CMでよく見る保険を知ろう
ガン保険で有名なのはアメリカンファミリー
「新・健康応援団MAX」とアリコジャパン「ガン保険2000」だと思います。もちろん他社からもガン保険が発売されていますが、ここではこの2つとは違った特色を持つ保険を紹介しましょう。
取扱会社 |
オリコ生命保険 |
商 品 名 |
クラージュ |
保険期間 |
10年 |
良性新生物も保障
ほとんどのガン保険で保障される「ガン」とは、悪性新生物または上皮内新生物を指します。
この「クラージュ」の特徴は、他の保険では適用されない「良性新生物」(子宮筋腫や大腸ポリープなど)でも保険金が支払われる点にあります。
良性新生物保障の概要
良性新生物の場合、診断給付金は支給されません。
また、入院給付金も、悪性腫瘍の場合は初日から無期限に支給されますが、良性新生物の場合は8日以上の入院に限り、初日から支給されます。
そしてその支給限度も通算730日分となっています。
さらに、退院給付金は悪性腫瘍の場合の半額に設定されています。
その他の保障は良性新生物も悪性腫瘍も同程度です。
通院給付金はなし
「クラージュ」では悪性腫瘍、良性新生物を問わず、退院後の「通院給付金」は保障されません。
取扱会社 |
三井みらい生命保険 |
商 品 名 |
ガン保険 |
保険期間 |
終身 |
ガンの再発、転移発見のたびに診断給付金を保障
「MAX」のような終身保障の場合、1度診断給付金を受け取ると新たなガンが発見されたとしても再度診断給付金を受け取ることはありません。
これは「ガン保険2000」のような定期型でも、自動更新される限り同様です。
しかし、この三井みらい生命のガン保険では、前回入院初日から2年以上経過した後に別のガンが発見された場合、入院開始後(入院継続中であれば発見時)に、初回と同額の診断給付金が支給されます。
一度治療したガンなのに、他の器官に転移していることが発見された場合でも、再度の入院に必要な当面の費用が診断給付金によってカバーされることは、再発という精神的、経済的ショックを緩和してくれる効果があるでしょう。
通院給付金はなし
三井みらいのガン保険も「クラージュ」と同様に退院後の「通院給付金」はありません。
ガン以外の死亡は給付金なし
大半のガン保険ではガン以外の死亡であっても、ガンによる死亡ほどではありませんが「死亡保険金」が支払われます。
しかし、三井みらいのガン保険では死亡給付金は「ガンによる死亡」に限定されていて、ガン以外の原因による死亡では給付金の支給はありません。
取扱会社 |
オリックス生命保険 |
商 品 名 |
ガンブロック |
保険期間 |
終身・5年・10年 |
ガンの再発、転移発見のたびに診断給付金を保障
オリックス生命の「ガンブロック」も三井みらいのガン保険と同様、再発や転移など新たなガン発見があれば再度診断給付金を受け取ることができます。
「前回入院初日から2年経過後の発見」という条件も三井みらいと同様です。
複数回受け取っても初回と同額の診断給付金が保障される点も同じです。
通院給付金はなし
「ガンブロック」も退院後の「通院給付金」はありません。
ガン以外の死亡でも給付金を支給
「ガンブロック」の場合は三井みらいと異なり、他のガン保険と同様ガン以外の死亡でも死亡給付金が支給されます。
定期型の場合解約・満期返戻金はなし
「ガンブロック」には終身保障型と5年・10年の更新型の2(3)種類があります。
更新型は完全な「掛け捨て保険」ですから、満期時の生存給付金はもちろん、中途解約での解約返戻金もありません。
取扱会社 |
安田火災ひまわり生命保険 |
商 品 名 |
スーパーカンセール(シンプルプラン) |
保険期間 |
10年 |
「スーパーカンセール」には「シンプル」「デラックス」「リーズナブル」「レディース」と4つのプランがありますが、このなかで「シンプルプラン」について内容を見てみましょう。
ガンの再発、転移発見のたびに診断給付金を保障
「スーパーカンセール」も再発や転移など新たなガン発見があれば再度診断給付金を受け取ることができます。
ただし、2回目の条件は「初回診断確定日から2年経過後の発見」、3回目以降は「前回入院初日から2年経過後の発見」という条件になります。
複数回受け取っても初回と同額の診断給付金が保障される点は、他の複数回給付のケースと同じです。
180日目までの入院給付金は低めに設定
入院給付金そのものは無期限に保障されます。
しかし、初日から180日間の給付日額は、当初設定額の3分の2となっています。
181日目以降は当初設定額の入院給付金が支給されます。
通院給付金あり
「スーパーカンセール」では退院後の通院に給付金が支払われます。
ただし、5日以上入院した後の退院に対する療後通院という条件がつきます。
ガン以外の死亡でも給付金を支給
他の一般的なガン保険と同様ガン以外の死亡でも死亡給付金が支給されます。
ただし、給付金額は一律ではなく、支払い済みの主契約保険料と同額(上限200万円)になります。
5年ごとに5万円の通院給付金
「スーパーカンセール」は10年の定期保障ですから、5年経過時に5万円の生存給付金、つまり満期までに合計10万円の生存給付金が受け取れます。
取扱会社 |
アメリカンファミリー生命保険 |
商 品 名 |
優しいがん保険 |
保険期間 |
終身 |
ガン発症経験があっても契約可能
「MAX」では契約拒否の理由になる「ガンになったことがある身体」であっても、定期検査以外のガン治療を最後に受けた日から10年経過している、つまり過去10年以上ガン治療を受けていなければ、このガン保険を契約することができます。
何らかの理由によって過去のガン保険が失効した人や、以前ガン治療を受けた当時にガン保険などなかった人などにとっては、選択肢のひとつになりそうです。
契約可能年齢は50〜80歳
アメリカンファミリーのガン保険といえば「MAX」ですから、特に支障のない人は「MAX」に入ってもらいたい、というのが本音(?)でしょう。
そういう意味合いではないと思いますが、「優しいがん保険」は50歳未満の人は契約できません。
これはこの商品そのものが「MAX」に入れない人のために開発されたものだからだと思います。
限定的な保障
「優しいがん保険」は高齢者、がん既発症者という、発症リスクの高い人を対象とした保険です。
したがって、保険料負担を最小限に抑えるために保障も最小限に抑えられています。
「優しいがん保険」の保障内容は「入院給付金」「退院給付金」「死亡保険金」のみで、診断給付金も通院給付金もありません。
まとめ
現在入手した範囲での「ガン保険」を紹介してみました。
もちろんこれらは「生命保険会社」のガン保険ですから、損害保険会社のガン保険もあります。
こちらについては改めて紹介してみたいと思います。
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