我家の梅雨は 足の病院通いで幕が開ける
ペンネーム みかん
一昨年は私の膝関節痛(これは世間では老化現象とも言う)、
昨年はアラシ(息子:高機能自閉症児)の足に内出血ができるとても珍しい病気で数ヶ月の絶対安静生活、
そして今年はミンミン(アラシの妹 小1)の足首じん帯損傷でのギブス生活と
我家の初夏は晴れやかに迎えられない運命みたいである。
昨年のアラシの病気は血液のアレルギーといわれる病気で、見た目はただのあざ程度だが、治療は足の筋肉を使わない事のみだった。
とにかく歩く事が禁止。運動させてもらえない分、いつも以上に言葉でエネルギー発散している。周りの目は、アラシは普段どおり元気そうで
どこが病気なのッ と冷たく感じました。
いつものように走って、暴れている姿にハラハラドキドキするのは母ばかり、病気の理解が得られにくく、どうしてそんなに過保護なのと半ば呆れ顔で見つめられていました。
そして、今年ミンミンの場合は小さい女の子の足に白いブーツ(別名ギブスとも言う)。
「しばらくは足を使わないほうがベストなんだけどなッ」の医師の言葉に、すぐに町の社会福祉協議会で車椅子をレンタルしてきて、まつば杖のリハビリまで受けての療養生活もう女王様の待遇です。
学校に行っても友達に囲まれて悲劇のヒロインです。
一番に心配した和式トイレは洋式に変えるイスが有ると言う事でクリアー。その次に大好きな図書室は2階にあること、ここは先生方の力仕事に頼る事に・・・(アラシの時もお世話になりました)
しかし、盲点は1階にありました。下足室、体育館は必ず階段を通らないといけないのです。
何気に送っていた学校生活ですが、車椅子、まつば杖等を使う段階になっていろいろな問題点に気づかされた出来事でした。少し工夫すれば解決する事、少し難しい事、困難な事、いろいろな発見の連続です。
病状的にはアラシの方が命に関わる深刻な状況だといえるのですが、ギブスという目に見えるハンディがあるだけで、周りや私の対応、反応が違う事に自分でもビックリでした。
自閉症は目に見えにくい障害です。
そして話し言葉があり知的に遅れの無い、高機能自閉症、アスペルガー自閉症といわれてる子供達はもっと目に見えないハンディをかかえています。
この子供達の不便な事、困っている事、ハンディに私はちゃんと対応しているのだろうかと考えさせられました。本当にどう困っているのか説明出来なかったり、時間が経ってから少し説明出来てみたり、周りの理解もなかなか得られにくい事が多いです。
我が子の困難さを今回違う視点から垣間見た気がしました。この子達も対応次第でもっと快適に安定して過ごせるだろう、そのために今できることは何かを考えさせられる入梅となりました。
P.S ミンミンは無事杖無し歩行が許可されてあとはブーツを脱ぐ日を指折り数えて待っています。