sorry,Japanese only
平成20年2月29日
第118号
NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会
118号 目次
春はもうすぐそこまで
支援者養成セミナー報告
『こうすれば叶う 自閉症児の就労』
育てる会勉強会
『18歳の春をめざす親子療育クラブ 〜支援ツール連続講座〜』
『母の想いを話す会』
支援者養成講座
AAO ・ サッカークラブ ・ 水泳教室 の お知らせ
私のお薦め本コーナー
『自閉っ子、えっちらおっちら 世を渡る』
近隣の講演会等のご案内
お母さんコラム
『長かったね、でも、だから嬉しい』
事務局だより
春らしくなってきましたね。黄砂で遠くの山並みが霞んで見えます。
皆さんお元気でしょうか?
一か月一回のこの会報の原稿がなかなか書けなくていつも遅筆な私です。先月もたくさんの出来事がありました。その中で印象的だった出来事を書かせていただきます。
まずはおめでたい出来事から始めますね。
児童デイサービス赤磐ぐんぐんスタッフの横内奈穂さんが2月16日にご結婚されました。ご主人は若い頃のジャッキー・チェンに似たハンサムでとても優しそうな人です。
結婚式に招かれて、幸せそうな奈穂さんを見ていると、彼女との長いお付き合いが走馬灯のように浮かんできました。
彼女との初めての出会いは、吉備少年自然の家での夏合宿でのボランティアでした。あの夏合宿を覚えている会員は何人いるでしょう?
雨と雷とそして暑い暑い夏。でも楽しかった!あの風景の中に切り取ったように涼やかに彼女との思い出があります。
子どもたちが帰ってしまった後、最後まで残っていた彼女が言った一言。
「皆と別れるのが寂しいです。私はもっともっとこの子たちと一緒にいたいです」
この言葉をキラキラ光る彼女の瞳とともに今でも私は覚えているのです。
その後、彼女、赤磐ぐんぐんの立ち上げを一緒にやることになろうとは・・・その頃の私はまだ知りません。紙面を借りて、もう一度伝えたいです。「奈穂さん、おめでとう」そして「お幸せにね!!」どうぞ、これからも子どもたちのことをよろしくお願いします。
さて、次にとっても印象的だった出来事です。
先月号でお伝えした通り、実家の母が亡くなり、その四十九日の法要が、2月17日(日)にありました。
お葬式には参加できなかった哲平と長男と共に列席しました。哲平もスーツを着込んでかっこ良くキメています。お寺の和尚さんのお経の間も、足を崩さず、周りの人と同じようにキチッと正座をしておつとめができました。その後、お墓で短めの読経の後、お線香を上げて、納骨。その後会食となりました。
久しぶりの人も多く、哲平の障害を知ってくれている親戚ばかりではありません。しっかり知ってもらいたいと思い、子どもたちを順々に紹介しました。
子どもたちも一人ずつ立って挨拶をしました。哲平も三番目に立ちあがりました。
「お名前は?」「鳥羽哲平です」「お仕事は?」「NTNテクニカルサービス株式会社夢工房」「お仕事頑張っていますか?」「頑張っています!!」と大きな声で挨拶ができました。
その後、皆に前回の会報117号をお渡しして、障害のことを少し話しました。
すると親戚のおじさんおばさんが次々、育てる会の賛助会員になってくれて、「頑張れ!」と応援してくれるのでした。ありがたくて感激でした。
哲平はお兄ちゃんの隣で食事に夢中だったようで、お兄ちゃんが刺身を食べたら刺身を、天ぷらの海老を食べたら海老を、真似して食べたそうです。いつもの我が家の食卓に比べると、とても豪勢なお料理の数々です。何からどう食べればいいのか、多分迷ったんでしょうね。迷った時はしっかりした人の真似をする。それは小学校の時から哲平が学んだ処世術です。もしお兄ちゃんがお芋を転がしたら、一緒に転がすのかもしれませんネ。(そんな落語が確かあったような・・・)
そんな風に、親戚の皆さんの中でゆっくりくつろいで食事を取れるようになった哲平でした。あの小さい頃大変だった哲平に、こんな日がくるなんて・・・。感無量です。
3人の子が次々挨拶するのを見ていて、「これは3人とも私の大事な大事な子どもたち・・・」と誇らしくてなりませんでした。母が亡くなって悲しいけれど、こうやって孫が立派に大きくなっていく・・・。「お母さん見ててね。しっかり生きていくよ」と心の中で手を合わせる私でした。
さて、続いての話題はやっぱり3月2日の就労セミナーでしょう。
愛媛大学の上岡一世先生に「どうすれば自閉症児・者の就労が実現できるのか」と題して基調講演をしていただき、その後哲平の就職に関わった学校の先生と、企業の方を報告者として実践報告をしていただきました。私も親として小さい頃からのことを発表させていただきました。
一人の子どもの就職に関わった関係者が一堂に会しての実践発表は、他でも例がないということで、上岡先生も大乗り気で準備をしてくださいました。
講演会の初めには大抵私が代表挨拶をするのですが、今回は私も発表するので、わざわざ挨拶せず、代りに哲平が挨拶をすることになりました。
成人式に作ったスーツがこんなに何度も役立つとは思いませんでした。スーツを着て、髪の毛もバチッとキメた哲平は凛々しくって「イヨッ!男前!!」
思わず呼びかけたくなる風情です。明石徹之さんを真似っこしての挨拶です。
「僕の名前は鳥羽哲平です」
「お仕事頑張ります。よろしくお願いします」
短い文章で、たどたどしい口調でしたが、一生懸命原稿を読んでくれました。
私たち親子にとっての晴れ舞台。つくづくそう思いました。
皆さんからの感想が後ろのページにありますので、どうぞ読んでくださいね。発表した後、出会う人たちの視線が今までになく優しくて、私には嬉しいです。
中でこんなことを言ってくださった方がありました。
「哲平くんが就職できて、鳥羽さんは運のいい人だと思っていました。けれど、運じゃなかったんですね。あれほど頑張ってこられたから、就職できたんですね。今日はそれがよく分かりました」
ちょっと嬉しくて書いちゃいました。
次に基調講演の上岡一世先生のお話を聞きながら、私はずーっと昔を思い出しておりました。
もし、先生の本との出会いがなければ、私はこの重い自閉症の子をどんな風に育てていたのでしょうか?
「こうすれば伸びる自閉症児の指導法」
「家庭との連携で就労=自立を実現する教育」
「指導年齢がわかる社会的自立のための指導プログラム」など、
先生の本は分かりやすく読みやすく、具体的にどうすればいいかが書いてありました。コツコツ取り組む取り組み方が書いてありました。私はこれらの本を参考に子育てしてきたように思います。その結果今哲平は働く大人になりました。自閉症の子は伸びる。自閉症の重度な子の方が就職しても継続して継続して仕事ができている。そんなお話は、私に勇気と希望を与えてくれるものでした。
ぜひ皆さんも先生の本を読んでいただきたいと思います。
(先生の本は事務局に在庫がございます。どうぞ事務局へご注文ください。086-955-6758)
このセミナーを行うにあたり、はじめて知ったことがたくさんありました。東備養護学校の当時の進路担当の藤井先生・担任の冨谷先生のきめ細やかなサポートがあったことや、NTNテクニカルサービス株式会社の高津部長との綿密なやりとりがあったことを知りました。
哲平という事例があるので、先生方のお話にも具体性があり、養護学校の取り組みについても理解しやすくなりました。本当にお世話になったのですね。
やっぱり養護学校っていいですよ。私改めてお薦めしちゃいます。小1からの12年間の一貫教育にも、これから期待したいです。
18歳の春を目指してコツコツ取り組めば「必ず叶う。叶えてみせる、自閉症児の就労自立!」ですね。
NTNテクニカルサービス(株)の高津部長と今村サポート員のお話も、とても熱くて、皆さん驚かれたことでしょう。
上岡先生が日本一の会社と言われるのも、頷けたのではないかと思います。哲平はこんなに支援していただいて働いています。こんなに支援すればだれでも働けるのではないでしょうか。
哲平は重たい自閉症の子です。コミュニケーションに大きな問題を持つ子です。言われた言葉はほとんど伝わりません。そのため、見て解るように細かい支援をしていただかなければなりませんでした。
哲平が働けるように、会社も雇ったからには後には引けない真剣勝負。補助ジグもたくさん作ってくださいました。その数々の紹介もスライドでありました。会報で私がいつも書いていた通りの支援だったでしょう?
皆さん、次に車を買われる時はぜひNTNのベアリングの入った自動車を買ってくださいね。よろしくお願いします。
このセミナーに来られなかった方は、正会員の方にはDVDの貸出をしますので、事務局までどうぞ申し込んでください。
また、NTNの見学会を、会社のご好意により行えることになりました。一人ずつ来られる個人の方は困るので、育てる会でまとめることになりました。
どなたでもいらしてください、とのことですので、見学希望者を募集いたします。
日時は3月20日(木・祝日)10:30〜12:00です。学校の先生方もお休みの日ですのでどうぞ。
NTNの備前市の工場近くの集合場所の地図などお送りしますので、必ず育てる会事務局へ事前に申し込んでください。
また、4月第2〜第3週の平日にも、開催予定です。詳しくは次回会報でお知らせします。
さぁ、今年の春ももうすぐそこまで来ているようです。
新しい学年、新しい出会いが、良い変化であることを期待しましょう。自閉症の子は変化が嫌いなのではありません。良い変化なら喜んで受け入れるのですから・・・。
外は春の嵐。風が吹いています。
次回の会報は桜の頃のお届けになると思います。皆さんお元気で。
育てる会代表 鳥羽美千子
支援者養成セミナー報告
先日3月2日(日)、岡山県生涯学習センター大健修室にて 「こうすれば叶う 自閉症児の就労 〜家庭・学校・企業 それぞれの立場での実践から〜」と題して、愛媛大学教育学部教授:上岡一世先生の基調講演を行いました。
そして当会代表:鳥羽美千子さんのご子息:哲平くん(20歳)の就労までの軌跡を、保護者・学校・企業の方がそれぞれの立場で実践報告を行いました。
報告後は、3者と上岡先生でシンポジウムを行い、実践報告の内容をさらに深めるような会となりました。
参加された方から感想をいただきましたのでご紹介します。
われらがシンボル、鳥羽母の歩んだ道筋20年間を知ることができる、待ちに待ったセミナーでした。さらに5月に行われたセミナーで感動した上岡一世先生の講演、そして哲平君の就職先であるNTNの方の話、養護学校の就職担当の先生の話まで聞けるとは、これはハッキリ言って、二日分のセミナーに値するような盛りだくさん豪華な内容です。参加しない手はありません。果たして、期待を裏切らないとても充実した時間を過ごすことができました。
会場は大入り満員でした。当日参加の方も大勢いらっしゃいました。スーツを着用した初老の男性・女性の姿も多く見られ、校長・教頭先生かなとお見受けされました。
まず最初に、スーツ姿もりりしい哲平君の挨拶でセミナーが始まりました。
引き続き、上岡一世先生による基調講演 「自閉症の人が就労するために必要なこと」 が行われました。
企業就労した自閉症者246人の全国実態調査から、勤務実態・教育歴・不適切行動の有無、職場適応の実態について説明がありました。自閉症の人は、知的しょうがいの軽重で多少差はあっても、作業の正確さ・持続性・出勤状況・意欲が一般人より優れており、対人関係・余暇等、苦手分野を補って余りある能力を持っているというお話から始まりました。
数年前の調査では、製造業種、比較的単純でルーティン化された職種が多かったのが、今回の調査ではサービス業(パチンコ店清掃、ファーストフード店、ガソリンスタンド等)が増えていたのが特徴だったそうです。ほかに埋蔵文化財発掘、パソコンデータ入力、図書館の本の整理等、自閉症の特性が生かされる分野での活躍も目立つようになってきました。
知的障害で言うと確かに軽度の人の割合が高いが、重度の人・不適切行動がある人でも、仕事面で貢献できれば、就労は叶うというお話はとても勇気付けられました。
要約すると 「できる仕事を探すのではなく、本人の能力・特性が生かされる仕事をどう探すかが重要」 という話だったでしょうか。
職場適応とは「周りに認められること、周りに必要とされること、周りの人の役に立つこと」であり、そのように育てるには、今本人が家庭や学校で、周りに認められているか、必要とされているか、役に立っているか、そういう気持ちを持たせるように導くことが大切というお話は、耳が痛くもあり、一保護者として、自分はどうだろう・・・と子育ての姿勢を反省させられました。
就労が実現した理由の中で大切な要素を占めるのは現場実習体験で、体験を通して職場の理解が広がり、本人の能力や課題について新たな発見があるということでした。体験を通して周囲の力を結集させ、就労の実現へ近づけるのが教師の役割ということでした。
まとめとして、就労はゴールではなく、維持が必要。
お給料をもらうことを目標とせず、いかに本人の人生の質を高めていくかを考える必要がある。
就労維持には、仕事と余暇のバランス、ソーシャルスキルの向上等様々な課題があり、就職後5年くらいのアフターケアがあるとよいという提言がなされました。
まだまだ色々ありますが、あとは明治図書から出ている上岡先生の本をご覧ください。(事務局で販売しています)
次に、鳥羽母による、哲平君の就労を実現させるまでの道筋のお話です。
鳥羽さんは、哲平君の障害告知を受けてこの方、「18歳で就労」を目標に、家族で手に手を取り、周囲をその熱意で巻き込みながら突き進んできました。
上岡先生の著書を道しるべにしたといわれましたが、まさに「愛情深く、真剣に対応」された道筋だったと思います。鳥羽さんは「動物的勘」と表現されましたが、フットワーク軽やかに、よいと思ったら即実践し、でも我が子に合わないと思ったり、自分にはどうしてもできそうにないと思ったことは諦め、人をうらやまず、ひたすらに、幼児期の多動な時期から、哲平君の興味・関心に付き合います。余暇を楽しめる人になってほしいという思いで、さをり織りや自転車・絵画教室・木工・編物、色んなことに挑戦させました。
そして小学校高学年、多動が落ち着いた頃合を見て、家事手伝いをスモールステップで教えていきます。哲平君は頑張れば好きなお菓子が買えるという動機で、どんどん意欲的に家事のレパートリーを広げていきました。体力をつけるための毎日のマラソンもこの時期に始めました。
中学校に入った頃、何でも母の方を見て確認しないと不安になる哲平君の様子を見て「主体性を育てなければ」と意識し、できるだけ何でも一人でさせるように導きました。一人で通学、一人で買い物・・・まさにスモールステップで身につけていきます。
高等部では、就労を視野に入れ、片道2時間を自転車と電車を乗り継いで自力通学できることを目標におきます。哲平君の自立意欲が母の予想を上回り、母の決意や準備が肩すかしに終るというエピソードも紹介されました。そして、すばらしい熱意と力のある高等部の先生との出会い、就職先とのマッチング・・・サクセスストーリーが紡がれました。
鳥羽母の原稿は元は120分だったそうですが、日程上40分しか時間が取れなかったとのことで、あっという間に時間が経過し、もっと聞きたかったなあという実感が残りました。
昼休憩中には、哲平君が働く姿がビデオ上映されました。
哲平君は通い箱にビニール袋をかけていくのですが「あれ?早送り?!」というくらいに哲平君の動きがめちゃくちゃ速いのです。何度も目を凝らしましたが、周りの風景は普通のスピードです。そのめちゃくちゃ速いペースの作業が黙々と繰り返され、あっという間に100個が仕上がりました。
さて、午後の部では、学校の取り組みとして、東備養護学校高等部の哲平君を当時担任した先生と、当時の進路指導の先生が登場し、養護学校で行われている一般的な就労カリキュラムの説明と、哲平君の就労までのプログラムが紹介されました。
就労が実現したポイントとしては
@他機関との連携(ハローワークへの協力依頼・情報提供)、
A校内での連携(実習中の評価を作業学習で生かす取り組み)、
B哲平君が身につけていた力(基本的生活習慣・家事労働の習慣・体力・自力通勤できる力・労働と報酬の理解・余暇を楽しむ力)
Cジョブマッチング
D企業・保護者・学校三者の連携・努力
があげられました。
高等部前期の現場実習先が見つからなかった際の話では、話す先生も涙をこらえる場面がありました。
秋以降、どんどん就労が具体的な実現に向かっていくサクセスストーリーは、会場全体が固唾を飲む感じで、熱心に聞き入っていました。就職には運もあるけれど、頑張った結果は無駄にはならない。人と人の出会いである就労には、親だけでなく、教師や職場の担当者の熱意が大きなポイントを占めていて、それぞれの立場が相互乗り入れしながら、対等な立場で連携していくことが大切なのだということが実感できました。
そのあとは、哲平君の就職先であるNTNワークショップ夢工房岡山の支援員の今村さんと高津部長さんのお話が ありました。
夢工房の設立趣旨は
「障害者が主役となって働ける場を提供する」
「障害者職場をお荷物職場にしないため、売上高が障害者職場にかかる直接費用とほぼ同等になるレベルにすることが目標」
で、その趣旨実現に向け、たゆまぬ努力が続けられています。
具体的には、哲平君が作業しやすいよう様々な「治具」「作業手順書」等を工夫して作成し、どんどん作業しやすく改善がなされていく様子が紹介されました。社内の構造化は見事なもので、掃除をするときのラインまでひかれ、挨拶の文言は目を引くように数日間で色を変えるという徹底ぶりです。
最後のシンポジウムでは、上岡先生から、家庭・学校・職場へ質問がなされ、率直な回答があり、会場は終始笑いと納得の頷きで沸きっぱなし。あっという間に終了の16時がきてしまいました。
報告は、これだけではまだまだ不十分なので、もっと詳しくは身近な参加者にお聞きいただければと思います。
願わくは、次回は「鳥羽母が子育てを大いに語るセミナー」を、会場からの質疑応答も含め、丸一日の日程でじっくり行ってほしいと思った次第でした。
以上、つたない報告を終えさせていただきます。
増田 知代
参加者の皆様からのアンケートの一部を紹介させていただきます。
【上岡先生の基調講演を聞いての感想】
●人生の質を高めていくことを強く意識して頑張りたいと思った。基本的生活習慣・リズムなどの生活力を育んでいきたいと思った。色々なことにチャレンジさせたいと思った。学校・企業任せにせず、家庭で色々な力を引き出せるように大事な一員として育てたい。(幼児:保護者)
●就労に向けて学校・家庭で適応できていないことは、職場では適応できないと言われたことが良かったです。まだまだ家庭で取り組むことが大事なんだなと思いました。通勤が一人でできるように、自転車・バスの練習が必要だと思いました。(小学生:保護者)
●重度な子でも就労は可能と知り、お話に希望を見出しました。職場でも認められる人材に育てるためには、家庭でも学校でも役に立つ・認められる・必要とされることが大切なんだと改めて思いました。意欲を育てるには地道で見通しを持った親の支援が不可欠なことがよく分かりました。(小学生:保護者)
●自閉症の子どもは誰でも就労できる可能性があると言われたこと。自閉症の子どもは人と関われない子たちではなく、関わり方が分からない子と言われたこと。とっても勇気が出ます。(小学生:保護者)
●就労が最終目標ではないと言われ、そのあとの方が課題であることを知り、考えが甘かったなと反省しました。(中学生:保護者)
●自閉症の子どもでも周りの人の接し方一つで、就職できることを知り、とても希望が持てました。就労維持に必要なことを踏まえて、色々経験させてあげたいと思います。ありがとうございました。(中学生:保護者)
●就労すること=人生の質を高めるため。本当にその通りだと思いました。毎日目先のことに追われていますが、先を見通して目標を持ってやっていこうと思いました。(中学生:保護者)
●先生のお話はいつも「障害」ということはその人の特性であり、自信と希望を持って生きることができるという勇気を与えてくださるものです。今日もそうでした。私や保護者の方が今まで手探りでやっていたことに自信を与えていただきました。ありがとうございました。(教育関係者)
●職場での実態・離職の様子をうかがい、学校でそれまでに大切にしていかねばならないことを明確に示してくださいました。講演のたびに新しい視点からの発見があります。(教育関係者)
●将来の就労・質の高い暮らしを目指して、今しておかなければならないこと、必要なこと、その根拠などをお話していただき、日々子どもたちや保護者に関わる者として大きな指針をいただき、良かったです。(教育関係者)
●自閉症の方の特性を認め、よさを最大限活かしていこうとする視点・また就労を人生の質を高めるための営みの一つととらえ、どう質の高い生活が送れるようになるかを考えて支援することが大切であるという言葉に、本当に感銘を受けました。(教育関係者)
●膨大な研究・実践の積み重ねに基づいたお話は説得力があり、自閉症児を育てる保護者にとって希望の灯りのような素晴らしいものでした。(教育関係者)
●すべて。来てよかったです。何度も読み返して自分の仕事に工夫をこらして目標をきちんともってやりたいです。新年度の指導計画のヒントがいっぱいありました。(教育関係者)
●職場適応に障害の重たい軽いが関係ないという実態がよく分かりました。学校や家庭で適応していることが職場適応につながっていることが分かり良かったです。最後のまとめをもう少し聞きたかったです。(保健師)
●障害を持ちながらも適応していく人たちであるという言葉が印象的でした。サポート次第で伸びていくことができるのだと思い、その個々にあった配慮・指導の仕方を知ることが大事だと感じました。(保育士)
●自閉症に対しての知識が浅かったので、とても勉強になりました。大きな可能性を秘めているということ、周りの環境の大切さ、もっと知識を深めていきたいと思います。ありがとうございました。(保育士)
【保護者の実践報告を聞いての感想】
●就労という目標については人それぞれかもしれませんが、目標に向かってのご努力には心から感動しました。哲平くんへの愛情の深さに感動しました。(幼児:保護者)
●いつも先を見て子育てしてこられた大先輩。私にどこまでサポートができるか心配ですが、またできることを一つ一つ増やしてあげたらと思いました。(小学生:保護者)
●家でお手伝いをさせること。将来を見据えて決めたら続ける根気が親に必要だなと思いました。様々な情報の中から我が子に合うものを即実行。できないものを羨まないこと。一言一言が本当に重要なお話でした。(小学生:保護者)
●指示待ちであったり大人の確認などが必要であったはずの哲平くんが、自分から嫌と言えたり周囲を見ながら動けるように変わっていったその成長ぶりが素晴らしかったです。(中学生:保護者)
●本当に親の力って大きいんだなぁと思いました。私も落ち込んではいられない。その姿を見て元気を出さなきゃと思います。(中学生:保護者)
●自閉症を持つ同じ親として本当にすごいと感じました。親がここまで時には厳しくしっかり目標を立てて、将来を見据えて育てている姿は感動いたしました。私もこういう風に育てたいと思いました。(中学生:保護者)
●哲ちゃんはとても幸せな人です。哲ちゃんの周りの人々も哲ちゃんがいてくれたおかげで皆幸せです。いきいききびきび働いている哲ちゃんに感動しました。がんばれ哲ちゃん!がんばれ美千子さん!私も頑張ります!!(中学生:保護者)
●親が将来のビジョンを持ち根気よく愛情を持って本人と接し、かつ学校と連携を取ってきたことが本人の就労に結びついていったのだなということ。手伝いをさせないといけないなと改めて思ったこと。(中学生:保護者)
●幼いころから将来を見据えた保護者の方の熱い思いと様々な取り組みの細やかさ(お父様の暖かいお母様へのサポートも含めて)感動の一言でした。また「他の兄弟と同じように育てる」という視点は哲平くん自身を尊重している保護者の方の基本的な平素の姿勢であり、素晴らしいと思いました。幼いお子さんを子育て中の保護者の方々への力強い指針となったであろう内容でした。(教育関係者)
●前回明石洋子さんの講演も良かったですが、岡山にも素晴らしい実践をしておられるお母さんがおられるということで期待してきましたが、期待以上の素晴らしい実践報告でした。(教育関係者)
●素晴らしい実践発表でした。私が担任している子どもも、きっと哲平くんのようになれるぞ!と希望を持つことができました。(教育関係者)
●お母さんのこれまでの御苦労に涙ぐみながら聞かせていただきました。でもお母さんお父さんの元気が今日の就労につながったのだと深い感銘を覚えました。(教育関係者)
●愛と誠意をもって息子さんを育ててこられた様子がうかがわれ感動しました。それとともに大切なポイントを教えていただきました。シンポジウムでの発言も素晴しかったです。鳥羽さんすごい!!(教育関係者)
●家族が一つの目標を持って、しっかりした手立てのもとやっていかれたことがよく分かった。お母さんの本人に寄り添いながら何が大切かを見定めてやられていたのが素晴らしかった。(教育関係者)
●保護者が目標を持って育てることの大切さ。会報をいつも楽しく読ませていただいています。(教育関係者)
●就労へ諦めないことの大切さと夫婦で子育てを共有しながらどんどん子どもに合ったことを探して実践することの大切さを学びました。(教育関係者)
●鳥羽さんご夫妻のしなやかで豊かなひたむきさに感動しました。よく20年間頑張って来られたと思います。言葉では言い尽せないことがたくさんあったことだろうと推察いたします。(教育関係者)
●お子さんの力を信じて将来を見据えて家族で協力しあっていくことが大切であることが改めてよく分かりました。そのことは障害の有無に関わらずすべての子育てにも共通することであり、仕事や自分自身のことにも参考にしていきたいと思いました。(保健師)
●具体的に労働意欲を育てるやり方など、障害のあるなしに関わらず、非常に参考になりました。まだまだ社会・企業・学校の方も障害に対する理解が足らないということを感じました。(福祉関係者)
●保護者の方の思いが伝わってきたお話でした。小さい時からの両親の思いが共通していて、それを実践されたことが就労の道につながったと思います。色んなサポートの仕方を分かりやすくお話していただき、参考にしたいと思います。
●息子さんへの愛情の大きさを感じ、温かい気持ちになれました。接し方など一から見直そうと思いました。もっと専門性を身につけたいと思います!ありがとうございました!(保育士)
●工夫することが好きと言われた鳥羽さん、すごいな!しんどくても一緒に楽しむ気持ちを持っておられたからきっと今があるんだと思います。私も頑張ろう!(福祉関係者)
【学校の実践報告を聞いての感想】
●就労に対して学校がどう動くか、ということがよく分かりました。(幼児:保護者)
●高等部の先生の先を見据えた動きと、保護者の協力、そして本人が得てきた力。三者がかみ合ってそこに企業の理解があって、就労が実現したのだと改めて思いました。(小学生:保護者)
●高等部での取り組みがよく分かりました。普通高よりも積極的に就労に取り組まれており、いいなぁと思いました。(小学生:保護者)
●養護学校の就労支援が具体的にどんなものか初めて聞きました。参考になりました。(小学生:保護者)
●諦めない姿勢に感動しました。親として、就労のため動いてくださっていることありがたいです。他の子どもやこれからの子どものために継続してほしいです。(小学生:保護者)
●一人ひとりに合わせ、本人の能力と職場をじっくり吟味されていることを知り、安心しました。(小学生:保護者)
●学校の先生方も就労に向けて色々な働きかけをしてくださっているんだなぁと思いました。(小学生:保護者)
●学校の先生が就労に向けて企業と想像以上のコンタクトを取っておられたということを初めて知りました。ありがたいことです。(中学生:保護者)
●就労に向けて学校での色んな取り組みや仕事の工夫をしっかりしていて、すごいと思いました。就労してもしっかりサポートしているのはすごくビックリしました。(中学生:保護者)
●東備養護学校での就労に向けての取り組み、一生懸命にしてくださっていると感動しました。(中学生:保護者)
●先生方の哲平くんを思われる熱意が伝わってきました。(教育関係者)
●就労に向けての学習活動の実践が良く分かりました。進路に向けての真摯な姿勢も良かったです。冨谷先生の「その子その子によって色々な道がある。幸せ(人生の質)は人によって違う」という言葉に感銘を受けました。(教育関係者)
●養護学校がどんなに進路に一生懸命かがよく分かりました。養護学校だからこそのノウハウが感じられました。(教育関係者)
●養護学校の先生が鳥羽くんの就労に向けて本当にきめ細かく指導され就労を目指しておられる姿勢に感銘を受けました。(教育関係者)
●東備養護学校の進路指導がシステムとして確立している点、感心しました。(教育関係者)
●養護学校の先生方のご配慮やフットワークの大切さ、熱意などに感銘を受けました。(教育関係者)
●保護者に寄り添って連携を密にしていたからこそ実現した就労、すごいなあと感じました。(教育関係者)
●就労へ向けての協力の様子の素晴らしさに感銘しました。連携の重要性・並びに連携をとることのむずかしさを日々感じる中で、さらに思いを新たにしました。(教育関係者)
●家庭・企業をつないで連携しながらサポート体制を作っていく極めて大切な役割をされていると感じました。(教育関係者)
●きめ細かい関係機関との連携・調整をされているのに頭の下がる思いです。(保健師)
●基本的生活習慣がとても重要だと思います。スケジュールをたてることや就労に向けての体力・能力を見極め、それを伸ばすことをしてあげることが大切だと思いました。(保育士)
●家庭とはまた違った支援を詳しく聞かせていただき、勉強になりました。就労に向けての取り組みの大変さも伝わってきました。「その子にとってどんな道がよいか」保育にも通じるものがありました。(保育士)
【企業の実践報告を聞いての感想】
●障害者が主役となる職場づくりの発想が素晴らしいと思った。何が家庭で大切かよく分かった。どんどん手伝いさせていこうと思った。「自分が楽になるため」でもある構造化の発想を生かしたい。(幼児:保護者)
●企業の方から「障害の重さは関係ない」と言っていただけると勇気が出ます。本当によく必要なサポートに気付いて実行されていて、感心します。(小学生:保護者)
●障害者の側に立ち、同時に企業利益向上に向けて努力されているのは素晴らしいと思いました。多くの企業がそうであってほしいと思いました。(小学生:保護者)
●ビデオのジグに驚きました。障害によりできにくい作業をしやすくするための道具の工夫は、一般の仕事の能率を上げるためにも有効に見えました。企業側が真剣に対応してくれることは、企業にとっても良いことになっているように思いました。まさに今熱心にしてくださっている方々が変わられた場合でも、変わらずお荷物ではない障害者雇用を続けてほしいです。たくさん成果を上げて、他企業へも広げる先駆になってほしいです。(小学生:保護者)
●障害者雇用について職場の中で主役になって働ける・働いていただけるという考え方。決してボランティアではないという考え方、素晴らしいと思いました。一人の人間として対等に接してくださっていること、ステキな会社だなと思いました。(小学生:保護者)
●ボランティアではなくお荷物でもない職場づくりという方針に強く賛同しました。NTNの部品の入った車を買おうと思いました。(小学生:保護者)
●企業が特性を知り、治具を作ったり分かりやすく構造化していたり、素晴らしいと思いました。高津さんの考え方に感動しました。(小学生:保護者)
●大きな会社の方と聞いていましたが、お二人とも話し方が優しくて、鳥羽くんのことも色々と考えてやっている様子は、親として感動しました。ズブの素人と言われますが、基本的なところは学校の先生よりよく分かっておられてすごいです!まだまだ障害者雇用も未来があるんだなあと思いました。(小学生:保護者)
●障害者の方がうまく働けないのは、まだ自分たちの工夫の余地がある、という考え方が素晴らしいと思いました。(中学生:保護者)
●障害に対する理解ある企業に就職された鳥羽くんがとてもうらやましく思いました。特に仕事ができなければ教え方が悪いとサポートの改善をすぐに実行されている点は感心しました。(中学生:保護者)
●企業側も色々と工夫を重ねてサポートされていることを知って、頭の下がる思いです。このような企業を増やしていけるよう、皆が努力しなければと感じました。(中学生:保護者)
●できないところは道具などを作って補助しているところのアイディアはすごいと思います。本人の働きたいという意欲を大事にしてあげている仕事場だなぁと感じました。色んな目で見て分かるカード、見えるところへ注意を書くのはいいことだと思いました。(中学生:保護者)
●企業の方々がとてもうまくサポートされていて、すばらしいと感動しました。保護者へのメッセージ、ありがとうございました。(中学生:保護者)
●「障害者が主役で働ける」という運営理念とともに企業(職業)人としての創意工夫、さすが企業としての一流性を感じました。(教育関係者)
●企業の方がボランティアではなくきちんとした仕事として障害を持った人に工夫をしてくださっていることに就労に対する希望が湧いてきました。職場での働きやすさの構造化、感動しました。(教育関係者)
●実際の企業の本音もチラリと見えてよかったです。お金には変えられないものを得ることができるという言葉にハッとしました。(教育関係者)
●目に見える化・構造化をここまで職場で実践されていることに敬服いたしました。学校ではまだまだ足りないと痛感しました。職場から学びたいです。(教育関係者)
●企業の立場から、障害のある人たちに対して誠意ある取り組みをなさっているお話が聞けて良かったです。今村さんが楽しんで支援されている感じがとてもよかった。(教育関係者)
●障害の度合いは場合によっては支障がないということ。そのためにどんな準備または支援が必要なのかが分かった。(教育関係者)
●企業の障害者理解・支援の素晴らしさに感心しました。ボランティアではなく一人の社員として主役で働いてもらうという姿勢が素晴らしい。いきいきと働くことができますね。(教育関係者)
●ジグのアイディアが本当に鳥羽くんの立場に立って考えられたもので、また作り出すまでの試行錯誤の過程がとても勉強になりました。(教育関係者)
●素晴らしかったです。学校のなすべきことも分かりました。日本社会全体がよくなる、一つの手助けをしておられると思います。(教育関係者)
●こんな素晴らしい企業もあるのかと驚きました。トップの方はもちろんですが、高津さんの考え方が素晴らしい。今村さんの努力も素晴しい。この素晴らしい企業がどこにあるのか分かるような資料がほしいです。(教育関係者)
●治具の発明工夫→私たちも日々の指導教具の工夫につながると思います。専門家でないのに、子どもに合った道具をという姿勢を見せてもらって、自分が恥ずかしく思いました。がんばります。(教育関係者)
●障害者本人の能力を発揮するために工夫されていることがよく分かりました。弊社でも参考にしてきたいです。(特例子会社支援員)
●補助具や構造化された表示をされて勤務しやすい環境を作っていることを知らなかったです。本当の意味での障害者雇用を考えていることが伝わってきました。(保健師)
●障害者に対する理解・支援が会社全体でできていて、働きやすい環境づくりができていることは素晴らしいことだと思います。家庭・学校との連携がうまく取れることにより、支援の仕方や幅が広がり、働きやすく工夫されていくのだと感じました。(保育士)
●障害を持った方が主役として働ける。素晴らしいと思います。対応やサポートも大変なこともあるかとは思いますが、あのビニールがけの早さ。驚きました!!働くいきいきとした姿がとても印象的でした。(保育士)
【シンポジウムを聞いての感想・また今日の講演についての意見】
●いつも日常生活の中での療育の力になるお話が聞けてとても実践に役立つとともに、勇気をいただいています。本当にありがたいことです。今後の進路を見越して大事なことがとてもはっきりしたように思いました。(幼児:保護者)
●参考になりました。家庭・学校・企業のどれか一つが欠けてもダメで対等に連携していくことが大切であるということ。知らないことがたくさん分かり、安心したとともに、家庭でも改善していこうと思いました。(小学生:保護者)
●色んな講演を聞くと自閉症者と我々の何が違うのか。大切なこと(自尊心を大切にする基本的生活習慣を身につけるなどなど)は皆同じと感じます。今日のような色んな立場からの報告が聞ける機会はとても大切なことだと思います。(小学生:保護者)
●貴重な休みの日ですが、来て本当に良かったです。早速親としてできることから始めたいです。(中学生:保護者)
●本当によいシンポジウムを聞かせていただき、本当にありがとうございました。これからのわが子への将来に、とても希望が持てました。親として、子どもにどんなことを経験させてあげればいいのかよく分かったような気がします。保護者と学校と企業の連携が大切なんだと感じました。(中学生:保護者)
●各立場の方の本音を聞けて良かったです。学校や企業のせいにせず、家庭では生活習慣や挨拶、まだまだするべきことがあるなぁと思いました。(中学生:保護者)
●今まで自分なりに頑張ってきたつもりですが、今日のお話を聞いてまだまだ甘いなと感じました。心を引き締めてさらに頑張っていきたいと思います。(中学生:保護者)
●今日は学校・家庭・企業の方々の立場から色々なお話を聞くことができ、とてもよい企画をしてくださりありがとうございました。(中学生:保護者)
●本当に来て良かったというセミナーでした。以前に鳥羽くんの就労について上岡先生が「理想的な形で実現されている例が岡山にもある」と言われたのですが、本当にそうだと思いました。希望や元気をいっぱいもらいました。ありがとうございました。(教育関係者)
●三者のそれぞれの立場での想いを上岡先生がきちんと整理してくださり、分かりやすく解説してもらったことで、自分が明日からどのような教育活動をしていけばよいかを考えるきっかけとなった。(教育関係者)
●「できること」と「分かること」のむずかしさを感じました。繰り返しの中で学習しているお子さんと関わりを持つことがあり、逆に教えられることも多々あり、毎日自分自身学ばせてもらっています。今日参加することができてよかったと思うと同時に嬉しく思います。明日からの子どもとの関わりに「素直」な気持で同じ目線に立って共に歩んでいきたいと思います。ありがとうございました。(教育関係者)
●自閉症の実情を色々教えてくださいました。自立できることへの思いが常日頃から気になっているだけに、これからも実例を教えていただく機会があればと思っています。(教育関係者)
●養護学校の学部間の連携を見直したいです。(教育関係者)
●高津氏の貢献はすごいですね。会社の方針も。トップの方の考えが素晴らしい。もっともっと多くの地域の人・一般の人にも知ってもらいたいと思いました。こういう会社が岡山県内にあると知って誇りに思います。うちの主人にも早速話します。(教育関係者)
●幼児期からの経験の積み重ねがとても重要であることが改めて分かり、仕事上、幼児期の親子さんに関わることが多いため、大変参考になりました。また特別なことではなく、基本的なことも丁寧にしていくことが大切であると改めて感じました。(保健師)
●働く意欲を小さい時から育てることの大切さを感じました。子どもに向き合える保護者の取り組みについて知りたいと思いました。ありがとうございました。(保健師)
●シンポジウムの中で、鳥羽さんは実は怖い人だなと思いました。(とても良い意味で!笑)自分で前を見ようとしない親ってたくさんおられると思います。そんな人たちにもっと聞いてもらいたい!!(保育士)
●ぶっちゃけたお話に考えさせられることも多かったです。障害へ対する考え方・見方も今日一日で変わりました。大きな可能性を感じ、希望も持てました。まだ知識も浅かったので、専門性を身につけてもう一度お話を聞かせていただきたいです。(保育士)
●保護者から学校へ企業へなど、三方からお互いに包み隠さない意見を聞くことができて、良かったと思います。三者が協力して、これからもっと障害を持った方を雇用していただける企業が増えていくことを願ってやみません。(保育士)
育てる会勉強会
「18歳の春をめざす親子療育クラブ」
〜支援ツール連続講座のご案内〜
香川大学教育学部の武蔵博文先生を迎え、全6回の予定で支援ツールの勉強会を行っています。お母さん同士でお互いにアイディアを出し合いながら、わが子のための支援グッズを作っています。分からないときやちょっと困ったときにはすぐに武蔵先生からもアドバイスをもらえるので、「確実に今日から使えるグッズ」を作ることができています。
過去の勉強会のDVD・ビデオの貸し出しもいたします。
「手先には自信がないから…」と言われる方も大丈夫!そんなの関係ない!!
色々なアイディアをもらうために、まずは聞くためにいらしても結構ですよ。
せっかくの機会、皆さん一緒に勉強していきませんか?
日 時 : 平成20年4月24日(木)9:30〜13:00(予定)
場 所 : きらめきプラザ2階
申込先 : 育てる会事務局へ4月21日(月)までに
参加費 : 育てる会正会員1,000円、それ以外2,000円
☆以前の勉強会のDVDの貸し出しもしています。気になる方は育てる会事務局へお問い合わせください。
参加者からの感想をいただきましたので紹介します。
〜2/14の感想〜
自助具の紹介として「雑巾」を見せてもらいました。雑巾一つにしても工夫次第で子どもにとって分かりやすく使いやすいものになるんだと実感しました。
子どもにどこを掃除させようか、雑巾にどんな工夫をしたら分かりやすく使えるようになるかを考えだすと、アイディアが浮かび楽しくなりました。この勉強会で、手順書や自助具の作り方を学べたおかげで家でも色々と取り組んでみようという意欲が湧きました。また、やってみてうまくいかなかったときには先生や他のお母さん方に相談できるというのも心強く感じます。色んな支援ツールを作ってみようと思います。(小2母)
宿題であった「ねらいを絞るワークシート」を使ってのグループワークの時間が前回よりも長くあって、話しやすかったです。話をすることで、自分の中で漠然としていた支援の目標や、子どものつまずきやすい部分がより明確になりました。
「排便後のお尻拭き」をねらいとしていますが、ペーパーの長さや持ち方では、お母さん方や先生から次々とアイディアを頂きました。この中から我が子にあった方法を試してみようと思います。お尻を拭く時、手を添える箇所が手→手首→肘→影のように離しての順に手を添える支援のコツを教えて頂きました。やろうとする事がより具体的になると「やってみよう!」とやる気になれますね。たくさんの子どもたちと接している先生方だけあって、支援のポイントやアイディアのお話はとても勉強になりました。 (小1、5歳母)
課題の「おにぎりレシピ」の皆さんの発表の中で、「握り方の手の形を絵に描いた」「ネット検索して作った」というものがあり、なるほど!と思いました。皆さんのアイディアを聞かせていただいて、とても参考になりました。家に帰ってさっそく作り替えました。ネットで検索して、握り方の手の写真を印刷しカードに貼りました。ラップは、お椀にラップをかけてそこにご飯を入れ巾着のようにして絞ってから丸めるようにしました。作り替えたことで最初の方法よりも上手く作れるようになりました。
講演会に参加する度に「そうそう、がんばらなきゃ」と反省したりするのですが、「じゃあ、まず何を」と考えるところからのスタートで実践するまで時間がかかってしまっていました。でも「支援ツール教室」では、方法さえ工夫すればうちの子にもできるという方法を具体的に考え課題として持ち帰り、「これをこういう風に作ろう」という案がすでにできているので、家ですぐに取り組むことができてとてもやりがいを感じています。作った支援ツールに我が子がどんな風に興味を示してくれるか楽しみになってきました。息子にもできる方法を考えることで出来ることもたくさんあるのだと気付くことができました。「おにぎりレシピ」を使って一緒に作ってから、とても気に入り毎日夕食時に作って食べています。こんなにハマるとは思わなかったので驚いています。こんな機会を与えていただけて本当に感謝しています。(小2母)
〜2/28の感想〜
帰り道の電車の中で、「仕事を1つなし終えた」というような充実感を感じました。1ヶ月前の勉強会で、支援する目標と結果と環境を整えることを学び、ツールを作り子どもと共に楽しむことができました。適切な支援があると、こんなに子どもが自信をもつことができるんだ。痛感しました。また、1つの自信をもつことができると他のことでも伸びることも驚きでした。改善をしょうかと思って望みましたが、他のお母さんと話がもう夢中になり、「親もチャレンジ日記が要る!」と笑い声が響き渡り、楽しんで新しい1歩が踏み出せそうです!ありがとうございました。(小1母)
当日作っているツールとは関係なくても、チャレンジ日記のことで相談すると、色々なアドバイスをしていただきました。周りの方にもアドバイスをしてもらってありがたかったです。前回欠席し、支援ツールも何を作るか絞れていない状態だったので、出席してもいいものかどうか悩みながら参加しました。個人的に色々あったので、家では悩んで悩んで手につかなかったのに、会場ではそのようなことなく支援ツール作りができました。先生や参加された方のおかげです。少しでも前進できて、参加して良かったと思いました。今後も間をおかずにこの会を開いてほしいです。サポートブックづくりやソーシャルストーリーの勉強がしたいです。(年長)
とにかく、実際に作業に入れたこと。一人だと、つい自分に甘くなることが多いので、行動に移るのに時間がかかる私にはありがたく思いました。作業内容を先生に見ていただいて、アドバイスをいただけよかったです。歯磨きの手順書を作成するつもりですが、当初考えていたものだとカードをめくる回数が多くなりすぎて恐らく使いづらい物になっていたのではないかと思います。
また、ナンバー雑巾を実際に使ってみての話を聞いてもらえて、それに対する改良点を教えてもらえたことも良かったです。(年長)
支援ツールを作るために自分では色々考えていても、やはりほかの人と一緒にすると、迷っていた部分にアドバイスをもらったり、皆さんの考えていることを知ってとても参考になりました。実際には作る間もなく話をして終わってしまいましたが、支援ツールやチャレンジ日記をみせてもらって、それをもとに先生からもアドバイスをいただいて、もっと子どもが使いやすいように変えていけるかな、と思っています。今回作っているものだけでなく、どんどん作っていきたいです。
「分かっているかな?」と思っていることでも、手順表があるだけでずいぶん子どもが一人でやっていけているので、今までかなり手をぬいていたと反省しています。今回「はみがき」をしていますが、手順表とチャレンジ日記で、大きな声で指示しなくても自分で気をつけて歯みがきをしています。歯みがきが好きではないので手を抜こうとするときもありますが、「シール貼った?」と聞くとあわてて手順表どおりにやりなおしているのを見ると、「うちの子には無理かな?」と思っていたのが失礼だったかなと思います。きっともっとできることはあるんだろうな、と思えて、不安が少し減りました。ありがとうございました。(小6母)
支援ツールづくりで自由な時間が多かったため、今までで一番色んな方とお話ができたなぁと思いました。
武蔵先生が言われていた『ルールやくそく3つの法則をくせつけておくということ』『たやすできるプラス50%増しを目安にということ』が印象に残りました。心がけたいと思います。
回数を重ねるごとに我が子に支援ツールを取り入れることの理由が分かってきました。ひとつの自助具を用意することで本当にスムーズに目標を達成していっている感じがとてもします。もしそれがなかったら無理にやらそうとしていたように思います。18歳の春に来られているお母さん方と以前より増して仲良くなれている感じで、参加していてとても楽しいです。共に皆で頑張っていきたいです。(小2母)
「母の想いを話す会」
次回の「母の想いを話す会」は・・・
日 時 : 平成20年3月12日(水)9:30〜12:00
場 所 : きらめきプラザ 中会議室(岡山市南方)
読 書 : TAKAMURA'S2000「学校生活」 第二章:担任との関わり方
資料あります。前回参加の方は忘れずお持ちください。
内 容 : 今回の読書は、読書を通してそれぞれの悩みや想いを出しあっていきます。一人で悩むより、皆で考え合うことでよい知恵も浮かぶものです。母親しかいませんから誰に遠慮もありません。
楽しいエピソードに笑ったり時には泣いたり、そして慰めあうそんな暖かい、そして良い学びの場になるような、そんな場所です。
悩んでいらっしゃる方はもちろん、元気いっぱいのお母さんもぜひいらしてくださいね。
参加費 : 300円(別途本の購入がある場合もあります)
対 象 : 育てる会正会員 母親限定
申込先 : 育てる会事務局へ3/11までに。
支援者養成講座
19年度も、重松孝治先生に「自閉症児への支援:実践編」を講義と演習のセットでお願いしてきました。
即!実践につなげることのできる先生対象の講座です。
いよいよ今年度は今月で最後です!!皆さまぜひお越しください。
日 時 : 第10回は平成20年3月21日(金)19:00〜21:00
会場は生涯学習センター大研修室です。
欠席連絡: 育てる会事務局(086-955-6758)
来年度も先生には連続講座をお願いして、講師をお願いできることになりました。
詳しくは今後の会報にご注目ください。
AAOのお知らせ
今年の冬は寒かったようですが、少しずつ春に近づいている気がします。
皆さんにとってはどんな冬でしたか?
去る2月17日(日)京山公民館の第二講座室で今年度のありがとう集会が行われました。
昼食後、ボランティアの皆さんの感想を挟んで、赤磐市公民館サークル「マジックあかいわ」の片山一正さん・小森康彦さん・青井初恵さんがボランティアで手品を披露してくださいました。空っぽの袋から花の入った箱が次々と出てきたり、本の中から真っ白な鳩が飛び出したりするたびに、子どもたちだけでなく、集まってくれたボラさんや保護者の口からも「すごい!!」「どうしてなんだろう?」という声が挙がっていました。
その後、子どもたちが書いた感謝の手紙やプレゼントをボラさんに手渡して「ありがとう!」の気持ちを伝えました。一年間だけでなく何年もの間AAOのボランティアとして貢献してくださった方もいらっしゃって、本当にありがたいことだと思いました。
この春、就職・進学などでAAOを卒業されるボランティアの皆さんに心からお礼を言いたいと思います。「本当にありがとうございました!!」
また来年度も参加してくださるボラさん。「どうぞよろしくお願いします!!」
(AAO担当: T)
〜ボラさんからのAAOの感想〜
私は2年間、SくんとAAO活動を行ってきました。活動を始める前にも、何人かの児童とボランティアで関わってきたことはありましたが、もう一人のボランティアの方と2対1で一年間を通して関わるという経験は初めてで、言葉ではないコミュニケーションの取り方も学ぶことができ、貴重な体験となりました。
2年間を通して、Sくんの考える力が少しずつではあるけれども伸びたと感じることがあります。
まず、初めの頃は手を挙げれば横断歩道が赤でも渡っていた彼が、信号機を渡る練習をし、今では周りの状況を見ながらではありますが、赤では止まり、青で進むことができるようになりました。
次にバスの車内では落ち着いていられなかったけれども、片手で騒音から耳を塞ぎながら、もう一方の手では小さい音で音楽を聴き、自分の落ち着かせ方を考えて対処をしています。
挙げればたくさんありますが、大きくこの2年間で変わったことはこの2点だと思います。特にバスの対処法は、時間をかけながら彼なりに考えたことだと思います。静かにしましょうから始まり、音楽を大きな音量で聴くのは周りの迷惑になるのでやめましょう、周りの邪魔にならない音量で車内で落ち着いて座るということを約1年かけて考えたのだと思います。それも多分倉敷のイオンや岡山の書店など、人の多い場所へ買い物に行き、普段とは違った環境に適応するために考えた結果だと思います。
これからも色々な経験をすることによって考え、自分なりの対処の方法や社会適応の力を高めていけるようサポートしてもらいたい、と引き継いでくださるボランティアの方にはお願いしたいと思います。
そして、Sくんのお母さんと、ボランティアで一緒に活動してくださった井上さんと福田さんに感謝をしたいです。ありがとうございました。
吉備国際大学4年 鶴見誠大
〜子どもからのAAOの感想〜
ぼくは、秦くんと濱岡さんに3年間面倒見てもらいました。
色々な所に一緒に行けて楽しかったです。
秦くんと濱岡さんはぼくに友達みたいにしてくれるからです。学校の友達より楽しいです。
秦くんは、ぼくと一緒になってふざけたり、はしゃいだりしてくれます。
濱岡さんは、優しくて、いつも笑顔でぼくのするのを待っていてくれます。
初めてしたこともいっぱいあって、難しいこともあったけど、三人で考えて頑張りました。
お母さんが「今年で終わりにしよう」と言った時は泣きました。
学校に行っても悲しくて暴れてしまいました。
担任の先生にも「もう秦くんと濱岡さんに会えんようになるけぇ寂しいんじゃ」と言いました。
ぼくが大人だったら、ずっと友達でいられるのにと思います。
また一緒にどこか行きたいな。濱岡さん、秦くん、またぼくと会ってください。
(Mくん)
サッカークラブのお知らせ
〜保護者親睦会のお知らせ〜
今年度の反省会と来年度の計画の話し合いを兼ねた保護者親睦会を開催します。
日 時:平成20年3月11日(火)10:00〜12:30
場 所:きらめきプラザ2階 小会議室2(岡山市南方二丁目13−1 NPO会館)
参加費:1,200円程度(昼食費含む)
※ ちょっと贅沢?かもしれませんが、たまにはいいよね・・・ということで、おいしいお昼ごはんを食べつつ、ざっくばらんな楽しい会にしたいと思いますので、ぜひご参加ください!!
※ 事前準備(昼食の注文)をしますので、出欠を3月9日(日)までにご連絡ください。
〜3月の練習について〜
日 時:平成20年3月20日(木・祝)10:00〜12:00(9:30集合)
場 所:旧岡山中央南小学校グラウンド(岡山市中山下)
持ち物:マイボール、ゼッケン(ボラさんの分も)、ハチマキと名札、お茶(ボラさんの分も)、個人ノート、出席カード
親リーダーはグループノートとボラリーダーさんのお茶
* 雨天時または前日に雨が降った場合は、体育館シューズを持ってきて下さい。
保護者の方の体育館シューズも忘れずにお持ち下さい。
* 欠席の方は3月11日(火)までにサッカークラブ担当までご連絡ください。
* 今年度最後の練習です。何かとお忙しい時期とは思いますが、多くの方々のご参加をお待ちしております!!
☆ サッカークラブでは、新メンバーを募集中です!
現在小1〜20歳まで、13名で活動しています。
子どもに対して参加してくださるボランティアさんが多いこともあり、ありがたい練習がかなっています。
ボランティアさんあってのあたたかいサッカークラブをぜひ、多くの方に体験していただきたいと願っています。
最初はとまどうこともあるかも知れませんが、何事も経験!また、新しい出会いは子どもにとっても親にとっても人生のチャンスです!
まずは、体験から、ぜひ一緒に始めてみませんか?
サッカーに参加しているお母さんから感想をいただきましたので紹介します。
息子は今小学6年生。まもなく小学校を卒業します。うちの子がサッカークラブに参加したのは2年生になった4月でした。「とにかく経験、なんでもやらせてみよう。だめだったらやめればいい」という気持ちで参加しました。
当時の息子は言葉での指示はほとんど入らず、広い場所に行けば走り回る。いやなことがあると泣き叫び頭をバシバシたたく。もちろんサッカーがどんなスポーツかわかっていません。ボールをわたせば手で投げる。転がってきたボールは手でとめる。体力もぜんぜん無くて、最初のウォーミングアップから全力で走るのでグループ練習になってからいやでしんどくて大泣きで練習にならないこともありました。
それが徐々にいろんなことができるようになってきました。パスされたボールを一度止めたり、ドリブルも出来るようになりました。ドリブルは4年生ぐらいまでなかなか出来ず、大きく蹴ってしまうので自分でボールを運んでいくことが出来ません。だんだんと小さくけりだせるようになり、今は左右両方の足でボールを運んでいけるようになりました。
それぞれの子供に合わせてグループ分けしているので、子供に合わせたメニューを親が考えます。いろいろ考えて子供がうまく出来たとき、徐々にでもできるようになってきた時、本当に嬉しいです。
毎回たくさんのボランティアさんが参加してくださるので一緒に運動することが厳しくなってきた親には本当にありがたいです。うまくできた時親ではない人にほめてもらえます。そのことが少しは子供の自信につながるのではないかと思います。
サッカークラブに参加してよかったなと思うのは、子供の成長が見られること。
子供に(親も)忍耐力がついたこと。
親も子供のことをもっと知って努力するようになったこと。
子供がある程度の決まりを守りながらスポーツができること でしょうか。
4月から中学生になる息子。月に1度のサッカークラブをとても楽しみにしています。メンバーがもう少し増えたらなと思います。最後にボランティアさんいつも本当にありがとうございます。これからもよろしくお願いします。 (Sの母)
体験希望の方は担当までご連絡下さい。
(サッカークラブ担当:M)
水泳教室のお知らせ
日 時 : 平成20年3月16日(日)15:30〜17:30
場 所 : 岡山OSKプール
連絡先 : 育てる会事務局
今年度、最後の水泳教室となります。
今月は水泳教室の後に「ごくろうさまの会」を開く予定です。
1年間がんばったプレゼントも用意していますのでぜひ出席してください。
ボラさんもぜひ参加してくださいね。
* 欠席される方、ボランティアの必要な方は事務局に必ず連絡してください。(土日は閉局です)
当日の急な連絡などは担当まで連絡してください。
* 出席ボード写真を撮り直していこうと思っています。(皆さん大きくなっているので^^)
声をかけますので後期中に随時写真を撮らせてください。
* 来年度の水泳教室を新たに始めたい方、体験希望の方は事務局までお知らせください。
(水泳教室担当:S)
お母さんコラム
毎月会報でコラムを書いてくださっている I ママが、以前の連絡帳についてのお話の続き原稿をくださいましたので紹介します。
「長かったね、でも、だから嬉しい」
〜Aの連絡帳〜
Aの連絡帳第二番目(Aの特別支援学級の介助のC先生の連絡帳)より
「最近は、Aちゃんの中の不思議が増えているのか、たくさんの質問を受けます。
『クジラに毒がある?』や『カニとセミが戦ったらどっちが勝つ?』とか『ヘビはネズミを食べる?』等など、そして自分が答えてもらいたい答えじゃなかった時、例えば
A『クジラに毒がある?』
C『クジラにはないんじゃない?』
A『うーん、じゃあもし、あったらある!?』
なんとか自分の求める答えに辿りつこうと一生懸命な姿が本当に可愛いAちゃんです。『あったらあるよー』と言って二人で笑うのが、最近よくある光景です。」
なんて暖かいやりとりでしょう。Aは最近質問の形が上のようにさらに進化してきているのです。家でもうるさいくらいこんな質問をしてきて、時には「あーうるさいよぉ」と正直思うくらいだったので、C先生のやりとりに「はっ」とさせられたのでした。学校の中でこうしたやりとりを重ねてもらうことで、Aなりの安心感を持つことができ、次の場面へのエネルギーに変えようとしていることに気づいたのです。人に恵まれたAと私は幸せですね。
また、「朝一日の約束(目標)を決める時、今日は自分から『給食の準備をがんばります』と言えました。最近『エプロンを早く着ます』等自分で決めて、実行に移せることが増えています。しっかりと発表できている姿はとてもかっこいいです。」
きっと自分で目標を決めると「Aちゃん、とってもかっこいいねぇ」とB学級でも誉めてくださるのでしょう。小さな彼のつぶやきや行動をしっかり捉えて声かけしてくださるC先生に感謝です。
さて、こんなある休みの日の出来事です。
今日は私にとって、なんと二つもハッピーな出来事がありました。
今日は地域の発達障害の母子で活動する会に参加していました。フリスビー(フライングディスク)を教わっていたのですが、「こうやって持ちます」とか、そんな説明を聞いて練習を始めても、指導者のお手本を見ているのか見ていないのか、全くお構いなしにところかまわず投げようとするAの姿。『運動苦手なとこ、私に似てるしなぁー。はぁー』と密かにため息をつく母の横で、ただひたすらディスクを投げるA。
「はい、番号的当てしますよー」と一人ずつ的当てが始まり、最後がAの番でした。「ここから投げる」と決められた赤テープを無視して、前へ前へと行く息子!周りのお母さんは、「いいよ。当てたねぇ」とAが的を狙って落とそうとしていることを誉めてくれました。気づくとAもだんだん「ここからね」と後ろから挑戦しようとしているのでした。しかも2回目3回目とだんだん周りの子が飽きて他のことを始めても、黙々と挑戦するAの姿は、とても嬉しかった!!
聞けばフライングディスクの競技で全国大会に出ている障害者がいるそうな。「Aちゃん、やってみたら」などと他のお母さんに言われて『可能性が広がった!』なんて、おだてに弱い私でした。
もう一つ嬉しかったこと。
そのあとの予定では、ご飯を食べて、ビデオ屋へ行って、薬屋で歯磨き粉を買うことにしていました。
ところがビデオ屋を出たところで「トイレに帰りたいです」の合図!
帰りの車の中で突然Aが言い始めたのは、
「家へ帰って、トイレへ行って、ウンチを流して、きれいにお尻を拭いて、後片付けをして、パンツと長ズボンをはいて、手を洗って、タオルで拭いて、それから薬屋です」
『!!!ヒャー!もう全部頭に流れが入ってるよぉー!!!!』とびっくり。
しかもなんと一人で二階に上がり、最後まで私を呼ばずに後始末をして、トイレもきれいにしてあり、パンツもズボンもはいていました。
「すごいねー!一人でできたねぇー!!」あまりにも嬉しかったので、不覚にも記念写真も撮らず、予定表にシール貼りもせずに過ごしてしまいました。
その代わりと言っては何ですが『ウルトラマンセブン、エース、帰ってきたウルトラマン、タロウに初代ウルトラマン、グランドキング』とウルトラマンづくしをスケッチブックに延々と描いて、薬局では二種類の歯磨き粉と歯ブラシを買わされてしまいました。
「ぼくがいい子だから、こーんなにウルトラマンが来た!」と喜んだAでした。
いやいや、トイレもここまでが長かった。でもだからこそ、感動的な嬉しい出来事でした。嬉し涙でウルウルです。
まだまだ他にもドラマいっぱいです。詳しくは次回の会報にて★
( I ママ)
事務局だより |
梅の花が事務局の周りでも可愛い花を開いています。もうすぐ春ですね。
今月は、原稿量がとっても多かったので、お母さん方からいただいた原稿も泣く泣く次回にさせていただいた方もいらっしゃいます。本当に皆さん素晴らしい原稿をいつもありがとうございます!!お母さん方の一生懸命子育てしておられる様子や笑いあり涙ありの日常のお話を、編集作業上、一番最初に読める私はラッキーですね。
さてさて、今月はそういう訳ですので、私の事務局だよりは簡単に・・・。先日のセミナー当日に山陽新聞朝刊に掲載された哲平の記事を紹介します。山陽新聞は岡山県内で最も多く読まれている地元紙です。大きく紹介され、友人や知り合いの方が大勢応援メールをくださいました。
一生懸命働く20歳の弟、哲平。かっこいいぞ!!
(事務局:鳥羽 紗代)
以前は「育てる会会報」はHPにも全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は一部抜粋にさせていただいています。
会の行事の予定は育てる会の「今月の予定」に、近隣の講演会等の案内は「近隣の講演会等の案内板」に、載せるようにしています。
容量は小さくなりましたが、ご覧いただければ幸いです。
なお会報は正会員・賛助会員の方へは郵送でお届けしています。
もしご希望の方がおられましたら、ぜひ賛助会員に申し込みをお願いします。年会費 3000円です。
応援よろしくお願いします。
申込み方法の詳細は「育てる会 HP」に記載しています。