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TNO:フローチャート入門[2]

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©Copyright 2005,2008 小野智章(小野情報設計)
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CASL入門[目次]
CASL入門[索引]

フローチャート入門[1]
メール・マガジン「TNO CASLII試験対策」の 開始に合わせ、 順次、充実させます。
尚、構成は変わることがあります。
擬似言語については、新しく加わった表記方法を追加しました。

(chapter6)
6.擬似言語

コンピュータで行う処理の手順を、 プログラム言語に似た擬似言語によって表すことがあります。 プログラム言語に似ているので、 プログラム言語への書換えが、フローチャートよりも容易です。
ここでは、高級言語にありがちな表現を使った擬似言語と、 情報処理試験で使われている木構造の擬似言語を説明します。

擬似言語の基本要素
擬似言語でも、 フローチャートで出てきたのと同じく、 基本の3パターンを組合わせて記述します。
擬似言語での記述の例
整数型の戻り値を持つPARITYというサブルーチンの記述で、 パラメタ(引数)は整数型のGR0です。
ビット1数=0
while(GR0==0)	{
	オーバフロー・フラグ=GR0の最下位ビット
	GR0を1ビット分右へシフト
	if(オーバフロー・フラグ==1)	{
		ビット1数=ビット1数+1
	}
}
GR0=ビット1数を15ビット分左へシフト
return GR0
○整数型:PARITY(整数型:GR0)
○整数型:ビット1数,オーバフロー・フラグ
・ビット1数←0
■GR0=0
│・オーバフロー・フラグ←GR0の最下位ビット
│・GR0を1ビット分右へシフト
│▲オーバフロー・フラグ=1
││・ビット1数←ビット1数+1
│▼
■
・GR0←ビット1数を15ビット分左へシフト
・return GR0
備考
木構造とは、文字どおり木の形の、データやプログラムの表現形式です。
木構造でのプログラム設計の図法には、PADなどがあります。
木構造でのプログラムの設計では、 反復や選択の中に出てくる処理を、条件よりも右に1段ずらして記述します。 つまり、逐次で行う処理は縦に並べて、 反復や選択の中身は横へ伸ばして行く、2次元の書き方になります。
木構造での設計図は、2次元の図になります。 高級言語でのプログラムも、各行は横方向で、その行を縦に並べます。 このため木構造でプログラムを設計すると、 2次元の対応関係を残しながら、 設計図からプログラムへと分かり易く書換えることが出来ます。
因みに3次元的な図としては、NSチャートがあります。 図ですから本来2次元なのですが、 反復を斜め方向に対応させることで、擬似的に3次元になっています。

(chapter7)
7.論理


(chapter8)
8.ループの書換え

同じ結果を得るにも、ループの表現方法は多様で、工夫の余地があります。 又、表現手段によっては制限があって、ある方法で書き表せない場合もあります。 そこで、ループの書換え方法の概要を紹介します。
表現は、高級言語風の擬似言語とフローチャートで示します。 実例は、一部を除き、X[0]〜X[4]の和をSに求める処理です。
同じことをするループに、色々な処理方法があるのが分かったでしょうか。
実際のプログラム開発では、分かり易さや処理効率等を比較しながら、 良い方法を採用して行きます。 上で示した例では、例外を除いて相互に変換が可能なので、 自在に使い分けや書換えが出来る様にしておきましょう。

(chapter9)
9.書換え

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