上流部は湯原湖下から旭湖までです。
湯原ダムの堰堤から撮った写真です。
手前の区切っているところは鱒釣り場となっています。
わかりにくいですが木のあるあたりが露天風呂「砂湯」です。
ここから勝山までの川下り情報はありません。
少ない水量で急傾斜を流れ、岩も多く、未開地です。
行けないことはないような、でも大変苦労しそうなところです。
湯原温泉郷を過ぎると日本百景の一つ、中国地方きっての名瀑「神庭の滝」の水が流れる神庭川と合流し、勝山の町に入ります。
古くから木材運送や高瀬舟の川運の集積地として栄えたところで、左岸には石垣の船着場跡があります。
大きく蛇行して支流の新庄川と合流します。
新庄川合流地点の下、左岸にJR姫新線「中国勝山」駅があります。
駅の裏の旭川の河原は公園の様に整備されています。アプローチ地点です。
ここから「久世」「古見」「美作落合」と13km程、川の左岸をJR姫新線が走っています。
下り始めるとすぐに第一の堰があります。堰の中央に幅1m位の水路があります。
でも、左岸からポーテージしましょう。
流れはなかなかいい感じです。しばらく行くと第二の堰です。
この堰は右岸からポーテージです。
まあまあいい感じですが、水量が乏しいと浅瀬で苦労するかもしれません。
瀞場になってきたら第三の堰です。
この堰はすぐ下流の橋からよく見えます。
勢いよく流れ落ちる水路はスリリングな撮影ポイントかも知れませんが、無難に左岸からポーテージし、川を横切って右岸寄りの流れを下りました。
送電線の鉄塔に囲まれて、上流の湯原ダムで貯えられた水を利用する第二発電所があります。
ここで発電放水がなく、水面より上の川石が濡れていました。
そうです。急がないと水位がどんどん落ちていきます。
浅瀬のコースを読んで下っていきます。
第四の堰です。ポーテージです。
第五の堰が勝山〜落合間最後の堰です。五度目のポーテージです。
第四、第五の堰は通常の道路を走っていたのでは見えません。
堰をポーテージするのが嫌なら丁寧に下見してください。いたるところにアプローチポイントがあります。
小さな中州で休憩しました。
河原は一面のススキ、山は緑ですが日差しは低く、秋の空です。
足下にはメダカが群れています。
おやつはふかし芋。美味です。
のんびりゆっくり充分な休憩ができました。
あー!!! 川の水がー!!! 少ない!!!
そうです。急がなくてはならないときにゆっくりしてしまいました。
でも、ライニングダウンは不要でした。
美作落合駅発13時1分のJR姫新線に乗って230円、中国勝山からゴールまで3時間弱、クラスT〜Uの堰越えツアーです。
ゴールは中国縦貫道の橋の下です。
美作落合駅から10分程歩きますが、ここのアプローチポイントはにいいスロープが着いています。
美作落合駅から8km程下流の落合町旦土には広い河原があります。ここもゴールに最適でしょう。
中国縦貫道の下から旦土の河原まで堰越え無し川下りツアーを楽しめます。
のんびり2時間程の川旅です。
釣り人の多いところもありますが、ゆっくり流れるのんびりツアーです。
川の中はニゴイが目立ちます。百ほどの群にも遭いました。
鳶がカヤックに驚いて落とし物をしていきます。食べかけのニゴイでした。
もっとも、鳶は目玉くらいしか食べないそうだから食べかけではなく、食べかすのニゴイを捨てていったのかも知れません。
ゴールの旦土の河原に流れ込む小さな流れの中にも大きなニゴイが泳いでいました。
瀬は2箇所程、クラスは2でしょうか。Tシャツが濡れる程度の波が立ちます。初心者でもなんとかなります。