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令和 8年 8月 31日

 

 第340号 

NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会

 340号 目次

     18歳の春を目指して

     育てる会自閉症啓発セミナーの報告
          「吉田友子先生 講演会 T」

     即実践講座、夜間連続講座、支援ツール勉強会 の お知らせ

     木工教室・オアシスの会・スポーツクラブ・ 水泳教室 の お知らせ

     OHAの会・青年部 わいわいHoliday・はやぶさの会・クローバーの会 の お知らせ

     お母さんコラム

     ちゃーちゃん日記

     私のお薦め本コーナー
         「自閉スペクトラムの人の社会的カモフラージュとメンタルヘルス

      ぐんぐんだより
         「ぐんぐんぴっぴ」

     近隣の講演会等のご案内

     寄付のお礼とお願い

     育てる会 今後の行事予定

残暑厳しい岡山ですが、皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
いよいよ2学期が始まりますね。子どもたちの通学の時間だけでも、この暑さが少し和らいでくれたら・・・・と願うばかりです。
私のこの夏は、どこへも出かけず、育てる会の事務局へ行かない日は、着られなくなった服のリフォームをしたり、最近の楽しみになっている保存食や常備菜づくりに励んだりして過ごしました。
中でもうれしかったのは、昨年12月に買って冷蔵庫で大切に保存していたりんごを使って、ジャムを作ったこと。
これが思いのほかおいしくできて、「なかなかやるじゃない、私!」と、ひとりで喜んでいます。少しずつですが、主婦としての腕も磨かれているようです。
それにしても、連日35度を超える暑さには参りますね。
外へ出ると、ブワーッと熱気が襲いかかってきます。庭仕事も思うようにできず、クーラーの効いた部屋で過ごす時間が増えました。
それでも油断は禁物。今年の夏は、2度、3度と、熱中症の前触れだったのでしょうか、激しい頭痛に襲われました。
「年寄りは気をつけねば!」と、身をもって感じた夏でした。

さて、まずはじめに、8月6日に行われた吉田友子先生の「発達にかたよりのある大学生の理解と対応」という講演会のお話から始めましょう。
我が子は知的障害のあるタイプの自閉スペクトラム症なので、大学とはまったく無縁でした。そのため、大学生になった自閉スペクトラム症の人たちが、どのような苦労や困難を抱えているのか、これまであまり詳しく知る機会がありませんでした。
大学生の彼らの大きな課題の一つに、「相談する能力の乏しさ」があると聞いたことはありました。これは、知的障害のある我が子に「助けを求めるスキル」が乏しいこととも共通しているように思います。
小さい頃から、人を信頼し、「困ったときには誰かに助けてもらえる」という経験を積み重ねていくことの大切さを、今回のお話を伺いながら改めて感じました。
先生のお話を聴きながら、彼らが抱えている困難の深刻さを思いました。困ったときに相談できること、そして「自分には支援が必要なのだ」と自分自身で認識できることが、学生生活を円滑に進めていくうえで、どれほど大切なことなのかをしみじみ感じました。これは今月の「ぐんぐんだより」の中でも、ぐんぐんぴっぴのスタッフの方が書かれていましたね。
また、今回のお話の中で、特に印象に残ったのが、「傾聴に終始してはいけない」というお話でした。
私たちも相談を受けることがありますが、これまでは相談者への対応では「まずは傾聴に徹する」ことが大切だと学んできました。
ペアレント・メンターの研修の中でも、「解決よりも傾聴」と教えられてきました。
ところが、自閉スペクトラム症のある人たちへの支援では、「傾聴だけではことは解決しない」と先生ははっきりおっしゃいました。
話を聴く際にも、ASDの特性に配慮した聴き方が必要です。
本人の話が分かりにくい場合には、こちらから補足する質問をしたり、「はい・いいえ」で答えられるようにしたり、いくつかの選択肢を示したりするなど、本人が答えやすい方法を工夫することが大切だそうです。
そして、こちらが焦らず、柔軟に対応しながら、本人が答えを考える時間をじっくり待つ心の余裕も必要だと教えていただきました。
そうした丁寧な関わりを積み重ねていくことが、彼らとの信頼関係を築いていくことにつながるのでしょうね。
彼らが求めているのは、ただ傾聴してくれるだけの相手ではなく、一緒に考え、今困っていることから抜け出すためのアドバイスをくれる相談相手なのでしょう。
傾聴が有効なのは、保護者の方の悩み相談の場合である、と理解しておいた方がよさそうですね。
時々、お母さんたちの中には、「大学生になったのだから、もう本人のことは自分でしっかりやっていってほしい」とおっしゃる方もあります。
でも、大学生になったからといって、支援がいらない人になったわけではありません。
ASDは生涯にわたる特性です。まして、親元を離れ、これまで支えてくれていた人たちから離れた環境で、新しいことに次々と挑戦していかなければならないのですから、必要な支援に手を抜いてはいけないのだろうと思いました。
大学生活を上手に乗り切り、その先にある「働く大人」へとつながっていくよう、吉田先生は学生たちを支援しておられます。
今回の講演会では、そのための具体的なノウハウをたくさんお話しくださいました。
詳しい内容については次のページに掲載していますので、ぜひご覧ください。

話は変わって、先日、自閉症協会の機関誌「いとしご」が我が家に届きました。我が家も自閉症協会の会員です。
2026年8月8日号の特集ページには、「なにが困る? どう乗り越える? 『18歳の壁』」という大きな見出しがありました。
私たち育てる会では、「18歳の春」と呼んでいる18歳ですが、ここでは「18歳の壁」という表現が使われていました。
その第一の壁として挙げられていたのが、「進路・居場所」です。
成人期になると、本人の特性に合った居場所が少ないという問題があります。
また、成人期の事業所は学校に比べて開所時間が短い場合も多く、親はフルタイムで働くことが難しくなることもあります。
それまでは、学校が終われば放課後等デイサービスがあり、学校まで迎えに来てくれたり、帰りは自宅まで送ってくれたりしました。
しかし、18歳を過ぎ成人期になると放課後等デイサービスは利用できなくなります。そして成人の事業所では、早いところでは午後3時、4時には帰宅することもあります。その後、ひとりで留守番をし、ひとりで過ごす趣味やノウハウを身につけていなければ、親がフルタイムの勤務を辞めて、パート勤務に変えなければいけないケースもでてきます。
こうしたことを、まだ十分に知らない方も多いのではないでしょうか。
「18歳になったら、その先はどうなるのか」「どんな場所で、どんなふうに暮らしていくのか」。先のことをよく考えないまま、その時になって初めて慌てることになれば、本人にとっても家族にとっても大変な暮らしが待っているかもしれません。
特集では、このほかにも障害年金の申請や、小児科から成人医療への移行など、18歳を境に直面するさまざまな「壁」が紹介されていました。
私たちは、ともすると毎日の目の前のことをこなすだけで精一杯になってしまいます。でも、子どもが将来どんな暮らしをするのか、どんな支援が必要なのか。
そして、子どもの暮らしだけでなく、親自身がどんな暮らしをしていくのか。そこまで含めて、早い時期から考えておくことが大切なのだと思います。
そのためにも、利用できる制度や福祉サービスについて、親が早いうちからしっかり学んで、準備しておくことが大切なのでしょうね。
私たちの育てる会では、「18歳の壁」ではなく、「18歳の春」という言葉をよく使います。
彼らが社会に出て行くという18歳になるその春に、その子なりの育ちをしっかりと支えながら、希望を持って春を迎えることができるように、小さい頃から育てていきましょうね――。そう言い合いながら、私たちは子育てをしてきています。
では、そのためには、どんな学びが必要なのでしょうか。
このたび、武藏博文先生にお願いして「支援ツール勉強会」を9月から開催します。
自閉症のある彼らにとって、どのような支援が必要なのかを学ぶ勉強会です。
保護者自身が学び、我が子にぴったり合った支援を一緒に考え、作り上げていくための学びの場です。
その名も「18歳の春を目指すクラブ」です
我が子が、不安でいっぱいの18歳を迎えるのではなく、希望に満ちた、うれしい「18歳の春」を迎えるために。
そのために、今からできることを一緒に学んでみませんか。
「18歳の春」を迎えてから慌てるのではなく、そのずっと前から、18歳の先にある人生を一緒に考えていく。そんな準備が、子どもにとっても家族にとっても、安心につながるのだと思います。
ぜひ、共に学びましょう。詳しい内容は、後ろのページにあるのでご覧ください。
正会員の方は無料で参加できます。

さて、続いては、我が家のお話です。
写真をご覧ください。これは、私の愛車、フィットです。15年以上、毎日の暮らしを支えてくれている、大切な愛車です。
先日、夫が75歳、後期高齢者になりました。
「75歳になったら、高齢者運転者標識をつけなくてはいけない」と夫は、さっそくマークを買いに行きました。
ところが、いざ夫の車に貼り付けようとすると、どうしてもくっつきません。なんと、夫の車はアルミ(?)製。
磁石でくっつくタイプのマークだったため、貼り付けることができなかったのです。
そこで、このマークが私のところへ回ってきました。
そして、ここで初めて知ったのですが、この高齢者運転者標識は「75歳以上」ではなく、「70歳以上」の方が表示するものなのだそうです。
「それなら、もったいないので私がつけましょう!」ということで、15年以上頑張ってくれている我が愛車フィットに取り付けてみると・・・・今度はぴたりとくっつきました。
これからは、このマークを見た周りの皆さんが、「おっ、高齢者ドライバーだな」と、少しばかり配慮してくださるかもしれません。
大いに期待しております。
ただし、私自身も、これまでのように「ぶっ飛ばす」のは少し控えなければいけませんね。
15年間、私を乗せて走ってくれた愛車とともに、これからは安全運転を心がけたいと思います。

さて、最後に哲平のお話です。
下の写真をご覧ください。
これは、今年の会社のお盆休みの間に、哲平が織り上げたさをり織りを、私が仕立てて完成させたものです。
グループホームの哲平の部屋に似合うようにと、グリーン系の色合いにしました。どうでしょう。
きれいに仕上がっていると思いませんか?
今の我が家は狭くてどこにも場所がとれないので、玄関ホール・・・といっても、ホールというのはちょっと大げさで、廊下の端の2畳ほどの小さなスペースですが・・・そこにさをり織り機をセットして、時間を見つけてはお盆休みの間に少しずつ織り進めました。
哲平は、根気よく、丁寧に、そして何より楽しそうに織っていました。
久しぶりのさをり織りでしたが、以前に覚えた織り方をきちんと覚えていて、迷うことなく織り進めていきます。
「さすが、哲平! この記憶力はすごいなぁ」と、母は感心してしまいました。
そして、無事に完成した夜、ちょうどお盆休みの終わりの日に、できあがった作品をグループホームへ持っていき、お父さんと一緒に哲平の部屋に飾りました。
自分で織った布が、自分の部屋を彩っている・・・・。
その作品を眺める哲平の姿を見ていると、母として、とてもうれしい気持ちになりました。
完成記念に撮った写真です。どうぞご覧になってくださいね。
暑い夏がまだまだ続くそうですが、皆さんも、どうぞ無理をせず、上手に暑さをやり過ごしてくださいね。
子どもたちも、そして私たち大人も、元気にこの夏を乗り切りましょう。
(鳥羽 美千子)

育てる会 自閉症啓発セミナー の 報告

2026年8月6日(木)、千代田クリニック 院長・iPEC(子どもとおとなの心理学的医学教育研究所)所長の吉田友子先生による「発達にかたよりのある大学生の理解と対応 〜大学生支援からみえる幼児期・学童期支援と成人期支援〜」の 第1回「大学で生じやすい困難への対応」をオンラインにて開催いたしました。
今回の講演では、大学生への支援を通して、自閉スペクトラムの特性や不注意などの発達の偏りが、学習や生活の中でどのような困りごとにつながるのか、また、それに対してどのような支援や合理的配慮ができるのかについて、具体的な事例を交えて説明がありました。
まず印象に残ったのは、大学生は、法律上は成人ですが、経済面や生活面では保護者の支援を受けていることが多く、大人になっていく途中の時期でもあるという視点です。また、大学で合理的配慮を受けるためには、基本的に本人が困りごとや必要な配慮について伝える必要があります。
しかし、自閉スペクトラムの特性がある人の中には、自分が何に困っているのかを整理したり、それを相手に伝えたり、どのタイミングで助けを求めればよいのか判断したりすることが難しい人もいます。
そのため、「大学生なのだから、自分で相談できるはず」と考えるのではなく、相談すること自体に難しさがある場合も考える必要があります。必要に応じて保護者が相談につなげたり、支援者が保護者と連携したりすることも大切だと学びました。
成績不良や単位不足、欠席についても、表面的な行動だけを見て「怠けている」と判断しないことが大切です。
授業に出られない背景には、口頭での説明をその場で理解することが難しい、話を聞きながらノートを取ることが難しい、グループディスカッションが負担になる、感覚過敏がある、課題で何を求められているのか分かりにくいなど、さまざまな理由が考えられます。
さらに、本人自身も、なぜその授業が苦手なのかをうまく説明できないことがあります。そのため、支援者が履修状況や取得単位、出席できている授業と出席しにくい授業などを具体的に確認しながら、困難の原因を一緒に探していくことが必要です。
このような関わりは、問題を解決するだけでなく、本人が自分の得意・不得意や特徴に気づいていくための支援にもなると感じました。
本人ができる具体的な学習上の工夫としては、音声の文字起こしアプリやAIの要約機能を使って講義内容を整理すること、授業動画がある場合には繰り返し視聴することなどが紹介されました。こうした方法は、本人自身が自分に合った学び方を見つけるための工夫になります。
一方、大学や教員に求める合理的配慮として、授業資料を事前に配布してもらうこと、課題内容を具体的で分かりやすく示してもらうこと、授業動画を提供してもらうこと、発表やグループディスカッションを別の方法で評価してもらうことなどが紹介されました。
大切なのは、発達の特性が原因で本来持っている力を十分に発揮できない場合に、本人の工夫と周囲の配慮の両方を使って、力を発揮しやすい環境を整えることが重要だと学びました。
また、不注意への対応については、「忘れないように頑張る」ことを求めるのではなく、「忘れても困らない仕組みを作る」という考え方が特に参考になりました。
例えば、定期的な面談で提出物や予定を確認すること、スマートフォンのカレンダーやリマインダーを使うこと、大学のLMS(学習管理システム)を活用することなどがあります。
そのなかで、本人が締め切り直前に集中して取り組む「直前決戦型」であれば、無理に早い時期から少しずつ取り組む方法だけを求めるのではなく、その人の特徴に合わせた現実的な予定を組むという考え方も紹介されました。
本人を変えることだけを目指すのではなく、道具や仕組み、周囲の環境を工夫して困りごとを減らすという考え方は、大学生だけでなく、幼児期や学齢期の支援にも共通するものだと感じました。
対人関係についても、「大学生なら同年代の友人がいなければならない」「社会経験のためにアルバイトをするべき」といった一般的な考えを、すべての人に当てはめる必要はないという話もありました。
人とのつながり方や、安心できる居場所の形は一人ひとり違います。
その人にとって今何が必要なのか、どのような生活や人との関わり方が合っているのかを考えることが大切です。
また、相談や面談そのものを、学生自身のコミュニケーションを学ぶ機会として考えることも印象に残りました。
困りごとの話を聞くだけではなく、本人と支援者が一緒に具体的な解決方法を考えることが大切です。情報を伝えるときには、簡潔で具体的な言葉を使うこと、必要に応じて文字やメールなど目で確認できる形で残すこと、遠回しな言い方や皮肉を避けることなども、実際の支援に取り入れやすい内容でした。
今回の講演を通して、「この年齢ならできるはず」「大学生なのだから自分でできるはず」と考えるのではなく、その人が実際にどこで困っているのかを具体的に見ることの大切さを改めて学びました。
表面的な行動だけで判断せず、その背景にある理由を考え、本人にあった方法や環境を一緒に見つけていくことが重要です。
第二回、第三回の講演会を通して、本人が自分に合った方法を少しずつ身につけていけるよう支援するためのポイントが、受講された皆さんにとって、さらに具体的に見えてくるのではないかと思います。
(育てる会事務局:N)
(第2回は9/10(木)開催です)
http://sodaterukai.org/policy1.html
参加者の方からいただいた感想の一部です。

○ 大学生の年齢でこどもから大人に変わる転換期の実例を踏まえた偏りのある方々への理解と対応を知ることができ、とても興味深く聞くことができました。学習能力があったとしても難しさを感じる部分は人によって変わる人がいる、プレッシャーを自分自身で掛けてしまい授業に参加できない、リアクションペーパーがまとめられないということがあるのだなと知りました。相談から大学の先生や学生課とのやりとりで本人の授業への取り組みが改善される事例があるということに驚きました。
今まで経験してきた中でそういった方の話を聞くことが初めてだったので、さまざまな対応策や発見方法を見つけることができるということに衝撃を受けることがたくさんでした。
お願いすること、技術を使用すること (AI、文字起こし、学習管理システム)で幅広くささえられる学習環境ができるのではないかなと考えさせられました。ありがとうございました。また自閉症スペクトラム特性についての資料を読み返して自分のなかで理解ができるようにしていきたいと思います。
○ 息子が高校生の時に学校へ行かない理由を「朝起きれなくて億劫だから」と答えていたことを鵜呑みにし、よく叱っていました。そのまま受け取るのではなく、本当の理由を見つけてやるべきだったと反省しました。
傾聴だけだと人に相談することを無価値に思ってしまうこと、「私だったらこうする」と言ってもいいかと本人の意向を聞くこと、「相手がこう思っている」ではなく「あなたがこんな損をしているからやめた方がいい」と伝えることなど、なるほど!と思うことばかりで、本当に勉強になりました。
○ 本人は貴重なお時間をありがとうございました。肩書きの大切さやあたりをつけた質問など、心にストンと落ちる説明が多く、最後まで聞き逃せない内容でした。「共感的に」とはよく言われますが、先生のお話をきいていますと、まだ私は真に共感できていないのだなと気づきました。
また先生は、いま大学生として学生生活を送られているのかと思うほど、学生に寄り添われているのだなと感じました。
私も相手の言葉からすぐ分かった気にならず、相手に興味を持ってお話を聞いていくなかで、共感とは何か、相談者の利益につながるカウンセリングとは何かを考えていきたいです。
○ 吉田友子先生のご著書「あなたがあなたであるために」を2005年発行当時拝読し、大変感銘を受けました。
AS特性の長所にも目を向けた、特性のある方に対する敬意を感じる内容に当時強く心を動かされました。発達障害のある方に関わる仕事をしていますが、今現在も先生のご著書は私のバイブル的存在です。
授業に出られない学生さんへその理由を支援者が丁寧に聴き出すこと、特性が修学困難に関与していないか、こだわりに対して不安や達成感の乏しさへのアプローチ、援助要請や相談力の重要性、対象者との関係構築を支えるために支援者の思いを言語化し本人の意向を確認することなど、多くの大切なことを学ばせていただきました。
○ 息子が大学生になるまではまだ時間があるため、今回は主に大学教員(支援者ではなく、授業担当やチューター)としての立場から拝聴しました。合理的配慮を求められる機会が増え、発達障害に関する理解は教員にも広がりつつある一方、AS特性や不注意への具体的な対応については、まだ十分な知識が共有されていないと感じています。
今回ご紹介いただいた具体策を、今後の学生への指導に活かしたいと思います。また、気になる学生を学内の診療所などの専門家へスムーズにつなぐための方法についても、機会があれば伺いたいと思いました。
○ 高校3年の子供がいるので、将来について知りたくて今回の講座に参加しました。
参加して思ったことは、資料にある困りごとが現在の子供に当てはまりすぎていてびっくりしました。
「本人の相談技術の乏しさこそが課題」、「リアクションペーパーの課題内提出の困難」、「課題を期限内に提出しにくい」、「スケジュール管理困難」のところは、現在進行形の悩みです。
今回の講座で困りごとの背景や解決法が分かり大変勉強になりました。
現在、子供は放課後デイに通っています。高校生になって親が口出しをするのはいかがなものかな?と思い、子供には以前ほど言わないようにしてきました。ただ、まだまだ親の手は必要ですね。吉田先生の講習会や本などで勉強して、親子でこの先を乗り越えて行きたいと思います。 2回目、3回目の講座も楽しみにしています。

令和8年度 発達障害支援 夜間連続講座 in 赤磐

令和8年度も赤磐市との共催をいただいた、発達障害支援のための夜間連続講座が始まりました。
講師は、川崎医療福祉大学特任准教授でTEACCH?公認上級コンサルタントでもある諏訪利明先生です。
今回の諏訪先生の講座は赤磐市との共催ですので、赤磐市在住・在勤の支援者のみなさまは、無料で講座に参加できます。
この機会を逃さずにぜひ、途中からでもお申し込みください。
第3回目までは終わりましたが、後日配信も用意いたしますので、初回分から講義は視聴できます。
(なお、育てる会 正会員の方には、後日となりますがアーカイブ配信を提供しますので、ご希望の方は事務所まで申し込んでください:正会員 無料)

 『 発達障害支援 夜間連続講座 第4回 』

日 時:令和8年9月24日(木) 19:00〜21:00
場 所:オンライン開催(Zoom)  【後日配信あり】
テーマ:「ASDのコミュニケーションプログラム @」
講 師:諏訪 利明 先生(川崎医療福祉大学 特任准教授)
主 催:赤磐市、岡山県自閉症児を育てる会
参加費:【全10回分】一般 20000円、賛助会員 17000円、赤磐市在住・在勤者 無料
申込・問合せ:E-mail acz60070@syd.odn.ne.jp
https://forms.gle/h8PUKXDoqMXoMv8U6

令和8年度 現場の先生のための即実践講座

今年度の即実践講座は、講師に“ドクターPECS”と称されるペンショナー児童精神科医の門眞一郎先生をオンラインにお迎えして開催しています。
第4回よりは、いよいよ表出コミュニケーションの支援についてのお話です。まずは、なによりPECSの紹介です。
この講座では限られた時間ですので、PECSの有効性や表出コミュニケーションの大切さ、必要性などのさわりの部分だけの紹介になってしまうかもしれませんが、即実践を目指される方は、近隣の講演会等に「PECS レベル1 ワークショップ」の案内も載せていますので、ぜひ受講してください。
また、第3回までは終了いたしましたが、途中参加の方には第1回からの講義の見逃し配信をご案内いたしますので、どうぞ今からでもご参加ください。
第3回までは構造化などの理解コミュニケーションの解説でしたので、同時並行的に学んでいただけると思います。
(育てる会 正会員の方には、門先生の講座も、後日となりますがアーカイブ配信を提供しますので、ご希望の方は事務所まで申し込んでください:正会員 無料)

  『 現場の先生のための即実践講座 第4回 』

日 時:令和8年9月29日(火) 19:00〜21:00
場 所:オンライン開催(Zoom) 【後日配信あり】
テーマ:「表出コミュニケーションの支援(1)  PECS」
講 師:門 眞一郎 先生(ペンショナー児童精神科医)
主 催:NPO法人岡山県自閉症児を育てる会
参加費:【全10回分】一般 23000円、賛助会員 20000円
申込・問合せ:E-mail acz60070@syd.odn.ne.jp
https://forms.gle/wwyursBJQGEpvsZ48

令和8年度 支援ツール勉強会のお知らせ

支援ツール勉強会は、子どもが自分から物事に取り組む力を高めて、今と将来の生活を充実させることを目的としています。
今年度も講師は武藏博文先生にお願いします。
普段の生活で出会う困りごとを取り上げて、改善したりプラスに転じたりするための支援ツールを考えて、皆さんそれぞれに作成してみましょう。
■ 開催日時
第1回  9月8日(火) 「前向きに自信を持とう」
                〜チャレンジ日記の作成体験〜
第2回 10月7日(水) 「社会的な理解を深めよう」
                 〜ソーシャルストーリーの作成体験〜
第3回 11月5日(木) 「毎日の生活に見通しを」
                〜スケジュール表の作成体験〜
第4回 12月2日(水) 「手際よくスムーズに」
                〜手順書の作成体験〜
第5回 1月14日(木) 「身近な工夫を考えよう」
                〜ちょっとした工夫でできる支援方法〜
第6回  2月2日(火) 「周囲の理解を図ろう」
                〜サポートシートの作成体験〜
      時間:各回 10:00〜12:00
■ 会場
    育てる会事務所 大広間
■ 参加費
   正会員 … 無料
    ぐんぐんグループ療育利用者・賛助会員 … 各回 500円

ここから下 ↓は 正会員向け行事のご案内 です。
※ 正会員について
    資格:自閉症のお子さんのいるご家庭で、原則 岡山県在住の方
              (会員向け行事は岡山県内にて開催のため)
    会費:入会金3,000円+月会費1,200円×3月末まで (次の年から年会費:14,400円)
    特典:正会員向け行事参加
【 キッズルーム、サッカー&ドッジスポーツクラブ、水泳教室、木工教室、AAO活動(ガイドヘルプ活動)、木工教室、クリスマス会、OHAの会(高機能)、オアシスの会(知的障害を伴う)、座談会(クッキング、マッサージ)、18歳の春を目指す会、さをり織り教室、はやぶさの会(男の子)、クローバーの会(女の子)、わいわいHoliday(青年の会)、おやじの会(山のぼり、BBQなど)】  などなど
        他 セミナー等 正会員料金、毎月会報郵送
※賛助会員について
    資格:どなたでも
    会費:入会金 不要、年会費 3,000円(入会された月から1年間)
    特典:セミナー等 賛助会員料金、毎月会報郵送
正会員・賛助会員・療育・セミナー・連続講座等 申込み
  http://sodaterukai.org/policy1.html

令和8年度 育てる会 木工教室 のお知らせ

今年も木工教室の季節がやってきました!
秋晴れのいい季節に(そうなると信じています)、みんなで今年も、世界に2つとない自分だけの作品をつくりあげましょう。
ことしはプランター & 小物入れです。
キットは、倉敷の木工作家、川月清志先生が用意してくださいますので、誰でも簡単に組み立てられます。
みんなに考えて欲しいのは、背のデザインです。
糸ノコを使って、ユニークな模様を切り出してください。
日 時:令和8年10月31日(土) 10:00〜12:00 (雨天の場合は、11月1日(日)に順延)
場 所:おひさまハウス 中庭(赤磐ぐんぐんの建物です)(赤磐市和田194-1)
参加費:ひとり 1800円(材料代) ※きょうだい児の参加もOKです
定 員:12名(先着順です)(正会員限定)
申込先:育てる会事務局  正会員LINEかE-mail acz60070@syd.odn.ne.jp
                  Tel.086-955-6758、Fax.086-955-6748

オアシスの会のお知らせ

オアシス(OASIS:Okayama Autism Support & InclusiveSociety)の会は、知的障害を伴う自閉症児(者)を育てる親たちの会です。
専門的な知識を学ぶだけでなく、保護者同士が日頃感じていることや、子どもの将来に向けて考えていることを共有する場をつくりたいと考えて企画しました。
書籍を読み合いながら、みんなでお話ししませんか?
講師は、以前セミナーや支援ツール勉強会の講師をお願いした澤月子先生です。
読書は篁一誠先生の「自閉症の人の人間力を育てる」です。
令和8年度は年間5回開催で、参加費5000円、正会員限定で行ないますので、安心して参加ください。
令和8年度は年間5回開催で、参加費 5000円、正会員限定で行ないますので、安心して参加ください。
Zoomにて開催いたします(正会員限定)
  第1回  9月14日(月)      第4回 2月8日(月)
  第2回 11月 9日(月)      第5回 3月8日(月)
  第3回 12月14日(月)        時間は10:00〜 です
個人的な話も出ると思いますので、OHAの会と同じく後日配信はありません。

サッカー&ドッジ スポーツクラブのお知らせ

 令和8年度(2026) の参加者大募集中です

岡大の学生ボランティアと一緒に! 広い体育館で思いっきり体を動かそう!
周りの目を気にせず、自分のペースでOK!
できるところから楽しく参加♪ 兄弟児の参加も大歓迎!
第3回  9月26日(土)
第4回 11月14日(土)
第5回  1月30日(土)
        時間:10:00〜12:00
※ 体育館の都合により日程が変更になる場合があります。
場所:岡山大学 体育館
参加費:年間1,500円(保険代含む)中途参加OK(月割り対応します)
参加対象:2歳〜青年まで
みんなで楽しく体を動かして、リフレッシュしましょう!
申込・問い合わせ:NPO法人岡山県自閉症児を育てる会(正会員限定)
            LINE、QR、またはメールで MAIL:acz60070@syd.odn.ne.jp

水泳教室のお知らせ

日 時:令和8年9月20日(日) 15:30〜17:00
場 所:OSKスポーツクラブ(岡山市北区絵図町1−50)
連絡先:育てる会事務局(086-955-6758)
★水泳教室に新たに参加されたい方、体験されたい方は事務局までお問い合わせください。
体験してみたい方は、2回までOKです(1回 1000円)。
プールは正会員限定で、5レーンを貸切で使っていますので、安心してお越しください。(正会員限定)
★欠席される方は9月17日(木)までに事務局に連絡してください。
 (担当:I & S)

OHAの会 の お知らせ

OHA(Okayama High functioning Autism)の会は、知的障害を伴わない自閉スペクトラム症(ASD)の子どもを育てる保護者のための、学びと交流の場です。
保護者が子育てのヒントを得て、悩みを共有し合えることが目的です。
今年度の講師も、川崎医療福祉大学 医療福祉学部 医療福祉学科の小田桐早苗先生です。
読み合わせの参考図書は、吉田友子先生の『その子らしさを生かす子育て(改訂版)』です。
  
※ 第3回は先生のご都合で順延となりました。ご注意ください。

  【令和8年度 第3回 OHAの会】

日 時:令和8年12月19日(土) 10:00〜12:00
場 所:オンライン開催(Zoom:リアルタイムのみ)
年間5回開催で、会費は全5回で5000円です。(正会員限定)
途中入会も受け付けていますので、どうぞ3回目からでもご参加ください。
なお、個人情報も相談に出ることがありますので、後日配信はなしです。ご了承ください。
【以後の予定】  第4回 2月 6日(土)・ 第5回  2月20日(土)

青年部 わいわいHoliday の お知らせ

青年部 わいわいHoliday は、育てる会の中でも 知的障害を伴う青年たちの会です。
なかなか友人たちとお出かけができにくい彼らです。
親たちでそんな彼らに休日を楽しむ機会を作りたいとカラオケやボウリング、会食、小旅行などを企画しています。
現在次の企画を練っているところです。ご期待くださいね!
青年部では、高校生〜成人男子で参加者を募集しています。
一緒に楽しいHolidayを過ごしましょう! 過ごさせましょう!!
興味のある方は事務局まで問合せくださいね。(正会員限定)
育てる会LINEか、Tel.086-955-6758、E-mail acz60070@syd.odn.ne.jp です。
(担当:M & T)

はやぶさの会 の お知らせ

「はやぶさの会」は、ASDの育てる会正会員メンズたちの友達作りの会です。
次回の集りを企画中ですので、興味のある方はご連絡ください。
新しいメンバーも大募集中!!  小学生以上のASD診断のある男の子・友達がほしいなと思っている子が対象です(兄弟で参加したいという場合、その兄弟にもASD診断が出ている場合には参加可能)。 
ぜひ事務局(086-955-6758)までお問合せください♪(正会員限定)
(担当:M)

クローバーの会 の お知らせ

「クローバーの会」は、ASDの育てる会正会員女子たちの会です。
学期に一回程度集まって、皆で一緒にご飯を食べたりカラオケをしたり遊んだりおしゃべりしたりを楽しんでいます。
はやぶさの会と同じく、クローバーの会でも次回の集りを計画中です。
お友達の欲しい女の子のご家族の方、ぜひ声をかけてください。
メンバー大募集中!! ASDの診断のある女の子は、男の子に比べて少ないので、貴重な場になるのではと思っています。
小学生以上のASD診断のある女の子で、友達がほしいなと思っている子が対象です(姉妹で参加したいという場合、その姉妹もASD診断が出ている場合には参加可能)。
興味のおありの方は、事務局(086-955-6758)までお問合せください♪(正会員限定)
(担当:M)

お母さんコラム

高1でASDの診断のある県立高校に通う息子と、小4でASDの診断のある通常学級に通う娘を持つ母が、普段の我が子との日々をつれづれに書いているコーナーです。どうぞ気軽な気持ちで読んでください。
無事、娘と一緒に高知よさこい祭りに参加してくることができました。
高知よさこい祭りは面白いシステムで、8/9前夜祭(昨年度受賞チームが踊る)・8/10と8/11に本祭(こちらが私たちが出たもの)・8/12後夜祭(本祭受賞チーム)&全国大会(よさこい節がなくてもいい・地方車という音響機材を乗せたトラックは貸し出してもらえるなど参加のハードルが本祭より低いが、都道府県ごとに枠があって抽選になる)という4日間です。
高知よさこいに参加したことがある人なら知っていること・分かっていることも、娘にとっては初めてすぎて分からないことばかりです。
たとえば、本祭は、「当日エントリー」なので、どこでいつ踊るのかは分かりません。一応予定を大会本部には出すのですが、エントリーが詰まっていれば「やっぱりこっちにしよう」もあるし「予定していたけど、ここは間に合いそうにないからキャンセルで」もあるし「急遽ここで踊ります! 10分後! 急いで!!」もあります。
私たち大人でも大変なのですから、ASDの小4の娘は大変だろうと思い、本人に説明しました。
・本祭は「当日エントリー」のシステムだから、チーム代表も決められません。
・当日になってもどこで踊るのかは分からないし、予定表と全く違うこともあれば、予定通りのこともあります。
・確実なのは、「踊れる」ということだけで、「どこで何時に踊るか」だけが分からない仕組みです。
・母が「今トイレに行きなさい」と言われたら「今?」と思う時でも、一応行っておくと安心です
・もしも体調がしんどかったりしている時は、休むことも可能です。
・「しんどい」をレベル分けします(「元気」「ちょっと疲れた」「身体がだるい」「めちゃくちゃしんどい」)。「身体がだるい」レベルになったら、無理をすると倒れてしまう可能性があります。
・どんなに踊りたい気持ちがあっても、そういう時は休みます などを確認しました。
また、「初めてのことだから、分からないことや知らないことがあって当たり前」「分からない・知らないのに自己判断でやってしまう方が困る」ということも説明しました。
本人に「予定表はあくまでも『案』なんだけど、見る?」と聞くと、しばらく悩んだ後、「一応予定は予定として見ておきたい」「全然違うことになったとしたら、そこは書き込んで何がどう変わったかを知っておきたい」とのこと。
視覚支援(予定表への書き込みや、変更の見える化)を使いながら柔軟に対応すると決めていたようです。
そして迎えた当日。
本人はとってもとっても楽しかったようで、個人賞のメダルも早々にいただけましたし、一緒のチームのこどもたちに教えてあげたりもしながら、2日間どこの会場も休むことなく、踊りきりました。
天候が心配もされていたのですが、最終日に30分ほどザッと降っただけで、それ以外はほどほどの晴れ。
私たちの体感では涼しいぐらいでしたが、祭りを見に来てくれた友達には「涼しいはさすがに勘違い。暑いよ!?」と言われました。
初めての祭りは「楽しかった!!!」の連続であり、受賞チームの踊りにも感化されたようで、後夜祭&全国大会では、かぶりつきの場所で受賞チームに惜しみない拍手を送っている娘の姿も見れました。観光客の方に、自分の推しチームの良さを聞かれてていねいに答えている姿は面白くもありました。
イレギュラーなこと・急な変更が苦手なのは、ASDに限らず、どんな人でも同じだと思います。
でも、ASDの人は「経験に強い」特性があるからこそ「以前もこういうことがあったけど何とかなった」と言うことをよく覚えていますし、「視覚に強い」特性があるからこそ「これはお守り。
最悪、解散時間だけでもわかっていれば、見通しになる。いちいち聞かなくてもいいし」と思えますし、「パターンに強い」特性があるからこそ、「変更のシステムはいつものように書いていれば大丈夫」とも思えるのかもしれません。
今回、娘と祭りに参加してみて改めて思ったことは、「普段どれぐらい本人に合わせた支援を使っているかで、こういうイベントごとを楽しめるかどうかが変わるのかもしれないな」ということです。ASDの子どもにとって、事前の見通しと当日の柔軟さをどう組み合わせるかは本当に大切だと感じました。
これからも、色々なチャレンジを娘と一緒にやってみたいなと改めて思いました。
まずは、8月末のアリオ倉敷・11月の水島よさこいも楽しみです♪
(cyacya)

ちゃーちゃん日記 (あるASDの女の子のお話)

ASDの子ども二人を育てる母親であり、AS当事者でもある私の日々を紹介するコラムです。思い出した順に書いているので、時系列が前後したり脈絡が飛んだりするかもしれませんが、「そんな感じ方もあるんだ」「おもろいな!」と気軽に読んでいただけたら嬉しいです。
今日は、私が「丁寧さがあれば、ある程度のミスは許される」と感じた出来事について書いてみます。
私は毎年、岡山市の「うらじゃ」というお祭りの裏方をしています。
今回は、ハレノワ大劇場という大きな会場で踊り連の案内をする「コンシェルジュ」をさせてもらいました。
受付〜待機誘導〜写真撮影〜演舞中の個人賞贈呈〜給水まで、一つの踊り連に付き添って案内していくということです。
初めてのコンシェルジュだったので、時間がぎりぎりになったり、写真撮影に行きかけて「あ、その前に説明を」となったり、序盤はかなりアワアワしていました。
私は初心者な分、他の人たちより明らかに手際は悪かったと思います。
AS特性も強いので、臨機応変の対応が苦手で、頭の切り替えに時間がかかってしまう場面もありました。反省するばかりです。
「こんにちは!今日はよろしくお願いします!」
「待っていただいて、ありがとうございます」
「あああ、ルートがこっちでした!ごめんなさい」
「足元気をつけてくださいね」など、一つ一つ確認しながらやっていると、ある踊り連の方からこう言われました。
「ちゃーちゃんさんが、うちの担当で良かった」
「多少の不具合や不都合は、どんな場面でもあると思う。でも、今みたいに丁寧にしてもらえると全然気にならない。逆に『仕方ないんです!』『待ってください!』みたいに高圧的に言われると、こっちも人間なのでムカッとしてしまうかもしれない」
「子どもチーム専属とかにして、ちゃーちゃんさんが他のところも見てあげたらいいし、うちのチームにも、このままついてきてほしい」など嬉しい言葉をいただきました。
人間関係難しいなと日々思っていますし、それは今も難しいなと思っています。
ですが、「挨拶」「笑顔」そして「誠意」があれば、なんとかなるのかもしれない。こどもの頃に、「挨拶は基本。挨拶だけしておけばいい、とは言わないけど、挨拶ができないと、普段がどんなに行動が良くても、良いようには思ってもらえない」と教えられたのもこういうところなのかもしれません。
人と人とが初対面同士で出会うとき、「丁寧さ」があると、ある程度のミスは許されるというか、許容してもらえるというか。
相手との距離を縮めるための“最初の一歩”なのだと改めて感じました。
「初対面の人は苦手だから」と相手からのアクションを待つのではなく、自分から「こんにちは!」と挨拶して近づいて行かせてもらうことも、必要なのかもなと思った出来事でした。
(ちゃーちゃん)

 ぐんぐん だより 
今月の「ぐんぐん便り」、担当は「ぐんぐんぴっぴ」です。

ぐんぐんぴっぴ (児童発達支援)

お盆を過ぎ、朝晩と少し涼しくなったような・・・でも日中はまだまだ暑い!!
子どもたちとの遊びの時間は気がつけば汗を拭っています。
近づく秋を待ちながら、暑さに負けずに子どもたちとの時間を過ごしていきたいと思っています。
今回は、幼児期から大切に育てていきたい「援助要請」についてお伝えしたいと思います。
保護者の方から、「自分のことは自分でできるようになってほしい」というお話を伺うことがあります。お子さんの将来を思うからこその願いであり、日々成長を見守る中で自然に生まれる大切な思いだと感じています。
食事や着替え、身の回りのことなど、自分でできることが増えていくことは、とても大切な成長の一つです。
自立というと、「何でも一人でできるようになること」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。しかし私たちは、困ったときに周りの人の力を借りながら生活していくことも、自立につながる大切な力だと考えています。
実際に、私たち大人も日々の生活や仕事の中で、分からないことを人に教えてもらったり、自分だけでは難しいことを誰かに手伝ってもらったりしながら生活しています。
何でも一人で抱え込むのではなく、必要なときに周りの人の力を借りながら、自分の力を発揮していくことも、大切な自立の姿の一つです。
自閉スペクトラム症のあるお子さんは、困っていてもどう伝えたらよいか分からなかったり、「助けて」と言うこと自体が難しかったりすることがあります。また、「困ったときには人に助けを求める」という発想を持ちにくく、一人で頑張り続けようとするお子さんも少なくありません。
「最後まで自分でやらなければいけない」と思い込み、困り感を抱え込んでしまうことで、どうしたらよいか分からなくなってから泣いたり怒ったりする姿が見られることもあります。
だからこそ幼児期には、「困ったら助けてもらっていい」「伝えれば誰かが力になってくれる」という経験をたくさん積み重ねていくことが、とても大切だと考えています。
Aくんは、活動の中で難しいことがあっても、「できない」と言ったり援助を求めたりすることはなく、自分で何とかしようと一生懸命頑張るお子さんです。
最後まで諦めずに取り組む姿はAくんの素敵なところですが、難しい場面でも一人で頑張り続けてしまい、気持ちがいっぱいいっぱいになってしまうことがありました。
そこで療育では、「自分で頑張ること」だけでなく、「困ったときには人に頼っていい」という経験を積み重ねていくことを目標に取り組みました。
まずは、Aくんが困っている様子が見られたときに、「手伝ってもらうことでできる」という経験を重ねられるよう、さりげなく援助を行うようにしました。その関わりをくりかえすことで、「困ったときには支援者に伝えると助けてもらえる」という安心感が少しずつ育ち、困った場面で支援者を頼ろうとする姿が見られるようになってきました。
次に、「困ったときはどうする?」を確認し、「手伝って」「教えて」と伝える練習を取り入れていきました。また、ご家庭でも同様に、「自分でやってみよう」と見守るだけでなく、「分からないときはどうする?」「困ったときには手伝うから教えてね」と伝えていただきました。
療育とご家庭の両方で取り組みを続けていくことで、少しずつAくんから「手伝って」「教えて」と自分の困りごとを伝えられる場面が増えていきました。
保護者の方から、「以前は、一人で最後まで頑張ることが大切だと思っていました。でも、『困ったら手伝ってって言っていいんだよ。』と伝えるようにしてから、難しいことに挑戦することが増えました。助けてもらった経験を重ねると、一人でできることも増えて嬉しい驚きです。」とお話くださいました。
Aくんにとって、「手伝って」と伝えることは、できないことを認めることではなく、自分の困りごとに気づき、それを相手に伝え、必要な力を借りながらもう一度挑戦する。その経験の積み重ねが、「やってみよう」という気持ちや自信につながったのだと思います。
また、保護者の方が「どうしたら自分でできるかな」という視点だけでなく、「どうしたら安心して人に頼れるかな」という視点で関わってくださったことも、この成長を支える大きな力になったのだと思います。
援助要請は、一度教えたら身につくものではなく、日々の関わりの中で少しずつ育っていく力です。
「助けを求めること」は、自立と相反することではありません。自分の力だけでは難しい場面で周りの人を頼りながら、自分らしく生活していくために欠かせない大切な力です。
幼児期は、その土台を育てることができる大切な時期です。「困ったら助けてもらっていい」「伝えれば分かってもらえる」という安心感は、小学校、中学校、そして大人になってからも、人とのつながりの中で安心して生活していくための大切な力になっていくことでしょう。
ぐんぐんぴっぴでは、これからも保護者の皆さまと一緒に、お子さん一人ひとりに合った関わり方を考えながら、「できた」を増やすだけでなく、「困ったときに助けを求める力」も大切に育んでいきたいと思っています。
日々の生活の中で積み重ねた小さな経験が、お子さんの将来につながる大きな力になることを願いながら、これからもご家庭と一緒に歩んでいきたいと思います。
(ぐんぐんぴっぴスタッフ)

寄付のお礼とお願い

みなさま方から温かいご支援をいただき、グループホーム「ほっぷ1」と「すてっぷ1」で、
みんな楽しそうに暮らしています。ご支援、本当にありがとうございます。
育てる会では、現在「ほっぷ」、「すてっぷ」に続く「じゃんぷ」のグループホームの建設を構想中です。
これからもよろしくお願いいたします。
寄付金 振込口座
  中国銀行 赤磐支店 普通預金 1321755
  岡山県自閉症児を育てる会 代表者 鳥羽 美智代

以前は「育てる会会報」はHPにも全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は一部抜粋にさせていただいています。
なお会報は正会員・賛助会員の方へは郵送でお届けしています。
もしご希望の方がおられましたら、ぜひ賛助会員に申し込みをお願いします。年会費 3000円です。
応援よろしくお願いします。
申込み方法の詳細は「
育てる会 HP」に記載しています。

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