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平成16年5月31日

 

 第73号 

                   NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会

16年度代表・新任挨拶

自閉症支援者養成セミナーのお知らせ

16年度 育てる会総会報告

すすむっち report from Lincoln

お母さんからの体験談

AAO活動・キッズルーム

サッカークラブ・水泳教室・女の子の会

OHAの会・将来を考える会・育てる会勉強会

支援者養成講座 参加者募集

私のお薦め本
  『 知的障害や自閉症のある人の 暮らしを支える 』

近隣の講演会等のご案内

情報コーナー

面白コラム
  『 Sちゃんの逆襲?! 』

事務局だより

さわやかな新緑の5月も過ぎ、季節は6月、もうすぐ梅雨ですね。
私にはこの時期楽しみがあります。
5月後半から6月初旬にかけて、暖かい日には、蛍の群舞が見られるのです。
太陽の家の前を流れる用水に、蛍がいます。
蛍が、県道近くに生息していることは、山陽町内の人にもほとんど知られていません。この会報をご覧になった方だけにお教えましょう。ゲンジボタルは、体長が1〜2センチもあって大きくてのんびりと飛びますから、子どもでも捕まえることができます。服に自分から止まったりして可愛いですよ。
でも、可愛いからと、連れ帰っても直ぐ死んでしまいますから、鑑賞した後は、放してやってください。お願いします。蛍の命は一週間くらいです。次の世代を作って死んでいくのです。ひそかに誰にも知られずに生きてきた山陽町和田地区の蛍です。みんなで優しく見守ってくださいね。
さて、2年ぶりの巻頭を書かせていただきます。
2年前 若い方たちに代表をお願いして、私はのんびり相談役になったつもりでおりましたが、再び代表に復帰することとなりました。2年間の間にすっかりボケが進んだ鳥羽さんは、会議の進行もままならず、とんまな失態を繰り返しております。それでも皆さんの優しさに救われて、何とか総会も乗り切りましたので、ここに改めてご挨拶を申し上げます。どうぞよろしくお願いします。
「岡山にたくさんの自閉症の会があるのは、どうしてですか?」と聞かれた方がありました。
自閉症の親の会は他にもたくさんありますが、なぜこの育てる会があるのでしょう。
会員の方は、自分が入られているのですから、その理由は、お分かりでしょう。
あなたはどうして育てる会に入られたのですか?
「わが子にとって必要な活動があるから」「仲間が欲しくって」「途方にくれて・・・」
つまり、必要だから入られたのですよね。
必要なところに必要なものが出来ていくのです。育てる会もその他の親たちの会も、必要とする人がいるから出来たのではないでしょうか?
私は、先の質問に「必要だからではないですか?」と応えました。
育てる会は、平成9年9月に5人の母親たちが発起人となって、「この指止まれ!」と呼びかけて作ったのが始まりでした。当時、日本自閉症協会岡山県支部は、大きくなった自閉症の方の親御さんばかりで、活動も殆どなく、残念ながら私たちの様な小さな子どもを持った親たちの必要をかなえてもらえる場ではありませんでした。
誰か仲間が欲しい。この辛い思いを分かち合える人がいないか・・・、必死の思いで探しましたが、めぐり合えることはありませんでした。
私たちは、育てる会をなぜ作ったかというと、「このような会がないから作った」とこの一語に尽きます。
「必要なものは作っていこう!」これが私たち育てる会の創立当初からの合言葉です。必要だから作った。必要がなくなったらこの会はなくなると言う事です。会員の方がおられると言う事は、必要なのでしょう。
私たちの会は、毎年年度の終わりに会員を継続をされるかどうかをお聞きします。辞められる方も当然おられます。
その方にとって、育てる会は、必要でなくなったと言う事でしょう。
とっても大変で、藁にもすがるような思いで入られた方が、仲間も出来て落ち着かれて、そして出て行かれる、私たちの会がしばしの休息の場になってもいいと私は思います。
でも、私たち親たちの大きな目的は、子どもを自立させると言う事です。そのためにはいったい何が必要なのでしょう。「自閉症への周りの正しい理解」「自閉症の子ども一人一人に合わせた学校教育」「親の育ち」つまり自閉症の子どもを取り巻く周りの環境、つまり社会全体が変わっていかなかればなりません。
障害のない子どもを持った親たちと同じように、私たちも子どもの将来に希望や夢を持てるような、そんな社会になることを目指して、そのための活動を地道にコツコツと重ねていきたいと思っております。
何もしなければ何も変わりません。何かすればそれがどんなに小さなことでも。必ず何かしらの影響がある。
我が子はあっという間に大人になってしまいます。待っている訳にはいきません。今動かないとはじまらない。そんな熱心な親たちの会でありたいと思います。
親の会がたくさんあるという事は、この岡山は熱心な親たちがたくさん居るという証拠ではないでしょうか。日本自閉症協会をはじめ多くの親の会とも連携をとりながら、より良い活動を続けていきたいと考えております。
ところで、話は変わって・・先月号で会報の後半に面白コラムなるものがあり、面白いエピソードに、大笑いしたわたしでした。我が家も何かないかしら?と考えてみると、ありました、ありました。
我が家の哲平君の笑える話です。学校の先生のお便りからの紹介です。

昨日、昼食のおかずを聞かれ、「肉ですか?」「〜ですか?」という問いかけに対して、選択肢になかった「魚!」と応えました。
「魚の名前は?」と聞かれて「トバテッペイ」と答えたのには笑ってしまいました。

哲平は、「名前は?」と聞かれると、咄嗟に「トバテッペイ」と答えてしまいます。
先日、デイサービスの面接に行ったときにもこんなことがありました。施設の方が彼に質問を色々されました。
「好きな食べ物はなんですか」という問いかけに、哲平は「好きな食べ物はなんですか」とオウム返しをします。そこで相手の方は、「それなら好きな果物はなんですか?」と聞かれました。やっぱり「好きな果物はなんですか」とオウム返しをしておりました。どうすれば彼から答えが引き出せるか、色々考えられての次の質問が、「好きな果物の名前は?」でした。さあ、哲平はなんと答えたでしょう。
そうです、彼はここでも 「トバテッペイです」 と答えたのです。
「名前は?」の問いには、自分の名前をこたえてしまう。条件反射のように定型文で答えようとします。相手の言われていることが分からない時、オウム返しをします。
なぜオウム返しをするんですか?と聞く人がありますが、それはその方の聞き方が哲平の理解できないことだからです。哲平は、自分なりに一生懸命答えます。答えた言葉が何か違うようだと思えたら、他の答えを言います。一心に相手の要望に応えようとします。
彼にとって、「何ですか」はとっても難しい質問です。「りんごが好きですか、みかんが好きですか」のように選択する質問だとしたら、どちらかを答えます。例えば「りんごです」のように答えられます。選ぶことは出来ても、自分から答えることは、とても難しいのです。
そんな哲平との暮らしも16年。平和に流れています。自閉症とわかった頃の切なく辛い毎日が嘘のようです。つくづく今が幸せと思える私が、代表をさせていただくのもいいことかなと思います。どうぞよろしくお願いします。

(新代表:鳥羽 美千子)

自閉症支援者養成セミナーのお知らせ

先月の会報でもお知らせしましたが、いよいよ6月19日(土)10:30〜16:00に香川県の坂井聡先生によるセミナーが開催されます。
定員数が限られております。申込のない方は、当日来られてもお断りすることもあります。まだ申し込みをしておられない方は、育てる会事務局まで急ぎ連絡ください。
さて今回は 坂井先生の著書 「自閉症や知的障害をもつ人とのコミュニケーションのための10のアイデア」(エンパワメント研究所)の紹介をさせていただきます。
この本は、セミナー当日販売する予定となっていますので、興味のある方はどうぞお買い求めください。ほかにも坂井先生の書籍をはじめ、たくさんの自閉症関係の書籍を販売する予定ですので お楽しみに。


16年度 育てる会総会 の報告

去る5月12日(水)、岡山県生涯学習センター ミーティング室において「育てる会 平成16年度総会」が行われ、全ての議案を滞りなく承認をいただきました。
なお今年度の正会員99名中、出席者30名、委任状46名で総会が成立したことを報告いたします。
役員紹介:代表  鳥羽 美千子
       副代表 3名、理事 7名、監査 2名 (Web版 以下氏名略)
なお、都合で参加できなかった会員の方には総会資料を同封いたしましたのでご覧下さい。
一年間どうぞよろしくお願いします。
総会で議決された今年度の方針について、ご報告いたします。

(1) 正会員を地区別にブロック分けしていくことについて

育てる会は、岡山県内に住む自閉症児の親の会です。
広い範囲の会員の方がおられる一方で、同じ地域に住んでいるのに、なかなか交流のチャンスがないという声が多く上がっていました。
そこで、今年度からそれぞれの地域でブロック分けをしたいと思います。横のつながりを強くし、地域ごとの特色や学校・病院・お店などのことを相談しあえる場も必要でしょう。
将来、子ども達が暮らしていく地域にしっかり仲間を作って、支えあっていければと願っています。

(2) 勉強会について

前回の会報でもお知らせしましたが、昨年度まであった「ゆりかご講座」「つくしんぼの会」「アルメリアの会」を事務局主催として統合し、毎月テーマを変えて色々な勉強会をすることになりました。
「勉強会」と聞くと「難しいことをするのかな」と思う方もおられるかもしれませんが、のんびりお茶を飲みながら色々な話をしたり、悩みを分かち合ったりする座談会形式も取り入れたいと思います。「こんな話を聞いてみたい」など要望がありましたらどうぞ遠慮なく事務局までお知らせください。

(3) 合宿について

毎年160〜170名ほどの規模で開催していた夏合宿を今年はお休みすることになりました。
というのも、子ども達の年齢層も2歳から18歳と幅広くなり、全ての方に満足してもらえるような活動にすることが難しくなってきたためです。
今年度は「うちの子にこういう夏休みを過ごしてもらいたい」「こんなイベントをしてみたい」というお母さん達の意見を自主的に出していただき、それぞれの年齢にあった企画をしてみてほしいと思います。
会としてはボランティアさんを確保したり、相談を聞いたりさせていただけたらと思います。楽しい企画を考えてください、お待ちしています。

(4) 支援者養成講座について

勉強の教え方や教材について、子どもとどう関わったら良いか分からない先生や、本気で子ども達のために何かしたいと思っておられる先生方を対象にした夜の勉強会です。
私達親は、先生方に「子ども達にもっと支援をしてほしい」と願うものですが、実際にはそういう先生方を支援する場はなかなかありません。
そこで、育てる会では悩みを色々持っておられる先生方が、お互いに勉強しあい、相談しながらより良い学校生活を子どもに準備してあげられるようにと支援者養成講座を開催することとなりました。
参加資格は育てる会賛助会員で、自閉症児者への療育・教育を行なう方(または将来行ないたいと思っておられる方)です。
担任の先生やお知り合いの方に勧めてみてください。

(5) 療育事業について

来年か再来年を目標に育てる会でも自閉症児への療育を実践できるようになりたいと願い、現在スタッフの養成のため研修などを行なっております(総会資料にもありますように、特別予算も組みました)。
まだ試行的な段階ですので、皆様のご期待に沿えるものができるかどうか分かりませんが、応援をよろしくお願いいたします。


総会終了後、大野小児科 ぐるぐるめろん島の作業療法士 若松かやの先生に
『感覚統合の立場からの自閉症児への支援』と題して講演をしていただきました。
ぐるぐるめろん島のチラシを正会員の方には同封いたします。
興味のある方は、見学いつでもOKだそうです。(ぐるぐるめろん島Tel・Fax 086-254-7768)
当日参加された方から講演の感想がたくさん届いていますので、いくつか紹介させていただきます。

若松先生講演会 感想 

ぐるぐるめろん島でもお世話になっていますが、相変わらず若松先生の淡々とした、それでいて面白いお話が聞けて良かったです。
子どものことも、色んな特徴の裏側がわかって「そういうことだったのね」と納得できました。
今後も成長を見守りながら子どもと一緒に歩みたいです。

「感覚統合とは」ということから話が始まりました。ついわかっていても 忘れてしまっていたことを色々反省しました。わかりやすい説明でとても良かったとおもいます。
特に「こだわり」については、具体的な例えがあってよく分かりました。

お話を聞かせていただき、興味のあるところから指導するということは、色々な事を教える時のヒントになりました。これからどのように工夫すれば良いか考えながらしていこうと思いました。

「低緊張は無理に直さない方が良い」という部分は心に留めて実施してみようと思います。
くねくね・ダラダラしてしまうのは、うちの子にとって必要なことだったことがわかって良かったです。

子どもの具体的な姿を思い浮かべながら専門的なお話を分かりやすくお聞きすることができました。
感覚統合についても、全ての現場の先生方が勉強しておいて欲しい分野だと思います

先生の楽しいお人柄にすっかり引き込まれて、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
とてもわかりやすく、もっと早い時期にお聞きしていたらと残念に思いました。それくらい先生のお話は現実にある子どもの姿を捉えておられたと思います。ありがとうございました。

お母さんからの体験談

この4月にめでたくピカピカの1年生になったY。
とりあえず入学するまでに次の2つのことが理解できる様に・・・と取り組んだことがあります。
ひとつは鉛筆で字が書けるようになること。
もうひとつは、時計がわかるようになることです。
時計がわかれば「1校時45分」という(保育園ではなかった長い間座っている)授業が受けられるのではないかと思ったのです。
「この時間になれば(我慢すれば)休み(自由に動ける)時間になる」とYが理解できれば、パニックになったり、脱走したりしないで1日過ごせるのではないかと安易に考えたのです。
なんとか勉強の甲斐があって、1時、2時、3時・・・と1時30分、2時30分・・・という時間は、入学するまでに理解でできるようになりました。

最初は単に時計が読める、時計がわかる、と喜んでいたのですが、ある日それだけではないことに気づく出来事がありました。
ゴールデンウィークに家族で久しぶりにイオンに行くことになりました。
Yが生まれてから1度行きましたが、(その頃には1歳になった双子の妹達も一緒だったのですが)妹達以上にあまりにもYの面倒を見るのが大変で、もっとYが大きくなって手が掛からなくなったらまた・・・と思っていました。
あれから約2年半。少しはお兄ちゃんになったYを連れて行ってみると、「抱っこして」と駄々を言うこともひっくり返ることもなく、おとなしく手をつないでずっと歩いているではありませんか。とりあえず、連れて歩くことは合格!
問題はお昼ご飯の時です。
Yは自分が食べ終わったらすぐに自分の行きたいところに行こうとします。いくら「まだみんな食べ終わっていないから待って。まだだよ」と言っても聞き分けてくれません。
今回も食べ終わったらすぐに席を立ってどこかへ行こうとしました。
「どうしよう・・・」と思っていると大きな時計が目に入りました。
そこで時計を指差して
「今12時40分。1時まで待って。1時になったら行こうね。約束ね」
と何度かYの目を見て繰り返しました。
そうすると椅子に座って時計を見ながら、「1時まだ。12時○○分」と時計をちらちら見ながらおとなしく待っていました。
「ああ、時計が読めるということは、ただ時間がわかるというだけではなくて、その時間まで我慢して待つことができるんだ」ということに気がつきました。今まで外で食べる時には流し込むように食べていたのですが、今回は嘘のように落ち着いて食事をすることができました。
結局、1時になる5分前には全員食べ終わることができました。約束したからには必ずその時間までに食べ終わらなくては・・・と思っていたのでほっとしました。一度約束をした時間を破ってしまうと今度からその時間まで待てないかもしれないと思ったのです。
時間まで待ったYを「よく待てたね」とほめる事も忘れませんでした。
Yも「1時!トイザラス行く!」ととても嬉しそうでした。
時計が読める、理解できるということは他の健常児の子ども達にはなんでもないことかもしれません。時計が読めるようになったということだけで終わるかもしれません。
でも、Yにとっては、時計がわかるということは、様々な可能性を広げることにつながりました。
実際に小学校に入ってからは保育園にいる時よりも落ち着いているように見えます。毎日決まった時間の時間割りがあることによってすることが決まっているので過ごし易いようです。また、何かをしていても、「○時○分までで終わりね」というと以前よりも素直に指示に従えるようになりました。自分の中で区切りがつけられるようになったのだと思います。
これからも色々なことをマスターしていかなくてはなりませんが、ひとつマスターすることでそれ以上のものが得られることがとても嬉しいし、それによってYの世界がどのように広がっていくのかとても楽しみです。

ペンネーム はなみずき 


とてもステキなお話ですね。はなみずきさん、ありがとうございました。

親として「こんなことがあったよ」とか「こんな変化があったよ」というような、嬉しかった体験・エピソードを募集します。
幸せや喜びは、みんなにも分けてください。
勿論お父さんからの投稿も大歓迎です!
ステキなエピソードの数々をお待ちしています。


6月のAAOのお知らせ

先月は梅雨が来たのかと思うほど雨が降りましたが、良い気候になりました。
5月30日に第1回目のAAOが行われましたが、参加者の皆さんいかがだったでしょう。
AAOに参加希望された方で、担当できなかったボランティアさんにはお詫びしなければなりません。
今年は子ども達の参加者が予定より少なかったため、希望されたボランティアさん全員には担当していただくことができませんでした。
水泳・サッカーなどではボランティア募集していますのでぜひそちらにご参加ください。

6月のAAOは27日です。お母さん達はいつものように京山公民館に御集合ください。
子ども達はそれぞれの活動場所でボランティアさんとの活動に入ってください。
もちろん、まだ一人では不安と言う方はお母さんと活動してくださってもいいですよ。
お母さん達で活動計画表の勉強会をしたいと思いますので、計画表のコピーを持ってきてください。

日 時 : 平成16年6月27日(日) 10:00〜12:00
場 所 : 京山公民館  1F美術工芸室

(AAO担当:T)


キッズルームのお知らせ

いよいよ6月20日にキッズルームが行なわれます。年間四回しかない活動です。
(今年度は6・9・11・2月予定)この機会にぜひ参加してみてください。
新しく入られた方、小さい子どもたち、元気いっぱいの兄弟たちの参加もお待ちしています。

日  時: 平成16年6月20日(日) 12:00 受付  14:00終了予定
場  所: 岡山大学  体育館
持ち物: 体育館シューズ、水筒、タオル
参加費: 本人 1,000円  兄弟   400円
締切り: まだ定員には余裕があります。6月11日(金)までに育てる会事務局へご連絡ください。


サッカークラブのお知らせ

<6月の活動>

   日 時 : 平成16年6月27日(日) 10:00〜12:00(9:45集合)
   場 所 : 旧出石小学校運動場(岡山市幸町10-9)
          ※雨天の場合は、同体育館
   持ち物 : マイボール、ゼッケン(ボラさんの分も)、お茶(ボラさんの分も)、出席カード
          個人ノート、親リーダーの方はグループノート
          ※雨天の場合は体育館シューズ

<7月の活動のご案内>

   日 時 : 平成16年7月25日(日) 10:00〜12:00(9:45集合)
   場 所 : 旧出石小学校体育館(7月は体育館のみお借りしています)

◎ お願い…サッカーの出来る場所を探しています。
       土・日でお勧めの場所がありましたらご連絡ください。

(サッカークラブ担当:H)


水泳教室のお知らせ

先月は待合室がいつもと違っていたので、急遽変更になってしまい申し訳ありませんでした。
いつもと違うと子どもだけでなく親も混乱しますね。今月はいつも通りです。
流れは先月の会報と一緒に送っています。子どもと一緒に確認しておいてください。

☆お願い☆ 水泳帽の前頭部に白地の布に名前を書いたものをつけてください。
        毎回、リーダー・サブリーダー・ボラさんは変わることがあります。
        その子の名前がすぐわかるようにしたいと思います。
        ご協力よろしくお願いします。

日 時 : 平成16年6月20日(日) 15:30〜17:30(15:15集合)
場 所 : 岡山OSKプール
持ち物 : 水泳帽(子ども=赤・ボラ=水色)・水着・タオル・ゴーグルなど
連絡先 : 育てる会事務局

★ 欠席される方、ボランティアさんが必要な方は必ず6月11日(金)までに事務局に連絡してください。
★ 当日の急なキャンセルなどは13:00までに090-2804-0119(事務局:鳥羽)に連絡してください。
★ 新たに参加したい方は事務局までお問い合わせください。また、ボランティアさんも随時募集中です!

(水泳教室担当:K)


水泳教室をずっと続けている中学3年生のOくんが、先日の障害者スポーツ大会で素晴らしい成績を残しました。お母さんから嬉しい報告が届いていますのでご紹介します。

5月9日(日)に行われた障害者スポーツ大会に出ました。
この大会は、国体の予選も兼ね、また全国大会もあるそうです。
種目は、初めてなので、25m自由形。県の大会新記録(!)で優勝しました。
育てる会の水泳教室を支えてくださった方のおかげです。
「これからも頑張っていきたい」と本人が言っています。ありがとうございました。(K.O)

嬉しいニュースですね。コーチも参加者もボランティアさんも皆で拍手でした。
育てる会の水泳教室に通い始めた頃は、水に顔をつけるのも嫌だったOくんですが、今ではEコースでしっかりと頑張って泳げるようになりました。
大きな大会に出場したことは、本人にとっても、とても良い経験になったようです。
また「飛び込み」や「タッチ板(ゴールした時にここに触らないとゴールした事にならない)」など、色々な今後の課題を見つけることもできたようですね。
皆もOくんを目標に、頑張っていきましょう!


女の子の会からのお知らせ

4月29日(祝)に玉野市深山公園にて少し遅めのお花見をしました(ツツジが綺麗でした)。
すごい人手でしたので、遊具で遊ぶのは少しにして、お待ちかねのお弁当タイムになりました。
今回は「お弁当を何か子ども達に作ってもらう」が目標でしたので、食べながらの発表になりました。

「ウインナーを斜めに切って炒めた」
「暖めたミートボールの袋を切ってお皿に出した」
「玉子焼きを作った」
「ちくわの中にキュウリを入れた」
「から揚げの衣をつけた」
「お弁当箱に詰めた」
「おにぎりを作った」

など、色々な発表がありました。自分で作ったお弁当は、また格別のようで、発表の時にはもうすでに食べてしまっていた!ということもありました。「また季節の良い秋にどこかへ出掛けてもいいね」と話し合いました。

次回のお知らせ

日 時 : 平成16年6月5日(土)10:00〜12:00
       ※前回12日(土)とお知らせしましたが、都合で5日(土)に変更になりました。
場 所 : 東山公民館
内 容 : 和紙小物作りほか
持ち物 : お茶をご用意ください

(女の子の会担当:F)


OHAの会 

6月は勉強会を行なう予定にしています。
テーマは未定なのですが、「明日からの子どもとの生活のヒントになることを、少しでも持って帰ってもらえたら・・・」
そんな気持ちで開こうと思っています。
大勢の方の参加をお待ちしています。どうぞお気軽にお越しください。

日 時 : 平成16年6月17日(木)10:00〜12:00
場 所 : 岡山県生涯学習センター ボランティア室(情報棟4階)
参加費 : 300円
申込先 : 6月14日(月)までに育てる会事務局へ

(OHAの会担当:S、F)


将来を考える会

 6月1日(火)に、日生町の「はまっこ作業所」見学に伺います。
 詳しい報告は、次回の会報をお待ちください。


育てる会勉強会について 

会員対象に様々の勉強会を行ってまいりましたが、今年度からは、事務局企画で勉強会を進めていくことになりました。
アルメリアの会・ゆりかご講座・つくしんぼの会で行っていたような勉強会をまとめて、月ごとに内容を考えていきたいと思っています。

日 時 : 平成16年6月22日(火)10:00〜12:00
場 所 : 太陽の家 2階
内 容 : 子育て実践報告「自閉症児てっぺいとの暮らし」

大きな講演会もいいけれど、年に何回か育てる会のお母さんに子育てのお話しを聞きたいとの希望がありました。
代表の鳥羽さんに最初のお話しをお願いすることになりました。一時間ほどお話しを聞いたあとで、座談会を行ないます。
育てる会の勉強会は、思いをいっぱい話せる場にしたいと思います。どうぞ、ふるってご参加ください。

参加費 : 300円
申込み : 6月18日(金)までに育てる会事務局まで


支援者養成講座 参加者募集 

一年を通しての療育者・支援者のための勉強会です。
教師や将来 自閉症児の療育を志す方対象に、支援者養成講座を行ないます。

先月は第1回として、赤坂の元塾講師:山本響子先生に「算数指導について」講義していただきました。
今月は、実際の学校での取り組みを重本喜美子先生にしていただきます。

  第2回 支援者養成講座

日  時 : 平成16年6月25日(金)19:00〜21:00
場  所 : 太陽の家 2階
講  師 : 重本 喜美子 (養護学校教諭)
内  容 : 「特性を考えて 〜学級経営と個別課題学習〜 」

学校生活が成功経験の場になるように、生活やルールを絵や写真や言葉で一緒に意味づけていく様子を、養護学校での実践・事例から紹介していただきます。

参加資格 : 育てる会賛助会員
会  費 : 10,000円 ※年間10回講座

参加希望の方を募集しています。
途中からの場合も参加費は同じですが、それまでの参加されてなかった会のビデオや資料は無料で貸出ます。


情報コーナー

○「光とともに」6巻発売!

大人気自閉症コミック「光とともに」(戸部けいこ作:秋田書店)の第6巻が発売になります。
育てる会事務局でも、販売を開始していますので、必要な方はお買い求めください。
また「光とともに」以外にも、書店ではなかなか手に入らないようなオススメ本もたくさん販売しております。興味のある方はぜひ一度お立ち寄りください。

○『発達障害者支援法案』

すでに新聞等でご存知の方も多いと思いますが、5月19日(水)に超党派で「発達障害の支援を考える議員連盟」の設立総会が行われました。
その会合の中で、自閉症などの発達障害児らを総合的に支援するための「発達障害者支援法」の要項案がまとめられ、今国会に法案を提出し、成立を目指すとのことです。

法案では

『この法律において「発達障害」とは、自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であって、その症状が通常低年齢において発現し、かつ発現後出きるだけ早期に心理機能の適正な発達及び円滑な社会生活の促進のための支援を行なうことが特に重要であるものとして政令で定めるものをいうものとすること。』

と定義され、これまで支援の谷間にあった自閉症に、ようやく法律による援助の手が当ることになります。

この議員連盟、主なメンバーは 、
会長:橋本龍太郎元首相、会長代理:野田聖子氏(以上、自民党)、事務局長:福島豊氏(公明党)、
おもなメンバー:後藤田正純氏、橋本聖子氏、小渕優子氏(以上、自民党)、山井下和則氏、古川元久氏、中根康浩氏(以上、民主党)と超党派の構成です。

ぜひとも、法案の成立を応援したいと思います。
この法案の全文は、民主党の山井下和則議員のHPに載っています。
http://www.yamanoi.net/  ( 〜俊パパさんからの情報でした〜)

○「自転車でいこう」映画上映のお知らせ

6月20日(日)にライフパーク倉敷大ホールにて、「自転車でいこう」という自閉症の青年を主人公にしたドキュメンタリー映画が上映されます。
舞台は大阪市。"よくしゃべる"自閉症の青年 李復名(リ・プーミョン)と幼馴染の青年達、彼らを包み込むように生きる大人たち。愛すべき人々の日常を描いています。

全2回上映(上映時間は115分)で、1回目が10:30受付、11:00開演、2回目が14:00受付、14:30開演です。
また1回目上映後、杉本監督のお話があります。(どちらの参加でもお話を聞けます)
料金は一般の方が当日券で1,200円、18歳未満が700円(前売りは各200円引き)で、協力券として11枚つづりの10,000円券もあるそうです。

お問い合わせは「自転車でいこう実行委員会事務局」086-456-6336(10〜18時)まで。
(〜豊田さんからの情報でした〜)

○療育ボランティア・スタッフ募集中!

総会のページでも紹介しましたが、育てる会では来年か再来年に療育事業をしていきたいと願い、現在試行的に活動をしているところです。

そこで、療育の教材作りをお手伝いしてくださるボランティアさんを募集します!
空いている日や1時間だけでも良いので、教材作りに協力していただけないでしょうか?興味のある方は、育てる会事務局までメールをください。

また、その他にも色々な形での「ボランティア」があります。
興味のある方は 育てる会事務局まで 直接ご連絡ください。
また、昨年度ボランティア登録をしてくださった皆様も、学年や携帯・メルアドなども変更なさっていることと思いますので、再度同封の登録用紙にて、登録をお願いします。再登録の場合は、写真は事務局に保管してありますので、必要ありません。

大勢のボラさんに支えられるおかげで様々な活動を行なうことができます。
ご協力をどうぞよろしくお願いします。

○自閉症関連書籍のご案内

自閉症関係の本は、書店でも並んではいますが、「一体どの本が良いのか」すぐには分からないことも多いですよね。
そこで、育てる会では『この本は絶対間違いないオススメ本です!』という書籍を集めて販売しています。

講演会やセミナー会場での販売や、育てる会事務局でも販売しています。
「なかなか事務局までは・・・」と言われる方のために、育てる会ホームページでもオススメ本を紹介していますので、それを打ち出して書店に注文をしていただくこともできます。簡単な入門書・小さい子どものための療育の本・学校の先生に読んでいただきたい本・就労や将来についての本・専門家の先生が書かれた本など、色々な書籍がありますので、ぜひ一度ホームページを覗いてみてくださいね。

○賛助会員・募集中!

私たちは、障害があっても、子どもたちが地域社会の中で生き生きと暮らしていくことができるようにとの願いをこめて日々活動をしています。
育てる会・賛助会員として、自閉症の子どもたちへご支援をいただけないでしょうか。どうかよろしくお願いいたします。
また、お知り合いの方などにも、お声をおかけくだされば幸いです。

年会費:3,000円  (毎月 会報郵送・講演会などを割引)
振込先: 郵便振替 記号:15410  番号:27542961 名義:岡山県自閉症児を育てる会
詳しいお問い合わせは 育てる会事務局まで


面白コラム

「Sちゃんの逆襲?!」

(「ことばの教室」担当・岡部敬子先生より)

4月のある日、担当のSちゃんと5月の掲示物を作ったときのことでした。
渋紙を丸めて幹や枝を、色画用紙を切って「若葉」を作りました。「できたっ」といざ廊下の掲示板へ。

早速幹を貼ることにして、「Sちゃん、押しピンを『イチ』ちょうだい」と私。
Sちゃんはすぐさま押しピンの山から「大丈夫(痛くないよ)」と言い聞かせながら(健気!)、押しピンを1個取り出し、掲示板の前に立つ私の左手の上に乗せてくれました。

S「どうぞ」私「ありがとう」と言って、私はその押しピンを使って貼り付けました。
そしてまた私「Sちゃん、押しピンをちょうだい」S「大丈夫」(押しピンを取る)S「どうぞ」私「ありがとう」(掲示)私「Sちゃん、押しピンをちょうだい」・・・こんなやりとりが5回ほど続いたでしょうか。
これまでと同じように私「Sちゃん、押しピンをちょうだい」と言っても、今度はSちゃん、押しピンを取りに行きません。Sちゃんは私のところにやってきて、私の手を取り、押しピンのところに連れて行きました。そして押しピンの山の中に、私の手を近づけるではありませんか。

私「ハイハイ、先生が取りに行けばいいんだよね。Sちゃんも疲れるよね」なんて一人で苦笑しながら、私は自分で押しピンを一個取って掲示。

再び私「Sちゃん、押しピンを取って」(どうするかな?)と見ていると、黙って押しピンを取り、私に渡してくれました。なんだ、また取って来てくれるんだ・・・と思いきや・・・私「えーーーーっ!!」
頼んでもないのに、次から次へと無言で押しピンを運んでくるのです。
どんどんどんどん私の左手は押しピンが溜まる一方。私「Sちゃん、押しピン終わり。ありがとう」と言えども言えども、押しピンの山が終わるまで、私の左手に押しピンを運び続けたのでした。
押しピンでいっぱいになった左手では掲示は出来るはずもなく、押しピンを足元に移し、結局自分で押しピンを一個一個取りながら掲示したのでした。
これってまさしくSちゃんの逆襲!?この日はSちゃんにカンパイ(完敗or乾杯)した私でした。

いつもこんな楽しさを大発見しています。
その喜びや嬉しさを独り占めするのではなく、一人でも多くの人に知ってもらいたいと思っています。


先月の会報を読んでくださった岡部先生が早速投稿してくださいました。ありがとうございました。Sちゃんと岡部先生のやりとりが目に浮かぶようですね。「そりゃそうだよね」とちょっと笑っちゃうエピソード、ありがとうございました(^^)

事務局だより

皆さんはもう「蛍」見ましたか?
事務局のある山陽町では、夜になるとふわふわと蛍が舞います。
星空とアマガエルの鳴き声と蛍の光。贅沢な場所にいるなぁと実感します(^^)
ぜひ一度山陽町まで足を伸ばしてみてください。ピークは20時ごろだそうです。

さて、毎日事務局にいると、色々な方が来られて色々なお話をして帰られます。(いつも色んな差し入れありがとうございます!)先月書かせていただいた面白コラムもそんな楽しいお話の中からのエピソードだったのですが、今回は岡部先生につづき「事務局だより」でもそんなお話を紹介させてください。

  「番号式の鍵事件」

高校生になったTくんのお話です。

小さい頃は多動で、当時4桁の暗証番号入りの鍵を門にしていないと、あっという間に逃げていって近所のおうちにもぐりこんでしまう時期がありました(玄関の普通の鍵やチェーンなんて、チラッと見るだけでお茶の子サイサイです)。

それでも小学校に入る頃にはその4桁の鍵ですら、いつのまにか憶えて開けてしまうほどになっていたのですが、その当時の鍵が先日押入れから出てきたそうです。
「懐かしい」なんて話をしながら、家族でその鍵を開けようとしたのですが、みんな番号を皆は覚えていません。
「まさかね・・・」と言いながらTくんにその鍵を渡してみると・・・。「ぴっぴっぴっぴ」と何の迷いもなく、あっという間に開けてしまいました。
恐るべしTくんの記憶力!
「この記憶力をもっと別のことに使ってくれたらね」とお母さんは笑っておられました。うーん、すごい!!


「『誰が一番大変だったか?』なんていうテーマで座談会してみても楽しいかもね」と事務局へ来られた方と盛り上がりました。
現在大変な時期の子どもさんをお持ちの方にも、そういう話を聞くと「今では笑って話せるけど、みんな子どもの頃は、とんでもなく大変な時期があったんだよね〜ツ!」と励まされるかもしれませんね。
笑いながら、支えあって励ましあえる仲間が大勢いるのが育てる会の良いところではないでしょうか (^。^)

(鳥羽 紗代)

 

前は「育てる会会報」はHPにも全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は一部抜粋にさせていただいています。
会の行事の予定は育てる会の「
今月の予定」に、近隣の講演会等の案内は「近隣の講演会等の案内板」に、また特にみなさんにお伝えしたい記事などは「育てる会ライブラリー」に載せるようにしています。
容量は小さくなりましたが、ご覧いただければ幸いです。

なお会報は正会員・賛助会員の方へは郵送でお届けしています。
もしご希望の方がおられましたら、ぜひ賛助会員に申し込みをお願いします。年会費 3000円です。
応援よろしくお願いします。
申込み方法の詳細は「
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