sorry,Japanese only

平成21年7月31日

 

 第135号 

NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会

 135号 目次

     夏休みが始まりました

     夏休み木工教室のご案内

     のびのびキャンプにいこう!

     吉備国招待行事のご案内

     母の想いを語る会・18歳の春親子療育クラブ

     クローバーの会・OHAの会

     教師・保育士対象 即実践講座

     サッカークラブ・水泳教室

     私のお薦め本コーナー
          「自閉症の人の人間力を育てる」

     近隣の講演会等のご案内

     お母さんコラム
          「つばめさん。ごめんなさい・・・」

     事務局&ぐんぐんだより

皆さん、夏休みはいかがお過ごしですか?
まだまだ、始まったばかりの夏休み。
長いお休みが続きますが、気合入れて頑張ってくださいね。
私も昔は、親と子で毎日毎日何をして今日を暮らそうか・・・という感じでした。
その分親もたくましく、どこからも助けがなかったからこそ、たくさんの工夫をして暮らしたように思います。
子育ては、自分でやるしかなかった時代のお話です。ついこの間のお話です。
今はデイサービスなどがあるので昔よりは楽になってきたでしょうか。それでも自閉症の子を安心してお任せできるところは少ないのが現状です。
なんにしても、子どもたちのいる夏はとっても長〜く感じるものです。早く新学期が来ますように・・・。頑張れ、母さん!!
今は、子どもたちも大きくなって、気楽になった私が言っています(^。^)ごめんなさ〜い。
ところで、私は、6〜7月にかけて、東京へ何度か出かけておりました。一人で飛行機に乗っての旅です。
いつもは息子や夫と一緒ですから、ドーンとお母さん風を吹かせながら、落ち着いて見せる私ですが、実は私だって飛行機は嫌いです。
ぐらっとくると思わずドキンとしてしまいます。
『このまま飛行機が落ちたらどうしよう。夫は娘は息子はどうするだろう。
そして何より哲平はこの先どうやって暮らしていくのかしら・・・』
そんな不安が、一気に胸に押し寄せて来ます。
「頑張れ飛行機!すこしの風なんかで負けるんじゃないぞ!!」
なんて、飛行機を励ましたりしてしまいます。
飛行機は何とか無事に岡山を離陸。そして、東京に着陸してくれました。
久しぶりの東京は、どんどん変わっていて、前に通ったところが、工事中だったりして、通れなくなっていたりします。方向音痴で田舎からの「おのぼりさん」の私の頼りは、頭上の案内板だけです。
自閉症の子どもたちだけではなく、私にだって視覚支援は重要です。
どれほど多くの視覚支援に頼って私たちは暮らしていることでしょう。
山手線は3番線と4番線しかも「品川方面は3番線」というように行き先まで書いてあります。ホームには、扉の位置に並ぶための線まであって、それを頼りに皆さん整然と並んで待っておられます。岡山では、おばちゃんやおじさんの割り込みなんかが必ずありますが、東京のおばちゃんたちは、割り込みもしないようです。心なしか上品なおばちゃんが多いような・・・(?)。東京には傍若無人な人が少ないのかしら?そんな風に感じました。
電車に乗ると一人ずつの席に少し窪みがありました。窪みがあることで一人分の席が限定されるため、一人が広い空間を占拠できにくくなっているみたいです。エスカレーターもキチンと左側に並んで立っていますし、うっかり右に乗ってしまって、後ろから来られる人のために、長〜いエスカレーターの階段を昇らなければならないことになって、しんどい思いをした私でした。大阪は、これが右側なんですよね。日本全国どちらか一方に決めて欲しいと思います。
話がズレましたね。自閉症の人には視覚支援がとても必要ですとよくお話しますが、私たちにも、必要ですよね、って話です。
昔、「構造化や視覚支援なんかしても、社会にはそんなものありませんよ。だから、小さい時から、そんなもんに頼らない子どもに育てていかなければなりません」とよく言われたものでした。
「子どもたちの生きていく社会は、厳しいですからね」とも言われました。「いいえ、時代は変わってきました」そんな風にいえるほど、社会のほうが変わってきました。すごい時代が来たものです。けれど、まだまだ足りないのが現状です。
皆さん、諦めてはいけません。もっともっと子どもたちが、暮らしやすい社会を皆で作っていきましょう。
我が家のお話をしますと、歯磨きの仕方を書いた手順書が、実は息子のためだけではなく、私のためにも使われています。
どこまで磨いたかを、考え事をしていると、ついうっかりしてしまう私は、絵に添って磨いていくことで、考え事をしながらでも歯磨きが、自然にできるようになりました。
視覚支援は、これから次第に呆けていく私にとっても、必要な支援です。また、息子の為の予定表は、うっかりミスの多い私にとってもお役立ちグッズになっております。
うっかり忘れていた予定を、息子が教えてくれます。
哲平「お母さん、さをり織です」
私「忘れとったわ〜、てっちゃんありがとう」
と言う感じです。
先日は、土曜日に会社出勤日があって、『どうしたのかしら・・・、ずいぶん起きるのが早いなぁ〜』と思っていたら 「おかあさん、お便り書いてください」と言います。
哲平が間違っていると思いましたが、念のために2階へ上がって、哲平のベッドの脇に貼っている会社のカレンダーを確かめると、哲平の言うように確かに出勤日でした。疑ってごめんね。

さて、話は最初に戻って、東京への旅は「ポジティブコミュニケーションセミナー」という研修会へ参加するためでした。
この研修会は、電話相談を受ける時に、もっと上手に受けたいという想いで、何か良い勉強する機会がないかなぁ〜と思っていたところ、見つけたものでした。
毎週木曜日にあるその夜の講座に、家を午後1時半に出て、飛行機に乗って羽田には4時半頃に着きます。勉強を終えて、次の日の朝帰るという強行軍でした。
方向音痴の私が、地図を頼りに大都会東京を一人行くのですから、実に心もとないものです。
でも、迷い迷ってたどり着いた会場は、とても暖かいオアシスのような場所でした。
ただ、4週連続で通ったのですが、4回とも迷ったのはどうしてなの? 私って・・・、正真正銘の方向音痴のうっかりものなのでしょうね。
その同じビルの前を何度もウロウロしているのに、気付かないのですから・・・。
講座を受けて、学びの中から、私なりに学び取ったことは、電話相談を受ける私自身が、今の自分を受け入れて、自分の人生を肯定的に見ていなければ、いい相談者にはなれないということでした。
自分自身が、自分の人生を生き生きと生きていて、しかもその事をよしとしていなければ、相談してこられる方に、信頼してもらう事は不可能ではないか・・・、そんな風に思います。
「お〜い、私。自分自身の人生を生きてるか〜い!」
4回の講座は、楽しい時間でした。
今までもカウンセリング講座は経験していたのですが、今回の学びは、特に自分を見つめる講座でした。
私とは何なのか、どういう人間でどういう考えを持っていて、どんな行動特徴を持っているのかを、知る機会でした。
お母さん達のためにと勉強に行ったのですが、自分を知るために行ったようなそんな時間でした。
私は、たくさん欠点のある人間ですが、講師のIさんはじめ参加者の皆さんが、私の欠点を含めて認めてくださるのです。お互いに本音をぶつけ合ったこのセミナーの参加者の皆さんとは、お互い歳はずいぶん違うのですが、まるで人生の同志のようになれた気がしました。
こんな風に思いました。
どんな事でも考え方次第で、全ては幸せに繋がっている。
ポジティブシンキング
幸せに続く道は、一つではありません。
私自身を考え、私自身の人生を振り返る意味でも、
なかなかいい学びをさせていただいているように思いました。
今、私は生きている。
ここで一生懸命生きている。
障害のある子と一生懸命生きている。
それをいいなと思っていなければ、若いお母さんの相談には、応えていけないと、改めて思いました。
自分の人生を肯定的に生きていこうと、思いました。
私は、色々な事を思います。小さい頃、やっぱり両親に愛されて育ったんだと言うことを、親を亡くして 思います。今の自分が、こんな風に元気に生きていけているのは、こんな風に育ててくれた人たちがいたからなんだと、感謝をこめて思います。
セミナーを受けて、色々なことを考えている私です。
もうすぐ、父親の一周忌が来ます。
父の日が来ても、もう私には贈り物をする人がありません。
そう思っていたら、娘が旦那さんと一緒に父の日のプレゼントを持って訪ねてきてくれました。
父さんの照れくさそうな幸せそうな顔が、笑っています。
自分の父親や母親はいないけれど、私にはこんなに優しい娘や息子がいるんだと、心のそこから、暖かい思いに満たされています。

さて、皆さん遅くなりましたが、育てる会についてのお話です。
8月8日に、「支援ツールで目指す豊かな生活」と題しての講演会と、展示交流会を行います。
そのお知らせをしましょう。
なんと展示交流会の方の事業に文部科学省の事業委託をいただけることになりました。
岡山で頑張っているNPOとしてお話をいただきました。
思えば12年間必死で頑張って親たちで支えあってきたこの会に、やっと公から認めてくださるそんな日が来たと言う事です。素直に喜びたいと思います。
よく講演会でお話をお聞きしていた文部科学省の石塚謙二氏から直接お電話をいただき、「ホームページを見せていただいて、その取り組みに感心している」と言うお話でした。
どなたか推薦でもしてくださった方があるのではないかと思いますが、お力添えいただいた方があるのなら、紙面を借りてお礼を申し上げます。
何はともあれ、がんばっているNPOと認められて、補助金対象事業(発達障害を含む特別支援教育におけるNPO等活動体系化事業)としての展示会になります。張り切って頑張りたいと思います。
そのために、展示交流会は、無料となります。講演会の方だけが、前回同様に有料となりますので、申し訳ありませんがよろしくお願いします。
参加いただける学校や事業所は、以下の通りです。
講師の武蔵博文先生・県立岡山東養護学校・県立岡山南養護学校・県立岡山西養護学校・県立西備養護学校・県立東備養護学校・県立誕生寺養護学校・県立岡山瀬戸高等支援学校・倉敷市立倉敷養護学校・岡山市立清輝保育園・岡山大学教育学部附属特別支援学校・18歳の春を目指す親子療育クラブ・(株)NTNテクニカルサービス夢工房・児童デイサービスセンター赤磐ぐんぐん・太陽の家作業所 他有志の方々
去年より、さらに多くの参加があります。
また、今回は、武蔵先生の支援ツールがたくさんたくさん見せていただけますので、ぜひ大勢で見に来てください。
そして、参考にしていただけたら幸いです。
この岡山の支援者の心意気を より大勢に知っていただく為に、この企画は、3年後に本の形で発表するつもりでおります。そして、この岡山から、全国へ発信したいと考えておりますので、ぜひ、多くの学校に来年以降も参加いただければと思います。
大勢の方のご来場をお待ちいたしております。

さて、写真は、スペシャルオリンピックスの理事長 有森裕子さんとのスナップです。
有森裕子さんが、理事長に就任された事をお祝いしての懇親会の席で、哲平に優しく話しかけてくださる有森さんと横で嬉しそうな私です。
哲平は、知的障害のある人たちのスポーツプログラムであるスペシャルオリンピックスに参加しています。
現在岡山には、水泳、ボウリング、陸上、フロアホッケー、乗馬、バドミントンの6競技が、11箇所で行われております。哲平はそのうちのボウリング、陸上競技、バドミントンに参加しています。
たくさんのボランティアが、支えてくださっていて、多くの企業や賛同者からの寄付で運営されています。特に岡山は、県や市の理解がとても大きく、他県からも注目されているようです。
来年は、ナショナル大会が大阪で行われ、再来年には、世界大会がアテネでおこなわれます。 哲平も何かで参加できたらなぁ〜なんて、すごい望みを持っている私です。
前回のナショナル大会は熊本でありましたが、幸運なことに参加させていただけて、最高の思い出が出来ました。
これからも、楽しくゆっくり、生き生きとスポーツしていけたら幸せです。
スペシャルオリンピックス日本・岡山についての詳しいことは
http://blog.livedoor.jp/son_okayama/ または、086-200-1155事務局長 蓑さんまで。
今年は、雨が多くて、8月がもうすぐ来ようとしているのに岡山は、梅雨さえ明けていないという有様です。
暑い中、我が家の哲平くんは、インフルエンザ対策のマスクをまだしたままで、電車に乗っています。先日も重症化したインフルエンザの患者の方の話を聞いたので、ちょっと暑いのではないかな〜と気にかかりつつ、そのままにしている私です。
電車の中は、この方が安全ですよね。
電車の中でマスクをしている自閉症の子を見つけたらそれが哲平君です。
どうぞ、優しくしてくださいね。
それでは皆さん、お元気で・・・、また来月の会報でお会いしましょう。
鳥羽 美千子

夏休み木工教室のご案内

来る8月29日(土)、木工作家・川月清志先生指導で「夏休み木工教室」を開催します。
夏休みの宿題で工作などを考えておられる皆さん、ぜひこの機会にご参加いただき、
世界でひとつしかないお子さんの手作り作品を作りましょう!!

日 時  平成21年8月29日(土)10:00〜12:00
        ※希望者が多い場合は、午後の部も行うかもしれません。
場 所  岡山県生涯学習センター 木工教室
対 象  育てる会正会員の親子 15名まで
      (兄弟の参加も可能です。保護者同伴でお願いします)
参加費  子ども一人につき1500円(材料費)
作 品  オリジナル貯金箱(小鳥のおうち風)
      お子さん自身ができるところは本人に。
      難しいなと思えるところはお父さんお母さんで。
      木工が苦手な方も、先生が指導してくださいますので大丈夫ですよ。
申込先  育てる会事務局(086-955-6758)

☆詳しい作成方法などは参加申し込みされた方へ個別でご連絡します☆

のびのびキャンプにいこう!

去年も開催されて好評だった秋の「のびのびキャンプ」を今年も10月3〜4日に行います。
川崎医療福祉大学:重松孝治先生による全面バックアップを受けて、親と離れて、子どもとボランティアだけで行う1泊2日のキャンプです。

去年は「初めての母から離れてのキャンプでしたが、大きく自立した姿がみられました」「親がいるとついつい手をかけてしまっていた部分もお兄ちゃんらしく『自分で』と言える子になりました」「優しいボランティアさんたちと過ごせて楽しかったみたいで『また会いたい』と言っています」など嬉しいメッセージが多く寄せられました。
ぜひ大勢の方のご参加をお待ちしています。

日 時  2009年10月3日(土)〜4日(日)
場 所  岡山県青少年教育センター閑谷学校 (備前市閑谷784)
参加費  3万円予定(宿泊・食費・バス代・保険代など含む)
コーディネーター  重松孝治先生(川崎医療福祉大学)
プログラム
@ プレキャンプ:9月13日(日)9:30〜12:30予定(上記閑谷学校)
  ボランティアとの顔合わせ&交流、保護者へはキャンプの説明をします。
  ※この日は現地まで各自で集合してください。(JR吉永駅から4q)
  ※参加できない場合は、別の日にボランティアさんと顔合わせを行います。
A 本キャンプ:10月3日(土)〜4日(日)
  岡山駅集合解散。子どもとボランティアはバスにて閑谷へ向かいます。
  1泊2日のキャンプ(宿泊は室内)です。
申込先  育てる会事務局(086-955-6758)へ8月15日までにお申し込みください。
☆申し込みは同封のキャンプチラシをご覧ください☆

吉備国招待行事のご案内

今年も吉備国際大学ボランティア部ではイベントを行いたいと思います。
タイトルは「目指せ!名探偵 遊んで探して秋の大冒険」です。

日 時  平成21年10月18日(日)10:30〜15:00 ※雨天決行
場 所  高梁市社会福祉協議会2階
内 容  午前中レクリエーションやゲーム、午後から名探偵スタンプラリーを計画中
参加費  500円(お弁当希望者のみ)
対 象  育てる会正会員の親子 15名以内(ボランティア付きは11名先着)
申し込み締め切りは 8月31日(月) まで。先着順です。お早めに!!
詳しくは同封のチラシをご覧ください。

「母の想いを語る会・18歳の春親子療育クラブ」

        8月はお休みです。9月の活動日は次回の会報でお知らせします。

「クローバーの会」

「クローバーの会」は高機能自閉症・アスペルガー症候群の女の子のための会です。
先月行われたクローバーの会の説明会で、新しく2名の女の子が入会されました。
今回は新メンバーとの顔合わせも兼ねて、5家族でT宅でのワッフル作りをしました。
スーパーで待ち合わせて、買出しの後、お家へと移動です。
はじめ、新会員のSちゃんMちゃんは多少緊張ぎみでしたが、ムードメーカーの最年長Mちゃんが気さくに話しかけてくれて一気に場がなごみ、大人たちも一安心。
移動中の車内ですっかりなかよしになったところで、お家に着いたら、早速ワッフル作り!
といくはずでしたが、T宅ではわんこのLがみんなを待ち構えて愛想をふりまき、大はしゃぎ。犬好きのみんなは、交代でだっこタイム。となりました。
その後順番にワッフルを焼き、試食。みんな“美味しい!”ということで、ランチ後はワッフルの生地作りにもチャレンジしました。
初参加の二人にはあまり負担がかからないように事前に、“しんどくて帰りたくなったら いつでも帰れるから”と説明していましたが、最後まで参加してくれて、次回の活動を約束して解散となりました。
今回は、子どもたちの重要なコミュニケーションツールであるDSの持参を控えての活動でした。毎回ソフト交換やゲーム内容の説明などで盛り上がっていたため、子どもたちは多少戸惑っていて、活動の後半は退屈そうな場面もありましたが、全体的には子ども同士で関係を作りあげていっている様子がうかがえ、よかったと思いました。
親同士が信頼しあって和気あいあいとしていることも、子ども同士の警戒感を少なくしているのかもしれません。
みんなシャイでピュアな女の子なので、意地悪を言ったり仲間はずれにしたりしません。
マイペースだけれど、優しい気持ちで友達を受け入れ、同じ空間を楽しんでいる感じです。
彼女たちは多少の配慮はいるものの、根底には友達とのつながりを求めていて、ひとつひとつ経験を積みながら少しずつ人間関係を学んでいるのだということを感じ、この活動の大切さを実感しました。
今後も彼女たちの気持ちを大切にしながら、楽しく活動できるようサポートできたらと思います。
                                    (Yママ)

「OHAの会」

高機能自閉症・アスペルガー症候群のお子さんをお持ちの保護者の方のための勉強会「OHA(オハ)の会」の第2回を7月14日(火)開催しました。
当初予定していた日程が17日(終業式)ということで、急遽の日にち変更だったのですが、18名の参加がありました。
参加者の方から感想をいただいたので紹介します。


・ 会の始めに子どもの気になるところと良いところを発表しました。一人一人の参加者に対して利守愛子先生が温かいコメントをくださるのですが、その際子どもの良いところばかりでなく、お母さんの良いところも褒めてくださるので、頑張ろうと元気になります。「させる方もさせられる方も嫌なら、やらない方がよい」などメモをとりたくなるようなアドバイスも時々入り、教わったり笑ったりしているうちに、閉会の時間になり名残り惜しい気持ちで帰宅しました。終わりの片付けになかなか移れない参加者に対して「子ども達がやめられない気持ちが分かりますね」と利守先生が呟いていらしたのに、くすっと笑ってしまいました。得るものが多い、この会にまた参加したいと思いました。(Sママ)
・ 参加された方々の「子どものことで困っていること」を聞いていると、わが子の将来にも起こりうる問題かもしれないと思えて、他人事ではないという気持ちになりました。利守先生がスクールカウンセラーとしてお子さんたちと関わってこられた経験からのお話をしてくださり、とても勉強になりました。子どもに対する接し方のヒントをいただけた気がします。ありがとうございました。(Tママ)
・ 以前、鳥羽代表が「仲間を作りなさいね」とおっしゃいました。先日 中学の同級生が 「甥が発達障害児のようだ」と相談に来られました。彼女に続いた言葉は 「私は何がしてやれるの?」どうすればいいのか 教えてあげられるようになれていて良かった。私の後の発達障害児の母は もうこれ以上 泣いて欲しくないのだ。育てる会でたくさんの事を学びました。でも他の誰かに還せる日が来るとは思っていなかったです。(Hママ)
・ 今回は、個々の悩みに対する利守先生のコメントがとてもありがたかった。他の会員さんの悩みは自分の悩みでもあったり、将来の自分の悩みでもあるかもしれないので大変参考になった。やはりアドバイザーがいて下さると心強いです。(Mママ)
・ 14日もお世話になりました。ありがとうございました。前回に続き、利守先生のお話を聞いて、モヤモヤ霞んでいた気持ちが少しクリアになりました。また知り合いの人達の元気そうな顔に出会えて、話をすることで私も元気をもらえます。次回、古元先生のお話を楽しみにしています。(Tママ)
・ 利守先生のアドバイスが分かりやすくて、とても参考になりました。先輩方の相談内容は、将来に向けて考える目印になったと思います。漠然と「どんな子どもに成長するんだろう」と思うばかりだったので・・・。それぞれの年齢で色々思うことは変わると思いますが、様々な年齢の多くのお話をうかがえて、ありがたかったです。(Wママ)

どうぞ前回来られなかった方も、共に話し合い学び合う「OHAの会」へご参加くださいね。

日 時  平成21年9月18日(金)10:00〜12:30
場 所  きらめきプラザ2階 中会議室(岡山市北区南方2-13-1)
対 象  知的障害を伴わない自閉症スペクトラム(広汎性発達障害)を持つ子どものお母さん(育てる会正会員限定)
参加費  500円(当日集金)
内 容  皆で困っていることや心配なことを相談しあって、仲間作りをする。
アドバイザー 旭川荘療育園・けやき通りクリニック医師:古元順子先生(9・12月)
         ぐんぐんスタッフ・臨床心理士:利守愛子先生
申込み  9月10日締切 事務局まで 過去に参加した方も必ずご連絡ください。
★今後の予定★
10月16日(金)、11月20日(金)

教師・保育士対象 即実践講座

7月10日(金)に、第三回の重松孝治先生による 「即実践講座」が、岡山県生涯学習センターにて開催されました。
今回も大勢の先生方が参加され、空いている席を探すのが大変なほどでした。

第三回は「評価に基づく支援の実施」というテーマで行いました。評価は子ども本人の力や興味関心を評価するだけでなく、支援者側(私たち)の支援がどうなのか、合図やサインを出し過ぎていないか、適切な方法なのかなどを評価する大切さを学びました。
今回も演習にしっかり力を入れていただき、ビデオを見ながら各グループで白熱した話し合いが展開されていました。

参加された方々から感想をいただきましたので一部紹介いたします。


・ 支援していく中で自分の子どもへの関わり方を見直したり、把握したりすることの大切さを学ばせていただきました。ビデオを見ながら特性を見つけるという時間では、普段同じような子どもを毎日見ていながら気付けなかったところがたくさんあり、どれだけ自分が未熟かと改めて感じ、これからの支援で自分の視点を見直すきっかけになりました。(療育機関)
・ 違う立場からの目線での障害児のとらえ方が聞けた。実際の映像からで現場とリンクしながら考えられた。(療育機関)
・ 評価の仕方は人によって色々な捉え方があるのだなと思いました。(養護学校)
・ 実際の様子を見ながら情報収集し、それを確認する練習ができて良かったです。今日もとても参考になりました。(養護学校)
・ 「支援計画で立てた目標を、いつ・どこで・どのように指導計画に入れるか?」という連動性が大切だと分かりました。子どもの特性を見るときも、色々な人の目で見るのもいいことだと思います。思っていたことと違う意見が出て面白かったです。(小学校)
・ ビデオを見てのグループディスカッション。支援を評価する大切さが良かったです。(養護学校)
・ 学校での目標の立て方、実際の仕方に触れてくださったことが良かったです。今一番困っていることなので助かりました。やはり、色々な人と話しあうことで自分が気付かないこと、違う見方があり、次に何を観察すればいいかを考えられたことが良かったです。(中学校)
・ 自閉症の子どもたちに物事を伝えるとき、どこがポイントなのかを具体的に伝えていく重要性を改めて実感させられました。また、大事なところだからといって、映像を様々な工夫で取り入れたことが逆にそのことだけが頭に残ってしまうということがあるということを学ぶよい機会となりました。また、介入の度合いなども視覚支援をしてしまうとついつい子供より先に指差しで伝えてしまう機会となりました。また、評価も数値化することで分かりやすい形、共通理解を図るにはよい方法だと思いました。また評価から再構造化する大切さを学ぶよい機会となりました。(療育機関)
・ 子どもの姿を見ることであったり、初めての子どもを見ることによって、注目すべき点を再確認できました。一人ひとりの得意・苦手をうまく取り入れながら今後の支援を考えていきたいです。(療育機関)
・ 評価することの大切さと難しさが分かりました。ビデオを見て、グループで話し合うとそれぞれに注目している観点が違っていて、興味深かったのですが、これが記録において観点がずれるということにつながってしまうんだろうなと思いました。誰が評価をしても観点がずれないようなチェックシートは有効であると感じました。(保育士)
・ 「今回が一番しんどい作業ですよ」と言われていましたが、とても興味深く、充実した時間が持て、楽しかったというのが印象に残っています。VTRを見る前に、先生が支援者の介入や行動も評価の対象になるとお話しておられたので、その点も気にしながら見ると、色々なケースの想像ができ、この子のことがもっと知りたいと思いましたし、自分の行動について考える良い機会になりました。まず私はイラチなので、時間を持つことの必要性を感じました。また、私との関係では成り立っていることがいくらかあるのですが、それは無意識的にしている支援の行動があることに気付きました。彼の自立に向け、広い社会でも本人に分かりやすく伝える手段を見つけられるよう、次回まで頑張ってみます。(保育士)
・ 支援中の評価の観点として、支援者の介入や行動も評価の対象であること、支援者がどう取り組んだらどのようになったのかを記録しておくことの大切さがよく分かりました。自分自身の行動を把握しておきたいと思いました。PLAN−DO−SEEの繰り返しを常に心がけたいと思います。(小学校)
・ 今回の演習では、私が今まで学んできた対人援助技術と相通じる点があり、大変興味深く思いました。私はいつも「○○できない」「○○だから、(私たちが)困る」と捉えがちでしたが、「○○できる」「○○だから、(子ども本人が)困る」という視点こそ、子どもたちを理解するために必要ではないかと再認識しました。(療育機関)

    夏休み期間中はお休みです。

☆第四回☆ 平成21年9月11日(金)19:00〜20:45
         岡山県生涯学習センター 大研修室(情報創作棟2階)
             岡山市伊島町3-1-1 三学ぱる・・・池田動物園の隣
             烏城高校や児童館と同じ敷地内にあります。
             無料駐車場完備。

☆第五回☆ 平成21年10月23日(金)19:00〜20:45
               ↑当初の予定と日程変わっています。
         同上

   対 象 : 教職員・保育士やそれを志す人対象。ただし施設・福祉関係職員も可。
         (申し訳ありませんが、保護者対象ではありません)
   参加費 : 全10回分 賛助会員17,000円 ・ 一般20,000円
          途中からの参加も可能です。欠席回のDVDは貸出します。
   申込先 : 育てる会事務局(086-955-6758)

サッカークラブのお知らせ

8月はお休みです。9月の活動日は21日(月祝)の予定です。
詳しくは次回の会報でお知らせします。
(サッカークラブ担当:M.T)

水泳教室のお知らせ

8月はお休みです。9月の活動日は20日(日)の予定です。
(水泳担当:M&I )

お母さんコラム

いつも会報に原稿をくださるIママさんから、コラムの原稿をいただきました。ご紹介します。


「つばめさん。ごめんなさい・・・」

ある日の夕方、わが子を放課後児童クラブから一足先に連れて帰った夫から電話。
「今Aが車庫のツバメの巣を壊してしまった。」「!?・・・」
行ってみると、2羽のツバメのヒナが壊れた巣の下の地面で即死、1羽だけ息も絶え絶えに・・・。
私の頭の中はもうグルグルしてきました。
「さっきまで、ピーピー鳴いていたツバメのヒナをこんな姿にしてしまったのは、わが子?生き物の命をなんて軽々しく思っているのだろうか?将来『人の命がなくなるところを見てみたかった』なんていうことになるのではないだろうか?」などと思ったら、寒気さえしてきて情けなくて・・・
「どうしてこんなことするの!?」と泣き泣き一羽の弱々しくなっているヒナをハンカチの上にのせて手渡し見守らせました。私のほうがパニック状態で、Aも泣き出して半分は私の表情に恐れをなしていた状態でした。
終に死んでしまったヒナを土に埋めさせて二人で手を合わせました。
夜までその後もこれをひきずっているのは、私の方でした。
「なんで、彼はこんなことをしてしまったのか?」ということに落ち込むだけで、前向きな考えになりきれず、夜だというのに誰かに聞いて欲しくて知人にメールしてしまいました。
翌日その方から返信がありました。
「お母さんとしては、Aくんの行動に驚くと共にAくんの将来までもを想像したりして、過剰に反応してしまわれたのでは、ないでしょうか?」
に『ドキッ!』その通りでしたから・・
「ただ、彼は『ツバメの巣を壊すとどうなるかな?』という程度だったのかもしれませんよ。・・・ヒナは確かに可愛そうですが、Aくんは考えてもいなかった結果にびっくりだったのではないでしょうか」と。
また『そうよねぇ。その通りだったのかもしれない。彼の気持ちを聞くゆとりなんてなかったわー』とドキッ!!だめだなぁ。いーっつも私はこんな風で、ショックに負けて半分彼を責めるような声かけばかりしてしまう。
「ショックなんて言ってないで、しっかりしなくっちゃ〜。今こそAくんに命の大切さを教えるチャンスです。・・・ソーシャルストーリーの出番ではないでしょうか?」て、アドバイスいただき、
『ほんとそうねぇ。親が悲嘆にくれてる場合じゃないよなぁ』と思ったことでした。
で、事件翌日のことです。Aが学校から帰るなり、何かに向かって手を合わしているのでした。
それを見たおばあちゃんが彼に聞いたら、Aは「つばめさんを埋めたんよ。ここへ。『ごめんなさい』言うとったんよ」と言ったそうな。
!!!なんて素敵な息子でしょう・・・
ほんとうにすぐムキになる母で、ごめんなさい。
毎日の「C学級連絡帳」にて、運動会練習中にも次のような嬉しい文を子ども達からもらいました。
「Aちゃん、運動会いっしょにがんばろうね。」
「Aちゃん、いつも運動会練習がんばっているね。Aちゃんは、へびのところがんばってやったよ」
いつも、返事を書かせていただいていて、Aが毎日みんなの応援をもらってどんなにがんばっているか。毎日をどんなに楽しんでいるのか。どんなことを目標にしているのか。どんな楽しみがあるのか。などを紹介し、逆にみんなに質問をしたりして、とても楽しい一時でもあります。
先日は私の手紙に対して
「Aちゃんのお母さんへ  またAくんが音楽で何をがんばっているのか。教えてあげます。お楽しみにしていてください」
と返信がありました。
こんな風に毎日のLOVEレターを丁寧に書いてくれる子ども達。そして、そのお子さん方を育てて下さっているお母さん方に感謝します。
「たいへんでない、子育てはない」と、これは、ある障害を持つ子どもの母に対して、その実のお母さんが言われた言葉です。
これから、思春期を迎える子ども達です。
「たいへんな子育ての時期」になるのかもしれません。
しかし、障害があろうが、なかろうが、子育ての「大変さと喜び」を共有していっしょに成長していければとそのように願っています。
懇談日に時間を作っていただいてAのことをお話したのですが、あるお母さんから
「我が子が6年生の時にはAくんは組体操でどこをやればできるかなぁ。下じゃあ、グラグラするし、上はこわいじゃろうし・・・と言ったのです。それで、できることをして参加していけば(扇のようにみんながつながるようなこと)良いじゃないかなぁ、と答えたのですが」
というような嬉しい発言もありました。
さらに、懇談後には、あるお母さんから
「貴重な話をありがとう。Aくんのこといつも応援してきたけど、これからも『地域の繋がり』も大事にしていこうと思うよ。子育てほんとうに、同じだね。私もうちの子の育て方これで良いのか、とか、うちの子の事何も分かっていなかったなぁ、とかいろいろ思うよ。Aちゃんのお母さんが我が子のことをほんとうによく見ているなぁと、思ったからこの表(持参して見ていただいた、『学校用サポートシート』)の項目を書き写させてもらったよ」
と言っていただきました。
また、その子が書いてくれている連絡帳の手紙を見せると「わぁ。うちの子こんな人への優しい気持ちを書けるように育っているんだ!」と、感激されていました。
このような出来事に、これまでの努力が報われていくようなそんな暖かい気持ちを感じることができました。そして、これからも新しい「理解者という財産」をひとつひとつ増やしていきたいとそのように思いました。
6月27日の育てる会の藤岡宏先生の講演会では、先生のメッセージが心に暖かく染み入り、これまでや、今日からの親としての「支援」の後押しをしていただいたような充実感に浸ることができました。
今回私が最も励まされた一言。
「子どもの成長は階段を昇っていくようなもの。踊場があるけれど、そこでの子どもは後退をしているのではない。別の今まで知らなかった生きる支軸を発見しているということ。それを支援者は不安に思う保護者にこのことを伝え、一方で本人が次へと成長をすることの手がかりを与えていくことが必要」
「これ、僕にもできたよ」というAの相手や私に伝えるあの満足そうな笑顔が重なり、「きっと今を大事にしていれば、大丈夫だろう。」というような自信が湧いてきました。
藤岡先生の1度目のお話は、今から約4年前に聞かせていただいたはず。
その時には何を聞いても「今何からしていけばよいのかなぁ」という焦燥感や不安が大きかった私でした。
でも、今回は違います。
これまで示してくれた彼の成長が思い出されて、私を元気づけてくれるのです。
2年前から「育てる会」での勉強会を始めて学び実践してきた日常の事柄が私を勇気づけてくれます。失敗に落ち込みながらアドバイス・指摘をもらってやり直しをしてきたドラマの数々・・・。そんな積み重ねができているから、今の不十分な支援でも「これからまた日常を大切にやっていけばダイジョウブだろう」と思えるのではないでしょうか。「まちがっていないよね」と確かめながらこれからも親として育っていきたいと、決心を新たにしました。
なので、「育てる会」のみなさん、こんな私たち親子をこれからもよろしくお願いします。
ホンワカ、ホンワカの今日この頃です。
(Iママ)

事務局&ぐんぐんだより

もう8月が来るというのに、岡山はまだ梅雨明けしません。
雨がひどく、山口や九州では土砂災害が、群馬では竜巻被害が出ているようで・・・。
なんだか変な気候が多いです。早くカラッとした「夏」になってほしいものですね。
さて、先日8月8日のセミナーの広報のため、ケーブルテレビoniビジョンの取材を受けました。短いコーナーでしたが、支援ツールの大切さや今回のセミナーのアピールをしてきました。何度やっても緊張してしまいますが、少しでも大勢の方に今回の武蔵先生のセミナーに、そして展示交流会に参加してもらえればと思っています。
マスコミの方とお話していると「実は知り合いで自閉症の子を持つお母さんがいて」とか「子どもの懇談会で話されていたんですけど」とかという話をよく聞きます。自閉症の子どもが増えてきたんだなーと感じます。100人に一人と言われていた数が、今や50人に一人、いや10人に一人ではないかというところまで来ているようです。
身近な知り合いや親戚のお子さんが突然自閉症児の親になる可能性って高いですよね。
数が増えてきた理由などは、私には窺い知れないことなのですが、こうして数が増えてしまっていることによって、悪いことばかりでもないのかなとも思います。
身近で聞き覚えのある障害であることは、多くの方に真剣に考えてもらえるチャンスだと思うんです。「自閉症」「発達障害」「アスペルガー症候群」そういったテレビや本の向こうからの情報でなく、実際に生の声で生の想いを伝えていくことは、多くの理解者を作っていけるチャンスではないでしょうか?
マスコミの方が興味を持ってくださっている今をチャンスに変えていけたらいいなと思います。
さてさて、8月と言えば・・・私事ですが今年も「祭り」の時期となりました。
8月1〜2日の岡山市で行う「うらじゃ祭り」で、今年も「当日参加型踊り連:うらじゃ魂」の代表をさせていただくことになりました。2日の総おどりでは、イトーヨーカドー前の緑ステージ上下で演舞見本をさせていただくことも決まりました。
また、8月12日の高知よさこい全国大会では「俄嘉屋」というチームで踊ります。
公私ともに忙しい毎日が続きますが、笑顔いっぱいで楽しみたいと思っています。
夏休み明け、真っ黒日焼けの笑顔でお会いしましょう^^ノ  
(育てる会:松田紗代)
以前は「育てる会会報」はHPにも全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は一部抜粋にさせていただいています。
なお会報は正会員・賛助会員の方へは郵送でお届けしています。
もしご希望の方がおられましたら、ぜひ賛助会員に申し込みをお願いします。年会費 3000円です。
応援よろしくお願いします。
申込み方法の詳細は「
育てる会 HP」に記載しています。

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