sorry,Japanese only

平成18年7月31日

 

 第99号 

NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会

 99号 目次

 待望の夏休みに
 支援者養成セミナー 報告
 吉備国際大学 招待行事 案内
 川崎医療福祉大学 招待行事 報告
 夏の一泊旅行 報告
 AAO・サッカークラブ・水泳教室 お知らせ
 私のお薦め本
     「こんなとき どうしたらいい?」
 近隣の講演会等のご案内
 掲示板
 事務局だより 

今年は梅雨が長いですね。日本各地は、大雨の被害で連日、テレビにその様子が映し出されています。
私の住む赤磐市は、なんとも穏やかです。
雨の合間を縫って、何とか洗濯物も乾きます。岡山は、「晴れの国」です。日本一太陽熱温水器が普及しているって、誰かが言っていました。
天災水害も日本一少ないところだと、私は思っています。
さて、子ども達にとっては、待望の夏休みですが、お母さんたちは、大変でしょうね。ちょっとはゆっくりしたいものと、子どもを預かってもらえるところを探し、東奔西走ではないでしょうか?
でも、その場所は我が子にあっていますか?
本当にそこで過ごす時間が、我が子にとって有効でしょうか。
私は、夏休みの間、息子と我が家で家事を一緒にして過ごしました。
お手伝いは、手を使い、頭を使います。根気や一生懸命を養います。養護学校で出来ない勉強を教えたり、スケジュールを立ててしっかり見通しを持たせたりと、40日間はとても有効な時間でした。
子どもとしっかり関われるせっかくの夏休み、有効に使ったほうが、良いのになぁ〜と、大きくなってしまった子どもの親として思います(社会人となった哲平の夏休みは、一週間)。
かけがえのない子どもの、人生の1ページ「夏休み」を大切に暮らすことを提案します。
でも、お仕事を持っている保護者の方のためには、私たちの会でもできることを、考えていかなければならない時期が、きているようにも思います。
自閉症に配慮したサポート機関が、本当に必要です。預かり的なレスパイトサービスは、10月改正の児童デイサービスからは認められなくなるそうですし、半日の預かりを認めていただいていた、ショートステイも泊まりを入れないと対象外になると聞きました。
これからがいろんな意味での正念場です。
「ないものは作っていこう!」
「棚からボタ餅は落ちてこない。」
私たちの会のモットーがまた改めて見直されそうです。
自閉症の子ども達の為に、何ができるか皆様のご意見をお寄せください。

さて、7月22日〜23日、育てる会の大イベントである一泊二日の旅行がありました。
公共交通機関を乗り継いで、四国の金比羅さんへ、下は3歳から上は18歳までの子どもたちとの旅行です。
金比羅さんへの旅行は、今回で3回目。初めてのところではないので安心していました。
しかし・・・、育てる会の旅行には、毎年アクシデントはつきものです。
なんと集合場所に予定していた「女神の広場」がない!! つい先月まではあったのに・・・。当日の朝、女神の広場へいくはずのエスカレーターが見つかりません。なんと工事中で、入れないとのことです。「さあ〜、困った」とりあえず、女神の広場に一番近い新幹線の改札口付近で、目立つ感じで、立ちました。
ボランテイアさんたちは、あの広い岡山駅で、ちゃんと8:15からのボラミーティングに間に合うように、新幹線の改札口に集まってくれました。
親の集合時間は、8:40にしていたので、それぞれ電話やメールですぐに連絡できたのは、幸運でした。
それにしても、子ども達は、女神の広場の写真カードを手に持って、それを目指して岡山駅に来たことでしょう。こちらの事前準備が不足で、申し訳なかったと、反省しきりです。この場を借りて、「ごめんなさい」!
詳しいことは、感想や写真がたくさんありますので、後ろのページに譲りましょう。

次は、皆さん(?)からのご要望も多い、哲平君の会社での様子です。
今朝、起きるなり第一声は、「25日です。お給料日。お給料もらえる!」でした。
「『おはようございます』は、どうした!!」全く・・・。
そんな哲平も入社4ヶ月です。先月は生まれて初めてのボーナスもいただきました。
職場には新しい方も入られ、夢工房は2名の障害のある人と、支援員のIさんと、夢工房グループのグループ長:Nさんの計4名となりました。
会社の正門を入ると、すぐ真正面にこの夢工房はあります。
障害者の働く場所が、一番目立つ場所にあるということが、この会社の方針を現していると私は思います。
障害のある人は、片隅で細々と仕事をしてきたのが、今までの障害者雇用ではなかったでしょうか。
哲平の働く会社では、一番目立つ一番日当たりのいい明るい場所が、障害のある人の働くところです。「社会に貢献していくことも、企業の大切な使命の一つである」という企業理念に基づいての夢工房開設と聞いております。こんな会社が、岡山にあることを全国に知ってほしいと私は思っています。
会社では、どんどん哲平に合わせた支援が続いています。
仕事ぶりを見せてもらう為に時々お邪魔する私に、「何か気付かれたことがあったら、遠慮せずに言ってください。」
そんな風に言ってくださる会社の方に、素直な(?)私は、いつも「こんなところがちょっと気になります」と、本当に遠慮せずに言わせていただいています。
すると、その日のうちに、写真や文字による支援や治具(作業がしやすいように使う人に合わせたサポート器具)が用意されて、「こんな風にしてみましたが、どうでしょう」と、写真が届きます。
私はまたまた遠慮しない素直な人ですから、「こんな風にしてもらうと、もっと判るようになると思います」なんて、お便りに書いて送ったり、電話でサポートしてくださる方に話したりします。すると、またまたすぐに改善してくださって、哲平の働く環境は、どんどん哲平にとって良い形になっていきます。治具の工夫もどんどん進み、TVで放映された頃、500個ぐらいだった袋掛け作業は、現在、800個ぐらい出来るようになりました。
今回は、新たにバーコード貼りの仕事もさせていただいていて、そのための冶具も作成していただいていました。肩を持ち上げて狙い済まして「エイヤッ!」と、貼り付けているのを見て、「このままでもできるけれど、もう少し力を抜いて仕事ができる工夫をお願いしたい」とお願いしました。

すると、その日のうちに、新たな哲平用のジグが完成して、携帯の写メールで届きました。
「お母さんこんな風にしてみました。気付かれたことをおっしゃってください」と言ってくださいます。
何でもすぐに考えてくださいます。効率がとてもいいです。そして、情報がオープンです。困った時は、私も相談しやすく、何より「哲平が働きやすくすることが、戦力となる」と、思ってくださっていることの現れだろうと思っています。哲平に期待してくださっての事なのだろうと、私は感じています。
そして、工夫していただいた治具やスケジュールの工夫は、これから入ってくる新しい後輩のためにも役立ってくれると思います。
自閉症の人は、変化が苦手とよく言われます。
でも、見て判りやすくなったり、冶具が使いやすくなったりすることは、本人にとっては、良い変化です。良い変化は、誰でも好きです、哲平はすんなりそれを受け入れます。
夏休みになって、哲平の卒業した養護学校の先生方の見学研修があったそうです。15名もの先生方が会社に見えられて、哲平の様子を見てくださいました。哲平の学校時代の様子をご存知の先生方です。会社へ入ってからの成長を見て、先生方が驚いていらしたとあとから聞きました。
自閉症の人は、社会へ出てから成長する。そんなことを先輩のお母さんに昔聞いたことがありました。
ゆっくりゆっくり、一生成長し続ける。そんな風に聞きました。人生はまだこれからです。
ゆっくりゆっくり歩いていけばいいなと思います。
学齢期は学校の先生方が、今は会社の皆さんが哲平に力を貸してくださいます。
哲平は、よい方達に見守られていて、幸せな子です。
話は変わって、我が家のビッグニュースです。
哲平の作品が、東京の表参道ヒルズに展示されることになりました。場所は、表参道ヒルズ西館一階「ギャラリー80」で7月25日から30日までの一週間の展示です。林原美術館の10月7日から始まる、「希望の星展」に先駆けて行われる展示だそうです。
哲平の作品は、去年のアートリンクで佐藤朋子さんと一緒に作った、コラージュの4部作です。
いよいよ、てっちゃん東京進出。主催の林原美術館から保険をかけたいので、作品に値段をつけるようにと言われ、一緒に制作した佐藤さんと、金額を決めました。売りたくないけど、売れたら嬉しい。複雑な気持ちです。
東京の人は、良かったら覗いてみてくださいね。

さて、次は連絡事項です。
先月の新澤伸子先生の講演会から、日をおかず、続いて第二弾の講演会を行います。
自閉症の理解の「はじめの一歩」を踏み出していただいた皆様に、続けて二歩目を歩んでいただきたいと、8月20日には、富岡 康一 先生(東京学芸大学附属養護学校)の講演会を企画いたしました。どうぞ、今からの申し込みで間に合いますから、事務局までお問合せください。
新澤先生のセミナーの報告は後ろのページに掲載されていますので、ご覧ください。
正会員の方には、ビデオの貸し出しもいたしますので、事務局までどうぞ。
一ヶ月に一度の会報では、伝えたいことの半分も伝えられません。もう少し頻繁に会報を・・・と言ったら、「代表の原稿が一番遅れとる」と、事務局に言われました。ブログでも開設しようかと考えたり、でも、そんな暇がどこにある・・・と思ったり、とにかく毎日、日々刻々と変化のある毎日です。書きたいことは多いけれど、時間も能力もありません。
皆さんの、夏休みが無事に有意義に過ぎますことをお祈りして、名残惜しいけれど、本日の筆を置きましょう。
育てる会 代表  鳥羽 美千子

第1回 支援者養成セミナー 報告

7月8日(土)岡山ふれあいセンターにて「アクトおおさか」の新澤伸子先生の講演会を開催しました。
今回の講演会は参加者の6割が学校の先生ということもあり、学校生活の中でのエピソードや写真、ビデオを交えながら支援の仕方を具体的にわかりやすくお話していただきました。
参加された方から報告をいただきましたので、紹介します。

午前中は、自閉症の特性理解の基礎編として、「外から見えない自閉症の特性」についてのお話でした。一つ一つの特性を「それはなぜ」か、「だから」どう支援していけばよいのかという視点でお話してくださいました。何度も「あぁ、そうか」と改めて気付かされることが多く、あっという間の2時間でした。
「社会性の発達の質的な違い」
なぜ⇒彼らは、自分と他人の視点の違いに気付くことが難しく、「他人に〜と思われるから」ということが行動のブレーキになりにくい。行動、ルールは知識で覚えようとする。
だから⇒社会的ルールを教える時、その人にとって納得できる「理由」をわかる方法で明確に視覚的に示し、「なぜ、そうするのか」の部分を丁寧に教えていく必要がある。
「コミュニケーションの発達の質的な違い」
なぜ⇒彼らは、言葉を持ってはいても、それを使って役に立ったという経験が少ない。そのため言葉はいつ使ったらよいのか、何のために使うのかわからない。
だから⇒言語・非言語といった手段にこだわらず、コミュニケーションの「働き」に気付かせる環境側の配慮が必要である。
「学習したことの般化や修正が困難」
なぜ⇒彼らは、場面と行動が1対1の記憶で成り立っているので、ある場面で身につけたことを別の場面で応用することが難しい。
だから⇒新しい場面では新たに行動パターンや適切な行動を、本人が具体的に思い描け自分から受け入れられるようなかたちで教えていくことが必要である。
自閉症の特性を本当に理解し、社会の常識を押し付けるのではなく、自閉症の人、一人一人の理解の仕方に合わせた支援をすることが、とても大切なことだと痛感しました。
午後は、行動上の問題への問題解決的アプローチについてのお話でした。
 私たちからみて問題行動とされる様々な行動の水面下には必ず自閉症の特性がかくれている。表面的な問題行動だけに対応し、その行動を「私たちの目から見て見えなくする」のではなく、水面下にある自閉症の特性に配慮したアプローチが必要である。
「どうしたらなくせるか」から「なぜそういう行動にでるのか」を考える発想の転換をもとに、問題解決的アプローチについて、系統立ててお話くださいました。参加者には記入用のワークシートが配られ、考え方のポイントを教わりながら実際に書き込んでいきました。自分がかかわっている人への支援について、先生がお話される事例と照らし合わせながら考えることで、客観的に、また、新しい視点で見直すことができました。
目に見える部分だけへの対応は、本当の問題解決にはつながっていきません。問題となる行動を考える時、本当はその人が何に困っているのか、何を伝えたいのか、その人の立場に立ってひとつひとつ丁寧に考え、肯定的な目標を立てること、そして観察、再評価、再実施をしていくこと。これらがつながって初めて適切な支援ができるんだと感じました。
そして、私たちが「困ったな」と思う時、本当に困っているのは本人なんだということを忘れてはいけないと、改めて感じました。
新澤先生は、自閉症の人への支援のはじめの一歩は、「自閉症」を理解することだと繰り返しおっしゃいました。
そして、支援につまづいた時に、立ち返るのはやはり「自閉症」の理解だと。
「自閉症」を理解することが、自閉症のある「その人」をより深く理解することにつながるという言葉がとても印象的でした。はじめの一歩は本当にとても大事な一歩なんですね。 私も、その一歩をしっかり踏んで、一緒に進んでいきたいなと思います。
(OJさん)

  <保護者アンケートより>

「具体的にどうしたら?」に対するアドバイスがあって良かった。知りたいことをきちんと分かりやすく情報をいただけて良かった。もっと子どもを理解してやりたいと思います。
本人・家族・周りの人にとって困っていること、データ収集など、具体的に把握するということを教えていただきました。今後も問題点があれば、自分の主観だけでその場限りの対策ではなく、ワークシートなどを使いながら、色々な人の目を借りて客観的に支援を考えていきたいと思いました。担任の先生にも伝えて、一緒に考えたいです。
自閉症の特性がよくわかるお話でした。ついつい叱ってばかりいる自分を反省しました。わからないことをどうやったらわかりやすく伝えられるか、家でも工夫してみたいと思います。子どもの立場に本当に立ってなかったなぁと目から鱗が落ちました!
それぞれの子どもの特性を充分理解した上で、その子の持つ問題を解決できるように教材を工夫することは当たり前のことなのだと改めて感じることができました。
ワークシートはとても良かったです。早速やってみたいと思います。リラックスコーナーについては少し前から学校にお願いしていたのですが、今日は交流学級の担任の先生も来てくださったので、学校に重要性を伝えていただけると思います。ありがとうございました。
問題を難しくしているのは、本人ではなく、理解のない周りの人たちなのかな・・・と感じました。一番身近にいる人に理解されずにいたら、居場所がなくなって苦しくなりますよね。もっと子どものことを知って、良い環境(人・物)を整えたいです。

 <教職員アンケートより>

問題解決アプローチで行動観察の具体的な記録の仕方を教えていただき、その子の困っていることを客観的に捉えることの大切さが分かりました。また、様々な行動の表れ方にもそれぞれその子にとって意味があることも分かりました。
ユーモアを交えてとても分かりやすいお話でした。自閉症児にとって学校で一日を過ごすことがどれほど大変なことなのか・・・。その大変さを少しでも軽減してあげることができるように、取り組んでいきたいと思いました。そのための視点や方法が今日はよく分かりました。事例を出してくださり、ありがとうございました。
子どもの立場に立って、訴えたいこと・思いを考えるなど、問題解決的アプローチのステップが良かった。本当の支援とは何か、考え直すことができました。大人になったときのことを考えて支援をする必要があると思いました。
聞き取り易い声でお話してくださったことが良かったです。スライド(レジメ)も分かり易かった。
子どもの様子のビデオを放送してくださったのも良かったです。バラエティに富んだお話で、とてもためになり面白かった。今学級にいる子への対応の整理ができた。続けていきたい。
その子のことを理解するための分析の大切さ、データを取ることの大切さが分かりました。その子が何が嫌なのか。何にストレスを感じているのかは前後の行動を見ることが重要なのですね。
午前中の基礎編では、具体例も交えながらだったので分かり易かったです。午後のワークシートは帰って早速使ってみたいと思っています。また、事例の中では「父へものを投げる」→「父に外へ連れてっ行ってほしい(から)」というような表現の仕方をするのかと、目から鱗が落ちました。
とても良かったです。理論の部分がしっかりしていたので、分かり易かったです。同じ学校や園などの教員に、もっともっとどんどん聞いてほしい・参加して欲しいと思います。
すべてよかったです。きめ細かく、本当によく整理され感心しました。一日では勿体ない。もっとゆっくり時間をかけてお話を聞きたいです。
「コミック会話」について、深く知りたいと思っていたので、良かったです。特性を理解すること。問題解決アプローチの「行動」を理解して、その子の立場で考えてどうしたらいいのか、どういう気持ちを持っているのかを、こちらが客観的に考えて捉えること、そしてアプローチすることを学ばせていただきました。ありがとうございました!
今まで自閉症児と深く関わったことがありませんでしたが、今日の「はじめの一歩」に参加させていただき、とても勉強になりました。新澤先生の言われた氷山の上の部分しか分かっていなかったことに無知さを感じ、これからもっと研修しなければいけないと思っております。
自閉症に関する勉強を始めて3年になります。自閉症の子ども一人一人違うので、色々勉強になりました。今その子どもに必要な対応をしっかり考えていこうと再確認しました。またその子の行動や対応についての変化もしっかり観察していきたいです。
課題分析と問題解決。細かく場面に分けて見ることで、原因がよく分かった。一人一人違い、その子に応じた支援が大切だと実感した。一人一人を理解することが、その子への適切な援助につながるので、本当に大切だと思った。
自閉症児を初めて担任し、どのようにしたらいいか悩んでいましたが、どのように捉え、そのためにどうしたらよいのか具体的に示してくださったので、支援の方法が見えてきました。

川福招待行事 ボーリング大会報告

去る7月2日(日)、倉敷市サンフラワーボールにて、川崎医療福祉大学ASC部主催の招待行事「ボーリング大会」が開催されました。
6家族・15人の参加で、小1から中2までの子ども達がボランティアさんや保護者と一緒にボーリングを楽しみました。
参加者からの感想が寄せられていますので紹介します。

 <保護者の感想>

本日は大変ありがとうございました。去年に続き2度目の参加で、去年こちらでプレーしたおかげで、町内の子ども会のボーリング大会でも不安なく出来たようです。
また、昼食のハンバーガーも偏食とこだわりの為テリヤキバーガーにしていただき、ありがとうございました。担当のお二人にも話し相手になっていただき、楽しくプレーできました。お二人のおかげで、調子よく過ごせました。これからも宜しくお願いします。
3年目の参加でした。年々息子の参加の仕方に成長を感じる事ができ、毎年企画してくださっていることにとても感謝しています。準備など大変だったと思います。ありがとうございました。
来年も企画してくださったらまた来ます!!
毎年参加しています。息子も楽しんでいました。ありがとうございました。大勢のボランティアさんが来てくださってありがたく思います。このような機会を通じて「自閉症」について学んでくだされば幸いです。かの有名な佐々木先生のおられますので、どうかASCの皆さんも、日本一の自閉症支援サークルになられるようがんばってください。

 <ボラさんの感想>

初めて参加させていただいて、始めの方はうまく会話できるだろうかと不安でいっぱいでした。けれど、実際にボラをすると楽しかったです。スペアとかがでた時などに喜ぶ子どもの姿がとてもうれしかったです。今回参加をして、いろんなことを子どもに教わった気がします。参加して本当によかったです。
初めて自閉症の子と接したので、最初はなにをしたらいいかもわからず、保護者の方に頼っていた部分がたくさんあり、反省しなければならないことが多いと思いました。ボーリングの方は、初めてということでなかなかピンのところまで届かなかったりはしたけど、最後のほうはかなり慣れてきて楽しんでくれていたのでよかったです。
ボランティアとして今日はじめて参加してみて最初は緊張してどのように接すれば良いのか分からなかったけど、だんだんボーリングが上手くなっていく様子とか楽しんでいる様子をみると、今日参加してみてよかったなと思いました。これからもこういうボランティアをしていきたいなと思いました。

お忙しい中企画をしてくださったASC部の皆さん、ありがとうございました。今回は1年生の方が多く参加され、自閉症児に初めて触れ合う方もおられたそうです。
この活動をきっかけに、もっともっと多くの学生さんが「自閉症児」にハマってくれるといいなと思います(^^)
自閉症児が楽しめる活動、またぜひ企画してみてください。
楽しみに待っています♪

☆夏旅行★報告☆

去る7月22日〜23日、育てる会主催で「夏の一泊旅行」を開催しました。「公共機関を使って街へ出よう」をテーマに集まった8家族・ボランティア合わせて30名が参加しました。
1日目、心配されていた雨も上がり、曇り→晴れの中、岡山駅から電車に乗り、四国琴平へ。
うどん打ち体験後、自分で作ったうどんを美味しく食べ、元気を出して金毘羅参り。
階段登りは山登り同様、終わりが分かりやすい活動なので、子ども達は元気いっぱいに登ります。お母さんの方がお疲れぎみ?カキ氷やアイスで元気を取り戻したら、また電車で瀬戸大橋を渡って児島駅へ。
バスに乗って今日の宿泊先・鷲羽山YHへ出発です。
晩御飯食べたり花火をしたり。今日はライトアップされた瀬戸大橋を見ながらおやすみなさい。親とボランティアさんは子どもが寝た後に、座談会です。学校や家族のこと、地域のこと、ボラさんからの質問など、活発な座談会となりました。
2日目は、ラジオ体操で目を覚まします。朝御飯を食べたら、お世話になったYHを皆で綺麗にお掃除。
天気が良かったら海岸清掃もしたかったですが、あいにくの雨模様なので、急遽遊覧船「はつひ丸」へ。
瀬戸大橋を下から見上げるなんて、なかなかない経験でした。
その後子どもはおやつをもらって解散です。
笑顔のステキなたくさんの写真と思い出がいっぱいの2日間でした。
参加された保護者やボランティアの方からの感想が寄せられていますので紹介します。

 【 一日目の行程の感想・良かったところ 】

● うどん学校でのうどん作り。子どもとボラさんとでゆっくりうどん作りを経験させていただいたので、娘は家に帰ってから、卒業証書を開いて「今日うどん作ろうやぁ」と言っていました。
● 金毘羅参拝(785段の階段登り)。親の方は登ることができるのか心配でしたが、最後まで頑張って登って降りることができたので、嬉しかったです。本人も家に帰ってからカード(写真)を祖父に見せて、「登ったんよ」と自慢していました。
● 時間的にゆったりした行程の中でも、体験的な要素や社会性を養う活動が含まれていて、充実した内容だったと思います。
● うどん打ちは普段なかなかできない体験だと思うので、体験できて良かったのではと思います。子ども同士で教えあったり助けあったりする姿も見られたので、微笑ましかったです。金毘羅参りは子どもにとってもしんどすぎないし、達成感も得られるので良い行程だったのではと思います。
● とても充実した一日でした。目的地に着くまでの電車の中で、お子さんと関わったりお母さんとゆっくり話すことができました。またこの旅行で子ども達に何でも自立してやらせてあげるのは良いことだと思いました。

 【 ニ日目の行程の感想・良かったところ 】

● 二日目は解散したらすぐ帰る予定だったので、息子にとっては遊覧船に乗れてよかったと思います。帰って早速瀬戸大橋を見たことを絵日記に書いていました。
● 一日目の疲れが残っている子もいたので(私も)、詰め込み過ぎないスケジュールでありがたかったです。
● 船が苦手で、遊覧船に乗れない子もいましたが、海辺でお絵かきをしたり、猫を追いかけたりして、楽しく過ごせていました。

 【 ボランティアさんと子どもとの関わりについて 】

● わが子の我儘とも取れる行動によく付き合ってくださって、本当に心から感謝しています。
娘は携帯とたまごっちが大好きで、それを持って遊ぶことを好んでいます。そのことを自然に分かってくださって、携帯で遊んでくれました。
そのことが嬉しかったようでボラさんへの手紙に「一緒にゲームをしてくれてありがとう」と書いていました。(本当はもっとたくさんのことをしていただいていたのですが・・・)色んな活動を通して常により添ってくださいました。娘にとっては気の合うボランティアさんだったと思います。ありがとうございました。
● 今回「ゆっくり本人に無理のないペースで関わっていこう」と心がけていたつもりです。
人見知りをしたり、新しい場所で不安になったり、集団にスッと交じりにくかったり・・・そういう部分を私自身も持っているので、気持ちにすごく共感できました。「気が合うなぁ」なんて思っってしまうことも度々ありました。始めは集団に馴染みにくかったようでしたが、時間を追うごとに、お友達に話しかけたりして仲良くなることができるようになっていました。
また年下の子に接する時は、お姉さんらしく、優しく声をかけてあげていました。この二日間、一緒に過ごせたことは本当に幸せだなと感じました。
● 楽しかったです。始めはあまりこっちのことを意識していないようだったのですが、子どもの方から手を握ってきてくれたり、抱きついてきてくれたりと、少しは慣れてくれたような気がしました。お母さんと一緒に、色々お子さんのお話を聞けたのもすごくためになりました。普段お母さんと話すことがあまりないので、良い経験になりました。

 【 その他、旅行についての感想 】

● 私は今の悩みを事務局の紗代さんに聞いていただいて、アドバイスをいただけたことが一番の収穫でした。娘はももちゃんと一緒にYHで過ごせたり、終わってからも食事をして過ごせたことが嬉しかったです。ももちゃんとまた会うことを楽しみにしています。今後につなげれたことが何よりでした。「我が子は自閉症」と認識されている親とのお喋りはとても楽しいです。
● 旅行を通して、我が子の成長を感じた部分と難しさを感じた部分が正直なところありました。自閉症を少しは知ったつもりでいて、実はまだまだ全然分かってないんだということがよくよく分かりました。親としてのよくない対応を反省しました。この旅行で良い気付きができて良かったです。頑張りまーす!
● 本人はとても楽しかったようです。親の側の準備が足りなかったと反省しています。部屋の中で取り組めるものを持って行ったり、バスの待ち時間にもカードなどで待つ時の約束事などを示していれば、違っていたかなと思います。次回は目標を決めて、事前準備も整えて参加したいと思います。
● ボランティアの私にとっても、楽しくて思い出に残る旅行でした。座談会では保護者の方々のお気持ちがひしひしと伝わってきましたし、自閉症について、より深く知ることができたと思います。楽しい上に勉強もさせていただけて、本当に充実した旅行だったなと思います。ありがとうございました。

  掲 示 板

○セミナーチラシについて

今回の会報に8月20日(日)の富岡康一先生の講演会のチラシを同封しております。
「学校や保育の現場の先生方に講演会に参加していただき実際の現場で実践していただくことが、今の子どもたち、そして将来の子どもたちに繋がっていくのではないか」と感じております。
富岡先生の実践に基づいた子どもたちへの関わり方のお話・保護者との連携のお話、そして自分自身で創意工夫していくお話はきっと岡山の先生たちに、やる気と指針を与えてくださることと思います。そしてその熱い思いが、岡山の自閉症児や発達障害児とその保護者にとっての希望となると信じます。
今回特別に、正会員の方限定で「子どもが通う学校の校長もしくは教頭先生を無料招待する券」を発行します。「自閉症児の学校教育」にとって、管理職の先生に正しく理解していただくことが、不可欠だと考えるためです。
招待券は「校長先生もしくは教頭先生」のみ対象です。他の方(担任の先生など)は利用できません。先着30名に限定します。(事前申込は必須)
正会員の方は、ご自分の子どもが通われている学校の校長・教頭先生に直接お渡しください。セミナー自体満席になりそうですので、締切りは8月8日とさせていただきます。
管理職の先生方に自閉症児への学校教育の在り方を理解していただける最高の機会となりますので、ご案内お願いします。

 事務局だより
長かった雨もようやく上がり、少しずつ夏らしくなってきました。子どもたちは夏休み。
正直うらやましいです(^^;)
7月は育てる会も大忙しの一ヶ月でした。2日の川福の招待行事ボーリング大会、8日の新澤伸子先生のセミナー、22・23日の一泊旅行・・・。本当に目白押しです。
それぞれの感想が参加者から寄せられていますので、ぜひ読んでみてください。
中でも「一泊旅行」は思い出いっぱいです。今年は座談会にもしっかり参加できて、保護者の方と色々お話できました。ふざけたり冗談を言ったりという楽しさではなく(勿論それも楽しいですが^^;)、自閉症についてや子どもたちの特性の話、支援方法についてのディスカッションなどはすごく面白くてクセになりそうです。
一人一人の性格や個性は違うのに、自閉症は自閉症。「特性に合わせて」と考えた支援はどの子にも有効だし、支援が乗りづらい・分かりづらい時には言葉があろうとなかろうと彼らはしっかり表現してくれます。お父さんお母さんも「こういうものを準備すれば良かったです」「次はここ改善!」など、2日間の間にたくさんの支援策を考えてくださいました。
ボランティアさんたちも「言葉で言うことを聞かせる」云々ではなく、本人が自主的に活動に参加するためには、どれぐらいの声かけで、どれぐらいの距離で・・・ということを考えてくださるようになっていました。2日間一緒にいることで、少しずつ本人のことを、自閉症のことを知っていただけたのではないでしょうか。大きな成果だと思いました。
参加された皆様、お疲れさまでした☆
さて、個人的には、8月も大忙しです。
5・6日には岡山夏祭り「うらじゃ」に出ますし(今年は「鬼ごろし」と「W−TANI」というチームで出ます♪)、12日には高知よさこい全国大会に出るチームのスタッフで高知に行きます。20日には富岡先生のセミナー、29日には京都であるメジボブ教授の「自閉症を正しく理解すること」のセミナー受講の予定です。
夏バテなんてしてる暇ないです。応援よろしくお願いしまーす(^△^)
(事務局:鳥羽 紗代)

以前は「育てる会会報」はHPにも全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は一部抜粋にさせていただいています。
会の行事の予定は育てる会の「
今月の予定」に、近隣の講演会等の案内は「近隣の講演会等の案内板」に、また特にみなさんにお伝えしたい記事などは「育てる会ライブラリー」に載せるようにしています。
容量は小さくなりましたが、ご覧いただければ幸いです。
なお会報は正会員・賛助会員の方へは郵送でお届けしています。
もしご希望の方がおられましたら、ぜひ賛助会員に申し込みをお願いします。年会費 3000円です。
応援よろしくお願いします。
申込み方法の詳細は「
育てる会 HP」に記載しています。

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