基金事業の実態

7月12日の出来事

8月2日の出来事

8月9日の出来事

8月24日の出来事

【7月5日の出来事】 

「基金事業」というのは「緊急人材育成・就職支援基金事業」に基づく雇用対策事業で、失業手当の受給期間を過ぎてしまった求職者の就職を支援するものです。

いわゆる「基金訓練」と呼ばれる教育訓練を受けることができます。

教材費や交通費など最低限の実費は自己負担ですが、受講料は原則無料です。

さらに、受講者は一定の条件を満たせば「訓練・生活支援給付金」を受給することができます。

これは訓練期間中月額10万円または12万円を受け取ることができるというものです。

本来の趣旨は、給付金を支給することで、「生活費の心配をせずにきちんと研修を受けて自分を高めて、またしっかりと就職活動に専念してください」というもののはずなのです。

しかし、世の中にはやっぱりわずかながら「ラクしてゼニくれ」体質のヤカラがいるんですよね。

1日の訓練時間の半分以上に出席して、1か月の訓練日数の8割以上に出席すれば、給付金を受け取れます。

これを「最低限のノルマ」と曲解して、「自己流ノルマ」をクリアすれば、勝手に遅刻や早退、欠席に及ぶ受講者もいます。

私が担当しているカリキュラムは「宅建主任者」と「3級FP技能士」の受験レベルの講習です。

講師の立場として言えば、このカリキュラムはおトクです。

私はCFPと宅建の受験勉強はテキスト各1種類と問題集各1種類だけで挑戦しました。

受験料込みで最低限のコストでライセンスをゲットした部類かもしれません。

それと同じ程度のコストで、きちんと教育を受けられるこのシステムは、上手に活用すれば本当に自分の武器になるはずです。

それを単なる「不労所得狙い」だけに考えるのはとってももったいない。

「働かざる者喰うべからず」とか、TKC会計人にはおなじみの「自利利他」という考え方からすれば、「そんなさもしい魂胆だから就職できねえんだよ!」と言いたくなります。

 

これから12月までこの「基金訓練講師」が続きます。

ちょっとしたハプニングなんかがあれば、折々このページとブログでご報告します。