sorry,Japanese only

平成20年10月31日

 

 第126号 

NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会

 126号 目次

     紅葉の季節に

     吉備国際大学招待イベント
         「さがそう! つくろう! クッキーと宝さがしは高梁で!」

     育てる会勉強会
         「18歳の春をめざす親療育クラブ」
         「母の想いを語る会」

     支援者養成講座

     キッズルーム・サッカークラブ・水泳教室のお知らせ

     私のお薦め本コーナー
         「自閉っ子は必ず成長する

     近隣の講演会のご案内

     夢工房 リレートーク

     お母さんコラム

     事務局だより

     別冊 「育てる会 のびのびキャンプ」

明るい陽の光を受けて、ススキが輝いて見えます。木々が少しずつ赤く色づいて、紅葉の季節が近くなりました。
親戚から「お米がとれたから、取りにおいでよ」と、電話がありました。
家の戸口にはどなたかが、そっとサツマイモを届けてくださいました。ありがたく頂いて、すでにお腹の中です。
柿もイチジクもたくさん実って、収穫のときを待っているようです。
食欲の秋。食べ過ぎに気をつけましょう。先日も何気に、ご飯をお替りしている自分に気がついて、びっくりしました。どれほど苦労をして、今の体重まで落としたことか・・・。
油断大敵。用心用心・・・。
さて、皆さんお元気ですか?
10月も色々なことがありましたね。
この巻頭文に何を書こうかしら?と思うほど、我が家も色々ありました。
はじめに、蒜山高原国際マラソン大会のことを書きましょう。
今年で3回目の蒜山高原は、優しく暖かく哲平の走りを迎えてくれました。泊りがけで、会社の皆さんと親睦を兼ねての蒜山高原です。
前日の試走の時には、気づかなかったのですが、宿舎へ帰ってから、熱があることに気がつきました。風邪を引いたらしく、気にはなっていたのですが、まさか熱がでるなんて・・・。いつも元気な哲平には珍しい風邪です。
会社の人たちとの宴会が終わったあと、早々とお風呂へ入って寝かせました。お母さんとお父さんは、ゆっくり皆さ
んと親睦飲み会を続けていたので(なんちゅう親やねん!)、大人のいない部屋で一人早寝の哲平君でした。その甲斐あって、翌朝は、元気で走ることができました。
今回の記録は、ハーフマラソン21キロを1時間26分04秒。
前回より1分48秒も記録を更新してのゴールでした。どんどん速くなっていく哲平です。
哲平に負けてはいられないと、お父さんも頑張っての出場。
でも、膝が痛いので、今回は哲平と同じハーフはやめて、10キロに出場することにしました。毎日コツコツ練習を続けている哲平と違い、ろくに練習もしていないぶっつけ本番のレースです。
練習不足にしては、1時間00分01秒という記録は立派でした。でも1時間を切りたい父さんは、悔しいらしく、次回のみつ健康マラソン(12月21日)で記録更新を狙うつもりのようです。
親子で一緒に楽しめることがあるというのは、素敵です。私もそのうち3キロくらいを走ってみてもいいかな・・・なあ〜んて、思っています。

さて、次の10月の大きな出来事というと、初めての投票でしょうか。
哲平が、20歳になってはじめての選挙がありました。
一票を誰に投じていいのか、判らない哲平は、「名前を書いてください」というと、自分の名前を書くに違いありません。
そこで、選挙に行く前に、二人のうちどちらの候補者に投票するか聞いてみました。過去に一度はお会いしたことがあって、NTNの見学にもいらした候補が、本人にもなじみがあるかも知れないと思い、覚えているか聞いてみました。すると、「○○にする」とその方の名前を言いました。
この投票がどんな意味があって、それによって何が変わるかを理解してはいない哲平です。けれど、同じこの国に生まれ、少しではあっても税金も払っている哲平です。投票は、権利であり、義務でもあると思います。選挙制度って、とても公平な制度ですよね。障害者だって、「一票」に変わりはないのです。
さぁ〜、投票する人は決まりましたが、投票を一人でできるかというとそれは、少々おぼつかない哲平です。うっかり自分の名前を書いてしまっては、せっかくの清き一票が、無効票になってしまいます。
親が付き添ったりすることは、出来ない決まりです。それで、受付で介助の方をお願いしました。すると、二人の方が、付き添ってくださっての、少し大げさな感じの投票です。二人の方に左右から見守られながら、「○・○・○・・・」と哲平はひと文字ずつ読み上げながら文字を書いていきます。これでは、誰に投票したかバレバレです。
「何にも聞こえませんよ〜」と、選挙監視員の方も暖かく見守っていただけて、無事、はじめての投票を終えました。
田舎の小さな投票所は、その時間は私たち親子だけでしたから、ゆっくり対応していただけました。投票用紙を二つに折るところも丁寧に点線通りに折って、きっちり立派に投票できました。
そんな哲平が、嬉しく誇らしく、幸せな私たちでした。
今年は、色々な初体験がありました。成人式、法事、結婚式、そして、初投票。
そのすべてを、哲平らしい律儀さと、まじめさで立派に勤めました。
こんなにいい子になるなんて・・・、感無量で泣いちゃいます。

次は、ケアホームのお話です。
私たち夫婦の気がかりは、哲平の将来です。いつかは哲平を、残していかなければならない私たちです。
今年、母と父をいっぺんに亡くしたせいか、余計自分たちがいなくなった後を考えるようになりました。
哲平が、楽しく幸せに暮らせるような場を、私たちが元気なうちに作らねばと、一年ほど前から、太陽の家の仲間たちと、色々なケアホームを見学させていただいています。
見せていただいたホームはどこもすばらしく、羨ましいものばかりでした。でも、どこも誰かがとてもがんばって作ってこられたものばかりでした。
そんな方が、この地域にもおられないかな〜と首を伸ばしても、誰も私たちの前にはおられません。
ただジーッと待っていても、誰も私たちの子どものためには、安心できる場を作ってはくださいません。
「ないものは作っていくしかない」
これは、育てる会の活動方針ですが、新しいことを始めるときは、自分たちで動く。自分たちで掴み取る。それしかないようです。
まずは、子どもたちのお泊り訓練を、太陽の家の離れを利用して始めます。年に20泊を目標に11人のメンバーで始めようと思います。経過報告は、順次していきますので、ご期待ください。

話は変わって、最近哲平の小さい頃のことを、お話する機会が何度かありました。
すっかり忘れていたこともたくさんあって、昔の記録から「そうだった!」と思い出したり、「こんなに大変だったっけ・・・」と改めて、当時の自分の困惑振りを振り返ったりしています。当時は、情報不足でしたから、子育ても試行錯誤の連続でした。何がいいことかもわからない混乱時代がしばらく続きました。
こんな苦労を、今の若いお母さんたちには、して欲しくないなとつくづく思います。
小さい子を育てていらっしゃるお母さん達には、良い情報を丁寧に伝えてあげたいと思います。育てる会は、一年に5回、講演会を行っております。
今年、3人目の講師は、香川大学教育学部の准教授・坂井聡先生です。
11月8日、岡山ふれあいセンターにて支援者養成セミナーを行います。
坂井先生のお話は、初めて自閉症のお話を聴かれる方にも、判りやすく、自閉症支援が思わず楽しくなるような、そんなお話です。自閉症の人への支援は、障害への理解は必要不可欠ですが、基本的にとっても楽しいものだと私も思います。だって「こうやればいい」という方法が、とても明確にあるからです。
「ここをこうやればうまくいく」というコツを、たくさんたくさん教えてくださる先生のお話をぜひぜひ聴きにいらしてください。
先生が、おかあさん達の悩みを解決して下さるに違いありません。
また、支援者の方にとっても、先生は、自閉症支援を行ってこられた実践者でいらっしゃいますので、支援者としての立場でお話くださいます。
お仲間と誘い合わせて、おいでくださいますよう、ご案内いたします。

さて、育てる会の行事としては、今年一番大きな行事「のびのびキャンプ」が、滞りなく終わったことをご報告させていただきます。
親と離れて、初めてボランティアさんと行くキャンプ。
子どもと一緒の宿泊は、育てる会では毎年やってきましたが、今年は、親と離れてボランティアさんに全て、お任せするキャンプです。
その昔、哲平も小学校4年と5年のときに、自閉症児対象の3泊4日のキャンプに参加したことがありました。
今でもその時の映像が残っていて、久しぶりに見てみました。当時の哲平は、皆の中に入らず、一人端っこの方に映っていました。
活動の意味もキチンと判っていない様子でしたが、まき割りだけは、がんばってやったようで、見て判る活動は、当時でもやれたのでしょうね。
それに比べると、今回の参加者は、素晴らしいなと思いました。やることがわかり易く提示してあるせいか、皆のびのびと楽しそうにすごせていました。
お母さんとボラさんが、丁寧に連絡を取り合って、一人ひとりにあったよい支援グッズも用意されています。見通しが立つということは、こんなにも皆をリラックスさせるのだなと思いました。
班ごとにリーダーさんがおられて、サポートをしていただける体制だったせいか、ボランティアさんたちものびのびと、楽しそうにしておられたのが、印象的でした。
そして、全体を川崎医療福祉大学TEACCH部の重松孝治先生が見守っていただけるという形で、ボランティアさんやリーダーさんにアドバイスいただいたようでした。
どんな子でどんな支援が必要かを先生が一人ひとり見てくださって、コメントもいただけたみたいでした。
お母さん達も子どもたちを預けて、家族でゆっくりくつろぐことが出来ました。
多くの方にお世話になりました。事前学習やプレキャンプにもご参加いただいて、何度も準備の為にお時間を頂いたボランティアの皆さん、リーダーを引き受けてくださった、皆さん、澤田先生に浅野夫妻、赤磐ぐんぐんスタッフの利守さん岡山さん、事務局の松田さん。
そして、忙しい中を、中心になって準備や指導してくださった、重松先生。
皆さんのおかげで楽しく有意義なキャンプとなりました。
この場を借りて、お礼を申し上げます。
来年もぜひ続けたいと思っておりますので、皆さん、どうかご苦労をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
これから、どんどん秋が深まって、次の会報を出す頃には、落ち葉を散らす風が吹いているのでしょうね。
皆さん、風邪などひかれないで、元気でいてくださいね。それでは、また来月お目にかかりましょう。
育てる会代表 鳥羽美千子

吉備国際大学 招待イベント
  「さがそう! つくろう! クッキーと宝さがしは高梁で!」

10月26日(日)、高梁市吉備国際大学ボランティア部の方々が企画してくださった招待行事が開催されました。
7家族・20人の方々が参加され、楽しい一日を過ごしました。

参加された方々から感想をいただきましたので紹介します。
(ボランティアさんの感想や写真は来月の会報で掲載予定です)


小3と5歳の息子がイベントに参加させてもらいました。
去年も参加したので、その時の楽しい思い出があるからか、ずいぶん前からイベントの日を楽しみにしていました。
会場に着くと早速ボランティアのお兄さんと一緒に遊び始め、午前中のクッキー作りや宝探しも楽しく取り組んでいました。午後からは参加者全員でしっぽとりゲームやじゃんけんゲームをしました。じゃんけんゲームでは兄弟2人とも最後まで勝ち残り、1位になれて嬉しそうでした。その後はそれぞれが輪投げ、ペットボウリング、キャタピラ、お絵かきのコーナーに分かれて遊びました。
息子たちは、輪投げやボウリングが気に入って、何度もそのコーナーに行っていたので、付き合うボラさんは大変だったと思います。閉会式では午前中に自分が型抜きをしたクッキーをもらって帰り、大喜びでした。
毎回、ボランティア部の方々がいろいろな企画を考え、子どもたちにわかりやすいようにスケジュールや手順書を用意してくださるおかげで、とても安心して楽しく参加することが出来ているように思います。また子どもについてくださるボランティアの方はもちろん、それ以外の方々も子どもたちが安全に、楽しく活動できるように配慮してくださり感謝しています。来年もイベントが開かれることを楽しみにしています。  (はるくんママ)
今回、初めて参加させていただきました。親子で楽しく充実した一日を過ごさせていただいたこと、大変感謝しています。学生の皆さんの一生懸命で優しく温かい気持ちが終始感じられる素敵なイベントで、参加された他のご家族との関わりも私たちには貴重な体験になりました。
一生懸命クッキーの型抜きをしている姿、お尻についたシッポを嬉しそうに握っている姿など、たくさんの思い出ができました。息子は帰り際、担当の学生の方とのお別れが辛かったようで、目に涙をためて歯を食いしばり泣くのをこらえていました。
帰宅後、家族にクッキーを配ってまわり、「もう食べた?おいしかった?」と皆が食べている様子を嬉しそうに飛び跳ねて見ていました。
ただ、お別れのときに我慢したからでしょう。夜、布団に入ってから「お兄ちゃんに会いたい、会いたい」と激しく泣いてしまい、お別れのときに「泣いてもいいよ」と声をかけてやればよかったかな、と思ったりすると同時に、そんなに泣いてしまうほど、良い出会いをさせてもらい、心が満たされた時間を過ごすことができたこと、ありがたかったです。
事前の準備などなど含め、大変だったと思いますが、吉備国際大学ボランティア部の皆さん、本当にありがとうございました。またこのような機会があれば参加していきたいです。 (K母)
今までボラさんにすぐ馴染むことはあまりなくて、親もついて…ということも多かったのですが、今回は事前に写真を送っていただいてたこともあって、すぐに親から離れてボラさんと過ごせました。
自分の世界に入っている時間が長くて、接しにくかったと思いますが、担当ボラさんは息子のペースに合わせて下さって、ありがたかったです。他のスタッフの方々にも、息子独特の遊びに付き合ってもらったり、急なお願いに快く応じていただいて、感謝しています。おかげさまでマイペースな息子も楽しむことができました。来年も行きたい、来週もあったらいいのに…と言っていました。ありがとうございました。 (K兄弟ママ)
今回で4回目の参加になります。毎年吉備国の招待行事を楽しみにしています。いつもながら子どもは、興奮して睡眠不足になってしまいました。高梁までの道のりも、ずっとハイテンションで、体力もつのかなぁと、少し心配でした。親の心配はよそに、車から降りるやいなや、「おはようございます!」と、担当ボラさんと一緒に、建物の中へ…成長しました。
クッキー作りは、2年前は、出来なかったのに、最後まで頑張る事が出来ました。宝さがしは、担当ボラさんと、楽しくおしゃべりしたり・踏切りのスピーカーを見たり・他家のホース・コード他、いろいろとチェックしたりして楽しそうでした。お昼ご飯は、予想通り、以前食べたソファで、食べました。担当ボラさんに、「ミートボール下さい!」と、おねだりしたり…ちゃっかりしています(笑)しっぽとりゲームと、じゃんけん列車は、デモンストレーションや、音楽(歌をうたう)があると子供達にわかりやすかったのでは?と、思いました。
担当していただいたボラさんは、几帳面で優しい方でした。息子のトイレに、何十回も付き合って下さったり、同じ質問にも、嫌な顔せず、答えて下さったり、靴をきちんとそろえて下さったり、踏切り・階段などの危険箇所での配慮、おやつの時に、食べられないハイチュウを、好きな味の物と交換して下さったり…細かい配慮をして下さり、息子も楽しく過ごす事が出来ました。本当にありがとうございました。
今回は、学生さんの人数が少なかったので、とても大変だったと思います。おやつにクッキーを焼いて下さったり、ウオーク時に、危険箇所に立っていてくださったり、お弁当・フリースペースの用意など…チームワーク最高でしたね。とっても楽しい一日を過ごす事が出来て、ありがとうございました。いつも、また参加したいと言う気持ちになります。来年も楽しみにしています。 (Eママ)

育てる会勉強会

「18歳の春をめざす親子療育クラブ」

日 時 : 平成20年11月28日(金)9:30〜16:00
          (きらめきプラザ 大会議室1・2)
参加費 : 年間5,000円  ※欠席・早退された方へは資料とDVDをお渡しします。
申込先 : 育てる会事務局(086-955-6758)

  ★今後の日程★
    12月12日(金)9:30〜16:00、1月23日(金)9:30〜16:00の予定です

10月3日・24日に行われた18歳の春をめざす親子療育クラブでは、「思いっきり支援ツール」著者で香川大学教育学部の武蔵博文先生をお招きしての勉強会を行いました。
今回参加された方から報告をいただきましたので紹介いたします。

ソーシャルストーリーを作るのは難しそうなイメージがあったのですが、自分の子どもの理解力にあわせて簡単な文章で書けばいいとわかり、「自分にもできそう」と感じました。
ソーシャルストーリーは、社会的なルールや日常生活における様々な場面での「なぜこれをするのか」という理由を絵やストーリーで示したり、適切なやり方、振る舞い方などを示すものなので、子どもにとって良い学習方法の一つになりそうです。今までするのを嫌がっていたことや何気なくしていたことも、することの理由(意味)がわかれば、取り組み方が変わってくるのではないかと思います。子どもの関心を引くような内容や、楽しめる工夫を考えながら、ソーシャルストーリー作りに挑戦してみようと思います。 (小3母)
今回は私の知りたくて、やりたかったソーシャルストーリーでした。
ソーシャルストーリーと名前は知っていたのですがどの視点でどういうふうに使うかを解るように教えていただきありがたかったです。
ソーシャルストーリーは、理解を促すためのものである。そしてスケジュール、手順表の仲間であり子どもが理解していくことが大事なことである。ここまでは うなずきながら、聞いていました。
ソーシャルストーリーは、楽しみながら学ぶものでルールを教えこむことではない・・・と言われてハッとしました。そうです。私は自分の都合を優先していたことに気がつきました。反省です。気がつかせていただいてありがとうございます。
午前の後半に同じテーマで、ソーシャルストーリーをつくり、少人数でそれぞれの人の書いたものを皆で検討をするというのも良かったです。色んな考えや気付きを体験しました。一人で考えるよりもずっとたくさんのことを短時間で感じることができました。
改めてみんなで学ぶ良さと強みを知った1日でした。ありがとうございました。 (小1母)
武蔵先生が「嫌なことでも経験の仕方で納得出来る」という言葉が印象的でした。
以前先生から血液検査のお話を聞き苦手な事もなぜそれをしなければいけないのか説明してあげると受け入れられると聞き、我が家の年長の息子も二針縫う怪我をして抜糸をしなければいけない時に、布に切れ目を入れ、針と糸で縫いながら「糸付けっぱなしは嫌だよね。今日お医者さんに取ってもらうからね」と教えると納得したようでやや怖がりながらも泣かずに抜糸が出来ました。私自身も前向きになれるし楽しいし、子供が納得して自信を持って成長できる様に支援する為の具体的な勉強が出来るこのような講座は、本当にありがたいです。 (年長母)
午前に、ソーシャルストーリーの書き方を教えて頂き、作成体験をしました。基本分型の事実文の、「なぜ」は、大人ではなく、子どもの見解で書く。また、提案文は、親の主観を入れない。(書かなくてもいい)と、教えて頂きました。この部分は、どうしても強調したくなるので、注意しなければと思いました。いざ作成してみると、最初の事実文で、悪戦苦闘…5W1Hを書くのでさえ、難しかったです。グループワークで、アドバイスを頂いたり、皆さんのいろいろなストーリーを聞かせて頂き、とっても参考になりました。子供が楽しんで読めるようなストーリーを、いろいろ作ってみたいと思いました。
午後は、『一人通学の支援ツールを考える』体験をグループでしました。短い時間でしたが、スケジュール・サポートブック・自助具・チャレンジ日記と、4種類の支援ツールを皆で考えました。サポートブックの内容など、細かい点まで、完成出来たらなぁ〜と、心残りです。でも、ワイワイ皆で、まとめることが出来て、楽しい時間でした。あんなに短時間でまとめられるなんて…皆さん本当にすごいパワーでした。グループワークは、とても勉強になります。武蔵先生の勉強会は、即、実践出来るように教えて頂けるので、子供の支援に役立っています。いつもありがとうございます。 (小3母)
以前から息子に対してソーシャルストーリーの必要性を強く感じていました。何回か書きかけたのですがうまく書けずじまいでいました。なので、今回の勉強会を楽しみにしていました。
武蔵先生のお話はいつも具体的で分かりやすいと思います。特に、事実文の書き方について、5W1Hの文を使えばよいこと、本人なりの理由を示して納得しやすいように書くことというのが参考になりました。もちろんまだまだうまく書けませんが、今回の話を聞いて取り掛かりやすくなりました。ありがとうございました。  (小1母)
ソーシャルストーリーは、表現が難しく書いた後誰かにチェックしてもらわないと間違いに気付きにくいのでお互いに見せ合ったり意見交換するのはとても効果的だと思いました。見本もたくさん用意してくださっていたので、より身近なものとして理解する事ができました。最後に形に残るものとして仕上がるのが楽しみです。
子ども達ための支援グッズ作りが目的ですが、お互いの情報交換の場でもあり毎回楽しみに参加させてもらっています。 (小3母)
私はわが子に「このことをもっと分かりやすく納得いくように伝えてやりたいなぁ」と思うことはあっても、どう書いて伝えてやったらいいのか分からずにいます。またあまりソーシャルストーリーというものを勉強もしていないのに、やたら書いて伝えればいいというものでもないなぁとも思えていました。でも、このまま親の私が術を知らずに日々が過ぎていってはいけないのでは???・・・そんな中でやっと武蔵先生にソーシャルストーリーのお話をお聞きできるチャンスをいただけました。
武蔵先生との勉強会の中で、武蔵先生の言われていた「事実に事実を重ねて、見解を示しているだけ」というお言葉にすごく納得ができました。武蔵先生との勉強会は、いつも実際にわが子との生活の中に具体的にこうしてみようというものが生まれてきます。次回のソーシャルストーリーの作成で、それが生まれてくるのが楽しみです。武蔵先生、本当にいつもありがとうございます。 (小3母)
何とかしなればならないと思う、我が子との大変な、でも終わってみれば何事もなかったかのように過ぎていく毎日の中で、「18歳の春」は私の背中を押してくれるカンフル剤のような勉強会です。今回は、まさに、取り組んでみようと以前から思っていたソーシャルストーリーの作成体験をすることができました。
先生からソーシャルストーの書き方を教わり、参加者全員「歯磨き」というテーマでストーリーの作成をしました。なんとなくは磨けているので丁寧さが課題である人、歯磨きはするものであるということを伝えたい人、歩き回らずに洗面所で磨くことを目標にしたい人…、食事の後に歯を磨くというごく当たり前のことなのですが、子どもが何に躓いているかは人それぞれで、それによって千差万別のストーリーができあがりました。
この会の良さは、講義を受けてそれで終わりではなく、実際に取り組むところです。さらに、その結果を、先生に見てもらえて、アドバイスを受けられます。思うだけで、行動にうつすのには腰の重い私です。願ってもない集まりです。 (小1母)

「母の想いを語る会」

日 時 : 平成20年11月17日(月)9:30〜12:30
場 所 : 育てる会事務局
内 容 : 川崎医療福祉大学:佐々木正美先生が出されている本を読みながら、家庭でできる支援について共に考えましょう。
参加費 : 300円
申込先 : 育てる会事務局(086-955-6758) 

支援者養成講座

すでにスタートした講座ですが、途中からでも参加できます。
欠席された方・途中入会されている希望者へはDVDを貸出いたします。
 ☆第5回は平成20年11月7日(金)19:00〜21:00
      会場は、岡山県生涯学習センター 大研修室
   対 象 : 教職員・保育士やそれを志す人対象。施設・福祉関係職員も可。
         (申し訳ありませんが、保護者対象ではありません)
   参加費 : 全10回分 賛助会員17,000円 ・ 一般20,000円
※途中から参加される方へはそれ以前のDVDを貸出しします。
   申込先 : 育てる会事務局(086-955-6758)

キッズルームのお知らせ

まだ多少の余裕があります。参加希望される方は、至急お申し込みください。
日 時:平成20年11月30日(日)12:00〜14:00(予定)
場 所:岡山大学津島キャンパス体育館
持ち物:体育館シューズ・飲み物・タオル・防寒具
参加費:本人500円・兄弟400円(兄弟にもボランティアがつきます)
      ※参加費は保険・帰りに渡すおやつ・諸経費などのお金です。
申込先: 育てる会事務局(086-955-6758)

サッカークラブのお知らせ

日 時:平成20年11月23日(日・祝)10:00〜12:00(9:30集合)
場 所:旧岡山中央南小学校グラウンド(岡山市中山下)
持ち物:マイボール、ゼッケン(ボラさんの分も)、ハチマキと名札、お茶(ボラさんの分も)、
     個人ノート、出席カード
     親リーダーはグループノートとボラリーダーさんのお茶、
* 雨天時または前日に雨が降った場合は、体育館シューズを持ってきて下さい。
   保護者の方の体育館シューズも忘れずにお持ち下さい。
* 出欠が変わる方は分かり次第サッカークラブ担当までご連絡ください。

  ☆メンバー募集中☆

サッカークラブでは、引き続きメンバーを募集しています!
原則として、1人につき1名ボランティアさんがついてくれます。
子どものペースに合わせて、無理せず、楽しく!活動しています。
集団でスポーツするのはちょっと・・・と思われている方も、ぜひ一度体験にいらして下さいね!
子どもの成長を一緒に楽しみましょう!お待ちしています。
体験験希望の方は担当までご連絡下さい。
サッカークラブ担当:K.M

水泳教室のお知らせ

日 時: 平成20年11月16日(日) 15:30〜17:30
場 所: 岡山OSKプール(貸切プールで行います)
連絡先: 育てる会事務局
すっかり秋らしくなりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
運動不足にならないように、親子で楽しみながら運動しましょう。
ボランティアさんも募集しています。年齢性別不問です。
子どもたちと一緒にプールに入ってくださる方はぜひご連絡ください。
★新たに参加されたい方、体験されたい方は事務局までお問い合わせください。
★欠席される方、ボランティアさんが必要な方は必ず事務局に連絡してください。 
★当日の急なキャンセルなどは水泳教室担当者に直接ご連絡ください。
水泳担当:T

夢工房リレートーク

鳥羽哲平くんの働いている「NTNテクニカルサービス株式会社 夢工房」の皆さんが書いてくださる「夢工房リレートーク」、今月は哲平くんの上司の西山さんが書いてくださいました。ありがとうございます。


「今度会社で、障害者の働く福祉工場を立ち上げるのですが、西山さん、そこで働きませんか?」との誘いの声に、今は天国にいる三男が私の背中を押してくれました。
これまでも、人事労務課で安全担当をしている時に、当時の課長といっしょに聾学校を卒業したK君を採用し、業務として障害者と関わりを持ったこともありました。また一人の社会人としては、東京駅で、一人の女性が私のカバンにそっと触れ、「車椅子をいっしょに持って階段を上り、プラットフォームまで運んでくれませんか?」と頼まれて、力になれたのが、今でも記憶に残っています。
そんな私ですが、ダウン症の三男が亡くなる9歳まで誕生寺養護学校にお世話になっていましたので、いつか障害者に携われる業務を、と思っていました。NTNで働くフィナーレが夢工房となったのは、三男の後押しだったのでしょう。
サポートする今村さんは、私の長男や次男と同世代の女性です。障害者にどう接していくのでしょう? 自閉症だという哲平君にはどう支援していけばいいか・・・。
不安はありましたが、ダウン症の三男を9歳までみてきたのだから、哲平君も我が子と思って接していけば間違いないと思っていました。
ところが、「障害のある人たちと接することを甘くみていてはダメ。みんな情緒面は人一倍、敏感なのよ! 特に母親は、強く生きなくては障害のある子どもは育てられないものなのよ」、との障害児を育ててきた妻からの、きつい助言でした。
今村さんは、会社でのお母さんで“強く生きなくては”の言葉通り、私がびっくりするような一言にも、愛情がありました。
哲平君が一日5回もトイレに行った時には、下痢と思い違いをしたり(実際には彼なりのストレスからのようでした)等々、色々ありましたが、その都度、鳥羽君のお母さんと相談、アドバイスを即実践、ここまできました。私も、夕食時、今日の会社での出来事を、障害についてよく勉強していた妻に話し、助言をもらっていました。
やがて哲平君と同じ年のBさんが入社し、翌年には哲平君と同じ市内から二人より1才年上のU君が新しく加わり夢工房は3人になりました。そんな三人の家庭環境は三人三様。子どもの成長にしっかり向き合っているお母さんもいますし、母を早くに亡くされたお子さんもいます。そして、会社の中のことだけでなく、家庭内のことまでサポートする今村さんです。
一方、私の方は、父親がわりというよりは、少し年長の“孫”3人に、時には教えられ、癒され、少しのストレスもありましたが、夢工房の裏方に徹していこうと頑張ってきました。
NTN鈴木会長の姿勢や、NTS中山社長の夢工房への接し方を見ていると、夢工房の春が来たと思います。これで収支トントンに近づければ、本格的な春がくるはずです。
ところで、最近、U君が古い写真を持ってきました。まだかわいいU君と哲平君、
それに哲平君のお姉さん、U君のお母さんが写っています。粘土細工をしているショットです。ちなみに一緒に写っていた哲平君に聞いてみました。
「いつですか?」
「1998年3月14日です」
どうやら10年前の写真のようです。
「何曜日ですか?」「土曜日です」
「あぁ、そうですか」と答えるしかありませんでした。
その時、今村さんが「あっ、この写真、カレンダーが写っている。3月15日は日曜日です」
そうです、確かに10年前の3月14日は土曜日だったようです。それより10年前の粘土細工をしていた日にちを覚えていること自体もすごいのですが・・・。
私の尊敬する方が「ダウン症や自閉症の子どもさんが生まれたことは不幸ではない。その環境に負けることが不幸なのである。」という主旨のことを話してくださいました。
このことを基本に、私たち夫婦は今後も障害者の関わりを大事にして頑張っていこうと思っています。

お母さんコラム

お母さんコラムでお馴染みのIママさんから、吉備国際大学ボランティア部招待行事の感想をいただきましたので、紹介いたします。


先日は招待していただき、ありがとうございました。2回目の参加で、安心して子どもをお任せしていました。いやはや、実は私とっても疲れていたというか、出かけることに少々ドキドキでした。最近の我が子は自分の知り合いだけでなく、店の人や道行く人にまで話しかけ、『あー。こんなことまで言うなんて!?』と思いながら、顔はピクピク・心はヒヤヒヤのこの頃だったのです。
そこを若いボランティアの渡辺さんや周りで関る皆さんがエネルギーいっぱいに付き合って下さり「ま、ここは任せましょう」てな具合で、安心・お任せ・リラックスでした。(笑)毎年心づくしの招待をありがとうございます。
「クッキー作り」では、「手が汚れたり、麺棒に生地がひっついたりしないように」ラップをセットしてあり、何度生地を伸ばしてもずれないように留めてありました。さらに、赤いビニールテープで、このラップが判りやすいように2箇所留めてあって、「すごいなぁ」と感心しました。今回も事前にアンケートにて、「どんな材料が好き?」と聞いてくださっていて、見事我が子の「名前つきの皿」には、大好きなチョコチップ入りのクッキー生地が一人分載っていました。周りの台を見渡せば「ココア味あり、抹茶味あり、紅茶入りあり」でした!
こういった心こもった周到な準備に加えて、渡辺さんの終始変わらない穏やかな声かけで、(本当に根気が必要だったと思います。)本人は予想以上にこの作業を飽くことなく繰り返して行い最後までがんばることができました。お土産で一人ずつ袋入りのクッキーをいただく時には「あー僕のクッキーもちゃんとちょうだいよぉー!」と、名前を呼ばれることにバッチリ集中していました。
『よほど、この活動に達成感を持てていたのだなぁ』と感心させられたのでした。
渡辺さんだけでなく、『あっ、この子は、こういう声かけをしたら判りやすいかな?』と、声をかけてくださる学生さんの姿にもたいへん救われました。
2つめの活動「宝さがし」で、私がまたまた感謝したことは、一つは宝箱の中に「ウルトラマン怪獣のゴモラ」と「鬼太郎」の本人が大好きなキャラクターのメダルが2つも入っていたことでした。何を見て描かれたのか、とても上手で心がぎっしり詰まった絵でした。我が子は一瞬迷いましたが、ちゃんと一つだけ選んだので、『でかした!』と思いました。「どちらか一つ」には強い長所発見です。二つ目は、ちゃんと最後の最後まで、ポイントごとに行きも帰りもお兄さんやお姉さんが立ってくれていて、ゆっくり、ヘラヘラと歩く我が子にもちゃんと声かけしてくれたことでした。
小雨降る中、たくさんの準備をありがとうございました。帰ってからも王冠をかぶっていました。
昼からの活動のしっぽとりやじゃんけん列車では、突然逃げ回ったりしてご迷惑おかけしていましたが、去年はもっと広い体育館で、同じことをして楽しそうに参加していたのに、なぜだろうか?と思いました。一つは狭い場所で、逃げられる確立が低いことがあったかもしれないし、一つは敵情視察かもしれませんね(笑)渡辺さんに追いかけてもらいたかったのかもしれないし。そうやって、ウォーミングアップを図っていたのかもしれませんね。いずれにしても、ここでも根気良く誘ってくださったので、やっと終わりごろになって参加していました。
フリーの時には、終わりの時間が近づき、彼の本領発揮の「お絵かき」が始まりました。ゲームに何回も誘ってくださりながら、「あっ、もういいかな。これで本人が充分楽しんでいるなら、とことん付き合おうか」と、長時間飽くことのない「ゲゲゲの鬼太郎の妖怪お絵かき」に付き合ってくださいました。おかげで同じ世界を持っているHくんとの追いかけっこにまで出会い、Hくんのお母さんとはしばし、「ゲゲゲの鬼太郎妖怪話」で話が尽きませんでした。
ホワイトボードに2人が描く妖怪の絵をHくんのお母さんはバッチリ言い当てて、ほんと嬉しくなりました。ほとんどの人にはこの2人の会話の意味があまりお分かりにはならないことでしょうからね。(笑い)「Hくん、また鬼太郎の世界で遊ぼうね。」
宝物のぎっしり詰まったお土産いーっぱいもらって、帰りました。ほんとうに心より皆さんにお礼を言いたいと思います。そして、渡辺さん、ほんとうに根気の必要な子どもをよくぞ、行きから帰りまで、ずーっとありがとうございました。おかげさまで、また親子共々今日から元気な毎日を送ることができます。宝探しに行ってよかったなぁ。どうか、こんな賑やかな私たちにまた来年も再来年も付き合っていただきますように、よろしくお願いします。
(Iママ)

 事務局だより
10月も終わり、すっかり朝晩が寒くなって参りました。私の新居ではすでにファンヒーター登場しております。ガソリンは安くなりましたが灯油はまだまだ高いですね。
さて、育てる会では10月4〜5日に「のびのびキャンプ」という子どもとボランティアさんで行うキャンプを開催しました。その感想や報告はあまりにも多く、会報には入りきらないので、別冊子にしました。正会員の方へのみ送らせていただきましたのでご覧ください。
今まで育てる会でやったことのない「母子完全分離キャンプ」。参加させる保護者の方も不安と期待で当日までドキドキだったと聞きました。
事前準備から当日サポート・アドバイスを川崎医療福祉大学の重松先生に全面的にご協力いただき実現した今回のキャンプ。ボランティア・各班のリーダーへの指示・全体プログラム進行を同大学:澤田先生、各班リーダーやボランティアさんは自閉症支援を実践しておられる先生・学生さん、同大学で重松先生らとTEACCHを学んでおられる学生の皆さん、スタッフは赤磐ぐんぐん職員や・・・という、なんとも贅沢なラインナップで、プレキャンプ・顔合わせ後、スケジュールや身支度の手順書などを保護者とボランティアで情報交換しながら作成し、当日を迎えました。
行きのバスが林原駐車場から出発するときのお母さんたちの心配そうな一生懸命手を振る様子に、「絶対無事に笑顔で送り届けなければ!!」と気持ちを引き締めました。
二日間、レストランバイキング、ウォークラリー、工作、調理、お絵かき、キャンプファイヤーなどなど、班ごとに様々な活動に挑戦しました。「子ども一人一人がのびのびと二日間を過ごす」を目標に、子どもたちの笑顔と頑張る姿がたくさん見られたキャンプでした。ボランティア・リーダー・スタッフ、重松先生・澤田先生、本当にありがとうございました。詳しい内容は別冊子をご覧ください。

さて、育てる会キャンプから遅れること2週間後、国立吉備青少年自然の家主催の「特別支援教育実践キャンプ:ハンド・イン・ハンド」という事業に参加しました。
私は初めて参加したのですが、「発達障害など特定の状況にある児童が自然体験活動を行うことにより自分の可能性を広げるとともにコミュニケーション能力を育てるキャンプ」です。保護者の方にもご参加いただく親子キャンプで、保護者の方にはネットワークを広げ情報交換などをしながら子育てについて学ぶプログラムも準備しています」という謳い文句に惹かれ、見学という形で参加を受け入れていただきました。
親子が到着すると、一人に一人ずつの学生ボランティアさんが「待ってました!」と笑顔でお出迎え。事前に「生活調査票」を保護者の方に書いていてもらって「外泊の有無」「一人で寝られるか」「睡眠時間」「食欲」「好き嫌い」「身の回りのこと」などの情報を収集した上で、サポートブックに聞き取りしながら書き込んでいきます。「好きな遊び・もの・場所」「毎日する日課」「こだわり」「持ってきているもの」「嫌い・苦手なこと・遊び・もの」「こうしたらもっと頑張れるよ(声かけ・支援グッズ)」「トイレ支援」「食事支援」「入浴・着替え支援」「自分の持ち物」「指示を出す方法」「コミュニケーション力」などなど、順番に本人の特徴や支援方法を細かく聞きとっていました。
特別支援教育実践キャンプということで、参加していたのは高機能自閉症やADHDかな?というお子さんが多かったですが、スケジュールやプログラムの立て方などは私たちのキャンプにも十分参考にできるものばかりでした。
二日目のオリエンテーリングでは、ポイントを経由するだけではなく「順番に回ることを望むのではなく、一人一人が自然体験をすること」「何か一つでも頑張った!と思える経験をすること」「本人なりに楽しむこと」などを目標に、ボランティアさん全員がトランシーバーを持参して、「○○くん、森の中探検していまーす」「▽▽ちゃん、川で魚取り中ですー」などなど、本当に自由に楽しく2時間を過ごすことができていました。
終了後には、各ペアから「こういうことを頑張りました!」「こんなものを発見したよ!」の発表をし、全員から拍手をもらっているのも温かかったです。
2泊3日のキャンプの半分に参加させていただきましたが、吉備青少年自然の家主催のため、職員の方も全面バックアップがあり、保護者の方同士の交流や、発達障害についての勉強会などもあり、とても良い活動だなと思いました。
職員の方に「どのように準備しておられるのか」聞いたところ、学生ボランティアさんは、事前に勉強会を行い、1泊2日、実際にオリエンテーリングやカヌーなども行い、危険箇所を調べたり、発達障害についての研修もしっかり受けたり、ボランティア同士の交流にも力を入れておられるとのことでした。
国立のこのような施設で、発達障害に理解ある支援をしておられることは、私たちの子どもたちが、そのような施設を利用する際にも、職員さんたちに理解があるということにつながり、とても頼もしいことではないでしょうか。本当に素晴らしい実践の数々でした。ここで学ばせていただいたことを、ぜひ来年のキャンプに生かしていきたいと思います。国立吉備青少年自然の家の皆さま、ありがとうございました。

さて、10月から香川大学の武蔵博文先生に来ていただいての「18歳の春を目指す親子療育クラブ」の支援ツール作成教室が、今年も連続で開催されています。
参加しておられる保護者の方がこんな風におっしゃっていました。
「18歳の春に参加すると、言い方は変だけど、気持ちがすごく急くのよね」と。
どういう意味かと伺ったところ、「一人だと『やらなきゃいけない』と思っていても何となく踏ん切りがつかなかったり、『忙しいから』と言い訳しちゃったりするけど、18歳の春のお母さんたちはすごく熱心な方が多いから、『私もやらなきゃ!がんばらなきゃ!!』て思うのよ」とのことでした。
18歳の春は、そういう「なかなか実行に踏み切れない」お母さんたちの強い味方のようです。宿題もありますし、実際に作ったものをお互いに見せあって、評価しあうこと、またその作ったグッズに武蔵先生からアドバイスをいただいてより良いものに改良できること、それらが子どもたちへの支援に直結しているんですね。本当に素晴らしい活動だと思います。これからも大勢の方の参加をお待ちしています。
(事務局:松田 紗代)

以前は「育てる会会報」はHPにも全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は一部抜粋にさせていただいています。
会の行事の予定は育てる会の「
今月の予定」に、近隣の講演会等の案内は「近隣の講演会等の案内板」に、載せるようにしています。
容量は小さくなりましたが、ご覧いただければ幸いです。
なお会報は正会員・賛助会員の方へは郵送でお届けしています。
もしご希望の方がおられましたら、ぜひ賛助会員に申し込みをお願いします。年会費 3000円です。
応援よろしくお願いします。
申込み方法の詳細は「
育てる会 HP」に記載しています。

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