒に考えていきたいと思います。
ぐんぐんぴっぴスタッフ:K

赤磐ぐんぐん (就学前)

朝晩がすっかり冷え込むようになりました。あまり日中の気温が上がらない日もあり、「もうすぐ冬が来そうだな」と季節を感じる毎日です。
今年度も残りあと4か月。年長さんは小学校に向けての物品注文などもあったそうで、いよいよ年度末が近づいてきたなぁと感じます。
今回のテーマは、「複数の視点で考える」ということです。
どんなことでも、“一人だけの視点”で考えるよりも、“何人もの視点”で考えていく方がより良いものが生まれるように思います。
例えば、ファッションの新商品を考える人もそうだと思います。一人だけで全てを考えるのではなく、流行やデザイン、価格などを社員がミーティングで意見を出し合っているのではないでしょうか。
また社員だけでなく、顧客のニーズを取り入れるためにアンケートを取るということもあるのではないでしょうか。
赤磐ぐんぐんの療育でお子さんのことについて考える場合も、同じように “一人だけの視点” で考えるよりも、“何人もの視点” で考えていく方がより良いものが生まれるように思います。
赤磐ぐんぐんは自閉スペクトラム症(ASD)特化型の療育機関であるため、私たち療育スタッフは「ASDには、こういう特性がある」「ASDの特性を持つA君には、こんな風に関わるとうまくいくかも」という視点を持っています。
ですが、療育スタッフの支援者としての視点だけでは、お子さんの支援を組み立てることはできません。
いくらASD支援の視点を持っていても、A君の普段の様子や性格について知らなければ、A君にとってのベストな関わりには至らないと思っています。
ですから、普段の様子や性格をよく知るご家族の方からの視点が、とても大切になります。
赤磐ぐんぐんは、家族同室型療育というスタイルで、ご家族にお子さんの療育の様子を目の前で見ていただきながら、ご家族が気付かれたことや思いをその場でお伺いできるような形をとらせていただいています。
それは、ご家族とパートナーシップをとりながら、一緒にお子さんの支援を行っていきたい・ご家族を置き去りにしない支援をしていきたいと考えているからです。
私たち療育スタッフから「ASDについての専門的な視点」をご家族に提供し、ご家族から「家庭ではどのようにしているのか」「普段はどんな感じなのか」をスタッフに提供することで、その子にとって、どのような関わりが良いのかのアイディアが生まれてくるのだと思います。
また、“何人もの視点”で考えることによるメリットはまだあります。
それは一つのことを考える上で、多角的に捉えることができるということです。
先程のファッションの新商品の例でいくと、服の素材という一つの視点だけで考えるのではなく、シルエットや色合い、柄、流行など、一つの商品についても様々な視点から考えていくものではないでしょうか。
“一人だけの視点”では、その全てに対して多角的に捉えることには限界があると感じます。
療育スタッフも一人で考えるのではなく、ミーティングの中でディスカッションをしています。そうすることで一人では思いつかないアプローチが出てくることで、よりよい支援につながるからです。
私自身、その子にあった支援を考える時に、「ASDのあるお子さん」として、ASDの観点から考えるというのが大切だと思っていました。
しかし、それだけではダメだということに気づきました。ASDとしてのA君というのは、A君の一つの側面、一部分でしかなく、A君の全てではないという考え方が必要だと気付きました。
楽しいことがなかなか終われないA君も、サッカーが好きなA君も、人混みが苦手なA君も、小さい子にとても優しいA君も、同じA君の一部です。
A君がどんなことが好きで、何に夢中になっていて、おうちでどのように過ごしていて、園ではどんな風なのか。
弟としてのA君はどんな子で、息子としてのA君はどんな子で、友達としてのA君はどんな子なのか・・・、その子にあった支援を考えるには、色んな側面から見ていくことが大切だなと感じています。
そのためには今回のテーマである「複数の視点で考えること」が大切なのだと思います。
A君について、療育スタッフが見ている側面、家族が見ている側面、園の先生が見ている側面、病院の先生が見ている側面・・・、それらが合わさって、初めてA君について分かり、A君にとってベストな支援や関わりが見えてくるのだと思います。
そして、何よりも「ご家族にとって大切なわが子」であるお子さんであるということを、常に忘れず、この大切な時期に赤磐ぐんぐんの療育に通ってくださっていることを心から感謝しながら、毎日の療育に向き合っていきたいと、スタッフ一同感じています。
一緒に考え合うチームとして、ご家族のお手伝いをしてきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
赤磐ぐんぐん療育スタッフ:I

ぐんぐんキッズ (小1〜) 

朝晩の冷え込みとともに山の紅葉が一気に色付きを深め、気がつけば、ポインセチアの鮮やかなクリスマスカラーが目を楽しませてくれる季節となりました。
今年は昨年よりも寒いとの予報も出ていますが、コロナも風邪も合わせて吹き飛ばしたいものですね。
私は、この6月からぐんぐんキッズの療育スタッフとして働き始めた、新人スタッフです。
これまで幼稚園や就労支援施設で、自閉症や様々な障害を抱える方と関わってきましたが、療育の仕事は初めての経験です。こちらで、自閉症についての専門的な勉強をさせていただけるようになり、就労支援で関わった成人の方々の困り感に改めて気付くことができ、幼児期と学齢期における療育の重要性を一層強く感じるようになりました。
さて今回は、余暇の充実のヒントにもなる、キッズタイムでの工作活動についてご紹介したいと思います。
工作の題材としては、出来る限り季節感を感じられるようなものを選び、材料は身近にあるもの・・・ 
例えば 牛乳パック、段ボール、トイレットペーパーの芯、紙コップ、紙皿、ストロー、割り箸、空き瓶・・・等々で作れるものを考えています。
キッズタイムで作ったという経験がヒントになり、ご家庭での余暇につながるきっかけになればいいな・・・との思いが、ここには密かに込められています。
題材を決めたら先ずは見本を作成してみて、子どもたちがスムーズに作ることが出来る流れになっているか、安全性は大丈夫か、語彙が理解できそうかどうかを吟味しながら、絵付きの手順書を用意します。
手順書は、一枚ものとめくり式の2タイプをそれぞれ3セットずつくらい作っておきます。
そして、それぞれのお子さんの特性に合わせて、1枚もので大丈夫かな? やっぱりめくり式の方が理解しやすいかな?とスタッフ間で相談しておきます。
そして、いよいよキッズタイム 工作の時間!
ホワイトボードに書かれた今日の工作のメニューを読んで、「わーいっ!どんなの作るん?」とさっそく興味を示してくれる人。「え〜何それ?作りたくねえ!」と気が乗らない人。
反応は様々ですが、よほどの事が無い限り、作り出すとだいたい熱中して頑張っちゃう子どもたちです。
まず、一人ひとりに用意した手順書を渡して、見本を見せながら一通り作業手順を説明します。
この時、注目してしっかり説明を聞けているかな・・・ということも大切なポイントです。
ただし、最初から見本を手渡すと、たちまち遊びが始まってしまい収拾がつかなくなったり、カラフルな目新しい材料を見ると、それに興味関心を引っ張られて作業手順がくるってしまったりするので、それらを渡すタイミングも子どもよって考えなければなりません。
そして、出来るだけ自力で作業出来るよう見守り、途中でやり方が分からなかったり失敗して困ったりした時には、「先生教えてください。」とか「先生手伝ってください。」などの援助要請が、口頭かリマインダーで出せるよう促します。
慣れない私は、困った様子を見るとつい手を出してしまいそうになり、我慢するのが大変でした。(^^;) 
お休みされていたり、隔週の方の場合は、スケジュールの都合上取り組めていない題材もあります。
また、療育時間の中で1から10まで一人で作り上げる事はなかなか難しいこともあるので、途中までスタッフが作っておいて、仕上げの部分を子どもたちに取り組んでもらう場合もありますが、それでも出来上がった時、瞳をキラキラさせて自分の作品を眺め、友だちと見せっこする人もいたり、退出時にはカバンに入れるとつぶれるからと、大事そうに手に持って帰っていく姿を見ると、大変だった準備の疲れも吹っ飛んでとっても嬉しくなり、さて今度は何を用意するかなあ…とワクワクしてきます。
前にトイレットペーパーの芯で双眼鏡作りをした時のAくんのお話です。
右側に赤のセロファン紙、左側に青のセロファン紙を貼り付けることで、右目で見ると赤色の世界、左目で見ると青色の世界、両眼で見ると何と紫色の世界に見えるよ!との発見をねらいの一つとして考え、出来上がってからのお楽しみとして最後に伝えようとしていたのですが・・・
Aくんは、手順書そっちのけで、いきなり二色のセロファン紙を重ねて一つの芯に貼り付け、「おー!やったー!むらさきじゃあ!」と言って、あっという間に単眼鏡をつくり、スタッフの促しも全くもって耳には入らぬ様子で片方の芯を放り投げて、素晴らしい出来上がりにニンマリしてさっそく首にかけていました。
ねらいとは異なる結果となった訳ですが、私は彼の思いもよらない発想に驚くとともに、興味あるものに対する制作意欲とそのパワーに圧倒されてしまいました。完成したものをうれしそうに使っているAくんの姿を見て、私もとてもうれしくなりました。
ゲームをして一人で、あるいは家族や友達と一緒に過ごす時間も、余暇として貴重で楽しい時間だと思いますが、何かを描いたり作ったりして形に残し、家族や友達に見せてエピソードを話したり褒めてもらったり、作品の世界観の楽しさを共有出来る楽しさや喜びをたくさん経験してもらいたいとも思います。
援助要請が出来たり、同室児に注目し、意識しながら関われたり、呼名して道具の貸し借りが出来たり等々の活動の目標もあるのですが、先ずは子どもたちが興味を持って楽しく取り組める活動であることが第一条件だと感じています。
そして、一人ひとりの特性に合わせ、安全で興味の持てる活動で、尚且つ作った後で遊べたり自分で工夫して作り直す事が出来たり、飾って眺めてみたり・・・楽しい題材が選べたらいいな・・・と思っています。
これからも、キッズタイムのひと時が、子どもたちの余暇の広がりのヒントになったり、楽しんで通所できる一つのアイテムになるよう、準備をしていきたいと思います。
ぐんぐんキッズ療育スタッフ:W

グループホーム寄付のお礼とお願い

自立度の高い「グループホーム すてっぷ 1」の建設が進んでいます。
今度の「すてっぷ 1」は、1階の部屋にもロフトを付けたため、自立度だけでなく、背も随分高くなっています。
隣の3階建てのビルよりも高いぐらいです。完成したら、ぜひ観にきてくださいね。
先月の会報に、ご寄付用の用紙も同封させていただいたおかげで、今月はたくさんのみなさまから、温かいご支援をいただくことができました。
本当にありがとうございます。

 【 「すてっぷ 1」へのご寄附をいただいたみなさま 】(3.10.26〜3.11.25)

○ M.T 様(岡山市)
○ S.M 様(瀬戸内市)
○ 医療法人松樹会 小坂内科医院 様(赤磐市)
○ I.J 様(福山市)
○ N.N 様(赤磐市)
○ N.I 様(倉敷市)
○ T.A 様(岡山市)
○ S.M 様(笠岡市)
○ S.T 様(京都府向日市)
○ T.A 様(赤磐市)
○ U.T 様(岡山市)
○ 工房 川月 様(高梁市)
○ N.Y 様(瀬戸内市)
○ M.S 様(赤磐市)
○ 赤磐ぐんぐん一同 様
下の山陽新聞でもご紹介いただいたように、来年、令和4年3月の完成を目標にしています。
今後ともよろしくお願いいたします。
寄付金振込口座  中国銀行 赤磐支店 普通預金 1321755
岡山県自閉症児を育てる会 代表者 鳥羽美智代
「梅きらぬバカ」はシネマクレール丸の内(岡山)で、12月16日(木)まで上映中です。

以前は「育てる会会報」はHPにも全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は一部抜粋にさせていただいています。
なお会報は正会員・賛助会員の方へは郵送でお届けしています。
もしご希望の方がおられましたら、ぜひ賛助会員に申し込みをお願いします。年会費 3000円です。
応援よろしくお願いします。
申込み方法の詳細は「
育てる会 HP」に記載しています。

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