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平成15年8月27日

 第64号 

                   NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会

夏のおわりに

第3回 支援者養成セミナーのご案内

夏合宿報告

岡山県 人権・同和教育研究大会 報告

8月度支援者養成講座報告

アルメリアの会・AAO活動・キッズルーム より

サッカークラブ・水泳教室・女の子の会 お知らせ

勉強会のお知らせ
OHAの会・つくしんぼの会・ゆりかご講座・将来を考える会

私のお薦め本コーナー
『高機能自閉症・アスペルガー症候群 「その子らしさ」を生かす子育て』

近隣の講演会等のご案内

掲示板・事務局蔵書紹介コーナー・事務局だより

今年は冷夏で、暑さに弱い私にとって、とても過ごしやすい夏でした。
皆さんはこの夏休みどのように過ごされましたか?
楽しい思い出がたくさん できたことと思います。

我が家では毎年「ラジオ体操とウォーキングをする」という目標を立てるのですが、どうも後半私がバテてしまい、毎年達成することができませんでした。
そこで今年は「最後まで頑張る」ことを目標にし、ウォーキングコースをなだらかな場所に変えました。
朝、子どもに 
起こしてもらい ラジオ体操をして出発です。すがすがしい空気ですっきりと目が覚めます。
何とか最終日まで続きそうです。

それから今年はもう一つ、目に見えて達成感のあるものに挑戦することにしました。
息子は、母に似てとても不器用なのです。
3ヶ月前に運良くトモニ療育センターの外来セッションを受けることができたのですが、その時ビーズ通しの課題をたどたどしい手つきながら集中してできるということを河島先生、高橋先生に引き出していただきました。まさか そんなことができるとは思ってもみなかった私は感激してその場でビーズのれんを購入しました。

1本に60個のビーズを通しそれが81本で完成です。毎日2本ずつを目標にしてのれんを作っていきます。やりたくない日もありました。
でも1本1本つるしていくうちに自分の作品を意識するようになり「〇〇先生に見せてあげようね」と声をかけると はりきってやっています。
この会報が皆さんのお手元に届く頃には完成しているはずなのですが…。


さて、去る8月9日〜10日、恒例の夏合宿が行われました。台風の影響で、開始時間を遅らせたり、一部日程を変更したりして、無事終えることができました。本当に嬉しく思います。参加してくださった皆様、お疲れ様でした。

今年は、日程変更のためハイキング・キッズルームがなくなりましたが、コンサートに始まり、備前焼、ボランティアタイム、工作と初めての活動も織り交ぜられ、子ども達は生き生きとした表情で過ごせていたと思います。コンサートでは「Z」の皆さんによる本格的な演奏で、思わず体がリズムをとってしまう程でした。

岡大児童文化部の皆さんの人形劇やその他たくさんの出し物は大人も子どもも楽しめるものでした。備前焼を指導して下さった石井先生・内田先生、子どもたちが親しみを持ち、思い思いの作品ができたようです。焼き上がりが楽しみです。
工作では6種類も子ども達の大好きなものが用意され、夢中になって作る子どもや出来あがったもので遊ぶ子ども、それぞれに楽しめていたと思います。

また、親は子ども達を担当ボランティアさんに預け、田中先生・吉田先生の講演会、分科会でしっかりと勉強することができました。
これもたくさんのボランティアさんが参加してくださるおかげです。親のいないところで子どもを預かるということは、本当に大変なことだと思います。予期せぬことが起こり対応に困ったり、何より命を預かるというプレッシャーもかなりのものではないでしょうか。そんな中、いつも笑顔で接してくださる皆さんに、本当に頭が下がる思いです。

そして、お忙しい中、遠方よりお越しくださった田中先生、吉田先生、重本先生、小西先生、その他の先生方、お世話になりました。
先生方のおかげで中身の濃い充実した合宿となりました。本当にありがとうございました。
最後にスタッフの皆様、長期間に渡っての企画・準備等本当にお疲れ様でした。細かいところまでの配慮、心遣いをして頂いたおかげで事故もなく無事終えることができました。皆さんのチームワークの良さ、一生懸命さに心打たれ、たくさんの元気を頂きました。

今回の合宿で感じたことがあります。24家族中9家族が小さいお子さんを連れての初参加でしたが、退所式の時にとても落ち着いていたのです。
皆、満ち足りた表情でこの1泊2日の合宿が大成功だったと思いました。

スタッフボランティアさんが言われた「終わりよければ、すべてよし」これにつきると思います。

それぞれの家庭で課題を発見されたと思いますが、これからじっくりと取り組んで、また来年、成長した子ども達・ご家庭の皆様とお会いできるのを楽しみにしています。

M.K

第3回支援者養成セミナーのご案内

今年度最後の河島先生のセミナーのご案内をさせていただきます。

講 師 : トモニ療育センター(愛媛県新居浜市)
       所長   河島 淳子先生
       副所長  高橋 知恵子先生

日 時 : 9月23日(火・祝)  10:30〜16:00(昼休憩あり)

場 所 : 岡山ふれあいセンター 小ホール

申込先 : 育てる会事務局  0869-55-6758

1回目のセミナーでは感覚を磨くこと(認知の難しさに対する取り組み)について、2回目のセミナーではタイル算などを使った算数指導についてお話をされました。

そして今回はコミュニケーション・シーンの再現(子どもとのやりとりを書いて問題点を探る方法)と前回のアンケートで数多く声が上がっていた「国語の指導方法」についてお話しいただきます。

河島先生の講義には、いつお聞きしても子どもへの適切な療育方法はもちろんですが、その後ろにある想いの深さに心動かされます。どのような姿勢で子どもと向き合い、この子にどのようになって欲しい、そのためにはどのようにしなければならないのかという信念が、講義を通して感じることができます。

河島先生は、聴きに来られる方一人一人に、またそれぞれの方が関わっているお子さんのことを考え、思いを込めてお話をされます。
トモニ療育センターや太陽の家での勉強会は少人数で行われます。
それは河島先生が
「行き届いた講義」を目指されるからです。それぞれの子どもはどんな子どもなのか、親はどんな関わり方をしているのか、それを一人一人見られて、一人一人によりそったお話しをされます。大人数のセミナーではさすがにそれはできませんが、それでも一人一人に想いを込めて伝えようとされるのです。

また、河島先生は決して総論だけに留まらず、必ず具体的にわかりやすくそのやり方をご提示くださいます。常に聞き手にとってどうすればわかりやすいかということに心を尽くされています。

決してノウハウだけではない、どういう想いが大切なのか、どのような方向づけが必要なのか、一人一人がとらえることのできる内容です。このセミナーから皆さんができる限り学び、吸収し、翌日からの活力にできる、そんな充実した時間になることと思います。河島先生の想いや方法が世の中にもっともっと広まって欲しいと願います。

多くの方のご参加をお待ちしております。詳しくは同封のチラシにて。

(事務局:菅田尚樹)

夏 合 宿 報 告

夏合宿に参加してくださった方には、会報と一緒に『夏合宿特集号』が入っていると思います。
ここでは夏合宿に参加しておられない方にも、どんな合宿だったのかが伝わるように、担当のお母さん4人の感想を掲載させていただきます。


今年も育てる会の夏合宿が、去る8月9日〜10日に閑谷学校で行われました。
前日、県東部を中心に襲った台風10号の影響により、開始時間を遅らせる事になりましたが、総勢131名による合宿でした。

「世界に一つだけの花を咲かせよう!」をテーマに行われたこの2日間、体を動かす事なら任せて!という子は、ボランティアタイムで草抜き、落ち葉拾い、花植えなどで大活躍。
音楽の大好きな子は、コンサートタイムでお得意のリコーダーや歌を精一杯披露。
手先の器用な子が作った工作タイムでのオリジナルおもちゃの数々。
将来は芸術家?!と思える子が真剣な顔で取り組んだ備前焼。

みんながそれぞれに得意な場面で自分らしさを発揮して思い出を作りました。

合宿参加の子供達の年齢は下が幼児さんから上は高校生までと随分幅がありました。
みんなが楽しめ、充実した合宿にする為にはどうしたら良いか…
そのあたりがスタッフ一同一番悩んだ所です。

また、大勢の人が一泊二日の集団生活を行う上で、安全かつ本人にとって達成感の持てる合宿にする為にはご指導を頂く先生方やボランティアの方々の力が必要であったのは言うまでもありません。

今年もたくさんの先生方やボランティアの皆さんに参加をしていただきました。

「自閉症の知識は全くないんですけど大丈夫でしょうか…」
と言いながらも意欲満々で初めて参加してくれたボラさんが汗だくになりながら担当の子どもを追いかけている姿を見かけました。

そして、合宿もそろそろ終わりに近づいた頃、このボラさんと子どもが二人で並んでゆっくり歩いてくる姿を見かけました。
なんだかとっても心を打たれました。

この合宿にお忙しい中、貴重なお時間をさいてご参加下さった先生方、企画から運営まで何ヶ月も前から準備をしてくださったスタッフボラさん、当日子どもと一緒に汗を流してくださった担当ボラさん、本当にお世話になりました。

そんな方々のお気持ちを無駄にする事なく、またこれからも頑張っていこうと思いました。
この場をお借りしてあらためてお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

(合宿担当:Y.U)


去る8月9・10日に夏合宿を行ないました。
大型台風の襲来という、大アクシデントの中、昼からの受付ということで、時間をずらしてのスタートでした。

前日もスタッフボランティアさんが前泊できなくなり、市内でどうするかミーティングを重ね、何とか3パターンほど決めることができ、当日を迎えましたが、内心はドキドキでした。

でも当日は運営もなんとかスムーズにいき、充実した思い出に残る夏合宿になりました。
(台風つきの夏合宿・・・忘れられそうにありませんが)
これも一生懸命関わってくれたスタッフボランティアさん、各方面の先生方、頑張ってくれた担当ボランティアさんのおかげです。

いつもみんなからは元気と前向きの気持ちをもらって帰っていたように思います。
本当に今、感謝の気持ちでいっぱいです。

そして、最後に遠くから参加してくださった皆さんに感謝、最後まで頑張った子ども達もしっかり褒めてやりたいと思います。
ありがとうございました。

(合宿担当:Y.M)


今年は、初めて担当として参加させていただきました。

思わぬ前日の台風襲来に、一時は合宿ができなくなるのではと心配しましたが、無事合宿を終えることができたのは、スタッフボランティアさんの頑張り、先生方のご協力、そしてなにより、参加者全員の熱い思いがあったからこそだと思っています。

今回の合宿で、改めて感じたこと・・・それは、支えてくださる人がいるありがたさです。何ヶ月も前から毎週のように集まってくださったスタッフボランティアさん、細かい仕事を一手に引き受けてくださった事務局のお二人、当日、子どもをしっかりと見てくださった担当ボランティアさん、お願いした仕事を快く引き受けてくださった参加者の方・・・きりがありません。

自分自身、担当としてなにができたか?というと、自信がないのですが、よい経験となったことは間違いありません。
みんながいたからできた合宿です。ありがとうございました!!

(合宿担当:M.M)


台風という予想もしなかったアクシデントがありましたが無事終えることができ、ホッとしています。
毎週末、時には平日も集まって打ち合わせをしてくださったスタッフボランティアさんには頭の下がる思いでした。
また、急に先生方との打ち合わせをお願いした方々も嫌な顔をせず心良く引き受けてくださりありがとうございました。

皆さんの協力なしでは合宿の成功はありえなかったと感謝しています。

(合宿担当:C.O)


岡山県人権・同和教育研究大会 報告

夏も盛りの8月7日(水)、岡山シンフォニーホールにて岡山県人権・同和教育研究協議会 岡山大会の「展示と交流」に参加しました。

「差別の現実から深く学び、生活を高め、未来を保障する教育を確立しよう」というテーマの中、私たちが参加した「展示と交流」では、障害や差別への偏見をなくそうと、様々な団体が理解と支援を呼びかけていました。

育てる会からは、事務局の鳥羽・菅田・そして理事の鳥羽さん・森石さんが参加し、自閉症のチラシや育てる会のパンフレット配り、書籍の販売などを行い、普段なかなか話すことのできない学校の先生方と身近に接して自閉症への理解を訴えることができました。

「自閉症への理解をお願いします!」と精一杯の気持ちを込めてチラシを手渡すと、どの方も読んでくださいます。

時には「うちの学校にも自閉傾向と言われている子どもさんがいるんですよ」と立ち止まり、展示している本を手にとってくださる方や「実はこういうことで悩んでいるんですけどね」と話始める方、「まだ自閉症というお子さんとお会いしたことはないのですが、今後出会うかもしれませんので」と自閉症のしおりを買ってくださる方・・・。
たくさんの出会いと語らいがあり、この大会に参加できて良かったと心から思いました。

また、『岡山県高機能広汎性発達障害児の親の会』の方とブースがお隣同士で、岡山県で自閉症の子ども達のことについて頑張っている団体がこんなにあるのだ!ということを大勢にアピールすることができました。
「自閉症の高機能の方ってどういう特徴があるんですか?」と言われる方には「お隣が詳しいので、ぜひ聞いてみてください」と補いあって広報をすることができました。

最後に、記念講演の講師の映画作家「大林 宣彦」先生に花束をお渡しするという大役をおおせつかり、とてもいい経験をさせていただきました。
ありがとうございました。

(事務局:鳥羽 紗代)

8月度 支援者養成講座 報告

8月6日(水)岡山県生涯学習センター ミーティング室にてトモニ療育センターの河島淳子先生による支援者養成講座が開催されました。

いつもは太陽の家で、講座生30名での連続講座なのですが、夏休み中ということで「今回のみ公開講座にしましょう」という先生のお言葉に甘えて、正会員の方であれば どなたでも参加することができました。
先生の優しいお心遣いのお陰で、「すごく身近でお話を伺えて、とても勉強になりました」「ビデオだとここはどうなのかな?という部分が直接お話を伺えることですぐ納得できて、貴重な時間となりました」など、今回のみ参加の方が喜んでくださったのは勿論、「全体のお話を分かりやすくまとめて話してくださり、すごく分かりやすかったです」「新しい方がおられることで、何だか風が入り、気持ちが新しくなった気がします」などなど、講座生の方々にとっても今回は特別な時間となったようです。

今回は、子どもの問題行動をどのように考えていけば良いかということを中心にお話いただきました。先生のお話の中で特に私の印象に残っている事を書かせていただきます。(多少表現が違うところはごめんなさい。詳しくはビデオを観ていただくのが一番だと思います)

親として責任を持つと言うこと

「自閉症」は脳の障害です。原因は分かっていませんが、先天的なものであり、TVの見せすぎや母親の育て方のせいではないことが、世界的に証明されています。

河島先生

「“うちの子大変なんです”というお母さんに“じゃあ交換できるとしたら誰がいい?”と聞くと、悩んでも結局は“やっぱりうちの子が一番可愛い”と言います。皆さんもそうでしょう?
存在してくれることが可愛いのです。でもだからといって、好き放題させていては、きちんと育ちません」

「小さい頃の問題行動を早い段階で修正しておかないと大変なことになります。例えば、2歳の頃、同じ年代の子どもを押して転ばして楽しむ、という問題行動があったとして、そのまま30歳まで放っておいたらどうなりますか?」

「最初は辛く苦しいでしょう。子どもも抵抗するでしょう。けれどそれを放っておくことが、果たして本人の幸せにつながるのでしょうか?」

「脳の障害である自閉症という障害に、2次・3次的障害をつけてしまう、より生きていきにくくしてしまうことのないように、正しい知識で正しく子どもを療育していくことは、親の責任です」

「親が“どうせできないよ”とか“これは無理よね”と思い込んでいること、諦めていることはできるようにはなりません。
本気でこれを子どもにやらせたいと思うことは、自然に子どもに伝わり、たとえ時間がかかっても、同じやり方で毎日訓練すれば、きっとできるようになります。手が覚えた仕事はその子の身につきます」

「大きくなったお子さんの問題行動や、できないことをできるようにするのはすごく難しいです。しかし“やらなくては!”と思い行動を起こせば、今からだって変えていくことができます。
“これがラストチャンスなんだ!!”と思って行動してください」

「やり方はそれぞれの人で違います。お母さんの特性や子どもの特性にもよります。
でも、貴方の好きなこと・得意なことで、子どもさんに教えてあげられることはありませんか?
手伝ってもらえることはありませんか?
好きなことは教えやすいし、子どももそのお母さんの表情を見ています。
“何もありません…”と言う貴方、料理はどうですか?
子どもと一緒に料理教室に通ったり、洗濯の仕方を教えたり…できることはいっぱいありますよ」

「“機嫌のいいときはちゃんとできるんですけど・・・”と言う方がおられますが、機嫌の悪い時にできないのであれば、“できている”とは言えません。そういう人を作業所や福祉施設は受け入れてはくれません。
人の指示がなくても自然にできてこそ、身辺自立ができているというのです」

「問題行動や身辺自立を教えていくことは、子どものあら捜しをするようなものです。“まだここが汚いよ”“ドアあけっぱなし”“手は洗った?”。これは子どものストレス以外の何ものにもならない。
最低限のこと以外はカードや“見てごらん”と注意を促すことに留めて、自分で確認しながらするようにさせるといい。
プライドを尊重しましょう」

「自閉症の子どものパニックは主に嫌なことを覚えているから起こると言えます。
大丈夫だということを伝えることで、子どもの不安や生半可に認知していることを解消していく。そのことがパニックの解消に繋がるのではないでしょうか」

「今までできなかったことが、いきなり100%できるようになりません。1つ1つゆっくり確実に階段を上り、1つ1つできるようになるのです。
焦らず怒らず慌てない。これが大切です。
学ぶスピードは遅くても、一度学んだことは忘れません」

「よく“親の言うことは聞いてくれないんです”というお母さんがおられますが、それは結局いくら怒っていても、最終的に優しいし、自分の味方でいてくれるということを子どもが見抜いているからです。
“これをしなかったらこうなるよ!”ということを予め予告しておいて、本当にそうすることで、損をすることを学ばせる。
それはスパルタではないし強制でもない。子どもに人道的に接するのです」

どのお話も、参加者の中から納得の表情が見られるお話ばかりでした。

親は子どもの将来に責任があるということ。
育てたように子どもは育つということ。
大きい子も小さい子も、変わっていくことができるということ。
心が強く引き締まり、「私が頑張らなくては!!」とどの人の目もキラキラと輝いていました。

夏休み中、どのような取り組みが行なわれ、子ども達はどのように成長したのでしょうか。
歩みはゆっくりでも、何もしない時とは確実に変わっているはずです。

夏休みという、毎日24時間をともに過ごす親子関係、「こうなってほしい」という目標が明確になることによって、より良いものになったのではないでしょうか。

(事務局:鳥羽 紗代)

勉強会のお知らせ

私たちの会は、自閉症の子どもを持つ親の会です。
でも、同じ『自閉症』といっても、本当に色々なタイプの子どもがいます。

知的障害を伴った言葉のない子どももいれば、高機能でお喋りや勉強はぐんぐんできるのに、お友達とのコミュニケーション作りがとっても難しい子ども、そして就労前の青年となった子どもから、告知を受けたばかりの小さい子どもまで多種多様です。

そこで、私たちの会では、それぞれのタイプ別に勉強会を開いています。
同じような子どもを持つ親同士、悩みや思いをしっかり相談しあってみてください。

OHAの会  (アスペルガータイプや高機能的な自閉症児の親対象)

つくしんぼの会(カナータイプ、知的障害も伴っている古典的自閉症児の親対象)

ゆりかご講座 (告知を受けてすぐの方や、悩んでおられる方のためのまずは自閉症を理解しようという勉強会です)

将来を考える会(将来子ども達をどういう大人にしたいか。
         将来への不安や夢を皆で語り合い、解決方法を探る勉強会です)

今月はOHAの会より活動を紹介します。


OHAの会 

以下に7月に実施した、「親子料理教室」当日の様子を報告させていただきます。

去る7月24日京山公民館にて、9家族25人の参加で親子料理教室を開催しました。
メニューは前月のOHAの会で話し合った案を基に、子ども達の好きな焼そばとフルーツパフェに決めました。

当日、エプロン姿の子ども達は皆とても張り切っている様子で、少し危ない手つきながら1人で包丁を使う子、お姉ちゃんやお母さんに助けてもらいながらする子等、どの子も真剣な面持ちで頑張っていました。

途中、一斉にホットプレートを使用した為、ブレーカーが落ちてしまい、フライパンで焼そばを仕上げたりとハプニングもありましたが、子ども達は待ちきれない様に「いただきます」をして焼そばを平らげ、その後各自でパフェのアイスクリームを盛り付けて食べました。焼そばもきれいに無くなり、アイスクリームもおかわりをする子もいたりと好評だったようです。
自分達で一生懸命作って、みんなで食べれば味も格別だったことでしょう!
(パフェに使用した美味しい白桃はKさんから頂きました。ありがとうございました。)

担当二人初めてのことで至らない所も多々あったと思いますが、スケジュールもほぼ時間通りにこなせ、片付けが終わり解散する時、みんな笑顔で帰って行ったことが、私達にはとても嬉しくホッとしました。
参加の皆様ご協力ありがとうございました。今回の行事が夏休みの楽しかったことの1つとして心に残ってくれたらと思っています。

参加されたお母様から感想をいただきましたので、紹介させていただきます。


OHAの会の料理教室に参加して〜

今回、初めて親子で料理教室に参加したY親子です。
息子は野菜が大嫌いで、いつも野菜を綺麗に残して焼きそばの麺だけ器用に食べるのですが、それが変わるきっかけになればと思い参加しました。

キャベツにピーマンに人参と予想以上の野菜の量でしたが、切るのは楽しいらしく手を切らないかとハラハラしている母を尻目にやる気満々で野菜切りに取り組んでくれました。
周りを見ると他の子達は上手に包丁を使っていたり、片付けを手伝ったりしていて感心した(自分を反省もしました)母です。

トラブルもあったもののおいしそうな焼きそばも無事に完成し息子はお腹がへっていたのも手伝ってか、パクパク野菜も食べているではありませんか!「全部、食べたわー!」と誇らしそうに母に報告し
「次は、アイスだー!!」とこれまた苦手なフルーツいっぱいのフルーツパフェを完食して、おかわりに向かう息子を別人のように感じた母でした!
今度、家で作るときには「食べれない。」とは言わせないぞと心に誓い息子と料理をする機会をもつ必要性をヒシヒシと感じた料理教室でした。

当日の準備など担当の方は大変だったと思いますが、良い機会を与えて頂きありがとうございました!!

(T・Y)

以前は「育てる会会報」はHPにも全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は一部抜粋にさせていただいています。
会の行事の予定は育てる会の「
今月の予定」に、近隣の講演会等の案内は「案内板・伝言板」に、また特にみなさんにお伝えしたい記事などは「育てる会ライブラリー」に載せるようにしています。
容量は小さくなりましたが、ご覧いただければ幸いです。

なお会報は正会員・賛助会員の方へは郵送でお届けしています。
もしご希望の方がおられましたら、ぜひ賛助会員に申し込みをお願いします。年会費 3000円です。
応援よろしくお願いします。
申込み方法の詳細は「
育てる会 HP」に記載しています。

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