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令和 7年 10月 31日

 

 第330号 

NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会

 330号 目次

     夏から一挙に冬に・・・?

     即実践講座、夜間連続講座、支援ツール勉強会 の 報告とお知らせ

     木工教室・資産運用セミナー・キッズルーム・クリスマス会・スポーツクラブ の 報告とお知らせ

      絵カード作成ワークショップ・おやじの会山のぼり・元気を出すための座談会 の 報告とお知らせ

     水泳教室・OHAの会・はやぶさの会・クローバーの会 の 報告とお知らせ

     お母さんコラム

     ちゃーちゃん日記

     私のお薦め本コーナー
         「日本のインクルーシブ教育とは

      ぐんぐんだより
         「赤磐ぐんぐん」

     近隣の講演会等のご案内

    

乾いた秋の風がさーっと吹き抜ける岡山県赤磐市です。
同じ市内から現在地に引っ越してきて早6年が経とうとしています。
それまで住んでいた家は周りが田んぼに囲まれた山里の真ん中に位置していたこともあって、季節が移ろう様が実感を伴って感じられたものでした。それに引き替え、現在の住み家は、周りがアスファルトに囲まれて、虫の声は我が家の花壇の雑草の茂みからだけきこえてくるという感じです。
なにはともあれ、季節は日々移り変わるようで、短い秋が足早に通り過ぎようとしているようです。
・・・北海道ではもう雪景色、夏から一挙に冬という今日この頃です。
皆さんお元気でしょうか?
またまた会報の時期がやって参りました。1ヶ月があっという間に過ぎ去ります。
時間の流れが速くて、戸惑います。昔はもっとゆっくり刻が流れたように感じるのですが、どうしたことでしょう。
会報も330号を数えます。よくもこんなに出すもんだ・・・ などと言われたことがありますが、色々な活動の記録を残すことと、次の活動をお知らせすることが、たくさんあるため、会報はこの28年間、毎月発行すると決めて頑張って出しているのです。ただ私個人としては、前は書きたい内容がたくさんあって、1ヶ月が待ち遠しいくらいでしたのに、今は、さて何を今月は書こうかしら?? なんて思っているのです。実に残念な私です。
先日会報を読んでくださっている会員の方にこんなことを言われました。
「猫の話題が面白くて、楽しみに読ませていただいています」
実は、書くことがないから書いているという猫の話です。
年を取ると、感動することや、興味をひかれるものが少なくなるのでしょうか、実に残念ですが、まあ気を取り直して、今月も書いていきましょう。

話題はそれなりにあるのです。
10月もたくさんの行事がありました。
10月5日OHAの会 10月6日 支援ツール勉強会、10月11日 木工教室、10月18日 山登り、10月24日 さをり織り教室、10月25日 キッズルームと続きました。
これに加えて、夜の連続講座が10月7日と10月22日に2講座ありました。
こんなにたくさんの行事や活動を行っているので、結構忙しい育てる会です。
それぞれ会報の後半にて報告がありますので、私は木工教室のお話をしましょう。
毎年お世話になっている木工教室の川月清志先生は、高梁市から来てくださっています。
実は川月先生は、私の恩師でもあるのです。
今から30年前、私は高等技術専門校の木工科に通っていました。あれは哲平が小学2年生の頃でした。
小学校へ入って少し落ち着き始めた哲平でしたので、思い切って一年間木工の勉強に行ってみようと思いました。
その頃は元気だった主人の母に哲平の小学校へのお迎えと下校後の世話を頼んで一年間木工を学ぶために通った専門校、そこに川月先生は講師としてお勤めでした。
なぜ私が木工を学ぼうと思ったかは、また後日お話しするとして、今回はそういうご縁で知り合った川月先生とのお話しです。
毎年1回先生に子どもたちが作れそうな木工のキットを作っていただいて、それを糸鋸でくりぬいたりするデザインを子どもたちが考えて世界にひとつだけの作品を作って行きます。
(コロナ禍からは屋外で開催しtています)
平成10年から毎年お願いしているので、現在25作目になる勘定です。
わが家にはすべての作品があるのです。木製の作品は、年数がたつと綺麗な飴色になって落ち着いた風合いになります。家やグループホームのアチコチにその家具や小物が置いてあっていい雰囲気です。木の家具は、オイル仕上げで出来ているので、時々オイルを塗ってやると余計に色合いが落ち着いて、綺麗な輝きを増してくれます。
一年に一作品、次は何を作ろうかと考えるのも楽しみです。川月先生も25年間おつきあいいただいてありがたいことです。いつまでも元気でお手伝いしていただけるといいなと思います。・・・とここでお願いしておきましょう。先生よろしくお願いしますね。

11月18日にはおやじの会主催の山登りがありました。
備前市の夕立受山という雨にでも遭いそうな山へ出かけて行きました。その日の朝の哲平の写真をご覧ください。
割に簡単に登れる山のため、集合時間が10時30分といつもより少し遅いのに、早くからリュックを背負って行く気満々の哲平です。
出発まで時間が結構あったので、掃除機をかけてくれるように頼んだところ、このような格好で掃除機をかけていたのでした。
帽子をかぶり、リュックサックも背負ってなんともかわいい姿です。
こんな融通の利かないところがかわいいなぁ〜と思える私です。
山の感想は、「楽しかったです」だけなので何にも解りません。
ちなみに私は山登りにはもう行きません。夫が山好きなのでお任せしています。雨にも遭わずに二人で無事に帰ってきてくれました。

さて、先月号でもお話ししたかと思いますが、グループホームのスタッフの育休に伴い支援スタッフが足りなかったので、事務局スタッフ2名や療育スタッフのお父様のNさん、そしてすてっぷのお母さんたち6人にも交代で入っていただき2ヶ月をなんとかやりくりして過ごすことが出来ました。
募集をしても、2ヶ月だけと言う条件で来てもらえるような人は見つかりませんでした。
育休や産休それと働き方改革に伴い、従業員の方には有給休暇を必ず取ってもらわなければなりません。
お子さんや奥さんのためには素晴らしい制度ですが、小さな事業所にとっては、なかなか厳しい制度なんです・・・なんて言ってはいけませんね、ウン、いい制度です。
でも、今は人手不足なので、募集をかけても補充できる人材はなかなか集まりません。
特にグループホームは、夜の支援や人が見ていないところでの支援ですから、誰でもいいと言うようなことは出来ません。特に営利目的の老人施設や障害者施設などで、職員による利用者への虐待の話も聞きます。こわいですね。
そこで、親御さんや信頼できる方にお願いするというようなことで対応するしかありませんでした。
今回ご協力いただいた皆さん本当にありがとうございました。助かりました。
何年か後には、もう一棟グループホームを作る予定です。またスタッフが必要になります。うちに来てもいいなと思うような支援者がおられたら、今からお声かけください。準備をしながら一緒に学んでいきましょう。よろしくお願いいたします。
また、私はグループホームに応援で入っている間も、ぐんぐんグループにスタッフが有給休暇でお休みを取るときなど、どうしても人員が不足するといったときに、日中入らせていただいていました。どこもかしこも人手不足です。
有休は取ってもらわないといけないし、その日の穴埋めはちゃんとしないといけません。
よその事業所さんはどうしておられるのでしょう。ほんと福祉の現場は厳しいのです。

そんな私は育休休暇中のスタッフが職場復帰をする日までは、グループホームのサビ管兼生活支援員として勤務していて、育休が明けた次の日からは、赤磐ぐんぐんのスタッフ、今度は児童指導員としての勤務です。大忙しの鳥羽でございます。
まあ〜そこで感じた話を少ししましょう。
赤磐ぐんぐんは、こんどTEACCHプログラム研究会岡山支部の実践報告会でスタッフがお話しをするそうです。
よかったら皆さん彼らの取り組みを聞いてやってください。
  『 TEACCH研岡山支部 実践報告会 』
日 時:令和7年11月8日(土) 18:30〜20:30
場 所:オンライン開催(Zoom)
テーマ:「家族支援」
実践報告:@ 湯谷 南 氏・谷口 志野 氏(児童発達支援事業所 赤磐ぐんぐん)
       A 菟原 彩 氏(児童発達支援センター めやすばこ)
主 催:TEACCHプログラム研究会 岡山支部
参加費:一般 2000円、会員 無料、他支部会員 1000円 
申込・問合せ:https://peatix.com/sales/event/4609462/tickets
https://peatix.com/event/4609462/
以下がFacebookから引用した赤磐ぐんぐんの紹介文です。
  「児童発達支援事業所 赤磐ぐんぐん」
「多機能型事業所(児発・放デイ)赤磐ぐんぐん」は、家族同室型の事業所です。
療育の参観はもちろん、子どもの様子を見ながらの気付きや特性の共有・家庭での取り組みに繋げるモデルやアイディア提示・家族の悩みや不安に対する相談対応などを1時間の療育の中で行っています。
川崎医療福祉大学の諏訪利明先生のコンサルを受けながら、色々なシステム作りを試行錯誤しながら行い、「どのスタッフでもできる家族支援」になるよう切磋琢磨している事例を報告します。
なぜ赤磐ぐんぐんが保護者の方に入っていただくことにしたか、を書いています。
ぐんぐんグループの各事業所へいつ行っても感じることは、お母さんたちに力がついてこられていると言うことです。
どんな力かというと、我が子を見る力、我が子の苦手や得意なところ褒めるべきところや伸ばすべきところ、そういうところをしっかり自分の目で見て、語れるようになっておられるところです。
ぐんぐんグループでは、小さい時から通ってくださっている方が多く、保護者の方々は、保護者同室で子どもを常に見ながらスタッフからの質問に答えてくださったり、アセスメントを一緒にしていただいたり、今日見るポイントについての説明を聞きながら療育に参加していただいているので、とても力がついてこられていると感じます。
いつまでも通っていただけないぐんぐんです。本当は大きくなるまで見てあげたいけれど、定員は決まっていますし、小さいお子さんがまってくださっています。そういう方に席を譲っていただく時期が来ます。限りある支援の期間です。今、この時をしっかり学ぼうとする姿勢のある親御さんたちが通ってくださっているんだと思うのです。
先日は、二人のお子さんのカードゲームをする様子を見ていただきその時に気づかれたことを後でお話しいただくというような場面がありました。
おとなしい男の子と女の子が対象児でした。長く通ってきてくれている二人です。どちらも静かで自己主張は少ないタイプのお子さんでした。もっと自分の気持ちを出して想いを伝えてもらいたいと思いました。
レシピというカードゲームに決めるときも、絶対これにしたいというようなことは言いません。これにしようかなと言うとそれでいいという感じです。
でも、私は気づかなかったけれど、お母さんはよく見ておられて、「顔は平静を保っていたけれど、足が貧乏揺すりのように動いていました」と言われたのです。
彼は本当にそれでよかったのか、言いたいことがあったのではないのか・・・、そういうところをよく見てくださっていること、それを知っていることの大切さを思いました。
お子さんの顔だけを見ていた私は気づきませんでした。子どもの気持ちにいつも寄り添いながら、変化や感じ様を見つめてこられているからこそ、そういうことが見えるのでしょうね。
そして私が思ったことは、親御さんが一緒に療育に参加し、お子さんの様子を見ながら、お子さんの苦手なところや困っている様子そして、またよいところや変化を見逃さないところなど、この短い時間だからこそ丁寧に見ることが出来る赤磐ぐんぐんの療育の良さを思いました。
今度の11月8日のスタッフによる発表を聴きたいと思いました。
また、2月の7日には、大阪でTEACCH研の総会があるそうです。こちらでも赤磐ぐんぐん児童発達支援管理責任者の松田が発表するそうですので、よかったらご参加ください。
資料を載せておきますね。

さて、それでは最後にこんな話はいかがでしょう。
最近我が家ではゆで卵をよく作ります。テレビの情報によると一日二個卵を食べた方が、いいと言うようなお話しでした。昔はコレステロールが高いので、卵は一日一個しか食べてはいけないと言われていたように記憶していました。
でもそれは間違いでむしろ善玉コレステロールを増やすと言うことだそうです。また、高齢者の認知機能にもよいそうです。
そこで私は、消化吸収もいいと言われる半熟卵を毎日作って食卓にのせています。朝と晩の2回です。
それはいいのですが、食卓にのせようと思うと卵は、ころころと転がっていきます。それでエッグスタンドが欲しいと思い食器を売っているお見せをアチコチ探しました。でもエッグスタンドはどこにもありません。通販にはあるようですが、実物が見られないのでよくわかりません。
そんなときちょっと思いついて、以前からある我が家の日本酒をいただくときの御猪口(おちょこ)を使ってみたのです。するとぴったり収まって、転がらないし、かわいいのです。いかがですか? いいアイデアでしょう?
 
毎日毎日卵を2個ずつ食べている我が夫婦です。これでボケが幾分でも遅れてやってくることを期待している私です。
秋も深まって、そしてもうすぐ冬がやってくるそうです。人生の秋でもある我が人生です。実りの秋ともいいますよね・・たしか。
食欲の秋だけは健在な我が秋です。
短い短い秋をしばし、味わいながら、季節の移ろいを楽しみたいものです。
皆さんお元気で、ごきげんよう。また来月号で会いましょうね。
(鳥羽 美千子)

支援者向け 発達障害支援 夜間連続講座 in 赤磐

令和7年度、赤磐市との共催による「発達障害支援 夜間連続講座 in 赤磐」です。
今年の講座は、全国の菊池道場の道場主として、子ども達のコミュニケーション力を伸ばすことに力を注がれている、教育実践研究家の菊池省三先生の講座です。
今回の「主体性を育てること」の講座の中で、“自主性と主体性は違う”ということを教わりました。枠の中で発揮できるのが自主性、枠を気に自分を表現するのが主体性(私なりの解釈で違っていたらすみません)、納得させられたお話しでした。
さて、いよいよ次回は「ほめ言葉のシャワー」と「価値語」のテーマです。明日からの教室運営の即実践に繋がるお話しだと思います。
連続講座も次回で半ばを過ぎますが、第1回からの講義もご案内できますので、今からでも一緒に学びませんか。

  『 第6回 発達障害支援夜間連続講座in赤磐』

日 時:令和7年11月4日(火) 19:00〜21:00
場 所:オンライン開催(Zoom) 【後日配信あり】
テーマ:「学級づくりにおける「ほめ言葉のシャワー」と「価値語」」

  『 第7回 発達障害支援夜間連続講座in赤磐』

日 時:令和7年12月2日(火) 19:00〜21:00
場 所:オンライン開催(Zoom) 【後日配信あり】
テーマ:「言葉を超えたコミュニケーションの可能性(非言語コミュニケーション)」
講 師:菊池 省三 先生(教育実践研究科:菊池道場 道場主)
主 催:NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会、赤磐市
参加費:一般 20,000円、賛助会員 17,000円、
赤磐市在住・在勤者 無料(全10回分)
申込・問合せ:Tel.086‐955‐6758、Fax.086-955-6748
http://sodaterukai.org/policy1.html
第5回「主体性を育てること」に参加された方からの感想の一部です。

○  教育の不易のお話の中で、子どもを見る目を確かにしていくこと、子どもが悪いということはなく教師の側の不十分さに気づく事も教育の不易のあるべき姿、という言葉が印象に残りました。大切にしたいこととしていつも心にとめている事ですが、子ども達の表面的な行動のみではなくその裏や奥底にある様々な背景要因を見ていく確かな目を持つこと、支援がうまくいかなかったとき原因を子どもに求めるのではなく支援者側の不的確さ不十分さに気づいて新たな方法を見つけていくこと、それらが大切であることに改めて気づくことができました。ありがとうございました。
○ ディベートは大人でも難しいところだと思いますが、小学生が上手にこなしているところを見て驚きました。
主体性を育てることで、自分の思いを正しく伝えることができるようになり、意見の食い違いによるトラブル等も減って、お互いを尊敬しあえる人間関係を作っていけるのではないかと思いました。単純に菊池先生を真似すればできることでもないので、今回学んだことを吸収し、自分の持っている力とブレンドし、言葉や行動で上手にアウトプットしていけたらと思います。
○ まずしゃべってみよう!とか 失敗してもなんでもトライしてみよう!と一歩踏み出す勇気をくれるような教室ができたら本当に素敵なことだなと感じました。一歩踏み出すことで、つながりが生まれたり、世界が広がっていくような楽しさを味わえるとしたら、子どもたちの未来はワクワクでいっぱいになりますね。療育の場面でもそのような時間が生み出せないかなと考えています。いい刺激をいただきました。ありがとうございました。
○ 子ども同士が認め合い、励まし合うなかで学級が変わっていく姿に感動しました。動画の子どもたちが自信をもって発言する姿には、心から驚きと感動を覚えました。と同時に学校教育は、単に知識を身につける場ではなく、「人としての力を育てる場」であることを改めて感じました。菊池先生の指導を受けられた吉崎さんのお話からも主体的に学ぶ経験が、将来の人間力や可能性を育てるんだなということを教えていただいたように思います。
本日の講座を受けて、子どもの可能性を狭めるのも、広げるのも関わる大人次第であり、学校や園が子どもたちがワクワクしながら学び、経験し、成長できる学びの場であることが何よりも大切であることを再確認しました。私自身も子どもたちの豊かな将来のために、主体性を育むことを大切に考えられる支援者でありたいと強く感じました。本日もありがとうございました。

現場の先生のための即実践講座

令和7年度の即実践講座は、講師に鳥取大学大学院 教授の井上雅彦先生をオンラインにお迎えしての講座です。
第5回は「不登校支援」についてのお話でした。これは発達障害児に限った話ではないのですが、そのかなりの部分に発達障害をもつ子がいて、また発達障害をもつ児童は不登校・ひきこもりに陥るリスクが高いということから「発達障害のある子どもの不登校への支援」というテーマでお話しいただきました。学校の先生方には即実践につながる講義だったと思います。
次回は、これも保護者の方からの相談も多いと思われる「ゲーム障害」の話です。適切なゲームとの向き合い方、特に「終わり」の苦手なASD児への対応について学んでいきましょう。

  『 第6回 現場の先生のための即実践講座 』

日 時:令和7年11月26日(水) 19:00〜21:00
場 所:オンライン開催(Zoom) 【後日配信あり】
テーマ:「ゲーム障害」
講 師:井上 雅彦 先生(鳥取大学大学院医学系研究科臨床心理学講座 教授)
主 催:NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会
参加費:一般 23000円、賛助会員 20000円(全10回分)
申込・問合せ:Tel.086‐955‐6758、Fax.086-955-6748     
http://sodaterukai.org/policy1.html
それでは、第5回「不登校支援」の講義を受講された参加者の方からの感想です。

○ 不登校への支援について学ぶことができて良かったです。学校に行くことは大事だが、他に学びの場があれば、学校に行くことがすべてではないのだなと思いました。不登校支援では、どうやったら学校に行く意味を見出せるかを考えながら、その子のペースで、できる範囲で活動を考えていくことが大切なのだと学ぶことができました。
○ 不登校についてのお話とても興味深くお聞きしました。制度はあってもうまく機能していないこともあるんだろうなと感じました。子どものケアももちろんですが、保護者の方をどうケアするのか、不登校が家庭だけの問題にならないように、様々な機関が連携し保護者のケアをするのはとても大切だなと感じました。サポーターがいることで親自身も子どもと向き合うことができやすくなると思います。また、不登校の問題が生じた際に親の介入を拒否する子どももいるのかなと思います。幼児期の自閉症の支援をしていても、すでに親子関係が危うい親子に出会います。小さい頃からの適切な親子関係の構築も大切ではないのかなと思いました。どうなんでしょうか・・・
○ 様々な困難を併せもったり、絡み合った糸の中で苦しんだりしておられる方たちに対し、その人の声を聴き、状況を知り、その大変さを受け止めながら、あきらめず、「こうあるべきだ」と押しつけず、あくまでもその人たちが取り組めそうなこと(目的は明瞭にし)を一緒にさがし、気長に取り組んでいく。そんな取り組みをたくさんしてこられたのだなあと先生のお話を聞いて感じました。
自分のしんどさにも共感してくれ、スモールステップで取り組めそうなことを一緒にさがしてくれる。進んできた道を一緒に共有し前進をいっしょに喜んでくれる。そんな人がいてくれたら少しは生きやすくなるだろうなあと思います。
この人と一緒にいるのは嫌じゃないなあ。良い大人がいるなあ。と思ってもらえるように。私も自分のできることを考え、やってみます。落ち込んだり、後ろ向きになっていたこの時期に今日のお話を聞けてとてもありがたかったです。
○ 今日お話を聞いて、保護者さんやお子さんへのアプローチで井上先生と同じアプローチをしていたこともあり、自分たちのアプローチに少し自信が持てました。本日のお話、とても参考になりました。放デイが学校や家庭以外の安心できる居場所、保護者さんが安心して相談できる場所としてお役に立てられるように精進できればと思いました。次回のゲーム依存のお話もぜひ支援の参考にしたいので、楽しみにしています。ありがとうございました。

令和7年度 支援ツール勉強会の報告とお知らせ

18歳の春を目指すクラブによる支援ツール勉強会を開催しています。
今年も講師は武蔵博文先生にお願いしています。
第3回目はスケジュール表の作成です。
スケジュール表は1日の流れや1週間、月間のスケジュール(カレンダーなど)を作成することで、見通しを持って生活することができるようにするツールです。
スケジュール表があると、「次は何をするのか」「お楽しみはいつか」といったことが分かり、落ち着いて生活できるようになります。
でもどんなスケジュールがいいのか、どうやって作ればいいのか分からない…そんなお悩みをお持ちの方はぜひご参加ください!!
今回はスケジュール表の作成方法や、生活に合わせた作り方を学びます。
武藏先生や先輩お母さんから、実践的なアドバイスをいただける貴重な機会です。
日 時:11月5日(水)10:00〜12:00
場 所:育てる会事務局 大広間(赤磐市上市355-2)
テーマ:「毎日の生活に見通しを」
参加費:正会員 無料、賛助会員・ぐんぐんグループ療育利用者 500円(各回)
申込:チラシのQRコード、LINE、メール、Fax.086-955-6748
正会員の方は無料です!
【予告】 第4回 支援ツール勉強会
日 時:12月1日(月)10:00〜12:00
テーマ:「手際よくスムーズに」
第2回に参加された方からの報告です。

10月6日(月) 第2回支援ツール勉強会「周りの理解を図ろう」 を開催しました。
今回の勉強会では、子どもの「好きなこと・得なこと」「苦手なこと・困ること」、また「サポートのポイント」について知り、支援者の方と共有し、より効果的に関わっていただくための支援ツール『サポートブック・サポートシート』の活用法について学びました。
サポートブックは、子どもにとっての困りごとを書いてしまいがちですが、単に困ったことを書くのではなく、その困りごとに対してどのように関わるとうまくいくか、どのような時にそうなるかなどの背景も含めて、ポジティブな対応方法を書くことが大切だと先生からアドバイスがありました。
また、サポートブックは一度書いたら終わりではなく、子どもの成長に合わせて内容を更新することも重要だというお話もありました。
子どもの「好きなもの」や「配慮してほしいこと」などが移り変わるため、それに対応した支援が求められます。
勉強会では、実際に先生が作成したサポートシートのテンプレートを使い、参加者それぞれが我が子のことを考えながら記入する時間を設けました。例が非常に分かりやすく、「これ、うちの子にも当てはまる!」という声も多く聞かれました。
実際に書き込むことで、日々の支援に役立つ具体的な手掛かりを保護者の方自身も整理できたのではないでしょうか。
記入時間には、私自身も久しぶりにサポートシートを書いてみました。
先生が用意してくださったシートは非常に分かりやすく、子どもの「好きなこと」や「苦手なこと」、また「サポートのポイント」などが整理されており、支援者が一目で理解できる内容になっていました。正直、サポートブックはもう必要ないかなと思っていたのですが、改めて書いてみることで、困った時の様子が小さいころとは変わっていることに気づきました。
そして、その姿は困っているとは認識されづらい姿だなという視点に立つことができました。子どもの成長に応じて内容を書き換えていくことの大切さを、改めて実感しました。親である私自身がまだ整理できていないことを、関わる支援者が理解するのは難しいはずだなと、反省もしました。
最後に、出来上がった内容を元に、武蔵先生から具体的なアドバイスをいただく時間もあり、より伝わりやすく、実践的なサポートシートが完成したのではないかと思います。参加者同士の交流もあり、お互いに参考にし合いながら進めることができ、有意義な時間となりました。
(K)

〜以下は 参加者のみなさんの感想です〜
○作成シートがとてもわかりやすく、記入しやすかったです。
誰に向けてのサポートシートなのかをはっきりさせて、今の子どもの状況を伝えることが大切だと改めて感じました。
サポートシートを渡して終わりでなく、保護者・支援者が共有し、子どもを支えていかなければならないと思いました。
○事前の動画の視聴がとても良かったです。時間も長くなくて、ちょっとした1人時間に見ることができました。 武蔵先生がすごくわかりやすくお話ししてくださるので、整理しながら聞くことができました。こういう伝え方をすると相手に伝わりやすいんだなとか、サポートシートを受け取る側の状況など、冷静にイメージできたように思います。 みなさんの発表を聞いていると、自分だけでは気が付かない視点に気がつくことがとても良い学びになるなぁと思いました。
○シートのテンプレートが記入しやすくて良かったです。例としてあげてあった内容も、そのまま使えるような内容でしたよ。 最近は文章だけで箇条書きにすることが多かったので、渡す相手によって項目を変えて使えると思います。 また、他の方の発表を聞いて、書き方のヒントをもらえたり、見逃していたポイントなどがありとても参考になりました。 ありがとうございました。

ここから下 ↓は 正会員向け行事のご案内 です。
※ 正会員について
    資格:自閉症のお子さんのいるご家庭で、原則 岡山県在住の方
                 (会員向け行事は岡山県内にて開催のため)
    会費:入会金3,000円+月会費1,200円×3月末まで (次の年から年会費:14,400円)
    特典:正会員向け行事参加
【 キッズルーム、サッカー&ドッジスポーツクラブ、水泳教室、木工教室、AAO活動(ガイドヘルプ活動)、木工教室、クリスマス会、OHAの会(高機能)、座談会(クッキング、マッサージ)、18歳の春を目指す会、さをり織り教室、はやぶさの会(男の子)、クローバーの会(女の子)、わいわいHoliday(青年の会)、おやじの会(山のぼり、BBQなど)】  など
        セミナー等 正会員料金、毎月会報郵送
※賛助会員について
    資格:どなたでも
    会費:入会金 不要、年会費 3,000円(入会された月から1年間)
    特典:セミナー等 賛助会員料金、毎月会報郵送
正会員・賛助会員・療育・セミナー・連続講座等 申込み
  http://sodaterukai.org/policy1.html

木工教室の報告

10月11日(土)、赤磐市和田のおひさまハウス中庭にて、今年度の木工教室が開催されました。
思い返してみると、コロナ禍前には生涯学習センターなどの部屋を借りて行なっていましたが、コロナの襲来で密を避けるためやむを得ないと・・・屋外での木工教室に変更いたしましたが、これはこれで、今となっては良かったようにも思えますね。
秋の青空の下でみんな集まって、思い思いに制作に取り組みました。
代表の巻頭文にもあったように、育てる会の木工教室も、平成10年11月に始っていますので、四半世紀、今回で第25回の木工教室となりました。
第1回から指導していただいている木工作家の川月清志先生、途中からはご結婚されて、奥様もご一緒に高梁から足を運んでくださっています。
(写真中央で見守ってくださっているのが奥様です)
今回は、世界に一つの木製時計、自分で描いた図面通りに糸ノコで切り出し、ドリルで時計を取付け、みんな素敵な作品に仕上がりました。
今年は少し時間が余ったので、一人ずつ出来上がった作品を前に出て紹介してもらいました。
みんなに見せて、大きな拍手をもらい、みんな誇らしげでした。
いつものように、最後は全員で作品を胸に記念写真、お母さん達もスマホのカメラで撮影、嬉しそうでしたね。
また来年もお会いしましょう!!

資産運用セミナーのお知らせ

日々の生活に欠かせないお金についてもっと深く知り、将来の不安を減らしたいと思いませんか?
資産運用の基本的な知識から、話題の新NISAやiDeCoについて、わかりやすく解説します。
また、我が子が成長するにつれ(≒自分が年取ってくるにつれ)、気になってくるのが親亡きあとの我が子の暮らし・・・
成年後見人に頼らなくても、定期的に我が子が毎月の生活費を手にできる仕組みとは・・・・
自分にとっても、我が子にとっても、安心できるためのセミナーです。お気軽にご参加ください。
日時:11月15日(土)10:00〜12:00頃
会場:育てる会事務所(赤磐市上市355-2)
または オンライン(Zoom)
参加費 :無料 (正会員・ぐんぐんグループ利用者・育てる会職員 限定)
講 師 :中国銀行 担当者の方
詳しくは別紙をご覧ください。

キッズルームの報告

10月25日(土)に岡山大学体育館にてキッズルームを開催しました。
10名のお子さんとその保護者の方々、そして16名の岡大ボランティアの皆様が参加してくださいました。
この日はハロウィンが近いため参加者の皆さんに「仮装でのご参加も可能です」とお伝えしていたところ、多くの方々が仮装をして来てくださいました。
かわいい仮装の方はもちろん、国民的アニメキャラクターになった方までおられて会場内はとても楽しい雰囲気に包まれていました。
参加された子どもたちは常連さんが多く、慣れた場所で思い切り遊びながら、活動にも集中して取り組む様子が見られました。
紙芝居などの時間にはしっかりと座って話を聞く姿もあり、繰り返しの経験が子どもたちの力になっていることを実感しました。
次回は12月20日(土)にクリスマス会を開催予定です。初めての方も、まずは場に慣れることからぜひご参加ください!
(事務局 I)

クリスマス会のお知らせ

毎年大人気のクリスマス会を今年も開催します!
恒例のお菓子投げにビンゴもあります。サンタクロースから素敵なプレゼントもあるかも!?
日時:12月20日(土)13時〜15時頃
会場:岡山大学 体育館
参加費:子ども1人につき500円(保険料込み) 兄弟児も参加可能(金額は同様)(正会員限定)
詳しくは別紙をご覧ください。

サッカー&ドッジ スポーツクラブ の お知らせ

11月は2回開催します!!  11/ 8(土)と11/29(土) です。
次回以降の予定
開催日: 令和8年1月24日(土) 10:00〜12:00 (正会員限定)
場所: 岡山大学 体育館
参加費: 年1,500円(保険代含む)  ※途中参加は300円×残りの回数分です。

絵カード作成 ワークショップのお知らせ

お子さんにぴったりのコミュニケーション用の絵カードを作成するワークショップを開催します。
スマホやパソコンで簡単に作れるので、ご自分のスマホ等をご持参ください。
日 時:令和7年11月16日(日) 10:00〜12:00
会 場:育てる会 ぐんぐんタッチ(赤磐市上市355-2)
参加費:300円(材料費)(正会員・ぐんぐんグループ利用者 限定)

おやじの会 山のぼりの報告

10月18日(土)、4家族 10人で備前市の夕立受山に登ってきました。
山のぼりの会では、昨年から企画していたのですが、悪天候にたたられ、ようやく年越しの登山となりました。
今年は、なんとか午前中は大丈夫ということで登り始めました。・・・と言っても夕立受山は、これまで登った山々に比べると圧倒的に楽な山で、標高は209m、裏山という感じです。
ちなみに前に登った熊山は507m、高倉山は458m、昔育てる会で登った毛無山は1218m、大山は1709m・・・そんなわけで、登山道にはいると20分足らずでもう頂上に到着です。
でも頂上広場からの展望は見事で、瀬戸内海を挟んで正面には小豆島が望めます。
秋の瀬戸内海は穏やかで、牡蠣のいかだが揺れています。気持ちのいい秋日和でした。
ただ、登ってきた年長の青年達には少し物足りないようで、時間もまだ11時を回った頃・・・昼食にはちょっと早いかも、ということでもう少し先の岬の先端まで青年たちは足を伸ばすことにしました。
アップダウンを繰り返し、目印の赤い布を頼りながら、目的地の岩場に到着しました。
ここはまさに眼下に瀬戸内海を臨み、浮かんでいるいかだまで真っ逆さま(それはちょっとオーバーで、実際はそこまではないのですが・・・)という見晴らしです。
子ども達は高い所は苦手とか、そもそも景色にはたいして興味もない様子なので、親たちだけで眺めを満喫し、頂上広場まで戻りました。
こちらではみんな楽しみにしていたお弁当、秋の日差しを楽しみながら持参したおにぎりをほおばりました。
中にはバーナーでお湯を沸かし、ラーメンを作る方もいて和気あいあいの山登りとなりました。
(担当:T(父))

元気を出すための座談会のお知らせ

日時:11月10日(月)11:00〜13:00頃
会場:カフェドグラス(赤磐市下市92−1)(育てる会の川向こう、おしゃれな喫茶店です)
会費:実費(正会員限定)
おいしいランチと共に、ゆったりとした雰囲気の中で、子育てのこと、学校でのこと、職場でのこと・・・お話しませんか。
ほっと一息、お気軽にご参加ください。

水泳教室のお知らせ

日 時:令和7年11月16日(日)15:30〜17:00
場 所:OSKスポーツクラブ(岡山市北区絵図町1−50)
連絡先:育てる会事務局(086-955-6758) (正会員限定)
★お待たせしました!! 改装工事が終わっての久しぶりの水泳教室です。
  元気な声を聞かせてください!
★水泳教室に新たに参加されたい方、体験されたい方は事務局までお問い合わせください。
体験してみたい方は、2回までOKです(1回 1000円)。
プールは正会員限定で、育てる会の貸し切りで使っていますので、安心してお越しください。
★欠席される方は11月13日(木)までに事務局に連絡してください。
(担当:I & S)

OHAの会 お知らせと報告

OHA(Okayama High functioning Autism)の会は、知的障害を伴わない自閉スペクトラム症(ASD)の子どもを育てる保護者のための、学びと交流の場です。
保護者が子育てのヒントを得て、悩みを共有し合えることを目的としています。
今年度の講師は、川崎医療福祉大学 医療福祉学部 医療福祉学科の小田桐早苗先生です。
吉田友子先生の著書『その子らしさをいかす子育て』をテキストに輪読会を行い、小田桐先生に丁寧に解説をいただいています。
後半は、参加者からの質問や相談に直接答えていただく時間も設けていただいています。
10月5日(日)に行なわれた、第2回の感想と報告が参加者の方から届いていますので紹介します。

〇 今回は本当に「あるある」が多くて、面白いところも身につまされるところもありました。ありがとうございました。
状況の深刻さを理解せず、悪気なく笑ったり軽んじたりするというのが最近もありました。息子は今災害に興味を持っていてよく本を読んだり話したりしているのですが、東日本大震災の津波についてとても明るく喋るので「家の外では話してくれるな(家の中なら良い)」と頼んだことがあります。
ペダントリーも幼児の頃からあります。こちらは、言葉の意味をしっかり理解していないと答えられない質問にもすんなり答えられるので、「正しく理解して使うならいいか」と思ってそのままにしています。小学校の担任の先生によると、友達には易しい言葉に言い替える場面もあるそうです。
感想・質問で小田桐先生に「『今回は別にいいんじゃない?』と流してくれる大人が近くにいるのが大事」と言っていただいて、嬉しかったのと同時に、深く考えての発言ではなかったのでヒヤリともしました。私自身、変えられない過去の失敗にとらわれることが多いので、子供はなるべくそうならないようにフォローしたいです。
〇 輪読で各段落ごとに小田桐先生が解説して下さいましたが我が子に関わるヒントが沢山ありとてもためになりました。
チックで辛い次男について相談させて頂き親子共に本当にありがたかったです。今までも親なりに子育てを頑張ってきて学校にも掛け合ってきて、それでもまた不調になりました。チックの急性期が終わり本人が落ち着いてきて親としてはホッとしています。でも今後の学校生活に向けて本人が安心して学校ですごせたり、自立支援教室で学びがある程度保障されるよう、これから環境調整を再度していかねばと考えると親としては凹むし疲れも感じます。そのような中、今日小田桐先生が温かく具体的にアドバイスして下さったり、OHAのお母さんが頷いて下さったりして、明日からも頑張ろう!と思えました。先が見えない不安が少し晴れました。理解して下さり本当にありがとうございます。

前回都合で参加できず、二回目の参加でした。今回は7名のお母さんたちでした。
小田桐早苗先生のお話をZOOMとはいえ直接伺えたり質問できたりするのは、本当にありがたい貴重な機会だなと思いながら参加させていただいています。
OHAの会お薦めポイント その@
2時間のうちの前半は、吉田友子先生の「その子らしさを生かす子育て」の本を参加者で順番に読み進めていきながら、その都度小田桐先生からコメントや解説をいただきます。
この本自体がすごく良い本で、「あるある!!」と思いながら何度も読んでいるのですが、それでも気付かなかったポイントや「なるほど」と思えるところについて詳しく解説してくださっています。小田桐先生自身が出会ったASDのお子さんたちのエピソードや例えばの話を加えて解説してくださっているため、「そうだったのか!」「ここはそういう意味で書いてあるのか!!」と改めての発見の連続です。
OHAの会お薦めポイント そのA
2時間のうちの後半は、今日の読書したところについての感想・わが子に当てはまったことについてのエピソード・先生に質問やコメントをもらうことができる時間になります。この時間がまたすごく勉強になります。お母さんたちの語りによって「そういうこともあるのか」と気付いたり「わかる!私もそこは気になった!」と頷いたり「大変だよね」と子育ての苦労を共感しあったり。そういう時間がすごく自分自身の癒しになりますし、小田桐先生が一つ一つ丁寧にお返事や説明をしてくださるため、どんな質問もエピソードトークも自分自身の子育ての参考になることがいっぱいです。
OHAの会お薦めポイント そのB
小田桐先生のお話や語り口は、ASDの子ども達への愛情がすごく感じられます。すごく大変な状況でも、決してASDの子ども達のせいにせず「律義で一生懸命なんですよね」「本人はすごく真剣に真面目にやっているんですよね」とお話してくださいます。そして「お母さんたちも、いつも頑張っておられますよ」と私たち親も労わってくださいます。
時に園や学校や家庭で「どうして!?」と親でも脱力したりカッとなってしまうようなエピソードが、小田桐先生の手によって何ともいじらしい「そうだよね」「わざとじゃないんだよね」と思えるようなじんわり暖かいエピソードになります。
日々暮らしていると忘れてしまいそうになるASDの子たちの苦労・そして子育ての大変さを分かってくれる人がここにいるんだと思えると、口先での同情や共感ではない気持ちをもらえているようで、ありがたいなと思っています。
ASD児の子育ては本当に大変なことや苦労も多いです。
時に怒り、時に涙し、時に笑い、そして時に膝から崩れ落ちるようなこともあります。
ですが、OHAの会で同じように頑張っているお母さんたちがいるんだと思えるから、小田桐先生に相談してみよう・聞いてみようと思えるから、今を乗り越えられるように思います。
小田桐先生にOHAの会をしていただけて、そこに参加できているありがたさを実感しています。
次回も楽しみにしています。

次回は、12月6日(土)です。
途中参加も可です☆希望の方は、事務局までお問い合わせください。(正会員限定)

はやぶさの会 の お知らせ

「はやぶさの会」は、ASDの育てる会正会員メンズたちの友達作りの会です。
皆で集まって、ボウリングに行ったり、ご飯を食べに行ったり、とにぎやかに楽しんでいます。
友達関係のこと、部活や高校受験などについても色々子ども同士で情報交換したりもしています。
引き続きメンバー募集中!!です。
小学生以上のASD診断のある男の子・友達がほしいなと思っている子が対象です(兄弟で参加したい場合、兄弟共にASD診断が出ている場合には参加可能です)。
ぜひ事務局(086-955-6758)までお問合せください♪ (正会員限定)
(担当:M)

クローバーの会 の お知らせ

「クローバーの会」は、ASDの育てる会正会員女子たちの友達作りの会です。
オシャレの話をしたり、カラオケに行ったり、食事に出かけたりと楽しんでいます。
今後は女子ならではのお悩み(恋愛トークとかね)などもできるような仲間になっていけたら良いなと思っています。
引き続きメンバー募集中!!です。
小学生以上のASD診断のある女の子・友達がほしいなと思っている子が対象です(姉妹で参加したい場合、姉妹共にASD診断が出ている場合には参加可能です)。
ぜひ事務局(086-955-6758)までお問合せください♪ (正会員限定)
(担当:M)

お母さんコラム

中3でASDの診断のある特別支援学級(自閉症・情緒学級)に通う息子と、小3でASDの診断のある通常学級+通級指導教室(自閉症・情緒)に通う娘を持つ母が、普段の我が子との日々をつれづれに書いているコーナーです。どうぞ気軽な気持ちで読んでください。
今日は息子の話。
先日、娘(妹)の誕生日でした。我が家は「誕生日の人が行きたいところに行き、やりたいことをやり、ほしいものを買ってもらえる」システムになっています。
娘からのリクエストのお寿司屋さんに行く話になり(夫は仕事帰りに合流)、私の車で移動中、ふと息子が「誕生日プレゼントは、いつもらうの?」と娘に尋ねました。
すると娘が「晩御飯食べて、その後家に帰って、ケーキ食べた後にもらいたい!」と話しています。
私が「え?!ケーキいるの? 前に聞いた時に、お寿司屋さんでデザート食べるからケーキいらないかもって話してたじゃん。ケーキ買ってないよ?」と言うと・・・
「最初はそう思ってたけど、誕生日にはやっぱケーキだよね!って思ったから」と。
さすがASD。「考えているだけでは相手に伝わらない」ってことに気付かない!【他者視点の弱さ】が出ています。
「そしたら、ケーキ買いに行かないとだね。まずケーキ屋さん行ってケーキを買って、その後にお寿司屋さん行ってご飯を食べて、家に帰ってケーキ食べて、プレゼントだね」
と伝えると「そうそう」と頷いて嬉しそうです。
運転のルートを変えてケーキ屋に行こうとしていると、助手席の息子が何やら不機嫌です。
「どうした?」と尋ねると、「別に・・・」と。
明らかに何か不満そうなので、もう少し掘っていくと「寿司屋に行くのが遅くなるから」とのこと。
「え?別にお寿司屋さん、時間の予約していないから、何時になっても大丈夫よ」「ケーキ買うだけだからすぐだし」と伝えましたが、まだモヤモヤしている感じ。
「なんなの?」と半ばイライラしながら聞くと「お寿司屋さんに行くって聞いていたのに・・・ケーキ屋さんに行くなら最初の予定の段階でそう言っておいてほしかった」と言います。
そうです、ASDの【急な予定変更の苦手さ】が出ていたのでした!
中3になり、小さい頃に比べれば随分変更を受け入れられるようになってきたなと思っていたので、ちょっとびっくりしましたが、娘への説明に力を入れるあまり、息子には「こうなったから」と決定事項として伝えたこともちょっとモヤモヤに繋がったようで。
息子に「さすがASDだね」と解説すると「そうかも。俺、やっぱり変更苦手やわ」「気持ちに余裕がある時だといいけど、今はお腹も空いているから、それもある」とのことです。
息子も娘も、ASD特性としては「重度」判定出ているので、もっと配慮してやらなきゃいけなかったなぁと反省しました。
最近は「もしかしたら」「今のところの予定では」などの前置きを置いてから説明するように心掛けています。
そうすると「そうなるとしたら」と本人も心の準備ができているそう。私も喉元過ぎれば熱さを忘れるところが往々にしてあるので、気をつけていかねばです。
ASD支援は一日にしてならず。
繰り返し繰り返し、親も学ばせていただいています。
(cyacya)

ちゃーちゃん日記 (あるASDの女の子のお話)

ASDの子ども二人を育てる母親であり、AS当事者でもある私のこれまでの日々や現在の様子を紹介するコラムです。
脈絡ない話や時系列が昔だったり今だったりで、分かりづらいかもしれません。思い出したままをお伝えしていくので、整理されていませんが、お気軽な気持ちで読んでいただき、良ければ「おもろいな!」「不思議!」と皆様の身近にいるASDの人たちの感じ方や暮らし方を知ることに少しでも繋がればと思っています。
今日は、「集中したい時には、物を近づけない」の話。
家に持ち帰って仕事をしないといけない時期が、9月10月と続いていました(この時期は繁忙期)。
前回の会報でも紹介した通り、私は「スタート困難」なので、なかなかやり始められない。
そんな私のもう一つの問題は「過集中モードになると、そこから切れない」ということ。
好きなことや興味があることにはロックオン!で一気にのめり込むので、例えばインターネットで何か調べものをしていると、そこから数珠繋ぎに横道にそれていきしまいます。YouTubeも一つの動画を見ていると、そこから「オススメ」に引っ張られてまた見続けてしまいます。スマホゲームもやり始めると没頭して、寝食を忘れてしまいます。
ですので、「仕事しなきゃなー」と思っていても、手元にスマホがあると、思わず手に取る→そこからSNSやらYouTubeやらSpotifyやらスマホゲームやらに没頭し、気付いたら数時間経ってしまいます。
そこでの対策。
「見えないものはナイもの」であるAS特性を活かして、「集中したい時には、物を近づけない」ようにしています。つまり、スマホを充電器に繋げて、寝室に置き、手元に置かない。一種の隔離です。
これが一番有効な気がします。
目に見えるから触りたくなる・音が鳴ったりバイブが響いたりするから「あ」とそっちに惹かれてしまう。
見えなければナイんです。存在もしない。気が逸れなくて済みます。
今のところ、有効な手法ですが、先日「連絡取れない」と心配されてしまいました。
今度は仕事に没頭しすぎるのも難しい課題ですね。ほどほどにしなきゃ・・・ですね。
(ちゃーちゃん)

 ぐんぐん だより 
今月の「ぐんぐんだより」、担当は「赤磐ぐんぐん」です。

赤磐ぐんぐん(児童発達支援・放課後等デイサービス)

今年度も半年が過ぎました。早いですね。
年々日が経つのが早くなっているように思います。
さて、赤磐ぐんぐんが多機能型事業所(児童発達支援&放課後等デイサービス)となり、初めてのモニタリング時期(前期の個別支援計画をまとめ、後期に取り組む新しい計画を立てる時期)を迎えました。
家族同室型の療育をしているので、一般的な事業所よりも、日々の活動の内容・様子をご家族にリアルタイムで知っていただけている赤磐ぐんぐん。とはいえ、見ていただくことで伝えたつもりになっていること・こちらが言葉で解説することで伝えたつもりになっていることも多いので、一つ一つに詳しい説明をさせていただき、年度の最初に立てた目標がどれぐらい達成できたかなどを振り返ること・それらを口頭だけでなく書面で見て分かる形にしていくことは、自分たちの半年間の支援を振り返るという意味でも、とても大事なことだなと思っています。
ご家族からは「この半年の様子をまとめてもらえたことで、改めてわが子の成長を実感しました」「確かに確かに!と頷くばかりです」「療育に参加していない家族にも読んでもらって、確認することができました」など、嬉しいご感想を多くいただきました。
そして、後期の目標作成の際にも、色々ご家族の思いを伺っていくことで「次のステップに行くための今が見えました」「今、ぐんぐんでやっていることが、小学校・中学校・その先にどう繋がっていくのかが分かったように思います」「お話することで、親の自分が整理されていきました」など、面談での気づきについても多くの語りをいただいています。
私が児発管をしていて、楽しいなと思う時間の一つは、こういうご家族の思いを聞かせていただける時間です。
子どもの今を見つめながら、ちょっと先・・・半年先 一年先 三年先 そして大人になった彼らについて語り合えるのって、夢がいっぱい広がる素敵な時間だなと思います。
その夢が夢で終わらないように、今 何からしていくといいのかご家族と共に語り合い、本人たちと関わって本人たちの思いを聞いて、スタッフ同士でも話し合い、今日のこの瞬間の支援に繋げていく。夢を形に!ですね。
そんな家族同室スタイルの家族支援をしている事業所は岡山県内でも珍しいそうで、代表の巻頭文で紹介してもらっているように、TEACCH研岡山支部で11/8(土)に「家族支援の実践報告」として赤磐ぐんぐんがお話をさせていただくという機会をいただきました。
いつもはこういう講演会や実践報告は松田がお話するのですが、今回はスタッフたちに発表してもらうことにしました。
赤磐ぐんぐんで大切にしている「家族支援」とは!?
まだまだ途上ではありますが、これまで悩みながら取り組んできた色々な軌跡・今自分たちで思っている課題なども含め、どういう思いでやっているのかなど、スタッフの生の声と共に、お届けできると思います(鋭意作成中!!)。
もしよければZOOMですので、ご参加くださいね。
(赤磐ぐんぐん 児童発達支援管理責任者:松田紗代)

以前は「育てる会会報」はHPにも全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は一部抜粋にさせていただいています。
なお会報は正会員・賛助会員の方へは郵送でお届けしています。
もしご希望の方がおられましたら、ぜひ賛助会員に申し込みをお願いします。年会費 3000円です。
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申込み方法の詳細は「
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